JP2010525470A - 信号に対して所望のエフェクトを得るために、信号にカーネルを適用するエフェクトを調整するための技術 - Google Patents

信号に対して所望のエフェクトを得るために、信号にカーネルを適用するエフェクトを調整するための技術 Download PDF

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Abstract

信号にカーネルを適用するエフェクトを調整するための方法及び装置が提供される。調整は、信号マトリクス上でカーネルマトリクスが有することが意図されたエフェクトの強度に基づき得る。調整は、信号データの信号対ノイズ比、信号データを取得するために用いられた機器(たとえばレンズ)の特性、または信号データの分析に基づいて導かれたメトリックを含むが、限定されない因子に基づき得る。本実施の形態に従う、画像データの処理は、画像データを取得するために用いられた光学機器の特性のために失われ得るコントラストを復元することを目的とする。

Description

発明の分野
本発明は、デジタル信号処理に関する。特に、本発明の実施の形態は、所望のエフェクトが得られるように、信号データを処理するためにカーネルマトリクスを適用するときに得られるエフェクトを修正することに関する。
背景
デジタルイメージングにおいて、デジタルカメラなどのイメージング器具において行なわれる、光学的ブレ、光学的歪み、色収差、フィールド湾曲等の、光学収差の補正によって、よりよい画像を作成するために、デコンボリューションが時々用いられる。デコンボリューションを規定する数学演算は、コンボリューションにおいて実行される数学演算と同じである。それをデコンボリューションと名付けた理由は、それが、コンボリューションによって画像に対して適用されるエフェクトに対して、補正または補填の文脈において用いられるからである。言い換えると、この態様でのデコンボリューションの使用は、イメージング器具を画像信号が通るときに、画像信号と、点拡がり(PSF)関数と呼ばれる2D関数との間でのコンボリューションとして、出力信号を記述することが可能であるという事実に基づく。光学的ブレを例として用いて、PSFは、電磁放射の点光源が器具を通る経路、すなわち、光学系を通って1点の光がどのように画像化されるかの観点で、光学的ブレを記述する。PSFコンボリューションの結果は、捉えられた画像信号が、被写体自体よりもぼやけるというものである(そして、歪まされ、かつ/または色収差を含む)。このブレを補うため、ブレのない画像を作ることを目的とした2D関数を用いて画像信号がコンボリューションされる、デコンボリューション処理が行われ得る。この2D関数は、大抵、PSFが取り込んだブレを元に戻すことができるように、PSFの逆(または、PSFの逆の変形)である。
2Dデコンボリューションは、デジタル領域内、画像のデジタル表現上、ソフトウェア(SW)またはハードウェア(HW)内、で実行され得る。カーネルマトリクスは、通常、所望の周波数応答によって特徴付けられる2Dデコンボリューションフィルタとして用いられる。カーネルマトリクスは、画像内におけるPSFのブレを補い、コントラストを強調するために、信号マトリクス(2D画像)を用いてコンボリューションされる。フィルタがコントラストを強調するには、要求された周波数中のコントラストが特定のレベルまで強調されるようにフィルタがPSFに一致するように、フィルタは、バンドパスフィルタ(BPF)またはハイパスフィルタ(HPF)の周波数応答を有するべきである。
画像中のコントラストを強調することに加え、ローパス周波数応答(LPF)を用いて、ノイズを平均化するカーネルを画像に適用することによって、同じコンボリューション演算が、画像内のノイズを低減するために用いられ得る。そのような、ノイズの除去演算を実行するときに、信号のコントラストを損傷しないように注意すべきである。
通常、画像をよくするデコンボリューション処理は、デジタルカメラ(SWまたはHWにおいて)内で作動する画像信号処理(ISP)チェーンの一部である。画像上での数学演算のこのチェーンは、画像を、CMOS/CCDセンサが(たとえば、「ベイヤー」形式で)出力する「RAW」形式画像(「NEF」画像とも呼ばれる)から、閲覧および保存される最終画像(たとえば、JPEG画像、TIFF画像等)に変換する。ISPチェーンにおいては、画像へのデコンボリューションフィルタの適用が、デモザイキング(カ
