JP4632568B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画質補正処理、特に輝度信号成分が多い周波数帯域を補正もしくは強調して、メリハリのきいた映像信号を出力するアパーチャ補正処理手段を有する撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にアパーチャ補正処理は、図7に示すように輝度信号Iから、その信号成分が最も多い周波数帯域を図7の輪郭補正もしくは強調回路(アパーチャ補正処理ブロック)で補正もしくは強調した補正信号Hを生成しIとHを加算することでメリハリのきいた輝度信号Oを得られるようにしている。また、アパーチャ補正処理ブロックは図8のような構成となっており、強調したい周波数帯域によってタップ係数を調整するデジタルフィルタ31と、フィルタリングされた信号に対して施す、ゲイン補正処理回路とコアリング処理回路32からなっている。
【0003】
まず図9に基づいて従来の撮像装置及び信号処理について動作の流れを説明する。図9において、41は絞り機能とシャッタ機能を備えるレンズシャッタ、42は光学的なローパスフィルタ、43は被写体の光学像を電気信号に変換する撮像素子でカラーフィルタでコーティングされており、全画素に関する信号電荷を独立に読み出す全画素読み出し方式を採用している。44は撮像素子43で得られた電気信号からノイズを除去のためのCDS回路や増幅装置を備えた前処理回路、45は前処理回路44で得られているアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換回路、46はメモリコントローラでありシステムコントローラ53の制御によりA/D変換された信号のバスラインをコントロールするブロックであり、47はデジタル信号を一時的に蓄積するバッファメモリであり、48は撮像信号処理回路である。49は例えば液晶ディスプレイやテレビ等の表示媒体に出力するためのインターフェースであり、50はインターフェース49に接続される液晶ディスプレやテレビなどの表示媒体であり、51は例えばメモリカードやハードディスクなどの記録媒体に保存するためのインターフェースで、52はインターフェース51に接続される記録媒体であり、53は前処理回路44や撮像信号処理回路48やメモリコントローラ46を制御するためのシステムコントローラで、54は撮像装置を外部から操作するための操作部である。
【0004】
図10は図9の従来の撮像装置における撮像信号処理回路48の装置例の詳細を示すブロック図である。図9のメモリコントローラ46から出力される前述の前処理の施されたCCDからのデータが、色差信号生成ブロックと輝度信号生成ブロックにそれぞれ信号Soとして入力される。
【0005】
色差信号生成ブロック1に入力された信号は、CCD表面にコーティングされているカラーフィルタの配列に従って色分離処理が施され、その色分離処理後の信号をC信号処理部2に入力することで色差信号Cを出力する。
【0006】
一方の輝度信号生成ブロック3に入力された信号は輝度信号を生成する処理を施されて信号Yとして出力される。
【0007】
その信号Yを用いて水平成分のアパーチャ補正成分を補正処理する回路4と垂直方向のアパーチャ成分を補正する回路5で信号処理を行うことで水平、垂直のアパーチャ成分補正信号YAP1、YAP2を得る。その後信号Y、YAP1、YAP2を加算することで水平、垂直のアパーチャ補正を施された輝度信号YHを生成する。
【0008】
前述の信号Cと輝度信号YHをYC処理部6のブロックに入力しガンマ補正等の信号補正を施したものを映像信号として出力する。
【0009】
上述のように、従来のアパーチャ補正処理として、一般的な撮像装置では、図4に示すような垂直方向及び水平方向の周波数成分を強調できるような構成をもったものが実用化されている。
【0010】
この従来例によれば、CCDによって撮像された画像データから輝度信号を生成する際に、垂直方向と水平方向のアパーチャ補正を行うことで輪郭補正されたメリハリのある映像信号を得ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、撮像装置を構成する電荷結合素子(以下CCD)の高画素化にともない、映像信号に対して高精細、高品位な画質が要求されている。また、一方では映像信号処理装置の低価格化も強く求められている。
【0012】
従来においては図10に示すように、垂直アパーチャ補正処理ブロック5及び水平アパーチャ補正処理ブロック4の2系統のアパーチャ補正処理ブロックを備えた撮像装置が実用化されている。
【0013】
この従来の映像信号処理の方法においても、本来のアパーチャ補正処理ブロックの目的である、メリハリのきいた映像信号を生成することが可能であるが、アパーチャ補正処理の性質上2次元のデジタルフィルタを用いることによる回路規模の増大、さらに図8に示したデジタルフィルタの後段に存在する図8のゲイン補正回路及びコアリング処理部32等によって、複数のアパーチャ補正処理ブロックを利用する場合、回路規模という側面からコスト面に対する負担が非常に大きい。
【0014】
本発明は、このような課題に対する解決手段として、第一に低コストでありながら品位を落とすことなく同等の品位に、第二に同コストであるならば従来の手法よりさらに高品位な画質を実現することができる撮像装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の撮像装置は、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像素子と、撮像素子から出力される信号を用いて輝度信号を含む映像信号を生成する撮像信号処理回路と、一括アパーチャ補正処理ブロックとを備え、一括アパーチャ補正処理ブロックは、撮像素子から出力される信号に対して、m、n、p、q、A、Bを自然数とし、m、n、p、qのうち少なくとも1つが他の3つと値が異なるとき、水平n×垂直mのフィルタタップ数からなる水平方向アパーチャ補正処理と水平p×垂直qのフィルタタップ数からなる垂直方向アパーチャ補正処理とを水平A×垂直B(Aはnとpで大きい方、Bはmとqで大きい方)のフィルタタップ数からなるフィルタリング処理として一括で処理するものであって、一括アパーチャ補正処理ブロックにおけるフィルタ特性は、水平方向アパーチャ補正処理における水平n×垂直mのフィルタタップ数を水平A×垂直Bのフィルタタップ数にそろえるように、不足タップ係数を左右方向に同数ずつ、上下方向で同数ずつ「0」の重みをもつフィルタタップ係数で補完したものと垂直方向アパーチャ補正処理における水平p×垂直qのフィルタタップ数を水平A×垂直Bのフィルタタップ数にそろえるように、不足タップ係数を左右方向に同数ずつ、上下方向で同数ずつ「0」の重みをもつフィルタタップ係数で補完したものとを加算したものであることを特徴とする。
【0016】
請求項1記載の撮像装置によれば、従来は輝度信号の輪郭補正及び強調のための水平方向アパーチャ補正と垂直方向アパーチャ補正について、垂直・水平方向が独立に存在していたアパーチャ補正処理ブロックを一つにまとめることで回路削減を実現できる。したがって、冗長なアパーチャ補正処理ブロックを削減できるので回路規模の削減が可能で、さらにデジタルフィルタの特性も冗長構成時と等価なので画質が低下することはない。
【0017】
請求項2記載の撮像装置は、請求項1において、一括アパーチャ補正処理ブロックにおけるフィルタ特性はさらに、補完されていないフィルタタップ係数部分の加算結果の少なくとも1つが0である。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図1から図6および図9を参照しながら、本発明の第1の実施の形態を説明する。図9を本実施の形態における本発明によるアパーチャ補正処理ブロックが組み込まれた撮像装置の全体像を示すブロック図として説明する。図1は本発明によるデジタルフィルタによって構成されたアパーチャ補正処理ブロックが組み込まれた映像信号処理装置であり、図2は一括アパーチャ補正処理ブロックの具体的な構成と従来との比較であり、図3は垂直・水平の周波数帯域補正を同時に実現するためのフィルタ設計方法の説明である。図4は合成するフィルタの形状が異なっている場合の合成フィルタの設計方法の説明である。
【0025】
まず図9に基づいて第1の実施の形態のアパーチャ補正処理ブロックが組み込まれる撮像装置を説明する。
【0026】
図9において、41は絞り機能とシャッタ機能を備えるレンズシャッタ、42は光学的なローパスフィルタ、43は被写体の光学像を電気信号に変換する、例えば2次元に行列状に配列された光電変換素子を備えたカラーフィルタでコーティングされたCCD固体撮像素子であり、全画素に関する信号電荷を独立に読み出す全画素読み出し方式を採用している。44は撮像素子43で得られた電気信号からノイズを除去のためのCDS回路や増幅装置を備えた前処理回路、45は前処理回路44で得られているアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換回路、46はメモリコントローラでありシステムコントローラ53の制御によりA/D変換された信号のバスラインをコントロールするブロックであり、47はデジタル信号を一時的に蓄積するバッファメモリであり、48は撮像信号処理回路である。49は例えば液晶ディスプレイやテレビ等の表示媒体に出力するためのインターフェースであり、50はインターフェース49に接続される液晶ディスプレやテレビなどの表示媒体であり、51は例えばメモリカードやハードディスクなどの記録媒体に保存するためのインターフェースで、52はインターフェース51に接続される記録媒体であり、53は前処理回路や撮像信号回路やメモリコントローラを制御するためのシステムコントローラで、54は撮像装置を外部から操作するための操作部である。
【0027】
図1は図9の第1の実施の形態の撮像装置における撮像信号処理回路の装置例の詳細を示すブロック図である。図9のメモリコントローラ46から出力される前述の前処理の施されたCCDからのデータが、色差信号生成ブロック1と輝度信号生成ブロック3にそれぞれ信号Soとして入力される。
【0028】
色差信号生成ブロック1に入力された信号は、CCD表面にコーティングされているカラーフィルタの配列に従って色分離処理が施され、その色分離処理後の信号をC信号処理部2に入力することで色差成分を生成し色差信号として信号Cを出力する。
【0029】
一方の輝度信号生成ブロック3に入力された信号は輝度信号を生成する処理を施されて信号Yとして出力される。
【0030】
その信号Yを用いて水平・垂直方向の両方の輪郭補正を行うことが可能な一括アパーチャ補正処理ブロック(補正信号生成ブロック)4aで水平・垂直両成分のアパーチャ補正信号YAPを得る。その後信号Y、YAPを加算回路7で加算することで水平・垂直のアパーチャ補正を施された輝度信号YHを生成する。
【0031】
前述の信号Cと輝度信号YHをYC処理部6のブロックに入力しガンマ補正等の信号補正を施したものを映像信号として出力する。
【0032】
この第1の実施の形態によれば、CCDによって撮像された画像データから輝度信号を生成する際に、垂直方向と水平方向のアパーチャ補正を行うことで輪郭補正されたメリハリのある映像信号を得ることができる。
【0033】
次に、図2を用いて第1の実施の形態における一括アパーチャ補正処理ブロックの内部構成を従来例と比較しながら説明する。
【0034】
図2(a)の21、23は従来のアパーチャ補正処理ブロックで行っている垂直・水平方向のアパーチャ補正を行うためのデジタルフィルタで、22、24はデジタルフィルタ処理後に得られる信号に対するゲイン補正部、及びコアリング処理部である。
【0035】
この従来のブロックに対して入力である信号Yが入力されると垂直・水平用それぞれのデジタルフィルタ21、23で処理された結果が、それぞれゲイン補正・コアリング処理部22、24に入力され出力として信号YAP1、YAP2を得る。
【0036】
一方、図2(b)の25は垂直・水平方向の一括アパーチャ補正を行うための特性がフィルタのタップ係数によって組み込まれているデジタルフィルタで、26はデジタルフィルタ処理後に得られる信号に対するゲイン補正部、及びコアリング処理部である。
【0037】
この本手法のブロックに対して入力である信号Yが入力されるとデジタルフィルタ25から垂直・水平方向共の周波数成分を補正した結果が、それぞれゲイン補正・コアリング処理部26に入力され出力として信号YAPを得る。
【0038】
ここで上述した、「垂直・水平方向の一括アパーチャ補正を行うための特性がフィルタのタップ係数によって組み込まれているデジタルフィルタ」の設計の方法について図3を用いて説明する。
【0039】
図3において、61は水平方向アパーチャ補正用デジタルフィルタの一例であり、62は垂直方向アパーチャ補正用デジタルフィルタの1例であり、63は垂直・水平両方向の補正を行うことができるデジタルフィルタの一例である。
【0040】
デジタルフィルタにおけるフィルタの特性の合成は対応するフィルタの要素毎の加算で実現できる。たとえば、図3のフィルタ61の左上の成分であるA00と、フィルタ62の左上の成分であるB00を加算することで、フィルタ63の合成後のフィルタ63の左上のフィルタの係数を定義することが可能である。つまり、この図3のフィルタ63におけるフィルタ左上における特性の合成結果は(A00+B00)となる。
【0041】
また、第1の実施の形態ではデジタルフィルタの形状が、縦と横で等しいnxnのタップ数で構成されているが、nxmの(n≠m)の形状であってもよい。さらに合成する二つのフィルタのタップ数が異なっていてもよい。合成するフィルタのタップ数の縦と横が異なっている、または合成する二つのフィルタのタップ数が異なっている場合は図4のようにしてタップ数をそろえるように「0」の重みを持つタップ係数を、フィルタリングした値のアドレスが「0」補完前と異ならないように、補完してやることで合成が可能になる。すなわち、デジタルフィルタ71のタップ数はn×m、デジタルフィルタ72のタップ数はp×qであるが、横のタップ数はnとpで大きい方、縦のタップ数はmとqで大きい方をそれぞれ選び、フィルタ71はn×qのフィルタ73とし、フィルタ72はn×qのフィルタ74としてタップ数をそろえる。増加分のタップ係数は「0」の重みをもたせる。
【0042】
従って、第1の実施の形態における撮像装置によれば従来実現できていたレベルと同等のアパーチャ補正機能を有しつつ、回路規模の大幅な削減を実現することが可能となる。
【0043】
(実施の形態2)
この発明の第2の実施の形態を図5により説明する。図5は第1の実施の形態において、フィルタのタップ係数を回路規模削減を目的として0を選択する場合におけるフィルタの設計方法の説明である。
【0044】
図3に示すようにデジタルフィルタを垂直及び水平の特性を合成させて設計する際において、図5に示すようにフィルタの係数に0が出現するような特性を、アパーチャ補正の性能の劣化をさせることなく、かつ回路規模削減を目的に積極的に選択するものである。すなわち、図5(a)は図3と同様に垂直及び水平の特性の合成を説明するが、図5(b)は合成して得られるデジタルフィルタにおいて、A10+B10=0、A01+B01=0、A12+B12=0、A21+B21=0なる特性を選択したデジタルフィルタ65を得るものである。これより、フィルタ内部でもさらに回路規模を削減することが可能になる。
【0045】
(実施の形態3)
この発明の第3の実施の形態を図6により説明する。図6は第1の実施の形態において、複数帯域の輪郭強調を行うために、一括アパーチャ補正処理ブロックを複数具備した撮像信号処理回路の映像信号処理装置である。第1の実施の形態において、図1に示すようにアパーチャ補正処理ブロック4aの数を削減するのではなく、図6のように複数の一括アパーチャ補正処理ブロック(補正信号生成ブロック)4b、4cを具備させ、それぞれのアパーチャ補正処理ブロック4b、4cの補正する周波数特性を異なったものとして、出力された信号YAP1、YAP2を加算回路7に入力している。複数の周波数成分の輪郭強調を行えるようにすることで、回路規模の増加を伴わず画質の向上を図ることが可能になる。
【0046】
(実施の形態4)
この発明の第4の実施の形態を図6により説明する。上述した第3の実施の形態において、図6のように複数の一括アパーチャ補正処理ブロック4b、4cを具備し、そのフィルタの周波数特性を選択する際に、フィルタの設計時において第2の実施の形態の図5で説明したように、係数に0が出現するような特性を積極的に選択するものである。これにより、複数の周波数成分の輪郭強調を行えると同時に、回路規模を減少させることを可能になる。
【0047】
上述の本発明の構成によれば、垂直方向のアパーチャ補正処理と水平方向のアパーチャ補正処理を、従来の二つのアパーチャ補正処理ブロック構成によるものと同等のレベルの処理を一つのアパーチャ補正処理ブロックで実現することができる。
