JP2006288958A - コイン通過検出センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 不正光源を差し込まれるような不正操作に感応せず、コイン通過路を正常にコインが通過したときにのみ、コインの通過を示す出力信号を出力するコイン通過検出センサを提供する。
【解決手段】 コイン通過路4を挟んで投光部6及び受光部7が互いに対向して配置される。そして投光部6をパルス点灯駆動すると共に、受光部7が光電変換して生成する信号から高周波成分を抽出し、該高周波成分からパルス点灯周波数に同期する信号を検出する。この検出信号がパルス点灯周波数に同期して複数回連続的に検出された場合に、受光部7が投光部6からの光を正常受光したことを示す出力信号S1,S2を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コイン通過を検出するコイン通過検出センサに関する。
スロットマシン等の遊技機においてコイン投入口から投入されるコイン(被検物体)は、コイン投入口の内側のコイン通過路に設けられたコイン通過検出センサによって検出され、コイン通過路をコインが通過したことが検出された場合に遊技機の内部メモリで管理されるコイン投入枚数がカウントアップされるように構成されている。
例えば従来の光透過型コイン通過検出装置100は図9に示すような構成を有している。即ち、従来のコイン通過検出装置100は、投入されたコイン9が通過するコイン通過路104に沿って2個のコイン通過検出センサ110,120が設けられた構成を有し、それぞれのコイン通過検出センサ110,120が、コイン通過路104を挟んで互いに対向して配置される投光部116及び受光部117を備えている。投光部116は直流電源に接続され、常時一定の光をコイン通過路104に向けて出射する。そして受光部117は投光部116から出射される光の入光及び遮光に応答してコイン通過路104をコイン9が通過したことを示す出力信号を生成する。
コイン通過路104を正常にコイン9が通過する場合、コイン通過検出センサ110及び120のそれぞれから出力される出力信号S1,S2は図10に示すようになる。即ち、各コイン通過検出センサ110,120は、コイン通過の前後で受光部117が投光部116からの光を良好に受光する状態となり、受光部117からの出力信号S1,S2はLレベルとなる。そしてコイン9がコイン通過路104を正常に通過すると、まず上流側に配置されたコイン通過検出センサ110の受光部117が遮光された状態となり、続いて下流側に配置されたコイン検出センサ120の受光部117が遮光された状態となる。したがって、各受光部117からの出力信号S1,S2はコイン9が通過する順に一時的にHレベルとなる。
そして従来は、コイン通過検出装置100の後段に設けられる判定回路において、例えば出力信号S1がLレベルからHレベルに遷移してから所定時間経過後に出力信号S2がLレベルからHレベルに遷移した場合に、正常なコイン投入があったものとみなしてコインの投入枚数をカウントアップするように構成されている。
特開平8−24434号公報 特開平6−63244号公報
ところで、上述した従来の光透過型コイン通過検出装置100の場合、遊技機の利用者によって比較的簡単にコイン投入の不正操作が行われるという問題がある。例えば図11に示す如く、遮光性材で形成された基板91の表面にLED等の光源92,93をコイン通過検出センサ110,120の配置間隔に一致するようにして配置し、それをコイン投入口から差し込んでいく。そして光源92,93がそれぞれコイン通過検出センサ110,120の受光部117に対向する位置に達した時点で基板91を固定し、外部から光源92,93の点灯を制御することにより、コイン9が正常通過したときと同様の入光状態及び遮光状態を各受光部117に検知させる。このような不正光源による不正操作が行われてしまうと、コイン通過検出装置100は、正常通過時と同様の出力信号S1,S2を後段の判定回路に出力してしまう。
本発明は、上記従来の問題点を解決することを目的としてなされたものであり、投光手段と受光手段とを同期制御することにより、外部から不正光源を差し込まれるような不正操作に感応せず、コイン通過路を正常にコインが通過したときにのみ、コインの通過を示す出力信号を出力するようにしたコイン通過検出センサを提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明が解決手段として採用したところは、コイン通過路を挟んで互いに対向して配置される投光手段及び受光手段を備え、前記受光手段への入光及び遮光に応答して前記コイン通過路をコインが通過したことを示す出力信号を生成するコイン通過検出センサであって、前記投光手段をパルス点灯させる駆動手段と、前記受光手段が光電変換して生成する信号から高周波成分を抽出する手段と、該高周波成分から前記パルス点灯の周波数に同期する信号を検出する信号検出手段と、前記信号検出手段によって検出される検出信号が前記パルス点灯の周波数に同期して複数回連続的に検出された場合に、前記受光手段が前記投光手段からの光を受光したことを示す出力信号を出力する信号処理手段とを備えて構成した点にある。これにより、外部から直流点灯する不正光源や、投光手段のパルス点灯周波数に一致しない周波数で点灯する不正光源が差し込まれて不正操作が行われる場合であっても、それには感応しなくなる。
また、上記のコイン通過検出センサにおいては、前記パルス点灯の周波数を変調させることがより好ましい。これにより、不正光源が投光手段のパルス点灯周波数に一致する可能性を低減できる。
また、上記のコイン通過検出センサは、前記高周波成分が前記パルス点灯の周波数と非同期の信号成分を含む場合に、前記出力信号を出力しないように構成することが好ましい。これにより、投光手段のパルス点灯周波数よりも高周波で不正光源が点灯する場合であっても、それには感応しない構成となる。
更に、上記のコイン通過検出センサにおいては、前記高周波成分から前記検出信号を検出する際に、信号のオン及びオフの検出レベルを異なるレベルとしたヒステリシスを設けると共に、前記オン及びオフの検出レベルよりも低いレベルにおいてノイズを除去するためのノイズ除去レベルを設け、前記ヒステリシスにおける検出レベル差を前記ノイズ除去レベルの大きさよりも大きな値に設定しておくことがより好ましい。これにより、投光手段からの光を減衰させて、不正光源の光を重畳させる態様の不正操作にも感応しないセンサが実現される。
本発明に係るコイン通過検出センサによれば、投光手段をパルス点灯させており、しかも受光手段から得られる信号から投光手段のパルス点灯周波数に同期した信号が複数回連続的に検出された場合に、正常受光であることを示す出力信号が出力されるので、外部から不正光源を差し込まれるような不正操作に感応せず、コイン通過路を正常にコインが通過したときにのみ、コインの正常通過を示す出力信号を出力できるものである。
また、投光手段のパルス点灯周波数を変化させることや、受光手段から得られる信号の高周波成分がパルス点灯の周波数と非同期の信号成分を含む場合に出力信号を出力しないように構成すること等により、更に確実にコインの正常通過を判別できるようになり、不正操作がより困難なものとなる。また、ヒステリシスにおける検出レベル差をノイズ除去レベルの大きさよりも大きな値に設定しておくことによっても不正操作が困難なものとなる。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。本実施形態におけるコイン通過検出装置は、例えばスロットマシン等の遊技機におけるコイン投入口の内側のコイン通過路に設けられ、コイン通過路をコインが正常に通過した場合、図10と同様の出力信号S1,S2を後段の判定回路に出力するものである。但し、本実施形態においては、コイン通過路をコインが通過する際、受光部が遮光されたときに出力信号がLレベルとなり、受光部に対して正常入光があるときに出力信号がHレベルとなる場合を例示する。即ち、本実施形態における出力信号S1,S2は図10に示す信号を反転させた信号となっている。
(コイン通過検出装置の構成)
図1は、本実施形態におけるコイン通過検出装置1の構成を示す図である。コイン通過検出装置1は、コイン投入口から投入されたコイン9が通過するコイン通過路4に沿って配置された2個のコイン通過検出センサ2,3を備えており、コイン通過検出センサ2はコイン通過路4の上流側に配置され、出力信号S1を出力するように構成されると共に、コイン通過検出センサ3はコイン通過路4の下流側に配置され、出力信号S2を出力するように構成されている。
各コイン通過検出センサ2,3は同様の構成となっており、コイン通過路4を挟んで互いに対向して配置される投光部6及び受光部7を備えている。投光部6は例えばLEDで構成されており、信号処理部10によって点灯制御され、コイン通過路4の側壁に形成されたスリットを介して受光部7に向けた光を投光する。受光部7は例えばフォトダイオードによって構成される光電変換手段であり、受光する光の光量に応じた電流を生じさせて信号処理部10に出力する。
受光部7及び信号処理部10は例えば専用IC8によって構成されており、受光部7は専用IC8における内部配線によって信号処理部10に接続される。また投光部6と専用IC8はコイン通過路4を避けて配線された導電線により接続される。そしてコイン通過検出センサ2,3に対する電源は、図示を省略する電源供給ラインを介して専用IC8に供給される。
そして信号処理部10は、投光部6をパルス点灯させ、受光部7が光電変換して生成する信号から高周波成分を抽出し、該高周波成分から投光部6のパルス点灯周波数に同期する信号を検出すると共に、該検出信号がパルス点灯周波数に同期して複数回連続的に検出された場合に、受光部7が投光部6からの光を正常受光したことを示す出力信号S1又はS2を出力するように構成されている。
(信号処理部の構成と基本動作)
図2は信号処理部10の詳細構成を示すブロック図である。信号処理部10は、乱数発生回路11、発振回路12、同期信号発生回路13、ドライブ回路14、帯域フィルタ15aを内蔵した増幅回路15、同期検波回路17、信号処理回路18、出力回路19、レベル検出回路20及び非同期判別回路30を備えて構成される。そして投光部6のアノードは信号処理部10に設けられた電源Vに接続され、カソードはドライブ回路14に接続される。また受光部7は増幅回路15に接続されており、受光量に応じた電流を増幅回路15に出力する。
発振回路12は、投光部6のパルス点灯周波数を規定するクロック信号を発生させ、それを同期信号発生回路13に出力する。同期信号発生回路13は、発振回路12から入力するクロック信号に基づいて所定パルス幅の同期信号Saを発生させ、その同期信号Saを、ドライブ回路14、同期検波回路17及び非同期判別回路30に出力する。
ドライブ回路14は、投光部6に流れる電流をオンオフするスイッチング機能を有しており、同期信号Saに基づいてオンオフの切換動作を繰り返すことにより、投光部6がパルス点灯周波数に基づいてパルス点灯するように駆動する駆動手段である。投光部6がドライブ回路14によってパルス点灯すると、そのパルス点灯光はコイン通過路4に導かれ、コイン通過路4に遮光物が存在しない場合には受光部7に入光して光電変換が行われる。
増幅回路15は受光部7から入力する受光量に応じた電流を電圧に変換して信号成分を増幅すると共に、帯域フィルタ15aにおいて直流成分を除去して高周波成分を抽出した受光信号Scを同期検波回路17に出力する。また増幅回路15は非同期判別回路30にも受光信号Scを出力する。
同期検波回路17は受光信号Scを入力すると同期信号Saと同期した信号成分を検出し、その検出信号Sdを信号処理回路18に出力する。そして信号処理回路18は、検出信号Sdがパルス点灯周波数に同期して所定回数連続的に検出された場合に、受光部7が投光部6からの光を正常受光したことを示す信号Seを出力回路19に出力する。逆に、パルス点灯周波数に同期する検出信号Sdが所定回数連続的に検出されなかった場合には、信号処理回路18は、受光部7が投光部6からの光を正常に受光しておらず、コイン通過路4が遮光された状態にあることを示す信号Seを出力回路19に出力する。そして出力回路19は信号処理回路18から入力する信号Seに基づいて出力信号Si(即ち図10のS1又はS2に相当)を後段の判定回路に出力する。
図3は、信号処理部10の上述した基本動作における各部の信号状態を示す図である。同期信号発生回路13から出力される同期信号Saは投光部6のパルス点灯周波数fを規定しており、ドライブ回路14が該同期信号Saに基づいてドライブ信号Sbを発生させ、投光部6を周波数fでパルス点灯させる。そして増幅回路15は、受光部7の受光状態に応じた受光信号Scを発生する。尚、図3では投光部6の2回目以降のパルス点灯を、受光部7が感知した場合を例示している。
そして同期検波回路17において受光信号Scと同期信号Saとが同期する信号成分が抽出されて、検出信号Sdが生成され、信号処理回路18において所定回数(N回:但し、Nは複数)の連続的な検出信号Sdが得られた場合に出力信号Se,SiがLレベルからHレベルに遷移する。
このように本実施形態のコイン通過検出センサ2,3は、その基本動作として、投光部6をパルス点灯させると共に、受光部7が光電変換して生成する信号から高周波成分を抽出して該高周波成分からパルス点灯の周波数fに同期する信号を検出し、その検出信号がパルス点灯の周波数fに同期して複数回連続的に検出された場合に、受光部7が投光部6からの光を正常受光したことを示す出力信号Si(S1又はS2)を出力するように構成されている。したがって、例えばコイン通過路4に光源を備えた基板を差し入れてその光源を点滅させる不正操作を行ったとしても、光源の点灯状態が直流点灯であれば、信号処理部10において感知しないので、投入枚数の不正カウントアップを防止できるものとなっている。また不正操作による光源の点灯状態がパルス点灯であっても、その点灯周波数が投光部6のパルス点灯周波数fに一致しない場合には、信号処理部10において感知しないので、投入枚数の不正カウントアップを防止できるものとなっている。特に、信号処理部10は、同期信号Saに一致する受光信号Scが複数回連続して得られない限り、正常受光とは判定しないように構成されているため、不正操作による光源のパルス点灯のタイミングが偶然に同期信号Saと1回だけ(若しくは2,3回程度)一致したとしても、誤判定が生じないような構成になっている。
(パルス点灯周波数の変調)
ところで、コイン通過検出センサ2,3が上述の基本動作を行う場合であっても、不正光源の点灯状態が偶然に若しくは意図的に投光部6のパルス点灯周波数fに一致してパルス点灯する場合には、信号処理部10が正常受光であると判定して出力信号SiをLレベルからHレベルに遷移させてしまう可能性がある。
それを避けるため、本実施形態においては発振回路12が乱数発生回路11の発生する乱数Srに基づいてパルス点灯周波数fを不規則に変化させるように構成されている。乱数発生回路11は、所定間隔で乱数Srを発生させるように構成されている。このとき例えば乱数発生回路11が内部に有する乱数表に基づいて乱数Srを発生させてもよいし、信号Sd若しくはSg等の信号を入力し、その信号に含まれるノイズの入力変動を利用して乱数Srを発生させてもよい。そして発振回路12は乱数Srに基づきパルス点灯周波数fを変調させる。
したがって、本実施形態におけるコイン通過検出センサ2,3は、投光部6がパルス点灯する周波数fを逐次変調させるため、コイン通過路4に不正光源が差し込まれ、投光部6のパルス点灯周波数fに一致してパルス点灯した場合であっても、その一致した状態を長時間継続させない構成になっており、信号処理部10が正常受光であると誤判定してしまう可能性を低減している。尚、パルス点灯周波数fを変化させるタイミングの間隔は、信号処理回路18が検出信号Sdを連続して所定回数(N回)分カウントするまでの時間に設定しておくことが好ましい。
(非同期判別回路)
上述のようにパルス点灯周波数fを逐次不規則に変化させる場合であっても、不正光源の点灯状態が極めて高い周波数でパルス点灯する場合には、信号処理部10において同期信号Saと同期した受光信号Scが検出され、正常受光であると誤判定してしまう可能性がある。
それを防止するため、本実施形態においては非同期判別回路30が設けられ、受光信号Scの高周波成分がパルス点灯周波数と非同期の信号成分を含む場合に、出力信号Siを出力しないように構成されている。非同期判別回路30は、同期検波回路31、インバータ回路32及び制御回路33を備える。インバータ回路32は、同期信号Sdを入力してその反転同期信号Sfを生成し、同期検波回路31に出力する。同期検波回路31は、反転同期信号Sfと受光信号Scとを入力し、受光信号Scから反転同期信号Sfに同期した信号成分を抽出する。同期検波回路31において抽出される信号は、非同期検波信号Sgとして制御回路33に出力される。そして制御回路33は、非同期検波信号Sgが検出されている場合には、制御信号Shを生成してそれを発振回路12及び信号処理回路18に出力する。制御信号Shは、信号処理部10の出力信号Siが、受光部7が投光部6のパルス点灯光を正常受光したことを示す状態に遷移すること(即ちHレベルに切り換わること)を禁止するための信号である。そして制御信号Shが発振回路12に与えられると、発振回路12はクロック信号の発生を一時的に停止させる。また制御信号Shが信号処理回路18に与えられると、信号処理回路18は検出信号Sdのカウント数をリセットする。
図4は、非同期判別回路30による誤判定の防止を説明するための各部の信号状態を示す図である。図4においては、時間軸に沿って最初の同期信号Saに同期して受光信号Scが得られているため、同期検波回路18では受光信号Scが検波されて信号処理回路18に与えられる。そして信号処理回路18では最初の検出信号Sdを入力すると、内部カウンタのカウント値を「1」とする。
一方、非同期判別回路30では同期信号Saの反転同期信号Sfが生成され、この反転同期信号Sfに基づいて受光信号Scから非同期検波信号Sgが抽出される。図4の場合、最初の同期信号Saが発生した後、次の同期信号Saが発生するまでの間に受光信号Scに高周波信号が含まれているため、この高周波信号が非同期検波信号Sgとして抽出される。そして制御回路33は、少なくとも非同期検波信号Sgが検出されている間は、クロック信号の発生を停止させることにより、同期信号Saの発生を停止させると共に、信号処理回路18におけるカウント値を「0」にリセットする。
そして制御回路33は、図4に示すように、非同期検波信号Sgが検出されなくなった後、再びクロック信号の発生を許可して同期信号Saを発生させる。これに伴い、信号処理回路18は連続的な検出信号Sdを入力する毎に内部カウンタをカウントアップしていくことになる。
したがって、非同期検波信号Sgが検出されている期間中は、受光部7がパルス点灯周波数fに一致した光を受光したとしても、それに応答した信号処理が中断されることになり、不正光源の点灯状態が高周波パルス点灯の場合であっても、信号処理部10が正常受光であると誤判定することを防止できる。
(ヒステリシスによる信号検出)
本実施形態においては高周波信号である受光信号Scから同期信号Saに同期した信号成分を適切に検出するために、信号のオン及びオフの検出レベルを異なるレベルとしたヒステリシスを設けると共に、オン及びオフの検出レベルよりも低いレベルにおいてノイズ信号を除去するためのノイズ除去レベルを設けている。図5はそれぞれのレベルを示す図であり、ヒステリシスのオン検出レベルONはオフ検出レベルOFFよりも高いレベルとして設定され、ノイズ除去レベルHはオフ検出レベルOFFよりも低いレベルに設定される。そして本実施形態では、ヒステリシスの検出レベル差(ヒステリシス幅)Wが、ノイズ除去レベルHよりも大きい値に設定される。即ち、W>Hとして設定されるのである。
例えば、ヒステリシス幅Wがノイズ除去レベルHに対してW<Hとして設定されている場合、不正操作として、投光部6からの光量を減衰させる半透明な遮光物をコイン通過路4に差し込み、コイン通過検出センサ2,3におけるオフ検出レベルOFFに僅かに満たない程度の光量で受光部7に入光させるようにし、更にノイズ検出レベルHに僅かに満たない程度の光量で不正光源を高周波点灯させて受光部7に入光させると、二つの光が重畳して光量が上がり、コイン通過検知センサ2,3がオンする。その状態で、次に不正光源を消灯させると、受光部7に入光する光量が減少し、コイン通過検知センサ2,3がオフする。したがって、ヒステリシス幅Wがノイズ除去レベルHに対してW<Hとして設定されている場合、コイン通過検出センサ2,3は投光部6が正常に投光する光のパルス点灯周波数fに感応して誤検知してしまうことになる。
そこで、上述の本実施形態のようにヒステリシス幅Wがノイズ除去レベルHに対してW>Hとして設定しておくことにより、不正光源が重畳されたときでもコイン通過検知センサ2,3がオンしないように構成することができ、不正操作を正常なコイン通過と誤検知してしまうことを防止できるようになっている。
尚、このようなヒステリシスとノイズ除去レベルを設けて信号検出を行う機能は、同期検波回路17に設けてもよいし、信号処理回路18に設けてもよい。また増幅回路15の出力端から信号処理回路18の入力端までの間の任意の部分に別の専用回路として設けてもよい。
(レベル検出回路)
本実施形態におけるレベル検出回路20は、例えば受光部7に対して過大な光量が入光した場合、増幅回路15において増幅された受光信号Scが回路電源Vとほぼ同等の高レベルの信号となり、その結果、信号処理部10の内部回路が誤動作して出力信号Siを切り換えてしまうことを防止するために設けられるものである。
例えば、受光部7に対して過大な光量が入光した場合、受光信号Scは図6に示すように回路電源電圧Vで頭打ち状態となってしまう可能性があり、この場合、増幅回路15や後段の回路で誤動作が生じる可能性がある。
そこでレベル検出回路20は、増幅回路15の内部における信号レベルを監視し、その信号レベルが一定値以上を継続する場合に、出力回路19の機能をオフするように構成される。尚、レベル検出回路20が監視する信号は受光信号Scであっても構わない。このようにレベル検出回路20が出力回路19の機能をオフすることにより、過大な光量を入光させる不正操作に対して無反応なコイン通過検出センサ2,3となる。
(他の構成例)
図7は信号処理部10の他の構成例を示す図であり、非同期判別回路30の制御回路33が出力回路19に対して制御信号Shを出力する場合を示している。尚、図7では、図2に示した部材と同一の機能を有する部材に同一符号を付している。また図8は、図7の構成において非同期判別回路30による誤判定の防止を説明するための各部の信号状態を示す図である。
図7の構成では、同期信号Saの発生タイミングの間に不正な高周波成分を含む受光信号Scが得られる場合であっても、増幅回路15、同期検波回路17及び信号処理回路18による一連の処理では、その不正な高周波成分を検出しないため、信号処理回路18は、N回の連続した検出信号Sdを入力した時点で正常入光があったものとして、信号SeをHレベルに切り換えて出力する。
一方、非同期判別回路30においては上述と同様の動作によって非同期検波信号Sgが生成され、制御回路33に入力する。そして制御回路33は、少なくとも非同期検波信号Sgが検出されている間は、出力回路19に対して出力信号SiをHレベルに遷移させることを禁止する制御信号Shを出力する。そして非同期検波信号Sgが検出されなくなった後、制御回路33は、出力回路19が出力信号SiをHレベルに遷移させることを許可する。
したがって、図7の構成によっても、非同期検波信号Sgが検出されている期間中は、受光部7がパルス点灯周波数fに一致した光を受光したとしても、それに応答して正常受光であることを示す出力信号Siが出力されない構成となっている。
尚、図7に示すように制御回路33が出力回路19に対して制御信号Shを出力すると共に、図2に示したように発振回路12及び信号処理回路18にも出力して、非同期検波信号Sgが検出されている期間中に正常受光であることを示す出力信号Siが出力されることを防止するように構成してもよい。
(コイン通過検出動作)
以上のようなコイン通過検出センサ2,3をコイン通過路4に沿って配置することにより、コイン通過検出装置1はコイン通過路4をコインが正常通過した場合にのみ、各コイン通貨検出センサ2,3から図10と同様の出力信号S1,S2が出力される。即ち、コイン通過路4の上流側に配置されたコイン通過検出センサ2が先に遮光状態になり、続いて下流側に配置されたコイン通過検出センサ3が遮光状態になる。また入光状態に戻る際にも、上流側のコイン通過検出センサ2が先に入光状態となり、下流側のコイン通過検出センサ3は後に入光状態となる。そして入光状態に戻る際には、上述のように不正な光源による入光状態でないか否かが正確に評価され、受光部7が投光部6からの光を正常に受光した場合にのみ、正常受光であることを示す出力信号S1,S2が出力されることになる。そして出力信号S1,S2を後段の判定回路に出力することにより、判定回路では正常なコイン投入があった場合にのみ、コインの投入枚数のカウントアップを行うことができるようになる。
尚、上記においては受光部7が遮光状態にあるとき出力信号S1,S2がLレベルとなり、正常な受光状態にあるときHレベルとなる場合を例示したが、従来と同様に遮光状態のときにHレベルとなり、正常受光状態のときにLレベルとなることが求められる場合には、信号反転させた出力信号S1,S2を出力するように構成することもできる。
コイン通過検出装置の構成を示す図である。 信号処理部の詳細構成を示すブロック図である。 基本動作時の信号処理部における各部の信号状態を示す図である。 非同期判別回路による誤判定の防止を説明するための各部の信号状態を示す図である。 信号検出のためのヒステリシス幅とノイズ除去レベルとの設定状態を示す図である。 受光部に過大な光量が入光して受光信号が回路電源電圧で頭打ちとなった状態を例示する図である。 信号処理部の他の構成例を示す図である。 図7の構成により誤判定の防止を説明するための各部の信号状態を示す図である。 従来の光透過型コイン通過検出装置の構成を示す図である。 コイン通過路をコインが通過したとき、各コイン通過検出センサから出力される出力信号を示す図である。 不正光源を用いて不正操作が行われる一態様を示す図である。
符号の説明
1 コイン通過検出装置
2,3 コイン通過検出センサ
4 コイン通過路
6 投光部(投光手段)
7 受光部(受光手段)
9 コイン
10 信号処理部
11 乱数発生回路
12 発振回路
13 同期信号発生回路
14 ドライブ回路(駆動手段)
15 増幅回路
15a 帯域フィルタ
17 同期検波回路(信号検出手段)
18 信号処理回路(信号処理手段)
19 出力回路
20 レベル検出回路
30 非同期判別回路
Si(S1,S2) 出力信号

Claims (4)

  1. コイン通過路を挟んで互いに対向して配置される投光手段及び受光手段を備え、前記受光手段への入光及び遮光に応答して前記コイン通過路をコインが通過したことを示す出力信号を生成するコイン通過検出センサであって、
    前記投光手段をパルス点灯させる駆動手段と、
    前記受光手段が光電変換して生成する信号から高周波成分を抽出する手段と、
    該高周波成分から前記パルス点灯の周波数に同期する信号を検出する信号検出手段と、
    前記信号検出手段によって検出される検出信号が前記パルス点灯の周波数に同期して複数回連続的に検出された場合に、前記受光手段が前記投光手段からの光を受光したことを示す出力信号を出力する信号処理手段と
    を備えることを特徴とするコイン通過検出センサ。
  2. 前記パルス点灯の周波数を変調させることを特徴とする請求項1記載のコイン通過検出センサ。
  3. 前記高周波成分が前記パルス点灯の周波数と非同期の信号成分を含む場合に、前記出力信号を出力しないように制御する制御手段を更に備える請求項1又は2記載のコイン通過検出センサ。
  4. 前記高周波成分から前記検出信号を検出する際に、信号のオン及びオフの検出レベルを異なるレベルとしたヒステリシスを設けると共に、前記オン及びオフの検出レベルよりも低いレベルにおいてノイズを除去するためのノイズ除去レベルを設け、
    前記ヒステリシスにおける検出レベル差を前記ノイズ除去レベルの大きさよりも大きな値に設定してなる請求項1乃至3のいずれかに記載のコイン通過検出センサ。
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