JP2004527026A - 非接触式電子カード - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯機器または携帯用端末機に付着または内蔵させて使用できる非接触式電子カードを提供する。
【解決手段】カード判読器と通信可能なループアンテナと，使用者識別子情報を貯蔵しており，前記カード判読器の要請に応じて該当情報を伝送する電子チップと，カード判読の時に電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアと，を備える。したがって，本発明は，電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアを内蔵することによって，電子波および磁場に影響を及ぼす干渉物質を有する携帯機器や携帯用端末機などに電子カードを付着または内蔵させて使用できるので，カードの携帯上の便利および使い勝手のよさを高め，かつ，紛失危険を最小化することができる。
【選択図】図２
【解決手段】カード判読器と通信可能なループアンテナと，使用者識別子情報を貯蔵しており，前記カード判読器の要請に応じて該当情報を伝送する電子チップと，カード判読の時に電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアと，を備える。したがって，本発明は，電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアを内蔵することによって，電子波および磁場に影響を及ぼす干渉物質を有する携帯機器や携帯用端末機などに電子カードを付着または内蔵させて使用できるので，カードの携帯上の便利および使い勝手のよさを高め，かつ，紛失危険を最小化することができる。
【選択図】図２
Description
【技術分野】
【０００１】
本発明は，非接触式電子カードに関し，さらに詳細には，非接触式無線電子チップが内蔵されたＲＦカードの内部に電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアを内蔵させることによって，電子波および磁場に干渉を与える干渉物質を有する携帯機器または携帯用端末機に電子カードを付着または内蔵して使用可能にした非接触式電子カードに関する。
【背景技術】
【０００２】
近来，信用を基盤とする情報化社会への急速な発展とともに個人および法人などのカード使用者は現金使用に伴う負担と不便を切に感じることになったし，また，政府機関も現金流れの透明性を高める次元で，政策的にカード使用を勧めていることから，各種カードの使用頻度は急増しつつある。
従来のカードには，例えば，磁気帯がカードの背面に位置して使用者識別子情報が記録される単純な磁気的記録媒体から，無線(ＲＦ：Radio Frequency)電子チップ(Chip)内蔵型の知能化したＩＣ(Integrated Circuit)カードに到るまで様々なものがある。
図１に示すように，電子チップを内蔵したＲＦカード１は，接触式カードと非接触式ＲＦカードとに区分される。なかでも，非接触式ＲＦカード１は，出入を統制する保安用カードキーとして使用されたり，地下鉄やバスの利用料金を支払うなどの小額決済手段として使用されており，また，その内部にはループアンテナおよび無線電子チップが内蔵されているため，特定場所に設置されるカード判読器２と通信しながら電子チップに登録された識別子情報および利用代金の情報が読み取られ，該当情報が通信手段３を介して金融機関のサーバ４または保安システムに伝送される構成となっている。
特に，前記ＲＦカード１が小額決済手段として使用されるとき，使用者はまずサービスを受けた後，直ちに又は後でそのサービスに該当する利用代金情報と前記ＲＦカード１に内蔵された電子チップの固有識別子情報を金融機関のサーバ４に人為的に伝送し，一定時間の経過後(決済日)に該当金額を後払いで決済する方式をとる。
また，公共交通手段の利用料金を支払うために使用されるプリペイド方式のＲＦカード１は，カード判読器２と通信しながら記録された金額情報から使用金額を精算した後，精算された新規の金額情報を再記録する方式をとるものであって，別途の記録装置が設置された記録所で一定金額を精算し，その金額分だけ新規の金額を記録してから再び使用するとよい。
ところが，かかる従来の非接触式ＲＦカード１を使用する場合，使用者は必要なカードを別途所持しなければならないので，不便であり，カード紛失の恐れもがあった。特に，プリペイド方式ＲＦカードを使用するときは，使用者がカードに金額を記録するために記録所まで直接訪ねざるを得なく，不便だった。
また，近来にカード判読器と非接触方式(Contactless Type)で連動して使用されている保安用カードキーおよび小額決済用のＲＦカードは，多くの場合干渉物質から遮断されているので電子波および磁場による障害がなく，電気エネルギーは何の損傷や損失もなく内蔵された電子チップに伝達される。
しかし，鉄心や金属などの干渉物質が入っている財布やかばんにＲＦカードを入れたままカード判読器に近づけると，前記干渉物質による障害によりＲＦカードに記録された使用者識別子情報の判読が不可能になり，また，ＲＦカードの切断や破損などでＲＦカードに内蔵されたループアンテナが損なわれた場合にも判読不可能になる。
そこで，最近では携帯用端末機に前記ＲＦカードを組み込むサービスが論議されているが，この場合にも携帯用端末機内の鉄板や回路，金属薄膜のような電磁波及びＥＭＩの遮断装置などの干渉物質のためカードに記録された使用者識別子情報の判読には多くの技術的な困難があるのが実情である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明は，前述の問題を解消するために案出されたものであり，電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアを内蔵させることによって，電子波および磁場に影響を与える干渉物質を有する携帯機器や携帯用端末機などに付着して使用を可能にした非接触式電子カードを提供することにその目的がある。
本発明の他の目的は，電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアを内蔵させることによって，電子波および磁場に影響を与える干渉物質を有する携帯機器や携帯用端末機などに対して，その外郭を形成する非金属性物質と該非金属性物質上に装着または塗布されるＥＭＩ遮断装置またはＥＭＩ遮断物質との間に内蔵させて使用可能にした非接触式電子カードを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
上記の目的を達成するために，本発明に係る携帯機器または携帯用端末機の所定位置に貼り付けられる非接触式電子カードは，カード判読器と通信可能なループアンテナと，使用者識別子情報が記録されており，前記カード判読器の要請に応じて該当情報を伝送する電子チップと，カード判読の時に電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアと，を具備してなることを特徴とする。
また，携帯機器または携帯用端末機の外郭を形成する非金属性物質の内面と，その内面に装着または塗布されるＥＭＩ遮断装置またはＥＭＩ遮断物質との間に内蔵される非接触式電子カードは，カード判読器と通信可能なループアンテナと，
使用者識別子情報が記録されており，前記カード判読器の要請に応じて該当使用者識別子情報を伝送する電子チップと，カード判読の時に電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアと，を具備してなることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００５】
本発明の非接触式電子カードによれば，電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアを内蔵した付着型非接触式電子カードを，電子波および磁場に影響を及ぼす干渉物質を有する携帯機器や携帯用端末機などに貼り付けて使用できるので，カードの携帯上の便利および使い勝手のよさを高め，かつ，紛失危険を最小化する効果がある。
また，本発明の非接触式電子カードによれば，電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアを内蔵した非接触式電子カードを，電子波および磁場に影響を及ぼす干渉物質を有する携帯機器や携帯用端末機に対して，その外郭を形成する非金属製物質の内面と，その内面に装着されるＥＭＩ遮断装置または塗布されるＥＭＩ遮断物質との間に内蔵させて使用できるので，電子カードの使い勝手のよさをさらに向上させる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
