JP4994353B2 - 画像処理装置及び方法並びに画像表示装置 - Google Patents

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本発明は、入力画像に対し強調処理する画像処理装置及び方法並びにこれらを用いた画像表示装置に関し、例えば入力画像として、元となる画像を拡大した拡大画像が入力された際に、高周波数成分の生成及び加算をすることによって、解像感の高い出力画像を得るよう画像の強調処理を行うものである。
一般に画像を表す画像信号に対し適宜画像処理を施した後、画像を再生表示するということが行われている。
例えば特許文献1に記載された画像処理装置においては、多重解像度に変換された細部画像に対して、所望の周波数帯域の細部画像に対する強調係数をその所望の周波数帯域よりも低い周波数帯域の細部画像の信号に基づいて設定することにより、所望の周波数帯域を強調している。
特開平9−44651号公報
しかしながら、多重解像度に変換された細部画像に対して、所望の周波数帯域の細部画像に対する強調係数を適宜設定する画像処理装置では、入力画像によっては強調処理が不適切あるいは不十分となり、適正な画質の出力画像を得ることができないことがあった。
例えば、入力画像として拡大処理を受けた画像が入力される場合、入力画像の周波数スペクトルの高周波数成分側には、拡大処理前の画像の周波数スペクトルの一部が折り返した成分(折り返し成分)が現れる。したがって単純に高周波数成分を強調すると、この折り返し成分を強調してしまい、不適切な処理となる。また、周波数帯域を限定し、折り返し成分を含まない周波数帯域のみを強調すると、周波数スペクトルで考えた場合、高周波数成分側の強調を避けることになり、結果的に不十分な強調処理となってしまう。
また、入力画像としてノイズ処理を受けた画像が入力される場合、高周波数成分側の周波数スペクトルはノイズ処理によって失われている。したがって高周波数成分を取り出そうとしても、取り出すことができず、十分に画像の強調処理を行えないことがある。
本発明の画像処理装置は、
入力画像の特定の周波数帯域の成分を取り出した第1の中間画像を生成する第1の中間画像生成手段と、
前記第1の中間画像をもとに第2の中間画像を生成する第2の中間画像生成手段と、
前記第1の中間画像の画素値を第1の増幅率に従って増幅した第3の中間画像を生成する第1の中間画像処理手段と、
前記第2の中間画像の画素値を第2の増幅率に従って増幅した第4の中間画像を生成する第2の中間画像処理手段と、
前記入力画像と前記第3の中間画像と前記第4の中間画像を加算する加算手段を有する画像処理装置において、
前記第2の中間画像生成手段は、
前記第1の中間画像の画素値が正の値から負の値あるいは負の値から正の値へと変化する箇所をゼロクロス点と捉えるゼロクロス判定手段と、
前記第1の中間画像を構成する画素のうち、前記ゼロクロス点の近傍にある画素の画素値を1より大きい増幅率で増幅した非線形処理画像を生成する信号増幅手段と、
前記非線形処理画像の高周波数成分のみを取り出した高周波数成分画像を生成する高周波数成分画像生成手段を有し、
前記高周波数成分画像を前記第2の中間画像として出力し、
前記第1の増幅率および前記第2の増幅率は、前記入力画像の画素値が大きい場合、小さくなるよう決定される
ことを特徴とする。
本発明によれば、入力画像がその周波数スペクトルにおいて、高周波数成分側に折り返し成分を含んでいる場合や、高周波数成分を十分に含んでいない場合でもオーバーシュートの発生を防止しつつ、十分に画像の強調処理を行うことができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による画像処理装置の構成例を示す図であり、図示の画像処理装置は例えば画像表示装置の一部として用いることができる。
図示の画像処理装置は、第1の中間画像生成手段1と、第2の中間画像生成手段2と、第1の中間画像処理手段3Mと、第2の中間画像処理手段3Hと、加算手段4とを有する。
第1の中間画像生成手段1は、入力画像DINから特定の周波数帯域の成分(即ち第1の周波数(第1の所定の周波数)から第2の周波数(第2の所定の周波数)までの成分)を取り出した中間画像(第1の中間画像)D1を生成する。
第2の中間画像生成手段2は、中間画像D1に後述する処理を行った中間画像(第2の中間画像)D2を生成する。
第1の中間画像処理手段3Mは、中間画像D1に後述する処理を行った中間画像(第3の中間画像)D3Mを生成する。
第2の中間画像処理手段3Hは、中間画像D2に後述する処理を行った中間画像(第4の中間画像)D3Hを生成する。
加算手段4は、入力画像DINと、中間画像D3Mと、中間画像D3Hとを加算する。加算手段4による加算の結果得られる画像が最終的な出力画像DOUTとして出力される。
図2は第1の中間画像生成手段1の構成例を示した図であり、図示の第1の中間画像生成手段1は、入力画像DINから第1の周波数以上の高周波数成分のみを取り出した画像D1Aを生成する高周波数成分画像生成手段1Aと、画像D1Aの第2の周波数以下の低周波数成分のみを取り出した画像D1Bを生成する低周波数成分画像生成手段1Bとを有する。高周波数成分画像生成手段1Aと低周波数成分画像生成手段1Bとで、特定の周波数帯域の成分を取り出す帯域通過フィルタ手段が構成されている。第1の中間画像生成手段1からは画像D1Bが中間画像D1として出力される。
図3は第2の中間画像生成手段2の構成例を示した図であり、図示の第2の中間画像生成手段2は、中間画像D1に対し、後述する非線形処理を行った画像D2Aを出力する非線形処理手段2Aと、画像D2Aの第3の周波数(第3の所定の周波数)以上の高周波数成分のみを取り出した画像D2Bを出力する高周波数成分画像生成手段2Bとを有する。第2の中間画像生成手段2からは画像D2Bが中間画像D2として出力される。
図4は第1の中間画像処理手段3Mの構成例を示した図であり、図示の第1の中間画像処理手段3Mは、増幅率決定手段3MAと、画素値増幅手段3MBとを有する。増幅率決定手段3MAは、入力画像DINの画素値をもとに増幅率D3MAを決定する。画素値増幅手段3MBは、増幅率決定手段3MAにより決定された増幅率D3MAで中間画像D1の画素値を増幅し、その結果を中間画像D3MBとして出力する。第1の中間画像処理手段3Mからは中間画像D3MBが中間画像D3Mとして出力される。
増幅率決定手段3MAは、水平方向増幅率決定手段3MAhと、垂直方向増幅率決定手段3MAvとを有し、画素値増幅手段3MBは、水平方向画素値増幅手段3MBhと、垂直方向画素値増幅手段3MBvとを有する。水平方向増幅率決定手段3MAhと、水平方向画素値増幅手段3MBhとで、第1の水平方向中間画像処理手段3Mhが構成され、垂直方向増幅率決定手段3MAvと、垂直方向画素値増幅手段3MBvとで、第1の垂直方向中間画像処理手段3Mvが構成されている。
図5は第2の中間画像後処理手段3Hの構成例を示した図であり、図示の第2の中間画像後処理手段3Hは、増幅率決定手段3HAと、画素値増幅手段3HBとを有する。増幅率決定手段3HAは、入力画像DINの画素値をもとに増幅率D3HAを決定する。画素値増幅手段3HBは、増幅率決定手段3HAにより決定された増幅率D3HAで中間画像D2の画素値を増幅し、その結果を中間画像D3HBとして出力する。第1の中間画像後処理手段3Hからは中間画像D3HBが中間画像D3Hとして出力される。
増幅率決定手段3HAは、水平方向増幅率決定手段3HAhと、垂直方向増幅率決定手段3HAvとを有し、画素値増幅手段3HBは、水平方向画素値増幅手段3HBhと、垂直方向画素値増幅手段3HBvとを有する。水平方向増幅率決定手段3HAhと、水平方向画素値増幅手段3HBhとで、第2の水平方向中間画像処理手段3Hhが構成され、垂直方向増幅率決定手段3HAvと、垂直方向画素値増幅手段3HBvとで、第2の垂直方向中間画像処理手段3Hvが構成されている。
加算手段4は、入力画像DINに対し、中間画像D3M及び中間画像D3Hを加算し、最終的な出力画像DOUTを生成する。
以下、本発明の実施の形態1による画像処理装置の詳細な動作について説明を行う。
まず、第1の中間画像生成手段1の詳細な動作について説明する。
第1の中間画像生成手段1は、高周波数成分画像生成手段1Aにおいて、入力画像DINの第1の周波数以上の高周波数成分のみを取り出した画像D1Aを生成する。高周波数成分の取り出しは、ハイパスフィルタ処理を行うことで可能である。高周波数成分の取り出しは画像の水平方向及び垂直方向それぞれについて行う。即ち高周波数成分画像生成手段1Aは、入力画像DINに対し、水平方向のハイパスフィルタ処理を行って水平方向についてのみ第1の水平方向周波数以上の高周波数成分を取り出した画像D1Ahを生成する水平方向高周波数成分画像生成手段1Ahと、垂直方向のハイパスフィルタ処理を行って垂直方向についてのみ第1の垂直方向周波数以上の高周波数成分を取り出した画像D1Avを生成する垂直方向高周波数成分画像生成手段1Avとを有し、画像D1Aは画像D1Ahと画像D1Avとから成る。
次に、第1の中間画像生成手段1は、低周波数成分画像生成手段1Bにおいて、画像D1Aの第2の周波数以下の低周波数成分のみを取り出した画像D1Bを生成する。低周波数成分の取り出しは、ローパスフィルタ処理を行うことで可能である。低周波数成分の取り出しは水平方向及び垂直方向それぞれについて行う。即ち低周波数成分画像生成手段1Bは、画像D1Ahに対し水平方向のローパスフィルタ処理を行って水平方向についてのみ第2の水平方向周波数以下の低周波数成分を取り出した画像D1Bhを生成する水平方向低周波数成分画像生成手段1Bと、画像D1Avに対し垂直方向のローパスフィルタ処理を行って垂直方向についてのみ第2の垂直方向周波数以下の低周波数成分を取り出した画像D1Bvを生成する垂直方向低周波数成分画像生成手段1Bvとを有し、画像D1Bは画像D1Bhと画像D1Bvとから成る。第1の中間画像生成手段1からは、画像D1Bが中間画像D1として出力される。なお、中間画像D1は、画像D1Bhに相当する画像D1hと、画像D1Bvに相当する画像D1vとから成る。
次に、第2の中間画像生成手段2の詳細な動作について説明する。
まず、第2の中間画像生成手段2は、非線形処理手段2Aにおいて、中間画像D1に対して後述する非線形処理を行った画像D2Aを生成する。非線形処理は、水平方向及び垂直方向それぞれについて行う。即ち非線形処理手段2Aは、画像D1hに対して後述する非線形処理を行って画像D2Ahを生成する水平方向非線形処理手段2Ahと、画像D1vに対して後述する非線形処理を行って画像D2Avを生成する垂直方向非線形処理手段2Avとを有し、画像D2Aは画像D2Ahと画像D2Avとから成る。
非線形処理手段2Aの動作についてさらに詳しく説明する。非線形処理手段2Aは互いに同様の構成から成る水平方向非線形処理手段2Ah及び垂直方向非線形処理手段2Avを備える。水平方向非線形処理手段2Ahは水平方向の処理を行い、垂直方向非線形処理手段2Avは垂直方向の処理を行う。
図6は水平方向非線形処理手段2Ahの構成例を示す図である。図示の水平方向非線形処理手段2Ahは、ゼロクロス判定手段311hと、信号増幅手段312hとを備える。非線形処理手段2Ahには、画像D1hが入力画像DIN311hとして入力される。
ゼロクロス判定手段311hは入力画像DIN311hにおける画素値の変化を水平方向に沿って確認する。そして画素値が正の値から負の値へ、あるいは負の値から正の値へと変化する箇所をゼロクロス点として捉え、信号D311hによってゼロクロス点の前後にある画素(前後において隣接する画素)の位置を信号増幅手段312hに伝達する。ここで「前後」とは信号が供給される順序における前後であり、水平方向に左から右に画素の信号が供給されるときは「左右」を意味し、垂直方向に上から下に画素の信号が供給されるときは「上下」を意味する。ゼロクロス判定手段311hでは、水平方向非線形処理手段2Ah内のゼロクロス判定手段311hでは、ゼロクロス点の左右に位置する画素がゼロクロス点の前後に位置する画素として認識される。
信号増幅手段312hは信号D311hをもとにゼロクロス点の前後にある画素(前後において隣接する画素)を特定し、ゼロクロス点の前後にある画素についてのみその画素値を増幅させた(絶対値を大きくした)非線形処理画像D312hを生成する。即ち、ゼロクロス点前後にある画素の画素値に対しては増幅率を1より大きな値とし、それ以外の画素の画素値に対しての増幅率は1とする。
水平方向非線形処理手段2Ahからは画像D2Ahとして非線形処理画像D312hが出力される。
図7は垂直方向非線形処理手段2Avの構成例を示す図である。図示の垂直方向非線形処理手段2Avは、ゼロクロス判定手段311vと、信号増幅手段312vとを備える。非線形処理手段2Avには、画像D1vが入力画像DIN311vとして入力される。
ゼロクロス判定手段311vは入力画像DIN311vにおける画素値の変化を垂直方向に沿って確認する。そして画素値が正の値から負の値へ、あるいは負の値から正の値へと変化する箇所をゼロクロス点として捉え、信号D311vによってゼロクロス点の前後にある画素(前後において隣接する画素)の位置を信号増幅手段312vに伝達する。垂直方向非線形処理手段2Av内のゼロクロス判定手段311vでは、ゼロクロス点の上下に位置する画素がゼロクロス点の前後に位置する画素として認識される。
信号増幅手段312vは信号D311vをもとにゼロクロス点の前後にある画素(前後において隣接する画素)を特定し、ゼロクロス点の前後にある画素についてのみその画素値を増幅させた(絶対値を大きくした)非線形処理画像D312vを生成する。即ち、ゼロクロス点前後にある画素の画素値に対しては増幅率を1より大きな値とし、それ以外の画素の画素値に対しての増幅率は1とする。
以上が非線形処理手段2Aの動作である。
次に第2の中間画像生成手段2は、高周波数成分画像生成手段2Bにおいて、画像D2Aの第3の周波数以上の高周波数成分のみを取り出した画像D2Bを生成する。高周波数成分の取り出しは、ハイパスフィルタ処理を行うことで可能である。高周波数成分の取り出しは画像の水平方向及び垂直方向それぞれについて行う。即ち高周波数成分画像生成手段2Bは、画像D2Ahに対し水平方向のハイパスフィルタ処理を行って水平方向についてのみ第3の水平方向周波数以上の高周波数成分を取り出した画像D2Bhを生成する水平方向高周波数成分画像生成手段2Bhと、画像D2Avに対し垂直方向のハイパスフィルタ処理を行って垂直方向についてのみ第3の垂直方向周波数以上の高周波数成分を取り出した画像D2Bvを生成する垂直方向高周波数成分画像生成手段2Bvとを有し、画像D2Bは画像D2Bhと画像D2Bvとから成る。第2の中間画像生成手段2からは、画像D2Bが中間画像D2として出力される。中間画像D2は画像D2Bhに相当する画像D2hと、画像D2Bvに相当する画像D2vとから成る。
次に、第1の中間画像処理手段3Mの詳細な動作について説明する。
第1の中間画像処理手段3Mは、増幅率決定手段3MAにおいて入力画像DINの画素値をもとに増幅率D3MAを決定する。先に述べた通り、増幅率D3MAに基づいて第1の中間画像D1の画素値が増幅されるが、第1の中間画像D1は、画像D1hと画像D1vから成るので、増幅率D3MAとしては、画像D1hに対する増幅率D3MAhと画像D1vに対する増幅率D3MAvが決定される。即ち、増幅率決定手段3MAは、水平方向増幅率決定手段3MAhと、垂直方向増幅率決定手段3MAvとを有し、水平方向増幅率決定手段3MAhでは入力画像DINの画素値をもとに増幅率D3MAhが決定され、垂直方向増幅率決定手段3MAvでは入力画像DINの画素値をもとに増幅率D3MAvが決定され、増幅率決定手段3MAからは増幅率D3MAh及び増幅率D3MAvが増幅率D3MAとして出力される。
水平方向増幅率決定手段3MAh及び垂直方向増幅率決定手段3MAvの動作についてさらに詳しく説明する。
図8(A)〜(C)は入力画像DIN、並びに画像D1h及びD1vを表した図であり、図8(A)が入力画像DINを、図8(B)が画像D1hを、図8(C)が画像D1vを表している。また、図8(A)〜(C)では画像の水平方向及び垂直方向に合わせて水平座標、垂直座標及び各座標値が表されている。また、入力画像DINについては、水平座標x、垂直座標yの位置にある画素の画素値がDIN(xy)という記号で表されており、画像D1hについては、水平座標x、垂直座標yの位置にある画素の画素値がD1h(xy)という記号で表されており、画像D1vについては、水平座標x、垂直座標yの位置にある画素の画素値がD1v(xy)という記号で表されている。
水平方向増幅率決定手段3MAhは画像D1hの各画素に対する増幅率を入力画像DINの同一座標の画素値に基づいて決定する。即ち、画素値D1h(11)に対する増幅率は画素値DIN(11)をもとに決定し、画素値D1h(12)に対する増幅率は画素値DIN(12)をもとに決定し、一般化すれば、画素値D1h(xy)に対する増幅率は画素値DIN(xy)をもとに決定し、という様に入力画像DINの同一座標の画素値をもとに増幅率を決定し、その結果を増幅率D3MAhとして出力する。
また、垂直方向増幅率決定手段3MAvは画像D1vの各画素に対する増幅率を入力画像DINの同一座標の画素値に基づいて決定する。即ち、画素値D1v(11)に対する増幅率は画素値DIN(11)をもとに決定し、画素値D1v(12)に対する増幅率は画素値DIN(12)をもとに決定し、一般化すれば、画素値D1v(xy)に対する増幅率は画素値DIN(xy)をもとに決定し、という様に入力画像DINの同一座標の画素値をもとに増幅率を決定し、その結果を増幅率D3MAvとして出力する。
次に、画素値増幅手段3MBは、増幅率D3MAに基づいて第1の中間画像D1の画素値を増幅する。第1の中間画像D1は画像D1hと画像D1vとから成るので、画素値増幅手段3MBは、画像D1hの画素値を増幅するための水平方向画素値増幅手段3MBhと、画像D1vの画素値を増幅するための垂直方向画素値増幅手段3MBvとを有する。即ち、水平方向画素値増幅手段3MBhは、増幅率D3MAhに基づいて画像D1hの画素値を増幅した画像D3MBhを出力し、垂直方向画素値増幅手段3MBvは、増幅率D3MAvに基づいて画像D1vの画素値を増幅した画像D3MBvを出力する。そして画素値増幅手段3MBからは画像D3MBh及び画像D3MBvが画像D3MBとして出力される。
画像D3MBが中間画像D3Mとして第1の中間画像処理手段3Mから出力される。中間画像D3Mは画像D3MBhに相当する画像D3Mhと画像D3MBvに相当する画像D3Mvから成る。
以上が第1の中間画像処理手段3Mの動作である。
次に、第2の中間画像処理手段3Hの動作について説明する。図4と図5を比較すると、第2の中間画像処理手段は、入力信号が入力画像DIN、中間画像D2となっている以外は第1の中間画像処理手段と同様の構成となっており、
第2の中間画像処理手段3Hは、第1の中間画像処理手段3Mが中間画像D1に対して行ったものと同じ処理を、中間画像D2に対して行って得た中間画像D3Hを出力する。なお、上述した第1の中間画像処理手段3Mの詳細な動作の説明から、第2の中間画像処理手段3Hの詳細な動作も明らかであるので、第2の中間画像処理手段3Hの詳細な動作の説明は省略する。
最後に加算手段4の動作について説明する。加算手段4は、入力画像DINと中間画像D3Mと中間画像D3Hとを加算した出力画像DOUTを生成する。加算手段4の出力画像DOUTが最終的な出力画像として、画像処理装置から出力される。
中間画像D3Mは画像D3Mh及び画像D3Mvから成っており、中間画像D3Hは画像D3Hh及び画像D3Hvから成っているので、入力画像DIN、中間画像D3M、及び中間画像D3Hを加算するとは、入力画像DINに対し、画像D3Mh、D3Mv、D3Hh、及びD3Hvの全てを加算することを意味する。
ここで、加算手段4での加算処理は単純加算に限らず重み付け加算を行なっても良い。即ち、画像D3Mh、D3Mv、D3Hh、及びD3Hvの各々をそれぞれ異なる増幅率で増幅してから入力画像DINに加算してもよい。
以下、本発明における画像処理装置を画像表示装置の一部として利用する例について説明する。この説明を通じて、本発明における画像処理装置の作用、効果も明らかなものとなるであろう。以下の説明では特に断らない限り、Fnという記号は入力画像DINのナイキスト周波数を表す。
図9は本発明における画像処理装置を利用した画像表示装置を示し、図示の画像表示装置においては、モニタU3上に原画DORGに対応した画像が表示される。
画像拡大手段U1は、原画DORGの画像サイズがモニタU3の画像サイズより小さい場合、原画DORGを拡大した画像DU1を出力する。ここで画像の拡大は例えばハイキュービック法などにより行なうことができる。
本発明における画像処理装置U2は、画像DU1に対し、先に説明した処理を行った画像DU2を出力する。そしてモニタU3上には画像DU2が表示される。
以下、原画DORGは、水平方向及び垂直方向ともにその画素数がモニタU3の画素数の半分であるとして、まず画像拡大手段U1の動作、作用について説明を行う。
図10は画像拡大手段U1の構成及び動作を示す図であり、画像拡大手段U1は、水平方向ゼロ挿入手段U1Aと、水平方向低周波数成分通過手段U1Bと、垂直方向ゼロ挿入手段U1Cと、垂直方向低周波数成分通過手段U1Dとを有する。
水平方向ゼロ挿入手段U1Aは原画DORGの水平方向に関して画素値0を持つ画素を適宜挿入した(原画DORGの水平方向に隣接する画素列相互間に、画素値0の画素から成る画素列を1列ずつ挿入した)画像DU1Aを生成する。
水平方向低周波数成分通過手段U1Bはローパスフィルタ処理により画像DU1Aの低周波数成分のみを取り出した画像DU1Bを生成する。
垂直方向ゼロ挿入手段U1Cは画像DU1Bの垂直方向に関して画素値0を持つ画素を適宜挿入した(画像DU1Bの垂直方向に隣接した画素行相互間に、画素値0の画素から成る画素行を1行ずつ挿入した)画像DU1Cを生成する。
垂直方向低周波数成分通過手段DU1Dは画像DU1Cの低周波数成分のみを取り出した画像DU1Dを生成する。
画像DU1Dが原画DORGを水平方向及び垂直方向ともに2倍した画像DU1として、画像拡大手段U1から出力される。
図11(A)〜(E)は画像拡大手段U1の動作を詳しく説明するための図であり、図11(A)は原画DORGを、図11(B)は画像DU1Aを、図11(C)は画像DU1Bを、図11(D)は画像DU1Cを、図11(E)は画像DU1Dを表す。図11(A)〜(E)に関して、四角(升目)は画素を表し、その中に書かれた記号あるいは数値は各画素の画素値を表す。
水平方向ゼロ挿入手段U1Aは図11(A)に示す原画DORGに対して、水平方向の1画素につき1個、画素値0をもった画素を挿入し(即ち、原画DORGの水平方向に隣接する画素列相互間に一つの、画素値0の画素から成る画素列を挿入し)、図11(B)に示す画像DU1Aを生成する。水平方向低周波数成分通過手段U1Bは図11(B)に示す画像DU1Aに対して、ローパスフィルタ処理を施し、図11(C)に示す画像DU1Bを生成する。
垂直方向ゼロ挿入手段U1Cは図11(C)に示す画像DU1Bに対して、垂直方向の1画素につき1個、画素値0をもった画素を挿入し(即ち、画像DU1Bの垂直方向に隣接する画素行相互間に一つの、画素値0の画素から成る画素行を挿入し)、図11(D)に示す画像DU1Cを生成する。垂直方向低周波数成分通過手段U1Dは図11(D)に示す画像DU1Cに対して、ローパスフィルタ処理を施し、図11(E)に示す画像DU1Dを生成する。以上の処理により原画DORGを水平方向及び垂直方向ともに2倍に拡大した画像DU1Dが生成される。
図12(A)〜(D)は画像拡大手段U1による処理の作用を周波数空間上で表したものであり、図12(A)は原画DORGの周波数スペクトル、図12(B)は画像DU1Aの周波数スペクトル、図12(C)は水平方向周波数成分通過手段U1Bの周波数応答、図12(D)は画像DU1Bの周波数スペクトルを表している。なお、図12(A)〜(D)において横軸は水平方向の空間周波数を表す周波数軸であり、縦軸は周波数スペクトルもしくは周波数応答の強度を表している。
原画DORGの画素数は入力画像DINの半分であり、言い換えると原画DORGのサンプリング間隔は入力画像DINのサンプリング間隔の2倍である。したがって原画DORGのナイキスト周波数は入力画像DINのナイキスト周波数の半分即ち、Fn/2である。
なお、図12(A)〜(D)では表記を簡素にするため、1本の周波数軸しか用いていない。しかしながら、通常、画像データは2次元平面状に並んだ画素配列上に与えられた画素値から成り、その周波数スペクトルも水平方向の周波数軸及び垂直方向の周波数軸で張られる平面上に与えられるものである。したがって原画DORG等の周波数スペクトル等を正確に表すためには、水平方向の周波数軸及び垂直方向の周波数軸の両方を記載する必要がある。しかしながらその周波数スペクトルの形状は通常、周波数軸上の原点を中心に等方的に広がったものであり、周波数軸1本で張られる空間上での周波数スペクトルを示しさえすれば、そこから周波数軸2本で張られる空間へ拡張して考察することは当業者にとって容易である。したがって以降の説明でも特に断らない限り、周波数空間上での説明は、1本の周波数軸で張られる空間を用いて行う。
まず、原画DORGの周波数スペクトルについて説明する。通常、自然画像が原画DORGとして入力されるが、その場合にはそのスペクトル強度は周波数空間の原点周辺に集中している。したがって原画DORGの周波数スペクトルは図12(A)のスペクトルSPOのようになる。
次に、画像DU1Aのスペクトル強度について説明する。画像DU1Aは、原画DORGに対して、水平方向に1画素につき1画素、画素値0を持った画素を挿入することで生成される。このような処理を行うと周波数スペクトルには原画DORGのナイキスト周波数を中心にした折り返しが発生する。即ち周波数±Fn/2を中心にスペクトルSPOが折り返したスペクトルSPMが発生するので、画像DU1Aの周波数スペクトルは図12(B)のように表される。
次に、水平方向低周波数成分通過手段U1Bの周波数応答について説明する。水平方向低周波数成分通過手段はローパスフィルタによって実現されるので、その周波数応答は図12(C)に示すように周波数が高くなるほど低くなる。
最後に、画像DU1Bの周波数スペクトルについて説明する。図12(B)に示す周波数スペクトルを持った画像DU1Aに対し、図12(C)に示した周波数応答を持ったローパスフィルタ処理を行うことで、図12(D)に示す画像DU1Bが得られる。
したがって画像DU1Bの周波数スペクトルは画像DU1Bに示すように、スペクトルSPMの強度がある程度落ちたスペクトルSP2と、スペクトルSPOの強度がある程度落ちたスペクトルSP1から成る。なお一般に、ローパスフィルタの周波数応答は周波数が高くなるほど低くなる。従って、スペクトルSP1の強度をスペクトルSPOと比較すると、水平方向低周波数成分通過手段U1Bによって、高周波数成分側、即ち周波数が±Fn/2の近傍でのスペクトル強度が減少したものとなる。
また、画像拡大手段U1による処理のうち、垂直方向ゼロ挿入手段U1C及び垂直方向低周波数成分通過手段U1Dによる処理について、その周波数空間上での作用についての説明は省略するが、その処理の内容から、垂直方向の空間周波数を表す軸方向に対して、図12(A)〜(D)を参照して説明した内容と同様の作用があることは容易に理解できる。即ち、画像DU1Dの周波数スペクトルは、図12(D)に示した周波数スペクトルが2次元上に広がったものとなる。
また、以降の説明ではスペクトルSP2のことを折り返し成分と呼ぶ。この折り返し成分は、画像上では、比較的高い周波数成分を持ったノイズあるいは偽の信号として現れる。そのようなノイズあるいは偽の信号としてオーバーシュートやジャギーあるいはリンギング等が挙げられる。
以下、本発明における画像処理装置の作用、効果について説明する。
図13(A)〜(E)は入力画像DIN(もしくは画像DU1)として原画DORGを拡大して得られた画像DU1Dが入力された場合の、入力画像DINから中間画像D1を生成する際の作用、効果を模式的に表した図であり、
図13(A)は入力画像DINの周波数スペクトルを、図13(B)は高周波数成分画像生成手段1Aの周波数応答を、図13(C)は低周波数成分画像生成手段1Bの周波数応答を、図13(D)は第1の中間画像生成手段1の周波数応答を、図13(E)は中間画像D1の周波数スペクトルを表す。なお、図13(A)〜(E)においても図12(A)〜(D)と同様の理由で周波数軸は1本しか用いていない。
さらに図13(A)〜(E)では、空間周波数が0以上となる範囲でのみ周波数スペクトルあるいは周波数応答の強度を表しているが、以下の説明での周波数スペクトルあるいは周波数応答は、周波数軸上の原点を中心に対称的な形状となる。したがって説明に用いる図は、空間周波数が0以上となる範囲のみを示したもので十分である。
まず、入力画像DINの周波数スペクトルについて説明する。画像拡大手段U1における拡大処理によって生成された画像DU1Dが入力画像DINとして入力されるので、入力画像DINの周波数スペクトルは図13(A)に示すように、図12(D)で説明したものと同じ形状となり、原画DORGのスペクトルSPOの強度がある程度落ちたスペクトルSP1と折り返し成分となるスペクトルSP2とから成る。
次に、高周波数成分画像生成手段1Aの周波数応答について説明する。高周波数成分画像生成手段1Aはハイパスフィルタにより構成されているので、その周波数応答は図13(B)に示すように周波数が低くなるほど低くなる。
次に、低周波数成分画像生成手段1Bの周波数応答について説明する。低周波数成分画像生成手段1Bはローパスフィルタにより構成されているので、その周波数応答は図13(C)に示すように周波数が高くなるほど低くなる。
次に、第1の中間画像生成手段1の周波数応答について説明する。入力画像DINが持つ周波数成分のうち、図13(D)に示された低周波数成分側の領域(「第1の周波数FL1」よりも低い周波数の帯域)RL1の周波数成分については、第1の中間画像生成手段1内の高周波数成分画像生成手段1Aで弱められる。一方、図13(D)に示された高周波数成分側の領域(第2の周波数FL2よりも高い周波数の帯域)RH1の周波数成分については、第1の中間画像生成手段1内の低周波数成分画像生成手段1Bで弱められる。したがって、第1の中間画像生成手段1の周波数応答は、図13(D)に示すように、低周波数成分側の領域RL1と高周波数成分側の領域RH1によって帯域を制限された中間の領域(特定の周波数帯域)RM1内にピークを持ったものとなる。
次に、中間画像D1の周波数スペクトルについて説明する。図13(A)に示す周波数スペクトルを持つ入力画像DINが、図13(D)に示した周波数応答を持つ第1の中間画像生成手段1を通過することで、図13(E)に示す中間画像D1が得られる。そして第1の中間画像生成手段1の周波数応答は、低周波数成分側の領域RL1と高周波数成分側の領域RH1によって帯域制限された中間の領域RM1内にピークを持ったものなので、中間画像D1の周波数スペクトルは、入力画像DINの周波数スペクトルのうち、低周波数成分側の領域RL1と高周波数成分側の領域RH1に含まれる部分の強度が弱くなったものとなる。従って中間画像D1は入力画像DINの持つ高周波数成分から折り返し成分となるスペクトルSP2を取り除いたものとなる。即ち第1の中間画像生成手段1には、入力画像DINのもつ高周波数成分から折り返し成分となるスペクトルSP1を取り除いた中間画像D1を生成するという効果がある。
図14(A)〜(C)は第2の中間画像生成手段2の作用、効果を表した図であり、図14(A)は非線形処理画像D2Aの周波数スペクトルを、図14(B)は高周波数成分画像生成手段2Bの周波数応答を、図14(C)は画像D2Bの周波数スペクトルを表す。なお、図14(A)〜(C)では、図13(A)〜(E)と同様の理由で、空間周波数が0以上となる範囲でのみ周波数スペクトルあるいは周波数応答を表している。
後述するように非線形処理画像D2Aでは、高周波数成分側の領域RH2に相当する高周波数成分が生成される。図14(A)はその様子を模式的に表した図である。図14(C)に示す画像D2Bは非線形処理画像D2Aが高周波数成分画像生成手段2Bを通過することで生成される。高周波数成分画像生成手段2Bは第3の周波数FL3以上の成分を通過させるハイパスフィルタで構成されており、その周波数応答は図14(B)に示すように周波数が高くなるほど高いものとなる。従って画像D2Bの周波数スペクトルは図14(C)に示すように非線形処理画像D2Aの周波数スペクトルから低周波数成分側の領域RL2に相当する成分(第3の周波数FL3よりも低い周波数成分)を取り除いたものとなる。言い換えると、非線形処理手段2Aには高周波数成分側の領域RH2に相当する高周波数成分を生成する効果があり、高周波数成分画像生成手段2Bには非線形処理手段2Aで生成された高周波数成分のみを取り出す効果がある。なお、図示の例では、第3の周波数FL3は、Fn/2に略等しい。
上記の作用、効果についてさらに詳しく説明する。
図15(A)〜(C)及び図16(A)〜(C)はステップエッジをサンプリングした際に得られる信号を表した図である。
図15(A)はステップエッジとサンプリング間隔S1を表しており、図15(B)はステップエッジをサンプリング間隔S1でサンプリングした際に得られる信号を表しており、図15(C)は図15(B)に示される信号の高周波数成分を表している。一方、図16(A)はステップエッジとサンプリング間隔S1より間隔の広いサンプリング間隔S2を表しており、図16(B)はステップエッジをサンプリング間隔S2でサンプリングした際に得られる信号を表しており、図16(C)は図16(B)に示される信号の高周波数成分を表している。以下の説明ではサンプリング間隔S2の長さはサンプリング間隔S1の長さの2倍であるとする。
図15(C)及び図16(C)に示されるようにステップエッジの中央は高周波数成分を表した信号においてゼロクロス点Zとして現れる。また、高周波数成分を表した信号のゼロクロス点Zの近傍での傾きは、サンプリング間隔が短いほど急になり、かつゼロクロス点Zの近傍での局所的な最大値、最小値を与える点の位置も、サンプリング間隔が短いほどゼロクロス点Zに近づく。
即ち、サンプリング間隔が変わっても、エッジの近傍において高周波数成分を表す信号のゼロクロス点の位置は変化しないが、サンプリング間隔が小さくなるほど(あるいは解像度が上がるほど)エッジの近傍での高周波数成分の傾きは急になり、局所的な最大値、最小値を与える点の位置はゼロクロス点に近づく。
図17(A)〜(F)はステップエッジをサンプリング間隔S2でサンプリングした信号が2倍に拡大された後、本発明における画像処理装置に入力された際の作用、効果を示す図であり、特に第1の中間画像生成手段1及び第2の中間画像生成手段2の作用、効果を表している。なお、先に述べた通り、第1の中間画像生成手段1及び第2の中間画像生成手段2内部の処理は水平方向及び垂直方向のそれぞれについて行われるのでその処理は一次元的に行われる。したがって図17(A)〜(F)では一次元信号を用いて処理の内容を表している。
図17(A)は、図16(B)と同様ステップエッジをサンプリング間隔S2でサンプリングした信号を示す。図17(B)は、図17(A)に表した信号を2倍に拡大した信号を示す。即ち、原画DORGに図17(A)に示すようなエッジが含まれる場合、入力画像DINとして図17(B)に示すような信号が入力される。なお、信号を2倍に拡大するとサンプリング間隔は拡大前の半分になるため、図17(B)に表した信号のサンプリング間隔は図14(A)〜(C)中のサンプリング間隔S1と同じになる。また、図17(A)において座標P3で表される位置はエッジ信号の低輝度側(低レベル側)の境界部分であり、座標P4で表される位置はエッジ信号の高輝度側(高レベル側)の境界である。
図17(C)は図17(B)に示される信号の高周波数成分を表す信号、即ち高周波数成分画像生成手段1Aから出力される画像D1Aに相当する信号を示す。なお、画像D1Aは、入力画像DINの高周波数成分を取り出したものなので、その中には折り返し成分も含まれている。
図17(D)は図17(C)に示される信号の低周波数成分を表す信号、即ち低周波数成分画像生成手段1Bから出力される画像D1Bに相当する信号を示す。なお先に述べたとおり画像D1Bが中間画像D1として出力されるので、図17(D)は中間画像D1にも相当する。図17(D)に示すとおり、中間画像D1においてゼロクロス点Zの近傍の局所的な最小値は座標P3に、局所的な最大値は座標P4に現れ、その様子は図16(C)に示した、ステップエッジをサンプリング間隔S2でサンプリングした信号から取り出した高周波数成分と一致する。また、画像D1Aに含まれていた折り返し成分は、低周波数成分画像生成手段1Bで行うローパスフィルタ処理によって取り除かれる。
図17(E)は、図17(D)に示される信号に対する非線形処理手段2Aに入力された際の出力信号、即ち、中間画像D1が入力された場合に非線形処理手段2Aから出力される画像D2Aを表している。非線形処理手段2Aではゼロクロス点Zの前後の(前後において隣接する)座標P1、P2の信号値が増幅される。したがって、画像D2Aは図17(E)に示すように座標P1、P2での信号値の大きさが他の値に比べ大きくなり、ゼロクロス点Zの近傍で、局所的な最小値の現れる位置が座標P3からよりゼロクロス点Zに近い座標P1に、局所的な最大値の現れる位置が座標P4からよりゼロクロス点Zに近い座標P2へと変化する。これは非線形処理手段2Aにおける、ゼロクロス点Zの前後の画素の値を増幅するという非線形処理によって、高周波数成分が生成されたことを意味する。このように画素ごとに適応的に増幅率を変える、あるいは画素に応じて処理の内容を適宜変えることで、高周波数成分を生成することが可能になる。即ち非線形処理手段2Aには、中間画像D1には含まれない高周波数成分、すわなち、図14(A)に示した高周波数成分側の領域RH2に相当する高周波数成分を生成する効果がある。
図17(F)は図17(E)に示される信号の高周波数成分を表す信号、即ち高周波数成分画像生成手段2Bから出力される画像D2Bに相当する信号を示す。画像D2Bのより正確な形状については後述するが、図17(F)に示すとおり、画像D2Bにおいてゼロクロス点Zの近傍の局所的な最小値(負側のピーク)は座標P1に、最大値(正側のピーク)は座標P2に現れ、その様子は図15(C)に示した、ステップエッジをサンプリング間隔S1でサンプリングした信号から取り出した高周波数成分と一致する。これは非線形処理手段2Aにおいて生成された高周波数成分が高周波数成分画像生成手段2Bによって取り出され、画像D2Bとして出力されることを意味する。
また、取り出された画像D2Bはサンプリング間隔S1に対応した周波数成分を含む信号であるといえる。言い換えると、高周波数成分画像生成手段2Bには非線形処理手段2Aで生成された高周波数成分のみを取り出す効果がある。
以上が第2の中間画像生成処理手段2の効果であり、まとめると、第2の中間画像生成処理手段2内の非線形処理手段2Aには高周波数成分側の領域RH2に相当する高周波数成分を生成する効果があり、第2の中間画像生成処理手段2内の高周波数成分画像生成手段2Bには非線形処理手段2Aで生成された高周波数成分のみを取り出す効果がある。そして画像D2Bが中間画像D2として出力されるので、第2の中間画像生成手段2は、サンプリング間隔S1に対応した高周波数成分を持った中間画像D2を出力することができる。
ここで中間画像D1及び中間画像D2を入力画像DINに加算することで画像の強調処理を行うことが可能である。
本発明では、第1及び第2の中間画像D1及びD2を入力画像DINに加算するわけではないが、以下、仮に第1及び第2の中間画像を加算をした場合に得られる効果について説明し、その後で、第1及び第2の中間画像D1及びD2の代わりに、第3及び第4の中間画像D3M及びD3Hを加算することによる効果について説明する。
まず、中間画像D1を加算することの効果について述べる。先に述べたとおり中間画像D1は入力画像DINの持つ高周波数成分から折り返し成分を取り除いたものであり、図13(E)に示すように原画DORGのナイキスト周波数の近傍の高周波数成分に対応している。図12(D)で説明したとおり、原画DORGのナイキスト周波数の近傍のスペクトル強度は画像拡大手段U1での拡大処理によって弱められているので、中間画像D1を加算することで、拡大処理によって弱められたスペクトル強度を補うことができる。また、中間画像D1から、折り返し成分は取り除かれているので、オーバーシュートやジャギーあるいはリンギングといった偽の信号を強調することはない。
次に中間画像D2を加算することの効果について述べる。先に述べたとおり中間画像D2はサンプリング間隔S1に対応した高周波数成分である。したがって中間画像D2を加算することで原画DORGのナイキスト周波数以上の帯域の高周波数成分を与えることができ、従って、画像の解像感を増すことができる。
まとめると中間画像D1と画像D2を入力画像DINに加算することで、折り返し成分を強調することなく高周波数成分を加算することが可能となり、画像の解像感を高めることが可能となる。
ところで、上記の説明の様にして生成した高周波数成分を入力画像に加算することで画像の鮮鋭感を増し、画質を向上することが可能であるが、高周波数成分の加算を過度に行うとかえって画質の低下を招くことがある。
図18(A)及び(B)は高周波数成分の加算による画質の低下について説明するための図であり、図18(A)は高周波数成分の加算に適度に行うことによって、画像の鮮鋭感を増した場合を、図18(B)は高周波数成分の加算を過度に行った結果、画質の低下を招いた場合を表す。
図18(A)は、図17(B)に示された入力画像DINに対して図17(D)に示された中間画像D1及び図17(F)に示された中間画像D2を加算した結果を示す図であり、図17(A)において座標P3で表されたステップエッジの低輝度側の境界部分が、図18(A)では座標P1で表される位置へと修正され、図17(A)において座標P4で表されたステップエッジの高輝度側の境界部分が、図18(A)では座標P2で表される位置へと修正され、その結果、図17(A)と図18(B)を比較すると、図18(A)の方が図16(A)に示すステップエッジへと近づいていることがわかる。これは高周波数成分の加算に適度に行うことによって、画像の鮮鋭感が増したことを表す。
一方、図18(B)も、図17(B)に示された入力画像DINに対して図17(D)に示された中間画像D1及び図17(F)に示された中間画像D2を加算した結果を示す図であるが、図18(A)の場合とは異なり、高周波数成分の加算が過度に行われた場合を表している。図18(A)と比較すると座標P1、P3で表される位置の輝度がその周辺と比べて不自然に低くなったり(アンダーシュート)、座標P2、P4で表される位置の輝度がその周辺と比べて不自然に高くなったり(オーバーシュート)して、画質が低下していることがわかる。
中間画像D1や中間画像D2によって加算あるいは減算される輝度の大きさ(以下、補正量)が必要以上に大きくなると、これら画質の低下要因となるアンダーシュートやオーバーシュートが発生しやすくなる。そこで中間画像D1や中間画像D2による補正量が必要以上に大きくならないよう調整すればよいと考えられる。
その方法として例えば中間画像D1や中間画像D2によって与えられる補正量の局所的な最大値を検出し、検出された最大値が所定の値を超えた場合は、中間画像D1や中間画像D2による補正量が小さくなるよう適宜ゲインをかけることで、補正量が必要以上に大きくならないようにする方法が考えられる。
ところがこのような方法をとると局所的な最大値を判定するために数画素分のデータを参照しなければならず、回路規模の増加を招く。さらに垂直方向に数画素分のデータを参照しようとするとラインメモリの追加を伴い、コストアップの要因ともなる。
そこで本発明は、入力画像DINの画素値に基づいて、中間画像D1や中間画像D2にかける増幅率を変更することで、中間画像D1や中間画像D2によって加算される補正量が必要以上に大きくならないようにし、特にオーバーシュートの発生を防止することとしたものである。本発明の実施の形態1による画像処理装置では、第1の中間画像処理手段3M及び第2の中間画像処理手段3Hにおいて、中間画像D1及び中間画像D2に対して、入力画像DINの画素値に応じて適宜異なる増幅率をかけることで、補正量を調節する。
図19は、第1の中間画像処理手段3M及び第2の中間画像処理手段3Hにおいて、中間画像D1及び中間画像D2に対してかけるべき増幅率、あるいは増幅率決定手段3MAにおいて決定されるべき増幅率D3MA及び増幅率決定手段3HAにおいて決定されるべき増幅率D3HAを示す図である。これらの増幅率は入力画像DINの画素値が大きくなるほど減少することが望ましい。例えば、入力画像DINの画素値が0の場合はある所定の値Gbをとり、画素値が0からある値A1の間は傾きk1で減少していき、画素値がA1からある値A2の間は傾きk2で減少していき、画素値がA1以上の場合は傾きk3で減少していくといった形が考えられる。なお、明らかに増幅率は0以上であった方がよいので、上記の決定において増幅率が負の値になった場合はその値を0とする。
この関係を、増幅率をG、入力画像DINの画素値をLとして表すと
Figure 0004994353

と表される。
上記のような増幅率が適切である理由を以下に述べる。
中間画像D1は入力画像DINに対してハイパスフィルタ処理を行った後、ローパスフィルタ処理を行うことで生成される。ここでハイパスフィルタ処理は入力画像DINの各画素値から局所的な平均値を引くことに相当する。したがって入力画像DINにおいて注目する画素の画素値が大きいと、その画素に対して与えられるハイパスフィルタ処理後の出力値も大きな正の値となる可能性が高い。
一方、ローパスフィルタ処理は入力されるデータの局所的な平均値を求めることと同じである。したがってハイパスフィルタ処理の出力値が大きな正の値になっているとローパスフィルタ処理の出力値も大きくな正の値となる可能性が高い。
また、中間画像D2は中間画像D1に対し、非線形処理手段2Aで非線形処理を行った後、高周波数成分画像生成手段2Bにおいてハイパスフィルタ処理を行うことで得られる。非線形処理手段2Aではゼロクロス点の近傍のみ中間画像D1を増幅させるので、基本的に中間画像D1が大きな正の値を持っていると非線形処理手段2Aの出力する画像D2Aも大きな正の値を持っていると考えられる。画像D2Aが大きな正の値を持っている場合、画像D2Aに対するハイパスフィルタ処理結果である中間画像D2も大きな正の値をもつ可能性が高い。
以上をまとめると、入力画像DINの画素値が大きい場合、中間画像D1や中間画像D2の画素値も大きな正の値となる可能性が高い。言い換えると中間画像D1や中間画像D2によって補正量が過度に加算され、オーバーシュートが発生しやすくなる。
したがって、入力画像DINの画素値が大きくなればなるほど、中間画像D1や中間画像D2にかける増幅率を小さくすることで、補正量が過度に大きくならないよう制御できると期待できる。言い換えるとオーバーシュートが発生しにくくなるよう制御できると期待できる。
即ち、図19あるいは式(1)に示すような、入力画像DINの画素値が大きくなるほど増幅率が減少するような単調減少の関数に基づいて、増幅率D3MAあるいは増幅率D3HAを決定することで、そのような(オーバーシュートが発生しにくくなるような)処理が可能となる。
以上のように本発明の実施の形態1による画像処理装置では、オーバーシュートの発生を抑えつつ、画像の強調処理を行うことができるという効果を奏する。画像中にオーバーシュートが過度に発生すると画像の一部のみが異様にちらつき、視覚特性上不愉快に感じられるので、本発明の実施の形態1による画像処理装置では、視覚特性上も非常に好ましいものである。
また、本発明の実施の形態1による画像処理装置では、オーバーシュートの発生を抑えるために第1の中間画像処理手段3M及び第2の中間画像処理手段3Hにおいて、中間画像D1及び中間画像D2に対する増幅率を決定しているが、その際必要になる情報は入力画像DINの画素値のみである。したがって簡単な回路で増幅率を決定することが可能であり、第1の中間画像処理手段3M及び第2の中間画像処理手段3Hの追加に伴う回路規模の増加も少なくて済む。
さらに、本発明における画像処理装置では、第1の中間画像生成手段1及び第2の中間画像生成手段2において、画像の水平方向に関する処理及び垂直方向に関する処理を並列に行っているので、画像の水平方向のみ、あるいは垂直方向のみに限らず任意の方向に関して上記の効果を得ることができる。
また、本発明における画像処理装置では周波数空間で考えて原点からFnに渡る周波数帯域のうち、原画DORGのナイキスト周波数±Fn/2の近傍(あるいは特定の周波数帯域)に入力画像DINが持っている成分をもとに、画像DINのナイキスト周波数±Fnの近傍の高周波数成分に対応した画像D2Bを生成している。したがってなんらかの理由で、入力画像DINにおいて、ナイキスト周波数±Fnの近傍の周波数成分が失われていたとしても、画像D2Bにより、ナイキスト周波数±Fnの近傍の周波数成分を与えることが可能になる。言い換えると、入力画像DINに対し、より高周波数成分側の周波数成分を与えられることになるので、出力画像DOUTの解像感を増すことができる。
なお、特定の周波数帯域として用いる箇所は、±Fn/2の近傍に限定されるものではない。即ち高周波数成分画像生成手段1A及び低周波数成分画像生成手段1Bの周波数応答を適宜変更することで、利用する周波数帯域を変更することができる。
上記の説明ではナイキスト周波数Fnの近傍の周波数成分が失われる例として画像の拡大処理を挙げたが、入力画像DINに対してナイキスト周波数Fnの近傍の周波数成分が失われる原因はそれに限らず、他にもノイズ除去処理等が考えられる。したがって本発明における画像処理装置の用途は画像拡大処理後に限定されるものではない。
また、第1の中間画像処理手段3M及び第2の中間画像処理手段3Hで決定される増幅率と入力画像DINの画素値の関係は本実施の形態で説明したものに留まらず、入力画像DINの画素値が大きくなるほど増幅率が減少するものであればよい。
実施の形態2.
図20は本発明の実施の形態2による画像処理方法のフローを示す図であり、本発明の実施の形態2による画像処理方法は、第1の中間画像生成ステップST1、第2の中間画像生成ステップST2、第1の中間画像処理ステップST3M、第2の中間画像処理ステップST3H、及び加算ステップST4を含む。
第1の中間画像生成ステップST1は、図21に示すように、高周波数成分画像生成ステップST1A、及び低周波数成分画像生成ステップST1Bを含む。
高周波数成分画像生成ステップST1Aは、水平方向高周波数成分画像生成ステップST1Ah、及び垂直方向高周波数成分画像生成ステップST1Avを含み、低周波数成分画像生成ステップST1Bは、水平方向低周波数成分画像生成ステップST1Bh、及び垂直方向高周波巣成分画像ST1Bvを含む。
第2の中間画像生成ステップST2は、図22に示すように、非線形処理ステップST2A、及び高周波数成分画像生成ステップST2Bを含む。
非線形処理ステップST2Aは、水平方向非線形処理ステップST2Ah、及び垂直方向非線形処理ステップST2Avを含み、高周波数成分画像生成ステップST2Bは、水平方向高周波数成分通過ステップST2Bh、及び垂直方向高周波数成分通過ステップST2Bvを含む。
水平方向非線形処理ステップST2Ahは、図23に示すように、ゼロクロス判定ステップST311h、及び信号増幅ステップST312hを含み、垂直方向非線形処理ステップST2Avは、図24に示すように、ゼロクロス判定ステップST311v、及び信号増幅ステップST312vを含む。
第1の中間画像処理ステップST3Mは、図25に示すように、増幅率決定ステップST3MA、及び画素値変更ステップST3MBを含む。
第2の中間画像処理ステップST3Hは、図26に示すように、増幅率決定ステップST3HA、及び画素値変更ステップST3HBを含む。
まず、図21のフローに従って第1の中間画像生成ステップST1の動作について説明する。
高周波数成分画像生成ステップST1Aでは、図示しない画像入力ステップにて入力された入力画像DINに対し、以下のような処理が行われる。
まず、水平方向高周波数成分画像生成ステップST1Ahでは、水平方向のハイパスフィルタ処理によって、入力画像DINから水平方向の高周波数成分を取り出した画像D1Ahを生成する。
垂直方向高周波数成分画像ステップST1Avでは、垂直方向のハイパスフィルタ処理によって、入力画像DINから垂直方向の高周波数成分を取り出した画像D1Avを生成する。
即ち、高周波数成分画像生成ステップST1Aは、高周波数成分画像生成手段1Aと同様の処理を行い、入力画像DINから、画像D1Ah及び画像D1Avから成る画像D1Aを生成する。この動作は高周波数成分画像生成手段1Aと同等である。
低周波数成分画像生成ステップST1Bでは、画像D1Aに対し、以下のような処理が行われる。まず、水平方向低周波数成分画像生成ステップST1Bhでは、水平方向のローパスフィルタ処理によって、画像D1Ahから水平方向の低周波数成分を取り出した画像D1Bhを生成する。
垂直方向低周波数成分画像生成ステップST1Bvでは、垂直方向のローパスフィルタ処理によって、画像D1Avから垂直方向の低周波数成分を取り出した画像D1Bvを生成する。
即ち、低周波数成分画像生成ステップST1Bは、低周波数成分画像生成手段1Bと同様の処理を行い、画像D1Aから、画像D1Bh及び画像D1Bvから成る画像D1Bを生成する。この動作は低周波数成分画像生成手段1Bと同等である。
以上が第1の中間画像生成ステップST1の動作であり、第1の中間画像生成ステップST1は画像D1Bhを画像D1hとし、画像D1Bvを画像D1vとし、画像D1h及び画像D1vから成る中間画像D1を出力する。以上の動作は第1の中間画像生成手段1と同等である。
次に図22〜図24のフローに従って第2の中間画像生成ステップST2の動作について説明する。
まず、非線形処理ステップST2Aでは中間画像D1に対し、以下のような処理を行う。
まず、水平方向非線形処理ステップST2Ahでは、図23に示すフローに従った処理で画像D1hから画像D2Ahを生成する。図23に示すフローでの処理は以下の通りである。まず、ゼロクロス判定ステップST311hでは、画像D1hにおける画素値の変化を水平方向に沿って確認する。そして画素値が正の値から負の値へ、あるいは負の値から正の値へと変化する箇所をゼロクロス点として捉え、ゼロクロス点の左右に位置する画素を信号増幅ステップST312hに通知する。信号増幅ステップST312hでは画像D1hについて、ゼロクロス点の左右に位置すると通知された画素の画素値を増幅し、その画像を画像D2Ahとして出力する。即ち、非線形処理ステップST2Ahは、画像D1hに対し、水平方向非線形処理手段2Ahと同様の処理を行い、画像D2Ahを生成する。
次に、垂直方向非線形処理ステップST2Avでは、図24に示すフローに従った処理で画像D1vから画像D2Avを生成する。図24に示すフローでの処理は以下の通りである。まず、ゼロクロス判定ステップST311vでは、画像D1vにおける画素値の変化を垂直方向に沿って確認する。そして画素値が正の値から負の値へ、あるいは負の値から正の値へと変化する箇所をゼロクロス点として捉え、ゼロクロス点の上下に位置する画素を信号増幅ステップST312vに通知する。信号増幅ステップST312vでは画像D1vについて、ゼロクロス点の上下に位置すると通知された画素の画素値を増幅し、その画像を画像D2Avとして出力する。即ち、非線形処理ステップST2Avは、画像D1vに対し、垂直方向非線形処理手段2Avと同様の処理を行い、画像D2Avを生成する。
以上が非線形処理ステップST2Aの動作であり、非線形処理ステップST2Aは画像D2Ah及び画像D2Avから成る画像D2Aを生成する。その動作は非線形処理手段2Aと同等である。
次に、高周波数成分画像生成ステップST2Bでは画像D2Aに対し、以下の様な処理を行う。
まず、水平方向高周波数成分画像生成ステップST2Bhでは、画像D2Ahに対し水平方向のハイパスフィルタ処理を行った画像D2Bhを生成する。即ち、水平方向高周波数成分画像生成ステップST2Bhは、水平方向高周波数成分画像生成手段2Bhと同様の処理を行う。
次に、垂直方向高周波数成分画像生成ステップST2Bvでは、画像D2Avに対し垂直方向のハイパスフィルタ処理を行った画像D2Bvを生成する。即ち、垂直方向高周波数成分画像生成ステップST2Bvは、垂直方向高周波数成分画像生成手段2Bvと同様の処理を行う。
以上が高周波数成分画像生成ステップST2Bの動作であり、高周波数成分画像生成ステップST2Bは画像D2Bh及び画像D2Bvから成る画像D2Bを生成する。その動作は高周波数成分画像生成手段2Bと同等である。
以上が第2の中間画像生成ステップST2の動作であり、第2の中間画像生成ステップST2は画像D2Bを中間画像D2として出力する。即ち、画像D2Bhを画像D2hとし、画像D2Bvを画像D2vとした中間画像D2を出力する。この動作は第2の中間画像生成手段2と同等である。
次に図25のフローに従って第1の中間画像処理ステップST3Mの動作について説明する。
まず、第1の中間画像処理ステップST3Mは、増幅率決定ステップST3MAにおいて、中間画像D1の各画素がもつ画素値に対する増幅率を決定する。ここで中間画像D1は画像D1h及び画像D1vから成るので、増幅率の決定は、画像D1hと画像D1vの各画素について行われる。即ち、画像D1hに対しては水平方向増幅率決定ステップST3MAhにおいて各画素に対する増幅率が決定され、画像D1vに対しては垂直方向増幅率決定ステップST3MAvにおいて各画素に対する増幅率が決定される。ここで水平方向増幅率決定ステップST3MAhの動作は水平方向増幅率決定手段3MAhと、垂直方向増幅率決定ステップST3MAvの動作は垂直方向増幅率決定手段3MAvと同様であるのでその説明は省略する。
次に画素値変更ステップST3MBでは、増幅率決定ステップST3MAにおいて決定された増幅率に基づいて中間画像D1の各画素がもつ画素値を増幅する。ここで中間画像D1は画像D1h及び画像D1vから成るので、画素値の増幅は、画像D1hと画像D1vの各々について行われる。即ち、水平方向増幅率決定ステップST3MAhで決定された増幅率に基づいて画像D1hの各画素値が増幅され、画像D3MBhが生成される。また、垂直方向増幅率決定ステップST3MAvで決定された増幅率に基づいて画像D1vの各画素値が増幅され、画像D3MBvが生成される。この動作は画素値変更手段3MBの動作と同じである。
そして画像D3MBhに相当する画像D3Mhと画像D3MBvに相当する画像D3Mvから成る中間画像D3Mが、第1の中間画像処理ステップST3Mによって生成される。以上が第1の中間画像処理ステップST3Mの動作であり、その動作は、第1の中間画像処理手段3Mと同じである。
次に図26のフローに従って第2の中間画像処理ステップST3Hの動作について説明する。
まず、第2の中間画像処理ステップST3Hは、増幅率決定ステップST3HAにおいて、中間画像D2の各画素がもつ画素値に対する増幅率を決定する。ここで中間画像D2は画像D2h及び画像D2vから成るので、増幅率の決定は、画像D2hと画像D2vの各画素について行われる。即ち、画像D2hに対しては水平方向増幅率決定ステップST3HAhにおいて各画素に対する増幅率が決定され、画像D2vに対しては垂直方向増幅率決定ステップST3HAvにおいて各画素に対する増幅率が決定される。ここで水平方向増幅率決定ステップST3HAhの動作は水平方向増幅率決定手段3HAhと、垂直方向増幅率決定ステップST3HAvの動作は垂直方向増幅率決定手段3HAvと同様であるのでその説明は省略する。
次に画素値変更ステップST3HBでは、増幅率決定ステップST3HAにおいて決定された増幅率に基づいて中間画像D2の各画素がもつ画素値を増幅する。ここで中間画像D2は画像D2h及び画像D2vから成るので、画素値の増幅は、画像D2hと画像D2vの各々について行われる。即ち、水平方向増幅率決定ステップST3HAhで決定された増幅率に基づいて画像D2hの各画素値が増幅され、画像D3HBhが生成される。また、垂直方向増幅率決定ステップST3HAvで決定された増幅率に基づいて画像D2vの各画素値が増幅され、画像D3HBvが生成される。この動作は画素値変更手段3HBの動作と同じである。
そして画像D3HBhに相当する画像D3Hhと画像D3HBvに相当する画像D3Hvから成る中間画像D3Hが、第2の中間画像処理ステップST3Hによって生成される。以上が第2の中間画像処理ステップST3Hの動作であり、その動作は、第2の中間画像処理手段3Hと同じである。
加算ステップST4は入力画像DIN、中間画像D3M、及び中間画像D3Hを加算し、出力画像DOUTを生成する。中間画像D3Mは画像D3Mh及び画像D3Mvから成り、中間画像D3Hは画像D3Hh及び画像D3Hvから成るので、加算ステップST4では画像D3Mh、D3Hv、D3Mh、及びD3Hvの全てが入力画像DINに加算される。この際画像D3Mh、D3Hv、D3Mh、及びD3Hvを入力画像DINに単純に加算してもよいし、重み付け加算してもよい。出力画像DOUTが本発明における画像処理方法の最終出力画像として出力される。以上が加算ステップST4の動作であり、この動作は加算手段4の動作と同等である。
以上が本発明における画像処理方法の動作である。
本発明における画像処理方法の動作はその説明から明らかなように、本発明の実施の形態1における画像処理装置と同等である。したがって本発明における画像処理方法は、本発明の実施の形態1における画像処理装置と同様の効果を持つ。また、図9に示す画像表示装置において、例えば画像処理装置U2内部で上記の画像処理方法を実施することで、上記の画像処理方法で処理された画像を、図9に示す画像表示装置で表示することもできる。
本発明の実施の形態1による画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図1の第1の中間画像生成手段1の構成例を示すブロック図である。 図1の第2の中間画像生成手段2の構成例を示すブロック図である。 図1の第1の中間画像処理手段3Mの構成例を示すブロック図である。 図1の第2の中間画像処理手段3Hの構成例を示すブロック図である。 図3の水平方向非線形処理手段2Ahの構成例を示すブロック図である。 図3の垂直方向非線形処理手段2Avの構成例を示すブロック図である。 (A)〜(C)は、入力画像DIN、並びに画像D1h及びD1vの画素の配置を示す図である。 本発明による画像処理装置を用いた画像表示装置の構成例を示すブロック図である。 図9の画像拡大手段U1の構成例を示すブロック図である。 (A)〜(E)は、図10の画像拡大手段U1の動作を示す画素配置図である。 (A)〜(D)は、図10の画像拡大手段U1の動作を説明するための周波数応答及び周波数スペクトルを示す図である。 (A)〜(E)は、図1の第1の中間画像生成手段1の動作を説明するための周波数応答及び周波数スペクトルを示す図である。 (A)〜(C)は、図1の第2の中間画像生成手段2の動作を説明するための周波数応答及び周波数スペクトルを示す図である。 (A)〜(C)は、ステップエッジとステップエッジをサンプリング間隔S1でサンプリングしたときに得られる、相連続する画素の信号の値を示す図である。 (A)〜(C)は、ステップエッジとステップエッジをサンプリング間隔S2でサンプリングしたときに得られる、相連続する画素の信号の値を示す図である。 (A)〜(F)は、図1の第1の中間画像生成手段1及び第2の中間画像生成手段2の動作を説明するための、相連続する画素の信号の値を示す図である。 (A)及び(B)は、高周波数成分の加算に適度に行うことによって、画像の鮮鋭感を増した場合、及び高周波数成分の加算を過度に行った結果、画質の低下を招いた場合の、相連続する画素の信号の値を示す図である。 入力画像DINの画素値と第1の中間画像処理手段3M及び第2の中間画像処理手段3Hにおける増幅率の関係を示す図である。 本発明の実施の形態2による画像処理方法における処理を示すフロー図である。 図20の第1の中間画像生成ステップST1における処理を示すフロー図である。 図20の第2の中間画像生成ステップST2における処理を示すフロー図である。 図22の水平方向非線形処理ステップST2Ahにおける処理を示すフロー図である。 図22の垂直方向非線形処理ステップST2Avにおける処理を示すフロー図である。 図20の第1の中間画像処理ステップST3Mにおける処理を示すフロー図である。 図20の第2の中間画像処理ステップST3Hにおける処理を示すフロー図である。
符号の説明
1 第1の中間画像生成手段、 2 第2の中間画像生成手段、 3M 第1の中間画像処理手段、 3H 第2の中間画像処理手段、 4 加算手段、 DIN 入力画像、 D1 中間画像、 D2 中間画像、 D3M 中間画像、 D3H 中間画像、 DOUT 出力画像。

Claims (7)

  1. 入力画像の特定の周波数帯域の成分を取り出した第1の中間画像を生成する第1の中間画像生成手段と、
    前記第1の中間画像をもとに第2の中間画像を生成する第2の中間画像生成手段と、
    前記第1の中間画像の画素値を第1の増幅率に従って増幅した第3の中間画像を生成する第1の中間画像処理手段と、
    前記第2の中間画像の画素値を第2の増幅率に従って増幅した第4の中間画像を生成する第2の中間画像処理手段と、
    前記入力画像と前記第3の中間画像と前記第4の中間画像を加算する加算手段を有する画像処理装置において、
    前記第2の中間画像生成手段は、
    前記第1の中間画像の画素値が正の値から負の値あるいは負の値から正の値へと変化する箇所をゼロクロス点と捉えるゼロクロス判定手段と、
    前記第1の中間画像を構成する画素のうち、前記ゼロクロス点の近傍にある画素の画素値を1より大きい増幅率で増幅した非線形処理画像を生成する信号増幅手段と、
    前記非線形処理画像の高周波数成分のみを取り出した高周波数成分画像を生成する高周波数成分画像生成手段を有し、
    前記高周波数成分画像を前記第2の中間画像として出力し、
    前記第1の増幅率および前記第2の増幅率は、前記入力画像の画素値が大きい場合、小さくなるよう決定される
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記加算手段は、前記入力画像と前記第3の中間画像と前記第4の中間画像を重み付け加算することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の中間画像生成手段は、
    前記入力画像から第1の水平方向周波数以上の高周波数成分を取り出した第1の水平方向高周波数成分画像を生成する第1の水平方向高周波数成分画像生成手段と、
    前記第1の水平方向高周波数成分画像から第2の水平方向周波数以下の低周波数成分のみを取り出した第1の水平方向中間画像を生成する水平方向低周波数成分画像生成手段を有し、
    前記第1の中間画像が、前記第1の水平方向中間画像を含み、
    前記ゼロクロス判定手段は、前記第1の水平方向中間画像の画素値が水平方向にそって正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所をゼロクロス点として判定する水平方向ゼロクロス判定手段を有し、
    前記信号増幅手段は、前記第1の水平方向中間画像を構成する画素のうち、前記ゼロクロス点の近傍に存在する画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した水平方向非線形処理画像を生成する水平方向信号増幅手段を有し、
    前記高周波数成分画像生成手段は、前記水平方向非線形処理画像の第3の水平方向周波数以上の高周波数成分のみを取り出した第2の水平方向高周波数成分画像を生成する第2の水平方向高周波数成分画像生成手段を有し、
    前記高周波数成分画像は、前記第2の水平方向高周波数成分画像を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の中間画像生成手段は、
    前記入力画像から第1の垂直方向周波数以上の高周波数成分を取り出した第1の垂直方向高周波数成分画像を生成する第1の垂直方向高周波数成分画像生成手段と、
    前記第1の垂直方向高周波数成分画像から第2の垂直方向周波数以下の低周波数成分のみを取り出した第1の垂直方向中間画像を生成する垂直方向低周波数成分画像生成手段を有し、
    前記第1の中間画像が、前記第1の垂直方向中間画像を含み、
    前記ゼロクロス判定手段は、前記第1の垂直方向中間画像の画素値が垂直方向にそって正から負へ、もしくは負から正へと変化する箇所をゼロクロス点として判定する垂直方向ゼロクロス判定手段を有し、
    前記信号増幅手段は、前記第1の垂直方向中間画像を構成する画素のうち、前記ゼロクロス点の近傍に存在する画素の画素値を1より大きな増幅率で増幅した垂直方向非線形処理画像を生成する垂直方向信号増幅手段を有し、
    前記高周波数成分画像生成手段は、前記垂直方向非線形処理画像の第3の垂直方向周波数以上の高周波数成分のみを取り出した第2の垂直方向高周波数成分画像を生成する第2の垂直方向高周波数成分画像生成手段を有し、
    前記高周波数成分画像は、前記第2の垂直方向高周波数成分画像を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載の画像処理装置を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  6. 入力画像の特定の周波数帯域の成分を取り出した第1の中間画像を生成する第1の中間画像生成ステップと、
    前記第1の中間画像をもとに第2の中間画像を生成する第2の中間画像生成ステップと、
    前記第1の中間画像の画素値を第1の増幅率に従って増幅した第3の中間画像を生成する第1の中間画像処理ステップと、
    前記第2の中間画像の画素値を第2の増幅率に従って増幅した第4の中間画像を生成する第2の中間画像処理ステップと、
    前記入力画像と前記第3の中間画像と前記第4の中間画像を加算する加算ステップを有する画像処理方法において、
    前記第2の中間画像生成ステップは、
    前記第1の中間画像の画素値が正の値から負の値あるいは負の値から正の値へと変化する箇所をゼロクロス点と捉えるゼロクロス判定ステップと、
    前記第1の中間画像を構成する画素のうち、前記ゼロクロス点の近傍にある画素の画素値を1より大きい増幅率で増幅した非線形処理画像を生成する信号増幅ステップと、
    前記非線形処理画像の高周波数成分のみを取り出した高周波数成分画像を生成する高周波数成分画像生成ステップを有し、
    前記高周波数成分画像を前記第2の中間画像として出力し、
    前記第1の増幅率および前記第2の増幅率は、前記入力画像の画素値が大きい場合、小さくなるよう決定される
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. 請求項に記載の画像処理方法により処理された画像を表示することを特徴とする画像表示装置。
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