【0048】
また、水平と垂直方向のアパーチャ補正処理を一括処理する目的で設計されたフィルタはいわゆるバンドパスフィルタに相当するので、異なる周波数帯域成分を補正する特性をもつデジタルフィルタを備えた複数のアパーチャ補正処理ブロックを撮像装置に組み入れることで、複数の異なる周波数帯域成分を独立に調整することも可能になる。
【0049】
従って、本発明による信号処理手段を設けることによって、回路規模の削減をはかりつつ画質補正のレベルを下げない若しくは、回路規模を同等のまま従来よりさらに高品位な画質補正の手段を有する撮像装置を提供することができる。
【0050】
【発明の効果】
請求項1記載の撮像装置によれば、従来は垂直・水平方向独立に存在していたアパーチャ補正処理ブロックを一つにまとめることで回路削減を実現できる。したがって、冗長なアパーチャ補正処理ブロックを削減できるので回路規模の削減が可能で、さらにデジタルフィルタの特性も冗長構成時と等価なので画質が低下することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の撮像信号処理回路のブロック図である。
【図2】(a)は従来のアパーチャ補正処理のブロック図、(b)は本発明のアパーチャ補正処理のブロック図である。
【図3】一括アパーチャ補正処理用デジタルフィルタの設計の説明図である。
【図4】タップ数が異なる場合の一括アパーチャ補正処理用デジタルフィルタの設計の説明図である。
【図5】第2の実施の形態における、デジタルフィルタ処理部の回路削減目的のためのデジタルフィルタの設計例の説明図である。
【図6】第3の実施の形態の撮像信号処理回路のブロック図である。
【図7】輝度信号生成ブロック図である。
【図8】アパーチャ補正処理ブロックの構成図である。
【図9】撮像装置の概略構成のブロック図である。
【図10】従来のアパーチャ補正処理ブロックを有する撮像信号処理回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 色差信号生成ブロック
2 C信号処理部
3 輝度信号生成フロック
4a 一括アパーチャ補正処理ブロック
4b 一括アパーチャ補正処理ブロック
4c 一括アパーチャ補正処理ブロック
6 YC処理部
7 加算回路
43 撮像素子
48 撮像信号処理回路
Claims (2)
- 被写体の光学像を電気信号に変換する撮像素子と、前記撮像素子から出力される信号を用いて輝度信号を含む映像信号を生成する撮像信号処理回路と、一括アパーチャ補正処理ブロックとを備え、
前記一括アパーチャ補正処理ブロックは、前記撮像素子から出力される信号に対して、m、n、p、q、A、Bを自然数とし、前記m、n、p、qのうち少なくとも1つが他の3つと値が異なるとき、水平n×垂直mのフィルタタップ数からなる水平方向アパーチャ補正処理と水平p×垂直qのフィルタタップ数からなる垂直方向アパーチャ補正処理とを水平A×垂直B(Aはnとpで大きい方、Bはmとqで大きい方)のフィルタタップ数からなるフィルタリング処理として一括で処理するものであって、
前記一括アパーチャ補正処理ブロックにおけるフィルタ特性は、前記水平方向アパーチャ補正処理における水平n×垂直mのフィルタタップ数を水平A×垂直Bのフィルタタップ数にそろえるように、不足タップ係数を左右方向に同数ずつ、上下方向で同数ずつ「0」の重みをもつフィルタタップ係数で補完したものと前記垂直方向アパーチャ補正処理における水平p×垂直qのフィルタタップ数を水平A×垂直Bのフィルタタップ数にそろえるように、不足タップ係数を左右方向に同数ずつ、上下方向で同数ずつ「0」の重みをもつフィルタタップ係数で補完したものとを加算したものである
ことを特徴とする撮像装置。 - 前記一括アパーチャ補正処理ブロックにおけるフィルタ特性はさらに、
補完されていないフィルタタップ係数部分の加算結果の少なくとも1つが0であることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
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