JPH06127780A - 反転機構付きソータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本体の小型化を図り、また信頼性の高い排紙
動作を行うことができる反転機構付きソータを提供す
る。 【構成】 縦列配置された複数の排紙トレイ４，５を有
し、かつ用紙搬送手段と用紙反転手段を有する反転機構
付きソータにおいて、複数の排紙トレイの１つ（第１の
排紙トレイ４）に、反転排紙のためのスイツチバツク搬
送路Ｂに配置される中間トレイの機能を持たせた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタなど
の画像形成装置に適用されるソータに係り、特に、片面
に画像形成済みの用紙を反転して排出する反転機構付き
のソータに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、用紙を反転させ排出させる反転機
構は、複写機本体もしくはソータ本体内に用紙を反転さ
せるべく用意された中間トレイ（用紙をスイツチバツク
搬送路でスイツチバツクさせて反転させる際、一次収容
するためのトレイ）を持つていた。なお、この種の従来
技術としては、特開昭６０−１１８６１号公報、特開昭
６２−２９５８６８号公報等が挙げられる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述したように従来装
置においては、スイツチバツク搬送路に配置される中間
トレイは、複写機本体あるいはソータ本体内に設けられ
ていたため、本体の大型化を余儀無くされてしまうとい
う欠点があつた。本発明は上記従来装置の欠点を解消
し、本体の小型化を図り、また信頼性の高い排紙動作を
行うことができる反転機構付きソータを提供することを
目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的は、縦列配置さ
れた複数の排紙トレイを有し、かつ用紙搬送手段と用紙
反転手段を有する反転機構付きソータにおいて、上記複
数の排紙トレイの１つに、反転排紙のためのスイツチバ
ツク搬送路に配置される中間トレイの機能を持たせた第
１の手段により達成される。また上記目的は、第１の手
段において、中間トレイの機能を有する前記排紙トレイ
を、その内部に用紙を収容するために中空あるいは２層
構造とした第２の手段により達成される。

【０００５】

【作用】第１の手段においては、中間トレイの役割を排
紙トレイに持たせることで、従来ソータ本体もしくは複
写機本体で必要であつた中間トレイのスペースをなくす
ことができ、省スペース化に大きな貢献することができ
る。

【０００６】第２の手段においては、中間トレイとして
利用する排紙トレイを中空もしくは２層構造とし、その
内部に用紙を一旦収容するようにしたので、反転中にあ
る用紙を外部からの障害より守り品質を向上させること
ができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は第１の実施例に係る反転機構付きソータの
構成図である。図において、１は、本体排紙搬送路Ａ中
を搬送される用紙を順方向従動ローラ９との間に挟持し
て搬送する反転ローラ、２は反転ローラ１の下流側に回
動自在に設けた分岐爪、３は分岐爪２の先端に取り付け
た加圧ローラ、４はスイツチバツク搬送路Ｂに配置さ
れ、中間トレイの機能を果たす第１の排紙トレイ、５は
その下方に配置された第２の排紙トレイ、６は加圧ロー
ラ３との間にスイツチバツク時の用紙を挟持して反転排
紙搬送路Ｃに搬送する逆転ローラ、７は通常の排紙口に
設けられた第１の排紙ローラ対、８は反転排紙搬送路Ｃ
の先端に設けられた第２の排紙ローラ対、１０は反転ロ
ーラ１と反転排紙搬送路Ｃにおいて当接し、反転ローラ
１との間で反転排紙中の用紙を挟持搬送する逆方向従動
ローラである。中間トレイとして機能する第１の排紙ト
レイ４は、スイツチバツク搬送路Ｂ中を送られてくる用
紙を一旦載置、収容する底板４ａと、その上部の通常排
紙板４ｂと、その先端に形成した側片４ｃを有する中空
形状をしており、第１の排紙ローラ対７から排紙される
用紙は、この通常排紙板４ｂに積載されるようになつて
いる。なお、第２の排紙トレイ５は中空状でなく従来と
同様の排紙トレイである。

【０００８】次にその動作を説明する。まず、通常排紙
モードの時は、分岐爪２は図の破線位置に下降してお
り、この状態で本体排紙搬送路Ａ中を搬送される用紙
は、反転ローラ１と順方向従動ローラ９により下流に搬
送され、分岐爪２の上側を通つて第１の排紙ローラ対７
に至り、第１の排紙ローラ対７により通常排紙板４ｂ上
に排紙される。一方、反転排紙モード時は、分岐爪２は
図の実線位置にあり、従つて用紙はスイツチバツク搬送
路Ｂ中を搬送され、第１の排紙トレイ４の底板４ａ上に
一旦収容される。用紙の搬送方向後端が反転ローラ１か
ら抜けた後、分岐爪２は時計回り方向に図の破線位置ま
で回動し、用紙後端を介して加圧ローラ３を逆転ローラ
６に押し付ける。そしてそれまでの用紙の後端を今度は
先端として、加圧ローラ３と逆転ローラ６により用紙を
挟持し、スイツチバツク搬送する。用紙は反転排紙搬送
路Ｃ中を反転ローラ１と逆方向従動ローラ１０とによつ
て挟持搬送され、第２の排紙ローラ対８により第２の排
紙トレイ５上に反転排紙される。

【０００９】図２は第２の実施例に係る反転機構付きソ
ータの要部構成図であり、この実施例では、中間トレイ
として機能する第１の排紙トレイ１１は下層に中間トレ
イ部１２と、上層に排紙トレイ部１３とからなる２層構
造としたものである。その他は第１の実施例と全く同じ
であり、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省
略する。

【００１０】このように、中間トレイの役割を排紙トレ
イ４，１１に持たせることで、従来、ソータ本体もしく
は複写機本体で必要であつた中間トレイのスペースをな
くすことができ、省スペース化に大きな貢献することが
できる。ところで、ソータの通常構成では、排紙トレイ
上に排紙された用紙を手で取るのは当然のことである。
本発明において中間トレイを排紙トレイで兼ねるという
ことは当然、反転中の用紙が排紙トレイ上に一時排紙さ
れる訳であるから、ユーザはその用紙を誤つて取つてし
まい、これが基でジヤムになる危険性もある。そこで、
このような危険性についても考慮してあるのが上記第１
の実施例及び第２の実施例であつて、用紙反転中に外部
からの障害を受けないように、排紙トレイを中空もしく
は２層構造にし、その内部に中間トレイとしての役割を
持たせることで、品質を向上させるようにしたものであ
る。

【００１１】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、中間トレ
イの役割を排紙トレイに持たせることで、従来ソータ本
体もしくは複写機本体で必要であつた中間トレイのスペ
ースをなくすことができ、省スペース化に大きな貢献す
ることができる。

【００１２】請求項２記載の発明によれば、中間トレイ
として利用する排紙トレイを中空もしくは２層構造と
し、その内部に用紙を一旦収容するようにしたので、反
転中にある用紙を外部からの障害より守り品質を向上さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例に係る反転機構付きソー
タの構成図である。

【図２】本発明の第２の実施例に係る反転機構付きソー
タの要部構成図である。

【符号の説明】

４，１１ 第１の排紙トレイ ４ａ 底板 ４ｂ 通常排紙板 ４ｃ 側片 ５ 第２の排紙トレイ Ｂ スイツチバツク搬送路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 縦列配置された複数の排紙トレイを有
   し、かつ用紙搬送手段と用紙反転手段を有する反転機構
   付きソータにおいて、上記複数の排紙トレイの１つに、
   反転排紙のためのスイツチバツク搬送路に配置される中
   間トレイの機能を持たせたことを特徴とする反転機構付
   きソータ。
2. 【請求項２】 請求項１記載において、中間トレイの機
   能を有する前記排紙トレイを、その内部に用紙を収容す
   るために中空あるいは２層構造としたことを特徴とする
   反転機構付きソータ。