JP4996921B2 - 歯科用装置 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は歯科用装置に関し、より詳細には、ただしこれに限定されないが、歯科矯正、顎関節(TMJ)スプリント療法および/または筋肉の機能および顔面および歯の発達を変更する筋機能活動で使用する、脱着可能な歯科用装置に関する。本発明の例は、頭蓋骨の動きおよび縫合線の動きに及ぼす影響に関し、筋肉の弛緩および鼻呼吸の形成/改善に関する。
従来の脱着可能な歯科用装置は、選択された数の歯の周囲に堅固に固定されるクラスプを使用して、装着者の顎に配置され維持される。クラスプの一形態はアダムスクラスプとして知られており、一般に単一の歯の周囲にしっかりと固定される。従来の脱着可能な歯科用装置を、装置が定位置に堅固に保持されるように、いくつかのそのようなクラスプを使用して装着者の顎に固定することが一般的である。しかし、歯科用装置を装着者の顎にそのようにしっかりと固定することは、装着者の歯が傾斜している場合は特に装置の取付けに困難を生じることが多い。さらに、そのような従来の脱着可能な歯科用装置は、装着者の顎に非常にしっかりと固定されることが多く、装着者の頭蓋骨の動きに影響を及ぼし、精神的および身体的にも不快感およびストレスをもたらす(例えば装着者の顔面の噛みしめなど)。特定の歯に固定して装置を定位置に保持するように使用されるクラスプによって、歯はほとんど動かない、またはまったく動かないようになる。このように、歯は他の歯のための余地を作ることができず、一般に抜歯が必要である。
従来の脱着可能な歯科用装置を装着する際に患者が不快感を経験することによって、患者はしばしば装置を付けることを嫌がり、それにより一般に装置を頻繁かつ長期間装着する必要がある治療にとって有害に影響する、低いコンプライアンスを招くことになる。さらに、患者が装置を数日間だけ装着しなかった場合であっても、歯が動いて装置が適切に固定されなくなることがある。そのような状況では、患者の口腔の新しい印象を取り、装置を修正し、または取り替える必要がある場合があり、このことによって費用が高くなり、使用している装置が所望の効果を達成するという点において逆効果となる場合がある。アダムスクラスプなどのクラスプはまた、特に装置を取り付けにくい状況において破損する傾向もあり、クラスプを適切に配置するには歯が十分に生えていないことのある子供の患者に使用するのにも一般に不適合である。
本発明の例は従来の脱着可能な歯科用装置の上記の欠点を克服し、または少なくとも軽減することを目的とする。
発明の概要
本発明の一態様によれば、装着者の歯のアーチの内側に配置するようになっている基部および基部に連結されたアーチワイヤを有する脱着可能な歯科用装置が提供され、この歯科用装置は、基部の外側面は歯の内側面に接触する輪郭とされ、使用時には、装着者の一組の歯の中間にアーチワイヤと基部の間の相互連結がないように、アーチワイヤが一組の歯の外周上を延びており、更に、基部を拡張するための1つまたは複数の拡張ねじが設けられている。
本発明の他の態様によれば、装着者の歯のアーチの内側に配置するために調整された基部および基部に連結されたアーチワイヤを有する脱着可能な歯科用装置が提供され、この歯科用装置は、基部の外側面は歯の内側面に接触する輪郭とされ、使用時には、装着者の一組の歯の中間にアーチワイヤと基部の間の相互連結がないように、アーチワイヤが一組の歯の外周上を延びる。
好ましくは、アーチワイヤは、アーチの外側に沿って一組の歯の外側面に接するために、基部の一方の側の後方部分から基部の他方の側の後方部分へと延びる。
好ましくは、アーチワイヤは、当該歯科用装置を使用する際、基部に対するアーチワイヤの制限された動きを許容するために、基部の各側の後方部分に対して後方に延びている。
好ましくは、歯科用装置は装着者の上顎用である。
好ましくは、歯科用装置を使用する際、アーチワイヤが基部の左側後方部分から、アーチの左側の後歯の後方を外方向に、アーチの左外側に沿って前方向に、アーチの前外側に沿って右方向に、アーチの右外側に沿って後方向に、アーチの右側の後歯の後方を内方向に、基部の右側後方部分へと連続して延びる。
好ましくは、アーチワイヤは複数のU字形ループを組み込んでいる。一例では、アーチワイヤは4つのU字形ループを組み込んでいる。
