JP2014197929A - 電力伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズの発生を抑制し、ノイズの漏洩を低減した電力伝送システムを提供する。
【解決手段】本発明の電力伝送システムは、
1次共振器コイル160を有する1次共振器150で発生させる所定周波数の電磁界を介して、2次共振器コイル260を有する2次共振器250に電気エネルギーを伝送する電力伝送システムであって、ノイズキャンセル共振器コイル310を有し、前記所定周波数より、前記1次共振器コイル160と前記ノイズキャンセル共振器コイル310の結合度に応じて決まるシフト周波数分高い共振周波数を有するノイズキャンセル共振器300を備え、前記1次共振器コイル160が発生する磁界の方向と、前記ノイズキャンセル共振器コイル310が発生する磁界の方向とが平行となるように、前記ノイズキャンセル共振器コイル310が配されることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、磁気共鳴方式によってワイヤレスで電力の送受を行う電力伝送システムに関する。
近年、電源コードなどを用いることなく、ワイヤレスで電力(電気エネルギー)を伝送する技術の開発が盛んとなっている。ワイヤレスで電力を伝送する方式の中でも、特に注目されている技術として、磁気共鳴方式と呼ばれるものがある。この磁気共鳴方式は2007年にマサチューセッツ工科大学の研究グループが提案したものであり、これに関連する技術は、例えば、特許文献1(特表2009−501510号公報)に開示されている。
磁気共鳴方式のワイヤレス電力伝送システムは、送電側アンテナの共振周波数と、受電側アンテナの共振周波数とを同一とすることで、送電側アンテナから受電側アンテナに対し、効率的にエネルギー伝達を行うものであり、電力伝送距離を数十cm〜数mとすることが可能であることが大きな特徴の一つである。
上記のような磁気共鳴方式のワイヤレス電力伝送システムを、電気自動車などの車両の給電ステーションで用いるような場合には、受電側アンテナを車両の底部に搭載しておき、この受電側アンテナに対して、地上に埋設された送電側アンテナから給電を行う方法が考えられる。このような電力伝送形態においては、送電側アンテナと受電側アンテナとの間が完全には電磁気的に結合することは難しく、少なからず、アンテナから放射されるノイズが発生し、車体底部の金属などがそれにより温度上昇を起こすことなどが考えられる。
そこで、ワイヤレス電力伝送システムにおいては、アンテナから発生するノイズを低減させるための方策を検討する必要がある。
なお、高周波ノイズを低減する技術としては、例えば、特許文献2(特開2010−87024号公報)には、ノイズの発生源の近傍に、ループ状の閉経路を有する導体と、閉経路と電気的に接続されるコンデンサとからなる共振回路を設けることが開示されている。
特表2009−501510号公報 特開2010−87024号公報
特許文献2記載の従来技術においては、ノイズキャンセル用のLC共振器の共振周波数としては、除去したいノイズ源の周波数と、合わせることで、ノイズ低減効果を増大するようにしている。
しかしながら、特に磁気共鳴方式の磁気共鳴アンテナが用いられるワイヤレス電力伝送システムにおけるノイズ対策として、ノイズキャンセル共振器の共振周波数を、ノイズ源の周波数と合わせたとしても、必ずしも、ノイズ低減効果が大きいものではない、という問題があった。
また、特許文献2記載の従来技術は、ノイズキャンセル共振器の最適な配置についての
開示がなく、問題であった。
上記問題を解決するために、本発明に係る電力伝送システムは、1次共振器コイルを有する1次共振器で発生させる所定周波数の電磁界を介して、2次共振器コイルを有する2次共振器に電気エネルギーを伝送する電力伝送システムであって、ノイズキャンセル共振器コイルを有し、前記所定周波数より、前記1次共振器コイルと前記ノイズキャンセル共振器コイルの結合度に応じて決まるシフト周波数分高い共振周波数を有するノイズキャンセル共振器を備え、前記1次共振器コイルが発生する磁界の方向と、前記ノイズキャンセル共振器コイルが発生する磁界の方向とが平行となるように、前記ノイズキャンセル共振器コイルが配されることを特徴とする。
また、本発明に係る電力伝送システムは、前記ノイズキャンセル共振器コイルは、前記1次共振器コイル内から前記1次共振器コイル外へと磁界が発生する面内に含まれると共に、前記1次共振器コイル外に配されることを特徴とする。
また、本発明に係る電力伝送システムは、1次共振器コイルを有する1次共振器で発生させる所定周波数の電磁界を介して、2次共振器コイルを有する2次共振器に電気エネルギーを伝送する電力伝送システムであって、ノイズキャンセル共振器コイルを有し、前記所定周波数より、前記2次共振器コイルと前記ノイズキャンセル共振器コイルの結合度に応じて決まるシフト周波数分高い共振周波数を有するノイズキャンセル共振器を備え、前記2次共振器コイルが発生する磁界の方向と、前記ノイズキャンセル共振器コイルが発生する磁界の方向とが平行となるように、前記ノイズキャンセル共振器コイルが配されることを特徴とする。
