JP2015065487A - アンテナ装置及び携帯無線機 - Google Patents

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Abstract

【課題】トリミング工程に伴うインダクタンスの変化率の線形性を簡単に確保しつつ、インダクタンスを高精度に調整する。
【解決手段】ループアンテナ31は、アンテナ基板41の周囲に巻かれたループ線35と、このループ線35の分岐元部35aから分岐した分岐線38と、4本のトリミング線36およびダミー線37とから構成される。4本のトリミング線36は、ループ線35の分岐元部35aと平行に形成され、対向部35bと分岐元部35aと分岐線38とで囲まれる部分を、分岐元部35aに最も近い側を除き、それぞれが略等しい所定の面積になるように分割する。#1〜♯4のトリミング線の各間隔は、略等間隔に揃えられている。ダミー線37は、#4のトリミング線36dと分岐元部35aとで囲まれる部分を、#4のトリミング線36d側の面積が前述した所定の面積と略等しくなるように、分割する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ループアンテナ及びコンデンサを用いて共振回路を形成するアンテナ装置及び携帯無線機に関する。
従来、RFIDを用いた通信システム(以下、単に「RFIDシステム」)においてデータ通信を行う場合、親機としてのリーダライタと子機としてのタグ又は携帯無線機等の通信端末との双方のアンテナの共振周波数を、ある程度の高い精度で送信キャリアの周波数に合わせる必要がある。アンテナの共振周波数は、アンテナコイルのインダクタンス或いはコンデンサのキャパシタンスを変化(増減)することにより調整可能である。
RFIDシステムの通信に用いられるループアンテナが通信端末(例えば携帯電話機等の携帯無線機)に搭載される際、周辺の金属(例えばバッテリ)の電磁的影響に起因したループアンテナの性能劣化を抑制するために、アンテナ基板に磁性体シートを貼ることが行われる。
図8(A)は、従来のアンテナ装置130の構成を示す平面図である。図8(B)は、図8(A)のX−X線における従来のアンテナ装置130、磁性体シート141及びアンテナ基板142の断面図である。
アンテナ装置130は、RFIDシステムにおけるリーダライタ又は通信端末に搭載されるアンテナ素子として、例えばループアンテナ131により構成されている。アンテナ基板142の表面(図8(B)の矢印方向(紙面下方向))には、ループアンテナ131が銅箔のパターンにより形成されている。なお、図8(A)は、図8(B)の矢印方向(紙面下方向)における平面図であって、アンテナ基板142の図示は省略されている。
ループアンテナ131は、アンテナ基板142の周囲に沿うように渦巻き状に巻かれたループ線135と、ループ線135の長手方向の最内周の一部である分岐元部135aから分岐した分岐線138と、4本のトリミング線136とを含む構成である。
4本のトリミング線136は、分岐元部135aのループ線135と平行に略等間隔で形成され、対向部135bのループ線135と分岐元部135aのループ線135と分岐線138とで囲まれる部分を、分岐元部135aのループ線135に最も近い側を除き、それぞれが略等しい所定の面積になるように分割する。
4本のトリミング線136の識別番号を、図8(A)の下から順に#1,♯2,#3,♯4と記載する。従って、#1,♯2,#3,♯4の各トリミング線は、それぞれトリミング線136a,136b,136c,136dに対応する。公知のパンチング装置(不図示)を用いて、#1,♯2,#3,♯4の各トリミング線136a,136b,136c,136dを順にカットしていくことにより、ループアンテナ131の開口面積を順番に増加させ、アンテナ装置130のインダクタンスLを徐々に増加させる。
また、図8(A)に示すように、トリミング線136a,136b,136c,136dをカットする場合、トリミング工程の都合上、磁性体シート141の一部が刳り抜かれた空白部分を設ける必要がある。このため、バッテリ等の金属の影響に起因したアンテナ装置130の性能劣化を抑制するために、磁性体シート141に刳り抜き部分141aが設けられている。磁性体シートの刳り抜き部分141aの面積はできる限り小さい方が好ましい。
