JP2013157944A - アンテナ - Google Patents

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博幸 山川
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泰雄 伊藤
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Abstract

【課題】アンテナの設計変更に要する手間を低減することが可能となると共に、ジュール熱の発生による損失を低減することができるアンテナを提供する。
【解決手段】本発明のアンテナは、所定の共通リアクタンス値を有するコイル(330)と、所定の共通キャパシタンス値を有するコンデンサ(340)と、からなる単位アンテナ(300)が複数用いられてなるアンテナであって、前記単位アンテナ(300)を構成するそれぞれのコイル(330)が、鉛直方向の射影が重畳するように重ねられると共に、それぞれのコイル(330)に流される電流の方向と大きさが同一であることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、磁気共鳴方式のワイヤレス電力伝送システムに用いられ、電力の受電又は送電を行うアンテナに関する。
近年、電源コードなどを用いることなく、ワイヤレスで電力(電気エネルギー)を伝送する技術の開発が盛んとなっている。ワイヤレスで電力を伝送する方式の中でも、特に注目されている技術として、磁気共鳴方式と呼ばれるものがある。この磁気共鳴方式は2007年にマサチューセッツ工科大学の研究グループが提案したものであり、これに関連する技術は、例えば、特許文献1(特表2009−501510号公報)に開示されている。
磁気共鳴方式のワイヤレス電力伝送システムは、送電側アンテナの共振周波数と、受電側アンテナの共振周波数とを同一とすることで、送電側アンテナから受電側アンテナに対し、効率的にエネルギー伝達を行うものであり、電力伝送距離を数十cm〜数mとすることが可能であることが大きな特徴の一つである。
上記のような磁気共鳴方式のワイヤレス電力伝送システムを、電気自動車のような移動体に対する電力伝送に適用する場合は、移動体側に受電アンテナを搭載し、地中部に送電アンテナを埋設するような構成とすることが提案されている。
例えば、特許文献2(特開2010−68657号公報)には、所定周波数の交流電力を出力する交流電力出力手段と、地面側に設けられた第1共鳴コイル、及び該第1共鳴コイルと対向配置された電気自動車搭載の第2共鳴コイルと、該第2共鳴コイルで受電された電力が充電されるバッテリとから構成されるワイヤレス電力送信装置が開示されている。
特表2009−501510号公報 特開2010−68657号公報
ワイヤレス電力伝送システムを構成するアンテナにおいては、ジュール熱の発生に伴い、損失が発生することは原理上避けることができなかった。そこで、ワイヤレス電力伝送システムを構成するアンテナにおけるコイル部を並列化することで、電流路を稼ぎ、ジュール熱の発生を抑制する方法が考えられる。しかしながら、このような方法によれば、各種のパラメーターの調整などを行うことに伴い、アンテナを大幅に設計変更する必要があり、問題であった。
上記問題を解決するために、請求項1に係る発明は、所定の共通リアクタンス値を有するコイルと、所定の共通キャパシタンス値を有するコンデンサと、からなる単位アンテナが複数用いられてなるアンテナであって、前記単位アンテナを構成するそれぞれのコイルが、鉛直方向の射影が重畳するように重ねられると共に、それぞれのコイルに流される電流の方向と大きさが同一であることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、所定の共通リアクタンス値を有するコイルと、所定の共通キャパシタンス値を有するコンデンサと、からなる単位アンテナが複数用いられてなる
アンテナであって、前記単位アンテナは所定平面内に配置されると共に、前記単位アンテナを構成するそれぞれのコイルの最外周に流れる電流の方向と大きさが同一であることを特徴とする。
本発明に係るアンテナによれば、アンテナの設計変更に要する手間を低減することが可能となると共に、ジュール熱の発生による損失を低減することができる。
本発明の実施形態に係るアンテナが用いられる電力伝送システムのブロック図である。 電力伝送システムのインバーター部を示す図である。 本発明の実施形態に係る送電アンテナ105、受電アンテナ201の構成の概要を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る送電アンテナ105、受電アンテナ201の構成の概要を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る送電アンテナ105、受電アンテナ201の構成の概要を示す図である。 送電アンテナ105と受電アンテナ201とを近接させたときの送電効率の周波数依存性例を示す図である。 第1極値周波数における電流と電界の様子を模式的に示す図である。 第2極値周波数における電流と電界の様子を模式的に示す図である。 2つの極値を与える極値周波数のうち磁気壁が生じる極値周波数(第1周波数)での特性を示す図である。 2つの極値を与える極値周波数のうち電気壁が生じる極値周波数(第2周波数)での特性を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係る電力伝送システムのブロック図である。なお、本発明に係るアンテナは、電力伝送システムを構成する受電側のアンテナと送電側のアンテナのいずれにも適用可能である。以下の実施形態においては受電側のアンテナと送電側のアンテナの双方に本発明のアンテナを適用した例につき説明する。
本発明のアンテナが用いられる電力伝送システムとしては、例えば、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)などの車両への充電のためのシステムが想定されている。電力伝送システムは、上記のような車両に対して電力を非接触で伝送するため、当該車両を停車させることが可能な停車スペースに設けられる。車両充電用のスペースである当該停車スペースには、送電アンテナ105などが地中部に埋設されるような構成となっている。車両のユーザーはこの電力伝送システムが設けられている停車スペースに車両を停車させて、車両に搭載されている受電アンテナ201と、前記送電アンテナ105とを対向させることによって電力伝送システムからの電力を受電する。車両を停車スペースに停車させる際には、車両搭載の受電アンテナ201が、送電アンテナ105に対して最も伝送効率が良い位置関係となるようにする。
電力伝送システムでは、電力伝送システム100側の送電アンテナ105から、受電側システム200側の受電アンテナ201へ効率的に電力を伝送する際、送電アンテナ105の共振周波数と、受電アンテナ201の共振周波数とを同一とすることで、送電側アンテナから受電側アンテナに対し、効率的にエネルギー伝達を行うようにする。
電力伝送システム100におけるAC/DC変換部101は、入力される商用電源を一定の直流に変換するコンバータである。このAC/DC変換部101からの出力は高電圧発生部102において、所定の電圧に昇圧されたりする。この電圧調整部102で生成される電圧の設定は主制御部110から制御可能となっている。
インバーター部103は、高電圧発生部102から供給される高電圧から所定の交流電圧を生成して、整合器104に入力する。図2は電力伝送システムのインバーター部を示す図である。インバーター部103は、例えば図2に示すように、フルブリッジ方式で接続されたQA乃至QDからなる4つの電界効果トランジスタ(FET)によって構成されている。
本実施形態においては、直列接続されたスイッチング素子QAとスイッチング素子QBの間の接続部T1と、直列接続されたスイッチング素子QCとスイッチング素子QDとの間の接続部T2との間に整合器104が接続される構成となっており、スイッチング素子QA
とスイッチング素子QDがオンのとき、スイッチング素子QBとスイッチング素子QCがオ
フとされ、スイッチング素子QBとスイッチング素子QCがオンのとき、スイッチング素子QAとスイッチング素子QDがオンとされることで、接続部T1と接続部T2との間に矩形波の交流電圧を発生させる。なお、本実施形態においては、各スイッチング素子のスイッチングによって生成される矩形波の周波数の範囲は数100kHz〜数1000kHz程度である。
上記のようなインバーター部103を構成するスイッチング素子QA乃至QDに対する駆動信号は主制御部110から入力されるようになっている。また、インバーター部103を駆動させるための周波数は主制御部110から制御することができるようになっている。
