JP2002325186A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

Info

Publication number
JP2002325186A
JP2002325186A JP2001127703A JP2001127703A JP2002325186A JP 2002325186 A JP2002325186 A JP 2002325186A JP 2001127703 A JP2001127703 A JP 2001127703A JP 2001127703 A JP2001127703 A JP 2001127703A JP 2002325186 A JP2002325186 A JP 2002325186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aperture correction
signal
image pickup
processing
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001127703A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4632568B2 (ja
Inventor
Kunihiro Imamura
邦博 今村
Toshiya Fujii
俊哉 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001127703A priority Critical patent/JP4632568B2/ja
Publication of JP2002325186A publication Critical patent/JP2002325186A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4632568B2 publication Critical patent/JP4632568B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストでありながら品位を落とすことなく同
等の品位に画質を実現することができる撮像装置を提供
する。 【解決手段】被写体の光学像を電気信号に変換する撮像
素子と、撮像素子から出力される信号を用いて輝度信号
を含む映像信号を生成する撮像信号処理回路を備えた撮
像装置であって、輝度信号の輪郭補正及び強調のため
の、水平方向アパーチャ補正と垂直方向アパーチャ補正
の2つの処理を一括処理する一括アパーチャ補正処理手
段4aを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画質補正処理、特
に輝度信号成分が多い周波数帯域を補正もしくは強調し
て、メリハリのきいた映像信号を出力するアパーチャ補
正処理手段を有する撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にアパーチャ補正処理は、図7に示
すように輝度信号Iから、その信号成分が最も多い周波
数帯域を図7の輪郭補正もしくは強調回路(アパーチャ
補正処理ブロック)で補正もしくは強調した補正信号H
を生成しIとHを加算することでメリハリのきいた輝度
信号Oを得られるようにしている。また、アパーチャ補
正処理ブロックは図8のような構成となっており、強調
したい周波数帯域によってタップ係数を調整するデジタ
ルフィルタ31と、フィルタリングされた信号に対して
施す、ゲイン補正処理回路とコアリング処理回路32か
らなっている。
【0003】まず図9に基づいて従来の撮像装置及び信
号処理について動作の流れを説明する。図9において、
41は絞り機能とシャッタ機能を備えるレンズシャッ
タ、42は光学的なローパスフィルタ、43は被写体の
光学像を電気信号に変換する撮像素子でカラーフィルタ
でコーティングされており、全画素に関する信号電荷を
独立に読み出す全画素読み出し方式を採用している。4
4は撮像素子43で得られた電気信号からノイズを除去
のためのCDS回路や増幅装置を備えた前処理回路、4
5は前処理回路44で得られているアナログ信号をデジ
タル信号に変換するアナログ・デジタル変換回路、46
はメモリコントローラでありシステムコントローラ53
の制御によりA/D変換された信号のバスラインをコン
トロールするブロックであり、47はデジタル信号を一
時的に蓄積するバッファメモリであり、48は撮像信号
処理回路である。49は例えば液晶ディスプレイやテレ
ビ等の表示媒体に出力するためのインターフェースであ
り、50はインターフェース49に接続される液晶ディ
スプレやテレビなどの表示媒体であり、51は例えばメ
モリカードやハードディスクなどの記録媒体に保存する
ためのインターフェースで、52はインターフェース5
1に接続される記録媒体であり、53は前処理回路44
や撮像信号処理回路48やメモリコントローラ46を制
御するためのシステムコントローラで、54は撮像装置
を外部から操作するための操作部である。
【0004】図10は図9の従来の撮像装置における撮
像信号処理回路48の装置例の詳細を示すブロック図で
ある。図9のメモリコントローラ46から出力される前
述の前処理の施されたCCDからのデータが、色差信号
