JP2001074827A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP2001074827A
JP2001074827A JP25253999A JP25253999A JP2001074827A JP 2001074827 A JP2001074827 A JP 2001074827A JP 25253999 A JP25253999 A JP 25253999A JP 25253999 A JP25253999 A JP 25253999A JP 2001074827 A JP2001074827 A JP 2001074827A
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pulse light
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Koichi Kanbe
幸一 掃部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】近距離の測定を可能とし、かつ遠距離測定の精
度を高める。 【解決手段】外部及び内部光路へパルス光を射出する送
信手段と、外部で反射したパルス光である反射パルス光
及び前記内部光路を伝搬したパルス光である基準パルス
光を受光して光電変換をする受信手段とを備え、基準パ
ルス光と反射パルス光の受光の時間差に応じた測定デー
タを出力する測距装置において、基準パルス光の受光時
点を特定するための参照データip0’を記憶するデー
タ記憶手段41と、基準パルス光と反射パルス光との重
畳を検出する重畳検出手段35とを設け、重畳が検出さ
れた場合には、参照データip0’に基づいて基準パル
ス光の受光時点を特定し、受光手段の受光出力S20に
基づいて反射パルス光の受光時点を特定するように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飛行時間測定方式
の測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パルス光の送信から物体で反射して戻っ
たパルス光の受信までのいわゆる飛行時間(TOF:ti
me of flight)を測定することにより、既知の光伝搬速
度を適用して対物間距離を求めることができる。飛行時
間の計時を開始する送信時点については、発光制御信号
の出力時点から予め定めた一定時間が経過した時点とす
ることもできるが、実際の発光量をモニターしてパルス
を検出することにより、発光素子の特性変化や制御信号
の遅延による誤差を無くすことができる。
【0003】特開平7−63853号公報には、光源が
射出するパルス光の一部を基準パルス光として光ファイ
バで受光部に導く構成の測距装置が記載されている。受
光部には基準パルス光と外部で反射して戻ったパルス光
(これを反射パルス光という)とが順に入射する。これ
らの入射時点を検出して飛行時間を算出する。また、特
開平10−123250号公報には、光源を2回発光さ
せる測距装置が記載されている。1回目の発光では、基
準パルス光が受光部に入射しないように光路を設定して
受信時点を検出する。2回目の発光では、反射パルス光
が受光部に入射しないように光路を設定して送信時点を
検出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般の測距装置におけ
るパルス光の幅は50〜100ns程度である。パルス
幅が零に近いのが望ましいが、実際には光源の応答性や
受信感度などの制約がある。したがって、1回の発光で
測距を行う従来装置では、数m乃至十数m程度の比較的
に近距離の測距を行う際に2つのパルスが重畳してしま
い、送信時点と受信時点とが弁別不能となって、対物間
距離が求まらない。
【0005】また、2回の発光を行う従来装置では、近
距離の測距でも2つのパルスが重畳することはないが、
1回目のパルス波形と2回目のパルス波形との微妙な違
いによる測距誤差が生じてしまう。
【0006】本発明は近距離の測定を可能とし、かつ遠
距離測定の精度を高めることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の装置
は、外部及び内部光路へパルス光を射出する送信手段
と、外部で反射した前記パルス光である反射パルス光及
び前記内部光路を伝搬した前記パルス光である基準パル
ス光を受光して光電変換をする受信手段とを備え、前記
基準パルス光と前記反射パルス光の受光の時間差に応じ
た測定データを出力する測距装置であって、前記基準パ
ルス光の受光時点を特定するための参照データを記憶す
るデータ記憶手段と、前記基準パルス光の光電変換信号
と前記反射パルス光の光電変換信号との重畳を検出する
重畳検出手段とを備え、前記重畳検出手段により重畳が
検出されなかった場合には、前記受光手段の受光出力に
基づいて、前記基準パルス光及び前記反射パルス光のそ
れぞれの受光時点を特定して前記測定データを生成し、
前記重畳検出手段により重畳が検出された場合には、前
記参照データに基づいて前記基準パルス光の受光時点を
特定し、前記受光手段の受光出力に基づいて前記反射パ
ルス光の受光時点を特定して前記測定データを生成す
る。
【0008】請求項2の発明の測距装置は、前記受光手
段に対して前記基準パルス光を遮断する受光制限手段を
備え、前記重畳検出手段により重畳が検出された場合
に、前記受光制限手段により前記基準パルス光を遮断し
た状態でパルス光を射出したときの前記受光手段の受光
出力に基づいて、前記反射パルス光の受光時点を特定し
て前記測定データを生成する。
【0009】請求項3の発明の測距装置は、前記反射パ
ルス光を遮断して前記基準パルス光を入射させたときの
前記受光手段の出力波形を記憶する波形記憶手段を備
え、前記重畳検出手段により重畳が検出された場合に
は、前記波形記憶手段に記憶されている出力波形を参照
して前記受光出力から前記反射パルス光の光電変換信号
波形を抽出し、前記反射パルス光の受光時点を特定す
る。請求項4の発明の測距装置は、前記参照データとし
て前記反射パルス光を遮断して前記基準パルス光を入射
させたときの前記受光手段の出力におけるパルスの後端
部を示すデータを記憶し、前記重畳検出手段により重畳
が検出された場合に、前記基準パルス光及び前記反射パ
ルス光を入射させたときの、前記受光手段の受光出力に
おけるパルスの後端部を前記反射パルス光の受光時点と
して前記測定データを生成する。
【0010】請求項5の発明の装置は、パルス光の射出
角度を変更する走査手段を備え、複数の方向のそれぞれ
にパルス光を投射して各方向における前記測定データを
3次元データとして出力する。
【0011】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1は第1実施
形態の測距装置1の全体構成図、図2は送信部10の構
成を示す図、図3は受信部20の構成を示す図、図4は
受信処理回路30のブロック図である。
【0012】測距装置1は、投光手段としての送信部1
0、受光手段としての受信部20、受信処理回路30、
コントローラ40、及びクロックジェネレータ50を備
えている。
【0013】送信部10は、発光素子(半導体レーザ)
11、発光用のドライバ12、発光時間を規定するパル
ス回路13、投光用のレンズ14、及び光量分配器15
から構成されており、コントローラ40からの照射タイ
ミング信号SC13に呼応して100ns程度のパルス
幅のパルス光Pを外部と内部光路19とに射出する。光
量分配器15による外部と内部との分配の比率は、例え
ば100〜1000:1程度である。外部に射出された
パルス光Pは物体Qで反射して測距装置1に戻り、反射
パルス光P1として受信部20に入射する。内部光路1
9に射出されたパルス光Pは、送信時点を特定するため
の基準パルス光P0として受信部20に入射する。
【0014】受信部20は、受光素子(例えばフォトダ
イオード)21、受光用のドライバ22、光電流を電圧
に変換する回路23、受光用のレンズ24、受光素子2
1に対する基準パルス光P0の入射を遮断する内光シャ
ッタ25、基準パルス光P0を受光素子21に導くミラ
ー26、受光素子21に対する外光R1(反射パルス光
P1を含む)の入射を遮断する外光シャッタ27、及び
シャッタ駆動回路28から構成されている。シャッタ駆
動回路28は、コントローラ40からの制御信号SC2
8に従って内光シャッタ25及び外光シャッタ27を開
閉し、基準パルス光P0及び反射パルス光P1の両方又
は片方を受光素子21に入射させる。受信部20は受光
素子21の受光量に応じた信号S20を受信処理回路3
0へ出力する。
【0015】受信処理回路30は、増幅部31、A/D
変換器32、メモリ33、重心演算部34、及び重畳検
出部35から構成されている。受信部20からの信号S
20は適切に増幅された後、A/D変換器32でクロッ
クCLKに同期して周期的にサンプリングホールドされ
てディジタル化される。クロック周期はパルス光Pのパ
ルス幅より十分に短く、具体的には10ns程度であ
る。サンプリングで得られた時系列の受信データD32
は逐次にメモリ33に送られ、サンプリング順位に対応
したアドレス番号のエリアに格納される。すなわち、メ
モリ33によって受光波形が記憶される。最大測定距離
に対応した所定長さの期間にわたるサンプリングが終了
した後、そのサンプリング期間分の受光波形を示す一群
の受信データD32(これを波形データDWという)が
メモリ33から読み出されて重心演算部34及び重畳検
出部35へ送られる。
【0016】重心演算部34は、基準パルス光P0に対
応した時間重心ip0及び反射パルス光P1に対応した
時間重心ip1を算出し、送信時点及び受信時点を示す
データとしてコントローラ40に送る。重畳検出部35
は、本発明に特有の構成要素であり、基準パルス光P0
と反射パルス光P1との受光時期の重複の有無、すなわ
ち信号S20におけるパルスの重畳の有無を検出する。
この検出の結果を示すデータD35に応じて、以下に説
明する動作が行われる。
【0017】図5はパルスの重畳がない場合の波形デー
タを示す図である。内光シャッタ25及び外光シャッタ
27を開いた状態でパルス光Pを射出する通常の送受信
動作において、対物間距離Lが比較的に大きい場合に
は、基準パルス光P0に対して十分に遅れて反射パルス
光P1が受光素子21に入射する。したがって、図5の
ように互いに離れた2つのパルスを有する受光波形が得
られる。
【0018】重畳検出部35は、各アドレス番号(サン
プリング順位)iの受信データD32の値Xiと閾値X
thとを比較し、波形データDWのうちで(1)式を満
足し且つアドレス番号iが連続する受信データD32の
集合をパルスデータ(受信パルス)として抽出する。
【0019】Xi≧Xth …(1) そして、重畳検出部35は、2組のパルスデータを抽出
できれば波形データDWに対して“パルスの重畳がな
い”と判定する。この場合において重心演算部34は、
抽出された2組のパルスデータに基づいて、基準パルス
光P0の波形の時間重心ip0及び反射パルス光P1の
波形の時間重心ip1を求める演算を行う。時間重心i
p0,ip1は次式で表される。
【0020】
【数1】
【0021】i0:第1番目のパルスデータの先頭アド
レス番号(送信パルスの前縁) i1:第1番目のパルスデータの最終アドレス番号(送
信パルスの後縁)
【0022】
【数2】
【0023】i2:第2番目のパルスデータの先頭アド
レス番号(受信パルスの前縁) i3:第2番目のパルスデータの最終アドレス番号(受
信パルスの後縁) コントローラ40は、時間重心ip0を送信時点とし且
つ時間重心ip1を受信時点として光伝搬時間Taを算
出し、光伝搬時間Taと既知の光伝搬速度(3×108
m/s)とから距離Lを算出する。算出された距離L
は、測定データDLとして他の装置(ディスプレイ、コ
ンピュータなど)へ出力される。
【0024】図6はパルスの重畳がある場合の波形デー
タの第1例を示す図、図7はパルスの重畳がある場合の
波形データの第2例を示す図である。対物間距離Lが過
小の場合には、基準パルス光P0と反射パルス光P1と
の受光時期が重なり、受光波形は図6のように2峰状の
1つのパルスを有するものとなる。1組のパルスデータ
しか抽出できなければ、重畳検出部35は、波形データ
DWaに対して“パルスの重畳がある”と判定する。ま
た、図7の例のように2組のパルスデータを抽出できる
ものの、2つのパルスが近づき過ぎて各パルスデータ値
に他方のパルスデータ値が加わっているおそれがある場
合、すなわちパルス間隔が所定値m(mアドレス分の時
間)以下の場合にも、重畳検出部35は波形データDW
bに対して“パルスの重畳がある”と判定する。なお、
ここでのパルス幅としては、i0〜i2、i1〜i2、
i1〜i3、ip0〜ip1のいずれであってもよく、
いずれか1つを選んでそれに応じた値mを実験などによ
り求めて比較値として設定しておけばよい。
【0025】“パルスの重畳がある”と判定された場
合、本実施形態の測距装置1は、内光シャッタ25を閉
じた状態で再びパルス光Pを射出する。これにより反射
パルス光P1に対応した1つのパルスのみを有した受光
波形が得られるので、波形データDWからパルスデータ
を抽出して時間重心ip1を求めることができる。一
方、時間重心ip0については、内光シャッタ25及び
外光シャッタ27を開いた状態でパルス光Pを射出する
通常の送受信動作の以前(以後でもよい)に、外光シャ
ッタ27を閉じた状態でパルス光Pを射出する。そし
て、そのときの波形データDWから基準パルス光P1に
対応したパルスデータを抽出して時間重心ip0’を求
めておく。時間重心ip0’を時間重心ip0として用
いることにより、パルスが重畳する近距離であっても測
定データDLを出力することができる。
【0026】図8は測距装置1の動作の概要を示すフロ
ーチャートである。測距装置1は、測距開始の指示操作
に呼応して、まず上述の時間重心ip0’を求める送信
時点の検出を行う(#11、#12)。なお、ステップ
#11とステップ#12の順序を入れ換え、電源投入に
呼応して送信時点の検出を行うようにしてもよい。
【0027】時間重心ip0’を求めた後、内光シャッ
タ25及び外光シャッタ27を開き、パルス光Pの射出
(送信)を行うと同時に受信データD32のメモリ33
への書込みを開始する(#13、#14)。最大測定距
離に対応した所定時間が経過すると、受信データD32
の書込みを終了し、メモリ33から受信データD32
(波形データ)を読み出して重畳検出を行う(#15〜
#18)。
【0028】パルスの重畳がない場合には、再びメモリ
33から受信データD32を読み出して時間重心ip
0,ip1を算出し、光伝搬時間Taを求めて距離Lを
算出する(#19〜#22)。
【0029】一方、パルスの重畳がある場合には、内光
シャッタ25を閉じ、ステップ#14〜ステップ#17
と同様の送受信動作をN回繰り返す(#19、#23、
#24)。ただし、Nは1以上の整数であり、送受信動
作を1回だけ行うようにしてもよい。重心演算部34に
より各回の送受信動作毎に時間重心ip1を求め、コン
トローラ40によりN個の時間重心ip1の平均を求め
る(#25)。求めた平均値を受信時点とする。コント
ローラ40の内部のRAM41(図4参照)から予め求
めておいた時間重心ip0’を送信時点として読み出
し、光伝搬時間Taを求めて距離Lを算出する(#2
6、#27)。
【0030】図9は送信時点の検出のフローチャートで
ある。外光シャッタ27を閉じ、パルス光Pの射出を行
うと同時に受信データD32のメモリ33への書込みを
開始する(#201、#202)。最大測定距離に対応
した所定時間が経過すると、受信データD32の書込み
を終了する(#203、#204)。ステップ#202
〜ステップ#204と同様の送受信動作をK回繰り返
し、各回の送受信動作毎に受信データD32(波形デー
タ)を読み出して時間重心を求める(#205、#20
6)。K個の時間重心の平均を求め、求めた平均値を時
間重心ip0’としてRAM41で記憶する(#20
7)。
【0031】図10は重畳検出のフローチャートであ
る。波形データDWから上述の(1)式を満足し且つア
ドレス番号iが連続する3個以上の受信データD32か
らなるデータ集合をパルスデータ(受信パルス)として
抽出する(#301)。該当するパルスデータがなけれ
ば、検出結果として“受信パルスなし”をセットする
(#307)。この場合には、例えばエラー処理が行わ
れる。
【0032】抽出した受信パルスを数え(#302)、
受信パルス数が1であれば、検出結果として“パルスの
重畳あり”をセットする(#303、#304)。受信
パルス数が2であり且つパルス間隔がmアドレス以上で
あれば、検出結果として“パルスの重畳なし”をセット
する(#305、#306)。また、受信パルス数が2
であってもパルス間隔がmアドレス未満であれば、検出
結果として“パルスの重畳あり”をセットする(#30
5、#304)。ステップ#305のチェックは、図7
で説明した不都合を避けるためのものであり、閾値Xt
hを十分に小さくできる場合やパルスが裾野の急峻な波
形である場合などでは、ステップ#305を省略するこ
とができる。 〔第2実施形態〕上述の第1実施形態では、パルスの重
畳があった場合に内光シャッタ25を閉じて改めてパル
ス光P1の送受信を行うので、測距の高速化が難しい。
これに対して次の実施形態では高速の測距が可能であ
る。
【0033】図11は第2実施形態に係る測距装置2の
受信処理回路60の構成を示す図、図12は基準パルス
波形データDW0の一例を示す図、図13はパルスデー
タ抽出の概念図である。
【0034】測距装置2は、測距装置1の受信処理回路
30及びコントローラ40に代えて受信処理回路60及
びコントローラ70を有する。これら以外の構成につい
ては、測距装置1と同様であるので図示及び説明を省略
する。
【0035】受信処理回路60は、増幅部61、A/D
変換器62、第1のメモリ63、重心演算部64、重畳
検出部65、第2のメモリ66、及びデータ抽出部67
を備える。第2のメモリ66及びデータ抽出部67を除
く各部の機能は図4の受信処理回路30と同様である。
【0036】第2のメモリ66は、基準パルス波形デー
タDW0を記憶するために設けられている。基準パルス
波形データDW0は、反射パルス光P1を遮断して基準
パルス光P0を受光したときの波形データである。
【0037】測距装置2おいては、パルスの重畳があっ
た場合に、データ抽出部67がパルスの重畳した波形デ
ータと基準パルス波形データDW0との減算を行い、基
準パルス光P0を遮断したときのデータに相当する波形
データDW’を生成する。つまり、反射パルスP1の受
光波形の抽出を行う。重心演算部64は、データ抽出部
67の出力に基づいて時間重心ip1を算出する。コン
トローラ70は、重心演算部64からの時間重心ip1
と、予め基準パルス波形データDW0を得る段階でRA
M71に記憶しておいた時間重心ip0’とに基づいて
距離Lを算出する。
【0038】このようにデータ処理によって受信時点を
特定するので、パルスの重畳があった場合でも改めてパ
ルス光Pの送受を行う必要がない分、測距の高速化を図
ることができる。
【0039】図14は基準パルス波形データの検出のフ
ローチャートである。上述の図9の送信時点の検出と同
様に、外光シャッタを閉じてパルス光Pの送受信を所定
回繰り返し、平均の時間重心ip0’を求めてRAM7
1で記憶しておく(#401〜#407)。
【0040】その後、第1のメモリ63からK回分の波
形データを読み出し、アドレス番号毎にK個の受信デー
タD62の平均を求めて基準パルス波形データDW0を
生成する(#408、#409)。平均演算はコントロ
ーラ70が担う。そして、基準パルス波形データDW0
を第2のメモリ66に書き込む(#410)。 〔第3実施形態〕上述の第2実施形態では、測距の高速
化が可能であるが、第2のメモリ66及びデータ抽出部
67が必要であることから、第1実施形態と比べて回路
構成が複雑になる。次の実施形態のようにパルスエッジ
を検出して送信時点及び受信時点を特定することによ
り、回路を複雑にすることなく高速化を図ることができ
る。
【0041】図15は第3実施形態に係る測距装置3の
受信処理回路80の構成を示す図、図16はパルスエッ
ジ検出による受信時点の特定の概念図、図17は基準パ
ルス波形データを用いた送信時点の特定の概念図であ
る。
【0042】測距装置3は、測距装置1の受信処理回路
30及びコントローラ40に代えて受信処理回路80及
びコントローラ90を有する。これら以外の構成につい
ては、測距装置1と同様であるので図示及び説明を省略
する。
【0043】受信処理回路80は、増幅部81、A/D
変換器82、メモリ83、立下がり検出部84、及び重
畳検出部85を備える。受信処理回路80では、重心演
算部に代えて立下がり検出部84が設けられている。
【0044】重畳検出部85は、第1実施形態と同様
に、受信データ値Xと閾値Xthとの比較により波形デ
ータからパルスデータを抽出し、パルスデータ数及びパ
ルス間隔から重畳の有無を検出する。検出結果を示すデ
ータD85はコントローラ90に送られる。
【0045】立下がり検出部84は、抽出されたパルス
データの最終アドレス番号を検出し、例えばその次のア
ドレス番号を立下がり時点it1,it2として出力す
る。図16において、受光波形は“パルスの重畳のあ
る”波形であり、波形データから1組のパルスデータが
抽出される。この場合の立下がり検出部84の出力は、
受信時点に相当する立下がり時点it2としてコントロ
ーラ90に取り込まれる。図16の波形データからは送
信時点を特定することができない。したがって、コント
ローラ90は、予めRAM91に格納しておいた立下が
り時点it1’を送信時点とみなして距離Lを求める演
算を行う。立下がり時点it1’は、反射パルス光P1
を遮断して基準パルス光P0を受光したときの波形デー
タにおける立下がり時点(厳密には、パルス光Pの送受
を繰り返して得られた複数個の立下がり時点の平均値)
である。
【0046】なお、“パルスの重畳のない”場合には、
立下がり検出部84は2つの立下がり時点it1,it
2を出力し、コントローラ90はそれらを送信時点及び
受信時点として距離Lを求める演算を行う。
【0047】この実施形態では、立下がりを検出するだ
けなので、必ずしも波形を記憶しておく必要はない。順
次出力される受光出力と所定値とを比較し、受光出力が
所定値を上回る状態から下回る状態に返歌した時点を記
憶するだけでよい。 〔第4実施形態〕以上の各実施形態の装置構成を3次元
計測に応用することができる。
【0048】図18は第4実施形態の測距装置4の全体
構成図である。測距装置4は、投光手段としての送信部
100、受光手段としての受信部200、受信処理回路
300、コントローラ400、クロックジェネレータ5
00、及び走査部600から構成されている。
【0049】走査部600は、回転可能なミラー、ミラ
ー駆動機構、及び固定ミラーなどを備え、送信部100
から射出されたパルス光Pの投射角を2方向に変更し
て、物体Qを2方向走査する。これによって、測距装置
4は、物体Qの多数箇所のそれぞれとの対物間距離を示
す3次元形状データDLSを外部装置に出力する。
【0050】上述の実施形態においては、波形データに
パルスの重畳があった場合でも送信時点及び受信時点を
所定精度で特定することができるので、近距離の測定が
可能となる。また、パルスの重畳がない場合の測距は、
1度のパルス光の送信で得られた波形データに基づいて
行われるので、遠距離測定については高精度を確保する
ことができる。
【0051】上述の第1実施形態においては、パルスの
重畳があった場合に用いる参照データとして、波形デー
タに基づく演算で求めた時間重心を記憶したが、実験な
どで得られた所定の時点を送信時点として記憶してもよ
い。
【0052】上述の実施形態において、参照データとし
てRAM41,71,91又は第2のメモリ66に記憶
するデータは、必ずしも複数回の送受信の結果の平均デ
ータである必要はなく、1回の送受信で得たものであっ
てもよい。
【0053】第1実施形態及び第2実施形態において、
重心演算に代えて受光信号のピーク検出やパルスエッジ
検出の結果に基づいて送信時点及び受信時点を特定して
もよい。
【0054】上述の実施形態においては、送信時点の検
出を測距動作の開始時に行っているが、測距装置の電源
投入時に行うようにしてもよい。また、ユーザーが設定
する任意のタイミングで参照データを記憶させておくこ
とのできるモードを設けてもよい。
【0055】上述の実施形態において、対象物の測距を
複数回行い、得られた測距値の平均値を測距値とするこ
とも可能である。第1実施形態及び第2実施形態におけ
る時間重心ip0’、第3実施形態における時点it
1’は、実際に測定した結果である必要はなく、予め適
当なデータを記憶しておいてそれをパルスの重畳があっ
た場合の演算に使用してもよい。
【0056】上述の実施形態では、基準パルスと反射パ
ルスとの重畳を実際に検出された受光出力に基づいて判
定するように構成したが、別の簡易的な距離測定装置
(例えばオートフォーカス装置)から、おおよその対物
間距離情報を取得し、それに基づいてパルスが重畳する
か否かを予測して判定するようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、近距離の測定を可能と
し、かつ遠距離測定の精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の測距装置の全体構成図である。
【図2】送信部の構成を示す図である。
【図3】受信部の構成を示す図である。
【図4】受信処理回路のブロック図である。
【図5】パルスの重畳がない場合の波形データを示す図
である。
【図6】パルスの重畳がある場合の波形データの第1例
を示す図である。
【図7】パルスの重畳がある場合の波形データの第2例
を示す図である。
【図8】測距装置の動作の概要を示すフローチャートで
ある。
【図9】送信時点の検出のフローチャートである。
【図10】重畳検出のフローチャートである。
【図11】第2実施形態に係る測距装置の受信処理回路
の構成を示す図である。
【図12】基準パルス波形データの一例を示す図であ
る。
【図13】パルスデータ抽出の概念図である。
【図14】基準パルス波形データの検出のフローチャー
トである。
【図15】第3実施形態に係る測距装置の受信処理回路
の構成を示す図である。
【図16】パルスエッジ検出による受信時点の特定の概
念図である。
【図17】基準パルス波形データを用いた送信時点の特
定の概念図である。
【図18】第4実施形態の測距装置4の全体構成図であ
る。
【符号の説明】
1,2,3,4 測距装置 10,100 送信部(送信手段) 20,200 受信部(受信手段) 19,190 内部光路 25 内光シャッタ(受光制限手段) 35 重畳検出部(重畳検出手段) 41,71,91 RAM(データ記憶手段) 66 第2のメモリ(波形記憶手段) 600 走査部(走査手段) DL,DLS 測定データ S20 信号(受光出力) DW 波形データ(出力波形) P パルス光 P1 反射パルス光 P0 基準パルス光 Ta 光伝搬時間(時間差) DW0 基準パルス波形データ ip0,ip1 時間重心(受光時点)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部及び内部光路へパルス光を射出する送
    信手段と、外部で反射した前記パルス光である反射パル
    ス光及び前記内部光路を伝搬した前記パルス光である基
    準パルス光を受光して光電変換をする受信手段とを備
    え、前記基準パルス光と前記反射パルス光の受光の時間
    差に応じた測定データを出力する測距装置であって、 前記基準パルス光の受光時点を特定するための参照デー
    タを記憶するデータ記憶手段と、 前記基準パルス光の光電変換信号と前記反射パルス光の
    光電変換信号との重畳を検出する重畳検出手段とを備
    え、 前記重畳検出手段により重畳が検出されなかった場合に
    は、前記受光手段の受光出力に基づいて、前記基準パル
    ス光及び前記反射パルス光のそれぞれの受光時点を特定
    して前記測定データを生成し、 前記重畳検出手段により重畳が検出された場合には、前
    記参照データに基づいて前記基準パルス光の受光時点を
    特定し、前記受光手段の受光出力に基づいて前記反射パ
    ルス光の受光時点を特定して前記測定データを生成する
    ことを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】前記受光手段に対して前記基準パルス光を
    遮断する受光制限手段を備え、 前記重畳検出手段により重畳が検出された場合に、前記
    受光制限手段により前記基準パルス光を遮断した状態で
    パルス光を射出したときの前記受光手段の受光出力に基
    づいて、前記反射パルス光の受光時点を特定して前記測
    定データを生成する請求項1記載の測距装置。
  3. 【請求項3】前記反射パルス光を遮断して前記基準パル
    ス光を入射させたときの前記受光手段の出力波形を記憶
    する波形記憶手段を備え、 前記重畳検出手段により重畳が検出された場合には、前
    記波形記憶手段に記憶されている出力波形を参照して前
    記受光出力から前記反射パルス光の光電変換信号波形を
    抽出し、前記反射パルス光の受光時点を特定する請求項
    1記載の測距装置。
  4. 【請求項4】前記参照データは、前記反射パルス光を遮
    断して前記基準パルス光を入射させたときの前記受光手
    段の出力におけるパルスの後端部を示すデータであり、 前記重畳検出手段により重畳が検出された場合に、前記
    基準パルス光及び前記反射パルス光を入射させたとき
    の、前記受光手段の受光出力におけるパルスの後端部を
    前記反射パルス光の受光時点として前記測定データを生
    成する請求項1記載の測距装置。
  5. 【請求項5】パルス光の射出角度を変更する走査手段を
    備え、 複数の方向のそれぞれにパルス光を投射して各方向にお
    ける前記測定データを3次元データとして出力する請求
    項1乃至請求項4のいずれかに記載の測距装置。
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