JP2010087024A - 回路基板、回路基板の製造方法および電子機器 - Google Patents

回路基板、回路基板の製造方法および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】実装される電子回路が発生させる高周波ノイズを低減しうる回路基板を提供する。
【解決手段】高周波ノイズの発生源を有する電子回路が実装されたメイン基板10であって、当該メイン基板10は、電子回路の近傍に形成され、電子回路とは電気的に非接続であるループ状の閉経路を有する導体と、を備える。これによって、ループ状の閉経路を有する導体は高周波ノイズに応じて電磁誘導を起こして磁界が発生し、導体から発生する磁界と電子回路から発生する磁界とが打ち消しあい、結果的に高周波ノイズを低減することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、回路基板、回路基板の製造方法および電子機器に関する。
一般的に携帯電話機等の移動通信端末において、高周波アナログ小信号を扱うRFブロックやCPUやメモリ等を備えて高速デジタル信号を扱うロジックブロックは、それぞれをシールドケースで囲い、高速デジタル信号の発生に伴う高周波ノイズがロジックブロックから漏れないようにするとともに、RFブロックを高周波ノイズから防護する構成をとる。
しかしながら、移動通信端末の軽量化および薄型化が進んでいるため、RFブロックやロジックブロックを防護するシールドケースも薄型であることが求められる、実装上の観点から、またはCPUやメモリを調整するために開口部を設ける場合がある。この場合、開口部から高周波ノイズが漏れてしまうため、ロジックブロックから発生した高周波ノイズがRFブロック等に悪影響を及ぼすことがあった。
この種の技術として、特許文献1(特開2003−209389号公報)には次のようなノイズ対策用部品について記載されている。電磁波吸収材と、所定パターンを有するループコイルとを一体的に備える。これによって、高周波数帯域においても高いノイズ除去性能を有するノイズ対策用部品が提供される。
また、特許文献2(特開2007−104049号公報)には次のような携帯端末について記載されている。AMラジオ放送の受信機能を有する携帯端末において、内蔵されるプリント基板の一方に電子部品を実装し、電子部品の上を金属シールドケースおよび磁気シールドケースにて覆う。そして、内蔵されるプリント基板の他方の面に電源ラインを配線し、その上を磁気シールドケースで覆う。これによって、電源ラインから発生するノイズを効果的に低減しつつ、携帯端末の大型化を防ぐことができる。
さらに、特許文献3(特開2007−214754号公報)には次のようなアンテナ装置について記載されている。非接触でデータ通信を行うRFIDシステムにおけるアンテナ装置であって、磁性シートと、磁性シートに近接して配置された機材と、機材に設けられたアンテナと整合回路から構成され、整合回路を構成するチップコンデンサがアンテナの導体を橋渡しする形で実装される。これによって、薄型かつ軽量なアンテナ装置を実現することができる。
特開2003−209389号公報 特開2007−104049号公報 特開2007−214754号公報
しかしながら上記技術は、以下の点で改善の余地を有していた。すなわち、電磁気吸収シート等のシート状の素材を貼ることでノイズ低減を実現しているが、薄型化が求められる近年の携帯電話機においてその電磁気吸収シートを基板に貼り付ける隙間を確保するのは困難である。また、シートを貼る対策では、CPUやメモリを調整するために設けられた開口部も塞ぐことになるが、塞いでしまうと調整ができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、実装される電子回路が発生させる高周波ノイズを低減しうる回路基板、回路基板の製造方法および電子機器を提供することにある。
