JP4995129B2 - Pd−W系スパッタリングターゲット及びその製造方法 - Google Patents

Pd−W系スパッタリングターゲット及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、Pd−W系スパッタリングターゲット及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、ルテニウムターゲットの代替として用いることができるPd−W系スパッタリングターゲット及びその製造方法に関する。
ルテニウムは、DRAM、FeRAM等の半導体デバイス用の薄膜電極として用いられている他、ハードディスク等の記録媒体の中間層等にも用いられている(例えば、特許文献1)。
一方、ハードディスクにおいては、高密度記録を安定して行うことができる垂直磁気記録方式が主流となりつつある。
図1に、垂直磁気記録方式ハードディスクの一例について、厚さ方向断面を模式的に示す。このハードディスク100は、図1に示すように、ガラス等の基材102の上に軟磁性裏打ち層104が積層され、該軟磁性裏打ち層104の上に中間層106が積層され、該中間層106の上にCoCrPt−SiO2記録層(磁性層)108が積層されている。各層は、組成に応じたターゲットを用いてスパッタリングを行うことにより形成される。
中間層106は、CoCrPt−SiO2記録層(磁性層)108を良好にエピタキシャル成長させる働きのあるルテニウム層となっており、ルテニウムターゲットを用いてスパッタリングを行うことにより形成される。中間層106をルテニウム層とすることにより、Ru(001)配向の上にCo(001)がエピタキシャル成長し、記録層(磁性層)108は良好なC軸配向を実現し、これにより、ハードディスク100は良好な垂直磁気記録特性を実現できる。
ここで、ルテニウムは、面内磁気記録媒体においても用いられており、記録の熱的不安定性を抑制するために、数原子層のルテニウム層を記録層(磁性層)の間に挟むことが行われているが、垂直磁気記録媒体における中間層106として用いられるルテニウム層の厚さは、面内磁気記録媒体において用いられるルテニウム層の厚さの10〜20倍である。
このため、ハードディスクのデータ記録方式が面内磁気記録方式から垂直磁気記録方式へと変更になっていくのに伴い、ルテニウムの需要が急増しており、ルテニウムの価格は2年ほど前と比べて10倍程度に高騰している。
ルテニウム価格の高騰に対応するため、ルテニウムターゲットの代替となり得る安価なスパッタリングターゲットの出現が待たれている。
特開2005−113174号公報
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであって、ルテニウムターゲットを代替することができ、かつ、安価なスパッタリングターゲット及びその製造方法を提供することを課題とする。
本発明者は、前記課題を解決するため鋭意研究開発を行った結果、以下のPd−W系スパッタリングターゲット及びその製造方法により、前記課題を解決できることを見出し、本発明をするに至った。
即ち、本発明に係るPd−W系スパッタリングターゲットの第1の態様は、PdとWを主要成分として含有するPd−W系スパッタリングターゲットであって、Wを1〜22at%含有し、残部がPdおよび不可避的不純物からなるPd−W合金マトリックス中に、平均粒径5〜40μmのW粒子が分散した構造を有し、前記ターゲット全体に対するWの含有量が15〜50at%であることを特徴とする。
前記Pd−W系スパッタリングターゲット中の酸素濃度は200質量ppm以下であることが好ましい。
また、前記Pd−W系スパッタリングターゲットは、垂直磁気記録媒体用として好適に用いることができる。
本発明に係るPd−W系スパッタリングターゲットの製造方法は、Wを1〜22at%含有し、残部がPdおよび不可避的不純物からなるPd−W合金粉末をアトマイズ法で作製し、作製した該Pd−W合金粉末に、粉末全体に対するWの含有量が15〜50at%となるように平均粒径5〜40μmのW粉末を混合して混合粉末を作製した後、作製した該混合粉末を加圧下で加熱して成形することを特徴とする。
得られるPd−W系スパッタリングターゲット中の酸素濃度は200質量ppm以下とすることが好ましい。
前記アトマイズ法は、アルゴンガスまたは窒素ガスを用いて行うことが好ましい。
また、作製した前記混合粉末は、放電プラズマ焼結法で成形することが好ましい。
得られるPd−W系スパッタリングターゲットは、垂直磁気記録媒体用として好適に用いることができる。
本発明に係るPd−W系スパッタリングターゲットの第2の態様は、前記製造方法により製造されることを特徴とする。
本発明に係るPd−W系スパッタリングターゲットは、ルテニウムターゲットを代替することができ、かつ、安価である。
