JP5006231B2 - インピーダンス調整回路 - Google Patents
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Description
X≦平均値<X+1 (X:整数)
となる場合、Xを出力(小数部分を切り捨て)するように構成する。
前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態が前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力の差が予め定められた第2の値より小である場合、前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態を1つ加算する加算器と、
前記減算器と前記加算器の出力を受け、前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態と前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力との値の差が、前記第1の値以上の場合、前記減算器の出力を選択し、前記第1の値よりも小の場合、前記加算器の出力を選択出力する第1のセレクタと
前記第1のセレクタと前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力とを受け、前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態と前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力との値の差が、前記所定範囲内にあるときは、前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力を選択出力し、前記所定範囲から外れる場合、前記第1のセレクタの出力を選択し、前記被調整抵抗制御信号保持回路に出力する、第2のセレクタと、を備えている。
前記被調整抵抗制御信号保持回路は前記セレクタの出力を入力して保持する。
図1は、本発明のインピーダンス調整回路の一実施例の構成を示す図である。インピーダンス調整回路は、抵抗比較部1と、抵抗制御回路10と、被調整抵抗(終端抵抗)5とを備えている。
外付抵抗3>レプリカ抵抗4
の場合、
n1電位>n2電位
となるので、コンパレータ2からのUPDOWN出力の値は”H”となる。
であれば、
n1電位<n2電位
となるので、コンパレータ2からのUPDOWN出力の値は”L”となる。
UPDOWN信号が”H”のときには、内部状態をアップ、
UPDOWN信号が”L”のときには、内部状態をダウン、
する方向へ更新する。
|X−Y|≦1のときは、Z=Y、
X−Y≧2のときは、Z=X−1、
X−Y≦−2のときは、Z=X+1
となるように、監視回路13を構成する(図3の監視回路13に真理値表で示す)。
X−Y≧2では、Z=X−1、
X−Y≦−2では、Z=X+1、
|X−Y|≦1では、Z=Y(保持)
となるように、Zの状態が決定する。
図5(A)、(B)は、通常動作において、抵抗調整後の収束状態において被調整抵抗設定コードが変化しないことを表したタイミングチャートと、状態遷移をそれぞれ示す図である。具体的な動作は以下のようになる。
n1>n2より、
UPDOWN=”H”となり、
X=”1”
となっている。
|X−Y|=1≦1
となり、監視回路13の出力Z=Y=0となる。
X’に前状態のX(=1)、
Yに前状態のZ(=0)が代入される。
n1>n2なので、
UPDOWN=”H”となり、
X=2
となる。
n1>n2なので、
UPDOWN=”H”
となり、
X=3
となる。
であるため、監視回路13の出力Zは
Z=X−1=2となる。
n1<n2
となり、
UPDOWN=”L”、
X=4
となる。
n1>n2
なので、
UPDOWN=”H”
となり、
X=5
となる。
図6(A)、(B)は、時間とともに温度が上昇し、抵抗値が上昇した場合、抵抗コードがそれに合わせて変化する様子を示したタイミングチャートと状態遷移をそれぞれ示す図である。このときの具体的な動作は以下のようになる。
X’が”5”→”4”へ1段階下がっても、温度による抵抗値上昇(レプリカ抵抗4の抵抗値上昇)により、n1電位<n2電位のままとなり、
UPDOWN=”L”が出力され、
Xは”4”→”3”へ1段階下がる。
n1>n2なので、
UPDOWN=”H”となり、
X=4となる。
n1>n2なので、
UPDOWN=”H”となり、
X=4となる。
なので、監視回路13の出力Z=X+1=3となる。
n1>n2
なので、
UPDOWN=”H”となり、
X=3となる。
図7(A)、(B)は、被調整抵抗制御信号保持回路12の内部状態が外来ノイズなどの影響で、異常値に変化してしまった場合の自己復帰動作のタイミングチャートと状態遷移をそれぞれ示す図である。
n1<n2なので、
UPDOWN=”L”となり、
X=4となる。
X−Y=−5≦−2
なので、監視回路13の出力Z=X+1=5となる。
X’に前状態のX(=4)、
Yに前状態のZ(=5)
が代入される。
n1>n2なので、
UPDOWN=”H”となり、
X=5となる。
|X−Y|=0≦1
なので、監視回路13の出力Z=Y=5となる。
X’に前状態のX(=5)、
Yに前状態のZ(=5)
が代入される。
n1<n2なので、
UPDOWN=”L”となり、X=4となる。
次に、本発明の第2の実施例を説明する。前記した実施例1では、図3の監視回路13において、例えばX=7(最大値)、X’=7(最大値)、Y=6とする。このとき、UPDOWN=”H”が来ても、セレクタ113は、X’(=7)を選択しXとして出力するため、Xは7のまま変化しない。
上記実施例1、2においては、常に、Y=X±1以内に収まるように制御をしているが、何らかのノイズ、コンパレータの性能などにより、レプリカ抵抗制御カウンタ11の出力が揺れる状況では、±2以内に収まるように、監視回路13での監視範囲を変更することも可能である。図9は、本発明の第3の実施例の構成を示す図である。本実施例では、監視回路13の動作(真理値表)を、図9のように変更している。
X−Y≧3のとき、Z=X−2、
X−Y≦−3のとき、Z=X+2
に設定される。
図11は、本発明の第4の実施例の構成を示す図である。本実施例は、被調整抵抗制御信号側にオフセットをつけた場合の構成を示したものである。例えば被調整抵抗から端子パッドまでのレイアウト配線抵抗が大きい場合、これを調整する抵抗コードがレプリカ抵抗への設定コードと同程度であると、端子パッドから観測した被調整抵抗値は所望の抵抗値よりも大きくなってしまう。
図12は、本発明の第5の実施例の構成を示す図である。本実施例は、被調整抵抗制御信号側にオフセットをつける場合の構成を示したものである。シフト回路17は、コード変換回路15の出力コードYをシフトしてY’を出力する。
電源ノイズが大きい場合や、コンパレータ入力比較電位が完全に同電位となった場合、UPDOWN信号が安定せず、図13(1)に示すようにチャタリングを発生する可能性がある。クロックの立ち上がりタイミングにおいて、図13(1)に示すように、UPDOWNが安定していないと、レプリカ抵抗制御カウンタ11内のフリップフロップ114において、セットアップ/ホールド・エラー(セットアップタイム、ホールドタイムの条件を満たさず、データのサンプルが確実に行われない)を起こす可能性があり、次のカウンタ状態はどのようになるのか分からない。このような場合は、コンパレータ2(図1参照)の遅延が大きい場合にも起こり得る。
図16は、本発明の第7の実施例の構成を示す図である。図16に示すように、本実施例においては、図15の前記実施例6の2ビットカウンタ18の代わりに、クロック信号を入力とする4分周回路19を備え、4分周回路19からの多相クロックを用いて、UPDOWN信号を同期化する。4分周回路19は、フリップフロップ191、192と、フリップフロップ192の出力を反転した信号をフリップフロップ191に入力するインバータ193を備えている。インバータ193の出力はフリップフロップ115に入力され、フリップフロップ191の出力はフリップフロップ116に入力される。
図18は、本発明の第8の実施例の構成を示す図である。本実施例では、コンパレータ2にヒステリシス特性を持たせている。これにより、ノイズや比較電圧(n1、 n2)が同電位となった場合のUPDOWN不安定を抑えることができる。他の構成は図3と同一であるため説明は省略する。
図19は、本発明の第9の実施例の構成を示す図である。本実施例では、レプリカ抵抗4をVSS側、被調整抵抗5をVDD側に接続する構成も可能である。図19では、レプリカ抵抗4と被調整抵抗(終端抵抗)5が接続する電源を、図1の構成と入れ替えた例である。
図20は、本発明の第10の実施例の構成を示す図である。図20に示すように、抵抗比較部1を、関連技術(図27)と同様に構成して、レプリカ抵抗4と外付抵抗3で分圧した電位(n1)を定電圧(REFV)と比較する構成とすることも可能である。
2 コンパレータ
3 外付抵抗
4 レプリカ抵抗
5 被調整抵抗
6 定電流源
10 抵抗制御回路
11 レプリカ抵抗制御カウンタ
12 被調整抵抗制御信号保持部
13 監視回路
14、15 コード変換回路
16 加算器
17 シフト回路
18 2ビットカウンタ
19 4分周回路
111 オーバーフロー及びアンダーフロー判定器
112 加算器
113 セレクタ
114 フリップフロップ
115、116 フリップフロップ
117 セレクタ
121、122、191、192 フリップフロップ
193 インバータ
131、136 比較回路
132 インクリメンタ
133 デクリメンタ
134、135 セレクタ
121 フリップフロップ
1011 レプリカ抵抗
1011a 分圧電圧
1012 外付抵抗
1013 コンパレータ
1014 アップダウンカウンタ
1015 コード変換回路
1016 平均化回路
10161、10162、10163、10164、101651 同期化回路
101621、101622、101623 マルチプレクサ
1017 コード変換回路
1018 基準電圧端子
1019 クロック端子
Claims (15)
- 第1の抵抗と被調整抵抗とを比較し前記被調整抵抗が所望の抵抗値になるように調整するインピーダンス調整回路であって、
前記第1の抵抗と、前記被調整抵抗のレプリカをなすレプリカ抵抗の抵抗値の大小を比較するコンパレータと、
前記コンパレータでの比較結果に基づき、カウント値をアップ又はダウンさせ、前記レプリカ抵抗の抵抗値を可変制御する制御信号を出力するレプリカ抵抗制御カウンタと、
被調整抵抗の抵抗値を可変制御する制御信号を保持する被調整抵抗制御信号保持回路と、
前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態と、前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力を入力し、前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態と前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力との値の差が予め定められた所定範囲内にあるときは、前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力を前記被調整抵抗制御信号保持回路に与える監視回路と、
を備えている、ことを特徴とするインピーダンス調整回路。 - 前記監視回路は、前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態と前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力との値の差が予め定められた所定範囲外のときは、前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態と前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力の差に応じて、前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態に所定値減算又は加算した値を、前記被調整抵抗制御信号保持回路に出力する、ことを特徴とする請求項1記載のインピーダンス調整回路。
- 前記監視回路は、前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態と前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力の差が、予め定められた第1の値以上である場合、前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態を1つ減算する減算器と、
前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態が前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力の差が予め定められた第2の値より小である場合、前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態を1つ加算する加算器と、
前記減算器と前記加算器の出力を受け、前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態と前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力との値の差が、前記第1の値以上の場合、前記減算器の出力を選択し、前記第1の値よりも小の場合、前記加算器の出力を選択出力する第1のセレクタと
前記第1のセレクタと前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力とを受け、前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態と前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力との値の差が、前記所定範囲内にあるときは、前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力を選択出力し、前記所定範囲から外れる場合、前記第1のセレクタの出力を選択し、前記被調整抵抗制御信号保持回路に出力する、第2のセレクタと、
を備えている、ことを特徴とする請求項1又は2記載のインピーダンス調整回路。 - 前記レプリカ抵抗制御カウンタは、
オーバーフロー及びアンダーフローを判定する判定器と、
加算器と、
セレクタと、
保持回路と、
を備え、
前記加算器は、前記コンパレータでの比較結果が、第1の値のとき−1を加算し、第2の値のとき+1を加算し、
前記セレクタは、前記加算器と前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力とを受け、前記判定器での判定結果を受け、前記加算器の結果がオーバーフロー又はアンダーフローのときは、前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力を選択し、それ以外は、前記加算器の出力を選択し、
前記被調整抵抗制御信号保持回路は前記セレクタの出力を入力して保持する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインピーダンス調整回路。 - 前記第1の抵抗と前記レプリカ抵抗とにそれぞれ電流を流す電流源を備え、
前記コンパレータは、前記第1の抵抗の端子電圧と、前記レプリカ抵抗の端子電圧とを比較する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインピーダンス調整回路。 - 前記第1の抵抗は、前記半導体装置に外付される外付抵抗である、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインピーダンス調整回路。
- 前記監視回路は、前記コンパレータでの比較結果と、前記レプリカ抵抗制御カウンタの状態と前記被調整抵抗制御信号保持回路の出力の大小関係と、前記監視回路から前記被調整抵抗制御信号保持回路に入力として与える状態と、に関して予め定められた対応式に基づき、前記被調整抵抗制御信号保持回路への入力を供給する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインピーダンス調整回路。
- 前記被調整抵抗制御信号保持回路から出力される、前記被調整抵抗の抵抗値を可変する制御信号に対して所定のオフセットを付加する回路と、
前記オフセットが付加された信号をコード変換するコード変換回路と、
を備え、前記コード変換回路の出力が前記被調整抵抗に供給される、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のインピーダンス調整回路。 - 前記被調整抵抗制御信号保持回路から出力される、前記被調整抵抗の抵抗値を可変する制御信号を受けコードの変換を行うコード変換回路と、
前記コード変換回路の出力を所定ビットシフトするシフト回路と、
を備え、前記シフト回路の出力が前記被調整抵抗に供給される、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のインピーダンス調整回路。 - 前記レプリカ抵抗制御カウンタが、前記コンパレータから出力される比較結果を受け、タイミング調整して出力する同期化回路を備え、
前記同期化回路でのタイミング調整に対応させて、前記レプリカ抵抗制御カウンタのカウント動作を所定クロックサイクル毎に行うように制御する回路を備えている、ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のインピーダンス調整回路。 - 前記同期化回路が、クロック信号を共通に入力し縦続接続された複数段のフリップフロップを備え、
前記レプリカ抵抗制御カウンタのカウント動作を所定クロックサイクル毎に行うように制御する回路として、前記クロック信号をカウントし、前記複数段のフリップフロップの遅延に対応させて、前記レプリカ抵抗制御カウンタのカウント動作させる信号を出力する所定ビットのカウンタを備えている、ことを特徴とする請求項10記載のインピーダンス調整回路。 - 前記レプリカ抵抗制御カウンタが、前記コンパレータから出力される比較結果を受け、タイミング調整して出力する同期化回路を備え、
クロック信号を分周し位相が異なる分周クロック信号を生成する分周回路をさらに備え、
前記分周回路からの位相が異なる分周クロック信号が、前記同期化回路を構成する、縦続接続された複数段のフリップフロップにそれぞれ供給される、ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のインピーダンス調整回路。 - 前記コンパレータが所定のヒステリシス特性を有する、ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のインピーダンス調整回路。
- 前記コンパレータは、前記第1の抵抗の端子電圧と前記レプリカ抵抗の端子電圧を比較するかわりに、前記レプリカ抵抗と前記第1の抵抗で分圧した電圧と所定の定電圧とを比較する、ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載のインピーダンス調整回路。
- 請求項1乃至14のいずれか1項に記載のインピーダンス調整回路を備えた半導体装置。
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