JP4997031B2 - 車両走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両走行制御装置に関し、更に詳しくは、自動走行制御中に運転者が加速操作又は減速操作を行った際に運転者の意図に沿った車両の加減速を可能にする車両走行制御装置に関するものである。
車両には、運転者による車両の運転操作を軽減するものとして、車両の車速が目標車速となるように一定車速制御を行う定速走行制御や、先行車両に対して自車両を追従走行させるように追従走行制御を行う追従走行制御、すなわちアダプティブクルーズコントロール(ACC)などの自動走行制御を行う車両走行制御装置が搭載されている。この車両走行制御装置では、自動走行制御ECUにより車両の車速が目標車速となるように目標制御量としての目標駆動力が算出される。そして、この車両走行制御装置においては、その算出された目標駆動力がエンジンECUに出力され、このエンジンECUが目標駆動力に基づいて車両の車速を調整する車速調整装置としてのエンジンを制御する。従来の車両走行制御装置では、運転者による制動操作があると、自動走行制御を停止することとしていた。
ところで、近年、低車速、例えば10km/h程度で自動走行制御を行う要望がある。従来の車両走行制御装置では、車両が自動走行制御によって低車速で坂路を自動走行しているときに運転者による制動操作があると、その自動走行制御が停止してしまうこととなる。そして、車両が低車速で坂路を自動走行しているときに自動走行制御が停止してしまった場合には、運転者による制動操作により発生する制動力によって車両を坂路で停止させることができなければ、車両の位置を維持することができず、登坂中においては車両がずり下がるなど、車両の挙動が変化してしまう虞がある。
そこで、従来の車両走行制御装置では、運転者による制動操作があっても自動走行制御を停止させない技術が提案されている。例えば特許文献1では、運転者による制動操作があっても自動走行制御を停止させず、自動走行制御ECUが目標車速を減少して、この減少した目標車速となるように目標駆動力を算出し、エンジンECUが自動走行制御ECUにより算出された目標駆動力に基づいてエンジンを制御することで車速を小さくする技術が提案されている。そして、この特許文献1においては、アクセル開度が大きくなるほどに目標車速を高く、また、ブレーキ操作量が大きくなるほどに目標車速を低く補正している。
特開2004−90679号公報
ところで、そのようにして補正された目標車速によって発生する車両への加減速度は、自動走行制御停止中にアクセル操作やブレーキ操作が行われたときのものとは異なるので、運転者に違和感を与えてしまう。つまり、その目標車速の補正量が適切でないために、運転者は、自らの望む加速感や減速感を得ることができない。例えば、目標車速が必要以上に高速側に補正された場合には、自身の意図している車両の加速度よりも高く感じる。また、目標車速が必要以上に低速側に補正された場合には、自身の意図している車両の減速度よりも低く感じる。更に、アクセル操作やブレーキ操作を雑に行った場合には、瞬時に目標車速が補正されて、運転者の違和感が増してしまう。例えば、ブレーキペダルを急に離した場合には、目標車速が瞬時に高速側に補正されてしまうので、車両が急加速してしまう。また、アクセルペダルを急に離した場合には、目標車速が瞬時に低速側に補正されてしまうので、車両が急減速してしまう。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、自動走行制御中に運転者が加速操作又は減速操作した際に車両を違和感なく運転者の意図に沿って加速又は減速させることのできる車両走行制御装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、エンジンの駆動力を駆動目標制御量に基づいて制御する第1ECUと、ブレーキ装置の制動力を制動目標制御量に基づいて制御する第2ECUと、車両の車速が目標車速となるように車両走行制御を行う際の駆動目標制御量及び/又は制動目標制御量を算出して当該駆動目標制御量を第1ECUへと出力するとともに当該制動目標制御量を第2ECUへと出力する第3ECUと、を備える車両走行制御装置において、その第3ECUは、エンジンの駆動力による前記車両走行制御用の駆動目標車速と、ブレーキ装置の制動力による前記車両走行制御用の制動目標車速と、を求めるよう構成し、車両走行制御中に運転者による加速操作を検知した際、加速操作に応じたエンジンの駆動力と前記車両走行制御用の駆動目標車速に応じた駆動力とに基づいて前記車両走行制御を行う際の駆動目標制御量を設定すると共に、前記車両走行制御用の制動目標車速を現在の車両の車速よりも高速側に設定している。ここで、車両走行制御を行う際の駆動目標制御量は、更に走行路の勾配の情報も用いて設定することが望ましい。
また、上記目的を達成するため、請求項2記載の発明では、エンジンの駆動力を駆動目標制御量に基づいて制御する第1ECUと、ブレーキ装置の制動力を制動目標制御量に基づいて制御する第2ECUと、車両の車速が目標車速となるように車両走行制御を行う際の駆動目標制御量及び/又は制動目標制御量を算出して当該駆動目標制御量を第1ECUへと出力するとともに当該制動目標制御量を第2ECUへと出力する第3ECUと、を備える車両走行制御装置において、その第3ECUは、エンジンの駆動力による前記車両走行制御用の駆動目標車速と、ブレーキ装置の制動力による前記車両走行制御用の制動目標車速と、を求めるよう構成し、車両走行制御中に運転者による減速操作を検知した際、減速操作に応じたブレーキ装置の制動力と前記車両走行制御用の制動目標車速に応じた制動力とに基づいて前記車両走行制御を行う際の制動目標制御量を設定すると共に、エンジンの駆動目標制御量を0まで低下させ、前記車両走行制御用の制動目標車速を現在の車両の車速と一致させている。ここで、車両走行制御を行う際の制動目標制御量は、更に走行路の勾配の情報も用いて設定することが望ましい。
本発明に係る車両走行制御装置は、車両走行制御中に運転者による加速操作を検知した際、加速操作に応じたエンジンの駆動力と前記車両走行制御用の駆動目標車速に応じた駆動力とに基づいて前記車両走行制御を行う際の駆動目標制御量を設定すると共に、前記車両走行制御用の制動目標車速を現在の車両の車速よりも高速側に設定する。また、本発明に係る車両走行制御装置は、車両走行制御中に運転者による減速操作を検知した際、減速操作に応じたブレーキ装置の制動力と前記車両走行制御用の制動目標車速に応じた制動力とに基づいて前記車両走行制御を行う際の制動目標制御量を設定すると共に、エンジンの駆動目標制御量を0まで低下させ、前記車両走行制御用の制動目標車速を現在の車両の車速と一致させる。従って、この車両走行制御装置は、自動走行制御中に運転者が加速操作したならば、余分な制動力を車両に働かせず、車両を違和感なく運転者の意図に沿って加速させることができる。また、この車両走行制御装置は、自動走行制御中に運転者が減速操作したならば、車両に働かせるべき制動力が不足せず、車両を違和感なく運転者の意図に沿って減速させることができる。
以下に、本発明に係る車両走行制御装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
本発明に係る車両走行制御装置の実施例1を図1から図9に基づいて説明する。
最初に、本実施例1の車両走行制御装置の構成について図1を用いて説明する。この図1の符号1−1は、本実施例1の車両走行制御装置を示す。この車両走行制御装置1−1は、図示しない車両に搭載されるものであり、車両の車速が目標車速となるように自動走行制御を行うものである。本実施例1の車両走行制御装置1−1は、自動走行制御スイッチ2と、車速センサ3と、Gセンサ4と、ブレーキスイッチ5と、ブレーキセンサ6と、アクセルセンサ7と、自動走行制御ECU8と、エンジンECU9と、ブレーキECU10と、を備えている。
ここで、本実施例1の車両には、車速を調整する車速調整装置が設けられている。そして、この車両には、車両に作用させる駆動力を増減制御することによって車速の調整を行う図1に示すエンジン100や、車両に作用させる制動力を増減制御することによって車速の調整を行う図1に示すブレーキ装置200が車速調整装置として用意されている。そのエンジン100は、エンジンECU9により設定された目標制御量としての目標駆動力に基づいて作動させられる。また、このエンジン100は、運転者による加速操作、すなわち運転者による図示しないアクセルペダルの踏み込み操作に基づいて駆動力を発生するものでもある。一方、ブレーキ装置200は、ブレーキECU10により設定された目標制御量としての目標制動力に基づいて作動させられる。また、このブレーキ装置200は、運転者による減速操作、すなわち運転者による図示しないブレーキペダルの踏み込み操作に基づいて制動力を発生するものでもある。
以下に、この車両走行制御装置1−1を成す自動走行制御スイッチ2,車速センサ3,Gセンサ4,ブレーキスイッチ5,ブレーキセンサ6,アクセルセンサ7,自動走行制御ECU8,エンジンECU9およびブレーキECU10について詳述する。
まず、自動走行制御スイッチ2は、制御開始トリガーである。具体的に、この自動走行制御スイッチ2は、図示しない車両の室内に設けられており、運転者の操作によってONされるものである。また、この自動走行制御スイッチ2は、自動走行制御ECU8と接続されており、運転者の操作によってONされると、ON信号を自動走行制御ECU8に出力する。これにより、この自動走行制御スイッチ2は、自動走行制御ECU8が自動走行制御を開始する際の制御開始トリガーとなる。
車速センサ3は、図示しない車両の車速Vを検出するものである。この車速センサ3は、自動走行制御ECU8と接続されており、検出された車両の車速Vが自動走行制御ECU8に出力される。ここで、この車速センサ3としては、例えば、車両の図示しない各車輪に設けられた車輪速センサを利用することができる。この場合は、自動走行制御ECU8が車速センサ3としてのそれぞれの車輪速センサで検出した各車輪の速度に基づいて車両の車速Vを算出する。
Gセンサ4は、走行している路面についての勾配検出手段である。このGセンサ4は、図示しない車両の傾きを検出するものである。つまり、このGセンサ4は、車両が現在走行している路面の勾配θを検出するものである。ここで、このGセンサ4は、自動走行制御ECU8と接続されており、検出された勾配θが自動走行制御ECU8に出力される。
ブレーキスイッチ5は、制動操作検出手段である。このブレーキスイッチ5は、運転者による制動操作(減速操作)を検出するものである。このブレーキスイッチ5は、図示しない車両の室内に設けられているブレーキペダルが運転者により踏み込まれるとONされるものである。ここで、このブレーキスイッチ5は、自動走行制御ECU8と接続されており、運転者によりブレーキペダルが踏み込まれてONされると、ON信号を自動走行制御ECU8に出力する。これにより、運転者による制動操作が行われたか否かについて自動走行制御ECU8で判断することができる。
ブレーキセンサ6は、減速操作量検出手段である。このブレーキセンサ6は、運転者による減速操作量Ssdを検出する。このブレーキセンサ6は、図示しない車両の室内に設けられているブレーキペダルが運転者により踏み込まれた際の踏み込み量を減速操作量Ssdとして検出するものである。ここで、このブレーキセンサ6は、自動走行制御ECU8と接続されており、運転者による減速操作量Ssdを自動走行制御ECU8に出力する。
アクセルセンサ7は、加速操作量検出手段である。このアクセルセンサ7は、運転者による加速操作量Ssuを検出する。このアクセルセンサ7は、図示しない車両の室内に設けられているアクセルペダルが運転者により踏み込まれた際の踏み込み量を加速操作量Ssuとして検出するものである。ここで、このアクセルセンサ7は、自動走行制御ECU8と接続されており、運転者による加速操作量Ssuを自動走行制御ECU8に出力する。
自動走行制御ECU8は、第3ECUである。この自動走行制御ECU8は、基本的に、車速Vが予め又は運転者によって設定された自動走行目標車速Voとなるように自動走行制御時の駆動目標制御量としての目標駆動力Foと制動目標制御量としての目標制動力Boを算出し、これらを各々エンジンECU9とブレーキECU10に出力するものである。
ここで、その自動走行目標車速Voは、車両走行制御装置1−1がどの様な自動走行制御を行うのか否かによって異なる値になる。つまり、この車両走行制御装置1−1が定速走行制御を行う場合には、例えば、10km/h程度の低車速、高速走行時ならば100km/hなどの高車速に自動走行目標車速Voが設定される。また、この車両走行制御装置1−1が追従走行制御を行う場合には、先行車両の車速を自動走行目標車速Voとして設定する。
また、その目標駆動力FoとはエンジンECU9を介してエンジン100に出力させる駆動力のことであり、目標制動力BoとはブレーキECU10を介してブレーキ装置200に出力させる制動力のことである。つまり、この自動走行制御ECU8は、エンジン100とブレーキ装置200とを協調制御させるものであって、エンジンECU9を介して目標駆動力Foとなるようにエンジン100を制御させるとともに、ブレーキECU10を介して目標制動力Boとなるようにブレーキ装置200を制御させるものである。ここで、本実施例1の自動走行制御ECU8は、自動走行制御判定部81と、自動走行目標車速設定部82と、駆動目標車速算出部83と、駆動力算出部84と、制動目標車速算出部85と、制動力算出部86と、を有する。なお、この自動走行制御ECU8のハード構成は、既に公知であるので説明は省略する。
自動走行制御判定部81は、運転者による自動走行制御の開始の意志を判定するものである。この自動走行制御判定部81は、自動走行制御スイッチ2からのON信号が検出されたか否かを観ることによって自動走行制御の開始要否を判定する。例えば、その自動走行制御スイッチ2が運転者によって操作されることでONされて、この自動走行制御スイッチ2からON信号が出力されるので、その際の自動走行制御判定部81は、自動走行制御の開始が要求されているとの判定を行う。
自動走行目標車速設定部82は、自動走行目標車速Voを算出して設定するものである。例えば、この自動走行目標車速設定部82は、自動走行制御スイッチ2が単なるONとOFFの切り換えを行うスイッチならば、この自動走行制御スイッチ2から出力されたON信号を受信した際に、予め決めておいた自動走行目標車速Voを設定する。その際の自動走行目標車速Voは、例えば路面の勾配θに応じて変える変数としてもよい。更に、その自動走行制御スイッチ2が複数の自動走行制御条件の切り換えを行うもの、つまり複数段の異なる目標速度の切換スイッチならば、自動走行目標車速設定部82には、運転者による自動走行制御スイッチ2の段数切り換え操作で選択された自動走行目標車速Voを設定させる。例えば、この種の自動走行制御スイッチ2において運転者により1段目が選択された場合には、自動走行制御判定部81が自動走行制御スイッチ2からのON信号を検出して自動走行制御の開始要求ありと判定し、自動走行目標車速設定部82が自動走行目標車速Voを1段目に該当する第1目標車速Vselect1に設定する。また、この自動走行制御スイッチ2の2段目が選択された場合には、自動走行制御判定部81が自動走行制御スイッチ2からのON信号を検出して自動走行制御の開始要求ありと判定し、自動走行目標車速設定部82が自動走行目標車速Voを2段目に該当する第2目標車速Vselect2(≠Vselect1)に設定する。
駆動目標車速算出部83は、エンジン100における自動走行制御用の駆動力による目標車速(以下、「自動走行駆動目標車速」という。)Vfaを算出するものである。その自動走行駆動目標車速Vfaは、主として駆動力による自動走行制御時(例えば上り坂の自動走行)であれば、基本的にその際の自動走行目標車速Voに一致させる。一方、この自動走行駆動目標車速Vfaは、主として制動力による自動走行制御時(例えば下り坂の自動走行)であれば、基本的に自動走行目標車速Voよりも低い値に設定する。
駆動力算出部84は、エンジン100に出力させる目標駆動力Foを算出するものである。この駆動力算出部84は、その目標駆動力Foの情報をエンジンECU9に出力する。その目標駆動力Foは、上記の如く主に駆動力による自動走行制御が行われている状況下であれば、基本的に自動走行目標車速Voとなるよう算出された駆動力(以下、「自動走行目標駆動力」という。)Faoに一致させる。一方、この目標駆動力Foは、上記の如く主に制動力による自動走行制御が行われている状況下であれば、基本的に0に設定する。
制動目標車速算出部85は、ブレーキ装置200における自動走行制御用の制動力による目標車速(以下、「自動走行制動目標車速」という。)Vbaを算出するものである。その自動走行制動目標車速Vbaは、主に駆動力による自動走行制御が行われている状況下であれば、基本的に自動走行目標車速Voよりも高い値に設定する。一方、この自動走行制動目標車速Vbaは、主に制動力による自動走行制御が行われている状況下であれば、基本的にその際の自動走行目標車速Voに一致させる。
制動力算出部86は、ブレーキ装置200に出力させる目標制動力Boを算出するものである。この制動力算出部86は、その目標制動力Boの情報をブレーキECU10に出力する。その目標制動力Boは、主に駆動力による自動走行制御が行われている状況下であれば、基本的に0に設定する。一方、この目標制動力Boは、主に制動力による自動走行制御が行われている状況下であれば、基本的に自動走行目標車速Voとなるよう算出された制動力(以下、「自動走行目標制動力」という。)Baoに一致させる。
このように、これら自動走行駆動目標車速Vfa,目標駆動力Fo,自動走行制動目標車速Vbaおよび目標制動力Boは、上り坂を自動走行しているのか下り坂を自動走行しているのかによって異なる値を示す。そして、これら自動走行駆動目標車速Vfa,目標駆動力Fo,自動走行制動目標車速Vbaおよび目標制動力Boは、自動走行制御中に運転者による加速要求があったとき、また、自動走行制御中に運転者による減速要求があったときに、更に異なる値を示す。以下においては、上り坂を低速自動走行している場合と下り坂を低速自動走行している場合とに大別して、これら自動走行駆動目標車速Vfa,目標駆動力Fo,自動走行制動目標車速Vbaおよび目標制動力Boを詳述する。
{上り坂の低速自動走行}
最初に、上り坂を低速自動走行している場合について説明する。
[自動走行駆動目標車速Vfa]
まず、この場合の自動走行駆動目標車速Vfaについて示す。
この場合の自動走行駆動目標車速Vfaは、運転者による自動走行制御中の減速要求の有無、つまり自動走行制御中にブレーキスイッチ5からのON信号又はブレーキセンサ6からの減速操作量Ssdを受信しているのか否かによって大きく異なる。この自動走行駆動目標車速Vfaについては、運転者による減速要求が無ければ下記の式1(n=1,2,3,…)で求めさせ、運転者による減速要求が有れば下記の式2(n=1,2,3,…)で求めさせる。つまり、上り坂の低速自動走行中に運転者による減速要求が無い場合には、「Vfa(n−1)+A」と「Vo」に応じた最小値を求めるものとする。一方、上り坂の低速自動走行中に運転者による減速要求が為されている場合には、「V−B」と「Vfa(n−1)+A」と「Vo」に応じた最小値を求めるものとする。
Vfa(n)←MIN(Vfa(n−1)+A、Vo) … (1)
Vfa(n)←MIN(V−B、Vfa(n−1)+A、Vo) … (2)
具体的に、上り坂の低速自動走行中に運転者による減速要求が無いとの条件の場合には、図2の時間領域t1や図4に示す如く、運転者による加速要求が為されている(つまり、アクセルセンサ7からの加速操作量Ssuを受信している)ときも含めて、基本的に自動走行目標車速Voを自動走行駆動目標車速Vfaとして選択する。但し、この条件下であっても、減速操作中(ブレーキON状態)の運転者が減速操作を止めた(ブレーキペダルから足を離した)際には、図2の時間領域t3や図4に示す如く、自動走行駆動目標車速Vfaとして「Vfa(n−1)+A」を選択し、自動走行目標車速Voに向けて車両を加速させるようにする。
ここで、その「Vfa(n−1)」は1つ前に算出された自動走行駆動目標車速Vfaであり、「A」は車体加速度の上限値である。つまり、その自動走行駆動目標車速Vfaとして選択された「Vfa(n−1)+A」は、車両を徐々にゆっくりと加速させ、急激な車両の加速を回避させるものである。なお、その「A」については、予め実験やシミュレーションを行って設定しておいた固定値であってもよく、加速中の車速V、路面の勾配θや自動走行目標車速Voなどを逐一監視しながらこれらに基づいて求める変数であってもよい。
一方、上り坂の低速自動走行中に運転者による減速要求が為されているとの条件の場合には、図2の時間領域t2や図4に示す如く、自動走行駆動目標車速Vfaとして車速Vよりも低い値「V−B」を選択する。その「B」は、運転者による減速要求が有ったとき(ブレーキONのとき)にエンジン100から出力される駆動力を低下させるための設定速度である。つまり、その自動走行駆動目標車速Vfaとして選択された「Vo−B」は、エンジン100から必要以上に大きな駆動力が出力されることを防ぐためのものである。その「Vo−B」は、演算処理の応答性を向上させるべく、減速要求が無いときでも予め求めておくことが好ましい。なお、その「B」については、予め実験やシミュレーションを行って設定しておいた固定値であってもよく、車速V、路面の勾配θや自動走行目標車速Voなどを逐一監視しながらこれらに基づいて求める変数であってもよい。
[目標駆動力Fo]
上り坂を低速自動走行している場合の目標駆動力Foについて示す。
この場合の目標駆動力Foは、下記の式3で求めさせる。つまり、この目標駆動力Foについては、自動走行駆動目標車速Vfaにするための駆動力(以下、「自動走行制御目標駆動力」という。)Faと、運転者の加速操作による駆動力Fsuと、に応じた最大値を求めるものとする。その運転者の加速操作による駆動力Fsuは、アクセル開度、つまりアクセルセンサ7の検出した加速操作量Ssuに応じて決まる。
Fo←MAX(Fa、Fsu) … (3)
具体的に、上り坂を低速自動走行している場合の目標駆動力Foとしては、図4に示す如く、運転者による加速要求も減速要求も為されていないときに、基本的に自動走行目標車速Voとなるよう算出された自動走行目標駆動力Faoを選択する。
ここで、上り坂の低速自動走行中に運転者による加速要求(アクセルON)が為されたならば、自動走行制御目標駆動力Faは、図4に示す如く、その運転者の加速操作による駆動力Fsuの方が大きくなるまで自動走行目標駆動力Faoを選択させ続けて、徐々に0にまで低下させる。従って、それまでは、その自動走行目標駆動力Faoが目標駆動力Foとして選択される。そして、その加速操作による駆動力Fsuの方が大きくなった際には、図4に示す如く、この駆動力Fsuを目標駆動力Foとして選択する。つまり、上り坂の低速自動走行中に運転者による加速要求が為された場合には、その駆動力Fsuが自動走行制御目標駆動力Fa(自動走行目標駆動力Fao)を超えなければ、その自動走行目標駆動力Faoが目標駆動力Foとして選択され、その駆動力Fsuが自動走行制御目標駆動力Faを超えたならば、その駆動力Fsuが目標駆動力Foとして選択される。
なお、運転者が加速操作を止めた(アクセルペダルから足を離した)際には、図4に示す如く、閉じられていくアクセル開度、つまり小さくなっていく加速操作量Ssuに合わせた駆動力Fsuを目標駆動力Foとして選択する。そして、加速操作量Ssuが未検出となったときに、目標駆動力Foは、図4に示す如く、徐々に上述した自動走行目標駆動力Faoまで増加させる。
一方、上り坂の低速自動走行中に運転者による減速要求(ブレーキON)が為されているとの条件の場合には、図4に示す如く、その減速要求が為されたときに自動走行制御目標駆動力Faを徐々に0にまで低下させる。そして、その自動走行制御目標駆動力Faが0となった後には、運転者が減速操作を止めるまで目標駆動力Foを0にする。また、運転者が減速操作を止めた際には、その際の上述した自動走行駆動目標車速Vfa{=Vfa(n−1)+A}に応じて、ゆるやかに自動走行目標駆動力Faoまで増加させる目標駆動力Foが選択される。
[自動走行制動目標車速Vba]
上り坂を低速自動走行している場合の自動走行制動目標車速Vbaについて示す。
この場合の自動走行制動目標車速Vbaは、自動走行制御中に運転者による加速要求も減速要求も為されていなければ、下記の式4(n=1,2,3,…)で求めさせる。つまり、上り坂の低速自動走行中に運転者による加速要求も減速要求も為されていない場合には、「Vba(n−1)+A」と「MIN(Vba(n−1)−C、V)」と「Vo+D」に応じた中間値を求めるものとする。
Vba(n)←MID(Vba(n−1)+A、MIN(Vba(n−1)−C、V)
、Vo+D) … (4)
具体的に、上り坂の低速自動走行中に運転者による加速要求も減速要求も無いとの条件の場合には、図3の時間領域t1,t3や図4に示す如く、基本的に自動走行目標車速Voよりも高い値「Vo+D」に自動走行制動目標車速Vbaを設定するものとする。但し、この条件下であっても、加速操作中(アクセルON状態)の運転者が加速操作を止めた(アクセルペダルから足を離した)際には、図3の時間領域t5や図4に示す如く、自動走行制動目標車速Vbaとして「Vba(n−1)−C」を選択し、自動走行目標車速Voよりも高い値「Vo+D」に向けて車両を減速させるようにする。また、その条件下であっても、減速操作中(ブレーキON状態)の運転者が減速操作を止めた(ブレーキペダルから足を離した)際には、図3の時間領域t3や図4に示す如く、自動走行制動目標車速Vbaとして「Vba(n−1)+A」を選択し、自動走行目標車速Voよりも高速側の「Vo+D」に向けて車両を加速させるようにする。
ここで、その「Vba(n−1)」は、1つ前に算出された自動走行制動目標車速Vbaである。「A」は上記と同様に車体加速度の上限値であり、「C」は車体減速度の上限値である。つまり、自動走行制動目標車速Vbaとして選択された「Vba(n−1)+A」は、車両を徐々にゆっくりと加速させ、急激な車両の加速を回避して自動走行制動目標車速Vbaと自動走行駆動目標車速Vfaとがかけ離れないようにするものである。また、自動走行制動目標車速Vbaとして選択された「Vba(n−1)−C」は、車両を徐々にゆっくりと減速させ、急激な車両の減速を回避させるものである。なお、その「C」については、予め実験やシミュレーションを行って設定しておいた固定値であってもよく、減速中の車速V、路面の勾配θや自動走行目標車速Voなどを逐一監視しながらこれらに基づいて求める変数であってもよい。更に、「D」は、自動走行制動目標車速Vbaと自動走行駆動目標車速Vfaとが重ならないようにするための設定速度である。
一方、上り坂の低速自動走行中に運転者による減速要求が為されているとの条件の場合には、その自動走行制動目標車速Vbaを下記の式5(n=1,2,3,…)で求めさせる。つまり、この場合には、「V」と「Vba(n−1)−C」と「Vo+D」に応じた最小値を求めるものとする。
Vba(n)←MIN(V、Vba(n−1)−C、Vo+D) … (5)
ここで、この場合には、図3の時間領域t2や図4に示す如く、自動走行制動目標車速Vbaとして車両の車速Vを選択し、自動走行制動目標車速Vbaにするための制動力(以下、「自動走行制御目標制動力」という。)Baが運転者によって減速要求が為されたときに車両に働かないようにする。
また、上り坂の低速自動走行中に運転者による加速要求が為されているとの条件の場合には、その自動走行制動目標車速Vbaを下記の式6(n=1,2,3,…)で求めさせる。つまり、この場合には、「V+D」と「Vo+D」に応じた最大値を求めるものとする。
Vba(n)←MAX(V+D、Vo+D) … (6)
ここで、この場合には、図3の時間領域t4や図4に示す如く、自動走行制動目標車速Vbaとして現在の車速Vよりも高い値「V+D」を選択し、運転者が加速の意思を示したときに自動走行制御目標制動力Baが働かないようにする。
[目標制動力Bo]
上り坂を低速自動走行している場合の目標制動力Boについて示す。
この場合の目標制動力Boは、下記の式7で求めさせる。つまり、この目標制動力Boについては、自動走行制御目標制動力Baと、運転者の減速操作による制動力Bsdと、に応じた最大値を求めるものとする。その運転者の減速操作による制動力Bsdは、ブレーキセンサ6の検出した減速操作量Ssdに応じて決まる。
Bo←MAX(Ba、Bsd) … (7)
具体的に、上り坂を低速自動走行している場合の目標制動力Boとしては、図4に示す如く、運転者による減速要求が為されていなければ、運転者による加速要求が為されているときも含めて、基本的に0を選択する。
一方、上り坂の低速自動走行中に運転者による減速要求(ブレーキON)が為されているとの条件の場合には、図4に示す如く、その運転者の減速要求による制動力Bsdを目標制動力Boとして選択する。つまり、この場合の目標制動力Boは、減速操作量Ssdの変化に伴い増加した制動力Bsdとなる。
なお、運転者が減速操作を止めた際には、図4に示す如く、小さくなっていく減速操作量Ssdに合わせた制動力Bsdを目標制動力Boとして選択する。
{下り坂の低速自動走行}
次に、下り坂を低速自動走行している場合について説明する。
[自動走行駆動目標車速Vfa]
まず、この場合の自動走行駆動目標車速Vfaについて示す。
下り坂の低速自動走行中に運転者による減速要求が無いとの条件の場合には、図5に示す如く、運転者による加速要求が為されているときも含めて、基本的に自動走行目標車速Voよりも低い値「Vo−D」を自動走行駆動目標車速Vfaとして選択する。但し、この条件下であっても、減速操作中(ブレーキON状態)の運転者が減速操作を止めた(ブレーキペダルから足を離した)際には、図5に示す如く、上り坂のときと同様に、自動走行駆動目標車速Vfaとして「Vfa(n−1)+A」を選択し、上記の自動走行目標車速Voよりも低い値「Vo−D」に向けて車両を徐々に加速させるようにする。つまり、この場合には、下記の式8(n=1,2,3,…)で自動走行駆動目標車速Vfaを求めさせる。なお、ここでは上り坂と同じ「D」を用いるが、その自動走行駆動目標車速Vfaと自動走行制動目標車速Vbaとが重ならないようにするための設定速度については、上り坂と下り坂とで異なる値を設定してもよい。
Vfa(n)←MIN(Vfa(n−1)+A、Vo−D) … (8)
一方、下り坂の低速自動走行中に運転者による減速要求が為されているとの条件の場合には、図5に示す如く、その減速要求が為された際に自動走行駆動目標車速Vfaとして車速Vよりも低い値「V−B」を選択する。つまり、この場合には、下記の式9(n=1,2,3,…)で自動走行駆動目標車速Vfaを求めさせる。
Vfa(n)←MIN(V−B、Vfa(n−1)+A、Vo−D) … (9)
[目標駆動力Fo]
下り坂を低速自動走行している場合の目標駆動力Foについて示す。
この場合の目標駆動力Foは、上り坂のときと同様に上記式3を用いて求める。具体的に、この場合の目標駆動力Foとしては、図5に示す如く、運転者による加速要求が為されていなければ、減速要求が為されているときも含めて、基本的に0を選択する。但し、そのような条件下であっても、運転者が加速操作を止めた(アクセルペダルから足を離した)際には、図5に示す如く、閉じられていくアクセル開度、つまり小さくなっていく加速操作量Ssuに合わせた駆動力Fsuを目標駆動力Foとして選択する。
一方、下り坂の低速自動走行中に運転者による加速要求(アクセルON)が為されたならば、その際の目標駆動力Foとしては、図5に示す如く、その運転者の加速操作による駆動力Fsuを選択する。つまり、その際の目標駆動力Foは、アクセル開度に応じた駆動力Fsuとなる。
[自動走行制動目標車速Vba]
下り坂を低速自動走行している場合の自動走行制動目標車速Vbaについて示す。
この場合の自動走行制動目標車速Vbaは、自動走行制御中に運転者による加速要求も減速要求も為されていなければ、下記の式10(n=1,2,3,…)で求めさせる。
Vba(n)←MID(Vba(n−1)+A、MIN(Vba(n−1)−C、V)
、Vo) … (10)
具体的に、下り坂の低速自動走行中に運転者による加速要求も減速要求も無いとの条件の場合には、図5に示す如く、基本的に自動走行目標車速Voに自動走行制動目標車速Vbaを設定する。但し、この条件下であっても、加速操作中(アクセルON状態)の運転者が加速操作を止めた(アクセルペダルから足を離した)際には、図5に示す如く、上り坂のときと同様に「Vba(n−1)−C」を自動走行制動目標車速Vbaとして選択し、自動走行目標車速Voに向けて車両を徐々にゆっくりと減速させるようにする。また、その条件下であっても、減速操作中(ブレーキON状態)の運転者が減速操作を止めた(ブレーキペダルから足を離した)際には、図5に示す如く、上り坂のときと同様に「Vba(n−1)+A」を自動走行制動目標車速Vbaとして選択し、自動走行目標車速Voに向けて車両を徐々にゆっくりと加速させるようにする。
一方、下り坂の低速自動走行中に運転者による減速要求が為されているとの条件の場合には、その自動走行制動目標車速Vbaを下記の式11(n=1,2,3,…)で求めさせる。
Vba(n)←MIN(V、Vba(n−1)−C、Vo) … (11)
ここで、この場合には、図5に示す如く、上り坂のときと同様に、自動走行制動目標車速Vbaとして車両の車速Vを選択し、運転者によって減速要求が為されたときに車両に自動走行制御目標制動力Baが働かないようにする。
また、下り坂の低速自動走行中に運転者による加速要求が為されているとの条件の場合には、その自動走行制動目標車速Vbaを下記の式12(n=1,2,3,…)で求めさせる。
Vba(n)←MAX(V+D、Vo) … (12)
ここで、この場合には、図5に示す如く、上り坂のときと同様に、自動走行制動目標車速Vbaとして現在の車速Vよりも高い値「V+D」を選択し、運転者が加速の意思を示したときに自動走行制御目標制動力Baが働かないようにする。
[目標制動力Bo]
下り坂を低速自動走行している場合の目標制動力Boについて示す。
この場合の目標制動力Boは、上り坂のときと同様に上記式7を用いて求める。具体的に、この場合の目標制動力Boとしては、図5に示す如く、運転者による加速要求も減速要求も為されていなければ、基本的に自動走行目標車速Voとなるよう算出された自動走行目標制動力Baoを選択する。
一方、下り坂の低速自動走行中に運転者による加速要求(アクセルON)が為されているとの条件の場合には、図5に示す如く、自動走行制御目標制動力Baが0に向けて徐々に低下していくので、その自動走行制御目標制動力Baを目標制動力Boとして選択する。つまり、この場合には、目標制動力Boが0に向けて徐々に低下していく。そして、その運転者が加速操作を止めた際には、例えば、目標駆動力Foが0になってから自動走行制御目標制動力Baが自動走行目標制動力Baoに向けて徐々に増えていくので、その自動走行制御目標制動力Baを目標制動力Boとして選択する。つまり、運転者が加速操作を止めた際の目標制動力Boは、目標駆動力Foが0となった後に自動走行目標制動力Baoに向けて徐々に増加させる。
また、下り坂の低速自動走行中に運転者による減速要求(ブレーキON)が為されているとの条件の場合には、図5に示す如く、自動走行制御目標制動力Baと運転者の減速要求による制動力Bsdとの関係から目標制動力Boの選択を行う。具体的に、この場合の自動走行制御目標制動力Baは、図5に示す如く、自動走行目標制動力Baoを選択させ続ける。他方、この場合の運転者の減速要求による制動力Bsdは、減速操作量Ssdに応じて増加する。そして、この場合の目標制動力Boとしては、その制動力Bsdが自動走行制御目標制動力Ba(つまり、自動走行目標制動力Bao)を超えなければ、その自動走行目標制動力Baoが選択され、その制動力Bsdが自動走行制御目標制動力Baを超えれば、その制動力Bsdが選択される。
ここで、下り坂の低速自動走行中に運転者が減速操作を止めた際には、図5に示す如く、制動力Bsdが減速操作量Ssdの減少に応じて小さくなっていく。これが為、その際には、目標制動力Boとしての自動走行制御目標制動力Baを図5に示す如く徐々に増加させて、上述した「Vba(n−1)+A」で自動走行目標車速Voに向けて車両を徐々に加速させるようにする。なお、その目標制動力Boとしての自動走行制御目標制動力Baは、或る時点において、自動走行目標制動力Baoに向けて徐々に低下させる。
エンジンECU9は、第1ECUである。このエンジンECU9は、目標駆動力Foに基づいてエンジン100を制御するものである。ここで、このエンジンECU9は、自動走行制御ECU8と接続されており、自動走行制御ECU8により算出され、出力された目標駆動力Foに基づいてエンジン100を制御する。
ブレーキECU10は、第2ECUである。このブレーキECU10は、目標制動力Boに基づいてブレーキ装置200を制御するものである。ここで、このブレーキECU10は、自動走行制御ECU8と接続されており、自動走行制御ECU8により算出され、出力された目標制動力Boに基づいてブレーキ装置200を制御する。
次に、本実施例1の車両走行制御装置1−1を用いた車両走行制御方法について図6から図9のフローチャートに基づき説明する。なお、この車両走行制御装置1−1による自動走行制御は、この車両走行制御装置1−1の制御周期ごとに行われる。
最初に、自動走行制御ECU8側の演算処理動作について図6のフローチャートを用いて説明する。
まず、自動走行制御ECU8は、各種スイッチや各種センサから送られてきた信号についての入力処理を行う(ステップST101)。ここでは、自動走行制御スイッチ2のON/OFF状態に係る信号、車速センサ3により検出された車速Vに係る信号、Gセンサ4により検出された勾配θに係る信号などが自動走行制御ECU8に入力される。
次に、この自動走行制御ECU8の自動走行制御判定部81は、自動走行制御スイッチ2がONであるか否かを判定する(ステップST102)。つまり、ここでは、運転者による自動走行制御の開始の意志の有無についての判定を行っている。かかる判定は、上記ステップST101で取得された自動走行制御スイッチ2のON/OFF状態に係る信号に基づいて、具体的には自動走行制御スイッチ2からのON信号が入力されたのか否かに基づいて行う。
ここで、自動走行制御スイッチ2がONであると判定された場合、この自動走行制御ECU8は、自動走行制御時の目標駆動力Foと目標制動力Boを求めて設定する(ステップST103)。
一方、上記ステップST102で自動走行制御スイッチ2がOFFであると判定された場合、この自動走行制御ECU8は、自動走行制御禁止時の目標駆動力Foと目標制動力Boを算出して設定する(ステップST104)。つまり、ここでは、運転者による自動走行制御の開始の意志がない場合、すなわち自動走行制御が行われていない場合、エンジン100が自動走行制御ECU8からの目標駆動力Foによって駆動力を出力しないように目標駆動力Foを設定するとともに、ブレーキ装置200が自動走行制御ECU8からの目標制動力Boによって制動力を出力しないように目標制動力Boを設定する。例えば、本実施例1の駆動力算出部84は、エンジン100の実際の出力が0Nとなる値(0N又はエンジン100にて実際には出力不可能な−15000N)が求められる。また、本実施例1の制動力算出部86についても、ブレーキ装置200の実際の出力が0Nとなる値を求める。
上記の如くして目標駆動力Foおよび目標制動力Boの設定を行った後、本実施例1の自動走行制御ECU8は、その設定した目標駆動力Foおよび目標制動力Boを各々エンジンECU9とブレーキECU10に出力する(ステップST105)。なお、この自動走行制御ECU8は、その目標駆動力FoをエンジンECU9に出力すると、現在の制御周期を終了し、次の制御周期に移行する。
ここで、上述したステップST103の演算処理、つまり自動走行制御時の目標駆動力Foと目標制動力Boについての演算処理を図7のフローチャートに基づき説明する。
まず、自動走行制御ECU8の自動走行目標車速設定部82は、自動走行目標車速Voの設定を行う(ステップST103A)。この自動走行目標車速設定部82は、上述したように、自動走行制御スイッチ2が単なるONとOFFの切り換えを行うスイッチならば、予め設定してある自動走行目標車速Voを設定する。また、その自動走行制御スイッチ2が複数段の異なる目標速度の切換スイッチならば、この自動走行目標車速設定部82は、運転者に選択された段数に応じた自動走行目標車速Voを設定する。
本実施例1の自動走行制御ECU8は、運転者による自動走行制御中の減速要求の有無、つまり自動走行制御中にブレーキスイッチ5からのON信号又はブレーキセンサ6からの減速操作量Ssdを受信しているのか否かについての判定を行う(ステップST103B)。
このステップST103Bで減速要求されていないとの判定が為された場合、この自動走行制御ECU8の駆動目標車速算出部83は、その際の自動走行駆動目標車速Vfa(n)を算出する(ステップST103C)。
このステップST103Cにおいては、上記ステップST101でGセンサ4から検出された勾配θによって走行路が上り坂と判断されている場合、図4に示す如く、基本的に上記ステップST103Aで設定した自動走行目標車速Voを自動走行駆動目標車速Vfaとして求める。また、その走行路が下り坂と判断されている場合には、このステップST103Cにおいて、図5に示す如く、基本的に上述した自動走行目標車速Voよりも低い値「Vo−D」を自動走行駆動目標車速Vfaとして求める。
一方、このステップST103Cにおいては、走行路が上り坂であると下り坂であるとに拘わらず、減速操作中(ブレーキON状態)の運転者が減速操作を止めた(ブレーキペダルから足を離した)ときならば、自動走行駆動目標車速Vfaとして上述した値「Vfa(n−1)+A」を導き出す。つまり、このときには、自動走行目標車速Voに向けて車両を徐々にゆっくりと加速させる自動走行駆動目標車速Vfaが設定される。
続いて、本実施例1の自動走行制御ECU8は、運転者による自動走行制御中の加速要求の有無、つまり自動走行制御中にアクセルセンサ7からの加速操作量Ssuを受信しているのか否かについての判定を行う(ステップST103D)。
このステップST103Dで加速要求されていないとの判定が為された場合、この自動走行制御ECU8の制動目標車速算出部85は、その際の自動走行制動目標車速Vba(n)を算出する(ステップST103E)。
このステップST103Eにおいては、走行路が上り坂と判断されている場合、図4に示す如く、基本的に上述した自動走行目標車速Voよりも高速側の値「Vo+D」を自動走行制動目標車速Vbaとして求める。また、その走行路が下り坂と判断されている場合には、このステップST103Eにおいて、図5に示す如く、基本的に上述した自動走行目標車速Voに自動走行制動目標車速Vbaを設定する。
一方、このステップST103Eにおいては、走行路が上り坂であると下り坂であるとに拘わらず、加速操作中(アクセルON状態)の運転者が加速操作を止めた(アクセルペダルから足を離した)ときならば、自動走行制動目標車速Vbaとして上述した値「Vba(n−1)−C」を導き出す。その際、その自動走行制動目標車速Vbaは、走行路が上り坂ならば、自動走行目標車速Voよりも高速側の値「Vo+D」に向けて車両を減速させ、走行路が下り坂ならば、自動走行目標車速Voに向けて車両を減速させる。また、このステップST103Eにおいては、走行路が上り坂であると下り坂であるとに拘わらず、減速操作中の運転者が減速操作を止めたときならば、自動走行制動目標車速Vbaとして上述した値「Vba(n−1)+A」を導き出す。その際、その自動走行制動目標車速Vbaは、走行路が上り坂ならば、自動走行目標車速Voよりも高速側の値「Vo+D」に向けて車両を徐々にゆっくりと加速させ、走行路が下り坂ならば、自動走行目標車速Voに向けて車両を徐々にゆっくりと加速させるように設定する。
また、上記ステップST103Dで加速要求されているとの判定が為された場合、本実施例1の制動目標車速算出部85は、その際の自動走行制動目標車速Vba(n)を算出する(ステップST103F)。
このステップST103Fにおいては、走行路が上り坂であると下り坂であるとに拘わらず、図4又は図5に示す如く、現在の車速Vよりも高速側の値「V+D」を自動走行制動目標車速Vbaとして求める。つまり、ここでは、運転者が自ら加速の意思を示したときに自動走行制御目標制動力Baが働かないよう自動走行制動目標車速Vbaを設定する。
また、上記ステップST103Bで減速要求されているとの判定が為された場合、本実施例1の駆動目標車速算出部83は、その際の自動走行駆動目標車速Vfa(n)を算出する(ステップST103G)。
このステップST103Gにおいては、走行路が上り坂と判断されている場合、図4に示す如く、自動走行目標車速Voよりも低速側の値「Vo−B」を自動走行駆動目標車速Vfaとして求める。また、その走行路が下り坂と判断されている場合には、このステップST103Gにおいて、図5に示す如く、自動走行駆動目標車速Vfaを徐々に0へと低下させ、これを運転者が減速操作を止めるまで継続させる。
そして、運転者により減速要求されている場合、本実施例1の制動目標車速算出部85は、その際の自動走行制動目標車速Vba(n)を算出する(ステップST103H)。
このステップST103Hにおいては、走行路が上り坂であると下り坂であるとに拘わらず、図4又は図5に示す如く、車両の車速Vを自動走行制動目標車速Vbaとして求める。つまり、ここでは、運転者によって減速要求されたときに自動走行制御目標制動力Baが車両に働かないよう自動走行制動目標車速Vbaを設定する。
このようにして自動走行駆動目標車速Vfaと自動走行制動目標車速Vbaを求めた後、本実施例1の駆動力算出部84や制動力算出部86は、夫々に、自動走行制御目標駆動力Faおよび運転者の加速操作による駆動力Fsu、自動走行制御目標制動力Baおよび運転者の減速操作による制動力Bsdを求める(ステップST103I)。
このステップST103Iにおいては、駆動力算出部84が上記の如く求められた自動走行駆動目標車速Vfaに基づいて自動走行制御目標駆動力Faを算出する。また、この駆動力算出部84は、このステップST103Iにおいてアクセルセンサ7が加速操作量Ssuを検出しているならば、換言すればアクセルペダルが踏み込まれているならば、運転者の加速操作による駆動力Fsuも算出する。更に、このステップST103Iにおいては、制動力算出部86が上記の如く求められた自動走行制動目標車速Vbaに基づいて自動走行制御目標制動力Baを算出する。また、この制動力算出部86は、このステップST103Iにおいてブレーキセンサ6が減速操作量Ssdを検出しているならば、換言すればブレーキペダルが踏み込まれているならば、運転者の減速操作による制動力Bsdを算出する。
そして、その駆動力算出部84は目標駆動力Foを算出するとともに、その制動力算出部86は目標制動力Boを算出する(ステップST103J)。
このステップST103Jにおいては、走行路が上り坂で運転者による加速要求も減速要求も為されていない場合、図4に示す如く、基本的に目標駆動力Foとして自動走行目標車速Voを求めるとともに、目標制動力Boとして0を求める。一方、走行路が下り坂で運転者による加速要求も減速要求も為されていない場合には、図5に示す如く、基本的に目標駆動力Foとして0を求めるとともに、目標制動力Boとして自動走行目標制動力Baoを求める。
また、このステップST103Jにおいては、走行路が上り坂で運転者による加速要求が為されている場合、図4に示す如く、運転者の加速操作による駆動力Fsuが自動走行制御目標駆動力Fa(自動走行目標駆動力Fao)を超えたならば、その駆動力Fsuを目標駆動力Foとして求める。この場合には、目標制動力Boとして0を求める。更に、走行路が下り坂で運転者による加速要求が為されている場合には、図5に示す如く、運転者の加速操作による駆動力Fsuを目標駆動力Foとして求めるとともに、自動走行目標制動力Baoから0へと徐々に低下してその状態のままとする目標制動力Boを求める。その際、その目標制動力Boは、自動走行制御目標制動力Baと一致している。従って、運転者による加速要求が為されている場合には、走行路が上り坂であると下り坂であるとに拘わらず、自動走行制動目標車速Vbaが車両の車速Vよりも高速側に設定されるようになる。これが為、ここでは、この場合に車両への自動走行制御目標制動力Baの作用を防ぐことができるようになり、運転者の意図した通りの車両の加速が可能になる。
そして、運転者が加速操作を止めたときには、図4に示す如く、小さくなっていく加速操作量Ssuに応じた駆動力Fsuが目標駆動力Foとして求められる。また、運転者が加速操作を止めたとしても、目標制動力Boは、0のまま又は自動走行制御目標制動力Baによる微小な大きさの制動力となる。従って、この際には、車両の車速Vが徐々にゆっくりと自動走行目標車速Voにまで減速していくので、運転者が急に加速操作を止めたとしても緩やかな減速となる。これが為、運転者にとっては、自らのアクセルペダルの操作で意図するものとは異なる車両の挙動(つまり、急減速)の違和感が低減される。また、アクセルペダルの操作中に自動走行制御が突然終了したとしても、そのアクセルペダルの操作に伴う駆動力Fsuを保つことができるので、更なる違和感の低減が可能になる。
なお、この走行路が上り坂で運転者による加速要求が為されている場合には、その加速操作による駆動力Fsuが自動走行制御目標駆動力Fa(自動走行目標駆動力Fao)を超えなければ、その自動走行目標駆動力Faoを目標駆動力Foとして求める。そして、その際に運転者が加速操作を止めたときには、その自動走行目標駆動力Faoがそのまま目標駆動力Foとして求められる。この場合、目標制動力Boは、0のままである。
また、このステップST103Jにおいては、走行路が上り坂で運転者による減速要求が為されている場合、図4に示す如く、自動走行目標駆動力Faoから0へと徐々に低下してその状態のままとする目標駆動力Foを求めるとともに、その減速要求による制動力Bsdを目標制動力Boとして求める。更に、走行路が下り坂で運転者による減速要求が為されている場合には、図5に示す如く、目標駆動力Foとして0を求める。そして、この場合、図5に示す如く、運転者の減速要求による制動力Bsdが自動走行制御目標制動力Ba(自動走行目標制動力Bao)を超えたならば、その制動力Bsdを目標制動力Boとして求める。つまり、運転者によって減速要求が為されている場合には、走行路が上り坂であると下り坂であるとに拘わらず、自動走行制動目標車速Vbaが車両の車速Vと一致することになる。従って、ここでは、この場合に車両への自動走行制御目標制動力Baの作用を防ぐことができるようになり、運転者の意図した通りの車両の減速が可能になる。
そして、走行路が上り坂で運転者が減速操作を止めたときには、図4に示す如く、ゆるやかに自動走行目標駆動力Faoまで増加させる目標駆動力Foを求めるとともに、小さくなっていく減速操作量Ssdに合わせた制動力Bsdを目標制動力Boとして求める。これが為、その際には、車両を徐々にゆっくりと自動走行目標車速Voにまで加速させることができる。更に、走行路が下り坂で運転者が減速操作を止めたときには、図5に示す如く、目標駆動力Foとして0を求める。一方、このときには運転者の減速要求による制動力Bsdが減速操作量Ssdの減少に応じて小さくなっていくので、目標制動力Boは、これに合わせて徐々に増加させる。つまり、その際には、これにより車両を徐々にゆっくりと自動走行目標車速Voにまで加速させることができる。従って、運転者が減速操作を止めたときには、走行路が上り坂であると下り坂であるとに拘わらず、車両の車速Vが徐々にゆっくりと自動走行目標車速Voにまで加速していくので、運転者が急に減速操作を止めたとしても緩やかな加速となる。これが為、運転者にとっては、自らのブレーキペダルの操作で意図するものとは異なる車両の挙動(つまり、急加速)の違和感が低減される。また、ブレーキペダルの操作中に自動走行制御が突然終了したとしても、そのブレーキペダルの操作に伴う制動力Bsdを保つことができるので、更なる違和感の低減が可能になる。
次に、エンジンECU9側の演算処理動作について図8のフローチャートを用いて説明する。
まず、エンジンECU9は、各種スイッチや各種センサ、自動走行制御ECU8から送られてきた信号についての入力処理を行う(ステップST111)。ここでは、アクセルセンサ7により検出された加速操作量Ssuに係る信号、自動走行制御ECU8の出力した目標駆動力Foに係る信号などがエンジンECU9に入力される。
このエンジンECU9は、自動走行制御が要求されているのか否かについての判定を行う(ステップST112)。かかる判定は、自動走行制御ECU8から受け取った目標駆動力Foが0N以外でかつ所定値(ここでは、−15000N)よりも大きいのか否かによって行う。つまり、その目標駆動力Foが0N以外でかつ所定値よりも大きい場合には、自動走行制御要求有りとの判定を行う。また、ここでは、自動走行制御スイッチ2をエンジンECU9にも接続し、この自動走行制御スイッチ2のON信号が入力された際に自動走行制御要求有りと判定させてもよい。
ここで、自動走行制御要求有りとの判定が為された場合、このエンジンECU9は、自動走行制御ECU8から受け取った目標駆動力Foに基づいてエンジン100を制御する(ステップST113)。
一方、そのステップST112で自動走行制御要求無しとの判定が為された場合、このエンジンECU9は、加速操作量Ssuに基づいたエンジン100の制御(つまり、通常のエンジン制御)を行う(ステップST114)。
次に、ブレーキECU10側の演算処理動作について図9のフローチャートを用いて説明する。
まず、ブレーキECU10は、各種スイッチや各種センサ、自動走行制御ECU8から送られてきた信号についての入力処理を行う(ステップST121)。ここでは、ブレーキセンサ6により検出された減速操作量Ssdに係る信号、自動走行制御ECU8の出力した目標制動力Boに係る信号などがブレーキECU10に入力される。
このブレーキECU10は、自動走行制御が要求されているのか否かについての判定を行う(ステップST122)。かかる判定は、例えば、自動走行制御スイッチ2をブレーキECU10にも接続し、この自動走行制御スイッチ2のON信号が入力された際に自動走行制御要求有りと判定させる。
ここで、自動走行制御要求有りとの判定が為された場合、このブレーキECU10は、自動走行制御ECU8から受け取った目標制動力Boに基づいてブレーキ装置200を制御する(ステップST123)。
一方、そのステップST122で自動走行制御要求無しとの判定が為された場合、このブレーキECU10は、減速操作量Ssdに基づいたブレーキ装置200の制御(つまり、通常のブレーキ制御)を行う(ステップST124)。
以上のように、本実施例1の車両走行制御装置1−1は、自動走行制御中に運転者がアクセルペダルを操作して運転者による加速操作を優先させた際、その運転者の意図に沿った車両の加速が可能になる。また、この車両走行制御装置1−1は、運転者がアクセルペダルによる加速操作を止めた際に、自動走行目標車速Voへと車両を徐々にゆっくりと減速させるので、急減速の如き運転者の違和感を低減することができる。また、この車両走行制御装置1−1は、何らかの理由により加速操作中に自動走行制御が突然終了しても、その加速操作に伴う駆動力Fsuを車両に働かせることができるので、更なる違和感の低減が可能になる。更に、自動走行制御中に運転者がブレーキペダルを操作して運転者による減速操作を優先させた際、その運転者の意図に沿った車両の減速が可能になる。また、この車両走行制御装置1−1は、運転者がブレーキペダルによる減速操作を止めた際に、自動走行目標車速Voへと車両を徐々にゆっくりと加速させるので、急加速の如き運転者の違和感を低減することができる。また、この車両走行制御装置1−1は、何らかの理由により減速操作中に自動走行制御が突然終了しても、その減速操作に伴う制動力Bsdを車両に働かせることができるので、更なる違和感の低減が可能になる。
次に、本発明に係る車両走行制御装置の実施例2を図10および図11に基づいて説明する。
本実施例2の車両走行制御装置1−1は、実施例1に対して以下の点を変更したものである。
まず、本実施例2のブレーキ装置200は、自動走行制御目標制動力Baによる自動走行制御に係る制動力を発生させる場合、図示しないマスターシリンダと夫々の車輪のホイールシリンダとの連通状態を解除(所謂マスターカット)させるものとする。更に、このブレーキ装置200は、その各ホイールシリンダの油圧、つまり各車輪の制動力を各々調節させるためのリニアソレノイドバルブ、また、その各ホイールシリンダの油圧を検出する油圧センサが配備されていないものとする。そして、かかるブレーキ装置200においては、自動走行制御中に運転者がブレーキペダルの踏み込みによる減速要求を行ったとしても、そのブレーキペダルの操作量に応じた適切な制動力の制御が実行できない。
そこで、本実施例2においては、図10および図11に示す如く、自動走行制御中に運転者による減速要求(ブレーキON)が為された場合、自動走行駆動目標車速Vfaを0にするとともに、自動走行制動目標車速Vbaを或る一定の勾配で徐々に下げていく。つまり、本実施例2の駆動目標車速算出部83には、図7のステップST103Gにおいて、自動走行駆動目標車速Vfaとして0を求めさせる。なお、その勾配は、運転者の減速操作量Ssdに応じて変化させてもよい。
また、本実施例2においては、図10および図11に示す如く、運転者が減速要求を止めた(ブレーキペダルから足を離した)際、自動走行駆動目標車速Vfaと自動走行制動目標車速Vbaを或る一定の勾配で徐々に増加させていく。例えば、ここでは、自動走行駆動目標車速Vfaとして実施例1と同様の値「Vfa(n−1)+A」を求め、自動走行制動目標車速Vbaとして実施例1と同様の値「Vba(n−1)+A」を求める。なお、その勾配は、運転者の減速操作量Ssdに応じて変化させてもよい。
ここで、その図10は、上り坂を低速自動走行しているときについて表している。つまり、本実施例2においては、上り坂の低速自動走行中に運転者が減速要求を行った場合、自動走行制御目標制動力Baによる自動走行制御に係る制動力を発生させずとも済む。これが為、その際のブレーキ装置200においては、マスターシリンダと夫々の車輪のホイールシリンダとの連通状態を保つことができる。従って、この場合には、運転者の減速操作量Ssdに応じた制動力Bsdを車両に働かせることができるようになり、運転者の意図に沿った車両の減速が可能になる。
一方、その図11は、下り坂を低速自動走行しているときについて表している。本実施例2においては、下り坂の低速自動走行中に運転者が減速要求を行った場合、自動走行制御目標制動力Baによって運転者の減速操作分も含めた制動力を車両に作用させることができる。つまり、ここでは、自動走行制御目標制動力Baによる自動走行制御に係る制動力を発生させているので、その際のブレーキ装置200においてマスターシリンダと夫々の車輪のホイールシリンダとの連通状態が解除されてしまうが、運転者の意図に沿った車両の減速が可能になる。
以上のように、本実施例2の車両走行制御装置1−1については、上述したようなブレーキ装置200を用いたとしても、運転者の意図に沿った車両の減速を行うことができる。
以上のように、本発明に係る車両走行制御装置は、自動走行制御中に運転者が加速操作又は減速操作した際に車両を運転者の意図に沿って加速又は減速させる技術に有用である。
本発明に係る車両走行制御装置の構成の一例について示す図である。 自動走行駆動目標車速について説明するタイムチャートである。 自動走行制動目標車速について説明するタイムチャートである。 実施例1の車両走行制御装置の上り坂走行時の動作について説明するタイムチャートである。 実施例1の車両走行制御装置の下り坂走行時の動作について説明するタイムチャートである。 実施例1の自動走行制御ECU側の演算処理動作の一例について示すフローチャートである。 実施例1の自動走行制御時の目標駆動力と目標制動力の設定動作について示すフローチャートである。 実施例1のエンジンECU側の演算処理動作の一例について示すフローチャートである。 実施例1のブレーキECU側の演算処理動作の一例について示すフローチャートである。 実施例2の車両走行制御装置の上り坂走行時の動作について説明するタイムチャートである。 実施例2の車両走行制御装置の下り坂走行時の動作について説明するタイムチャートである。
符号の説明
1−1 車両走行制御装置
2 自動走行制御スイッチ
3 車速センサ
4 Gセンサ
5 ブレーキスイッチ
6 ブレーキセンサ
7 アクセルセンサ
8 自動走行制御ECU(第3ECU)
9 エンジンECU(第1ECU)
10 ブレーキECU(第2ECU)
81 自動走行制御判定部
82 自動走行目標車速設定部
83 駆動目標車速算出部
84 駆動力算出部
85 制動目標車速算出部
86 制動力算出部
100 エンジン
200 ブレーキ装置

Claims (4)

  1. エンジンの駆動力を駆動目標制御量に基づいて制御する第1ECUと、
    ブレーキ装置の制動力を制動目標制御量に基づいて制御する第2ECUと、
    車両の車速が目標車速となるように車両走行制御を行う際の前記駆動目標制御量及び/又は前記制動目標制御量を算出して当該駆動目標制御量を前記第1ECUへと出力するとともに当該制動目標制御量を前記第2ECUへと出力する第3ECUと、
    を備える車両走行制御装置において、
    前記第3ECUは、前記エンジンの駆動力による前記車両走行制御用の駆動目標車速と、前記ブレーキ装置の制動力による前記車両走行制御用の制動目標車速と、を求めるよう構成し、
    前記車両走行制御中に運転者による加速操作を検知した際、該加速操作に応じた前記エンジンの駆動力と前記車両走行制御用の駆動目標車速に応じた駆動力とに基づいて前記車両走行制御を行う際の駆動目標制御量を設定すると共に、前記車両走行制御用の制動目標車速を現在の車両の車速よりも高速側に設定することを特徴とする車両走行制御装置。
  2. エンジンの駆動力を駆動目標制御量に基づいて制御する第1ECUと、
    ブレーキ装置の制動力を制動目標制御量に基づいて制御する第2ECUと、
    車両の車速が目標車速となるように車両走行制御を行う際の前記駆動目標制御量及び/又は前記制動目標制御量を算出して当該駆動目標制御量を前記第1ECUへと出力するとともに当該制動目標制御量を前記第2ECUへと出力する第3ECUと、
    を備える車両走行制御装置において、
    前記第3ECUは、前記エンジンの駆動力による前記車両走行制御用の駆動目標車速と、前記ブレーキ装置の制動力による前記車両走行制御用の制動目標車速と、を求めるよう構成し、
    前記車両走行制御中に運転者による減速操作を検知した際、該減速操作に応じた前記ブレーキ装置の制動力と前記車両走行制御用の制動目標車速に応じた制動力とに基づいて前記車両走行制御を行う際の制動目標制御量を設定すると共に、前記エンジンの駆動目標制御量を0まで低下させ、前記車両走行制御用の制動目標車速を現在の車両の車速と一致させることを特徴とする車両走行制御装置。
  3. 前記車両走行制御を行う際の駆動目標制御量は、更に走行路の勾配の情報も用いて設定することを特徴とする請求項1記載の車両走行制御装置。
  4. 前記車両走行制御を行う際の制動目標制御量は、更に走行路の勾配の情報も用いて設定することを特徴とする請求項2記載の車両走行制御装置。
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