JP4927162B2 - 携帯無線機 - Google Patents

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Description

本発明は、他の端末と通信を行う携帯無線機に関する。
現在、機能性向上のために、非接触IC(Integrated Circuit)チップであるRFID(Radio Frequency Identification)等により通信を行うための通信手段が筐体に内蔵された携帯無線機が増えつつある(例えば、特許文献1参照)。
また、携帯無線機は、特許文献1に示すように、移動体通信網に接続される通信用のメインアンテナが筐体の外部に伸縮自在に設けられているものが一般的であるが、近年、デザイン性向上の観点から、筐体内部に通信用のメインアンテナが内蔵されたものが多くなってきている。
特開2004−227046号公報
ところで、通信用のメインアンテナと、RFID等のアンテナとは、異なる使用周波数帯域を使用しているが、互いのアンテナの干渉による影響を抑制するため、両アンテナをできるだけ離して配置する構造が採られている。このため、筐体内のスペースの効率化が妨げられる結果になっている。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、異なる周波数帯域を有する複数のアンテナが近接配置された場合においても、アンテナ利得の劣化を低減して通信品質を維持しながら、筐体内のスペースを有効活用することができる携帯無線機を提供することにある。
本発明に係る携帯無線機は、上記課題を解決するために、筐体と、前記筐体内に配設されると共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、前記筐体内に配設されると共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、前記第1のアンテナ部に設けられ、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点における周波数成分を低減する低減手段と、を有することを特徴とする。
また、上記携帯無線機では、前記第1のアンテナ部は、磁界アンテナであって、前記低減手段は、前記磁界アンテナに接続されると共に前記高次の副次共振点に係る周波数帯において高インピーダンスを示す帯域阻害素子であることが好ましい。
また、上記携帯無線機では、前記第1のアンテナ部は、当該第1のアンテナ部における全部又は一部が前記第2のアンテナ部と所定方向において対向するように配置され、前記低減手段は、前記第1のアンテナ部における前記第2のアンテナ部と対向する部分に設けられることが好ましい。
また、上記携帯無線機では、前記第1の通信部は、電磁誘導又は電磁結合を利用して外部と通信を行う非接触IC(Integrated Circuit)チップである。
また、本発明に係る携帯無線機は、上記課題を解決するために、筐体と、前記筐体内に配設されると共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、前記筐体内に配設され、前記第1の使用周波数帯の共振によって生じる前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行うと共に、前記第1のアンテナ部と干渉が生じ得る程度の位置に配された第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、前記第1のアンテナ部に設けられ、前記第1の使用周波数帯の共振によって生じる前記第1の使用周波数帯の副次共振点における周波数成分を低減する低減手段と、を有することを特徴とする。
また、上記携帯無線機では、前記第1の通信部は、前記筐体内に配設されると共に、第3の使用周波数帯により外部と通信を行う第3のアンテナ部と、前記第3のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第3の情報処理部と、を有し、前記低減手段は、前記第1のアンテナ部の一部と前記第3のアンテナ部の一部とに接続され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点における周波数成分と前記第3の使用周波数帯の高次の副次共振点における周波数成分とを低減することが好ましい。
本発明によれば、異なる周波数帯域を有する複数のアンテナが近接配置されても、アンテナ利得同士の干渉による影響を抑制されるため、通信品質を維持しながら筐体内のスペースを有効活用することができる。
本発明に係る携帯電話装置の外観を示す斜視図である。 本発明に係る携帯電話装置に備えられている操作部側筐体部の構成を示す斜視図である。 本発明に係る携帯電話装置の機能を示すブロック図である。 本発明に係る携帯電話装置に備えられている磁界アンテナとメインアンテナとの位置関係を示す斜視図である。 本発明に係る携帯電話装置に備えられている磁界アンテナの第1の構成を示す図である。 帯域阻害素子の特性を示す図である。 本発明に係る携帯電話装置に備えられている磁界アンテナの第2の構成を示す図である。 磁界アンテナに帯域阻害素子を付加したときのVSWRの測定結果を示す図である。 磁界アンテナに帯域阻害素子を付加しないときのVSWRの測定結果を示す図である。 本発明に係る携帯電話装置に備えられている磁界アンテナの第3の構成を示す図である。 本発明に係る携帯電話装置に備えられている磁界アンテナの第4の構成を示す図である。
符号の説明
1 携帯電話装置
2 操作部側筐体部
3 表示部側筐体部
4 ヒンジ機構
40 基板
41 RFID部
42 リアケース部
50 磁界アンテナ
51 RFIDチップ
52 コンデンサ
70 メインアンテナ
80 帯域阻害素子
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る携帯無線機の一例である携帯電話装置1の外観斜視図を示す。なお、図1は、いわゆる折り畳み型の携帯電話装置の形態を示しているが、本発明に係る携帯電話装置の形態としては特にこれに限られない。
携帯電話装置1は、操作部側筐体部2と、表示部側筐体部3と、を備えて構成される。操作部側筐体部2は、表面部10に、操作ボタン群11と、携帯電話装置1の使用者が通話時に発した音声が入力される音声入力部12と、を備えて構成される。操作ボタン群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を動作させるための機能設定操作ボタン13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作ボタン14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作ボタン15と、から構成されている。
また、表示部側筐体部3は、表面部20に、各種情報を表示するためのディスプレイ21と、通話の相手側の音声を出力する音声出力部22と、を備えて構成されている。
また、上述した操作ボタン群11、音声入力部12、ディスプレイ21及び音声出力部22は、後述する処理部62を構成している。
また、操作部側筐体部2の上端部と表示部側筐体部3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話装置1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが互いに開かれた状態(開放状態)にされたり、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが折り畳まれた状態(折畳み状態)にされたりすることができる。
図2は、操作部側筐体部2の一部を分解した斜視図を示している。操作部側筐体部2は、図2に示すように、基板40と、RFID部41と、リアケース部42と、充電池43と、充電池カバー44と、から構成されている。
基板40は、所定の演算処理を行うCPU等の素子が実装されており、操作ボタン群11がユーザにより操作が行われたときに、所定の信号がCPUに供給される。
RFID部41は、第1の使用周波数帯により外部装置と通信を行う磁界アンテナ50(第1のアンテナ部)と、磁界アンテナ50により通信される情報に対して所定の処理を行うRFIDチップ51(第1の情報処理部)と、から構成されている。なお、RFIDチップ51は、図2に示すように、RFID部41と対向する基板40上に配置されている。また、RFID部41の詳細については後述する。
リアケース部42は、ヒンジ機構4を固定するヒンジ機構固定部42Aと、第1の使用周波数帯よりも高い周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行うメインアンテナ70(第2のアンテナ部)を収納するメインアンテナ収納部42Bと、充電池43を格納する充電池格納部42Cと、RFID部41を固定するRFID部固定部42Dとを備えている。なお、メインアンテナ70の詳細については後述する。
図3は、携帯電話装置1の機能を示す機能ブロック図である。携帯電話装置1は、図3に示すように、RFID部41により構成されている第1の通信部60と、外部の端末と通信を行う第2の通信部61と、第2の通信部61により通信される情報を処理する処理部62と、を備えている。
第1の通信部60は、上述したRFID部41により構成されており、第1の使用周波数帯(例えば、13.56MHz)により外部装置と通信を行う磁界アンテナ50と、RFIDチップ51と、調整用のコンデンサ52と、から構成される。
磁界アンテナ50は、例えば、PET(polyethylene terephthalate)材料からなるシート上に複数回渦巻き状に巻かれたコイルを備えており、外部装置から送信される第1の使用周波数帯の信号を受信する。
RFIDチップ51は、磁界アンテナ50で受信された信号によって誘起された電力に基づいて所定の電圧を生成する電源回路53と、磁界アンテナ50により通信される信号に対して変調処理又は復調処理等の信号処理を行うRF回路54と、所定の演算処理を行うCPU55と、所定のデータが格納されているメモリ56と、を備えている。電源回路53は、例えば、DC−DCコンバータにより構成されている。
ここで、第1の通信部60の動作について説明する。
磁界アンテナ50は、外部に設置されているリーダ・ライタ装置に対して、所定距離まで接近したときに、当該リーダ・ライタ装置から送信される電波(第1の使用周波数帯であるキャリア周波数(例えば、13.56MHz)により変調されている)を受信する。なお、コンデンサ52は、第1の使用周波数帯の電波が磁界アンテナ50を介してRF回路54に供給されるように、所定の調整(チューニング)がされている。
また、磁界アンテナ50により電波が受信されると、電磁誘導により起電力が発生する。
電源回路53は、電磁誘導により発生した起電力から所定の電源電圧を生成し、RF回路54と、CPU55と、メモリ56とにその電源電圧を供給する。また、RF回路54と、CPU55と、メモリ56とは、電源回路53から所定の電源電圧が供給されることにより停止状態から起動状態に移行する。
RF回路54は、磁界アンテナ50を介して供給された第1の使用周波数帯の信号に対して復調等の信号処理を行い、処理後の信号をCPU55に供給する。
CPU55は、RF回路54から供給された信号に基づいて、メモリ56にデータを書き込む、又は、メモリ56からデータを読み出す。CPU55は、メモリ56からデータを読み出した場合には、当該データをRF回路54に供給する。RF回路54は、メモリ56から読み出されたデータに対して変調等の信号処理を行い、磁界アンテナ50を介して外部のリーダ・ライタ装置に送信する。
また、第1の通信部60は、上述では、電源部を有さない、いわゆる受動型(Passive)の誘導電磁界方式(電磁誘導方式)であるものとして説明を行ったが、これに限られず、受動型の相互誘導方式(電磁結合方式)又は放射電磁界方式(電波方式)であっても良いし、又は、電源部を有する能動型(Active)であっても良い。また、第1の通信部60のアクセス方式として、リード・ライト型であるものとして説明を行ったが、これに限られず、リードオンリー型や、ライトワンス型等であっても良い。
また、第2の通信部61は、図3に示すように、第1の使用周波数帯よりも高い周波数帯である第2の使用周波数帯により外部装置と通信を行うメインアンテナ70と、変調処理又は復調処理等の信号処理を行う通信処理部71(第2の情報処理部)と、を備える。また、第2の通信部61は、充電池43から電源の供給を受けている。
メインアンテナ70は、第2の使用周波数帯(例えば、800MHz)で外部装置と通信を行う。なお、本実施の形態では、第2の使用周波数帯として、800MHzとしたが、これ以外の周波数帯であっても良い。また、メインアンテナ70は、第2の使用周波数帯の他に、第3の使用周波数帯(例えば、2GHz)に対応できる、いわゆるデュアルバンド対応型による構成であっても良いし、さらに、第4の使用周波数帯にも対応できる複数バンド対応型により構成されていても良い。
通信処理部71は、メインアンテナ70によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を処理部62に供給し、あるいは処理部62から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ70を介して外部装置に送信する。
また、処理部62は、図3に示すように、操作ボタン群11と、音声入力部12と、ディスプレイ21と、音声出力部22と、所定の演算処理を行うCPU72と、所定のデータが格納されているメモリ73と、所定の音処理を行う音響処理部74と、所定の画像処理を行う画像処理部75と、被写体を撮像するカメラモジュール76と、着信音等が出力されるスピーカ77と、を備えている。また、処理部62は、充電池43から電源の供給を受けている。なお、携帯電話装置1は、図3に示すように、CPU55とCPU72とが、信号線Sで結ばれており、信号線Sを介して第1の通信部60により処理された情報が画像処理部75に供給され、画像処理部75により処理された情報がディスプレイ21に表示される構成となっている。
また、図4は、RFID部41の磁界アンテナ50と、メインアンテナ70との位置関係を示す図である。なお、図4では、リアケース部42が省略されている。
図4に示すように、磁界アンテナ50と、メインアンテナ70とは、近接(数mm)して配置されている。このように、二つのアンテナが近接配置されていると、磁界アンテナ50とメインアンテナ70とによる互いの干渉による問題が生じる。
具体的には、磁界アンテナ50は、使用周波数帯(13.56MHz)以外に低次及び高次に周期的に副次共振点を有する。特に、高次の副次共振点(以下、高次共振点と呼ぶ。)がメインアンテナ70の使用周波数帯(800MHz等)に重なってしまうと、メインアンテナ70の利得が劣化してしまう(詳細は、図9を用いて後述する。)。
そこで、本発明に係る携帯電話装置1は、磁界アンテナ50の有する高次共振点によるメインアンテナ70への干渉を防ぎ、メインアンテナ70の利得劣化を回避するために、磁界アンテナ50の高次共振点における周波数成分を低減させるような構成を採っている。
具体的には、携帯電話装置1は、図5に示すように、メインアンテナ70の周波数特性を調整するために、磁界アンテナ50のアンテナパターンの1辺が最もメインアンテナ70に接近する部分、すなわち、メインアンテナ70と磁界アンテナ50との干渉が最も生じやすい部位にビーズ(beads)や並列共振回路で構成される帯域阻害素子80(低減手段)を付加するパターン(A1、A2、A3)が設けられている。なお、パターン(A1、A2、A3)は、帯域阻害素子80が付加される各端子を示している。また、図5においては、帯域阻害素子80は、磁界アンテナ50を構成する各線ごとに付加されるものとして示しているが、これに限られず、例えば、最もメインアンテナ70に近い線のみ(図5ではA3)に付加される構成であっても良い。
また、パターン(A1、A2、A3)には、磁界アンテナ50の高次共振点を低減可能な定数に調整された帯域阻害素子80が付加されるものとする。
ここで、帯域阻害素子80の機能について説明する。帯域阻害素子80は、図6に示すように、高周波数帯域(800MHz付近)ではインピーダンスが高い(R成分が大きい)特性を有し、また、低周波数帯域(13MHz付近)ではインピーダンスが低い(R成分が小さい)特性を有している(ここでは特に、磁界アンテナ50の高次共振点が最も高いインピーダンス値を示す特性を有する)。つまり、帯域阻害素子80は、高周波数帯域においては、高周波信号を熱に変換して吸収する性質を有する。
したがって、磁界アンテナ50のメインアンテナ70に近接する部分に帯域阻害素子80を設けることにより、磁界アンテナ50の高次共振点における周波数成分が低減されるため、メインアンテナ70の使用周波数帯域(高周波数帯域)における磁界アンテナ50の高次共振点による影響が低減される。また、帯域阻害素子80は、磁界アンテナ50のアンテナパターンのうちメインアンテナ70に最も接近した1辺に付加されていることから(図5中のA3)、磁界アンテナ50の高次共振点における周波数成分を効率良く低減することができる。
また、帯域阻害素子80は、図7に示すように、フェライトコアにより構成されていても良い。
また、RFID部41では、磁界アンテナ50のリアクタンス(L)値と、コンデンサ52のリアクタンス(C)値とにより共振(同調)周波数を調整し、13.56MHzに合わせている。ここで、L値は、磁界アンテナ50の大きさや巻き数、又は、周囲に設けられている材料(磁性体や誘電体)の有無、若しくは周囲の金属との距離により決定される値である。また、高次共振点に関しては、磁界アンテナ50のL値が支配的である。しかし、本発明によれば、帯域阻害素子80を磁界アンテナ50の一部に付加することにより高次共振点を低減することができるので、磁界アンテナ50の設計において、その大きさ巻き数、周囲に設けられている材料の有無、周囲の金属との距離に係らず自由に設計を行うことができる。
また、帯域阻害素子80は、浮遊容量が小さいので(数pF程度)、磁界アンテナ50の使用周波数に影響を与えることはない。
このようにして、携帯電話装置1では、磁界アンテナ50のアンテナパターンの1辺が最もメインアンテナ70に接近する部分に帯域阻害素子80を付加することにより、磁界アンテナ50の高次共振点が低減されるので、磁界アンテナ50の使用周波数帯(13.56MHz)に影響を与えずに、メインアンテナ70への使用周波数帯域(800MHz)における磁界アンテナ50の高次共振点による影響を低減することができる。
また、図8には、磁界アンテナ50のアンテナパターンの1辺が最もメインアンテナ70に接近する部分に帯域阻害素子80を付加した場合(本発明に係る携帯電話装置1)において、500MHz〜2.5GHzの周波数によりVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)を測定したときの結果を示し、また、図9には、磁界アンテナ50に帯域阻害素子80を付加しない場合(従来の携帯電話装置)において、500MHz〜2.5GHzの周波数によりVSWRを測定したときの結果を示す。なお、測定においては、携帯電話装置1のメインアンテナ70の給電点に測定装置(ネットワークアナライザ)を接続して行った。また、使用周波数帯の帯域幅が843MHz〜925MHz(図8及び図9中A点〜B点)と、1.92GHz〜2.18GHz(図8及び図9中C点〜D点)の携帯電話装置を使用して測定を行った。
図8及び図9から分かるように、磁界アンテナ50に帯域阻害素子80を付加しなかった場合(図9)には、843MHz〜925MHz(図9中A点〜B点)内に磁界アンテナ50の高次共振点の影響が現れているが(図9中X)、磁界アンテナ50に帯域阻害素子80を付加した場合(図8)には、843MHz〜925MHz(図8中A点〜B点)内に磁界アンテナ50の高次共振点の影響が消失している。
したがって、本発明によれば、磁界アンテナ50のアンテナパターンの1辺が最もメインアンテナ70に接近する部分に帯域阻害素子80を付加することにより、磁界アンテナ50の有する高次共振点を低減(又は消滅)させることができるので、メインアンテナ70の使用周波数帯への影響を防ぐことができ、メインアンテナ70の利得劣化を回避することができる。また、本発明によれば、磁界アンテナ50とメインアンテナ70とを近接配置してもメインアンテナ70の利得の劣化が低減されるため通信品位を維持しながらデザイン性を重視しつつ、筐体内のスペースを有効活用することができ、また、筐体自身の小型化を実現することができる。さらに本発明は、磁界アンテナ50の有する高次共振点の低減手段として、磁界アンテナ50の配線パターンとして磁界アンテナ50に一体化される帯域阻害素子80を用いていることから、当該低減手段として別の部材を筐体内に設ける必要がないので、筐体内のスペースをさらに有効活用することができると共に、筐体自身の小型化を実現することができる。
なお、上述した実施の形態では、メインアンテナ70と、磁界アンテナ50とが近接配置により干渉が生じ得る場合を想定したが、両アンテナの位置関係に係らず、磁界アンテナ50の高次共振点による影響が他のアンテナの使用周波数帯に影響する場合であれば、本発明は有効である。
また、上述した実施の形態では、第1の使用周波数帯により外部機器と通信を行う構成要素としてRFIDを示したが、特にこれに限られず、メインアンテナ70の使用周波数帯に干渉が生じ得るような構成要素であれば他のものであっても良い。
また、カード機能とリーダ/ライタ機能の2つの機能を携帯無線機に持たせるべく、受動型の磁界アンテナと能動型の磁界アンテナの2つのアンテナが筐体内に配置されるような構成が考えられるが、このように複数のアンテナがメインアンテナ70と併せて筐体内に配設されるような構成であっても、帯域阻害素子80がこれら複数のアンテナのいずれにも一体的に接続されることにより複数のアンテナのそれぞれの高次共振点における周波数成分を好適に低減することができるので、メインアンテナ70の使用周波数帯(高周波数帯域)に複数のアンテナのそれぞれの高次共振点による影響を低減することができる。ここで、カード機能とは、リーダ/ライタ機能を有する外部装置側から受動型の磁界アンテナを検出し、データの送受信を行う機能をいい、リーダ/ライタ機能とは、能動型の磁界アンテナ側から自発的に外部装置を検出し、データの送受信を行う機能をいう。
