JP3800331B2 - 無線通信回路、無線通信端末および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

無線通信回路、無線通信端末および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP3800331B2
JP3800331B2 JP2002306810A JP2002306810A JP3800331B2 JP 3800331 B2 JP3800331 B2 JP 3800331B2 JP 2002306810 A JP2002306810 A JP 2002306810A JP 2002306810 A JP2002306810 A JP 2002306810A JP 3800331 B2 JP3800331 B2 JP 3800331B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic wave
carrier frequency
frequency
transmission
wireless communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002306810A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004146910A (ja
Inventor
守 鈴木
進 日下部
繁 有沢
智則 長野
錦 水澤
貴樹 中澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Sony Ericsson Mobile Communications Japan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp, Sony Ericsson Mobile Communications Japan Inc filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002306810A priority Critical patent/JP3800331B2/ja
Priority to US10/676,019 priority patent/US7031662B2/en
Priority to EP03256371A priority patent/EP1413979B1/en
Priority to DE60304299T priority patent/DE60304299T2/de
Priority to CNB2003101025065A priority patent/CN100344139C/zh
Publication of JP2004146910A publication Critical patent/JP2004146910A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3800331B2 publication Critical patent/JP3800331B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices
    • H04W88/06Terminal devices adapted for operation in multiple networks or having at least two operational modes, e.g. multi-mode terminals
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/0723Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips the record carrier comprising an arrangement for non-contact communication, e.g. wireless communication circuits on transponder cards, non-contact smart cards or RFIDs
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/3827Portable transceivers
    • H04B1/3833Hand-held transceivers

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信回路、無線通信端末および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、複数の無線通信機能が同時に利用されている場合であっても、より好適な受信感度を得ることができるようにする無線通信回路、無線通信端末および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、非接触ICカードを利用した定期券情報や電子マネー情報の管理システムが普及しつつあり、ユーザは、例えば、改札口において、定期券情報が保持された非接触ICカードを改札機に近接させるだけで改札口を通過することができたり、或いは、電子マネー情報が保持された非接触ICカードをリーダライタに近接させるだけで商品の代金を電子マネーにより支払うことができる。
【0003】
ところで、ユーザが常時持ち歩くものの1つとして携帯電話機があり、下記特許文献に開示されているように、携帯電話機に、上述した非接触ICカード機能や非接触ICカードリーダライタ機能が搭載されている場合、ユーザは、その携帯電話機を利用して、通話や電子メールなどの各種の通信を行うだけでなく、改札口を通過することができたり、或いは、商品の代金を支払うことができ、非常に便利である。
【0004】
【特許文献】
特開平11−213111号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電磁誘導を利用して通信を行う非接触ICカードのリーダライタが携帯電話機に搭載されている場合、非接触ICカードリーダライタが発する不要輻射波により、携帯電話機の受信感度(携帯電話機機能による通話や通信のための電波の受信感度)が劣化してしまうことがあるという課題があった。
【0006】
例えば、PDC(Personal Digital Cellular)方式(ARIB STANDARD RCR STD-27)に準拠した、基地局送信キャリア周波数(携帯電話機受信キャリア周波数)が810MHz乃至828MHz、基地局受信キャリア周波数(携帯電話機送信キャリア周波数)が940MHz乃至958MHz、送受信キャリア周波数間隔が130MHzのいわゆる周波数帯域が800MHz帯域の通信においては、携帯電話機の無線チャネルの受信キャリア周波数は下式(1)で表される。
【0007】
携帯電話機受信キャリア周波数
=810+0.025×n(MHz) ・・・ (1)
n:正の整数
【0008】
一方、携帯電話機などに設けられる非接触ICカードリーダライタから所定のデータを送信するための送信キャリア(搬送波)の周波数は、一般的に13.56MHzが使用されており、その高調波成分として、下式(2)の周波数を有する電磁波が発生される。
【0009】
非接触ICカードリーダライタ送信高調波周波数
=13.56×m(MHz) ・・・ (2)
m:正の整数
【0010】
従って、式(2)において、例えば、m=60,61の場合、それぞれ813.6MHz、827.16MHzの周波数を有する送信高調波が不要輻射波として非接触ICカードリーダライタから輻射されることになる。
【0011】
この不要輻射波は、携帯電話機受信キャリア周波数帯(810MHz乃至828MHz)の中に存在し、不要輻射波の周波数と近い受信キャリア周波数の無線チャネルが携帯電話機により受信されている場合、その無線チャネルによる通信が不要輻射波により妨害され、受信感度が劣化する。
【0012】
すなわち、PDC方式の規格では携帯電話機受信キャリア周波数から±25KHz離調の妨害波に対しての選択度がほとんどないため、携帯電話機受信キャリア周波数から±25KHz以内に不要輻射波が存在する無線チャネルにおいては、受信感度の劣化が生じるといえる。
【0013】
具体的には、式(1)において、n=143,144,145,686,689のとき、携帯電話機受信キャリア周波数がそれぞれ813.575MHz、813.6MHz、813.625MHz、827.15MHz、827.175MHzとなり、これらの周波数は、高調波次数が60または61の場合の、不要輻射波の周波数(813.6MHzおよび827.16MHz)±25KHzの範囲内にあるため、これらの周波数を受信キャリア周波数とする無線チャネルを受信しているとき、受信感度の劣化が生じる。
【0014】
また、IMT-2000 DS-CDMA System(ARIB STD-T63 Ver3.0.0)に準拠した通信は、無線信号帯域幅として3.84MHzをもち、基地局送信キャリア周波数(携帯電話機受信キャリア周波数)が2110MHz乃至2170MHz、基地局受信キャリア周波数(携帯電話機送信キャリア周波数)が1920MHz乃至1980MHz、送受信キャリア周波数間隔が190MHzであり、基本的に送受信が全二重通信で行われる。
【0015】
従って、携帯電話機受信キャリア周波数と携帯電話機送信キャリア周波数は下式(3)で表される。
【0016】
携帯電話機受信キャリア周波数
=携帯電話機送信キャリア周波数+190(MHz) ・・・ (3)
【0017】
ここで、携帯電話機送信波が非接触ICカードリーダライタに入力されたとき、非接触ICカードリーダライタ回路を構成する素子の非線形性から、非接触ICカードリーダライタ送信波と携帯電話機送信波がミキシングされ、下式(4)で表される周波数の不要輻射波が非接触ICカードリーダライタから発生される。
【0018】
非接触ICカードリーダライタ不要輻射波周波数
=携帯電話機送信キャリア周波数±非接触ICカードリーダライタ送信キャリア周波数×p(MHz) ・・・ (4)
p:正の整数
【0019】
上述したように、非接触ICカードリーダライタ送信キャリア周波数は一般的に13.56MHzであり、その値と、例えば、p=14を式(4)に代入した場合、非接触ICカードリーダライタ不要輻射波周波数は下式(5)により表される。
【0020】
非接触ICカードリーダライタ不要輻射波周波数
=携帯電話機送信キャリア周波数+13.56×14
=携帯電話機送信キャリア周波数+189.84(MHz) ・・・ (5)
【0021】
式(3)を参照して説明したように、IMT-2000 DS-CDMA Systemの通信において、携帯電話機の受信キャリア周波数と送信キャリア周波数には190MHzの間隔があり、式(5)から明らかなように、携帯電話機の受信キャリア周波数と、非接触ICカードリーダライタによる不要輻射波の周波数が近くに存在することになる(無線信号帯域幅である3.84MHz以内に不要輻射波が存在することになる)。
【0022】
従って、非接触ICカードリーダライタ機能による通信と、携帯電話機機能による通信が同時に行われている場合、携帯電話機が受信しうる全無線チャネルにおいて受信感度が劣化することになる。
【0023】
以上のように、1つの端末に、携帯電話機機能(PDC方式やIMT-2000 DS-CDMA System)と非接触ICカードリーダライタ機能が設けられている場合、非接触ICカードリーダライタ機能の動作状態によって、携帯電話機機能により受信している無線チャネルの受信感度が劣化することがある。
【0024】
様々な無線通信方式が規格化され、複数の規格の通信機能が携帯電話機などの1つの端末に搭載されていくことが予想される現状に鑑みれば、この課題は、さらに深刻なものになるおそれがある。
【0025】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、複数の無線通信機能が同時に利用されている場合であっても、より好適な受信感度を得ることができるようにするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線通信回路は、移動体通信を行う第1の電磁波を受信する受信手段と、電磁誘導を利用した近距離無線通信を行う第2の電磁波を送信する送信手段と、送信手段が非接触ICカードリーダライタの送信部として起動されているとき、第1の電磁波の受信キャリア周波数が、第2の電磁波が送信されることに併せて発生される高調波の輻射によって第1の電磁波の受信感度の劣化を引き起こす所定の周波数範囲に存在するか否かを判定する判定手段と、判定手段によって、第1の電磁波の受信キャリア周波数が所定の周波数範囲に存在すると判定された場合、高調波の周波数が所定の周波数範囲に存在しないものとなるように、第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0027】
本発明の無線通信回路は、第2の電磁波の送信キャリア周波数生成する複数のキャリア周波数生成手段をさらに備えるようにすることができる。このとき、制御手段が、複数のキャリア周波数生成手段のいずれかを選択し、第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する。
【0028】
発振子の共振周波数が変化されることに応じて、それぞれ異なる第2の電磁波の送信キャリア周波数を生成する生成手段をさらに備えるようにしてもよい。このとき、制御手段、共振周波数を変化させ第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する。
【0029】
発振子の負荷容量が変化されることに応じて、それぞれ異なる第2の電磁波の送信キャリア周波数を生成する生成手段をさらに備え、制御手段、負荷容量を変化させ第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御するようにすることができる。
【0030】
制御手段は、PLL回路の基準クロックとして、受信手段により利用されるクロック、または計時用のリアルタイムクロックを使用し、PLL回路の分周数を設定することにより第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御するようにすることができる。
【0031】
判定手段は、第1の電磁波の受信キャリア周波数が、第2の電磁波の送信キャリア周波数の整数倍の周波数を基準として所定の範囲内の値であるとき第1の電磁波の受信感度が劣化すると判定するようにすることができる。
【0032】
判定手段は、移動体通信が行われているとき第1の電磁波の受信感度が劣化すると判定するようにすることができる。
【0033】
本発明の無線通信端末は、移動体通信を行う第1の電磁波を受信する受信手段と、電磁誘導を利用した近距離無線通信を行う第2の電磁波を送信する送信手段と、送信手段が非接触ICカードリーダライタの送信部として起動されているとき、第1の電磁波の受信キャリア周波数が、第2の電磁波が送信されることに併せて発生される高調波の輻射によって第1の電磁波の受信感度の劣化を引き起こす所定の周波数範囲に存在するか否かを判定する判定手段と、判定手段によって、第1の電磁波の受信キャリア周波数が所定の周波数範囲に存在すると判定された場合、高調波の周波数が所定の周波数範囲に存在しないものとなるように、第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0034】
本発明の無線通信端末は、第2の電磁波の送信キャリア周波数生成する複数のキャリア周波数生成手段をさらに備え、制御手段が、複数のキャリア周波数生成手段のいずれかを選択し、第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御するようにすることができる。
【0035】
発振子の共振周波数が変化されることに応じて、それぞれ異なる第2の電磁波の送信キャリア周波数を生成する生成手段をさらに備えるようにしてもよい。このとき、制御手段、共振周波数を変化させ第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する。
【0036】
発振子の負荷容量が変化されることに応じて、それぞれ異なる第2の電磁波の送信キャリア周波数を生成する生成手段をさらに備え、制御手段、負荷容量を変化させ第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御するようにすることができる。
【0037】
制御手段は、PLL回路の基準クロックとして、受信手段により利用されるクロック、または計時用のリアルタイムクロックを使用し、PLL回路の分周数を設定することにより第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御するようにすることができる。
【0038】
判定手段は、第1の電磁波の受信キャリア周波数が、第2の電磁波の送信キャリア周波数の整数倍の周波数を基準として所定の範囲内の値であるとき第1の電磁波の受信感度が劣化すると判定するようにすることができる。
【0039】
判定手段は、移動体通信が行われているとき第1の電磁波の受信感度が劣化すると判定するようにすることができる。
【0040】
本発明の無線通信端末の無線通信方法は、移動体通信を行う第1の電磁波を受信する受信ステップと、電磁誘導を利用した近距離無線通信を行う第2の電磁波を送信する送信ステップと、第1の電磁波の受信キャリア周波数が、非接触ICカードリーダライタとして起動して送信される第2の電磁波に併せて発生する高調波の輻射によって第1の電磁波の受信感度の劣化を引き起こす所定の周波数範囲に存在するか否かを判定する判定ステップと、判定ステップの処理によって、第1の電磁波の受信キャリア周波数が所定の周波数範囲に存在すると判定された場合、高調波の周波数が所定の周波数範囲に存在しないものとなるように、第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0041】
本発明の記録媒体に記録されているプログラム、および本発明のプログラムは、第1の電磁波の受信キャリア周波数が、非接触ICカードリーダライタとして起動して送信される第2の電磁波に併せて発生する高調波の輻射によって第1の電磁波の受信感度の劣化を引き起こす所定の周波数範囲に存在するか否かを判定する判定ステップと、判定ステップの処理によって、第1の電磁波の受信キャリア周波数が所定の周波数範囲に存在すると判定された場合、高調波の周波数が所定の周波数範囲に存在しないものとなるように、第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する制御ステップを含むことを特徴とする。
【0042】
本発明の無線通信回路、無線通信端末および方法、並びにプログラムにおいては、移動体通信を行う第1の電磁波が受信され、電磁誘導を利用した近距離無線通信を行う第2の電磁波が送信される。また、非接触ICカードリーダライタの送信部として起動されているとき、第1の電磁波の受信キャリア周波数が、第2の電磁波が送信されることに併せて発生される高調波の輻射によって第1の電磁波の受信感度の劣化を引き起こす所定の周波数範囲に存在するか否かが判定され、第1の電磁波の受信キャリア周波数が所定の周波数範囲に存在すると判定された場合、高調波の周波数が所定の周波数範囲に存在しないものとなるように、第2の電磁波の送信キャリア周波数が制御される。
【0043】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用した携帯電話機1の構成例を示すブロック図である。
【0044】
CPU(Central Processing Unit)18は、ROM(Read Only Memory)19に格納されている制御プログラムをRAM(Random Access Memory)20に展開し、制御プログラムに従って携帯電話機1の全体の動作を制御する。
【0045】
例えば、CPU18は、ユーザからの指示に基づいて、DSP(Digital Signal Processor)14を制御し、基地局との間で音声情報などの各種の情報を送受信すると共に、非接触ICカードリーダライタ23を制御し、近接された非接触ICカードなどの機器との間で電磁誘導を利用した近距離無線通信を行う。
【0046】
後に詳述するように、CPU18は、送信部12および受信部13による通信と、非接触ICカードリーダライタ23による通信を同時に行う場合、非接触ICカードリーダライタ23において利用されるキャリアの周波数を切り替え、非接触ICカードリーダライタ23から発生される不要輻射波により、受信部13において受信される電磁波(電波)の受信感度が劣化されないように制御する。
【0047】
送信部12および受信部13においては、例えば、PDC(Personal Digital Cellular)方式、またはIMT-2000 DS-CDMA Systemに準拠した通信が行われる。
【0048】
送信部12は、DSP14から音声情報が供給されてきたとき、ディジタルアナログ変換処理、および周波数変換処理等の所定の処理を施し、得られた音声信号を、基地局により選択された所定の送信キャリア周波数の無線チャネルによりアンテナ11から送信する。
【0049】
受信部13は、例えば、音声通話モード時において、アンテナ11で受信されたRF信号を増幅して周波数変換処理およびアナログディジタル変換処理等の所定の処理を施し、得られた音声情報をDSP14に出力する。
【0050】
DSP14は、受信部13から供給されてきた音声情報に対して、例えば、スペクトラム逆拡散処理を施し、得られたデータを音声処理部15に出力する。また、DSP14は、音声処理部15から供給されてきた音声情報に対してスペクトラム拡散処理を施し、得られたデータを送信部12に出力する。
【0051】
音声処理部15は、マイクロフォン17により集音されたユーザの音声を音声情報に変換し、それをDSP14に出力する。また、音声処理部15は、DSP14から供給されてきた音声情報をアナログ音声信号に変換し、対応する音声信号をスピーカ16から出力する。
【0052】
表示部21は、LCD(Liquid Crystal Display)などにより構成され、CPU18から供給されてきた情報に基づいて、対応する画面を表示する。入力部22は、携帯電話機1の筐体表面に設けられているテンキー、通話ボタン、および電源ボタン等の各種のボタンに対するユーザの入力を検出し、対応する信号をCPU18に出力する。
【0053】
非接触ICカードリーダライタ23は、CPU18による制御に基づいて、コイルアンテナ54(図3)から輻射される電磁波に対する負荷の変化に基づいて、近接された非接触ICカードなどの機器との間で各種の情報を送受信する。
【0054】
例えば、非接触ICカードリーダライタ23は、近接された非接触ICカードに対して所定のコマンドを送信するとき、そのコマンドにBPSK変調(マンチェスターコードへのコーディング)を施し、取得したデータに基づいて、発振器から供給される所定の周波数の搬送波をASK(Amplitude Shift Keying)変調し、生成された変調波を、電磁波としてコイルアンテナ54から出力する。
【0055】
一方、非接触ICカードリーダライタ23は、非接触ICカードからの応答データ(ASK変調波)がコイルアンテナ54を介して取得されたとき、それを復調し、復調されたデータに対して、さらにBPSK復調処理(マンチェスターコードのデコード)を施し、所定のデータを取得する。
【0056】
CPU18には、必要に応じてドライブ24が接続され、磁気ディスク25、光ディスク26、光磁気ディスク27、或いは半導体メモリ28などが適宜装着され、それから読み出されたコンピュータプログラムが、図示せぬフラッシュメモリなどの記憶部にインストールされる。
【0057】
図2は、携帯電話機1の機能構成例を示す図である。
【0058】
携帯電話機1は、基本的に、図1の非接触ICカードリーダライタ23以外の各処理部の機能を備える携帯電話機機能ブロック41と、図1の非接触ICカードリーダライタ23の機能を備える非接触ICカードリーダライタ機能ブロック42により形成される。
【0059】
なお、図2の例においては、携帯電話機機能ブロック41は、PDC方式(ARIB STANDARD RCR STD-27)により基地局との間で各種の情報を送受信するブロックとされ、その通信は、例えば、基地局送信キャリア周波数(携帯電話機受信キャリア周波数)が810MHz乃至828MHz、基地局受信キャリア周波数(携帯電話機送信キャリア周波数)が940MHz乃至958MHz、送受信キャリア周波数間隔が130MHzにより行われる。また、携帯電話機受信キャリア周波数は25KHzステップで規定され、基地局により割り当てられる。
【0060】
CPU18は、受信部13において受信されている無線チャネルの受信キャリア周波数を取得し、その周波数を表す携帯電話機受信キャリア周波数情報を非接触ICカードリーダライタ機能ブロック42の制御部51に出力する。
【0061】
制御部51は、外部の非接触ICカード等に送信する送信データを非接触ICカードリーダライタ送信部53に出力すると共に、CPU18から供給されてきた携帯電話機受信キャリア周波数情報に基づいて、送信キャリア周波数切り替え信号を送信キャリア生成部52に出力する。
【0062】
送信キャリア生成部52は、制御部51から供給されてきた送信キャリア周波数切り替え信号に基づいて、スイッチ回路61を制御し、非接触ICカードリーダライタ送信部53に供給する送信キャリアの周波数を切り替える。
【0063】
スイッチ回路61に対しては、例えば、発振器62から13.56MHz±500ppm(f1)の送信キャリアが供給され、発振器63から13.585MHz±500ppm(f2)の送信キャリアが供給されるようになされている。
【0064】
非接触ICカードリーダライタ送信部53は、送信キャリア生成部52からスイッチ回路61を介して供給される送信キャリア信号に対して、制御部51から供給される送信データに基づくASK変調処理を施し、得られた信号をコイルアンテナ54に出力する。
【0065】
図3は、発振器の切り替えを説明する図である。
【0066】
図3においては、携帯電話機受信キャリア周波数である810MHz乃至828MHzの範囲内に高調波を発生させる高調波次数と、その次数と発振器の周波数に基づいて下式(6)から算出される高調波の周波数範囲、および、その周波数範囲±100KHzの範囲内に存在するPDC方式の無線チャネルの番号と、無線チャネルの受信キャリア周波数が、発振器62または発振器63が選択されている場合についてそれぞれ示されている。
【0067】
非接触ICカードリーダライタ送信高調波周波数
=発振器の周波数×m(MHz) ・・・ (6)
m:正の整数
【0068】
具体的には、発振器62(13.56MHz±500ppm)により発生される高調波の周波数範囲が、高調波次数が60のとき813.193MHz乃至814.007MHzとなり、高調波次数が61のとき826.746MHz乃至827.574MHzとなることが示されている。
【0069】
一方、発振器63(13.585MHz±500ppm)により発生される高調波の周波数範囲が、高調波次数が60のとき814.692MHz乃至815.508MHzとなり、高調波次数が61のとき828.271MHz乃至829.099MHzとなることが示されている。
【0070】
また、図3には、発振器62が選択され、高調波次数が60であるときの高調波の周波数範囲(813.193MHz乃至814.007MHz)±100KHz以内には、チャネル番号124乃至164のPDC方式の無線チャネル(受信キャリア周波数813.10MHz乃至814.10MHz)が存在し、高調波次数が61であるときの高調波の周波数範囲(826.746MHz乃至827.574MHz)±100KHz以内には、チャネル番号666乃至706の無線チャネル(受信キャリア周波数826.65MHz乃至827.65MHz)が存在することが示されている。
【0071】
さらに、発振器63が選択され、高調波次数が60であるときの高調波の周波数範囲(814.692MHz乃至815.508MHz)±100KHz以内には、チャネル番号184乃至224の無線チャネル(受信キャリア周波数814.60MHz乃至815.60MHz)が存在し、高調波次数が61であるときの高調波の周波数範囲(828.271MHz乃至829.099MHz)の周波数帯域±100KHz以内には、無線チャネルが存在しないことが示されている。
【0072】
なお、対象とする無線チャネルを、高調波の周波数範囲±100KHzに存在するものとしたのは、PDC方式の規格(RCR STD-27 I版 第1冊分 3.4.3.4項 「隣接チャネル選択度」)において、100KHz離調時の選択度として57dB以上が定められ、換言すれば、100KHz離調時には57dB程度以上の減衰が期待でき、100KHz以上離調した周波数の不要輻射波によっては、携帯電話機機能ブロック41の受信キャリアの感度劣化が生じないためである。
【0073】
従って、813.10MHz乃至814.10MHzまたは826.65MHz乃至827.65MHzの範囲内(発振器62により発生される高調波の周波数範囲付近)の無線チャネルが携帯電話機機能ブロック41において受信されている場合、スイッチ61Aが端子61Cに接続され、非接触ICカードリーダライタ23の送信キャリアとして、発振器63から供給されるものが選択される。
【0074】
一方、その他の受信キャリア周波数の無線チャネルが受信されている場合、スイッチ61Aが端子61Bに接続され、発振器62から供給される送信キャリアが選択される。
【0075】
これにより、携帯電話機機能ブロック41において受信される無線チャネルに対して、非接触ICカードリーダライタ23から発生される不要輻射波が影響を与え、無線チャネルの受信感度が劣化することを抑制することができる。
【0076】
例えば、813.10MHz乃至814.10MHzの範囲内の周波数を受信キャリア周波数とする無線チャネルが携帯電話機機能ブロック41において受信されているにも関わらず、発振器62から供給される送信キャリアを用いて非接触ICカードリーダライタ23から所定のデータを送信した場合、送信キャリアの高調波成分が不要輻射となり、無線チャネルの受信感度が劣化することとなるが、以上のようにして発振器が切り替えられることにより、そのような受信感度の劣化が抑制される。
【0077】
次に、図4のフローチャートを参照して、非接触ICカードリーダライタ機能ブロック42における送信キャリアの周波数を切り替える携帯電話機1の処理について説明する。
【0078】
この処理は、非接触ICカードリーダライタ機能ブロック42が起動されているときにのみ繰り返し行われるようにしてもよい。これにより、図4の処理が常時繰り返し実行される場合に較べて、CPU18の処理負担を軽減することが可能となる。
【0079】
ステップS1において、CPU18は、受信部13からの出力に基づいて、受信部13において受信されている無線チャネルの受信キャリア周波数を取得し、ステップS2に進み、その周波数を表す携帯電話機受信キャリア周波数情報を非接触ICカードリーダライタ機能ブロック42の制御部51に出力する。
【0080】
ステップS3において、制御部51は、CPU18から供給されてきた携帯電話機受信キャリア周波数情報に基づいて、受信部13において受信されている無線チャネルの受信キャリア周波数が、813.10MHz乃至814.10MHz、または826.65MHz乃至827.65MHzの範囲内(発振器62により発生される高調波の周波数範囲の近傍)に存在するか否かを判定し、受信キャリア周波数がそれらの範囲内に存在しないと判定した場合、ステップS4に進む。
【0081】
ステップS4において、制御部51は、発振器62から供給される送信キャリアを選択し、スイッチ61Aが端子61Bに接続されるような送信キャリア周波数切り替え信号をスイッチ回路61に出力する。
【0082】
これにより、発振器62からの送信キャリアがスイッチ回路61を介して非接触ICカードリーダライタ送信部53に供給される。
【0083】
非接触ICカードリーダライタ送信部53においては、発振器62から供給されてきた13.56MHz±500ppmの送信キャリア信号に対して、制御部51から供給される送信データに基づくASK変調処理が施され、得られた信号がコイルアンテナ54から出力される。
【0084】
一方、制御部51は、ステップS3において、無線チャネルの受信キャリア周波数が、813.10MHz乃至814.10MHzまたは826.65MHz乃至827.65MHzのいずれかの範囲内(発振器62により発生される高調波の周波数範囲の近傍)に存在すると判定した場合、ステップS5に進み、発振器63から供給される送信キャリアを選択する。
【0085】
すなわち、制御部51により、スイッチ61Aが端子61Cに接続されるような送信キャリア周波数切り替え信号がスイッチ回路61に出力され、発振器63からの送信キャリアが、スイッチ回路61を介して非接触ICカードリーダライタ送信部53に供給される。
【0086】
非接触ICカードリーダライタ送信部53においては、発振器63から供給される13.585MHz±500ppmの送信キャリア信号に対して、制御部51から供給される送信データに基づくASK変調処理が施され、得られた信号がコイルアンテナ54から出力される。
【0087】
以上のように、それぞれ異なる周波数の送信キャリアを生成する複数の発振器を用意し、携帯電話機機能ブロック41において受信されている無線チャネルの受信キャリア周波数に応じて適宜切り替えるようにすることにより、非接触ICカードリーダライタ機能ブロック42において発生される高調波成分が不要輻射波となり、無線チャネルの受信感度を劣化させることを抑制することができる。
【0088】
図5は、携帯電話機1の他の機能構成例を示す図であり、その構成は図2に示されるものとほぼ同様であるため、詳細な説明は適宜省略する。
【0089】
図5においては、携帯電話機機能ブロック41は、IMT-2000 DS-CDMA Systemにより基地局との間で各種の情報を送受信するブロックであり、その通信は、基地局送信キャリア周波数(携帯電話機受信キャリア周波数)が2110MHz乃至2170MHz、基地局受信キャリア周波数(携帯電話機送信キャリア周波数)が1920MHz乃至1980MHz、送受信キャリア周波数間隔が190MHzの基本的に帯域幅3.84MHzの全二重通信で行われる。
【0090】
CPU18は、送信部12および受信部13の動作を監視し、IMT-2000 DS-CDMA Systemによる通信が行われているか否かを表す携帯電話機通信状態フラグ信号を非接触ICカードリーダライタ機能ブロック42の制御部51に出力する。
【0091】
制御部51は、外部の非接触ICカード等に送信する送信データを非接触ICカードリーダライタ送信部53に出力すると共に、CPU18から供給されてきた携帯電話機通信状態フラグ信号に基づいて、送信キャリア周波数切り替え信号を送信キャリア生成部52のスイッチ回路61に出力する。
【0092】
送信キャリア生成部52は、制御部51から供給されてきた送信キャリア周波数切り替え信号に基づいて、スイッチ回路61を制御し、非接触ICカードリーダライタ送信部53に供給する送信キャリアの周波数を切り替える。
【0093】
スイッチ回路61に対しては、例えば、発振器62から13.56MHz±500ppm(f11)の送信キャリアが供給され、発振器63から13.94MHz±500ppm(f12)の送信キャリアが供給されるようになされている。
【0094】
非接触ICカードリーダライタ送信部53は、送信キャリア生成部52から供給される送信キャリア信号に対して、制御部51から供給される送信データに基づくASK変調処理を施し、得られた信号をコイルアンテナ54に出力する。
【0095】
ここで、スイッチ回路61の切り替えについて説明する。
【0096】
上述したように、IMT-2000 DS-CDMA Systemの通信においては、送受信キャリア周波数間隔が190MHzであり、携帯電話機受信キャリア周波数と携帯電話機送信キャリア周波数は下式(7)で表される。
【0097】
携帯電話機受信キャリア周波数
=携帯電話機送信キャリア周波数+190(MHz) ・・・ (7)
【0098】
また、携帯電話機送信波が入力されたときに、素子の非線形性により非接触ICカードリーダライタ23において発生される不要輻射波の周波数は下式(8)で表される。
【0099】
非接触ICカードリーダライタ不要輻射波周波数
=携帯電話機送信キャリア周波数±非接触ICカードリーダライタ送信キャリア周波数×p(MHz) ・・・ (8)
p:正の整数
【0100】
図5において、発振器62から供給される非接触ICカードリーダライタ送信キャリアの周波数は13.56MHz±500ppm(f11)であり、発振器63から供給される非接触ICカードリーダライタ送信キャリアの周波数は13.94MHz±500ppm(f12)である。従って、それら値と、例えば、p=14を式(8)に代入した場合、それぞれの発振器が選択されている場合の非接触ICカードリーダライタ不要輻射波周波数は式(9)および式(10)により表される。
【0101】
発振器62から供給される送信キャリア(13.56MHz±500ppm)が選択されている場合
非接触ICカードリーダライタ不要輻射波周波数
=携帯電話機送信キャリア周波数+(13.56MHz±500ppm)×14
=携帯電話機送信キャリア周波数+189.745(MHz)乃至携帯電話機送信キャリア周波数+189.935(MHz) ・・・ (9)
【0102】
発振器63から供給される送信キャリア(13.94MHz±500ppm)が選択されている場合
非接触ICカードリーダライタ不要輻射波周波数
=携帯電話機送信キャリア周波数+(13.94MHz±500ppm)×14
=携帯電話機送信キャリア周波数+195.062(MHz)乃至携帯電話機送信キャリア周波数+195.258(MHz) ・・・ (10)
【0103】
式(3)と式(9)から、IMT-2000 DS-CDMA Systemによる通信が行われている場合、非接触ICカードリーダライタ不要輻射波周波数が、携帯電話機受信キャリア周波数の近傍に存在することになり、制御部51は、CPU18からの出力に基づいて、携帯電話機機能ブロック41において通信が行われていると判定した場合、発振器63からの送信キャリアが非接触ICカードリーダライタ送信部53に供給されるようにスイッチ回路61を制御する。
【0104】
これにより、非接触ICカードリーダライタ23において発生される不要輻射波が、携帯電話機機能ブロック41において利用されている無線チャネルの受信感度に影響を及ぼすことを抑制することができる。
【0105】
すなわち、式(3)と式(10)から明らかなように、発振器63が選択されている場合、無線チャネルの受信キャリア周波数と非接触ICカード不要輻射波周波数の間には5MHz以上の差があり、IMT-2000 DS-CDMA Systemの規格の1つである「ARIB STD-T63-25.101 Ver.3.10.0 7.5項 Adjacent Channel Selectivity(ACS)」には、5MHzだけ離調された妨害波に対する選択度として33dBが規定されていることから、IMT-2000 DS-CDMA Systemの通信が行われているときに、非接触ICカードリーダライタ機能ブロック42において発振器63から供給される送信キャリアを選択することにより、発振器62から供給される送信キャリアを選択した場合と比較して、33dB程度以上の受信感度の改善が期待できる。
【0106】
従って、制御部51は、携帯電話機機能ブロック41において通信が行われていると判定した場合、発振器63からの送信キャリアが非接触ICカードリーダライタ送信部53に供給されるようにスイッチ回路61を制御し、一方、通信が行われていないと判定した場合、発振器62からの送信キャリアが非接触ICカードリーダライタ送信部53に供給されるようにスイッチ回路61を制御する。
【0107】
次に、図6のフローチャートを参照して、送信キャリアの周波数を切り替える図5の携帯電話機1の処理について説明する。
【0108】
図6に示される処理も、図4の処理と同様に、非接触ICカードリーダライタ機能ブロック42が起動されているときにのみ繰り返し行われるようにしてもよい。
【0109】
ステップS11において、CPU18は、送信部12および受信部13の動作を監視し、携帯電話機機能ブロック41において通信が行われているか否かを表す携帯電話機通信状態フラグ信号を非接触ICカードリーダライタ機能ブロック42の制御部51に出力する。
【0110】
制御部51は、ステップS12において、CPU18から供給されてきた携帯電話機通信状態フラグ信号に基づいて、携帯電話機機能ブロック41において通信が行われているか否かを判定し、通信が行われていないと判定した場合、ステップS13に進む。
【0111】
ステップS13において、制御部51は、スイッチ61Aが端子61Bに接続されるような送信キャリア周波数切り替え信号をスイッチ回路61に出力し、発振器62からの送信キャリアを非接触ICカードリーダライタ送信部53に供給させる。
【0112】
所定のデータが非接触ICカードリーダライタ機能ブロック42から出力される場合、非接触ICカードリーダライタ送信部53においては、発振器62からスイッチ回路61を介して供給される13.56MHz±500ppmの送信キャリア信号に対して、制御部51から供給される送信データに基づくASK変調処理が施され、得られた信号がコイルアンテナ54から出力される。
【0113】
一方、ステップS12において、制御部51は、携帯電話機機能ブロック41で通信が行われていると判定した場合、ステップS14に進み、スイッチ61Aが端子61Cに接続されるような送信キャリア周波数切り替え信号をスイッチ回路61に出力する。
【0114】
これにより、発振器63から供給される送信キャリアがスイッチ回路61を介して非接触ICカードリーダライタ送信部53に供給される。
【0115】
非接触ICカードリーダライタ送信部53においては、発振器63から供給される13.94MHz±500ppmの送信キャリア信号に対して、制御部51から供給される送信データに基づくASK変調処理が施され、得られた信号がコイルアンテナ54から出力する。
【0116】
以上のように、それぞれ異なる周波数の送信キャリアを生成する複数の発振器を用意し、携帯電話機機能ブロック41において通信が行われているか否かに応じて適宜切り替えるようにすることにより、非接触ICカードリーダライタ機能ブロック42において発生される不要輻射波が、無線チャネルの受信感度を劣化させることを抑制することができる。
【0117】
なお、電磁誘導を利用して行われる近距離無線通信においては、一般的に、13.56MHzの送信キャリアが用いられており、他の周波数の送信キャリア(例えば、13.94MHz±500ppmの発振器63からの送信キャリア)を用いた場合、非接触ICカードリーダライタ23と非接触ICカードの間の通信可能距離が短くなることがあるが、携帯電話機機能ブロック41において通信が行われていないときには13.56MHzの送信キャリア(発振器62からの送信キャリア)を用いるようにすることにより、非接触ICカードリーダライタと非接触ICカードの間の通信可能距離が短くなる時間を、必要最小限に抑制することができる。
【0118】
以上においては、複数の発振器が送信キャリア生成部52に用意され、そのときの携帯電話機機能ブロック41の状態に応じて発振器自体が切り替えられることにより、送信キャリアの周波数が制御されるとしたが、他の様々な構成により送信キャリアの周波数が制御されるようにしてもよい。
【0119】
図7は、PLL(Phase Locked Loop)回路71の構成例を示すブロック図であり、図7に示される構成が送信キャリア生成部52に設けられることによっても、そのときの携帯電話機機能ブロック41の状態に応じて、送信キャリアの周波数を制御することができる。
【0120】
すなわち、携帯電話機1などの、時計機能を有する機器に基本的に搭載されているリアルタイムクロック用発振器の出力信号(32.768KHz)がリファレンスクロック(基準クロック)とされ、制御部51から出力される送信キャリア周波数切り替え信号がPLL回路71の分周設定データとされる。
【0121】
電圧制御発振器81は、積分器84から制御端子に印加される電圧によって発振周波数を連続的に変化する発振器であり、生成した発振信号を分周器82に出力する。分周器82は、電圧制御発振器81からの出力を、CPU18から供給される分周設定データに従って分周し、得られた信号を位相比較器83に出力する。
【0122】
位相比較器83は、リファレンスクロックと、分周器82から入力される信号の位相差を検出し、その位相差を表す位相誤差成分をパルス状の位相誤差信号として積分器84に出力する。
【0123】
積分器84(ループフィルタ)は、位相誤差信号を直流化(高周波成分を遮断)し、得られた信号を電圧制御発振器81に出力する。
【0124】
このように、電圧制御発振器81、分周器82、位相比較器83、および積分器84で構成されるフィードバックループによって生成される、電圧制御発振器81の出力信号は、下式(11)により表される。
【0125】
出力信号周波数=リファレンスクロック×分周数 ・・・ (11)
【0126】
すなわち、分周器82に設定される分周数が制御部51により制御されることにより、リファレンスクロックの分解能によって、出力信号の周波数を可変することができる。従って、そのようにして生成された信号を送信キャリアとすることにより、携帯電話機機能ブロック41における無線チャネルに影響を与えない通信を、非接触ICカードリーダライタ機能ブロック42において行うことが可能となる。
【0127】
なお、リファレンスクロックとして、上述した計時用のリアルタイムクロックが用いられるようにしてもよいし、携帯電話機機能ブロック41において生成されるクロックが用いられるようにしてもよい。
【0128】
また、図8に示されるような送信キャリア生成回路を送信キャリア生成部52に形成し、携帯電話機機能ブロック41の通信状態に応じて、制御部51からの出力信号(送信キャリア周波数切り替え信号)により、FET(field effect transistor)101を介してコンデンサ102の容量、すなわち発振子103の負荷容量を変化させ、論理インバータ104の出力である送信キャリアの周波数を制御するようにしてもよい。当然、図8の送信キャリア生成回路において、バリキャップダイオードに印加される電圧を制御することにより発振子103の負荷容量を変化させ、送信キャリアの周波数を制御するようにしてもよい。
【0129】
また、以上においては、携帯電話機1には、PDC方式の通信を行う携帯電話機機能ブロックと非接触ICカードリーダライタ機能ブロック、または、IMT-2000 DS-CDMA Systemの通信を行う携帯電話機機能ブロックと非接触ICカードリーダライタ機能ブロックが設けられるとしたが、所定の通信方式により通信を行う機能ブロックが複数設けられている様々な情報処理装置に本発明を適用することができる。
【0130】
例えば、非接触ICカードリーダライタ機能ブロックが設けられるラジオや、或いは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a,802.11bに準拠した通信を行う機能ブロック、またはBluetooth(登録商標)に準拠した通信を行う機能ブロックが設けられる非接触ICカードリーダライタ機能付き携帯電話機など、様々な機器に本発明を適用することができる。
【0131】
この場合においても、第1の通信ブロックの状態に応じて、非接触ICカードリーダライタ機能ブロックや他の通信ブロックの送信キャリアの周波数が切り替えられ、それぞれの通信が互いに影響を与えないように制御される。
【0132】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
【0133】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば、汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0134】
この記録媒体は、図1に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク25(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク26(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク27(MD(登録商標)(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリ28などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM19などより構成される。
【0135】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0136】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の無線通信機能が同時に利用されている場合であっても、より好適な受信感度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した携帯電話機の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の携帯電話機の機能構成例を示す図である。
【図3】送信キャリア周波数の切り替えを説明する図である。
【図4】図2の携帯電話機による周波数切り替え処理を説明するフローチャートである。
【図5】図1の携帯電話機の他の機能構成例を示す図である。
【図6】図5の携帯電話機による周波数切り替え処理を説明するフローチャートである。
【図7】 PLL回路の構成例を示すブロック図である。
【図8】送信キャリア生成回路の例を示す図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機, 12 送信部, 13 受信部, 18 CPU, 23 非接触ICカードリーダライタ, 25 磁気ディスク, 26 光ディスク, 27 光磁気ディスク, 28 半導体メモリ, 51 制御部, 61 スイッチ回路, 62および63 発振器

Claims (17)

  1. 移動体通信を行う第1の電磁波を受信する受信手段と、
    電磁誘導を利用した近距離無線通信を行う第2の電磁波を送信する送信手段と、
    前記送信手段が非接触ICカードリーダライタの送信部として起動されているとき、前記第1の電磁波の受信キャリア周波数が、前記第2の電磁波が送信されることに併せて発生される高調波の輻射によって前記第1の電磁波の受信感度の劣化を引き起こす所定の周波数範囲に存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって、前記第1の電磁波の受信キャリア周波数が前記所定の周波数範囲に存在すると判定された場合、前記高調波の周波数が前記所定の周波数範囲に存在しないものとなるように、前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする無線通信回路。
  2. 前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を生成する複数のキャリア周波数生成手段をさらに備え、
    前記制御手段が、前記複数のキャリア周波数生成手段のいずれかを選択し、前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信回路。
  3. 発振子の共振周波数が変化されることに応じて、それぞれ異なる前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を生成する生成手段をさらに備え、
    前記制御手段が、前記共振周波数を変化させて前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信回路。
  4. 発振子の負荷容量が変化されることに応じて、それぞれ異なる前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を生成する生成手段をさらに備え、
    前記制御手段が、前記負荷容量を変化させて前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信回路。
  5. 前記制御手段は、PLL回路の基準クロックとして、前記受信手段により利用されるクロック、または計時用のリアルタイムクロックを使用し、前記PLL回路の分周数を設定することにより前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信回路。
  6. 前記判定手段は、前記第1の電磁波の受信キャリア周波数が、前記第2の電磁波の送信キャリア周波数の整数倍の周波数を基準として所定の範囲内の値であるとき、前記第1の電磁波の受信感度が劣化すると判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信回路。
  7. 前記判定手段は、前記移動体通信が行われているとき、前記第1の電磁波の受信感度が劣化すると判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信回路。
  8. 移動体通信を行う第1の電磁波を受信する受信手段と、
    電磁誘導を利用した近距離無線通信を行う第2の電磁波を送信する送信手段と、
    前記送信手段が非接触ICカードリーダライタの送信部として起動されているとき、前記第1の電磁波の受信キャリア周波数が、前記第2の電磁波が送信されることに併せて発生される高調波の輻射によって前記第1の電磁波の受信感度の劣化を引き起こす所定の周波数範囲に存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって、前記第1の電磁波の受信キャリア周波数が前記所定の周波数範囲に存在すると判定された場合、前記高調波の周波数が前記所定の周波数範囲に存在しないものとなるように、前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする無線通信端末。
  9. 前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を生成する複数のキャリア周波数生成手段をさらに備え、
    前記制御手段が、前記複数のキャリア周波数生成手段のいずれかを選択し、前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線通信端末。
  10. 発振子の共振周波数が変化されることに応じて、それぞれ異なる前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を生成する生成手段をさらに備え、
    前記制御手段が、前記共振周波数を変化させて前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線通信端末。
  11. 発振子の負荷容量が変化されることに応じて、それぞれ異なる前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を生成する生成手段をさらに備え、
    前記制御手段が、前記負荷容量を変化させて前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線通信端末。
  12. 前記制御手段は、PLL回路の基準クロックとして、前記受信手段により利用されるクロック、または計時用のリアルタイムクロックを使用し、前記PLL回路の分周数を設定することにより前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線通信端末。
  13. 前記判定手段は、前記第1の電磁波の受信キャリア周波数が、前記第2の電磁波の送信キャリア周波数の整数倍の周波数を基準として所定の範囲内の値であるとき、前記第1の電磁波の受信感度が劣化すると判定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線通信端末。
  14. 前記判定手段は、前記移動体通信が行われているとき、前記第1の電磁波の受信感度が劣化すると判定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線通信端末。
  15. 移動体通信を行う第1の電磁波を受信する受信ステップと、
    電磁誘導を利用した近距離無線通信を行う第2の電磁波を送信する送信ステップと、
    前記第1の電磁波の受信キャリア周波数が、非接触ICカードリーダライタとして起動して送信される前記第2の電磁波に併せて発生する高調波の輻射によって前記第1の電磁波の受信感度の劣化を引き起こす所定の周波数範囲に存在するか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの処理によって、前記第1の電磁波の受信キャリア周波数が前記所定の周波数範囲に存在すると判定された場合、前記高調波の周波数が前記所定の周波数範囲に存在しないものとなるように、前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する制御ステップと
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
  16. 移動体通信を行う第1の電磁波を受信する処理、および、電磁誘導を利用した近距離無線通信を行う第2の電磁波を送信する処理をコンピュータに行わせるプログラムの記録媒体において、
    前記第1の電磁波の受信キャリア周波数が、非接触ICカードリーダライタとして起動して送信される前記第2の電磁波に併せて発生する高調波の輻射によって前記第1の電磁波の受信感度の劣化を引き起こす所定の周波数範囲に存在するか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの処理によって、前記第1の電磁波の受信キャリア周波数が前記所定の周波数範囲に存在すると判定された場合、前記高調波の周波数が前記所定の周波数範囲に存在しないものとなるように、前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する制御ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  17. 移動体通信を行う第1の電磁波を受信する処理、および、電磁誘導を利用した近距離無線通信を行う第2の電磁波を送信する処理をコンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    前記第1の電磁波の受信キャリア周波数が、非接触ICカードリーダライタとして起動して送信される前記第2の電磁波に併せて発生する高調波の輻射によって前記第1の電磁波の受信感度の劣化を引き起こす所定の周波数範囲に存在するか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの処理によって、前記第1の電磁波の受信キャリア周波数が前記所定の周波数範囲に存在すると判定された場合、前記高調波の周波数が前記所定の周波数範囲に存在しないものとなるように、前記第2の電磁波の送信キャリア周波数を制御する制御ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
JP2002306810A 2002-10-22 2002-10-22 無線通信回路、無線通信端末および方法、記録媒体、並びにプログラム Expired - Fee Related JP3800331B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002306810A JP3800331B2 (ja) 2002-10-22 2002-10-22 無線通信回路、無線通信端末および方法、記録媒体、並びにプログラム
US10/676,019 US7031662B2 (en) 2002-10-22 2003-10-02 Wireless communication circuit, wireless communication terminal and method, recording medium, and program