整合器104は、所定の回路定数を有する受動素子から構成され、インバーター部103からの出力が入力される。そして、整合器104からの出力は送電アンテナ105に供給される。整合器104を構成する受動素子の回路定数は、主制御部110からの指令に基づいて調整することができるようになっている。主制御部110は、送電アンテナ105と受電アンテナ201とが共振するように整合器104に対する指令を行う。
送電アンテナ105は、所定の共通リアクタンス値を有するコイルと、所定の共通キャパシタンス値を有するコンデンサと、からなる単位アンテナが複数用いられてなるアンテナである。この送電アンテナ105は、対向するようにして配置される車両搭載の受電アンテナ201と共鳴することで、送電アンテナ105から出力される電気エネルギーを受電アンテナ201に送ることができるようになっている。
電力伝送システム100の主制御部110はCPUとCPU上で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理部である。この主制御部110は、図示されている主制御部110と接続される各構成と協働するように動作する。
また、通信部120は車両側の通信部220と無線通信を行い、車両との間でデータの送受を可能にする構成である。通信部120によって受信したデータは主制御部110に転送され処理されるようになっている。また、主制御部110は所定情報を、通信部120を介して車両側に送信することができるようになっている。
次に、車両側に設けられている構成について説明する。車両の受電側のシステムにおいて、受電アンテナ201は、送電アンテナ105と共鳴することによって、送電アンテナ
105から出力される電気エネルギーを受電するものである。このような受電アンテナ201は、車両の底面部に取り付けられるようになっている。また、本実施形態においては、この受電アンテナ201は、送電アンテナ105と同様な構成とされる。
受電アンテナ201で受電された交流電力は、整流部202において整流され、整流された電力は充電制御部203を通してバッテリー204に蓄電されるようになっている。充電制御部203は主制御部210からの指令に基づいてバッテリー204の蓄電を制御する。また、充電制御部203はバッテリー204の残量管理なども行い得るように構成される。
主制御部210はCPUとCPU上で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理部である。この主制御部210は、図示されている主制御部210と接続される各構成と協働するように動作する。
インターフェイス部230は、車両の運転席部に設けられ、ユーザー(運転者)に対し所定の情報などを提供したり、或いは、ユーザーからの操作・入力を受け付けたりするものであり、表示装置、ボタン類、タッチパネル、スピーカーなどで構成されるものである。ユーザーによる所定の操作が実行されると、インターフェイス部230から操作データとして主制御部210に送られ処理される。また、ユーザーに所定の情報を提供する際には、主制御部210からインターフェイス部230に対して、所定情報を表示するための表示指示データが送信される。
また、車両側の通信部220は送電側の通信部120と無線通信を行い、送電側のシステムとの間でデータの送受を可能にする構成である。通信部220によって受信したデータは主制御部210に転送され、また、主制御部210は所定情報を、通信部220を介して送電システム側に送信することができるようになっている。
電力伝送システムで、電力を受電しようとするユーザーは、上記のような送電側のシステムが設けられている停車スペースに車両を停車させ、インターフェイス部230から充電を実行する旨の入力を行う。これを受けた主制御部210は、充電制御部203からのバッテリー204の残量を取得し、バッテリー204の充電に必要な電力量を算出する。算出された電力量と送電を依頼する旨の情報は、車両側の通信部220から送電側のシステムの通信部120に送信される。これを受信した送電側システムの主制御部110は高電圧発生部102、インバーター部103、整合器104を制御することで、車両側に電力を伝送するようになっている。
次に、以上のように構成される電力伝送システム100で用いるアンテナの具体的な構成について説明する。以下、受電アンテナ201に本発明の構成を採用した例について説明するが、本発明のアンテナは送電アンテナ105に対しても適用し得るものである。
図3は本発明の実施形態に係る送電アンテナ105、受電アンテナ201の構成の概要を示す図である。本発明に係るアンテナは、所定の共通リアクタンス値を有するコイル330と、所定の共通キャパシタンス値を有するコンデンサ340と、からなる単位アンテナ300が複数用いられてなるものである。また、それぞれの単位アンテナ300のコイル330は、独立した基板310上に形成されている。
本実施形態に係るアンテナでは、上記のような単位アンテナ300が2つ用いられ、1つのアンテナを構成するようになっている。また、それぞれの単位アンテナ300を構成するそれぞれのコイル330が、鉛直方向の射影が重畳するように重ねられる。図3において、矢印で示す方向は、ある瞬間に流れている電流の方向を示しており、これから分か
るように、単位アンテナ300に流される電流の方向と大きさは同一となる。
いずれの単位アンテナ300は、共通の共通リアクタンス値を有するコイル330と、共通キャパシタンス値を有するコンデンサ340とから構成となっており、さらに、これらの単位アンテナ300に流される電流の方向と大きさは同一であり、しかも、単位アンテナ300を構成するそれぞれのコイル330が、鉛直方向の射影が重畳するように重ねられているので、アンテナの設計変更に要する手間を低減することが可能となる。
また、アンテナを複数の単位アンテナ300の並列接続から構成することとなるので、電流路を稼ぐことができ、ジュール熱の発生による損失を低減することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図4は本発明の他の実施形態に係る送電アンテナ105、受電アンテナ201の構成の概要を示す図である。他の実施形態に係るアンテナも、所定の共通リアクタンス値を有するコイル330と、所定の共通キャパシタンス値を有するコンデンサ340と、からなる単位アンテナ300が複数用いられてなるものである。本実施形態においては、それぞれの単位アンテナ300のコイル330は、共通の1つの基板310上に形成されており、所定平面内に配置されようになっている
本実施形態に係るアンテナでは、上記のような単位アンテナ300が2つ用いられ、1つのアンテナを構成するようになっている。また、それぞれの単位アンテナ300を構成するそれぞれのコイル330の最外周に流れる電流の方向と大きさが同一であるようにされている。また、コイル330のコイルパターンとしては、基板310内で点対称となるようにされている。
図4において、矢印で示す方向は、ある瞬間に流れている電流の方向を示しており、これから分かるように、単位アンテナ300の最外周に流される電流の方向と大きさは同一となる。
本実施形態においても、いずれの単位アンテナ300は、共通の共通リアクタンス値を有するコイル330と、共通キャパシタンス値を有するコンデンサ340とから構成となっており、さらに、これらの単位アンテナ300のそれぞれのコイル330は、所定平面内に配置され、最外周に流れる電流の方向と大きさが同一であるようにされているので、アンテナの設計変更に要する手間を低減することが可能となる。
また、アンテナを複数の単位アンテナ300の並列接続から構成することとなるので、電流路を稼ぐことができ、ジュール熱の発生による損失を低減することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図5は本発明の他の実施形態に係る送電アンテナ105、受電アンテナ201の構成の概要を示す図である。図4に示す実施形態では、1つの基板310上に設ける単位アンテナ300が2つであるのに対して、本実施形態は、1つの基板310上に設ける単位アンテナ300は4つなっている。
図5に示す実施形態においても、いずれの単位アンテナ300は、共通の共通リアクタンス値を有するコイル330と、共通キャパシタンス値を有するコンデンサ340とから構成となっており、さらに、これらの単位アンテナ300のそれぞれのコイル330は、所定平面内に配置され、最外周に流れる電流の方向と大きさが同一であるようにされているので、アンテナの設計変更に要する手間を低減することが可能となる。