以下，本発明に係る非接触式電子カードを添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図２および図３は，本発明の好ましい実施例による付着型の非接触式電子カードの使用状態図である。
図２に示した付着型非接触式電子カード２０は，使用者が所持している携帯電話，ＰＤＡ(personal digital assistant)，またはＩＭＴ(International Mobile Telecommunication)−２０００端末機などの携帯用端末機１０の所定位置，つまり，携帯用端末機１０のフォルダー前面や携帯用端末機１０の背面に装着されるバッテリの外面など，使用者が自由に任意の位置に付着して使用することができる。
このような電子カード２０は，地下鉄やバスに設置されたカード判読器２と通信し，そのカード判読器２の要請に応じて記録されている該当使用者識別子情報を伝送するループアンテナおよび電子チップ２３と，カード判読の時に電子波および磁場に対する干渉を相殺する物質，つまり酸化鉄(Fe2O4)とマンガン又は亜鉛などの金属酸化物からなるフェライトコア(Ferrite Core)２２と，から構成される。
前記電子カード２０は，携帯用端末機１０の他，電子手帳，ノート型コンピュータ，および腕時計などに貼り付けて使用してもいい。
また，前記電子カード２０は，その背面上に，携帯用端末機１０の所定位置に貼り付けるために接着層２１が形成され，該接着層２１上にはカード判読時に電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコア２２が位置し，該フェライトコア２２上にはループアンテナおよび電子チップ２３が配置され，その上面にはカード社のイメージ広告が印刷されるコーティング層２４が形成される。
尚，電子カード２０を携帯用端末機１０などに貼り付けて使用する使用者の使い勝手のよさのために，電子カード２０に内蔵されるフェライトコア２２の上面にループアンテナおよび電子チップ２３が備えられ，電子カード２０の外面にはカード社のイメージ広告を印刷するコーティング層２４が形成され，また，使用者は自由に携帯用端末機１０などの所定位置に別途の両面接着剤によって前記電子カード２０を貼り付けて使用できるようになっている。
【０００７】
以下，図２を参照して，携帯用端末機１０の背面に装着されるバッテリの外面に貼り付けられた電子カード２０の具体的な使用例を説明する。
まず，バッテリの所定位置に電子カード２０が貼り付けられた携帯用端末機１０を，地下鉄やバスなどの公共交通手段に設置されたカード判読器２に近づけると，カード判読器２は，例えば“１３．５６MHz”の特定周波数を発生させて無線送出する。
前記電子カード２０は，カード判読器２との通信を可能にするために内蔵されたループアンテナを通じて電気エネルギーを発生させ，該ループアンテナと接続された電子チップ２３に記録された使用者識別子情報を読み取り，それをカード判読器２の要請に応じて送出する。
すると，前記カード判読器２は，電子カード２０に内蔵された電子チップ２３との通信から検出された使用者識別子情報に基づいて利用料金を精算し，精算された利用料金情報と識別子情報を通信手段３を介して金融機関のサーバ４または記録媒体に直ちに或いは後で人為的に伝送し，該当サーバ４を管理する金融機関は一定時間が経過した使用者の決済日に該当利用金額を請求する。
このような電子カード２０は小額決済手段として使用されるものであって，その使用範囲をガソリンスタンド，スーパー，書店，喫茶店，食堂などでの品物代金やサービス代金を支払う小額決済手段として拡大実施してもいい。
また，図３に示すように，付着型の非接触式電子カードを２０，例えばＰＤＡ端末機３０に貼り付け，研究所，政府機関および軍部隊など出入が統制される施設に対する出入者認証用カードキーとして利用してもいい。
要するに，本発明に係る付着型非接触式電子カードは，その内部に電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコア２２と，該フェライトコア２２上にループアンテナおよび電子チップ２３を含むことによって，電子波および磁場に影響を及ぼす干渉物質を有する携帯機器または携帯用端末機などにも制限なく貼り付けて使用することができる。
【０００８】
一方，図４および図５は，本発明の他の実施例による内蔵型非接触式電子カードを示す図である。
図４に示した内蔵型の非接触式電子カード２００は，使用者が所持している携帯電話，ＰＤＡ，およびＩＭＴ−２０００端末機などの携帯用端末機１００の所定位置，つまり，携帯用端末機１００の前面内部，または携帯用端末機１００の背面に装着されるバッテリ内部などに取り付けられる。例えば，携帯用端末機１００の外郭を形成する非金属性物質の内面と，その内面に装着または塗布されるＥＭＩ(electromagnetic interference)遮断装置またはＥＭＩ遮断物質などの金属性物質や装置との間に内蔵型非接触式電子カード２００が組み合わせられる。
このような電子カード２００は，地下鉄やバスに設置されたカード判読器２と通信し，カード判読器２の要請に応じて貯蔵されている該当使用者識別子情報を伝送するループアンテナおよび電子チップ２３０と，カード判読の時に電子波および磁場に対する干渉を相殺する物質，つまり酸化鉄(Fe2O4)とマンガン又は亜鉛などの金属酸化物からなるフェライトコア(Ferrite Core)２２０と，から構成される。
前記電子カード２００は，携帯用端末機１００の他，電子手帳，ノート型コンピュータ，および腕時計などに内蔵させて使用してもいい。
また，前記電子カード２００は，携帯用端末機１００の所定位置に内蔵されるものであって，コーティング層２１０が備えられ，該コーティング層２１０の上面にはカード判読時に電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコア２２０が形成され，該フェライトコア２２０の上面にはループアンテナおよび電子チップ２３０が備えられ，その上面には必要によって接着剤２４０が塗布される構成となる。ここで，電子カード２００は，携帯用端末機１００の外郭を形成する非金属性物質の内面と，その内面に装着または塗布されるＥＭＩ遮断装置またはＥＭＩ遮断物質などの金属性物質や装置との間に配置されて構成されることができる。
【０００９】
また，図５は本発明の他の実施例による内蔵型非接触式電子カードをＰＤＡ端末機３００の背面に内蔵して使用する状態図を示し，図６は，本発明の他の実施例による内蔵型非接触式電子カードをフォルダー型の携帯用端末機１００のフォルダー前面に内蔵して使用する状態図を示す。
要するに，本発明に係る内蔵型非接触式電子カードは，電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアを備え，その上面にループアンテナおよび電子チップを取り付けることによって，電子波および磁場に影響を及ぼす干渉物質を有する携帯機器または携帯用端末機に対してもその外郭を形成する非金属性物質の内面と，その内面に装着されるＥＭＩ遮断装置または塗布されるＥＭＩ遮断物質との間に電子カードを配置して使用することができる。
また，本発明に係る非接触式電子カードは，前述の実施例に限定されるのではなく，その技術的要旨を外れない範囲内で様々に変形および変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】従来の非接触式ＲＦカード装置の全般構成を概略的に示す構成図。
【図２】本発明の好ましい一実施例による付着型非接触式電子カードの使用状態図。
【図３】本発明の好ましい一実施例による付着型非接触式電子カードの使用状態図。
【図４】本発明の他の実施例による内蔵型非接触式電子カードの使用状態図。
【図５】本発明の他の実施例による内蔵型非接触式電子カードの使用状態図。
【図６】本発明の他の実施例による内蔵型非接触式電子カードの使用状態図。
【符号の説明】
【００１１】
１：ＲＦカード
２：カード判読器
３：通信手段
４：金融機関のサーバ
１０，１００：携帯用端末機
２０，２００：電子カード
２１，２４０：接着層
２２，２２０：フェライトコア
２３，２３０：電子チップ
２４，２１０：コーティング層
３０，３００：ＰＤＡ端末機
【０００１】
本発明は，非接触式電子カードに関し，さらに詳細には，非接触式無線電子チップが内蔵されたＲＦカードの内部に電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアを内蔵させることによって，電子波および磁場に干渉を与える干渉物質を有する携帯機器または携帯用端末機に電子カードを付着または内蔵して使用可能にした非接触式電子カードに関する。
【背景技術】
【０００２】