EP03256371A EP1413979B1 (en) 2002-10-22 2003-10-09 Wireless communication device with functional blocks for different communication standards, and method, recording medium and program therefor
DE60304299T DE60304299T2 (de) 2002-10-22 2003-10-09 Drahtloses Kommunikationsgerät mit Funktionsblöcken für verschiedene Kommunikationsstandards, und entsprechende Methode, Datenaufzeichnungsmedium und Programm
CNB2003101025065A CN100344139C (zh) 2002-10-22 2003-10-21 无线通信电路、无线通信终端和方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002306810A JP3800331B2 (ja) 2002-10-22 2002-10-22 無線通信回路、無線通信端末および方法、記録媒体、並びにプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004146910A JP2004146910A (ja) 2004-05-20
JP3800331B2 true JP3800331B2 (ja) 2006-07-26

Family

ID=32064302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002306810A Expired - Fee Related JP3800331B2 (ja) 2002-10-22 2002-10-22 無線通信回路、無線通信端末および方法、記録媒体、並びにプログラム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7031662B2 (ja)
EP (1) EP1413979B1 (ja)
JP (1) JP3800331B2 (ja)
CN (1) CN100344139C (ja)
DE (1) DE60304299T2 (ja)

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI115879B (fi) * 2003-03-07 2005-07-29 Nokia Corp Kanavan valinta langattomassa tietoliikennejärjestelmässä
CN1771670B (zh) * 2004-05-21 2011-08-31 松下电器产业株式会社 无线通信终端、通信协议切换方法、通信协议切换程序以及无线通信终端的集成电路
US7715889B2 (en) * 2004-07-29 2010-05-11 Kyocera Corporation Portable electronic device
JP2006203545A (ja) * 2005-01-20 2006-08-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯端末装置
JP4367349B2 (ja) * 2005-01-31 2009-11-18 ソニー株式会社 通信装置、通信方法、およびプログラム
JP2006237780A (ja) 2005-02-23 2006-09-07 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd 放送通信連携制御装置および放送通信連携制御方法
US7729660B2 (en) * 2005-04-15 2010-06-01 Sony Corporation Communication device, non-contact type IC card mounting same, and information apparatus
CN101167083B (zh) * 2005-04-28 2010-12-22 Nxp股份有限公司 用于通信设备的电路和发送控制方法
WO2006128948A1 (en) * 2005-05-31 2006-12-07 Nokia Corporation A method for reducing interference
KR100728636B1 (ko) * 2005-08-09 2007-06-15 (주)한창시스템 다양한 보안 모듈을 지원하는 보안 nfc 통신 장치 및방법
US11201500B2 (en) 2006-01-31 2021-12-14 Mojo Mobility, Inc. Efficiencies and flexibilities in inductive (wireless) charging
US8169185B2 (en) * 2006-01-31 2012-05-01 Mojo Mobility, Inc. System and method for inductive charging of portable devices
US7952322B2 (en) 2006-01-31 2011-05-31 Mojo Mobility, Inc. Inductive power source and charging system
WO2007096683A1 (en) * 2006-02-20 2007-08-30 Nokia Corporation Method and device for preventing interference at a radio receiver device caused by several radio transmitter devices
WO2007099411A1 (en) * 2006-02-28 2007-09-07 Nokia Corporation Reducing electromagnetic interferences
US7948208B2 (en) 2006-06-01 2011-05-24 Mojo Mobility, Inc. Power source, charging system, and inductive receiver for mobile devices
US11329511B2 (en) 2006-06-01 2022-05-10 Mojo Mobility Inc. Power source, charging system, and inductive receiver for mobile devices
US20080146150A1 (en) * 2006-12-18 2008-06-19 Accton Technology Corporation WiFi SiP module
WO2008123456A1 (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kyocera Corporation 携帯無線機
JP4548473B2 (ja) 2007-10-29 2010-09-22 ソニー株式会社 情報処理装置、および情報処理方法
US8085070B2 (en) * 2007-12-20 2011-12-27 Integrated Device Technology Inc. Overclocking with phase selection
US8027673B2 (en) * 2008-02-04 2011-09-27 Sony Ericsson Mobile Communications Ab Desense with adaptive control
US20110050164A1 (en) 2008-05-07 2011-03-03 Afshin Partovi System and methods for inductive charging, and improvements and uses thereof
JP5150369B2 (ja) * 2008-05-28 2013-02-20 京セラ株式会社 通信機器
US8890470B2 (en) 2010-06-11 2014-11-18 Mojo Mobility, Inc. System for wireless power transfer that supports interoperability, and multi-pole magnets for use therewith
US10115520B2 (en) 2011-01-18 2018-10-30 Mojo Mobility, Inc. Systems and method for wireless power transfer
US11342777B2 (en) 2011-01-18 2022-05-24 Mojo Mobility, Inc. Powering and/or charging with more than one protocol
US9496732B2 (en) 2011-01-18 2016-11-15 Mojo Mobility, Inc. Systems and methods for wireless power transfer
US9178369B2 (en) 2011-01-18 2015-11-03 Mojo Mobility, Inc. Systems and methods for providing positioning freedom, and support of different voltages, protocols, and power levels in a wireless power system
US20130271069A1 (en) 2012-03-21 2013-10-17 Mojo Mobility, Inc. Systems and methods for wireless power transfer
