JP7182792B2 - 睡眠時無呼吸、いびき、ならびに舌および口腔の再構築のための歯科用器具 - Google Patents

睡眠時無呼吸、いびき、ならびに舌および口腔の再構築のための歯科用器具 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本願は、2016年7月8日に出願された米国仮特許出願第62/360,230号に対する利益および優先権を主張し、その全体が本明細書に記載されているかのように、参照によって本明細書に組み込まれる。
本開示は、歯科用器具の分野に関し、より具体的には、舌を抑制および再訓練するための歯科用器具に関する。
歯科矯正用器具を含む歯科用器具は、様々な先天性異常、ならびに歯および顎に関連する状態を矯正するために何年もの間使用されている。しかしながら、これらの歯科用器具のうちの多くは、特定の歯、下顎、および口蓋の状態の発生および持続性における舌の役割に適切に対処するものではなかった。
舌は、咽頭部分および頬部分を含む。咽頭部分は、舌骨で始まり、かつ頭蓋骨および咽頭に接続し、頬部分は、下顎の前部分に接続し、舌の外方に視認可能な部分、すなわち、舌の先端、舌の前方中心区域、および舌の背である。
先天的欠陥および/または幼少期に発達した習慣(例えば、吸いつきから噛む方法の学習、発話の方法の学習までの過渡期)を含む、様々な理由のために、舌は、口内の不正な姿勢を採る。結果として、舌は、舌の機能障害として知られる異常な位置状態にある。舌の機能障害は、時には、歯の不正咬合または特定の歯の唇側転位などの他の口腔の状態および下顎の状態の発生をもたらし得る。舌の機能障害はまた、いびきおよび睡眠時無呼吸などの睡眠呼吸障害の発生の原因となり得る。より具体的には、不適切な静止位置を有する舌では、口蓋を拡大することができない。次に、これにより、口蓋が中空になり、これが、鼻窩の体積を低減し、咽頭、より一般的には、上気道を狭化し得る。これにより、鼻を通した呼吸が低減し、よって、口を通した呼吸(口呼吸)を強いられ得る。他の場合では、軟口蓋に対して後方に高く静止している舌が、咽頭の大きさを低減するか、または咽頭を閉塞することさえある。この呼吸気道の狭化は、過剰ないびき、時には、ヒトが睡眠中の1つ以上の期間中、呼吸を止める状態である、閉塞性睡眠時無呼吸を生じる可能性がある。閉塞性睡眠時無呼吸は、疲労、眠気、慢性頭痛、ならびに最も重度の場合、心臓血管病理および代謝病理を含む、中~重度の影響を有し得る。
舌の機能障害を低減するための現在の戦略は、訓練運動を伴う。より一般的には、その関連する医学的状態の治療は、主に、歯列矯正を含む様々な治療手順の使用を伴う。しかしながら、訓練および歯列矯正手順の両方が、時間がかかり、費用が高く、成功のレベルが様々であり、状態の再発を生じることが多い。これらの再発の原因の中でも特に、舌を完全に再訓練することができないことがある。不適切な動きを修正するための外科手術後を含む舌の再訓練を行わなければ、患者は、反射的に、同じ方法で自身の舌を動かし続け、治療前と同様に舌が不適切に静止することを可能にするだろう。
このように、舌の機能障害と関連付けられる症状を矯正または緩和するために舌を訓練または再訓練する装置および方法が必要である。歯列矯正を伴わずに、舌の機能障害を矯正し、機能障害と関連付けられる頬の構造的欠陥を緩和するために舌を訓練するための装置および方法も必要である。
本出願人は、
(i)2008年8月6日に出願された、米国仮出願第61/086,684号の優先権を続いて主張する、2009年8月6日に出願された、PCT/EP2009/060226号の一部継続出願として、2010年12月22日に出願された、米国特許公開第2011/0284011号(米国特許出願第12/976489号)、および
(ii)前述のPCT出願の国内移行出願として2011年6月3日に出願され、同仮出願の優先権を主張する、米国特許公開第2011/0262881号(米国特許出願第13/057141号)に説明されている、舌を拘束するための器具を考案することによって、前述の異常性を緩和することにおいて進歩を遂げた。
本デバイスは、設計、外観、および機能性において前述の先の特許公報に説明されている器具に対する改善を表す。例えば、先行技術のデバイスは、初期のバージョンであり、歯科専門家の医院においてのみ取り外すことが可能であり、歯を取り囲むバンドまたは(いくつかの実施形態では)完全な閉塞を妨げる手段を含む他の面倒な手段によって大臼(または他の後)歯に取り付けることを特徴とし、かつ/または調節可能な間、調節、特に繰り返しの調節により、デバイスが破断し、次に置換しなければならない可能性があった。これらのデバイスは、取り付け機構に構成要素を固定するためにシースに頼ることが多く、ビジネス会議において、より一般的には、ビジネス環境において、デバイスを着用する専門家にとって気を散らせる試作品のような外観を有していた。治療中に調節を行うことも、非常に困難であった。
舌の動きを制限するための装置(apparatuses)を本明細書に提示し、そのための方法を本明細書で説明する。第1の態様によると、舌の一部分の動きを制限するための歯科用器具(dental appliance)を提供する。一態様によると、舌の前方区域および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを可能にしながら、ヒトの舌の後方区域の動きを制限するための歯科用器具を提供する。別の態様によると、舌の後方区域ならびに先端および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを可能にしながら、ヒトの舌の中心区域の動きを制限するための歯科用器具を提供する。
歯科用器具は、ヒトの口内の歯に歯科用器具を取り付けるための取り付け機構を含む。取り付け機構は、ヒトの歯列弓の前庭側上に(器具が着用されているときに)位置する第1の表面と、一対の第2の左表面および右表面と、を有する、実質的に円周方向のバンドを含み、各第2の表面は、第1の表面に対向し、当該少なくとも1つの歯(または少なくとも2つおよび好ましくは3つ以下の歯)の舌側上の少なくとも1つの後部の対応する左歯または右歯(ならびに好ましくは少なくとも2つおよび好ましくは3つ以下のそのような歯)に沿って着座(sitting)される(着用されているときに)。取り付け機構はまた、第1の表面および第2の表面を接合するコネクタを含む。取り付け機構は、歯列弓に器具を解放可能に固定するようにヒトの歯列弓にスナップ止めするように適合される。
歯科用器具は、取り付け機構に、好ましくは取り外し可能に固定され、かつ一対の第2の表面間にまたがる構成要素を有する、拘束機構をさらに含む。本出願の態様によると、構成要素は、後方配向(rearward orientation)を有し、かつ舌の後方区域の動きを制限し、それによって舌の少なくとも前方区域および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを可能にしながら、器具のない状態よりも制限された3次元空間に舌の運動の範囲を制約するように、ヒトのおよそ咬合平面(approximately an occulusai plane)に、またはそこに対してある角度で着座するように構成されている。咬合平面を参照することは、本明細書において利便性が良いが、咬合平面は、患者の形状の一部ではあり、デバイスの形状の一部ではないことが留意されるべきである。代替的に、デバイスの構成要素の端によって画定される平面(例えば、図6B~C、7A、8B~Cの構成要素305の要素335、または図10B~C、11B~C、および12Aの構成要素505の要素535を参照のこと)について言及することが可能である。この代替的な参照は、しばしば、以下で使用されてきた。
別の態様によると、構成要素は、舌の中心部分に着座するように第2の表面およびバンドの前方部分に対して中心に位置付けられ、かつ前方配向(forward orientation)を有する。後者の態様では、前方配向を有する構成要素は、各場合に舌の中心区域の動きを制限し、それによって舌の後方区域ならびに先端縁および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを可能にしながら、制限された3次元空間に舌の運動の範囲を制約するように、器具が着用されているときに患者のおよそ咬合平面に、またはそこに対してある角度で着座(seat)する(着用されているときに)ように構成されている。
前述の態様のうちのいずれかにおけるいくつかの実施形態によると、拘束機構または取り付け機構(または両方)は、第1の態様では、器具が着用されているときのヒトの咬合平面に対する(または構成要素の端の基礎平面に対する)構成要素の角度を変更し、それによって舌の動きの制限の範囲を制御するように適合され、第2の態様では、器具の長手方向軸に沿って前後に構成要素の位置を調節(および次に固定)するように適合される、調節機構を備える。
別の態様によると、拘束機構の構成要素は、一対の第2の表面に近接するバンドの後部分で第2の左表面と右表面との間にまたがる。さらなる態様によると、拘束機構は、第2の左表面に接続された1つの端と、第2の右表面に接続された別の端と、を有する。別の態様によると、拘束機構は、締結機構によって取り付け機構に固定される(好ましくは取り外し可能に)。
別の態様によると、実質的に円周方向のバンド(circumferential band)は、器具が着用されているときに歯列弓と接触する樹脂材料を備える。好ましくは、バンドの第2の表面は、患者の3つを超える後歯の長さに沿っては舌側上に延在せず、そのため、円周方向のバンドは、実質的だが不完全な円周方向(not fully circumferential)であり、舌が着用者の歯の大半の舌側に対するアクセスを有することを可能にする。別の好ましい特徴は、取り付け機構が着用者の上歯列弓の歯冠の前庭表面を実質的に被覆するが、歯の噛合(咬合)表面は取り付け手段によって被覆されないままであることである。いくつかの実施形態では、円周方向のバンドの第1の前庭表面は、歯冠の前庭表面のうちの、すなわち、歯肉線の下の約70~80%を被覆する。いくつかの実施形態では、取り付け機構の樹脂材料は、上歯列弓の歯冠表面の実質的に全体を被覆するように延在し得る。いくつかの実施形態では、取り付け機構の第1の表面は、歯肉線にわたって延在し得、患者の快適さを確実にすることになる。しかしながら、取り付け機構の前庭表面は、輪郭に適合し、かつ歯肉線に位置合わせされ、歯の咬合表面が被覆されないままでありながら、歯列弓の前庭表面の大半にわたって延在することが好ましい。
さらなる態様によると、実質的に円周方向のバンドは、第2の表面の舌側に取り付けられた傾斜した口蓋の翼部をさらに含む。別の態様によると、翼部は、樹脂材料を含み、翼部は、感知デバイスを担持することができる。感知デバイスは、翼部内に埋め込まれ得る。さらなる態様によると、感知デバイスは、温度センサ(伸展性、すなわち、デバイスが口内にあるかどうかを検出するための)、音センサ(いびきおよび/もしくは呼吸の中断を検出するための)、pHセンサ(pHを検出し、口呼吸があるかどうかを判定するための)、または圧力センサ(舌が過剰に強く圧迫するかどうかを検出するための)である。さらなる態様によると、感知デバイスは、器具が着用されているときにヒトの組織(歯肉、歯、または口蓋)に接触しないように樹脂材料の翼部内に配設され、実際、翼部自体は、好ましくは、不快感を回避するために着用者の組織に接触しないように同様に構成されている。
別の態様によると、拘束機構の構成要素は、略C字形状であり、構成要素の背側区分は、器具の長手方向軸に対して横断方向に配設され、かつ舌の動きを制限することを担い、拘束機構の端区分は、対応する第1または第2の表面の取り付け機構に拘束機構を固定することを担う。別の態様によると、拘束機構は、ワイヤを備える。さらなる態様によると、ワイヤは、ポリマー材料内に埋め込まれた中心区分を備える。
別の態様によると、歯科用器具は、器具の増加した剛性または強度のための弓形支持部材を含む。弓形部材は、第2の表面にまたがり、かつ横断方向に上向きに配設され、器具が着用されているときに口蓋に接触することなく、口蓋の輪郭に従う。
別の態様によると、拘束機構の構成要素は、後方に配向され、かつ器具がヒトによって着用されているときの咬合平面を参照することによって、または代替的に、構成要素の端によって画定された構成要素の基礎平面を参照することによって、およそ0°~およそ30°の範囲内にある角度で取り付け機構の基部を参照することによって角度付けされている。
別の態様によると、拘束機構の構成要素は、前方に配向され、器具がヒトによって着用されているときの咬合平面を参照することによって、または代替的に、構成要素の端によって画定された構成要素の基礎平面を参照することによって、およそ0°~およそ30°の範囲内にある角度で角度付けされている。
別の態様によると、拘束機構の構成要素は、ワイヤを備え、調節機構は、一対の傾斜ループもしくは垂直ループまたは止め具を備え、各々が、拘束機構の端区分内にあり、取り付け機構の対応する第2の表面に近接している。
別の態様によると、拘束機構の構成要素は、ワイヤを備え、調節機構は、構成要素の任意選択的な横方向拡張(すなわち、歯列弓の矢状平面に対して横断する方向の拡張)のための一対の水平ワイヤループを備える。さらなる態様によると、ループは、拘束機構のワイヤによって形成される。別の態様によると、構成要素は、構成要素の可撓性および任意選択的な横方向拡張のための中心バックルを有するワイヤを備える。
別の態様によると、締結機構は、取り付け機構に締結機構を固定するために取り付け機構の第1および第2の表面のうちの一方の樹脂内に埋め込まれた脚またはフラップを含む。さらなる態様によると、締結機構は、シースが拘束機構の端を受容するような溝を備えるシースを含み得る。締結機構はまた、溝内に拘束機構の端を固定するための締め付け手段を含み得る。さらなる態様によると、締め付け手段は、ナットとボルトとの組み合わせからなる群から選択される。さらなる態様によると、締め付け手段は、クランプである。さらなる態様によると、拘束機構の端の各々は、垂直ワイヤループを備え、締結機構は、シースならびにシースおよびループのまわりをループするためのゴムバンドを備える。
別の態様によると、締結手段は、構成要素の位置が前方または後方に長手方向に調節されることを可能にする。いくつかのそのような実施形態では、拘束機構は、構成要素が前方に面するかまたは後方に面するかにかかわらず、器具の長手方向軸に沿った構成要素の位置の調節を可能にするように、調節機構に摺動可能に装着される。
別の態様によると、構成要素は、前方配向を有し、調節機構は、ループを備えない。構成要素が前方配向を有する別の態様によると、構成要素は、構成要素の任意選択的な横方向拡張のための中心バックルを有するワイヤを備える。
これらのおよび他の態様、特徴、および利点は、本発明の特定の実施形態の添付の説明ならびに添付の図面および特許請求の範囲から理解することができる。以下の付番された実施形態は、本発明の教示の例示である。
1.ヒトの舌の前方区域および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを可能にしながら、舌の後方区域の動きを制限するための歯科用器具であって、歯科用器具が、
ヒトの口内の歯に歯科用器具を取り付けるための取り付け機構であって、
実質的だが不完全に円周方向のバンドであって、
ヒトの歯列弓の前庭側上に位置する第1の表面と、
一対の第2の左表面および右表面であって、各第2の表面が、第1の表面に対向し、かつ当該少なくとも1つの歯の舌側上の少なくとも1つの後部の対応する左歯または右歯に沿って着座されるように適合され、当該第2の表面が、ヒトの限られた数の後歯の舌側に沿って延在するように適合されている、一対の第2の左表面および右表面と、
第1の表面および第2の表面を接合するコネクタと、を有する、実質的だが不完全に円周方向のバンドを備える、取り付け機構と、取り付け機構に取り外し可能に固定され、かつ一対の第2の表面間にまたがる構成要素を有する、拘束機構であって、構成要素が、後方配向を有し、かつ舌の後方区域の動きを制限し、それによって舌の少なくとも前方区域および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを可能にしながら、器具の存在下よりも制限された3次元空間に舌の運動の範囲を制約するように、ヒトのおよそ咬合平面に、またはそこに対してある角度で着座するように構成されている、拘束機構と、を備え、
取り付け機構が、ヒトの歯列弓にスナップ止めして(snap)歯列弓上に器具を解放可能に固定するように適合されている、歯科用器具。
2.歯科用器具であって、
ヒトの口内の歯に歯科用器具を取り付けるための取り付け機構であって、
実質的だが不完全に円周方向のバンドであって、
ヒトの歯列弓の前庭側上に位置する第1の表面と、
一対の第2の左表面および右表面であって、各第2の表面が、第1の表面に対向し、かつ当該少なくとも1つの歯の舌側上の少なくとも1つの後部の対応する左歯または右歯に沿って着座されるように適合され、当該第2の表面が、ヒトの限られた数の後歯の舌側に沿って延在するように適合されている、一対の第2の左表面および右表面と、
第1の表面および第2の表面を接合するコネクタと、を有する、実質的だが不完全に円周方向のバンドを備える、取り付け機構と、
取り付け機構に取り外し可能に固定され、かつ一対の第2の表面間にまたがり、舌の中心部分に着座するように第2の表面およびバンドの前方部分に対して中心に位置付けられている構成要素を有する、拘束機構であって、構成要素が、前方配向を有し、かつ各場合に舌の中心区域の動きを制限し、それによって舌の後方区域ならびに先端縁および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを可能にしながら、制限された3次元空間に舌の運動の範囲を制約するように、器具が着用されているときにヒトのおよそ咬合平面に、またはそこに対してある角度で着座するように構成されている、拘束機構と、を備え、
取り付け機構が、ヒトの歯列弓にスナップ止めして歯列弓上に器具を解放可能に固定するように適合されている、歯科用器具。
3.拘束機構または取り付け機構が、(i)器具が着用されているときのヒトの咬合平面に対する構成要素の角度を調節し、それによって舌の動きの制限の範囲を制御するため、または(ii)器具の長手方向軸に沿った構成要素の位置を調節し、それによって拘束が適用されるべき舌の区域を制御するため、または(iii)当該角度および当該位置の両方を調節するための調節機構を備える、実施形態1または2に記載の歯科用器具。
4.構成要素が、一対の第2の表面に近接するバンドの後部分で第2の左表面と右表面との間にまたがる、実施形態1または2に記載の歯科用器具。
5.拘束機構が、第2の左表面に接続された1つの端と、第2の右表面に接続された別の端と、を有する、実施形態3に記載の歯科用器具。
6.実質的に円周方向のバンドが、器具が着用されているときに歯列弓と接触する樹脂材料を含む、実施形態1または2に記載の歯科用器具。
7.取り付け機構の第1の表面が、ヒトの上歯列弓の前庭表面の歯肉線に適合し、かつこれに位置合わせされている、実施形態6に記載の歯科用器具。
8.取り付け機構の第1の表面が、歯肉線から歯列弓の前庭表面の少なくとも大半を被覆するが、当該列弓における歯の咬合表面を本質的には被覆しない、実施形態7に記載の歯科用器具。
9.当該限られた数の後歯が、1~3つである、実施形態1または2に記載の歯科用器具。
10.拘束機構が、締結機構によって取り付け機構に固定される、実施形態1または2に記載の歯科用器具。
11.実質的に円周方向のバンドが、第2の表面の舌側に取り付けられた翼部をさらに備え、翼部が、翼部内に任意選択的に埋め込まれた感知デバイスを担持する、実施形態1または2に記載の歯科用器具。
12.感知デバイスが、温度またはpHまたは音センサである、実施形態11に記載の歯科用器具。
13.
翼部が、樹脂材料を含むこと、および
感知デバイスが、樹脂材料内に埋め込まれ、かつ器具がヒトによって着用されているときに、ヒトの口蓋または歯に接触しないように配設されること、のうちの少なくとも1つをさらに含む、実施形態11に記載の歯科用器具。
14.構成要素が、略C字形状であり、構成要素の背側区分が、器具の長手方向軸に対して横断方向に配設され、かつ舌の動きを制限することを担い、拘束機構が、締結機構を介して対応する第2の表面の取り付け機構に拘束機構を固定するための第1の端および第2の端を有する、実施形態9に記載の歯科用器具。
15.構成要素が、拘束機構の2つの端によって画定された平面に対してある角度で着座する、実施形態1、2、または14に記載の歯科用器具。
16.拘束機構が、ポリマー材料内に被包(envelope)された中心区分を任意選択的に備えるワイヤを備える、実施形態1、2、または10に記載の歯科用器具。
17.器具の増加した剛性または強度のための弓形支持部材をさらに備え、部材が、第2の表面にまたがり、かつ上向きに配設され、かつ器具が着用されているときに、ヒトの歯または口蓋に接触することなく、口蓋の輪郭に従う、実施形態1または2に記載の歯科用器具。
18.構成要素が、拘束機構の端によって画定された平面を参照することによって角度付けされ、角度が、器具がヒトによって着用されているときに、およそ+15°~およそ-15°の範囲内にある、実施形態1に記載の歯科用器具。
19.調節機構が、一対の傾斜ループもしくは垂直ループまたは止め具を備え、各ループが、拘束機構の端に近接しており、ループが、ワイヤによって形成され、かつ構成要素の角度を調節するためにある、実施形態3に記載の歯科用器具。
20.拘束機構が、ワイヤを備え、調節機構が、一対の水平ワイヤループを備え、ループが、ワイヤによって形成され、各ループが、構成要素の任意選択的な横方向拡張のために拘束機構の端に近接している、実施形態3に記載の歯科用器具。
21.構成要素が、構成要素の可撓性および任意選択的な横方向拡張のための中心バックルを有するワイヤを備える、実施形態1または2に記載の歯科用器具。
22.締結機構が、取り付け機構に締結機構を固定するために取り付け機構の第2の表面のうちの1つ内に埋め込まれた脚またはフラップを備える、実施形態3に記載の歯科用器具。
23.締結機構が、
(i)溝を備えるシースであって、拘束機構の端を摺動可能に受容する、シースと、
(ii)溝に拘束機構の端を固定するための締め付け手段と、をさらに備える、実施形態22に記載の歯科用器具。
24.締結手段が、ナットとネジとの組み合わせまたはナットとボルトとの組み合わせを含み、拘束機構の各端が、締結機構に摺動可能に装着および固定される、実施形態23に記載の歯科用器具。
25.拘束機構が、一対の垂直または傾斜ワイヤループを備え、締結機構が、シースおよびループの周りにループし、それによって取り付け機構に拘束機構の端を固定するためのゴムバンドを備える、実施形態23に記載の歯科用器具。
26.締結機構が、構成要素の位置が前方または後方に長手方向に調節されることを可能にする、実施形態23に記載の歯科用器具。
27.拘束機構が、器具の長手方向軸に沿った構成要素の位置の調節を可能にするように、締結機構を介して調節機構に摺動可能に装着される、実施形態1または2に記載の歯科用器具。
28.ワイヤが、ポリマー材料内に被包された中心区分を備える、実施形態16に記載の歯科用器具。
29.拘束機構が、器具の長手方向軸に沿った構成要素の位置の調節を可能にするように、調節機構に摺動可能に装着される、実施形態1または2に記載の歯科用器具。
30.拘束機構の構成要素が、器具が着用されているときのヒトの咬合平面または拘束機構の端によって画定された平面を参照することによって角度付けされ、角度が、器具がヒトによって着用されているときに、およそ0~およそ30°の範囲内にある、実施形態2に記載の歯科用器具。
31.構成要素が、構成要素の可撓性および任意選択的な横方向拡張のための中心バックルを有するワイヤをさらに備える、実施形態1または2に記載の歯科用器具。
32.調節機構が、ループを備えない、実施形態1または2に記載の歯科用器具。
33.締結機構が、取り付け機構に締結機構を固定するように、取り付け機構の対応する第2の表面に添着されるかまたは埋め込まれる、脚またはフラップを備える、実施形態10に記載の歯科用器具。
34.締結手段が、構成要素の位置が前方および後方に長手方向に調節されることを可能にする、実施形態10に記載の歯科用器具。
35.ヒトの舌の後方区域の動きを制限するために歯科用器具において使用するための舌拘束アセンブリであって、アセンブリが、拘束機構、調節機構、および締結機構を備え、
拘束機構が、ヒトの限られた数の後歯の舌側に沿って着座される器具の取り付け機構の一対の第2の表面間にまたがるように構成された構成要素を備え、構成要素が、ヒトの口に対して後方配向を有し、かつ舌の後方区域の動きを制限し、それによって舌の少なくとも前方区域および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを可能にしながら、器具のない状態よりも制限された3次元空間に舌の運動の範囲を制約するように、ヒトのおよそ咬合平面に、またはそこに対してある角度で着座するように構成されており、
拘束機構が、一対の端を有し、各々が、長手方向の構成要素の位置の調節を可能にする調節機構に摺動可能に装着され、かつ締結機構を介してそこに固定され、各端が、構成要素に対してある角度で構成され、2つの端が、平面を画定し、
締結機構が、取り付け機構に添着されるように適合され、かつ所望の位置に拘束機構の端を固定するための締め付け機構を備える、舌拘束アセンブリ。
36.ヒトの舌の後方区域の動きを制限するために歯科用器具において使用するための舌拘束アセンブリであって、アセンブリが、拘束機構、調節機構、および締結機構を備え、
拘束機構が、ヒトの限られた数の後歯の舌側に沿って着座される器具の取り付け機構の一対の第2の表面間にまたがるように構成された構成要素を備え、構成要素が、ヒトの口に対して前方配向を有し、かつ舌の後方区域の動きを制限し、それによって舌の少なくとも前方区域および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを可能にしながら、器具のない状態よりも制限された3次元空間に舌の運動の範囲を制約するように、ヒトのおよそ咬合平面に、またはそこに対してある角度で着座するように構成されており、
拘束機構が、一対の端を有し、各々が、長手方向の構成要素の位置の調節を可能にする調節機構に摺動可能に装着され、かつ締結機構を介してそこに固定され、各端が、構成要素に対してある角度で構成され、2つの端が、平面を画定し、
締結機構が、取り付け機構に添着されるように適合され、かつ所望の位置に拘束機構の端を固定するための締め付け機構を備える、舌拘束アセンブリ。
ヒトの歯列弓の様々な態様を示し、本明細書で使用される命名を例示する。 ヒトの歯列弓の様々な態様を示し、本明細書で使用される命名を例示する。 1つ以上の実施形態による、上歯列弓の歯科用器具の取り付け機構の底面図(2A)を示す。 1つ以上の実施形態による、上歯列弓の歯科用器具の取り付け機構の舌側面図(2B)を示す。 1つ以上の実施形態による、上歯列弓の歯科用器具の取り付け機構の前庭側面図(2C)を示す。 1つ以上の実施形態による、(任意選択的な)弓形支持部材をさらに有する取り付け機構の実施形態の底面図(3A)を示す。 1つ以上の実施形態による、(任意選択的な)弓形支持部材をさらに有する取り付け機構の実施形態の舌側面図(3B)を示す。 1つ以上の実施形態による、(任意選択的な)弓形支持部材をさらに有する取り付け機構の実施形態の前庭側面図(3C)を示す。 1つ以上の実施形態による、歯科用器具に取り付けるための例示的な感知デバイスを示す。 1つ以上の実施形態による、1つまたは、バランスを取るための、2つの翼部、および1つの翼部内に埋め込まれた感知デバイス(または任意選択的に、1つまたは両方の翼部内に埋め込まれた異なるデバイス)を有する取り付け機構の実施形態の底面図(5A)を示す。 1つ以上の実施形態による、1つまたは、バランスを取るための、2つの翼部、および1つの翼部内に埋め込まれた感知デバイス(または任意選択的に、1つまたは両方の翼部内に埋め込まれた異なるデバイス)を有する取り付け機構の実施形態の舌側面図(5B)を示す。 1つ以上の実施形態による、前方配向および中心バックルを有する例示的な拘束機構を示す。図6Aは、1つ以上の実施形態による、前方配向の短い拘束機構(FwS)および前方配向の長い拘束機構(FwL)の例示的な長さを示す。 1つ以上の実施形態による、前方配向および中心バックルを有する例示的な拘束機構を示す。図6Bは、1つ以上の実施形態による、例示的な前方配向の拘束機構の正面図を示す。 1つ以上の実施形態による、前方配向および中心バックルを有する例示的な拘束機構を示す。図6Cは、例示的な前方配向の拘束機構の背面図を示す。 1つ以上の実施形態による、前方配向を有する例示的な拘束機構、および締結機構を介した翼部を有する取り付け機構へのその取り付けを示す。図7Aは、拘束機構が前方位置にある底面図を示す。 1つ以上の実施形態による、前方配向を有する例示的な拘束機構、および締結機構を介した翼部を有する取り付け機構へのその取り付けを示す。図7Bは、拘束機構が後方位置にある底面図を示す。 1つ以上の実施形態による、前方配向を有する例示的な拘束機構、および締結機構を介した翼部を有する取り付け機構へのその取り付けを示す。図7Cは、拘束機構が前方位置にある舌側面図を示す。 1つ以上の実施形態による、前方配向および水平ループを有する例示的な拘束機構を示す。図8Aは、1つ以上の実施形態による、前方配向の短い拘束機構(FwS)および前方配向の長い拘束機構(FwL)の例示的な長さを示す。 1つ以上の実施形態による、前方配向および水平ループを有する例示的な拘束機構を示す。図8Bは、1つ以上の実施形態による、水平ループを有する例示的な前方配向の拘束機構の正面斜視図を示す。 1つ以上の実施形態による、前方配向および水平ループを有する例示的な拘束機構を示す。図8Cは、例示的な前方配向の拘束機構の背面図を示す。 1つ以上の実施形態による、例示的な締結(締め付けを含む)機構および調節機構(拘束機構の位置の前後の調節のための)の態様を示す。 1つ以上の実施形態による、例示的な締結(締め付けを含む)機構および調節機構(拘束機構の位置の前後の調節のための)の態様を示す。 1つ以上の実施形態による、例示的な締結(締め付けを含む)機構および調節機構(拘束機構の位置の前後の調節のための)の態様を示す。 1つ以上の実施形態による、後方(後方)配向を有する例示的な拘束機構を示す。図10Aは、1つ以上の実施形態による、後方配向の短い拘束機構(BwS)および後方配向の長い拘束機構(BwL)の例示的な長さを示す。 1つ以上の実施形態による、後方(後方)配向を有する例示的な拘束機構を示す。図10Bは、1つ以上の実施形態による、例示的な後方配向の拘束機構の正面図を示す。 1つ以上の実施形態による、後方(後方)配向を有する例示的な拘束機構を示す。図10Cは、例示的な後方配向の拘束機構の平面図を示す。 1つ以上の実施形態による、後方配向および水平ループを有する例示的な拘束機構を示す。図11Aは、1つ以上の実施形態による、後方配向の短い拘束機構(BwS)およびその構成要素ならびに後方配向の長い拘束機構(BwL)およびその構成要素の例示的な長さを示す。 1つ以上の実施形態による、後方配向および水平ループを有する例示的な拘束機構を示す。図11Bは、1つ以上の実施形態による、水平ループを有する例示的な後方配向の拘束機構の正面図を示す。 1つ以上の実施形態による、後方配向および水平ループを有する例示的な拘束機構を示す。図11Cは、例示的な後方配向の拘束機構の平面図を示す。 1つ以上の実施形態による、後方配向を有する例示的な拘束機構、および締結機構を介した翼部を有する取り付け機構へのその取り付けを示す。図12Aは、拘束機構が短く、かつ後方位置にある底面図を示す。 1つ以上の実施形態による、後方配向を有する例示的な拘束機構、および締結機構を介した翼部を有する取り付け機構へのその取り付けを示す図12Bは、拘束機構が長く、かつ後方位置にある底面図を示す。 1つ以上の実施形態による、後方配向を有する例示的な拘束機構、および締結機構を介した翼部を有する取り付け機構へのその取り付けを示す。図12Cは、拘束機構が長く、かつ後方位置にある舌側図を示す。 1つ以上の実施形態による、後方配向を有する例示的な拘束機構、および締結機構を介した翼部を有する取り付け機構へのその取り付けを示す。図12Dは、中心バックルを有する後方構成要素505および505’を例示する。 1つ以上の実施形態による、舌に最小の(軽度の)拘束を課すための例示的な拘束機構の構成要素の位置付けを示す。図13Aは、長い前方配向の拘束機構(FwL)のための歯列弓上の最小の拘束位置を示す。 1つ以上の実施形態による、舌に最小の(軽度の)拘束を課すための例示的な拘束機構の構成要素の位置付けを示す。図13Bは、短い前方配向の拘束機構(FwS)のための最小の拘束位置を示す。 1つ以上の実施形態による、舌に最小の(軽度の)拘束を課すための例示的な拘束機構の構成要素の位置付けを示す。図13Cは、長い後方配向の拘束機構(BwS)のための最小の拘束位置を示す。 1つ以上の実施形態による、舌に最小の(軽度の)拘束を課すための例示的な拘束機構の構成要素の位置付けを示す。図13Dは、長い後方配向の拘束機構(BwL)のための最小の拘束位置を示す。 1つ以上の実施形態による、舌に最大の(強力な)拘束を課すための例示的な拘束機構の構成要素の位置付けを示す。図14Aは、長い前方配向の拘束機構(FwL)のための歯列弓上の最大の拘束位置を示す。 1つ以上の実施形態による、舌に最大の(強力な)拘束を課すための例示的な拘束機構の構成要素の位置付けを示す。図14Bは、短い前方配向の拘束機構(FwS)のための最大の拘束位置を示す。 1つ以上の実施形態による、舌に最大の(強力な)拘束を課すための例示的な拘束機構の構成要素の位置付けを示す。図14Cは、短い後方配向の拘束機構(BwS)のための最大の拘束位置を示す。 1つ以上の実施形態による、舌に最大の(強力な)拘束を課すための例示的な拘束機構の構成要素の位置付けを示す。図14Dは、長い後方配向の拘束機構(BwL)のための最大の拘束位置を示す。 1つ以上の実施形態による、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図15Aは、閉塞性睡眠時無呼吸と関連付けられる、異常に位置付けられている舌の形状の誇張された概略を示す。 1つ以上の実施形態による、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図15Bは、図15Aに示された舌の状態を治療するための4つの例示的なステップ(一連の点によって表される)の各々のための拘束機構の構成要素の頂点の場所の図形を示す。 1つ以上の実施形態による、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図15C~Fは、それぞれの4つの治療ステップのための舌に対する拘束機構の構成要素の種類および構成要素の頂点の位置付けを示す。 1つ以上の実施形態による、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図15C~Fは、それぞれの4つの治療ステップのための舌に対する拘束機構の構成要素の種類および構成要素の頂点の位置付けを示す。 1つ以上の実施形態による、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図15C~Fは、それぞれの4つの治療ステップのための舌に対する拘束機構の構成要素の種類および構成要素の頂点の位置付けを示す。 1つ以上の実施形態による、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図15C~Fは、それぞれの4つの治療ステップのための舌に対する拘束機構の構成要素の種類および構成要素の頂点の位置付けを示す。 1つ以上の実施形態による、不正咬合および/またはいびきと関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図16Aは、不正咬合および/またはいびきと関連付けられる、異常に位置付けられている舌の形状の誇張された概略を示す。 1つ以上の実施形態による、不正咬合および/またはいびきと関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図16Bは、図16Aに示された舌の状態を治療するための5つの例示的なステップ(一連の点によって表される)の各々のための拘束機構の構成要素の頂点の場所の図形を示す。 1つ以上の実施形態による、不正咬合および/またはいびきと関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図16C~Gは、それぞれの5つの治療ステップのための舌に対する拘束機構の構成要素の種類および構成要素の頂点の位置付けを示す。 1つ以上の実施形態による、不正咬合および/またはいびきと関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図16C~Gは、それぞれの5つの治療ステップのための舌に対する拘束機構の構成要素の種類および構成要素の頂点の位置付けを示す。 1つ以上の実施形態による、不正咬合および/またはいびきと関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図16C~Gは、それぞれの5つの治療ステップのための舌に対する拘束機構の構成要素の種類および構成要素の頂点の位置付けを示す。 1つ以上の実施形態による、不正咬合および/またはいびきと関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図16C~Gは、それぞれの5つの治療ステップのための舌に対する拘束機構の構成要素の種類および構成要素の頂点の位置付けを示す。 1つ以上の実施形態による、不正咬合および/またはいびきと関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図16C~Gは、それぞれの5つの治療ステップのための舌に対する拘束機構の構成要素の種類および構成要素の頂点の位置付けを示す。 1つ以上の実施形態による、不正咬合と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図17Aは、不正咬合と関連付けられる異常に位置付けられている舌の形状の誇張された概略を示す。 1つ以上の実施形態による、不正咬合と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図17Bは、図17Aに示された舌の状態を治療するための2つの例示的なステップ(一連の点によって表される)のための拘束機構の構成要素の頂点の場所の図形を示す。 1つ以上の実施形態による、不正咬合と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図17C~Dは、それぞれの2つの治療ステップのための舌に対する拘束機構の構成要素の頂点の種類および構成要素の頂点の位置付けを示す。 1つ以上の実施形態による、不正咬合と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図17C~Dは、それぞれの2つの治療ステップのための舌に対する拘束機構の構成要素の頂点の種類および構成要素の頂点の位置付けを示す。 1つ以上の実施形態による、持続的な非定型の嚥下と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図18Aは、持続的な非定型の嚥下と関連付けられる、異常に位置付けられている舌の形状の誇張された概略を示す。 1つ以上の実施形態による、持続的な非定型の嚥下と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図18Bは、図18Aに示された舌の状態を治療するための2つの例示的なステップ(一連の点によって表される)のための拘束機構の構成要素の頂点の場所の図形を示す。 1つ以上の実施形態による、持続的な非定型の嚥下と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図18C~Dは、それぞれの2つの治療ステップのための舌に対する拘束機構の構成要素の種類および構成要素の頂点の位置付けを示す。 1つ以上の実施形態による、持続的な非定型の嚥下と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図18C~Dは、それぞれの2つの治療ステップのための舌に対する拘束機構の構成要素の種類および構成要素の頂点の位置付けを示す。
概要および導入の方法により、舌の動きを制限するための装置および方法を本明細書で説明する。舌の機能障害およびその関連する医学的状態の効果を低減するために他者によって使用される現在の熟練した戦略にもかかわらず、その治療は、効果がないか、または過度に侵襲的であるか、またはそれらの両方であることが多いことが理解され得る。
舌の機能障害の効果ならびに同様の効果を有する巨大舌を治療するための試みにおいて、本明細書で説明される装置および方法は、舌の異常な形態および舌の機能障害の効果が改善されるように、ヒトの舌の動きを制限し、ヒトの舌を訓練または再訓練する助けとなる。本明細書で説明されるような舌の動きを制限し、舌を再訓練するための装置は、ヒトの選択される歯に歯科用器具を取り付ける(好ましくは解放可能に)ための取り付け機構を備え得る、歯科用器具である。
取り付け機構の第1および第2の表面を接続するコネクタは、同じ樹脂材料および取り付け機構の第1の表面から作製され得るが、そうである必要はない。実際、それは、最後の上歯の周りを巻き、かつ対応する第2の表面と一体化する、第1の表面の単なる延長部であり得るが、そうである必要はない。示されるように、コネクタは、隣接する歯間に配設されない。説明されるように、コネクタは、樹脂材料であり得るか、または金属ワイヤなどの別の材料から形成され得る。
拘束機構は、取り付け機構の左表面と右表面(ならびに歯列弓の左側と右側)との間にまたがり、およそヒトの口の咬合に位置し、それによって舌の運動を制約する構成要素を含み得る。本明細書で説明されるような歯科用器具は、ヒトの特殊な生体構造に、かつ舌の異常な姿勢に適合して、異常な口腔形態および機能障害を生じるように形状決めされ得、ヒトの舌の動きを再訓練し、それによってそれらの特定の医学的状態を改善するための治療の工程において選択的に調節され得る。
下記の説明は、舌を制限および再訓練するための歯科用器具および方法を対象とする。次に、参照される器具および方法を添付の図面を参照してより完全に説明し、装置および方法の1つ以上の例示された実施形態および/または配置を示す。装置および方法は、以下に説明される例示された実施形態および/または配置が、当業者によって理解されるような様々な形態で具現化され得る、本装置および方法の単なる例示であるため、例示される実施形態および/または配置にいかなる方法でも限定されるものではない。したがって、本明細書で開示されるいかなる構造的かつ機能的詳細も、本願を限定するものとして解釈されるべきでなく、むしろ本装置および/または方法を実装するための1つ以上の方法を当業者に教示するための代表的な実施形態および/または配置として提供されることが理解されるべきである。さらに、特定の特徴は、単に他の特徴の特定のセットと組み合わせて図示されるため、本発明をそのように限定する意図は推測され得ず、各特徴を他の特徴の任意の他のセットと組み合され得る。したがって、本装置および方法の特定の態様は、全体的にハードウエアの実施形態またはソフトウエアとハードウエアとを組み合わせた実施形態の形態を取り得る。
定義
下記の用語および語句は、内容が別段明確に示さない限り、以下に提供される意味を含む。
「後方区域」は、概して、第1の大臼歯の遠位端から舌が急激に下向きに傾斜している場所までの口の区域を指す。
「前方区域」は、概して、切歯から第1の小臼歯の近心端までの口の区域を指す。
「中心区域」は、概して、第1の小臼歯の近心端から第1の大臼歯の遠位端までの口の区域を指す。
「横縁」は、概して、舌の左側部分および右側部分を指す。
「先端」は、概して、舌の最前方部分を指す。
「実質的に円周方向の」は、少なくとも1つの実施形態では、少なくとも前歯の舌側が被覆されていないままであるが、少なくとも1つの後歯(および好ましくは2つまたは3つの後歯)の舌側まで延在している、上(または下)顎の歯列弓を部分的に取り囲むものとして定義される。
「歯列弓」は、概して、ヒトまたは動物の上(または下)歯のセットを指す。
「後部の対応する歯」は、概して、口の後方区域内の1つ以上の歯を指す。一実施形態では、後部の対応する歯は、大臼歯である。
「コネクタ」は、概して、歯科用器具の第1の表面および第2の表面を接続する歯科用器具の一部を指す。いくつかの実施形態では、コネクタは、末端の対応する歯または複数の歯などの後区域を少なくとも部分的に取り囲む。
「咬合平面」は、概して、切歯の切縁後方歯の閉塞表面の先端に理論的に接触する仮想表面を指す。咬合平面は、表面の曲線の平均を表す。
「3次元空間」は、概して、体積を指す。
「組織」は、概して、歯、歯肉、口蓋、または舌を指し得、軟組織」は、内容が歯肉および口蓋のみを必要とする(例えば、翼部の説明におけるように)場合を除いて、口蓋、歯肉、および舌を指す。
「C字形状」は、概して、任意の曲線または3面の直線を指し得、「U」字形状も含み得る。
舌に関連して使用される「口腔」は、頬(口内)および舌の咽頭(咽頭に向かって下)部分の両方を含む。
構成要素に関して「横方向拡張」とは、器具が歯列弓に横方向の(すなわち、矢状平面に対して横断する)圧力を加え、それによって口蓋の同様に横方向の(横断する)拡張に寄与するように、構成要素の長さを拡張させることを意味する。
特定の実施形態の説明
本願の様々な実施形態を、同様の符号が図のセット全体を通して同様の部品およびアセンブリを表す図面を参照して、本明細書に詳細に説明する。本開示は、1つ以上の歯科用器具および歯科用器具の使用に関連する1つ以上の方法に関する。歯科用器具は、器具を着用しているヒトの口腔(頬側口腔)の文脈で説明される。1つ以上の実施形態では、1つ以上の歯科用器具は、口腔および/または下顎の異常に関連する様々な医学的状態の治療の1つ以上の方法において使用され得る。
図1A~Bは、ヒトの歯列弓の様々な態様を示す。図1Aは、上歯列弓および下歯列弓の左側の側面図を示し、図1Bは、ヒトの上歯列弓の左側上の3つの歯の底面図を示す。図1Aの付番によって示されるように、ヒトの口の各側上で、ヒトは、概して、上歯列弓の各側上に8つの歯を有し、下歯列弓の各側上に8つの歯を有する。このように、本明細書で説明されるような本発明の歯科用器具は、上歯列弓の各側上に8つの歯を有するヒトに関して説明されているが、歯科用器具は、正常な数の歯よりも多いまたは少ない歯を有するヒトにおいて嵌合され得ることが理解されるべきである。図1Bに示されるように、各歯は、概して、「近心側」(「前方正中線」に向かう側、すなわち、歯列弓の左側および右側を画定する2つの前歯間の線)、「遠位側」(最後方歯に向かう側)、「舌側」(舌に隣接する側)(または「口蓋の側」)、および「前庭側」(頬または唇の内側に隣接する側)を有するように、歯列弓において配向される。器具と接続して使用される場合、「左」および「右」という用語は、それが着用されているときの器具の側を示し、次に、これは、着用者の歯列弓、およびより一般的には、口および口腔の左側および右側に対応するだろう。
取り付け機構
1つ以上の実施形態によると、本願の歯科用器具は、ヒトの口内の上歯列弓に歯科用器具を取り付ける、取り付け機構を含む。1つ以上の実施形態では、取り付け機構は、歯列弓に歯科用器具を解放可能に固定するように、ヒトの上歯列弓にスナップ止めするように構成されている。しかしながら、取り付け機構は、上歯列弓と下歯列弓との接触を防止するものではない。
取り付け機構は、ヒトの歯列弓上にまたはその周りに位置するための実質的だが不完全に円周方向のバンドを含み得る(例えば、器具が着用されているとき、取り付け機構は、上歯の前庭表面の前庭の露出された(歯冠)表面のうちの全ての部分または全てを被覆し得る。それは、わずかに歯肉上に費やし得るが、これは、患者にとって不快であり得る傾向があるため好ましくない。取り付け機構は、好ましくは、歯の咬合(噛合)表面を被覆せず、最大咬頭嵌合閉塞を可能にし、より自然な切断、細断、および咀嚼の機能に寄与する。しかしながら、噛合表面を(および任意選択的に、上歯の舌の表面全体も)被覆する実施形態を想定することもでき、これは、本発明の範囲内にある。舌側に関して、いくつかの好ましい実施形態では、取り付け機構の第2の表面は、構成要素の背側区分が後方に面するかまたは前方に面するかにかかわらず、限られた数の後歯にわたって延在している。
取り付け機構は、歯列弓に取り付けられ、圧力によってそこに解放可能に保持され、取り付けのために使用される大臼歯をわずかにつまむ。取り付け機構は、圧力の添加によって患者により容易に解放され得、着用および着脱が容易であり、患者の歯のうちの大部分の舌の表面は被覆されないままである。これは、患者がより自然な感覚を受けることに寄与する。本明細書で説明される歯科用器具はまた、取り付け機構に取り外し可能に接続された拘束機構を含み得る。取り付けのために使用される歯は、好ましくは、患者の上歯列弓の各側上の少なくとも1つの後歯である。各側上の2つの歯またはさらには3つの歯が、典型的である。しかし、いくつかの実施形態の目的は、残りの歯およびとりわけ前歯の舌の表面が被覆されないままであるべきであることである。同様に、上記に述べられるように、上歯の実質的な大半の舌の表面は、被覆されず、歯の舌の表面は実質的に露出されたままである。これは、いくつかの利点を有する。舌は、切歯の乳頭と接触することができ、生理学的固有受容し、器具は、より可撓性であり、より快適であり、着用および着脱がより容易であり、器具を製造するために必要とされる樹脂材料がより少なく、上歯の舌の表面(取り付け歯以外)は、舌に露出されたままであり、着用者に「口内の異物」感をそれほど与えず、上歯と下歯との間の本質的に完全な接触を可能にし、咀嚼、細断、および切断の機能は制約されないままであり、自然な感覚に寄与する。これは、歯の表面全体を被覆するInvisalign(商標)などの現在市販されている、漂白リテーナ、下顎の前進用副木、または現代の歯列矯正用アライナもしくはリテーナとは対照的であるだろう。
1つ以上の実施形態による、取り付け機構の様々な態様を図2A~5Bに示す。
図2Aは、1つ以上の実施形態による、上歯列弓上の歯科用器具の取り付け機構200の底面図を示す。図2Aを参照すると、取り付け機構200は、実質的に円周方向のバンド(「円周方向のバンド」)205を備える。1つ以上の実施形態では、円周方向のバンド205は、歯科用器具が着用されているときの上歯列弓と接触する樹脂材料(例えば、好ましくは、半透明または透明のアクリル樹脂などのポリマー樹脂)を含む。1つ以上の実施形態では、円周方向のバンド205全体が、樹脂材料から作製される。少なくとも1つの実施形態では、円周方向のバンド205の1つ以上の部分が、樹脂材料から作製される。1つ以上の実装では、実質的に円周方向のバンド205は、上歯列弓の前庭側と接触する。バンドは、歯列弓に器具を解放可能に固定する機能を果たす。
概して、取り付け機構の材料、具体的にはバンド表面、および任意選択的にコネクタも、任意の生理学的に許容される、好ましくは医療グレード(任意選択的な抗菌性添加剤を含む)の、その使用の温度範囲において固体であり(例えば、約125℃を超える融点を有する)、水とおよそ同じかさ密度、2Gpaを超えるおよび好ましくは2~3Gpaのヤング係数を有する約50~約80および好ましくは約60Mpaの階級の引っ張り強度、約18~約20のヌープ硬度、良好な光学的特性(好ましくは明るく透明で、色は任意選択的である)、手の単純な圧力に置かれ、これを加えることによって除去されるのに十分な弾性、ならびに酸化に対する良好な抵抗およびより一般的には良好な老化特徴を有し、その結果、本質的に機械的特性を失うことなく、口内の環境(空気、食物、および口腔流体に露出される)を少なくとも18ヶ月および好ましくは2年間維持することができる、樹脂材料である。
円周方向のバンド205は、器具が着用されているときに上歯列弓の前庭側上に着座され、好ましくは、歯冠の前庭表面に略適合するように適合される、第1の表面210を含む。円周方向のバンド205はまた、着用されているときに上歯列弓の各側上の少なくとも1つの後歯(例えば、後部大臼歯)の長い舌側に配置されるであろう、一対の第2の表面215を含む。換言すると、円周方向のバンド205は、上歯列弓の左側上の少なくとも1つの後歯の舌側上に配置される第2の左表面と、上歯列弓の右側上の少なくとも1つの後歯の舌側上に配置される第2の右表面と、を備える。図2Aに示される実施形態では、一対の第2の表面215は、上歯列弓の各側上の3つの最後歯の長い舌側に配置されるように適合される。取り付け機構の第2の表面215は、第2の表面215の場所で、全ての舌と歯との接触を妨げない。上記に述べられているように、典型的には、当該第1および第2の表面の各々は、1つ、2つ、または3つの最後歯にまたがる。より長い表面は、取り付け機能に寄与し、かつ不快にならない限り用いられ得る。しかし、舌と歯との接触を防止し、よって取り付け機能を損なうことなく、これらの表面の長さを制限することによって、第1および第2の表面によってまたがられる歯の数を制限することが望ましい。後者は、着用者の手によってわずかな圧力を加えることによって解放可能である、ぴったりした嵌合を含む。
円周方向のバンド205は、複数の不連続の樹脂区分または部分の形態であり得ることが理解されるだろう。より具体的には、一実施形態によると、円周方向のバンド205は、第1の表面210に沿って延在する第1の樹脂部分、第2の表面215の一方に沿って延在する第2の樹脂部分、および第2の表面の他方に沿って延在する第3の樹脂部分から形成され得る。第2および第3の樹脂部分を分割することによって、第1の樹脂部分の曲線前部分がこの第1の表面に面する第2の表面に沿った対応する樹脂部分を欠くという点で、第2の表面215に沿ったそれらの間の間隙があることが理解されるだろう。樹脂部分が第2の表面全体に沿って延在する場合に、歯科用器具が多くの用途にとって所望されない剛性を有するため、第2の表面215に沿った樹脂部分を2つの不連続の区画に分割することによって、デバイスの剛性を低減する。歯を受容するための第1の樹脂部分と第2の樹脂部分との間の空間、および他の歯を受容するための第1の樹脂部分と第3の樹脂部分との間の空間がある(樹脂部分の上に突出する歯を示す図2Cを参照のこと)。よって、歯は、樹脂部分間の嵌合であり得る。よって、3つの樹脂部分は、互いに直接接触しないが、代わりに、以下に説明されるようなコネクタを使用して互いに連結される。他方、例えば、コネクタが舌の左表面または右表面に前庭表面を接続するバンドの一部分である、図12Aに示されるような、一体化された1片の円周方向のバンドがあり得る。
図2Aを続けて参照すると、円周方向のバンド205はまた、第1の表面210および第2の表面215を接合するコネクタ220を含み得る。1つ以上の実施形態では、コネクタ220は、上歯列弓の各側上の最後歯で第1の表面210および第2の表面215を接合または接続する。1つ以上の実施形態では、コネクタ220は、最後歯の遠位側の中間から上歯列弓の少なくとも1つの最後歯の前庭および舌側の長さ全体に延在し得る。少なくとも1つの実施形態では、コネクタ220は、上歯列弓の各側上の第2またはさらには第3の最後歯の前庭および/または舌側の長さ全体までさらに延在し得る。1つ以上の実施形態では、コネクタ220は、ワイヤ(例えば、ステンレス鋼ワイヤ、好ましくは医療グレードの鋼、またはElgiloy(商標)(米国イリノイ州所在のElgin社製のElgiloy特殊金属によって作製されたCo‐Cr‐Ni合金)などの特殊鋼合金であり得る。いくつかの実施形態では、第1の表面210を第2の表面215に接合する連続的なワイヤの形態であり得るか、または第1の表面を1つの第2の表面215に各々接合する分割されたワイヤの形態であり得るワイヤ。特定の実施形態では、ワイヤは、円周方向のバンドの樹脂材料内に埋め込まれ得る。ワイヤは、それが囲む各歯の中間に実質的に隣接して位置するように、円周方向のバンドの樹脂材料内に位置付けられ得る。
上記で説明される実施形態では、1つのコネクタ220は、第1の樹脂部分を第2の樹脂部分に接合し、1つのコネクタ220は、第1の樹脂部分を第3の樹脂部分に接合する。
1つ以上の実装では、円周方向のバンド205は、上歯列弓の歯の露出された前庭表面全体を被覆しないように、好ましくは歯肉線の下にあるままであるように、およそ2~4mmの高さである。少なくとも1つの実装では、円周方向のバンド205は、正常な歯列弓よりも小さい患者にはおよそ1~2mmであり得るか、または正常な歯列弓よりも大きい患者にはおよそ4~6mmの高さであり得る。1つ以上の実施形態では、円周方向のバンド205を含む、取り付け機構200は、特定の個人の上歯列弓の測定値に適合するように特注され得る。したがって、取り付け機構200は、歯列弓上に歯科用器具を解放可能に固定するように、ヒトの上歯列弓にスナップ止めするように特にサイズ決めおよび形状決めされ得る。
図2B~Cは、少なくとも1つの実施形態による、取り付け機構の側面図を示す。具体的には、図2Bは、第2の表面215および第2の表面215に取り付けられたコネクタ220を特徴とする、取り付け機構の舌側を示す、歯列弓の内側からの側面図を示す。図2Cは、第1の表面210および埋め込まれたコネクタ220を特徴とする、取り付け機構の前庭側を示す、歯列弓の外側からの側面図を示す。
少なくとも1つの実施形態では、取り付け機構200は、ヒトの口蓋の表面(すなわち、口蓋)の輪郭に従う弓形支持部材を含み得る。弓形支持部材は、一対の第2の表面間に配設され、かつ第2の表面の舌側に接続される。図3Aは、1つ以上の実施形態による、弓形支持部材を有する歯科用器具の取り付け機構200の実施形態の底面図を表示する。図3Aに示されるように、取り付け機構200は、第2の表面215間にまたがり、これに取り付けられる弓形支持部材225を含む。1つ以上の実装では、弓形支持部材225は、上向きに弓形であり、ヒトの口蓋の輪郭に従うが、好ましくは、ユーザに対する不快感を回避するために、口蓋に接触しない。弓形支持部材は、歯科用器具のための増加した剛性、強度、および支持を提供する。1つ以上の実装では、図3Aに示されるように、弓形支持部材225は、樹脂から作製された弓形であり得る。特定の実施形態では、弓形支持部材の長さは、第2の表面の長さにおよそ等しい可能性があり、少なくとも1つの実施形態では(図3Aに示されるような)、弓形支持部材225の幅は、この特定の実施形態では、弓形支持部材225の幅が第2の表面215の長さ全体には延在しない(そうするかもしれないが、表面215によってまたがられる歯の数が低減された場合に)という点で、第2の表面215の長さの一部分に等しい可能性がある。
図3B~Cは、少なくとも1つの実施形態による、弓形支持部材225を有する取り付け機構の側面図を示す。具体的には、図3Bは、第2の表面215に取り付けられた弓形支持部材225を特徴とする、取り付け機構200の舌側を示す、歯列弓の内側からの側面図を示す。この図はまた、第2の表面215に取り付けられたコネクタ220を示す。図3Cは、第1の表面210および一体化されたコネクタ220を特徴とする、取り付け機構の前庭側を示す、歯列弓の外側からの側面図を示すが、弓形支持部材は、視認できない(任意の場合、任意選択的である)。
少なくとも1つの実施形態では、円周方向のバンド205は、1つまたは両方の第2の表面の舌側に取り付けられた翼部を含み得る。翼部は、以下に説明されるような1つ以上の感知デバイス(センサ)を保持するように構成され得る。1つ以上の実装では、翼部は、円周方向のバンドの残りの部分と同様に樹脂材料から作製され得、センサは、翼部の樹脂材料内に埋め込まれ得るか、または別様に翼部に取り付けられ得る。少なくとも1つの実施形態では、翼部は、器具が着用されているときに、舌が拘束下にあるように、口蓋または舌と接触しない。このように、翼部内にセンサを埋め込むことで、歯科用器具を着用するヒトの組織(例えば、口蓋、舌)に接触せずにセンサが運動することが可能になる。図5Aは、1つの例示的な翼部の構造を示す。2つの翼部は、対称および固有受容のために、またはそのような複数のセンサが望ましくあるべきである場合に、単一の翼部によって担持され得るより多くの数のセンサを収容するように、示されるように含まれ得る。
1つ以上のセンサは、温度、pH、および/または音を含む、歯科用器具が着用されている間の口の様々な態様を監視するために(音センサはいびきを評価し、pHセンサはpHを測定して、例えば口呼吸を評価するだろう)使用され得る。例えば、温度センサは、歯科用器具のまたはその近くの温度を周期的に測定するように、円周方向のバンドの翼部内に含まれ得る。温度センサを使用して、歯科用器具を定期的に使用する際のヒトの伸展性を監視することができる。例えば、温度センサが、デバイスのまたはその近くの温度がおよそ35~38℃(95~100.4°F)の範囲内にあると判定した場合、デバイスは、現在ユーザによって着用されている。しかしながら、センサの温度の読み取りが温度範囲を大きく下回っている、例えば20または22℃である場合、デバイスは、現在ユーザによって着用されていない可能性が高い。温度センサはまた、ユーザの口呼吸対鼻呼吸を評価するように構成され得る。例えば、温度センサが、デバイスのまたはその近くの温度がおよそ35~38℃(95~100.4°F)の範囲内にあると判定した場合、歯科用器具の着用者は、主に鼻呼吸である。他方、温度センサが、デバイスのまたはその近くの温度がおよそ30~35℃(86~95°F)の範囲内にあると判定した場合、器具の着用者は、口呼吸である可能性が高い。温度センサによる正確な温度の読み取りを確実にするために、センサは、温度の読み取りがユーザの組織によって影響を与えられないように、ユーザの舌または歯肉と接触しない。少なくとも1つの実施形態による、例示的な感知デバイス(センサ)230を図4に示す。
センサは、歯科用器具に取り付けられる翼部の大きさに依存して、大きさおよび形状が変化し得る。弓形支持が提供される実施形態では、1つ以上のセンサは、弓形支持内に埋め込まれ得る。例えば、例示的な実施形態では、センサは、9×13mmの大きさであり得る。センサは、プロセッサ、メモリ、アンテナ、および/またはバッテリを含むが、これらに限定されない、様々な特徴を含み得る。1つ以上の実装では、センサは、1つ以上の遠隔演算デバイスと無線通信するように構成され得る。例えば、センサによって収集された読み取り値は、知覚デバイスに取り付けられた無線周波数識別(RFID)タグを介して1つ以上の遠隔演算デバイスに送信され得る。本歯科用器具の1つ以上のセンサは、商業ベースで発注され得るハードウエアおよび/またはソフトウエア構成要素を含み得る。
例えば、誘導バッテリ充電に感受性がある小型の無線センサは、市販されており、例えば、Arbinger FXらの、Wireless Charger Chip for Smart Card Applicationsと題された、the Fraunhofer Instituteの公報(その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2017年7月1日に最後に閲覧された、https://www.iis.fraunhofer.de/content/dam/iis/de/doc/lv/.../wireless_battery_charger.pdf)に説明されている。センサ装置は、下記の構成要素であって、各々が、下記の機能または複数の機能を実行する、構成要素:ハウジング;処理のための不浸透性マイクロプロセッサモジュールおよびデータ入力、処理、および記憶のためのメモリ(MCU);温度の読み取り値を得るための温度センサ(および/または他の関連するデータ生成のための音センサもしくはpHセンサ、任意選択的に1つよりも多いそのような感知デバイス);RFIDおよびアンテナを含む通信モジュール(13.56MHzなどの適切な周波数でのリンクを備える);充電モジュールおよび再充電可能なバッテリ;ならびに任意選択的なオン/オフスイッチを備える。前述の構成要素は、市販されているか、またはそれらの設計および構造が当該技術分野内にあるかのいずれかである。この種のセンサは、本発明のデバイスに組み込まれ得ることが理解されるだろう。
図5A~Bは、少なくとも1つの実施形態による2つの翼部およびセンサを特徴とする例示的な取り付け機構を示す。具体的には、図5Aは、各第2の表面215に取り付けられた翼部235、および第2の右表面の翼部235内に埋め込まれたセンサ230を特徴とする、取り付け機構200の平面図を表示する。1つ以上の実施形態では、図5Aに示されるように、翼部235は、樹脂材料から作製され、樹脂翼部は、それらのそれぞれの第2の表面215の樹脂に融着される。1つ以上の実装では、翼部235は、取り付け機構200の残りの部分と同様に、センサを含有するように個々にサイズ決めおよび形状決めされ得る。センサがない場合、翼部は、必要とされず、任意の場合、センサは、任意選択的である。ここで、2つの翼部は、追加的感知機能のために、または単に対称および固有受容のために使用され得る。例示的な実装では、翼部は、基部でおよそ13~15mmの長さ、上部で約8~9mmの長さ、およびおよそ3mmの厚さであり得る。その基部は、翼部が斜めに延在している間に第2の表面に取り付けられ(例えば、融着され)、舌を妨げないようにまたは口蓋もしくは歯に接触しないように、第2の表面の上向きにテーパ上であり得る。図5Bは、第2の右表面235の翼部内に埋め込まれたセンサ230を特徴とする、機構の舌側を示す、図5Aの取り付け機構の第2の表面の側面図を示す。
拘束機構
本願の歯科用器具はまた、好ましくは、締結機構を介して取り付け機構に取り外し可能に固定される拘束機構を含む。1つ以上の実施形態では、拘束機構の一対のワイヤ端は、取り付け機構の第2の左表面および右表面に拘束機構を固定し、拘束機構が舌による圧力に対して適所に保持することを可能にすることを担う。拘束機構は、取り付け機構の一対の第2の表面215間にまたがる構成要素(例えば、ワイヤ)を含み、かつ着用者の口のおよそ咬合平面に配置される。およそ咬合平面の構成要素の位置付けは、運動の範囲および舌の少なくとも一部の動きを制約する。概して、拘束機構は、ユーザの舌が経時的に平坦化するように促し、ならびに舌の頂点(舌の先端)が、舌が静止位置にあるときに上切歯の乳頭に位置するように、先端がわずかに上向きになるように促す。拘束機構および/または拘束機構の位置付けに対する調節のために一連の異なる構成要素を使用すると、舌は、前方および/または下向きに漸進的に引き込まれる。舌を平坦化するこのプロセス中に、舌が拘束機構を押しているとき、上向きの力の一部は、拘束機構により、軽い水平の、外面的に配向される力に変換し、これにより、口蓋がより浅い状態になる助けとなる、(必要な)横方向または横断方向の口蓋の拡大が生じ得る。拘束機構によるこの外面的に配向される力は、ユーザによって着用されているときに大臼歯上の舌側によって加えられる横断方向の力に加わる。
構成要素は、舌に関連する状態の一種類を矯正するための治療計画に依存して、後方配向(後方配向)または前方配向であり得る。具体的には、構成要素が前方配向を有する場合、構成要素は、第2の表面および円周方向のバンドの前方部分に対して中心に位置付けられる。さらに、前方配向の構成要素は、着用者のおよそ咬合平面の舌の中心部分に着座される。器具が着用されているとき、前方配向の構成要素は、舌の中心区域の動きを制限し、それによって舌が一般的に動く空間に対してより制限された3次元空間に舌の運動の範囲を制約するように構成されている。前方配向の構成要素が舌の中心区域の動きを制限する間、舌の先端および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを依然として可能にする。前方配向の構成要素は、第2の左表面および右表面間にまたがり、かつそれらの少なくとも一部分に隣接する。
反対に、後方配向を有する構成要素は、舌の後方区域の動きを制限し、それによって歯科用器具のない状態で舌が一般的に動く空間に対してより制限された3次元空間に着用者の舌の運動の範囲を制約するように構成されている。後方配向の構成要素が舌の後方区域の動きを制限する間、舌の少なくとも前方区域および中心区域ならびに横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを依然として可能にする。後方配向の構成要素は、歯科用器具の後部分で第2の左表面および右表面間にまたがり、かつそれらに固定される。
構成要素は、前方に配向されるかまたは後方に配向されるかにかかわらず、概して、金属ワイヤである。金属ワイヤは、1つ以上の金属から作製され得る。例えば、金属ワイヤは、ステンレス鋼、チタンモリブデン合金、Bendalloy(登録商標)、またはElgiloy(登録商標)から作製され得る。例示的な実施形態では、ワイヤは、0.9mmの直径であり得る。しかしながら、他の実施形態では、ワイヤの直径は、生体構造および/またはユーザの状態および構成要素の必要とされる可撓性に依存して、異なる直径であり得る。1つ以上の実施形態では、金属ワイヤの少なくとも一部分は、樹脂材料(例えば、アクリル樹脂)で塗装され、これが、ユーザのための歯科用器具の改善された快適さおよび耐性を提供し、それによってユーザによる増加した伸展性をもたらす。1つ以上の実施形態では、構成要素は、配向にかかわらず、略C字形状であり、構成要素の背側区分は、器具の長手方向軸に対して横断方向に配設される。構成要素の背側区分は、主として舌の動きを制限することを担う。
構成要素は、概して、歯科用器具が着用されている時間にわたって歯列弓の幅の変化に適合するように、背側区分でより可撓性である。対照的に、拘束機構の端は、概して、端が舌によって加えられる強力な上向きの力に耐えるように設計されているため、背側区分と比較してより剛性である。
ユーザの口内の拘束機構の構成要素の位置付け、ならびに長さおよび大きさ、具体的には、舌に対する作用を配向する構成要素は、ヒトの口腔の形態および機能障害を考慮することによって判定されるべきであることが留意されるべきである。したがって、全体にわたって考察されるような、拘束機構(および概して、歯科用器具)のmmでの絶対的寸法は、例示であり、かつ特定の患者の口腔の形態に対して調節するように修正され得る。
前方配向の拘束機構
前方配向を有する例示的な拘束機構を図6A~6Cに示す。図6Aは、例示的な前方配向の拘束機構のmmでの長さを示す。具体的には、図6Aは、1つ以上の実施形態による、前方配向の短い拘束機構(FwS)および前方配向の長い拘束機構(FwL)の長さを示す。
図6Bは、例示的な前方配向の拘束機構の正面図を示し、図6Cは、例示的な前方配向の拘束機構の底面図を示す。図6B~Cに示されるように、拘束機構300は、前方配向を有する構成要素305を含む。この実施形態では、構成要素305は、C字形状であり、かつ背側区分310を備える。さらに、この実施形態では、構成要素305は、ワイヤの一部分(例えば、背側区分310のうちの大部分)が塗装樹脂(例えば、ポリマー材料)315によって被覆される、ワイヤを備える。1つ以上の実施形態では、樹脂塗装315は、ワイヤの周りにおよそ1~2mmの厚さである。
1つ以上の実施形態では、図6B~Cに示されるように、背側区分310は、ユーザの口内の構成要素の可撓性および任意選択的な横方向拡張を可能にする、中心バックル320を備え得る。背側区分310はまた、この実施形態では、中心バックル320の開放端である、頂点325を特徴とする。中心バックル320はまた、閉鎖端330が背側区分310に対して反対の方向(すなわち、後方配向)に配向されるような、閉鎖端330を備える。換言すると、図6B~Cに示される実施形態では、中心バックル320は、構成要素305の背側区分310の中心部分の一部に対して中心に取り付けられるかまたはこれを形成する、後方配向の弓形を備える。構成要素の頂点325は、舌の最大の制約点である。図6B~Cに示されるように、塗装樹脂315は、背側区分310のうちの大部分を被覆するが、中心バックル320は被覆せず、これが、増加した幅の可撓性を可能にする。中心バックル320はまた、構成要素305の平面に対して30~50°の角度で上向きに角度付けされ、着用者の切歯から離れるように向いているため、構成要素の横方向の可撓性を確実にする。したがって、歯科用器具が使用されているとき、中心バックル320は、舌がその静止地点にあるときに、ユーザの口蓋またはユーザの舌と接触しない。拘束機構300はまた、以下にさらに詳細に考察されるように、取り付け機構200に拘束機構300を取り外し可能に接続するように構成された一対のワイヤ端335を備える。中心バックルは、後方配向の構成要素を特徴とし得るが、形状は反転され、中心バックルの開口は、着用者の口の後部に向かい、構成要素の角度を調節する必要があり得る。これを図12Dに例示する。構成要素505は、後方に面している。この実施形態では、中心バックル520は、その閉鎖端530を備える。図12Dの「弛緩した」構成要素505’は、中心バックルを備えるより短い後方構成要素を例示するために示される。
少なくとも1つの代替的な実施形態では、拘束機構300はまた、一対の垂直(または傾斜)ループ(止め具)(図示せず)を特徴とし得、1つは、構成要素305の各側上にある。一対の傾斜または垂直ループは、構成要素(例えば、ワイヤ)の一部であるように示されるが、それらは、調節機構の特徴であり、かつ取り付け機構の第2の表面に近接する拘束機構の端区分に配置される。垂直ループは、構成要素305および中心バックル320が咬合平面から(または構成要素305の端335によって画定される平面から30°(約0°~約30°上または下に調節され得るという点で、さらなる垂直の可撓性を可能にする。このように、この実施形態では、傾斜ループまたは垂直ループは、調節機構の一部として機能する。1つ以上の実装では、傾斜ループまたは垂直ループは、ループの周りを塗装する、薄い(例えば、1mm)シリコンを含み得る。垂直ループまたは傾斜ループは、後方に面する構成要素と関連して図11A~Cに例示されるが、同じものが、前方構成要素の対応する位置に含まれ得るだろう。垂直ループの不在時に、垂直方向の調節は、構成要素がこれらの端によって画定された基礎平面に対して提示する角度を改変するように構成要素の端を曲げることによって生じ得る。
拘束機構300は、図6A~Cに例示されるように、歯科用器具を着用する結果としての歯列弓の横方向の(すなわち、矢状平面に対して横断方向の)拡張を収容するために、可撓性であるように設計される。具体的には、ユーザの口蓋が過剰に狭い場合、舌によって加えられる圧力は、構成要素305からの圧力下で、より平坦でより適切に近い形状/姿勢を想定する際に、より正常に近い姿勢を想定し、かつこれに戻るように舌が再訓練されるにつれて、歯列弓を経時的に拡大させ得る。より具体的には、デバイスが着用されているとき、歯列弓は、構成要素からの舌に対する抵抗により、舌が大臼歯の舌側上に横方向の力を加え得るため、舌が平坦化するにつれて拡幅し得る。したがって、構成要素305(例えば、ワイヤ)は、舌による歯列弓の拡張が妨げられないように、横断方向において十分可撓性である必要がある。このように、中心バックルを開放することによって与えられる構成要素のワイヤの横方向の可撓性により、大臼歯に対する抑制力または横方向の拡張力のいずれかを構成要素が直接加えることなく、歯列弓の横方向の拡大が可能になる。1つ以上の実装では、前方配向を有する構成要素305を有する拘束機構300は、1つが提供されている場合、中心バックル320をわずかに開放することによって、最大およそ5mm、横方向に調節することができる。これは、歯科矯正医または他の歯科専門家によって行われ得る。任意選択的に、バックルは、さらなる快適さのために、樹脂材料の「ビード」または塗装(図6または7に示されないが、原理を的確に例示する、バックルのない状態で図8A~Cに示される)内に封入(例えば、浸漬によって)され得る。ビード/塗装は、調節前に除去され得、新たな塗装が塗布され得る。
1つ以上の実装では、舌の機能障害が持続する場合、舌に対する拘束を増加するために、拘束機構を下向きに最大35°(構成要素の端によって画定される平面に対して構成要素の中心または頂点から測定される)調節することができる。この調節は、歯科健康専門家、例えば、340(または後方構成要素については540)などの傾斜ループもしくは垂直ループを使用して、または、構成要素の端、例えば335と、構成要素305のC字形状部分との間の角度を改変することによってループのない状態で、歯科健康専門家によって手動で行われ得る。
図7A~Cは、1つ以上の実施形態による、前方配向を有する拘束機構300を含む、例示的な歯科用器具を示す。図7A~Cに示されるように、拘束機構300は、締結機構400を介して取り付け機構に取り外し可能に固定される。さらに、拘束機構300は、円周方向のバンド205の一対の第2の表面215に対して中心に位置付けられ、より具体的には、拘束機構300の構成要素305は、一対の第2の表面215間にまたがる。構成要素305は、着用者のおよそ咬合平面に、またはそこに対してある角度で位置するように構成されている。さらに、背側区分310の頂点325は、舌の中心部分に位置する。前方配向を有する拘束機構300は、舌の中心部分の動きを制限し、それによって制限された3次元空間に舌の運動の範囲を制約し、かつ舌が平坦になるように促すように構成されている。その一方で、歯科用器具が着用されている間、拘束機構300は、舌の先端および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを依然として可能にする。
上記に述べられるように、図7A~Cは、少なくとも1つの実施形態による、歯科用器具の締結機構400、ならびに片手での取り付け機構200への、および他方の手での前方配向の拘束機構300への、その位置付けおよび添着を示す。図7A~Cの実施形態では、取り付け機構は、それぞれの第2の表面215の樹脂に融着された1つまたは2つの翼部235と、翼部235のうちの1つ内に埋め込まれたセンサ230と、を含む。センサを担持しない翼部は、着用者において対称の印象を精製すること以外の機能を有しない。それは、省略され得る。翼部を担持するセンサは、センサが使用されない場合、全て省略され得る。図7A~Cに示されるように、締結機構400は、3つの大臼歯のうちの1つ以上にまたがる、取り付け機構の第2の表面215の舌側上に配置され得る。
図7Aは、背側区分310の頂点(ここでは、中心バックル320)が第2の小臼歯に隣接して配置され、かつ3つの大臼歯に対して実質的に前方であるように適合されるように、前方位置で締結機構400を介して取り付け機構200に取り付けられた前方配向の拘束機構300を示す。図7Bは、背側区分310の頂点(例えば、中心バックル320)が第1の大臼歯に隣接して、かつ小臼歯に対して実質的に後方に配置されるように適合されるように、図7Aの位置付けに対してより後方位置で締結機構400を介して取り付け機構200に取り付けられた前方配向の拘束機構300を示す。したがって、図7Aおよび7Bによって示されるように、ユーザの口内の拘束機構300の位置は、長いワイヤ端335を変更することによって調節され得、かつ締結機構によって所望の位置に(好ましくは取り外し可能に)固定される。図7Aでは、ワイヤ端335は、背側区分の端に近接する場所に締結機構400によって締結される。対照的に、図7Bでは、ワイヤ端335は、ワイヤ端335の遠位端でまたはその近くで締結機構400によって締結される。1つ以上の実装では、拘束機構は、前方位置(図7A)と後方位置(図7B)との間で調節され得、かつ例示される前方位置と後方位置との間のもう1つの場所に位置付けられ得る。図7Cは、取り付け機構および拘束機構の舌右側を示す、歯列弓の内側からの歯科用器具の側面図を示す。
前方配向の拘束機構を有する歯科用器具の1つ以上の代替的な実施形態では、構成要素の背側区分は、曲線であり得、かつ中心バックルを特徴としない可能性がある。バックルを有しない前方配向の拘束機構の例示的な実装を図8A~Cに示す。必要に応じて、小さい横方向の調節は、構成要素の背側部分の曲線をいくらか平坦化することによって行われ得る。
図8Aは、バックルを有しない例示的な前方配向の拘束機構の、mmでの長さを示す。具体的には、図8Aは、1つ以上の実施形態による、前方配向の短い拘束機構(FwS)および前方配向の長い拘束機構(FwL)の長さを示す。
図8B~Cは、少なくとも1つの実施形態による、バックルを有しない例示的な前方配向の拘束機構の斜視図(8B)および底面図(8C)を示す。図8B~Cに示されるように、拘束機構は、頂点325を有する背側区分310を有するC字形状の構成要素305を含む、図6A~Cの実施形態と実質的に同じ特徴を含む(およびしたがって、同様の要素は、同様に付番される)。この実施形態では、背側区分310の中心部分は、塗装樹脂315によって被覆される。1つ以上の実装では、樹脂塗装315は、ワイヤの周りでおよそ1mmの厚さである。拘束機構300はまた、締結機構を介して取り付け機構に拘束機構300を取り外し可能に接続するように構成された一対のワイヤ端335を備える。より具体的には、先の実施形態と同様に、一対のワイヤ端335は、曲がっており、よって、後方方向から締結機構内に挿入するように構成されており、これが、増加した可撓性および調節可能性を可能にする。1つ以上の実施形態では、構成要素は、0°~30°の範囲で取り付け機構の基部に対して下向きに角度付けされ、特定の実装では、例えば、15°の下向きの角度で事前設定され得る。
図8B~Cを続けて参照すると、この実施形態では、前方配向の拘束機構300はまた、一対の水平ループ340を備え、1つは、構成要素305の各側上にある。水平ループ340は、構成要素の一部であり(例えば、ワイヤから作製される)、かつ樹脂で塗装されない。水平ループ340は、拘束された舌の横縁によって生成された歯列弓の口蓋の横方向拡張を妨げないための試みにおいて、拘束機構の横断方向の(拡幅)調節を可能にする。具体的には、ユーザの口蓋が過剰に狭い場合、構成要素305からの拘束下で舌によって加えられた圧力は、舌が平坦化されるにつれて、歯列弓を横方向に拡大させ得る。より具体的には、デバイスを着用しているとき、歯列弓および結果として口蓋は、構成要素からの舌に対する圧力により、舌が大臼歯の舌側上に横方向の力を加え得るため、舌が平坦化するにつれて、拡幅し得る。したがって、構成要素305(例えば、ワイヤ)は、舌による歯列弓の拡張が妨げられないように、十分に可撓性である必要がある。中心バックルがある場合、構成要素は、中心バックルを開放することによって、横方向に拡張され得る。この実施形態におけるように、中心バックルがない場合、水平ループ340を使用して、構成要素を手動で同じ効果まで拡大することができる。ループまたはバックルのいずれかにより、大臼歯に対する抑制力または横方向の拡張力のいずれかを構成要素が直接加えることなく、歯列弓の横方向の拡大が可能になる。1つ以上の実装では、前方配向を有する構成要素305を有する拘束機構300は、1つが提供されている場合、中心バックルをわずかに開放することによって、最大およそ5mm、横方向に調節され得る。これは、歯科矯正医または他の歯科専門家によって行われ得る。任意選択的に、存在する場合、図7Aにおけるように、バックルは、さらなる快適さのために、樹脂材料の「ビード」または塗装(図示せず)内に封入(例えば、浸漬によって)され得る。図8A~Cの315と同様であるが、バックルを塗装するのに十分なビードまたは塗装は、調節のために削除され得、新たな塗装が施され得る。
少なくとも1つの代替的な実施形態では、拘束機構はまた、一対の垂直(または傾斜)ループ(止め具)(図示せず)を特徴とし得、1つは、構成要素305の各側上にある。図8Cでは、垂直ループは、水平ループ340と端335が始まる構成要素における曲げとの間に配置されるだろう。一対の傾斜ループまたは垂直ループはまた、構成要素の一部であり、かつ構成要素305が咬合平面から最大30°、上または下に調節され得るという点で、さらなる垂直の可撓性を可能にする。1つ以上の実装では、垂直ループは、ループの周りの薄い(例えば、1mm)シリコン塗装を含み得る。中心バックルを特徴とする実施形態は、拘束機構内に他の水平ループを有しないことが留意されるべきである。
締結機構
1つ以上の実施形態では、図7に示されるように、拘束機構300は、締結機構400を介して取り付け機構200に取り外し可能に固定される。締結機構400は、ネジまたはナットおよびボルト型の組み合わせ機構などの締め付け手段を含み得る。1つ以上の実施形態による、締結機構400および締め付け手段の例示的な構成要素を図9A~Cに示す。
図9Aに示されるように、少なくとも1つの実施形態では、締結機構は、取り付け機構に拘束機構のワイヤのそれぞれの端を接続するための穴410およびボルト415を各々特徴とする、一対の小型の管ナット405(これらのナットは、市販されている)を含む、締め付け(引っ張り)手段を備え得る。締結機構は、取り付け機構の材料内に埋め込まれた、金属足、422の手段によって取り付け機構の第2の表面に固定される。より具体的には、穴410は、拘束機構のそれぞれの端(図7Aに示されるような、335、または例えば、図12Aまたは12Bに示されるような、535)を受容し、ボルト415は、ワイヤ端を捕捉する(例えば、つまむ)ようにボルトを締め付けることによって、それぞれの端335を適所に保持する助けとなる。前方配向の拘束機構の1つ以上の実施形態では、一対のワイヤ端は、拘束機構の長手方向に向かって後ろに曲がっており、よって、拘束機構の大部分が締結機構(図7Aを参照のこと)に対して前方の位置に配置される場合であっても、後方方向から締結機構400内に挿入するように構成されている。拘束機構のワイヤ端のこの曲がった構成が、締結機構に関して増加した可撓性および調節可能性を可能にする。このように、曲がったワイヤ端335は、後部大臼歯に対する構成要素の位置を調節するために、調節機構の一部として管ナット405内を前後に摺動することができる。構成要素の垂直方向の調節は、垂直ループを使用することによって、または構成要素のC字形状部分に対する端335の角度を改変し、それによって舌の動きの制限を調節することによって、上記に説明されるように達成され得る。この配置は、前方配向および後方配向の両方の拘束機構と連動する。
例示的な実施形態では、拘束機構の端は、構成要素が、構成要素の端によって画定された平面に対して、例えば、15°の事前設定された下向きの角度にあるように、締結機構内に挿入される。1つ以上の実装では、穴410は、およそ0.5~およそ1.2mm、好ましくは、約0.7~0.9mmの範囲内の直径を有するワイヤを受容するようにサイズ決めおよび形状決めされる。しかしながら、1つ以上の実装では、穴は、他の大きさのワイヤを受容するようにサイズ決めおよび形状決めされ得る。
1つ以上の実施形態では、管ナット405は、取り付け機構の円周方向のバンドのそれぞれの第2の表面の舌部分内に溶接されるか、埋め込まれるか、または別様にこれに取り付けられ得る。より具体的には、少なくとも1つの実施形態では、管ナット405は、それぞれの第2の大臼歯(図7Cを参照のこと)の近心側に隣接する円周方向のバンドの第2の表面上に、垂直配向で取り付けられ得る。他の実装では、管ナットは、第1または第3の大臼歯の近心側に隣接する円周方向のバンドの第2の表面上に取り付けられ得る。図7A~Bは、第1の大臼歯の中間におよそ隣接して位置付けられた管ナット405を示すが、他の実施形態では、管ナット405は、第2の大臼歯(図7Cを参照のこと)の近心端に隣接する位置など、大臼歯の舌側に沿った他の位置に位置付けられ得る。よって、第2の左表面または右表面に沿った位置の範囲があり、管ナット405は、第2の表面に固定され得る。
少なくとも1つの実施形態では、締結機構は、取り付け機構に締結機構を固定するように、取り付け機構の第1および第2の表面の一方の樹脂内に埋め込まれた、足422(突起)を備え得る。1つ以上の実施形態では、締結機構は、管ナット405に溶接され、かつ取り付け機構の舌部の樹脂材料内に埋め込まれた、金属ストリップまたは足422をさらに含み得る。よって、足422は、樹脂構造に取り付けられ得る構造を提供するように、管ナット本体から径方向外方に延在する突起である。少なくとも1つの実施形態では、締め付け手段は、クランプを備える。
図9Bを参照すると、締結機構は、一対のシース420を備え得、2つのシースは、金属足422の手段によって、円周方向のバンドのそれぞれの第2の表面の舌部分に取り付けられる。図9Bは、1つのシート420を例示する。シース420は、拘束機構のワイヤのそれぞれの端335または535を受容および保持するようにサイズ決めおよび形状決めされた、溝425を各々備える。よって、溝425は、溝425の制約内で、拘束機構のワイヤの端の前後の摺動を可能にする。したがって、1つ以上の実施形態では、シース420(およびそれらの溝425)は、拘束機構の端のおよそ3mmを受容するように、およそ3mmの長さであり得る。しかしながら、他の実装では、シースは、別の長さの拘束機構の端を収容するように、短縮または延長され得る。
図9Bの実施形態を参照すると、締め付け手段は、溝425内に挿入された拘束機構(例えば、335または535)の端をさらに固定するように構成されている。締め付け手段は、溝425内に挿入された拘束機構の端を固定するために使用されるので、歯科用器具のための締結機構の一部として機能する。
1つまたは実装では、シース420はまた、締め付け手段の一部として機能し得る。具体的には、拘束機構の構成要素が各端部分(以下により詳細に考察されるような)上に垂直ループを有する実施形態では、ゴムバンドは、シースの1つの端の周りを巻くように使用され得、他の端は、シースに拘束機構を添着および締め付けるように、そのそれぞれの拘束機構の垂直ループまたは傾斜ループの周りで引っ張られ、かつループされ得る。図9Cは、拘束機構のループの周りに巻かれた例示的なゴムバンド430を示す。
1つ以上の実施形態では、シース420は、取り付け機構の第2の側の舌部分の樹脂材料に、永久的に添着される(例えば、直接、または足422もしくは他の構造を介して、埋め込まれる)。拘束機構のシースのワイヤ端は、取り付け手段のシース内に堅く嵌合し、拘束機構を適所に保持する。拘束機構は、シースの溝からワイヤ端を引っ張り出すゴムバンドを取り外すことによって、取り外され得る。
後方配向の拘束機構
後方(後方)配向を有する例示的な拘束機構を図10A~Cに示す。図10Aは、例示的な後方配向の拘束機構の、mmでの長さを示す。具体的には、図10Aは、1つ以上の実施形態による、後方配向の短い拘束機構(BwS)および後方配向の長い拘束機構(BwL)の長さを示す。
図10B~Cは、例示的な後方配向の拘束機構の背面図(B)および立面正面図(C)を示す。図10B~Cに示されるように、この実施形態では、拘束機構500は、後方配向を有する構成要素505を有する。構成要素505は、略C字形状であり、かつ背側区分510を備える。さらに、この実施形態では、構成要素505は、概して、構成要素の中心部分[すなわち、背側区分510のうちの大部分])が塗装樹脂515によって被覆され得る、ワイヤである。1つ以上の実施形態では、樹脂塗装515は、ワイヤの周りでおよそ1~2mmの厚さである。特定の実装では、塗装515は、他の塗装された区分に対して、背側区分510の頂点525の近くで、わずかにより厚い可能性がある。1つ以上の実装では、拘束機構500は、概してユーザの歯列弓の後部の形状に従うように、サイズ決めおよび形状決めされ得る。さらに、塗装樹脂515は、ユーザの舌に対する痛みがないように、任意の鋭利な縁を防止するような方法で、形状決めされ得る。1つ以上の実施形態では、構成要素は、0~30°の範囲で取り付け機構の基部に対して下向きに角度付けされ、特定の実装では、15°の下向きの角度で事前設定され得る。金属ワイヤと樹脂との組み合わせの代わりに、構成要素は、必要な強度および可撓性(ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)ポリマーなど)を有するポリマーワイヤまたは管材料から作製され得る。
後方配向の拘束機構500はまた、締結機構を介して取り付け機構に拘束機構500を取り外し可能に接続するように構成された、一対のワイヤ端535を備える。この実施形態では、一対のワイヤ端535は、後方方向から締結機構内に挿入するように構成され、増加した可撓性および調節可能性を可能にする。1つ以上の実施形態では、口内の後方配向の拘束機構500の形状および位置付けは、歯科健康専門家によって手動で調節され得る。例えば、後方配向の拘束機構500は、舌上の可能な限り後部(例えば、舌のV区域に近い)に置かれるように調節され得、それによって咽頭区域(特定の状態を矯正するための)のまたはその近くの歯科用器具の効果を増加させるが、嘔吐または咽頭反射を回避する。下向きの角度は、C字形状区分、構成要素505に対するワイヤ端535の角度を改変することによって調節され得る。角度は、咬合平面またはワイヤ端535によって画定された平面を参照することによって測定され得る。
後方(後方)配向を有する拘束機構の別の実施形態を図11A~Cに示し、拘束機構は、垂直ループまたは傾斜ループを有する。図11Aは、少なくとも1つの実施形態による、垂直ループを有する例示的な後方配向の拘束機構の、mmでの長さを示す。具体的には、図11Aは、1つ以上の実施形態による、垂直ループまたは傾斜ループを有する例示的な後方配向の短い拘束機構(BwS)、および垂直ループまたは傾斜ループを有する後方配向の長い拘束機構(BwL)の長さを示す。
図11B~Cは、垂直ループまたは傾斜ループを有する例示的な後方配向の拘束機構の背面図(B)および立面正面図(C)を示す。図11B~Cに示されるように、この実施形態では、拘束機構500は、図10A~Cの実施形態に示されるものと実質的に同じ特徴および属性を有するが、一対の垂直ループまたは傾斜ループ540も含み、1つは、構成要素505の各側上にある。例示される実施形態では、垂直ループまたは傾斜ループ540は、構成要素505の一部であり、かつ樹脂内で塗装されず、かつヒトの咬合平面に対する、またはワイヤ端535によって画定された拘束機構の基礎平面に対する、構成要素505の角度を改変するための試みにおいて、拘束機構の拡幅を可能にする。この調節は、咬合平面を参照することによって、ゼロから最大30°の角度まで構成要素を下向きに曲げるように垂直ループを変化させることによって、効果を生じ得る。この調節は、実施形態では、この角度を生成または調節するように拘束機構のワイヤ端を曲げることによって、ループなしで行うことができる。代替的に、妥当であると判定される事前設定された角度を有する別の拘束機構に置換することができる。
図12A~Dは、本願の1つ以上の実施形態による、後方配向の拘束機構500を特徴とする、例示的な歯科用器具を示す。具体的には、図12A~Cは、締結機構400を介して取り付け機構200に取り付けられた後方配向の拘束機構500を示す。この実施形態では、取り付け機構は、翼部235を特徴とし、右翼部は、センサ230を特徴とする。図12Aは、拘束機構500(BwS)のより短い実施形態を示し、拘束機構500の頂点525は、第2の大臼歯の遠位端に隣接して配置される。図12Bは、拘束機構500(BwL)のより長い実施形態を示し、拘束機構500の頂点525は、第3の大臼歯(の遠位端を超える)の後ろに配置される。図12Cは、拘束機構500のより長い実施形態の側面図を示し、かつ翼部235およびセンサ230の舌の右側を示す。少なくとも1つの実装では、図12B、Cに示されるように、第2の表面の舌部分内の締結機構400の埋め込まれたシース420は、実質的に第2の表面の長さ全体を通して延在し得、これが、拘束機構のより大きい長手方向の調節を可能にする。図12Dは、図12Aにおけるような後方配向の構成要素を有する実施形態を対象とし、構成要素は、前方配向の構成要素について図7Bと関連して説明されているような、拘束機構の横方向拡張のための開口530を有する中心バックル520を有する。
1つ以上の実装では、本願の歯科用器具は、特定のユーザのための、または特定の種類の状態を矯正するための、歯科用器具を特注するための1つ以上のさらなる特徴を有し得る。例えば、1つ以上の実施形態では、歯科用器具は、上歯列弓内の全ての歯の前庭側上の被覆部を含み得、かつ全ての上顎大臼歯の舌側を被覆する。これらの被覆部は、上歯の任意の噛合表面を被覆するものではなく、よって、全ての歯の完全な咬合接触を妨げるものではない。1つ以上の実装では、歯列弓への歯科用器具の取り付けは、上切歯および最後の上顎大臼歯のみに対する最小のクランプ止め力を使用して、達成され得る。この最小のクランプ止め力は、歯科用器具を適所に保持するのに十分であり、よって、他の横断方向の力、矢状方向の力、または垂直方向の力は必要とされない。このように、この実施形態では、歯科用器具は、自然な脆弱性を有して、またはインプラントされた歯列または義歯と共に、使用され得る。
1つ以上の実装では、取り付け機構および/または拘束機構の樹脂塗装は、抗細菌性表面剤または抗真菌性表面剤などの抗菌性表面剤を用いて処理され得る。
本明細書で使用される場合、「調節機構」という用語は、器具が着用されているときに、ヒトの咬合平面に対する拘束機構の構成要素の角度を調節するために使用される、拘束機構および/または取り付け機構の部分を指す。構成要素に対するこれらの調節は、舌の動きの制限の範囲を制御する。「調節機構」という用語はまた、器具の長手方向軸に沿った構成要素の位置を調節するために使用される、拘束機構および/または取り付け機構の部分を含む。例えば、拘束機構は、器具(図7A~Bを参照のこと)の長手方向軸に沿った構成要素の位置の調節を可能にするように、節機構に摺動可能に装着され得る(例えば、拘束機構の端は、取り付け機構の第2の表面内に保持されるシースを含む締結機構に摺動可能に装着される)。したがって、調節機構は、締結機構(締め付け手段を含む)と、拘束機構のワイヤ端と、特定の実施形態では、締結機構(例えば、シース)の部分を保持するように構成され得る、取り付け機構の第2の表面と、を備え得る。様々な実施形態では、調節機構は、構成要素(図8を参照のこと)の任意選択的な横方向拡張のための一対の水平ワイヤループもしくは中心バックルと、構成要素の頂点の位置を上向きもしくは下向きに調節するための拘束機構の端区分に配置された一対の傾斜ループもしくは垂直ループと、をさらに含むことができ、または調節機構は、ループを備えない可能性があり、構成要素の頂点の垂直方向の調節は、拘束機構の端ワイヤの角度を改変することによって、または異なる事前設定された角度を有する別の構成要素を置換することによって、生じ得る。
治療
図13A~Dは、1つ以上の実施形態による、舌に対して軽度の拘束を課すための拘束機構の構成要素の位置付けを示す。より具体的には、図13Aは、長い前方配向の拘束機構(FwL)のための歯列弓および咬合平面からの垂直距離を参照することによる、舌上の軽度の拘束位置を示し、図13Bは、短い前方配向の拘束機構(FwS)のための歯列弓上の軽度の拘束位置を示す。同様に、図13Cは、短い後方配向の拘束機構(BwS)のための歯列弓および咬合平面からの垂直距離を参照することによる、舌上の軽度の拘束位置を示し、図13Dは、長い後方配向の拘束機構(BwL)のための歯列弓を参照することによる、舌上の軽度の拘束位置を示す。「mm」という表記は、咬合平面からの構成要素の頂点の垂直距離を表し、「Di4」という表記は、歯4の遠位端を意味し、かつ構成要素の頂点がいかに前方に到達するかを表し、同様に、「Me8」は、歯8の近心端を意味する。歯の付番システムは、付番が上歯列弓の同じ側上に最後の大臼歯(8)を有する中間切歯(1)および端から始まる、欧州のシステムである。よって、歯4は、第1の小臼歯である。同じ表記が、図14A~D(舌上の強力な拘束を図示する)、15A、16A、17A、および18Aに当てはまる。共に、頂点についての前述の距離および歯列弓の参照は、舌に対する拘束の重度(強度)の指標、ならびに舌に対する拘束が集中する正確な位置を提供する。
図14A~Dは、1つ以上の実施形態による、舌上に強力な拘束を課すための拘束機構の構成要素の位置付けを示す。具体的には、図14Aは、長い前方配向の拘束機構(FwL)のための歯列弓および咬合平面からの垂直距離を参照することによる、舌上の強力な拘束位置を示し、図14Bは、短い前方配向の拘束機構(FwS)のための歯列弓および咬合平面からの垂直距離を参照することによる、舌上の強力な拘束位置を示す。同様に、図14Cは、短い後方配向の拘束機構(BwS)のための歯列弓および咬合平面からの垂直距離を参照することによる、舌上の強力な拘束位置を示し、図14Dは、長い後方配向の拘束機構(BwL)のための歯列弓を参照することによる、舌上の最大の拘束位置を示す。
図15A~Fは、1つ以上の実施形態による、いびき閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図15Aは、閉塞性睡眠時無呼吸と関連付けられる舌の機能障害を表す、異常に位置付けられている舌の形状の誇張された概略を示す。この状態では、図15Aに示されるように、患者は、高い後方姿勢を有する、異常に位置付けられている舌を有し、かつ鼻窩に対して圧力を加え得る、大きく深い空洞を有する口蓋を有する。舌の不良な(いわゆる、非定型の)嚥下の動きによって引き起こされると考えられている、この異常な舌の姿勢および関連する口蓋の先天性異常は、異常に高い舌の静止姿勢を生じ、かつOSAと関連付けられる。図15Bは、図15Aに示される舌の状態を治療するための4つのステップ(各特定のステップに対応する一連の点ならびに数によって表される)の各々のための拘束機構の構成要素の頂点の場所の図形を示す。図15Bに示されるように、拘束機構の構成要素の頂点は、舌を平坦化し、内側から大臼歯に対して横断方向の力を加え、舌の嚥下の動きならびに舌の静止姿勢を矯正するための試みにおいて、各治療ステップにより、漸進的に後方および下向きに動き、これが、より浅く、正常により近い形態への口蓋の再構築を可能にし得る。各治療ステップが実行される時間の長さは、患者の特定の口腔の形態ならびに以下に考察される他の要因に依存して、患者によって変化し得る。
図15Cは、治療ステップ1のための舌に対する拘束機構の構成要素の頂点の位置付けを示す。示されるように、ステップ1のために使用される構成要素は、前方配向の短い(「FwS」)構成要素であり、構成要素の頂点は、舌の中間の前方部分が下向きの形態で拘束されるような場所にある。
図15Dは、治療ステップ2のための拘束機構の構成要素の頂点の位置付けを示す。示されるように、ステップ2のために使用される構成要素は、後方配向の短い(「BwS」)構成要素であり、構成要素の頂点は、舌の中間の後方部分が下向きの形態で拘束されるような場所にある。
図15Eは、治療ステップ3のための拘束機構の構成要素の頂点の位置付けを示す。示されるように、ステップ3のために使用される構成要素は、後方配向の長い(「BwL」)構成要素であり、構成要素の頂点は、舌の後部の一部分が下向きの形態で拘束されるように、最後の大臼歯の遠位部分に隣接して配置される。
図15Fは、治療ステップ4のための拘束機構の構成要素の頂点の位置付けを示す。ステップ3と同様に、ステップ4のために使用される構成要素は、BwL構成要素であり、構成要素の頂点は、舌の後部の一部分が下向きの形態で拘束されるように、最後の大臼歯に遠位の位置に配置される。
図16A~Gは、1つ以上の実施形態による、不正咬合および/またはいびきと関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図16Aは、不正咬合および/またはいびきと関連付けられる、異常に位置付けられている舌の形状の誇張された概略を示す。この状態では、図16Aに示されるように、患者は、高い前方姿勢を有する、異常に位置付けられている舌を有し、かつ深く狭い口蓋を有する。舌の異常な位置、およびいくつかの場合では、形態は、非定型の嚥下の動きなどの機能障害、および異常な舌の静止姿勢と関連付けられると考えられる。これらの機能障害は、睡眠中の歯の不正咬合、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)、またはいびきの原因となると考えられている。図16Bは、図16Aに示される舌の状態を治療するための5つのステップ(各特定のステップに対応する一連の点ならびに数によって表される)の各々のための拘束機構の構成要素の頂点の場所の図形を示す。図16Bに示されるように、拘束機構の構成要素の頂点は、舌を平坦化し、かつ舌の嚥下の動きおよび静止姿勢を矯正するための試みにおいて、各治療ステップにより、漸進的に後方および下向きに動かされる。また、各治療ステップが実行される時間の長さは、患者の特定の形態および以下に考察される他の要因に依存して、患者によって変化し得る。
図16Cは、治療ステップ1のための舌に対する拘束機構の構成要素の頂点の位置付けを示す。示されるように、ステップ1のために使用される構成要素は、前方配向の長い(「FwL」)構成要素であり、構成要素の頂点は、先端に対してちょうど後方の舌の一部分が下向きの形態で拘束されるような場所にある。
図16Dは、治療ステップ2のための拘束機構の構成要素の頂点の位置付けを示す。示されるように、ステップ2のために使用される構成要素は、FwS構成要素であり、構成要素の頂点は、舌の中間の一部分(第1の大臼歯の近心端におよそ隣接する)が下向きの形態で拘束されるような場所にある。
図16Eは、治療ステップ3のための拘束機構の構成要素の頂点の位置付けを示す。示されるように、ステップ3のために使用される構成要素は、BwS構成要素であり、構成要素の頂点は、舌の中間の後部分が下向きの形態でさらに拘束されるように、第2の大臼歯の遠位端に隣接して配置される。
図16Fは、治療ステップ4のための拘束機構の構成要素の頂点の位置付けを示す。示されるように、ステップ4のために使用される構成要素は、BwL構成要素であり、構成要素の頂点は、舌の後部分が下向きの形態でまたさらに拘束されるように、最後の大臼歯の遠位端に隣接する位置に配置される。
図16Gは、治療ステップ5のための拘束機構の構成要素の頂点の位置付けを示す。ステップ4と同様に、ステップ5のために使用される構成要素は、BwL構成要素であり、構成要素の頂点は、舌の後部の一部分が下向きの形態で拘束されるように、最後の大臼歯に遠位の位置に配置される。
図17A~Dは、1つ以上の実施形態による、不正咬合および/またはいびきと関連付けられる舌の状態を治療のための例示的な治療計画を示す。図17Aは、不正咬合またはいびきまたは両方と関連付けられる、異常に位置付けられている舌の形状の誇張された概略を示す。この状態では、図17Aに示されるように、患者は、高い前方姿勢を有する、異常に位置付けられている舌を有し、かつ深く狭い口蓋を有する。この改変された形態は、非定型の嚥下の動きおよび/または歯の弓形間の舌の干渉などの機能障害と関連付けられる。図17Bは、図17Aに示される舌の状態を治療するための2つのステップのための拘束機構の構成要素の頂点の場所の図形を示す。また、各治療ステップが実行される時間の長さは、患者の口腔の形態および以下の考察される他の要因に依存して、患者によって変化し得る。
図17Cは、治療ステップ1のための舌に対する拘束機構の構成要素の頂点の位置付けを示す。示されるように、ステップ1のために使用される構成要素は、FwL構成要素であり、構成要素の頂点は、先端に対してちょうど後方の舌の一部分が下向きの形態で拘束されるような場所にある。
図17Dは、治療ステップ2のための拘束機構の構成要素の頂点の位置付けを示す。示されるように、ステップ2のために使用される構成要素は、FwS構成要素であり、構成要素の頂点は、舌の中間の一部分(第1の大臼歯におよそ隣接する)が下向きの形態で拘束されるような場所にある。
最後に、図18A~Dは、1つ以上の実施形態による、持続的な非定型の嚥下と関連付けられる舌の状態を治療するための例示的な治療計画を示す。図18Aは、この機能障害と関連付けられる、異常に位置付けられている舌の形状の誇張された概略を示す。この状態では、図18Aに示されるように、患者は、高い前方姿勢を有する、異常に位置付けられている舌であるが、正常な口蓋を有する。この改変された舌の形態は、嚥下中に舌が不正な位置にある、持続的な非定型の嚥下によって引き起こされると考えられている。図18Bは、図18Aに示される舌の状態を治療するための2つのステップのための拘束機構の構成要素の頂点の場所の図形を示す。先の例示的な治療レジメンと同様に、各治療ステップが実行される時間の長さは、患者の口腔の形態および以下に考察される他の要因に依存して、患者によって変化し得る。
図18Cは、治療ステップ1のための舌に対する拘束機構の構成要素の頂点の位置付けを示す。示されるように、ステップ1のために使用される構成要素は、FwS構成要素であり、構成要素の頂点は、舌の中間部分が下向きの形態で拘束されるように、第1の大臼歯に対してちょうど前方の場所にある。
図18Dは、治療ステップ2のための拘束機構の構成要素の頂点の位置付けを示す。示されるように、ステップ2のために使用される構成要素はまた、FwS構成要素であり、構成要素の頂点は、舌の中間の一部分(第1および第2の大臼歯におよそ隣接する)が下向きの形態で拘束されるように、第1の大臼歯に隣接する場所にある。
治療の持続時間
治療の持続時間およびレジメンは、患者の口腔の形態および機能障害の重度に有意に依存する。患者の年齢、全体的な身体的状態、治療に対する内因的反応性、および治療の耐性などの他の要因もまた、役割を果たす。概して、治療は、患者が、3~4週間、日中および睡眠中のある時間に数時間、器具を着用することから開始し、次に、睡眠中のみ器具を着用することに切り替わる。治療の持続時間は、典型的には、約3~約10ヶ月である。前方構成要素および後方構成要素の両方を使用する必要がある場合、それらは、最後のステップに到達するまで、各々少なくとも約3週間連続して使用され、これは、治療の残り時間の間続くだろう。舌に課される制約に対する調節(構成要素の頂点の角度および矢状方向の長さ、後者は、より長いまたはより短い構成要素に切り替えることによって、かつ必要に応じて、咬合平面を参照することによってこの垂直方向の角度を変更することによって、実行される)、ならびに/またはワイヤ端によって画定される構成要素の基礎平面に対する調節は、周期的に行われ得る。必要に応じて、治療は、ある期間の中断後に繰り返され得る。
歯科用申請人キット
前述の例によって理解され得るように、舌の動きを制限するためのプログラムは、少なくとも1つの例示的な実施形態では、患者に特異的な計画により、連続して使用される、複数の異なる歯科用器具の使用からなり得る。したがって、複数のデバイスは、舌の動きを制限するための特注されたプログラムもしくは計画の一部としての、患者による使用のための特注されたキットもしくはアセンブリの一部として供給され得る。他の特注されたプログラムでは、この特定の患者のための所望の結果を得るためには、単一のみの歯科用器具が必要とされ得、したがって、複数の歯科用器具のキットは必要とされないことが、等しく理解されるだろう。
前述の実施形態および例は、本願の歯科用器具の例示であり、かつ非限定であることが、理解されるべきである。特定の実施形態が、上記に説明されているが、当業者であれば、全て等価物を含む以下に記載される特許請求の範囲の範囲内で、さらなる実施形態、修正、および変形を容易に想定することができるだろう。

Claims (25)

  1. ヒトの舌の前方区域および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを可能にしながら、前記舌の後方区域の動きを制限するための歯科用器具であって、前記歯科用器具が、
    前記ヒトの口内の歯に前記歯科用器具を取り付けるための取り付け機構であって、
    実質的だが不完全に円周方向のバンドであって、
    前記ヒトの歯列弓の前庭側上に位置する第1の表面と、
    一対の第2の左表面および右表面であって、各第2の表面が、前記第1の表面に対向し、かつ少なくとも1つの歯の舌側上の少なくとも1つの後部の対応する左歯または右歯に沿って着座されるように適合され、前記第2の表面が、前記ヒトの限られた数の後歯の舌側に沿って延在するように適合されている、一対の第2の左表面および右表面と、
    前記第1の表面および前記第2の表面を接合するコネクタと、を有する、実質的だが不完全に円周方向のバンドを備える、取り付け機構と、
    前記取り付け機構に取り外し可能に固定され、かつ前記一対の第2の表面間にまたがる構成要素を有する、拘束機構であって、前記構成要素が、後方配向を有し、かつ前記舌の前記後方区域の動きを制限し、それによって前記舌の少なくとも前記前方区域および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを可能にしながら、前記器具のない状態よりも制限された3次元空間に前記舌の運動の範囲を制約するように、前記ヒトのおよそ咬合平面に、またはそこに対してある角度で着座するように構成されている、拘束機構と、を備え、
    前記取り付け機構が、前記ヒトの歯列弓にスナップ止めして歯列弓上に前記器具を解放可能に固定するように適合されており、
    前記拘束機構または前記取り付け機構が、(i)前記器具が着用されているときの前記ヒトの前記咬合平面に対する前記構成要素の前記角度を調節し、それによって前記舌の前記動きの制限の範囲を制御するため、または(ii)前記器具の長手方向軸に沿った前記構成要素の位置を調節し、それによって前記拘束が適用されるべき前記舌の前記後方区域を制御するため、または(iii)前記角度および前記位置の両方を調節するため、の調節機構を備え、
    前記構成要素が第一の端と第二の端とを備えており、
    前記拘束機構が、締結機構を含む前記調節機構を介して前記取り付け機構に固定され、前記締結機構が、ナットとネジとの組み合わせまたはナットとボルトとの組み合わせを備え、前記構成要素の各端が、前方または後方に長手方向に調節可能な方法で前記締結機構に摺動可能に装着および固定され、
    前記構成要素の咬合平面に対する調節が、前記構成要素の前記端の角度を改変するか、前記構成要素を取り外して、異なる事前設定された角度を有する別の構成要素に置換することで実現可能であることを特徴とする、歯科用器具。
  2. 歯科用器具であって、
    ヒトの口内の歯に前記歯科用器具を取り付けるための取り付け機構であって、
    実質的だが不完全に円周方向のバンドであって、
    前記ヒトの歯列弓の前庭側上に位置する第1の表面と、
    一対の第2の左表面および右表面であって、各第2の表面が、前記第1の表面に対向し、かつ少なくとも1つの歯の舌側上の少なくとも1つの後部の対応する左歯または右歯に沿って着座されるように適合され、前記第2の表面が、前記ヒトの限られた数の後歯の舌側に沿って延在するように適合されている、一対の第2の左表面および右表面と、
    前記第1の表面および前記第2の表面を接合するコネクタと、を有する、実質的だが不完全に円周方向のバンドを備える、取り付け機構と、
    前記取り付け機構に取り外し可能に固定され、かつ前記一対の第2の表面間にまたがり、舌の中心部分に着座するように前記第2の表面および前記バンドの前方部分に対して中心に位置付けられている構成要素を有する、拘束機構であって、前記構成要素が、前方配向を有し、かつ各場合に舌の中心区域の動きを制限し、それによって舌の後方区域ならびに先端縁および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを可能にしながら、制限された3次元空間に舌の運動の範囲を制約するように、前記器具が着用されているときに前記ヒトのおよそ咬合平面に、またはそこに対してある角度で着座するように構成されている、拘束機構と、を備え、
    前記取り付け機構が、前記ヒトの歯列弓にスナップ止めして歯列弓上に前記器具を解放可能に固定するように適合されており、
    前記拘束機構または前記取り付け機構が、(i)前記器具が着用されているときの前記ヒトの前記咬合平面に対する前記構成要素の前記角度を調節し、それによって前記舌の前記動きの制限の範囲を制御するため、または(ii)前記器具の長手方向軸に沿った前記構成要素の位置を調節し、それによって前記拘束が適用されるべき前記舌の前記中心区域を制御するため、または(iii)前記角度および前記位置の両方を調節することを許容する、調節機構を備え、
    前記構成要素が第一の端と第二の端とを備えており、
    前記拘束機構が、締結機構を含む前記調節機構を介して前記取り付け機構に固定され、前記締結機構が、ナットとネジとの組み合わせまたはナットとボルトとの組み合わせを備え、前記構成要素の各端が、前方または後方に長手方向に調節可能な方法で前記締結機構に摺動可能に装着および固定され、
    前記構成要素の咬合平面に対する調節が、前記構成要素の前記端の角度を改変するか、前記構成要素を取り外して、異なる事前設定された角度を有する別の構成要素に置換することで実現可能であることを特徴とする、歯科用器具。
  3. 前記構成要素が、前記一対の第2の表面に近接する前記バンドの後部分で前記第2の左表面と右表面との間にまたがる、請求項1または2に記載の歯科用器具。
  4. 前記拘束機構が、前記第2の左表面に接続された1つの端と、前記第2の右表面に接続された別の端と、を有する、請求項1または2に記載の歯科用器具。
  5. 前記実質的に円周方向のバンドが、前記器具が着用されているときに前記歯列弓と接触する樹脂材料を含む、請求項1または2に記載の歯科用器具。
  6. 前記取り付け機構の前記第1の表面が、前記ヒトの上歯列弓の前庭表面の歯肉線に適合し、かつこれに位置合わせされている、請求項5に記載の歯科用器具。
  7. 前記取り付け機構の前記第1の表面が、前記歯肉線から前記歯列弓の前記前庭表面の少なくとも大半を被覆するが、前記列弓における歯の咬合表面を本質的には被覆しない、請求項6に記載の歯科用器具。
  8. 前記限られた数の後歯が、1~3つである、請求項1または2に記載の歯科用器具。
  9. 前記実質的に円周方向のバンドが、前記第2の表面の舌側に取り付けられた翼部をさらに備え、前記翼部が、前記翼部内に任意選択的に埋め込まれた感知デバイスを担持する、請求項1または2に記載の歯科用器具。
  10. 前記感知デバイスが、温度またはpHまたは音センサである、請求項9に記載の歯科用器具。
  11. 前記翼部が、樹脂材料を含むこと、および
    前記感知デバイスが、前記樹脂材料内に埋め込まれ、かつ前記器具が前記ヒトによって着用されているときに、前記ヒトの口蓋または歯に接触しないように配設されること、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項9に記載の歯科用器具。
  12. 前記構成要素が、略C字形状であり、前記構成要素の背側区分が、前記器具の長手方向軸に対して横断方向に配設され、かつ前記舌の前記動きを制限することを担い、前記拘束機構が、前記締結機構を介して前記対応する第2の表面の前記取り付け機構に前記拘束機構を固定するための第1の端および第2の端を有する、請求項8に記載の歯科用器具。
  13. 前記構成要素が、前記拘束機構の前記2つの端によって画定された平面に対してある角度で着座する、請求項1、2、または12に記載の歯科用器具。
  14. 前記拘束機構が、ポリマー材料内に被包された中心区分を任意選択的に備えるワイヤを備える、請求項1または2に記載の歯科用器具。
  15. 前記器具の増加した剛性または強度のための弓形支持部材をさらに備え、前記部材が、前記第2の表面にまたがり、かつ上向きに配設され、かつ前記器具が着用されているときに、前記ヒトの前記歯または口蓋に接触することなく、前記口蓋の輪郭に従う、請求項1または2に記載の歯科用器具。
  16. 前記構成要素が、前記拘束機構の前記端によって画定された平面を参照することによって角度付けされ、前記角度が、前記器具が前記ヒトによって着用されているときに、およそ+15°~およそ-15°の範囲内にある、請求項1に記載の歯科用器具。
  17. 前記拘束機構が、ワイヤを備え、前記調節機構が、一対の水平ワイヤループを備え、前記ループが、前記ワイヤによって形成され、各ループが、前記構成要素の任意選択的な横方向拡張のために前記拘束機構の端に近接している、請求項1または2に記載の歯科用器具。
  18. 前記構成要素が、前記構成要素の可撓性および任意選択的な横方向拡張のための中心バックルを有するワイヤを備える、請求項1または2に記載の歯科用器具。
  19. 前記締結機構が、前記取り付け機構に前記締結機構を固定するために、前記取り付け機構の前記第2の表面のうちの1つ内に埋め込まれる、請求項1または2に記載の歯科用器具。
  20. 前記ワイヤが、ポリマー材料内に被包された中心区分を備える、請求項14に記載の歯科用器具。
  21. 前記拘束機構の前記構成要素が、前記器具が着用されているときの前記ヒトの前記咬合平面または前記拘束機構の前記端によって画定された平面を参照することによって角度付けられ、前記角度が、前記器具が前記ヒトによって着用されているときに、およそ0~およそ30°の範囲内にある、請求項2に記載の歯科用器具。
  22. 前記構成要素が、前記構成要素の可撓性および任意選択的な横方向拡張のための中心バックルを有するワイヤをさらに備える、請求項1または2に記載の歯科用器具。
  23. 前記調節機構が、ループを備えない、請求項1または2に記載の歯科用器具。
  24. ヒトの舌の後方区域の動きを制限するために歯科用器具において使用するための舌拘束アセンブリであって、前記アセンブリが、拘束機構と、調節機構と、締結機構と、を備え、
    前記拘束機構が、前記ヒトの限られた数の後歯の舌側に沿って着座される前記器具の取り付け機構の一対の第2の表面間にまたがるように構成された構成要素を備え、前記構成要素が、前記ヒトの口に対して後方配向を有し、かつ前記舌の後方区域の動きを制限し、それによって前記舌の少なくとも前方区域および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを可能にしながら、前記器具のない状態よりも制限された3次元空間に前記舌の運動の範囲を制約するように、前記ヒトのおよそ咬合平面に、またはそこに対してある角度で着座するように構成されており、
    前記拘束機構が、一対の端を有し、各々が、長手方向における前記構成要素の位置の調節を可能にする調節機構に摺動可能に装着され、かつ締結機構を介してそこに固定され、各端が、前記構成要素に対してある角度で構成され、前記2つの端が、平面を画定し、
    前記締結機構が、前記取り付け機構に添着されるように適合され、かつ所望の位置に前記拘束機構の前記端を固定するための締め付け機構を備え、
    前記調節機構は、前記器具が着用されているときに、前記ヒトの前記咬合平面に対する前記構成要素の前記角度を調節することを任意選択的に許容し、
    前記締め付け機構が、ナットとネジとの組み合わせまたはナットとボルトとの組み合わせを備え、
    前記構成要素の咬合平面に対する調節が、前記構成要素の前記端の角度を改変するか、前記構成要素を取り外して、異なる事前設定された角度を有する別の構成要素に置換することで実現可能であることを特徴とする、舌拘束アセンブリ。
  25. ヒトの舌の中心区域の動きを制限するために歯科用器具において使用するための舌拘束アセンブリであって、前記アセンブリが、拘束機構と、調節機構と、締結機構と、を備え、
    前記拘束機構が、前記ヒトの限られた数の後歯の舌側に沿って着座される前記器具の取り付け機構の一対の第2の表面間にまたがるように構成された構成要素を備え、前記構成要素が、前記ヒトの口に対して前方配向を有し、かつ前記舌の中心区域の動きを制限し、それによって前記舌の少なくとも後方区域および横縁が発話および嚥下のために必要な動きを行うことを可能にしながら、前記器具のない状態よりも制限された3次元空間に前記舌の運動の範囲を制約するように、前記ヒトのおよそ咬合平面に、またはそこに対してある角度で着座するように構成されており、
    前記拘束機構が、一対の端を有し、各々が、長手方向の前記構成要素の位置の調節を可能にする調節機構に摺動可能に装着され、かつ締結機構を介してそこに固定され、各端が、前記構成要素に対してある角度で構成され、前記2つの端が、平面を画定し、
    前記締結機構が、前記取り付け機構に添着されるように適合され、かつ所望の位置に前記拘束機構の前記端を固定するための締め付け機構を備え、
    前記調節機構は、前記器具が着用されているときに、前記ヒトの前記咬合平面に対する前記構成要素の前記角度を調節することを任意選択的に許容し、
    前記締め付け機構が、ナットとネジとの組み合わせまたはナットとボルトとの組み合わせを備え、
    前記構成要素の咬合平面に対する調節が、前記構成要素の前記端の角度を改変するか、前記構成要素を取り外して、異なる事前設定された角度を有する別の構成要素に置換することで実現可能であることを特徴とする、舌拘束アセンブリ。
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