生成ブロックと輝度信号生成ブロックにそれぞれ信号S
oとして入力される。
【0005】色差信号生成ブロック1に入力された信号
は、CCD表面にコーティングされているカラーフィル
タの配列に従って色分離処理が施され、その色分離処理
後の信号をC信号処理部2に入力することで色差信号C
を出力する。
【0006】一方の輝度信号生成ブロック3に入力され
た信号は輝度信号を生成する処理を施されて信号Yとし
て出力される。
【0007】その信号Yを用いて水平成分のアパーチャ
補正成分を補正処理する回路4と垂直方向のアパーチャ
成分を補正する回路5で信号処理を行うことで水平、垂
直のアパーチャ成分補正信号YAP1、YAP2を得
る。その後信号Y、YAP1、YAP2を加算すること
で水平、垂直のアパーチャ補正を施された輝度信号YH
を生成する。
【0008】前述の信号Cと輝度信号YHをYC処理部
6のブロックに入力しガンマ補正等の信号補正を施した
ものを映像信号として出力する。
【0009】上述のように、従来のアパーチャ補正処理
として、一般的な撮像装置では、図4に示すような垂直
方向及び水平方向の周波数成分を強調できるような構成
をもったものが実用化されている。
【0010】この従来例によれば、CCDによって撮像
された画像データから輝度信号を生成する際に、垂直方
向と水平方向のアパーチャ補正を行うことで輪郭補正さ
れたメリハリのある映像信号を得ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、撮像装置を
構成する電荷結合素子(以下CCD)の高画素化にとも
ない、映像信号に対して高精細、高品位な画質が要求さ
れている。また、一方では映像信号処理装置の低価格化
も強く求められている。
【0012】従来においては図10に示すように、垂直
アパーチャ補正処理ブロック5及び水平アパーチャ補正
処理ブロック4の2系統のアパーチャ補正処理ブロック
を備えた撮像装置が実用化されている。
【0013】この従来の映像信号処理の方法において
も、本来のアパーチャ補正処理ブロックの目的である、
メリハリのきいた映像信号を生成することが可能である
が、アパーチャ補正処理の性質上2次元のデジタルフィ
ルタを用いることによる回路規模の増大、さらに図8に
示したデジタルフィルタの後段に存在する図8のゲイン
補正回路及びコアリング処理部32等によって、複数の
アパーチャ補正処理ブロックを利用する場合、回路規模
という側面からコスト面に対する負担が非常に大きい。
【0014】本発明は、このような課題に対する解決手
段として、第一に低コストでありながら品位を落とすこ
となく同等の品位に、第二に同コストであるならば従来
の手法よりさらに高品位な画質を実現することができる
撮像装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の撮像装置
は、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像素子と、
撮像素子から出力される信号を用いて輝度信号を含む映
像信号を生成する撮像信号処理回路を備えた撮像装置で
あって、水平方向アパーチャ補正と垂直方向アパーチャ
補正の2つの処理を一括処理する一括アパーチャ補正処
理手段を有することを特徴とするものである。
【0016】請求項1記載の撮像装置によれば、従来は
輝度信号の輪郭補正及び強調のための水平方向アパーチ
ャ補正と垂直方向アパーチャ補正について、垂直・水平
方向が独立に存在していたアパーチャ補正処理ブロック
を一つにまとめることで回路削減を実現できる。したが
って、冗長なアパーチャ補正処理ブロックを削減できる
ので回路規模の削減が可能で、さらにデジタルフィルタ
の特性も冗長構成時と等価なので画質が低下することは
ない。
【0017】請求項2記載の撮像装置は、請求項1にお
いて、一括アパーチャ補正処理手段が、水平方向アパー
チャ補正と垂直方向アパーチャ補正の特性を合成して各
処理が一括して実現できるようにタップ係数を選択した
デジタルフィルタを有し、デジタルフィルタはアパーチ
ャ補正の性能の劣化をさせることなく、かつ回路規模削
減を目的にタップ係数に0が得られるようにタップ係数
を選択したものである。
【0018】請求項2記載の撮像装置によれば、請求項
1と同様な効果のほか、補正処理ブロック内のデジタル
フィルタを垂直・水平方向の特性を考慮したタップ係数
を選択することで、アパーチャ補正処理ブロックが水平
・垂直共存在するときと同等の輪郭補正及び強調を実現
する。さらにアパーチャ補正処理ブロック内のデジタル
フィルタの部分でも大幅な回路規模の削減が可能にな
る。
【0019】請求項3記載の撮像装置は、被写体の光学
像を電気信号に変換する撮像素子と、撮像素子から出力
される信号を用いて輝度信号を含む映像信号を生成する
撮像信号処理回路を備えた撮像装置であって、水平方向
アパーチャ補正と垂直方向アパーチャ補正の2つの処理
を一括処理するアパーチャ補正処理手段を複数有し、複
数の周波数帯域の補正を独立制御可能にしたことを特徴
とするものである。
【0020】請求項3記載の撮像装置によれば、請求項
1と同様な効果のほか、合成後の空間周波数特性が異な
るデジタルフィルタを2つ以上具備した輪郭補正もしく
は強調手段を備えることにより、同等の回路規模にもか
かわらず、複数の周波数帯域の補正を行うことが可能な