図10は、本構成の一例を示す図であり、本図では、受動型の磁界アンテナ50aと能動型の磁界アンテナ50bとがメインアンテナ70と併せて筐体内に配設され、そのいずれもが一つの帯域阻害素子80(フェライトコア)に接続されている構成が示されている。また、図11は、本構成の一例を示す図であり、本図では、受動型の磁界アンテナ50aの内側の領域に能動型の磁界アンテナ50bがメインアンテナ70と併せて筐体内に配設され、そのいずれもが一つの帯域阻害素子80(フェライトコア)に接続されている構成が示されている。
このように受動型の磁界アンテナ50aと能動型の磁界アンテナ50bとがメインアンテナ70に近接して筐体内に配設されるような場合においては、受動型の磁界アンテナ50aと能動型の磁界アンテナ50bのそれぞれ高次共振点が、メインアンテナ70の使用周波数帯に干渉するおそれがあるが、一つの帯域阻害素子80が受動型の磁界アンテナ50aの一部と能動型の磁界アンテナ50bの一部のいずれにも接続されることにより、受動型の磁界アンテナ50aと能動型の磁界アンテナ50bのそれぞれの高次共振点における周波数成分を好適に低減することができるので、メインアンテナ70の使用周波数帯(高周波数帯域)に複数のアンテナのそれぞれの高次共振点による影響を低減することができる。
また、磁界アンテナ50aの一部と磁界アンテナ50bの一部とに一体的に接続される帯域阻害素子80により複数のアンテナのそれぞれの高次共振点における周波数成分をまとめて低減することができるため、複数のアンテナごとに高次共振点における周波数成分を低減するための手段を別途必要とせず、筐体内のスペースの効率化、部品点数の削減、筐体全体の小型化等も併せて図られることとなる。なお、複数のアンテナは2つの磁界アンテナに限らず、それ以上の数のその他のアンテナで構成されていても良い。

Claims (4)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に配設されると共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、
    前記筐体内に配設されると共に、前記第1のアンテナ部の近傍に配置され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行う第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、
    前記第1のアンテナ部に設けられ、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点における周波数成分を低減する低減手段と、を有することを特徴とする携帯無線機。
  2. 前記第1のアンテナ部は、当該第1のアンテナ部における全部又は一部が前記第2のアンテナ部と所定方向において対向するように配置され、
    前記低減手段は、前記第1のアンテナ部における前記第2のアンテナ部と対向する部分に設けられることを特徴とする請求項1記載の携帯無線機。
  3. 筐体と、
    前記筐体内に配設されると共に、第1の使用周波数帯により外部と通信を行う第1のアンテナ部と、前記第1のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第1の情報処理部と、を有する第1の通信部と、
    前記筐体内に配設され、前記第1の使用周波数帯の共振によって生じる前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点と重なる周波数帯である第2の使用周波数帯により通信を行うと共に、前記第1のアンテナ部と干渉が生じ得る程度の位置に配された第2のアンテナ部と、前記第2のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第2の情報処理部と、を有する第2の通信部と、
    前記第1のアンテナ部に設けられ、前記第1の使用周波数帯の共振によって生じる前記第1の使用周波数帯の副次共振点における周波数成分を低減する低減手段と、を有することを特徴とする携帯無線機。
  4. 前記第1の通信部は、前記筐体内に配設されると共に、第3の使用周波数帯により外部と通信を行う第3のアンテナ部と、前記第3のアンテナ部により通信される情報に対して所定の処理を行う第3の情報処理部と、を有し、
    前記低減手段は、前記第1のアンテナ部の一部と前記第3のアンテナ部の一部とに接続され、前記第1の使用周波数帯の高次の副次共振点における周波数成分と前記第3の使用周波数帯の高次の副次共振点における周波数成分とを低減することを特徴とする請求項1又はに記載の携帯無線機。
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