Pd−W系スパッタリングターゲット中の酸素濃度を200質量ppm以下に抑えた場合には、該ターゲットを用いてのスパッタリングはより良好なものとなる。
本発明に係るPd−W系スパッタリングターゲットの製造方法によれば、ルテニウムターゲットを代替することができ、かつ、安価なスパッタリングターゲットを製造することができる。
また、得られるPd−W系スパッタリングターゲット中の酸素濃度を200質量ppm以下に抑えるように製造した場合には、該ターゲットを用いてのスパッタリングはより良好なものとなる。
また、Pd−W合金粉末をアルゴンガスまたは窒素ガスを用いたアトマイズ法で作製する場合には、得られるPd−W系スパッタリングターゲット中の酸素濃度をより低く抑えることができる。さらに、作製した混合粉末を放電プラズマ焼結法で成形する場合、得られるPd−W系スパッタリングターゲット中の酸素濃度をより低く抑えることができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
1.スパッタリングターゲットの構成成分および構造
本発明の実施形態に係るPd−W系スパッタリングターゲットは、PdとWを主要成分として含有するPd−W系スパッタリングターゲットであって、Wを1〜22at%含有し、残部がPdおよび不可避的不純物からなるPd−W合金マトリックス中に、平均粒径5〜40μmのW粒子が分散した構造を有し、前記ターゲット全体に対するWの含有量が15〜50at%であることを特徴とする。
1−1.Pdについて
PdはRuと同じく貴金属であり、また、Pdの原子番号は46であってRuの原子番号44と近く、原子半径等の特性がPdはRuと近似している。さらに、Pdは貴金属の中では比較的安価である。このため、Pdは、Ruターゲットの代替となり得るターゲットの主成分となるという役割を有する。
1−2.Wについて
Wは、面心立方構造(fcc)であるPdの結晶構造に積層欠陥を導入して、スパッタリングにより得られる中間層におけるPdの結晶構造を、六方最密充填構造(hcp)であるRuの結晶構造に近づけるという役割を有する。
ターゲット全体に対するWの含有量は、15〜50at%であることが必要である。Wの含有量が15at%未満であると、該ターゲットを用いてスパッタリングにより形成される中間層において、Pdの結晶構造中へ導入される積層欠陥の量が少なすぎ、該中間層におけるPdの結晶構造がRuの六方最密充填構造(hcp)に近づかず、該中間層の上に、良好にc軸配向した記録層(磁性層)を形成することができない。一方、Wの含有量が50at%を上回ると、該ターゲットを用いてスパッタリングにより形成される中間層においてWの特性の影響が大きくなりすぎ、該中間層の上に、良好にc軸配向した記録層(磁性層)を形成することができない。
1−3.Pd−W合金マトリックスについて
本発明の実施形態に係るPd−W系スパッタリングターゲットは、Wを1〜22at%含有し、残部がPdおよび不可避的不純物からなるPd−W合金マトリックス中に、平均粒径5〜40μmのW粒子が分散した構造を有し、該構造全体に対するWの含有量は15〜50at%である。
マトリックスであるPd−W合金はWを1〜22at%含有している。このため、ターゲット全体においてPdのみが存在する箇所がなくなり、Pdは常にWと併存することになる。この結果、本実施形態に係るターゲットを用いてのスパッタリングにおいて、特定の箇所の削られる速度が極端に大きくなるということがなくなり、スパッタリングは良好なものとなる。Pd−W合金マトリックス中のWの含有量が1at%を下回ると、スパッタリングの際に、特定の箇所の削られる速度が極端に大きくなるおそれがある。一方、Pd−W合金マトリックス中のWの含有量が22at%を上回るようにするためには、溶湯の温度を2000℃以上に加熱する必要があり、製造コストが高くなる。
1−4.分散構造について
本実施形態に係るPd−W系スパッタリングターゲットは、Pd−W合金マトリックス中に、平均粒径5〜40μmのW粒子が分散した構造を有する。
このような分散構造を有することにより、Pd−W合金マトリックス中のWの含有量が1〜22at%と少なくても、ターゲット全体に対するWの含有量を15〜50at%と多くすることができる。
なお、実施例で後述するように、このような構造であっても、より微細なW粒子がPd−W合金マトリックス中に分散して組織がより微細となっているターゲット(参考例1)と比べて、スパッタリングによって得られる中間層106(図1参照)の性能に差異がないことを本発明者は確認している。
2.製造方法について
本発明の実施形態に係るPd−W系スパッタリングターゲットの製造方法は、Wを1〜22at%含有し、残部がPdおよび不可避的不純物からなるPd−W合金粉末をアトマイズ法で作製し、作製した該Pd−W合金粉末に、粉末全体に対するWの含有量が15〜50at%となるように平均粒径5〜40μmのW粉末を混合して混合粉末を作製した後、作製した該混合粉末を加圧下で加熱して成形することを特徴とする。
このような製造方法を採ることにより、得られるターゲットは、Wを1〜22at%含有し、残部がPdおよび不可避的不純物からなるPd−W合金マトリックス中に、平均粒径5〜40μmのW粒子が分散した構造を有することとなるとともに、得られるPd−W系スパッタリングターゲット中の酸素濃度を200ppm以下に抑えることができる。
2−1.Pd−W合金粉末の作製について
Wを1〜22at%含有し、残部がPdおよび不可避的不純物からなる溶湯に、アトマイズ法を適用して、該溶湯と同一組成のPd−W合金粉末を作製する。
Pd−W合金粉末にWを1〜22at%含有させることにより、該Pd−W合金粉末を用いて得られるターゲットにおいて、Pdのみが存在する箇所がなくなり、Pdは常にWと併存することになる。この結果、得られるターゲットを用いてのスパッタリングにおいて、特定の箇所の削られる速度が極端に大きくなるということがなくなり、該ターゲットを用いてのスパッタリングは良好なものとなる。Pd−W合金粉末中のWの含有量が1at%を下回ると、得られるターゲットを用いてのスパッタリングにおいて、特定の箇所の削られる速度が極端に大きくなるおそれがある。一方、Pd−W合金粉末中のWの含有量が22at%を上回るようにするためには、アトマイズ法に用いる溶湯中のWの含有量も22at%を上回らせる必要があり、このためには溶湯の温度を2000℃以上に加熱する必要があり、生産効率が落ち、経済的ではない。
また、アトマイズ法であればその種類は問わず適用可能であり、例えばガスアトマイズ法、水アトマイズ法、遠心力アトマイズ法のいずれを用いてもよい。
アトマイズ法によりPd−W合金粉末を作製するため、原料金属はいったん高温まで加熱されて溶湯となるので、その段階で、Na、K等のアルカリ金属やCa等のアルカリ土類金属、酸素や窒素等のガス不純物は外部に揮発して除去される。このため、得られるPd−W合金粉末中の不純物量は少なくなる。
したがって、アトマイズ法により得られたPd−W合金粉末を用いて得られるターゲット中の不純物も少なくなり、例えば、酸素濃度は200質量ppm以下に抑えることができ、該ターゲットを用いてのスパッタリングは良好なものとなる。
なお、アルゴンガスまたは窒素ガスを使用したガスアトマイズ法で作製すると、得られるPd−W合金粉末において、酸素濃度をより低く抑えることができ、より良好な原料粉末となる。
2−2.混合粉末について
前記のようにしてアトマイズ法により得られたPd−W合金粉末に、粉末全体に対するWの含有量が15〜50at%となるように平均粒径5〜40μmのW粉末を混合して混合粉末を作製する。
ここで、良好なターゲットを得るためには、W粉末中の酸素、窒素、炭素、硫黄等の不純物を減らす必要があり、そのためにはW粉末を水素中で加熱する必要がある。W粉末を水素中で加熱することにより、酸素、窒素、炭素、硫黄等の不純物を減らしたW粉末を製造することが可能であるが、前記不純物を減らしたW粉末は、活性が高く、不安定であるため、平均粒径が5μm未満であると、爆発の危険があり、取り扱いが難しい。一方、混合するW粉末の平均粒径が40μmを上回ると、得られるターゲットにおいてWの分布の均一性が低下し、スパッタリングの際の均一なエロージョンが得られなくなる。
混合粉末全体に対するWの含有量が15〜50at%となることで、得られるターゲットにおいても、Wの含有量はターゲット全体に対して15〜50at%となる。このため、該ターゲットを用いてスパッタリングにより形成される中間層におけるPdの結晶構造がRuの六方最密充填構造(hcp)に近づき、該中間層の上には、良好にc軸配向した記録層(磁性層)を形成することができる。
2−3.成形方法について
前記混合粉末を加圧下で加熱して成形する方法は特に限定されず、例えば、ホットプレス法、熱間等方圧プレス法(HIP法)、放電プラズマ焼結法(SPS法)等を用いることができる。
ただし、放電プラズマ焼結法(SPS法)を用いて成形を行うことにより、得られるターゲット中の不純物の量を減らすことができるので、放電プラズマ焼結法(SPS法)を用いて成形を行うことがより好ましい。放電プラズマ焼結では、焼結過程で粉末粒子間にプラズマが発生し、粉末に吸着した酸素、窒素等を速やかに解離させることが可能になる。前記混合粉末を放電プラズマ焼結法(SPS法)を用いて成形することにより、得られるターゲット中の不純物の量は、例えば、酸素濃度は200質量ppm以下、窒素濃度は100質量ppm以下、炭素濃度は200質量ppm以下、硫黄濃度は50質量ppm以下に抑えることができる。
3.効果について
