JP4994929B2 - 物体検出回路 - Google Patents

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本発明は、例えばフォトインタラプタや光電スイッチ等のように発光素子からパルス変調された光を投光し物体の有無を検出する物体検出回路および物体検出装置に関するものである。
図7に従来の光パルス変調型物体検出回路100の構成例を、図8に該光パルス変調型物体検出回路100における各点の動作波形を示す。尚、図8は、外乱光の入力が無い場合の動作波形を示している。
従来の光パルス変調型物体検出回路100は、図7に示すように、発光素子駆動回路101、発光素子102、受光素子103、増幅回路104、コンパレータ回路105、復調回路106、変調信号発生回路107、出力回路108を備えて構成されている。
発光素子駆動回路101は、変調信号発生回路107から入力される変調信号に基づいて、発光素子102を駆動する。この時、発光素子102からは、パルス位置光パルス信号出力(図7および図8における(A))が投射される。発光素子102から投射された光パルス信号出力は、被検出物である物体110に反射されて、受光素子103に入力する。また、被検出物である物体110が存在していない場合は、発光素子102から投射される光パルス信号出力はそのまま投射方向へ進行し、受光素子103における反射光の入力は発生しない。すなわち、図7の構成では、受光素子103での受光がある場合に物体有りと検出され、受光素子103での受光が無い場合に物体無しと検出される。
尚、図7の構成では、発光素子102からのパルス信号出力が受光素子103に向けて投射されるものではなく、物体110による反射光によって物体の有無を検出する構成である。しかしながら、発光素子102からのパルス信号出力を受光素子103に向けて投射し、この投射光が物体によって遮断されるか否かによって、物体の有無を検出する構成とすることもできる。この場合は、受光素子103での受光がある場合に物体無しと検出され、受光素子103での受光が無い場合に物体有りと検出される。
受光素子103への光パルス信号入力(図7および図8における(B))があった場合、該光パルス信号は電流に変換され、さらに、増幅回路104によって電流から電圧信号に変換され、増幅される。
増幅回路104の出力電圧(図7および図8における(C))は、次にコンパレータ回路105に入力される。コンパレータ回路105内では、増幅回路出力電圧が内部の判定値と比較され、コンパレータ回路105は、その判定結果に基づく信号(コンパレータ出力電圧:図7および図8における(D))を出力する。
コンパレータ回路105の出力電圧は、復調回路106に入力される。復調回路106においては、上記変調信号発生回路107から出力される同期信号と、コンパレータ回路105からの出力信号との同期検出を図り、複数回検知を確認した場合に、出力回路108に検知信号(復調回路出力電圧:図7および図8における(F))を発する。尚、復調回路106に入力される上記同期信号は、上記発光素子駆動回路101に入力される変調信号と同じパルス幅およびパルス位置を有する信号である。出力回路108は、復調回路106から検知信号に応じて、物体の有無を示す信号を出力する。
このように、上記光パルス変調型物体検出回路は、変調信号発生回路107から出力される変調信号に基づいて発光素子102から光パルス信号を出力し、受光素子103にて受光された光パルス信号と上記変調信号との同期確認を行なうことによって、外光の影響を受けにくい物体検出を可能としている。
このような光パルス変調型物体検出回路を開示するものとしては、例えば、以下の特許文献1ないし4が挙げられる。また、特許文献5には、外乱光に対する遮光性を高めることで、外乱光の影響を低減した非変調型の光センサが開示されている。
特開平9−307137(公開日:1997年11月28日) 特開2003−240637(公開日:2003年8月27日) 実用新案登録第3105460号(登録日:2004年9月1日) 特開2005−249534(公開日:2005年9月15日) 特開平9−127256(公開日:1997年5月16日)
上記光パルス変調型物体検出回路を具備した物体検出装置は、変調した光パルスを使用しているため外部からの光の影響を受けにくいとの利点があり、その理由から、近年、種々の機器に搭載されている。搭載されている機器には、複写機等のOA機器などがあるが、使用される機器の環境によっては室内の照明が強く照射される場合がある。