本発明によれば、電磁ノイズの発生源を有する電子回路が実装された回路基板であって、電子回路の近傍に形成され、電子回路とは電気的に非接続であるループ状の閉経路を有する導体を備えることを特徴とする回路基板が提供される。
また、本発明によれば、電磁ノイズの発生源を有する電子回路を実装する工程と、電子回路とは電気的に非接続であるループ状の閉経路を有する導体を電子回路の近傍に形成する工程と、を備えることを特徴とする回路基板の製造方法が提供される。
さらに、電磁ノイズの発生源を有する電子回路と、電子回路を実装する回路基板と、電子回路の近傍に形成され、電子回路とは電気的に非接続であるループ状の閉経路を有する導体と、を備えることを特徴とする電子機器が提供される
これらの発明によれば、電磁ノイズを発生する電子回路の近傍に電磁誘導コイルを備えるので、電磁誘導コイルは電磁誘導によって磁界を誘起し、当該電子回路から発生する磁界を打ち消し、電磁ノイズを低減することができる。
本発明によれば、実装される電子回路が発生させる高周波ノイズを低減しうる回路基板が提供される。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯電話機の構成図である。携帯電話機1は、メイン基板10とLCD基板70を備える。メイン基板10は、アンテナ23と、フロントエンドモジュール(FEM)20、増幅器(PA)21およびRFIC22等から構成されるRFブロックと、CPU40およびメモリ41等から構成されるロジックブロックと、電源IC等から構成される電源ブロックと、を備えることができる。また、LCD基板70は、正面LCD75、背面LCD76、レシーバ72、レシーバアンプ71、スピーカ74およびスピーカアンプ73等を備えてもよい。
RFブロックを構成する各部について説明する。フロントエンドモジュール20は、入力した信号の周波数を変換してもよく、入出力する信号の電力を計測してもよい。増幅器21は、入力した信号を増幅してもよい。RFIC22は、RF信号を生成してもよく、入力した信号の品質を測定してもよい。
LCD基板70が備える各部について説明する。正面LCD75は、折りたたみ型の携帯電話機1を開いたときに操作アイコンや現在時刻等を表示してもよい。背面LCD76は、折りたたみ型の携帯電話機1を閉じたときに現在時刻や受信感度等を表示してもよい。レシーバ72は、赤外線通信を行うときに赤外線信号を受信してもよい。レシーバアンプ71は、レシーバ72が受信した赤外線信号を増幅してもよい。スピーカ74は、通話中に通話先の音声を出力してもよく、メモリ41に格納されている音楽データを再生したときに音声を出力してもよい。スピーカアンプ73は、入力した音声信号を増幅してスピーカ74に出力してもよい。
他にも携帯電話機1は、操作入力部60、マイク61、入出力コネクタ62等を備えてもよい。操作入力部60は、数字キー等によるユーザの操作入力を受けつけ、この操作入力に基づいてCPU40は他の構成を制御してもよい。マイク61は、通話中等に音声を入力してもよい。入出力コネクタ62は、SDメモリカード等の外部記憶装置や携帯電話用コネクタ等と接続してもよい。
CPU40は、RFブロックやLCD基板70に実装されている種々の構成を制御することもできる。この制御はメモリ41に格納されているプログラムを読み出すことによって実行してもよい。
図2は、CPU40およびメモリ41の間のバスインターフェースにおいて授受されるデジタル信号の矩形波と、その矩形波の周波数スペクトルを示す図である。CPU40およびメモリ41の間のバスインターフェースの動作周波数は100MHzから200MHzの間で実用化されている。デジタル信号図2(B)に示されるとおり、デジタル信号は基本周波数成分(fo)と基本周波数の奇数倍の周波数成分である高調波成分(3fo、5fo、7fo、9fo、・・・)から構成されており、これらの高調波成分の一部が受信感度抑圧等の悪影響を携帯電話機1に与える場合がある。すなわち、高調波成分が高速に立ち上がり立ち下がりを繰り返すことによって、CPU40およびメモリ41の近傍に磁界が発生し、この磁界が高周波を発生させる。この高周波が携帯電話機1の無線通信に干渉する。
このような高周波による悪影響を防ぐため、メイン基板10が備えるRFブロック、ロジックブロックおよび電源ブロックはシールドケース50、51、52によってそれぞれ磁気的に遮蔽されてもよい。ここで、シールドケース50でRFブロックを囲う主な目的は、RFブロックを高周波ノイズから防護することである。また、シールドケース51、52でロジックブロック、電源ブロックを囲う主な目的は、ロジックブロック、電源ブロックから発生する高周波ノイズを含むノイズを外部に漏らさないことである。しかし、メイン基板10に実装するコネクタ等の配置を考慮して、またはCPU40やメモリ41を調整する作業を考慮して、シールドケース50、51、52の一部に開口部を空けることがある。この場合、この開口部から高周波が漏れてしまう。
図3は、本実施形態のメイン基板10(回路基板)の構成を簡易的に示す図である。高周波ノイズ(電磁ノイズ)の発生源を有する電子回路が実装されたメイン基板10であって、当該メイン基板10は、電子回路の近傍に形成され、電子回路とは電気的に非接続であるループ状の閉経路を有する導体を備えることができる。なお、電子回路とはCPU40およびメモリ41を含むロジックブロックにおける電子回路である。また、開口部53は、メイン基板10に実装されるシールドケース51の上部に開いた穴である。
これによって、ループ状の閉経路を有する導体は高周波ノイズに応じて電磁誘導を起こして磁界が発生し、導体から発生する磁界と電子回路から発生する磁界とが打ち消しあい、結果的に高周波ノイズを低減することができる。
導体は、ループ状の閉経路を有するのであれば平板状の導体であっても上記の効果を奏する。しかし、安定した動作が望めないので、導体は、中空の電磁誘導コイル80であることが望ましい。
また、メイン基板10は、電磁誘導コイル80(閉経路)と電気的に接続されるコンデンサを実装して、電磁誘導コイル80(閉経路)とコンデンサ81とにより共振回路を構成してもよい。電磁誘導コイル80とコンデンサ81によって共振回路を構成するので、電磁誘導コイル80はループアンテナとして機能する。これによって共振周波数fを中心とする狭帯域に該当する高周波ノイズに対しては、当該共振回路のインピーダンスが最大となるので、最も効果的にノイズを低減する(最も強くノイズを打ち消す)ように機能する。すなわち、当該共振回路の共振周波数fと携帯電話機1が使用している回線の周波数とが等しくなるように、電磁誘導コイル80のリアクタンスLとコンデンサ81のコンデンサ容量Cとを調整すれば、電子回路が発生させる高周波ノイズが携帯電話機1の使用回線に対して干渉することを防護することができる。なお、日本において携帯電話機1が使用している回線の周波数は800MHzから2.6GHzのいずれかである。
ここで、電磁誘導コイル80のリアクタンスLとコンデンサ81のコンデンサ容量Cとを用いて、共振周波数fは次式(1)によって表すことができる。
Figure 2010087024
上式(1)に基づいて、共振周波数fを除去したい所定の周波数に合わせることができる。なお、コンデンサ81をバリアブルコンデンサにすることで、この調整をより楽に行うことができる。
また、除去したい所定の周波数、すなわち共振周波数fにおける波長λを用いて、電磁誘導コイル80の周囲長lは次式(2)によって表すことができる。
Figure 2010087024
本実施形態の携帯電話機1が使用している回線の周波数は800MHzから2.6GHzのいずれかとすると、上式(2)に基づいて、電磁誘導コイル80の周囲長lは少なくとも37mm以下としてもよい。
本実施形態において、電磁誘導コイル80は、電磁誘導コイル80内を通る磁束の変化に応じて電磁誘導を起こすので、当該電磁誘導コイル80のループ面に電子回路から発生する磁力線が通過するように配置されることができる。上記条件を満たすメイン基板10上の位置に形成されれば、一定の効果を奏する。しかし、より効果的に高周波ノイズを低減するには、電磁誘導コイル80は、当該電磁誘導コイル80のループ面に垂直な方向から視て電子回路を環状に囲むように配置されることが望ましい。
さらに、図3に示すとおり、電子回路を磁気的に遮断するシールドケース51を備え、電磁誘導コイル80は、当該電磁誘導コイル80のループ面に垂直な方向から視てシールドケース51を環状に囲むように配置されてもよい。シールドケース51と電磁誘導コイル80と併用するので、より高いノイズ除去性能とすることもできる。また、シールドケース51は、回路基板(メイン基板10)のグランドに接地されるときに接触抵抗を生じてしまうと、、高周波ノイズがシールドケース51から漏出することがある。このようなときでも、電磁誘導コイル80がシールドケースを環状に囲んでいるので、漏れた高周波ノイズも低減することができる。
なお、電磁誘導コイル80は、単一である必要はなく、直列に接続された複数の平面状コイル部材からなるスパイラル状コイルであってもよい。たとえば、直列接続された複数の平面状コイル部材が(シールドケース51に囲まれた)電子回路の周囲に配置されてもよい。
図4は、図3に示すメイン基板10(回路基板)の断面図である。図4に示すように、電磁誘導コイル80は、複数の平面状コイル部材が積層された構造を有してもよい。
本実施形態において、メイン基板10は、10a〜10fの6層からなる多層基板である。これらのうち10b〜10fの5つの層にそれぞれ平面状コイル部材80b〜80fが形成されている。平面状コイル部材80b〜80fは各々の上層と下層に形成されている平面状コイル部材80b〜80fとスルーホール82c〜82fを介して電気的に接続されており、互いのループ面が対向する配置となっている。これによって、電磁誘導コイル80は5回巻きのコイルとして機能するので、そのリアクタンスも5倍となる。
図5は、本実施形態のメイン基板10(回路基板)の変形例の断面図である。図5に示すように電磁誘導コイル80は、電子回路を内部に含んでもよい。
メイン基板10は、10a〜10fの6層からなる多層基板としてもよく、メイン基板10cおよび10dにCPU40およびメモリ41を実装するICチップ内装基板としてもよい。これらのうち10a〜10dの4つの層にそれぞれ平面状コイル部材80a〜80dが形成されている。平面状コイル部材80a〜80dは各々の上層と下層に形成されている平面状コイル部材80a〜80dとスルーホール82b〜82dを介して電気的に接続されており、互いのループ面が対向する配置となっている。すなわち、高周波ノイズの発生源となるCPU40とメモリ41からなる電子回路が平面状コイル部材80a〜80dからなる電磁誘導コイル80の内部に収まっている。また、電磁誘導コイル80は4回巻きのコイルとして機能するので、そのリアクタンスも4倍となる。
また、メイン基板10は、CPU40とメモリ41からなる電子回路を磁気的に遮断するシールドケース(図示せず)を備え、電磁誘導コイル80は、シールドケースを内部に含んでもよい。シールドケースを併用することによって、より高いノイズ除去性能を有するのは、図4に示した実施例と同様である。
図4および図5において、6層式の多層基板を図示しているが、その層数はいくつであってもよい。また、多層基板のうちいくつの回路基板に電磁誘導コイル80を実装してもよい。電磁誘導コイル80の実装数に応じて電磁誘導コイル80の巻数とリアクタンスが増大させることもできる。さらに、単層式の回路基板ではほぼ固定化されるリアクタンスが、本実施形態のように増大させることができるので、共振周波数fの設定可能範囲を広げることもできる。
以上説明したように、本実施形態のメイン基板10は、高周波ノイズを発生させる電子回路の近傍に電磁誘導コイルを備えるので、電磁誘導コイルは電磁誘導によって磁界を誘起して、当該電子回路の近傍に発生している磁界を打ち消して、高周波ノイズを低減することができる。また、電磁誘導コイルとコンデンサとは共振回路を構成してもよいので、当該該共振回路の共振周波数を中心とする狭帯域に対しては十分なノイズ除去性能を有することもできる。さらに、電磁誘導コイルは、直列に接続された複数の平面状コイル部材が積層された構造を有してもよいので、当該電磁誘導コイルはN巻のコイルと同等に機能し、共振周波数の調整可能範囲を広くすることもできる。さらに、高周波ノイズの発生源である電子回路を電磁誘導コイルのループ面に垂直な方向から視て環状に囲んだり、電磁誘導コイルの内部に含めたりしてもよいので、より効果的に高周波ノイズを低減することができる。さらに、シールドケースと併用してもよいので、より効果的に高周波ノイズを低減することができる。
また、本実施形態は高周波ノイズを低減する以外の効果もある。図6は、一般的な折りたたみ式の携帯電話機1の断面図である。携帯電話機1はメイン基板10を内蔵している筐体とLCD基板70を内蔵している筐体とをヒンジ77で接合してもよい。図6に図示されている、操作入力部60、マイク61、入出力コネクタ(I/O)62、電源IC30、メイン基板10、アンテナ23、スピーカ74、レシーバ72、正面LCD75及び背面LCD76の配置は一例であり、この配置に限らなくてもよい。
一般的な折りたたみ式の携帯電話機1において、メイン基板10を内蔵している筐体の厚さは5mmから6mmであり、メイン基板10が許容される厚さは、シールドケースの高さを含めて約3mm程度である。それに対して、電磁波吸収シートは約0.4mm程度である。本実施形態は電磁波吸収シートが必要ないので、この0.4mm程度の厚さを削減することができる。すなわち、多機能化によって多層化が進むメイン基板10の設置場所を携帯電話機1の筐体内に確保するとともに携帯電話機1薄型化を図ることもできる。
なお、図6に示すとおり、携帯電話機1は、メイン基板10を備えることができる。すなわち、携帯電話機1(電子機器)は、電磁ノイズの発生源を有する電子回路と、電子回路を実装するメイン基板10(回路基板)と、電子回路の近傍に形成され、電子回路とは電気的に非接続であるループ状の閉経路を有する導体と、を備えることができる。なお、導体は、中空の電磁誘導コイル80であってもよく、電磁誘導コイル80(閉経路)と電気的に接続されるコンデンサを実装して、電磁誘導コイル80(閉経路)とコンデンサ81とにより共振回路を構成してもよいのは、上述のメイン基板10の説明と同様である。また、電磁誘導コイル80の形状や配置、シールドケース51を併用してもよいこと等も上述のメイン基板10の説明と同様である。
図7は、本実施形態のメイン基板10(回路基板)の製造方法のフローチャートである。本実施形態のメイン基板10の製造方法は、電磁ノイズの発生源を有する電子回路を実装する工程(ステップS101)と、電子回路とは電気的に非接続であるループ状の閉経路を有する導体を電子回路の近傍に形成する工程(ステップS102)と、を備えることができる。
また、電磁誘導コイル80(閉経路)と電気的に接続されるコンデンサ81を実装して、電磁誘導コイル80(閉経路)とコンデンサ81とにより共振回路を構成する工程(ステップS103)を備えてもよい。
ここで、導体は、中空の電磁誘導コイル80であってもよく、この電磁誘導コイル80は、直列に接続された複数の平面状コイル部材からなるスパイラル状コイルであってもよい。また、電磁誘導コイル80は、複数の前記平面状コイル部材が積層された構造を有してもよい。
さらに、この電磁誘導コイル80は、当該電磁誘導コイル80のループ面に垂直な方向から視て電子回路を環状に囲むように配置してもよい。また、電子回路を磁気的に遮断するシールドケース51を実装する工程(ステップS104)を備え、電磁誘導コイル80は、当該電磁誘導コイル80のループ面に垂直な方向から視てシールドケース51を環状に囲むように配置してもよい。
または、電磁誘導コイル80は、電子回路を内部に配置してもよく、電子回路を磁気的に遮断するシールドケース51を実装する工程(ステップS104)を備え、電磁誘導コイル80は、シールドケース51を内部に配置してもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、図3において、電磁誘導コイル80の形状は四角形であるが、三角形、六角形および円形等、さまざまな形状にすることもできる。
また、電磁誘導コイル80は電子回路やシールドケース51を環状に囲んでもよいと説明したが、必ずしも囲む必要はなく、電磁誘導コイル80は電子回路やシールドケース51に重ねてもよい。仮に重ねたとしても電磁気吸収シート等を貼るよりも薄い。また、電磁誘導コイル80は中空であるので、開口部53を完全に塞ぐこともないので、開口部53からCPU40やメモリ41を調整することもできる。
さらに、図7のフローチャートに本発明の回路基板の製造方法を示したが、これは回路基板の製造方法を記載した順序に限定するものではない。
本発明の実施の形態に係る携帯電話機の構成図である。 CPUおよびメモリの間のバスインターフェースにおいて授受されるデジタル信号の矩形波と、その矩形波の周波数スペクトルを示す図である。 本発明の実施の形態に係る回路基板の構成を簡易的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る回路基板の断面図である。 本発明の実施の形態に係る回路基板の変形例の断面図である。 折りたたみ式の携帯電話機の断面図である。 本発明の実施の形態に係る回路基板の製造方法のフローチャートである。
符号の説明
1 携帯電話機
10 メイン基板
20 フロントエンドモジュール
21 増幅器
22 RFIC
23 アンテナ
30 電源IC
40 CPU
41 メモリ
50 シールドケース
51 シールドケース
52 シールドケース
53 開口部
60 操作入力部
61 マイク
62 入出力コネクタ
70 LCD基板
71 レシーバアンプ
72 レシーバ
73 スピーカアンプ
74 スピーカ
75 正面LCD
76 背面LCD
77 ヒンジ
80 電磁誘導コイル
80a〜80f 平面状コイル部材
81 コンデンサ
82b〜82f スルーホール

Claims (27)

  1. 電磁ノイズの発生源を有する電子回路が実装された回路基板であって、
    前記電子回路の近傍に形成され、前記電子回路とは電気的に非接続であるループ状の閉経路を有する導体を備えることを特徴とする回路基板。
  2. 請求項1に記載の回路基板において、
    前記閉経路と電気的に接続されるコンデンサを実装して、前記閉経路と前記コンデンサとにより共振回路を構成することを特徴とする回路基板。
  3. 請求項1または2に記載の回路基板において、
    前記導体は、中空の電磁誘導コイルであることを特徴とする回路基板。
  4. 請求項3に記載の回路基板において、
    前記電磁誘導コイルは、直列に接続された複数の平面状コイル部材からなるスパイラル状コイルであることを特徴とする回路基板。
  5. 請求項4に記載の回路基板において、
    前記電磁誘導コイルは、複数の前記平面状コイル部材が積層された構造を有することを特徴とする回路基板。
  6. 請求項3乃至5いずれかに記載の回路基板において、
    前記電磁誘導コイルは、該電磁誘導コイルのループ面に垂直な方向から視て前記電子回路を環状に囲むように配置されていることを特徴とする回路基板。
  7. 請求項6に記載の回路基板において、
    前記電子回路を磁気的に遮断するシールドケースを備え、
    前記電磁誘導コイルは、該電磁誘導コイルのループ面に垂直な方向から視て前記シールドケースを環状に囲むように配置されていることを特徴とする回路基板。
  8. 請求項5に記載の回路基板において、
    前記電磁誘導コイルは、前記電子回路を内部に含むことを特徴とする回路基板。
  9. 請求項8に記載の回路基板において、
    前記電子回路を磁気的に遮断するシールドケースを備え、
    前記電磁誘導コイルは、前記シールドケースを内部に含むことを特徴とする回路基板。
  10. 電磁ノイズの発生源を有する電子回路を実装する工程と、
    前記電子回路とは電気的に非接続であるループ状の閉経路を有する導体を前記電子回路の近傍に形成する工程と、
    を備えることを特徴とする回路基板の製造方法。
  11. 請求項10に記載の回路基板の製造方法において、
    前記閉経路と電気的に接続されるコンデンサを実装して、前記閉経路と前記コンデンサとにより共振回路を構成する工程を備えることを特徴とする回路基板の製造方法。
  12. 請求項10または11に記載の回路基板の製造方法において、
    前記導体は、中空の電磁誘導コイルであることを特徴とする回路基板の製造方法。
  13. 請求項12に記載の回路基板の製造方法において、
    前記電磁誘導コイルは、直列に接続された複数の平面状コイル部材からなるスパイラル状コイルであることを特徴とする回路基板の製造方法。
  14. 請求項13に記載の回路基板の製造方法において、
    前記電磁誘導コイルは、複数の前記平面状コイル部材が積層された構造を有することを特徴とする回路基板の製造方法。
  15. 請求項12乃至14いずれかに記載の回路基板の製造方法において、
    前記電磁誘導コイルは、該電磁誘導コイルのループ面に垂直な方向から視て前記電子回路を環状に囲むように配置することを特徴とする回路基板の製造方法。
  16. 請求項15に記載の回路基板の製造方法において、
    前記電子回路を磁気的に遮断するシールドケースを実装する工程を備え、
    前記電磁誘導コイルは、該電磁誘導コイルのループ面に垂直な方向から視て前記シールドケースを環状に囲むように配置することを特徴とする回路基板の製造方法。
  17. 請求項14に記載の回路基板の製造方法において、
    前記電磁誘導コイルは、前記電子回路を内部に配置することを特徴とする回路基板の製造方法。
  18. 請求項17に記載の回路基板の製造方法において、
    前記電子回路を磁気的に遮断するシールドケースを実装する工程を備え、
    前記電磁誘導コイルは、前記シールドケースを内部に配置することを特徴とする回路基板の製造方法。
  19. 電磁ノイズの発生源を有する電子回路と、
    前記電子回路を実装する回路基板と、
    前記電子回路の近傍に形成され、前記電子回路とは電気的に非接続であるループ状の閉経路を有する導体と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  20. 請求項19に記載の電子機器において、
    前記閉経路と電気的に接続されるコンデンサを実装して、前記閉経路と前記コンデンサとにより共振回路を構成することを特徴とする電子機器。
  21. 請求項19または20に記載の電子機器において、
    前記導体は、中空の電磁誘導コイルであることを特徴とする電子機器。
  22. 請求項21に記載の電子機器において、
    前記電磁誘導コイルは、直列に接続された複数の平面状コイル部材からなるスパイラル状コイルであることを特徴とする電子機器。
  23. 請求項22に記載の電子機器において、
    前記電磁誘導コイルは、複数の前記平面状コイル部材が積層された構造を有することを特徴とする電子機器。
  24. 請求項21乃至23いずれかに記載の電子機器において、
    前記電磁誘導コイルは、該電磁誘導コイルのループ面に垂直な方向から視て前記電子回路を環状に囲むように配置されていることを特徴とする電子機器。
  25. 請求項24に記載の電子機器において、
    前記電子回路を磁気的に遮断するシールドケースを備え、
    前記電磁誘導コイルは、該電磁誘導コイルのループ面に垂直な方向から視て前記シールドケースを環状に囲むように配置されていることを特徴とする電子機器。
  26. 請求項23に記載の電子機器において、
    前記電磁誘導コイルは、前記電子回路を内部に含むことを特徴とする電子機器。
  27. 請求項26に記載の回路基板において、
    前記電子回路を磁気的に遮断するシールドケースを備え、
    前記電磁誘導コイルは、前記シールドケースを内部に含むことを特徴とする電子機器。
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