また、アンテナを複数の単位アンテナ300の並列接続から構成することとなるので、
電流路を稼ぐことができ、ジュール熱の発生による損失を低減することができる。
ここで、ワイヤレス電力伝送システムにおける伝送効率の極値を与える周波数について説明する。前記システムの電力伝送時においては、伝送効率の極値を与える周波数が2つ存在することがある。このような2つのうちのいずれの周波数を選択する方がシステムにとって最適であるかについて説明する。
図6は送電アンテナ105と受電アンテナ201とを近接させたときの送電効率の周波数依存性例を示す図である。
磁気共鳴方式のワイヤレス電力伝送システムにおいては、図6に示すように、第1極値周波数fm、第2極値周波数feの2つがあるが、電力伝送を行うときには、これらのいずれかの周波数でこれを行うことが好ましい。
図7は第1極値周波数における電流と電界の様子を模式的に示す図である。第1極値周波数においては、送電アンテナ105のコイルに流れる電流と、受電アンテナ201のコイルに流れる電流とで位相が略等しくなり、磁界ベクトルが揃う位置が送電アンテナ105のコイルや受電アンテナ201のコイルの中央部付近となる。この状態を、送電アンテナ105と受電アンテナ201との間の対称面に対して磁界の向きが垂直となる磁気壁が生じているものとして考える。
また、図8は第2極値周波数における電流と電界の様子を模式的に示す図である。第2極値周波数においては、送電アンテナ105のコイルに流れる電流と、受電アンテナ201のコイルに流れる電流とで位相がほぼ逆となり、磁界ベクトルが揃う位置が送電アンテナ105のコイルや受電アンテナ201のコイルの対称面付近となる。この状態を、送電アンテナ105と受電アンテナ201との間の対称面に対して磁界の向きが水平となる電気壁が生じているものとして考える。
なお、以上のような電気壁や磁気壁などの概念に関しては、居村岳広、堀洋一「電磁界共振結合による伝送技術」IEEJ Journal,Vol.129,No.7,2009、或いは、居村岳広、岡部浩之、内田利之、堀洋一「等価回路から見た非接触電力伝送の磁界結合と電界結合に関する研究」IEEJ Trans.IA,Vol.130,No.1,2010などに記載されているものを本明細書においては準用している。
本発明において、極値を与える周波数として、第1極値周波数、第2極値周波数の2つがある場合については、送電アンテナ105と受電アンテナ201との間の対称面に電気壁が生じる極値周波数を選定する理由について説明する。
図9は2つの極値を与える極値周波数のうち磁気壁が生じる極値周波数(第1周波数)での特性を示す図である。図9(A)はバッテリー204(負荷)の負荷変化変動に伴う送電側の電圧(V1)、電流(I1)の変動の様子を示す図であり、図9(B)はバッテリー204(負荷)の負荷変化変動に伴う受電側の電圧(V3)、電流(I3)の変動の様子を示す図である。図9に示すような特性によれば、受電側でバッテリー204(負荷)の負荷増大と共に、電圧が増大する特性があることがわかる。
以上のような磁気壁が生じる周波数においては、バッテリー204側からみて受電アンテナ201が定電流源として見えるものである。このような受電アンテナ201が定電流源のように動作する周波数で、電力伝送を行った場合に、仮に負荷側であるバッテリー204などの不具合により緊急停止が起きたとすると、受電アンテナ201の両端部の電圧が上昇してしまうこととなる。
一方、図10は2つの極値を与える極値周波数のうち電気壁が生じる極値周波数(第2周波数)での特性を示す図である。図10(A)はバッテリー204(負荷)の負荷変化変動に伴う送電側の電圧(V1)、電流(I1)の変動の様子を示す図であり、図10(B)はバッテリー204(負荷)の負荷変化変動に伴う受電側の電圧(V3)、電流(I3)の変動の様子を示す図である。図10に示すような特性によれば、受電側でバッテリー204(負荷)の負荷増大と共に、電流が減少する特性があることがわかる。
以上のような電気壁が生じる周波数においては、バッテリー204側からみて受電アンテナ201が定電圧源として見えるものである。このような受電アンテナ201が定電圧源のように動作する周波数で、電力伝送を行った場合に、仮に負荷側であるバッテリー204などの不具合により緊急停止が起きたとしても、受電アンテナ201の両端部の電圧が上昇することはない。したがって、本発明に係る電力伝送システムによれば、負荷が急激に低下した際に電圧が高圧になることがなく、安定して電力伝送を行うことが可能となるのである。
