JP4998229B2 - 情報処理装置および両面処理方法 - Google Patents

情報処理装置および両面処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、積層状態で保持された複数のシート状の媒体を一枚ずつ処理部に搬送して、媒体に対して印刷等の情報処理を行う情報処理装置、および両面処理方法に関する。
シート状の媒体に対する情報処理を行う情報処理装置の一例として、プリンタ(印刷装置)が挙げられる。プリンタには様々な構成のものが知られているが、例えば、用紙等のシート状の媒体の表裏両面に印刷を行うように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のプリンタでは、用紙の両面に印刷を行うために、用紙長さの全てを収容できる反転経路により用紙を反転させる機構が設けられ、表面の印刷が行われた用紙をこの反転経路により反転させて再度印刷部に搬送し、裏面の印刷を行うようにしている。
特開2002−59599号公報
特許文献1に記載のプリンタでは、用紙を反転させる反転経路の機構が大きくなるため、このような機構を採用した情報処理装置はそのサイズが大型化してしまう。
また、情報処理装置がインクジェットプリンタである場合には、表面を印刷した後、すぐにはインクが乾燥しないため、反転経路内で用紙を待機させて動作を停止する必要がある。また、反転経路を用いて複数枚の両面印刷を行う場合、複数枚の用紙を待機させておくスペースがなく、一枚ずつの両面印刷を行うことになり、枚数分の乾燥時間がかかってしまうため、スループットが低下してしまう。
そこで、本発明の目的は、装置の大型化を防ぎつつシート状の媒体の両面処理を可能とし、スループットの低下も抑制することができる情報処理装置および両面処理方法を提供することにある。
前記課題を解決することのできる本発明に係る情報処理装置は、
複数のシート状の媒体が積層状態で保持される供給側媒体保持部と、
前記供給側媒体保持部から前記媒体を一枚ずつに分離するとともに前記媒体の表裏を反転して処理部に搬送するU字型の搬送経路と、
前記搬送経路から排出された前記媒体を保持する複数の保持部を有する排出側媒体保持部と、
複数の前記保持部の何れかを媒体受け入れ位置に選択的に移動させる保持部切替機構と、
前記保持部の少なくとも一つに設けられ、保持した媒体を前記供給側媒体保持部に向けて繰り出す繰り出し機構と、を備えていることを特徴とする。
この構成の情報処理装置によれば、処理部による処理が済んで搬送経路から排出された媒体を保持する排出側媒体保持部が、複数の保持部を有していて、保持部切替機構によって何れかの保持部が媒体受け入れ位置に選択的に移動される。そして、保持部の少なくとも一つには、保持した媒体を供給側媒体保持部の上から搬送経路に向けて繰り出す繰り出し機構が設けられているため、一方の面の処理がなされた媒体を、繰り出し機構を有する保持部に保持させ、そこから再度処理部に搬送して処理を行うことができる。供給側媒体保持部から媒体を処理部に搬送する搬送経路は、媒体の表裏を反転して搬送するU字型の搬送経路であるため、排出側媒体保持部からこのU字型の搬送経路を介して処理部に搬送された媒体には、一度目とは裏側の他方の面の処理がなされる。したがって、両面処理のために別途搬送経路を設ける必要がなく、シート状の媒体の両面処理を可能とした上で、装置の大型化を抑制することができる。また、両面処理を連続して行う場合には、複数枚の媒体を連続的に片面処理して繰り出し機構が設けられた保持部に積層させて保持させた後、それらの媒体を再び処理部に搬送して裏面処理し、繰り出し機構が設けられていない保持部に積層させて保持させることで、処理部による処理を停滞させることなくスループットを良好に保つことが可能となる。また、一方の面の処理がなされた媒体を繰り出し機構が設けられた保持部に積層させて保持させておくことができるため、装置の大型化を防ぐことができる。
本発明に係る情報処理装置において、前記排出側媒体保持部は、複数の前記保持部が上下の層状態に配置されており、最下層の前記保持部に前記繰り出し機構が設けられていることが好ましい。
この構成の情報処理装置によれば、両面連続処理の際には、まず最下層の保持部を媒体受け入れ位置に移動させておき、一方の面の処理がなされた複数枚の媒体を最下層の保持部に保持させた後、最下層の保持部を供給側媒体保持部に向けた位置に移動させて、そこから媒体を次々に繰り出して供給側媒体保持部を通して再度処理部に搬送して処理を行いながら、両面処理の済んだ媒体を、繰り出した保持部より上側の保持部(最下層以外の保持部)に保持させることができる。そのため、排出側媒体保持部の位置の切り替えを最小限にして両面連続処理を行うことが可能となる。
前記課題を解決することのできる本発明に係る両面処理方法は、
複数のシート状の媒体が積層状態で保持される供給側媒体保持部から、前記媒体を一枚ずつに分離してU字型の搬送経路によって前記媒体の表裏を反転して処理部に搬送し、前記処理部で前記媒体の一方の面に対する情報処理を行い、排出側媒体保持部に設けられた第1の保持部に前記媒体を排出した後、
前記第1の保持部から前記媒体を前記供給側媒体保持部に向けて繰り出して、さらに前記搬送経路によって前記媒体の表裏を反転して前記処理部に搬送し、前記処理部で前記媒体の他方の面に対する情報処理を行い、前記排出側媒体保持部に設けられた第2の保持部に前記媒体を排出することを特徴とする。
この構成の両面処理方法によれば、片面の処理を行った後、U字型の搬送経路によって媒体の表裏を反転して裏面の処理を行うため、両面処理のために別途搬送経路を設ける必要がなく、排出側媒体保持部において保持部を2つ設ければ良いため、装置の大型化を抑制することができる。両面処理を連続して行う場合には、複数枚の媒体を連続的に片面処理して第1の保持部に積層させて保持させた後、それらの媒体を再び処理部に搬送して裏面処理し、第2の保持部に積層させて保持させることで、処理部による処理を停滞させることなくスループットを良好に保つことが可能となる。また、一方の面の処理がなされた媒体を第1の保持部に積層させて保持させておくことができるため、装置の大型化を防ぐことができる。
以下、本発明に係る情報処理装置および両面処理方法の実施形態の例を、図面を参照しつつ説明する。
図1〜図4は本発明に係る情報処理装置の一実施形態であるプリンタの例を示したものであり、図1はプリンタの前面側斜め上方から見た斜視図、図2は図1に示したプリンタの構造を示す部分側断面図、図3は図1に示したプリンタを概略的に示す部分側断面図、図4は図1に示したプリンタの制御のフローチャートである。
本実施形態のプリンタ1は、手差しによるリヤ給紙可能なフロント給・排紙タイプの業務用インクジェットプリンタであり、図1に示すように、下部ケース3と上部ケース5とから構成される装置ケース7の前面中央に、シート状の媒体である用紙を複数枚積層状態で装填した略箱形の用紙カセット(供給側媒体保持部)9が着脱自在に装着されている。また、このプリンタ1は、装置ケース7の後方側における上部に、用紙を複数枚積層状態で手差し可能な手差し給紙部30を備えており、この手差し給紙部30によって後部上方側からの手差しによる給紙が可能である。また、用紙カセット9の上面開放部を覆うように、情報処理としての印刷処理が終了した用紙を受けて下から上に順に積層させて保持するトレイ型の排出側媒体保持部であるスタッカ11を備えている。また、装置ケース7の前面の両側には、動作状態を表示する表示部13や、内側にインクカートリッジを収容するカートリッジ収容部14が設けられている。
装置ケース7内には、図2に示すように、用紙カセット9に上下方向に積層状態で収容された複数の用紙から用紙を一枚ずつに分離してプリンタ後方に繰り出す用紙繰り出し機構21と、この用紙繰り出し機構21が繰り出した用紙を円弧状の分離搬送経路Aに沿って上側で反転させて搬送する円弧状搬送部23と、この円弧状搬送部23から搬送されてきた用紙を直線状の処理搬送経路Bに沿って処理部である印刷部29による処理位置に挟持して搬送する紙送りローラ対25,26と、この紙送りローラ対25,26の下流側の処理搬送経路Bにおいて用紙上に文字や図形等の画像を印刷する印刷部29と、印刷部29によって印刷が済んだ用紙をプリンタ前方のスタッカ11に排出する排出搬送機構31等が組み込まれている。なお、紙送りローラ対25,26は、一方が駆動ローラ25であり、他方が補助ローラ26である。
用紙繰り出し機構21は、先端に繰り出し用のピックアップローラ33を備えたフレーム34の後端が支持ピン35によって図中上下方向に回動可能に構成されている。この用紙繰り出し機構21は、フレーム34の上下方向の揺動により、用紙カセット9内の最上部の用紙に対してピックアップローラ33を接触させることが可能である。用紙繰り出し機構21は、プリンタ1の休止時にはフレーム34が水平に維持されて、ピックアップローラ33が用紙カセット9上の用紙から離れた状態に保たれる。そして、プリンタ1の給紙時には、支持ピン35を中心とするフレーム34の下方への回動によって、ピックアップローラ33が用紙カセット9上の用紙に押し付けられ、ピックアップローラ33の回転によって用紙カセット9上の用紙が傾斜した分離パッド36に当接して、その摩擦力と用紙のこしの強さによって分離され、さらに搬送ローラ39及び分離ローラ22で確実に一枚ずつに分離されて円弧状搬送部23側に繰り出される。給紙が済んで、印刷部29によって印刷が開始される時には、フレーム34は元の水平状態に戻される。
円弧状搬送部23は、分離搬送経路Aの外側(プリンタ1の背面側)に設けられ略円弧状に湾曲したガイド面37を有するガイド部38と、分離搬送経路Aの内側(プリンタ1の前面側)に設けられガイド面37の下方から上方に向かって用紙を送る搬送ローラ39とを備えた構成である。また、ガイド部38は、下方側に設けられた分離ローラ22と、上方側に設けられたアシストローラ24を有している。そして、ピックアップローラ33によって送り出された用紙は、搬送ローラ39と分離ローラ22との協働によって一枚ずつに分離され、これら搬送ローラ39と分離ローラ22とで挟持されて搬送され、さらにガイド部38と搬送ローラ39とで案内され、搬送ローラ39とアシストローラ24とによって挟持されて搬送される。これにより、用紙カセット9内に積層状態で収容された用紙は、分離搬送経路Aで一枚ずつに分離されて搬送され、その先端部がプリンタ前面側へ向けられて処理搬送経路Bへ送り出される。
処理搬送経路Bに設けられた紙送りローラ対25,26は、分離搬送経路Aの出口端からプリンタ前面側に所定距離離れた位置に設けられており、円弧状搬送部23から送り出されてきた用紙を挟持して処理位置である印刷部29の下に搬送する。つまり、上記のように分離搬送経路Aから一枚ずつ分離状態で搬送されてきた用紙を、処理搬送経路Bは印刷部29に搬送し、印刷部29で印刷して、スタッカ11に排紙する。
このように、プリンタ1には分離搬送経路Aと処理搬送経路Bを合わせたU字型の搬送経路が設けられており、このU字型の搬送経路により、用紙カセット9から用紙を一枚ずつに分離するとともに用紙の表裏を反転して印刷部29に搬送することを可能としている。
また、このプリンタ1は、装置後部の円弧状搬送部23の上方側に、前述の手差し給紙部30を備えている。この手差し給紙部30は、複数枚の用紙がプリンタ前後方向に積層状態で収容されるもので、手差し給紙部30の下側には、手差し給紙部30に装填された複数枚の用紙から用紙を一枚ずつに分離してプリンタ前方に前下がりに繰り出すとともに分離搬送経路Cに沿ってプリンタ前方に搬送する用紙繰り出し搬送機構50が設けられている。
用紙繰り出し搬送機構50は、互いに協働して用紙を一枚ずつに分離し挟持して搬送する搬送ローラ52及び分離ローラ53を有している。また、用紙繰り出し搬送機構50は、搬送ローラ52及び分離ローラ53を含む分離搬送経路Cの外側(下側)に設けられ略円弧状に湾曲したガイド面55を有するガイド部56を備えており、前述した分離搬送経路Aとは別の分離搬送経路Cから、分離搬送経路A,Cに共通の処理搬送経路Bに用紙を送り込む。つまり、このプリンタ1は、複数の分離搬送経路A,Cからの用紙を共通の処理搬送経路Bによって印刷部29に向けて搬送する。そして、処理搬送経路Bは、分離搬送経路Cから一枚ずつ分離された状態で搬送されてきた用紙についても、これを印刷部29に搬送し、印刷部29で印刷して、スタッカ11に排紙する。
また、本実施形態のプリンタ1の場合、図3(a)に示すように、スタッカ11が、互いに水平方向の位置を合わせ上下に間隔をあけて配置される二枚の上側載置板61及び下側載置板62を有しており、さらに、スタッカ11の前後方向の姿勢を切り替え可能な回動支持部68により支持されている。この回動支持部68により、スタッカ11は処理搬送経路Bから排出されてくる用紙Pを上側載置板61上に受け入れる位置(図3(a),(c)に示す位置)と、上側載置板61と下側載置板62との間に受け入れる位置(図3(b)に示す位置)との二つの位置の間で回動可能となっている。
スタッカ11は、図3(b)に示すように印刷部29側を上方に回動した状態では、処理搬送経路Bから排出された用紙Pを下側載置板62上に受け入れて積層させる。また、図3(a),(c)に示すように上側載置板61及び下側載置板62が略水平となった状態では、処理搬送経路Bから排出された用紙Pを上側載置板61上に受け入れて積層させる。このように、下側載置板62と上側載置板61との間の空間が、後述する両面印刷処理における片面印刷後の用紙Pを受け入れる第1の保持部64を構成しており、上側載置板61及びその上側が、後述する片面印刷処理における片面印刷後および両面印刷処理における両面印刷後に処理搬送経路Bから排出される用紙Pを受け入れる第2の保持部63を構成している。第1の保持部64と第2の保持部63とは、上下に層状態に配置されており、第1の保持部64が下層側(本実施形態では最下層)となっている。そして、回動支持部68によってスタッカ11の向きが変更されて何れかの保持部63,34が用紙受け入れ位置に選択的に移動される。
回動支持部68は保持部切替機構として機能するものであり、モータなどの駆動源を備えてそれにより回動されてもよいし、手動により回動させるものであっても良い。回動支持部68がモータなどにより回動される場合には、プリンタ1に接続されたホストコンピュータからの印刷処理指令に基づき、その回動動作が制御される。
そして、第1の保持部64の下側載置板62には、その後端部(印刷部29側)に、第1の保持部64に保持された用紙Pを下側のものから一枚ずつプリンタ後方の用紙カセット9内に繰り出す繰り出し機構66の繰り出しローラ67が設けられている。この繰り出し機構66で繰り出された用紙Pは、用紙カセット9内の図2に示す用紙繰り出し機構21によって円弧状の分離搬送経路Aに繰り出される。その後、処理搬送経路Bに移動した用紙Pは、第1の保持部64に収容されていたときとは上下面が反転した状態となる。
次に、用紙カセット9から用紙Pを供給して印刷部29により印刷を行う印刷処理について、図3の概略図および図4のフローチャートを参照しつつ説明する。
プリンタ1のスタッカ11は、図3(a)に示す第2の保持部63を用紙受け入れ位置に配置した状態が初期状態となっており、まず、ホストコンピュータからの指令により、両面印刷処理であるか否かを判定する(ステップS1)。両面印刷処理でない場合、つまり片面印刷処理である場合には、第2の保持部63を用紙受け入れ位置としたまま、ホストコンピュータからの印刷処理指令により指定された枚数の用紙Pに対して片面印刷処理を行う(ステップS2)。
ステップS2では、用紙カセット9の用紙Pを、円弧状の分離搬送経路Aで一枚ずつに分離して搬送し、さらに処理搬送経路Bで搬送して印刷部29により表面(一方の面)に印刷を行った後、用紙受け入れ位置にあるスタッカ11の上側載置板61上の第2の保持部63に排出させる。この処理を指定された枚数の用紙Pに対して連続的に行う。これにより、片面に印刷が行われた用紙Pが、スタッカ11の第2の保持部63に積層されて保持される。
一方、ステップS1の判断が両面印刷処理である場合には、回動支持部68によりスタッカ11を回動させて第1の保持部64の位置が用紙受け入れ位置となるように切り替える(ステップS3)。そして、ホストコンピュータからの印刷処理指令により指定された枚数(1〜N枚)の用紙Pに対して表面用印刷処理を行う(ステップS4)。
ステップS4では、用紙カセット9の用紙Pを、図3(b)の二点鎖線で示すように、円弧状の分離搬送経路Aで一枚ずつに分離して搬送し、さらに処理搬送経路Bで搬送して印刷部29により表面に印刷を行った後、用紙受け入れ位置にある下側載置板62上の第1の保持部64に排出させる。この処理を指定された枚数(1〜N枚)の用紙Pに対して連続的に行う。これにより、表面に印刷処理がなされた指定枚数(1〜N枚)の用紙Pが、スタッカ11の第1の保持部64に積層状態で収容される。
ステップS4の表面用印刷処理を行った後、スタッカ11を回動させて第2の保持部63を用紙受け入れ位置に戻す(ステップS5)。そして、第1の保持部64の用紙Pに対して裏面用印刷処理を行う(ステップS6)。ステップS6では、図3(c)の二点鎖線で示すように、スタッカ11の第1の保持部64に収容された指定枚数(1〜N枚)の用紙Pを、第1の保持部64から繰り出し機構66によって一枚ずつに分離して、用紙カセット9内に繰り出し、さらに用紙繰り出し機構21によって円弧状の分離搬送経路Aに繰り出して、分離搬送経路Aで搬送する。分離搬送経路Aから処理搬送経路Bへ搬送する過程で、用紙Pの表裏面の上下が反転する。このステップS6では、反転により裏面が上側となる。
そして、用紙Pをさらに処理搬送経路Bで搬送して印刷部29により裏面(他方の面)に印刷を行った後、用紙受け入れ位置にある上側載置板61上の第2の保持部63に排出させる。この処理を第1の保持部64の全ての用紙Pに対して連続的に行う。これにより、表面及び裏面の両面に印刷処理がなされた指定枚数(1〜N枚)の用紙Pが、スタッカ11の第2の保持部63に排出され、第2の保持部63に積層されて保持される。
また、裏面用印刷処理では、表面用印刷処理時とは用紙Pにおける印刷面が逆になるだけではなく、搬送方向における印刷開始側が逆になるため、裏面に対する印刷データの展開を通常とは逆にするとよい。なお、裏面用印刷処理を行うのは第1の保持部64から搬送された用紙Pに対して印刷を行うときであるため、繰り出し機構66を動作させた時、等の条件に基づいて印刷データの展開を裏面用に切り替えると良い。
なお、手差し給紙部30に収容された用紙Pに対して印刷処理を行う場合、両面印刷処理でない場合には、スタッカ11の第2の保持部63を用紙受け入れ位置としたまま、手差し給紙部30の用紙Pを分離搬送経路Cで搬送し、さらに処理搬送経路Bで搬送しつつ印刷部29により表面に印刷を施し、上側載置板61上の第2の保持部63に排出する。
また、手差し給紙部30の用紙Pに対して両面印刷処理を行う場合には、スタッカ11を回動させて第1の保持部64が用紙受け入れ位置となるように切り替えた後、手差し給紙部30の用紙Pを分離搬送経路Cで搬送し、処理搬送経路Bで搬送しつつ印刷部29により表面用印刷処理を行って、第1の保持部64に収容する。このように表面用印刷処理を行った後、スタッカ11を回動させて第2の保持部63が用紙受け入れ位置となるように切り替えた後、第1の保持部64の用紙Pに対して上記と同様の裏面用印刷処理を行う。
以上説明したように、本実施形態のプリンタ1およびその両面処理方法によれば、印刷部29による印刷処理が済んで処理搬送経路Bから排出された用紙Pを保持するスタッカ11が、第1の保持部64および第2の保持部63を有していて、回動支持部68によって第1の保持部64または第2の保持部63の何れかが用紙受け入れ位置に選択的に移動される。そして、第1の保持部64には、保持した用紙Pを用紙カセット9の上からU字型の搬送経路A,Bに向けて繰り出す繰り出し機構66が設けられているため、表面印刷がなされた用紙Pを第1の保持部64に保持させ、そこからU字型の搬送経路A,Bに搬送して用紙Pの表裏を反転させて、裏面印刷を行うことができる。
このように、通常の印刷用の搬送経路として設けられているU字型の搬送経路A,Bを用いて両面印刷することができるため、別途両面印刷専用の反転経路を設ける必要がなく、用紙Pの両面印刷処理を可能とした上で、プリンタ1の大型化を抑制することができる。また、複数枚の用紙Pに対して両面印刷処理を連続して行う場合には、複数枚の用紙Pを連続的に片面印刷して第1の保持部64に順次積層させて保持させた後、それらの用紙Pを再び印刷部29に搬送して裏面印刷し、第2の保持部63に順次積層させて保持させるため、同じ用紙Pに対して表面側の印刷を行うタイミングと裏面側の印刷を行うタイミングに間隔をあけることができる。よって、表面側の印刷のインクが確実に乾いた後に裏面側の印刷を行うことができるため、インクを乾かすための不要な待機時間を設けずに、画質を良好にすることができる。また、インクを乾かすための待機時間が不要であるため、印刷部29による印刷処理を停滞させることなく両面印刷のスループットを良好に保つことが可能となる。
また、スタッカ11は、第1の保持部64および第2の保持部63が上下の層状態に配置されており、下層側の第1の保持部64に繰り出し機構66が設けられているため、両面印刷の際には、まず表面印刷がなされた複数枚の用紙Pを用紙受け入れ位置に位置する第1の保持部64に保持させた後、第1の保持部64を用紙カセット9に向けた位置に移動させて、そこから用紙Pを次々に繰り出して再度印刷部29に搬送して印刷を行いながら、両面印刷の済んだ用紙Pを、第1の保持部64より上側の第2の保持部63に保持させることができる。このように、スタッカ11を二つの位置に変更可能に構成することで、片面印刷時に処理搬送経路Bから排出される用紙Pを第2の保持部63に受け入れる動作と、両面印刷処理時の両面印刷後に処理搬送経路Bから排出される用紙Pを第2の保持部63に受け入れる動作と、両面印刷処理時の片面印刷後に処理搬送経路Bから排出される用紙Pを第1の保持部64に受け入れる動作と、第1の保持部64の用紙Pを繰り出し機構66により分離搬送経路Aに繰り出す動作の、四つの動作に対応できる。そのため、スタッカ11の位置の切り替えを最小限にして両面印刷処理を行うことが可能となる。
なお、上記の実施形態においては、両面印刷時に、複数枚の用紙Pの表面に表面用印刷処理をまとめて行い、それらの用紙Pをスタッカ11の第1の保持部64に収容した後、それらの用紙Pの裏面に裏面用印刷処理をまとめて行う場合を例示して説明したが、表面と裏面の処理を用紙Pの一枚ごとに行うことも可能である。
すなわち、第1の保持部64を用紙受け入れ位置に位置させ、一枚のみの用紙Pに表面用印刷処理を行って第1の保持部64に収容する表面印刷処理と、第2の保持部63を用紙受け入れ位置に切り替えて第1の保持部64の一枚のみの用紙Pに裏面用印刷処理と、を行ってスタッカ11の第2の保持部63に排出する裏面印刷処理とを交互に必要な枚数分だけ繰り返す。この場合、必要により、同じ用紙Pに対して表面側印刷処理を行うタイミングと裏面側印刷処理を行うタイミングとの間にインクの乾燥のための待機時間を設定する。
なお、本発明に係る情報処理装置は、上記の実施の形態として説明したプリンタに限らない。例えば、コピー機、ファックス、紙幣両替機、発券機など、上記実施の形態と同様な前方給排紙経路を有する各種機器に応用することができる。
本発明に係る情報処理装置の一例であるプリンタの前面側斜め上方から見た斜視図である。 図1のプリンタの構造を示す部分側断面図である。 図1のプリンタの構造を概略的に示す部分側断面図である。 図1のプリンタにおける印刷処理の制御のフローチャートである。
符号の説明
1…プリンタ(情報処理装置)、9…用紙カセット(供給側媒体保持部)、11…スタッカ(排出側媒体保持部)、29…印刷部(処理部)、30…手差し供給部、63…第2の保持部、64…第1の保持部、66…繰り出し機構、68…回動支持部(保持部切替機構)、A,C…分離搬送経路、B…処理搬送経路、P…用紙(媒体)。

Claims (3)

  1. 複数のシート状の媒体が積層状態で保持される供給側媒体保持部と、
    前記供給側媒体保持部から前記媒体を一枚ずつに分離するとともに前記媒体の表裏を反転して処理部に搬送するU字型の搬送経路と、
    前記搬送経路から排出された前記媒体を積層して保持する複数の保持部を有する排出側媒体保持部と、
    前記排出側媒体保持部を回動させることにより複数の前記保持部の何れかを媒体受け入れ位置に選択的に移動させる保持部切替機構と、
    前記保持部の少なくとも一つに設けられ、積層された前記媒体を一枚ずつに分離して前記供給側媒体保持部に向けて繰り出す繰り出し機構と、を備えていることを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記排出側媒体保持部は、複数の前記保持部が上下の積層状態に配置されており、最下層の前記保持部に前記繰り出し機構が設けられていることを特徴とする情報処理装置。
  3. 複数のシート状の媒体が積層状態で保持される供給側媒体保持部から、前記媒体を一枚ずつに分離してU字型の搬送経路によって前記媒体の表裏を反転して処理部に搬送し、前記処理部で前記媒体の一方の面に対する情報処理を行い、排出側媒体保持部を回動させることにより前記排出側媒体保持部に設けられた第1の保持部を媒体受け入れ位置に移動させて、前記第1の保持部に前記媒体を排出して積層させた後
    積層された前記媒体を一枚ずつに分離して前記第1の保持部から前記供給側媒体保持部に向けて繰り出して、さらに前記搬送経路によって前記媒体の表裏を反転して前記処理部に搬送し、前記処理部で前記媒体の他方の面に対する情報処理を行い、前記排出側媒体保持部を回動させることにより前記排出側媒体保持部に設けられた第2の保持部を前記媒体受け入れ位置に移動させて、前記第2の保持部に前記媒体を排出して積層させることを特徴とする両面処理方法。
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