また、本発明に係る電力伝送システムは、前記ノイズキャンセル共振器コイルは、前記2次共振器コイル内から前記2次共振器コイル外へと磁界が発生する面内に含まれると共に、前記2次共振器コイル外に配されることを特徴とする。
また、本発明に係る電力伝送システムは、前記所定周波数が、前記1次共振器が発生する電磁界の基本波の周波数であることを特徴とする。
また、本発明に係る電力伝送システムは、前記所定周波数が、前記1次共振器が発生する電磁界の高調波の周波数であることを特徴とする。
また、本発明に係る電力伝送システムは、前記高調波が奇数倍波であることを特徴とする。
また、本発明に係る電力伝送システムは、前記高調波が偶数倍波であることを特徴とする。
また、本発明に係る電力伝送システムは、前記1次共振器コイルと前記ノイズキャンセル共振器コイルの間の相互インダクタンス成分がLmであるとき、
前記シフト周波数が、
Figure 2014197929
であることを特徴とする。
また、本発明に係る電力伝送システムは、前記ノイズキャンセル共振器コイルのQ値が50以上であることを特徴とする。
本発明に係る電力伝送システムでは、ノイズキャンセル共振器コイルを有し、前記所定周波数より、前記1次共振器コイルと前記ノイズキャンセル共振器コイルの結合度に応じて決まるシフト周波数分高い共振周波数を有するノイズキャンセル共振器を備えると共に、ノイズキャンセル共振器のノイズキャンセル共振器コイルが最適な位置に配されているので、本発明によれば、特に磁気共鳴方式の磁気共鳴アンテナが用いられるワイヤレス電力伝送システムでノイズの発生を抑制し、ノイズの漏洩を低減することが可能となる。
本発明の実施形態に係る電力伝送システムのブロック図である。 電力伝送システムのインバーター部を示す図である。 本発明の実施形態に係る電力伝送システム100の等価回路を示す図である。 本発明の実施形態に係る電力伝送システムにおける1次共振器及び2次共振器の設置形態を説明する図である。 1次共振器コイル及び2次共振器コイルのレイアウトを説明する図である。 本発明の実施形態に係るノイズキャンセル共振器とノイズ源である1次共振器との間の結合を説明する図である。 伝送効率の周波数依存性と、ノイズ放射率の周波数依存性の図を重ね合わせて示す図である。 第1極値周波数(磁気壁条件結合時周波数)における電流と電界の様子を模式的に示す図である。 第2極値周波数(電気壁条件結合時周波数)における電流と電界の様子を模式的に示す図である。 ノイズキャンセル共振器によってノイズ低減効率が向上することを説明する概念図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係る電力伝送システムのブロック図である。なお、本実施形態においては、電力伝送システムを構成する送電側のアンテナとして1次共振器150を、また、受電側のアンテナとして2次共振器250を用いる例につき説明する。
本発明のアンテナが用いられる電力伝送システムとしては、例えば、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)などの車両への充電のためのシステムが想定されている。電力伝送システムは、上記のような車両に対して電力を非接触で伝送するため、当該車両を停車させることが可能な停車スペースに設けられる。車両のユーザーはこの電力伝送システムが設けられている停車スペースに車両を停車させて、車両に搭載されている2次共振器250と、前記1次共振器150とを対向させることによって電力伝送システムからの電力を受電する。
電力伝送システムでは、電力伝送システム100側の1次共振器150から、受電側システム200側の2次共振器250へ効率的に電力を伝送する際、1次共振器150の共振周波数と、2次共振器250の共振周波数とを同一とすることで、送電側アンテナから受電側アンテナに対し、効率的にエネルギー伝達を行うようにする。
電力伝送システム100におけるAC/DC変換部101は、入力される商用電源を一定の直流に変換するコンバータである。このAC/DC変換部101からの出力は電圧制御部102において、所定の電圧に昇圧されたりする。この電圧制御部102で生成される電圧の設定は主制御部110から制御可能となっている。
インバーター部103は、電圧制御部102から供給される電圧から所定の交流電圧を生成して、整合器104に入力する。図2は電力伝送システムのインバーター部を示す図である。インバーター部103は、例えば図2に示すように、フルブリッジ方式で接続されたQA乃至QDからなる4つの電界効果トランジスタ(FET)によって構成されている。
本実施形態においては、直列接続されたスイッチング素子QAとスイッチング素子QBの間の接続部T1と、直列接続されたスイッチング素子QCとスイッチング素子QDとの間の接続部T2との間に整合器104が接続される構成となっており、スイッチング素子QA
とスイッチング素子QDがオンのとき、スイッチング素子QBとスイッチング素子QCがオ