また、アンテナ基板142への磁性体シート141の貼りずれがあった場合でも、主要のループアンテナ、即ち、ループアンテナ131のうち太実線で示すループ線135は極力、磁性体シート141で覆われる必要があるため、磁性体シートの刳り抜き部分141aの分岐元部135a側の端面と分岐元部135aとの間には、所定の幅を表すクリアランスC1が必要である。クリアランスC1の目安は、例えばアンテナ基板142への磁性体シートの貼りずれ公差寸法程度であり、約0.2mmである。
また、#4のトリミング線136dをパンチングする際に、パンチング装置が磁性体シート141に接触することによる磁性体シート141への傷を防ぐために、磁性体シートの刳り抜き部分141aの分岐元部135a側の端面と#4のトリミング線136dとの間には、所定の幅を表すクリアランスC2が必要である。クリアランスC2の目安は、例えばパンチング装置のパンチ径、パンチずれ、パンチング装置に対するアンテナ基板142の設置精度により決まる。#4のトリミング線136dと分岐元部135aのループ線135との間隔は、クリアランスC1及びクリアランスC2の幅を確保するために、#1〜#4のトリミング線136a,136b,136c,136dの間隔と比べて幅広く設定されている。
この種の先行技術として、RFID用ループアンテナにおいて、主要のループアンテナから分岐するパターンを設け、この分岐パターンをトリミングすることによってアンテナコイルのインダクタンスを調整するアンテナ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3781109号公報
しかしながら、上記従来のアンテナ装置では、次のような問題があった。
即ち、#4のトリミング線136dをカットすると、他の#1〜#3のトリミング線136a,136b,136cのカットと比べ、ループアンテナ131の開口面積が急に大きくなり、インダクタンスLは非線形的に変化し、インダクタンスLの変化率の線形性の確保が困難となる(後述の図4(B)参照)。インダクタンスLの変化率の線形性の確保が困難であると、インダクタンスLを細かい範囲において調整することが困難となり、共振周波数の調整も困難となる。
従って、#4のトリミング線136dのカットによるインダクタンスLの変化を予想することが難しく、トリミング線をカットしたことによって、共振周波数が所望の周波数領域から外れてしまう。このような場合、アンテナ素子は修復不可能となって利用価値がなくなるため廃棄されてしまう。この結果、アンテナ素子の歩留まりが低下する。
このように、インダクタンスを狭い範囲にまで調整可能にするためには、#4のトリミング線136dを含めた調整用パターン(トリミング線)の本数をできるだけ多く確保しつつ、トリミングに伴うインダクタンスの変化率の線形性を確保することが求められる。
本発明は、上記した従来の問題を解決するためになされたものであり、トリミング工程に伴うインダクタンスの変化率の線形性を簡単に確保しつつ、インダクタンスを高精度に調整するアンテナ装置及び携帯無線機を提供することを目的とする。
本発明のアンテナ装置は、ループアンテナ及びコンデンサを用いて共振回路を形成するアンテナ装置であって、前記ループアンテナは、少なくとも一周巻かれたループ線と、前記ループ線の内側に、前記ループ線の分岐元部から分岐した分岐線と、前記分岐線に対向する前記ループ線の対向部と前記分岐線との間を接続し、前記対向部と前記分岐元部と前記分岐線とで囲まれる部分を、前記分岐元部に最も近い側を除き、それぞれが略等しい所定の面積になるように分割する複数のトリミング線と、前記複数のトリミング線のうち前記分岐元部に最も近いトリミング線と前記分岐元部とで囲まれる部分を、前記分岐元部に最も近いトリミング線側の面積が前記所定の面積と略等しくなるように分割するダミー線と、を備える。
この構成により、トリミング工程に伴うインダクタンスの変化率の線形性を簡単に確保しつつ、インダクタンスを高精度に調整することができる。
本発明によれば、ダミー線がループ線の分岐元部に最も近いトリミング線と分岐元部とで囲まれる部分を分割し、分岐元部に最も近いトリミング線側の面積が所定の面積と略等しくなるようにする。これにより、トリミング線を1本ずつカットしていくトリミング工程に伴うインダクタンスの変化率の線形性を簡単に確保しつつ、インダクタンスを高精度に調整することができる。
本実施形態におけるアンテナ装置としてのRFIDアンテナ部が搭載された携帯情報端末の内部構成を示す図 アンテナ素子の構成を示す平面図 ループアンテナとアンテナ基板と磁性体シートとの積層関係を示す説明図 トリミング線のカット本数とループアンテナのインダクタンスLとを示すグラフ、(A)ダミー線が設けられている本実施形態のグラフ、(B)ダミー線が設けられていない従来例のグラフ 共振周波数fαと、アンテナ素子のインダクタンスLの調整によって共振周波数fαが所望の周波数帯域となる頻度(確率)とを示すグラフ (A)〜(C)他の分岐線、トリミング線及びダミー線からなる調整パターンの形状を示す図 ダミー線を設けない場合のアンテナ素子の構成を示す平面図 (A)従来のアンテナ装置の構成を示す平面図、(B)(A)のX−X線における従来のアンテナ装置、磁性体シート及びアンテナ基板の断面図
以下、本発明に係るアンテナ装置及び携帯無線機の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態のアンテナ装置は、RFID(Radio Frequency Identification)システムに用いられる携帯無線機としての携帯情報端末に搭載される。
図1は、本実施形態におけるアンテナ装置としてのRFIDアンテナ部11が搭載された携帯情報端末10の内部構成を示す図である。RFIDシステム1は、携帯無線機としての携帯情報端末10、及び外部通信装置としてのリーダライタ50を含む構成である。
携帯情報端末10は、RFIDアンテナ部11、RFID無線部12、RFID制御部13、メモリ14、インタフェース(IF)部15、中央制御部16、情報格納部17、表示部18、入力部19及び無線通信部20を含む構成である。
RFIDアンテナ部11は、アンテナ素子30(図2参照)を構成するループアンテナ31及び共振回路用のコンデンサ32を有し、リーダライタ50との間で非接触にてデータ通信(送受信)を行う。
RFID無線部12は、検波、変復調、クロック抽出等、ループアンテナ31を介してリーダライタ50との間で送受信されるアナログ信号の送受信に関する処理を行う。
RFID制御部13は、リーダライタ50との間で送受信されるデータを処理し、RFID無線部12の動作を統括的に制御する。RFID制御部13には、RFIDに関する情報を記憶するメモリ14が接続される。
メモリ14は、例えばフラッシュメモリ等を用いて構成され、リーダライタ50との間で送受信される各種のデータを格納する。
インタフェース部15は、RFID制御部13を中央制御部16、情報格納部17、表示部18、入力部19、無線通信部20と接続するための機能モジュールである。メモリ14に書き込まれたデータは、インタフェース部15を介して、中央制御部16、情報格納部17、表示部18、入力部19、無線通信部20に転送される。
中央制御部16は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を用いて構成され、CPUがROMに格納された各種プログラムを実行することにより、携帯情報端末10の動作に関する各種の処理を行う。中央制御部16には、携帯情報端末10にて利用可能なアプリケーション及びコンテンツデータ等の各種情報を格納する情報格納部17が接続される。
表示部18は、LCD(Liquid Crystal Display)等を用いて構成され、RFID機能の状態、各種の処理結果、コンテンツデータの再生結果等をLCD画面に出力する。
入力部19は、ボタン、テンキー、スイッチ、ジョグダイヤル、LCD画面に配置されたタッチパネル等を用いて構成され、携帯情報端末10への操作指示又はデータ入力のユーザ操作を受け付ける。
無線通信部20は、アンテナ21を介して外部の基地局(不図示)と無線通信を行うための無線通信機能を有する。これらの各部はバッテリ(不図示)から給電されて駆動する。
次に、リーダライタ50は、携帯情報端末10と同様のアンテナ装置を含む構成であり、携帯情報端末10との間で非接触にてデータ通信(送受信)を行う。リーダライタの詳細な内部構成に関する説明は省略する。
RFIDシステム1では、データ通信を行う場合、携帯情報端末10及びリーダライタ50の双方のアンテナの共振周波数を、送信キャリアの周波数にある程度の高い精度で合わせておく必要がある。アンテナの共振周波数fαは、ループアンテナのインダクタンスLとコンデンサのキャパシタンスCを用いて、数式(1)のように表される。
Figure 2015065487
本実施形態のアンテナ装置では、ループアンテナのインダクタンスLを変化させることにより、共振周波数fαが調整される。なお、インダクタンスL及びキャパシタンスCの双方を変化させることによって、共振周波数fαを調整してもよい。
図2は、アンテナ素子30の構成を示す平面図である。図3は、ループアンテナ31とアンテナ基板41と磁性体シート45との積層関係を示す説明図である。図2では、コンデンサ32の図示は省略している。
アンテナ素子30は、ループアンテナ31及びコンデンサ32(図1参照)を含む構成である。アンテナ基板41の表面(図3の矢印方向(紙面下方向))には、ループアンテナ31が銅箔のパターンにより形成されている。なお、図2は、図3の矢印方向(紙面下方向)における平面図であって、アンテナ基板41の図示は省略されている。
ループアンテナ31は、アンテナ基板41の周囲に沿うように渦巻き状に2周巻かれたループ線35と、ループ線35の長手方向の最内周の一部である分岐元部35aから分岐した分岐線38と、4本のトリミング線36及びダミー線37とを含む構成である。
4本のトリミング線36及びダミー線37は、分岐線38に対向する対向部35bのループ線35と分岐線38との間に、分岐元部35aのループ線35と平行に接続されるように設けられている。また、4本のトリミング線36は、それぞれ略等間隔で形成され、対向部35bのループ線35と分岐元部35aのループ線35と分岐線38とで囲まれる部分を、分岐元部35aのループ線35に最も近い側を除き、それぞれが略等しい所定の面積になるように分割する。
ここで、図8(A)と同様に、4本のトリミング線136の識別番号を、図2の下から順に#1,♯2,#3,♯4と記載する。従って、#1,♯2,#3,♯4の各トリミング線は、それぞれトリミング線36a,36b,36c,36dに対応する。
また、#1のトリミング線36aと♯2のトリミング線36bとの間隔、#2のトリミング線36bと♯3のトリミング線36cとの間隔、#3のトリミング線36cと♯4のトリミング線36dとの間隔は、それぞれ略等間隔である。これらの間隔は、例えば1mmに設定される。従って、#1,#2,#3の各トリミング線36a,36b,36cを順番にカットすることにより、ループアンテナ31の開口面積も順番に増加する。
なお、トリミング線36のカットには、公知のパンチング装置(不図示)が用いられる。このパンチング装置を用いて、#1,♯2,#3,♯4の各トリミング線36a,36b,36c,36dを順番にカットしていくことにより、ループアンテナ31の開口面積が順番に増加し、ループアンテナ31のインダクタンスLは徐々に増加する。
このように、分岐線38は対向部35bのループ線35と平行に形成され、複数のトリミング線36は、分岐線38に対して垂直方向に略等間隔で形成されているので、順番にトリミング線をカットしやすく、ループアンテナ31のインダクタンスLの調整が容易である。
また、図8(A)と同様に、アンテナ基板41への磁性体シート45の貼りずれがあった場合でも、主要のループアンテナ、即ち、ループアンテナ31のうち太実線で示すループ線35は極力磁性体シート45で覆われる必要があるため、磁性体シートの刳り抜き部分46の分岐元部35a側の端面と分岐元部35aとの間には、所定の幅を表すクリアランスC3が必要である。クリアランスC3の目安は、例えばアンテナ基板41への磁性体シートの貼りずれ公差寸法程度であり、約0.2mmである。
また、#4のトリミング線36dをパンチングする際に、パンチング装置が磁性体シート45に接触することによる磁性体シート45への傷を防ぐために、磁性体シートの刳り抜き部分46の分岐元部35a側の端面と#4のトリミング線36dとの間には、所定の幅を表すクリアランスC4が必要である。クリアランスC4の目安は、例えばパンチング装置のパンチ径、パンチずれ、パンチング装置に対するアンテナ基板41の設置精度により決まる。#4のトリミング線36dと分岐元部35aのループ線35との間隔は、クリアランスC3及びクリアランスC4の幅を確保するために、#1〜#4のトリミング線36a,36b,36c,36dの間隔と比べて幅広く設定されている。
本実施形態では、#4のトリミング線36dと分岐元部35aのループ線35との間に、ダミー線37が更に形成されている。ダミー線37は、分岐元部35aのループ線35に最も近い#4のトリミング線36dと分岐元部35aのループ線35と分岐線38と対向部35bのループ線35とによって囲まれる部分を、#4のトリミング線36dを含む面積が前述した所定の面積と略等しくなるように分割する。
即ち、♯4のトリミング線36dとダミー線37との間隔は、他の#1〜#4のトリミング線36a,36b,36c,36dの間隔と略等しく揃えられる。このように、分岐線38、複数のトリミング線36及びダミー線37から、ループアンテナ31のインダクタンスの調整パターンが構成される。
また、図8(B)に示したように、アンテナ基板41には、ループアンテナ31を覆うように、磁性体シート45が設けられている。磁性体シート45は、電磁波を遮蔽する機能を有する材料、例えば酸化鉄を用いて形成されている。従って、磁性体シート45を用いてアンテナ基板41を覆うことにより、ループアンテナ31がリーダライタ50のループアンテナと電磁結合を行う際、近傍に位置する金属部品(例えば、バッテリ、シールド等)からの影響を抑制することができる。
また、磁性体シート45には、パンチング装置によるトリミング工程の際、磁性体シート45が変形又は損傷等を起こさないように、窓部としての刳り抜き窓46が設けられている。刳り抜き窓46から#1〜#4のトリミング線36a,36b,36c,36dは、磁性体シート45に覆われずに露出している。一方、ダミー線37は、露出することなく磁性体シート45に覆われている。
これにより、磁性体シート45の刳り抜き部分の面積を小さくすることができる。即ち、アンテナ素子30を含む本実施形態のアンテナ装置は、近傍に位置するバッテリ又はシールド等の金属部品による電磁的影響をより一層抑制することができる。
図3に示すように、リーダライタ50と対向する携帯情報端末10のアンテナ基板41の背面(図3の矢印方向(紙面下方向)に、ループアンテナ31が形成されている。また、磁性体シート45は、ループアンテナ31と、各種の電子部品(電池を含む)が実装された回路基板又はシールド等の金属部品72との間に介在し、金属部品72による電磁的な影響を低減させる。
このような構造を有するアンテナ装置では、RFIDアンテナ部11の共振周波数fαを所定の周波数領域に収めるために、ループアンテナ31のトリミング線36のカットが行われる。
図4は、トリミング線36のカット本数とループアンテナ31のインダクタンスLとを示すグラフである。図4(A)は、ダミー線37が設けられている本実施形態のグラフである。図4(B)は、ダミー線37が設けられていない従来例のグラフである。
トリミング無しの場合、開口面積が小さいため、インダクタンスLの値は小さい。#1のトリミング線36aをカットすると、ループアンテナ31の開口面積が少し広くなり、その分、インダクタンスLは大きくなる。
同様に、#2のトリミング線36bをカットすると、ループアンテナ31の開口面積は同量増えるので、そのインダクタンスLは線形的に同量増加する。#3のトリミング線36cをカットする場合も同様である。1本のトリミング線36をカットすることで増加するインダクタンスLによって、共振周波数は、例えば13.56MHzの場合、0.03MHzほど下がる。
更に、本実施形態では、トリミング線の間隔と同じ間隔になるように、ダミー線37が設けられているので、#4のトリミング線36dをカットすることで増加するループアンテナ31の開口面積も同量であり、インダクタンスLも線形的に同量増加できる。
したがって、図4(A)に示すように、#1〜#4のトリミング線36を順にカットしていくことにより、インダクタンスLは線形的に変化する。これにより、#4のトリミング線36dのカットによるインダクタンスLの変化を予想することが可能であり、アンテナ素子30の歩留まりを向上させることができる。
これに対し、ダミー線37が形成されていない場合、#4のトリミング線36dをカットすると、他の#2〜#3のトリミング線36b,36cのカットと比べ、開口面積が急に大きくなり、図4(B)に示すように、インダクタンスLは非線形的に変化する。
従って、#4のトリミング線36dのカットによるインダクタンスLの変化を予想することが難しく、トリミング線36dをカットしたことにより、共振周波数fαが所望の周波数領域から外れてしまう。この場合、アンテナ素子30は修復不可能となって利用価値がなくなるため廃棄されてしまう。この結果、アンテナ素子30の歩留まりが低下する。
図5は、共振周波数fαと、アンテナ素子30のインダクタンスLの調整によって共振周波数fαが所望の周波数帯域となる頻度(確率)とを示すグラフである。トリミング線36のカットを行う前では、製造される多くのアンテナ素子30の共振周波数fαは、ある程度の範囲の広がりを持った曲線mに分布している。
目標の共振周波数fαの範囲wから外れたアンテナ素子30に対し、#1、#2、…の順番にて、トリミング線36のカットを行うことにより、段階的にループアンテナ31のインダクタンスLを変化させる。前述したように、#1、#2、…の順でトリミング線36をカットする毎に、ループアンテナ31の開口面積が大きくなり、ループアンテナ31のインダクタンスLは上昇(増加)する。
従って、数式(1)により示される共振周波数fαは、ループアンテナ31のインダクタンスLが上昇(増加)するにつれて徐々に小さくなり、多くのアンテナ素子30の共振周波数の分布は、曲線mから曲線nで示すような狭い分布に変わり、目標の共振周波数fαの範囲wに属するようになる。この結果、目標の共振周波数fαの範囲wから外れた共振周波数fαを有するアンテナ素子30が減り、アンテナ素子30の歩留まりが向上する。
このように、本実施形態のアンテナ装置によれば、トリミング工程に伴うインダクタンスLの変化率の線形性を簡単に確保しつつ、インダクタンスを高精度に調整することができる。
なお、本発明は、本発明の趣旨ならびに範囲を逸脱することなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が様々な変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態では、#4のトリミング線36dを含めたトリミング線の総数は4本であったが、任意の数でよく、トリミング線の総数を多くするほど、インダクタンスLの調整幅を細かく設定することが可能である。
また、分岐線、トリミング線及びダミー線からなる調整パターンの構成は、上記実施形態に限られない。図6は他の分岐線、トリミング線及びダミー線からなる調整パターンの形状を示す図である。図6(A)では、長手方向のループ線35Aと平行に形成された分岐線38Aに対して垂直方向に、複数のトリミング線36A及びダミー線37Aが形成されている。
また、図6(B)では、長手方向のループ線35Bと、ループ線35Bと平行な方向に対し所定の傾きをもって形成された分岐線38Bとの間に、複数のトリミング線36B及びダミー線37Bがそれぞれ平行に形成されている。この場合、トリミング線36Bとダミー線37Bは、略等間隔に形成されておらず、長手方向のループ線35Bとトリミング線36Bとダミー線37Bと分岐線38Bとによって囲まれた部分を、複数のトリミング線36Bとダミー線37Bとが分割した各部分の面積が略等しくなるように形成される。
また、図6(C)では、長手方向のループ線35Cに対して垂直方向に形成された分岐線38Cに対し、複数のトリミング線36Cとダミー線37Cは、所定の傾きをもって形成される。具体的には、複数のトリミング線36Cとダミー線37Cは、トリミング線36Cとダミー線37Cと分岐線38Cと分岐線38Cに対向するループ線35Cとによって囲まれる部分を、複数のトリミング線36Cとダミー線37Cとが分割した各部分の面積が略等しくなるように形成される。このように、調整パターンは任意の形状に形成されてもよい。
また、上記実施形態では、ダミー線は磁性体シートに完全に覆われていたが、磁性体シートに形成された抜き窓からその一部が露出しても構わない。
また、ダミー線を設けなくとも、インダクタンスの変化率の線形性を確保することは可能である。図7は、ダミー線を設けない場合のアンテナ素子30Aの構成を示す平面図である。#1〜#4のトリミング線36Da,36Db,36Dc,36Ddの各間隔が#4のトリミング線36Ddと分岐元部35Daのループ線35Dとの間隔に略等しくなるように、#1〜#4のトリミング線36Da,36Db,36Dc,36Ddは形成されている。
これにより、#1のトリミング線36Daから#4のトリミング線36Ddまで、順番トリミング線をカットしていく場合、アンテナ装置30AのインダクタンスLの変化率は、前述した図4(A)に示すように線形的に変化する。ただし、この場合、#1〜#4のトリミング線36Da,36Db,36Dc,36Ddの各間隔が図2に示すトリミング線36a,36b,36c,36dの各間隔と比べて広くなっているので、インダクタンスLの調整幅は多少粗くなる。
また、上記実施形態では、携帯情報端末10に搭載されたループアンテナ31に適用された場合を示したが、本発明に係るアンテナ装置はリーダライタ50に搭載のループアンテナに適用されてもよい。
本発明は、ループアンテナとコンデンサを用いて共振回路を形成する際、トリミング工程に伴うインダクタンスの変化率の線形性を簡単に確保しつつ、インダクタンスを高精度に調整するアンテナ装置及び携帯無線機として有用である。
1 RFIDシステム
10 携帯情報端末
11 RFIDアンテナ部
12 RFID無線部
13 RFID制御部
14 メモリ
15 インタフェース部
16 中央制御部
17 情報格納部
18 表示部
19 入力部
20 無線通信部
21 アンテナ
30 アンテナ素子
31 ループアンテナ
35、35A、35B、35C、35D ループ線
35a、35Da 分岐元部
35b 対向部
36、36a、36b、36c、36d、36Da、36Db、36Dc、36Dd トリミング線
37、37A、37B、37C ダミー線
38、38A、38B、38C、38D 分岐線
41 アンテナ基板
45 磁性体シート
46 刳り抜き窓
50 リーダライタ

Claims (4)

  1. ループアンテナ及びコンデンサを用いて共振回路を形成するアンテナ装置であって、
    前記ループアンテナは、
    少なくとも一周巻かれたループ線と、
    前記ループ線の内側に、前記ループ線の分岐元部から分岐した分岐線と、
    前記分岐線に対向する前記ループ線の対向部と前記分岐線との間を接続し、前記対向部と前記分岐元部と前記分岐線とで囲まれる部分を、前記分岐元部に最も近い側を除き、それぞれが略等しい所定の面積になるように分割する複数のトリミング線と、
    前記複数のトリミング線のうち前記分岐元部に最も近いトリミング線と前記分岐元部とで囲まれる部分を、前記分岐元部に最も近いトリミング線側の面積が前記所定の面積と略等しくなるように分割するダミー線と、を備えるアンテナ装置。
  2. 請求項1に記載のアンテナ装置であって、
    前記分岐線は、前記ループ線の対向部と平行に形成され、
    前記複数のトリミング線は、前記分岐線に対して垂直方向に略等間隔で形成されたアンテナ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のアンテナ装置であって、
    前記ループアンテナが形成された基板と、
    前記基板に設けられ、前記ループアンテナを覆う磁性体シートと、を更に備え、
    前記磁性体シートは、
    前記ダミー線を露出させることなく、前記複数のトリミング線を露出させる窓部を有するアンテナ装置。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のアンテナ装置を備えた携帯無線機。
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