ラー補間)が実行された後、または、デモザイキングの前になされ得る。前者の方法は、画像中の最大限の可能な周波数に(ピクセル毎に)、フィルタが作用するようにすることができるが、大空間のサポートをカバーするためには、2Dカーネルが多くの係数を有するべきである。後者の方法は、画像がまだベイヤーである間(カラー補間前)にフィルタを適用することを意味する。後者の方法は、少ない係数に対して大きい空間サポートをカバーすることに関して有利であるが、フィルタは、低い周波数にしか作用できない。デコンボリューションを効果的にするために、ほとんどの光学設計に対して、カーネルのサイズは、(ピクセルで)PSFのサイズと大体同じであるべきであるため、大きなPSFを補うためには、デコンボリューションカーネルに対して十分に大きい空間サポート、それゆえ、(より多くのメモリおよび数値計算を意味する)多くの係数が必要である。これは、デモザイキング処理の前に、デコンボリューションカーネルをベイヤー画像に適用する主要な理由になり得る。なぜなら、もし、大きなPSFによりぼかされた画像に非常に小さいカーネルが適用されると、処理の後において意図しない副作用が残り得るからである。
デコンボリューションフィルタを、HPF/BPFの周波数応答で画像に適用するとコントラストを増加する結果となる一方で、意図せずノイズを増幅し得る。このノイズの増幅は、信号対ノイズ比(S/N)がよいときには目立ち難く、低いS/Nを生じさせ得る、光の条件が悪いときに最も目立つ。残念ながら、画像内にすでにあるノイズの量を考慮せずにデコンボリューションカーネルを適用すると、ノイズが目立った画像となる。
デコンボリューションカーネルの適用から生じた、望まないノイズの増幅を低減するために、ノイズ除去アルゴリズムが適用され得る。しかしながら、画像中のノイズをデコンボリューション処理が既に増幅した後に、ノイズ除去アルゴリズムを適用するには、強力にノイズの除去を行なう必要があり得、画像中の細かい部分を有する領域の、望まない損失を生じる結果となり得る。さらには、強力なノイズ除去の適用は、ノイズの全てを取り除かない。
このセクションで記述された方策は、追求され得る方策であるが、必ずしも、事前に着想または追求された方策ではない。したがって、別に示されない限り、このセクションに記載されたいかなる方策も、それらがこのセクションに含まれたことによってのみにより従来技術として推定されるべきではない。
図面の簡単な説明
本発明は、添付の図面の図において、例であって限定ではなく図示され、図面において、同じ参照符号等は同様の要素を参照する。
図1aは、デジタルオートフォーカスブロックがないISPチェーンを描く。 図1bは、実施の形態に従った、デジタルオートフォーカスブロックに対する可能性のある位置を有するISPチェーンを描く。 図1cは、実施の形態に従った、デジタルオートフォーカスブロックに対する別の可能性のある位置を有するISPチェーンを描く。 図2は、実施の形態に従った、カーネルマトリクスの更新、および、カーネルマトリクスを用いての画像データの処理のためのシステム例を説明するブロック図を描く。 図3は、実施の形態に従った、カーネルを更新するための方程式の例を示す。 図4は、実施の形態に従った、コンボリューションカーネルを修正するために「シェーディングインジケータ」が用いられるシステムのブロック図を描く。 図5は、レンズシェーディングプロファイルの例のグラフを描く。 図6は、実施の形態に従った、シェーディングパラメータに基づいてカーネルを更新するための方程式を描く。 図7は、実施の形態に従った、カーネルを修正するために「メトリック」を用いるコンボリューションブロック内のロジックをカーネルが更新するシステムのブロック図を描く。 図8は、赤(R)、青(B)および緑(G)のピクセルを有するベイヤー画像の例を示す。 図9Aは、画像ウィンドウに対するデータを説明する。 図9Bは、図9A中のデータに対するヒストグラムを説明する。 図10Aは、単峰性のヒストグラムを説明する。 図10Bは、双峰性にヒストグラムを説明する。 図11は、実施の形態に従った、メトリックに基づいてカーネルを更新するための方程式を描く。 図12は、実施の形態に従った、カーネルエフェクトの強度を調整するための処理を説明するフローチャートである。 図13は、本発明の実施の形態が実施され得るモバイル機器の例の図である。 図14は、本発明の実施の形態が実施され得るコンピュータシステムの例の図である。 図15は、実施の形態に従った、画像特性に基づいてカーネルを修正するためのパラメータを決定するためのカーブを得がるグラフである。 図16は、実施の形態に従った、信号を処理するためのシステムのブロック図である。 図17は、実施の形態に従った、モーションブラーの補正を描く。 図18は、実施の形態に従った、モーションシフトの補正を描く。 図19は、実施の形態に従った、少なくともシェーディングパラメータに基づいて処理をするカーネルの強さを調整するためのシステムを描くブロック図である。 図20は、実施の形態に従った、少なくとも付近のピクセルの特性に基づいて処理するカーネルの強さを調整するためのシステムを描くブロック図である。 図21は、実施の形態に従った、1つ以上のパラメータに基づいてカーネルが更新される技術を描く。 図22は、実施の形態に従った、未修正のカーネルのコンボリューション結果に「スケーリング」を適用する技術を描く。 図23は、実施の形態に従った、距離に基づいて、情報メトリックを計算するための技術を描く。 図24は、実施の形態に従った、別箇のゲイン関数を描く。