好ましくは、アーチワイヤは1つまたは複数のC字形クラスプを備えている。より好ましくは、C字形クラスプの少なくとも1つが、C字形クラスプの一方の端部のみでアーチワイヤに連結されている。
好ましくは、アーチワイヤは1つまたは複数のL字形レストを備えている。
好ましくは、基部はアクリル製である。好ましくは、基部は咬合板を備える。一例では、咬合板は前方咬合板である。代替例では、咬合板は後方咬合板である。
本発明の別の態様によれば、装着者の歯のアーチの内側に配置するようになっている基部と、この基部に連結されたアーチワイヤとを有する脱着可能な歯科用装置が提供され、この歯科用装置は、基部の外側面は装着者の顎の一方の側の一組の歯の内側面に接触する輪郭とされており、使用時には、一組の歯の中間でアーチワイヤと基部の間の相互連結がないように、アーチワイヤが前記一組の歯の外周上を延びており、更に、装着者の前歯を前方に押し付けるための前方ワイヤまたはばねを有している。
本発明の更に他の態様によれば、装着者の歯のアーチの内側に配置するようになっている基部と、この基部に連結されたアーチワイヤとを有する脱着可能な歯科用装置が提供され、この歯科用装置は、基部の外側面は装着者の顎の一方の側の一組の歯の内側面に接触する輪郭とされており、使用時には、一組の歯の中間でアーチワイヤと基部の間の相互連結がないように、アーチワイヤが一組の歯の外周上を延びている。
好ましくは、アーチワイヤは基部の後方部分から、前記一組の歯の後歯の後方を外方向に、前記一組の歯の外側面に接触して前方向に、前記一組の歯の前歯の前を内方向に、基部へと連続して延びる。
好ましくは、脱着可能な歯科用装置は装着者の下顎用である。
好ましくは、基部は第1の舌側部分およびそれと向かい合う第2の舌側部分を有し、第1および第2の舌側部分は弾性部材によって離間して保持され、第1の舌側部分は装着者の顎の一方の側にある歯の第1の組の内側面に接触する輪郭とされ、第2の舌側部分は装着者の顎の反対側にある歯の第2の組の内側面に接触する輪郭とされ、使用時には、第1のアーチワイヤが第1の舌側部分の後方部分から、前記歯の第1の組の後歯の後方を外方向に、前記歯の第1の組の外側面に接触して前方向に、前記歯の第1の組の前歯の前を内方向に、第1の舌側部分へと連続して延び、第2のアーチワイヤが第2の舌側部分の後方部分から、前記歯の第2の組の後歯の後方を外方向に、前記歯の第2の組の外側面に接触して前方向に、前記歯の第2の組の前歯の前を内方向に、第2の舌側部分へと連続して延びる。
好ましくは、第1および第2のアーチワイヤがそれぞれ1つまたは複数のC字形クラスプを備える。より詳細には、少なくとも1つのC字形クラスプが、C字形クラスプの一方の端部のみでアーチワイヤに連結されている。
本発明の好ましい実施形態を、例を示すためにのみ添付の図面を参照して述べる。
詳細な説明
図1〜図3に示す脱着可能な歯科用装置10は装着者の上顎用であり、アクリル製の基部12および基部12に連結された唇側アーチワイヤ14を有する。図1は上顎模型に固定された歯科用装置を示す。歯科用装置の基部12は、装着者の歯のアーチ16の内側に配置される形状であり、基部12が装着者の口蓋に対して据え付けられる湾曲した上方部分18を備える形である。基部12の外側面20は、装着者の歯17の内側面に接触する輪郭とされる。アーチワイヤ14は、基部12の一方の側の後方部分22から基部12の他方の側の後方部分24へと、アーチ16の外側に沿って歯17の外側面に接触するように延びる。
基部12は常温硬化または熱硬化したアクリル製義歯から形成することができ、歯に加える必要のある圧力に応じてトリムまたは他の方法で調整することができる。
図1に示すように、歯科用装置10は使用時には、アーチワイヤ14が基部12の左側後方部分24から、アーチ16の左側の後歯26の後方を外方向に(参照番号25を参照)、アーチ16の左外側に沿って前方向に(参照番号28を参照)、アーチ16の前外側に沿って右方向に(参照番号30を参照)、アーチ16の右外側に沿って後方向に(参照番号32を参照)、アーチ16の右側の後歯36の後方を内方向に(参照番号34を参照)、基部12の右側後方部分22へと連続して延びる。アーチワイヤ14はまた、歯科用装置10を使用することによってもたらされる効果を個別に合わせるために調整することのできる4つのU字形ループ38も組み込んでいる。他の例では4つより多いまたは少ないU字形ループをアーチワイヤ14に形成することもできるが、出願人は、4つのU字形ループがアーチワイヤ14に良好な保持特性を維持するとともに適度の柔軟性をもたらすと判断した。
アーチワイヤ14は後方部分22,24に対して後方に延びているので、アーチ14と基部12との間には、使用中に基部12とアーチワイヤ14との間の動きの自由度を高めるような間隔が形成される。これは、きつすぎる嵌め合い(これは上顎の密着や装着者に対する不当なストレスを引き起こす)を防止するのを助ける。装着者に対する筋肉の弛緩をもたらすことによって、くいしばりや、顎の矯正(整列)に対して不利益な他の筋肉の動きが防止、ないしは少なくとも低減され、呼吸が気道の向上により改善される。
また、基部12に対するアーチワイヤ14の動きの自由度が向上することにより、装着者の口内の適所にスナップ嵌めされる場合、装置の「ばねフィット」が容易化される。更に、装着者の装着における更なるフレキシビリティが得られ、より大きな範囲で装着者の調整が可能とされる利点もある。
図1〜図3に示す歯科用装置10はまた、装着者の上顎を左、右および前方向に拡大するための3つの拡張ねじ42、44、46を有する3方向拡張ねじ機構40を備えている。各拡張ねじ42、44、46は、矯正歯科医または患者が、装着者の上顎に所望される形状に従って基部12の効果的なサイズを調整するために使用する工具(図示せず)を受けるための開口を備えている。基部12は、基部12に形成され、それを3つの個別パネル48、50、52に分割する断線47のおかげで、拡張ねじ42、44、46の調整に応じて拡張することができる。アーチワイヤ14がアーチ16の周囲にあり、従来型のこれまで提案された歯科用装置ではよくあるように歯17を把持しまたは損傷するものがないので、この配置における拡張ねじ42、44、46によってもたらされる効果は好都合である。このように、本発明の配置は、装着者の神経系および筋機能への影響において利益をもたらす。
基部12は、装着者の下顎が咬合板53を閉塞するとき下顎を前方に動かし、装着者の顎および首の筋肉を弛緩するために、平面または傾斜するように形成することのできる前方咬合板53を有する。アクリル製の基部12は、装着者の顎に装着するのに所望の形状に従って形成される。前方咬合板は、深い咬合をなくし下歯の正常な量が見えるように、装着者の歯を同時に押すことを助ける。時間の経過とともに、噛みしめ抑制装置として動作する前方咬合板を使用することによって、深い咬合を矯正し噛みしめを軽減することができる。さらに、咬合板の効果および上顎の拡大は、TMJ障害を軽減する助けとなり、それまで口腔の開口障害を患っていた装着者の口を開くことを促進する助けとなることができる。例えば特に子供の第3級不正咬合において、前方咬合板の代わりに後方咬合板を使用することもできる。
歯科用装置10を装着者の歯17に保持するのを助けるように、アーチワイヤ14の各側面にC字形クラスプ54が半田付けされている。アーチワイヤ14の各側面はまた、アーチワイヤ14が脱落しないようにL字形レスト56も備えている。
図4、図5および図6、図7に示す歯科用装置10は、図1〜図3に示す歯科用装置10と多くの点で類似しており、同様の特徴を同様の参照番号で示す。ただし図4および図5に示す歯科用装置は、患者の特定の症例に合わせるために、1方向拡張ねじ機構58(およびそれに対応する、基部12のサイズ調整のために必要な基部12の唯一の断線47)および2つだけのU字形ループ38を有するアーチワイヤ14という、より非対称な形状に変更されている点が異なる。図6および図7に示す歯科用装置10もまた、強調された非対称形状および1方向拡張ねじ機構58を有するが、アーチワイヤ14には6つのU字形ループ38が組み込まれている。
本発明の例に従って、特にアーチワイヤの配列をもとにして作製された歯科用装置は、動かすべき歯に十分な圧力を加えながら装置を円滑に固定することを可能にする。
図8〜図10に示す脱着可能な歯科用装置60は装着者の下顎用であり、下顎模型に固定されている状態を図8および図9に示す。歯科用装置60は、第1の舌側部分64、第2の舌側部分66および一種のWタイプのコフィンスプリングの形態である弾性部材68から形成される基部62を有する。第1および第2の舌側部分64、66は、特に装着者が上顎にも歯科用装置を固定しており、上顎の拡大に合わせるように下顎を拡大する必要がある場合に、装着者の下顎を広げるように調整することのできる弾性部材68によって、離間して保持されている。第1の舌側部分64は、装着者の下顎の一方の側にある歯の第1の組70の内側面に接触する輪郭とされ、第2の舌側部分66は、装着者の下顎の反対側にある歯の第2の組72の内面に接触する輪郭とされている。図8に示すように、使用時には、第1のアーチワイヤ74は、第1の舌側部分64の後方部分76から、前記歯の第1の組70の後歯80の後方を外方向に(参照番号78を参照)、前記歯の第1の組70の外側面に接触して前方向に(参照番号82を参照)、前記歯の第1の組70の前歯86の前を内方向に(参照番号84を参照)、第1の舌側部分64へと連続して延びる。同様に、第2のアーチワイヤ88は、第2の舌側部分66の後方部分90から、前記歯の第2の組72の後歯94の後方を外方向に(参照番号92を参照)、前記歯の第2の組72の外側面に接触して前方向に(参照番号96を参照)、前記歯の第2の組72の前歯100の前を内方向に(参照番号98を参照)、第2の舌側部分66へと連続して延びる。好ましくは、歯の第1および第2の組70、72は小臼歯から臼歯までを含む。
第1および第2のアーチワイヤ74、88はそれぞれ、装着者の下顎に歯科用装置60を保持することを助けるためにアーチワイヤ74、88にそれぞれ半田付けされた2つのC字形クラスプ102を備えている。歯科用装置60はまた、装着者の前歯106を前方に押し付ける前方ワイヤまたはばね104も備えている。
基部62は、歯に加える必要のある圧力に従ってトリムまたは他の方法で調整することができる。
図11および図12は、上顎模型に固定された脱着可能な歯科用装置10を示す。装置は3方向拡張ねじ機構40を備えており、前方咬合板53を有する。アーチワイヤはC字形クラスプ54を備える。図12で最も良く示されているように、この場合のC字形クラスプは、中心部分がアーチワイヤに取り付けられているC字形クラスプに比べるとより長いカンチレバー部分を有する「長い」C字形クラスプを使用して保持力を向上させるように、その一端部分のみでアーチワイヤ14に取り付けられている。したがって、カンチレバー部分はアーチワイヤ14に比べてより大きく屈曲することができる。図4にも最も良く示されているように、アーチワイヤ14は、アーチワイヤ14が患者の歯から脱落しないように、L字形レスト56を備えている。
図13aは上顎用の3方向調整可能な脱着可能な歯科用装置10aを示しており、装置10aの基部12は前方咬合板53を有する。装置10aは、上顎の前歯の唇側表面に当接するための前方唇側弓状部分108を備えたアーチワイヤ14を有する。図13bは、アーチワイヤ14に前方咬合板または前方唇側弓状部分がなく、患者がより話しやすく、患者の上歯の前を通るワイヤが見えないような装置になっている、同じ患者のための代替的な脱着可能な歯科用装置10を示す。図13bでは、上顎の前歯の唇側表面に当接するための基部12の前方部分がないので、基部12を前方向に拡大するための設備が設けられておらず、2方向拡張ねじ機構40で十分である。
図13cは、図13bに示すものと同様にアーチワイヤ14に前方咬合板がないが前方唇側弓状部分108を有する、上顎用のさらに代替的な脱着可能な歯科用装置10を示す。この配置は、前方咬合板を省略することによって患者がより自由に話せるようにしながら、前方唇側弓状部分108のおかげで上前歯を内方向に引っ張ることができるという利点をもたらす。図13bの装置と同様に、図13cの装置は2方向拡張ねじ機構40を有する。
図14は、患者の上顎および下顎内位置に固定された上顎および下顎用の歯科用装置10、60を示す。患者の上犬歯110はそれぞれ、アーチワイヤ14が患者の歯から脱落しないように、または犬歯110を定位置に動かすように、アーチワイヤ14の部分114に当接することのできるコンポジットボタン112を備えている。
図15は患者の上顎に固定された歯科用装置10を表す図を示す。装置10の基部12は、3方向拡張ねじ機構40を使用して3方向の移動効果を実現するために分割される。一般に、基部12の区画は動かす歯によって決まる。例えばこの図に示す装置では、前方パネル52が犬歯110を含まないように基部12が区画されている図11の装置10とは反対に、区画の前方分割部116は、前方パネル52が上犬歯110を含むように配置されている。
図16は、図13bに示す装置と同様に、アーチワイヤ14に前方咬合板または前方唇側弓状部分がない、代替的な脱着可能な歯科用装置10を示す。装置の基部12は、2方向拡張ねじ機構40を使用して調整可能な2方向分割を有する。図17は、C字形クラスプ54がその中心部でアーチワイヤ14に半田付けされている図16の装置の側面図を示す。
図19は上顎内の定位置にある脱着可能な歯科用装置10を示す。装置は3方向拡張ねじ機構40を有し、基部12の前方パネル52が犬歯110を含むように区画されている。しかし、図15の装置10とは対照的に、基部12の区画は、基部12が機構40のねじを締結することによって互いに収縮するとき基部12の側方パネル48、50が線118に沿って当接するようになることが異なっている。
図20〜図22は上顎用の脱着可能な歯科用装置の咬合板53の様々な構造を示す。より詳細には、図20は下顎を前方に動かすための湾曲した咬合板53aを示す。図21は、下顎を上顎に対して順方向に配置するための平坦な咬合板53b、図22は刻み目付きの咬合板53cを示す。咬合板によって、顎が前方で噛み合う際に大きな役割を果たし、喉の筋肉および舌の基部および喉頭の周囲の軟組織を瞬時に緩めることが可能になり、呼吸の改善および筋肉の弛緩がもたらされる。咬合板は患者の上前歯の下を延びることができ、特定の症例の必要性に応じて、任意で犬歯の下を延びることもできる。
図23は、犬歯110を噛み合うようにするための第1のばね120、および交叉咬合を修正するためのZ字形ばね122の形態の第2のばねを備えて、上顎に固定された脱着可能な歯科用装置10を示す。上顎または下顎用の歯科用装置は、装着者の歯の動きに合わせるためのばねを備えることができる。ばねは、半田付けによってまたはアクリル製基部に埋め込むことによって、アーチワイヤに取り付けることができる。Z字形ばねは、装置が不安定になり口から外れることのないように、(図27に示すように)ばねのすぐ上で歯に接着された少量のコンポジット充填材料に係合することができる。ばねなどは半田を使用せず金属接着および樹脂を使用してアーチワイヤに追加することもできる。図23に示す歯科用装置10はまた、1対の「長い」C字形クラスプ54も含み、それぞれ、C字形クラスプ54の一方の端部のみでアーチワイヤ14に半田付けされる。
図24は、4つの「長い」C字形クラスプ54を有し、それぞれがC字形クラスプ54の一方の端部のみでアーチワイヤ14に半田付けされ、クラスプ54のカンチレバー部により長い長さをもたらす、下顎用の脱着可能な歯科用装置10を示す。図25は、図24の歯科用装置10の右側面図を示し、C字形クラスプ54がアーチワイヤ14に半田付けされる方法を明白に表す。先に述べたように、アーチワイヤ14から懸架されたより長いカンチレバー部のおかげで、中心部分でアーチワイヤに取り付けられているC字形クラスプに比べると、「長い」C字形クラスプは保持力の向上をもたらす。カンチレバー部はアーチワイヤ14に関してより大きく屈曲することができ、したがって縫合線の動きを向上させることができる。
図26は患者の上顎に固定されている歯科用装置10の側方断面図を示す。保持の目的でより大きなアンダーカットを設けるために、コンポジット充填材料を参照番号124で示すように歯の上面に追加することができる。これは歯科用装置を乳歯に保持する際に困難を有する場合に特に有用である。アーチワイヤを配置することを助けるため、かつ犬歯などの歯を唇側または舌側に動かすことを助けるためにも、コンポジットを(図28および図29に示すように)歯に取り付けることもできる。
本発明の例による歯科用装置は、装着者の顎に簡単に装着することを可能にし、従来のこれまで提案された歯科用装置に比べてより快適であり、歯の動く自由度を大きくすることができる。さらに、本装置を使用することによってアーチを広げることができるので、抜歯の必要性が少なくなる。クラスプおよびアーチワイヤの配置は、これまで提案された装置に比べるとより多くの様々な状況で、さらにはこれまで保持力の低かった症例でも、使用することができる。外方向に動かす必要のある歯に圧力が加えられるように、拡張ねじを調整しアクリルをトリムして基部を広げることによって、保持力を改善することができる。圧力は穏やかで緩慢であるべきであり、拡大によって再整列する歯により高い自由度が与えられる。そのような再配列は、アーチワイヤによって、およびアーチワイヤに半田付けされまたはアクリル内部に固定された補助ワイヤまたはばねによって、指示することができる。小臼歯および臼歯のわずかな側方拡張は、正確に行えば、頭蓋縫合線に圧力を加えることができ、顎の制限を様々な程度まで軽減するように開放し、それにより神経系に有益な効果をもたらすことができる。口をより大きく開けることによって、全身がより大きく弛緩する。
