JPH11121553A - ウェハ一括型測定検査のためプローブカードおよびそのプローブカードを用いた半導体装置の検査方法 - Google Patents

ウェハ一括型測定検査のためプローブカードおよびそのプローブカードを用いた半導体装置の検査方法

Info

Publication number
JPH11121553A
JPH11121553A JP28639297A JP28639297A JPH11121553A JP H11121553 A JPH11121553 A JP H11121553A JP 28639297 A JP28639297 A JP 28639297A JP 28639297 A JP28639297 A JP 28639297A JP H11121553 A JPH11121553 A JP H11121553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe card
wafer
chips
probe
blocks
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28639297A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Nakano
武志 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP28639297A priority Critical patent/JPH11121553A/ja
Publication of JPH11121553A publication Critical patent/JPH11121553A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一時に検査するチップの数を最適化できるウ
ェハ一括型プローブカードおよびそのプローブカードを
用いた半導体装置の検査方法を提供する。 【解決手段】 二次元的に配列された複数のプローブ電
極と、複数のプローブ電極に電気的に接続された多層配
線基板とを備えたプローブカードであって、ウェハ内に
含まれる複数のチップからブロック単位でデータ(Dat
a)を読み出すことができるようにデータ線を配置して
いる。各ブロックa〜jに含まれるチップ数は、測定装
置が一度に検査可能な最大チップ数に近い数に設定さ
れ、ブロック総数を最小化している。その結果、ウェハ
上の全チップを検査するために必要な検査回数を最小に
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェハ一括型測定
検査のためプローブカードおよびそのプローブカードを
用いた半導体装置の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置(以後、「半
導体装置」と称する。)を搭載した電子機器の小型化及
び低価格化の進展は目ざましく、これに伴って、半導体
装置に対する小型化及び低価格化の要求が強くなってい
る。
【0003】通常、半導体装置は、半導体チップとリー
ドフレームとがボンディングワイヤによって電気的に接
続された後、半導体チップ及びリードフレームが樹脂又
はセラミクスにより封止された状態で供給され、プリン
ト基板に実装される。ところが、電子機器の小型化の要
求から、半導体装置を半導体ウエハから切り出したまま
の状態(以後、この状態の半導体装置をベアチップと称
する。)で回路基板に直接実装する方法が開発され、品
質が保証されたベアチップを低価格で供給することが望
まれている。
【0004】ベアチップに対して品質保証を行なうため
には、半導体装置に対してウェハ状態でバーンイン等の
検査をする必要がある。ところが、半導体ウェハ上に形
成されている複数のベアチップに対して1個又は数個づ
つ何度にも分けて検査を行なうことは多くの時間を要す
るので、時間的にもコスト的にも現実的ではない。そこ
で、全てのベアチップに対してウェハ状態で一括してバ
ーンイン等の検査を行なうことが要求される。
【0005】ベアチップに対してウェハ状態で一括して
検査を行なうには、半導体ウェハ上に形成された複数の
半導体チップの電極に電源電圧や信号を同時に印加し、
該複数の半導体チップを動作させる必要がある。このた
めには、非常に多く(通常、数千個以上)のプローブ針
を持つプローブカードを用意する必要があるが、このよ
うにするには、従来のニードル型プローブカードではピ
ン数の点からも価格の点からも対応できない。
【0006】そこで、ウェハ上の多数のパッド電極に対
してプローブ電極を一括的にコンタクトできるプローブ
カードが提案されている(特開平7−231019号公
報)。この技術によれば、プローブカードに多数のバン
プを形成し、これらのバンプをプローブ電極として用い
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ウェハ一括型のプロー
ブカードを用いてバーンイン検査などの測定検査を行う
場合、各ウェハに含まれる多数のチップを同時に動作さ
せることになる。バーンイン検査中にチップからデータ
を読み出そうとする場合、測定装置が一度に読み出すこ
とのできるチップ数に限りがある。また、ウェハは円形
であるため、その中に配列されるチップの数は行ごと
に、または列ごとに異なる。このため、同一行(または
同一列)に属するチップごとにデータを読みだそうとす
ると、データ読み出しの対象となるチップの数が行ごと
に(または列ごとに)変化する。このことは、結果的に
データ読み出しの効率を悪化させ、データ読み出しの回
数を増加させることになり、検査時間を増大させる。
【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、一時に検査するチップ
の数を最適化できるウェハ一括型プローブカードおよび
そのプローブカードを用いた半導体装置の検査方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のプローブカード
は、二次元的に配列された複数のプローブ電極と、前記
複数のプローブ電極に電気的に接続された多層配線基板
とを備えたプローブカードであって、前記多層配線基板
中の多層配線は、複数のデータ線を含み、前記複数のデ
ータ線は、ウェハ内に含まれる複数のチップから、複数
行に属するチップを含むブロックを含むブロックの単位
で、データを読み出すことができるように配置されてい
る。
【0010】前記ブロックは、測定装置が一度に測定で
きるチップ数に等しいか又はそれよりも少ない数のチッ
プを含むことが好ましい。
【0011】前記ブロックの総数は、与えられた数のチ
ップを含むウェハに対して最小化されていることが好ま
しい。
【0012】一枚の測定対象ウェハに含まれるチップの
数をX個、前記ブロックの総数をm個、測定装置が一度
に測定できるチップの最大数をn個とした場合に、X=
n×(m−1)+r (mは自然数、rはn以下の自然
数)の関係が成り立つことが好ましい。
【0013】前記プローブ電極はバンプ電極であっても
よい。
【0014】前記プローブ電極と前記多層配線基板との
間において、前記プローブ電極を前記多層配線に電気的
に接続するための導電性ゴムを備えていてもよい。
【0015】前記プローブ電極が剛性リングに張力を持
った状態で張られた薄膜上に形成されていてもよい。
【0016】前記プローブ電極は前記多層配線の少なく
とも一部から形成されていてもよい。
【0017】本発明の半導体装置の検査方法は、上記プ
ローブカードを用いて行う半導体装置の検査方法であっ
て、前記ウェハ内に含まれる前記複数のチップから前記
ブロック単位でデータを読み出す工程を包含する。
【0018】
【発明の実施の形態】まず、本発明の理解を容易にする
ため、本発明が適用されるウェハ一括型測定・検査技術
を説明する。
【0019】図1には、ウェハ上の多数のパッド電極に
対してプローブ電極を一括的にコンタクトできるプロー
ブカード1が示されている。測定・検査の対象となる素
子・回路が形成されたウェハ(例えば直径200mmの
シリコンウェハ)2は、チップ状に分割されることな
く、そのままの状態でウェハトレイ3上に載置される。
測定・検査に際して、ウェハ2はプローブカード1とウ
ェハトレイ3との間に挟まれる。プローブカード1とウ
ェハトレイ3との間にできる僅かな空間は、シールリン
グ4によって大気からシールされる。その空間を真空バ
ルブ5を介して減圧する(例えば大気圧に比べて200
ミリトール程度減圧する)ことにより、プローブカード
1は大気圧の力をかりて均等にウェハ2を押圧する。そ
の結果、プローブカード1のプローブ電極は、広いウェ
ハ2の全面にわたって均等な力でウェハ2上のパッド電
極を押圧することができる。プローブカード1上の多数
のプローブ電極がウェハ2上の所定のパッド電極と確実
に接触するためには、接触の前に、プローブカード1と
ウェハ2との間のアライメントを高精度で実行する必要
がある。
【0020】このようなウェハ一括型の測定・検査技術
によれば、ウェハ2の全面に形成された数千から数万個
以上の多数のパッド電極に対して、プローブカード1に
形成した多数のプローブ電極を同時にしかも確実にコン
タクトさせることができる。
【0021】図2は、本発明のプローブカード20の断
面構成例を示している。
【0022】このプローブカード20は、測定・検査装
置に電気的に接続されることになる多層配線基板21
と、バンプ付きポリイミド薄膜22と、それらの間に設
けられた局在型異方導電性ゴム23とを少なくとも備え
ている。局在型異方導電性ゴム23は、多層配線基板2
1の電極配線21bとバンプ付きポリイミド薄膜22の
バンプ22bとを電気的に接続する弾性部材である。図
2では、上記3つの部材21〜23が縦方向に分離され
た状態が示されているが、これらの部材21〜23を密
着固定することにより、一枚のプローブカード20が形
成される。
【0023】多層配線基板21としては、ガラス基板2
1a上に多層配線21bが形成されたものを使用でき
る。ガラス基板21aは、広い面積にわたって高い平坦
性を持つものが比較的容易に作製され得るので好まし
い。また、ガラスの熱膨張係数はシリコンウェハの熱膨
張係数に近いため、ガラスは、特にバーンイン用プロー
ブカードの多層配線基板の材料として好適である。
【0024】多層配線21bの形成は、公知の薄膜堆積
技術とパターニング技術を用いて行える。たとえば、銅
(Cu)などの導電性薄膜をスパッタリング法等により
ガラス基板21a上に堆積した後、フォトリソグラフィ
およびエッチング工程で導電性薄膜をパターニングすれ
ば、任意のパターンを持った配線21bを形成すること
ができる。異なるレベルの配線21bは、層間絶縁膜2
1cにより分離される。層間絶縁膜21cは、たとえば
ポリイミド薄膜をスピンコート等の方法でガラス基板2
1a上に形成することで得られる。多層配線21bは、
面内に二次元的に配列される多数のバンプ(プローブ電
極)22bをプローブカード20の周辺領域に設けられ
た不図示の接続電極やコネクタにに電気的に接続し、外
部の検査装置や検査回路とプローブ電極22bとの電気
的接続を可能にするものである。
【0025】バンプ付きポリイミド薄膜22は、たとえ
ば次のようにして得られる。まず、厚さ18μm程度の
ポリイミド薄膜22aと厚さ35μm程度の銅薄膜とが
二層になった基材に多数の開口部(内径20〜30μm
程度)を設ける。電解メッキなどの方法を用いて各開口
部をNi等の金属材料で埋め込み、バンプ22bを形成
する。ポリイミド薄膜22aから銅薄膜の不要部分をエ
ッチングで除去すれば、図示されるようなバンプ付きポ
リイミド薄膜22が得られる。バンプ22bの高さは、
一例としては、約20μm程度である。バンプの横方向
サイズは、40μm程度である。ポリイミド薄膜22a
のどの位置にバンプ22bを形成するかは、測定対象ウ
ェハ25のどの位置にパッド電極26が形成されている
かに依存して決定される。
【0026】局在型異方導電性ゴム23は、シリコーン
製ゴムのシート(厚さ200μm程度)23a内の特定
箇所に導電性粒子23bが配置されており、その箇所で
導通方向(膜厚方向)に鎖状につなげたものである。多
層配線基板21とバンプ22bとの間に、弾力性を持っ
たゴムを介在させることにより、ウェハ25上の段差や
ウェハ25のそりの影響を受けることなく、プローブカ
ード20のバンプ22bとウェハ25上の電極26との
間のコンタクトを確実に実現することができる。
【0027】このようなプローブカード20をバーンイ
ン検査に使用する場合、ポリイミド薄膜22aの熱膨張
係数(約16×10-6/℃)とウェハ25の熱膨張係数
(約3×10-6/℃)とが異なるため、バーンインのた
めの加熱時に、ポリイミド薄膜22a上のバンプ22b
の位置がウェハ25上のパッド電極26の位置に対して
横方向にずれてしまう。この位置ズレは、ウェハ25の
中央部よりも周辺部で大きくなり、ウェハ25とプロー
ブカード20との間で正常な電気的コンタクトがとれな
くなる。このような問題を解決するには、特開平7−2
31019号公報に開示されているように、熱膨張係数
がシリコンウェハに近いセラミックリングなどの剛性リ
ング(不図示)にポリイミド薄膜22aを張りつけ、そ
のポリイミド薄膜22aにあらかじめ張力を与えておく
ことが有効である。この場合、ポリイミド薄膜22aを
剛性リングに張りつけてから、バンプ22bを形成する
方がよい。バンプ22bの位置がずれにくいからであ
る。
【0028】ウェハ25は、ウェハトレイ28に配置さ
れる。ウェハ25を搭載したウェハトレイ28がプロー
ブカード20に対して適切な位置にくるようにアライメ
ント工程を行った後、プローブカード20とウェハトレ
イ28との間隔が縮小される。その結果、ウェハ25上
のパッド電極26とプローブカード20のバンプ22b
とが物理的にコンタクトする。前述のように、プローブ
カード20とウェハトレイ28との間のシールされた空
間を減圧することにより、各バンプ22bがほぼ均等な
力をもってウェハ25上のパッド電極26を押圧するこ
となる。その後、不図示の駆動回路や検査回路からの電
気信号および電源電圧が、プローブカード20のバンプ
22を介してウェハ25上のパッド電極26に供給され
る。バーンイン検査の場合、プローブカード20、ウェ
ハ25およびウェハトレイ28は、図3に示されるよう
な状態で、一体的にバーンイン装置に挿入され、加熱さ
れる。
【0029】検査・測定の間、および、その前後におい
て、プローブカード20、ウェハ25およびウェハトレ
イ28は、図3に示されるような状態に維持される。前
述の密閉空間が減圧状態にあるウェハトレイ28は、プ
ローブカード20から離脱することなく、これらの部材
は一体的にウェハ25を狭持している。
【0030】ウェハ一括型の検査・測定が終了すると、
プローブカード20とトレイ28との間にできた密閉空
間の圧力を上昇させ、大気圧程度に回復させる。その結
果、トレイ28はプローブカード20から分離され、中
からウェハ25が取り出される。
【0031】以下に、図4(a)、(b)および図5〜
図8を参照しながら、本発明によるプローブカード、お
よびそのプローブカードを用いたウェハ一括型検査方法
の実施形態を詳細に説明する。
【0032】図4(a)は、ウェハ上に含まれる複数の
半導体集積回路チップ(以下、「チップ」と称する)の
うちの1つのチップ上における入出力用パッド50〜5
3およびチップ選択信号用パッド54の配置例を模式的
に示している。この配置はあくまでも一例にすぎない。
なお、本願明細書では、ダイシング等によって最終的に
ウェハから切り出される各チップを、ウェハから切り出
される前の状態においても、「チップ」と称することと
する。一枚のウェハに含まれるチップの数は、ウェハサ
イズとチップサイズとに依存して変化するが、典型的に
は数百個である。
【0033】図4(b)は、本実施形態にかかるプロー
ブカード上のデータ入出力線55〜58およびチップ選
択信号線59並びにバンプ電極60の一部について、そ
のレイアウトの一例を示している。図4(b)の各バン
プ60は、図4(a)の入出力用パッド50〜53およ
びチップ選択信号用パッド54にコンタクトするように
配置されている。なお、図4(b)は、バンプ60およ
び配線55〜59をウェハ上のパッド50〜53にコン
タクトさせた状態において、プローブカードを透過する
ように見た場合のバンプ60および配線55〜59のレ
イアウトを示している。
【0034】現実のプローブカード上には、他の配線と
それに接続するバンプも多数設けられている。それら種
類の異なる配線は、相互に短絡しないように絶縁膜を介
して絶縁分離されている。図4(b)のデータ入出力線
55〜58はチップ選択信号線59とは異なるレベルに
形成されており、相互に絶縁分離されている。
【0035】本実施形態では、図4(a)に示すよう
に、チップの内部回路41内にチップ選択回路42が設
けられており、このチップ選択回路42は、チップ選択
信号用パッド59に接続されている。ウェハ一括型バー
ンイン検査に際しては、ウェハ上のある領域に含まれる
チップのチップ選択回路42が、それぞれのチップ選択
信号用パッド54を介して、プローブカード上の共通の
チップ選択線59からチップ選択信号を受け取る。内部
回路41と入出力用パッド50〜53との間には、出力
回路が設けられるが、図4(a)では簡単化のため出力
回路は図示されていない。
【0036】本実施形態では、ウェハ内のチップを図5
の実線で区画されるブロックに分け、各ブロックに含ま
れるチップには共通のチップ選択信号を供給するように
プローブカードを構成している。図6は、図5のブロッ
クをわかりやすく示している。本実施形態では、一枚の
ウェハ内に含まれる140個のチップを10個のブロッ
クa〜jに分けているので、各ブロックa〜jには、複
数の行に属する14個のチップが含まれることになる。
【0037】ブロックa〜jのうちの1つのブロックを
選択することによって、そのブロックに含まれるすべて
のチップのデータを一斉に読み出すことができる。例え
ば、ブロックbに含まれるチップからデータを読み出す
場合を例にとり、そのために使用されるデータ入出力線
のレイアウトを図7に示す。図7は、ブロックb内のチ
ップからデータを読み出す際に使用されるデータ入出力
線のレイアウト例を示している。図7は、簡単化のた
め、各チップに対して1本のデータ入出力線が接続して
いるように記載されているが、本実施形態では、図4
(b)に示すように、各チップに4本のデータ入出力線
55〜58を接続している。また、図7では、各データ
入出力線が図中のY方向に沿って延びているが、X方向
に沿って延びるように配置しても良い。チップのどの部
分にどのようにパッドが配置されるかなどに応じて、最
適なレイアウトは変化する。
【0038】図8は、ブロックbに含まれるチップにチ
ップ選択信号を供給するために使用されるチップ選択信
号線のレイアウト例を示している。同じブロックに含ま
れる複数のチップの各々に対して別々のデータ入出力線
が接続されるのに対して、チップ選択信号線は各チップ
に共通に接続されてもよい。その結果、そのチップ選択
信号線にチップ選択信号を印加すると、対応するブロッ
ク(例えばブロックb)に含まれるチップを一斉に動作
させることができる。
【0039】このような構成を採用することによって、
ウェハ内の多数のチップからいくつかのチップ群を選択
し、選択したチップ群に対して、データ入出力などの各
種の動作を一斉に実行させることができる。しかも、同
時選択可能なチップの数が、本実施形態では、等しい数
(14個)に設定されている。ここで、重要な点は、こ
のチップ数が、バーンイン検査装置などの装置が一度に
読み出すことのできる最大チップ数に等しいか、また
は、最大チップ数よりも少なく、かつ、最大チップ数に
近い値に設定されていることである。一つのブロックに
含めるべきチップの数が最大チップ数よりも小さく設定
されることは当然のこととして、チップ数を最大チップ
数に近い値に設定するのは、一枚のウェハに含まれるす
べてのチップに対して、できるだけ少ない回数でデータ
読み出しを実行するためである。測定検査装置が一度に
測定できる最大チップ数は、各チップから読み出される
データのビット幅にも依存する。図4(a)および
(b)に示す例では、各チップが4個のデータ入出力用
パッド電極を備えており、それに応じて、プローブカー
ド上のデータ入出力線の数も4本になっている。また、
その例では、データの入力と出力とをデータ入出力線を
用いて実行しているが、本発明は、このような場合に限
定されるものではない。チップの構成によっては、デー
タ入力線とデータ出力線とを別個に設けることになる。
【0040】測定装置によっては、上述の最大チップ数
が20個となる場合がある。この場合において、140
個のチップを検査対象とするとき、140個のチップを
7つのブロックに分割して検査を行うことが最も好まし
い。この場合において、チップの数が141個から16
0個の範囲内にあるウェハを検査対象とするとき、ブロ
ック数は8つにするのが最も好ましい。そのとき、7つ
のブロックにはそれぞれ20個のチップを割り当て、他
の1つのブロックには残りのチップ(1個から20個)
を割り当ててもいい。また、可能ならば、各ブロックに
含まれるチップ数を17個から20個の範囲でばらつか
せても良い。重要な点は、9つ以上のブロックに分けな
いことである。9つ以上のブロックにわけると、8つの
ブロックにわける場合よりも、検査回数が余分に1回増
えるからである。
【0041】今、一枚のウェハに含まれるチップの総数
をX個、測定装置で一度に測定できるチップの最大数を
n個とした場合に、X=n×(m−1)+r (mは自
然数、rはn以下の自然数)が成立したとする。この場
合、ブロックの総数をm個にすることが最も好ましい。
逆に、各ブロック内のチップ数をn個以下にしながら、
ブロックの総数がm個となるようにブロック分けが行わ
れていれば、検査回数は最小化されるので、各ブロック
の具体的な平面レイアウトは任意である。図5および図
6に示すレイアウトは、あくまでもブロック分けの一例
に過ぎない。
【0042】なお、各ブロックに含まれるチップに対し
て、厳密な意味で「同時に」動作を開始させる必要はな
い。同一ブロック内のチップ間で、動作開始時刻に僅か
の遅れ(例えば数十ナノ秒程度の遅れ)を生じさせても
良い。そのような遅れは、チップ動作開始直後に多数の
チップを流れる電流のピーク値を低減するために好まし
い場合がある。
【0043】図2に示すプローブカードの一例では、局
在型異方導電性ゴム23を用いて、多層配線基板中の多
層配線とバンプとを電気的に接続しているが、局在型異
方導電性ゴム23を用いることなく、直接に、多層配線
とバンプとを接触させても良い。また、逆に、測定対象
のウェハ上にバンプを形成しておけば、プローブカード
の側にバンプを形成する必要もなくなる。その場合は、
プローブカードの局在型異方導電性ゴム23の先端部分
を、ウェハ上のバンプに押圧するようにすれば、ウェハ
一括型測定・検査が実行できる。また、局在型異方導電
性ゴム23を用いることなく、多層配線基板の多層配線
を直接にウェハ上のバンプにコンタクトさせても良い。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、ウェハ内に含まれる複
数のチップから、ブロック単位でデータを読み出すこと
ができるので、一度に測定できるチップの数を装置の限
界レベルに近い状態で各回の検査を行える。このため、
与えられたウェハ及び測定装置の性能のもとで検査回数
を最小化できる。また、ブロック単位でデータを読み出
せるようにデータ線をプローブカード上に配するため、
結果的に、各データ線の距離が短縮される。そのため、
信号遅延が少なくなり、高速で検査を行うことが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウェハ一括型の測定・検査技術を説明するため
の斜視図。
【図2】ウェハ一括型の測定・検査技術に用いられるプ
ローブカード、ウェハおよびウェハトレイの構成を示す
断面図。
【図3】測定時におけるプローブカード、ウェハおよび
ウェハトレイの関係を示す断面図。
【図4】(a)は、ウェハ上に含まれるチップ上におけ
る入出力用パッドおよびチップ選択信号用パッドの配置
例を模式的に示す平面レイアウト図、(b)は、本実施
形態にかかるプローブカード上のデータ入出力線および
チップ選択信号線並びにバンプ電極の一部の平面レイア
ウト図。
【図5】本発明の実施形態にかかるウェハ上のチップと
そのブロックとの関係を示す平面図。
【図6】図5のブロックを明瞭に示す平面図。
【図7】ブロックbに含まれるチップからデータを読み
出す時に使用されるデータ線の平面レイアウト図。
【図8】ブロックbに含まれるチップにチップ選択信号
を供給するために使用されるチップ選択信号線の平面レ
イアウト図。
【符号の説明】
1 プローブカード 2 ウェハ(例えば直径200mmのシリコンウェ
ハ) 3 ウェハトレイ 4 シールリング 5 真空バルブ 20 プローブカード 21 多層配線基板 21a ガラス基板 21b 電極配線 21c 層間絶縁膜 22 バンプ付きポリイミド薄膜 22a ポリイミド薄膜 22b バンプ 23 局在型異方導電性ゴム 25 ウェハ 26 パッド電極 28 ウェハトレイ 50〜53 入出力用パッド 54 チップ選択信号用パッド 55〜59 プローブカード上の配線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次元的に配列された複数のプローブ電
    極と、 前記複数のプローブ電極に電気的に接続された多層配線
    基板とを備えたプローブカードであって、 前記多層配線基板中の多層配線は、複数のデータ線を含
    み、前記複数のデータ線は、ウェハ内に含まれる複数の
    チップから、複数行に属するチップを含むブロックを含
    むブロックの単位で、データを読み出すことができるよ
    うに配置されていることを特徴とするプローブカード。
  2. 【請求項2】 前記ブロックは、測定装置が一度に測定
    できるチップ数に等しいか又はそれよりも少ない数のチ
    ップを含むことを特徴とする請求項1記載のプローブカ
    ード。
  3. 【請求項3】 前記ブロックの総数は、与えられた数の
    チップを含むウェハに対して最小化されていることを特
    徴とする請求項2記載のプローブカード。
  4. 【請求項4】 一枚の測定対象ウェハに含まれるチップ
    の数をX個、前記ブロックの総数をm個、測定装置が一
    度に測定できるチップの最大数をn個とした場合に、X
    =n×(m−1)+r (mは自然数、rはn以下の自
    然数)の関係が成り立つことを特徴とする請求項2記載
    のプローブカード。
  5. 【請求項5】 前記プローブ電極がバンプ電極であるこ
    とを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のプロ
    ーブカード。
  6. 【請求項6】 前記プローブ電極と前記多層配線基板と
    の間において、前記プローブ電極を前記多層配線に電気
    的に接続するための導電性ゴムを備えていることを特徴
    とする請求項5記載のプローブカード。
  7. 【請求項7】 前記プローブ電極が剛性リングに張力を
    持った状態で張られた薄膜上に形成されていることを特
    徴とする請求項5記載のプローブカード。
  8. 【請求項8】 前記プローブ電極は前記多層配線の少な
    くとも一部から形成されていることを特徴とする請求項
    1から4のいずれかに記載のプローブカード。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれかに記載のプロ
    ーブカードを用いて行う半導体装置の検査方法であっ
    て、 前記ウェハ内に含まれる前記複数のチップから前記ブロ
    ックの単位でデータを読み出す工程を包含することを特
    徴とする半導体装置の検査方法。
JP28639297A 1997-10-20 1997-10-20 ウェハ一括型測定検査のためプローブカードおよびそのプローブカードを用いた半導体装置の検査方法 Pending JPH11121553A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28639297A JPH11121553A (ja) 1997-10-20 1997-10-20 ウェハ一括型測定検査のためプローブカードおよびそのプローブカードを用いた半導体装置の検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28639297A JPH11121553A (ja) 1997-10-20 1997-10-20 ウェハ一括型測定検査のためプローブカードおよびそのプローブカードを用いた半導体装置の検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11121553A true JPH11121553A (ja) 1999-04-30

Family

ID=17703815

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28639297A Pending JPH11121553A (ja) 1997-10-20 1997-10-20 ウェハ一括型測定検査のためプローブカードおよびそのプローブカードを用いた半導体装置の検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11121553A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007287827A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Elpida Memory Inc プローブカード及び半導体ウエハ測定方法
DE112005001223T5 (de) 2005-08-09 2008-07-17 Kabushiki Kaisha Nihon Micronics, Musashino Sondenbaugruppe
WO2009147724A1 (ja) * 2008-06-02 2009-12-10 株式会社アドバンテスト 試験用ウエハユニットおよび試験システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112005001223T5 (de) 2005-08-09 2008-07-17 Kabushiki Kaisha Nihon Micronics, Musashino Sondenbaugruppe
JP2007287827A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Elpida Memory Inc プローブカード及び半導体ウエハ測定方法
WO2009147724A1 (ja) * 2008-06-02 2009-12-10 株式会社アドバンテスト 試験用ウエハユニットおよび試験システム
JPWO2009147724A1 (ja) * 2008-06-02 2011-10-20 株式会社アドバンテスト 試験用ウエハユニットおよび試験システム
KR101138199B1 (ko) * 2008-06-02 2012-05-10 가부시키가이샤 어드밴티스트 시험용 웨이퍼 유닛 및 시험 시스템
US8378700B2 (en) 2008-06-02 2013-02-19 Advantest Corporation Wafer unit for testing semiconductor chips and test system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6215321B1 (en) Probe card for wafer-level measurement, multilayer ceramic wiring board, and fabricating methods therefor
US20040135593A1 (en) Fabrication method of semiconductor integrated circuit device and its testing apparatus
US5534784A (en) Method for probing a semiconductor wafer
JP2008504559A (ja) パターン化された導電層を有する基板
JP2000306961A (ja) プローブカード及び半導体装置の試験方法
JP2010276541A (ja) 薄膜プローブシートおよびその製造方法、プローブカード、ならびに半導体チップ検査装置
JP4343256B1 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4535494B2 (ja) 薄膜プローブシートの製造方法および半導体チップの検査方法
KR20050106581A (ko) 범프 테스트를 위한 플립 칩 반도체 패키지 및 그 제조방법
US20040012405A1 (en) Probe card with full wafer contact configuration
JP2003297887A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法および半導体検査装置
KR100280952B1 (ko) 패키지로 실장된 베어칩에 결합된 기생 부품과 등가인 더미 부품과 함께 직접되는 프로브카드
JPH11121553A (ja) ウェハ一括型測定検査のためプローブカードおよびそのプローブカードを用いた半導体装置の検査方法
JPH11154694A (ja) ウェハ一括型測定検査用アライメント方法およびプローブカードの製造方法
JP3842879B2 (ja) ウェハ一括型プローブカードおよび半導体装置の検査方法
JP2001110858A (ja) 半導体装置およびその製造方法、ならびにバーンイン装置
JP4192156B2 (ja) 半導体装置の検査方法
JP3330532B2 (ja) ウェハ一括型測定検査用プローブカード
JP3832945B2 (ja) 半導体装置の製造方法、半導体ウェハおよびその半導体ウェハを用いて行う半導体装置の検査方法、バーンイン装置
JPH11121570A (ja) 半導体装置およびその検査方法
JP3792026B2 (ja) 半導体装置およびその検査方法
JP4877465B2 (ja) 半導体装置、半導体装置の検査方法、半導体ウェハ
JP2011237398A (ja) 半導体一括ガラスプローブ及び装置
JP2004245671A (ja) プローブカード及びその製造方法、プローブ装置、プローブ試験方法、半導体装置の製造方法
JPH11126808A (ja) ウェハ一括型プローブカードならびに半導体装置およびその検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040330

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02