US9722447B2 (en) 2012-03-21 2017-08-01 Mojo Mobility, Inc. System and method for charging or powering devices, such as robots, electric vehicles, or other mobile devices or equipment
US9837846B2 (en) 2013-04-12 2017-12-05 Mojo Mobility, Inc. System and method for powering or charging receivers or devices having small surface areas or volumes
EP3528175B1 (en) 2018-02-15 2021-06-09 Nxp B.V. Clock-stop frequency adjustment for a transponder
KR102427572B1 (ko) * 2018-06-18 2022-08-01 삼성전자주식회사 스위치를 통해 복수개의 반송파 주파수를 이용한 반송파 집적을 수행하는 전자 장치 및 그의 동작 방법
US11444485B2 (en) 2019-02-05 2022-09-13 Mojo Mobility, Inc. Inductive charging system with charging electronics physically separated from charging coil

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08139516A (ja) * 1994-11-08 1996-05-31 Toshiba Corp 情報処理装置
EP0828360A1 (de) * 1996-09-04 1998-03-11 Micronas Intermetall GmbH Taktgenerator zur Erzeugung eines störstrahlarmen Systemtaktes
SG55266A1 (en) 1997-01-15 1999-04-27 Koninkl Philips Electronics Nv Multi-tuner receiver
DK0990355T3 (da) 1997-06-16 2002-07-01 Swisscom Mobile Ag Chipkort og fremgangsmåde ved kommunikation mellem en ekstern indretning og et chipkort
JP3241672B2 (ja) * 1998-07-31 2001-12-25 三菱電機株式会社 干渉波検出装置及び干渉波検出方法
JP2000341165A (ja) * 1999-05-25 2000-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信装置、通信方法および記録媒体
US6737904B1 (en) * 1999-11-12 2004-05-18 Koninklijke Philips Electronics N.V. Clock circuit, GSM phone, and methods of reducing electromagnetic interference
US6351236B1 (en) 2000-04-25 2002-02-26 Agilent Technologies, Inc. Combined GPS and CDMA in a mobile transceiver
CN100349486C (zh) * 2000-12-11 2007-11-14 陆征军 一种手机及应用
JP2004527026A (ja) 2001-01-12 2004-09-02 ヒョン ス カン 非接触式電子カード
CA2438782C (en) * 2001-02-16 2009-06-02 Cubic Corporation Power oscillator for control of waveshape and amplitude
KR100377928B1 (ko) 2001-05-11 2003-03-29 삼성전자주식회사 이동 통신단말기에 장착된 근거리 무선 통신장치에서의신호간섭 제거방법 및 장치
KR100374648B1 (ko) * 2001-06-28 2003-03-03 삼성전자주식회사 전자파를 감소시키기 위한 위상동기루프회로 및 그의제어방법
US6647052B2 (en) * 2001-12-26 2003-11-11 Dell Products L.P. Advanced spread spectrum clock generation technique for EMI reduction of multiple clock sources
US7305020B2 (en) * 2002-02-04 2007-12-04 Vizionware, Inc. Method and system of reducing electromagnetic interference emissions

Also Published As

Publication number Publication date
EP1413979A1 (en) 2004-04-28
CN100344139C (zh) 2007-10-17
JP2004146910A (ja) 2004-05-20
EP1413979B1 (en) 2006-03-29
US7031662B2 (en) 2006-04-18
US20040121739A1 (en) 2004-06-24
CN1497921A (zh) 2004-05-19
DE60304299D1 (de) 2006-05-18
DE60304299T2 (de) 2006-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3800331B2 (ja) 無線通信回路、無線通信端末および方法、記録媒体、並びにプログラム
US7920893B2 (en) Method and system for transmission or reception of FM signals utilizing a DDFS clocked by an RFID PLL
US6731146B1 (en) Method and apparatus for reducing PLL lock time
JPS63290414A (ja) 自動車電話装置
WO1995034176A1 (en) Portable cellular telephone using spread spectrum communication with mobile transceiver
Park et al. A sub-10-pJ/bit 5-Mb/s magnetic human body communication transceiver
US8008979B2 (en) Frequency synthesizer and radio transmitting apparatus
EP1374387B1 (en) System for controlling the frequency of an oscillator
US20090221232A1 (en) Portable Telephone With Unitary Transceiver Having Cellular and RFID Functionality
US20240022209A1 (en) Wideband Voltage-Controlled Oscillator Circuitry
JP3108744B2 (ja) ノイズ防止回路
US20100214063A1 (en) Rfid receiver front end with phase cancellation and methods for use therewith
JP3018708B2 (ja) 無線通信装置
JP2003244014A (ja) 携帯端末
CN107005283A (zh) 用于减少传输干扰的系统和方法
EP2433357B1 (en) System and method for reducing power consumption of an oscillator
Min et al. A low-power handheld frequency-hopped spread spectrum transceiver hardware architecture
US20060217077A1 (en) Radio frequency device with null or quasi-null intermediate frequency minimizing interfering frequency modulation applied to an integrated local oscillator
JP3756136B2 (ja) 無線基地局
JP3281715B2 (ja) 無線通信装置
EP1228573A1 (en) Noise management technique for switched voltage supplies
TW466837B (en) Communication module with low frequency and low power
KR20090068890A (ko) 클럭신호의 주파수 가변장치
KR20010053982A (ko) 이동통신 단말기의 듀얼 밴드 중간주파수 전압 제어발진장치
JPH114177A (ja) 電界測定方式

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050425

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060215

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3800331

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees