JP5489039B2 - フォトセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、コインやパチンコ玉をカウントすることができるフォトセンサに関する。
各種遊技機においてコインやパチンコ玉を計数するために、近接センサなどの検知センサがある。特許文献1〜3に開示されている近接センサでは、多数巻きコイル中にコインやパチンコ玉が通過することで、コイルに生じる信号を検出して、コインやパチンコ玉をカウントしていた。
特開平9−451977号公報 特開平9−451978号公報 特開平9−451979号公報
しかしながら、特許文献1〜3に開示されている近接センサでは、コイルがアンテナとして機能する。そのため、不正使用者は、例えば数kHzオーダーの電磁波を意図的に照射して誤動作を誘発させ、不正にカウントを増やすことができる。
これに対し、検知センサとしてフォトセンサを用いることで、数kHzオーダーの電磁波の影響を受けにくくすることができる。しかし、そうなると、不正使用者は光の周波数オーダーの電磁波を照射することになり、抜本的な解決にならない。
また、パチンコなどの遊技機では一台に10〜20個のパチンコ玉検知用センサが取り付けられており、各パチンコ玉検知用センサではフォトセンサを用いて三本の接続配線が設けられている。三本の接続配線のうち、一本はVccの電源電圧用配線であり、一本は出力用配線であり、残りの一本はグランド用配線である。よって、一台の遊技機に検知センサが例えば20個設けられていると、パチンコ玉検知用センサの配線数は合計で60本となり、パチンコ玉検知用センサをパチンコ台に取り付けるのに広い配線スペースを確保しなければならない。
そこで、本発明では、不正行為として意図的に照射された外乱光を検出可能であり、配線設置用スペースが小さく、コインやパチンコ玉を検知することができる、フォトセンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のフォトセンサは、二つの外部接続用端子と、二つの外部接続用端子に対して接続された外乱光監視部と、二つの外部接続用端子に対して接続されかつ外乱光監視部に対して並列接続されたセンサ本体部と、を備え、センサ本体部の検出の有無による各出力信号と外乱光監視部の外乱光検出による出力信号とをそれぞれ三段階に分けて出力可能とする。
本発明によれば、外部と二端子で接続可能であり、従来のように三本の配線接続が必要とならず、配線の設置スペースが小さくてすみ、かつ外乱光監視部を設けて、センサ本体部による検出の有無とは別の出力信号レベルで、外乱光の入射を検出して出力信号とすることができる。よって、パチンコ玉やコインを投入しないで不正行為による遊技機の使用を防止することができる。
本発明の実施形態に係るフォトセンサが取り付けられるパチンコ玉の通路形成部品を模式的に示す図である。 図1に示すフォトセンサのモジュールを模式的に示すII−II断面図である。 発光素子からの照射方向及び受光素子に入射する方向と通路との関係を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るフォトセンサの回路図である。 図4に示したフォトセンサの変形例を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係るフォトセンサの回路図である。 図6に示したフォトセンサの変形例を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係るフォトセンサの回路図である。 図8に示したフォトセンサの変形例を示す回路図である。 本発明の第4の実施形態に係るフォトセンサの回路図である。 図10に示したフォトセンサの変形例を示す回路図である。 本発明の第1乃至第4の実施形態に係るフォトセンサの変形例を示す回路図である。
以下図面を参照しながら、本発明の幾つかの実施形態について詳細に説明する。以下では、パチンコ玉の通過を検知することを想定して説明するが、コインその他の物の通過を検知する場合でも適用することができる。
図1は本発明の実施形態に係るフォトセンサが取り付けられるパチンコ玉の通路を模式的に示しており、図2は図1に示すフォトセンサのモジュールを模式的に示すII−II断面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るモジュール10は、パチンコ玉1の通路2に挿入されている。モジュール10には、二本の接続用配線11A,11Bが取り付けられている。
モジュール10は、例えば図2に示すように、パッケージ12内で所定位置に、LEDなどの発光素子13と、フォトトランジスタなどで構成され発光素子13からの光を受ける受光素子14と、外乱光を監視するための受光素子15と、発光素子13からの光を受光素子14に反射するための光学部品16と、発光素子13、受光素子14及び15との間で回路を形成したプリント基板17と、を備える。
これらの各素子は図2のように配置されている。モジュール10にはパチンコ玉が通過する領域として開口孔18が設けられており、開口孔18は例えば図2に示すように略矩形の輪郭を有している。図2に示す例においては、発光素子13と受光素子14とが開口孔18の一方の面に対となって配置され、光学部品16としてのプリズムが発光素子13及び受光素子14に対向する面側に配置されている。外乱光用受光素子15は発光素子13と受光素子14とが配置されている一方の面側で、受光素子13と受光素子14との間に配置されている。これにより、発光素子13から出力された光が開口孔18を通って光学部品16としてのプリズムに入射し、プリズム内で二回反射し、再度開口孔18を通って受光素子14に入射する。図2に示すように、収容部13Bと収容部14Bにおいて、それぞれ光透過孔13Aと光透過孔14Aとには絞り13C,絞り14Cが設けられており、発光素子13の光が広がらず、受光素子14には発光素子13からの光のみ入射するようにすることが好ましい。
図2に示す断面図のように、一方側(−x側)に矩形状の開口孔18を有し、この開口孔18を臨むように光透過孔13A,15A,14Aが順に一つの面上に並んでいる。これら透過孔13A,15A,14Aそれぞれには発光素子13,受光素子14,外乱光用受光素子15を対応させて収容する収容部13B,15B,14Bがこの順に設けられている。各収容部13B,15B,14Bは開口孔13A,15A,14A以外からの光を遮断するよう区分けされている。収容部13B,15B,14Bの開口孔13A,15A,14Aとは逆側に、プリント基板17を収容する収容部17Cが設けられている。プリント基板17には二つの外部接続用端子17A,17Bが接続されており、これらの外部接続用端子17A,17Bは接続用配線11A,11Bと接続されうる。
発光素子13及び受光素子14は、開口孔18の中心を向いておらず、かつ、開口孔18の中心を通ってパチンコ玉1の通過する方向に沿う仮想線、つまり、通路2の中心軸線(紙面に垂直な線)に向かわないように配置されている。その理由について説明すると、パチンコ玉1が連続して投入された場合であっても、パチンコ玉1同士の接触点を発光素子13からの光がパチンコ玉1同士の接触領域を通過しないようにすれば、パチンコ玉1と次のパチンコ玉1との間には必ず発光素子13からの光が受光素子14に入射するため、パチンコ玉1の数をカウントすることができるからである。以下、詳細に説明する。
図3は、発光素子からの照射方向及び受光素子に入射する方向と通路との関係を模式的に示す図である。図3ではパチンコ玉1が連続して通過している場合を示している。いま、発光素子13からの光が通路2の中心軸を通るように受光素子14に入射する場合を考える。2つのパチンコ玉1が点Aで接触して通路2をz方向に向かって通過すると、2個のパチンコ玉1が開口孔18を通過する前と通過後の間では、発光素子13からの光が点Aを通って受光素子14に入射するが、2つのパチンコ玉1が連続して通過している途中では発光素子13からの光が2つのパチンコ玉1で遮られる。すると、2つのパチンコ玉1が通過しているにも拘わらず、パチンコ玉1は1つだけ通過していると判断することになる。
従って、本発明の実施形態においては、2つのパチンコ玉1の接触点Aではなく、それよりも開口孔18の縁に寄るよう、すなわち、通路2の断面寸法の一辺の長さの半分よりも通路壁側に寄せて、発光素子13からの光が点Bを通って−x方向に進み、光学部品16により二回反射し、点Cを通って+x方向に進んで受光素子14に向かうことが好ましい。
図4は本発明の第1の実施形態に係るフォトセンサの回路図である。フォトセンサ20は、発光素子としてのLED23と、LED23からの光を検出する受光素子としてのフォトトランジスタ24と、外乱光を監視するためのフォトトランジスタ25と、を備え、プリント基板17上に配置される第1の抵抗26、第2の抵抗27、トランジスタ28及び保護回路としてのツェナーダイオード22とで回路構成されている。
フォトセンサ20の回路構成を説明すると、外部接続用端子17A,17Bに対し、外乱光監視部20Bにおけるフォトトランジスタ25と、保護回路としてのツェナーダイオード22と、センサ本体部20Aと、が並列接続されている。なお、センサ本体部はフォトセンサ部と呼んでもよい。
センサ本体部20Aの構成は次の通りである。LED23と第1の抵抗26とが直列接続され、LED23のアノードとフォトトランジスタ24の第1主電極としてのコレクタとが外部接続用端子17Aに接続され、フォトトランジスタ24の第2主電極としてのエミッタがトランジスタ28の制御電極としてのベースに接続され、トランジスタ28の第1主電極としてのコレクタがLED23のカソードと第1の抵抗26の一端との接続点に接続され、トランジスタ28の第2主電極としてのエミッタが第2の抵抗27の一端に接続され、第2の抵抗27の他端が第1の抵抗26の他端とともに外部接続用端子17Bに接続されている。外部接続用端子17A,17Bは接続用配線21A,21Bに接続され、一方の接続用配線21Aは直流電圧源Vccに接続され、他方の接続用配線21Bには負荷抵抗Rの一端が接続され、負荷抵抗Rの他端がグランドラインに接続されて接地され、負荷抵抗Rに加わる電圧が出力信号となる。
ここで、ツェナーダイオード22は、外部接続用端子17A及び17Bの間に異常電圧が加わったときの保護回路として働く。フォトトランジスタ25からなる外乱光監視部20Bは、外乱光が入力されたときに、外部接続用端子17Aと外部接続用端子17Bとを導通して、接続用配線21Bに接続された負荷抵抗Rに対して電圧Vcc−Vce(sat)を印加する。よって、外乱光の入力があると、外部接続用端子17Aを経由して接続用配線21Bには出力信号としてVcc−Vce(sat)が出力される。ここで、Vce(sat)は、フォトトランジスタ25におけるコレクタ、エミッタ間の飽和電圧である。
パチンコ玉1が開口孔18を通過しておらずフォトトランジスタ24がLED23からの光を検出している場合には、トランジスタ28がON状態となる。この状態の等価回路は、第1の抵抗26と第2の抵抗27との並列接続の一端がLED23のカソードの一端に接続され、かつ、その並列接続の他端が接続用配線21Bに接続されたものとして表現される。よって、第1の抵抗26、第2の抵抗27の各抵抗値をR1,R2とすると、パチンコ玉1が通過していない状態では、外部接続用端子17Bからの出力信号が(Vcc−V)R/(R/(R+R)+R)となる。ここで、VとはLED23の順方向電圧(「立ち上がり電圧」とも呼ぶ。)である。
パチンコ玉1が通過しておりフォトトランジスタ24がLED23からの光を検出していない場合には、トランジスタ28がOFF状態となる。この等価回路は、Vccに対しLED23と第1の抵抗26と負荷抵抗Rとが直列接続されたものとして表すことができる。よって、外部接続用端子17Bからの出力信号は、(Vcc−V)R/(R+R)となる。ここで、VとはLED23の順方向電圧(「立ち上がり電圧」とも呼ぶ。)である。
以上説明したように、外乱光があった場合、パチンコ玉1が通過していない場合とパチンコ玉1が通過している場合とで、それぞれ出力信号を、Vcc−Vce(sat),(Vcc−V)R/(R/(R+R)+R),(Vcc−V)R/(R+R)の三段階に区分けすることができるので、出力信号の大きさに応じてパチンコ玉1の通過を確認することができる。
図5は図4に示すフォトセンサの変形例を示す回路図である。図5に示すフォトセンサ30の回路において、外部接続用端子17A,17Bとセンサ本体部20Aと外乱光監視部30Bを備えている点では図4に示すフォトセンサ20と同じであるが、外乱光監視部30Bの構成が異なる。
外乱光監視部30Bは、外部接続用端子17A及び17Bに対して増幅用トランジスタ32が並列接続されており、増幅用トランジスタ32の制御電極としてのベースに対し光検出素子31の第2主電極としてのエミッタが接続されている。すなわち、外乱光監視部30Bはフォトダーリントントランジスタで構成してもよい。これは、パチンコ玉が通過している状態においてフォトトランジスタ24へ影響を及ぼす外乱光が意図的に照射されたとき、外乱光監視部30Bの設置箇所と光検出素子31の検出感度に応じて増幅用トランジスタ32により検出感度を増加させるためである。
図6は、本発明の第2の実施形態に係るフォトセンサの回路図である。フォトセンサ40は、発光素子としてのLED43と、LED43からの光を検出するフォトトランジスタ44と、外乱光を監視するためのフォトトランジスタ45と、を備え、プリント基板17上に配置される第1の抵抗46、第2の抵抗47、第3の抵抗49A,コンデンサ49B,トランジスタ48及び保護回路としてのツェナーダイオード42とで回路構成されている。
フォトセンサ40の回路構成を説明する。外部接続用端子17A,17Bに対し、外乱光監視部40Bとしてのフォトトランジスタ45と、保護回路としてのツェナーダイオード42と、センサ本体部40Aと、が並列接続されている。外乱光監視部40Bとツェナーダイオード42とは図4における外乱光監視部20Bとツェナーダイオード22と同じ構成、作用であり、外部接続用端子17A,17Bには接続用配線41A,41Bが接続され、一方の接続用配線41Aは直流電圧源Vccに接続され、他方の接続用配線41Bは負荷抵抗Rの一端に接続され、負荷抵抗Rの他端がグランドラインに接続されて接地され、負荷抵抗Rに加わる電圧が出力信号となる。
センサ本体部40Aの構成は次の通りである。LED43と第1の抵抗46とが直列接続され、フォトトランジスタ44と第3の抵抗49Aが直列接続され、LED43のアノードとフォトトランジスタ44の第1主電極としてのコレクタとが外部接続用端子17Aに接続され、フォトトランジスタ44の第2主電極としてのエミッタと第3の抵抗49Aの一端との接続点がトランジスタ48の制御電極としてのベースに接続され、トランジスタ48の第1主電極としてのコレクタに第2の抵抗47の一端が接続され、LED43のカソード側に第2の抵抗47の他端が接続され、トランジスタ48の第2主電極としてのエミッタに第1の抵抗46及び第3の抵抗49Aの各他端が接続されている。さらに、コンデンサ49Bが、トランジスタ48の第1主電極としてのエミッタと第2主電極としてのコレクタに並列に接続されている。
LED43とフォトトランジスタ44とのペアは、図4におけるLED23とフォトトランジスタ24とのペアと同じく、パチンコ玉の有無を検出する機能を有する。第1の抵抗46は図4における第1の抵抗26と同様、LED43の駆動電圧を制御する駆動補助抵抗として機能する。トランジスタ48は図4におけるトランジスタ28と同じく順方向電流の切り替えを行う手段である。第2の抵抗47は、図4における第2の抵抗27と同じく、負荷抵抗Rとで出力電圧を分圧する出力分圧抵抗として機能する。よって、図5に示すフォトセンサ40においても、外乱光があった場合、パチンコ玉1が通過していない場合とパチンコ玉1が通過している場合とで、それぞれ出力信号を、Vcc−Vce(sat),(Vcc−V)R/(R/(R+R)+R),(Vcc−V)R/(R+R)の三段階に区分けすることができるので、出力信号の大きさに応じてパチンコ玉1の通過を確認することができる。
ここで、図6の回路図においては、トランジスタ48とフォトトランジスタ44との接続点と外部接続用端子17Bとの間に第3の抵抗49Aを設けているが、図4においては第3の抵抗を同様に設けても設けていなくても回路動作上支障がないので、設けていない。また、図6の回路図において、トランジスタ48のエミッタ及びコレクタ間にコンデンサ49Bを設けているが、これは、LED43のカソード側の電圧を一定に保つことで、LED43から出力される光強度を安定化させるためである。また、このコンデンサ49Bは、トランジスタ48がOFFからONになるまでの時間を速くするためでもある。
図7は本発明の第2の実施形態に係るフォトセンサの変形例を示す回路図である。図7に示すフォトセンサ50の回路において、外部接続用端子17A,17Bとセンサ本体部40Aと外乱光監視部50Bを備えている点では図6に示すフォトセンサ40と同じであるが、外乱光監視部50Bの構成が異なる。
外乱光監視部50Bは、外部接続用端子17A及び17Bに対して増幅用トランジスタ52が並列接続されており、増幅用トランジスタ52の制御電極としてのベースに対しフォトトランジスタ51の第2主電極としてのエミッタが接続されている。すなわち、外乱光監視部50Bはフォトダーリントントランジスタで構成してもよい。これは、パチンコ玉が通過している状態においてフォトトランジスタ44へ影響を及ぼす外乱光が意図的に照射されたとき、外乱光監視部50Bの設置箇所と光検出素子51の検出感度に応じて増幅用トランジスタ52により検出感度を増加させるためである。
図8は、本発明の第3の実施形態に係るフォトセンサの回路図である。フォトセンサ60は、発光素子としてのLED63と、LED63からの光を検出するフォトトランジスタ64と、外乱光を監視するためのフォトトランジスタ65と、を備え、プリント基板17上に配置される第1の抵抗66、第2の抵抗67、トランジスタ68及び保護回路としてのツェナーダイオード62とで回路構成されている。
フォトセンサ60の回路構成を説明する。外部接続用端子17A,17Bに対し、外乱光監視部60Bとしてのフォトトランジスタ65と、保護回路としてのツェナーダイオード62と、センサ本体部60Aと、が並列接続されている。外乱光監視部60Bとツェナーダイオード62は、図4における外乱光監視部20Bとツェナーダイオード22と同じ構成、作用であり、外部接続用端子17A,17Bには接続用配線61A,61Bが接続され、一方の接続用配線61Aは直流電圧源Vccに接続され、他方の接続用配線61Bは負荷抵抗Rの一端に接続され、負荷抵抗Rの他端がグランドラインに接続されて接地され、負荷抵抗Rに加わる電圧が出力信号となる。
センサ本体部60Aの構成は次の通りである。第1の抵抗66とLED63とが直列接続されており、第1の抵抗66のうちLED63と接続されていない側の一端と、フォトトランジスタ64の第1主電極としてのコレクタと、第2の抵抗67の一端と、が外部接続用端子17Aに接続されている。LED63のカソード側は、外部接続用端子17Bに接続されている。フォトトランジスタ64の第2主電極としてのエミッタがトランジスタ68の制御電極としてのベースに接続されている。トランジスタ68の第1主電極としてのコレクタと第2の抵抗67の他端が接続されている。トランジスタ68の第2主電極としてのエミッタが第1の抵抗66及びLED63のアノードに接続されている。
フォトトランジスタ65からなる外乱光監視部60Bは、外乱光が入力されたときに、接続用配線61Aと61Bとを導通して、接続用配線61Bに接続された負荷抵抗Rに対して電圧Vcc−Vce(sat)が印加される。よって、外乱光の入力があると、外部接続用端子17Bに出力される電圧はVcc−Vce(sat)となる。ここで、Vce(sat)は、フォトトランジスタ65におけるコレクタ、エミッタ間の飽和電圧である。
パチンコ玉1が通過しておらずフォトトランジスタ64がLED63からの光を検知している場合には、トランジスタ68がON状態となる。この状態の等価回路は、第1の抵抗66と第2の抵抗67との並列接続の一端がLED63のアノードの一端に接続され、他端が外部接続用端子17Aに接続されたものとして表される。よって、第1の抵抗66、第2の抵抗67の各抵抗値をR1,R2とすると、パチンコ玉1が通過していない状態では、外部接続用端子17Bに出力される電圧は(Vcc−V)R/(R/(R+R)+R)となる。
パチンコ玉1が通過しておりフォトトランジスタ64がLED63からの光を検知していない場合には、トランジスタ68がOFF状態となる。この状態の等価回路は、Vccに対し第1の抵抗56とLED53と負荷抵抗Rとが直列接続されたものとして表すことができる。よって、外部接続用端子17Bに出力される電圧は、(Vcc−V)R/(R+R)となる。ただし、VはLED63の順方向電圧(立ち上がり電圧とも呼ぶ)である。
図8に示すフォトセンサ60においても、外乱光があった場合、パチンコ玉1が通過していない場合と通過している場合とで、それぞれ出力を、Vcc−Vce(sat),(Vcc−V)R/(R/(R+R)+R),(Vcc−V)R/(R+R)の三段階に区分けすることができるので、出力信号の大きさに応じてパチンコ玉1の通過を確認することができる。
図9は本発明の第3の実施形態に係るフォトセンサの変形例を示す回路図である。図9に示すフォトセンサ70の回路において、外部接続用端子17A,17Bとセンサ本体部60Aと外乱光監視部70Bを備えている点では図8に示すフォトセンサ60と同じであるが、外乱光監視部70Bの構成が異なる。
外乱光監視部70Bは、外部接続用端子17A及び17Bに対して増幅用トランジスタ72が並列接続されており、増幅用トランジスタ72の制御電極としてのベースに対しフォトトランジスタ71の第2主電極としてのエミッタが接続されている。すなわち、外乱光監視部70Bはフォトダーリントントランジスタで構成してもよい。これは、フォトセンサ70において光検出素子71が設けられる箇所やフォトセンサ70が取り付けられる箇所に応じて、フォトセンサ70に入射される外乱光が弱い場合であっても、増幅用トランジスタ72により検出感度を増加させるためである。
本発明の各実施形態では、何れも、センサ本体部20A,40A,60Aが、LED23,43,63と、このLED23,43,63に流れる電流を制御するための第1の抵抗26,46,66と、LED23,43,63からの光を検出するフォトトランジスタ24,44,64と、フォトトランジスタ24,44,64により制御されるトランジスタ28,48,68と、トランジスタ28,48,68に接続される第2の抵抗と27,47,67を含んで構成され、パチンコ玉1の通過の有無に応じて出力電圧の大きさが変化している。また、外乱光監視部20B,30B,40B,50B,60B,70Bにより外乱光の入力があった場合には、パチンコ玉1が通過している場合と通過していない場合とは別の異なるレベルの電圧を出力する。よって、この出力信号の大きさをモニタリングすることで、外乱光を監視した状態でパチンコ玉1の通過の有無を検出することができる。
図10は本発明の第4の実施形態に係るフォトセンサを示す回路図である。第4の実施形態に係るフォトセンサ80は、発光素子としてのLED83と、LED83からの光を検出するフォトトランジスタ84と、外乱光を監視するためのフォトトランジスタ85と、を備え、プリント基板17上に配置される各抵抗、第1及び第2のトランジスタ87,88及び保護回路としてのツェナーダイオード82とで回路構成されている。
フォトセンサ80の回路構成を説明する。外部接続用端子17A,17Bに対し、外乱光監視部80Bとしてのフォトトランジスタ85と、保護回路としてのツェナーダイオード82と、センサ本体部80Aと、が並列接続されている。外乱光監視部80Bとツェナーダイオード82は図4における外乱光監視部20Bとツェナーダイオード22と同じ構成、作用であり、外部接続用端子17A,17Bには接続用配線81A,81Bが接続され、一方の接続用配線81Aは直流電圧源Vccに接続され、他方の接続用配線81Bは負荷抵抗Rの一端に接続され、負荷抵抗Rの他端がグランドラインに接続されて接地され、負荷抵抗Rに加わる電圧が出力信号となる。
センサ本体部80Aの構成は次の通りである。フォトトランジスタ84と抵抗86とが直列接続されて、その両端が外部接続用端子17A,17Bに接続されている。フォトトランジスタ84と抵抗86との接続点には、第1のトランジスタ87における制御電極としてのベースが接続されている。第1のトランジスタ87における第1の主電極としてのコレクタが抵抗89の一端に接続されている。第2のトランジスタ88における第1の主電極としてのコレクタが抵抗90の一端に接続されている。その抵抗90の他端が、抵抗89の他端及びフォトトランジスタ84の一方の主電極と共に外部接続用端子17Aに接続されている。第1のトランジスタ87及び第2のトランジスタ88における各第2の主電極としてのエミッタが共にLED83のアノードに接続されている。第1のトランジスタ87における第1の主電極と抵抗89との接続点には、抵抗92と加速コンデンサ93との並列接続の一端が接続されている。抵抗92と加速コンデンサ93との並列接続の他端が、抵抗91の一端と第2のトランジスタ88の制御電極としてのベースとに接続されている。抵抗91の他端は、抵抗86の他端及びLED83のカソードと共に外部接続用端子17Bに接続されている。
センサ本体部80Aの動作原理について説明する。LED83とフォトトランジスタ84とで、フォトインタラプタが構成されている。LED83による発光がフォトトランジスタ84で検出されることで、光路が開放されており、パチンコ玉1が光路を遮断していない状態と判断される。一方、LED83による発光がフォトトランジスタ84で検出されないと光路がパチンコ玉1で遮断されている状態と判断される。抵抗91及び抵抗92により第2のトランジスタ88から第1のトランジスタ87に信号を帰還している。またLED83により第1のトランジスタ87からの出力を次段である第2のトランジスタ88へ入力している。第1のトランジスタ87と第2のトランジスタ88とは何れか一方がONの状態では他方がOFF状態となる。
通常、LED83からの光がフォトトランジスタ84に入射されているため、フォトトランジスタ84がON状態となり、第1のトランジスタ87がON状態となり、第2のトランジスタ88がOFF状態となっている。
LED83からの光がフォトトランジスタ84に入射しなくなると、第1のトランジスタ87のベース電位が下がり、第1のトランジスタ87がOFF状態となる。それに伴い、第2のトランジスタ88のベース電位が上がり、第2のトランジスタ88のコレクタ電流が大きくなる。そして、第1のトランジスタ87と第2のトランジスタ88のエミッタ電位が下がり、第2のトランジスタ88のコレクタ電流が益々流れる。このように、第2のトランジスタ88のコレクタ電流が益々流れ、第1のトランジスタ87のコレクタ電流が益々減る。その結果、第2のトランジスタ88がON状態となる。
次に、LED83からの光がフォトトランジスタ84に入射するようになると、第1のトランジスタ87のベース電位が上昇し、第1のトランジスタ87がON状態となる。それに伴い、第1のトランジスタ87のコレクタ電流が流れ始め、第1のトランジスタ87のコレクタ電位が下がる。すると、第2のトランジスタ88のベース電位が下がり、第2のトランジスタ88のコレクタ電流が小さくなる。そして、第1のトランジスタ87及び第2のトランジスタ88におけるエミッタ電位が下がり、第1のトランジスタ87のコレクタ電流が増加する。そうなると、さらに、第1のトランジスタ87のコレクタ電位が益々下がる。このように、第1のトランジスタ87のコレクタ電流が益々流れ、第2のトランジスタ88のコレクタ電流が益々減る。その結果、第2のトランジスタ88がOFF状態となる。
フォトトランジスタ84からなる外乱光監視部80Bは、外乱光が入力されたときに、接続用配線81Aと接続用配線81Bとを導通して、接続用配線81Bに接続された負荷抵抗Rに対して電圧Vcc−Vce(sat)が印加される。よって、外乱光の入力があると、外部接続用端子17Bに出力される電圧はVcc−Vce(sat)となる。ここで、Vce(sat)は、フォトトランジスタ85におけるコレクタ、エミッタ間の飽和電圧である。
パチンコ玉1が通過しておらずフォトトランジスタ84がLED83からの光を検知している場合には、第1のトランジスタ87がON状態となり、第2のトランジスタ88がOFF状態となる。この状態の等価回路は、抵抗86、第2の抵抗89の各抵抗値をR1,R2とし、R1>>R2の条件下において、抵抗89とLED83との直列接続に対し抵抗86が並列接続され、その両端が外部接続用端子17A,17Bに接続されたものとして表すことができる。よって、パチンコ玉1が通過していない状態では、外部接続用端子17Bに出力される電圧は(Vcc−V)R/(R/(R+R)+R)≒(Vcc−V)R/(R+R)となる。ただし、VはLED83の順方向電圧(立ち上がり電圧とも呼ぶ。)である。
パチンコ玉1が通過しておりフォトトランジスタ84がLED83からの光を検知していない場合には、第1のトランジスタ87がOFF状態となり、第2のトランジスタ88がON状態となる。この状態の等価回路は、抵抗90、第2の抵抗89の各抵抗値をR,R2とし、R>>R2の条件下において、Vccに対し抵抗90とLED83と負荷抵抗Rとが直列接続されたものとして表すことができる。よって、抵抗90の抵抗値をRとすると、外部接続用端子17Bに出力される電圧は、(Vcc−V)R/(R+R)となる。ただし、VはLED83の順方向電圧(立ち上がり電圧とも呼ぶ。)である。
図10に示すフォトセンサ80においても、外乱光があった場合、パチンコ玉1が通過していない場合と通過している場合とで、それぞれ出力を、Vcc−Vce(sat),cc/(R+R),(Vcc−V)R/(R+R)の三段階に区分けすることができるので、出力信号の大きさに応じてパチンコ玉1の通過を確認することができる。
図11は本発明の第4の実施形態に係るフォトセンサの変形例を示す回路図である。図11に示すフォトセンサ100の回路では、外部接続用端子17A,17Bとセンサ本体部80Aと外乱光監視部100Bを備えている点において図10に示すフォトセンサ80と同じであるが、外乱光監視部100Bの構成が異なる。
外乱光監視部100Bは、外部接続用端子17A及び17Bに対して増幅用トランジスタ102が並列接続されており、増幅用トランジスタ102の制御電極としてのベースに対しフォトトランジスタ101の第2主電極としてのエミッタが接続されている。すなわち、外乱光監視部100Bはフォトダーリントントランジスタで構成してもよい。これは、パチンコ玉が通過している状態においてフォトトランジスタ84へ影響を及ぼす外乱光が意図的に照射されたとき、外乱光監視部100Bの設置箇所と光検出素子101の検出感度に応じて増幅用トランジスタ102により検出感度を増加させるためである。
以上、本発明の実施形態を説明したが、フォトセンサの回路構成は図4〜図11に示したものに限定されることなく、それと等価な回路まで含まれるものとする。例えば各フォトトランジスタ及びトランジスタにおけるエミッタとコレクタとは接続が逆であってもよい。また、図4〜図11においては、外部接続用端子17Aの一端を電源Vccに接続し、外部接続用端子17Bに負荷抵抗Rを接続しているが、外部接続用端子17Aに負荷抵抗Rを介在して電源Vccを接続し、外部接続用端子17Bを接地して、負荷抵抗Rの外部接続用端子17A側を出力としてもよい。具体的には図12に示すように、本発明の第1乃至第4の実施形態に係るフォトセンサの何れも、外部接続用端子17Aを、電源Vccに接続された負荷抵抗Rの一端に対して外部接続用配線110Aを介在して接続し、外部接続用端子17Bを外部接続用配線110Bを介在してアースに接地してもよい。その際、負荷抵抗RLの外部接続用端子17A側を出力とする。なお、図12において、センサ本体部110A,外乱光監視部110B,ツェナーダイオード112については、前述の第1乃至第4の各実施形態及び変形例と同様である。
1:パチンコ玉
2:通路
3:通路形成部品
10:モジュール
11A,11B,21A,21B,41A,41B,61A,61B,81A,81B,110A,110B:接続用配線
12:パッケージ
13:発光素子
13A,14A,15A:光透過孔
13B,14B,15B,17C:収容部
13C,14C:絞り
14,15:受光素子
16:光学部品
17:プリント基板
17A,17B:外部接続用端子
18:開口孔
20,30,40,50,60,70,80,100,110:フォトセンサ
20A,40A,60A,80A,110A:センサ本体部
20B,30B:40B,50B,60B,70B,80B,100B,110B:外乱光監視部
22,42,62,82,112:ツェナーダイオード
23:43,63,83:LED
24,25,44,45,64,65,84,85:フォトダイオード
26,46,66:第1の抵抗
27,47,67:第2の抵抗
28,48,68:トランジスタ
49A:第3の抵抗
49B:コンデンサ
86,89,90,91,92:抵抗
87:第1のトランジスタ
88:第2のトランジスタ
93:加速コンデンサ

Claims (8)

  1. 二つの外部接続用端子と、該二つの外部接続用端子に対して接続された外乱光監視部と、上記二つの外部接続用端子に対して接続されかつ上記外乱光監視部に対して並列接続されたセンサ本体部と、を備え、
    上記センサ本体部による検出の有無による各出力信号と上記外乱光監視部による外乱光検出による出力信号とをそれぞれ三段階に分けて出力可能とする、フォトセンサ。
  2. 前記センサ本体部が、発光素子と、この発光素子に流れる電流を制御するための第1の抵抗と、上記発光素子からの光を検出する受光素子と、この受光素子により制御されるトランジスタと、このトランジスタに接続される第2の抵抗と、を含む、請求項1に記載のフォトセンサ。
  3. 前記外乱光監視部が、前記二つの外部接続用端子の間にフォトトランジスタを接続して構成されている、請求項1に記載のフォトセンサ。
  4. 前記外乱光監視部がフォトトランジスタと増幅用トランジスタとで構成されており、
    上記フォトトランジスタの一端と上記増幅用トランジスタの一端とが前記二つの外部接続用端子の一方に接続されており、
    上記フォトトランジスタの他端が上記増幅用トランジスタの制御電極に接続され、
    上記増幅用トランジスタの他端が前記二つの外部接続用端子の他方に接続されている、請求項1に記載のフォトセンサ。
  5. 前記二つの外部接続用端子の一方が直流電圧源に接続され、前記二つの外部接続用端子の他方が負荷抵抗に接続され、該負荷抵抗の一端がグランドラインに接続されて該負荷抵抗の他端が出力端子に接続される、請求項1に記載のフォトセンサ。
  6. 前記二つの外部接続用端子の一方が負荷抵抗を介在して直流電圧源に接続され、前記二つの外部接続用端子の他方がグランドラインに接続され、上記負荷抵抗の一端のうち前記二つの外部接続用端子の一方側が出力端子に接続される、請求項1に記載のフォトセンサ。
  7. 前記センサ本体部が、LEDと、このLEDに流れる電流を制御するための第1の抵抗と、上記LEDからの光を検出するフォトトランジスタと、このフォトトランジスタにより制御されるトランジスタと、このトランジスタに接続される第2の抵抗と、を含んでおり、
    上記LEDのアノードと上記フォトトランジスタの第1主電極との接続点が前記二つの外部接続用端子の一方に接続されており、
    上記LEDのカソードと上記第1の抵抗の一端とが上記トランジスタの第1主電極に接続されており、
    上記トランジスタの第2主電極と上記第2の抵抗の一端が接続され、
    上記フォトトランジスタの第2主電極と上記トランジスタの制御電極とが接続されており、
    上記第1の抵抗の他端と上記第2の抵抗の他端との接続点が前記二つの外部接続用端子の他方に接続されている、請求項1に記載のフォトセンサ。
  8. 前記センサ本体部は、LEDと、該LEDからの光を受けるフォトトランジスタと、上記LEDに接続される第1及び第2のトランジスタと、を含んでおり、
    前記二つの外部配線用接続端子の一方に、上記フォトトランジスタの一端と、上記第1及び第2のトランジスタの各コレクタにそれぞれ接続された抵抗の一端と、が接続されており、
    前記二つの外部配線用接続端子の他方に、LEDのカソードと、上記第1のトランジスタにおけるベース及び上記フォトトランジスタに接続されている抵抗の一端と、上記第2のトランジスタから上記第1のトランジスタに信号を帰還するための抵抗の一端と、が接続されており、
    上記LEDのアノードが上記第1のトランジスタ及び上記第2のトランジスタの各エミッタに接続されている、請求項1に記載のフォトセンサ。
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