図9の特性においては、受電側のバッテリー204(負荷)にとっては、充電回路が電流源として見えることとなり、図10の特性においては、受電側のバッテリー204(負荷)にとっては、充電回路が電圧源として見えることとなる。負荷が増大することに伴い、電流が減少する図10に示す特性の方が、バッテリー204(負荷)にとっては好ましいので、本実施形態においては、第1極値周波数、第2極値周波数の2つがある場合については、送電アンテナ105と受電アンテナ201との間の対称面に電気壁が生じる極値周波数を選定するようにしている。
このような本発明に係る電力伝送システムによれば、伝送効率の極値を与える周波数が2つ存在することがある場合でも、電力伝送時の最適な周波数を迅速に決定することができ、効率的な電力伝送を短時間で行うことが可能となる。
また、2つの極値を与える周波数が2つある場合に、送電アンテナ105と受電アンテナ201との間の対称面に電気壁が生じる極値周波数を選定すると、バッテリー204(負荷)にとって、充電回路が電圧源として見えるので、充電制御によりバッテリー204への出力が変動した際にインバータ部130の出力も伴って増減するために扱いやすい、というメリットがある。また、充電制御部203が緊急停止した際にも供給電力も自動的に最小化するため無駄な装置も必要ない。
また、2つの極値を与える周波数が2つある場合に、送電アンテナ105と受電アンテナ201との間の対称面に電気壁が生じる極値周波数を選定すると、充電制御部203からみて整流器220が電圧源として見えるので、充電制御によりバッテリー204への出力が変動した際に整流昇圧部120の出力も伴って増減するために扱いやすい、というメリットがある。また、充電制御部203が緊急停止した際にも供給電力も自動的に最小化するため無駄な装置も必要ない。
これに対して、2つの極値を与える周波数が2つある場合に、送電アンテナ105と受電アンテナ201との間の対称面に磁気壁が生じる極値周波数を選定すると、充電制御部203が出力を小さくした際に伴って供給電圧を制御する必要がありそのための通信手段や検知手段が必要となり、コストがかかることとなる。
以上述べたように、本発明に係るアンテナによれば、曲線導電部の鉛直上方には傾斜部が設けられたケースが用いられており、磁束密度が集中する曲線導電部近傍に、スチール缶などの異物が存在する確率が大幅に低減するので、電力伝送に伴い、異物が発熱したり
、或いは、電力伝送効率が低下したりしてしまうことがない。
なお、本実施例においては、直線導電部と曲線導電部とが混在しているアンテナ例に関して記述したが、曲線導電部のみで構成されるアンテナ、即ち、楕円、若しくは真円形態のアンテナの場合には曲線導電部の鉛直上方に傾斜部を配置する構成とすれば良い。
100・・・電力伝送システム
101・・・AC/DC変換部
102・・・高電圧発生部
103・・・インバーター部
104・・・整合器
105・・・送電アンテナ
110・・・主制御部
120・・・通信部
201・・・受電アンテナ
202・・・整流部
203・・・充電制御部
204・・・バッテリー
210・・・主制御部
220・・・通信部
230・・・インターフェイス部
300・・・単位アンテナ
310・・・基板
330・・・コイル
340・・・コンデンサ

Claims (2)

  1. 所定の共通リアクタンス値を有するコイルと、所定の共通キャパシタンス値を有するコンデンサと、からなる単位アンテナが複数用いられてなるアンテナであって、
    前記単位アンテナを構成するそれぞれのコイルが、鉛直方向の射影が重畳するように重ねられると共に、それぞれのコイルに流される電流の方向と大きさが同一であることを特徴とするアンテナ。
  2. 所定の共通リアクタンス値を有するコイルと、所定の共通キャパシタンス値を有するコンデンサと、からなる単位アンテナが複数用いられてなるアンテナであって、
    前記単位アンテナは所定平面内に配置されると共に、前記単位アンテナを構成するそれぞれのコイルの最外周に流れる電流の方向と大きさが同一であることを特徴とするアンテナ。
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