JP2005138989A - 用紙反転装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 装置のコンパクト化が図られ、スイッチバック装置を必要とすることなく、用紙両面の印刷画像の天地を揃える。
【解決手段】 用紙反転装置10には用紙Pの移動装置30が備えられる。移動装置30においては、用紙突き当て板31の底面に用紙搬送方向と直角をなす方向に固定されたラック32に、モータ34に回転せしめられるピニオン33が係合し、用紙突き当て板31が背面側へ移動する。用紙突き当て板31が移動した時には、その突き当て部31bが用紙Pに当接し、用紙Pが背面側へ移動する。用紙Pの移動先には、用紙搬送方向を軸として回転する反転ローラ40が備えられる。反転ローラ40の周囲には、その外周に沿って湾曲ガイド板43が配置される。反転ローラ40によって用紙搬送方向を軸として回転せしめられた用紙Pは、その表裏が反転した状態で、反転動作開始前と同じ位置に戻る。
【選択図】 図4
【解決手段】 用紙反転装置10には用紙Pの移動装置30が備えられる。移動装置30においては、用紙突き当て板31の底面に用紙搬送方向と直角をなす方向に固定されたラック32に、モータ34に回転せしめられるピニオン33が係合し、用紙突き当て板31が背面側へ移動する。用紙突き当て板31が移動した時には、その突き当て部31bが用紙Pに当接し、用紙Pが背面側へ移動する。用紙Pの移動先には、用紙搬送方向を軸として回転する反転ローラ40が備えられる。反転ローラ40の周囲には、その外周に沿って湾曲ガイド板43が配置される。反転ローラ40によって用紙搬送方向を軸として回転せしめられた用紙Pは、その表裏が反転した状態で、反転動作開始前と同じ位置に戻る。
【選択図】 図4
Description
本発明は、複写機やプリンタに代表される画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置には、両面印刷機能が備わったものが存在する。両面印刷機能は、画像形成部にて一方の面にトナー像が転写され、定着部を通過した用紙に対して、用紙の搬送方向を切り替えることで他方の面を印刷可能にするものである。用紙の搬送方向を切り替える方法としては、スイッチバック方式が提案されている。スイッチバック方式とは、一方の面に画像が印刷された用紙を所定の用紙搬送路に搬送し、そこで一旦用紙の搬送を停止させた後、用紙搬送路への進入時とは用紙搬送方向を逆転させて、用紙の搬送を再開するものである。スイッチバック方式の用紙搬送路の構成としては、様々な構成が実用化されている。
スイッチバック方式にて用紙の搬送方向を切り替える場合、用紙の一方の面を印刷する時と、他方の面を印刷する時とで、両面の印刷画像の天地が逆になってしまう。そこで、天地が揃った両面印刷を行うことが可能な、用紙の搬送方向の切り替え手法が特許文献1〜3に提案されている。特許文献1〜3に記載の用紙回転装置と、スイッチバック装置とを併用することによって、画像形成装置において、用紙両面の印刷画像の天地が揃った両面印刷を行うことができる。
特開平5−301659号公報(第4頁、第1図)
特開平7−112852号公報(第3頁、第6図)
特開平8−143185号公報(第5頁、第1図)
しかしながら、スイッチバック装置を備えることにより、一方の面に画像が印刷された用紙の搬送方向を切り替えるために余計な用紙搬送路を必要とし、画像形成装置の大型化を招き、設置床面積を増大させることになる。
また、画像形成装置において、用紙両面の印刷画像の天地が揃った両面印刷を行うためには、前述のようにスイッチバック装置の他に用紙回転装置が必要となる。特許文献1〜3に記載の用紙回転装置は、いずれも用紙搬送路の用紙搬送面と平行をなす面内で用紙を回転させて搬送方向を切り替えるものであるので、例えばA3サイズ等の大判の用紙を回転させる場合、回転スペースを確保するために用紙搬送方向と直角をなす方向に装置サイズが大きくなってしまう。これにより、用紙回転装置を画像形成装置に搭載した場合、画像形成装置の側方或いは後方に、さらに設置床面積を増大させることになる。そして、機構や制御が複雑化するとともに、部品点数の増加によるコストアップの問題も発生する。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、スイッチバック装置を不要としたことによりコンパクト化が図られ、用紙回転装置を必要とすることなく、用紙両面の印刷画像の天地を揃えることが可能な用紙反転装置を提供することを目的とする。また、このような用紙反転装置を搭載した高性能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、搬送方向を軸として用紙を回転させて、用紙の表裏を反転することとした。