前述のように、Pd−W合金粉末中のWの含有量が22at%を上回るようにするためには、アトマイズ法に用いるPd−W合金溶湯中のWの含有量も22at%を上回らせる必要があり、このためにはPd−W合金溶湯の温度を2000℃以上に加熱する必要があり、生産効率が落ち、経済的ではない。
そこで、本実施形態のPd−W系スパッタリングターゲットにおいては、Wを1〜22at%含有し、残部がPdおよび不可避的不純物からなるPd−W合金マトリックス中に、平均粒径5〜40μmのW粒子が分散した構造にしており、この構造とすることにより、Pd−W合金粉末の作製時にPd−W合金溶湯の温度を2000℃以上に加熱する必要をなくしている。
また、本実施形態のPd−W系スパッタリングターゲットの製造方法においては、Wの含有量が1〜22at%であるPd−W合金粉末に、Wの含有量が粉末全体に対して15〜50at%となるように平均粒径5〜40μmのW粉末を混合して混合粉末を作製し、作製した該混合粉末を加圧下で加熱して成形し、ターゲットを得ている。Wの含有量が1〜22at%であるPd−W合金粉末をアトマイズ法により作製するためのPd−W合金溶湯の温度は2000℃未満でよく、生産効率を落とさずに可能である。
このため、本実施形態の製造方法においては、ターゲット全体に対してWが15〜50at%含有されているターゲットを生産効率よく、経済的に作製することができる。
なお、本実施形態のPd−W系スパッタリングターゲットは、Pd−W合金マトリックス中に、平均粒径5〜40μmのW粒子が分散した構造を有するが、実施例で後述するように、このような構造であっても、より微細なW粒子がPd−W合金マトリックス中に分散して組織がより微細となっているターゲット(参考例1)と比べて、スパッタリングによって得られる中間層106(図1参照)の性能に差異がないことを本発明者は確認している。
4.用途について
本実施形態に係るPd−W系スパッタリングターゲットを用いて形成される層は、ルテニウムの結晶構造に近似しているので、このPd−W系スパッタリングターゲットは、垂直磁気記録媒体の中間層を作製することに適する。ただし、本実施形態に係るPd−W系スパッタリングターゲットは、垂直磁気記録媒体作製という用途に限定されず、ルテニウム層が用いられている用途であれば、垂直磁気記録媒体作製以外の用途にも用いることができる。
(実施例1)
合金組成がPd:95at%、W:5at%となるように各金属を秤量し、1800℃まで加熱してPd−W合金溶湯とし、ガスアトマイズ法によりPd−5at%W合金粉末を作製した。得られた合金粉末の平均粒径を日機装株式会社製のマイクロトラックMT3000により測定したところ、50μmであった。
得られたPd−5at%W合金粉末に、Wの含有量が粉末全体に対して30at%となるように平均粒径30μmのW粉末を添加し、ボールミルで4時間混合して混合粉末を作製した。
得られた混合粉末を、温度:1400℃、圧力:20MPa、時間:45min、雰囲気:5×10-2Pa以下の真空中の条件でホットプレスを行い、焼結体を得た。得られた焼結体の断面を日本電子株式会社製の電子顕微鏡JSM−6500Fで観察した。図2に該電子顕微鏡により撮像した組成像の写真を示す。図2において、白い部分がW粒子であり、黒い部分がPd−5at%W合金であり、得られた焼結体は、Pd−5at%W合金マトリックス中にW粒子が分散した構造となっていることがわかる。
次に、得られた焼結体を、直径180mm、厚さ7mmに加工し、スパッタリングターゲットとした。得られたスパッタリングターゲットについて、LECO社製のTC−600型酸素窒素同時分析装置により酸素濃度を測定したところ、165ppmであった。
次に、得られたスパッタリングターゲットを用いてキャノンアネルバ株式会社製のスパッタリング装置によりスパッタリングを行い、図1に示す中間層を形成し、図1に示す構造のハードディスクを作製した。作製したハードディスクの記録特性を評価したところ、中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて記録特性に差がなかった。なお、本実施例1および以下の実施例2〜11、参考例1、比較例1〜6におけるハードディスクの記録特性の評価では、中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて記録特性に差がない場合を○、中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて記録特性が劣る場合を×として、表1に記載している。
(実施例2)
合金組成がPd:90at%、W:10at%となるように各金属を秤量し、Pd−10at%W合金粉末を作製した以外は、実施例1と同様にして、混合粉末、焼結体、スパッタリングターゲット、ハードディスクを作製するとともに、それらについて評価を行った。
得られたPd−10at%W合金粉末の平均粒径は50μmであり、得られた焼結体の構造はPd−10at%W合金マトリックス中にW粒子が分散した構造となっており、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度は145ppmであり、得られたハードディスクの記録特性は中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて差がなかった。
(実施例3)
合金組成がPd:85at%、W:15at%となるように各金属を秤量し、Pd−15at%W合金粉末を作製した以外は、実施例1と同様にして、混合粉末、焼結体、スパッタリングターゲット、ハードディスクを作製するとともに、それらについて評価を行った。
得られたPd−15at%W合金粉末の平均粒径は50μmであり、得られた焼結体の構造はPd−15at%W合金マトリックス中にW粒子が分散した構造となっており、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度は112ppmであり、得られたハードディスクの記録特性は中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて差がなかった。
(実施例4)
合金組成がPd:80at%、W:20at%となるように各金属を秤量し、Pd−20at%W合金粉末を作製した以外は、実施例1と同様にして、混合粉末、焼結体、スパッタリングターゲット、ハードディスクを作製するとともに、それらについて評価を行った。
得られたPd−20at%W合金粉末の平均粒径は50μmであり、得られた焼結体の構造はPd−20at%W合金マトリックス中にW粒子が分散した構造となっており、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度は89ppmであり、得られたハードディスクの記録特性は中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて差がなかった。
(実施例5)
ガスアトマイズ法により得られたPd−5at%W合金粉末に、Wの含有量が粉末全体に対して45at%となるように平均粒径30μmのW粉末を添加した以外は、実施例1と同様にして、混合粉末、焼結体、スパッタリングターゲット、ハードディスクを作製するとともに、それらについて評価を行った。
得られたPd−5at%W合金粉末の平均粒径は50μmであり、得られた焼結体の構造はPd−5at%W合金マトリックス中にW粒子が分散した構造となっており、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度は173ppmであり、得られたハードディスクの記録特性は中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて差がなかった。
(実施例6)
ガスアトマイズ法により得られたPd−5at%W合金粉末に、Wの含有量が粉末全体に対して35at%となるように平均粒径30μmのW粉末を添加した以外は、実施例1と同様にして、混合粉末、焼結体、スパッタリングターゲット、ハードディスクを作製するとともに、それらについて評価を行った。
得られたPd−5at%W合金粉末の平均粒径は50μmであり、得られた焼結体の構造はPd−5at%W合金マトリックス中にW粒子が分散した構造となっており、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度は175ppmであり、得られたハードディスクの記録特性は中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて差がなかった。
(実施例7)
ガスアトマイズ法により得られたPd−5at%W合金粉末に、Wの含有量が粉末全体に対して25at%となるように平均粒径30μmのW粉末を添加した以外は、実施例1と同様にして、混合粉末、焼結体、スパッタリングターゲット、ハードディスクを作製するとともに、それらについて評価を行った。
得られたPd−5at%W合金粉末の平均粒径は50μmであり、得られた焼結体の構造はPd−5at%W合金マトリックス中にW粒子が分散した構造となっており、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度は162ppmであり、得られたハードディスクの記録特性は中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて差がなかった。
(実施例8)
ガスアトマイズ法により得られたPd−5at%W合金粉末に、Wの含有量が粉末全体に対して20at%となるように平均粒径30μmのW粉末を添加した以外は、実施例1と同様にして、混合粉末、焼結体、スパッタリングターゲット、ハードディスクを作製するとともに、それらについて評価を行った。
得られたPd−5at%W合金粉末の平均粒径は50μmであり、得られた焼結体の構造はPd−5at%W合金マトリックス中にW粒子が分散した構造となっており、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度は161ppmであり、得られたハードディスクの記録特性は中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて差がなかった。
(実施例9)
ガスアトマイズ法により得られたPd−5at%W合金粉末に、Wの含有量が粉末全体に対して30at%となるように平均粒径25μmのW粉末を添加した以外は、実施例1と同様にして、混合粉末、焼結体、スパッタリングターゲット、ハードディスクを作製するとともに、それらについて評価を行った。
得られたPd−5at%W合金粉末の平均粒径は50μmであり、得られた焼結体の構造はPd−5at%W合金マトリックス中にW粒子が分散した構造となっており、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度は173ppmであり、得られたハードディスクの記録特性は中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて差がなかった。
(実施例10)
ガスアトマイズ法により得られたPd−5at%W合金粉末に、Wの含有量が粉末全体に対して30at%となるように平均粒径15μmのW粉末を添加した以外は、実施例1と同様にして、混合粉末、焼結体、スパッタリングターゲット、ハードディスクを作製するとともに、それらについて評価を行った。
得られたPd−5at%W合金粉末の平均粒径は50μmであり、得られた焼結体の構造はPd−5at%W合金マトリックス中にW粒子が分散した構造となっており、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度は180ppmであり、得られたハードディスクの記録特性は中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて差がなかった。
(実施例11)
ガスアトマイズ法により得られたPd−5at%W合金粉末に、Wの含有量が粉末全体に対して30at%となるように平均粒径8μmのW粉末を添加した以外は、実施例1と同様にして、混合粉末、焼結体、スパッタリングターゲット、ハードディスクを作製するとともに、それらについて評価を行った。
得られたPd−5at%W合金粉末の平均粒径は50μmであり、得られた焼結体の構造はPd−5at%W合金マトリックス中にW粒子が分散した構造となっており、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度は186ppmであり、得られたハードディスクの記録特性は中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて差がなかった。
(参考例1)
合金組成がPd:70at%、W:30at%となるように各金属を秤量し、2200℃まで加熱してPd−30at%W合金溶湯とし、ガスアトマイズ法によりPd−30at%W合金粉末を作製した。得られたPd−30at%W合金粉末の平均粒径を、実施例1と同様に日機装株式会社製のマイクロトラックMT3000により測定したところ、50μmであった。
本参考例1では、得られたアトマイズ粉末(Pd−30at%W合金粉末)にW粉末を混ぜることはせず、得られたPd−30at%W合金粉末のみを用いて、実施例1と同様の条件である、温度:1400℃、圧力:20MPa、時間:45min、雰囲気:5×10-2Pa以下の真空中の条件でホットプレスを行い、焼結体を得た。得られた焼結体の断面を、実施例1と同様に日本電子株式会社製の電子顕微鏡JSM−6500Fで観察した。図3に該電子顕微鏡により撮像した組成像の写真を示す。図3において、白い部分がW粒子であり、黒い部分がPd−W合金であり、得られた焼結体は、Pd−W合金マトリックス中に微細なW粒子が分散した構造となっており、図2と比べて、より微細な構造となっていることがわかる。
得られた焼結体を実施例1と同様に加工を行い、スパッタリングターゲットとした。得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度を実施例1と同様にして測定したところ、60ppmであった。
得られたスパッタリングターゲットを用いてスパッタリングを行い、実施例1と同様に、図1に示す中間層を形成し、図1に示す構造のハードディスクを作製した。作製したハードディスクの記録特性を評価したところ、中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて記録特性に差がなく、また、実施例1〜11におけるハードディスクと比べても記録特性に差がなかった。
(比較例1)
純Pdを2000℃まで加熱して溶湯とし、ガスアトマイズ法によりPd粉末を作製した。得られたPd粉末の平均粒径を、実施例1と同様に日機装株式会社製のマイクロトラックMT3000により測定したところ、50μmであった。
得られたPd粉末に、Wの含有量が粉末全体に対して45at%となるように平均粒径30μmのW粉末を添加し、ボールミルで4時間混合して混合粉末を作製した。
得られた混合粉末を、実施例1と同様の条件である、温度:1400℃、圧力:20MPa、時間:45min、雰囲気:5×10-2Pa以下の真空中の条件でホットプレスを行い、焼結体を得た。得られた焼結体の断面を、実施例1と同様に日本電子株式会社製の電子顕微鏡JSM−6500Fで観察した。図4に該電子顕微鏡により撮像した組成像の写真を示す。図4において、白い部分がWであり、黒い部分がPd粒子であり、得られた焼結体は、Wマトリックス中にPd粒子が分散した構造となっている。
得られた焼結体を実施例1と同様に加工を行い、スパッタリングターゲットとした。得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度を実施例1と同様にして測定したところ、582ppmであった。
得られたスパッタリングターゲットを用いてスパッタリングを行い、実施例1と同様に、図1に示す中間層を形成し、図1に示す構造のハードディスクを作製した。作製したハードディスクの記録特性を評価したところ、中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて記録特性が劣り、実施例1〜11におけるハードディスクと比べて記録特性が劣った。
(比較例2)
ガスアトマイズ法により得られたPd粉末に、Wの含有量が粉末全体に対して35at%となるように平均粒径30μmのW粉末を添加した以外は、比較例1と同様にして、混合粉末、焼結体、スパッタリングターゲット、ハードディスクを作製するとともに、それらについて評価を行った。
得られたPd粉末の平均粒径は50μmであり、得られた焼結体の構造はWマトリックス中にPd粒子が分散した構造となっており、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度は254ppmであった。得られたハードディスクの記録特性は、中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて記録特性が劣り、実施例1〜11におけるハードディスクと比べて記録特性が劣った。
(比較例3)
ガスアトマイズ法により得られたPd粉末に、Wの含有量が粉末全体に対して30at%となるように平均粒径30μmのW粉末を添加した以外は、比較例1と同様にして、混合粉末、焼結体、スパッタリングターゲット、ハードディスクを作製するとともに、それらについて評価を行った。
得られたPd粉末の平均粒径は50μmであり、得られた焼結体の構造はWマトリックス中にPd粒子が分散した構造となっており、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度は380ppmであった。得られたハードディスクの記録特性は、中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて記録特性が劣り、実施例1〜11におけるハードディスクと比べて記録特性が劣った。
(比較例4)
ガスアトマイズ法により得られたPd粉末に、Wの含有量が粉末全体に対して25at%となるように平均粒径30μmのW粉末を添加した以外は、比較例1と同様にして、混合粉末、焼結体、スパッタリングターゲット、ハードディスクを作製するとともに、それらについて評価を行った。
得られたPd粉末の平均粒径は50μmであり、得られた焼結体の構造はWマトリックス中にPd粒子が分散した構造となっており、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度は456ppmであった。得られたハードディスクの記録特性は、中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて記録特性が劣り、実施例1〜11におけるハードディスクと比べて記録特性が劣った。
(比較例5)
ガスアトマイズ法により得られたPd粉末に、Wの含有量が粉末全体に対して20at%となるように平均粒径30μmのW粉末を添加した以外は、比較例1と同様にして、混合粉末、焼結体、スパッタリングターゲット、ハードディスクを作製するとともに、それらについて評価を行った。
得られたPd粉末の平均粒径は50μmであり、得られた焼結体の構造はWマトリックス中にPd粒子が分散した構造となっており、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度は468ppmであった。得られたハードディスクの記録特性は、中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて記録特性が劣り、実施例1〜11におけるハードディスクと比べて記録特性が劣った。
(比較例6)
ガスアトマイズ法により得られたPd粉末に、Wの含有量が粉末全体に対して30at%となるように平均粒径60μmのW粉末を添加した以外は、比較例1と同様にして、混合粉末、焼結体、スパッタリングターゲット、ハードディスクを作製するとともに、それらについて評価を行った。
得られたPd粉末の平均粒径は50μmであり、得られた焼結体の構造はWマトリックス中にPd粒子が分散した構造となっており、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度は382ppmであった。得られたハードディスクの記録特性は、中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて記録特性が劣り、実施例1〜11におけるハードディスクと比べて記録特性が劣った。
本発明の範囲内である実施例1〜11においては、いずれも、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度が200ppm以下であり、かつ、得られたハードディスクの記録特性が、中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクと比べて差がなく、良好な結果が得られた。
一方、W粉末を混合するアトマイズ粉が所定の組成のPd−W合金粉末でなく、Pd粉末であり、本発明の範囲外である比較例1〜6においては、いずれも、得られたスパッタリングターゲットの酸素濃度が200ppmを上回っており、かつ、得られたハードディスクの記録特性が、中間層にルテニウムRuを用いたハードディスクよりも劣っており、良好な結果が得られなかった。
垂直磁気記録方式ハードディスクの一例について、厚さ方向断面を模式的に示す図 実施例1における焼結体の電子顕微鏡写真(組成像) 参考例1における焼結体の電子顕微鏡写真(組成像) 比較例1における焼結体の電子顕微鏡写真(組成像)
符号の説明
100…ハードディスク
102…基材
104…軟磁性裏打ち層
106…中間層
108…記録層(磁性層)

Claims (9)

  1. PdとWを主要成分として含有するPd−W系スパッタリングターゲットであって、
    Wを1〜22at%含有し、残部がPdおよび不可避的不純物からなるPd−W合金マトリックス中に、平均粒径5〜40μmのW粒子が分散した構造を有し、前記ターゲット全体に対するWの含有量が15〜50at%であることを特徴とするPd−W系スパッタリングターゲット。
  2. 請求項1において、
    前記Pd−W系スパッタリングターゲット中の酸素濃度が200質量ppm以下であることを特徴とするPd−W系スパッタリングターゲット。
  3. 請求項1又は2において、
    垂直磁気記録媒体用であることを特徴とするPd−W系スパッタリングターゲット。
  4. Wを1〜22at%含有し、残部がPdおよび不可避的不純物からなるPd−W合金粉末をアトマイズ法で作製し、作製した該Pd−W合金粉末に、粉末全体に対するWの含有量が15〜50at%となるように平均粒径5〜40μmのW粉末を混合して混合粉末を作製した後、作製した該混合粉末を加圧下で加熱して成形することを特徴とするPd−W系スパッタリングターゲットの製造方法。
  5. 請求項4において、
    得られるPd−W系スパッタリングターゲット中の酸素濃度を200質量ppm以下とすることを特徴とするPd−W系スパッタリングターゲットの製造方法。
  6. 請求項4又は5において、
    前記アトマイズ法は、アルゴンガスまたは窒素ガスを用いて行うことを特徴とするPd−W系スパッタリングターゲットの製造方法。
  7. 請求項4〜6のいずれかにおいて、
    作製した前記混合粉末を放電プラズマ焼結法で成形することを特徴とするPd−W系スパッタリングターゲットの製造方法。
  8. 請求項4〜7のいずれかにおいて、
    得られるPd−W系スパッタリングターゲットは、垂直磁気記録媒体用であることを特徴とするPd−W系スパッタリングターゲットの製造方法。
  9. 請求項4〜8のいずれかに記載の製造方法により製造されることを特徴とするPd−W系スパッタリングターゲット。
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