また、近年室内で使用される照明には、その効率性およびチラツキ感の少なさから、インバータ駆動方式の蛍光灯が多く利用されている。インバータ駆動方式の蛍光灯はおよそ20KHz〜70KHzで駆動されている。
そのインバータ蛍光灯の光が、光パルス変調型物体検出装置の外乱光として入射し、蛍光灯の発光周期が光パルス変調型物体検出装置の変調信号光と同期した場合には、その検出精度を劣化させ、場合によっては誤動作することがある。このためより検出精度の高い検出装置が求められている。
図9は、上記従来の光パルス変調型物体検出回路において、外乱光の入力がある場合の各点の動作波形を示す。尚、図7および9においては、受光素子103へ入射される外乱光は(E)にて示す。
外乱光の入力がある場合には、(E)に示す波形の外乱光が発光素子102からの出力光(A)に重畳され、その結果、受光素子103への入力光は(B)に示す波形となる。
増幅回路104においては、受光素子103への入力光がその波形のまま増幅されるため、増幅回路出力電圧波形は(C)に示す波形となる。コンパレータ回路105においては、増幅回路出力電圧を内部の判定値と比較し、増幅回路出力電圧が上記判定値よりも多くなる期間でHighとなるコンパレータ出力電圧(D)を出力する。
コンパレータ出力電圧(D)においては、上記判定値と比較される増幅回路出力電圧(C)に同期信号の外乱光が重畳されているため、そのパルス信号が正常でないにもかかわらず、同期信号検知期間にHigh期間を有するコンパレータ出力信号が出力される虞がある。このため、以降の復調回路106においても複数回の同期検知が確認される虞がある。
上述のように、外乱光が入射している状態においては、正規の物体からの反射信号光あるいは透過光が、受光光として十分な検知レベルに到達していなくても、上記外乱光の影響によって検知されてしまう不都合が生じる。これにより、検出精度の低下、さらに環境が悪化した場合によっては誤動作につながる虞がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、外乱光による影響をさらに低減し、検出精度の高い物体検出回路を実現することにある。
本発明に係る物体検出回路は、上記課題を解決するために、インバータ駆動方式の蛍光灯から発生する外来光のパルス幅よりも広いパルス幅によりパルス変調された光を照射する発光素子と、被検出物体の有無に応じて上記発光素子からの出力パルス光を受光する受光素子と、上記受光素子にて検知されたパルス光が、上記発光素子からの出力パルス光であるか否かを判定する受光パルス判定部とを備え、上記受光パルス判定部は、上記受光素子にて検知されたパルス光のパルス幅が上記発光素子から照射されるパルス幅よりも狭いときに、上記受光素子によるパルス光の検知は上記外来光による誤検知であると判定することを特徴としている。
上記の構成によれば、上記受光素子によってパルス光が検知された場合、その検知光が上記発光素子からの出力パルス光を検知したものであるのか、あるいは、外乱光を誤検知したものであるのかが上記受光パルス判定部によって判定される。これにより、正規のパルス信号と外乱光との識別が可能となり、より精度の高い検出が可能になる。
そして、上記の構成によれば、上記受光素子にて検知されたパルス光のパルス幅が上記発光素子から照射されるパルス幅に一致する場合に、その検知光が上記発光素子からの出力パルス光を検知したものであると判定できる。一方、上記受光素子にて検知されたパルス光のパルス幅が上記発光素子から照射されるパルス幅に一致しない場合には、その検知光が外乱光を誤検知したものであると判定できる。
また、上記物体検出回路において、上記受光パルス判定部は、上記受光素子にて検知されたパルス光と基準クロック信号とを入力とするAND回路と、上記AND回路の出力におけるパルス数をカウントするカウンタ回路と、上記カウンタ回路においてカウントされたパルス数が所定数であるか否かに基づいて、上記受光素子によるパルス光の検知は上記外来光による誤検知であると判定する判定回路とを備えている構成とすることができる。
上記の構成によれば、上記AND回路における出力は、上記受光素子にて検知されたパルス幅期間内に含まれるクロック信号を示すものとなるため、上記カウンタ回路のカウント数は、上記受光素子にて検知されたパルス幅期間を基準クロックのクロック数で表したものとなる。このため、上記判定回路では、上記カウンタ回路においてカウントされたパルス数が所定数であるか否かに基づいて、上記発光素子からの出力パルス光を検知したものであるか否かを判定することができる。
また、上記物体検出回路において、上記受光パルス判定部は、上記受光素子にて検知されたパルス光の、所定期間内のパルス数に基づいて、上記受光素子によるパルス光の検知は上記外来光による誤検知であると判定する構成とすることができる。
上記の構成によれば、上記受光素子にて検知されたパルス光の、所定期間内のパルス数に基づいて、その検知光が上記発光素子からの出力パルス光を検知したものであると判定できる。例えば、本発明において想定する外乱光がインバータ蛍光灯の光である場合には、所定期間内に多くのパルスが検知されるため、上記受光素子にて検知されたパルス光のパルス数が所定数よりも多い場合には、その検知光が外乱光を誤検知したものであると判定できる。
また、上記物体検出回路において、上記受光パルス判定部は、上記受光素子にて検知されたパルス光の、所定期間内のパルス数をカウントするカウンタ回路と、上記カウンタ回路においてカウントされたパルス数が所定数であるか否かに基づいて、上記受光素子によるパルス光の検知は上記外来光による誤検知であると判定する判定回路とを備えている構成とすることができる。
上記の構成によれば、上記カウンタ回路のカウント数は、上記受光素子にて検知されたパルス光の、所定期間内のパルス数を表したものとなる。このため、上記判定回路では、上記カウンタ回路においてカウントされたパルス数が所定数であるか否かに基づいて、上記発光素子からの出力パルス光を検知したものであるか否かを判定することができる。
また、上記物体検出回路においては、上記発光素子を除く部分をモノリシック集積回路上に構成することができる。
上記の構成によれば、上記物体検出回路をより小型に構成することが可能となる。
また、上記物体検出回路を備えた物体検出装置においては、上記受光素子の前面に可視光カット手段を備えた構成とすることができる。
上記の構成によれば、外乱光となり易いインバータ蛍光灯の光の入力を低減することができ、正規の受光パルス光(通常は赤外光)との識別が容易になる。
本発明に係る物体検出回路は、以上のように、パルス変調された光を照射する発光素子と、被検出物体の有無に応じて上記発光素子からの出力パルス光を受光する受光素子と、上記受光素子にて検知されたパルス光が、上記発光素子からの出力パルス光であるか否かを判定する受光パルス判定部とを備えた構成である。
それゆえ、上記受光素子によってパルス光が検知された場合、その検知光が上記発光素子からの出力パルス光を検知したものであるのか、あるいは、外乱光を誤検知したものであるのかが上記受光パルス判定部によって判定される。これにより、正規のパルス信号と外乱光との識別が可能となり、より精度の高い検出が可能になるといった効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図3に基づいて説明すると以下の通りである。先ずは、本実施の形態1に係る物体検出回路の構成例を図1に示す。
図1に示す物体検出回路1は、光パルス変調型であり、発光素子駆動回路11、発光素子12、受光素子13、増幅回路14、コンパレータ回路15、パルス幅検知回路16、復調回路17、変調信号発生回路18、出力回路19を備えて構成されている。すなわち、物体検出回路1は、コンパレータ回路15と復調回路17との間にパルス幅検知回路16を設けられた点で、図7に示す物体検出回路100と相違している。また、パルス幅検知回路16には、変調信号発生回路18からクロック信号および同期信号が入力される。それ以外の構成は、図7に示す物体検出回路100と基本的に同一の構成である。
発光素子駆動回路11からコンパレータ回路15までの構成および動作は、図7に示す発光素子駆動回路101からコンパレータ回路105までの構成および動作と同じである。したがって、パルス幅検知回路16には、図8または図9に示すようなコンパレータ出力電圧(D)が入力される。
パルス幅検知回路16は、コンパレータ出力電圧(D)において検知パルスが発生している場合、そのパルス幅を検出することによって、上記検知パルスが、被検出物体の有無に応じて発光素子12からの出力パルス光を正常検知したものであるのか、あるいは外乱光による誤検知であるのかを判定する。
パルス幅検知回路16の構成例を図2に示す。また、図3(a)は、被検出物体の有無に応じて発光素子12からの出力パルス光を正常検知した場合の、パルス幅検知回路16における各点の動作波形を示す。
パルス幅検知回路16は、図2に示すように、AND回路21、カウンタ回路22および判定回路23を備えて構成されている。
AND回路21には、コンパレータ回路15の出力信号(図2および図3(a)における(G))と、変調信号発生回路18からのクロック信号(図2および図3(a)における(H))とが入力され、AND回路21の出力信号(図2および図3(a)における(J))はカウンタ回路22に入力される。カウンタ回路22は、変調信号発生回路18からの同期信号(図2および図3(a)における(I))が入力している期間、AND回路21の出力信号(J)において発生しているパルスのカウント動作を行う。すなわち、AND回路21の出力信号は、コンパレータ回路15の出力信号において発生しているパルスの、パルス幅に応じた数のクロックパルスを含むものとなるため、カウンタ回路22におけるカウント数は上記パルス幅を示すものとなる。
ここで、変調信号発生回路18からカウンタ回路22に入力される同期信号(I)は、発光素子駆動回路11に入力される変調信号と同一のパルス幅を有する信号である。また、変調信号発生回路18は内部に発振器を有しており、該発振器から出される基準クロック信号を所定数カウントすることで、変調信号および上記同期信号(I)のパルス幅を決定している。変調信号発生回路18からAND回路21に入力されるクロック信号は、この基準クロック信号である。
受光素子13が、被検出物体の有無に応じて発光素子12からの出力パルス光を正常検知している場合、コンパレータ出力信号(G)において発生しているパルスのパルス幅は、同期信号(I)におけるパルス幅と等しいものとなる。この場合、AND回路21の出力信号(J)において発生しているパルスのパルス数、すなわち、カウンタ回路22におけるカウント数は、発光素子駆動回路11に入力される変調信号に対応するクロック数と一致することになる。
判定回路23は、カウンタ回路22におけるカウント数が所望のカウント数か否かを判定(すなわち、コンパレータ出力信号(G)のパルス幅が所望の幅かどうかを判定)し、所望の数であれば、受光素子13において正常な出力パルス光が検知されたことを示すため、復調回路17への出力信号(K)においてパルスを発生させる。
復調回路17では、図7における復調回路106と同様に、変調信号発生回路18から出力される同期信号と、コンパレータ回路105からの出力信号との同期検出を図る。そして、出力信号(K)におけるパルスを複数回検知した場合に、出力回路19に対して、被検出物体の有無に応じて発光素子12からの出力パルス光を正常検知したことを示す検知信号を発する。
次に、図3(b)は、受光素子13で検知された入力光が外乱光である場合のパルス幅検知回路16における各点の動作波形を示す。
ここで、本実施の形態で想定される外乱光は、例えばインバータ駆動方式の蛍光灯の光である。また、変調信号発生回路18で生成される変調信号や同期信号のパルス幅は、上記インバータ蛍光灯の光において生じるパルスよりも広いパルス幅を有するように設定される。すなわち、受光素子13においてインバータ蛍光灯の光が外乱光として検出された時、その検出光におけるパルス幅は、発光素子12からの出力パルス光を正常検出した場合のパルス幅よりも狭いものとなる。
この場合、コンパレータ出力信号(G)のパルス幅は、変調信号発生回路18から入力される同期信号(I)のパルス幅よりも狭いため、AND回路21の出力信号(J)において発生しているパルスのパルス数、すなわち、カウンタ回路22におけるカウント数は、発光素子駆動回路11に入力される変調信号に対応するクロック数に満たないものとなる。その結果、判定回路23は、コンパレータ出力信号(G)のパルス幅が所望の幅でないと判定し、受光素子13に検知された光パルスは外乱光による誤検知であるとして、復調回路17への出力信号(K)においてパルスを発生させない。
これにより、その後段の復調回路17へのパルス信号入力がなされないため物体検知回路の信号出力がなされない。
上記の通り、物体検知回路において受光同期変調信号を検知する手段として、パルス幅を検知する回路を設けることにより、正規の同期信号と外乱光との識別が可能となり、より精度の高い検出が可能になる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について図4ないし図6に基づいて説明すると以下の通りである。先ずは、本実施の形態2に係る物体検出回路の構成例を図4に示す。
図4に示す物体検出回路2は、光パルス変調型であり、発光素子駆動回路11、発光素子12、受光素子13、増幅回路14、コンパレータ回路15、パルス数検知回路31、復調回路17、変調信号発生回路18、出力回路19を備えて構成されている。すなわち、物体検出回路2は、図1に示す物体検出回路1と比べ、パルス幅検知回路16に代えてパルス数検知回路31を備えた構成である。それ以外の構成は、図1に示す物体検出回路1と同一の構成であるので、以下では詳細な説明は省略する。
図4に示す物体検出回路2においても、発光素子駆動回路11からコンパレータ回路15までの構成および動作は、図7に示す発光素子駆動回路101からコンパレータ回路105までの構成および動作と同じである。したがって、パルス数検知回路31には、図8または図9に示すようなコンパレータ出力電圧(D)が入力される。
パルス数検知回路31は、コンパレータ出力電圧(D)において検知パルスが発生している場合、そのパルス数を検出することによって、上記検知パルスが、被検出物体の有無に応じて発光素子12からの出力パルス光を正常検知したものであるのか、あるいは外乱光による誤検知であるのかを判定する。
パルス幅検知回路16の構成例を図5に示す。また、図6(a)は、被検出物体の有無に応じて発光素子12からの出力パルス光を正常検知した場合の、パルス数検知回路31における各点の動作波形を示す。
パルス数検知回路31は、図5に示すように、カウンタ回路41および判定回路42を備えて構成されている。
カウンタ回路41には、コンパレータ回路15の出力信号(図5および図6(a)における(G))と、変調信号発生回路18からの同期信号(図2および図3(a)における(H))とが入力される。カウンタ回路22は、上記同期信号(H)が入力している期間、コンパレータ出力信号(G)において発生しているパルスのカウント動作を行い、そのカウント数を判定回路へ出力する。
受光素子13が、被検出物体の有無に応じて発光素子12からの出力パルス光を正常検知している場合、コンパレータ出力信号(G)において発生しているパルスは、同期信号(H)の入力期間(同期信号期間)内において1つのパルスを有する。
判定回路23は、カウンタ回路22におけるカウント数が所望のカウント数か否かを判定(すなわち、同期信号期間内におけるコンパレータ出力信号(G)のパルス数が所望の数かどうかを判定)し、所望の数(この場合は1)であれば、受光素子13において正常な出力パルス光が検知されたことを示すため、復調回路17への出力信号(I)においてパルスを発生させる。
次に、図6(b)は、受光素子13で検知された入力光が外乱光である場合のパルス数検知回路31における各点の動作波形を示す。
ここでも、本実施の形態で想定される外乱光は、例えばインバータ駆動方式の蛍光灯の光である。また、変調信号発生回路18で生成される変調信号や同期信号のパルス幅は、上記インバータ蛍光灯の光において生じるパルスが同期信号期間内に複数回含まれるように設定される。すなわち、受光素子13においてインバータ蛍光灯の光が外乱光として検出された時、その検出光におけるパルス数は、発光素子12からの出力パルス光を正常検出した場合のパルス数よりも多いものとなる。
一般的に、インバータの蛍光灯は20KHz〜70KHz程度の周波数で駆動されている。この場合の周期は14us〜50usである。上記パルス数検知回路31においてインバータ外乱光を複数回以上検知することにより正規の信号光との識別を確実に実施するには、正規の同期信号光のパルス幅を100us以上にすることが好適である。
受光素子13で検知された入力光が外乱光である場合、コンパレータ出力信号(G)のパルスは、同期信号期間内において複数のパルスを有する。その結果、判定回路23は、コンパレータ出力信号(G)のパルス数が所望の数でないと判定し、受光素子13に検知された光パルスは外乱光による誤検知であるとして、復調回路17への出力信号(I)においてパルスを発生させない。
これにより、その後段の復調回路17へのパルス信号入力がなされないため物体検知回路の信号出力がなされない。
上記の通り、物体検知回路において受光同期変調信号を検知する手段として、パルス数を検知する回路を設けることにより、正規の同期信号と外乱光との識別が可能となり、より精度の高い検出が可能になる。
尚、上記実施の形態1および2に示す物体検出回路は、発光素子を除きモノリシック集積回路上に構成することが可能である。これにより、上記物体検出回路を備えたフォトインタラプタや光電スイッチ等の物体検出装置では、より小型化された物体検出装置の提供が可能になる。
また、上記物体検出回路に可視光カットのフィルタあるいは樹脂パッケージを組み合わせることにより、よりインバータ外乱光の入射が減り、より精度の高い物体検出装置の提供が可能になる。
一般的にインバータ蛍光灯による外乱光は可視光、物体検出装置からの照射光は赤外光である。故に可視光カットフィルタあるいは可視光カット樹脂パッケージを物体検出装置の受光素子の前面に設けることによりインバータ外乱光の入力を低減することができ、正規の赤外信号光との識別が容易になる。
さらに、モノリシック上に構成した物体検出回路の上に、同じモノリシック上の可視光カットフィルタを構成することにより、物体検出回路をさらに小型化でき、より検出精度の高い物体検出装置の提供が可能になる。
本発明の一実施形態を示すものであり、実施の形態1に係る物体検出回路の要部構成を示すブロック図である。 上記物体検出回路におけるパルス幅検知回路の構成を示すブロック図である。 上記パルス幅検知回路における各点の動作波形を示す波形図であり、(a)は被検出物体の有無に応じて発光素子からの出力パルス光を正常検知した場合の波形図、(b)は受光素子で検知された入力光が外乱光である場合の波形図である。 本発明の他の実施形態を示すものであり、実施の形態2に係る物体検出回路の要部構成を示すブロック図である。 上記物体検出回路におけるパルス幅検知回路の構成を示すブロック図である。 上記パルス幅検知回路における各点の動作波形を示す波形図であり、(a)は被検出物体の有無に応じて発光素子からの出力パルス光を正常検知した場合の波形図、(b)は受光素子で検知された入力光が外乱光である場合の波形図である。 従来の物体検出回路の要部構成を示すブロック図である。 上記従来の物体検出回路において、被検出物体の有無に応じて発光素子からの出力パルス光を正常検知した場合の動作波形を示す波形図である。 上記従来の物体検出回路において、受光素子で検知された入力光が外乱光である場合の動作波形を示す波形図である。
符号の説明
1,2 物体検出回路
11 発光素子駆動回路
12 発光素子
13 受光素子
14 増幅回路
15 コンパレータ回路
16 パルス幅検知回路(受光パルス判定部)
17 復調回路
18 変調信号発生回路
19 出力回路
21 AND回路
22 カウンタ回路
23 判定回路
31 パルス数検知回路(受光パルス判定部)
41 カウンタ回路
42 判定回路

Claims (8)

  1. インバータ駆動方式の蛍光灯から発生する外来光のパルス幅よりも広いパルス幅によりパルス変調された光を照射する発光素子と、
    被検出物体の有無に応じて上記発光素子からの出力パルス光を受光する受光素子と、
    上記受光素子にて検知されたパルス光が、上記発光素子からの出力パルス光であるか否かを判定する受光パルス判定部とを備え
    上記受光パルス判定部は、上記受光素子にて検知されたパルス光のパルス幅が上記発光素子から照射されるパルス幅よりも狭いときに、上記受光素子によるパルス光の検知は上記外来光による誤検知であると判定することを特徴とする物体検出回路。
  2. 上記受光パルス判定部は、
    上記受光素子にて検知されたパルス光と基準クロック信号とを入力とするAND回路と、
    上記AND回路の出力におけるパルス数をカウントするカウンタ回路と、
    上記カウンタ回路においてカウントされたパルス数が所定数であるか否かに基づいて、上記受光素子によるパルス光の検知は上記外来光による誤検知であると判定する判定回路とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の物体検出回路。
  3. 上記受光パルス判定部は、上記受光素子にて検知されたパルス光の、所定期間内のパルス数に基づいて、上記受光素子によるパルス光の検知は上記外来光による誤検知であると判定することを特徴とする請求項1に記載の物体検出回路。
  4. 上記受光パルス判定部は、
    上記受光素子にて検知されたパルス光の、所定期間内のパルス数をカウントするカウンタ回路と、
    上記カウンタ回路においてカウントされたパルス数が所定数であるか否かに基づいて、上記受光素子によるパルス光の検知は上記外来光による誤検知であると判定する判定回路とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の物体検出回路。
  5. 上記発光素子を除く部分をモノリシック集積回路上に構成したことを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載の物体検出回路。
  6. 上記請求項1ないし5の何れか一項に記載の物体検出回路を備えたことを特徴とする物体検出装置。
  7. 上記受光素子の前面に可視光カット手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の物体検出装置。
  8. 上記請求項5に記載の物体検出回路を備えており、
    上記受光素子の前面に、可視光カット手段を同一のモノリシック集積回路上に設けたことを特徴とする物体検出装置。
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