詳細な説明
下記の記載では、説明の目的のため、多数の詳細な細部が、本発明の完全な理解を提供するために述べられる。しかしながら、それは、本発明が、これらの詳細な細部がなくとも実施され得ることがあきらかであろう。他の例では、本発明が不必要に曖昧になることを避けるために、周知の構造および機器はブロック図で示される。
実施の形態は、ここでは、以下の概要にしたがって記載される。
1.0 概説
2.0 画像信号処理チェーンの例
3.0 コンボリューションの概説
4.0 意図されたエフェクトの強度に基づくカーネルエフェクトの調整の概説
4.1 処理の概説
4.2 カーネルの更新によるカーネルエフェクトの調整の概説
4.3 コンボリューション結果の修正によるカーネルエフェクトの調整の概説5.0 様々な因子に基づくカーネルエフェクトの調整
5.1 S/N値に基づくカーネルエフェクトの調整
5.2 空間位置に従ったカーネルエフェクトの調整
5.3 局所的な画像特性に従ったカーネルエフェクトの調整
6.0 実施の形態に従った、モーションブラーを扱うカーネルエフェクトの調整
6.1 モーションブラーの修正の概説
6.2 ブレ点拡がり関数の実施の形態
6.3 モーションシフトベクトルの実施の形態
6.4 シャープニングとモーションブラーカーネルとの組合せ
8.0 ハードウェアの概説
8.1 モバイル機器の例
8.2 コンピュータシステムの例
1.0 概説
ここでは、信号データを処理するための技術が開示される。信号データは、多数の異なる信号マトリクスで表わされ得、各マトリクスは、信号の異なる部分を表わす。たとえば、各信号マトリクスは、画像センサにおけるピクセルの組に対応するエントリを含み得る。しかしながら、信号は、たとえば、画像データよりも、むしろ音声データまたは他の信号データであり得る。与えられた信号マトリクスは、いくつかの意図されたエフェクトを達成するために、少なくとも1つのカーネルマトリクスに基づいて処理される。より特定的には、カーネルマトリクスに基づいて信号マトリクスを処理することによって達成される、意図されたエフェクトの強度は、意図されたエフェクトの強度を達成するために調整される。
実施の形態において、信号データに適用されるカーネルマトリクスは、信号データに修正されたカーネルマトリクスを適用する前に、後のセクションにおいて述べられる1つ以上のパラメータにしたがって一回以上修正される。1つ以上のパラメータに従ってカーネルマトリクスを修正することにより、意図されたエフェクトの強度を達成することができる。別の実施の形態において、所定のピクセルに対する最終処理結果は、修正されたカーネル、および、入力された画像中の元のピクセル値を含むが、これに限定されない、いくつかの他の値(1つ以上)を用いて、デコンボリューション結果の合計の重みにされる。各合計値の重みは、後のセクションにおいて述べられるいくつかのパラメータに従って、修正され得る。修正は、振動データの信号対ノイズ比、振動データを取得するために用いられる機器(例えばレンズ)の特性、空間に依存する情報(たとえばピクセルの位置)、または、信号データ(たとえば、処理されている現在のピクセルの周辺にあるピクセル)の解析に基づいて取り出されるメトリックを含むが、これらに限定されない因子に基づき得る。
本発明の、「シャープニング」の実施の形態に従った画像データの処理は、喪失したコントラストを復元することを目的とする。たとえば、画像データの取得に用いられる光学の特性のために、コントラストが喪失され得る。しかしながら、シャープニングの実施の形態は、いかなる特別なレンズも必要としない。シャープニングの実施の形態の目的は、S/Nのペナルティを適度に払いつつ、遠方の被写体および近方の被写体の画像の両方に対して、最終的な画像が良いコントラストを有するように、レンズの光学的特性のために喪失された、いくつかの、画像のコントラストを復元することである。シャープニングの実施の形態は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとのいくつかの組合せにおいて、画像信号処理(ISP)ブロックとして実現され得る。
実施の形態において、用いられるカーネルは、カーネルが、画像中の差を強調することにより画像を鮮明にするようにできる、ハイパスまたはバンドパス周波数応答を有する。差の例は、暗い領域と明るい領域の境界、形、輪郭等を含む。しかしながら、これらのカーネルを画像中の比較的均一な表面(たとえば、灰色の壁または青い空など)に対して適用すると、ピクセル間にある小さな差を増幅することになり得る。これらの、ピクセル間の小さな差は、ノイズ(ランダムノイズまたは固定パターンノイズ)によって生じたものであり得る。したがって、カーネルを適用すると、画像中の「変化が少なく」て、均一で、情報量が少ない領域において、望ましくないノイズの増幅をもたらすことになる。望ましくないノイズは、光量が低い条件下において特に厳しいものになり得る。ここでは、所望の領域においてコントラストを維持しつつ、「変化の少ない」領域におけるノイズの増幅を避けるいくつかの技術が開示される。
実施の形態において、各カーネルのゲイン(たとえば、各カーネルが与えるシャープニングの量)は、S/N値に従って調整される。したがって、S/Nが悪い画像または画像の一部を処理する際に、カーネルのゲインが低減され得る。特定の例について、カーネルのゲインは、非常に低い光量で取得された画像を処理する際に、ゲインが低減され得る。1つの実施の形態においては、カーネルのゲインは、S/Nパラメータに基づいてカーネルを修正し、そして、画像に修正されたカーネルを適用することによって、調整される。別の実施の形態において、画像に未修正のカーネルを適用した後に、S/Nパラメータに基づくスケーリングが実行される。
1つの実施の形態においては、カーネルのゲインは、現在処理されている画像の部分の空間的な位置に基づいて調整される。1つの実施の形態においては、空間的な位置に基づく調整は、画像データを取得するために用いられたレンズの特性を補う。オートフォーカスおよび標準的なレンズの両方は、放射状に低下する照明プロファイルに悩まされ得る。すなわち、レンズを通る光量が、レンズの高い部分において中間の部分よりも著しく低い。したがって、画像の境界では中央に比べてS/Nが低くなり得る。いくつかの設計においては、境界における明るさは、中間領域の値の約50−55%である。1つの実施の形態においては、シェーディングパラメータに基づいてカーネルを修正し、画像に修正されたカーネルを適用することによって、カーネルのゲインが調整される。他の実施の形態においては、未修正のカーネルを画像に適用した後に、シェーディングパラメータに基づいてスケーリングが実行される。その結果、本発明の実施の形態によれば、画像の境界においてよいS/Nが達成され、かつより見た目がよい画像が達成される。
1つ実施の形態においては、カーネルを適用するエフェクトは、処理されている現在のピクセルの周辺の画像の特徴のいくつかを記載するメトリックに基づいて修正される。実施の形態において、メトリックは、現在のピクセルの周辺にあるピクセルの統計的な分析に基づく。たとえば、統計的な分析は、画像データのマトリクス中のエントリ間の標準偏差、画像マトリクス中のエントリのヒストグラム、または、画像マトリクス中のエントリ内のエントロピに基づいたものであり得る。しかしながら、メトリックは、現在のピクセルの周辺にある所定のピクセル間の階調度の計算に基づくこともあり得る。1つの実施の形態においては、メトリックに基づいてカーネルが修正される。そして、修正されたカーネルは、画像データに適用される。別の実施の形態においては、未修正のカーネルを画像に適用した後に、メトリックに基づいてスケーリングが実行される。
いくつかのアプリケーションにおいては、カーネルは、PSFの反対に作用しようとし得る。すなわち、カーネルは、信号を取得する機器における、ブレなどの光学収差を表わすPSFの逆数であろうとし得る。しかしながら、カーネルがPSFの逆数であることは要求されない。また、ここでは、画像のコントラストを強調するためにカーネルが用いら
れる例もある。しかしながら、ここに記載される技術が、画像のコントラストを強調するために用いられるカーネルに適用されることは要求されない。さらに、ここでは、画像処理のためにカーネルが用いられる例もある。しかしながら、より一般的には、ここで記載される技術は、いかなるデジタル信号処理アプリケーションのために用いられるカーネルに適用され得る。
1つの実施の形態においては、画像を鮮明にする(コントラスト強調)ために用いられるメカニズムと同じメカニズムが、画像中のモーションブラーまたはモーションブラーのエフェクトを低減もしくは除去するためにも用いられる。モーションブラー補正およびコントラスト強調に対して同じメカニズムを用いることは、シリコンサイズ、プロセッサのサイクル、複雑性およびコストの観点でより良いソリューションとなる結果となり得る。2.0 画像信号処理チェーンの例
デジタルスチルカメラモジュールにおいて、raw画像を処理し、不揮発性メモリに保存された最終画像(たとえば、JPEG画像、TIFF画像等)を出力するアルゴリズムの組は、画像信号処理チェーン、またはISPチェーンと呼ばれる。図1aは、ISPチェーン100において提供された典型的なステージを描く。ISPチェーンは他のステージを有することができ、かつ、図1a中に描かれたステージの全てを有することは要求されない。ステージの順番は異なってもよい。
1つの実施の形態においては、デジタルオートフォーカスは、ISPチェーンの一部であるスタンドアロンのブロックとして実現される。ISPチェーン100の例は、デジタルオートフォーカスブロックがない典型的なISPチェーンを示す。ISPチェーン100の例は、以下のステージを含む。アナログゲイン101は、(たとえば、短い露出時間を使いつつ、)暗い画像を補うために、A/D変換の前にゲインを適用する。黒レベル補正102は、画像からフロア値(すなわち、センサから出力された「暗電流」)を取り除く。悪質ピクセル補正106は、見せかけの非常に低いまたは高い値を生成する「バーンド」ピクセルを画像中に配置し、それらを、周囲の「スマートな」平均と置き換える。Gr/Gb補償107は、ベイヤーパターンを有するCMOSセンサにおいて、青いピクセルに従った緑のピクセル値と、赤いピクセルに従った緑のピクセル値との間で生じ得る差を補償する。画像センサがベイヤー形式を用いることは要求されない。ホワイトバランスおよびデジタルゲイン108は、ダイナミックレンジを維持しつつ、色の平衡を保ち、光の条件および光のレベルを補うために、ゲインを各色(緑−赤、赤、緑−青、青)に適用する。
レンズシェーディング補正109は、中央から遠いピクセルの輝度を増加することによって、レンズシェーディングを補償する。ノイズ除去110は、画像からランダムノイズおよび固定パターンノイズを除去する。カラー補間(デモザイキング)112は、ベイヤー画像に、すべてのピクセルが3つの色チャネル値を有する完全なRGB画像を差し込む。
シャープニング114は、画像中のコントラストを強調する。後でより詳細に記述されるように、デジタルオートフォーカスブロックは、デジタルオートフォーカスがPSFを補償するという点においてシャープニングブロックと異なる。
色補正マトリクス115は、画像中の色精度および彩度を管理する。ガンマ補正116は、画像にガンマカーブを適用する。JPEG圧縮118は、フルBMP画像から、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ等)に保存できるJPEG画像に、画像を圧縮する。JPEG以外の圧縮を用いても良い。
デジタルオートフォーカスブロックに対して、ISPチェーン中の多くの可能性のある
位置がある。図1bは、実施の形態に従って、デジタルオートフォーカスブロック111を組み込んだISPチェーン100aを描く。例示のISPチェーン100aにおいては、デジタルオートフォーカスブロック111は、デモザイキングブロック112の直前に配置されている。すなわち、デジタルオートフォーカスブロック111がベイヤー画像に適用される。図1cは、実施の形態に従った、同様にデジタルオートフォーカスブロック111を組み込んだISPチェーン100bを描く。ISPチェーン100bにおいて、デジタルオートフォーカスブロック111は、デモザイキングブロック112の後に配置されている。すなわち、デジタルオートフォーカスブロック111がRGB画像に適用される。ISP100aおよびISP100bの両方の場合において、描かれた場所にデジタルオートフォーカスブロックが正確に配置されることは要求されない。デジタルオートフォーカスブロックは、ISPの他の場所に配置されていてもよい。実施の形態においては、デジタルオートフォーカス111は、悪質ピクセルピクセルエフェクトを強調し得るため、デジタルオートフォーカス111ブロックは、悪質ピクセル補正106の後に来る。別の実施の形態においては、ベイヤーデノイジング110ブロック、レンズシェーディング補正109ブロック、ホワイトバランス108ブロック、Gr/Gb補償107ブロック、悪質ピクセル補正106ブロック、および黒レベル補正102ブロックの後に、デジタルオートフォーカスブロックが来ることが推奨される。これらのブロックは、センサおよび部分的にレンズの誤りを補正するからである。なお、デジタルオートフォーカスブロックをISPに組み込むことによって、シャープニング114ブロックが不必要となる結果になり得る。
ISPチェーン100全体としては、デジタルオートフォーカス111ステージが適用されなくても、低解像度スクリーンに対して良質の画像が可能である。したがって、デジタルオートフォーカス111がプレビューモード(画像の取得前にハンドセットのプレビュースクリーンに表示されるとき)において起動されることは要求されない。