近来，信用を基盤とする情報化社会への急速な発展とともに個人および法人などのカード使用者は現金使用に伴う負担と不便を切に感じることになったし，また，政府機関も現金流れの透明性を高める次元で，政策的にカード使用を勧めていることから，各種カードの使用頻度は急増しつつある。
従来のカードには，例えば，磁気帯がカードの背面に位置して使用者識別子情報が記録される単純な磁気的記録媒体から，無線(ＲＦ：Radio Frequency)電子チップ(Chip)内蔵型の知能化したＩＣ(Integrated Circuit)カードに到るまで様々なものがある。
図１に示すように，電子チップを内蔵したＲＦカード１は，接触式カードと非接触式ＲＦカードとに区分される。なかでも，非接触式ＲＦカード１は，出入を統制する保安用カードキーとして使用されたり，地下鉄やバスの利用料金を支払うなどの小額決済手段として使用されており，また，その内部にはループアンテナおよび無線電子チップが内蔵されているため，特定場所に設置されるカード判読器２と通信しながら電子チップに登録された識別子情報および利用代金の情報が読み取られ，該当情報が通信手段３を介して金融機関のサーバ４または保安システムに伝送される構成となっている。
特に，前記ＲＦカード１が小額決済手段として使用されるとき，使用者はまずサービスを受けた後，直ちに又は後でそのサービスに該当する利用代金情報と前記ＲＦカード１に内蔵された電子チップの固有識別子情報を金融機関のサーバ４に人為的に伝送し，一定時間の経過後(決済日)に該当金額を後払いで決済する方式をとる。
また，公共交通手段の利用料金を支払うために使用されるプリペイド方式のＲＦカード１は，カード判読器２と通信しながら記録された金額情報から使用金額を精算した後，精算された新規の金額情報を再記録する方式をとるものであって，別途の記録装置が設置された記録所で一定金額を精算し，その金額分だけ新規の金額を記録してから再び使用するとよい。
ところが，かかる従来の非接触式ＲＦカード１を使用する場合，使用者は必要なカードを別途所持しなければならないので，不便であり，カード紛失の恐れもがあった。特に，プリペイド方式ＲＦカードを使用するときは，使用者がカードに金額を記録するために記録所まで直接訪ねざるを得なく，不便だった。
また，近来にカード判読器と非接触方式(Contactless Type)で連動して使用されている保安用カードキーおよび小額決済用のＲＦカードは，多くの場合干渉物質から遮断されているので電子波および磁場による障害がなく，電気エネルギーは何の損傷や損失もなく内蔵された電子チップに伝達される。
しかし，鉄心や金属などの干渉物質が入っている財布やかばんにＲＦカードを入れたままカード判読器に近づけると，前記干渉物質による障害によりＲＦカードに記録された使用者識別子情報の判読が不可能になり，また，ＲＦカードの切断や破損などでＲＦカードに内蔵されたループアンテナが損なわれた場合にも判読不可能になる。
そこで，最近では携帯用端末機に前記ＲＦカードを組み込むサービスが論議されているが，この場合にも携帯用端末機内の鉄板や回路，金属薄膜のような電磁波及びＥＭＩの遮断装置などの干渉物質のためカードに記録された使用者識別子情報の判読には多くの技術的な困難があるのが実情である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明は，前述の問題を解消するために案出されたものであり，電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアを内蔵させることによって，電子波および磁場に影響を与える干渉物質を有する携帯機器や携帯用端末機などに付着して使用を可能にした非接触式電子カードを提供することにその目的がある。
本発明の他の目的は，電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアを内蔵させることによって，電子波および磁場に影響を与える干渉物質を有する携帯機器や携帯用端末機などに対して，その外郭を形成する非金属性物質と該非金属性物質上に装着または塗布されるＥＭＩ遮断装置またはＥＭＩ遮断物質との間に内蔵させて使用可能にした非接触式電子カードを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
上記の目的を達成するために，本発明に係る携帯機器または携帯用端末機の所定位置に貼り付けられる非接触式電子カードは，カード判読器と通信可能なループアンテナと，使用者識別子情報が記録されており，前記カード判読器の要請に応じて該当情報を伝送する電子チップと，カード判読の時に電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアと，を具備してなることを特徴とする。
また，携帯機器または携帯用端末機の外郭を形成する非金属性物質の内面と，その内面に装着または塗布されるＥＭＩ遮断装置またはＥＭＩ遮断物質との間に内蔵される非接触式電子カードは，カード判読器と通信可能なループアンテナと，
使用者識別子情報が記録されており，前記カード判読器の要請に応じて該当使用者識別子情報を伝送する電子チップと，カード判読の時に電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアと，を具備してなることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００５】
本発明の非接触式電子カードによれば，電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアを内蔵した付着型非接触式電子カードを，電子波および磁場に影響を及ぼす干渉物質を有する携帯機器や携帯用端末機などに貼り付けて使用できるので，カードの携帯上の便利および使い勝手のよさを高め，かつ，紛失危険を最小化する効果がある。
また，本発明の非接触式電子カードによれば，電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアを内蔵した非接触式電子カードを，電子波および磁場に影響を及ぼす干渉物質を有する携帯機器や携帯用端末機に対して，その外郭を形成する非金属製物質の内面と，その内面に装着されるＥＭＩ遮断装置または塗布されるＥＭＩ遮断物質との間に内蔵させて使用できるので，電子カードの使い勝手のよさをさらに向上させる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
以下，本発明に係る非接触式電子カードを添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図２および図３は，本発明の好ましい実施例による付着型の非接触式電子カードの使用状態図である。
図２に示した付着型非接触式電子カード２０は，使用者が所持している携帯電話，ＰＤＡ(personal digital assistant)，またはＩＭＴ(International Mobile Telecommunication)−２０００端末機などの携帯用端末機１０の所定位置，つまり，携帯用端末機１０のフォルダー前面や携帯用端末機１０の背面に装着されるバッテリの外面など，使用者が自由に任意の位置に付着して使用することができる。
このような電子カード２０は，地下鉄やバスに設置されたカード判読器２と通信し，そのカード判読器２の要請に応じて記録されている該当使用者識別子情報を伝送するループアンテナおよび電子チップ２３と，カード判読の時に電子波および磁場に対する干渉を相殺する物質，つまり酸化鉄(Fe2O4)とマンガン又は亜鉛などの金属酸化物からなるフェライトコア(Ferrite Core)２２と，から構成される。
前記電子カード２０は，携帯用端末機１０の他，電子手帳，ノート型コンピュータ，および腕時計などに貼り付けて使用してもいい。
また，前記電子カード２０は，その背面上に，携帯用端末機１０の所定位置に貼り付けるために接着層２１が形成され，該接着層２１上にはカード判読時に電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコア２２が位置し，該フェライトコア２２上にはループアンテナおよび電子チップ２３が配置され，その上面にはカード社のイメージ広告が印刷されるコーティング層２４が形成される。
尚，電子カード２０を携帯用端末機１０などに貼り付けて使用する使用者の使い勝手のよさのために，電子カード２０に内蔵されるフェライトコア２２の上面にループアンテナおよび電子チップ２３が備えられ，電子カード２０の外面にはカード社のイメージ広告を印刷するコーティング層２４が形成され，また，使用者は自由に携帯用端末機１０などの所定位置に別途の両面接着剤によって前記電子カード２０を貼り付けて使用できるようになっている。
【０００７】
以下，図２を参照して，携帯用端末機１０の背面に装着されるバッテリの外面に貼り付けられた電子カード２０の具体的な使用例を説明する。
まず，バッテリの所定位置に電子カード２０が貼り付けられた携帯用端末機１０を，地下鉄やバスなどの公共交通手段に設置されたカード判読器２に近づけると，カード判読器２は，例えば“１３．５６MHz”の特定周波数を発生させて無線送出する。
前記電子カード２０は，カード判読器２との通信を可能にするために内蔵されたループアンテナを通じて電気エネルギーを発生させ，該ループアンテナと接続された電子チップ２３に記録された使用者識別子情報を読み取り，それをカード判読器２の要請に応じて送出する。
すると，前記カード判読器２は，電子カード２０に内蔵された電子チップ２３との通信から検出された使用者識別子情報に基づいて利用料金を精算し，精算された利用料金情報と識別子情報を通信手段３を介して金融機関のサーバ４または記録媒体に直ちに或いは後で人為的に伝送し，該当サーバ４を管理する金融機関は一定時間が経過した使用者の決済日に該当利用金額を請求する。
このような電子カード２０は小額決済手段として使用されるものであって，その使用範囲をガソリンスタンド，スーパー，書店，喫茶店，食堂などでの品物代金やサービス代金を支払う小額決済手段として拡大実施してもいい。
また，図３に示すように，付着型の非接触式電子カードを２０，例えばＰＤＡ端末機３０に貼り付け，研究所，政府機関および軍部隊など出入が統制される施設に対する出入者認証用カードキーとして利用してもいい。
要するに，本発明に係る付着型非接触式電子カードは，その内部に電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコア２２と，該フェライトコア２２上にループアンテナおよび電子チップ２３を含むことによって，電子波および磁場に影響を及ぼす干渉物質を有する携帯機器または携帯用端末機などにも制限なく貼り付けて使用することができる。
【０００８】
一方，図４および図５は，本発明の他の実施例による内蔵型非接触式電子カードを示す図である。
図４に示した内蔵型の非接触式電子カード２００は，使用者が所持している携帯電話，ＰＤＡ，およびＩＭＴ−２０００端末機などの携帯用端末機１００の所定位置，つまり，携帯用端末機１００の前面内部，または携帯用端末機１００の背面に装着されるバッテリ内部などに取り付けられる。例えば，携帯用端末機１００の外郭を形成する非金属性物質の内面と，その内面に装着または塗布されるＥＭＩ(electromagnetic interference)遮断装置またはＥＭＩ遮断物質などの金属性物質や装置との間に内蔵型非接触式電子カード２００が組み合わせられる。
このような電子カード２００は，地下鉄やバスに設置されたカード判読器２と通信し，カード判読器２の要請に応じて貯蔵されている該当使用者識別子情報を伝送するループアンテナおよび電子チップ２３０と，カード判読の時に電子波および磁場に対する干渉を相殺する物質，つまり酸化鉄(Fe2O4)とマンガン又は亜鉛などの金属酸化物からなるフェライトコア(Ferrite Core)２２０と，から構成される。
前記電子カード２００は，携帯用端末機１００の他，電子手帳，ノート型コンピュータ，および腕時計などに内蔵させて使用してもいい。
また，前記電子カード２００は，携帯用端末機１００の所定位置に内蔵されるものであって，コーティング層２１０が備えられ，該コーティング層２１０の上面にはカード判読時に電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコア２２０が形成され，該フェライトコア２２０の上面にはループアンテナおよび電子チップ２３０が備えられ，その上面には必要によって接着剤２４０が塗布される構成となる。ここで，電子カード２００は，携帯用端末機１００の外郭を形成する非金属性物質の内面と，その内面に装着または塗布されるＥＭＩ遮断装置またはＥＭＩ遮断物質などの金属性物質や装置との間に配置されて構成されることができる。
【０００９】
また，図５は本発明の他の実施例による内蔵型非接触式電子カードをＰＤＡ端末機３００の背面に内蔵して使用する状態図を示し，図６は，本発明の他の実施例による内蔵型非接触式電子カードをフォルダー型の携帯用端末機１００のフォルダー前面に内蔵して使用する状態図を示す。
要するに，本発明に係る内蔵型非接触式電子カードは，電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアを備え，その上面にループアンテナおよび電子チップを取り付けることによって，電子波および磁場に影響を及ぼす干渉物質を有する携帯機器または携帯用端末機に対してもその外郭を形成する非金属性物質の内面と，その内面に装着されるＥＭＩ遮断装置または塗布されるＥＭＩ遮断物質との間に電子カードを配置して使用することができる。
また，本発明に係る非接触式電子カードは，前述の実施例に限定されるのではなく，その技術的要旨を外れない範囲内で様々に変形および変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】従来の非接触式ＲＦカード装置の全般構成を概略的に示す構成図。
【図２】本発明の好ましい一実施例による付着型非接触式電子カードの使用状態図。
【図３】本発明の好ましい一実施例による付着型非接触式電子カードの使用状態図。
【図４】本発明の他の実施例による内蔵型非接触式電子カードの使用状態図。
【図５】本発明の他の実施例による内蔵型非接触式電子カードの使用状態図。
【図６】本発明の他の実施例による内蔵型非接触式電子カードの使用状態図。
【符号の説明】
【００１１】
１：ＲＦカード
２：カード判読器
３：通信手段
４：金融機関のサーバ
１０，１００：携帯用端末機
２０，２００：電子カード
２１，２４０：接着層
２２，２２０：フェライトコア
２３，２３０：電子チップ
２４，２１０：コーティング層
３０，３００：ＰＤＡ端末機
Claims (10)
- 携帯機器または携帯用端末機の所定位置に貼り付けられ，
カード判読器と通信可能なループアンテナと，
使用者識別子情報が記録されており，前記カード判読器の要請に応じて該当情報を伝送する電子チップと，
カード判読の時に電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアと，を具備してなることを特徴とする非接触式電子カード。 - 携帯用端末機に装着されるバッテリの所定位置に貼り付けられて使用されることを特徴とする請求項１に記載の非接触式電子カード。
- 小額決済手段として使用されることを特徴とする請求項１に記載の非接触式電子カード。
- 統制地域の出入認証用カードキーとして使用されることを特徴とする請求項１に記載の非接触式電子カード。
- 前記フェライトコアの背面上に形成されて，携帯機器または携帯用端末機などの所定位置に前記電子カードを貼り付けるための接着層と，
前記ループアンテナおよび電子チップの前面上にコーティングされてイメージ広告が印刷されるコーティング層と，をさらに具備し，
ここで，前記ループアンテナおよび電子チップは前記フェライトコア上に位置することを特徴とする請求項１に記載の非接触式電子カード。 - 前記フェライトコアの背面上に形成されて，携帯機器または携帯用端末機などの所定位置に前記電子カードを貼り付けるための両面接着層と，
前記ループアンテナおよび電子チップの前面上にコーティングされてイメージ広告が印刷されるコーティング層と，をさらに具備し，
ここで，前記ループアンテナおよび電子チップは前記フェライトコア上に位置することを特徴とする請求項１に記載の非接触式電子カード。 - 携帯機器または携帯用端末機の外郭を形成する非金属性物質の内面と，その内面に装着または塗布されるＥＭＩ遮断装置またはＥＭＩ遮断物質との間に内蔵され，
カード判読器と通信可能なループアンテナと，
使用者識別子情報が記録されており，前記カード判読器の要請に応じて該当使用者識別子情報を伝送する電子チップと，
前記カード判読器によりカードか読み取られる時，電子波および磁場に対する干渉を相殺するフェライトコアと，を具備してなることを特徴とする非接触式電子カード。 - 小額決済手段として使用されることを特徴とする請求項７に記載の非接触式電子カード。
- 統制地域の出入認証用カードキーとして使用されることを特徴とする請求項７に記載の非接触式電子カード。
- 前記フェライトコアの背面上に形成されて，携帯機器または携帯用端末機などの所定位置に前記電子カードを内蔵させるための接着層と，
前記ループアンテナおよび電子チップの前面上にコーティングされてイメージ広告が印刷されるコーティング層と，をさらに具備し，
ここで，前記ループアンテナおよび電子チップは前記フェライトコア上に位置することを特徴とする請求項７に記載の非接触式電子カード。
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