また、搬送方向と直角をなす方向へ用紙を移動する移動装置と、搬送方向を軸として回転する反転ローラと、この反転ローラの外周に沿って配置され、反転ローラによって移動せしめられる用紙を案内する湾曲したガイド板とを備えることとした。
また、位置を変更することにより、搬送方向と直角をなす方向へ用紙を移動させるとともに、搬送方向を軸として回転する移動反転ローラと、この反転ローラの外周に沿って配置され、反転ローラによって移動せしめられる用紙を案内する湾曲したガイド板とを備えることとした。
また、反転動作終了後の用紙が、反転動作開始前と同じ位置に戻ることとした。
また、反転動作終了後の用紙が、反転動作開始前と異なる位置に戻ることとした。
また本発明では、上記用紙反転装置を画像形成装置に搭載することとした。
また、上記画像形成装置において、用紙を積載して収容する給紙部と、この給紙部に設けられ、用紙を給紙部から送り出す給紙装置とを備え、この給紙装置が、反転動作終了後の用紙を前記用紙反転装置から送り出すために用いられることとした。
また、上記画像形成装置において、反転動作終了後の用紙位置が、画像形成装置の給紙部に積載された用紙束の最上層であることとした。
本発明の構成によれば、搬送方向を軸として用紙を回転させて、用紙の表裏を反転することとしたので、スイッチバック装置を必要とすることなく、表裏を反転させた用紙を再度画像形成部へと送り込むことができる。また、用紙搬送方向と直角をなす方向に、用紙の回転のための広いスペースを確保する必要がない。したがって、用紙反転装置のコンパクト化を図ることができる。また、用紙回転装置を必要とすることなく、用紙両面の印刷画像の天地を揃えることが可能となる。
また、搬送方向と直角をなす方向へ用紙を移動する移動装置と、搬送方向を軸として回転する反転ローラと、この反転ローラの外周に沿って配置され、反転ローラによって移動せしめられる用紙を案内する湾曲したガイド板とを備えることとしたので、簡単な構成で、搬送方向を軸として用紙を回転させて、用紙の表裏を反転することができる。したがって、構成の簡素化による低コスト化を図ることができるとともに、簡単な制御で用紙の反転を成し得ることが可能となる。
また、位置を変更することにより、搬送方向と直角をなす方向へ用紙を移動させるとともに、搬送方向を軸として回転する移動反転ローラと、この移動反転ローラの外周に沿って配置され、移動反転ローラによって移動せしめられる用紙を案内する湾曲したガイド板とを備えることとしたので、さらに簡単な構成で、用紙の表裏を反転することができる。したがって、構成の簡素化による低コスト化をさらに進めることが可能となる。
また、反転動作終了後の用紙が、反転動作開始前と同じ位置に戻ることとしたので、単一の用紙搬送路内に用紙反転装置を配置することができる。したがって、用紙反転装置のコンパクト化を進めることが可能となる。
また、反転動作終了後の用紙が、反転動作開始前と異なる位置に戻ることとしたので、搬送方向を軸として用紙を回転させる時に、回転半径を大きくする等して、用紙に負担をかけずに回転させることができる。したがって、用紙反転装置内における用紙のジャムや破損の発生を防止することが可能となる。
また本発明では、上記用紙反転装置を画像形成装置に搭載することとしたので、用紙搬送方向と直角をなす方向に大型化することなく、さらにスイッチバック装置を除去することでコンパクト化を図ることができ、用紙両面の印刷画像の天地を揃えることが可能な高性能な画像形成装置を得ることができる。
また、上記画像形成装置において、用紙を給紙部から送り出す給紙装置が、反転動作終了後の用紙を前記用紙反転装置から送り出すために用いられることとしたので、用紙反転装置から、その下流側へと用紙を送り出す用紙送り手段を別途設ける必要がない。したがって、画像形成装置内部の省スペース化を図ることができるとともに、部品点数の削減によるコストダウンも可能である。
また、上記画像形成装置において、反転動作終了後の用紙位置が、画像形成装置の給紙部に積載された用紙束の最上層であることとしたので、搬送方向を軸として用紙を回転させる時に、回転半径を大きくする等して、用紙に負担をかけずに回転させることができるとともに、反転動作終了後に用紙が移動する用紙搬送路を別途設ける必要がない。したがって、用紙破損の防止に加えて、画像形成装置内部の省スペース化も図ることが可能となる。さらに、部品点数の削減によるコストダウンも可能である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図11に基づき説明する。
最初に、本発明の用紙反転装置を搭載した画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る用紙反転装置を搭載した画像形成装置を示す模型的垂直断面正面図である。なお、以下の説明において、「前面側」とは、画像形成装置の前面側であって、使用者が装置の操作のために立つ側を意味する。
図1において、画像形成装置100には、カセット式給紙部101、手差し給紙部102、用紙搬送部103、原稿送り部104、光学部105、画像形成部106、転写部107、定着部108、排出・分岐部109、及び用紙反転部1が備えられている。図中の実線矢印は用紙の搬送経路を示す。
カセット式給紙部101には、印刷前のカットペーパー等の用紙Pが積載して収容され、ここから1枚ずつ分離して用紙Pが送り出される。また、手差し給紙部102には、カセット式給紙部101に入っていないサイズの用紙Pや、OHPシートのように1枚ずつ送り込みたいものが載置される。カセット式給紙部101から送り出された用紙Pは、用紙搬送部103により画像形成装置100本体の側面に沿って垂直に、手差し給紙部102から送り出された用紙Pは水平に搬送され、転写部107に至る。
使用者が原稿の複写を行う場合には、原稿送り部104に、文字や図形、模様等の画像が描かれた原稿を積載する。原稿送り部104では1枚ずつ分離して原稿が送り出され、光学部105によってその画像データが読み取られる。そして、画像形成部106によって原稿画像の静電潜像が作られる。この静電潜像からトナー像が形成され、トナー像は、前記用紙搬送部103によって同期をとって送られてきた印刷前の用紙Pに、転写部107にて転写される。
その後、未定着トナー像を担持した用紙Pは、定着部108へと送られ、熱ローラによりトナー像が定着される。定着部108から排出された用紙Pは、排出・分岐部109から機外の用紙受けトレイに排出される。また、両面印刷を行う場合には、定着部108から排出された用紙Pが、排出・分岐部109を介して用紙反転部1へと送られ、用紙反転部1に備えられた用紙反転装置10によって用紙Pの表裏が反転されて、再度用紙搬送部103から転写部107へと送られる。
次に、本発明の第1の実施形態に係る用紙反転装置10の詳細な構成について、図2〜図4を用いて説明する。図2は用紙反転装置の模型的垂直断面正面図、図3は用紙反転装置の模型的水平断面上面図、図4は用紙反転装置の模型的垂直断面右側面図である。図中の太い実線、及び太い二点鎖線は用紙Pを示す。
図2において、用紙反転装置10には、上側搬送ガイド11、及び下側搬送ガイド12が備えられ、この2個の搬送ガイドの間を、左方から右方へと水平に用紙Pが搬送される。これら2個の搬送ガイドの用紙搬送方向上流側には上流側搬送ローラ13が、下流側には下流側搬送ローラ14が備えられている。上流側搬送ローラ13と下流側搬送ローラ14との間隔は、用紙反転装置10において反転可能な最大サイズの用紙の搬送方向長さよりも長い。これら2本の搬送ローラは、各々ピンチローラ15、16に当接して、用紙Pを挿通させるニップを形成する。2本の搬送ローラは、図示しないモータによって回転せしめられ、用紙Pに送りを与える。2本のピンチローラは、各々に当接する搬送ローラの回転に従って回転する。
上流側搬送ローラ13には、その軸線を中心として回動可能な、用紙位置検知アクチュエータ17が備えられている。用紙Pが上流側搬送ローラ13が形成するニップを通過する時には、用紙位置検知アクチュエータ17は図2において時計方向に回転する。用紙位置検知アクチュエータ17は、図示しないねじりコイルばねによって図2において反時計方向に付勢されているが、図示しないストッパによって図2に示す位置を超えて反時計方向に回転することはない。
下流側搬送ローラ14に当接するピンチローラ16には、その軸線を中心として回動可能な前送り装置20が備えられている。前送り装置20は、前送りローラ21、及び回動アーム22で構成されている。前送りローラ21は、図示しないモータによって回転せしめられ、下側搬送ガイド12上の用紙Pに当接して、用紙Pを下流側搬送ローラ14に向かって送り出す。回動アーム22は前送りローラ21を支持し、図示しないモータによってピンチローラ16の軸線を中心に回転せしめられる。これにより、回動アーム22は、前送りローラ21を下側搬送ガイド12上の用紙Pと当接させたり、離間させたりする。
用紙反転装置10の前面側の、上流側搬送ローラ13と下流側搬送ローラ14との間の用紙搬送方向中央部分には、移動装置30が備えられている(図3参照)。移動装置30は、用紙突き当て板31、ラック32、ピニオン33、及びモータ34で構成されている(図4参照)。
用紙突き当て板31は、図示しないスライドガイドによって支持され、用紙搬送方向と直角をなす方向に移動が可能である。用紙突き当て板31は、その垂直断面形状がL字型であり、L字の底部にあたる水平部31aと、垂直な側壁を有する突き当て部31bとを備えている。用紙突き当て板31は、水平部31aが下側搬送ガイド12の下方に、突き当て部31bが上側搬送ガイド11、及び下側搬送ガイド12の各々の中央部切り欠き部11a、12aの内側に位置するように配置されている。用紙突き当て板31が移動した時には、突き当て部31bが用紙Pに当接する。
ラック32は、用紙突き当て板31の水平部31aの底面に、用紙反転装置10の前面側から背面側に向かって固定されている。このラック32にピニオン33が係合し、ラック&ピニオン機構を構成する。ピニオン33は、下側搬送ガイド12の底面に設けられたモータ34の軸に固定され、このモータ34によって回転せしめられる。このようなラック32、ピニオン33、及びモータ34からなる移動機構により、用紙突き当て板31が前後に移動せしめられる。
用紙反転装置10の背面側の部分には、反転ローラ40が備えられている。反転ローラ40は、下側搬送ガイド12よりさらに背面側であって、その最下部が下側搬送ガイド12の上面とほぼ同じ高さになるように備えられている。反転ローラ40は用紙搬送方向を軸として、図示しないモータによって図4における反時計方向に回転せしめられる。反転ローラ40の上下には、上側ピンチローラ41、及び下側ピンチローラ42が備えられている。反転ローラ40はこれら2本のピンチローラに当接し、用紙Pを挿通させるニップを形成する。
反転ローラ40の背面側には、湾曲ガイド板43が設けられている。湾曲ガイド板43は、反転ローラ40の曲率に従う湾曲部43aを備え、反転ローラ40の外周に沿うようにして配置されている。湾曲ガイド板43は、反転ローラ40によって移動せしめられる用紙Pを案内する。
続いて、本発明の第1の実施形態に係る用紙反転装置10の動作について、図2〜図4に加えて、図5、及び図6を用いて説明する。図5は用紙反転装置の模型的垂直断面右側面図にして、用紙を背面側へ移動した状態を示すもの、図6は同じく模型的垂直断面右側面図にして、用紙を反転させた状態を示すものである。図中の太い実線、及び太い二点鎖線は用紙Pを示す。
最初に、用紙反転装置10に送り込まれた用紙Pは、上流側搬送ローラ13により、上流側搬送ローラ13と下流側搬送ローラ14の間の空間、すなわち図2、及び図3に示す二点鎖線の位置に移動せしめられる。用紙Pのこの空間への移動の完了は、用紙位置検知アクチュエータ17によって識別される。
そして、移動装置30が駆動し、ラック32、ピニオン33、及びモータ34からなる移動機構により、用紙突き当て板31が背面側に移動し始める(図4参照)。その後、用紙突き当て板31の突き当て部31bが、用紙Pの、画像形成装置100前面側の端部に当接し、背面側に向かって用紙Pを押す。
用紙反転装置10の背面側へ移動した用紙Pが反転ローラ40の所まで来ると、反転ローラ40と下側ピンチローラ42が当接して形成されるニップに用紙Pが挿通され、反転ローラ40によって用紙Pに送りが与えられる。そして、用紙Pは反転ローラ40の回転に従い、湾曲ガイド板43の湾曲部43aに沿ってその内側を上昇する(図5参照)。
続いて用紙Pの先端が、反転ローラ40と上側ピンチローラ41が当接して形成されるニップに挿通され、再び用紙Pに送りが与えられる。これにより用紙Pは、用紙反転装置10の前面側に向かって移動せしめられる(図6参照)。この間、用紙Pを背面側に向かって押す動作を終えた用紙突き当て板31は、前面側に向かって移動する。このようにして、反転ローラ40によって用紙搬送方向を軸として回転せしめられた用紙Pは、その表裏が反転した状態で、反転動作開始前と同じ位置である下側搬送ガイド12上に戻る。
上記のように、搬送方向を軸として用紙Pを回転させて、用紙Pの表裏を反転することとしたので、スイッチバック装置を必要とすることなく、表裏を反転させた用紙Pを再度画像形成部106へと送り込むことができる。また、用紙搬送方向と直角をなす方向に、用紙Pの回転のための広いスペースを確保する必要がない。したがって、用紙反転装置10のコンパクト化を図ることができる。また、用紙回転装置を必要とすることなく、用紙両面の印刷画像の天地を揃えることが可能となる。
また、搬送方向と直角をなす方向へ用紙Pを移動する移動装置30と、搬送方向を軸として回転する反転ローラ40と、この反転ローラ40の外周に沿って配置され、反転ローラ40によって移動せしめられる用紙Pを案内する湾曲ガイド板43とを備えることとしたので、簡単な構成で、搬送方向を軸として用紙Pを回転させて、用紙Pの表裏を反転することができる。したがって、構成の簡素化による低コスト化を図ることができるとともに、簡単な制御で用紙Pの反転を成し得ることが可能となる。
また、反転動作終了後の用紙Pが、反転動作開始前と同じ位置に戻ることとしたので、単一の用紙搬送路内に用紙反転装置を配置することができる。したがって、用紙反転装置10のコンパクト化を進めることが可能となる。
また本発明では、上記用紙反転装置10を画像形成装置100に搭載することとしたので、用紙搬送方向と直角をなす方向に大型化することなく、さらにスイッチバック装置を除去することでコンパクト化を図ることができ、用紙両面の印刷画像の天地を揃えることが可能な高性能な画像形成装置100を得ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る用紙反転装置10の詳細な構成について、図7を用いて説明する。図7は、用紙反転装置の模型的垂直断面右側面図である。図中の太い実線は用紙Pを示す。なお、この実施形態の基本的な構成は、前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。
用紙反転装置10の背面側の部分には、移動反転ローラ44が備えられている。移動反転ローラ44は、図示しないモータによって図7における反時計方向に回転せしめられる。さらに、移動反転ローラ44は、下側ピンチローラ42の軸線を中心として角度変更が可能であり、下側搬送ガイド12上の用紙Pと当接したり、離間したりする。これにより移動反転ローラ44は、用紙Pを、搬送方向と垂直をなす方向である、用紙反転装置10の前面側から背面側に向かう方向、すなわち図7において左方から右方へと移動させる。そして、用紙Pが、移動反転ローラ44と下側ピンチローラ42が当接して形成されるニップに進入した後、移動反転ローラ44は、回転しながら元の位置である上側ピンチローラ41と当接する位置へと戻り、用紙Pの表裏を反転させる。
このようにして、位置を変更することにより、搬送方向と直角をなす方向へ用紙Pを移動させるとともに、搬送方向を軸として回転する移動反転ローラ44と、この移動反転ローラ44の外周に沿って配置され、移動反転ローラ44によって移動せしめられる用紙Pを案内する湾曲ガイド板43とを備えることとしたので、さらに簡単な構成で、用紙Pの表裏を反転することができる。したがって、構成の簡素化による低コスト化をさらに進めることが可能となる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る用紙反転装置10の詳細な構成について、図8、及び図9を用いて説明する。図8は用紙反転装置とその周辺の構成を示す模型的垂直断面正面図、図9は用紙反転装置の模型的垂直断面右側面図である。図中の太い実線は用紙Pを示す。なお、この実施形態の基本的な構成は、前記第1、及び第2の実施形態と同じであるので、第1、及び第2の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。
