JP2013128571A - 遊技機用複合センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】不正行為を検出する機能とパチンコ玉その他の鋼球の通過を検出する機能とを併せ持つ遊技機用複合センサを提供する。
【解決手段】フォトセンサ本体部20Aと外乱光監視部20Bと磁気センサ本体部20Cとを並列に接続し、それらを外部接続用端子18A,18Bに接続する。フォトセンサ本体部20Aからの出力信号と外乱光監視部20Bからの出力信号と磁気センサ本体部20Cからの出力信号をそれぞれ異なる信号レベルの段階に分けて出力する。
【選択図】図4
【解決手段】フォトセンサ本体部20Aと外乱光監視部20Bと磁気センサ本体部20Cとを並列に接続し、それらを外部接続用端子18A,18Bに接続する。フォトセンサ本体部20Aからの出力信号と外乱光監視部20Bからの出力信号と磁気センサ本体部20Cからの出力信号をそれぞれ異なる信号レベルの段階に分けて出力する。
【選択図】図4
Description
本発明は、パチンコ玉などの鋼球をカウントする遊技機用複合センサに関する。
各種遊技機においてパチンコ玉を計数するために、パチンコ玉が通過する通路近傍に各種センサが取り付けられている。センサには磁気センサ、フォトセンサなどが用いられている。また、磁気センサとフォトセンサとを一つのセンサユニットとした複合センサも開発されている(特許文献1)。
一方、遊技機で使用されるパチンコ玉は、一般に鋼材でなっている。そのため、遊技機内で打ち出されたパチンコ玉を遊技機前面のガラスを介して磁石を用いて意図的に入賞口に誘導する不正行為が跡を絶たない。そのような不正行為を抑制するために、遊技者が磁石等を使用していないかを確かめるべく複数の磁気検出センサを搭載している。
遊技機においては、パチンコ玉の通過を検出するセンサは複数箇所にそれぞれ取り付けられ、不正行為を検出する不正行為検出用センサも適宜複数箇所に取り付けられているのが現状である。
このように、複数の通過検出用センサ及び不正行為検出用センサを遊技機に取り付けることになると、センサの数が増加すれば増加するほど遊技機内においてセンサの占有領域が増え、各センサからの配線を所定の端子に取り付ける作業も増加する。
そこで、本発明においては、不正行為を検出する機能とパチンコ玉その他の鋼球の通過を検出する機能とを併せ持つ遊技機用複合センサを提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、本発明では、磁気センサ本体部とフォトセンサ本体部とが並列に接続されており、磁気センサ本体部からの出力信号とフォトセンサ本体部からの出力信号とがそれぞれ異なる信号レベルの段階に分けて出力されることを特徴とする。
この構成において、さらに、外乱光監視部が磁気センサ本体部及びフォトセンサ本体部に並列接続されており、外乱光監視部が磁気センサ本体部及びフォトセンサ本体部からの各出力信と異なる信号レベルで出力される。
好ましくは、磁気センサ本体部による磁気検知の検出範囲を広くする磁性体が設けられている。磁気センサ本体部がリードスイッチと抵抗とを直列接続してなる。
この構成において、さらに、外乱光監視部が磁気センサ本体部及びフォトセンサ本体部に並列接続されており、外乱光監視部が磁気センサ本体部及びフォトセンサ本体部からの各出力信と異なる信号レベルで出力される。
好ましくは、磁気センサ本体部による磁気検知の検出範囲を広くする磁性体が設けられている。磁気センサ本体部がリードスイッチと抵抗とを直列接続してなる。
本発明によれば、磁気センサ本体部とフォトセンサ本体部との外部接続用端子を共有してそれぞれ信号レベルの異なる信号を出力する。これにより、磁気センサ本体部とフォトセンサ本体部とのそれぞれに外部接続用端子を設ける必要がなく、遊技機を制御する制御部への接続配線が半分となり、遊技機内におけるセンサ及び配線の占有割合の増加を抑制することができ、しかも、磁石などの磁気発生手段による不正行為を検知することができる。
外部光監視部を設けることで、不正行為による外乱光の照射を検知可能とし、フォトセンサ本体部による検知回数のみをカウントすれば、パチンコ玉など、磁性材からなる被検出物の通過数をカウントすることができる。
遊技機用複合センサに磁性体を設けることにより、磁気センサ本体部による磁気検出の範囲を広くすることができ、磁石などの磁気発生手段によって不正行為を確実検知することができる。
外部光監視部を設けることで、不正行為による外乱光の照射を検知可能とし、フォトセンサ本体部による検知回数のみをカウントすれば、パチンコ玉など、磁性材からなる被検出物の通過数をカウントすることができる。
遊技機用複合センサに磁性体を設けることにより、磁気センサ本体部による磁気検出の範囲を広くすることができ、磁石などの磁気発生手段によって不正行為を確実検知することができる。
以下図面を参照しながら、本発明の幾つかの実施形態について詳細に説明する。以下では、鋼球としてのパチンコ玉の通過を検知することを想定して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る遊技機用複合センサが取り付けられるパチンコ玉の通路を模式的に示しており、図2は遊技機用複合センサのモジュールを模式的に示す図1のII−II断面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るモジュール10は、パチンコ玉1の通路2に挿入されている。モジュール10には、二本の接続用配線11A,11Bが取り付けられている。
モジュール10は、例えば図2に示すように、パッケージ12内で所定位置に、LEDなどの発光素子13と、フォトトランジスタなどで構成され発光素子13からの光を受ける受光素子14と、外乱光を監視するための受光素子15と、発光素子13からの光を受光素子14に反射するための光学部品16と、磁石などの磁気発生手段による不正行為を検出する磁気センサ17と、発光素子13、受光素子14,15及び磁気センサ17の間で回路を形成したプリント基板18と、を備える。図2では回路配線は示していない。
これらの各素子は図2のように配置されている。モジュール10にはパチンコ玉が通過する領域として開口孔19が設けられており、開口孔19は例えば図2に示すように略矩形の輪郭を有している。図2に示す例においては、発光素子13と受光素子14とが開口孔19の一方の面に対となって配置され、光学部品16としてのプリズムが発光素子13及び受光素子14に対向する面側に配置されている。外乱光用受光素子15は発光素子13と受光素子14とが配置されている一方の面側で、受光素子13と受光素子14との間に配置されている。これにより、発光素子13から出力された光が開口孔19を通って光学部品16としてのプリズムに入射し、プリズム内で二回反射し、再度開口孔19を通って受光素子14に入射する。図2に示すように、収容部13Bと収容部14Bにおいて、それぞれ光透過部13Aと光透過部14Aとには絞り13C,絞り14Cが設けられており、発光素子13の光が広がらず、受光素子14には発光素子13からの光のみ入射するようにされている。
図2に示す断面図のように、一方側(−x側)に矩形状の開口孔19を有し、この開口孔19を臨むように光透過部13A,15A,14Aが順に一つの面上に並んでいる。これら透過部13A,15A,14Aのそれぞれには隣接して収容部13B,15B,14Bが設けられ、収容部13B,15B,14Bにはそれぞれ発光素子13,受光素子14,外乱光用受光素子15が収容されている。各収容部13B,15B,14Bは光透過部13A,15A,14A以外からの光を遮断するよう区分けされている。収容部13B,15B,14Bの光透過部13A,15A,14Aとは逆側に、プリント基板18を収容する収容部18Cが設けられている。プリント基板18には二つの外部端子18A,18Bが接続されており、これらの外部接続用端子18A,18Bが接続用配線11A,11Bと接続される。
発光素子13及び受光素子14は、開口孔19の中心を向いておらず、かつ、開口孔19の中心を通ってパチンコ玉1の通過する方向に沿う仮想線L、つまり、通路2の中心軸線(紙面に垂直な線)に向かわないように配置されている。その理由について説明すると、パチンコ玉1が連続して投入された場合であっても、発光素子13からの光がパチンコ玉1同士の接触領域を通過しないようにすれば、パチンコ玉1と次のパチンコ玉1との間には必ず発光素子13からの光が受光素子14に入射するため、パチンコ玉1の数をカウントすることができるからである。以下、詳細に説明する。
図3は、発光素子からの照射方向及び受光素子に入射する方向と通路との関係を模式的に示す図である。図3ではパチンコ玉1が連続して通過している場合を示している。いま、発光素子13からの光が通路2の中心軸を通るように受光素子14に入射する場合を考える。2つのパチンコ玉1が点Aで接触して通路2をz方向に向かって通過すると、2個のパチンコ玉1が開口孔19を通過する前と通過した後の間では、発光素子13からの光が点Aを通って受光素子14に入射するが、2つのパチンコ玉1が連続して通過している途中では発光素子13からの光が2つのパチンコ玉1で遮られる。すると、2つのパチンコ玉1が通過しているにも拘わらず、パチンコ玉1は1つだけ通過していると判断することになる。
従って、本発明の実施形態においては、2つのパチンコ玉1の接触点Aではなく、それよりも開口孔19の縁に寄るよう、すなわち、通路2の断面寸法の一辺の長さの半分よりも通路壁側に寄せて、発光素子13からの光が点Bを通って−x方向に進み、光学部品16により二回反射し、点Cを通って+x方向に進んで受光素子14に向かうことが好ましい。
図4は本発明の第1の実施形態に係る遊技機用複合センサの回路図である。遊技機用複合センサ20は、フォトセンサ本体部20Aと外乱光監視部20Bと磁気センサ本体部20Cとが互いに並列接続されており、何れも二つの外部接続用端子18A,18Bに並列接続されてなる。すなわち、遊技機複合センサ20は、二つの外部接続用端子18A,18Bと、二つの外部接続用端子18A,18Bに対して接続された磁気センサ本体部20Cと、二つの外部接続用端子18A,18Bに対して接続されかつ磁気センサ本体部20Cに対して並列接続されたフォトセンサ本体部20Aと、二つの外部接続用端子18A,18B、磁気センサ本体部20C及びフォトセンサ本体部20Aの何れにも並列接続された外乱光監視部20Bとを、備える。磁気センサ本体部20Cからの出力信号、フォトセンサ本体部20Aからの出力信号及び外乱光監視部20Bからの出力信号がそれぞれ異なる信号レベルの段階に分けて出力される。
具体的には、遊技機用複合センサ20は、発光素子としてのLED23と、LED23からの光を検出する受光素子としてのフォトトランジスタ24と、磁石などの磁気発生手段を用いて不正行為がなされているかを検出する磁気スイッチ29Aと、外乱光を監視するためのフォトトランジスタ25と、を備え、プリント基板18上に配置される第1の抵抗26、第2の抵抗27、第3の抵抗29B、トランジスタ28、磁気スイッチ29A及び保護回路としてのツェナーダイオード22とで回路構成されている。
遊技機用複合センサ20の回路構成を説明すると、外部接続用端子18A,18Bに対し、外乱光監視部20Bにおけるフォトトランジスタ25と、保護回路としてのツェナーダイオード22と、フォトセンサ本体部20Aと、磁気センサ本体部20Cとが並列接続されている。
フォトセンサ本体部20Aの構成は次の通りである。LED23と第1の抵抗26とが直列接続され、LED23のアノードとフォトトランジスタ24の第1主電極としてのコレクタとが外部接続用端子18Aに接続され、フォトトランジスタ24の第2主電極としてのエミッタがトランジスタ28の制御電極としてのベースに接続され、トランジスタ28の第1主電極としてのコレクタがLED23のカソードと第1の抵抗26の一端との接続点に接続され、トランジスタ28の第2主電極としてのエミッタが第2の抵抗27の一端に接続され、第2の抵抗27の他端が第1の抵抗26の他端とともに外部接続用端子18Bに接続されている。外部接続用端子18A,18Bは接続用配線21A,21Bに接続され、一方の接続用配線21Aは直流電圧源Vccに接続され、他方の接続用配線21Bには負荷抵抗RLの一端が接続され、負荷抵抗RLの他端がグランドラインに接続されて接地され、負荷抵抗RLに加わる電圧が出力信号となる。
磁気センサ本体部20Cは、磁石などの磁気発生手段が検出領域及びその近傍にあるとON,OFFするリードスイッチなどの磁気スイッチ29Aと、この磁気スイッチ29Aの一端に直列接続される第3の抵抗29Bとからなる。
ここで、ツェナーダイオード22は、外部接続用端子18A及び18Bの間に異常電圧が加わったときの保護回路として働く。
磁気センサ本体部20Cは、遊技機用複合センサ20の近傍に不正行為によって磁石などの磁気発生手段が存在すると、磁気スイッチ29AをOFFからONにして、外部接続用端子18Aを経由して接続用配線21Bに出力信号としてVccR3/(R3+RL)を出力する。ここで、R3は、第3の抵抗の値である。
フォトトランジスタ25からなる外乱光監視部20Bは、外乱光が入力されたときに、外部接続用端子18Aと外部接続用端子18Bとを導通して、接続用配線21Bに接続された負荷抵抗RLに対して電圧Vcc−Vce(sat)を印加する。よって、外乱光の入力があると、外部接続用端子18Aを経由して接続用配線21Bには出力信号としてVcc−Vce(sat)が出力される。ここで、Vce(sat)は、フォトトランジスタ25におけるコレクタ、エミッタ間の飽和電圧である。
パチンコ玉1が開口孔19を通過しておらずフォトトランジスタ24がLED23からの光を検出している場合には、トランジスタ28がON状態となる。この状態の等価回路は、第1の抵抗26と第2の抵抗27との並列接続の一端がLED23のカソードの一端に接続され、かつ、その並列接続の他端が接続用配線21Bに接続されたものとして表現される。よって、第1の抵抗26、第2の抵抗27の各抵抗値をR1,R2とすると、パチンコ玉1が通過していない状態では、外部接続用端子18Bからの出力信号が(Vcc−VF)RL/(R1R2/(R1+R2)+RL)となる。ここで、VFとはLED23の順方向電圧(「立ち上がり電圧」とも呼ぶ。)である。
パチンコ玉1が通過しておりフォトトランジスタ24がLED23からの光を検出していない場合には、トランジスタ28がOFF状態となる。この等価回路は、Vccに対しLED23と第1の抵抗26と負荷抵抗RLとが直列接続されたものとして表すことができる。よって、外部接続用端子18Bからの出力信号は、(Vcc−VF)RL/(R1+RL)となる。ここで、VFとはLED23の順方向電圧(「立ち上がり電圧」とも呼ぶ。)である。
以上説明したように、パチンコ玉1が通過している場合、パチンコ玉1が通過していない場合、磁石などの磁気発生手段が近傍に存在した場合、外乱光があった場合とで、それぞれ出力信号を、(Vcc−VF)RL/(R1+RL)、(Vcc−VF)RL/(R1R2/(R1+R2)+RL)、VccR3/(R3+RL)、Vcc−Vce(sat)の四段階に区分けすることができる。その際、抵抗の値R1,R2,R3の大小関係を調整することにより、例えば図5に示すように、この順序に出力信号を大きくすることができ、外乱光、磁気発生手段などによる不正行為があったか否か、それともそのような不正行為がない状態で、パチンコ玉1の通過を確認することができる。
図6は図4に示す遊技機用複合センサの変形例を示す回路図である。図6に示す遊技機用複合センサ30の回路において、外部接続用端子18A,18Bとフォトセンサ本体部20Aと外乱光監視部30Bと磁気センサ本体部20Cを備えている点では図4に示す遊技機用複合センサ20と同じであるが、外乱光監視部30Bの構成が異なる。
外乱光監視部30Bは、外部接続用端子18A及び18Bに対して増幅用トランジスタ32が並列接続されており、増幅用トランジスタ32の制御電極としてのベースに対し光検出素子31の第2主電極としてのエミッタが接続されている。すなわち、外乱光監視部30Bはフォトダーリントントランジスタで構成してもよい。これは、パチンコ玉が通過している状態においてフォトトランジスタ24へ影響を及ぼす外乱光が意図的に照射されたとき、外乱光監視部30Bの設置箇所と光検出素子31の検出感度に応じて増幅用トランジスタ32により検出感度を増加させるためである。
第1の実施形態では、フォトセンサ本体部20Aがパチンコ玉1などの被検出物による光の遮断を検出し、外乱光監視部20B,30Bが外乱光を検出し、磁気センサ本体部20Aが磁石などの磁場発生手段の存在を検出する回路は、第1の実施形態では図4及び図6に示すように次のように形成されている。
フォトセンサ本体部20Aは、発光素子としてのLED23と、LED23に流れる電流を制御するための第1の抵抗26と、LED23からの光を検出する受光素子としてのフォトトランジスタ24と、フォトトランジスタ24により制御されるトランジスタ28と、トランジスタ28に接続される第2の抵抗27とを備えている。具体的には、LED23のアノードとフォトトランジスタ24の第1主電極との接続点が一方の外部接続用端子18Aに接続されている。LED23のカソードと第1の抵抗26の一端とがトランジスタ28の第1主電極に接続されている。トランジスタ28の第2主電極と第2の抵抗27の一端が接続され、フォトトランジスタ24の第2主電極とトランジスタ28の制御電極とが接続されている。第1の抵抗26の他端と第2の抵抗27の他端との接続点が他方の外部接続用端子18Bに接続されている。
外乱光監視部20Bは、図4に示すように、二つの外部接続用端子18A,18Bの間にフォトトランジスタ25を接続して構成されていてもよい。外乱光監視部30Bは、図6に示すように、フォトトランジスタ31と増幅用トランジスタ32とで構成されてもよい。図6に示す態様では、フォトトランジスタ31の一端と増幅用トランジスタ32の一端とが一方の外部接続用端子18Aに接続されており、フォトトランジスタ31の他端が増幅用トランジスタ32の制御電極としてのベース電極に接続され、増幅用トランジスタ31の他端が他方の外部接続用端子18Bに接続されている。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る遊技機用複合センサの回路図である。遊技機用複合センサ40は、二つの外部接続用端子18A,18Bと、二つの外部接続用端子18A,18Bに対して接続された磁気センサ本体部40Cと、二つの外部接続用端子18A,18Bに対して接続されかつ磁気センサ本体部40Cに対して並列接続されたフォトセンサ本体部40Aと、二つの外部接続用端子18A,18B、磁気センサ本体部40C及びフォトセンサ本体部40Aに並列接続された外乱光監視部40Bとを、備える。磁気センサ本体部40Cからの出力信号と、フォトセンサ本体部40Aからの出力信号、外乱光監視部40Bからの出力信号がそれぞれ異なる信号レベルの段階に分けて出力される。
具体的には、遊技機用複合センサ40は、発光素子としてのLED43と、LED43からの光を検出する受光素子としてのフォトトランジスタ44と、磁石などの磁気発生手段を用いて不正行為がなされているかを検出する磁気スイッチ29Aと、外乱光を監視するためのフォトトランジスタ45と、を備え、プリント基板18上に配置される第1の抵抗46、第2の抵抗47、第3の抵抗29B、第4の抵抗49A、トランジスタ48、磁気スイッチ29A及び保護回路としてのツェナーダイオード42とで回路構成されている。
遊技機用複合センサ40の回路構成を説明する。外部接続用端子18A,18Bに対し、外乱光監視部40Bとしてのフォトトランジスタ45と、保護回路としてのツェナーダイオード42と、フォトセンサ本体部40Aと、磁気センサ本体部40Cとが並列接続されている。
外乱光監視部40Bと磁気センサ本体部20Cとツェナーダイオード42とは図4における外乱光監視部20Bと磁気センサ本体部20Cとツェナーダイオード22と同じ構成、作用であり、外部接続用端子18A,18Bには接続用配線41A,41Bが接続され、一方の接続用配線41Aは直流電圧源Vccに接続され、他方の接続用配線41Bは負荷抵抗RLの一端に接続され、負荷抵抗RLの他端がグランドラインに接続されて接地され、負荷抵抗RLに加わる電圧が出力信号となる。
フォトセンサ本体部40Aの構成は次の通りである。LED43と第1の抵抗46とが直列接続され、フォトトランジスタ44と第4の抵抗49Aが直列接続され、LED43のアノードとフォトトランジスタ44の第1主電極としてのコレクタとが外部接続用端子18Aに接続され、フォトトランジスタ44の第2主電極としてのエミッタと第4の抵抗49Aの一端との接続点がトランジスタ48の制御電極としてのベースに接続され、トランジスタ48の第1主電極としてのコレクタに第2の抵抗47の一端が接続され、LED43のカソード側に第2の抵抗47の他端が接続され、トランジスタ48の第2主電極としてのエミッタに第1の抵抗46及び第4の抵抗49Aの各他端が接続されている。さらに、コンデンサ49Bが、トランジスタ48の第1主電極としてのエミッタと第2主電極としてのコレクタに並列に接続されている。
LED43とフォトトランジスタ44とのペアは、図4におけるLED23とフォトトランジスタ24とのペアと同じく、パチンコ玉の有無を検出する機能を有する。第1の抵抗46は図4における第1の抵抗26と同様、LED43の駆動電圧を制御する駆動補助抵抗として機能する。トランジスタ48は図4におけるトランジスタ28と同じく順方向電流の切り替えを行う手段である。第2の抵抗47は、図4における第2の抵抗27と同じく、負荷抵抗RLとで出力電圧を分圧する出力分圧抵抗として機能する。よって、図7に示す遊技機用複合センサ40においても、パチンコ玉1が通過している場合、パチンコ玉1が通過していない場合、磁石などの磁気発生手段が近傍に存在した場合、外乱光があった場合とで、それぞれ出力信号を、(Vcc−VF)RL/(R1+RL)、(Vcc−VF)RL/(R1R2/(R1+R2)+RL)、VccR3/(R3+RL)、Vcc−Vce(sat),の四段階に区分けすることができる。その際、抵抗の値R1,R2,R3の大小関係を調整することにより、例えば図5に示すように、この順序に出力信号を大きくすることができ、外乱光、磁気発生手段などによる不正行為があったか否か、それともそのような不正行為がない状態で、パチンコ玉1の通過を確認することができる。
ここで、図7の回路図においては、トランジスタ48とフォトトランジスタ44との接続点と外部接続用端子18Bとの間に第4の抵抗49Aを設けているが、図4においては第4の抵抗を同様に設けても設けていなくても回路動作上支障がないので、設けていない。また、図7の回路図において、トランジスタ48のエミッタ及びコレクタ間にコンデンサ49Bを設けているが、これは、LED43のカソード側の電圧を一定に保つことで、LED43から出力される光強度を安定化させるためである。また、このコンデンサ49Bは、トランジスタ48がOFFからONになるまでの時間を速くするためでもある。
図8は本発明の第2の実施形態に係る遊技機用複合センサの変形例を示す回路図である。図8に示す遊技機用複合センサ50の回路において、外部接続用端子18A,18Bとセンサ本体部40Aと外乱光監視部50Bを備えている点では図7に示す遊技機用複合センサ40と同じであるが、外乱光監視部50Bの構成が異なる。
外乱光監視部50Bは、外部接続用端子18A及び18Bに対して増幅用トランジスタ52が並列接続されており、増幅用トランジスタ52の制御電極としてのベースに対しフォトトランジスタ51の第2主電極としてのエミッタが接続されている。すなわち、外乱光監視部50Bはフォトダーリントントランジスタで構成してもよい。これは、パチンコ玉が通過している状態においてフォトトランジスタ44へ影響を及ぼす外乱光が意図的に照射されたとき、外乱光監視部50Bの設置箇所と光検出素子51の検出感度に応じて増幅用トランジスタ52により検出感度を増加させるためである。
このように、第2の実施形態においても、フォトセンサ本体部40Aの基本的な構成及び外乱光検出部40B,50Bの構成は、第1の実施形態と同様である。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る遊技機用複合センサの回路図である。遊技機用複合センサ60は、二つの外部接続用端子18A,18Bと、二つの外部接続用端子18A,18Bに対して接続された磁気センサ本体部60Cと、二つの外部接続用端子18A,18Bに対して接続されかつ磁気センサ本体部60Cに対して並列接続されたフォトセンサ本体部60Aと、二つの外部接続用端子18A,18B、磁気センサ本体部60C及びフォトセンサ本体部60Aに並列接続された外乱光監視部60Bとを、備える。磁気センサ本体部60Cからの出力信号と、フォトセンサ本体部60Aからの出力信号、外乱光監視部60Bからの出力信号がそれぞれ異なる信号レベルの段階に分けて出力される。
具体的には、遊技機用複合センサ60は、発光素子としてのLED63と、LED63からの光を検出するフォトトランジスタ64と、磁石などの磁気発生手段を用いて不正行為がなされているかを検出する磁気スイッチ29Aと、外乱光を監視するためのフォトトランジスタ65と、を備え、プリント基板17上に配置される第1の抵抗66、第2の抵抗67、第3の抵抗29C、トランジスタ68及び保護回路としてのツェナーダイオード62とで回路構成されている。
遊技機用複合センサ60の回路構成を説明する。外部接続用端子18A,18Bに対し、外乱光監視部60Bとしてのフォトトランジスタ65と、保護回路としてのツェナーダイオード62と、フォトセンサ本体部60Aと、磁気センサ本体部60Cとが並列接続されている。外乱光監視部60Bと磁気センサ本体部60Cとツェナーダイオード62は、図4における外乱光監視部20Bと磁気センサ本体部20Cとツェナーダイオード22と同じ構成、作用であり、外部接続用端子18A,18Bには接続用配線61A,61Bが接続され、一方の接続用配線61Aは直流電圧源Vccに接続され、他方の接続用配線61Bは負荷抵抗RLの一端に接続され、負荷抵抗RLの他端がグランドラインに接続されて接地され、負荷抵抗RLに加わる電圧が出力信号となる。
フォトセンサ本体部60Aの構成は次の通りである。第1の抵抗66とLED63とが直列接続されており、第1の抵抗66のうちLED63と接続されていない側の一端と、フォトトランジスタ64の第1主電極としてのコレクタと、第2の抵抗67の一端と、が外部接続用端子18Aに接続されている。LED63のカソード側は、外部接続用端子18Bに接続されている。フォトトランジスタ64の第2主電極としてのエミッタがトランジスタ68の制御電極としてのベースに接続されている。トランジスタ68の第1主電極としてのコレクタと第2の抵抗67の他端が接続されている。トランジスタ68の第2主電極としてのエミッタが第1の抵抗66及びLED63のアノードに接続されている。
フォトトランジスタ65からなる外乱光監視部60Bは、外乱光が入力されたときに、接続用配線61Aと61Bとを導通して、接続用配線61Bに接続された負荷抵抗RLに対して電圧Vcc−Vce(sat)が印加される。よって、外乱光の入力があると、外部接続用端子18Bに出力される電圧はVcc−Vce(sat)となる。ここで、Vce(sat)は、フォトトランジスタ65におけるコレクタ、エミッタ間の飽和電圧である。
パチンコ玉1が通過しておらずフォトトランジスタ64がLED63からの光を検知している場合には、トランジスタ68がON状態となる。この状態の等価回路は、第1の抵抗66と第2の抵抗67との並列接続の一端がLED63のアノードの一端に接続され、他端が外部接続用端子18Aに接続されたものとして表される。よって、第1の抵抗66、第2の抵抗67の各抵抗値をR1,R2とすると、パチンコ玉1が通過していない状態では、外部接続用端子18Bに出力される電圧は(Vcc−VF)RL/(R1R2/(R1+R2)+RL)となる。
パチンコ玉1が通過しておりフォトトランジスタ64がLED63からの光を検知していない場合には、トランジスタ68がOFF状態となる。この状態の等価回路は、Vccに対し第1の抵抗56とLED53と負荷抵抗RLとが直列接続されたものとして表すことができる。よって、外部接続用端子18Bに出力される電圧は、(Vcc−VF)RL/(R1+RL)となる。ただし、VFはLED63の順方向電圧(立ち上がり電圧とも呼ぶ。)である。
図9に示す遊技機用複合センサ60においても、パチンコ玉1が通過している場合、パチンコ玉1が通過していない場合、磁石などの磁気発生手段が近傍に存在した場合、外乱光があった場合とで、それぞれ出力信号を、(Vcc−VF)RL/(R1+RL)、(Vcc−VF)RL/(R1R2/(R1+R2)+RL)、VccR3/(R3+RL)、Vcc−Vce(sat)の四段階に区分けすることができる。その際、抵抗の値R1,R2,R3の大小関係を調整することにより、例えば図5に示すように、この順序に出力信号を大きくすることができ、外乱光、磁気発生手段などによる不正行為があったか否か、それともそのような不正行為がない状態で、パチンコ玉1の通過を確認することができる。
図10は本発明の第3の実施形態に係る遊技機用複合センサの変形例を示す回路図である。図10に示す遊技機用複合センサ70の回路において、外部接続用端子18A,18Bとフォトセンサ本体部60Aと外乱光監視部70Bと磁気センサ本体部60Cを備えている点では図9に示す遊技機用複合センサ60と同じであるが、外乱光監視部70Bの構成が異なる。
外乱光監視部70Bは、外部接続用端子18A及び18Bに対して増幅用トランジスタ72が並列接続されており、増幅用トランジスタ72の制御電極としてのベースに対しフォトトランジスタ71の第2主電極としてのエミッタが接続されている。すなわち、外乱光監視部70Bはフォトダーリントントランジスタで構成してもよい。これは、遊技機用複合センサ70においてフォトトランジスタ71が設けられる箇所や遊技機用複合センサ70が取り付けられる箇所に応じて、遊技機用複合センサ70に入射される外乱光が弱い場合であっても、増幅用トランジスタ72により検出感度を増加させるためである。
本発明の各実施形態では、何れも、フォトセンサ本体部20A,40A,60Aが、LED23,43,63と、このLED23,43,63に流れる電流を制御するための第1の抵抗26,46,66と、LED23,43,63からの光を検出するフォトトランジスタ24,44,64と、フォトトランジスタ24,44,64により制御されるトランジスタ28,48,68と、トランジスタ28,48,68に接続される第2の抵抗と27,47,67を含んで構成され、パチンコ玉1の通過の有無に応じて出力電圧の大きさが変化している。また、磁石などの磁気発生手段による不正行為があった場合には、磁気センサ本体部20C,40C,60Cにより磁気を検出することにより、パチンコ玉1が通過している場合と通過していない場合とは別の異なるレベルの電圧を出力する。さらに、好ましくは、外乱光監視部20B,30B,40B,50B,60B,70Bにより外乱光の入力があった場合には、パチンコ玉1が通過している場合、通過していない場合及び磁気発生手段による不正行為があった場合とは、別の異なるレベルの電圧を出力する。よって、この出力信号の大きさをモニタリングすることで、磁石などの磁気発生手段が使用されているか否か及び/又は外乱光を監視した状態でパチンコ玉1が通過しているか否かを検出することができる。
図11は本発明の第4の実施形態に係る遊技機用複合センサを示す回路図である。第4の実施形態に係る遊技機用複合センサ80は、二つの外部接続用端子18A,18Bと、二つの外部接続用端子18A,18Bに対して接続された磁気センサ本体部80Cと、二つの外部接続用端子18A,18Bに対して接続されかつ磁気センサ本体部80Cに対して並列接続されたフォトセンサ本体部80Aと、二つの外部接続用端子18A,18B、磁気センサ本体部80C及びフォトセンサ本体部80Aに並列接続された外乱光監視部80Bとを、備える。磁気センサ本体部80Cからの出力信号、フォトセンサ本体部80Aからの出力信号及び外乱光監視部80Bからの出力信号がそれぞれ異なる信号レベルの段階に分けて出力される。
具体的には、遊技機用複合センサ80は、発光素子としてのLED83と、LED83からの光を検出するフォトトランジスタ84と、外乱光を監視するためのフォトトランジスタ85と、磁石などの磁気発生手段を検出する磁気スイッチ29Aを備え、プリント基板17上に配置される各抵抗、第1及び第2のトランジスタ87,88及び保護回路としてのツェナーダイオード82とで回路構成されている。
遊技機用複合センサ80の回路構成を説明する。外部接続用端子18A,18Bに対し、外乱光監視部80Bとしてのフォトトランジスタ85と、保護回路としてのツェナーダイオード82と、フォトセンサ本体部80Aと、磁石などの磁気発生手段を検出する磁気センサ本体部80Cとが並列接続されている。外乱光監視部80Bと磁気センサ本体部80Cとツェナーダイオード82は、図4における外乱光監視部20Bと磁気センサ本体部20Cとツェナーダイオード22と同じ構成、作用である。すなわち、外部接続用端子18A,18Bには接続用配線81A,81Bが接続され、一方の接続用配線81Aは直流電圧源Vccに接続され、他方の接続用配線81Bは負荷抵抗RLの一端に接続され、負荷抵抗RLの他端がグランドラインに接続されて接地され、負荷抵抗RLに加わる電圧が出力信号となる。
フォトセンサ本体部80Aの構成は次の通りである。フォトトランジスタ84と抵抗86とが直列接続されて、その両端が外部接続用端子18A,18Bに接続されている。フォトトランジスタ84と抵抗86との接続点には、第1のトランジスタ87における制御電極としてのベースが接続されている。第1のトランジスタ87における第1の主電極としてのコレクタが抵抗89の一端に接続されている。第2のトランジスタ88における第1の主電極としてのコレクタが抵抗90の一端に接続されている。その抵抗90の他端が、抵抗89の他端及びフォトトランジスタ84の一方の主電極と共に外部接続用端子18Aに接続されている。第1のトランジスタ87及び第2のトランジスタ88における各第2の主電極としてのエミッタが共にLED83のアノードに接続されている。第1のトランジスタ87における第1の主電極と抵抗89との接続点には、抵抗92と加速コンデンサ93との並列接続の一端が接続されている。抵抗92と加速コンデンサ93との並列接続の他端が、抵抗91の一端と第2のトランジスタ88の制御電極としてのベースとに接続されている。抵抗91の他端は、抵抗86の他端及びLED83のカソードと共に外部接続用端子18Bに接続されている。
フォトセンサ本体部80Aの動作原理について説明する。LED83とフォトトランジスタ84とで、フォトインタラプタが構成されている。LED83による発光がフォトトランジスタ84で検出されることで、光路が開放されており、パチンコ玉1が光路を遮断していない状態と判断される。一方、LED83による発光がフォトトランジスタ84で検出されないと光路がパチンコ玉1で遮断されている状態と判断される。抵抗91及び抵抗92により第2のトランジスタ88から第1のトランジスタ87に信号を帰還している。またLED83により第1のトランジスタ87からの出力を次段である第2のトランジスタ88へ入力している。第1のトランジスタ87と第2のトランジスタ88とは何れか一方がONの状態では他方がOFF状態となる。
通常、LED83からの光がフォトトランジスタ84に入射されているため、フォトトランジスタ84がON状態となり、第1のトランジスタ87がON状態となり、第2のトランジスタ88がOFF状態となっている。
LED83からの光がフォトトランジスタ84に入射しなくなると、第1のトランジスタ87のベース電位が下がり、第1のトランジスタ87がOFF状態となる。それに伴い、第2のトランジスタ88のベース電位が上がり、第2のトランジスタ88のコレクタ電流が大きくなる。そして、第1のトランジスタ87と第2のトランジスタ88のエミッタ電位が下がり、第2のトランジスタ88のコレクタ電流が益々流れる。このように、第2のトランジスタ88のコレクタ電流が益々流れ、第1のトランジスタ87のコレクタ電流が益々減る。その結果、第2のトランジスタ88がON状態となる。
次に、LED83からの光がフォトトランジスタ84に入射するようになると、第1のトランジスタ87のベース電位が上昇し、第1のトランジスタ87がON状態となる。それに伴い、第1のトランジスタ87のコレクタ電流が流れ始め、第1のトランジスタ87のコレクタ電位が下がる。すると、第2のトランジスタ88のベース電位が下がり、第2のトランジスタ88のコレクタ電流が小さくなる。そして、第1のトランジスタ87及び第2のトランジスタ88におけるエミッタ電位が下がり、第1のトランジスタ87のコレクタ電流が増加する。そうなると、さらに、第1のトランジスタ87のコレクタ電位が益々下がる。このように、第1のトランジスタ87のコレクタ電流が益々流れ、第2のトランジスタ88のコレクタ電流が益々減る。その結果、第2のトランジスタ88がOFF状態となる。
磁気センサ本体部80Cは、遊技機用複合センサ80の近傍に不正行為によって磁石などの磁気発生手段が存在すると、磁気スイッチ29AをOFFからONにして、外部接続用端子18Aを経由して接続用配線21Bに出力信号としてVccR3/(R3+RL)を出力する。ここで、R3は第3の抵抗29Bの値である。
フォトトランジスタ84からなる外乱光監視部80Bは、外乱光が入力されたときに、接続用配線81Aと接続用配線81Bとを導通して、接続用配線81Bに接続された負荷抵抗RLに対して電圧Vcc−Vce(sat)が印加される。よって、外乱光の入力があると、外部接続用端子18Bに出力される電圧はVcc−Vce(sat)となる。ここで、Vce(sat)は、フォトトランジスタ85におけるコレクタ、エミッタ間の飽和電圧である。
パチンコ玉1が通過しておらずフォトトランジスタ84がLED83からの光を検知している場合には、第1のトランジスタ87がON状態となり、第2のトランジスタ88がOFF状態となる。この状態の等価回路は、抵抗86、第2の抵抗89の各抵抗値をR1,R2とし、R1>>R2の条件下において、抵抗89とLED83との直列接続に対し抵抗86が並列接続され、その両端が外部接続用端子18A,18Bに接続されたものとして表すことができる。よって、パチンコ玉1が通過していない状態では、外部接続用端子18Bに出力される電圧は(Vcc−VF)RL/(R1R2/(R1+R2)+RL)≒(Vcc−VF)RL/(R2+RL)となる。ただし、VFはLED83の順方向電圧(立ち上がり電圧とも呼ぶ。)である。
パチンコ玉1が通過しておりフォトトランジスタ84がLED83からの光を検知していない場合には、第1のトランジスタ87がOFF状態となり、第2のトランジスタ88がON状態となる。この状態の等価回路は、抵抗90、第2の抵抗89の各抵抗値をR,R2とし、R>>R2の条件下において、Vccに対し抵抗90とLED83と負荷抵抗RLとが直列接続されたものとして表すことができる。よって、抵抗90の抵抗値をRとすると、外部接続用端子18Bに出力される電圧は、(Vcc−VF)RL/(R+RL)となる。ただし、VFはLED83の順方向電圧(立ち上がり電圧とも呼ぶ。)である。
図11に示す遊技機用複合センサ80においても、パチンコ玉1が通過している場合、パチンコ玉1が通過していない場合、磁石などの磁気発生手段が近傍に存在した場合、外乱光があった場合とで、それぞれ出力信号を、(Vcc−VF)RL/(R1+RL)、(Vcc−VF)RL/(R2+RL)、VccR3/(R3+RL)、Vcc−Vce(sat)の四段階に区分けすることができる。その際、抵抗の値R1,R2,R3の大小関係を調整することにより、例えば図5に示すように、この順序に出力信号を大きくすることができ、外乱光、磁気発生手段などによる不正行為があったか否か、それともそのような不正行為がない状態でのパチンコ玉1の通過を確認することができる。
図11は本発明の第4の実施形態に係る遊技機用複合センサの変形例を示す回路図である。図11に示す遊技機用複合センサ100の回路では、外部接続用端子18A,18Bとフォトセンサ本体部80Aと磁気センサ本体部80Cと外乱光監視部100Bを備えている点において図11に示す遊技機用複合センサ80と同じであるが、外乱光監視部100Bの構成が異なる。
外乱光監視部100Bは、外部接続用端子18A及び18Bに対して増幅用トランジスタ102が並列接続されており、増幅用トランジスタ102の制御電極としてのベースに対しフォトトランジスタ101の第2主電極としてのエミッタが接続されている。すなわち、外乱光監視部100Bはフォトダーリントントランジスタで構成してもよい。これは、パチンコ玉が通過している状態においてフォトトランジスタ84へ影響を及ぼす外乱光が意図的に照射されたとき、外乱光監視部100Bの設置箇所と光検出素子101の検出感度に応じて増幅用トランジスタ102により検出感度を増加させるためである。
このように、第4の実施形態では、図11及び図12に示すように、フォトセンサ本体部80Aが、LED83と、LED83からの光を受けるフォトトランジスタ84と、LED83に接続される第1及び第2のトランジスタ87,88と、を備えている。一方の外部配線用接続端子18Aに、フォトトランジスタ84の一端と、第1及び第2のトランジスタ87,88の各コレクタにそれぞれ接続された抵抗89,90の一端と、が接続されている。他方の外部配線用接続端子18Bに、LED83のカソードと、第1のトランジスタ87におけるベース及びフォトトランジスタ84に接続されている抵抗86の一端と、第2のトランジスタ88から第1のトランジスタ87に信号を帰還するための抵抗91,92の各一端と、が接続されている。LED83のアノードが第1のトランジスタ87及び第2のトランジスタ88の各エミッタに接続されている。
以上、本発明の実施形態を説明したが、遊技機用複合センサの回路構成は図4,図5〜図12に示したものに限定されることなく、それと等価な回路まで含まれるものとする。例えば各フォトトランジスタ及びトランジスタにおけるエミッタとコレクタとは接続が逆であってもよい。
第1乃至第4の実施形態では、一方の外部接続用端子18Aが直流電圧源Vccに接続され、他方の外部接続用端子18Bが負荷抵抗RLに接続され、負荷抵抗RLの一端がグランドラインに接続されて負荷抵抗RLの他端が出力端子に接続されている。しかしながら、この態様に限定されることなく、例えば図13に示すように、一方の外部接続用端子18Aが負荷抵抗RLを介在して直流電圧源Vccに接続され、他方の外部接続用端子18Bがグランドラインに接続され、負荷抵抗RLの一端のうち一方の外部接続用端子18A側が出力端子に接続されてもよい。すなわち、外部接続用端子18Aを、電源Vccに接続された負荷抵抗RLの一端に対して外部接続用配線110Aを介在して接続し、外部接続用端子18Bを外部接続用配線110Bを介在してアースに接地してもよい。その際、負荷抵抗RLの外部接続用端子18A側を出力とする。なお、図13において、センサ本体部110A,外乱光監視部110B,ツェナーダイオード112については、前述の第1乃至第4の各実施形態及び変形例と同様である。
さらに、外乱光監視部、磁気センサ本体部について、図示した回路では、外乱光監視部は外部接続用端子18A,18Bにフォトダイオードを接続して構成されているが、フォトトランジスタに抵抗を直列接続したものを外部接続用端子18A,18Bに接続する一方、磁気センサ本体部は磁気スイッチ29Aを外部接続用端子18A,18Bに直接接続するようにしてもよい。
このように、外乱光を検出する外乱光監視部、磁石などの磁場発生手段の存在を検出する磁気センサ本体部、パチンコ玉などの鋼球そのものの通過を検出するフォトセンサ本体部を相互に並列接続し、外部接続用端子18A,18Bを共有している。よって、遊技機内での配線接続のためのスペースが増加せず、多種多様な設計をすることが可能となる。また、外部接続用端子18A,18Bの何れか一方を電源に接続することにより、電源供給ラインも一本に共有することができる。
また、本発明の実施形態では、発光素子と受光素子との間の光路をパチンコ玉1が遮断する場合を説明しているが、パチンコ玉1の通路にパチンコ玉1が通過すると変位する通過確認用部材、例えば通路上に突起部材が出ておりパチンコ玉1が通過することにより突起が引っ込むような通過確認用部材を非透過部材で形成して設けておき、その通過確認用部材の変位の有無を発光素子と受光素子との間の光路の遮断の有無として検出してもよい。通過確認用部材は、遊技用球や遊技用玉などの通過を遮蔽したり解放したりする部材であり、それらが動作しているか否かを検出するものであってもよい。
磁気スイッチとしては、リードスイッチのほか、磁気抵抗効果素子、ホール素子などの各種の磁気センサを用いてもよい。
本発明の実施形態に係る遊技機用複合センサにおいて、発光素子、受光素子、磁気スイッチ部の配置については、図2に示すようなハウジングに限らず、例えば図15に示す態様であってもよい。図15では、ハウジング121は、略直方体のハウジング本体部121C上に光学素子配置部121A,121Bを左右に分離して立設してなる。光学素子配置部121Aと光学素子配置部121Bとはツインタワーのように、被検出物通過領域121Dをその間に形成している。光学素子配置部121A内には発光素子122が立設され、光学素子配置部121B内には受光素子123が立設されている。ハウジング本体部121Cには図4、図6乃至図13に示す各種の抵抗、トランジスタ、リードスイッチ124を取り付けたプリント基板125が収容されている。発光素子122及び受光素子123のリード部122A,122B,123A,123Bがプリント基板125に立設している。本発明の実施形態では、発光素子122のリード部122A,122B及び受光素子123のリード部123A,123Bの少なくとも何れか又は全部に鉄などの磁性材料を塗布する。このように、遊技機用複合センサ120にリードスイッチ124の動作を妨げない程度の磁性体を内蔵してもよい。塗布された磁性材料その他の磁性体により、不正行為で使用される磁石などの磁気発生手段からの磁束を収束することで、一種のアンテナとして作用する。これにより、磁気スイッチの検出領域を広げることができる。
発光素子と受光素子とは、図2に示す光学部品16によって光路が屈折しているが、図14に矢印で示すよう光路が直線状であってもよい。また、光学部品16には図示したものに限らず、各種の反射板などを用いて光路を変更して発光素子からの光が受光素子に入射するようにしても構わない。また、図2に点線で示すように、磁気スイッチ17は、必ずしもプリント基板18上になくてもよく、例えばパッケージ12の開口孔19の周囲に設けられていてもよい。
1:パチンコ玉
2:通路
3:通路形成部品
10:モジュール
11A,11B,21A,21B,41A,41B,61A,61B,81A,81B,110A,110B:接続用配線
12:パッケージ
13:発光素子
13A,14A,15A:光透過部
13B,14B,15B,17C:収容部
13C,14C:絞り
14,15:受光素子
16:光学部品
17:磁気スイッチ
18:プリント基板
18A,18B:外部接続用端子
19:開口孔
20,30,40,50,60,70,80,100,110:遊技機用複合センサ
20A,40A,60A,80A,110A:フォトセンサ本体部
20B,30B:40B,50B,60B,70B,80B,100B,110B:外乱光監視部
22,42,62,82,112:ツェナーダイオード
23:43,63,83:LED
24,25,44,45,64,65,84,85:フォトダイオード
26,46,66:第1の抵抗
27,47,67:第2の抵抗
28,48,68:トランジスタ
29A:磁気スイッチ
29B:第3の抵抗
49A:第4の抵抗
49B:コンデンサ
86,89,90,91,92:抵抗
87:第1のトランジスタ
88:第2のトランジスタ
93:加速コンデンサ
120:遊技機用複合センサ
121:ハウジング
121A,121B:光学素子配置部
121C:ハウジング本体部
121D:被検出物通過領域
122:発光素子
122A,122B:発光素子のリード部
123:受光素子
123A,123B:受光素子のリード部
124:リードスイッチ
125:プリント基板
2:通路
3:通路形成部品
10:モジュール
11A,11B,21A,21B,41A,41B,61A,61B,81A,81B,110A,110B:接続用配線
12:パッケージ
13:発光素子
13A,14A,15A:光透過部
13B,14B,15B,17C:収容部
13C,14C:絞り
14,15:受光素子
16:光学部品
17:磁気スイッチ
18:プリント基板
18A,18B:外部接続用端子
19:開口孔
20,30,40,50,60,70,80,100,110:遊技機用複合センサ
20A,40A,60A,80A,110A:フォトセンサ本体部
20B,30B:40B,50B,60B,70B,80B,100B,110B:外乱光監視部
22,42,62,82,112:ツェナーダイオード
23:43,63,83:LED
24,25,44,45,64,65,84,85:フォトダイオード
26,46,66:第1の抵抗
27,47,67:第2の抵抗
28,48,68:トランジスタ
29A:磁気スイッチ
29B:第3の抵抗
49A:第4の抵抗
49B:コンデンサ
86,89,90,91,92:抵抗
87:第1のトランジスタ
88:第2のトランジスタ
93:加速コンデンサ
120:遊技機用複合センサ
121:ハウジング
121A,121B:光学素子配置部
121C:ハウジング本体部
121D:被検出物通過領域
122:発光素子
122A,122B:発光素子のリード部
123:受光素子
123A,123B:受光素子のリード部
124:リードスイッチ
125:プリント基板
Claims (4)
- 磁気センサ本体部とフォトセンサ本体部とが並列に接続されており、
上記磁気センサ本体部からの出力信号と上記フォトセンサ本体部からの出力信号とがそれぞれ異なる信号レベルの段階に分けて出力される、遊技機用複合センサ。 - さらに、外乱光監視部が前記磁気センサ本体部及び前記フォトセンサ本体部に並列接続されており、
上記外乱光監視部が前記磁気センサ本体部及び前記フォトセンサ本体部からの各出力信と異なる信号レベルで出力される、請求項1に記載の遊技機用複合センサ。 - 前記磁気センサ本体部による磁気検知の検出範囲を広くする磁性体が設けられている、請求項1に記載の遊技機用複合センサ。
- 前記磁気センサ本体部がリードスイッチと抵抗とを直列接続してなる、請求項1に記載の遊技機用複合センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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2011
- 2011-12-20 JP JP2011278606A patent/JP2013128571A/ja active Pending
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