JP2013210314A - 物体検出装置、物体検出方法、物体検出用プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents

物体検出装置、物体検出方法、物体検出用プログラム及び情報記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】外光の入射の有無を確実に判断して検出対象物の有無を正確に判定することが可能な物体検出装置を提供する。
【解決手段】発光部1と、発光部1から発光された赤外光IRが手Hに反射した反射光Rを受光する受光部2と、を備える近接センサSにおいて、発光部1における発光強度を時系列的に変化させて赤外光IRを発光させ、受光部2における受光レベルの変化が発光強度の変化に対応しているか否かを検出し、受光レベルの変化が発光強度の変化に対応していないと検出されたとき、反射光R以外の外光を受光部2が受光していると判定する。そして、この判定結果に基づいて手Hの有無を判定する。
【選択図】図2

Description

本願は、物体検出装置、物体検出方法、物体検出用プログラム及び情報記録媒体の技術分野に属する。より詳細には、発光部と受光部とを備えて検出対象物たる物体を検出する物体検出装置及び物体検出方法、並びに当該物体検出装置用のプログラム及び当該プログラムが記録された情報記録媒体の技術分野に属する。
例えば車両に搭載されている車載装置を操作する場合、車内が広くないことや運転上の安全等を考慮して、人の手の動きを赤外線センサ等のいわゆる近接センサにより検出し、当該検出した内容に応じて車載装置を制御することが行われている。この場合の車載装置としては、例えばナビゲーション装置やオーディオ装置などが挙げられる。
一方従来の近接センサの構成の一例として、発光部から例えば赤外光等の光を出射し、その出射された光が人の手によって反射された反射光を受光部において受光することにより、人の手の有無を検出する構成とされているものがある。
他方、車載装置が搭載されている車両の場合、その車載装置に備えられた上記受光部に対しては、人の手からの反射光の他に、太陽光や明るい街灯からの光等の外光が入射する場合がある。そしてこの場合、入射する外光のレベルによっては、その外光の受光部への入射により、人の手がないにも拘わらず人の手があると判定される場合がある。そしてこの場合には、上記車載装置の誤動作に繋がるという問題点があった。
そこで、この問題点を解決するための一手法として、従来、下記特許文献1に開示されている技術が開発されている。特許文献1に開示されている技術では、上記受光部とは別に設けられた照度センサにより上記外光のレベルを検出し、検出された外光のレベルが所定の照度閾値以上であった場合には近接センサ自体の機能をオフとする構成とされている。
特開2010−199706号公報(第2図、第13A図及び第13B図等)
しかしながら特許文献1に記載されている技術では、外光のレベルが上記照度閾値以上であった場合に一律に近接センサが機能しなくなる構成であるため、例えば強い太陽光が車内に差し込むような場合には近接センサが長時間に渡って機能せず、結果として車載装置の操作ができなくなるという問題点があった。一方、上述したような太陽光が差し込むような状況は、例えば晴れた日の車両の運行中には頻繁に生じ得る状況であり、このようなときに車載装置の操作ができなくなるのは不便であり、また安全運行上の問題も生じ得ると考えられる。
そこで、本願は上記の各問題点に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、外光の入射の有無を確実に判断して検出対象物の有無を正確に判定することが可能な物体検出装置及び物体検出方法、並びに当該物体検出装置用のプログラム及び当該プログラムが記録された情報記録媒体を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、発光部と、当該発光部から発光された光が検出対象物に反射した反射光を受光する受光部と、を備える物体検出装置において、前記発光部における発光強度を時系列的に変化させて当該発光部を発光させる発光部駆動手段と、前記受光部における受光レベルの変化が前記発光強度の変化に対応しているか否かを検出する検出手段と、前記受光レベルの変化が前記発光強度の変化に対応していないと検出されたとき、前記反射光以外の雑音光を前記受光部が受光していると判定する雑音光判定手段と、前記雑音光判定手段による判定結果に基づいて、前記検出対象物の有無を判定する有無判定手段と、を備える。
上記の課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、発光部と、当該発光部から発光された光が検出対象物に反射した反射光を受光する受光部と、を備える物体検出装置において実行される物体検出方法において、前記発光部における発光強度を時系列的に変化させて当該発光部を発光させる発光工程と、前記受光部における受光レベルの変化が前記発光強度の変化に対応しているか否かを検出する検出工程と、前記受光レベルの変化が前記発光強度の変化に対応していないと検出されたとき、前記反射光以外の雑音光を前記受光部が受光していると判定する雑音光判定工程と、前記雑音光判定工程における判定結果に基づいて、前記検出対象物の有無を判定する有無判定工程と、を含む。
上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、発光部と、当該発光部から発光された光が検出対象物に反射した反射光を受光する受光部と、を備える物体検出装置に含まれるコンピュータを、前記発光部における発光強度を時系列的に変化させて当該発光部を発光させる発光部駆動手段、前記受光部における受光レベルの変化が前記発光強度の変化に対応しているか否かを検出する検出手段、前記受光レベルの変化が前記発光強度の変化に対応していないと検出されたとき、前記反射光以外の雑音光を前記受光部が受光していると判定する雑音光判定手段、及び、前記雑音光判定手段による判定結果に基づいて、前記検出対象物の有無を判定する有無判定手段、として機能させる。
上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の物体検出用プログラムが請求項6に記載のコンピュータにより読み取り可能に記録されている。
実施形態に係る物体検出装置の概要構成を示すブロック図である。 実施例に係る近接センサの概要構成を示すブロック図等であり、(a)は当該ブロック図であり、(b)は検出範囲を例示する図である。 実施例に係る検出処理を説明する図である。 実施例に係る検出処理を示すフローチャートである。 第1変形例に係る検出処理を示すフローチャートである。 第2実施例に係る検出処理を説明する図である。
次に、本願を実施するための形態について、図1を用いて説明する。なお図1は実施形態に係る物体検出装置の概要構成を示すブロック図である。
図1に示すように、実施形態に係る物体検出装置Sは、発光部1と、発光部1から発光された例えば赤外光等の光IRが検出対象物Hに反射した反射光Rを受光する受光部2と、を備える物体検出装置Sであり、上記発光部1及び受光部2の他に、発光部駆動手段5と、検出手段10と、雑音光判定手段11と、有無判定手段12と、により構成されている。
この構成において発光部駆動手段5は、発光部1における発光強度を時系列的に変化させて発光部1を発光させる。
一方検出手段10は、受光部2における受光レベルの変化が発光部1における発光強度の変化に対応しているか否かを検出し、その検出結果を雑音光判定手段11に出力する。
そして雑音光判定手段11は、受光部2における受光レベルの変化が発光部1における発光強度の変化に対応していないと検出されたとき、反射光R以外の雑音光を受光部2が受光していると判定する。この時の雑音光とは、例えば太陽光や強度の強い街灯からの光等である。
これにより有無判定手段12は、雑音光判定手段11による判定結果に基づいて、検出対象物Hの有無を判定する。
以上説明したように、実施形態に係る物体検出装置Sの処理によれば、受光部2における受光レベルの変化が発光部1における発光強度の時系列的な変化に対応していないと検出されたときに受光部2が雑音光を受光していると判定し、その判定結果に基づいて検出対象物Hの有無を判定するので、反射光R以外の雑音光が入射する状況を除外して検出対象物Hの有無を正確に判定することができる。
次に、上述した実施形態に対応する具体的な実施例について、図2乃至図4を用いて説明する。なお以下に説明する実施例は、赤外光を用いて検出対象物Hとしての人の手の存在を検出する近接センサに対して実施形態を適用した場合の実施例である。
また、図2は実施例に係る近接センサの概要構成を示すブロック図等であり、図3は実施例に係る検出処理を説明する図であり、図4は実施例に係る検出処理を示すフローチャートである。このとき図2では、図1に示した実施形態に係る物体検出装置Sにおける各構成部材に対応する実施例の構成部材それぞれについて、当該物体検出装置Sにおける各構成部材と同一の部材番号を用いている。
図2(a)に示すように、実施例に係る近接センサSは、検出対象物Hとしての人の手Hを赤外光IRにより検出する近接センサである。具体的に実施例に係る近接センサSは、後述するパルス状の駆動電流Iにより駆動され、検出用の赤外光IRを出射する発光部1と、発光部1から出射された赤外光IRが手Hにより反射された反射光R(言うまでもなく赤外光である)を受光する受光部2と、発光部1及び受光部2を駆動すると共に実施例に係る外光の有無を判定する処理等を行うセンサドライバDと、実施例に係る近接センサSとしての手Hの有無の検出結果に対応した例えば所定のコマンドを出力する実施形態に係る有無判定手段12の一例としてのCPU12と、により構成されている。またセンサドライバDは、上記駆動電流Iを生成して発光部1に出力してこれを駆動する駆動部5と、受光部2からの出力信号に基づいて当該受光部2における反射光R及び後述する外光における赤外光の受光レベルを検出する検出部10と、検出部10における検出結果に基づいて実施例に係る外光の有無を判定する外光判定部11と、により構成されている。このとき、駆動部5が実施形態に係る発光部駆動手段5の一例を構成し、検出部10が実施形態に係る検出手段10の一例を構成し、外光判定部11が実施形態に係る雑音光判定手段11の一例を構成する。更に実施例に係る外光とは、例えば、上述したような太陽光や強度の強い街灯からの光等である。
この構成において発光部1と受光部2とは、具体的には図2(b)に示すように、平面状の基台B上に配置されている。この配置による発光部1と受光部2により、近接センサSとしての検出領域Aが形成される。このときセンサドライバDは、後述する処理により赤外線IRを発光部1から出射させ、手Hにより反射された反射光Rを受光部2により受光させる。これにより、赤外光IRとしての検出領域A内に、検出すべき手Hが存在するか否かを検出する。具体的にセンサドライバDは、受光部2において後述する閾値レベルより強いレベルの反射光Rが受光されていることが検出されたとき、検出領域Aにおいて手Hの存在が検出されることを示す検出信号をCPU12に出力する。これによりCPU12は、当該検出信号に基づき、検出された手Hに対応する例えばコマンドを出力する。ここで実施例に係る上記閾値レベルは、当該閾値レベル以上のレベルの反射光Rが受光部2において受光されたとき、その結果が出力されたCPU12において手Hが検出範囲A内に存在していると判定する既定の閾値レベルである。この閾値レベルは従来の近接センサと同様の決め方により決定されている。閾値レベルとしての具体的な値は、例えば発光部1における通常の発光強度や受光部2としての感度等、或いは実施例に係る近接センサSの使用状態において想定される周囲環境等に基づいて予め設定されている。そして、当該閾値レベルを示すデータは、例えばCPU12の図示しないROM等に不揮発性に予め記憶されており、必要に応じてセンサドライバDにより読み出されて用いられる。
次に、実施例に係る近接センサSにおける検出処理について、具体的に図2乃至図4を用いて説明する。
始めに、実施例に係る外光の有無の判定処理及び手Hの存在の検出処理について、図3を用いて纏めて説明する。
上述したようにセンサドライバDは、その時点で当該センサドライバD内の図示しないRAM等に設定されている閾値レベルTHより強いレベルの反射光Rが受光部2において受光されていることが検出されたとき(図3下段参照)、検出領域Aにおいて手Hの存在が検出されることを示す検出信号をCPU12に出力する。このときセンサドライバDの駆動部5は、図3上段に例示するように、パルス状の駆動電流Iを生成して発光部1に出力する。そして発光部1は、当該駆動電流Iのパルス間隔で当該駆動電流Iのパルス幅に対応する時間だけ、当該パルスのレベルに相当する強度の赤外光IRを出射する。
ここで実施例に係る駆動部5は例えば、二パルスごとにレベルの低いパルスを一つ入れたパルス状の駆動電流Iを生成して発光部1に出力する。図3上段に例示する場合に駆動部5は、レベルが「L1」であるパルスP1及びP2を連続させた後、レベルがL1より低い「L2」であるパルスP3を一つ入れ、その後再びレベルがL1であるパルスP4及びP5を後続させることを繰り返すパルス状の駆動電流Iを生成する。なおこの場合のパルス間隔は例えば10ミリ秒程度であり、パルス幅は、それぞれのパルスPについて200マイクロ秒程度である。またレベルL1は、外光がない状態で閾値レベルTHにより反射光Rの受光部2における受光の有無を検出する場合において、当該反射光Rの受光部2における受光レベルが閾値レベルTHを越える程度の赤外光IRの発光強度が得られるレベルである。これに対してレベルL2は、外光がない状態でも反射光Rの受光部2における受光レベルが閾値レベルTHを越えない程度の赤外光IRの発光強度が得られるレベルである。なおこのレベルL2がゼロ、即ち図3上段に例示する場合のパルスP3を欠落させるように構成することもできる。
そして、図3上段に例示するようなパルス状の駆動電流Iにより発光部1を駆動して赤外光IRを発光させた場合、例えば強い外光が受光部2において受光されるような状況であると、当該受光部2では図3中段に例示するように当該外光における赤外光が検出されることになり、その時系列的な変化は、図3上段に例示する駆動電流Iにおける時系列的な変化とは全く異なる態様(通常は略一定)となる。これに対し、上記外光が受光部2において受光されないで反射光Rのみが受光される状況である場合、当該受光部2における受光レベルの時系列的な変化は、図3上段に例示する駆動電流Iにおける時系列的な変化と同様の態様(即ち、パルスP3に対応するタイミングで受光レベルが閾値レベルTH未満となる態様)となる。そこで実施例に係る近接センサSでは、発光部1を図3上段に例示するパルス状の駆動電流Iにより駆動した場合の受光部2における受光レベルの時系列的な変化の態様を検出することにより、受光部2において外光が受光される状態であるか否か、即ち、手Hの存在の判定において外光の影響があるか否かを判定する。また、当該受光レベルの時系列的な変化の態様が駆動電流IにおけるパルスPの時系列的な変化と同様の態様であり、且つその受光レベルが閾値レベルTHを越えている場合には、実施例に係る検出領域A内に手Hが存在していると判定する。
次に、実施例に係る検出処理について、具体的に図4を用いて説明する。
実施例に係る検出処理においてセンサドライバDは、図4に示すように、先ず近接センサSの電源がオンとされたか否かを監視する(ステップS1)。ステップS1の監視において電源がオンとされない場合(ステップS1;NO)、センサドライバDはそのまま監視を継続する。一方ステップS1の監視において電源がオンとされた場合(ステップS1;YES)、センサドライバDは発光部1及び受光部2を駆動する(ステップS2)。このとき上述したように発光部1は、センサドライバDからのパルス状の駆動電流I(図3上段参照)により、当該駆動電流Iにおけるパルス周期に対応した間隔で断続的に赤外光IRを発光する。
次にセンサドライバDは、受光部2における反射光Rの受光の有無を検出する際の閾値としての閾値レベルTHを設定する(ステップS3)。
次にセンサドライバDは、パルス状の駆動電流IにおけるパルスPの間の期間においては発光部1からの発光を待機させ(ステップS4)、その後駆動部5は、駆動電流IのレベルL1に対応する発光パワーで発光部1を発光させる(ステップS5)。図3に例示する場合は、パルスP1及びP2に対応するタイミングで二回発光させることになる。これにより検出部10は、当該発光部1の発光に対応する反射光Rを受光してその受光レベルを検出する。そしてセンサドライバDは、当該受光レベルが閾値レベルTHを越えているか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6の判定において受光レベルが閾値レベルTHを越えていない場合(ステップS6;NO)、センサドライバDは上記ステップS4に戻って上述して来た処理を繰り返す。
一方ステップS6の判定において受光レベルが閾値レベルTHを越えている場合(ステップS6;YES)、次にセンサドライバDの駆動部5は、今度は駆動電流IのレベルL2に対応する発光パワーで発光部1を一回発光させる(ステップS7)。これにより検出部10は、当該発光部1の発光に対応する反射光Rを受光してその受光レベルを検出する。そしてセンサドライバDは、当該受光レベルが閾値レベルTHを越えているか否かを判定する(ステップS8)。ステップS8の判定において受光レベルが閾値レベルTHを越えていない場合(ステップS8;NO)、センサドライバDはその旨をCPU12に出力する。これにより、結果的に受光部2における受光レベルの時系列的な変化が駆動電流IにおけるパルスPのレベルの時系列的な変化と同様の態様であることになり、よって受光部2において外光が受光されておらず且つ閾値レベルTH以上の反射光Rが受光されていることになるので、CPU12は手Hが検出範囲Aの中に存在していると判定し(ステップS10)、当該手Hが存在することに予め対応付けられている所定のコマンドを出力する等の処理を行う。その後CPU12及びセンサドライバDは後述するステップS11の処理に移行する。
一方、ステップS8の判定において受光レベルが閾値レベルTHを越えている場合(ステップS8;YES)、センサドライバDはその旨をCPU12に出力する。これによりCPU12は、受光部2における受光レベルの時系列的な変化が駆動電流IにおけるパルスPのレベルの時系列的な変化と異なる態様であることになるので、受光部2において外光が受光されていると判定する(ステップS9。図3中段参照)。
その後センサドライバDは、近接センサSの電源がオフとされたか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11の判定において電源がオフとされない場合(ステップS11;NO)、センサドライバDは上記ステップS4の処理に移行する。一方ステップS11の判定において電源がオフとされた場合(ステップS11;YES)、センサドライバD及びCPU12は実施例に係る検出処理を終了する。
以上説明したように、実施例に係る検出処理によれば、受光部2における受光レベルの変化が発光部1における発光パワーの時系列的な変化に対応していないと検出されたときに受光部2が外光を受光していると判定し(図4ステップS8;YES、ステップS9参照)、その判定結果に基づいて手Hの検出範囲A内における存在の有無を判定するので、反射光R以外の外光が入射する状況を除外して手Hの有無を正確に判定することができる。
また、受光レベルの変化が発光パワーの変化に対応しているとき外光を受光していないと判定し(図3ステップS8;NO参照)、当該外光を受光していない場合において、閾値レベルTH以上の反射光Rが受光されたとき(図3ステップS6;YES参照)手Hが検出範囲A内に存在すると判定するので(図4ステップS10参照)、外光が入射する状況を確実に除外して手Hの有無を判定することができる。
更に、発光部1がパルス状の駆動電流Iにより駆動され、発光パワーの時系列的な変化が、手Hの検出が可能なレベルL1に対応する発光パワーから、それより弱いレベルL2に対応する発光パワーへの変化であるので、パルスPのパルス間隔に対応した時間間隔で発光パワーを変化させることで、迅速且つより確実に外光受光の有無を検出すると共に、手Hの有無をより正確に検出することができる。
更にまた、発光強度の時系列的な変化がレベルL1に対応する発光パワーからレベルL2に対応する発光パワーへの変化を繰り返す変化であるので、より確実に雑音光の受光を検出することができる。
なお、上述した実施例においては、レベルL1の駆動電流Iに対応する発光パワーにより発光部1を発光させた(図4ステップS5参照)後にレベルL2の駆動電流Iに対応する発光パワーで発光部1を一回発光させ(図4ステップS7参照)、この一段階の発光パワーの変化に対した一段階の受光レベルの変化が検出されたとき(図4ステップS6;YES及びステップS8;NO参照)外光を受光していないと判定した。しかしながらこれ以外に、例えば、駆動電流IのレベルをレベルL1→レベルL2→レベルL1と二段階に変更して発光部1を発光させ(図3参照)、この二段階の発光パワーの変化に対した二段階の受光レベルの変化が検出されたときに初めて(換言すれば、レベルL2からレベルL1に戻った駆動電流Iの変化に対応した受光レベルの変化までが検出されたときに初めて)、外光を受光していないと判定するように構成してもよい。この場合は、正確性及び確実性を向上させて、外光の有無を判定することができることになる。
[変形例]
次に、実施形態に係る変形例について、図5及び図6を用いて説明する。なお図5は第1変形例に係る検出処理を示すフローチャートであり、図6は第2変形例に係る検出処理を説明する図である。
(I)第1変形例
先ず、実施形態に係る第1変形例について図5を用いて説明する。なお、第1変形例に係るハードウェア的な構成は、基本的には実施例に係る近接センサSと同様であるので、以下の説明では、実施例に係る近接センサSと同様の部材については同様の部材番号を用いる。また図5において、実施例に係る図4に示すフローチャートと同様の処理については同様のステップ番号を付して、細部の説明は省略する。
上述した実施例においては、駆動電流IにおけるパルスPそれぞれに着目して外光の有無判定を行った(図4ステップS5乃至S9参照)。これに対し第1変形例に係る検出処理では、一定の時間内におけるパルスPの一連の変化全体(即ち、受光パターン)を比較して外光の有無判定を行う。
即ち第1変形例に係る検出処理においてセンサドライバDは、図5に示すように、先ず実施例と同様のステップS1乃至S5の処理及びステップS7の処理を実行する。このときセンサドライバDは、ステップS5において赤外光IRが出射されたタイミングの受光部2における受光レベル、及びステップS7において赤外光IRが出射されたタイミングの受光部2における受光レベルを、それぞれ図示しないRAM等に一時的に記憶させておく。
次にセンサドライバDは、ステップS5の処理及びステップS7の処理に対応して記憶されている受光レベルの時系列的な変化(受光パターン)が、ステップS5の処理及びステップS7の処理において発光部1を発光させる際に用いられた駆動電流Iの時系列的な変化(即ち、レベルL1→レベルL2の変化)に対応しているか否かを判定する(ステップS15)。ステップS15の判定において、受光パターンが駆動電流Iの時系列的な変化に対応していない場合(ステップS15;NO)、センサドライバDはその旨をCPU12に出力する。これによりCPU12は、実施例と同様のステップS9の処理を実行し、その後CPU12及びセンサドライバDは実施例と同様のステップS11の処理に移行する。
これに対し、ステップS15の判定において、受光パターンが駆動電流Iの時系列的な変化に対応している場合(ステップS15;YES)、センサドライバDは、受光レベルが閾値レベルTHを越えているか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6の判定において受光レベルが閾値レベルTHを越えていない場合(ステップS6;NO)、センサドライバDは上記ステップS4に戻って上述して来た処理を繰り返す。一方、ステップS6の判定において受光レベルが閾値レベルTHを越えている場合(ステップS6;YES)、センサドライバDはその旨をCPU12出力する。これによりCPU12は、結果的に受光部2における受光パターンが駆動電流IにおけるパルスPのレベルの時系列的な変化と同様の態様であることになるので、手Hが検出範囲Aの中に存在していると判定し(ステップS10)、当該手Hが存在することに予め対応付けられている所定のコマンドを出力する等の処理を行う。その後CPU12及びセンサドライバDは実施例と同様のステップS11の処理に移行する。
以上説明した第1変形例に係る検出処理によっても、実施例に係る検出処理と同様の作用効果を奏することができる。
(II)第2変形例
最後に、実施形態に係る第2変形例について図6を用いて説明する。なお、第2変形例に係るハードウェア的な構成も、基本的には実施例に係る近接センサSと同様であるので、以下の説明では、実施例に係る近接センサSと同様の部材については同様の部材番号を用いる。また図6において、実施例に係る図3に示す検出処理と同様の部材については同様の部材番号を付して、細部の説明は省略する。
上述した実施例においては、パルス状の駆動電流Iを用いて発光部1を駆動する場合について説明した。これに対して、受光部2において外光を受光した場合における一般的な受光パターンとは異なる時系列的な変化をする駆動電流Iであれば、実施例の如きパルス状の駆動電流Iに限らず、本願を適用することができる。
即ち、図6上段に示すように、そのピーク値が例えばサイン波状に変化する駆動電流Iを用いる場合であっても、外光が受光部2において受光されている場合の受光パターンは、図6中段に例示するように当該サイン波とは異なる時系列的な(略一定の)態様となる。これに対して外光が受光部2において受光されていない場合の受光パターンは、図6下段に例示するように当該サイン波と同様の時系列的な態様となる。よってこれらの差に基づき、上記第1変形例と同様の受光パターンとしての比較を用いれば、受光部2における外光の受光の有無、及びそれに対応した手Hの存在の有無の検出が可能となることになる。
以上説明した第2変形例に係る検出処理によっても、実施例に係る検出処理と同様の作用効果を奏することができる。
なお上述した実施形態、実施例及び各変形例では、図4又は図5にそれぞれフローチャートを示す検出処理がセンサドライバDにより実行される場合について説明したが、これ以外に、当該各検出処理をCPU12においてそれぞれ実行するように構成することもできる。
また上述した実施形態及び実施例では、検出対象物Hが人の手Hである場合について説明したが、検出対象物Hとしては手Hに限らず、赤外光IRを反射可能な物体であれば、どのような物でも検出範囲A内におけるその存在を判別することができる。
更に上述した実施形態及び実施例では、車載装置を制御するための近接センサSに対して本願を適用した場合について説明したが、これ以外に、一般家庭の照明のオン/オフや明るさを制御するための赤外線式等の非接触式のスイッチによる手Hの存在の検出に、本願を適用することもできる。この場合には、発光部の発光に用いられる駆動電流の時系列的な変化の態様と、受光部において受光される受光パターンとを比較することにより、当該受光部における外光の受光の有無、及びそれに対応した手Hの存在の有無の検出が可能となる。
更にまた、図4又は図5に示したフローチャートに相当するプログラムを、フレキシブルディスク又はハードディスク等の記録媒体に記録しておき、或いはインターネット等のネットワークを介して取得しておき、これを汎用のマイクロコンピュータ等に読み出して実行することにより、当該マイクロコンピュータ等を実施例に係るセンサドライバD及びCPU12として機能させることも可能である。
1 発光部
2 受光部
5 発光部駆動手段(駆動部)
10 検出手段(検出部)
11 雑音光判定手段(外光判定部)
12 有無判定手段(CPU)
D センサドライバ
H 検出対象物(手)
S 物体検出装置(近接センサ)
A 検出領域
IR 赤外光
R 反射光

Claims (7)

  1. 発光部と、当該発光部から発光された光が検出対象物に反射した反射光を受光する受光部と、を備える物体検出装置において、
    前記発光部における発光強度を時系列的に変化させて当該発光部を発光させる発光部駆動手段と、
    前記受光部における受光レベルの変化が前記発光強度の変化に対応しているか否かを検出する検出手段と、
    前記受光レベルの変化が前記発光強度の変化に対応していないと検出されたとき、前記反射光以外の雑音光を前記受光部が受光していると判定する雑音光判定手段と、
    前記雑音光判定手段による判定結果に基づいて、前記検出対象物の有無を判定する有無判定手段と、
    を備えることを特徴とする物体検出装置。
  2. 請求項1に記載の物体検出装置において、
    前記雑音光判定手段は、前記受光レベルの変化が前記発光強度の変化に対応していると検出されたとき、前記受光部が前記雑音光を受光していないと判定し、
    前記有無判定手段は、前記受光部が前記雑音光を受光していない場合において、前記反射光の受光の有無を前記受光部において検出するための予め設定された閾値レベル以上の前記反射光が受光されたとき、前記検出対象物があると判定することを特徴とする物体検出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の物体検出装置において、
    前記発光部は、前記発光強度に対応したレベルを有するパルス状の駆動信号による駆動される発光部であり、
    前記発光強度の時系列的な変化は、前記検出対象物の検出が可能な第1の発光強度から、当該第1の発光強度より弱い第2の発光強度への変化であることを特徴とする物体検出装置。
  4. 請求項3に記載の物体検出装置において、
    前記発光強度の時系列的な変化は、前記第1の発光強度から前記第2の発光強度への変化を一単位として、予め設定された回数だけ当該単位を繰り返す変化であることを特徴とする物体検出装置。
  5. 発光部と、当該発光部から発光された光が検出対象物に反射した反射光を受光する受光部と、を備える物体検出装置において実行される物体検出方法において、
    前記発光部における発光強度を時系列的に変化させて当該発光部を発光させる発光工程と、
    前記受光部における受光レベルの変化が前記発光強度の変化に対応しているか否かを検出する検出工程と、
    前記受光レベルの変化が前記発光強度の変化に対応していないと検出されたとき、前記反射光以外の雑音光を前記受光部が受光していると判定する雑音光判定工程と、
    前記雑音光判定工程における判定結果に基づいて、前記検出対象物の有無を判定する有無判定工程と、
    を含むことを特徴とする物体検出方法。
  6. 発光部と、当該発光部から発光された光が検出対象物に反射した反射光を受光する受光部と、を備える物体検出装置に含まれるコンピュータを、
    前記発光部における発光強度を時系列的に変化させて当該発光部を発光させる発光部駆動手段、
    前記受光部における受光レベルの変化が前記発光強度の変化に対応しているか否かを検出する検出手段、
    前記受光レベルの変化が前記発光強度の変化に対応していないと検出されたとき、前記反射光以外の雑音光を前記受光部が受光していると判定する雑音光判定手段、及び、
    前記雑音光判定手段による判定結果に基づいて、前記検出対象物の有無を判定する有無判定手段、
    として機能させることを特徴とする物体検出用プログラム。
  7. 請求項6に記載の物体検出用プログラムが請求項6に記載のコンピュータにより読み取り可能に記録されていることを特徴とする情報記録媒体。
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