ので、画質を向上することが可能になる。
【0021】したがって、従来の手法と同数以下のアパ
ーチャ補正処理ブロックを有したまま、アパーチャ補正
処理ブロック内のデジタルフィルタに対して従来手法で
補正していた特性を考慮したタップ係数を選択すること
で従来と同等以下の回路規模でありながら、より高品質
な輪郭補正を行うことで画質の向上をはかれる。
【0022】請求項4記載の撮像装置は、請求項3にお
いて、各アパーチャ補正処理手段が、水平方向アパーチ
ャ補正と垂直方向アパーチャ補正の各デジタルフィルタ
の対応するタップ係数を合成して各処理が一括して実現
できるようにタップ係数を選択したデジタルフィルタを
有し、デジタルフィルタのタップ係数に0が得られるよ
うにタップ係数を選択したものである。
【0023】請求項4記載の撮像装置によれば、請求項
3と同様な効果に加え、アパーチャ補正処理ブロック内
のデジタルフィルタの部分で大幅な回路規模の削減が可
能で、さらに複数の周波数帯域の補正を行うことが可能
なので画質を向上することが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図1から図6および図9を
参照しながら、本発明の第1の実施の形態を説明する。
図9を本実施の形態における本発明によるアパーチャ補
正処理ブロックが組み込まれた撮像装置の全体像を示す
ブロック図として説明する。図1は本発明によるデジタ
ルフィルタによって構成されたアパーチャ補正処理ブロ
ックが組み込まれた映像信号処理装置であり、図2は一
括アパーチャ補正処理ブロックの具体的な構成と従来と
の比較であり、図3は垂直・水平の周波数帯域補正を同
時に実現するためのフィルタ設計方法の説明である。図
4は合成するフィルタの形状が異なっている場合の合成
フィルタの設計方法の説明である。
【0025】まず図9に基づいて第1の実施の形態のア
パーチャ補正処理ブロックが組み込まれる撮像装置を説
明する。
【0026】図9において、41は絞り機能とシャッタ
機能を備えるレンズシャッタ、42は光学的なローパス
フィルタ、43は被写体の光学像を電気信号に変換す
る、例えば2次元に行列状に配列された光電変換素子を
備えたカラーフィルタでコーティングされたCCD固体
撮像素子であり、全画素に関する信号電荷を独立に読み
出す全画素読み出し方式を採用している。44は撮像素
子43で得られた電気信号からノイズを除去のためのC
DS回路や増幅装置を備えた前処理回路、45は前処理
回路44で得られているアナログ信号をデジタル信号に
変換するアナログ・デジタル変換回路、46はメモリコ
ントローラでありシステムコントローラ53の制御によ
りA/D変換された信号のバスラインをコントロールす
るブロックであり、47はデジタル信号を一時的に蓄積
するバッファメモリであり、48は撮像信号処理回路で
ある。49は例えば液晶ディスプレイやテレビ等の表示
媒体に出力するためのインターフェースであり、50は
インターフェース49に接続される液晶ディスプレやテ
レビなどの表示媒体であり、51は例えばメモリカード
やハードディスクなどの記録媒体に保存するためのイン
ターフェースで、52はインターフェース51に接続さ
れる記録媒体であり、53は前処理回路や撮像信号回路
やメモリコントローラを制御するためのシステムコント
ローラで、54は撮像装置を外部から操作するための操
作部である。
【0027】図1は図9の第1の実施の形態の撮像装置
における撮像信号処理回路の装置例の詳細を示すブロッ
ク図である。図9のメモリコントローラ46から出力さ
れる前述の前処理の施されたCCDからのデータが、色
差信号生成ブロック1と輝度信号生成ブロック3にそれ
ぞれ信号Soとして入力される。
【0028】色差信号生成ブロック1に入力された信号
は、CCD表面にコーティングされているカラーフィル
タの配列に従って色分離処理が施され、その色分離処理
後の信号をC信号処理部2に入力することで色差成分を
生成し色差信号として信号Cを出力する。
【0029】一方の輝度信号生成ブロック3に入力され
た信号は輝度信号を生成する処理を施されて信号Yとし
て出力される。
【0030】その信号Yを用いて水平・垂直方向の両方
の輪郭補正を行うことが可能な一括アパーチャ補正処理
ブロック(補正信号生成ブロック)4aで水平・垂直両
成分のアパーチャ補正信号YAPを得る。その後信号
Y、YAPを加算回路7で加算することで水平・垂直の
アパーチャ補正を施された輝度信号YHを生成する。
【0031】前述の信号Cと輝度信号YHをYC処理部
6のブロックに入力しガンマ補正等の信号補正を施した
ものを映像信号として出力する。
【0032】この第1の実施の形態によれば、CCDに
よって撮像された画像データから輝度信号を生成する際
に、垂直方向と水平方向のアパーチャ補正を行うことで
輪郭補正されたメリハリのある映像信号を得ることがで
きる。
【0033】次に、図2を用いて第1の実施の形態にお
ける一括アパーチャ補正処理ブロックの内部構成を従来
例と比較しながら説明する。
【0034】図2(a)の21、23は従来のアパーチ
ャ補正処理ブロックで行っている垂直・水平方向のアパ
ーチャ補正を行うためのデジタルフィルタで、22、2
4はデジタルフィルタ処理後に得られる信号に対するゲ
イン補正部、及びコアリング処理部である。
【0035】この従来のブロックに対して入力である信
号Yが入力されると垂直・水平用それぞれのデジタルフ
ィルタ21、23で処理された結果が、それぞれゲイン
補正・コアリング処理部22、24に入力され出力とし
て信号YAP1、YAP2を得る。
【0036】一方、図2(b)の25は垂直・水平方向
の一括アパーチャ補正を行うための特性がフィルタのタ
ップ係数によって組み込まれているデジタルフィルタ
で、26はデジタルフィルタ処理後に得られる信号に対
するゲイン補正部、及びコアリング処理部である。
【0037】この本手法のブロックに対して入力である
信号Yが入力されるとデジタルフィルタ25から垂直・
水平方向共の周波数成分を補正した結果が、それぞれゲ
イン補正・コアリング処理部26に入力され出力として
信号YAPを得る。
【0038】ここで上述した、「垂直・水平方向の一括
アパーチャ補正を行うための特性がフィルタのタップ係
数によって組み込まれているデジタルフィルタ」の設計
の方法について図3を用いて説明する。
【0039】図3において、61は水平方向アパーチャ
補正用デジタルフィルタの一例であり、62は垂直方向
アパーチャ補正用デジタルフィルタの1例であり、63
は垂直・水平両方向の補正を行うことができるデジタル
フィルタの一例である。
【0040】デジタルフィルタにおけるフィルタの特性
の合成は対応するフィルタの要素毎の加算で実現でき
る。たとえば、図3のフィルタ61の左上の成分である
A00と、フィルタ62の左上の成分であるB00を加算す
ることで、フィルタ63の合成後のフィルタ63の左上
のフィルタの係数を定義することが可能である。つま
り、この図3のフィルタ63におけるフィルタ左上にお
ける特性の合成結果は(A00+B00)となる。
【0041】また、第1の実施の形態ではデジタルフィ
ルタの形状が、縦と横で等しいnxnのタップ数で構成
されているが、nxmの(n≠m)の形状であってもよ
い。さらに合成する二つのフィルタのタップ数が異なっ
ていてもよい。合成するフィルタのタップ数の縦と横が
異なっている、または合成する二つのフィルタのタップ
数が異なっている場合は図4のようにしてタップ数をそ
ろえるように「0」の重みを持つタップ係数を、フィル
タリングした値のアドレスが「0」補完前と異ならない
ように、補完してやることで合成が可能になる。すなわ
ち、デジタルフィルタ71のタップ数はn×m、デジタ
ルフィルタ72のタップ数はp×qであるが、横のタッ
プ数はnとpで大きい方、縦のタップ数はmとqで大き
い方をそれぞれ選び、フィルタ71はn×qのフィルタ
73とし、フィルタ72はn×qのフィルタ74として
タップ数をそろえる。増加分のタップ係数は「0」の重
みをもたせる。
【0042】従って、第1の実施の形態における撮像装
置によれば従来実現できていたレベルと同等のアパーチ
ャ補正機能を有しつつ、回路規模の大幅な削減を実現す
ることが可能となる。
【0043】(実施の形態2)この発明の第2の実施の
形態を図5により説明する。図5は第1の実施の形態に
おいて、フィルタのタップ係数を回路規模削減を目的と
して0を選択する場合におけるフィルタの設計方法の説
明である。
【0044】図3に示すようにデジタルフィルタを垂直
及び水平の特性を合成させて設計する際において、図5
に示すようにフィルタの係数に0が出現するような特性
を、アパーチャ補正の性能の劣化をさせることなく、か
つ回路規模削減を目的に積極的に選択するものである。
すなわち、図5(a)は図3と同様に垂直及び水平の特
性の合成を説明するが、図5(b)は合成して得られる
デジタルフィルタにおいて、A10+B10=0、A0
1+B01=0、A12+B12=0、A21+B21
=0なる特性を選択したデジタルフィルタ65を得るも
のである。これより、フィルタ内部でもさらに回路規模
を削減することが可能になる。
【0045】(実施の形態3)この発明の第3の実施の
形態を図6により説明する。図6は第1の実施の形態に
おいて、複数帯域の輪郭強調を行うために、一括アパー
チャ補正処理ブロックを複数具備した撮像信号処理回路
の映像信号処理装置である。第1の実施の形態におい
て、図1に示すようにアパーチャ補正処理ブロック4a
の数を削減するのではなく、図6のように複数の一括ア
パーチャ補正処理ブロック(補正信号生成ブロック)4
b、4cを具備させ、それぞれのアパーチャ補正処理ブ
ロック4b、4cの補正する周波数特性を異なったもの
として、出力された信号YAP1、YAP2を加算回路
7に入力している。複数の周波数成分の輪郭強調を行え
るようにすることで、回路規模の増加を伴わず画質の向
上を図ることが可能になる。
【0046】(実施の形態4)この発明の第4の実施の
形態を図6により説明する。上述した第3の実施の形態
において、図6のように複数の一括アパーチャ補正処理
ブロック4b、4cを具備し、そのフィルタの周波数特
性を選択する際に、フィルタの設計時において第2の実
施の形態の図5で説明したように、係数に0が出現する
ような特性を積極的に選択するものである。これによ
り、複数の周波数成分の輪郭強調を行えると同時に、回
路規模を減少させることを可能になる。
【0047】上述の本発明の構成によれば、垂直方向の
アパーチャ補正処理と水平方向のアパーチャ補正処理
を、従来の二つのアパーチャ補正処理ブロック構成によ
るものと同等のレベルの処理を一つのアパーチャ補正処
理ブロックで実現することができる。
【0048】また、水平と垂直方向のアパーチャ補正処
理を一括処理する目的で設計されたフィルタはいわゆる
バンドパスフィルタに相当するので、異なる周波数帯域
成分を補正する特性をもつデジタルフィルタを備えた複
数のアパーチャ補正処理ブロックを撮像装置に組み入れ
ることで、複数の異なる周波数帯域成分を独立に調整す
ることも可能になる。
【0049】従って、本発明による信号処理手段を設け
ることによって、回路規模の削減をはかりつつ画質補正
のレベルを下げない若しくは、回路規模を同等のまま従
来よりさらに高品位な画質補正の手段を有する撮像装置
を提供することができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の撮像装置によれば、従来
は垂直・水平方向独立に存在していたアパーチャ補正処
理ブロックを一つにまとめることで回路削減を実現でき
る。したがって、冗長なアパーチャ補正処理ブロックを
削減できるので回路規模の削減が可能で、さらにデジタ
ルフィルタの特性も冗長構成時と等価なので画質が低下
することはない。
【0051】請求項2記載の撮像装置によれば、請求項
1と同様な効果のほか、補正処理ブロック内のデジタル
フィルタを垂直・水平方向の特性を考慮したタップ係数
を選択することで、アパーチャ補正処理ブロックが水平
・垂直共存在するときと同等の輪郭補正及び強調を実現
する。さらにアパーチャ補正処理ブロック内のデジタル
フィルタの部分でも大幅な回路規模の削減が可能にな
る。
【0052】請求項3記載の撮像装置によれば、請求項
1と同様な効果のほか、合成後の空間周波数特性が異な
るデジタルフィルタを2つ以上具備した輪郭補正もしく
は強調手段を備えることにより、同等の回路規模にもか
かわらず、複数の周波数帯域の補正を行うことが可能な
ので、画質を向上することが可能になる。
【0053】したがって、従来の手法と同数以下のアパ
ーチャ補正処理ブロックを有したまま、アパーチャ補正
処理ブロック内のデジタルフィルタに対して従来手法で
補正していた特性を考慮したタップ係数を選択すること
で従来と同等以下の回路規模でありながら、より高品質
な輪郭補正を行うことで画質の向上をはかれる。
【0054】請求項4記載の撮像装置によれば、請求項
3と同様な効果に加え、アパーチャ補正処理ブロック内
のデジタルフィルタの部分で大幅な回路規模の削減が可
能で、さらに複数の周波数帯域の補正を行うことが可能
なので画質を向上することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の撮像信号処理回路
のブロック図である。
【図2】(a)は従来のアパーチャ補正処理のブロック
図、(b)は本発明のアパーチャ補正処理のブロック図
である。
【図3】一括アパーチャ補正処理用デジタルフィルタの
設計の説明図である。
【図4】タップ数が異なる場合の一括アパーチャ補正処
理用デジタルフィルタの設計の説明図である。
【図5】第2の実施の形態における、デジタルフィルタ
処理部の回路削減目的のためのデジタルフィルタの設計
例の説明図である。
【図6】第3の実施の形態の撮像信号処理回路のブロッ
ク図である。
【図7】輝度信号生成ブロック図である。
【図8】アパーチャ補正処理ブロックの構成図である。
【図9】撮像装置の概略構成のブロック図である。
【図10】従来のアパーチャ補正処理ブロックを有する
撮像信号処理回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 色差信号生成ブロック 2 C信号処理部 3 輝度信号生成フロック 4a 一括アパーチャ補正処理ブロック 4b 一括アパーチャ補正処理ブロック 4c 一括アパーチャ補正処理ブロック 6 YC処理部 7 加算回路 43 撮像素子 48 撮像信号処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C021 RA02 XB03 XB17 XB18 5C022 AA13 AB12 AB13 AB20 AB68 AC03 AC42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の光学像を電気信号に変換する撮
    像素子と、前記撮像素子から出力される信号を用いて輝
    度信号を含む映像信号を生成する撮像信号処理回路を備
    えた撮像装置であって、水平方向アパーチャ補正と垂直
    方向アパーチャ補正の2つの処理を一括処理する一括ア
    パーチャ補正処理手段を有することを特徴とする撮像装
    置。
  2. 【請求項2】 一括アパーチャ補正処理手段は、水平方
    向アパーチャ補正と垂直方向アパーチャ補正の特性を合
    成して各処理が一括して実現できるようにタップ係数を
    選択したデジタルフィルタを有し、前記デジタルフィル
    タはアパーチャ補正の性能の劣化をさせることなく、か
    つ回路規模削減を目的に前記タップ係数に0が得られる
    ようにタップ係数を選択した請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 被写体の光学像を電気信号に変換する撮
    像素子と、前記撮像素子から出力される信号を用いて輝
    度信号を含む映像信号を生成する撮像信号処理回路を備
    えた撮像装置であって、水平方向アパーチャ補正と垂直
    方向アパーチャ補正の2つの処理を一括処理するアパー
    チャ補正処理手段を複数有し、複数の周波数帯域の補正
    を独立制御可能にしたことを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 各アパーチャ補正処理手段は、水平方向
    アパーチャ補正と垂直方向アパーチャ補正の各デジタル
    フィルタの対応するタップ係数を合成して各処理が一括
    して実現できるようにタップ係数を選択したデジタルフ
    ィルタを有し、前記デジタルフィルタのタップ係数に0
    が得られるようにタップ係数を選択した請求項3記載の
    撮像装置。
JP2001127703A 2001-04-25 2001-04-25 撮像装置 Expired - Fee Related JP4632568B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001127703A JP4632568B2 (ja) 2001-04-25 2001-04-25 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001127703A JP4632568B2 (ja) 2001-04-25 2001-04-25 撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002325186A true JP2002325186A (ja) 2002-11-08
JP4632568B2 JP4632568B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=18976523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001127703A Expired - Fee Related JP4632568B2 (ja) 2001-04-25 2001-04-25 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4632568B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008042442A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Sharp Corp 画像表示装置及び画像表示方法
JP2010146449A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Mitsubishi Electric Corp 画像処理装置及び方法並びに画像表示装置
JP2010525470A (ja) * 2007-04-24 2010-07-22 テセラ・テクノロジーズ・ハンガリー・ケイエフティー 信号に対して所望のエフェクトを得るために、信号にカーネルを適用するエフェクトを調整するための技術
WO2010084549A1 (ja) * 2009-01-22 2010-07-29 三菱電機株式会社 画像処理装置及び方法並びに画像表示装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6135085A (ja) * 1984-07-26 1986-02-19 Mitsubishi Electric Corp 適応型輪郭抽出フイルタ
JPH08125918A (ja) * 1994-10-19 1996-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像信号処理装置
JPH11313247A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6135085A (ja) * 1984-07-26 1986-02-19 Mitsubishi Electric Corp 適応型輪郭抽出フイルタ
JPH08125918A (ja) * 1994-10-19 1996-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像信号処理装置
JPH11313247A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008042442A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Sharp Corp 画像表示装置及び画像表示方法
JP4638395B2 (ja) * 2006-08-04 2011-02-23 シャープ株式会社 画像表示装置及び画像表示方法
JP2010525470A (ja) * 2007-04-24 2010-07-22 テセラ・テクノロジーズ・ハンガリー・ケイエフティー 信号に対して所望のエフェクトを得るために、信号にカーネルを適用するエフェクトを調整するための技術
US8306348B2 (en) 2007-04-24 2012-11-06 DigitalOptics Corporation Europe Limited Techniques for adjusting the effect of applying kernels to signals to achieve desired effect on signal
JP2010146449A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Mitsubishi Electric Corp 画像処理装置及び方法並びに画像表示装置
WO2010073496A1 (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 三菱電機株式会社 画像処理装置及び方法並びに画像表示装置
US8537179B2 (en) 2008-12-22 2013-09-17 Mitsubishi Electric Corporation Image processing apparatus and method and image display apparatus
WO2010084549A1 (ja) * 2009-01-22 2010-07-29 三菱電機株式会社 画像処理装置及び方法並びに画像表示装置
CN102292742A (zh) * 2009-01-22 2011-12-21 三菱电机株式会社 图像处理装置、方法以及图像显示装置
US8648859B2 (en) 2009-01-22 2014-02-11 Mitsubishi Electric Corporation Image display apparatus, image processing apparatus and method to output an image with high perceived resolution

Also Published As

Publication number Publication date
JP4632568B2 (ja) 2011-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9881357B2 (en) Transforming wide dynamic range images to reduced dynamic range images
KR101265005B1 (ko) 화상 처리 장치 및 차재용 카메라 장치
EP1187455A2 (en) Image data processing apparatus and electronic camera
JP5109551B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び撮像装置
WO2008135995A2 (en) Image restoration with enhanced filtering
JP2002077645A (ja) 画像処理装置
JPH04284087A (ja) 電子スチルカメラ
JP2002077928A (ja) 画像処理装置
TW201101807A (en) Method and apparatus for image processing and on-vehicle camera apparatus
KR101009108B1 (ko) 화상 처리 장치 및 화상 처리 방법
JP2010268520A (ja) 車載カメラ装置および車両
JP2005012692A (ja) 画像信号処理装置
JP2004363853A (ja) 画像信号のノイズ低減方法及びノイズ低減装置
JP5092536B2 (ja) 画像処理装置及びそのプログラム
JP4912979B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US20140118580A1 (en) Image processing device, image processing method, and program
JP2002325186A (ja) 撮像装置
JP4687454B2 (ja) 画像処理装置および撮像装置
JP4946417B2 (ja) 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法、画像処理方法のプログラム及び画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体
JP7183015B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP7022544B2 (ja) 画像処理装置及び方法、及び撮像装置
JP3972478B2 (ja) 撮像装置
JP4133179B2 (ja) 画像信号処理装置
US20120082400A1 (en) Image processing apparatus for image reduction processing and control method thereof
JP6087720B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101116

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4632568

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees