JP4983110B2 - 電波センサ - Google Patents

電波センサ Download PDF

Info

Publication number
JP4983110B2
JP4983110B2 JP2006174335A JP2006174335A JP4983110B2 JP 4983110 B2 JP4983110 B2 JP 4983110B2 JP 2006174335 A JP2006174335 A JP 2006174335A JP 2006174335 A JP2006174335 A JP 2006174335A JP 4983110 B2 JP4983110 B2 JP 4983110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
radio wave
circuit
terminal
wave detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006174335A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008003005A (ja
Inventor
勉 味岡
倫久 高橋
敬介 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2006174335A priority Critical patent/JP4983110B2/ja
Publication of JP2008003005A publication Critical patent/JP2008003005A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4983110B2 publication Critical patent/JP4983110B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、電波センサに関し、より詳しくは、遊技機に対する電波照射による不正防止のために使用する電波センサに関する。
パチンコ遊技機や回胴遊技機に代表される遊技機では、電波照射による不正を防止することが重要な技術的課題となっている。代表的な例として、遊技盤上に設けられた入賞口などに設けられ、遊技球の通過を検知する近接センサに対して、強電波を照射して誤作動を生じさせる不正がある。そのような不正を防止するために、遊技機に向けて照射された電波を検知する電波センサが開発されている。このような電波センサでは、遊技機や他の機器などから発信される電波を、不正照射された電波と誤って検知しないことが望ましい。
そこで、一つのアンテナが形成された回路基板の周囲を金属からなる遮蔽体で覆った電波感知警報装置が開発されている(特許文献1参照)。この電波感知警報装置では、遮蔽体により、遊技機や他の機器から発信される電波を遮蔽して、それらの電波と、不正照射された電波とを誤認することを防止するように構成されている。
また、不正防止に使用する電波センサでは、照射される電波の周波数帯域を事前に特定することができないため、広い周波数帯域に対して良好な検知能力を有することも重要である。しかし、特許文献1に記載された電波感知警報装置は、アンテナを一つしか有さないため、検知可能な周波数帯域が限定されてしまう。また、アンテナを一つしか有さない場合、アンテナの長さ及び形状に依存して電波の検知能力が大きく変動してしまうため、アンテナの長さ及び形状を、検知しようとする電波に応じて厳密に決定する必要がある。さらに、この電波感知警報装置は、遮蔽体の背面に金属板が存在する場合と存在しない場合とでも、電波検知能力が大きく変動してしまうため、使用する環境に応じて設計を変更しなければならない。
そこで、高周波電波の検知用と低周波電波の検知用にそれぞれ別個のアンテナを有する電波検知装置が開発されている(特許文献2及び特許文献3参照)。
特許文献2に記載された電波センサは、低周波電波用のアンテナ及び高周波電波用のアンテナをそれぞれ同一の回路基板上に金属箔として形成している。また、特許文献3に記載された電波検知装置は、低周波電波の検出用回路と高周波電波の検出用回路を別個に有し、それぞれの検出用回路にアンテナが接続される構成となっている。そして、一つのケース内に、各検出用回路及び各アンテナを内蔵させている。
しかし、特許文献2に記載された電波センサでは、二つのアンテナを同一の回路基板上に形成しているため、電波の発生方向に無関係に電波を検知してしまう。そのため、遊技機や他の機器などから発せられた電波を不正照射された電波と誤って検出するおそれがある。また、特許文献3に記載された電波検知装置についても、具体的なアンテナの配置、構成について記載されておらず、上記の問題を解決するものではない。また、これらの電波センサ及び電波検知装置についても、周囲に金属板が存在する場合と存在しない場合とで、電波検知能力が大きく変動してしまう問題を有する。
特許第3156048号公報 特開2004−264186号公報 特開2002−119733号公報
上記の問題点に鑑み、本発明の目的は、誤動作を生じ難く、照射される電波に対して広い周波数帯域にわたって検知可能な電波センサを提供することにある。
また本発明の別の目的は、耐久性に優れた電波センサを提供することにある。
さらに本発明の別の目的は、小型の電波センサを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る電波センサは、第1のアンテナ及び第2のアンテナと、第1及び第2のアンテナと接続され、それらのアンテナで受信した電波を検知する電波検知回路とを有し、所定の方向から到来する電波に対して、第2のアンテナが第1のアンテナを遮るように配置されることを特徴とする。二つのアンテナを有しているため、広い周波数帯域にわたって電波を検知することができる。さらに、各アンテナを上記のような配置とすることにより、第1のアンテナで電波を検知可能な方向が限定されるので、少なくとも第1のアンテナが検知対象とする周波数帯域において、着目していない方向から飛来する電波を検知して生じる誤動作を防止することができる。
また、本発明に係る電波センサにおいて、電波検知回路は発振回路を有し、第1のアンテナで受信した電波に基づいて発振回路を駆動し、且つ第2のアンテナで受信した電波で第1のアンテナで受信した電波の同相成分を相殺することにより発振信号を発生することが好ましい。係る構成により、アンテナの配線長の設計に冗長性を持たすことができ、且つ長大なアンテナを必要としなくなるので、電波センサを小型化することができる。
また、本発明に係る電波センサにおいて、第2のアンテナが接地されることが好ましい。電波検知部分の表面積が広い方の第2のアンテナに到来した静電気などを直接アースに放電できるので、静電気などによる回路故障を防止することができる。
さらに、本発明に係る電波センサにおいて、第2のアンテナは、第1のアンテナと略平行に配置される底面部と、底面部の少なくとも一端で結合し、底面部と略直交する側壁部とを有し、第1のアンテナは、第2のアンテナの側壁部の先端よりも第2のアンテナの底面部の近くに配置されることが好ましい。係る構成により、電波検出方向の指向性をより向上させることができる。
また、本発明に係る電波センサにおいて、電波検知回路は、第2のアンテナの側壁部の先端よりも第2のアンテナの底面部の近くに配置されることが好ましい。
さらに、本発明に係る電波センサは、第1のアンテナ、第2のアンテナ及び電波検知回路の周囲に配置される筐体を有し、その筐体の外壁から第2のアンテナまでの沿面距離が、その筐体の外壁から第1のアンテナまでの沿面距離よりも短いことが好ましい。筐体の外部から侵入する静電気を、接地されている第2のアンテナへ誘導できるので、電波検知回路の静電破壊を防止することができる。
さらに、本発明に係る電波センサにおいて、第1のアンテナは電波検知回路を有する回路基板上に金属箔パターンとして形成され、第2のアンテナは金属板で形成されることが好ましい。
本発明によれば、誤動作を生じ難く、照射される電波に対して広い周波数帯域にわたって検知可能な電波センサを提供することが可能となる。
また本発明によれば、耐久性に優れた電波センサを提供することが可能となる。
さらに本発明によれば、小型の電波センサを提供することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ本発明を適用した第1の実施形態に係る電波センサについて詳細に説明する。そこで先ず、第1の実施形態に係る電波センサに搭載される電波検知回路1について説明する。
図1に、電波検知回路1の回路図を示す。電波検知回路1は、発振回路11、LC共振回路12、アンテナ13及びアンテナ14を有する。そして、発振回路11は、LC共振回路12と接続される。また、LC共振回路12の高電位側端子及び低電位側端子には、それぞれアンテナ13及びアンテナ14が接続される。そして、電波検知回路1では、電波照射されない状態では、発振回路11が発振を起こさないように、LC共振回路12側のコンダクタンスgLが、発振回路11側のコンダクタンスgiよりも大きくなるように設定される。一方、電波照射を受けることによって、発振回路11側のコンダクタンスgiが増加してLC共振回路12側コンダクタンスgLを上回り、発振回路11は発振するようになる。
このように構成することで、特に50MHz〜144MHzの低周波領域の照射電波を良好に検知することが可能となる。さらに、電波照射の有無を、発振の有無として出力することができるので、特に発振回路11からの出力を増幅することにより、電波照射時の出力電圧の振幅と電波非照射時の出力電圧の振幅の差を大きくすることができるので、高い検知能力を得ることができる。以下、電波検知回路1の各部について詳細に説明する。
図1に示すように、発振回路11は、トランジスタTr1〜Tr7及び抵抗R1〜R3で構成される。このうち、NPN型のトランジスタTr1、PNP型のトランジスタTr2、Tr3及び抵抗R1は、発振出力を生じるための主要部分を構成する。一方、PNP型のトランジスタTr4、Tr5及び抵抗R2は、トランジスタTr1のベース及びLC共振回路12のコイルL1に駆動電流I0を供給するための駆動電流回路I0を構成する。さらに、NPN型のトランジスタTr6、Tr7及び抵抗R3は、LC共振回路12の高電位側端子とトランジスタTr1のベース間の直流バイアス電圧V0を一定に保つための定電圧回路V0を構成する。
ここで、発振回路11の主要部を構成するトランジスタTr2及びTr3のエミッタは、それぞれ電圧源Vccと接続されている。また、トランジスタTr2及びTr3のベースは互いに接続され、さらにトランジスタTr1のコレクタに接続されている。さらに、トランジスタTr2のコレクタも、トランジスタTr1のコレクタに接続されている。さらに、トランジスタTr3のコレクタは、LC共振回路12の高電位側端子と接続されている。
また、トランジスタTr1のエミッタは、抵抗R1を介して接地されている。さらに、トランジスタTr1のベースは、駆動電流回路I0を構成するPNP型のトランジスタTr5のコレクタに接続されている。同様に、トランジスタTr1のベースは、定電圧回路V0を構成するTr6のベース及びトランジスタTr7のコレクタに接続されている。さらに、トランジスタTr1のベース電位は、出力Voutとして取り出される。
駆動電流回路I0を構成するトランジスタTr4及びTr5のエミッタは、それぞれ電圧源Vccと接続されている。また、トランジスタTr4及びTr5のベースは互いに接続され、さらにトランジスタTr5のコレクタに接続されている。さらに、トランジスタTr5のコレクタは、抵抗R2を介して接地されている。
定電圧回路V0を構成するトランジスタTr6のコレクタは、電圧源Vccと接続されている。また、トランジスタTr6のベースは、トランジスタTr1のベース及びトランジスタTr4のコレクタに接続されている。さらに、トランジスタTr6のエミッタは、トランジスタTr7のベースに接続され、また抵抗R3を介してLC共振回路12の高電位側端子と接続されている。そして、トランジスタTr7のエミッタも、LC共振回路12の高電位側端子と接続されている。
この発振回路11では、LC共振回路12の高電位側端子からの誘起電位が、定電圧回路V0を介してバイアスされてトランジスタTr1のベースに入力されると、トランジスタTr1のエミッタ電位と抵抗R1で定まる電流によってトランジスタTr2が駆動される。すると、トランジスタTr2とミラー接続されたトランジスタTr3が駆動され、トランジスタTr3のコレクタ電流がLC共振回路12の高電位側端子に帰還される。
次に、LC共振回路12について説明する。LC共振回路12は、コイルL1、コンデンサC1を有する。そして、LC共振回路12は、コイルL1とコンデンサC1が高電位側端子と低電位側端子との間に並列接続されたLC並列共振回路である。なお、LC共振回路12の低電位側端子は、接地されている。
