JP4994400B2 - 画像処理装置及び方法並びに画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力画像に対し強調処理する画像処理装置及び方法並びにこれらを用いた画像表示装置に関し、例えば入力画像として、元となる画像を拡大した拡大画像が入力された際に、高周波数成分の生成及び加算をすることによって、解像感の高い出力画像を得るよう画像の強調処理を行うものである。
一般に画像を表す画像信号に対し適宜画像処理を施した後、画像を再生表示するということが行われている。
例えば特許文献1に記載された画像処理装置においては、多重解像度に変換された細部画像に対して、所望の周波数帯域の細部画像に対する強調係数をその所望の周波数帯域よりも低い周波数帯域の細部画像の信号に基づいて設定することにより、所望の周波数帯域を強調している。
特開平9−44651号公報(段落番号0009)
しかしながら、多重解像度に変換された細部画像に対して、所望の周波数帯域の細部画像に対する強調係数を適宜設定する画像処理装置では、入力画像によっては強調処理が不適切あるいは不十分となり、適正な画質の出力画像を得ることができないことがあった。
例えば、入力画像として拡大処理を受けた画像が入力される場合、入力画像の周波数スペクトルの高周波数成分側には、拡大処理前の画像の周波数スペクトルの一部が折り返した成分(折り返し成分)が現れる。したがって単純に高周波数成分を強調すると、この折り返し成分を強調してしまい、不適切な処理となる。また、周波数帯域を限定し、折り返し成分を含まない周波数帯域のみを強調すると、周波数スペクトルで考えた場合、高周波数成分側の強調を避けることになり、結果的に不十分な強調処理となってしまう。
また、入力画像としてノイズ処理を受けた画像が入力される場合、高周波数成分側の周波数スペクトルはノイズ処理によって失われている。したがって高周波数成分を取り出そうとしても、取り出すことができず、十分に画像の強調処理を行えないことがある。
本発明は、入力画像がその周波数スペクトルにおいて、高周波数成分側に折り返し成分を含んでいる場合や、高周波数成分を十分に含んでいない場合でも十分に画像の強調処理を行うことができる画像処理装置及び方法を提供することを目的とするものである。
本発明の画像処理装置は、
入力画像の水平方向に関して特定の周波数帯域の成分を取り出した第1の水平方向中間画像と、前記入力画像の垂直方向に関して特定の周波数帯域の成分を取り出した第1の垂直方向中間画像を生成する中間画像生成手段と、
前記第1の水平方向中間画像及び前記第1の垂直方向中間画像をもとに第2の中間画像を生成する中間画像処理手段と、
前記入力画像と前記第2の中間画像を加算する第1の加算手段を有する画像処理装置であって、
前記中間画像処理手段は、
前記第1の水平方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を水平ゼロクロス点として判定する水平方向ゼロクロス判定手段と、
前記第1の水平方向中間画像を構成する画素のうち、前記水平ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の水平方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した水平方向非線形処理画像を生成する水平方向信号増幅手段と、
前記水平方向非線形処理画像の高周波数成分のみを取り出した第2の水平方向中間画像を生成する水平方向高周波数成分画像生成手段と、
前記第1の垂直方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を垂直ゼロクロス点として判定する垂直方向ゼロクロス判定手段と、
前記第1の垂直方向中間画像を構成する画素のうち、前記垂直ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の垂直方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した垂直方向非線形処理画像を生成する垂直方向信号増幅手段と、
前記垂直方向非線形処理画像の高周波数成分のみを取り出した第2の垂直方向中間画像を生成する垂直方向高周波数成分画像生成手段と、
前記第1の水平方向中間画像前記第1の垂直方向中間画像、前記第2の水平方向中間画像および前記第2の垂直方向中間画像を加算して前記第2の中間画像として出力する第2の加算手段を有し、
前記第2の加算手段は、
前記入力画像に存在するエッジの方向が、水平方向に近い画素において大きくなる水平方向重み係数と、垂直方向に近い画素において大きくなる垂直方向重み係数を生成する重み係数生成手段と、
前記水平方向重み係数と前記垂直方向重み係数を用いて前記第1の水平方向中間画像と前記第1の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第1の水平垂直統合手段と、
前記水平方向重み係数と前記垂直方向重み係数を用いて前記第2の水平方向中間画像と前記第2の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第2の水平垂直統合手段
前記第1の水平垂直統合手段の出力と、前記第2の水平垂直統合手段の出力を加算して前記第2の中間画像として出力する中間画像加算手段とを有し、
前記重み係数生成手段は、前記エッジの方向を、前記第1の水平方向中間画像の各画素値の絶対値から前記第1の垂直方向中間画像の各画素値の絶対値を引いた値が、大きな値であれば水平方向に近いと判断し、小さな値であれば垂直方向に近いと判断する
ことを特徴とする。
本発明によれば、
入力画像がその周波数スペクトルにおいて、高周波数成分側に折り返し成分を含んでいる場合や、高周波数成分を十分に含んでいない場合でも十分に画像の強調処理を行うことができる。また、回路規模を増大させることなく、入力画像に含まれるエッジの方向に依存して生じる強調処理のアーティファクトを防ぐことができる。
本発明の実施の形態1による画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図1の水平方向非線形処理手段2Ahの構成例を示すブロック図である。 図1の垂直方向非線形処理手段2Avの構成例を示すブロック図である。 図1の加算手段2Cの構成例を示すブロック図である。 (A)及び(B)は、画像D1h、D1vの絶対値の差(dH−dV)と重み係数D512h、D512vの関係を示す線図である。 本発明による画像処理装置を用いた画像表示装置の構成例を示すブロック図である。 図6の画像拡大手段U1の構成例を示すブロック図である。 (A)〜(E)は、図6の画像拡大手段U1の動作を示す画素配置図図である。 (A)〜(D)は、図6の画像拡大手段U1の動作を説明するための周波数応答及び周波数スペクトルを示す図である。 (A)〜(E)は、図1の中間画像生成手段1の動作を説明するための周波数応答及び周波数スペクトルを示す図である。 (A)〜(C)は、図1の中間画像処理手段2の動作を説明するための周波数応答及び周波数スペクトルを示す図である。 (A)〜(C)は、ステップエッジとステップエッジをサンプリング間隔S1でサンプリングしたときに得られる、相連続する画素の信号の値を示す図である。 (A)〜(C)は、ステップエッジとステップエッジをサンプリング間隔S2でサンプリングしたときに得られる、相連続する画素の信号の値を示す図である。 (A)〜(F)は、図1の中間画像生成手段1及び中間画像処理手段2の動作を説明するための、相連続する画素の信号の値を示す図である。 (A)は水平方向のエッジを示す図、(B)〜(E)は、エッジの方向が(A)のごとく水平方向であるときに得られる画像信号を示す図である。 (A)は斜め方向のエッジを示す図、(B)〜(E)は、エッジの方向が(A)のごとく斜めであるときに得られる画像信号を示す図である。 (A)は垂直方向のエッジを示す図、(B)〜(E)は、エッジの方向が(A)のごとく垂直方向であるときに得られる画像信号を示す図である。 本発明の実施の形態2による画像処理装置で用いられる加算手段2Cの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3による画像処理方法における処理を示すフロー図である。 図19の中間画像生成ステップST1における処理を示すフロー図である。 図19の中間画像処理ステップST2における処理を示すフロー図である。 図21の水平方向非線形処理ステップST2Ahにおける処理を示すフロー図である。 図21の垂直方向非線形処理ステップST2Avにおける処理を示すフロー図である。 図19の加算ステップST2Cにおける処理を示すフロー図である。 本発明の実施の形態4における加算ステップST2Cにおける処理を示すフロー図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による画像処理装置の構成を表す図であり、図示の画像処理装置は例えば画像表示装置の一部として用いることができる。
図示の画像処理装置は、中間画像生成手段1と、中間画像処理手段2と、加算手段3とを有する。
中間画像生成手段1は、入力画像DINから特定の周波数帯域の成分(即ち第1の周波数(第1の所定の周波数)から第2の周波数(第2の所定の周波数)までの成分)を取り出した中間画像(第1の中間画像)D1を生成する。
中間画像処理手段2は、画像D1に後述する処理を行った中間画像(第2の中間画像)D2を生成する。
加算手段3は、入力画像DINと中間画像D2を加算する。加算手段3による加算結果が出力画像DOUTとして出力される。
中間画像生成手段1は、入力画像DINから第1の周波数以上の高周波数成分のみを取り出した画像D1Aを生成する高周波数成分画像生成手段1Aと、画像D1Aの第2の周波数以下の低周波数成分のみを取り出した画像D1Bを生成する低周波数成分画像生成手段1Bとを有する第2の周波数は第1の周波数よりも高く、高周波数成分画像生成手段1Aと低周波数成分画像生成手段1Bとで、特定の周波数帯域の成分を取り出す帯域通過フィルタ手段が構成されている。中間画像生成手段1からは画像D1Bが中間画像D1として出力される。
中間画像処理手段2は、中間画像D1に対し、後述する非線形処理を行った画像D2Aを出力する非線形処理手段2Aと、画像D2Aの第3の周波数(第3の所定の周波数)以上の高周波数成分のみを取り出した画像D2Bを出力する高周波数成分画像生成手段2Bと、中間画像D1と画像D2Bを加算した画像D2Cを出力する加算手段2Cとを有する。中間画像処理手段2からは画像D2Cが中間画像D2として出力される。
以下、本発明の実施の形態1による画像処理装置の詳細な動作について説明を行う。
まず、中間画像生成手段1の詳細な動作について説明する。
まず、中間画像生成手段1は、高周波数成分画像生成手段1Aにおいて、入力画像DINの第1の周波数以上の高周波数成分のみを取り出した画像D1Aを生成する。高周波数成分の取り出しは、ハイパスフィルタ処理を行うことで可能である。高周波数成分の取り出しは画像の水平方向及び垂直方向それぞれについて行う。即ち高周波数成分画像生成手段1Aは、入力画像DINに対し、水平方向のハイパスフィルタ処理を行って水平方向についてのみ第1の水平方向周波数以上の高周波数成分を取り出した画像D1Ahを生成する水平方向高周波数成分画像生成手段1Ahと、垂直方向のハイパスフィルタ処理を行って垂直方向についてのみ第1の垂直方向周波数以上の高周波数成分を取り出した画像D1Avを生成する垂直方向高周波数成分画像生成手段1Avとを有し、画像D1Aは画像D1Ahと画像D1Avから成る。
なお、入力画像DINを構成する各画素の信号は、各画面内の複数の水平ライン(行)を上から下へ、各水平ライン内の複数の画素を左から右へと言う順に供給されるものであり、垂直方向高周波成分画像生成手段1Avの入力側には、このような入力画像の互いに隣接する複数のラインの信号を蓄積して、処理対象画素を中心にして複数ライン上から複数ライン下までの画素の信号を、垂直方向に上から下へという順に供給するための並べ替え手段が設けられているが、その図示を省略する。
次に、中間画像生成手段1は、低周波数成分画像生成手段1Bにおいて、画像D1Aの第2の周波数以下の低周波数成分のみを取り出した画像D1Bを生成する。低周波数成分の取り出しは、ローパスフィルタ処理を行うことで可能である。低周波数成分の取り出しは水平方向及び垂直方向それぞれについて行う。即ち低周波数成分画像生成手段1Bは、画像D1Ahに対し水平方向のローパスフィルタ処理を行って水平方向についてのみ第2の水平方向周波数以下の低周波数成分を取り出した画像D1Bhを生成する水平方向低周波数成分画像生成手段1Bと、画像D1Avに対し垂直方向のローパスフィルタ処理を行って垂直方向についてのみ第2の垂直方向周波数以下の低周波数成分を取り出した画像D1Bvを生成する垂直方向低周波数成分画像生成手段1Bvとを有し、画像D1Bは画像D1Bhと画像D1Bvとから成る。中間画像生成手段1からは、画像D1Bが中間画像D1として出力される。なお、中間画像D1は、画像D1Bhに相当する画像(第1の水平方向中間画像)D1hと、画像D1Bvに相当する画像(第1の垂直方向中間画像)D1vとから成る。
次に、中間画像処理手段2の詳細な動作について説明する。
まず、中間画像処理手段2は、非線形処理手段2Aにおいて、中間画像D1に対して後述する非線形処理を行った画像D2Aを生成する。非線形処理は、水平方向及び垂直方向それぞれについて行う。即ち非線形処理手段2Aは、画像D1Bhに対して後述する非線形処理を行って画像D2Ahを生成する水平方向非線形処理手段2Ahと、画像D1Bvに対して後述する非線形処理を行って画像D2Avを生成する垂直方向非線形処理手段2Avとを有し、画像D2Aは画像D2Ahと画像D2Avから成る。
非線形処理手段2Aの動作についてさらに詳しく説明する。非線形処理手段2Aは互いに同様の構成から成る水平方向非線形処理手段2Ah及び垂直方向非線形処理手段2Avを備える。水平方向非線形処理手段2Ahは水平方向の処理を行い、垂直方向非線形処理手段2Avは垂直方向の処理を行う。
図2は水平方向非線形処理手段2Ahの構成例を表す図である。図示の水平方向非線形処理手段2Ahはゼロクロス判定手段311hと、信号増幅手段312hとを備える。非線形処理手段2Ahには、画像D1hが入力画像DIN311hとして入力される。
ゼロクロス判定手段311hは入力画像DIN311hにおける画素値の変化を水平方向に沿って確認する。そして画素値が正の値から負の値へ、あるいは負の値から正の値へと変化する箇所をゼロクロス点として捉え、信号D311hによってゼロクロス点の前後にある画素(前後において隣接する画素)の位置を信号増幅手段312hに伝達する。ここで「前後」とは信号が供給される順序における前後であり、水平方向に左から右に画素の信号が供給されるときは「左右」を意味し、垂直方向に上から下に画素の信号が供給されるときは「上下」を意味する。ゼロクロス判定手段311hでは、水平方向非線形処理手段2Ah内のゼロクロス判定手段311hでは、例えばゼロクロス点の左右に位置する画素がゼロクロス点の前後に位置する画素として認識される。
信号増幅手段312hは信号D311hをもとにゼロクロス点の前後にある画素(前後において隣接する画素)を特定し、ゼロクロス点の前後にある画素についてのみその画素値を増幅させた(絶対値を大きくした)非線形処理画像D312hを生成する。即ち、ゼロクロス点前後にある画素の画素値に対しては増幅率を1より大きな値とし、それ以外の画素の画素値に対しての増幅率は1とする。
水平方向非線形処理手段2Ahからは画像D2Ahとして非線形処理画像D312hが出力される。
図3は垂直方向非線形処理手段2Avの構成例を表す図である。図示の垂直方向非線形処理手段2Avは、ゼロクロス判定手段311vと、信号増幅手段312vとを備える。非線形処理手段2Avには、画像D1vが入力画像DIN311vとして入力される。
ゼロクロス判定手段311vは入力画像DIN311vにおける画素値の変化を垂直方向に沿って確認する。そして画素値が正の値から負の値へ、あるいは負の値から正の値へと変化する箇所をゼロクロス点として捉え、信号D311vによってゼロクロス点の前後にある画素(前後において隣接する画素)の位置を信号増幅手段312vに伝達する。垂直方向非線形処理手段2Av内のゼロクロス判定手段311vでは、例えばゼロクロス点の上下に位置する画素がゼロクロス点の前後に位置する画素として認識される。
信号増幅手段312vは信号D311vをもとにゼロクロス点の前後にある画素(前後において隣接する画素)を特定し、ゼロクロス点の前後にある画素についてのみその画素値を増幅させた(絶対値を大きくした)非線形処理画像D312vを生成する。即ち、ゼロクロス点前後にある画素の画素値に対しては増幅率を1より大きな値とし、それ以外の画素の画素値に対しての増幅率は1とする。
垂直方向非線形処理手段2Avからは画像D2Avとして非線形処理画像D312vが出力される。
以上が非線形処理手段2Aの動作である。
次に、中間画像処理手段2は、高周波数成分画像生成手段2Bにおいて、画像D2Aの第3の周波数以上の高周波数成分のみを取り出した画像D2Bを生成する。高周波数成分の取り出しは、ハイパスフィルタ処理を行うことで可能である。高周波数成分の取り出しは画像の水平方向及び垂直方向それぞれについて行う。即ち高周波数成分画像生成手段2Bは、画像D2Ahに対し水平方向のハイパスフィルタ処理を行って水平方向についてのみ第3の水平方向周波数以上の高周波数成分を取り出した画像D2Bhを生成する水平方向高周波数成分画像生成手段2Bhと、画像D2Avに対し垂直方向のハイパスフィルタ処理を行って垂直方向についてのみ第3の垂直方向周波数以上の高周波数成分を取り出した画像D2Bvを生成する垂直方向高周波数成分画像生成手段2Bvとを有し、画像D2Bは画像D2Bhと画像D2Bvから成る。
次に、加算手段2Cは、中間画像D1と画像D2Bを加算して画像D2Cを生成する。中間画像D1は画像D1h及び画像D1vから成っており、画像D2Bは画像D2Bh及び画像D2Bvから成っているので、中間画像D1と画像D2Bを加算するとは、上記画像D1h、D1v、D2Bh、及びD2Bvの全てを加算することを意味する。以下、加算手段2Cの動作について詳しく説明する。
なお、加算手段2Cで加算されるのは、画像D1h、D1v、D2Bh、及びD2Bvの、互いに同じ画素についての値であり、入力画像DINの供給から加算手段2Cの入力側までの間に画像が受ける処理に要する時間が異なる場合(水平方向の処理と垂直方向の処理とで処理に要する時間が異なる場合など)には、加算手段2Cの入力側にタイミングを合わせるための遅延手段などが設けられているが、その図示を省略する。
図4は加算手段2Cの構成例を表す図である。図示の加算手段2Cは、重み係数生成手段401と、第1の水平垂直統合手段411と、第2の水平垂直統合手段412とを有する。
重み係数生成手段401は、画像D1hと画像D1vから、後述する演算により水平方向成分に対する重み係数D512hと垂直方向成分に対する重み係数D512vを求める。重み係数D512hと重み係数D512vの和は常に一定、例えば「1」である。
第1の水平垂直統合手段411は、重み係数生成手段401で求められた重み係数D512h及びD512vにしたがって画像D1hと画像D1vを重み付け加算し、水平方向成分と垂直方向成分が統合された画像D1hvを出力する。
第2の水平垂直統合手段412は、同じく重み係数生成手段401で求められた重み係数D512h及びD512vにしたがって画像D2Bhと画像D2Bvを重み付け加算し、水平方向成分と垂直方向成分が統合された画像D2Bhvを出力する。
中間画像加算手段42は、画像D1hvと画像D2Bhvを加算して画像D2Cを出力する。
重み係数生成手段401の動作についてさらに詳しく説明する。重み係数生成手段401は、エッジ方向推定手段511と、重み係数決定手段512とを有する。
エッジ方向推定手段511は、画像D1hと画像D1vの二つの信号からエッジ方向(角度)に対応する量としてのエッジ方向推定量D511を算出する。例えば、画像D1hの絶対値をdH、画像D1vの絶対値をdVとしたとき、これら二つの値の差分dH−dVを、エッジ方向推定量D511として出力する。
重み係数決定手段512は、エッジ方向推定量D511に基づき、水平方向成分に対する重み係数D512h、及び垂直方向成分に対する重み係数D512vを決定する。図5(A)及び(B)は、前述した差分dH−dVに対する、重み係数D512h及びD512vの決め方の一例を表す図である。図5(A)及び(B)に示した例では、重み係数D512hは、
D512h=0.5+Kα(dH−dV) …(1a)
重み係数D512vは、
D512v=1−D512h=0.5−Kα(dH−dV) …(1b)
により算出している。ただし、Kαは図5(A)及び(B)における直線の傾き(従って(dh−dV)の増加に対するD512h,D512vの変化の割合)を表す正の定数とし、上記計算結果が「0」を下回る場合は「0」となり、「1」を上回る場合は「1」となるようにする。
上記のように定められる重み係数D512h及びD512vは、両者の和が常に1である。
以上が、重み係数生成手段401の動作である。
第1の水平垂直統合手段411は、第1及び第2の乗算手段411a及び411bと加算手段411cとを有する。水平垂直統合手段411は、第1の乗算手段411aで画像D1hに対して重み係数D512hを乗算し、第2の乗算手段411bで画像D1vに対して重み係数D512vを乗算する。さらに、これらの乗算結果を加算手段411cで加算して画像D1hvを出力する。
第2の水平垂直統合手段412は、第1及び第2の乗算手段412a及び412bと加算手段412cとを有する。水平垂直統合手段412は、第1の乗算手段412aで画像D2Bhに対して重み係数D512hを乗算し、第2の乗算手段412bで画像D2Bvに対して重み係数D512vを乗算し、これらの乗算結果を加算手段412cで加算して画像D2Bhvを出力する。
なお、重み係数D512h及びD512vは画像D1h及びD1vの画素ごとに算出されるものであり、このことは、加算手段2Cの出力画像D2Cにおける水平方向成分及び垂直方向成分の混合割合を画素位置によって変化させることを意味する。このような重み付けを行う効果については後述する。
次に、中間画像加算手段42において、画像D1hvと画像D2Bhvを加算し、画像D2Cを出力する。ここで、中間画像加算手段42での加算処理は単純加算に限らず重み付け加算を用いてもよい。即ち、画像D1hv及びD2Bhvの各々をそれぞれ異なる増幅率で増幅してから加算してもよい。
以上が加算手段2Cの動作である。
最後に加算手段3の動作について説明する。加算手段3は入力画像DINと中間画像D2を加算した出力画像DOUTを生成する。出力画像DOUTが最終的な出力画像として、画像処理装置から出力される。
なお、加算手段3で加算されるのは、入力画像DIN及び中間画像D2の、互いに同じ画素についての値であり、入力画像DINの供給から加算手段3の入力側までの間に画像が受ける処理に要する時間が互いに異なる場合には、加算手段3の入力側にタイミングを合わせるための遅延手段などが設けられているが、その図示を省略する。
以下、本発明における画像処理装置を画像表示装置の一部として利用する例について説明する。この説明を通じて、本発明における画像処理装置の作用、効果も明らかなものとなるであろう。なお、以下の説明では特に断らない限り、Fnという記号は入力画像DINのナイキスト周波数を表す。
図6は本発明における画像処理装置を利用した画像表示装置であり、図示の画像表示装置においては、モニタU3上に原画DORGに対応した画像が表示される。
画像拡大手段U1は、原画DORGの画像サイズがモニタU3の画像サイズより小さい場合、原画DORGを拡大した画像DU1を出力する。ここで画像の拡大は例えばバイキュービック法などを用いることができる。
本発明における画像処理装置U2は、画像DU1に対し、先に説明した処理を行った画像DU2を出力する。そしてモニタU8上には画像DU2が表示される。
以下、原画DORGは、水平方向及び垂直方向ともその画素数がモニタU3の画素数の半分であるとして、まず画像拡大手段U1の動作、作用について説明を行う。
図7は画像拡大手段U1の構成及び動作を示す図であり、図示の画像拡大手段U1は水平方向ゼロ挿入手段U1Aと、水平方向低周波数成分通過手段U1Bと、垂直方向ゼロ挿入手段U1Cと、垂直方向低周波数成分通過手段U1Dとを有する。
水平方向ゼロ挿入手段U1Aは原画DORGの水平方向に関して画素値0を持つ画素を適宜挿入した(原画DORGの水平方向に隣接する画素列相互間に、画素値0の画素から成る画素列を1列ずつ挿入した)画像DU1Aを生成する。
水平方向低周波数成分通過手段U1Bはローパスフィルタ処理により画像DU1Aの低周波数成分のみを取り出した画像DU1Bを生成する。
垂直方向ゼロ挿入手段U1Cは画像DU1Bの垂直方向に関して画素値0を持つ画素を適宜挿入した(画像DU1Bの垂直方向に隣接した画素行相互間に、画素値0の画素から成る画素行を1行ずつ挿入した)画像DU1Cを生成する。
垂直方向低周波数成分通過手段DU1Dは画像DU1Cの低周波数成分のみを取り出した画像DU1Dを生成する。
画像DU1Dが原画DORGが、水平方向及び垂直方向ともに2倍した画像DU1として、画像拡大手段U1から出力される。
図8(A)〜(E)は画像拡大手段U1の動作を詳しく説明するための図であり、図8(A)は原画DORGを、図8(B)は画像DU1Aを、図8(C)は画像DU1Bを、図8(D)は画像DU1Cを、図8(E)は画像DU1Dを表す。図8(A)〜(E)に関して、四角(升目)は画素を表し、その中に書かれた記号あるいは数値は各画素の画素値を表す。
水平方向ゼロ挿入手段U1Aは図8(A)に示す原画DORGに対して、水平方向の1画素につき1個、画素値0をもった画素を挿入し(即ち、原画DORGの水平方向に隣接する画素列相互間に一つの、画素値0の画素から成る画素列を挿入し)、図8(B)に示す画像DU1Aを生成する。水平方向低周波数成分通過手段U1Bは図8(B)に示す画像DU1Aに対して、ローパスフィルタ処理を施し、図8(C)に示す画像DU1Bを生成する。
垂直方向ゼロ挿入手段U1Cは図8(C)に示す画像DU1Bに対して、垂直方向の1画素につき1個、画素値0をもった画素を挿入し(即ち、画像DU1Bの垂直方向に隣接する画素行相互間に一つの、画素値0の画素から成る画素行を挿入し)、図8(D)に示す画像DU1Cを生成する。垂直方向低周波数成分通過手段U1Dは図8(D)に示す画像DU1Cに対して、ローパスフィルタ処理を施し、図8(E)に示す画像DU1Dを生成する。
以上の処理により原画DORGを水平方向及び垂直方向ともに2倍に拡大した画像DU1Dが生成される。
図9(A)〜(D)は画像拡大手段U1による処理の作用を周波数空間上で表したものであり、図9(A)は原画DORGの周波数スペクトル、図9(B)は画像DU1Aの周波数スペクトル、図9(C)は水平方向周波数成分通過手段U1Bの周波数応答、図9(D)は画像DU1Bの周波数スペクトルを表している。なお、図9(A)〜(D)において横軸は水平方向の空間周波数を表す周波数軸であり、縦軸は周波数スペクトルもしくは周波数応答の強度を表している。
原画DORGの画素数は入力画像DINの半分であり、言い換えると原画DORGのサンプリング間隔は入力画像DINのサンプリング間隔の2倍である。したがって原画DORGのナイキスト周波数は入力画像DINのナイキスト周波数の半分即ち、Fn/2である。
なお、図9(A)〜(D)では表記を簡単にするため、1本の周波数軸しか用いていない。しかしながら、通常、画像データは2次元平面状に並んだ画素配列上に与えられた画素値から成り、その周波数スペクトルも水平方向の周波数軸及び垂直方向の周波数軸で張られる平面上に与えられるものである。したがって原画DORG等の周波数スペクトル等を正確に表すためには、水平方向の周波数軸及び垂直方向の周波数軸の両方を記載する必要がある。しかしながらその周波数スペクトルの形状は通常、周波数軸上の原点を中心に等方的に広がったものであり、周波数軸1本で張られる空間上での周波数スペクトルを示しさえすれば、そこから周波数軸2本で張られる空間へ拡張して考察することは当業者にとって容易である。したがって以降の説明でも特に断らない限り、周波数空間上での説明は、1本の周波数軸で張られる空間を用いて行う。
まず、原画DORGの周波数スペクトルについて説明する。通常、自然画像が原画DORGとして入力されるが、その場合にはそのスペクトル強度は周波数空間の原点周辺に集中している。したがって原画DORGの周波数スペクトルは図9(A)のスペクトルSPOのようになる。
次に、画像DU1Aのスペクトル強度について説明する。画像DU1Aは、原画DORGに対して、水平方向に1画素につき1画素、画素値0を持った画素を挿入することで生成される。このような処理を行うと周波数スペクトルには原画DORGのナイキスト周波数を中心にした折り返しが発生する。即ち周波数±Fn/2を中心にスペクトルSPOが折り返したスペクトルSPMが発生するので、画像DU1Aの周波数スペクトルは図9(B)のように表される。
次に、水平方向低周波数成分通過手段U1Bの周波数応答について説明する。水平方向低周波数成分通過手段はローパスフィルタによって実現されるので、その周波数応答は図9(C)に示すように周波数が高くなるほど低くなる。
最後に、画像DU1Bの周波数スペクトルについて説明する。図9(B)に示す周波数スペクトルを持った画像DU1Aに対し、図9(C)に示した周波数応答を持ったローパスフィルタ処理を行うことで、図9(D)に示す画像DU1Bが得られる。したがって画像DU1Bの周波数スペクトルは画像DU1Bに示すように、スペクトルSPMの強度がある程度落ちたスペクトルSP2と、スペクトルSPOの強度がある程度落ちたスペクトルSP1から成る。なお一般に、ローパスフィルタの周波数応答は周波数が高くなるほど低くなる。従って、スペクトルSP1の強度をスペクトルSPOと比較すると、水平方向低周波数成分通過手段U1Bによって、高周波数成分側、即ち周波数が±Fn/2の近傍でのスペクトル強度が減少したものとなる。
また、画像拡大手段U1による処理のうち、垂直方向ゼロ挿入手段U1C及び垂直方向低周波数成分通過手段U1Dによる処理について、その周波数空間上での作用についての説明は省略するが、その処理の内容から、垂直方向の空間周波数を表す軸方向に対して、図9(A)〜(D)を用いて説明した内容と同様の作用があることは容易に理解できる。即ち、画像DU1Dの周波数スペクトルは、図9(D)に示した周波数スペクトルが2次元上に広がったものとなる。
また、以降の説明ではスペクトルSP2のことを折り返し成分と呼ぶ。この折り返し成分は、画像上では、比較的高い周波数成分を持ったノイズあるいは偽の信号として現れる。そのようなノイズあるいは偽の信号としてオーバーシュートやジャギーあるいはリンギング等が挙げられる。
以下、本発明における画像処理装置の作用、効果について説明する。
図10(A)〜(E)は入力画像DIN(もしくは画像DU1)として原画DORGを拡大して得られた画像DU1Dが入力された場合の、入力画像DINから中間画像D1を生成する際の作用、効果を模式的に表した図であり、
図10(A)は入力画像DINの周波数スペクトルを、図10(B)は高周波数成分画像生成手段1Aの周波数応答を、図10(C)は低周波数成分画像生成手段1Bの周波数応答を、図10(D)は中間画像生成手段1の周波数応答を、図10(E)は中間画像D1の周波数スペクトルを表す。なお、図10(A)〜(E)においても図9(A)〜(E)と同様の理由で周波数軸は1本しか用いていない。
さらに図10(A)〜(E)では、空間周波数が0以上となる範囲でのみ周波数スペクトルあるいは周波数応答の強度を表しているが、以下の説明での周波数スペクトルあるいは周波数応答は、周波数軸上の原点を中心に対称的な形状となる。したがって説明に用いる図は、空間周波数が0以上となる範囲のみを示したもので十分である。
まず、入力画像DINの周波数スペクトルについて説明する。画像拡大手段U1における拡大処理によって生成された画像DU1Dが入力画像DINとして入力されるので、入力画像DINの周波数スペクトルは図10(A)に示すように、図9(D)で説明したものと同じ形状となり、原画DORGのスペクトルSPOの強度がある程度落ちたスペクトルSP1と折り返し成分となるスペクトルSP2から成る。
次に、高周波数成分画像生成手段1Aの周波数応答について説明する。高周波数成分画像生成手段1Aはハイパスフィルタにより構成されているので、その周波数応答は図10(B)に示すように周波数が低くなるほど低くなる。
次に、低周波数成分画像生成手段1Bの周波数応答について説明する。低周波数成分画像生成手段1Bはローパスフィルタにより構成されているので、その周波数応答は図10(C)に示すように周波数が高くなるほど低くなる。
次に、中間画像生成手段1の周波数応答について説明する。入力画像DINが持つ周波数成分のうち、図10(D)に示された低周波数成分側の領域(第1の周波数FL1よりも低い周波数の帯域)RL1の周波数成分については、中間画像生成手段1内の高周波数成分画像生成手段1Aで弱められる。一方、図10(D)に示された高周波数成分側の領域(第2の周波数FL2よりも高い周波数の帯域)RH1の周波数成分については、中間画像生成手段1内の低周波数成分画像生成手段1Bで弱められる。したがって、中間画像生成手段1の周波数応答は、図10(D)に示すように、低周波数成分側の領域RL1と高周波数成分側の領域RH1によって帯域を制限された中間の領域(特定の周波数帯域)RM1内にピークを持ったものとなる。
次に、中間画像D1の周波数スペクトルについて説明する。図10(A)に示す周波数スペクトルを持つ入力画像DINが、図10(D)に示した周波数応答を持つ中間画像生成手段1を通過することで、図10(E)に示す中間画像D1が得られる。そして中間画像生成手段1の周波数応答は、低周波数成分側の領域RL1と高周波数成分側の領域RH1によって帯域制限された中間の領域RM1内にピークを持ったものなので、中間画像D1の周波数スペクトルは、入力画像DINの周波数スペクトルのうち、低周波数成分側の領域RL1と高周波数成分側の領域RH1に含まれる部分の強度が弱くなったものとなる。従って中間画像D1は入力画像DINの持つ高周波数成分から折り返し成分となるスペクトルSP1を取り除いたものとなる。即ち中間画像生成手段1には、入力画像DINのもつ高周波数成分から折り返し成分となるスペクトルSP1を取り除いた中間画像D1を生成するという効果ある。
図11(A)〜(C)は中間画像処理手段2の作用、効果を表した図であり、図11(A)は非線形処理画像D2Aの周波数スペクトルを、図11(B)は高周波数成分画像生成手段2Bの周波数応答を、図11(C)は画像D2Bの周波数スペクトルを表す。なお、図11(A)〜(C)では、図10(A)〜(E)と同様の理由で、空間周波数が0以上となる範囲でのみ周波数スペクトルあるいは周波数応答の強度を表している。
後述するように非線形処理画像D2Aでは、高周波数成分側の領域RH2に相当する高周波数成分が生成される。図11(A)はその様子を模式的に表した図である。図11(C)に示す画像D2Bは非線形処理画像D2Aが高周波数成分画像生成手段2Bを通過することで生成される。高周波数成分画像生成手段2Bは第3の周波数FL3以上の成分を通過させるハイパスフィルタで構成されており、その周波数応答は図11(B)に示すように周波数が高くなるほど高いものとなる。従って画像D2Bの周波数スペクトルは図11(C)に示すように非線形処理画像D2Aの周波数スペクトルから低周波数成分側の領域RL2に相当する成分(第3の周波数FL3よりも低い周波数成分)を取り除いたものとなる。言い換えると、非線形処理手段2Aには高周波数成分側の領域RH2に相当する高周波数成分を生成する効果があり、高周波数成分画像生成手段2Bには非線形処理手段2Aで生成された高周波数成分のみを取り出す効果がある。なお、図示の例では、第3の周波数FL3は、Fn/2に略等しい。
上記の作用、効果についてさらに詳しく説明する。
図12(A)〜(C)及び図13(A)〜(C)はステップエッジをサンプリングした際に得られる信号について表した図である。
図12(A)はステップエッジとサンプリング間隔S1を表しており、図12(B)はステップエッジをサンプリング間隔S1でサンプリングした際に得られる信号を表しており、図12(C)は図12(B)に表された信号の高周波数成分を表している。一方、図13(A)はステップエッジとサンプリング間隔S1より間隔の広いサンプリング間隔S2を表しており、図13(B)はステップエッジをサンプリング間隔S2でサンプリングした際に得られる信号を表しており、図13(C)は図13(B)に表された信号の高周波数成分を表している。以下の説明ではサンプリング間隔S2の長さはサンプリング間隔S1の長さの半分であるとする。
図12(C)及び図13(C)に表されるようにステップエッジの中央は高周波数成分を表した信号においてゼロクロス点Zとして現れる。また、高周波数成分を表した信号のゼロクロス点Zの近傍での傾きは、サンプリング間隔が短いほど急になり、かつゼロクロス点Zの近傍での局所的な最大値、最小値を与える点の位置も、サンプリング間隔が短いほどゼロクロス点Zに近づく。
即ち、サンプリング間隔が変わっても、エッジの近傍において高周波数成分を表す信号のゼロクロス点の位置は変化しないが、サンプリング間隔が小さくなるほど(あるいは解像度が上がるほど)エッジの近傍での高周波数成分の傾きは急になり、局所的な最大値、最小値を与える点の位置はゼロクロス点に近づく。
図14(A)〜(F)はステップエッジをサンプリング間隔S1でサンプリングした信号が2倍に拡大された後、本発明における画像処理装置に入力された際の作用、効果を表す図であり、特に中間画像生成手段1及び中間画像処理手段2の作用、効果を表している。なお、先に述べた通り、中間画像生成手段1及び中間画像処理手段2内部の処理は水平方向及び垂直方向のそれぞれについて行われるのでその処理は一次元的に行われる。したがって図14(A)〜(F)では一次元信号を用いて処理の内容を表している。
図14(A)は、図13(B)と同様ステップエッジをサンプリング間隔S2でサンプリングした信号を示す。図14(B)は、図14(A)に表した信号を2倍に拡大した信号を示す。即ち、原画DORGに図14(A)に示すようなエッジが含まれる場合、入力画像DINとして図14(B)に示すような信号が入力される。なお、信号を2倍に拡大するとサンプリング間隔は拡大前の半分になるため、図14(B)に表した信号のサンプリング間隔は図12(A)〜(C)中のサンプリング間隔S1と同じになる。また、図14(A)において座標P3で表される位置はステップエッジの低輝度側(エッジ信号の低レベル側)の境界部分であり、座標P4で表される位置はステップエッジの高輝度側(エッジ信号の高レベル側)の境界である。
図14(C)は図14(B)に表した信号の高周波数成分を表した信号、即ち高周波数成分画像生成手段1Aから出力される画像D1Aに相当する信号を示す。なお、画像D1Aは、入力画像DINの高周波数成分を取り出したものなので、その中には折り返し成分も含まれている。
図14(D)は図14(C)に示される信号の低周波数成分を表す信号、即ち低周波数成分画像生成手段1Bから出力される画像D1Bに相当する信号を示す。なお先に述べたとおり画像D1Bが中間画像D1として出力されるので、図14(D)は中間画像D1を示すものとも言える。図14(D)に示すとおり、中間画像D1においてゼロクロス点Zの近傍の局所的な最小値は座標P3に、局所的な最大値は座標P4に現れ、その様子は図13(C)に示した、ステップエッジをサンプリング間隔S2でサンプリングした信号から取り出した高周波数成分と一致する。また、画像D1Aに含まれていた折り返し成分は、低周波数成分画像生成手段1Bで行うローパスフィルタ処理によって取り除かれる。
図14(E)は、図14(D)に示される信号に対する非線形処理手段2Aに入力された際の出力信号、即ち、中間画像D1が入力された場合に非線形処理手段2Aから出力される画像D2Aを表している。非線形処理手段2Aではゼロクロス点Zの前後の(前後において隣接する)座標P1、P2の信号値が増幅される。したがって、画像D2Aは図14(E)に示すように座標P1、P2での信号値の大きさが他の値に比べ大きくなり、ゼロクロス点Zの近傍で、局所的な最小値の現れる位置が座標P3からよりゼロクロス点Zに近い座標P1に、局所的な最大値の現れる位置が座標P4からよりゼロクロス点Zに近い座標P2へと変化する。これは非線形処理手段2Aにおける、ゼロクロス点Zの前後の画素の値を増幅するという非線形処理によって、高周波数成分が生成されたことを意味する。このように画素ごとに適応的に増幅率を変える、あるいは画素に応じて処理の内容を適宜変えることで、高周波数成分を生成することが可能になる。即ち非線形処理手段2Aには、中間画像D1には含まれない高周波数成分、すわなち、図11(A)に示した高周波数成分側の領域RH2に相当する高周波数成分を生成する効果がある。
図14(F)は図14(E)に表した信号の高周波数成分を表した信号、即ち高周波数成分画像生成手段2Bから出力される画像D2Bに相当する信号を示す。図14(F)に示すとおり、画像D2Bにおいてゼロクロス点Zの近傍の局所的な最小値(負側のピーク)は座標P1に、最大値(正側のピーク)は座標P2に現れ、その様子は図12(C)に示した、ステップエッジをサンプリング間隔S1でサンプリングした信号から取り出した高周波数成分と一致する。これは非線形処理手段2Aにおいて生成された高周波数成分が高周波数成分画像生成手段2Bによって取り出され、画像D2Bとして出力されることを意味する。
また、取り出された画像D2Bはサンプリング間隔S1に対応した周波数成分を含む信号であるといえる。言い換えると、高周波数成分画像生成手段2Bには非線形処理手段2Aで生成された高周波数成分のみを取り出す効果がある。
加算手段2Cでは、水平方向に関する処理画像D1hと、垂直方向に関する処理画像D1vを統合して統合後の中間画像D1hvを生成し、水平方向に関する処理画像D2Bhと、垂直方向に関する処理画像D2Bvを統合して統合後の画像D2Bhvを生成し、さらに統合後の中間画像D1hvと統合後の画像D2Bhvを加算して画像D2Cを生成する。
上記した、図14(D)の中間画像D1及び図14(F)の画像D2Bを入力画像DINに加算すれば、画像の強調処理を行うことが可能である。本発明では、第1及び第2の中間画像D1及び画像D2Bをそのまま入力画像DINに加算するわけではないが、以下、仮に第1中間画像D1及び画像D2Bを加算をした場合に得られる効果について説明し、その後で、第1の中間画像D1及び画像D2Bを加算手段2C内で処理することで得られる、中間画像D2Cを加算することによる効果(言い換えれば、統合後の第1の中間画像D1hv及び統合後の画像D2Bhvを加算することによる効果)について説明する。
まず、中間画像D1を加算することの効果について述べる。先に述べたとおり中間画像D1は入力画像DINの持つ高周波数成分から折り返し成分を取り除いたものであり、図10(E)に示すように原画DORGのナイキスト周波数の近傍の高周波数成分に対応している。図9(D)で説明したとおり、原画DORGのナイキスト周波数の近傍のスペクトル強度は画像拡大手段U1での拡大処理によって弱められているので、中間画像D1を加算することで、拡大処理によって弱められたスペクトル強度を補うことができる。また、中間画像D1から、折り返し成分は取り除かれているので、オーバーシュートやジャギーあるいはリンギングといった偽の信号を強調することはない。
次に中間画像D2Bを加算することの効果について述べる。先に述べたとおり画像D2Bはサンプリング間隔S1に対応した高周波数成分である。したがって画像D2Bを加算することで原画DORGのナイキスト周波数以上の帯域の高周波数成分を与えることができ、このため、画像の解像感を増すことができる。
したがって中間画像D1と画像D2Bを加算した画像D2Cを入力画像DINに加算することで、折り返し成分を強調することなく高周波数成分を加算することが可能となり、画像の解像感を高めることが可能となる。
しかしながら、水平方向に関する処理画像と、垂直方向に関する処理画像とを統合する際に、これらを単純加算してしまうと、入力画像に含まれるエッジの方向によって補正量が均一でなくなり、処理後の画像にアーティファクトが生じる。
図15(A)〜(E)、図16(A)〜(E)及び図17(A)〜(E)は、上記アーティファクトが生じる原因と、加算手段2Cの効果を説明するための模式図である。図15(A)、図16(A)及び図17(A)に示すように、入力画像として
(イ)水平方向のエッジが含まれている場合(図15(A))、
(ロ)斜め方向のエッジが含まれている場合(図16(A))、
(ハ)垂直方向のエッジが含まれている場合(図17(A))
を考える。それぞれの場合において、画素の信号を水平方向に左から右へという順に供給されたときの信号(水平方向高周波成分画像生成手段1Ahで処理の対象となる信号(ここでは符号「DINh」で表わす)の強度を図15(B)、図16(B)、及び図17(B)に示し、画素の信号を垂直方向に上から下へという順に供給されたときの信号(垂直方向高周波成分画像生成手段1Avで処理の対象となる信号(ここでは符号「DINv」で表わす))の強度を図15(C)、図16(C)、及び図17(C)に示す。
それぞれの場合におけるエッジを水平成分及び垂直成分に分解して考えると、(イ)、(ハ)では水平成分及び垂直成分のどちらか一方のみの成分でステップエッジが構成されているのに対し、(ロ)では水平成分と垂直成分の両方でステップエッジが構成されている。
図15(D)、図16(D)、及び図17(D)は、図15(B)、図16(B)及び図17(B)に示す入力画像(DINh)に対して水平方向に処理された水平方向中間画像D1hの信号強度を表し、図15(E)、図16(E)、及び図17(E)は、図15(C)、図16(C)及び図17(C)に示す入力画像(DINv)に対して垂直方向に処理された垂直方向中間画像D1vの信号強度を表す。
エッジの近傍の中間画像D1の信号強度の絶対値は、(イ)では水平成分において大きく、垂直成分はゼロ、(ロ)では水平成分、垂直成分ともに大きく、(ハ)では、垂直成分において大きく、水平成分はゼロとなる。
したがって、画像D1hと画像D1vを単純加算してしまうと、水平方向及び垂直方向のエッジに比べて、斜め方向のエッジに対する補正量が約2倍程度に大きくなってしまう。その結果、エッジの方向によって補正強度が不均一になり、斜め方向のエッジでオーバーシュートが大きくなるなどの問題が生じる。
そこで、加算手段2Cでは、画像D1hと画像D1vを単純加算とはせず、これらの画像に対して、エッジの方向に応じた重み係数を乗算してから加算する。先に述べたように、加算手段2Cでは、重み係数生成手段401が備えるエッジ方向推定手段511において、画像D1hと画像D1vの絶対値の差分dH−dVを計算している。この差分dH−dVはエッジの方向に対応した量であり、水平方向のエッジの近傍ではdH−dVが正の値で、比較的大きな値となり、斜め方向のエッジの近傍ではdH−dVが0に近い値となり、垂直方向のエッジの近傍ではdH−dVが負の値で、その絶対値が比較的大きな値となる。
このように、エッジ方向推定手段511において、差分dH−dVからエッジの方向を推定することにより、エッジの方向を検出するための2次元フィルタなどの手段を別途設ける必要がないため、回路規模の増大を防ぐことができる。
重み係数決定手段512では、この差分dH−dVにしたがって、図5(A)及び(B)に示した関係から、水平方向成分に対する重み係数D512hと、垂直方向成分に対する重み係数D512vを決定する。
具体的には、dH−dVが大きな値であるほど画像D1hに対する重みをより大きくし、D1vに対する重みをより小さくする。一方、dH−dVが負の値で、その絶対値が大きな値であるほど、画像D1hに対する重みをより大きくし、画像D1vに対する重みをより小さくする。さらに、dH−dVが0に近づくほど、重みが1/2に近づくようにしている。このようにすることで、上記の解像感を高める効果を損なうことなく、かつアーティファクトを目立たせない高画質な補正を実現することができる。即ち、画像D1、D2Bをそのまま加算する場合に比べて、その問題点を解消することができ、かつ画像D1、D2Bを加算することによって得られる、先に述べた効果と同様の効果が得られる。
なお、重み係数決定手段512における重み係数の決め方は、上記の目的を果たすものであれば図5(A)、(B)に示される関係に限らず、例えば、滑らかな曲線で定義される関係を用いてもよい。また、そのような曲線を折れ線で近似しても良い。一般化すれば、水平方向成分に対する重み係数を差分dH−dVに対して単調増加する特性により決定し、垂直方向成分に対する重み係数を差分dH−dVに対して単調減少する特性により決定し、水平方向成分に対する重み係数と垂直方向成分に対する重み係数の和がつねに一定となる関係を満たすように決定すれば良い。
さらに、エッジ方向推定手段511は、エッジ方向推定量D511として前述の差分dH−dVを算出するものとしたが、エッジの方向に相関する量であれば、他の種々の関係式のいずれかにより算出される量を用いてもよい。その場合は、重み係数決定手段512も、エッジ方向推定量D511に応じて上記の目的を果たすように変更して実施する。
以上の説明は、中間画像D1の水平成分D1h、垂直成分D1vを加算する場合について行ったが、中間画像D2Bの水平成分D2Bh、垂直成分D2Bvを加算する場合にも同様のことがいえる。図4に示す例では、中間画像D2Bの水平成分D2Bh、垂直成分D2Bvを加算する場合にも、重み係数生成手段401で決定した重み係数D512h、D512vを用いている。
加算手段3では画像D2Cが中間画像D2として入力画像DINに加算される。したがって、折り返し成分に起因するオーバーシュートやジャギーあるいはリンギング等の増加を抑えつつ高周波数成分を加算し、画像の解像感を高めることができる。
さらに、本発明における画像処理装置では、中間画像生成手段1及び中間画像処理手段2において、画像の水平方向に関する処理及び垂直方向に関する処理を並列に行っているので、画像の水平方向のみ、あるいは垂直方向のみに限らず、これらを統合して任意の方向に関して上記の効果を得ることができる。
また、本発明における画像処理装置では周波数空間で考えて原点からFnに渡る周波数帯域のうち、原画DORGのナイキスト周波数±Fn/2の近傍(あるいは特定の周波数帯域)に入力画像DINが持っている成分をもとに、ナイキスト周波数±Fnの近傍の高周波数成分に対応した画像D2Bを生成している。したがってなんらかの理由で、入力画像DINにおいて、ナイキスト周波数±Fnの近傍の周波数成分が失われていたとしても、画像D2Bにより、ナイキスト周波数±Fnの近傍の周波数成分を与えることが可能になる。
なお、特定の周波数帯域として用いる箇所は、±Fn/2の近傍に限定されるものではない。即ち高周波数成分画像生成手段1A及び低周波数成分画像生成手段1Bの周波数応答を適宜変更することで、利用する周波数帯域を変更することができる。
上記の説明ではナイキスト周波数Fnの近傍の周波数成分が失われる例として画像の拡大処理を挙げたが、入力画像DINに対してナイキスト周波数Fnの近傍の周波数成分が失われる原因はそれに限らず、他にもノイズ除去処理等が考えられる。したがって本発明における画像処理装置の用途は画像拡大処理後に限定されるものではない。
実施の形態2.
実施の形態2による画像処理装置は、加算手段2Cの内部構成のみが実施の形態1と異なり、加算手段2Cにおいて、画像D2Bhと画像D2Bvを統合する際に用いる重み係数を、画像D2Bh及びD2Bvから求めるよう構成したものである。
図18は本発明の実施の形態2による画像処理装置の加算手段2Cの構成例を示す。図示の加算手段2Cは、概して図4の加算手段2Cと同じであるが、重み係数生成手段402が付加されており、水平垂直統合手段412における加算が重み係数生成手段402から出力される重み係数D522h及びD522vを用いて行なわれる点で異なる。
重み係数生成手段(第1の重み係数生成手段)401は、図4の場合と同様、画像D1h及びD1vから、画像D1hに対する重み係数D512hと、画像D1vに対する重み係数D512vを求める。
水平垂直統合手段(第1の水平垂直統合手段)411は、重み係数生成手段401で求められた重み係数D512h及びD512vにしたがって画像D1hと画像D1vを重み付け加算し、水平方向成分と垂直方向成分が統合された画像D1hvを得る。
上記の処理と並行して、重み係数生成手段(第2の重み係数生成手段)402は、画像D2Bh及びD2Bvから、画像D2Bhに対する重み係数D522hと、画像D2Bvに対する重み係数D522vを求める。重み係数D522h及びD522vの求め方は重み係数生成手段401における重み係数D512h及びD512vの求め方と同様に、例えば、図5(A)及び(B)と同様の関係(但し、横軸は画像D2Bhの絶対値dH’と画像D2Bvの絶対値dV’の差(dH’−dV’)を表し、縦軸は重み係数D522h、D522vを表すものとする)を持つように用いて重み係数D522h及びD522vを求めることができる。この場合、dH’−dV’に対するD522h及びD522vの関係を、dH−dVに対するD512h及びD512vの関係と全く同じにしても良く、互いに異なるものとしても良い。
水平垂直統合手段(第2の水平垂直統合手段)412は、重み係数生成手段402で求められた重み係数D522h及びD522vにしたがって画像D2Bhと画像D2Bvを重み付け加算し、水平方向成分と垂直方向成分が統合された画像D2Bhvを得る。
中間画像加算手段42は、画像D1hvと画像D2Bhvを加算して画像D2Cを出力する。
本実施の形態2における加算手段2Cは、図4に示した実施の形態1における加算手段2Cの構成に対して、画像D2Bh及びD2Bvに対する重み係数を求めるための重み係数生成手段402を追加し、水平垂直統合手段412が重み係数生成手段402で求められた重み係数を用いて画像D2Bhと画像D2Bvを重み付け加算する構成としたものである。重み係数生成手段401、水平垂直統合手段411、及び中間画像加算手段42の構成、動作は実施の形態1と同様である。さらに、重み係数生成手段402は、エッジ方向推定手段521及び重み係数決定手段522から成り、これらの動作は重み係数生成手段401のエッジ方向推定手段511、及び重み係数決定手段512の動作と同様である。
本発明の実施の形態2による画像処理装置は、本発明の実施の形態1における画像処理装置と同様の効果を持つ。さらに、加算手段2Cに重み係数生成手段402を付加したことにより、非線形処理手段2Aによる処理を経た後の画像である画像D2Bhと画像D2Bvを統合するための重み係数をより適切に求めることができ、処理後の画像をより高画質にすることができる。
実施の形態3.
図19は本発明の実施の形態3による画像処理方法のフローを表す図であり、本発明の実施の形態3による画像処理方法は、中間画像生成ステップST1、中間画像処理ステップST2、及び加算ステップST3を含む。
中間画像生成ステップST1は、図20に示すように、高周波数成分画像生成ステップST1A、及び低周波数成分画像生成ステップST1Bを含む。
高周波数成分画像生成ステップST1Aは、水平方向高周波数成分画像生成ステップST1Ah、及び垂直方向高周波数成分画像生成ステップST1Avを含み、低周波数成分画像生成ステップST1Bは、水平方向低周波数成分画像生成ステップST1Bh、及び垂直方向高周波巣成分画像ST1Bvを含む。
中間画像処理ステップST2は、図21に示すように、非線形処理ステップST2A、高周波数成分画像生成ステップST2B、及び加算ステップST2Cを含む。
非線形処理ステップST2Aは、水平方向非線形処理ステップST2Ah、及び垂直方向非線形処理ステップST2Avを含み、高周波数成分画像生成ステップST2Bは、水平方向高周波数成分通過ステップST2Bh、及び垂直方向高周波数成分通過ステップST2Bvを含む。
水平方向非線形処理ステップST2Ahは、図22に示すように、ゼロクロス判定ステップST311h、及び信号増幅ステップST312hを含み、垂直方向非線形処理ステップST2Avは、図23に示すように、ゼロクロス判定ステップST311v、及び信号増幅ステップST312vを含む。
まず、図20のフローに従って中間画像生成ステップST1の動作について説明する。
高周波数成分画像生成ステップST1Aでは、図示しない画像入力ステップにて入力された入力画像DINに対し、以下のような処理が行われる。
まず、水平方向高周波数成分画像生成ステップST1Ahでは、水平方向のハイパスフィルタ処理によって、入力画像DINから水平方向の高周波数成分を取り出した画像D1Ahを生成する。
垂直方向高周波数成分画像ステップST1Avでは、垂直方向のハイパスフィルタ処理によって、入力画像DINから垂直方向の高周波数成分を取り出した画像D1Avを生成する。
このように、高周波数成分画像生成ステップST1Aは、入力画像DINから、画像D1Ah及び画像D1Avから成る画像D1Aを生成する。この動作は高周波数成分画像生成手段1Aと同等である。
低周波数成分画像生成ステップST1Bでは、画像D1Aに対し、以下のような処理が行われる。まず、水平方向低周波数成分画像生成ステップST1Bhでは、水平方向のローパスフィルタ処理によって、画像D1Ahから水平方向の低周波数成分を取り出した画像D1Bhを生成する。
垂直方向低周波数成分画像生成ステップST1Bvでは、垂直方向のローパスフィルタ処理によって、画像D1Avから垂直方向の低周波数成分を取り出した画像D1Bvを生成する。
このように、低周波数成分画像生成ステップST1Bは、画像D1Aから、画像D1Bh及び画像D1Bvから成る画像D1Bを生成する。この動作は低周波数成分画像生成手段1Bと同等である。
以上が中間画像生成ステップST1の動作であり、中間画像生成ステップST1は画像D1Bhを画像D1hとし、画像D1Bvを画像D1vとし、画像D1h及び画像D1vから成る中間画像D1を出力する。以上の動作は中間画像生成手段1と同等である。
次に図21〜24のフローに従って中間画像処理ステップST2の動作について説明する。
まず、非線形処理ステップST2Aでは中間画像D1に対し、以下のような処理を行う。
まず、水平方向非線形処理ステップST2Ahでは、図22に示すフローに従った処理で画像D1hから画像D2Ahを生成する。図22に示すフローでの処理は以下の通りである。まず、ゼロクロス判定ステップST311hでは、画像D1hにおける画素値の変化を水平方向に沿って確認する。そして画素値が正の値から負の値へ、あるいは負の値から正の値へと変化する箇所をゼロクロス点として捉え、ゼロクロス点の左右に位置する画素を信号増幅ステップST312hに通知する。信号増幅ステップST312hでは画像D1hについて、ゼロクロス点の左右に位置すると通知された画素の画素値を増幅し、その画像を画像D2Ahとして出力する。即ち、非線形処理ステップST2Ahは、画像D1hに対し、水平方向非線形処理手段2Ahと同様の処理を行い、画像D2Ahを生成する。
次に、垂直方向非線形処理ステップST2Avでは、図23に示すフローに従った処理で画像D1vから画像D2Avを生成する。図23に示すフローでの処理は以下の通りである。まず、ゼロクロス判定ステップST311vでは、画像D1vにおける画素値の変化を垂直方向に沿って確認する。そして画素値が正の値から負の値へ、あるいは負の値から正の値へと変化する箇所をゼロクロス点として捉え、ゼロクロス点の上下に位置する画素を信号増幅ステップST312vに通知する。信号増幅ステップST312vでは画像D1vについて、ゼロクロス点の上下に位置すると通知された画素の画素値を増幅し、その画像を画像D2Avとして出力する。即ち、非線形処理ステップST2Avは、画像D1vに対し、垂直方向非線形処理手段2Avと同様の処理を行い、画像D2Avを生成する。
以上が非線形処理ステップST2Aの動作であり、非線形処理ステップST2Aは画像D2Ah及び画像D2Avから成る画像D2Aを生成する。その動作は非線形処理手段2Aと同等である。
次に、高周波数成分画像生成ステップST2Bでは画像D2Aに対し、以下の様な処理を行う。
まず、水平方向高周波数成分画像生成ステップST2Bhでは、画像D2Ahに対し水平方向のハイパスフィルタ処理を行った画像D2Bhを生成する。即ち、水平方向高周波数成分画像生成ステップST2Bhは、水平方向高周波数成分画像生成手段2Bhと同様の処理を行う。
次に、垂直方向高周波数成分画像生成ステップST2Bvでは、画像D2Avに対し垂直方向のハイパスフィルタ処理を行った画像D2Bvを生成する。即ち、垂直方向高周波数成分画像生成ステップST2Bvは、垂直方向高周波数成分画像生成手段2Bvと同様の処理を行う。
以上が高周波数成分画像生成ステップST2Bの動作であり、高周波数成分画像生成ステップST2Bは画像D2Bh及び画像D2Bvから成る画像D2Bを生成する。その動作は高周波数成分画像生成手段2Bと同等である。
次に、加算ステップST2Cでは、図24に示すフローに従った処理で、画像D1h、画像D1v、画像D2Bh、及び画像D2Bvを加算して画像D2Cを生成する。加算ステップST2Cの処理は以下の通りである。
まず、重み係数生成ステップST401では、水平方向成分に対する重み係数D512hと垂直方向成分に対する重み係数D512vを求める。重み係数生成ステップST401は、エッジ方向推定ステップST511、及び重み係数決定ステップST512を含み、これらの動作は、重み係数生成手段401のエッジ方向推定手段511、及び重み係数決定手段512の動作と同等である。
次に、水平垂直統合ステップST411では、重み係数生成ステップST401で求められた重み係数D512h及びD512vを用いて画像D1hと画像D1vを画素ごとに重み付け加算して統合し、画像D1hvを生成する。また、水平垂直統合ステップST412では、同じく重み係数D512h及びD512vを用いて画像D2Bhと画像D2Bvを画素ごとに重み付け加算して統合し、画像D2Bhvを生成する。
次に、中間画像加算ステップST42では、画像D1hvと画像D2Bhvを加算する。この際、画像D1hvと画像D2Bhvの加算は重み付け加算でもよい。
以上の加算ステップST2Cの動作は、加算手段2Cの動作と同等である。
以上が中間画像処理ステップST2の動作であり、中間画像処理ステップST2は画像D2Cを中間画像D2として出力する。この動作は中間画像処理手段2と同等である。
加算ステップST3は入力画像DINと中間画像D2を加算し、出力画像DOUTを生成する。出力画像DOUTが本発明における画像処理方法の最終出力画像として出力される。即ち、加算ステップST3の動作は加算手段3の動作と同等である。
以上が本発明の実施の形態3における画像処理方法の動作である。
本発明の実施の形態3における画像処理方法の動作はその説明から明らかなように、本発明の実施の形態1における画像処理装置と同等である。したがって実施の形態3における画像処理方法は、実施の形態1における画像処理装置と同様の効果を持つ。また、図6に示す画像表示装置において、例えば画像処理装置U2内部で上記の画像処理方法を実施することで、上記の画像処理方法で処理された画像を、図6に示す画像表示装置U3で表示することもできる。
実施の形態4.
実施の形態4による画像処理方法は、実施の形態3における画像処理方法の加算ステップST2Cにおいて、画像D2Bhと画像D2Bvを統合する際に用いる重み係数を、画像D2Bh及びD2Bvから求めるものである。
図25は本発明の実施の形態4による画像処理方法の加算ステップST2Cのフローを示す。まず、重み係数生成ステップST401では、画像D1h及び画像D1vから、画像D1hに対する重み係数D512hと、画像D1vに対する重み係数D512vとを求める。重み係数生成ステップST401は、エッジ方向推定ステップST511、及び重み係数決定ステップST512を含み、これらの動作は、重み係数生成手段401のエッジ方向推定手段511、及び重み係数決定手段512の動作と同等である。
次に、水平垂直統合ステップST411では、重み係数生成ステップST401で求められた重み係数D512h及びD512vを用いて画像D1hと画像D1vを重み付け加算し、水平方向成分と垂直方向成分が統合された画像D1hvを得る。
また、重み係数生成ステップST402では、画像D2Bh及び画像D2Bvから、画像D2Bhに対する重み係数D522hと、画像D2Bvに対する重み係数D522vとを求める。重み係数生成ステップST402は、エッジ方向推定ステップST521、及び重み係数決定ステップST522を含み、これらの動作は、実施の形態2における重み係数生成手段402のエッジ方向推定手段521、及び重み係数決定手段522の動作と同等である。
次に、水平垂直統合ステップST412において、重み係数生成ステップST402で求められた重み係数D522h及びD522vにしたがって画像D2Bhと画像D2Bvを重み付け加算し、水平方向成分と垂直方向成分が統合された画像D2Bhvを得る。
次に、中間画像加算ステップST42において、画像D1hvと画像D2Bhvを加算して画像D2Cを出力する。
以上の加算ステップST2Cの動作は、実施の形態2における加算手段2Cの動作と同等である。さらに、本発明の実施の形態4における画像処理方法の動作は、本発明の実施の形態2における画像処理装置と同等である。したがって実施の形態4における画像処理方法は、実施の形態2における画像処理装置と同様の効果を持つ。また、図6に示す画像表示装置において、例えば画像処理装置U2内部で上記の画像処理方法を実施することで、上記の画像処理方法で処理された画像を、図6に示す画像表示装置U3で表示することもできる。
1 中間画像生成手段、 1A 高周波数成分画像生成手段、 1B 低周波数成分画像生成手段、 2 中間画像処理手段、 2A 非線形処理手段、 2B 高周波数成分画像生成手段、 2C 加算手段、 3 加算手段、 401、402 重み係数生成手段、 411 第1の水平垂直統合手段、 412 第2の水平垂直統合手段、 DIN 入力画像、 D1 第1の中間画像、 D1h 第1の水平方向中間画像、 D1v 第1の垂直方向中間画像、 D2 第2の中間画像、 D2Bh 第2の水平方向中間画像、 D2Bv 第1の垂直方向中間画像、 DOUT 出力画像。

Claims (21)

  1. 入力画像の水平方向に関して特定の周波数帯域の成分を取り出した第1の水平方向中間画像と、前記入力画像の垂直方向に関して特定の周波数帯域の成分を取り出した第1の垂直方向中間画像を生成する中間画像生成手段と、
    前記第1の水平方向中間画像及び前記第1の垂直方向中間画像をもとに第2の中間画像を生成する中間画像処理手段と、
    前記入力画像と前記第2の中間画像を加算する第1の加算手段とを有する画像処理装置であって、
    前記中間画像処理手段は、
    前記第1の水平方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を水平ゼロクロス点として判定する水平方向ゼロクロス判定手段と、
    前記第1の水平方向中間画像を構成する画素のうち、前記水平ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の水平方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した水平方向非線形処理画像を生成する水平方向信号増幅手段と、
    前記水平方向非線形処理画像の高周波数成分のみを取り出した第2の水平方向中間画像を生成する水平方向高周波数成分画像生成手段と、
    前記第1の垂直方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を垂直ゼロクロス点として判定する垂直方向ゼロクロス判定手段と、
    前記第1の垂直方向中間画像を構成する画素のうち、前記垂直ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の垂直方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した垂直方向非線形処理画像を生成する垂直方向信号増幅手段と、
    前記垂直方向非線形処理画像の高周波数成分のみを取り出した第2の垂直方向中間画像を生成する垂直方向高周波数成分画像生成手段と、
    前記第1の水平方向中間画像、前記第1の垂直方向中間画像、前記第2の水平方向中間画像および前記第2の垂直方向中間画像を加算して、前記第2の中間画像として出力する第2の加算手段とを有し、
    前記第2の加算手段は、
    前記入力画像に存在するエッジの方向が、水平方向に近い画素において大きくなる水平方向重み係数と、垂直方向に近い画素において大きくなる垂直方向重み係数を生成する重み係数生成手段と、
    前記水平方向重み係数と前記垂直方向重み係数を用いて前記第1の水平方向中間画像と前記第1の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第1の水平垂直統合手段と、
    前記水平方向重み係数と前記垂直方向重み係数を用いて前記第2の水平方向中間画像と前記第2の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第2の水平垂直統合手段と、
    前記第1の水平垂直統合手段の出力と、前記第2の水平垂直統合手段の出力を加算して前記第2の中間画像として出力する中間画像加算手段とを有し、
    前記重み係数生成手段は、前記エッジの方向を、前記第1の水平方向中間画像の各画素値の絶対値から前記第1の垂直方向中間画像の各画素値の絶対値を引いた値が、大きな値であれば水平方向に近いと判断し、小さな値であれば垂直方向に近いと判断する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記重み係数生成手段により生成される前記水平方向重み係数と前記垂直方向重み係数の和は一定である
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記中間画像加算手段は、
    前記第1の水平垂直統合手段の出力と前記第2の水平垂直統合手段の出力を重み付け加算する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 入力画像の水平方向に関して特定の周波数帯域の成分を取り出した第1の水平方向中間画像と、前記入力画像の垂直方向に関して特定の周波数帯域の成分を取り出した第1の垂直方向中間画像を生成する中間画像生成手段と、
    前記第1の水平方向中間画像及び前記第1の垂直方向中間画像をもとに第2の中間画像を生成する中間画像処理手段と、
    前記入力画像と前記第2の中間画像を加算する第1の加算手段とを有する画像処理装置であって、
    前記中間画像処理手段は、
    前記第1の水平方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を水平ゼロクロス点として判定する水平方向ゼロクロス判定手段と、
    前記第1の水平方向中間画像を構成する画素のうち、前記水平ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の水平方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した水平方向非線形処理画像を生成する水平方向信号増幅手段と、
    前記水平方向非線形処理画像の高周波数成分のみを取り出した第2の水平方向中間画像を生成する水平方向高周波数成分画像生成手段と、
    前記第1の垂直方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を垂直ゼロクロス点として判定する垂直方向ゼロクロス判定手段と、
    前記第1の垂直方向中間画像を構成する画素のうち、前記垂直ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の垂直方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した垂直方向非線形処理画像を生成する垂直方向信号増幅手段と、
    前記垂直方向非線形処理画像の高周波数成分のみを取り出した第2の垂直方向中間画像を生成する垂直方向高周波数成分画像生成手段と、
    前記第1の水平方向中間画像、前記第1の垂直方向中間画像、第2の水平方向中間画像および前記第2の垂直方向中間画像を加算して、前記第2の中間画像として出力する第2の加算手段とを有し
    前記第2の加算手段は、
    前記入力画像に存在するエッジの方向が、水平方向に近い画素において大きくなる第1の水平方向重み係数と、垂直方向に近い画素において大きくなる第1の垂直方向重み係数を生成する第1の重み係数生成手段と、
    前記第1の水平方向重み係数と前記第1の垂直方向重み係数を用いて前記第1の水平方向中間画像と前記第1の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第1の水平垂直統合手段と、
    前記入力画像に存在するエッジの方向が、水平方向に近い画素において大きくなる第2の水平方向重み係数と、垂直方向に近い画素において大きくなる第2の垂直方向重み係数を生成する第2の重み係数生成手段と、
    前記第2の水平方向重み係数と前記第2の垂直方向重み係数を用いて前記第2の水平方向中間画像と前記第2の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第2の水平垂直統合手段と、
    前記第1の水平垂直統合手段の出力と、前記第2の水平垂直統合手段の出力を加算して前記第2の中間画像として出力する中間画像加算手段とを有し、
    前記第1の重み係数生成手段は、前記エッジの方向を、前記第1の水平方向中間画像の各画素値の絶対値から前記第1の垂直方向中間画像の各画素値の絶対値を引いた値が、大きな値であれば水平方向に近いと判断し、小さな値であれば垂直方向に近いと判断し、
    前記第2の重み係数生成手段は、前記エッジの方向を、前記第2の水平方向中間画像の各画素値の絶対値から前記第2の垂直方向中間画像の各画素値の絶対値を引いた値が、大きな値であれば水平方向に近いと判断し、小さな値であれば垂直方向に近いと判断する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 前記第1の重み係数生成手段により生成される前記第1の水平方向重み係数と前記第1の垂直方向重み係数の和は一定であり、
    前記第2の重み係数生成手段により生成される前記第2の水平方向重み係数と前記第2の垂直方向重み係数の和は一定である
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記中間画像加算手段は、
    前記第1の水平垂直統合手段の出力と前記第2の水平垂直統合手段の出力を重み付け加算する
    ことを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  7. 原画となる画像を拡大した画像が入力画像として入力される画像処理装置であって、
    前記入力画像から第1の水平方向周波数以上の高周波数成分を取り出した第1の水平方向高周波数成分画像を生成する第1の水平方向高周波数成分画像生成手段と、
    前記第1の水平方向高周波数成分画像から第2の水平方向周波数以下の低周波数成分のみを取り出した第1の水平方向中間画像を生成する水平方向低周波数成分画像生成手段と、
    前記入力画像から第1の垂直方向周波数以上の高周波数成分を取り出した第1の垂直方向高周波数成分画像を生成する第1の垂直方向高周波数成分画像生成手段と、
    前記第1の垂直方向高周波数成分画像から第2の垂直方向周波数以下の低周波数成分のみを取り出した第1の垂直方向中間画像を生成する垂直方向低周波数成分画像生成手段とを有する中間画像生成手段と、
    前記第1の水平方向中間画像及び前記第1の垂直方向中間画像をもとに第2の中間画像を生成する中間画像処理手段と、
    前記入力画像と前記第2の中間画像を加算する第1の加算手段とを有し、
    前記中間画像処理手段は、
    前記第1の水平方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を水平ゼロクロス点として判定する水平方向ゼロクロス判定手段と、
    前記第1の水平方向中間画像を構成する画素のうち、前記水平ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の水平方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した水平方向非線形処理画像を生成する水平方向信号増幅手段と、
    前記水平方向非線形処理画像の第3の水平方向周波数以上の高周波数成分のみを取り出した第2の水平方向中間画像を生成する水平方向高周波数成分画像生成手段と、
    前記第1の垂直方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を垂直ゼロクロス点として判定する垂直方向ゼロクロス判定手段と、
    前記第1の垂直方向中間画像を構成する画素のうち、前記垂直ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の垂直方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した垂直方向非線形処理画像を生成する垂直方向信号増幅手段と、
    前記垂直方向非線形処理画像の第3の垂直方向周波数以上の高周波数成分のみを取り出した第2の垂直方向中間画像を生成する垂直方向高周波数成分画像生成手段と、
    前記第1の水平方向中間画像、前記第1の垂直方向中間画像、第2の水平方向中間画像および前記第2の垂直方向中間画像を加算して、前記第2の中間画像として出力する第2の加算手段とを有し
    前記第2の加算手段は、
    前記入力画像に存在するエッジの方向が、水平方向に近い画素において大きくなる水平方向重み係数と、垂直方向に近い画素において大きくなる垂直方向重み係数を生成する重み係数生成手段と、
    前記水平方向重み係数と前記垂直方向重み係数を用いて前記第1の水平方向中間画像と前記第1の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第1の水平垂直統合手段と、
    前記水平方向重み係数と前記垂直方向重み係数を用いて前記第2の水平方向中間画像と前記第2の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第2の水平垂直統合手段と、
    前記第1の水平垂直統合手段の出力と、前記第2の水平垂直統合手段の出力を加算して前記第2の中間画像として出力する中間画像加算手段とを有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 前記重み係数生成手段は、
    前記エッジの方向を、前記第1の水平方向中間画像の各画素値の絶対値から前記第1の垂直方向中間画像の各画素値の絶対値を引いた値が、大きな値であれば水平方向に近いと判断し、小さな値であれば垂直方向に近いと判断する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  9. 前記重み係数生成手段により生成される前記水平方向重み係数と前記垂直方向重み係数の和は一定である
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の画像処理装置。
  10. 原画となる画像を拡大した画像が入力画像として入力される画像処理装置であって、
    前記入力画像から第1の水平方向周波数以上の高周波数成分を取り出した第1の水平方向高周波数成分画像を生成する第1の水平方向高周波数成分画像生成手段と、
    前記第1の水平方向高周波数成分画像から第2の水平方向周波数以下の低周波数成分のみを取り出した第1の水平方向中間画像を生成する水平方向低周波数成分画像生成手段と、
    前記入力画像から第1の垂直方向周波数以上の高周波数成分を取り出した第1の垂直方向高周波数成分画像を生成する第1の垂直方向高周波数成分画像生成手段と、
    前記第1の垂直方向高周波数成分画像から第2の垂直方向周波数以下の低周波数成分のみを取り出した第1の垂直方向中間画像を生成する垂直方向低周波数成分画像生成手段とを有する中間画像生成手段と、
    前記第1の水平方向中間画像及び前記第1の垂直方向中間画像をもとに第2の中間画像を生成する中間画像処理手段と、
    前記入力画像と前記第2の中間画像を加算する第1の加算手段とを有し、
    前記中間画像処理手段は、
    前記第1の水平方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を水平ゼロクロス点として判定する水平方向ゼロクロス判定手段と、
    前記第1の水平方向中間画像を構成する画素のうち、前記水平ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の水平方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した水平方向非線形処理画像を生成する水平方向信号増幅手段と、
    前記水平方向非線形処理画像の第3の水平方向周波数以上の高周波数成分のみを取り出した第2の水平方向中間画像を生成する水平方向高周波数成分画像生成手段と、
    前記第1の垂直方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を垂直ゼロクロス点として判定する垂直方向ゼロクロス判定手段と、
    前記第1の垂直方向中間画像を構成する画素のうち、前記垂直ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の垂直方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した垂直方向非線形処理画像を生成する垂直方向信号増幅手段と、
    前記垂直方向非線形処理画像の第3の垂直方向周波数以上の高周波数成分のみを取り出した第2の垂直方向中間画像を生成する垂直方向高周波数成分画像生成手段と、
    前記第1の水平方向中間画像、前記第1の垂直方向中間画像、第2の水平方向中間画像および前記第2の垂直方向中間画像を加算して、前記第2の中間画像として出力する第2の加算手段とを有し
    前記第2の加算手段は、
    前記入力画像に存在するエッジの方向が、水平方向に近い画素において大きくなる第1の水平方向重み係数と、垂直方向に近い画素において大きくなる第1の垂直方向重み係数を生成する第1の重み係数生成手段と、
    前記第1の水平方向重み係数と前記第1の垂直方向重み係数を用いて前記第1の水平方向中間画像と前記第1の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第1の水平垂直統合手段と、
    前記入力画像に存在するエッジの方向が、水平方向に近い画素において大きくなる第2の水平方向重み係数と、垂直方向に近い画素において大きくなる第2の垂直方向重み係数を生成する第2の重み係数生成手段と、
    前記第2の水平方向重み係数と前記第2の垂直方向重み係数を用いて前記第2の水平方向中間画像と前記第2の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第2の水平垂直統合手段と、
    前記第1の水平垂直統合手段の出力と、前記第2の水平垂直統合手段の出力を加算して前記第2の中間画像として出力する中間画像加算手段とを有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  11. 前記第1の重み係数生成手段および前記第2の重み係数生成手段は、前記エッジの方向を、前記第1の水平方向中間画像の各画素値の絶対値から前記第1の垂直方向中間画像の各画素値の絶対値を引いた値が、大きな値であれば水平方向に近いと判断し、小さな値であれば垂直方向に近いと判断する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記第1の重み係数生成手段は、前記エッジの方向を、前記第1の水平方向中間画像の各画素値の絶対値から前記第1の垂直方向中間画像の各画素値の絶対値を引いた値が、大きな値であれば水平方向に近いと判断し、小さな値であれば垂直方向に近いと判断し、
    前記第2の重み係数生成手段は、前記エッジの方向を、前記第2の水平方向中間画像の各画素値の絶対値から前記第2の垂直方向中間画像の各画素値の絶対値を引いた値が、大きな値であれば水平方向に近いと判断し、小さな値であれば垂直方向に近いと判断する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  13. 前記第1の重み係数生成手段および前記第2の重み係数生成手段は、前記エッジの方向を、前記第2の水平方向中間画像の各画素値の絶対値から前記第2の垂直方向中間画像の各画素値の絶対値を引いた値が、大きな値であれば水平方向に近いと判断し、小さな値であれば垂直方向に近いと判断する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  14. 前記第1の重み係数生成手段により生成される前記第1の水平方向重み係数と前記第1の垂直方向重み係数の和は一定であり、
    前記第2の重み係数生成手段により生成される前記第2の水平方向重み係数と前記第2の垂直方向重み係数の和は一定である
    ことを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の画像処理装置。
  15. 前記中間画像加算手段は、
    前記第1の水平垂直統合手段の出力と前記第2の水平垂直統合手段の出力を重み付け加算する
    ことを特徴とする請求項7乃至14のいずれかに記載の画像処理装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれかに記載の画像処理装置を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  17. 入力画像の水平方向に関して特定の周波数帯域の成分を取り出した第1の水平方向中間画像と、前記入力画像の垂直方向に関して特定の周波数帯域の成分を取り出した第1の垂直方向中間画像を生成する中間画像生成ステップと、
    前記第1の水平方向中間画像及び前記第1の垂直方向中間画像をもとに第2の中間画像を生成する中間画像処理ステップと、
    前記入力画像と前記第2の中間画像を加算する第1の加算ステップとを有する画像処理方法であって、
    前記中間画像処理ステップは、
    前記第1の水平方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を水平ゼロクロス点として判定する水平方向ゼロクロス判定ステップと、
    前記第1の水平方向中間画像を構成する画素のうち、前記水平ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の水平方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した水平方向非線形処理画像を生成する水平方向信号増幅ステップと、
    前記水平方向非線形処理画像の高周波数成分のみを取り出した第2の水平方向中間画像を生成する水平方向高周波数成分画像生成ステップと、
    前記第1の垂直方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を垂直ゼロクロス点として判定する垂直方向ゼロクロス判定ステップと、
    前記第1の垂直方向中間画像を構成する画素のうち、前記垂直ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の垂直方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した垂直方向非線形処理画像を生成する垂直方向信号増幅ステップと、
    前記垂直方向非線形処理画像の高周波数成分のみを取り出した第2の垂直方向中間画像を生成する垂直方向高周波数成分画像生成ステップと、
    前記第1の水平方向中間画像、前記第1の垂直方向中間画像、前記第2の水平方向中間画像および前記第2の垂直方向中間画像を加算して、前記第2の中間画像として出力する第2の加算ステップとを有し、
    前記第2の加算ステップは、
    前記入力画像に存在するエッジの方向が、水平方向に近い画素において大きくなる水平方向重み係数と、垂直方向に近い画素において大きくなる垂直方向重み係数を生成する重み係数生成ステップと、
    前記水平方向重み係数と前記垂直方向重み係数を用いて前記第1の水平方向中間画像と前記第1の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第1の水平垂直統合ステップと、
    前記水平方向重み係数と前記垂直方向重み係数を用いて前記第2の水平方向中間画像と前記第2の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第2の水平垂直統合ステップと、
    前記第1の水平垂直統合ステップの出力と、前記第2の水平垂直統合ステップの出力を加算して前記第2の中間画像として出力する中間画像加算ステップとを有し、
    前記重み係数生成ステップは、前記エッジの方向を、前記第1の水平方向中間画像の各画素値の絶対値から前記第1の垂直方向中間画像の各画素値の絶対値を引いた値が、大きな値であれば水平方向に近いと判断し、小さな値であれば垂直方向に近いと判断する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  18. 入力画像の水平方向に関して特定の周波数帯域の成分を取り出した第1の水平方向中間画像と、前記入力画像の垂直方向に関して特定の周波数帯域の成分を取り出した第1の垂直方向中間画像を生成する中間画像生成ステップと、
    前記第1の水平方向中間画像及び前記第1の垂直方向中間画像をもとに第2の中間画像を生成する中間画像処理ステップと、
    前記入力画像と前記第2の中間画像を加算する第1の加算ステップとを有する画像処理方法であって、
    前記中間画像処理ステップは、
    前記第1の水平方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を水平ゼロクロス点として判定する水平方向ゼロクロス判定ステップと、
    前記第1の水平方向中間画像を構成する画素のうち、前記水平ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の水平方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した水平方向非線形処理画像を生成する水平方向信号増幅ステップと、
    前記水平方向非線形処理画像の高周波数成分のみを取り出した第2の水平方向中間画像を生成する水平方向高周波数成分画像生成ステップと、
    前記第1の垂直方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を垂直ゼロクロス点として判定する垂直方向ゼロクロス判定ステップと、
    前記第1の垂直方向中間画像を構成する画素のうち、前記垂直ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の垂直方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した垂直方向非線形処理画像を生成する垂直方向信号増幅ステップと、
    前記垂直方向非線形処理画像の高周波数成分のみを取り出した第2の垂直方向中間画像を生成する垂直方向高周波数成分画像生成ステップと、
    前記第1の水平方向中間画像、前記第1の垂直方向中間画像、第2の水平方向中間画像および前記第2の垂直方向中間画像を加算して、前記第2の中間画像として出力する第2の加算ステップとを有し
    前記第2の加算ステップは、
    前記入力画像に存在するエッジの方向が、水平方向に近い画素において大きくなる第1の水平方向重み係数と、垂直方向に近い画素において大きくなる第1の垂直方向重み係数を生成する第1の重み係数生成ステップと、
    前記第1の水平方向重み係数と前記第1の垂直方向重み係数を用いて前記第1の水平方向中間画像と前記第1の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第1の水平垂直統合ステップと、
    前記入力画像に存在するエッジの方向が、水平方向に近い画素において大きくなる第2の水平方向重み係数と、垂直方向に近い画素において大きくなる第2の垂直方向重み係数を生成する第2の重み係数生成ステップと、
    前記第2の水平方向重み係数と前記第2の垂直方向重み係数を用いて前記第2の水平方向中間画像と前記第2の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第2の水平垂直統合ステップと、
    前記第1の水平垂直統合ステップの出力と、前記第2の水平垂直統合ステップの出力を加算して前記第2の中間画像として出力する中間画像加算ステップとを有し、
    前記第1の重み係数生成ステップは、前記エッジの方向を、前記第1の水平方向中間画像の各画素値の絶対値から前記第1の垂直方向中間画像の各画素値の絶対値を引いた値が、大きな値であれば水平方向に近いと判断し、小さな値であれば垂直方向に近いと判断し、
    前記第2の重み係数生成ステップは、前記エッジの方向を、前記第2の水平方向中間画像の各画素値の絶対値から前記第2の垂直方向中間画像の各画素値の絶対値を引いた値が、大きな値であれば水平方向に近いと判断し、小さな値であれば垂直方向に近いと判断する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  19. 原画となる画像を拡大した画像が入力画像として入力される画像処理方法であって、
    前記入力画像から第1の水平方向周波数以上の高周波数成分を取り出した第1の水平方向高周波数成分画像を生成する第1の水平方向高周波数成分画像生成ステップと、
    前記第1の水平方向高周波数成分画像から第2の水平方向周波数以下の低周波数成分のみを取り出した第1の水平方向中間画像を生成する水平方向低周波数成分画像生成ステップと、
    前記入力画像から第1の垂直方向周波数以上の高周波数成分を取り出した第1の垂直方向高周波数成分画像を生成する第1の垂直方向高周波数成分画像生成ステップと、
    前記第1の垂直方向高周波数成分画像から第2の垂直方向周波数以下の低周波数成分のみを取り出した第1の垂直方向中間画像を生成する垂直方向低周波数成分画像生成ステップとを有する中間画像生成ステップと、
    前記第1の水平方向中間画像及び前記第1の垂直方向中間画像をもとに第2の中間画像を生成する中間画像処理ステップと、
    前記入力画像と前記第2の中間画像を加算する第1の加算ステップとを有し、
    前記中間画像処理ステップは、
    前記第1の水平方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を水平ゼロクロス点として判定する水平方向ゼロクロス判定ステップと、
    前記第1の水平方向中間画像を構成する画素のうち、前記水平ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の水平方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した水平方向非線形処理画像を生成する水平方向信号増幅ステップと、
    前記水平方向非線形処理画像の第3の水平方向周波数以上の高周波数成分のみを取り出した第2の水平方向中間画像を生成する水平方向高周波数成分画像生成ステップと、
    前記第1の垂直方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を垂直ゼロクロス点として判定する垂直方向ゼロクロス判定ステップと、
    前記第1の垂直方向中間画像を構成する画素のうち、前記垂直ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の垂直方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した垂直方向非線形処理画像を生成する垂直方向信号増幅ステップと、
    前記垂直方向非線形処理画像の第3の垂直方向周波数以上の高周波数成分のみを取り出した第2の垂直方向中間画像を生成する垂直方向高周波数成分画像生成ステップと、
    前記第1の水平方向中間画像、前記第1の垂直方向中間画像、第2の水平方向中間画像および前記第2の垂直方向中間画像を加算して、前記第2の中間画像として出力する第2の加算ステップとを有し
    前記第2の加算ステップは、
    前記入力画像に存在するエッジの方向が、水平方向に近い画素において大きくなる水平方向重み係数と、垂直方向に近い画素において大きくなる垂直方向重み係数を生成する重み係数生成ステップと、
    前記水平方向重み係数と前記垂直方向重み係数を用いて前記第1の水平方向中間画像と前記第1の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第1の水平垂直統合ステップと、
    前記水平方向重み係数と前記垂直方向重み係数を用いて前記第2の水平方向中間画像と前記第2の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第2の水平垂直統合ステップと、
    前記第1の水平垂直統合ステップの出力と、前記第2の水平垂直統合ステップの出力を加算して前記第2の中間画像として出力する中間画像加算ステップとを有する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  20. 原画となる画像を拡大した画像が入力画像として入力される画像処理方法であって、
    前記入力画像から第1の水平方向周波数以上の高周波数成分を取り出した第1の水平方向高周波数成分画像を生成する第1の水平方向高周波数成分画像生成ステップと、
    前記第1の水平方向高周波数成分画像から第2の水平方向周波数以下の低周波数成分のみを取り出した第1の水平方向中間画像を生成する水平方向低周波数成分画像生成ステップと、
    前記入力画像から第1の垂直方向周波数以上の高周波数成分を取り出した第1の垂直方向高周波数成分画像を生成する第1の垂直方向高周波数成分画像生成ステップと、
    前記第1の垂直方向高周波数成分画像から第2の垂直方向周波数以下の低周波数成分のみを取り出した第1の垂直方向中間画像を生成する垂直方向低周波数成分画像生成ステップとを有する中間画像生成ステップと、
    前記第1の水平方向中間画像及び前記第1の垂直方向中間画像をもとに第2の中間画像を生成する中間画像処理ステップと、
    前記入力画像と前記第2の中間画像を加算する第1の加算ステップとを有し、
    前記中間画像処理ステップは、
    前記第1の水平方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を水平ゼロクロス点として判定する水平方向ゼロクロス判定ステップと、
    前記第1の水平方向中間画像を構成する画素のうち、前記水平ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の水平方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した水平方向非線形処理画像を生成する水平方向信号増幅ステップと、
    前記水平方向非線形処理画像の第3の水平方向周波数以上の高周波数成分のみを取り出した第2の水平方向中間画像を生成する水平方向高周波数成分画像生成ステップと、
    前記第1の垂直方向中間画像の画素値が正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所を垂直ゼロクロス点として判定する垂直方向ゼロクロス判定ステップと、
    前記第1の垂直方向中間画像を構成する画素のうち、前記垂直ゼロクロス点の近傍に存在する前記第1の垂直方向中間画像中の画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した垂直方向非線形処理画像を生成する垂直方向信号増幅ステップと、
    前記垂直方向非線形処理画像の第3の垂直方向周波数以上の高周波数成分のみを取り出した第2の垂直方向中間画像を生成する垂直方向高周波数成分画像生成ステップと、
    前記第1の水平方向中間画像、前記第1の垂直方向中間画像、第2の水平方向中間画像および前記第2の垂直方向中間画像を加算して、前記第2の中間画像として出力する第2の加算ステップとを有し
    前記第2の加算ステップは、
    前記入力画像に存在するエッジの方向が、水平方向に近い画素において大きくなる第1の水平方向重み係数と、垂直方向に近い画素において大きくなる第1の垂直方向重み係数を生成する第1の重み係数生成ステップと、
    前記第1の水平方向重み係数と前記第1の垂直方向重み係数を用いて前記第1の水平方向中間画像と前記第1の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第1の水平垂直統合ステップと、
    前記入力画像に存在するエッジの方向が、水平方向に近い画素において大きくなる第2の水平方向重み係数と、垂直方向に近い画素において大きくなる第2の垂直方向重み係数を生成する第2の重み係数生成ステップと、
    前記第2の水平方向重み係数と前記第2の垂直方向重み係数を用いて前記第2の水平方向中間画像と前記第2の垂直方向中間画像を画素ごとに重み付け加算する第2の水平垂直統合ステップと、
    前記第1の水平垂直統合ステップの出力と、前記第2の水平垂直統合ステップの出力を加算して前記第2の中間画像として出力する中間画像加算ステップとを有する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  21. 請求項17乃至20のいずれかに記載の画像処理方法により処理された画像を表示する画像表示装置。
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