JP2008111855A - 走査式測距装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定対象空間に死角が生じることなく、周囲360度に亘って高精度な距離測定を実現し得る走査式測距装置を提供する。
【解決手段】投光部3から出力されたパルス状の測定光を測定対象空間に向けて走査する走査部4と、測定対象物からの反射光を検出する受光部5を備え、受光部5で検出された反射光に基づいて測定対象物までの距離を測定する走査式測距装置であって、測定光の一部を基準光として一定の光路長で受光部5に導く光ファイバ6を有する基準光路を備えると共に、測定光の出力タイミングに同期して受光部5により検出される基準光と反射光の検出時間差に基づいて測定対象物までの距離を算出する演算部を備え、受光部で検出される基準光の最大信号レベルが所定の第一閾値以下となるように基準光の光量が予め調整され、反射光と識別可能に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、パルス状の測定光を出力する投光部と、前記投光部から出力された測定光を測定対象空間に向けて走査する走査部と、前記測定対象空間に存在する測定対象物からの反射光を検出する受光部を備え、前記受光部で検出された前記反射光に基づいて前記測定対象物までの距離を測定するTOF(Time of Flight)方式による走査式測距装置に関する。
この種の走査式測距装置は、ロボットや無人搬送車の視覚センサ、或いは、ドアの開閉センサや監視領域への侵入者の有無を検出する監視センサ、さらには、危険な装置に人や物が近づくのを検出し、機械を安全に停止する安全センサ等に利用され、発光ダイオードやレーザダイオード等の光源を備えてパルス状の測定光を出力する投光部と、測定光を測定対象空間に向けて回転走査する走査部と、走査された測定光が測定対象物で反射した反射光を光電変換素子により検出する受光部と、前記投光部から出力される測定光の出力タイミングと、測定対象物で反射した反射光の検出タイミングの時間差に基づいて物体までの距離を演算する演算部を備えて構成されている。
特許文献1に記載されているように、一般的には、前記演算部は、前記光源に対する駆動信号の立ち上りエッジから前記受光部により検出される反射光の検出タイミング迄の遅延時間を検出するカウンタ回路を備えた信号処理回路で構成されているが、光源の発光特性や受光部に設けた光電変換素子の受光特性等の部品間のばらつきや経時変化による変動に起因して算出される距離に誤差が生じるという問題があった。
測距精度の向上を図るべく、パルス状の測定光と反射光の双方を同一の受光部で検出して、時間的に前後して検出される双方の検出信号から時間差を算出する信号処理回路を備えることにより、測定系の部品ばらつきや経年変化による誤差を吸収することが考えられるが、このような構成を採用すると、装置の近傍に測定対象物が位置する場合には、受光部で検出される測定光と反射光が重なるために正確に計測できないという本質的問題が内在している。
そこで、特許文献2には、走査部を構成する回転体が基準回転位置にあるときに投光部と受光部とを一定の光路長さで光学的に結合させる基準機構を設け、回転体が基準回転位置にきたときの演算出力、つまり、投光部への駆動信号と基準機構を介して受光部で検出される測定光との時間差に基づいて基準距離を演算し、投光部への駆動信号と受光部で検出される反射光との時間差に基づいて演算される距離を前記基準距離で補正する信号処理回路を備えた走査式測距装置が提案されている。
特開平6-214027号公報 特開平7−191142号公報
しかし、上述の特許文献2に記載された走査式測距装置では、前記回転体が基準回転位置にあるときには測定対象空間に測定光を出力できないため、死角が生じるという問題があり、当該死角となる測定対象空間を測定するためにさらに別の走査式測距装置を設置しなければならないという問題があった。
また、前記回転体が基準回転位置にあるときに得られる基準距離に基づいて補正が施されるため、基準距離の検出時や反射光の検出時に、光源の発光遅延や受光部の応答遅延等の変動が生じると、その走査時における検出距離の精度が低下するという問題もあった。
本発明の目的は、上述した問題点に鑑み、測定対象空間に死角が生じることなく、周囲360度に亘って高精度な距離測定を実現し得る走査式測距装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による走査式測距装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、パルス状の測定光を出力する投光部と、前記投光部から出力された測定光を測定対象空間に向けて走査する走査部と、前記測定対象空間に存在する測定対象物からの反射光を検出する受光部を備え、前記受光部で検出された前記反射光に基づいて測定対象物までの距離を測定する走査式測距装置であって、前記測定光の一部を基準光として一定の光路長で前記受光部に導く基準光路を備えると共に、前記測定光の出力タイミングに同期して前記受光部により検出される前記基準光と前記反射光の検出時間差に基づいて測定対象物までの距離を算出する演算部を備え、前記受光部で検出される前記基準光の最大信号レベルが所定の第一閾値以下となるように前記基準光の光量が予め調整され、前記反射光と識別可能に構成されている点にある。
上述の構成によれば、パルス状の測定光が出力される度に、その一部が基準光として導光路を介して受光部で検出されるとともに、その後に測定対象物からの反射光が受光部により検出されるようになる。そして演算部によりそれらの検出信号の時間差が算出されるときに、光源の発光遅延や受光部の応答遅延等の変動の影響も相殺されるため、測定対象物までの距離を精度良く算出することができるようになる。このような走査式測距装置によれば、走査部の走査角度にかかわらずパルス状の測定光の出力タイミングに同期して少なくとも基準光が常に検出されるようになるため、死角が生じることなく、検出対象空間の全範囲に亘り測定対象物迄の距離を精度良く検出することができる。さらに、基準光の最大信号レベルが所定の第一閾値、つまり、測定対象物からの反射光の想定最大信号レベルより低い値以下になるように予め調整されるので、測定光の出力タイミングに同期した所定のタイミングにおいて受光部で検出される信号レベルが第一閾値より高いときには、走査式測距装置の近傍に測定対象物が位置すると判断することができ、誤った演算を行なうことなく、適切に対応することができるようになるのである。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記受光部で検出される前記基準光の信号レベルが前記第一閾値以下のときに、今回の基準光に基づいて得られる特性データを記憶する記憶部を備え、前記演算部は、前記基準光の信号レベルが前記第一閾値より大となるときに、前記記憶部に記憶された過去の特性データに基づいて得られる前記測定光の出力タイミングから前記基準光が検出されるまでの基準光遅延時間と、前記測定光の出力タイミングから前記反射光が検出されるまでの反射光遅延時間との時間差に基づいて前記測定対象物までの距離を算出する点にある。
上述の構成によれば、走査式測距装置の近傍に測定対象物が位置すると判断されたときには、近傍に測定対象物が存在しないと判断された過去において記憶部に記憶された基準光により得られる特性データに基づいて、前記測定光の出力タイミングから前記基準光が検出されるまでの基準光遅延時間を取得し、その基準光遅延時間を基準として、測定対象物までの距離を算出するのである。従って、装置の近傍に測定対象物が位置するときであっても、正確に測距することができるようになる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第二特徴構成に加えて、前記受光部で検出される前記基準光の信号レベルが前記第一閾値以下のときに前記信号波形の累積平均波形を記憶する記憶部を備え、前記演算部は、前記基準光の信号レベルが前記第一閾値より大となるときに、当該信号波形から前記記憶部に記憶された累積平均波形を減算した信号を前記反射光として求める点にある。
上述の構成によれば、走査式測距装置の近傍に測定対象物が位置すると判断されたときには、そのときの信号波形、つまり基準光と反射光が重畳した信号波形から、近傍に測定対象物が存在しないと判断された過去において記憶部に記憶された基準光の累積平均波形を減算することにより、正確な反射光に対応する信号波形が得られるようになる。そのような反射光の検出信号に対して上述の第九特徴構成による演算を行なうことにより、より正確に測距することができるようになる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第二または第三の特徴構成に加えて、前記特性データが、基準光の信号波形、信号波形の累積加算波形、基準光遅延時間、基準光遅延時間の平均遅延時間の何れかである点にある。
記憶部に記憶される特性データとして正規に取得された基準光の信号波形を採用する場合には、ほぼ正確な基準光遅延時間を算出することができ、過去の信号波形との累積加算波形を採用する場合には、第一閾値の近傍の低い信号レベルであっても十分なレベルに嵩上げされるので、ノイズの影響を受けない精度の高い基準光遅延時間を算出することができ、基準光遅延時間を採用する場合には、基準光遅延時間を算出する演算時間が省略でき、過去の基準光遅延時間との平均遅延時間を採用する場合には、誤差が吸収された精度の高い基準光遅延時間が得られるようになる。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記受光部で検出される前記基準光の信号レベルが前記第一閾値以下のときに、今回の基準光と過去の信号波形との累積加算波形、今回の基準光と過去の信号波形との平均波形、または、今回の基準光遅延時間と過去の基準光遅延時間との平均遅延時間を記憶する記憶部を備え、前記演算部は、前記記憶部に記憶された累積加算波形、平均波形、または、平均遅延時間の何れかに基づいて得られる前記測定光の出力タイミングから前記基準光が検出されるまでの基準光遅延時間と、前記測定光の出力タイミングから前記反射光が検出されるまでの反射光遅延時間との時間差に基づいて前記測定対象物までの距離を算出する点にある。
記憶部に記憶される特性データとして過去の信号波形との累積加算波形を採用する場合には、第一閾値の近傍の低い信号レベルであっても十分なレベルに嵩上げされるので、ノイズの影響を受けない精度の高い基準光遅延時間を算出することができ、今回の基準光と過去の信号波形との平均波形を採用する場合には、ノイズが吸収されて精度の高い基準光遅延時間が得られ、過去の基準光遅延時間との平均遅延時間を採用する場合には、誤差が吸収された精度の高い基準光遅延時間が得られるようになる。
同第六の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第一から第五の何れかの特徴構成に加えて、前記受光部で検出される前記基準光の信号レベルが前記第一閾値より低く設定された第二閾値より小となるときに、故障と検出する自己診断部を備えている点にある。
上述の構成によれば、受光部で検出される基準光の信号レベルが第二閾値より小であるときに、投光部または受光部を構成する光源や受光素子等の部品または光学系に何らかの支障を来たしていると判断することができ、誤った出力により当該走査式測距装置が組み込まれたシステムが誤動作することを未然に回避することができるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、測定対象空間に死角が生じることなく、周囲360度に亘って高精度な距離測定を実現し得る走査式測距装置を提供することができるようになった。
以下、本発明による走査式測距装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る走査式測距装置の全体構成を示す概略縦断面図である。同図に示すように、この走査式測距装置1は、ハウジング2を備えると共に、このハウジング2の内部に、投光部3と、走査部4と、受光部5と、基準光路を構成する導光部材としての光ファイバ6とを主たる構成要素として備えている。
ハウジング2は、図中の上下方向の両端が閉じられた円筒状を呈し、その周壁部2aの全周に亘って上下方向に一定の幅を有する円環状の透光窓2a1が形成され、この透光窓2を介して、後述する投光部3から出力されるパルス状の測定光と、物体で反射して受光部5に至る反射光とが往来可能となっている。
投光部3は、例えば発光ダイオードや半導体レーザ等の発光素子と、発光素子の駆動回路を備えて構成され、発光素子は図中の下向きにパルス状の測定光を出力するように配置されている。この投光部3から下向きに出力された測定光が通る投光入射光路L1上には、光のビーム径を一定にする光学レンズ7が配置されている。
走査部4は、投光部3から出力された測定光をハウジング2の透光窓2a1を介して外部の測定対象空間に走査するもので、本実施形態では、回転体8と、投光ミラー9と、受光ミラー10と、回転機構としてのモータ11とから構成されている。回転体8は、筒状の周壁部8aと、周壁部8aの上端を塞ぐ天板部8bとから構成されている。周壁部8aの下端部は縮径され、その内周面に軸受12を介して中空軸13が挿入されており、この中空軸13によって回転体8が投光入射光路L1の光軸を中心として回転可能に支承されている。
この回転体8を回転駆動するモータ11は、固定子側にコイル11aを、回転子側にマグネット11bをそれぞれ備え、マグネット11bが、回転体8の周壁部8aの下端部の外周面に取り付けられ、コイル11aとの相互作用により、回転体8が、投光入射光路L1の光軸を回転軸として回転するように構成されている。
回転体8の天板部8bの上下面には、回転軸上に、投光ミラー9と、受光ミラー10とがそれぞれ傾斜姿勢で取り付けられ、投光部3から出射された測定光が、投光入射光路L1によって投光ミラー9に入射した後、反射して投光出射光路L2に導かれるとともに、ハウジング2の外方に形成される測定対象空間である走査領域内に存在する物体、つまり測定対象物からの反射光が、受光入射光路L3によって受光ミラー10に入射した後、反射して受光出射光路L4に導かれる。
即ち、走査部4は、パルス状の測定光を測定対象空間に向けて反射する投光ミラー9と、測定対象物からの反射光を前記受光部5に向けて反射する受光ミラー10と、投光ミラー9及び受光ミラー10を投光部3と受光部5を結ぶ軸心周りに回転させる回転機構としてのモータ11を備えて構成されている。
なお、本実施形態では、投光ミラー9及び受光ミラー10は、回転体8の回転軸に対してそれぞれ45度で傾斜しており、投光出射光路L2及び受光出射光路L3とが、投光入射光路L3の光軸(受光入射光路L4の光軸)と直交する光軸をそれぞれ有し、互いに平行となるように設定されている。これにより、投光出射光路L1により物体に照射されて反射する反射光を、受光入射光路L3から取り込むことが可能となる。また、回転体8の周壁部8aの一部に開口部8a1が形成されており、この開口部8a1に受光レンズ14が取り付けられている。これにより、物体からの反射光が受光部5で集束されるようになっている。さらに、回転体8の走査角度を検出する走査角度検出部15が、回転体8の外周面に固定された光学的スリットを有するスリット板15aと、スリット板15aの回転経路上に配置されたフォトインタラプタ15bとから構成されている。
受光部5は、例えばアバランシェフォトダイオードなどの受光素子と、光電変換された信号を増幅する増幅回路を備えて構成され、回転体8の内部に収容された状態で投光部3と対向するように受光入射光路L4上に配置されている。詳述すると、受光部5は、回転体8を支承する中空軸13の上端面に配置されており、モータ11による回転体8の回転動作とは無関係に、常に静止状態を維持するようになっている。また、受光部5からの出力信号は、図示していないが、中空軸13の内部空間に挿通された信号線により後述の信号処理回路に接続されている。
光ファイバ6は、一端部から投光出射光路L2上の測定光の一部を受光し、その受光した光を他端部から受光ミラー10に向けて出射するように、両端部が回転体8の天板部8bの上下面に取り付けられており、投光部3から出力された測定光の一部が、投光ミラー9で反射された後、光ファイバ6により受光ミラー10へと導かれると共に反射され、受光部5で受光される。つまり、測定光の一部を基準光として一定の光路長で前記受光部に導く基準光路が形成され、光ファイバ6が、回転機構11により回転し、投光ミラー9で反射した測定光の一部を受光ミラー10に導く導光部材となる。
回転体8を回転させると、投光部3から出力された測定光は、回転体8の回転軸を中心とする周囲360度に亘って走査され、両端部が回転体8に取り付けられた光ファイバ6も回転体8と一体に回転する。従って、投光部3から出力されるパルス状の測定光は、回転機構11により周囲360度に連続して走査され、同時に測定光の一部が基準光路を経由して受光部5に導かれる一方、測定対象空間に向けて走査される測定光の一部が測定対象物から反射して受光部5に導かれる。
図2に示すように、通常、受光部5からは、先ず基準光S3に対応した基準信号S5aが出力され、その後、測定対象物からの反射光S4に対応した反射信号S5bが出力される。つまり、受光部5の出力信号S5は、基準信号S5aと反射信号S5bで構成される。この基準信号S5aと反射信号S5bとの時間差t5に基づいて物体までの距離を演算すれば、投光部3や受光部5での光電変換の遅延時間t2、t4の変動など、装置内部の不安定要素の変動の影響を的確に低減することができ、周囲360度の全方位に亘って物体までの距離を高精度に演算することができる。
以下、詳述する。測定光のうち基準光路を経由する基準光S3と物体からの反射光S4とが同一の受光部5で受光されるため、受光部5で基準光S3が受光されて基準信号S5aが出力されるまでの遅延時間t3と、受光部5で反射光S4が受光されて反射信号S5bが出力されるまでの遅延時間t4とはともに一致することになる。従って、基準信号S5aと反射信号S5bとの時間差t5の測定は、受光部5で基準光S3を受光してから反射光S4を受光するまでの時間差t6の測定と等価となり、基準信号S5aと反射信号S5bに基づいて物体までの距離を演算すれば、受光部5での応答時間t4の影響を受けることがなくなる。
さらに、基準信号S5aを基準として距離を演算するため、投光部3に発光駆動信号(以下、「トリガ信号」と記す場合もある。)S1が入力されてから実際にパルス光が出射されるまでの遅延時間t2の影響を受けることもなくなる。投光部3から測定光S2が出力されてから受光部5で基準光S3が受光されるまでの時間差t7は、基準光路の光路長が短いこと、及び光の速度が高速であることから測定精度には実質上の影響がない。また、この時間差t7を距離に換算すると、既知である基準光路の光路長に対応するものであるから、距離演算時に補正することも可能である。従って、基準信号S5aと反射信号S5bとの時間差t6は、投光部3から実際に測定光S2が出力されたタイミングから反射光S4を受光部5で受光するタイミングまでの時間差t1を直接測定することと略相違がなく、この時間差t5に基づいて物体までの距離を演算すれば、上述のように装置内部の回路の応答性等の不安定要素の影響が効果的に低減され、高精度な距離測定を実現することが可能となる。
なお、上述した第1の実施形態では、投光ミラー9と受光ミラー10とを別個の部材で形成したものを説明したが、双方のミラー9、10を単一の部材の表面に一体に形成したものであってもよい。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る走査式測距装置の全体構成を示す概略縦断面図である。この実施形態は、基準光路の構成のみが上記の第1の実施形態と相違するものである。以下では、相違点となる基準光路の構成を中心に説明し、共通の構成要素については同符号を付して詳しい説明を省略する。
同図に示すように、この走査式測距装置21における基準光路は、回転機構11による回転軸心と同軸心に配置され、投光ミラー9で反射した測定光の一部を受光ミラー10に導く円環状の反射部材22を備えて構成されている。つまり、投光出射光路L2上に配置された円環状の反射部材22により、投光出射光路L2内の測定光の一部が受光ミラー10に向けて反射(散乱)されるので、回転体8の回転動作に伴って、走査領域の全域に亘って同様にして基準光路が形成されることとなる。なお、本実施形態では、反射部材22は、ハウジング2の透光窓2a1の周方向に沿って配置されている。この場合、円筒状のハウジング2の中心軸と、回転体8の回転軸とを一致させることが肝要となる。また、反射部材22としては、例えば透光窓2a1に蒸着等の手法により反射膜を成膜したものや、或いは反射フィルムを透光窓2a1に接着したもの等を利用することができる。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る走査式測距装置の全体構成を示す概略縦断面図である。この実施形態は、基準光路の構成のみが上記の第1及び第2の実施形態と相違するものである。以下では、相違点となる基準光路を中心に説明し、共通の構成要素については同一符号を付して詳しい説明を省略する。
同図に示すように、この走査式測距装置31における前記基準光路は、前記回転機構11による回転軸心に沿って投光部9から受光部10に測定光の一部を導くように構成されている。具体的には、投光出射光路L1の光軸(回転体8の回転軸)上に、投光ミラー9、回転体8の天板部8b、及び受光ミラー10に連通する貫通孔32を形成し、この貫通孔32により、投光出射光路L1上の光の一部を受光部5に直接受光させるように基準光路が形成されている。この基準光路は、回転体8の回転軸と一致していることから、回転体8の走査角度によらず常に基準光路を介して受光部10に基準光が導かれる。なお、貫通孔に代えて、投光ミラー9及び受光ミラー10に形成される鏡面のうち前記軸心と交差する部位を非鏡面である透過面に、つまり測定光の一部を透過させるように基準光路を構成することも可能である。
図5は、本発明の第4の実施形態に係る走査式測距装置の全体構成を示す概略縦断面図である。この実施形態は、投光部3からの測定光を走査部43に向けて反射するミラー42をさらに備え、走査部43はミラー42で反射された測定光を測定対象空間に向けて反射するとともに、測定対象物からの反射光を受光部5に向けて反射する投受光ミラー47と、投受光ミラー47を所定の軸心周りに回転させる回転機構48を備えて構成され、基準光路は、測定光の一部をミラー42を介さずに受光部5に導く導光部材を備えて構成されている。以下では、上述の第1から第3の実施形態との相違点を中心に説明し、共通の構成要素については同一符号を付して詳しい説明を省略する。
同図に示すように、この走査式測距装置41は、ハウジング2を備えると共に、このハウジング2の内部に、投光部3と、受光部5と、ミラー42と、走査部43と、導光部材としての光ファイバ44とを主たる構成要素として備えている。
投光部3は、図中の左右方向に測定光を出射するように配置されている。そして、投光部3から左右方向に出射された測定光が通る第1の投光出射光路L5上には、投光部3から出射されたパルス光のビーム径を一定にするために光学レンズ45aと、この第1の投光出射光路L5の光軸A5に対して傾斜したミラー42が配置されており、第1の投光出射光路L5を通る測定光を下向きに反射して第2の投光出射光路L6に導くようになっている。
第2の投光出射光路L6の下方位置に、第2の投光出射光路L6の光軸A6を回転軸として回転駆動される回転体46が配置されている。回転体46の上端部には、回転体46の回転軸に対して例えば45度で傾斜した状態で投受光ミラー47が取り付けられている。一方、回転体46の下端部には、回転体46を回転駆動する回転機構としてのモータ48が連結されている。このようにして、回転体46と、投受光ミラー47と、モータ48とから走査部43が構成されている。そして、第2の投光出射光路L6によって投受光ミラー47に入射した光は、投受光ミラー47で反射され投光出射光路L7に導かれる。
一方、ハウジング2の外方の測定対象空間に存在する物体からの反射光は、投光出射光路L7と逆向きの光路となる受光入射光路L8により再度投受光ミラー47に入射した後、第2の投光入射光路L6と逆向きの光路となる第1の受光出射光路L9によりミラー42の周部を通過して受光部5へと入射する。第1の受光出射光路L9の光軸は第2の投光出射光路L6の光軸A6と一致するように構成され、その光路L9上には反射光を受光部5に合焦させる光学レンズ45bが配置されている。
この走査式測距装置41における基準光路は、投光部3から出力された測定光が、ミラー42に入射する前に、その一部を光ファイバ44で受光部5に導くことで形成される。この場合、投光部3と受光部5は、回転体46の回転動作とは無関係であることから、回転体46を回転させても、投光部3と受光部5に対する光ファイバ44の相対的な位置関係は一定に保たれる。従って、回転体の角度位置によらず、走査領域の全域に亘って、基準光路が形成されることとなる。
図6は、本発明の第5の実施形態に係る走査式測距装置の全体構成を示す概略縦断面図である。この実施形態は、上記の第4実施形態と基準光路の構成のみが相違するもので、基準光路は、回転機構48による回転軸心と同軸心に配置され、投受光ミラー47で反射された測定光の一部を投受光ミラー47に導く円環状の反射部材52を備えて構成されている。以下では、相違点となる基準光路の構成について説明し、共通の構成要素については同一符号を付して詳しい説明を省略する。
この走査式測距装置51における基準光路は、投光出射光路L7上に配置された反射部材52で、投光出射光路L7内の光の一部を投受光ミラー47に向けて再度反射(散乱)させることで形成されている。さらに、この反射部材52は、回転体46の回転軸を中心とする円環状を呈していることから、回転体46の回転動作に伴って、走査領域の全域に亘って同様にして基準光路が形成されることとなる。なお、本実施形態では、反射部材52は、ハウジング2の透光窓2a1の周方向に沿って配置されている。この場合、円筒状のハウジング2の上下方向中心線と、回転体46の回転軸とを一致させることが肝要となる。また、反射部材52としては、例えば透光窓2a1に蒸着等の手法により反射膜を成膜したものや、或いは所定の反射体を接着したもの等を利用することができる。
図7は、本発明の第6の実施形態に係る走査式測距装置の全体構成を示す概略縦断面図である。この実施形態は、上記の第4及び第5の実施形態と基準光路の構成のみが相違するもので、基準光路は、回転機構48により回転し、前記投受光ミラー47で反射された測定光の一部を投受光ミラー47に向けて反射する反射部材62を備えて構成されている。以下では、相違点となる基準光路の構成について説明し、共通の構成要素については同一符号を付して詳しい説明を省略する。
同図に示すように、この走査式測距装置61における基準光路は、回転体46と一体に回転する反射部材62を投光出射光路L7と受光入射光路L8の共通部分に配置し、投光部3から出射され投受光ミラー47で反射されたパルス光を反射部材62で再度投受光ミラー10に向けて反射することで形成される。さらに、回転体46の回転に伴って、投受光ミラー47と反射部材62とが一体に回転するので、走査領域の全域に亘って同様にして基準光路が形成されることとなる。
以下に、上述した第1〜第6の実施形態に係る走査式測距装置において、測定光の出力タイミングに同期して受光部により検出される基準光と反射光の検出時間差に基づいて測定対象物までの距離を算出する演算部を含む信号処理回路について説明する。
図8に示すように、信号処理回路70は、受光部5で光電変換されたアナログ信号S5をデジタル信号に変換するAD変換器73と、AD変換器73で変換されたデジタル信号に基づいて基準信号S5a(図2参照)及び反射信号S5b(図2参照)の時間差を算出するFPGAで構成される信号処理部72と、システム全体を制御するとともに信号処理部72で算出された時間差に基づいて距離情報を算出するCPUを備えたシステム制御部71等を備えて構成される。
システムに電源が投入されると、システム制御部71からモータ制御回路74にモータ駆動信号が出力され、モータ制御回路74によりモータ11が所定速度で駆動される。モータの回転駆動に伴って走査角度検出部15から出力されるパルス信号がシステム制御部71に入力され、当該パルス信号に基づいてシステム制御部71では走査部4による測定光の出力方向が把握される。なお、走査角度検出部15を構成するスリット板15aのスリット間隔が予め設定された回転体の基準位置で他と異なるように形成されているため、パルス信号の波形に基づいて基準位置が検出され、基準位置からのパルス数をカウントすることにより基準位置からの回転角度が算出される。
図10に示すように、走査角度検出部15から出力されるパルス信号に基づいて計測タイミングを算出したシステム制御部71から、信号処理部72のパルス信号生成部723(図9参照)に計測タイミング信号が入力されると、パルス信号生成部723から当該計測タイミング信号を基準とする所定タイミングでAD変換器73に変換開始信号が出力されるとともに、変換開始信号から僅かに遅れて投光部3に所定のデューティ比の発光駆動信号S1が出力される。投光部3に備えた発光素子が当該発光駆動信号S1に同期して駆動され、パルス状の測定光S2が出力される。つまり、測定光S2の発光強度は当該発光駆動信号のデューティ比及び発光素子の駆動電流により制御され、所定周期で出力される計測タイミング信号と同周期で発光素子が間歇駆動される。
発光素子が駆動されると、測定光S2の一部が基準光S3として上述の基準光路を介して受光部5で検出されて基準信号S5aが生成され、測定対象空間に出力された測定光S2の測定対象物からの反射光S4が受光部5で検出されて反射信号S5bが生成される。つまり、基準信号S5aと反射信号S5bが受光部5で光電変換されたアナログの出力信号S5となる。
アナログの出力信号S5はAD変換器73により所定のサンプリング周波数fsでサンプリングされてデジタル信号に変換されて信号処理部72に出力される。信号処理部72では、デジタル変換された基準信号S5aと反射信号S5bの時間差が算出され、システム制御部71では信号処理部72により算出された時間差と走査角度検出部15からの信号入力に基づいて測定対象物までの距離及び方向が算出される。
以下に、信号処理部72の構成及びその動作について詳述する。図9に示すように、信号処理部72は、第一メモリ721と、ローパスフィルタ722と、基準信号S5a及び反射信号S5bの夫々を微分する微分処理部724と、閾値設定部725と、反射光光量検出部726と、基準光光量検出部727と、微分された基準信号S5a及び反射信号S5bから時間差を算出する時間差検出部728と、各種の演算結果を記憶する第二メモリ729と、トリガ信号を生成するパルス信号生成部723等を備えている。ここでメモリはRAM等の半導体メモリが用いられる。
第一メモリ721にはAD変換器73により変換されたデジタル信号が時系列的に一時記憶される。第一メモリ721から読み出されたデジタル信号はローパスフィルタ722により高周波ノイズ成分が除去されて微分処理部724等に供給される。
微分処理部724は、ローパスフィルタ722を通過した基準信号S5aと反射信号S5bを含む出力信号S5を微分処理して時間差検出部728に出力する。詳述すると、反射信号S5bに対しては、図11(a)に示すように、K番目(Kはサンプリング順序を示す自然数である)のサンプリング値とK−1番目のサンプリング値の差分を各Kについて求め、その値を同図(b)に示すような微分信号として算出する。なお、本実施形態では、差分値が負となる場合には零に丸め込み、正領域のみ抽出するように構成されている。また、基準信号S5aに対してはそのまま微分処理するのではなく、後述の累積加算波形生成部で求められる累積加算波形データに対して上述と同様の微分処理が行なわれるように構成されている。
閾値設定部725は、ローパスフィルタ722を通過したデジタルの出力信号S5のうち、基準信号S5a生成前の信号の最大レベルから最小レベルを減算して、基準信号S5aと反射信号S5bを検出するための第一測定閾値L1を算出するとともに、基準信号S5a生成前の信号の平均レベルをオフセット値に対応した第二測定閾値L2として算出する。
つまり、変換開始信号が出力された後、発光駆動信号S1が出力されるまでの間は、基準光や反射光が検出されることなく、微小な外乱光によるノイズ信号がオフセットレベルに重畳した信号がサンプリングされるので、その間にオフセットレベルやノイズレベルが算出されるのである。算出された第一測定閾値L1は時間差検出部728に出力され、第一及び第二測定閾値L1,L2は反射光光量検出部726及び基準光光量検出部727に出力される。
時間差検出部728は、微分処理部724から入力される微分信号から、第一測定閾値L1より大となる領域の信号成分を抽出し、その正側領域(図10に示す微分波形の実線部)の重心位置を立上りタイミングとして算出し、測定光の出力タイミングから基準信号S5aの立上りタイミングまでの時間差、つまり基準光遅延時間Δt1と、測定光の出力タイミングから反射信号S5bの立上りタイミングまでの時間差、つまり反射光遅延時間Δt2を求めて、その結果を第二メモリ729に格納する。
具体的に反射信号S5bを例に説明すると、図11に示すように、微分信号のうち第一測定閾値L1を二回連続して超えるサンプリングポイントを検出し、二回目に第一測定閾値L1を超えたポイントの微分信号値Dnを中心として、例えば前後に連続する10点のサンプリングポイント(n−10〜n+10)を重心演算範囲R1として、〔数1〕に示す数式に基づいて重心位置Pを算出する。つまり、重心位置Pはサンプリングポイント(n−10)からの時間情報として算出される。このような処理を基準信号S5aの累積加算波形データに対しても行なうことにより、それぞれの重心位置Pが求められる。
一般に、反射光の光量は測定対象物の反射特性により変動するため、反射信号S5bの立上りタイミングを所定の閾値を超えたタイミングとして求める場合には、反射光が同じタイミングで受光部5に入射しても、その光量によって立上り特性が異なり僅かな誤差が発生するが、反射信号S5bを微分してその正側領域の重心位置として求める場合には、光量が異なる場合であってもほぼ等しい値として求まるのである。
システム制御部71は、〔数2〕に示すように、第二メモリ729に記憶された基準光遅延時間Δt1と反射光遅延時間Δt2の差から算出される両信号間の遅延時間Δtに基づいて、〔数3〕に示す演算式により測定対象物までの距離Lを算出するとともに、そのときの走査角度検出部15からの信号入力に基づいて測定対象物の存在する方向を同定する。なお、〔数3〕のCは光速を示す。
測定光S2の発光強度は当該発光駆動信号のデューティ比及び発光素子の駆動電流により制御され、測定対象空間に設定された検出範囲内に存在する測定対象物からの反射光を確実に検出するために十分な発光強度に設定されているため、反射光の強度によっては受光部5の増幅回路が飽和してリニアな出力特性が得られない場合がある。つまり、微弱な反射光を十分に増幅するために、増幅回路のダイナミックレンジが入力スパンに対応できず、強い反射光に対して飽和するのである。
図14に示すように、受光部5の増幅回路からの出力波形を観測すると、測定対象物からの反射光量が小さいときには、反射信号S5b1から反射信号S5b3に示すようにリニアに増幅されるが、測定対象物からの反射光量が大きいときには、反射信号S5b4から反射信号S5b6に示すように飽和して正確な波高値が出力されず、その出力が立ち下がるまでの時間が長くなる。このような場合には、算出された重心位置が本来あるべき重心位置とずれることとなり、測定対象物との距離Lが正確に算出できなくなる。
しかし、反射信号S5b4から反射信号S5b6のように出力が飽和したときには、その信号の積分値と反射光の受光光量に相関があることが見出されており、時間差検出部728により検出された重心位置に基づいて算出された距離Lを、当該積分値と予め設定された補正テーブル値に従って適切に補正することができる。
そこで、反射光光量検出部726で当該積分値が算出され、その結果が第二メモリ729に格納される。反射光光量検出部726は、図12に示すように、ローパスフィルタ722を通過した出力信号S5のうち、基準信号S5aの次に現れる反射信号S5bに対して第一測定閾値L1と第二測定閾値L2の加算値を最初に超える直前のサンプリング値から第二測定閾値L2を最初に下回るサンプリング値までを積分範囲R2として積分処理する。積分処理に際して、積分範囲R2に対応する積分値から第二測定閾値L2以下の領域の積分値を減算することによりオフセット誤差を除去する。ここで、オフセット誤差を除去するために、積分範囲R2のサンプリング値から第二測定閾値L2を減算した値に対して積分することも可能である。
システム制御部71は第二メモリ729に記憶された積分値を読み出して、予め設定された積分値と補正距離の関係を示す補正テーブル値に基づいて算出された距離Lを補正するのである。
基準光路を介して検出される基準光S3の強度は、受光部5により光電変換された基準信号の波高値が想定される測定対象物からの反射光の平均光量よりも小さい値、本実施形態では平均光量の1/10程度の値になるように調整されている。具体的には、上述の第1から第6の実施形態で説明した光ファイバ6、44の径や配置、反射部材22、52、62による基準光の反射率、或いは第3の実施形態で説明した貫通孔32に配置する減光フィルタ等、光学素子の特性や配置等が調整されている。
つまり、受光部5で検出される基準信号S5aの最大信号レベルが所定の第一閾値B1以下となるように基準光S3の光量が予め調整され、反射光と識別できるように構成されている。基準光の最大信号レベルが第一閾値B1、つまり、測定対象物からの反射光の想定最小信号レベルより低い値以下になるように予め調整されるので、測定光の出力タイミングに同期した所定のタイミングにおいて受光部5で検出される信号レベルが第一閾値B1より高いときには、走査式測距装置の近傍に測定対象物が位置すると判断することができ、誤った演算を行なうことなく、適切に対応することができるように構成されている。以下、詳述する。
基準光光量検出部727は、ローパスフィルタ722を通過した出力信号S5のうち、第一測定閾値L1と第二測定閾値L2の加算値を最初に超える直前のサンプリング値から第二測定閾値L2を最初に下回るサンプリング値までを基準信号S5aと認識し、その間の最大値からオフセット値である第二測定閾値L2を減算した値が第一閾値B1より小さいか否か、さらには第一閾値B1より低く設定された第二閾値B2より小さいか否かを判別する基準光光量判別部を備えている。
基準光光量判別部で基準信号S5aが第二閾値B2より小さいと判別されたときに、投光部3または受光部5を構成する光源や受光素子等の部品または光学系に何らかの支障を来たしていると判断して故障情報を第二メモリ729に格納する。システム制御部71は第二メモリ729に記憶された故障情報を読み出すと、システムに障害が発生した旨の情報を外部に報知する。具体的には、LEDで構成される故障モニタが点灯され、或いはアラームが鳴動され、また或いは接続されている外部機器に故障信号が出力される。つまり、基準光光量判別部により自己診断部が構成されている。
基準光光量検出部727には、基準光光量判別部で基準信号S5aが第二閾値B2より大きく且つ第一閾値B1より小さい正常な値であると判別されたときに、測定光の出力タイミングから基準信号S5aの立下りまでの波形データを、測定光の出力タイミングに同期した基準光の特性データとして記憶する基準信号波形データ記憶部727aを備えている。
さらに、基準光光量検出部727には、基準光光量判別部で正常と判断された基準信号S5aと過去に基準信号波形データ記憶部727aに記憶されている基準信号S5aとを平均処理した平均波形データを特性データとして生成し、基準信号波形データ記憶部727aに記憶する平均波形生成部と、基準光光量判別部で正常と判断された基準信号S5aと過去に基準信号波形データ記憶部727aに記憶されている基準信号S5aとを累積加算処理した累積加算波形データを特性データとして生成し、基準信号波形データ記憶部727aに記憶する累積加算波形生成部を備えている。
累積加算波形生成部で求められる累積加算波形データは、直近の過去数回の基準信号波形データが加算されるように構成されており、これにより反射信号に対して低レベルの基準信号であっても、上述の微分処理や重心演算処理に十分なレベルの基準信号とすることができる。例えば、基準信号の波高値が反射光の平均光量の1/10程度の値になるように調整されている本実施例では、直近の10回の基準信号波形データを加算するように構成している。
平均波形生成部で求められる平均波形データの累積平均回数は特に制限されるものではなく、過去の単位走査毎、或いは数十走査毎、さらには数百回から数千回等、任意に設定することができる。
図13に示すように、走査式測距装置の近傍に測定対象物が位置すると、基準信号S5aに反射信号S5bが重畳して信号レベルが第一閾値B1より高くなる。このような場合に、微分処理部724で反射信号S5bが微分処理されると、同図に示す基準信号S5aに対する微分波形(図中、太い実線で示す)の影響により正確な重心位置が求められず、時間差検出部728により正確な時間差が検出されなくなる。
そこで、基準光光量判別部で基準信号S5aの信号レベルが第一閾値B1以上であると判別されると、微分処理部724及び時間差検出部728に測定対象物が近距離に存在する旨の信号が出力されるように構成されている。
微分処理部724では、当該信号が入力されると、基準信号と反射信号が重畳した出力信号S5から基準信号波形データ記憶部727aに記憶された基準信号S5aの累積平均波形データを減算して真の反射信号S5bを生成する。そして、基準信号波形データ記憶部727aに記憶された過去の基準信号S5aの累積加算波形データと、当該真の反射信号S5bの夫々に対して微分処理が実行される。
図13に示すように、時間差検出部728では、微分処理部724から入力された夫々の微分信号に対する重心演算処理を行ない、測定光の出力タイミング、つまりトリガ信号の出力タイミングを基準として、基準信号S5aの累積加算波形データに対する基準光遅延時間Δt1、及び、真の反射信号S5bに対する反射光遅延時間Δt2を算出して第二記憶部729に記憶する。
システム制御部71は、第二メモリ729に記憶された基準光遅延時間Δt1と反射光遅延時間Δt2の差から算出される両信号間の遅延時間Δtに基づいて、上述の〔数3〕に示す演算式により測定対象物までの距離Lを算出するとともに、そのときの走査角度検出部15からの信号入力に基づいて測定対象物の存在する方向を同定する。
このようにして、走査式測距装置の近傍に測定対象物が位置するときには、近傍に測定対象物が存在しないと判断された過去において基準信号波形データ記憶部727aに記憶された累積加算波形データに基づいて基準光遅延時間が算出され、反射信号S5bから基準信号波形データ記憶部727aに記憶された累積平均波形データが減算された真の反射信号に基づいて反射光遅延時間が算出されるので、測定対象物までの距離が正確に算出されるようになる。
さらに、反射信号S5bが受光部5の増幅回路で飽和しているときには、上述の累積平均波形データの減算による補正処理では正確な反射信号S5bが得られないため、システム制御部71は、上述と同様に、反射光光量検出部726で算出された積分値と補正テーブル値に基づいて距離を補正する。このとき、反射光光量検出部726でも、反射信号S5bから累積平均波形データを減算した真の反射信号S5bに基づいて積分値を算出することにより、正確な補正が可能となる。
他の方法として、基準信号S5aが重畳した反射信号S5bの波形形状と基準信号S5aが重畳していない反射信号S5bの波形形状から反射信号S5bの波形形状を補正する補正テーブルを予め準備しておき、当該補正テーブルに基づいて基準信号S5aが重畳した反射信号S5bを補正するように構成してもよい。
つまり、反射信号S5bが飽和しているときには、図14に示すように、急峻に立ち上がるため、反射信号S5bの立ち上がり特性に基準信号S5aのなだらかな立ち上がり特性が含まれているときには、そのなだらかな立ち上がり部分を除去して、反射信号S5bの急峻な立ち上がり特性で波形を補間するのである。
図15に示すように、基準信号S5aと反射信号S5bとが重畳するときに、補正せずにそのまま微分処理する場合には、測定対象物が実際の距離より短く検出される。従って、走査式測距装置を安全装置として使用する場合には、安全サイドに距離が検出されるので大きな不都合は無い。同図は、測定光が4nsec.のパルス光である場合に、600mmの位置で60mm程度短く検出されることを示すものである。
なお、上述の説明では、微分処理部724で、出力信号S5が基準信号S5aの累積平均波形データで補正された後に微分処理される例を説明したが、算出される距離が要求される精度を満たしている場合には、必ずしも反射信号S5bを累積平均波形データで補正処理する必要はなく、基準信号S5aが重畳された反射信号S5bそのものを微分処理するものであってもよい。
また、基準光光量判別部で、特定の走査角にあるときのみ基準信号S5aが第一閾値B1より大きいと判別されるような場合や、基準信号S5aが第一閾値B1より大きいが、その後反射信号S5bが検出されるような場合には、ハウジング2に設けられた円環状の透光窓2a1の汚れにより測定光が透光窓2a1から反射していると判断して、透光窓2a1のクリーニングを促す旨の報知部を備えるものであってもよい。報知部は、LEDによる表示、アラームの鳴動等、適宜構成すればよい。
以上説明した信号処理手順を図16に基づいて整理する。トリガ信号S1に同期して測定光S2が出力され、基準光及び反射光が受光部5にて検出され、AD変換器73でデジタルの基準信号及び反射信号に変換されて第一メモリ721に格納され、信号検出フェーズが終了する。第一メモリ721には、トリガ信号S1以降の受光部5の出力波形がサンプリングタイミングに応じて時系列に記憶されているため、メモリアドレスをカウントすることにより時間経過を把握することができる。
第一フェーズが終了すると、基準光光量検出部727により第一メモリ721に格納された基準信号が適正な光量レベルであるか否かが判断され、適正であれば(第一閾値B1以下で第二閾値B2より大のとき)平均波形データ及び累積加算波形データが更新されて基準信号波形データ記憶部727aに格納され、反射信号に対して微分処理部724で微分処理され、時間差検出部728で微分波形に基づく重心演算が行なわれて反射光遅延時間Δt2が算出され、反射光遅延時間Δt2が第二メモリ729に格納されて、第二フェーズが終了する。
なお、第二フェーズで、基準光光量検出部727により基準信号が適正な光量レベルより異常に低いと判断されると(第二閾値B2より小のとき)平均波形データ等が更新処理されず、代わりに故障情報が第二メモリ729に格納され、適正な光量レベルより高いと判断されると(第一閾値B1より大のとき)平均波形データ等が更新処理されず、代わりに測定信号から過去の平均波形データが減算処理される。
第二フェーズが終了すると、基準信号波形データ記憶部727aに格納された累積加算波形データが微分処理部724に読み込まれて、基準信号に対する微分処理が行なわれ、時間差検出部728で微分波形に基づく重心演算が行なわれて基準光遅延時間Δt1が算出され、基準光遅延時間Δt1が第二メモリ729に格納される。システム制御部71により第二メモリ729に格納された基準光遅延時間Δt1及び反射光遅延時間Δt2の差分演算が行なわれて測定対象物までの距離が算出され、必要に応じて補正処理が施されて第三フェーズが終了する。
第一フェーズから第三フェーズまでの演算処理がトリガ信号S1の周期内で実行されるのである。
以上説明したように、本発明による走査式測距装置では、基準光路を介して得た基準信号により測定対象物までの距離を正確に検出することを可能としながらも、投光部からの測定光を周囲360度に連続して走査することができるようになった。
以下、別の実施形態を説明する。上述の実施形態では、受光部で検出される基準光の信号レベルが第一閾値以下の適正値であるときに、微分処理部724において、基準信号に対する微分処理が今回の基準光と基準信号波形データ記憶部727aに記憶された過去の基準光の信号波形との累積加算波形に対して行なわれるものを説明したが、基準光の光量レベルの設定が極端に低くない場合には、AD変換された生データに対して微分処理が行なわれるように構成するものであってもよい。また、今回の基準光と基準信号波形データ記憶部727aに格納された過去の基準光の信号波形との平均波形に対して微分処理が行なわれるように構成するものであってもよい。生データまたは平均波形のレベルが低いときには、各信号値を定数倍する増幅演算を行なった信号波形に対して微分処理が行なわれるようにしてもよい。
さらに、システム制御部71が距離を算出する際に、第二メモリ729に記憶された過去の基準光遅延時間と今回の基準光遅延時間との平均値である平均遅延時間を真の基準光遅延時間として採用して、基準信号の平均遅延時間と反射光遅延時間に基づいて距離が算出されるように構成してもよい。このとき平均演算に採用するデータ数は特に制限されるものではない。
同様に、上述した実施形態では、基準信号が第一閾値B1よりも大であるときに、基準信号波形データ記憶部727aに格納された過去の基準信号の累積加算波形に基づいて基準光遅延時間が算出される例を説明したが、受光部で検出される基準光の信号レベルが第一閾値B1以下の適正な値であるときに、基準光の特性データが記憶部に記憶され、基準光の信号レベルが第一閾値B1より大となるときに、記憶部に記憶された過去の特性データに基づいて測定光の出力タイミングから基準光が検出されるまでの基準光遅延時間が求められるものであれば、必ずしも累積加算波形に基づいて基準光遅延時間が算出される必要が無い。
このような過去の特性データとしては、累積加算波形以外に、基準光の信号波形、信号波形の累積加算波形、基準光遅延時間、基準光遅延時間の平均遅延時間等を採用することができる。このときも必要な平均演算に採用するデータ数は特に制限されるものではない。
なお、上述の実施形態において、基準信号と測定信号の立上りタイミングを、微分信号の正側領域の重心位置により求めるものを説明したが、立上りタイミングを求めるための演算は、これに限るものではなく、例えば双方の信号S5a、S5bの立ち上がり部分の時間軸上での重心位置を算出する方法や、双方の信号の立ち上がり部分を直線近似または多項式近似して、その近似線と出力信号S5のオフセットレベルとの交点の位置を算出する方法等を採用することができる。
上述した実施形態は、本発明の一実施例であり、形状、材料、回路構成等各部の具体的な構成は、本発明による作用効果を奏する範囲において適宜変更設計できることはいうまでもない。
本発明の第1の実施形態を示す走査式測距装置の全体構成を示す概略縦断面図 図1の走査式測距装置における光信号波形と電気信号波形のタイミングを示す説明図 本発明の第2の実施形態を示す走査式測距装置の全体構成を示す概略縦断面図 本発明の第3の実施形態を示す走査式測距装置の全体構成を示す概略縦断面図 本発明の第4の実施形態を示す走査式測距装置の全体構成を示す概略縦断面図 本発明の第5の実施形態を示す走査式測距装置の全体構成を示す概略縦断面図 本発明の第6の実施形態を示す走査式測距装置の全体構成を示す概略縦断面図 本発明による走査式測距装置の信号処理回路のブロック構成図 図8に示す信号処理部のブロック図 基準信号と反射信号の遅延時間Δtを求めるための微分処理の説明図 微分処理及び重心位置算出処理の説明図 基準信号と反射信号に対するサンプリング処理及び演算処理の説明図 基準信号と反射信号が重畳する場合の遅延時間Δtを求めるための微分処理の説明図 受光部で検出された反射信号の飽和特性図 基準信号と反射信号が重畳する場合の測距誤差の説明図 信号処理手順の説明図
符号の説明
1 走査式測距装置
2 ハウジング
3 投光部
4 走査部
5 受光部
6 光ファイバ
8 回転体
9 投光ミラー
10 受光ミラー
11 モータ
15 走査角度検出部
21 走査式測距装置
22 反射部材
31 走査式測距装置
32 貫通孔
41 走査式測距装置
42 ミラー
43 走査部
44 光ファイバ
45a 光学レンズ
45b 光学レンズ
46 回転体
47 投受光ミラー
48 モータ
51 走査式測距装置
52 反射部材
61 走査式測距装置
62 反射部材
70 信号処理回路
71 システム制御部
72 信号処理部
73 AD変換器
74 モータ制御回路
721 第一メモリ
722 ローパスフィルタ
723 パルス信号生成部
724 微分処理部
725 閾値設定部
726 反射光光量検出部
727 基準光光量検出部
727a基準信号波形データ記憶部
729 第二メモリ

Claims (6)

  1. パルス状の測定光を出力する投光部と、前記投光部から出力された測定光を測定対象空間に向けて走査する走査部と、前記測定対象空間に存在する測定対象物からの反射光を検出する受光部を備え、前記受光部で検出された前記反射光に基づいて測定対象物までの距離を測定する走査式測距装置であって、
    前記測定光の一部を基準光として一定の光路長で前記受光部に導く基準光路を備えると共に、前記測定光の出力タイミングに同期して前記受光部により検出される前記基準光と前記反射光の検出時間差に基づいて測定対象物までの距離を算出する演算部を備え、
    前記受光部で検出される前記基準光の最大信号レベルが所定の第一閾値以下となるように前記基準光の光量が予め調整され、前記反射光と識別可能に構成されている走査式測距装置。
  2. 前記受光部で検出される前記基準光の信号レベルが前記第一閾値以下のときに、今回の基準光に基づいて得られる特性データを記憶する記憶部を備え、
    前記演算部は、前記基準光の信号レベルが前記第一閾値より大となるときに、前記記憶部に記憶された過去の特性データに基づいて得られる前記測定光の出力タイミングから前記基準光が検出されるまでの基準光遅延時間と、前記測定光の出力タイミングから前記反射光が検出されるまでの反射光遅延時間との時間差に基づいて前記測定対象物までの距離を算出する請求項1記載の走査式測距装置。
  3. 前記受光部で検出される前記基準光の信号レベルが前記第一閾値以下のときに前記信号波形の累積平均波形を記憶する記憶部を備え、
    前記演算部は、前記基準光の信号レベルが前記第一閾値より大となるときに、当該信号波形から前記記憶部に記憶された累積平均波形を減算した信号を前記反射光として求める請求項2記載の走査式測距装置。
  4. 前記特性データが、基準光の信号波形、信号波形の累積加算波形、基準光遅延時間、基準光遅延時間の平均遅延時間の何れかである請求項2または3記載の走査式測距装置。
  5. 前記受光部で検出される前記基準光の信号レベルが前記第一閾値以下のときに、今回の基準光と過去の信号波形との累積加算波形、今回の基準光と過去の信号波形との平均波形、または、今回の基準光遅延時間と過去の基準光遅延時間との平均遅延時間を記憶する記憶部を備え、
    前記演算部は、前記記憶部に記憶された累積加算波形、平均波形、または、平均遅延時間の何れかに基づいて得られる前記測定光の出力タイミングから前記基準光が検出されるまでの基準光遅延時間と、前記測定光の出力タイミングから前記反射光が検出されるまでの反射光遅延時間との時間差に基づいて前記測定対象物までの距離を算出する請求項1から3の何れかに記載の走査式測距装置。
  6. 前記受光部で検出される前記基準光の信号レベルが前記第一閾値より低く設定された第二閾値より小となるときに、故障と検出する自己診断部を備えている請求項1から5の何れかに記載の走査式測距装置。
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