フとされ、スイッチング素子QBとスイッチング素子QCがオンのとき、スイッチング素子QAとスイッチング素子QDがオフとされることで、接続部T1と接続部T2との間に矩形波の交流電圧を発生させる。なお、本実施形態においては、各スイッチング素子のスイッチングによって生成される矩形波の周波数の範囲は20kHz〜数1000kHz程度である。
上記のようなインバーター部103を構成するスイッチング素子QA乃至QDに対する駆動信号は主制御部110から入力されるようになっている。また、インバーター部103を駆動させるための周波数は主制御部110から制御することができるようになっている。
整合器104は、所定の回路定数を有する受動素子から構成され、インバーター部103からの出力が入力される。そして、整合器104からの出力は1次共振器150に供給される。整合器104を構成する受動素子の回路定数は、主制御部110からの指令に基づいて調整することができるようになっている。主制御部110は、1次共振器150と2次共振器250とが共振するように整合器104に対する指令を行う。なお、整合器104は必須の構成ではない。
1次共振器150は、誘導性リアクタンス成分を有する1次共振器コイル160と、容量性リアクタンス成分を有する1次共振器キャパシタ170とから構成されており、対向するようにして配置される車両搭載の2次共振器250と共鳴することで、1次共振器150から出力される電気エネルギーを2次共振器250に送ることができるようになっている。1次共振器150・2次共振器250は、電力伝送システム100における磁気共鳴アンテナ部として機能する。
電力伝送システム100の主制御部110はCPUとCPU上で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理部である。この主制御部110は、図示されている主制御部110と接続される各構成と協働するように動作する。
また、通信部120は車両側の通信部220と無線通信を行い、車両との間でデータの送受を可能にする構成である。通信部120によって受信したデータは主制御部110に転送され、また、主制御部110は所定情報を通信部120を介して車両側に送信することができるようになっている。
次に、車両側に設けられている構成について説明する。車両の受電側のシステムにおいて、2次共振器250は、1次共振器150と共鳴することによって、1次共振器150から出力される電気エネルギーを受電するものである。このような2次共振器250は、車両の底面部に取り付けられるようになっている。
2次共振器250は、誘導性リアクタンス成分を有する2次共振器コイル260と、容量性リアクタンス成分を有する2次共振器キャパシタ270とから構成されている。
2次共振器250で受電された交流電力は、整流部202において整流され、整流された電力は充電制御部203を通して電池204に蓄電されるようになっている。充電制御部203は主制御部210からの指令に基づいて電池204の蓄電を制御する。より具体的には、整流部202からの出力は充電制御部203において、所定の電圧値に昇圧又は降圧されて、電池204に蓄電されるようになっている。また、充電制御部203は電池204の残量管理なども行い得るように構成される。
主制御部210はCPUとCPU上で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理部である。この主制御部210は、図示されている主制御部210と接続される各構成と協働するように動作する。
インターフェイス部215は、車両の運転席部に設けられ、ユーザー(運転者)に対し所定の情報などを提供したり、或いは、ユーザーからの操作・入力を受け付けたりするものであり、表示装置、ボタン類、タッチパネル、スピーカーなどで構成されるものである。ユーザーによる所定の操作が実行されると、インターフェイス部215から操作データとして主制御部210に送られ処理される。また、ユーザーに所定の情報を提供する際には、主制御部210からインターフェイス部215に対して、所定情報を表示するための表示指示データが送信される。
また、車両側の通信部220は送電側の通信部120と無線通信を行い、送電側のシステムとの間でデータの送受を可能にする構成である。通信部220によって受信したデータは主制御部210に転送され、また、主制御部210は所定情報を通信部220を介して送電システム側に送信することができるようになっている。
電力伝送システムで、電力を受電しようとするユーザーは、上記のような送電側のシステムが設けられている停車スペースに車両を停車させ、インターフェイス部215から充電を実行する旨の入力を行う。これを受けた主制御部210は、充電制御部203からの電池204の残量を取得し、電池204の充電に必要な電力量を算出する。算出された電力量と送電を依頼する旨の情報は、車両側の通信部220から送電側のシステムの通信部120に送信される。これを受信した送電側システムの主制御部110は電圧制御部102、インバーター部103、整合器104を制御することで、車両側に電力を伝送するようになっている。
次ぎに、以上のように構成される1次共振器150・2次共振器250それぞれの回路定数(インダクタンス成分、キャパシタンス成分)について説明する。図3は本発明の実施形態に係る電力伝送システム100の等価回路を示す図である。
本発明に係る電力伝送システム100においては、1次共振器150の回路定数(インダクタンス成分、キャパシタンス成分)と、2次共振器250の回路定数とは、あえて異なるように構成することで、伝送効率を向上させるようにしている。
図3に示す等価回路において、1次共振器150のインダクタンス成分がL1、キャパ
シタンス成分がC1、抵抗成分がRt1であり、2次共振器250のインダクタンス成分が
2、キャパシタンス成分がC2、抵抗成分がRt2であり、1次共振器150と2次共振器250との間の相互インダクタンスがMであることを示している。なお、抵抗成分Rt1及び抵抗成分Rt2は導線などの内部抵抗であり、意図的に設けられているものではない。また、Rは電池204の内部抵抗を示している。また、1次共振器150と2次共振器250との間の結合係数はKによって示される。
また、本実施形態においては、1次共振器150は、インダクタンス成分L1、キャパ
シタンス成分C1である直列共振器を、また、2次共振器250は、インダクタンス成分
2、キャパシタンス成分C2である直列共振器を構成するものと考える。
まず、磁気共鳴方式の電力伝送では、電力伝送システム100側の1次共振器150から、受電側システム200側の2次共振器250へ効率的に電力を伝送する際、1次共振器150の共振周波数と、2次共振器250の共振周波数とを同一とすることで、送電側アンテナ(1次共振器150)から受電側アンテナ(2次共振器250)に対し、効率的にエネルギー伝達を行うようにしている。このための条件は、下式(1)によって表すことができる。
Figure 2014197929
これを、インダクタンス成分がL1、キャパシタンス成分がC1、インダクタンス成分がL2、キャパシタンス成分がC2のみの関係で示すと、下式(2)に要約することができる。
Figure 2014197929
また、1次共振器150のインピーダンスは下式(3)により、また、2次共振器250のインピーダンスは下式(4)により、表すことができる。なお、本明細書においては、下式(3)及び下式(4)によって定義される値をそれぞれの共振器のインピーダンスとして定義する。
Figure 2014197929
Figure 2014197929
磁気共鳴方式の電力伝送システム100の受電側システムにおいて、電池204が定電圧充電モードに移行すると、電池204の電圧が一定なので、充電電力によって入力インピーダンスが変化する。電池204への充電電力が大きければ入力インピーダンスは低く、充電電力が小さければ入力インピーダンスは高くなる。受電側における2次共振器250は、効率の面から、電池204の充電電力に応じた入力インピーダンスに近いインピーダンスに設定することが望ましい。
一方、送電側における電源から見た1次共振器150への入力インピーダンスは、効率の面から高ければ高いほどよい。これは電源の内部抵抗分により電流の2乗比例でロスが発生するためである。
以上のことから、(3)式で示される1次共振器150のインピーダンスと、(4)式で示される2次共振器250のインピーダンスとの間には、下式(5)の関係が満たされることが望ましい。
Figure 2014197929
これを、インダクタンス成分がL1、キャパシタンス成分がC1、インダクタンス成分がL2、キャパシタンス成分がC2のみの関係で示すと、下式(6)に要約することができる。
Figure 2014197929
本発明に係る電力伝送システム100においては、1次共振器150の回路定数と、2次共振器250の回路定数とが上記の式(2)及び式(6)を満たすようにされているために、受電側システムで電池204の充電を行う場合に、効率的な電力伝送を行うことが可能となる。
さらに電池204の内部インピーダンスとの関係についても言及する。受電側システムにおいて、電池204に対して効率的に充電が行える条件として、2次共振器250のインピーダンスと、電池204のインピーダンスとが整合していることを挙げることができる。
すなわち、本実施形態では、式(2)及び式(6)の条件に加えて、さらに、式(4)の2次共振器250のインピーダンスと電池204のインピーダンスRとの間に、
Figure 2014197929
の関係を持たせることで、受電側システムで電池204の充電を行う場合、システム全体として、効率的な電力伝送を行うことを可能としている。
次に、以上のように構成される電力伝送システム100におけるノイズ漏洩対策について説明する。
これまで説明したように、本実施形態に係る電力伝送システム100では、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)などの車両搭載電池への充電を行うために用いられる。図4は本発明の実施形態に係る電力伝送システムにおける1次共振器150及び2次共振器250の設置形態を説明する図である。
図4に示すように、1次共振器150を構成する1次共振器コイル160及び1次共振器キャパシタ170は1次共振器ケース140に収納され、地面上に配される。一方、2次共振器250を構成する2次共振器コイル260及び2次共振器キャパシタ270は2次共振器ケース240に収納され、車両の底面部に取り付けられている。
上記のような状況で、電力伝送システム100で電力伝送を実施すると、1次共振器150と2次共振器250とが対向していない周辺部で、電磁界強度が高いが領域が発生することで、ノイズが漏洩することとなる。
このような、電力伝送中に共振器から漏洩した電磁界は、車両の金属部に入射しこれを加熱したり、車両の底面と地面との間から漏洩し、環境や人体へ影響を与える可能性があったりするので、好ましくない。
そこで、本発明に係る電力伝送システム100では、ノイズキャンセル共振器300を、送電側のアンテナである1次共振器150の近傍に配置することにより、上記のような漏洩を低減させることが可能となり、電磁界の漏洩による環境や人体への影響を抑制することが可能となる。
図5は1次共振器コイル160及び2次共振器コイル260のレイアウトを説明する図である。
図5(A)は1次共振器150が収納される1次共振器ケース140、及び、2次共振器250が収納される2次共振器ケース240を抜き出して示す図である。なお、本図においては、1次共振器150の1次共振器コイル160のみを示し、1次共振器キャパシタ170は図示省略している。同様に、2次共振器250の2次共振器コイル260のみを示し、2次共振器キャパシタ270は図示省略している。
また、本発明で用いるノイズキャンセル共振器300は、インダクタンス成分Lnを有
するノイズキャンセル共振器コイル310と、キャパシタンス成分Cnを有するノイズキ
ャンセル共振器キャパシタ320の直列接続から構成されているが、図5(A)ではノイズキャンセル共振器コイル310のみ図示し、ノイズキャンセル共振器キャパシタ320については図示省略している。
図5(B)は、図5(A)に示される1次共振器コイル160、2次共振器コイル260、ノイズキャンセル共振器コイル310を模式化して図解したものである。1次共振器コイル160は仮想平面P1内に、また、2次共振器コイル260は仮想平面P2内に含まれるように配されている。また、ノイズキャンセル共振器コイル310については、1次共振器コイル160の近傍であり、仮想平面P1内に含まれるように、配されている。
また、1次共振器コイル160とノイズキャンセル共振器コイル310とは、同じ仮想平面P1内にあり、1次共振器コイル160が発生する磁界の方向と、ノイズキャンセル共振器コイル310が発生する磁界の方向とが平行となるように、ノイズキャンセル共振器コイル310が配されるようになっている。
さらに、本実施形態においては、ノイズキャンセル共振器コイル310は、1次共振器コイル160内から1次共振器コイル160外へと磁界が発生する面(仮想平面P1)内に含まれると共に、1次共振器コイル160外に配されることを特徴としている。
ここで、ノイズキャンセル共振器300についてより詳細に説明する。なお、本発明で用いるノイズキャンセル共振器300は、特に磁気共鳴方式の磁気共鳴アンテナが用いられるワイヤレス電力伝送システムにおけるノイズ対策に好適であるが、上記電力伝送システムのようなノイズ源に限らず、種々のノイズ源に対して、ノイズ低減効率を向上させることが可能である。
図6は本発明の実施形態に係るノイズキャンセル共振器300とノイズ源である1次共振器150との間の結合を説明する図である。
図6において、1次共振器150は、電力伝送システムの送電用のアンテナとして用いられており、1次共振器150は所定の基本周波数の電磁界を発生し、2次共振器250に対して磁気共鳴方式で電力の伝送を行っている。また、1次共振器150と2次共振器250との間の相互インダクタンスはMである。
1次共振器150は、インダクタンス成分L1を有する1次共振器コイル160と、キ
ャパシタンス成分C1を有する1次共振器キャパシタ170の直列接続から構成されてい
る。
一方、ノイズキャンセル共振器300は、インダクタンス成分Lnを有するノイズキャ
ンセル共振器コイル310と、キャパシタンス成分Cnを有するノイズキャンセル共振器
キャパシタ320の直列接続から構成されており、2次共振器250に対する電力伝送に寄与せず、1次共振器150から漏洩する電磁界(ノイズ)を除去することが想定されるものである。
mは1次共振器コイル160とノイズキャンセル共振器コイル310と間の相互イン
ダクタンスである。
ノイズキャンセル共振器300は、実際は端子部(2)において閉じた構造を有するものであるが、図6においては、1次共振器150からノイズキャンセル共振器300への電力伝送回路として認識することで、ノイズキャンセル共振器300の特性について説明を行うものである。
図7は、上記のような図6の電力伝送回路における伝送効率の周波数依存性と、ノイズ放射率と周波数依存性の図を重ね合わせて示す図である。図7において、横軸には周波数、また、縦軸のS21は端子(1)から信号を入力したときに、端子(2)に通過する電
力を示している。
図7に示すように、図6の電力伝送回路における電力伝送効率の周波数特性では、2つの極値を与える周波数が2つある。周波数が低い方の極値周波数を第1極値周波数、周波数が高い方の極値周波数を第2極値周波数として定義する。また、図中、foはノイズキ
ャンセル共振器300の共振周波数を示している。
低い方の極値周波数である第1極値周波数で1次共振器150を駆動し、電力伝送を行っている場合には、1次共振器150の1次共振器コイル160と、ノイズキャンセル共振器300のノイズキャンセル共振器コイル310とが、磁気壁条件で結合している。
一方、高い方の極値周波数である第2極値周波数で1次共振器150を駆動し、電力伝送を行っている場合には、1次共振器150の1次共振器コイル160と、ノイズキャンセル共振器300のノイズキャンセル共振器コイル310とが、電気壁条件で結合している。
以下、1次共振器150の1次共振器コイル160と、ノイズキャンセル共振器300のノイズキャンセル共振器コイル310との間の対称面に生じる電気壁、及び磁気壁の概念について説明する。
図8は第1極値周波数(磁気壁条件結合時周波数)における電流と電界の様子を模式的に示す図である。第1極値周波数においては、1次共振器コイル160に流れる電流と、ノイズキャンセル共振器コイル310に流れる電流とで位相が略等しくなり、磁界ベクトルが揃う位置が1次共振器コイル160やノイズキャンセル共振器コイル310の中央部付近となる。この状態を、1次共振器コイル160とノイズキャンセル共振器コイル310との間の対称面に対して磁界の向きが垂直となる磁気壁が生じているものとして考える。
図8に示すように、1次共振器150とノイズキャンセル共振器300とが磁気壁条件で結合している時は、1次共振器コイル160からの磁界がノイズキャンセル共振器コイル310に進入するような状態となる。
また、図9は第2極値周波数(電気壁条件結合時周波数)における電流と電界の様子を模式的に示す図である。第2極値周波数においては、1次共振器コイル160に流れる電流と、ノイズキャンセル共振器コイル310に流れる電流とで位相がほぼ逆となり、磁界ベクトルが揃う位置が1次共振器コイル160やノイズキャンセル共振器コイル310の対称面付近となる。この状態を、1次共振器コイル160とノイズキャンセル共振器コイル310との間の対称面に対して磁界の向きが水平となる電気壁が生じているものとして考える。
図9に示すように、1次共振器150とノイズキャンセル共振器300とが電気壁条件で結合している時は、1次共振器コイル160からの磁界と、ノイズキャンセル共振器300からの磁界が、対称面で排斥し合うような状態となる。
なお、以上のような電気壁や磁気壁などの概念に関しては、居村岳広、堀洋一「電磁界共振結合による伝送技術」IEEJ Journal,Vol.129,No.7,2009、或いは、居村岳広、岡部浩之、内田利之、堀洋一「等価回路から見た非接触電力伝送の磁界結合と電界結合に関する研究」IEEJ Trans.IA,Vol.130,No.1,2010などに記載されているものを本明細書においては援用している。
ここで、図7の一点鎖線で示される、1次共振器150からのノイズ放射の周波数特性は、第1極値周波数(磁気壁条件結合時周波数)で極小値をとり、第2極値周波数(電気壁条件結合時周波数)で極大値をとることがわかる。
上記のような特性があることから、本発明においては、1次共振器150が発する電磁界(ノイズ)の周波数が、ちょうど、第1極値周波数fm(磁気壁条件結合時周波数)と
なるような関係で、ノイズキャンセル共振器300の共振周波数fcを設定する。
より具体的には、ノイズキャンセル共振器300の共振周波数fcは、1次共振器15
0が発生する電磁界の所定周波数(本実施形態の場合fmとする)より、1次共振器コイ
ル160とノイズキャンセル共振器コイル310の結合度k(小文字)に応じて決まるシフト周波数fs分高い共振周波数に設定する。
シフト周波数fsは、1次共振器コイル160とノイズキャンセル共振器コイル310
の結合度kに応じて決定されるものであり、すなわち、シフト周波数fsは、1次共振器
コイル160とノイズキャンセル共振器コイル310との間の相互インダクタンスLm
よっても決まるものであり、上記のシフト周波数fsは、下式(8)によって求めること
ができる。
Figure 2014197929
以上より、ノイズキャンセル共振器300の共振周波数fcは、下式(9)により求め
るようにする。
Figure 2014197929
ノイズキャンセル共振器300の共振周波数fcを上記のように設定することで、ノイ
ズ源である1次共振器150の1次共振器コイル160とノイズキャンセル共振器コイル310とは磁気壁条件で結合することとなり、これにより、図7のノイズ放射の周波数特性でも示されるように、ノイズキャンセル共振器300が効率的に、1次共振器150から放射されるノイズを除去することができるようになる。
本発明で用いるノイズキャンセル共振器300によれば、特に磁気共鳴方式の磁気共鳴アンテナが用いられるワイヤレス電力伝送システムにおけるノイズ対策において、ノイズ低減効果が大きい。
なお、本発明で用いるノイズキャンセル共振器300は、ノイズに対してパッシブな構成であるために、ノイズキャンセル共振器300の特性がノイズの逆位相波のレベルと等倍程度であることが望ましい。また、ノイズキャンセル共振器300でのロスを極力低減することが望ましく、実験的にノイズキャンセル共振器300のQ値は50以上であるとノイズ低減効果が大きいことを確認している。
ところで、ノイズ源である1次共振器150から発生する電磁界の周波数は、基本波に加えて、この基本波の高調波のノイズ成分が含まれるので、このノイズ成分についても、ノイズキャンセル共振器300によって除去を行いたい、というニーズが存在する。
上記のような高調波として、1次共振器150を駆動する周波数の奇数倍の高調波が放射されすい系では、1次共振器150から下式(10)により求められる高調波が発生するので、ノイズキャンセル共振器300の共振周波数は、下式(11)により定められるものとするとよい。
Figure 2014197929
(ただし、nは自然数)
Figure 2014197929
(ただし、nは自然数)
また、高調波として、1次共振器150を駆動する周波数の偶数倍の高調波が放射されすい系では、1次共振器150から下式(12)により求められる高調波が発生するので、ノイズキャンセル共振器300の共振周波数は、下式(13)により定められるものとするとよい。
Figure 2014197929
(ただし、nは自然数)
Figure 2014197929
(ただし、nは自然数)
これまで説明したように、本発明で用いるノイズキャンセル共振器300のノイズキャンセル共振器コイル310においては、1次共振器150の1次共振器コイル160と磁気壁条件で結合するようにすることで、ノイズ低減効果を狙うようにしているが、この原理を模式的に説明する。
図10は本発明の実施形態に係るノイズキャンセル共振器300によってノイズ低減効率が向上することを説明する概念図である。これまで、説明したように、1次共振器コイル160とノイズキャンセル共振器コイル310とは、互いに磁気壁条件で結合している。さらに、1次共振器コイル160とノイズキャンセル共振器コイル310とは、同じ仮想平面P1内にあり、1次共振器コイル160が発生する磁界の方向と、ノイズキャンセル共振器コイル310が発生する磁界の方向とが平行となるように、ノイズキャンセル共振器コイル310が配されるようになっている。
さらに、本実施形態においては、ノイズキャンセル共振器コイル310は、1次共振器コイル160内から1次共振器コイル160外へと磁界が発生する面(仮想平面P1)内に含まれると共に、1次共振器コイル160外に配されることを特徴としている。
図10(A)は、1次共振器150の1次共振器コイル160とノイズキャンセル共振器300のノイズキャンセル共振器コイル310とが磁気壁条件で結合している場合を示しており、この場合、1次共振器コイル160からの磁界がノイズキャンセル共振器コイル310に進入するような状態となるが、これに基づけば、ポイントXに発生している磁界もノイズキャンセル共振器コイル310に進入することとなる。したがって、点線で囲まれているように、1次共振器コイル160から磁界と、ノイズキャンセル共振器コイル310に進入する磁界と、が相殺するようになり、ノイズのキャンセル効果が発生する。
一方、図10(B)は、1次共振器150器の1次共振器コイル160とノイズキャンセル共振器300のノイズキャンセル共振器コイル310とが電気壁条件で結合している場合を示しており、この場合、1次共振器コイル160からの磁界と、ノイズキャンセル共振器300からの磁界が、その間で排斥し合うような状態となるが、これに基づけば、ポイントXに進入する磁界が発生することとなる。したがって、点線で囲まれているように、1次共振器コイル160からの磁界と、ノイズキャンセル共振器コイル310からの磁界とは、お互いに強め合うように働き、ノイズを増幅してしまうこととなる。
以上、本発明に係る電力伝送システム100では、ノイズキャンセル共振器コイル310を有し、前記所定周波数より、前記1次共振器コイル160と前記ノイズキャンセル共振器コイル310の結合度に応じて決まるシフト周波数分高い共振周波数を有するノイズキャンセル共振器300を備えると共に、ノイズキャンセル共振器300のノイズキャンセル共振器コイル310が最適な位置に配されているので、本発明によれば、特に磁気共鳴方式の磁気共鳴アンテナが用いられるワイヤレス電力伝送システムでノイズの発生を抑制し、ノイズの漏洩を低減することが可能となる。
なお、以上に示した実施形態においては、ノイズキャンセル共振器300は、1次共振器コイル160側に配置する例に基づいて説明を行ったが、ノイズキャンセル共振器300は、2次共振器250の2次共振器コイル260近傍に配するようにしてもよい。
より具体的には、このような実施形態では、1次共振器コイル160を有する1次共振器150で発生させる所定周波数の電磁界を介して、2次共振器コイル260を有する2次共振器250に電気エネルギーを伝送する電力伝送システムであって、ノイズキャンセル共振器コイル310を有し、前記所定周波数より、前記2次共振器コイル260と前記ノイズキャンセル共振器コイル310の結合度に応じて決まるシフト周波数分高い共振周波数を有するノイズキャンセル共振器300を備え、前記2次共振器コイル260が発生する磁界の方向と、前記ノイズキャンセル共振器コイル310が発生する磁界の方向とが平行となるように、前記ノイズキャンセル共振器コイル310が配されるようにする。
さらに、前記ノイズキャンセル共振器コイル310は、前記2次共振器コイル260内から前記2次共振器コイル260外へと磁界が発生する面(仮想平面P2)内に含まれると共に、前記2次共振器コイル260外に配されるようにする。
以上のような、ノイズキャンセル共振器300を、2次共振器250の2次共振器コイル260近傍に配するようにした実施形態によっても、先の実施形態と同様の効果を享受することができる。
さらに、本発明においては、ノイズキャンセル共振器300は、1次共振器150の1次共振器コイル160近傍、及び、2次共振器250の2次共振器コイル260近傍の双方に配するようにしてもよい。
このような本発明によれば、特に磁気共鳴方式の磁気共鳴アンテナが用いられるワイヤ
レス電力伝送システムでノイズの発生を抑制し、ノイズの漏洩を低減することが可能となる。
100・・・電力伝送システム
101・・・AC/DC変換部
102・・・電圧制御部
103・・・インバーター部
104・・・整合器
110・・・主制御部
120・・・通信部
140・・・1次共振器ケース
150・・・1次共振器
160・・・1次共振器コイル
170・・・1次共振器キャパシタ
201・・・2次共振器
202・・・整流部
203・・・充電制御部
204・・・電池
210・・・主制御部
215・・・インターフェイス部
220・・・通信部
240・・・2次共振器ケース
250・・・2次共振器
260・・・2次共振器コイル
270・・・2次共振器キャパシタ

Claims (10)

  1. 1次共振器コイルを有する1次共振器で発生させる所定周波数の電磁界を介して、2次共振器コイルを有する2次共振器に電気エネルギーを伝送する電力伝送システムであって、ノイズキャンセル共振器コイルを有し、前記所定周波数より、前記1次共振器コイルと前記ノイズキャンセル共振器コイルの結合度に応じて決まるシフト周波数分高い共振周波数を有するノイズキャンセル共振器を備え、
    前記1次共振器コイルが発生する磁界の方向と、前記ノイズキャンセル共振器コイルが発生する磁界の方向とが平行となるように、前記ノイズキャンセル共振器コイルが配されることを特徴とする電力伝送システム。
  2. 前記ノイズキャンセル共振器コイルは、前記1次共振器コイル内から前記1次共振器コイル外へと磁界が発生する面内に含まれると共に、前記1次共振器コイル外に配されることを特徴とする請求項1に記載の電力伝送システム。
  3. 1次共振器コイルを有する1次共振器で発生させる所定周波数の電磁界を介して、2次共振器コイルを有する2次共振器に電気エネルギーを伝送する電力伝送システムであって、ノイズキャンセル共振器コイルを有し、前記所定周波数より、前記2次共振器コイルと前記ノイズキャンセル共振器コイルの結合度に応じて決まるシフト周波数分高い共振周波数を有するノイズキャンセル共振器を備え、
    前記2次共振器コイルが発生する磁界の方向と、前記ノイズキャンセル共振器コイルが発生する磁界の方向とが平行となるように、前記ノイズキャンセル共振器コイルが配されることを特徴とする電力伝送システム。
  4. 前記ノイズキャンセル共振器コイルは、前記2次共振器コイル内から前記2次共振器コイル外へと磁界が発生する面内に含まれると共に、前記2次共振器コイル外に配されることを特徴とする請求項3に記載の電力伝送システム。
  5. 前記所定周波数が、前記1次共振器が発生する電磁界の基本波の周波数であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電力伝送システム。
  6. 前記所定周波数が、前記1次共振器が発生する電磁界の高調波の周波数であることを特徴とする請求項1乃至請求項請求項4のいずれか1項に記載の電力伝送システム。
  7. 前記高調波が奇数倍波であることを特徴とする請求項6に記載の電力伝送システム。
  8. 前記高調波が偶数倍波であることを特徴とする請求項6に記載の電力伝送システム。
  9. 前記1次共振器コイルと前記ノイズキャンセル共振器コイルの間の相互インダクタンス成分がLmであるとき、
    前記シフト周波数が、
    Figure 2014197929
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の電力伝送システム。
  10. 前記ノイズキャンセル共振器コイルのQ値が50以上であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項9のいずれか1項に記載の電力伝送システム。
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