そして、LC共振回路12の高電位側端子には、カップリングコンデンサC2を介してアンテナ13が接続されている。また、LC共振回路12の低電位側端子には、直接アンテナ14が接続されている。また、アンテナ13と、アンテナ14は、検知したい電波を同時に受信するように配置される。なお、これらのアンテナの形状及び配置については、本発明の第1の実施形態に係る電波センサ20の構造とともに説明した方が、容易に理解できると考えられるので、電波センサ20の構造とともに後述する。
上記のように、電波検知回路1は電波を照射されると発振するように、発振回路11側コンダクタンスgiと、LC共振回路12側コンダクタンスgLが設定される。具体的には、ナイキストの発振条件判定に基づき、giとgLの関係が以下の式を満たすように設定した。
発振停止時(電波未照射時) gL > gi (1)
定常発振時(電波照射時) gL < gi (2)
ここで、電波検知回路1において、gL、giはそれぞれ以下の式で表される。
gL ≒ (C0+C1)×R0/L1 (3)
gi ≒ hfe×A0/[(2+hfe)×R1] (4)
なお、(3)式において、C0はコイルL1の巻線に潜在する浮遊容量、C1はコンデンサC1の容量、R0はコイルL1の巻線抵抗、L1はコイルL1のインダクタンスを表す。また、(4)式において、hfeは、トランジスタTr2及びTr3の電流増幅率、A0はトランジスタTr2とTr3のコレクタ電流比、R1は抵抗R1の抵抗値を表す。なお、本実施形態では、hfeは100〜150程度となり、A0は、Tr2とTr3がミラー接続されているので、LC共振回路12を通じて受信した電波がTr3のコレクタに流入しない状態では、ほぼ正確に1となる。
(4)式から明らかなように、R1の値を調整することで、発振回路11側コンダクタンスgiを調整できる。したがって、R1の値を調整することで、電波照射の有無によって、コンダクタンスgiとgLが、(1)式を満たす状態と(2)式を満たす状態を切り替わるように、設定することができる。
まず、電波検知回路1に電波が照射されていない状態では、コンダクタンスgiとgLが(1)式を満たすように、R1の値を設定することで、電波検知回路1を発振停止状態とする。
ここで、電波検知回路1に、電波(特に、周波数が約50MHz〜144MHzの範囲に含まれる低周波電波)が照射されると、アンテナ13から侵入した電波が発振回路11のトランジスタTr3のコレクタに到達する。そのため、コレクタ電流比A0が増大し、(4)式から明らかなように、発振回路11側コンダクタンスgiも増大する。
一方、LC共振回路12側について検討すると、照射された電波は、LC共振回路12の高電位側端子と低電位側端子のそれぞれに接続されたアンテナ13とアンテナ14で同時に作用し、同相分がキャンセルされる。そのため、LC共振回路12側コンダクタンスgLは、電波照射の有無にかかわらず、実質的に変動しない。
その結果、電波検知回路1に電波照射することで、コンダクタンスgLとgiの大小関係が反転し、(2)式を満たすようになる。そして、発振回路11で定常発振を生じるようになる。
次に、本発明の第1の実施形態に係る電波センサ20の構造について、アンテナ13及びアンテナ14の形状及び配置関係とともに説明する。
図2(a)、図2(b)は、それぞれ電波センサ20の概略斜視図であり、図2(a)はアンテナ14側(以下、電波センサ20の背面側という)から見たものであり、図2(b)はアンテナ13側(以下、電波センサ20の前面側という)から見たものである。また、図2(c)は、アンテナ13とアンテナ14の平面投影図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、アンテナ13は、一例として、電波検知回路1が形成されたプリント基板21の表面(アンテナ14と対向する側の面)上に、リング形状の銅箔パターンとして形成される。一方、アンテナ14は、矩形状の金属板として形成される。また、プリント基板21には、電波検知回路1と電気的に接続されるコネクタ22を実装し、外部に設けられた電源から、電波検知回路1へ電力供給を行い、また電波検知回路1からの出力信号を外部に設けられた制御基板などに出力可能とした。なお、説明を明瞭にするため、電波検知回路1は、図上では省略されている。
さらに、図2(a)及び図2(b)に示すように、二つのアンテナ13及び14は略平行に配置される。さらに、アンテナ14の一端は、プリント基板21の嵌合穴23に嵌合され、半田接合等の方法により、プリント基板21上の電波検知回路1と電気的に接続される。
さらに、アンテナ13及びアンテナ14は、電波センサ20の前面側から照射された電波を検知し、電波センサ20の背面側から照射された電波は検知しないように配置される(以下、電波センサ20の前面を電波検知面という)。すなわち、図2(c)に示すように、アンテナ13の電波検知部分の表面積は、アンテナ14の電波検知部分の表面積よりも小さく、電波センサ20の電波検知面側からは、両方のアンテナを視認することができるものの、電波センサ20の背面側からは、アンテナ13を視認することが出来ない構造とした。言い換えると、電波検知面に対して略垂直な方向でアンテナ13をアンテナ14上に投影してできる像は、アンテナ14に完全に包含される。
そのため、電波センサ20の電波検知面側から電波を照射した場合には、アンテナ13及びアンテナ14の両方で電波を受信できるので、上記のように、電波検知回路1からは発振出力が得られるようになる。
しかし、電波センサ20の背面側から電波を照射した場合には、アンテナ14がアンテナ13を隠すので、アンテナ13は照射された電波を検知することができない。そのため、上記のようにコンダクタンスgiは殆ど変化せず、電波検知回路1は発振停止状態を維持する。
このように、特定方向からは、両方のアンテナを視認することができ、その反対方向からは、アンテナ14でアンテナ13を遮るようにアンテナ13及び14を配置することで、電波センサ20に指向性をもたせることができる。
また、一般に、アンテナの大きさ及びアンテナに接続される配線の長さは、検知感度に影響するため、検知しようとする電波に応じて厳密に決定する必要がある。しかし、電波センサ20では、アンテナ14が、アンテナ13で受信した電波の同相成分をキャンセルさせるため、配線長により検知感度が変動する現象を抑制することができる。また、長大なアンテナを必要としなくなるので、電波センサを小型化することができる。
上記のように、本発明を適用した第1の実施形態に係る電波センサ20は、サブストレート型トランジスタの遮断現象における不感帯域電波の到来を検知できるので、広い周波数帯域の電波を検知することができる。また、二つのアンテナを有することで、電波検知方向に指向性を持たせることができ、且つアンテナの配線設計が容易となる。
次に、本発明を適用した第2の実施形態に係る電波センサ30について説明する。第2の実施形態に係る電波センサ30は、第1の実施形態に係る電波センサ20と比較して、アンテナの構造が異なる点と、アンテナ及び電波検知回路1を収納する筐体を有する点で相違するが、同一の電波検知回路を使用するものである。そこで、以下では、電波センサ30の構造及びアンテナについて説明する。
図3(a)は、電波センサ30を前面(電波検知面)側から見た斜視図であり、図3(b)は、電波センサ30を背面側から見た斜視図である。また、図4は、電波センサ30の背面側から見た部品展開図である。図4に示すように、アンテナ13は、図2に示した第1の実施形態と同様の構造を有しており、プリント基板21上の銅箔パターンとして形成される。一方、アンテナ14は、矩形平板状の底面部と、その底面部と略直交し、三方をコの字型に覆う側壁からなる箱型状構造の金属板で形成される。そして、アンテナ14の一端は、図2に示したものと同様に、プリント基板21の嵌合穴(図示せず)に嵌合され、半田接合等の方法により、プリント基板21上の電波検知回路1と電気的に接続される。また、プリント基板21の表面には、電波検知回路1と電気的に接続されるコネクタ22を実装し、外部に設けられた電源から、電波検知回路1へ電力供給を行い、また電波検知回路1からの出力信号を外部に設けられた制御基板などに出力可能とした。そして、樹脂製のケース24及びカバー25は、一体となって一つの筐体を形成し、その内部空間に、プリント基板21及びアンテナ14を収納する。
図5(a)は、電波センサ30の概略断面図である。図5(a)に示すように、電波センサ30は、箱型形状のアンテナ14の開放端をプリント基板21で蓋をした構造となっている。また、プリント基板21は、カバー25の突起部で支持され、アンテナ14の開放端よりも内側に配置される。すなわち、プリント基板21は、アンテナ14の側壁の先端部よりもアンテナ14の底面の近くに配置される。したがって、プリント基板21の表面に形成されたアンテナ13及び電波検知回路1も、アンテナ14の側壁の先端部よりもアンテナ14の底面の近くに配置される。
電波センサ30では、アンテナ13の側面を覆うようにアンテナ14が存在することになるため、電波センサ30の側面から照射された電波も、アンテナ14でのみ受信され、アンテナ13では殆ど受信されない。そのため、上述した第1の実施形態の構造例と比較して、電波検知方向の指向性をより高めることができる。
ここで、再度図1を参照すると、アンテナ14は、LC共振回路12の低電位側端子を経て接地されている。したがって、アンテナ14は、電磁誘導ノイズに対するシールドとしての役割も有し、検知対象でない方向からの電波から電波検知回路1を防護する。
さらに、静電気に対しても、アンテナ14がアースの役割を果たすため、電波検知回路1を防護することができる。図5(b)は、この様子を示した、電波センサ30の概略断面図の端部拡大図である。電波センサ30に外部から到達する静電気は、ケース24とカバー25の隙間gから、沿面を伝って電波センサ30の内部に侵入する。ここで、上記のように、電波センサ30では、アンテナ13は、アンテナ14の開放端よりも内側に配置される。よって、ケース24及びカバー25の外殻からアンテナ13までの沿面距離よりも、それらの外殻からアンテナ14までの沿面距離の方が短い。そのため、静電気は、アンテナ13及び電波検知回路1の他の部分に到達する前に、アンテナ14に到達し、LC共振回路12の低電位側端子を経て放電される。
上記のように、電波センサ30は、アンテナ14でアンテナ13の側面を覆うことにより、電波検知方向の指向性をより高めることができる。また、電波検知方向以外から飛来する電波や、電磁誘導ノイズを、接地されたアンテナ14で拾い易くなるため、ノイズによる誤作動を生じ難いという利点を有する。さらに、電波センサ30の外殻から接地されたアンテナ14までの沿面距離が、その外殻からアンテナ13や電波検知回路1までの沿面距離よりも短くなるように各部を配置したことにより、静電気がアンテナ14から直接アースへ放電されるので、静電破壊を生じ難いという利点を有する。
なお、アンテナ13及び14の形状は、上記のものに限られない。例えば、アンテナ13の形状を、単純な円形や、矩形とすることもできる。同様に、アンテナ14も、円形など、他の形状にすることができる。
さらに、上記の例では、アンテナ14の底面の三方に側壁を形成したが、アンテナ13で受信して欲しくない電波の到来方向が予め分かっている場合には、その到来方向に対応する一端だけに側壁を形成してもよい。
次に、本発明の第3の実施形態に係る電波センサについて説明する。第3の実施形態に係る電波センサは、第2の実施形態に係る電波センサ30の電波検知回路1を、高周波電波に対する検知性能を向上させた電波検知回路2に変更したものであり、その他の部分については電波センサ30と同一である。そこで、以下では、電波検知回路2についてのみ説明する。
図6に、電波検知回路2の回路図を示す。電波検知回路2は、第1の電波検知回路1と、第2の電波検知回路15、比較回路16及び出力回路17を有する。また、第1の電波検知回路1は、図1に示した電波検知回路1と同一の回路である。なお、図の簡略化のために、駆動電流回路I0及び定電圧回路V0は、等価回路で表している。
第2の電波検知回路15は、サブストレート型PNPトランジスタTr8と抵抗R4からなるエミッタフォロア回路であり、トランジスタTr8のエミッタが抵抗R4を介して供給電源Vccに接続され、トランジスタTr8のコレクタが接地される。また、トランジスタTr8のベースは、第1の電波検知回路1の出力端子(トランジスタTr1のベース)に接続される。
なお、トランジスタTr8を、通常のPNPトランジスタとし、そのコレクタを集積回路のサブストレートで形成されるGNDラインに接続するようにしてもよい。
比較回路16は、トランジスタTr9及びTr10、抵抗R5〜R9、コンデンサC3、コンパレータCOM1、及び定電圧回路V1で構成される。そして、比較回路16は、第2の電波検知回路15のトランジスタTr8のエミッタ電位を入力とし、その電位によって充電を行う積分回路の出力電位を所定の閾値と比較により弁別する。なお、比較回路16の構成は周知であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
出力回路17は、NPN型トランジスタTr11と抵抗R10から構成される。そして、出力回路17は、比較回路16のコンパレータCOM1の出力端子から得た出力を、抵抗R10を介してトランジスタTr11のベースに入力し、トランジスタTr11のコレクタから出力Voutを取り出すことで、比較回路16の出力信号を反転させた信号を出力する。
なお、電波検知回路2に電波照射されていない状態では、比較回路16のコンパレータCOM1からの出力は高電位となり、出力回路17から低電位信号が出力されるように、抵抗R7〜R10の値が設定される。
以下、電波検知回路2の動作について説明する。
まず、50MHz〜144MHz程度の比較的低周波の電波が照射された場合について説明する。この場合、アンテナ13及び14が電波を受信すると、第1の電波検知回路1の発振回路11から発振波が発生する。このとき、第2の電波検知回路15は、トランジスタTr8が遮断現象を生じないため、通常のエミッタフォロア回路として機能する。そして、発振波によりトランジスタTr8のエミッタ電位Veが低下し、Ve<V1−2Vbeとなる領域で、比較回路16のトランジスタTr9がONとなり、抵抗R6とコンデンサC3で構成される積分回路への充電が開始される。なお、上式で、V1は、比較回路16の定電圧源V1のバイアス電圧であり、VbeはトランジスタTr9及びTr8のベースエミッタ間電圧である。
電波照射が継続し、コンデンサC3への充電が進むと、抵抗R6の両端電位が増大する。そして、この電位と、抵抗R7〜R9で定まる閾値電圧とを、コンパレータCOM1で比較する。そして、抵抗R6の両端電位が閾値電圧を超えると、コンパレータCOM1の出力電圧が低下する。そのため、出力回路17のトランジスタTr11はOFFとなり、出力端子Voutから高電位信号が出力され、電波検知回路2が電波照射を検知したことが分かる。
次に、144MHzを超える中〜高周波の電波が照射された場合について説明する。例えば1200MHzの周波数を有する電波が照射され、アンテナ13及び14がその電波を受信すると、第2の電波検知回路15のトランジスタTr8が遮断現象を起こす。この場合、トランジスタTr8のエミッタ電位は、発振回路11の動作如何にかかわらず、GND電位まで低下する。そのため、比較回路16及び出力回路17では、上記の低周波電波照射の場合と同様に動作して、出力端子Voutから高電位信号が出力されるようになる。そして、電波検知回路2が電波照射を検知したことが分かる。なお、発振回路11からも発振出力が得られるものの、電波検知における主導的な役割は、第2の電波検知回路15が果たすことになる。
以上のように、電波検知回路2は、低周波の電波に対しては、第1の電波検知回路が発振を行うことにより検知を行うことができ、中〜高周波の電波に対しては、第2の電波検知回路の遮断現象により検知を行うことができる。そのため、広い周波数帯域に対して、良好な検知特性を有する。
図7に、電波検知回路2の周波数−感度特性のグラフを示す。図7において、グラフの横軸は、検知対象の電波の周波数を表し、グラフの縦軸は、電波検知回路の感度を表す。グラフ701は、電波検知回路2の周波数−感度特性を表す。また、電波検知回路2を構成する第1の電波検知回路1の周波数−感度特性をグラフ702に、第2の電波検知回路15(サブストレート型PNPトランジスタによる電波検知回路)の周波数−感度特性をグラフ703に示す。
図7に示すように、第1の電波検知回路1は、約100MHz〜150MHzのところで感度が最大となり、周波数が高くなるにつれて感度が低下する。逆に、第2の電波検知回路15は、低周波ではほとんど感度を持たないものの、周波数が高くなるにつれて徐々に感度も上昇し、約900MHz〜1200MHzのところで感度が最大となる。そのため、電波検知回路2全体としては、低周波から高周波まで、良好な感度を有することができる。
以下、本発明を適用した電波センサを応用した、不正防止機能を有する遊技機について説明する。図8に、本発明を適用した電波センサを備えた遊技機50の概略構成図を示す。
遊技機50は、上部から中央部の大部分の領域に設けられた遊技盤51と、下部に配設された球受け部及びハンドルを備えた操作部などで構成される。遊技者の操作に応じて、操作部の回動量に応じて図示しない発射装置より遊技球を発射する。発射された遊技球は、遊技盤51の側方に設けられたレールに沿って上方へ移動し、遊技盤51上に設けられた多数の障害釘の間を落下する。遊技盤51には、障害釘の他に、液晶表示装置などで構成され、遊技者に様々な情報を提供する表示装置と、表示装置の周囲に配置され、遊技の演出に用いられる役物部と、遊技球が入ると複数個の遊技球を獲得することができる入賞口52などが配設されている。
遊技盤51に沿って流下する遊技球が入賞口52に入ると、近傍に配置された近接センサ53で入賞口52に入った遊技球を検出する。近接センサ53は、遊技球を検出すると、コントロールユニット54に遊技球を検出したことを通知する。すると、コントロールユニット54は、払い出し装置(図示せず)を制御して、所定数の遊技球を遊技盤51の前面に設けられた払い出し口(図示せず)に払い出す。またコントロールユニット54は、一乃至複数の制御基板55と電気的に接続される。制御基板55は、コントロールユニット54からの指示にしたがって、電飾装置、表示装置などの各部を制御する。さらにコントロールユニット54は、ホール全体の管理を行う集中CPUに遊技情報を送信するため、外部接続端子基板56を通じて外部通信可能となっている。
また、悪意をもって不正を行おうとする者が、遊技機50に向けて電波を照射し、近接センサ53あるいは制御基板55の不正動作を生ぜしめることを防止するため、近接センサ53の近傍に電波センサ57が配置され、制御基板55と遊技盤51との間に電波センサ58が配置される。そして、電波センサ57、58はコントロールユニット54と電気的に接続され、コントロールユニット54は、電波センサ57、58の出力信号を取得して、電波照射による不正行為が行われたか否かを判断する。コントロールユニット54は、不正行為が行われたと判断した場合、警報灯駆動回路59を駆動して警報灯60を点灯させて、不正行為が行われたことを報知する。さらに、外部接続端子基板56を通じて集中CPUへ不正行為が行われたことを通知する。
ここで、電波センサ57、58としては、上記の何れかの電波センサを使用することができる。また、上記の電波センサは、電波検知可能な方向に指向性を有する。そこで、電波センサ57、58として上記の電波センサを用いる場合、その電波検知可能な方向が、遊技者の方を向くように、すなわち、遊技盤51と電波センサ57、58の電波検知面が対向し、且つ略平行となるように配置される。なお、電波センサ57は、近接センサ53よりも遊技盤51に近接して配置することが好ましい。不正行為のために照射される電波による電界強度が、近接センサ53の位置よりも強くなり、近接センサ53が誤動作を生じるよりも先に、電波センサ57でその電波を検知することが容易となる。
図9は、近接センサ53とその近傍に配置される電波センサ57の概略構成図である。図9に示すように、近接センサ53の信号出力Vo1と電波センサ57の信号出力Vo2は、それぞれコントロールユニット54の入力端子に接続される。ここで、コントロールユニット54は、近接センサ53が遊技球を検知した場合の信号出力Vo1=1、遊技球を検知しない場合の信号出力Vo1=0とする。同様に、コントロールユニット54は、電波センサ57が電波を検知した場合の信号出力Vo2=0、電波を検知しない場合の信号出力Vo2=1とする。
このとき、コントロールユニット54は、Vo1・Vo2=1のとき、入賞したと判断し、Vo1・Vo2=0のときには入賞していないと判断する。
そのため、電波センサ57が不正な電波を検知すると、Vo1・Vo2は必ず0となるので、電波照射による不正行為が防止される。またコントロールユニット54は、Vo2=0のとき、警報灯駆動回路59を駆動し、警報灯60を点灯させる。さらに、外部接続端子基板56を通じて集中CPUへ不正行為が行われたことを通知する。
以上、本発明に係る電波検知回路及び電波センサについて説明してきたが、本発明は上記の例に限られない。例えば、発振回路をコルピッツ型で構成したものや、中間タップ型のハートレイ発振回路で構成してもよい。これらの回路例を、図10及び図11に示す。
図10は、本発明に係る電波検知回路を、コルピッツ型の発振回路で構成した場合の電波検知回路80の回路図である。この場合、発振回路81は、トランジスタTr1、抵抗R1及びR2、駆動電流回路I0及び定電圧回路V0で構成される。また、LC共振回路82は、コイルL1、コンデンサC1及びC2で構成される。そして、アンテナ13は、LC共振回路82の高電位側端子に接続され、アンテナ14は、LC共振回路82の低電位側端子に接続される。この変形例においても、抵抗R1の値を調整することにより、電波照射されない状態では発振せず、アンテナ13及び14が照射された電波を受信すると、トランジスタTr1のコレクタ端子から発振出力を生じる。よって、その発振出力を生じたか否かを調べることにより、電波を検知したか否かを判断することができる。
図11は、本発明に係る電波検知回路を、中間タップ型のハートレイ発振回路で構成した場合の電波検知回路90の回路図である。この場合、発振回路91は、トランジスタTr1、抵抗R1及びR2、駆動電流回路I0及び定電圧回路V0で構成される。LC共振回路92は、コイルL1及びL2、コンデンサC1で構成される。そして、アンテナ13は、LC共振回路92の高電位側端子に接続され、アンテナ14は、LC共振回路92の低電位側端子に接続される。この変形例においても、抵抗R1の値を調整することにより、電波照射されない状態では発振せず、アンテナ13及び14が電波を受信すると、トランジスタTr1のコレクタ端子から発振出力を生じる。よって、その発振出力を生じたか否かを調べることにより、電波を検知したか否かを判断することができる。
またさらに、上記の電波検知回路の相補回路とした構成にすることもできる。
図12は、図1に示した電波検知回路1の相補回路とした構成の電波検知回路100の回路図である。この場合、発振回路101は、トランジスタTr1〜Tr3、抵抗R1、駆動電流回路I0及び定電圧回路V0で構成される。LC共振回路102は、コイルL1及びコンデンサC1で構成される。各トランジスタTr1〜Tr3は、図1の電波検知回路1と比較して、PNP型とNPN型が逆となる。また、アンテナ13がLC共振回路102の低電位側に接続され、アンテナ14がLC共振回路102の高電位側に接続される。なお、この構成においても、LC共振回路側のコンダクタンスgLと、発振回路側のコンダクタンスgiは、(3)式及び(4)式で表される。
同様に、図13は、図10に示したコルピッツ型発振回路の構成を有する電波検知回路80の相補回路とした構成の電波検知回路110の回路図である。発振回路111は、トランジスタTr1、抵抗R1及びR2、駆動電流回路I0及び定電圧回路V0で構成される。LC共振回路112は、コイルL1及びコンデンサC1及びC2で構成される。この場合も、トランジスタTr1がNPN型からPNP型に変更となり、アンテナ13がLC共振回路112の低電位側に接続され、アンテナ14がLC共振回路112の高電位側に接続される。
何れの回路においても、アンテナ13で受信した電波によってメインとなるトランジスタTr1のベースに印加される電圧が変化して、トランジスタTr1の駆動状態が変化することにより、発振出力を生じる。
このような修正は、当業者にとっては本発明の範囲内で容易に行うことが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る電波検知回路の回路図である。 (a)、(b)は、それぞれ本発明の第1の実施形態に係る電波センサの概略斜視図であり、(c)は、二つのアンテナの平面投影図である。 (a)、(b)は、それぞれ本発明の第2の実施形態に係る電波センサの概略斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る電波センサの部品展開図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態に係る電波センサの概略断面図であり、(b)はその端部の拡大図である。 本発明の第3の実施形態に係る電波検知回路の回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る電波検知回路の周波数−感度特性のグラフである。 本発明を適用した電波センサを備えた遊技機の概略構成図である。 近接センサとその近傍に配置される電波センサの概略構成図である。 本発明の別の実施形態に係る電波検知回路の回路図である。 本発明の別の実施形態に係る電波検知回路の回路図である。 本発明の別の実施形態に係る電波検知回路の回路図である。 本発明の別の実施形態に係る電波検知回路の回路図である。
符号の説明
1、2、15、80、90、100、110 電波検知回路
20、30、57、58 電波センサ
11、81、91、101、111 発振回路
12、82、92、102、112 LC共振回路
13、14 アンテナ
16 比較回路
17 出力回路
21 プリント基板
22 コネクタ
23 嵌合穴
24 ケース
25 カバー
50 遊技機
51 遊技盤
52 入賞口
53 近接センサ
54 コントロールユニット
55 制御基板
56 外部接続端子基板
59 警報灯駆動回路
60 警報灯
1〜C3 コンデンサ
1、L2 コイル
1〜R10 抵抗
Tr1〜Tr11 トランジスタ
0、V1 定電圧回路
0 駆動電流回路
COM1 コンパレータ

Claims (7)

  1. 第1のアンテナと、
    第2のアンテナと、
    発振回路を有する電波検知回路であって、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナと接続され、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナの両方で電波を受信すると前記発振回路の発振条件が満たされることにより発振出力し、かつ、前記第2のアンテナのみで電波を受信すると前記発振条件が満たされず発振出力しない電波検知回路とを有し、
    所定の方向から到来する電波に対して、前記第2のアンテナが前記第1のアンテナを遮るように配置されることを特徴とする電波センサ。
  2. 前記電波検知回路は、
    前記第1のアンテナと接続される第1の端子と、該第1の端子と電位が異なり、かつ、前記第2のアンテナと接続される第2の端子との間に接続される共振回路をさらに有し、
    前記発振回路は、
    スイッチング端子を備えるスイッチング素子と、前記スイッチング端子、前記共振回路の前記第1の端子と電圧源との間、及び前記共振回路の前記第1の端子とグラウンドとの間の何れかに接続された出力端子とを有する発振部であって、該スイッチング素子がオンとなることにより流れる電流を前記共振回路の前記第1の端子に帰還させる発振部と、
    前記共振回路の前記第1の端子と前記スイッチング端子間に接続され、前記第1の端子と前記スイッチング端子間の電位を一定に保つ定電圧回路とを有し、
    前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナが電波を受信しない場合、前記発振回路のコンダクタンスは、前記共振回路のコンダクタンスよりも小さいために前記発振条件が満たされず、一方、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナが電波を受信することにより、前記共振回路を介して前記発振回路の発振部に流れる電流が増加して前記発振回路のコンダクタンスが前記共振回路のコンダクタンスよりも大きくなることで、前記発振条件が満たされる、請求項1に記載の電波センサ。
  3. 前記第2のアンテナと接続された前記共振回路の前記第2の端子が接地される、請求項2に記載の電波センサ。
  4. 前記第2のアンテナは、前記第1のアンテナと略平行に配置される底面部と、前記底面部の少なくとも一端で結合し、前記底面部と略直交する側壁部とを有し、
    前記第1のアンテナは、前記第2のアンテナの側壁部の先端よりも前記第2のアンテナの底面部の近くに配置され、前記所定の方向は、前記底面部または前記側壁部から前記第1のアンテナへ向かう方向である、請求項3に記載の電波センサ。
  5. 前記電波検知回路は、前記第2のアンテナの側壁部の先端よりも前記第2のアンテナの底面部の近くに配置される、請求項4に記載の電波センサ。
  6. 前記第1のアンテナ、前記第2のアンテナ及び前記電波検知回路の周囲に配置される筐体をさらに有し、該筐体の外壁から前記第2のアンテナまでの沿面距離が、該筐体の外壁から前記第1のアンテナまでの沿面距離よりも短い、請求項3〜5の何れか一項に記載の電波センサ。
  7. 前記第1のアンテナは、前記電波検知回路を有する回路基板上に金属箔パターンとして形成され、前記第2のアンテナは、金属板で形成される、請求項1〜6の何れか一項に記載の電波センサ。
JP2006174335A 2006-06-23 2006-06-23 電波センサ Expired - Fee Related JP4983110B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006174335A JP4983110B2 (ja) 2006-06-23 2006-06-23 電波センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006174335A JP4983110B2 (ja) 2006-06-23 2006-06-23 電波センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008003005A JP2008003005A (ja) 2008-01-10
JP4983110B2 true JP4983110B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=39007507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006174335A Expired - Fee Related JP4983110B2 (ja) 2006-06-23 2006-06-23 電波センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4983110B2 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2812301B1 (fr) * 2000-07-26 2003-04-04 Inst Francais Du Petrole Procede flexible de production de bases huiles et de distillats moyens a partir de charge contenant des heteroatomes
KR100866181B1 (ko) * 2002-07-30 2008-10-30 삼성전자주식회사 통신 시스템에서 신호 송수신 방법 및 장치
US7907574B2 (en) * 2004-01-29 2011-03-15 Qualcomm Incorporated Channel scheduling
KR100789355B1 (ko) * 2004-03-05 2008-01-02 가부시키가이샤 엔티티 도코모 수신장치, 수신방법, 및 무선 통신 시스템
KR100823468B1 (ko) * 2005-08-09 2008-04-21 정대일 코골이방지용 등받침대
KR100802414B1 (ko) * 2006-04-18 2008-02-13 강윤규 진동발생장치
KR100856351B1 (ko) * 2006-06-01 2008-09-04 박재영 천마추출물을 유효성분으로 포함하는 골다공증 예방 및치료용 조성물
KR100816054B1 (ko) * 2006-07-11 2008-03-26 김상일 조명 분산 판넬
KR100808556B1 (ko) * 2006-09-05 2008-02-29 이기성 옷걸이 장치 및 이를 사용하는 세탁물 건조대
KR100816989B1 (ko) * 2006-10-24 2008-03-27 주식회사 포스코 슬래그 관통구조를 가진 진정제 투입장치
KR100822846B1 (ko) * 2006-11-02 2008-04-17 한국전력공사 반응 가스 중 입자의 연속분리 및 수분 응축장치
KR100835055B1 (ko) * 2006-11-07 2008-06-03 삼성전기주식회사 차동 구조 전압 제어 발진기
KR100836347B1 (ko) * 2006-12-08 2008-06-09 현대자동차주식회사 하이브리드 차량에서의 구동 모터 단락 검출 및 보호방법
KR100803221B1 (ko) * 2007-01-17 2008-02-14 삼성전자주식회사 반사영역을 가지는 액정표시장치
KR100798622B1 (ko) * 2007-09-19 2008-01-28 김양수 정전기 제거용 통전 유닛
KR100844475B1 (ko) * 2007-10-31 2008-07-07 한국전기연구원 스위칭 전원장치
JP5267087B2 (ja) * 2008-12-05 2013-08-21 株式会社三洋物産 遊技機
JP5256390B2 (ja) * 2010-03-09 2013-08-07 株式会社藤商事 遊技機
JP5909613B2 (ja) * 2011-04-19 2016-04-27 株式会社高尾 弾球遊技機
JP2013146394A (ja) * 2012-01-19 2013-08-01 Fujishoji Co Ltd 弾球遊技機
WO2022044828A1 (ja) * 2020-08-27 2022-03-03 株式会社ヨコオ 検査装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02110385A (ja) * 1988-10-20 1990-04-23 Kokan Densetsu Kogyo Kk 広帯域電界強度計
JPH04337922A (ja) * 1991-05-15 1992-11-25 Omron Corp 近接スイツチ
JPH09260925A (ja) * 1996-03-19 1997-10-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd アンテナ装置
JP4830228B2 (ja) * 2001-07-30 2011-12-07 オムロン株式会社 タッチセンサ
JP2004264186A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Omron Corp 電波検知センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008003005A (ja) 2008-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4983110B2 (ja) 電波センサ
JP4983109B2 (ja) 電波検知回路及び遊技機
JP4871949B2 (ja) パッチアンテナ装置
JP4525859B2 (ja) 無線icデバイス
JP6056994B2 (ja) 電子機器
US20040012496A1 (en) Radio frequency identification (RFID) tag and a method of operating an RFID tag
JP2009032570A (ja) 人体接近検出装置
JP5931937B2 (ja) パッチアンテナ装置
US7319381B2 (en) Signal receiving apparatus
JP5800117B1 (ja) アンテナ装置および電子機器
CN107809506B (zh) 抗干扰电路结构和移动终端
JP5473093B1 (ja) 携帯端末装置
JP2006229511A (ja) 静電容量形近接センサ
JP2004264186A (ja) 電波検知センサ
JP5446605B2 (ja) 近接スイッチ
JP6787041B2 (ja) アンテナ
US8149560B2 (en) Electrostatic discharge apparatus for touch key
JP4852810B2 (ja) ファンモータ
JPH1131201A (ja) 非接触型識別装置の取付構造
JP2005051430A (ja) 電子装置
JP4989694B2 (ja) 遊技球検出装置
JP6380173B2 (ja) 近接センサ及び遊技機
JP2005051431A (ja) 電子装置
JP2014086954A (ja) 非接触検出装置
JP2005051433A (ja) 電子装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120327

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4983110

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees