JP5413151B2 - デジタル遅延回路及びデジタル遅延回路の制御方法 - Google Patents

デジタル遅延回路及びデジタル遅延回路の制御方法 Download PDF

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Description

デジタル遅延回路及びデジタル遅延回路の制御方法に関するものである。
従来、半導体装置では、第1クロック信号に対して所望の位相差の第2クロック信号を生成するDLL(Delay Locked Loop)回路が設けられている。
この種のDLL回路では、基準クロック信号の位相を1周期遅延させる遅延量を検出するマスタDLL回路と、この基準クロック信号を1周期遅延させる遅延量に基づいて、第1クロック信号を所望の位相まで遅延させて第2クロック信号を生成するスレーブDLL回路を有するマスタ/スレーブDLL方式のDLL回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図4は、マスタ/スレーブDLL方式のDLL回路60の基本的な回路図である。
マスタDLL回路61は、第1遅延回路62、位相比較回路63、遅延制御回路64を有している。
第1遅延回路62は、複数の遅延素子(バッファ回路)が直列接続され、基準クロック信号CLKrを遅延させて比較クロック信号CLKcとして出力する。また、第1遅延回路62は、遅延制御回路64から同第1遅延回路62中の直列に接続された遅延素子の段数を指定するための第1段数データDs1に応じて、直列に接続される遅延素子の段数を変更する。
位相比較回路63は、基準クロック信号CLKrが入力され、第1遅延回路62を介して基準クロック信号CLKrを遅延させた比較クロック信号CLKcがそれぞれ入力される。位相比較回路63は、その基準クロック信号CLKrの位相と比較クロック信号CLKcの位相を比較し、その比較結果を位相比較信号Scとして出力する。
遅延制御回路64は、位相比較回路63からの位相比較信号Scに応じて、基準クロック信号CLKrの位相に対して比較クロック信号CLKcの位相を変化させて、上記の第1遅延回路62にて1周期分遅延させるための第1段数データDs1を出力する。
具体的には、基準クロック信号CLKrに対して比較クロック信号CLKcの位相が進んでいる場合、位相比較回路63では、基準クロック信号CLKrに対する比較クロック信号CLKcの遅延時間が基準クロック信号CLKrの1周期分の遅延よりも小さくなっている。従って、基準クロック信号CLKrに対して比較クロック信号CLKcの位相が基準クロック信号CLKrの1周期分の遅延よりも小さい場合、遅延制御回路64は、直列に接続された遅延素子の段数を増加させるための第1段数データDs1を出力して第1遅延回路の直列に接続される遅延素子の段数を増加させ、基準クロック信号CLKrに対する比較クロック信号CLKcの遅延時間を大きくする。
反対に、基準クロック信号CLKrに対して比較クロック信号CLKcの位相が遅れている場合、位相比較回路63では、基準クロック信号CLKrに対する比較クロック信号CLKcの遅延時間が基準クロック信号CLKrの1周期分の遅延よりも大きくなっている。従って、基準クロック信号CLKrに対して比較クロック信号CLKcの位相が基準クロック信号CLKrの1周期分の遅延よりも大きい場合、遅延制御回路64は、直列に接続された遅延素子の段数を減らすための第1段数データDs1を出力して第1遅延回路62の直列に接続される遅延素子の段数を減少させ、基準クロック信号CLKrに対する比較クロック信号CLKcの遅延時間を小さくする。
スレーブDLL回路65は、位相調整回路66、第2遅延回路67を有している。
位相調整回路66は、上記のマスタDLL回路61の遅延制御回路64からの第1段数データDs1が入力されるとともに、位相設定データDpが入力される。そして、位相調整回路66は、第1段数データDs1及び位相設定データDpに基づいて、第2遅延回路67にて第1クロック信号CLK1を、位相設定データDpに応じた位相まで遅延させるための遅延素子の段数を算出し、その段数の第2段数データDs2を出力する。
第2遅延回路67は、複数の遅延素子(バッファ回路)が直列接続され、第1クロック信号CLK1を遅延させて第2クロック信号CLK2として出力する。第2遅延回路67は、位相調整回路66からの第2段数データDs2に応じて、直列に接続される遅延素子の段数を変更する。
従って、第2遅延回路67は、第2段数データDs2に基づいて、第1クロック信号CLK1を位相設定データDpに応じた位相まで遅延させた第2クロック信号CLK2を生成することができる。
特開2005−142859号公報
しかしながら、基準クロック信号CLKrに対して比較クロック信号CLKcの位相が一致することは少ない。これは、基準クロック信号CLKrに対して、比較クロック信号CLKcの遅延時間がデジタル的に変化するためである。例えば、(n−1)段目の遅延素子の出力信号が、基準クロック信号CLKrの1周期分の遅延よりも位相が小さく、(n)段目の遅延素子の出力信号が、基準クロック信号CLKrの1周期分の遅延よりも大きいと、マスタDLL回路から出力される第1段数データDs1が常に変動する。このため、スレーブDLL回路65では、変動している第1段数データDs1に基づいて第2遅延回路67中の遅延素子の段数が算出されるため、第2段数データDs2も変動して第2遅延回路67にて生成される第2クロック信号CLK2にジッタが生じてしまう。
本発明の一観点によれば、デジタル遅延回路は、複数の遅延素子を有し、基準クロック信号を遅延させて比較クロック信号を出力する第1遅延回路と、前記基準信号と前記比較クロック信号との位相比較結果に応じた位相比較信号を出力する位相比較回路と、前記位相比較信号に基づいて、前記第1遅延回路内の遅延素子の段数を示す第1段数データを生成し、前記第1遅延回路内の遅延素子の段数を制御する遅延制御回路と、複数の遅延素子を有し、第1クロック信号を遅延させて第2クロック信号を出力する第2遅延回路と、位相設定データ及び前記第1段数データに基づいて、前記第2遅延回路内の遅延素子の段数を示す第2段数データを生成し、前記第2遅延回路内の遅延素子の段数を制御する位相調整回路と、を有し、前記位相調整回路は、前記第1段数データが第1の値と第1の値より1大きい第2の値との間で遷移している場合、前記第2の値に基づいて前記第2段数データを生成する。
本発明の一観点によれば、クロック信号のジッタが低減される。
デジタルDLL回路のブロック図である。 位相調整回路のブロック図である。 位相調整回路の動作説明図である。 デジタルDLL回路のブロック図である。
以下、実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1は、デジタルDLL回路10の概略構成図を示す。図1に示すように、デジタルDLL回路10は、マスタDLL回路11及びスレーブDLL回路12を有している。
(マスタDLL回路)
マスタDLL回路11は、第1遅延回路21、位相比較回路22、遅延制御回路23を含んでいる。第1遅延回路21は、図示しない複数の遅延素子(例えば、CMOSトランジスタよりなるバッファ回路)を有し、外部から基準クロック信号CLKrが入力され、遅延制御回路23から第1遅延回路21中の直列に接続された遅延素子の段数を指定するための第1段数データDs1が入力される。
第1段数データDs1は、第1遅延回路21中の入出力端子間に直列に接続する遅延素子の数(段数)を指定するデータである。本実施形態では、第1段数データDs1は、「0000000000」〜「1111111111」の10ビットのデータで構成され、10進数でいうと「0」段〜「1023」段の段数を示すデータになっている。
そして、第1遅延回路21は、その第1段数データDs1に応じて、直列に接続する遅延素子の段数を増減する。そして、第1遅延回路21は、直列に接続する遅延素子の段数に応じて、基準クロック信号CLKrから遅延した信号を出力端子から比較クロック信号CLKcとして出力する。
位相比較回路22は、外部から基準クロック信号CLKrが入力され、第1遅延回路21から比較クロック信号CLKcが入力される。位相比較回路22は、その基準クロック信号CLKrの位相に対する比較クロック信号CLKcの位相を比較し、その比較結果に応じた位相比較信号Scを出力する。
すなわち、位相比較回路22は、基準クロック信号CLKrに対して比較クロック信号CLKcの位相が基準クロック信号CLKrの1周期分の遅延よりも小さいか、又は、大きいかを判定する。そして、位相比較回路22は、基準クロック信号CLKrに対する比較クロック信号CLKcの位相が基準クロック信号CLKrの1周期分の遅延よりも小さい場合に例えばLレベルの位相比較信号Scを出力し、基準クロック信号CLKrに対する比較クロック信号CLKcの位相が基準クロック信号CLKrの1周期分の遅延よりも大きい場合に例えばHレベルの位相比較信号Scを出力する。
遅延制御回路23は、その時々の第1段数データDs1を記憶するレジスタRe、位相比較回路22からのHレベルの位相比較信号Scをカウントする第1カウンタ回路C1、Lレベルの位相比較信号Scをカウントする第2カウンタ回路C2を有している。
レジスタReは、初期設定時に予め定められた第1段数データDs1が初期値として記憶されている。遅延制御回路23は、その第1段数データDs1に対して、第1カウンタ回路C1及び第2カウンタ回路C2のカウント結果に基づいて加減算してレジスタReに格納した第1段数データDs1を更新するようになっている。そして、遅延制御回路23は、レジスタReに格納された第1段数データDs1を出力する。
第1カウンタ回路C1は、位相比較信号ScがHレベルの場合、基準クロック信号CLKrのHレベルへの立ち上がりに応答して第1カウント値Vc1をカウントアップし、位相比較信号ScがLレベルの場合、第1カウント値Vc1をリセットする。そして、第1カウンタ回路C1は、第1カウント値Vc1が段数減少値Vcd(本実施形態では、Vcd=3)に達すると、Hレベルの段数減少信号Sdnを出力する。
遅延制御回路23は、Hレベルの段数減少信号Sdnに応答して、レジスタReの第1段数データDs1から「1」を減算(ディクリメント)し、その減算結果の値を新たな第1段数データDs1としてレジスタReに格納する。そして、遅延制御回路23は、レジスタReに格納された第1段数データDs1を出力する。従って、第1段数データDs1は、「1」を減少する。
第1遅延回路21は、第1段数データDs1に応じた段数の遅延素子により比較クロック信号CLKcを生成する。第1段数データDs1は「1」を減少しているため、基準クロック信号CLKrに対する比較クロック信号CLKcの遅延時間が短くなり、基準クロック信号CLKrに対する比較クロック信号CLKcの遅延時間が小さくなる。
すると、位相比較回路22は、Lレベルの位相比較信号Scを出力する。そして、第2カウンタ回路C2は、Lレベルの位相比較信号Scに応答して第1カウント値Vc1をリセットし、Lレベルの段数減少信号Sdnをする。
第2カウンタ回路C2は、位相比較信号ScがLレベルの場合、基準クロック信号CLKrのHレベルへの立ち上がりに応答して第2カウント値Vc2をカウントアップし、位相比較信号ScがHレベルの場合、第2カウント値Vc2をリセットする。そして、第2カウンタ回路C2は、第2カウント値Vc2が段数増加値Vcu(本実施形態では、Vcu=3)に達すると、Hレベルの段数増加信号Supを出力する。
遅延制御回路23は、Hレベルの段数増加信号Supに応答して、レジスタReの第1段数データDs1に「1」を加算(インクリメント)し、その加算結果の値を新たな第1段数データDs1としてレジスタReに格納する。そして、遅延制御回路23は、レジスタReに格納された第1段数データDs1を出力する。従って、第1段数データDs1は、「1」を増加する。
第1遅延回路21は、第1段数データDs1に応じた段数の遅延素子により比較クロック信号CLKcを生成する。第1段数データDs1は「1」を増加しているため、基準クロック信号CLKrに対する比較クロック信号CLKcの遅延時間が長くなり、基準クロック信号CLKrに対する比較クロック信号CLKcの遅延時間が大きくなる。
すると、位相比較回路22は、Hレベルの位相比較信号Scを出力する。そして、第2カウンタ回路C2は、Hレベルの位相比較信号Scに応答して第2カウント値Vc2をリセットし、Lレベルの段数増加信号Supを出力する。
すなわち、遅延制御回路23は、第1カウント値Vc1が段数減少値Vcdになるまでの間、位相比較信号Scが連続的にHレベルであった場合に、第1段数データDs1から「1」を減少させる。第1遅延回路21は、その第1段数データDs1に応じて、直列に接続される遅延素子の段数から「1」を減少させ、基準クロック信号CLKrに対する比較クロック信号CLKcの遅延時間を小さくする。
また、遅延制御回路23は、第2カウント値Vc2が段数増加値Vcuになるまでの間、位相比較信号Scが連続的にLレベルであった場合に、第1段数データDs1に「1」を増加させる。第1遅延回路21は、その第1段数データDs1に応じて、直列に接続される遅延素子の段数に「1」を増加させ、基準クロック信号CLKrに対する比較クロック信号CLKcの遅延時間を大きくする。
そして、遅延制御回路23は、段数減少値Vcdと段数増加値Vcuに応じた期間、位相比較信号Scのレベルが連続しない場合、第1段数データDs1を変更しない。この結果、遅延制御回路23は、短時間での位相比較信号ScのHレベルとLレベルの切り替わり、即ち基準クロック信号CLKrに対する比較クロック信号CLKcの位相の進遅に対して過度に追従することなく安定した第1段数データDs1を生成する。
(スレーブDLL回路)
スレーブDLL回路12は、位相調整回路31、第2遅延回路32を有する。第2遅延回路32は、第1遅延回路21と同じ構成(電気的特性)の複数の遅延素子(例えば、CMOSトランジスタよりなるバッファ回路)を含む。
位相調整回路31は、マスタDLL回路11から第1段数データDs1、段数増加信号Sup、段数減少信号Sdnが入力され、外部から位相設定データDpが入力される。
位相設定データDpは、スレーブDLL回路12が生成する第2クロック信号CLK2の第1クロック信号CLK1に対する位相差を示すデータである。位相設定データDpのビット数は、第1クロック信号CLK1に対して第2クロック信号CLK2の位相差を設定する単位に対応する。設定単位は、マスタDLL回路11において、基準クロック信号CLKrに基づいて算出する第1段数データDs1の段数に応じた遅延時間(位相差)を整数で除算した値である。
上記したように、マスタDLL回路11は、基準クロック信号CLKrに対して、その信号CLKrの1周期分遅延させた、即ち360度の位相差の比較クロック信号CLKcを生成するように、第1段数データDs1を生成する。例えば、第1クロック信号CLK1に対する第2クロック信号CLK2の位相差を45度(360度の8分の1)毎に設定する場合、位相設定データDpは、「000」〜「111」の3ビットのデータで構成され、10進数で「0」〜「7」まで値をとる。
そして、第1クロック信号CLK1に対して第2クロック信号CLK2の位相を45°遅らせるときには、位相設定データDpは「001」となり、位相を90°遅らせるときには、位相設定データDpは「010」となる。
位相調整回路31は、第1段数データDs1及び位相設定データDpに基づいて、第2遅延回路32にて第1クロック信号CLK1に対して第2クロック信号CLK2を位相設定データDpで設定される位相差にするための第2遅延回路32の入出力端子間に直列接続する遅延素子の段数(位相調整段数)を算出する。さらに、位相調整回路31は、段数増加信号Supと段数減少信号Sdnに基づいて、段数の変動を抑制する。そして、位相調整回路31は、その算出した位相調整段数を第2段数データDs2として出力する。
図2に示すように、位相調整回路31は、オア回路41、第1及び第2バッファ回路42,43、第1及び第2D−FF(フリップフロップ)回路44,45、第1及び第2ラッチ回路46,47、加算器48、乗算器49、除算器50を有している。
オア回路41は、マスタDLL回路11から段数増加信号Sup及び段数減少信号Sdnが入力される。オア回路41は、段数増加信号Sup又は段数減少信号SdnがHレベルのときにHレベルの信号を出力し、両信号Sup,SdnがともにLレベルのときにLレベルの信号を出力する。この信号は、第1及び第2バッファ回路42,43を介して段数増減信号Sudとして第1D−FF回路44のクロック入力端子CKに供給される。
上記したように、マスタDLL回路11は、Hレベルの段数増加信号Sup又は段数減少信号Sdnを出力し、第1段数データDs1を変更する。つまり、第1D−FF回路44のクロック入力端子CKには、第1段数データDs1が変動するときにHレベルの段数増減信号Sudが入力される。
第1D−FF回路44は、そのデータ入力端子Dに段数減少信号Sdnが入力される。第1D−FF回路44は、クロック入力端子CKに入力されるHレベルの信号、つまりHレベルの段数増減信号Sudに応答して段数減少信号Sdnのレベルと等しいレベルの補正信号Srを出力端子Qから出力する。
第1D−FF回路44は、第1段数データDs1に「1」を増加するときにLレベルの補正信号Srを出力し、第1段数データDs1から「1」を減少するときにHレベルの補正信号Srを出力する。
第2D−FF回路45は、そのクロック入力端子CKに基準クロック信号CLKrが入力され、その出力端子Qから同期補正信号Srsを加算器48に出力する。第2D−FF回路45は、基準クロック信号CLKrがHレベルに立ち上がると、補正信号Srのレベルを保持し、その保持したレベルと等しいレベルの同期補正信号Srsとして出力する。
加算器48は、マスタDLL回路11から第1段数データDs1が入力され、第2D−FF回路45から同期補正信号Srsが入力される。加算器48は、その第1段数データDs1に、同期補正信号Srsに応じた補正値を加算して補正第1段数データCDs1を算出し、その補正第1段数データCDs1を出力する。
詳しくは、加算器48は、Hレベルの同期補正信号Srsを入力すると、第1段数データDs1に対して「1」を加算し、Lレベルの同期補正信号Srsを入力すると、第1段数データDs1に「0」を加算する。すなわち、加算器48は、第1段数データDs1がマスタDLL回路11にて「1」を減少したときに該第1段数データDs1に「1」を加算して補正し、第1段数データDs1がマスタDLL回路11にて「1」を増加したときに該第1段数データDs1に「0」を加算して補正する。「0」を加算する場合は、第1段数データDs1の値と等しい値の第2段数データDs2を出力する。言い換えれば、第1段数データDs1が「1」を増加したときにその第1段数データDs1を補正しないといえる。
第1ラッチ回路46は、例えば位相設定データDpのビット数と同じ数のD−FF回路で構成されている。第1ラッチ回路46は、基準クロック信号CLKrに応答して、位相設定データDpを保持し、その保持データと等しいレベルの同期位相設定データDpsを出力する。
乗算器49は、加算器48から補正第1段数データCDs1が入力され、第1ラッチ回路46から同期位相設定データDpsが入力される。乗算器49は、補正第1段数データCDs1に同期位相設定データDpsを乗算し、その乗算結果を乗算値データDmとして出力する。
除算器50には、乗算器49から乗算値データDmが入力され、位相設定データDpのビット数が入力される。除算器50は、乗算値データDmを位相設定データDpのビット数に応じた値であって、そのビット数により表現される数値の個数であり、マスタDLL回路11における位相差である360度を分割する数(本実施形態では位相設定データDpが3ビットなので「8」)で除算し、その除算結果を除算値データDdとして出力する。
従って、乗算器49及び除算器50は、位相設定データDpで設定された位相まで第1クロック信号CLK1を遅らせる遅延素子の段数を算出するようになっている。
なお、乗算器49は、2進数の位相設定データDpに含まれる「1」のビット位置に応じて補正第1段数データCDs1を左シフトした値を合計することにより、乗算値データDmを生成する。除算器50は、位相設定データDpのビット数に応じて乗算値データDmの下位ビットを削除する(切り捨てる、又は右シフトする)ことにより、除算値データDdを生成する。
第2ラッチ回路47は、除算値データDdを、基準クロック信号CLKrのHレベルへの立ち上がりに同期して保持し、その保持値の信号を第2段数データDs2として出力する。
このような構成により、位相調整回路31は、以下の式に基づいて第2段数データDs2を生成する。
Ds2=CDs1×Dp/2
なお、「X」は位相設定データDpのビット数である。
つまり、位相調整回路31は、位相設定データDpで設定された第1クロック信号CLK1の位相をずらす量と基準クロック信号CLKrの位相をずらした量(360°)の比率を補正第1段数データCDs1に掛けて、位相設定データDpで設定した位相まで第1クロック信号CLK1を遅延させる第2遅延回路32の遅延素子の段数を算出する。
上記のように、補正第1段数データCDs1は、第1段数データDs1に「1」が加算される場合、加算器48にて第1段数データDs1に「0」を加算し、第1段数データDs1から「1」が減算される場合、加算器48にて第1段数データDs1に「1」を加算する補正を行う。
従って、オア回路41、第1及び第2バッファ回路42,43、第1及び第2D−FF回路44,45を含む補正データ生成回路は、第1段数データDs1の増減に対して逆に増減する同期補正信号Srsを生成する。加算器48は、第1段数データDs1に同期補正信号Srsを加算し、その結果を補正第1段数データCDs1として出力する。従って、第1段数データDs1が「n−1」と「n」を交互に繰り返すとき、第1段数データDs1の変化が、同期補正信号Srsによって打ち消され、安定した補正第1段数データCDs1が加算器48から出力される。この結果、位相調整回路31は、第1段数データDs1の値が、「n−1」と「n」との間を交互に遷移している状態でも第2段数データDs2が変動しないようにしている。
次に、第1段数データDs1が「599」と「600」を交互に遷移するときの位相調整回路31の動作について図3に従って説明する。なお、構成部材については、図1及び図2を参照されたい。
まず、時刻t1において、第1段数データDs1が「599」になっている状態で、基準クロック信号CLKrがHレベルに立ち上がると、第2カウンタ回路C2は、その基準クロック信号CLKrのHレベルへの立ち上がりをカウントし、第2カウント値Vc2が「1」となる。
そして、時刻t2において、即ち、時刻t1から数えて3番目の基準クロック信号CLKrがHレベルに立ち上がると、第2カウンタ回路C2は、その基準クロック信号CLKrのHレベルへの立ち上がりをカウントし、第2カウント値Vc2が「3」となる。これにより、第2カウント値Vc2が段数増加値Vcuと等しくなるため、第2カウンタ回路C2は、Hレベルの段数増加信号Supを出力する。Hレベルの段数増加信号Supを入力すると、オア回路41は、Hレベルの段数増減信号Sudを出力する。そして、Hレベルの段数増減信号Sudを入力すると、第1D−FF回路44は、Lレベルの段数減少信号Sdnに応じてLレベルの補正信号Srを出力する。
そして、時刻t3において、次に基準クロック信号CLKrがHレベルに立ち上がると、遅延制御回路23は、第1段数データDs1に「1」を加算して「600」にする。また、第2D−FF回路45は、Lレベルの補正信号Srと同じレベルの同期補正信号Srsを出力する。これにより、加算器48は、第1段数データDs1に「0」を加算して補正第1段数データCDs1が「600」となる。
ここで、位相設定データDpを「010」とすると、補正第1段数データCDs1を乗算器49、除算器50にて上記の処理を行うことで、第2段数データDs2を「150」にする。また、第1段数データDs1が「600」になると、第2カウンタ回路C2は、Lレベルの段数増加信号Supを出力する。そして、Lレベルの段数増加信号Supを入力すると、オア回路41は、Lレベルの段数増減信号Sudを出力する。
そして、時刻t4において、次に基準クロック信号CLKrがHレベルに立ち上がると、第1カウンタ回路C1は、その基準クロック信号CLKrのHレベルへの立ち上がりをカウントし、第1カウント値Vc1が「1」となる。
そして、時刻t5において、即ち、時刻t4から数えて3番目の基準クロック信号CLKrがHレベルに立ち上がると、第1カウンタ回路C1は、その基準クロック信号CLKrのHレベルへの立ち上がりをカウントし、第1カウント値Vc1が「3」となる。これにより、第1カウント値Vc1が段数減少値Vcdと等しくなるため、第1カウンタ回路C1は、Hレベルの段数減少信号Sdnを出力する。Hレベルの段数減少信号Sdnを入力すると、オア回路41は、Hレベルの段数増減信号Sudを出力する。そして、Hレベルの段数増減信号Sudを入力すると、第1D−FF回路44は、Hレベルの段数減少信号Sdnに応じて補正信号Srを出力する。
そして、時刻t6において、基準クロック信号CLKrがHレベルに立ち上がると、遅延制御回路23は、第1段数データDs1から「1」を減算して「599」にする。また、第2D−FF回路45は、Hレベルの補正信号Srと同じレベルの同期補正信号Srsを出力する。これにより、加算器48は、「599」の第1段数データDs1に「1」を加算して補正第1段数データCDs1を「600」にする。そして、補正第1段数データCDs1を乗算器49、除算器50にて上記の処理を行うことで、第2段数データDs2を「150」にする。そして、位相調整回路31は、上記の動作を繰り返すようになっている。
従って、位相調整回路31は、第1段数データDs1が「600」から「599」に減少するとき、第1段数データDs1に「1」を加算して「600」の補正第1段数データCDs1を出力する。また、位相調整回路31は、第1段数データDs1が「599」から「600」に増加するとき、第1段数データDs1に「0」を加算して「600」の補正第1段数データCDs1を出力する。この結果、位相調整回路31は、第1段数データDs1が「599」と「600」を交互に遷移している状態で、「150」の第2段数データDs2を維持することができる。
第2遅延回路32は、位相調整回路31から第2段数データDs2が入力され、外部から第1クロック信号CLK1が入力される。第2遅延回路32は、第2段数データDs2に応じた遅延素子の段数を直列に接続することで、外部からの第1クロック信号CLK1を位相設定データDpに基づいた位相(本実施形態では、90°)まで遅延させた第2クロック信号CLK2を生成している。
従って、第2遅延回路32は、第1段数データDs1が「n−1」と「n」を交互に遷移している場合、一定の第2段数データDs2を入力するため、第2クロック信号CLK2を安定して生成することができる。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)スレーブDLL回路12は、第1段数データDs1が「n−1」と「n」を交互に遷移している場合、第1段数データDs1の変化に応じた補正を行って一定の第2段数データDs2を生成するようにした。従って、スレーブDLL回路12は、補正された一定の第2段数データに基づいて第2クロック信号CLK2を生成するため、第2クロック信号CLK2のジッタを低減することができる。
(2)スレーブDLL回路12は、第1段数データDs1が「n−1」と「n」を交互に遷移している場合、第1段数データDs1の変化に応じた同期補正信号Srsを生成し、第1段数データDs1に同期補正信号Srsを加算して「n」の補正第1段数データDs1を生成するようにした。従って、スレーブDLL回路12は、補正された「n」の補正第1段数データCDs1に基づいて第2段数データDs2を生成し、第2クロック信号CLK2のジッタを低減することができる。
(3)マスタDLL回路11は、第1段数データDs1を変更するときに、その変化に応じた段数増加信号Sup及び段数減少信号Sdnを生成する。スレーブDLL回路12は、その段数増加信号Sup及び段数減少信号Sdnに基づいて第2段数データを生成するようにした。従って、デジタルDLL回路10は、簡単な回路構成にて、第2クロック信号CLK2のジッタを低減することができる。
(4)マスタDLL回路11は、第1段数データDs1を増加するときにHレベルの段数増加信号Supを出力し、第1段数データDs1を減少するときにHレベルの段数減少信号Sdnを出力する。スレーブDLL回路12は、Hレベルの段数増加信号Supを入力すると、Lレベルの同期補正信号Srsを生成し、Hレベルの段数減少信号Sdnを入力すると、Hレベルの同期補正信号Srsを生成するようにした。従って、デジタルDLL回路10は、簡単な回路構成にて、第2クロック信号CLK2のジッタを低減することができる。
(5)スレーブDLL回路12は、補正第1段数データCDs1及び位相設定データDpに基づいて、第2段数データDs2を生成するようにした。従って、デジタルDLL回路10は、第2クロック信号CLK2の位相を位相設定データDpに基づいた位相にしつつ、第2クロック信号CLK2のジッタを低減することができる。
(6)遅延制御回路23の第1カウンタ回路C1は、位相比較信号ScがHレベルのときに基準クロック信号CLKrのパルスをカウントアップし、その第1カウント値Vc1が段数減少値Vcdに達すると、Hレベルの段数減少信号Sdnを出力する。また、遅延制御回路23の第2カウンタ回路C2は、位相比較信号ScがLレベルのときに基準クロック信号CLKrのパルスをカウントアップし、その第2カウント値Vc2が段数増加値Vcuに達すると、Hレベルの段数増加信号Supを出力するようにした。従って、遅延制御回路23は、短時間での位相比較信号ScのHレベルとLレベルの切り替わり、即ち基準クロック信号CLKrに対する比較クロック信号CLKcの位相の進遅に対して過度に追従することなく安定した第1段数データDs1を生成することができる。
(7)マスタDLL回路11の第1遅延回路21に含まれる遅延素子と、スレーブDLL回路12の第2遅延回路32に含まれる遅延素子は、互いに同一の遅延特性を有するようにした。従って、デジタルDLL回路10は、精度良く位相設定データDpに基づいた位相の第2クロック信号CLK2を生成することができる。
尚、上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・本実施形態では、位相調整回路31は、遅延制御回路23にて第1段数データDs1に「1」を減算される場合、第1段数データDs1に「1」を加算して補正第1段数データDs1を生成していた。これに限らず、位相調整回路31は、遅延制御回路23にて第1段数データDs1が「1」を加算される場合、第1段数データDs1に「1」を減算して補正第1段数データDs1を生成してもよい。
従って、第1段数データDs1が「n−1」と「n」を交互に遷移している状態において、位相調整回路31は、「n−1」の補正第1段数データCDs1に基づいて、第2段数データDs2を生成することができる。
この結果、上記の状態において、第2遅延回路32は、常に一定の第2段数データDs2の遅延素子を直列に接続することため、従来に比べて第2クロック信号CLK2のジッタを低減することができる。
・本実施形態では、第1遅延回路21は、基準クロック信号CLKrを入力していたが、第1クロック信号CLK1を入力するようにしてもよい。このようにしても、上記の実施形態と同様の効果を得ることができる。
・本実施形態では、遅延制御回路23は、第1カウンタ回路C1の第1カウント値Vc1と段数減少値Vcdが等しくなると、第1段数データDs1に「1」を減算していた。一方、遅延制御回路23は、第2カウンタ回路C2の第2カウント値Vc2と段数増加値Vcuが等しくなると、第1段数データDs1に「1」を加算していた。
これに限らず、遅延制御回路23は、Hレベルの位相比較信号Scを入力すると、第1段数データDs1に「1」を減算する。また、遅延制御回路23は、段数減少信号SdnをスレーブDLL回路12に出力する。反対に、遅延制御回路23は、Lレベルの位相比較信号Scを入力すると、第1段数データDs1に「1」を加算し、段数増加信号SupをスレーブDLL回路12に出力するようにしてもよい。
従って、第1段数データDs1が「n−1」と「n」を交互に遷移している状態において、上記の実施形態より第1段数データDs1の増減する頻度が多くなるが、デジタルDLL回路10は、同じ値の第2段数データDs2を維持できるため、従来に比べて第2クロック信号CLK2のジッタを低減することができる。これに伴い、デジタルDLL回路10は、第1及び第2カウンタ回路C1,C2を削除することができ、回路規模を縮小することができる。
・第2遅延回路32の遅延素子は、第1遅延回路21の遅延素子と互いに同一の構成であれば、その段数が第1遅延回路21の遅延素子の段数と異なっていてもよい。このようにしても、上記の実施形態と同様の効果を得ることができる。
・位相調整回路31は、第1段数データDs1に対して、そのデータの変化に応じて「0」又は「1」の同期補正信号Srsを生成し、その同期補正信号Srsを第1段数データDs1に加算して補正第1段数データCDs1を生成するようにした。つまり、乗算器49に供給される補正第1段数データCDs1の値が変化しなければよい。このため、例えば、第1段数データDs1に「1」を加算した結果の補正第1段数データCDs1と、第1段数データDs1とが供給される選択回路を含み、第1段数データDs1の変化、つまり段数減少信号Sdnと段数増加信号Supに基づいて、同期補正信号Srs又は第1段数データDs1を乗算器49に供給するようにしてもよい。
上記各実施形態に関し、以下の付記を開示する。
(付記1)
基準クロック信号を所定の位相まで遅延させるために使用する遅延素子の段数を示す第1段数データを生成する段数データ生成回路と、
前記第1段数データに基づいて使用する遅延素子の段数を示す第2段数データを生成し、前記第2段数データに応じた段数の遅延素子にて第1クロック信号を遅延させて第2クロック信号を生成し、前記第1段数データが2つの値の間で遷移している場合、前記第1段数データの変化に応じた補正を行って前記第2段数データを生成する信号生成回路と、
を有することを特徴とするデジタル遅延回路。
(付記2)
前記信号生成回路は、
前記第1段数データの変化に応じた補正データを生成し、前記第1段数データに前記補正データを加算し、その加算結果に応じて前記第2段数データを生成すること、
を特徴とする付記1に記載のデジタル遅延回路。
(付記3)
前記段数データ生成回路は、前記段数データを変更するときに、その変更に応じた段数変更信号を出力し、
前記信号生成回路は、前記段数変更信号に応じて前記補正データを生成すること、
を特徴とする付記2に記載のデジタル遅延回路。
(付記4)
前記段数データ生成回路は、前記第1段数データを増加するときに第1の段数変更信号を生成し、前記第1段数データを減少するときに第2の段数変更信号を生成し、
前記信号生成回路は、前記第1の段数変更信号に基づいて第1の値の補正データを生成し、前記第2の段数変更信号に基づいて前記第1の値より1大きい第2の値の補正データを生成すること、
を特徴とする付記1〜3のうちの何れか一項に記載のデジタル遅延回路。
(付記5)
前記段数データ生成回路は、前記第1段数データに前記補正データを加算して生成した補正第1段数データと、前記第1クロック信号と前記第2クロック信号との位相差を設定する位相設定データとに基づいて、前記第2段数データを生成すること、
を特徴とする付記2〜4のうちの何れか一項に記載のデジタル遅延回路。
(付記6)
前記段数データ生成回路は、
前記基準クロック信号を第1段数データにより遅延させた比較クロック信号と前記基準クロック信号の位相を比較し、その比較結果に応じた位相比較信号を出力する位相比較回路と、
前記位相比較信号に応じて前記第1段数データを変更する遅延制御回路と、
を含み、
前記遅延制御回路は、
前記位相比較信号に基づいて、前記基準クロック信号の1周期分の遅延よりも前記比較クロック信号の位相が大きいときにカウントアップし、カウント値と設定値に応じて第1の段数変更信号を出力する第1カウンタ回路と、
前記位相比較信号に基づいて、前記基準クロック信号の1周期分の遅延よりも前記比較クロック信号の位相が小さいときにカウントアップし、カウント値と設定値に応じて第2の段数変更信号を出力する第2カウンタ回路と、
を有し、
前記第1の段数変更信号に応じて前記第1段数データを減少させ、前記第2の段数変更信号に応じて前記第1段数データを増加させる、
ことを特徴とする付記1〜5のうちの何れか一項に記載のデジタル遅延回路。
(付記7)
前記段数データ生成回路に含まれる遅延素子と、前記信号生成回路に含まれる遅延素子は、互いに同一の遅延特性を有している、
ことを特徴とする付記1〜6のうちの何れか一項に記載のデジタル遅延回路。
(付記8)
第1段数データに基づいた段数の遅延素子にて基準クロック信号を遅延させて比較クロック信号を生成する第1遅延回路と、
前記基準クロック信号と前記比較クロック信号との位相を比較する位相比較回路と、
前記位相比較回路の比較結果に基づいて、前記基準クロック信号と前記比較クロック信号との位相を一致させるように前記第1段数データを生成する遅延制御回路と、
前記第1段数データに基づいて、第2段数データを生成する位相調整回路と、
前記第2段数データに基づいた段数の遅延素子にて第1クロック信号から遅延した第2クロック信号を生成する第2遅延回路と、を有し、
位相調整回路は、
前記第1段数データが2つの値の間で遷移している場合、前記第1段数データの変化に応じた補正を行って前記第2段数データを生成することを特徴とするデジタル遅延回路。
(付記9)
基準クロック信号を所定の位相まで遅延させるために使用する遅延素子の段数を示す第1段数データを生成し、前記第1段数データに基づいて使用する遅延素子の段数を示す第2段数データを生成し、前記第2段数データに応じた段数の遅延素子にて第1クロック信号を遅延させて第2クロック信号を生成し、前記第1段数データが2つの値の間で遷移している場合、前記第1段数データの変化に応じた補正を行って前記第2段数データを生成する、
ことを特徴とするデジタル遅延回路の制御方法。
10 デジタル遅延回路(デジタルDLL回路)
11 段数データ生成回路(マスタDLL回路)
12 信号生成回路(スレーブDLL回路)
CLK1 第1クロック信号
CLK2 第2クロック信号
CLKr 基準クロック信号
Ds1 第1段数データ
Ds2 第2段数データ

Claims (6)

  1. 複数の遅延素子を有し、基準クロック信号を遅延させて比較クロック信号を出力する第1遅延回路と、
    前記基準クロック信号と前記比較クロック信号との位相比較結果に応じた位相比較信号を出力する位相比較回路と、
    前記位相比較信号に基づいて、前記第1遅延回路内の遅延素子の段数を示す第1段数データを生成し、前記第1遅延回路内の遅延素子の段数を制御する遅延制御回路と、
    複数の遅延素子を有し、第1クロック信号を遅延させて第2クロック信号を出力する第2遅延回路と、
    位相設定データ及び前記第1段数データに基づいて、前記第2遅延回路内の遅延素子の段数を示す第2段数データを生成し、前記第2遅延回路内の遅延素子の段数を制御する位相調整回路と、を有し、
    前記位相調整回路は、前記第1段数データが第1の値と前記第1の値より1大きい第2の値との間で遷移している場合、前記第2の値に基づいて前記第2段数データを生成することを特徴とするデジタル遅延回路。
  2. 前記遅延制御回路は、前記第1段数データの変更に応じた段数変更信号を出力し、
    前記位相調整回路は、前記段数変更信号に応じて補正データを生成すること、
    を特徴とする請求項1に記載のデジタル遅延回路。
  3. 前記位相調整回路、前記第1段数データに前記補正データを加算し結果に応じて前記第2段数データを生成すること、
    を特徴とする請求項2に記載のデジタル遅延回路。
  4. 前記遅延制御回路は、前記第1段数データを増加するときに第1の段数変更信号を生成し、前記第1段数データを減少するときに第2の段数変更信号を生成し、
    前記位相調整回路は、前記第1の段数変更信号に基づいて前記第1の値を生成し、前記第2の段数変更信号に基づいて前記第2の値を生成すること、
    を特徴とする請求項2又は3に記載のデジタル遅延回路。
  5. 前記位相調整回路、前記補正データと、前記第1クロック信号と前記第2クロック信号との位相差を設定する前記位相設定データとに基づいて、前記第2段数データを生成すること、
    を特徴とする請求項2〜4のうちの何れか一項に記載のデジタル遅延回路。
  6. 基準クロック信号を遅延させて比較クロック信号を出力し、前記基準クロック信号と前記比較クロック信号との位相比較結果に応じた位相比較信号を出力し、前記位相比較信号に基づいて前記基準クロック信号と前記比較クロック信号との遅延量を調整するための遅延素子の段数を調整する第1段数データを生成し、
    第1クロック信号を遅延させて第2クロック信号を出力し、位相設定データ及び前記第1段数データに基づいて前記第1クロック信号と前記第2クロック信号との遅延量を調整するための遅延素子の段数を調整する第2段数データを生成し、
    前記前記第1段数データが第1の値と前記第1の値より1大きい第2の値との間で遷移している場合、前記第2段数データを同じ値に維持する
    ことを特徴とするデジタル遅延回路の制御方法。
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