JP2005142930A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 携帯端末機器などに適用するアンテナ装置において、従来のアンテナ装置及び回路構成を大きく変更することなく、送受信アンテナに対応可能で、かつ低消費電力な構成で従来のアンテナ特性を犠牲にすることなく、アンテナの共振周波数を切り替えることが可能なアンテナ装置を実現する。
【解決手段】 アンテナ1に接続した第1の整合回路2と、第1の整合回路と接続し、位相器としてアンテナの整合回路の一部として機能する位相手段3と、位相手段の他端に一端を接続する周波数切り替え用の第2の整合回路5を備え、位相手段3の他端と、第2の整合回路5の他端とを、選択的に送信系又は受信系回路に接続する切り替えスイッチ7とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯端末機器などに適用するアンテナ装置に関する。
携帯電話機や携帯情報端末などの携帯端末に搭載するアンテナは、装置の小型化に伴い、小型軽量であることが要求される。しかし、アンテナを小型化すると、放射抵抗が小さくなることに起因するアンテナ効率の劣化が問題になる。同時にQ値が高くなるためアンテナの比帯域幅が狭くなるという問題もあり、アンテナ素子の小型化には限界がある。
また、携帯電話機などに搭載されるアンテナの多くが電気長λ/4系を利用し、回路基板をアンテナの地導体として利用している。このため、例えば、回路基板が上下に分断されている二つ折りの携帯電話機などでは、携帯電話機筐体の閉じ開きの状態によって、アンテナ特性が変動する。更に、アンテナを筐体内に内蔵化した場合、使用者が携帯電話機を手に持ったり、通話時にアンテナ素子に人体の頭部や指が近接するためインピーダンスが変化する。このように携帯電話機などの携帯端末に内蔵する小型アンテナにおいては、これらの要因によるアンテナ特性の変動が問題となっている。
一方、近年では、デュアルモード対応など、複数の周波数帯に対応した携帯端末の開発が盛んであり、複数の周波数帯に対応できるアンテナが必要になっている。そのため、これらの携帯端末に搭載するアンテナ装置には、アンテナの共振周波数の切り替え機能が求められている。
また、アンテナの内部回路である、RF(Radio Frequency:高周波)回路の送信部で使用される増幅器(パワーアンプ)は、アンテナへの出力インピーダンスによって消費電力やひずみ特性が変動することが問題になる。そのため、従来はアンテナとパワーアンプとの間にアイソレータを挿入してアンテナの入力インピーダンスの負荷変動を低減していたが、アイソレータの通過損失が大きいため、パワーアンプの最大出力をその分大きくしなくてはならないなどの問題があった。近年は、特にパワーアンプの消費電力を低減するため、負荷変動量が多少大きくても、より通過損失の少ない部品や回路構成を適用することが検討されており、アンテナに対しては、パワーアンプの出力インピーダンス(即ち、アンテナからの入力インピーダンス)の変動が少ないアンテナが要求されている。
従来、これらの問題や要求に対応するため、アンテナに接続される回路を工夫して、携帯電話機の状態(開閉状態や通信状態など)をなんらかの方法で検出し、アンテナの共振周波数を任意に切り替える手段を備えるアンテナ装置が知られている。
特許文献1には、アンテナとアンテナ回路の間にインピーダンス整合を可変にできるスイッチ回路を直列に設ける構成が開示されている。図12に従来のアンテナ装置の構成を説明するブロック図を示す。従来のアンテナ装置では、送受信する際のインピーダンス整合をとるために、アンテナ21に接続する整合回路22を設け、整合回路22に伝送線路23を接続し、図示していない送信系又は受信系の回路に接続する送受分波器28に接続する構成としていた。即ち、アンテナ21と送信系又は受信系回路に接続する送受分波器28との間は、整合回路22と伝送線路23が直列に接続する構成としていた。なお、伝送線路23と送受分波器28との間には、RF(Radio Frequency)出力の検査などに用いる外部RF出力コネクタ26との切り替えを行うスイッチ27を設けている。
これに対して、特許文献1に開示されているアンテナ装置の構成を図13に示す。本例では、図12に示した従来のアンテナ装置に対して、アンテナが人体に近接するなどして生じるインピーダンスの変動を調整するための整合回路24と、送信電力が最大になる整合回路を選択して切り替えを行うスイッチ25を備え、それらをアンテナ21と送受分波器28との間に直列に接続している。
また、特許文献2には、アンテナの給電点とアンテナ素子に接続する線路において、インピーダンスを可変にするための切り替えスイッチを並列に設ける構成が開示されている。
特開平11−145852号公報 特開平6−224618号公報
しかし、上記従来のアンテナと送信系又は受信系回路との間にインピーダンス整合を可変にできるスイッチを直列に設ける構成では、スイッチ回路の通過損失が発生する。例えば、汎用のガリウムヒ素のスイッチ、SP3T(入力1系統、出力3系統のスイッチ)では、50Ω系で使用した場合に、0.4〜0.6dB程度の通過損失が発生する。また、図13に示したように、アンテナ21にスイッチ25が直接接続しているため、数Ω程度の放射抵抗しかない小型アンテナを適用した場合には、等価的にスイッチの通過損失が大きくなり、数dB程度アンテナ特性が劣化する懸念がある。
また、インピーダンスを可変にするための切り替えスイッチを並列に設ける構成では、直列にスイッチを設けるよりもスイッチの負荷による損失が低減できそうであるが、スイッチの抵抗成分が十分に小さくないガリウムヒ素のスイッチなどを適用する場合、直列にスイッチを接続するよりも、さらに損失が大きくなる。これを防ぐために、抵抗成分が小さいPINダイオード(Positive Intrinsic Negative diode)などを使用する案もあるが、その場合、送信時にダイオードの帰還電流によりひずみや発振などの現象が発生する。また、PINダイオードの抵抗成分をアンテナ特性への影響が小さくなる1〜2Ω程度に低減しようとすると、バイアスの電流を1〜2mA程度にする必要がある。ミリアンペアオーダの消費電流は、現状の携帯電話機のバッテリ容量を考慮すると、少なからず消費電力に影響があり、特に低消費電力の回路構成が要求される待ち受け時などに使用することは現実的ではない。
このように、従来の携帯端末のアンテナ装置には、小型化に伴う通過損失の増大と、それによるアンテナ特性の劣化が問題となっていた。
本発明の目的は、従来のアンテナ装置及び回路構成を大きく変更することなく、送受信アンテナに対応可能で、かつ低消費電力な構成で従来のアンテナ特性を犠牲にすることなく、アンテナの共振周波数を切り替えることが可能なアンテナ装置を実現することである。
上記課題を解決するため、本発明は、アンテナに接続した第1の整合回路と、第1の整合回路と接続し、位相器としてアンテナの整合回路の一部として機能する位相手段と、位相手段の他端に一端を接続する周波数切り替え用の第2の整合回路を備え、位相手段の他端と、第2の整合回路の他端とを、選択的に送信系又は受信系回路に接続する切り替えスイッチとを備える構成とする。
これにより、アンテナ回路のスイッチの数を増やさなくて済むため、アンテナ性能を犠牲にすることなくアンテナの共振周波数の切り替えを実現できる。
また、任意のスイッチ制御によって周囲環境、条件に応じて切り替えることにより、アンテナ性能を向上できる。
また、アンテナのインピーダンス特性の変動を低減することができるため、アンテナ回路のパワーアンプからの出力インピーダンスの負荷変動を低減できる。
本発明により、簡単な構成で、従来のアンテナ及び回路構成を大きく変更することなく、アンテナの共振周波数を切り替えるスイッチを付加する回路を実現できる。また、アンテナの性能向上、小型化が可能となる。
また、アンテナのインピーダンス特性の変動を低減することにより、アンテナ回路のパワーアンプからの出力インピーダンスの負荷変動を低減できるため、アンテナとパワーアンプ間のアイソレータなどの部品をより簡易かつ損失の少ないものにできるため、アンテナ回路の小型化と低消費電力化に貢献できる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図11を参照して説明する。
本発明の第1の実施の形態によるアンテナ装置が内蔵された通信端末の構成例を図1に示す。図1は、回路基板11上にアンテナ装置を構成した例を示している。回路基板11上にアンテナ1を平面状に形成し、アンテナ1に接続する給電線12に第1の整合回路2を接続する。第1の整合回路2には伝送線路3が接続してあり、伝送線路3は途中の分岐点13で二つに分岐し、分岐した一方の線路は共振周波数切り替え用の第2の整合回路5に接続する。第2の整合回路5の他端はスイッチ7の第1の固定接点14に接続し、分岐点13で分岐した他方の線路はスイッチ7の第2の固定接点15に直接接続するよう構成する。また、スイッチ7には外部RF出力コネクタ6へ接続する第3の固定接点16も設けてあり、外部アンテナへの接続や、RF出力の検査を行えるようにしている。一方、スイッチ7の可動接点17は送受分波器8の一端に接続する。送受分波器8の他端には、送信系の回路と受信系の回路を接続する構成としてあり、送信系の回路にはパワーアンプ10を接続する。なお、受信系の回路には図示していないが、LNA(Low Noise Amplifier)を接続する。
このように、スイッチ7は1つの可動接点17と3つの固定接点14〜16を持つ構成とし、送信系又は受信系回路に接続する可動接点17と固定接点14〜16とを選択的に切り替えることができる。スイッチ7には、その切り替えを制御するためのスイッチ制御回路9を接続してあり、スイッチ制御回路9によって、周囲の環境状態や条件に応じた共振周波数の切り替えを行う。
本例において、送受分波器8として示している装置には、送信系の回路と受信系の回路を接続してあり、それらの送受信の電波を分波する機能を持つものとしているが、送受信回路の切り替え機能を持つスイッチとしてもよい。また、送受分波器8に接続する回路を、異なる通信方式の送受信を行う複数の回路として構成してもよく、その場合は、送受分波器8を通信方式の切り替えスイッチの機能を持つものとして構成してもよい。また、通信端末として送信系と受信系のいずれか一方だけを備えた構成である場合には、送受分波器8を省略して、直接送信系又は受信系に接続すればよい。
また、本例において、第2の整合回路は、コンデンサ(C)やインダクタ(L)を用いて構成する。整合回路の構成は、アンテナ装置の所望の共振周波数や使用条件などに応じて、適切な回路を組むようにすればよい。
図2に本発明の第1の実施の形態による装置の構成例を示すブロック図を示す。図2を用いて、本例の動作について説明する。本装置では、スイッチ7の切り替え操作により、第1の整合回路2のみを介して回路に接続する第1の経路aと、第1の整合回路2と第2の整合回路5を介して回路に接続する第2の経路bと、外部RF出力コネクタと回路を接続する第3の経路cの3つの経路を実現することができる。そして、予め、第1の経路aでは、ある周波数帯に共振するように第1の整合回路2を調整し、第2の経路bでは、別の周波数帯に共振するように第1の整合回路2と第2の整合回路5を調整しておく。
まず、本装置を用いて電波を受信する場合について説明する。初期状態として、スイッチ7の切り替え状態は、第2の固定接点15と可動接点17とを接続した状態とし、第1の経路aを構成する。アンテナ1で受信した電波は、まず第1の整合回路2を介すことによりインピーダンスの整合を取る。次に、第1の整合回路2に接続する伝送線路3を通って、スイッチ7の第2の固定接点15に入力し、可動接点17から送受分波器8に伝わり、受信系の回路に入力する。このように、まず第2の整合回路5を介さない状態で電波を受信する。次に、スイッチ制御回路9にて電波の受信状態を検出し、その状態に応じて、スイッチの切り替えを行うか否かを判断し、必要があればスイッチ7に対して切り替え制御を行う。例えば、送受分波器8へ入力する線路の電力を計測し、その値が設計上の周波数特性を維持するのに必要な値から一定値以上減少した場合は、スイッチ7を切り替え、第1の固定接点14と可動接点17とを接続し、第2の経路bへ接続変更する。このように切り替えることにより、第2の整合回路5を介して電波を受信系の回路へ伝達するため、インピーダンス整合がとれるようになり、共振周波数を切り替えることができる。
第1の経路aを設定させた場合と第2の経路bを設定させた場合のアンテナ特性としては、例えば本例の通信装置が、2つ折りできる形状のいわゆる折り畳み型携帯電話端末である場合に、第1の経路aを折り畳んだ状態に適したアンテナ特性とし、第2の経路bを開いた状態に適したアンテナ特性とする。
この場合、上述したように電波の受信状態の判断に基づいて切り替えスイッチ7を切り替えるようにしてもよいが、端末が折り畳んだ状態のとき第1の経路aとなるように制御し、端末が開いた状態のとき第2の経路bとなるように制御してもよい。
なお、上記説明では、初期状態のスイッチ7の切り替え状態としては、第1の経路aを設定したが、アンテナ装置の使用条件などによって他の経路を設定してもよい。
また、電波を送信する場合については、送信系のアンテナ回路からパワーアンプ10を通して電波を発信し、送受分波器8を介してスイッチ7の可動接点17に入力する。スイッチ7は、可動接点17と第1の固定接点14又は第2の固定接点15とを接続し、第1の経路aまたは第2の経路bを通ってアンテナ1から電波を送信する。スイッチ制御回路9は、例えば、アンテナの送信電力などを計測し、その値をもとに送信電力がより大きい経路に切り替える。
このように、共振周波数の切り替えのために回路を切り替えた場合でも、アンテナ1から送受分波器8までの回路上には、常にスイッチ7が1つだけ存在することになるため、スイッチの負荷による通過損失を増大させることはない。更に、アンテナ1からスイッチ7までの伝送線路3を位相器として整合回路の一部として使用することができるため、アンテナ1から送受分波器8までの損失をトータルで考慮できる構成となっている。従来は伝送線路があることにより位相が変化し、所望の周波数切り替えができないという問題があったが、伝送線路をアンテナの共振周波数を切替え易いようにするための位相器として使用するため、共振周波数の切り替えが容易にできる。また、この伝送線路は従来のアンテナ装置でも用いているため、位相器として使用しても損失は変わらない。
次に、本発明の第2の実施の形態による装置の構成例を示すブロック図を図3に示す。本例では、アンテナ1に第1の整合回路2を接続し、第1の整合回路2に接続する伝送線路3には予備の位相器4を接続するよう構成する。その予備の位相器4の後に分岐点13を配置し、二つに分岐する。分岐した一方の線路は、共振周波数切り替え用の第2の整合回路5を介してスイッチ7の第1の固定接点14に接続するよう構成し、分岐した他方の線路は、スイッチ7の第2の固定接点15に直接接続するように構成する。また、スイッチ7には外部RF出力コネクタ6へ接続する第3の固定接点16を設ける。一方、スイッチ7の可動接点17は送受分波器8の一端に接続する。送受分波器8の他端には、送信系の回路と受信系の回路を接続する構成としてあり、送信系の回路にはパワーアンプ10を接続する。このように、スイッチ7は、送信系又は受信系回路に接続する可動接点17と固定接点14〜16とを選択的に切り替えることができ、その切り替えを制御するためのスイッチ制御回路9を接続してある。
このように、本例では、伝送線路3に予備の位相器4を接続したあとで線路を分岐し、分岐した一方の線路には第2の整合回路5を直列に配置してスイッチ7に接続する構成としている。
本発明の第2の実施の形態による装置の適用例を示す説明図を図4に示す。回路基板11上に平面状のアンテナ1を形成し、アンテナ1の端部に位置する給電点18から給電する。給電点18から伝送線路3が接続してあり、伝送線路3の他端にはスイッチ7が接続する構成としてある。この伝送線路3は位相器として機能し、例えばインピーダンス50Ωで長さ25mmの同軸ケーブルを用いて構成する。このような構成とした場合の、アンテナのインピーダンス特性を表すスミスチャートを図5〜図7に示す。
図5は、給電点18側からみた場合のアンテナのインピーダンス特性を表す軌跡を示す。通常の小型アンテナはほぼ同様の軌跡を示している。次に、図6に、スイッチ7側からみた場合のアンテナのインピーダンス特性を表す軌跡を示す。本例では、伝送線路3が第1の整合回路2とともに位相器の働きをするため、軌跡が時計回りに回転し、インピーダンス特性の軌跡を等レジスタンス線上に描くように調整することができる。その調整の働きを持つものが、図3に示した予備の位相器4である。予備の位相器4は、第1の整合回路2と伝送線路3により変動したインピーダンス特性の軌跡を等レジスタンス線上に描くように調整する。この時の共振周波数は934MHzであったとする。この状態で図3に示した第2の整合回路5を接続した場合のスイッチ7側からみたインピーダンス特性の軌跡を表すスミスチャートを図7に示す。この例では、インピーダンス特性はほぼ同じで、共振周波数のみ975MHzに変更することができる。
このように、本実施の形態によれば、第1の整合回路と、伝送線路を兼ねた位相器及び予備の位相器によりインピーダンス特性の軌跡が等レジスタンス上になるように調整することができ、それにより、第2の整合回路として直列に素子を入れることで、容易に共振周波数を切り替えることが可能となる。整合回路を直列の素子だけで構成できることで、調整が容易で、通過損失を削減することができる。
次に、図8に本発明の第3の実施の形態による装置の構成を示すブロック図を示す。本実施の形態では、伝送線路を3つに分岐する。本例では、伝送線路3をまず分岐点13で分岐し、分岐した1つの線路は整合回路を介さずに直接スイッチ7´の固定接点15に接続する。分岐したもう一方の線路は、更に分岐点13´で分枝し、それぞれ異なる第2の整合回路51と第3の整合回路52を介してスイッチ7´の固定接点19と14に接続するように構成する。なお、分岐点13と分岐点13´は1つの分岐点にまとめてもよい。
第2の整合回路51と第3の整合回路52は、それぞれ異なる共振周波数になるよう設計、調整しておき、スイッチ制御回路9によってそれらの切り替えを行うことで、アンテナの共振周波数を3つに切替えることが可能となる。このように、伝送線路の分岐数を増やし、スイッチの切り替え接点を増やすことにより、携帯端末の置かれる環境や折り畳み型携帯電話端末の筐体を折り畳んだ状態や開いた状態に合わせて切り替えることによって、アンテナ特性をより最適化することができる。
図9に、本発明の第4の実施の形態による装置の構成を示すブロック図を示す。本例では、第1の整合回路2´及び第2の整合回路5´を直列のインダクタンスで構成する。
アンテナ素子を小型にした場合、多くはアンテナの共振長を稼ぐために、整合回路に直列のインダクタを付加する。しかし、直列のインダクタは使用するインダクタンスの値が大きくなると通過損失が大きくなり、アンテナ効率が劣化することが問題になる。一方、インダクタンスの値が小さいと十分な共振長が得られず、設計値よりも高い周波数でアンテナが共振するという現象が発生する。そこで、本例においては、スイッチ7で共振周波数の高低の切り替えを行う場合、低い周波数の場合にはインダクタを大きく、高い周波数の場合はインダクタを小さく調整する。
本例では、スイッチ7の切り替え操作により、第1の整合回路2´のみを介して送信系又は受信系回路に接続する第1の経路と、第1の整合回路2´と第2の整合回路5´を介して送信系又は受信系回路に接続する第2の経路の2つの経路を、共振周波数の切り替えに用いる。ここで、第1の整合回路2´のみを介してスイッチの固定接点15に接続する第1の経路を共振周波数が高い方に割り当てた場合、第1の整合回路2´におけるインダクタの値は小さくできるため、アンテナ効率を向上できる。
このように、共振周波数の高低の切り替えを行うアンテナ装置において、特に高い共振周波数で使用する場合の整合回路の損失を低減し、アンテナ効率を向上させることができる。
図10に本発明の第5の実施の形態による装置の構成を示すブロック図を示す。本実施の形態では、アンテナ1に第1の整合回路2を接続し、第1の整合回路2には伝送線路3を接続する。伝送線路3は途中の分岐点13で二つに分岐し、分岐した一方の線路は共振周波数切り替え用の第2の整合回路5に接続し、第2の整合回路5の他端はスイッチ30の第1の固定接点14に接続する。分岐点13で分岐した他方の線路は、スイッチ30の第2の固定接点15に直接接続するよう構成する。一方、スイッチ30の第1の可動接点31は、パワーアンプ10と接続し、パワーアンプ10の他端は送信系の回路へ接続する構成とする。更に、スイッチ30の第2の可動接点32は受信系の回路と接続する構成とする。スイッチ30は、固定接点14、15と可動接点31、32とを選択的に切り替えることができ、スイッチ30に接続するスイッチ制御回路9は、その切り替えを制御する。
このように構成することで、スイッチ30は、送信系又は受信系を切り替える切り替え機能を備え、同時に整合回路の切り替えによる、周波数切り替えも行うことができる。
次に、図11に本発明の第6の実施の形態による装置の構成を示すブロック図を示す。本実施の形態では、図10で説明したスイッチ30に、更に外部RF出力コネクタ6へ接続する第3の固定接点16を設けた構成とする。このように構成することで、スイッチ30は、固定接点14、15、16と可動接点31、32とを選択的に切り替えることができる。
なお、以上説明した各実施の形態において、伝送線路を回路基板上のストリップラインで構成してもよい。それにより、低コストでかつ、簡易にその電気長を調整できる。
また、伝送線路を同軸ケーブルで構成してもよい。その場合、例えば折り畳み型携帯電話端末において、アンテナと送信系または受信系の回路が別の基板に実装された場合でも、以上説明した実施の形態の適用が可能になる。
また、伝送線路の特性インピーダンスを非50Ω系で構成することも可能である。非50Ω系で構成することにより、スイッチの手前からアンテナ側をみた入力インピーダンス特性の設計自由度を向上させることができる。更に、設計によっては、第1の整合回路をなくすことが可能になり、回路の小型化と低コスト化が図れる。
また、以上説明した各実施の形態において、アンテナの共振周波数を切り替えるためのスイッチをガリウムヒ素スイッチやマイクロマシンスイッチで構成することができる。ガリウムヒ素スイッチを用いた場合は、送受信のいずれにおいても使用でき、高速な切り替え応答が可能で低消費電力である。マイクロマシンスイッチを用いた場合には、極めて通過損失の少なく、高いアイソレーションを持ったスイッチを構成でき、より多段の切り替えスイッチを適用することが可能となる。
また、アンテナに接続するスイッチの接点のうち、非選択時にアンテナ側からみたスイッチの入力インピーダンスがオープンに調整されていることを特徴とするスイッチを用いる構成も可能である。これにより、スイッチの非選択側のインピーダンス特性によるアンテナ特性の調整が不要となる。
また、以上説明した実施の形態による構成は、チップ化することができる。チップ化する場合は、アンテナ素子に接続する給電点から切り替えスイッチまでの直列回路部分を対象として1つの回路素子として構成することができる。これにより、装置を更に小型化することが可能となる。
また、上述した実施の形態では、経路の切り替えによるアンテナ特性の変化として、折り畳み型の端末を折り畳んだ場合の特性と、端末を開いた場合の特性とに設定することについて説明したが、その他の2状態(又は3状態)の状態の変化に応じた特性を設定しても良い。例えば、第1の経路aを、携帯電話端末で通話をしていない状態に適したアンテナ特性とし、第2の経路bを、通話中の状態に適したアンテナ特性としても良い。また、第3の実施の形態で説明したように、3段階に切り替える場合には、端末の折り畳み状態、開いた状態、通話中の状態を組み合わせて、3段階に切り替えるようにしても良い。
本発明の第1の実施の形態によるアンテナ装置の構成例を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態によるアンテナ装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置の適用例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置の、給電点側からみたインピーダンス特性の軌跡を表すスミスチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置の、スイッチ側からみたインピーダンス特性の軌跡を表すスミスチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置の、スイッチ側からみたインピーダンス特性の軌跡を表すスミスチャートである。 本発明の第3の実施の形態によるアンテナ装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態によるアンテナ装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態によるアンテナ装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第6の実施の形態によるアンテナ装置の構成例を示すブロック図である。 従来のアンテナ装置の構成例を示すブロック図である。 従来のアンテナ装置の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1…アンテナ、2、2´…第1の整合回路、3…伝送線路、4…予備の位相器、5、5´…第2の整合回路、6…外部RF出力コネクタ、7、7´…スイッチ、8…送受分波器、9…スイッチ制御回路、10…パワーアンプ、11…回路基板、12…給電線、13、13´…分岐点、14、15、16…スイッチの固定接点、17…スイッチの可動接点、18…給電点、19…スイッチの固定接点、21…アンテナ、22…整合回路、23…伝送線路、24…整合回路、25…スイッチ、26…外部RF出力コネクタ、27…スイッチ、28…送受分波器、30…スイッチ、31、32…スイッチの可動接点、51…第2の整合回路、52…第3の整合回路

Claims (8)

  1. アンテナと、
    前記アンテナと接続され、所定のインピーダンス特性に整合を行う第1の整合回路と、
    前記第1の整合回路と一端が接続され、位相を調整する位相手段と、
    前記位相手段の他端に一端が接続される第2の整合回路と、
    前記位相手段の他端と、前記第2の整合回路の他端とを、選択的に送信系及び/又は受信系に接続する切り替えスイッチとを備えた
    アンテナ装置。
  2. 請求項1記載のアンテナ装置において、
    前記位相手段は、基板上のストリップラインで構成した伝送線路である
    アンテナ装置。
  3. 請求項1記載のアンテナ装置において、
    前記位相手段は、同軸ケーブルで構成した伝送線路である
    アンテナ装置。
  4. 請求項1記載のアンテナ装置において、
    前記位相手段の他端には、予備の位相手段を設け、
    前記予備の位相手段を介して前記第2の整合回路及び前記切り替えスイッチに接続した
    アンテナ装置。
  5. 請求項1記載のアンテナ装置において、
    前記位相手段の他端に一端が接続される第3の整合回路を設け、
    前記切り替えスイッチは、前記位相手段の他端と、前記第2の整合回路の他端と、前記第3の整合回路の他端とを、選択的に送信系及び/又は受信系に接続する
    アンテナ装置。
  6. 請求項1記載のアンテナ装置において、
    前記第1及び第2の整合回路は、直列のインダクタで構成した
    アンテナ装置。
  7. 請求項1記載のアンテナ装置において、
    前記切り替えスイッチは、前記アンテナと外部アンテナ端子とを切り替えるスイッチを兼ねる構成とした
    アンテナ装置。
  8. 請求項1記載のアンテナ装置において、
    前記切り替えスイッチは、前記送信系と受信系とを切り替えるスイッチを兼ねる構成とした
    アンテナ装置。
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