JP5002007B2 - 導体路構造体を検査するセンサ素子、導体路構造体の検査装置、導体路構造体の検査方法、および、センサ素子の製造方法 - Google Patents

導体路構造体を検査するセンサ素子、導体路構造体の検査装置、導体路構造体の検査方法、および、センサ素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、平面状支持体の上に形成された導体路構造体を検査するセンサ素子、特にスクリーン基板上に形成された導体路マトリクスを無接触で検査するセンサ素子、ならびに、相応の検査装置および検査方法に関する。本発明はさらに上述したセンサ素子の製造方法に関する。
液晶ディスプレイLCD(Liquid Crystall Display)の製造分野では、効率的かつ経済的な製造プロセスのために、ガラス基板上に形成された電気的なTFT電極(薄膜トランジスタ電極)の検査が必要である。これは場合によって存在する欠陥を液晶ディスプレイの製造プロセスのできるだけ早期に識別するためである。
米国特許第5974869号明細書から、金属ピックアップによってウェハ表面を無接触に走査するウェハの検査方法が公知である。ここでは、金属ピックアップとウェハ表面とのあいだの電位差が測定され、ここで当該の電位差は種々の材料に由来する電子の親和力に相当する。測定により、種々の材料のほか、腐食などの化学的変化またはトレンチ構造などについての表面の幾何学的変化が検出される。しかし、こうした検査方法には検査すべき表面を金属ピックアップに対して回転させなければならないという欠点が存在する。したがって当該の方法は平面状支持体の上に形成された導体路構造体の検査には適さない。
複雑な導体路構造体、すなわち多数のピクセルのマトリクスを許容可能な時間内に検査するためには、プロセスに高度の並列性が要求される。これは、1つの測定ヘッドが複数のセンサ電極を有し、導体路マトリクスにおいて同時に複数の測定ポイントを走査ないし検査できるようになっていなければならないことを意味する。
例えばこんにちの解像度1600×1200の20inchコンピュータスクリーンには5.76Mioピクセルが存在している。また、公知の手法でカラーディスプレイの色混合を行うには1ピクセル当たり3つのサブピクセルが必要である。ここでのピクセルは典型的には携帯電話のディスプレイないしカメラのディスプレイでの約50μmから大画面のLCDTVでの500μmまでのピクセル間隔を有する。
導体路構造体の検査を並列化する場合、特に容量性の測定方法では、強い距離依存性に基づいて、用いられる個々のセンサ電極が幾何学的に1平面内で数μm以内の距離に存在するように注意しなければならない。この条件が満足されると、マルチチャネルセンサ素子を、検査すべきTFTマトリクスの上方数10μmの距離で案内することができる。
したがって、本発明の基礎とする課題は、簡単に製造でき、しかも1平面に配置された複数のセンサ電極によってマルチチャネルで精確な測定を行えるセンサ素子ないし検査装置を提供することである。また、本発明は、液晶ディスプレイのようにピクセル数が多く複雑な導体路構造体であっても僅かな時間で検査できる導体路構造体の検査方法を提供することも課題としている。さらに、本発明は、前述したセンサ素子を製造する特に有利な製造方法を提供することも課題としている。
この課題は独立請求項に記載されている特徴により解決される。本発明の有利な実施形態は従属請求項に記載されている。
本発明は平面状支持体の上に形成された導体路構造体を検査するセンサ素子、特にスクリーン基板の上に形成された導体路マトリクスを無接触で検査するセンサ素子に関する。本発明の請求項1記載のセンサ素子は、(a)機械的にパターニングされ、高部領域および低部領域ならびにこれら2つの領域を接続する段状移行部を有する基板と、(b)高部領域の上に形成された複数のセンサ電極と、(c)該複数のセンサ電極を電気的に接続する複数の接続線路とを有しており、ここで、各センサ素子は各センサ電極から低部領域まで延在する各接続線路に配属ないし接続されていることを特徴とする。
前述したセンサ素子は、段状に構成された基板を用いて、個々のセンサ電極の電気コンタクトに必要なワイヤをセンサ電極の設けられた上方領域から下方領域へ省スペースに接続するという知識を基礎としている。これにより、コンパクトなマルチチャネルセンサ素子を実現することができる。ここで各センサ電極は個々の測定チャネルを定義している。有利には2のn乗個[nは整数]のセンサ素子が用いられる。こうして、2,4,8,16,32,64,128,256,512,1024のチャネルのセンサ素子が省スペースに実現される。
基板の段状構造によって全てのセンサ電極が個々にコンタクトされ、これにより個々のセンサ電極を個別に駆動することができる。このように、平坦な領域に形成された唯一のセンサ電極、複数のセンサ電極または全てのセンサ電極のいずれによっても測定を行えるため、前述したセンサ素子は種々の方式で利用することができる。
前述したセンサ素子は特に、導体路マトリクスとして多数の薄膜トランジスタを有する中間製品としての平面スクリーン基板の検査に適している。本発明はさらに導体路構造体の検査方法に関している。本発明の検査方法は、(a)センサ素子を位置決め装置により導体路構造体に対して所定の測定距離に位置決めするステップ、(b)センサ電極と導体路構造体とのあいだに電圧を印加するステップ、(c)平面スクリーン基板に対して位置決め装置を相応に駆動することによりセンサ電極を導体路構造体に対して平行な平面において運動させるステップ、(d)センサ電極に接続された少なくとも1つの接続線路を通る電流を測定するステップ、および、(e)当該の電流強度から導体路構造体の少なくとも1つの部分領域の局所的な電圧状態を検出するステップを有することを特徴とする。
本発明の有利な実施形態によれば、高部領域は平坦な表面を有している。これにより、全てのセンサ電極の形状を同一とし、全てのセンサ電極の先端をほぼ自動的に1平面内に位置決めすることができる。各センサ素子を検査すべき導体路構造体に対して平行に配向する場合、複数の測定ポイントを同時に走査できる。ここで、各センサ電極に対して、導体路構造体と電極の先端とのあいだに同一の測定距離が定められる。
以下に云う「平坦である」とは、上方領域の高さの変動ないし厚さの変動が最大±2μm、有利には最大±1μm、特に有利には最大で±0.5μmとなることである。もちろん、必要な平坦性はそれぞれの測定の目的によって、特に測定信号に必要な精度ないし感度によって異なる。
本発明の別の有利な実施形態によれば、センサ電極および/または接続線路は薄膜形成技術および/または微細パターニング技術により製造されている。これにより、個々のセンサ電極を例えば半導体製造技術から公知の方法ステップによって共通に製造でき、個々のセンサ電極を均等かつ精密に成形することができる。微細パターニング技術とは、特に半導体素子またはマイクロメカニカル素子の製造分野で用いられているマイクロリソグラフィプロセスなどのことであると理解されたい。マイクロリソグラフィプロセスを用いることにより、複数のセンサ素子が再現可能かつ高精度に製造される。
有利には、センサ電極および/または接続線路は機械的にプレパターニングされた基板上に形成される。ここで低部領域は例えば研磨または熱処理により形成されている。基板の高部領域はほぼ未処理のまま残され、もとの高さの基板表面において上方領域の高度の平坦性ないし個々のセンサ電極の高度の平坦性が自動的に保証される。
本発明の別の有利な実施形態によれば、センサ素子は、付加的に、接続線路からの電磁放射および/または接続線路への電磁放射を少なくとも低減する遮蔽部を有する。有利には、遮蔽部は薄膜形成技術により前述したセンサ素子に被着される金属層を有している。
本発明の別の有利な実施形態によれば、基板は薄膜ガラスである。薄膜ガラスを用いることにより、公知の精密研磨プロセスによって段状のセンサ素子のプレパターニングを簡単に行うことができる。こうしたセンサ素子に特に適しているのは、Schott AG, Hattenbergstr.10, D-55122 Mainzのボロシリケートガラスである。薄膜ガラスを出発材料として用いることにより、さらに、特に高度に平坦な、つまり高さの変動ないし厚さの変動が最大±0.5μm以内の基板を簡単に実現することができる。
本発明の別の有利な実施形態によれば、基板はシリコンウェハである。これにより、前述したセンサ素子を製造する際に、適切な処理ないしプロセスが既知となっている半導体製造技術から公知の基板材料を用いることができる。少なくとも1つの段ないし少なくとも1つの凹部を設ける相応のプレパターニングについては、特にウェットケミカルエッチングプロセスが適している。また、ドライエッチングプロセスも利用可能である。
本発明の別の有利な実施形態によれば、センサ素子は付加的にコンタクトのために低部領域に複数の電気端子面を有しており、各端子面は各センサ電極に配属されかつ相応の接続線路に電気的に接続されている。
有利には、端子面はいわゆるボンディング部を形成するのに適している。こうして個々のセンサ電極をACFボンディングプロセス(異方性導電フィルムボンディングプロセス)を介して可撓性の配線板に効率的にコンタクトすることができる。このとき全てのボンディング部を含めて可撓性の配線板はきわめて平坦に実現され、200μmほどのきわめて浅い凹部を下方領域に設けるのみでも可撓性の配線板はセンサ電極を超えて突出しない。ここではセンサ電極の頂部が前述したセンサ素子の高部領域となる。
平面ボンディング技術に代えて、いわゆるワイヤボンディングをセンサ素子のコンタクトに利用してもよい。IC接続技術のワイヤボンディングは良く知られているので、前述したセンサ素子の製造に既知のコンタクトプロセスを利用することができる。
本発明の別の有利な実施形態によれば、センサ素子は付加的に複数の駆動線路を備えた可撓性の配線板を有しており、ここで各駆動線路は電気端子面に接続されている。いわゆるフレックスワイヤを用いることにより、前述したセンサ素子を簡単にかつ信頼性高くコンタクトできるという利点が得られる。また、センサ素子は種々の測定目的に対して最適化された種々の測定装置において利用できる。したがって、前述したセンサ素子の汎用性はきわめて高い。
本発明の別の有利な実施形態によれば、可撓性の配線板は少なくとも1つの平面状の遮蔽部を有する。これにより、接続線路の遮蔽部は可撓性の配線板ないしフレックスワイヤにまで延在する。
本発明の別の有利な実施形態によれば、高部領域および/または低部領域と移行部とのあいだは浅い角度をなしている。ここで云う「浅い角度」とは相応の移行部の角度が90°より小さいことを意味する。これにより、接続線路にシャープなエッジを成形しなくて済むので、接続線路の被着が簡単化される。移行部の角度は有利には90°より格段に小さく、例えば5°である。
ここでは、移行部にエッジを設けず、例えば角を丸めることによってほぼ連続的に形成してもよいことに注意されたい。
本発明の別の有利な実施形態によれば、センサ電極は一列に配置されている。これにより、特に実現が簡単となるほか、前述したセンサ素子が線形のセンサセルとなり、個々のセンサ電極が等間隔に並ぶので有利である。検査すべき基板に対してセンサ素子を線形に運動させることにより、センサ電極の幅または間隔ないしセンサ電極の数に基づいて測定面を走査することができる。
ここでは、各センサ電極が相互にシフトされ、少なくとも2列に配置されうることに注意されたい。このようにすると、前述したセンサ素子を種々の測定目的に対応させることができるという利点が得られる。特に、センサ素子を液晶ディスプレイの平面スクリーン基板の上に形成された薄膜トランジスタのいわゆるピッチ間隔(各部分間の距離)に適合させることができ、有利である。
本発明はさらに、平面状支持体の上に形成された導体路構造体の検査装置、特にスクリーン基板の上に形成された導体路マトリクスの無接触での検査装置に関する。当該の装置は、(a)台、(b)平面状支持体の収容のために台に配置された収容部、(c)導体路構造体を検査するための少なくとも1つのセンサ素子、および、(d)センサ素子および/または収容部に結合されて台に配置された位置決め装置を有しており、ここでセンサ素子は平面状支持体に対して相対的に、導体路構造体に平行な平面において位置決めされることを特徴とする。
本発明の検査装置は、従来の精密位置決め装置を介して前述したセンサ素子を検査すべき導体路構造体に対して相対的に運動させ、導体路構造体を簡単に平面走査できるという知識に基づいている。こうした精密位置決め装置は特に電子部品の製造分野から公知であり、検査装置の実現のために公知の標準部品を利用することができる。このように本発明の検査装置は低コストに製造できる。
位置決め装置は平面状支持体に対してセンサ素子を2次元運動させるいわゆる平面位置決め装置であってよい。ここでは支持体を2次元で位置決めすることもセンサ素子を2次元で位置決めすることもできる。
位置決め装置は、支持体を第1の方向に沿って運動させ、センサ素子を第1の方向に対して垂直な角度で配向された第2の方向に沿って運動させるように形成されている。このようにすれば2つの線形運動が組み合わされ、導体路構造体の2次元の完全な走査が実現される。このことは、導体路構造体の面積が大きく、並べられた複数のセンサ電極によって定義されるセンサセルに対して垂直な方向に沿った1次元運動によるのみでは完全走査できない場合にも当てはまる。
もちろん、センサ素子を支持体に対して1次元で位置決めすることもできる。この場合にも、丈の長い測定セルを備えたセンサ素子が用いられるかまたは同時に複数のセンサ素子が用いられれば、平面走査が実現される。
本発明の別の有利な実施形態によれば、検査装置は付加的にセンサ素子によって形成された測定信号を評価する評価ユニットを有しており、この評価ユニットはセンサ素子に後置接続されている。
評価ユニットは例えば導体路構造体の所定の部分領域の局所的な電圧状態を評価して導体路構造体の品質を求めるように構成されている。ここで云う「導体路構造体の品質」とは、特に導体路構造体の平面的な幾何学的寸法に対する障害の有無のことであると理解されたい。例として短絡、狭窄化または導体破断などの欠陥が挙げられる。こうした欠陥はいずれの場合にも空間的な電圧分布を変化させるので、確実に識別することができる。
また、導体路構造体の品質は各センサ電極と導体路構造体とのあいだの容量に作用する誘電影響によっても変化する。誘電影響は例えば導体路構造体の化学的変化または望ましくない誘電性付着物によって生じる。
本発明はさらに、平面状支持体の上に形成された導体路構造体の検査方法、特にスクリーン基板の上に形成された導体路マトリクスの無接触での検査方法にも関する。本発明の検査方法は、(a)センサ素子を位置決め装置により導体路構造体に対して所定の測定距離に位置決めするステップ、(b)センサ電極と導体路構造体とのあいだに電圧を印加するステップ、(c)位置決め装置を平面状支持体に対して相対的に駆動することにより、センサ素子を導体路構造体に平行な平面において運動させるステップ、(d)センサ素子に接続された少なくとも1つの接続線路を通る電流を測定するステップ、ならびに、(e)導体路構造体の少なくとも1つの部分領域の局所的な電圧状態を検出するステップを有することを特徴とする。
本発明の方法は、個々のセンサ電極と導体路構造体の走査すべき部分領域とのあいだの電力線分布および電力線特性が局所的な電圧状態に基づいて変化するという知識に基づいている。電力線特性によりセンサ電極と走査すべき部分領域とのあいだの電気容量が定まる。電力線分布の変化にともなってセンサ電極と走査すべき部分領域とのあいだの容量が変化すると、電流Iがセンサ電極と導体路構造体とのあいだを通って流れる。ここで、I=(UAC+UDC)dC/dt+CdUAC/dtが成り立つ。
ここで、UACは各センサ電極と導体路構造体とのあいだに印加される交流電圧、UDCは各センサ電極と導体路構造体とのあいだに印加される直流電圧である。Cはセンサ電極と導体路構造体とのあいだの容量である。d/dtは容量Cないし電圧UACの時間微分である。電流Iは各センサ電極に配属された接続線路を通って流れ、相応の高感度の電流測定装置によって検出される。
ここで、本発明の実現には導体路構造体とセンサ素子との相対的な位置決めしか必要ないことに注意されたい。これは、センサ素子または平面状支持体のいずれかあるいは双方を少なくとも1つの位置決め装置を介して運動させればよいことを意味する。
本発明の方法は、公知の検査方法に比べて、導体路構造体の局所的な電圧状態を簡単かつ低コストな検出電子回路によって測定できるという利点を有する。こうして、種々のメーカから提供されている低コストな電気部品および機械部品を含む装置により、無接触での検査を行うことができる。
本発明の別の有利な実施形態によれば、センサ素子を格子状に運動させることにより導体路構造体が走査される。これにより、マトリクス状の導体路構造体を標準的な走査過程により密に測定することができる。ここで、センサ素子は検査すべき導体路構造体の上方を例えばミアンダ状に案内される。センサ素子と支持体とのあいだの相対運動を連続的に行うと有利である。また相対運動はステップ運動の形態で行ってもよい。
本発明の別の有利な実施形態によれば、センサ電極と導体路構造体とのあいだに振幅変調された電圧が印加される。これにより特に高感度の検査を行うことができ、導体路構造体のほぼ全ての欠陥を確実に識別することができる。
本発明はさらに平面状支持体の上に形成された導体路構造体を検査するセンサ素子の製造方法に関している。本発明の製造方法は、(a)少なくとも1つのトレンチ構造を出発基板内に形成してこの出発基板に高部領域および低部領域ならびにこれら2つの領域を相互に接続する移行部中間領域を形成するステップ、(b)複数のセンサ電極を高部領域に形成するステップ、(c)各センサ電極を高部領域から低部領域まで延在する各接続線路に配属するステップ、および、(d)少なくとも1つのセンサ素子が切り出されるように出発基板を個別化するステップを有しており、ここで、センサ素子の高部領域は出発基板の高部領域に対応しており、センサ素子の低部領域は出発基板の低部領域に対応しており、センサ素子の移行部が出発基板の移行部中間領域に対応していることを特徴とする。
上述した製造方法は、同時に複数のセンサ素子を共通の出発基板を用いた共通の処理によって製造できるという知識を基礎としている。ここでセンサ電極および接続線路の全てを相応に形成した後、出発基板は適切に個別化される。出発基板はシリケートガラスなどのガラス基板またはシリコンウェハなどのウェハから成る。センサ電極および接続線路の形成は公知のリソグラフィプロセスないしフォトリソグラフィプロセスによって行われる。
本発明の有利な実施形態によれば、本発明の製造方法は付加的に、高部領域から低部領域まで延在する横方向遮蔽部を形成し、この横方向遮蔽部を接続線路に隣接して配置するステップを有する。
横方向遮蔽部を相応にコンタクトし、有利にアースすれば、相応に形成されたセンサ素子の駆動中、接続線路からの電磁放射および/または接続線路への電磁放射が著しく低減される。このようにしてセンサ素子の感度および信頼性を著しく増大することができる。
横方向遮蔽部は薄膜の金属層、例えば相応にパターニングされたアルミニウム層により実現される。層の厚さは200nm〜500nmが有利であると判明している。アルミニウムのほか、例えば銅を含むアルミニウム合金(AlCu)やクロムないしクロム合金なども適している。
本発明の別の有利な実施形態によれば、本発明の製造方法は付加的に(a)第1のメタライゼーション層を形成して接続線路を露出させるステップ、(b)絶縁層を被着するステップ、(c)センサ電極および横方向遮蔽部を絶縁層から露出させるステップ、(d)第2のメタライゼーション層を被着し、横方向遮蔽部および第2のメタライゼーション層を相互に電気的に接続するステップ、および、(e)センサ電極を第2のメタライゼーション層から露出させるステップを有する。こうして、第2のメタライゼーション層により完全な遮蔽電極が形成される。つまり、本発明の製造方法によって形成されるセンサ電極の電磁的鋭敏性は著しく低減される。
絶縁層は例えばケイ素窒化物層である。ここでは層の厚さ200nm〜800nmが有利であると判明している。絶縁層はケイ素酸化物(二酸化ケイ素)またはケイ素酸化窒化物から成ることに注意されたい。センサ電極および横方向遮蔽部の露出は有利には適切なリソグラフィプロセスにより行われる。第1のメタライゼーション層および/または第2のメタライゼーション層は200nm〜500nmの厚さのアルミニウム層である。これは横方向遮蔽部を製造するための層に相当する。この場合、AlCuまたはCrなどの他のメタライゼーション層を用いてもよい。
相応に接続線路を形成する前に下方のメタライゼーション層を出発基板上に形成しておき、当該の下方のメタライゼーション層に対して絶縁層を設け、接続線路から電気的に分離してもよい。このようにすれば下方のメタライゼーション層と横方向遮蔽部および上方のメタライゼーション層とが適切に接続され、接続線路を完全に包囲する遮蔽電極が形成される。この構成は接続線路のいっそう良好な遮蔽に寄与する。
本発明の別の有利な実施形態によれば、本発明の製造方法は付加的に可撓性の配線板を介して接続線路をコンタクトするステップを有する。ここで、接続線路のさらなるコンタクトは共通の出発基板から個々のセンサ素子を個別化した後に行われる。
こうして、可撓性の配線板を介したコンタクトにより、個々のセンサ素子を簡単にかつ信頼性高くコンタクトできるという利点が得られる。また、本発明のセンサ素子は種々の測定目的に合わせて最適化された測定装置に組み込むことができる。このため本発明のセンサ素子は汎用性が高い。
可撓性の配線板と接続線路とのコンタクトは、下方領域に形成された複数の電気端子面を介して行われる。各端子面は各センサ電極に対応し、相応の接続線路へ電気的に接続される。端子面の形成プロセスは前述した製造方法のステップに適切に組み合わせることができる。
上述したように、端子面はいわゆるボンディング部を形成するのに適している。個々のセンサ電極は平面ボンディングプロセスまたはワイヤボンディングプロセスを介して可撓性の配線板に効率的にコンタクトすることができるので有利である。
本発明の別の有利な実施形態によれば、(a)複数のセンサ素子が出発基板上に相互に隣接して一列に、トレンチ構造の長手軸線に対して平行に配置されるか、および/または、(b)複数のセンサ素子がトレンチ構造の長手軸線に対して相互に対向する側に配置される。
こうして、出発基板上に個々のセンサ素子を効率的かつ省スペースに配置することができる。各センサ素子は出発基板の上部に高部領域を有し、下部に低部領域を有する。前述したように、センサ素子はセンサ電極の上部に成形され、センサ電極の下部はコンタクトのために用いられる。
本発明の製造方法はさらに、出発基板のレイアウトおよび大きさに関して、多数のセンサ素子を効率的に製造できるという利点を有する。
もちろん、出発基板には相互に平行に配向された複数のトレンチを形成することができる。このようにすれば、平面状の出発基板を本発明のセンサ素子の製造にほぼ完全に利用することができる。
本発明の他の利点および他の特徴は、以下に説明する有利な実施例から明らかである。図には本発明の実施例が概略的に示されている。
図1には平面スクリーン基板の上に配置された導体路マトリクスの無接触の検査装置の斜視図が示されている。図2のAにはマルチチャネルセンサ素子の斜視図、Bにはその平面図が示されている。図3のAには複数のマルチチャネルセンサ素子を製造するためにプレパターニングされた出発基板の平面図、Bにはその断面図、Cには出発基板でのマルチチャネルセンサ素子の空間的配置を表す概略図が示されている。図4Aにはマルチチャネルセンサ素子の製造における中間製品の平面図が示されている。ここでセンサ基板上には第1のメタライゼーション層を介して、センサ電極、接続線路、端子面および遮蔽部が形成されている。図4Bには図4Aの中間製品の斜視図が示されている。図4Cには図4Aの中間製品のセンサ電極、接続線路、端子面および遮蔽部の拡大図が示されている。図5のAにはマルチチャネルセンサ素子の完成製品の平面図、Bにはその斜視図が示されている。図6のAには可撓性の配線板にコンタクトされたマルチチャネルセンサ素子の斜視図、Bにはその断面図が示されている。
図面において、互いに相応する要素の参照符号は図の番号を表す第1位の数字だけが異なっていることに注意されたい。
図1には平面状支持体130の上に形成された導体路構造体131を無接触で検査するための検査装置100が示されている。図示の実施例によれば、平面状支持体は平面スクリーン基板130であり、その上には先行の製造ステップにおいて複数の薄膜トランジスタを接続する導体路マトリクス131を有するLCDスクリーンが製造されている。
検査装置100はフレームまたは台101を有しており、そこに収容部102が配置されている。収容部102は、図示の実施例によれば、平面スクリーン基板130の収容に用いられる固定テーブル102である。
台101には平行に配向された2つのガイド103が取り付けられている。2つのガイド103は横方向支持アーム104を支承している。横方向支持アーム104は支持部106をシフト運動可能に支承しているガイド105を有している。2つのガイド103はy方向に沿って延在しており、ガイド105はx方向に沿って延在している。
支持部106にはマルチチャネルセンサ素子150が配置されており、このマルチチャネルセンサ素子150は図示されない複数のセンサ電極を有している。ガイド103,支持アーム104,ガイド105および支持部106は図示されていない駆動モータとともに平面位置決め装置を形成している。駆動モータを相応に駆動することにより、マルチチャネルセンサ素子150は平面スクリーン基板130に対して平行に位置決めされる。ここでは、センサ電極と導体路マトリクスとのあいだに、つねに定められた数10μmの測定距離が維持される。
図2のAには検査装置100に用いられるマルチチャネルセンサ素子250が示されている。マルチチャネルセンサ素子250は段を付けられた基板251を有しており、この基板は薄膜ガラスまたはウェハからプレパターニングされている。したがって、センサ素子250は高部領域260および低部領域280を有しており、これらの領域は傾斜した移行部270を介して相互に接続されている。
高部領域260には一列に配置された複数のセンサ電極261が設けられている。高部領域260はきわめて高い平坦性を有しており、その表面262の非平坦度すなわち高さの変動は最大で±0.5μmのみである。これは、全てのセンサ電極の形状を同一に設定でき、全てのセンサ電極261の頂部をほぼ自動的に1平面内に位置決めできることを意味する。
低部領域280には複数の端子面281が設けられている。各端子面281はカバー層によって覆われており、図示されていない接続線路を介してセンサ電極261に接続されている。
図2のAから、中間領域270によって形成されている段ないし傾斜はきわめて浅い角度を有することが見て取れる。図示の実施例では、当該の角度は約5°である。接続線路はエッジのない平らな移行部を介して案内されており、公知のリソグラフィプロセスによって接続線路を製造する際に線路の破断がほとんど起こらない。
図2のBにはマルチチャネルセンサ素子250の平面図が示されている。図示の実施例によれば、マルチチャネルセンサ素子250は全部で64個のセンサ電極261を有している。センサ電極261の列に平行に、センサ素子250はx方向に沿って12mmの長さを有する。センサ素子250はさらにセンサ電極261の列に対して垂直に、y方向に沿って幅10mmを有している。ここで高部領域260は幅4mm、中間領域270は幅2.3mm、低部領域280は幅3.7mmを有する。もちろん、マルチチャネルセンサ素子250の空間寸法を別様に設定してもよい。
高部領域260にはさらにマルチチャネルセンサ素子250の製造の際に用いられる4個のセンタリングマーク252が存在している。これにより製造がいっそう精確に行われる。センタリングマーク252は例えばセンサ電極、接続線路および端子面の製造において、パターニングのためのマスクを空間的に精確に位置決めするために用いられる。
低部領域280には64個の端子面281が形成されている。各端子面281は図示されていない接続線路を介して所定の各センサ電極261へ接続されている。ここで、接続線路にはそれぞれアース端子面282を介して共通にコンタクトされる遮蔽部が設けられている。当該の遮蔽部の形状については図4Cに則して後述する。
以下に複数のマルチチャネルセンサ素子の製造方法の実施例を図3〜図6に則して説明する。ここでは上述したマルチチャネルセンサ素子250の詳細なパターンについても説明する。
図3のAには複数のマルチチャネルセンサ素子を製造するためにプレパターニングされた出発基板390の平面図が示されている。機械的研磨過程および/またはエッチング過程でのプレパターニングにより出発基板390内にトレンチ構造391が形成される。トレンチ構造により相互に間隔を置いた複数の下方の面領域391が形成される。下方の面領域391はx方向に沿って延在している。2つの下方の面領域のあいだにはそれぞれ1つずつ上方の面領域392が存在する。下方の面領域391は、長手方向に対して垂直に見て、すなわちy方向で見て、移行部中間領域393を介して上方の面領域392へ続いている。
図示の実施例によれば、下方の面領域391と上方の面領域392とは相互に平行に延在している。また、他の形状のトレンチ構造、例えばミアンダ状のトレンチ構造を構成してもよい。
図3のBには出発基板390をx方向に対して垂直に切断した断面図が示されている。出発基板390の縁の近傍、外側の上方の面領域の幅はy方向に沿って約13mmである。内側の上方の面領域は幅8.3mmである。下方の面領域391の幅は7.7mmであり、隣接する移行部中間領域393の幅はそれぞれ約2.3mmである。移行部中間領域393は上方の面領域392に対して約5°の角度を有する。上方の面領域392と下方の面領域391とのあいだのz方向の高さの差はおおよそ200μmである。もちろんマルチチャネルセンサ素子の製造に対して他の幾何学的寸法を用いることもできる。
図3のCには複数のマルチチャネルセンサ素子350が出発基板390上に配置されている様子が示されている。個々のセンサ素子350はx方向に沿って相互に隣接して複数の列として配置されている。さらに、隣接する2つの列に対応する各センサ素子350は相互に対向するように配置されている。各センサ素子350は出発基板390の上部の高部領域392と下部の低部領域391とを有する。
上部は複数のセンサ電極の配置に用いられ、下部は各センサ素子350のコンタクトに用いられる。こうして、出発基板390を用いて、個々のセンサ素子350を効率的かつ省スペースで配置することができる。出発基板390のレイアウトおよび寸法を適切に選択することにより、多数のセンサ素子350を効率的に製造することができる。
図4A,図4Bにはマルチチャネルセンサ素子450を製造する際の中間製品が示されている。図4Aには中間製品の平面図、図4Bには中間製品の斜視図が示されている。
当該の中間製品は、センサ基板451上に例えばリソグラフィによってパターニングされた第1のメタライゼーション層を有している。パターニングにより、(a)高部領域460にセンサ電極461が定義され、(b)低部領域480に端子面481が定義され、(c)段状移行部470に接続線路471が定義される。ここで、接続線路471はy方向に沿って、一方側ではセンサ電極461へ、他方側では端子面481へ延在している。また、横方向遮蔽部475も接続線路471と同様に段状移行部に形成されている。各横方向遮蔽部は電気的に相互に接続され、アース端子面482を介してコンタクトされている。
図4Cには、接続線路471にコンタクトされ、横方向遮蔽部475によって電磁放射に対して遮蔽されたセンサ電極461の拡大図が示されている。
図5のA,Bにはマルチチャネルセンサ素子550の完成製品が示されている。図5のAにはマルチチャネルセンサ素子550の平面図、Bにはマルチチャネルセンサ素子550の斜視図が示されている。
図4A,図4Bに示されている中間製品から、次のような方法ステップによってマルチチャネルセンサ素子550の完成製品が製造される。1.アルミニウムから成る第1のメタライゼーション層を被着してパターニングする。2.絶縁層、例えばケイ素窒化物層を被着し、センサ電極561,横方向遮蔽部および端子面581が露出されるようにこの絶縁層をパターニングする。3.アルミニウムから成る第2のメタライゼーション層578を被着し、例えばフォトリソグラフィにより、センサ電極561および端子面581が露出されるようにこの第2のメタライゼーション層をパターニングする。
このようにして、第2のメタライゼーション層578により、接続線路に対し、全面にわたる遮蔽電極が形成される。結果として、基板551の高部領域はセンサフィールド560となり、全部で64個のセンサ電極561が列状に配置され、これらのセンサ電極がそれぞれ遮蔽された接続線路を介して相応の端子面581へ接続される。端子面581は低部領域に位置するので、当該の低部領域をセンサ素子550の端子領域580とも称する。接続線路は移行部領域570にわたって延在している。
図6のA,Bには可撓性の配線板685にコンタクトされたマルチチャネルセンサ素子650が示されている。図6のAにはコンタクトされたマルチチャネルセンサ素子650の斜視図、図6のBにはコンタクトされたマルチチャネルセンサ素子650の側面図が示されている。
可撓性の配線板またはフレックスワイヤ685はきわめて平坦であり、低部領域680と高部領域660との差は200μmほどしかなく、可撓性の配線板685はセンサ電極を超えては突出しない。このことは、センサ電極の頂部がマルチチャネルセンサ素子650の高部領域に対応することを意味する。
可撓性の配線板685は例えばACFボンディングプロセス(異方性導電性フィルムボンディングプロセス)により相応の端子面へコンタクトされる。もちろん可撓性の配線板685を従来のワイヤボンディングプロセスにより端子面へコンタクトすることもできる。
本発明を実施例に則して説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。本発明の全ての特徴は単独でも任意に組み合わせても本発明の対象となりうる。これは当該の特徴ないしその組み合わせが本発明の実施例に明示的に挙げられていない場合にも当てはまる。
検査装置の斜視図である。 マルチチャネルセンサ素子の斜視図および平面図である。 出発基板の平面図、断面図および拡大平面図である。 マルチチャネルセンサ素子の中間製品の平面図である。 マルチチャネルセンサ素子の中間製品の斜視図である。 マルチチャネルセンサ素子の中間製品の拡大平面図である。 マルチチャネルセンサ素子の完成製品の平面図および斜視図である。 可撓性の配線板に接合されたマルチチャネルセンサ素子の斜視図および側面図である。
符号の説明
100 検査装置、 101 台、 102 収容部/固定テーブル、 103 ガイド(yガイド)、 104 横方向支持アーム、 105 ガイド(xガイド)、 106 支持部、 110 評価ユニット、 130 平面状支持体/スクリーン基板、 131 導体路構造体/導体路マトリクス、 150 センサ素子、 250,350,450,550,650 マルチチャネルセンサ素子、 251,451,551,651 基板/薄膜ガラス/ウェハ、 252 センタリングマーク、 260,460,560,660 高部領域/センサ領域、 261,461,561 センサ電極、 270,470,570,670 段状移行部、 280,480,580,680 低部領域/端子領域、 281,481,581 端子面、 282,482,582 アース端子面、 350 マルチチャネルセンサ素子、 390 出発基板、 391 トレンチ構造体/低部領域、 392 高部領域、 393 移行部中間領域、 460 高部領域/センサ領域、 471 接続線路、 475 遮蔽部、 578 メタライゼーション層、 580 低部領域/端子領域、 685 可撓性の配線板/フレックスワイヤ

Claims (26)

  1. 平面状支持体(130)の上に形成された導体路構造体(131)を検査するセンサ素子において、
    当該のセンサ素子(250,350,450,550,650)は機械的にパターニングされた基板(251,451,551,651)を有しており、ここで基板(251)は高部領域(260,360,460,560,660)と低部領域(280,380,480,580,680)と該2つの領域を相互に接続する段状移行部(270,370,470,570,670)とを有しており、該高部領域の上に複数のセンサ電極(261,461,561)が形成されており、さらに、該複数のセンサ電極の電気コンタクトのために、各センサ電極から前記低部領域まで延在する複数の接続線路(471)が各センサ電極に対応して設けられている
    ことを特徴とするセンサ素子。
  2. 前記高部領域(260,360,460,560,660)は平坦な表面(262)を有している、請求項1記載のセンサ素子。
  3. 前記センサ電極(261,461,561)および/または前記接続線路(471)は薄膜形成技術および/または微細パターニング技術により製造されている、請求項1または2記載のセンサ素子。
  4. 前記接続線路(471)からの電磁放射および/または前記接続線路(471)への電磁放射を少なくとも低減する遮蔽部(475)が付加的に設けられている、請求項1から3までのいずれか1項記載のセンサ素子。
  5. 前記基板は薄膜ガラス(251,451,551,651)である、請求項1から4までのいずれか1項記載のセンサ素子。
  6. 前記基板はウェハである、請求項1から4までのいずれか1項記載のセンサ素子。
  7. 前記ウェハはシリコンウェハである、請求項6記載のセンサ素子。
  8. 当該のセンサ素子のコンタクトのために前記低部領域(280,380,480,580,680)に複数の電気端子面(281,481,581)が付加的に設けられており、各端子面(281,481,581)は各センサ電極(261,461,561)に配属されておりかつ前記接続線路(471)に電気的に接続されている、請求項1からまでのいずれか1項記載のセンサ素子。
  9. 複数の駆動線路を備えた可撓性の配線板(685)が付加的に設けられており、ここで各駆動線路は前記電気端子面(281,481,581)に接続されている、請求項記載のセンサ素子。
  10. 前記可撓性の配線板(685)は少なくとも1つの平面状の遮蔽部を有する、請求項記載のセンサ素子。
  11. 前記段状移行部と前記高部領域および/または前記低部領域とのあいだは浅い角度をなしている、請求項1から10までのいずれか1項記載のセンサ素子。
  12. 前記センサ素子は、スクリーン基板(130)の上に形成された導体路マトリクス(131)を無接触で検査するセンサ素子である、請求項1から11までのいずれか1項記載のセンサ素子。
  13. 前記複数のセンサ電極は一列に配置されている、請求項1から12までのいずれか1項記載のセンサ素子。
  14. 平面状支持体(130)の上に形成された導体路構造体(131)の検査装置において、
    当該の装置は、台(101)、平面状支持体(130)を収容するために該台に配置された収容部(102)、導体路構造体(131)を検査するための請求項1から12までのいずれか1項記載の少なくとも1つのセンサ素子(150,250,350,450,550,650)、および、該センサ素子および/または前記収容部に結合されて前記台に配置された位置決め装置(103,104,105,106)が設けられており、前記センサ素子は前記平面状支持体に対して相対的に、前記導体路構造体に平行な平面において位置決めされることを特徴とする
    導体路構造体の検査装置。
  15. 前記センサ素子によって形成された測定信号を評価する評価ユニット(110)が付加的に前記センサ素子に後置接続されている、請求項14記載の検査装置。
  16. 前記検査装置は、スクリーン基板(130)の上に形成された導体路マトリクス(131)を無接触で検査する装置である、請求項14または15記載の検査装置。
  17. 平面状支持体(130)の上に形成された導体路構造体(131)の検査方法において、
    請求項1から12までのいずれか1項記載のセンサ素子(150,250,350,450,550,650)を位置決め装置により導体路構造体に対して所定の測定距離に位置決めするステップ、
    センサ電極(261,461,561)と前記導体路構造体とのあいだに電圧を印加するステップ、
    前記平面状支持体に対して相対的に前記位置決め装置を駆動することにより、前記センサ素子を前記導体路構造体に平行な平面において運動させるステップ、
    前記センサ素子に接続された少なくとも1つの接続線路(471)を通る電流を測定するステップ、ならびに、
    前記導体路構造体の少なくとも1つの部分領域の局所的な電圧状態を検出するステップ
    を有する
    ことを特徴とする導体路構造体の検査方法。
  18. 前記センサ素子を格子状に運動させることにより前記導体路構造体(131)を走査する、請求項17記載の方法。
  19. 前記センサ電極と前記導体路構造体とのあいだに振幅変調電圧が印加される、請求項17または18記載の方法。
  20. 前記導体路構造体(131)はスクリーン基板(130)の上に形成された導体路マトリクス(131)であり、
    該導体路マトリクス(131)は無接触で検査される、請求項17から19までのいずれか1項記載の方法。
  21. 平面状支持体(130)の上に形成された導体路構造体(131)を検査するセンサ素子の製造方法において、
    少なくとも1つのトレンチ構造(391)を出発基板(390)内に形成して該出発基板に高部領域および低部領域ならびにこれら2つの領域を接続する移行部中間領域(393)を形成するステップ、複数のセンサ電極を前記高部領域に形成するステップ、各センサ電極を各センサ電極から前記低部領域まで延在する接続線路(471)に対応させるステップ、および、請求項1から12までのいずれか1項記載の少なくとも1つのセンサ素子が切り出されるように前記出発基板を個別化するステップを有しており、ここで、前記センサ素子の前記高部領域が前記出発基板の前記高部領域に対応しており、前記センサ素子の前記低部領域が前記出発基板(390)の前記低部領域に対応しており、前記センサ素子の移行部が前記出発基板の前記移行部中間領域に対応している
    ことを特徴とする製造方法。
  22. 前記高部領域から前記低部領域まで延在する横方向遮蔽部(475)を前記接続線路に隣接して形成するステップを付加的に有する、請求項21記載の製造方法。
  23. 第1のメタライゼーション層を形成して接続線路を露出させるステップ、絶縁層を被着するステップ、センサ電極および横方向遮蔽部を絶縁層から露出させるステップ、第2のメタライゼーション層を被着して、横方向遮蔽部(475)および第2のメタライゼーション層(578)を相互に電気的に接続するステップ、ならびに、センサ電極を第2のメタライゼーション層(578)から露出させるステップを付加的に有する、請求項22記載の製造方法。
  24. 可撓性の配線板を介して接続線路をコンタクトするステップを付加的に有する、請求項21から23までのいずれか1項記載の製造方法。
  25. 複数のセンサ素子を出発基板上に配置し、複数のセンサ素子を相互に隣接して一列に、トレンチ構造(391)の長手軸線に対して平行に配置するか、および/または、複数のセンサ素子をトレンチ構造の長手軸線に対して相互に対向する側に配置する、請求項21から24までのいずれか1項記載の製造方法。
  26. 前記センサ素子は、スクリーン基板(130)の上に形成された導体路マトリクス(131)を無接触で検査するセンサ素子である、請求項21から25までのいずれか1項記載の製造方法。
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