アクリルを内側に、およびアーチワイヤを外側にすることによって、歯を調和させるために6方向に動かすことができる。すなわち、前後、両側方および上下である。
本発明の例による装置の使用は、装着者の顎を再整列させることができ、これは、特に、下顎の前方への動きを促進することにより、また、患者が口を閉じて鼻呼吸を行う可能性を高めることにより、可能となる。
装置の製造
上述のように患者のための歯科用装置を製造するために、患者の口腔の印象を取り、印象から両顎の模型を作る。印象および模型は、装置が良好に固定され効果的に作用することができるように、高い正確度を有することが望ましい。
その細部は最後歯のすぐ後方にまでおよび、最後歯を含むべきである。下側の印象はできるだけ多くの舌側プレートを必要とする。アルギン酸塩を使用して歯形を取るとき、乾燥する前に注入しなければならない。模型は、湿ったままにすれば翌日注入することもできる。ゴムの印象もまた優れている。これらは、研究模型を含むいくつかの注入材の選択肢を提供する。新しいタイプのアルギン酸塩付きラバーは、技工所に配送するのにより軽量であり材料の作業もより少ないので、問題解決策となり得る。印象を取るとき、印象材料を支持するための適切なトレイを選択した後、充填した印象をまず後方に押し付ける。これにより患者の嘔吐感を防ぎ、喉の奥に材料が押し込まれないようにする。材料は流動し過ぎず、十分に混ざっていることを確認するべきである。
技工所への指示
a)装置には2つの基本的な設計およびいくつかの変形例がある。一般に技工所は、基本的な設計である標準的な上顎および下顎装置を要求される。標準的な上顎装置は2つの主要な変形例を含み、唇側弓状部を有するもの、または有さないものがある。有さないものは、話すことまたは美容上の必要性があり、前方にワイヤを見せたくないと望む患者のためのものである。TMJ障害がある場合はいつでも、上顎装置はより多くの制御が可能であるように、3方向に拡張可能なTMJ標準の3方向タイプとするべきである。咬合板を設けず口蓋の前方が開放される場合は、2方向タイプの装置を使用することもできる。
b)外側唇側弓状部の設計は標準的なものとするが、修正することができ、犬歯を定位置に動かすように小型のフィンガースプリングを追加する、または選択的な圧力をいずれかの歯に加えるなど、追加を行うこともできる。ワイヤに半田付けまたはレーザ処理されたC字形クラスプを使用して、歯に係合するように保持がなされる。U字形ループを調整することによって固くまたは緩くすることのできるアーチワイヤによって、摩擦保持も行われる。十分な保持力を提供するためにコンポジットボタンを歯の唇側または舌側に配置する必要があることもある。保持が良好であると、患者のコンプライアンスはより向上する。問題がある場合は、再び印象を取り、再固定または再製造するほうが、成果を無駄にするよりも良い。優れている点は、持続的な圧力によってワイヤが疲労し破損するアダムスタイプの装置を使用するときとは違い、患者がこの装置を長時間装着していなくても、非常に簡単に再固定することができることである。
c)第3級症例はやや異なり、多くの場合は後方咬合板を備えた上顎装置のみを必要とする。上顎をできるだけ成長させるために3方向拡張が必要である。場合によっては、咬合を開き中心および側方を前方に動かすことを可能にし、少なくとも縁部同士の咬合を促進するように、下臼歯にコンポジットを追加することが有意義である。
治療開始前に取る基本記録
1.歯の欠損または異常位置またはひびなど、何らかの異常を調べるためのオルソパントモグラム(OPG)。
2.困難な症例および標準記録として有用になり得るセファログラム。
3.研究模型−この時点で将来の変化を見るための開始点である。
4.手入れを行い、衛生管理を実行することを確認する。
5.徹底した栄養歴。
6.扁桃腺および呼吸の十分な目視による観察。扁桃腺のサイズを確認する(くるみ大、プラム大、オリーブ大、または豆大)。咽頭反射は喉の炎症または感度を示す。
7.患者に、乳製品、グルテン、小麦やライなどの穀物、および糖分を避けるようにアドバイスすることが有益なことがある。同様に、チョコレートやコーヒーなど甲状腺を過剰に刺激する食物も避けるべきである。
8.顎の動作範囲および測定値および偏差値。顎の開きの測定は必須である。これは筋弛緩の最も良い目安の1つである。口がより大きく開くほど、呼吸および頭位を、特に頭痛などの体の痛みがより少ない状態で、より簡単に行うことができる。
9.写真記録は顔面の構造上の段階的な変化を位置づけるために、および全身写真は姿勢を示すために、非常に有用である。
10.内分泌障害を調べるために、患者によっては血液検査が必要なこともある。
11.高齢の患者には十分な健康問診が有用である。
12.TMJ症例では、耳痛、首のこわばり、TMJ痛、TMJ関節音、頭痛、顔面痛、腕の痛み/疼き/痺れ、首の痛み/こわばり、背中の痛み/こわばり、下半身の痛み/こわばり、および顎の動作範囲などの状態を記すために十分なTufts問診を行うことができる。
13.筋肉の収縮による影響を受けずに下顎および上顎を適正な対称位置に揃えるための、模型の形状分析。
装置の調整についての助言
前歯のZ字形ばねのためのアンダーカットまたはボタンを形成するようにコンポジットを舌側または頬側面に追加することによって、保持力を高めることができる。犬歯を定位置に持ち上げまたは引き寄せるために、コンポジットを犬歯に取り付けることができる。ワイヤをアクリルに半田付けまたは接着剤で付けることができる。
ばねは頻繁に、週ごとにでも、少しずつ調整するべきであり、そうすれば結果は非常に迅速になる。コンポジットのボタンは、ばねが持ち上がらないようにし、また装置の保持の助けにもなる。
禁忌
痛みを起こさず、または過剰な圧力を加えてはならない。完璧性が望まれる場合は、微細な仕上げを行うために装置の使用に加えて固定器を使用することもできる。ただし、多くの場合、固定器は不要である。未萌出の犬歯の位置は、歯根を損傷しないように側切歯が前方傾斜する前に判断するべきである。より困難な症例ではTMJおよび咬合バランスの十分な知識が必要となることがある。TMJ症例はこの方法で非常に簡単に矯正することができる。歯を動かす前に歯のための空間を作ることもまた忠告される。歯科矯正上の変化は装置を日夜装着することが必要であるが、症例によっては夜間の使用だけで解決できるものもある。
上記の歯科用装置を例としてのみ説明してきたが、本発明の範囲内で修正も可能である。必要に応じて歯を動かさなければならないときは、アーチワイヤまたは基部上に他の特徴を追加することもできる。リップバンパーを追加することもできる。
本発明の例による歯科用装置は、以下の適用例で使用することができる。
−特に固定器を使用する前の幼い子供の、単一およびいくつかの複合歯科矯正症例の治療。場合によっては固定器を完全に使用しないことができる。
−顎をより大きく開くことを可能にし、頭痛および緊張の軽減をもたらすTMJの治療。
−顔面の形状の変化を可能にし、場合によっては上顎をできるだけ早期に拡大することによって口呼吸のパターンを変えることが可能である、顔面の噛みしめおよび締めつけの治療。
−噛みしめパターンを軽減させるスプリントとして。
−上の唇を締め、顎および首の筋肉を緩めるため。
−睡眠時無呼吸および夜尿症または睡眠困難の治療のため。
−呼吸を改善するための喘息治療。
−筋肉の力を変更し、成長を変更し、歯の発達と筋機能を導き、悪習慣を矯正するための、能動的または受動的なTMJ装置として。
−固定器を取り外した後に歯科矯正治療を微調整し、維持し、完全にするための一般的なリテーナとして。
−非対称の顎をある程度矯正し、および顔面の不均等な筋肉の収縮によるスマイルラインの角度(斜角)を矯正することを助ける。
−扁桃腺およびアデノイドの縮小を助け、呼吸を改善する。
−偏頭痛、頭痛、首の障害、RSI、背部の痛みおよび脚の痛み、耳鳴りおよびいびきの治療。
固定器を使用できなかった、または固定器が高価すぎると感じている人々に、このシステムを使用して、不正咬合およびTMJ障害を単純で簡単な方法で直すための別の代替策を与えることもできる。
本明細書における従来技術に関する言及は、従来技術がオーストラリアで広く知られている一般的な知識の一部を形成するということの承認またはあらゆる形態での示唆をなすものではなく、またはそのように捉えるべきではない。
上顎用の歯科用装置の下側面(すなわち、正常な位置で上顎の組織と反対を向く表面)の斜視図である。 図1に示す歯科用装置の上側面(すなわち、正常な位置で上顎の組織に面する表面)の斜視図である。 図1および2に示す歯科用装置の前方斜視図である。 上顎用の歯科用装置の頂面図である。 図4に示す歯科用装置の下側面の側方斜視図である。 上顎用歯科用装置の下側面の前方斜視図である。 図6に示す歯科用装置の下側面の平面図である。 下顎用の歯科用装置の頂面図である。 図8に示す歯科用装置の前方斜視図である。 図8および9に示す歯科用装置の頂面図である。 上顎用歯科用装置の下側面の斜視図である。 図11に示す歯科用装置の側面図である。 上顎用歯科用装置の下側面の斜視図である。 装置に前方咬合板を有さない、上顎用歯科用装置の下側面の斜視図である。 装置に唇側弓状部分を備えたアーチワイヤを有するが前方咬合板を有さない、上顎用歯科用装置の下側面の斜視図である。 装着者の顎の定位置で示す、上顎用歯科用装置および下顎用歯科用装置の前面図である。 上顎に固定して示す歯科用装置の下側面の略図化した図である。 装置に前方咬合板を有さない、上顎に固定して示す歯科用装置の下側面の略図化した図である。 2つのC字形クラスプおよび歯科用装置のアーチワイヤの一部の略図化した側面図である。 下顎に固定して示す歯科用装置の略図化した頂面図である。 上顎に固定して示す歯科用装置の下側面の略図化した図である。 装置に湾曲咬合板を有する、上顎用の歯科用装置の略図化した断面図である。 装置に平坦咬合板を有する、上顎用の歯科用装置の略図化した断面図である。 下顎を上顎に対して前方固定する形状にした咬合板を装置に有する、上顎用の歯科用装置の略図化した断面側面図である。 装置にZ字形ばねを有する、上顎に固定して示す歯科用装置の下側面の略図化した図である。 下顎に固定して示す歯科用装置の略図化した頂面図である。 2つのC字形クラスプおよび装置のアーチワイヤの一部を示す、図24の一部の歯科用装置の略図化した右側面図である。 装着者の顎に固定して示す歯科用装置の略図化した側面断面図である。 1つの歯のZ字形ばねの動作を示す、3つの歯の略図化した前面図である。 歯科用装置のアーチワイヤのU字形ループの動作を示す、3つの歯の略図化した前面図である。 歯科用装置のアーチワイヤに固定されたL字形レストの動作を示す、3つの歯の略図化した前面図である。

Claims (10)

  1. 装着者の歯のアーチの内側に配置するようになっている基部と、前記基部に連結されたアーチワイヤとを有する脱着可能な歯科用装置であって、
    前記基部の外側面が前記歯の内側面に接触する輪郭とされており、使用時に、前記装着者の一組の歯の中間に前記アーチワイヤと前記基部の間の相互連結がないように、前記アーチワイヤが前記一組の歯の外周上を延び、前記歯科用装置が前記基部を拡張するための1つまたは複数の拡張ねじを備え
    前記アーチワイヤが、前記歯のアーチの外側に沿って前記一組の歯の外側面に接触するように、前記基部の一方の側部の後方部分から前記基部の他方の側部の後方部分まで延びており、
    前記アーチワイヤが、前記歯のアーチから離れた位置で前記基部の各側部の後方部分を出て、前記後方部分からほぼ後方に延びて更に外側に曲がり前記一組の歯まで延びている、歯科用装置。
  2. 前記歯科用装置が、前記装着者の上顎を、左、右および前方向に広げるための3方向拡張ねじ機構を備える、請求項1に記載の歯科用装置。
  3. 前記歯科用装置が前記装着者の上顎用である、請求項に記載の歯科用装置。
  4. 前記歯科用装置を使用する際、前記アーチワイヤが、前記基部の左側後方部分から、前記アーチの左側の後歯の後方を外方向に、前記アーチの左外側に沿って前方向に、前記アーチの前外側に沿って右方向に、前記アーチの右外側に沿って後方向に、前記アーチの右側の後歯の後方を内方向に、前記基部の右側後方部分へと連続して延びる、請求項に記載の歯科用装置。
  5. 前記アーチワイヤが4つのU字形ループを組み込んでいる、請求項に記載の歯科用装置。
  6. 前記アーチワイヤが1つまたは複数のC字形クラスプを備えている、請求項に記載の歯科用装置。
  7. 前記C字形クラスプの少なくとも1つが、前記C字形クラスプの一方の端部のみで前記アーチワイヤに連結されている、請求項に記載の歯科用装置。
  8. 前記基部が咬合板を備える、請求項に記載の歯科用装置。
  9. 前記咬合板が前方咬合板である、請求項に記載の歯科用装置。
  10. 前記咬合板が後方咬合板である、請求項に記載の歯科用装置。
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