図8において、用紙反転装置10には、定着部108から排出された用紙Pを用紙反転装置10に送り込む受入側用紙搬送路50と、用紙反転装置10から用紙搬送部103へと用紙Pを送り出す排出側用紙搬送路60が備えられている。受入側用紙搬送路50と排出側用紙搬送路60は、受入側用紙搬送路50が上方に、排出側用紙搬送路60が下方にあり、上下方向に平行に位置をずらして形設されている。受入側用紙搬送路50の上流部には上流側搬送ローラ13が、排出側用紙搬送路60の下流部には下流側搬送ローラ14が備えられている。
図9において、受入側用紙搬送路50には、上側搬送ガイド51、及び下側搬送ガイド52が備えられ、この2個の搬送ガイドの間を、左方から右方へと水平に用紙Pが搬送される。排出側用紙搬送路60にもまた、上側搬送ガイド61、及び下側搬送ガイド62が備えられ、この2個の搬送ガイドの間を、左方から右方へと水平に用紙Pが搬送される。排出側用紙搬送路60の下流側搬送ローラ14に当接するピンチローラ16には、その軸線を中心として回動可能な前送り装置20が備えられている。受入側用紙搬送路50の前面側の部分には、移動装置30が備えられている。移動装置30の用紙突き当て板31は、水平部31aが受入側用紙搬送路50の下側搬送ガイド52の下方に、突き当て部31bが上側搬送ガイド51、及び下側搬送ガイド52の各々の中央部切り欠き部51a、52aの内側に位置するように配置されている。
用紙反転装置10の背面側の部分には、反転ローラ40が備えられている。反転ローラ40は、受入側用紙搬送路50、及び排出側用紙搬送路60よりさらに背面側であって、その最上部が受入側用紙搬送路50の下側搬送ガイド52の上面とほぼ同じ高さに、最下部が排出側用紙搬送路60の用紙搬送空間とほぼ同じ高さになるように備えられている。反転ローラ40の上下には、上側ピンチローラ41、及び下側ピンチローラ42が備えられ、反転ローラ40はこれら2本のピンチローラに当接し、用紙Pを挿通させるニップを形成する。反転ローラ40の背面側には、反転ローラ40の外周に沿うようにして湾曲ガイド板43が設けられている。
用紙反転装置10の動作においては、受入側用紙搬送路50上の用紙Pが、移動装置30によって反転ローラ40の方に移動せしめられる。その後用紙Pは、反転ローラ40によって用紙搬送方向を軸として回転せしめられ、その表裏が反転した状態で、反転動作開始前と異なる位置である排出側用紙搬送路60上に移動する。
このようにして、反転動作終了後の用紙Pが、反転動作開始前と異なる位置に戻ることとしたので、搬送方向を軸として用紙Pを回転させる時に、回転半径を大きくする等して、用紙Pに負担をかけずに回転させることができる。したがって、用紙反転装置10内における用紙Pのジャムや破損の発生を防止することが可能となる。
なお、受入側用紙搬送路50と排出側用紙搬送路60は、各々の位置が上下に逆転していても構わない。すなわち、受入側用紙搬送路50が下方に、排出側用紙搬送路60が上方に位置していてもよい。
また、排出側用紙搬送路60を廃し、反転動作終了後の用紙位置が、画像形成装置100のカセット式給紙部101に積載された用紙束の最上層になるように構成することも可能である。この場合、搬送方向を軸として用紙Pを回転させる時に、回転半径を大きくする等して、用紙Pに負担をかけずに回転させることができるとともに、反転動作終了後に用紙Pが移動する用紙搬送路である排出側用紙搬送路60を別途設ける必要がなくなる。したがって、用紙破損の防止に加えて、画像形成装置100の内部の省スペース化も図ることが可能となる。さらに、部品点数の削減によるコストダウンも可能である。
次に、本発明の第4の実施形態に係る用紙反転装置10の詳細な構成について、図10、及び図11を用いて説明する。図10は用紙反転装置とその周辺の構成を示す模型的垂直断面正面図、図11は用紙反転装置の模型的水平断面部分上面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は、前記第1〜第3の実施形態と同じであるので、第1〜第3の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。
図10において、カセット式給紙部101の右上方であって、用紙反転装置10の右方には、カセット式給紙部101の給紙装置70が備えられている。給紙装置70は、前送りローラ71、回動アーム72、給紙ローラ73、及び分離ローラ74で構成されている。
前送りローラ71は、図示しないモータにより回転せしめられるとともに、回動アーム72の先端部に支持されている。回動アーム72は、図示しないモータによって給紙ローラ73の軸線を中心に回転せしめられる。これにより、前送りローラ71を、カセット式給紙部101に積載された用紙Pの最上層の1枚と当接させたり、離間する方向に持ち上げたりする。そして、用紙Pは、前送りローラ71により給紙ローラ73へと送られ、給紙ローラ73が図示しないモータにより回転せしめられることにより用紙搬送部103へと送り出される。
分離ローラ74は、用紙Pをカセット式給紙部101に戻す方向に回転するモータに、トルクリミッタ(ともに図示せず)を介して取り付けられている。分離ローラ74が給紙ローラ73と当接して形成されるニップに用紙Pが存在しない時や用紙Pが1枚だけ進入した時には、前記トルクリミッタが作用して、分離ローラ74は給紙ローラ73に従って用紙Pを搬出する方向に回転する。しかしながら、前記ニップに用紙Pが重なって複数枚進入した時には、トルクリミッタが作用せず、重なった下側の用紙Pをカセット式給紙部101に戻す方向に回転する。これにより、用紙Pが重なって送られてしまう重送という問題が起こるのを防止する。
一方、図11において、用紙反転装置10の下側搬送ガイド12の下流端には、下流部切り欠き部12bが設けられている。上記回動アーム72の前送りローラ71が支持された先端部は、この下側搬送ガイド12の下流部切り欠き部12bを通過して、下側搬送ガイド12の上面より上方まで持ち上がる。これにより、用紙反転装置10の下側搬送ガイド12上に位置する反転動作終了後の用紙Pも、給紙装置70を用いて用紙搬送部103へと送り出される。
このようにして、用紙Pをカセット式給紙部101から送り出す給紙装置70が、反転動作終了後の用紙Pを用紙反転装置10から送り出すために用いられることとしたので、用紙反転装置10から、その下流側へと用紙Pを送り出す用紙送り手段を別途設ける必要がない。したがって、画像形成装置100の内部の省スペース化を図ることができるとともに、部品点数の削減によるコストダウンも可能である。
上記のように本発明の実施形態を示したが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、複写機やプリンタ等の両面印刷を必要とする画像形成装置全般において利用可能である。
1 用紙反転部
10 用紙反転装置
11 上側搬送ガイド
11a 中央部切り欠き部
12 下側搬送ガイド
12a 中央部切り欠き部
12b 下流部切り欠き部
13 上流側搬送ローラ
14 下流側搬送ローラ
15、16 ピンチローラ
17 用紙位置検知アクチュエータ
20 前送り装置
21 前送りローラ
22 回動アーム
30 移動装置
31 用紙突き当て板
31a 突き当て部
32 ラック
33 ピニオン
34 モータ
40 反転ローラ
41 上側ピンチローラ
42 下側ピンチローラ
43 湾曲ガイド板
43a 湾曲部
44 移動反転ローラ
50 受入側用紙搬送路
51 上側搬送ガイド
51 下側搬送ガイド
60 排出側用紙搬送路
61 上側搬送ガイド
61 下側搬送ガイド
70 給紙装置
71 前送りローラ
72 回動アーム
73 給紙ローラ
100 画像形成装置
101 カセット式給紙部
103 用紙搬送部
10 用紙反転装置
11 上側搬送ガイド
11a 中央部切り欠き部
12 下側搬送ガイド
12a 中央部切り欠き部
12b 下流部切り欠き部
13 上流側搬送ローラ
14 下流側搬送ローラ
15、16 ピンチローラ
17 用紙位置検知アクチュエータ
20 前送り装置
21 前送りローラ
22 回動アーム
30 移動装置
31 用紙突き当て板
31a 突き当て部
32 ラック
33 ピニオン
34 モータ
40 反転ローラ
41 上側ピンチローラ
42 下側ピンチローラ
43 湾曲ガイド板
43a 湾曲部
44 移動反転ローラ
50 受入側用紙搬送路
51 上側搬送ガイド
51 下側搬送ガイド
60 排出側用紙搬送路
61 上側搬送ガイド
61 下側搬送ガイド
70 給紙装置
71 前送りローラ
72 回動アーム
73 給紙ローラ
100 画像形成装置
101 カセット式給紙部
103 用紙搬送部
Claims (8)
- 搬送方向を軸として用紙を回転させて、用紙の表裏を反転することを特徴とする用紙反転装置。
- 搬送方向と直角をなす方向へ用紙を移動する移動装置と、搬送方向を軸として回転する反転ローラと、この反転ローラの外周に沿って配置され、反転ローラによって移動せしめられる用紙を案内する湾曲したガイド板とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の用紙反転装置。
- 位置を変更することにより、搬送方向と直角をなす方向へ用紙を移動させるとともに、搬送方向を軸として回転する移動反転ローラと、この移動反転ローラの外周に沿って配置され、移動反転ローラによって移動せしめられる用紙を案内する湾曲したガイド板とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の用紙反転装置。
- 反転動作終了後の用紙が、反転動作開始前と同じ位置に戻ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の用紙反転装置。
- 反転動作終了後の用紙が、反転動作開始前と異なる位置に戻ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の用紙反転装置。
- 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の用紙反転装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
- 用紙を積載して収容する給紙部と、この給紙部に設けられ、用紙を給紙部から送り出す給紙装置とを備え、この給紙装置が、反転動作終了後の用紙を前記用紙反転装置から送り出すために用いられることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 反転動作終了後の用紙位置が、画像形成装置の給紙部に積載された用紙束の最上層であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003379393A JP2005138989A (ja) | 2003-11-10 | 2003-11-10 | 用紙反転装置及びこれを搭載した画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003379393A JP2005138989A (ja) | 2003-11-10 | 2003-11-10 | 用紙反転装置及びこれを搭載した画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005138989A true JP2005138989A (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=34689457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003379393A Pending JP2005138989A (ja) | 2003-11-10 | 2003-11-10 | 用紙反転装置及びこれを搭載した画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005138989A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108820798A (zh) * | 2018-06-22 | 2018-11-16 | 浙江东经科技股份有限公司 | 纸板翻转设备中的压紧机构结构 |
TWI691450B (zh) * | 2019-09-23 | 2020-04-21 | 鴻鉑科技有限公司 | 薄板翻面裝置及其使用方法(二) |
TWI697450B (zh) * | 2019-09-23 | 2020-07-01 | 鴻鉑科技有限公司 | 薄板翻面裝置及其使用方法(一) |
-
2003
- 2003-11-10 JP JP2003379393A patent/JP2005138989A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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