アルゴリズムの実施の形態においては、画像を取得するカメラモジュールシステムは、近接した被写体の画像(たとえば、20−40cm)を撮るか、または離れた被写体の画像(たとえば、40cm−無限大)を取得するかをユーザが選択することができるようにする、マクロ/ノーマル機能を含む。1つの実施の形態において、モードの選択は、デジタルオートフォーカス111に入力され、処理を変更するために用いられ得る。たとえば、撮影モードに基づいて、異なるデコンボリューションカーネルが用いられたり、または、カーネルが変更されたりし得る。ISPチェーン100中の他のステージからの他のパラメータも、デジタルオートフォーカスステージ111に入力され得る。一例として、他のステージは、デジタルオートフォーカスステージ111に、画像に関するS/N値を提供する。デジタルオートフォーカスステージ111は、S/N値に基づいて、シャープニング量を調整する。1つの実施の形態においては、シャープニング量は、ISPチェーン100中の別のステージによって与えられ得るピクセルの位置に基づく。しかしながら、ノーマル/マクロモードが異なるカーネルを選択するように用いられることは要求されない。カーネルの何一の組が、遠方および近方の両方をサポートし得る。
3.0 デコンボリューションの概説
1つの実施の形態においては、カーネルは、ベイヤーデコンボリューションを実行するために用いられる。しかしながら、デコンボリューションは、どのようにカーネルが用いられ得るかの一例にすぎない。セル値が表わすセンサのピクセルの上のカラーフィルタに従って、全てのセル値がそれ自身の色(赤、緑または青)を有するように、ベイヤー画像は、ピクセル値の2Dマトリクスとしてモデル化され得る。図8は、赤(R)、青(B)および(G)のピクセルを有するベイヤー画像800の例を示す。ピクセルの位置は、色に対してカーネルを用いてコンボリュ−ションされた画像データ中のピクセルの場所を表わす。色の各々は、画像信号中の対応するピクセルを用いて、適切な色カーネルマトリクスをコンボリュ−ションすることにより値が修正された、画像信号中のピクセルを特定す
る、中央ピクセル801g、801r、801bを有する。
実施の形態に従うと、ベイヤーコンボリューションは、各ピクセルカラーに対する、コンボリュ−ションに関与するピクセルおよび各ピクセルに乗じられる係数値を規定する、3つの2Dカーネルを用いる。カーネルが画像上に置かれたときにカーネルが「カバー」する、信号画像中のピクセルの数を参照する、サポートの観点から、カーネルのサイズが定められ得る。図8を参照して、カーネルのサポートサイズは、9×9である。カーネルは、多数の他のサイズをサポートし得る。別の実施の形態においては、緑のピクセルは、青のピクセル(Gb)とともに一列に配置される緑のピクセルと、赤ピクセル(Gr)とともに一列に配置される緑のピクセルとに分けられる。そのような実施の形態においては、一方はGbに対し、他方はGrに対し、赤または青のピクセルのカーネルと類似した構造を有する2つの緑のカーネルがある。
なお、いくつかの実施の形態においては、コンボリューションは異なる色を混ぜ合わせない。すなわち、いくつかの実施の形態においては、各中央ピクセルは、周囲を課囲む同じ色のピクセルとだけコンボリュ−ションされる。しかしながら、他の実施の形態においては、コンボリューションは色を混ぜ合わせる。たとえば、赤の中央ピクセルを処理するとき、デコンボリューションにおいて、青および/または緑のピクセルからの情報が用いられ得る。したがって与えられた色に対するカーネルマトリクスは、異なる色のピクセルに対応する位置において零ではない係数を有する。
カーネルの係数は、取得された画像中の対応するピクセルに乗じられ、それらの全てが合計され、出力画像中の適切な場所に結果が記される。画像中のそれらの対応するピクセルは、ここでは「現在画像ウィンドウ」と呼ばれる。たとえば、図8中のカーネルは、9×9周囲のピクセルをサポートする。図8において、赤のピクセルおよび青のピクセルは各々5×5のマトリクスを形成する。中央の赤のピクセル801rを処理する際、中央の赤のピクセル801rを囲む、取得された画像中の赤のピクセルは、現在画像ウィンドウである。したがって、この例において、現在画像ウィンドウは、単一の色のピクセルだけを含む。しかしながら、処理のいくつかの種類に対しては、現在画像ウィンドウが、1つ以上の色のピクセルを有してもよい。たとえば、カーネルが色を混ぜ合わせる場合、すなわち、処理が実行される中央ピクセルとは異なる色のピクセルに乗じられる係数を含む場合、カーネルが作動する画像ウィンドウはこれらのピクセルをも含まなければならない。なお、緑のピクセルは、合計で41個のピクセルに対して5×5のパターンおよび4×4のパターンを有する。各パターンの中央ピクセルは、コンボリューションによってその値が更新されるピクセルである。この例において、各色に対して同じ色のピクセルのみが用いられる、ベイヤーコンボリューションが用いられる。したがって、赤の中央ピクセルおよびパターン中の隣接する赤のピクセルに基づいて、赤のパターンは、赤の中央ピクセル801rを更新するために用いられる。
テーブルIは、緑のピクセルのコンボリューションのために3×3をサポートするカーネルのベイヤーフィルタの例のための係数を描く。カーネルの中央の係数が緑のピクセルにかかるとき、緑のピクセルだけがコンボリューションに関与する。なお、零の値を有するカーネルの係数に対する乗算が正確に行なわれる必要はない。
Figure 2010525470
一例として、図8の適切な部分に、上記のベイヤーフィルタが適用されるならば、緑の中央ピクセル801gおよび4つの最も近くの緑のピクセルがコンボリューションに関与する。コンボリューションはハイパスフィルタまたはバンドパスフィルタとして作用し得る。しかしながら、コンボリューションは、ローパスフィルタまたは他の機能として作用してもよい。
なお、テーブルI中のカーネルの係数の合計は、1に等しい。係数の合計が1とは異なる値であるのならば、カーネルは、(たとえば、関与する全てのピクセルが同じ値であるとき)、色または明暗度に影響を与え得る、画像の「DC」値に影響を与えるであろう。均一な色の表面にカーネルを適用する場合、色(または明暗度)を保存しておくことが望ましい。
RGBデコンボリューションが用いられる(すなわちデコンボリューションがデモザイキング処理の後に実行される)場合、すべてのピクセルが、各々3つの値(R、G、B)を有し、したがって、各色に対するカーネルは、各色に対する画像中の情報は空間的に連続しており、かつ、かつ全てのピクセル中に存在しているため、マトリクスセルに対して有効な係数を有する2Dマトリクスとして記述され得る。1つは赤色に対して、1つは緑に対して、そして最後は青に対する、3つの2Dマトリクスの組合せとしてRGB画像を見ることが都合がよい。色の混合が行なわれない場合は、各カーネルが、カーネルに合う色を含む2Dマトリクスに適用される。しかしながら、実施の形態においては、カーネルは色を混合し得り、したがって、カーネルは、全てのつのR、GおよびG画像マトリクスにおいてピクセルに乗じられる値を含み得る。
1つの実施の形態においては、出力画像のビット解像度に関してオーバーフローまたはアンダーフローがないことを確実にするために検査が行なわれる。もしあれば、サチュレーションおよびクリッピングが用いられ得る。実施の形態において、出力画像のビット解像度は、入力画像と同じである。しかしながら、これは要求されない。別の実施の形態においては、出力画像の解像度は入力画像の解像度に対して異なり得る。ピクセルが処理される順番は、いかなる特定の順番にも限定されない。順番は、シャープニングステージ114への入力インターフェイスに依存し得る。
4.0 意図されたエフェクトの強度に基づくカーネルエフェクトの調整の概説
4.1 処理の概説
図12は、実施の形態に従う、カーネルエフェクトを調整するための処理1200を説明するフローチャートである。ステップ1202にて、初期カーネルマトリクスがアクセルされる。ステップ1204にて、カーネルマトリクスの処理が信号マトリクス上で有するエフェクトに対して調整がなされる。調整は、カーネルが信号上で有するエフェクトの強度を修正することが意図される。図21および図22は、カーネルマトリクスを処理することが信号マトリクス上で有するエフェクトを調整するための2つの技術を描く。
意図されたエフェクトは、画像のコントラストを強調するものでもよく、他のエフェクトでもよい。エフェクトの強度の調整は、信号のS/N値に基づいたものであり得る。エ
フェクトの強度の調整は、ピクセルの位置に基づいたものであり得る。エフェクトの強度の調整は、信号を取得するために用いられたレンズの特性(たとえば、レンズシェーディング)に基づいたものであり得る。エフェクトの強度の調整は、処理されるデータの付近にあるデータの特性に基づくものであり得る。一例として、特性は、データの標準偏差など、事実上統計的なものであり得る。カーネルエフェクトは、これらの因子、または他の因子のいくつによってでも調整され得る。
4.2 カーネルの更新にようるカーネルエフェクトの調整の概説
図21は、実施の形態に従う、1つ以上のパラメータに基づいてカーネルが更新される技術を描く。そして、更新されたカーネルは、コンボリューションのために用いられる。図21において、入力インターフェイス2202は、ISPチェーン内の他のステージから画像信号を受け取り、画像ピクセルを更新カーネルブロック2106に渡す。この実施の形態においては、入力インターフェイス2206は、IPSチェーンからの所定のデータを更新カーネルブロック2106に提供する。このデータの例は、S/N値、画像ヒストグラム、露出時間、デジタルおよびアナログゲイン、デノイジング情報、ホワイトバランス情報、およびピクセルの位置を含むが、それに限定されない。
更新カーネルブロック216は、選択された画像ピクセルから形成された信号マトリクスのコンボリューションのために用いられるカーネル215を更新する。ここでは、S/N(「アルファ」)、空間的な位置(「ベータ」)、局所的な特性(「ガンマ」)などの因子に基づく、いくつかのパラメータの例が論じられる。カーネルは、これらのパラメータのうちの1つ以上、または他のパラメータに基づいて更新され得る。したがって、カーネルの更新は、これらのパラメータに限定されない。コンボリューションブロック2206は、更新されたカーネルおよび最終的な結果を用いて、(画像ピクセルに基づいて)信号マトリクスをコンボリューションする。
計算されたメトリック(たとえば「アルファ」、「ベータ」、「ガンマ」、...)を用いるカーネルの修正のための方法は、以下の通りである。0および1のダイナミックレンジ内のメトリックが一旦計算されると(もしそうでないと、そのようなダイナミックレンジにメトリックを変換することもあり得る)、カーネルのエフェクトが、以下の式(たとえば、3×3のカーネル)を用いて低減される。
Figure 2010525470
この式は、メトリックが0に近いとカーネルのエフェクトを低減する所望のエフェクトを作成し、メトリックが1に近いと初期カーネルをそのままにする。最終的なカーネルは、2つのカーネル、すなわち初期カーネルおよびクロネッカーのデルタカーネルの線形結合である。クロネッカーのデルタカーネルは、画像とともにコンボリューションされるが、画像をそのままにし、変化させない。したがって、カーネルに乗じられる係数の合計が1になる場合に、クロネッカーのデルタカーネルを初期カーネルと組み合わせると、(最終的なカーネル内の全ての係数の合計が1のままであるため、)画像のDC周波数要素には変化を与えないようにしつつ、メトリックに基づいて、初期カーネルのエフェクトの強さを低くすることを確実にすることができる。
別の実施の形態においては、クロネッカーのデルタカーネルは、他のカーネル、たとえ
ば初期カーネルよりも強いエフェクトを有するカーネルと置き換えられ、したがって、メトリックに応じて、処理のエフェクト力を増大するエフェクトが達成される。
4.3 コンボリューション結果の修正によるカーネルエフェクトの調整の概説
図22は、実施の形態に従う、修正される必要のない、カーネルのコンボリューション結果に、「スケーリング」が適用される技術を描く。このスケーリングは、図21に描かれたようなカーネルの更新と同じ結果を達成する。図22において、入力インターフェイス2202は、ISPチェーンの他のステージから画像信号を受け取り、画像ピクセルをコンボリューションブロック2206に渡す。コンボリューションブロック2206は、未修正のカーネル215を用いて、(画像ピクセルに基づいて)信号マトリクスをコンボリューションし、コンボリューション結果を出力する。コンボリューションブロック2206は、初期カーネルを用いて処理されている現在のピクセルのためにコンボリューションを実行し、結果をブロック2212に出力する。
アベレージャブロック2212は、ブロック2212からコンボリューション結果を受け取り、コンボリューション前の現在のピクセル値を、付加的なデータとともに、ISPから受取る。このデータの例は、S/N値、画像のヒストグラム、露出時間、デジタルおよびアナログゲイン、デノイジング情報、ホワイトバランス情報、およびピクセル位置を含むが、それに限定されず、要求される更新メトリックを計算する(代替的には、この情報に基づく更新メトリックが事前に計算され、それらのみがアベレージャに入力される)。
そして、アベレージャ2212は、コンボリューション結果およびコンボリューション前のピクセル値の間の平均値を求め、実施の形態における下記の式を用いて最終結果を出力する。
最終結果=ConvRs・メトリック+(1-メトリック)・InputPixel ・・・(1)
方程式(1)において、ConvRsは、コンボリューション結果であり、InputPixelは、処理されている現在のピクセルの元の値である。実施の形態において、InputPixelは、クロネッカーのデルタカーネルおよび信号マトリクスのコンボリューションの結果であるため、InputPixelが用いられる。所望のエフェクトが、初期カーネルのエフェクトを増大するものである場合、InputPixelは、ConvRsを作成するために用いられたカーネルよりも強いエフェクトを有するカーネルを用いたコンボリューション結果と置き換えられる。メトリックは、0と1の間のダイナミックレンジを有し、0に近い場合には、所望のエフェクトが方程式における第1加数のエフェクトを低減するとともに第2過数のエフェクトを増大し、1に近い場合には、逆になる(最終結果において、方程式における第1加数のエフェクトを増大するとともに第2加数のエフェクトを低減する)ように構成された、いかなる更新メトリックであり得る。いくつかのメトリックは、最終出力を生成するために用いられることができ、また、乗じられている係数の合計が1である限り、2つ以上の加数が方程式において用いられてもよい。ここでは、S/N(「アルファ」)、空間的な位置(「ベータ」)、局所的な特性(「ガンマ」)などの因子に基づいたメトリックのいくつかの例が述べられる。最終結果は、これらの因子または他の因子の1つ以上に基づき得る。
5.0 様々な因子に基づくカーネルエフェクトの調整
5.1 S/N値に基づくカーネルエフェクトの調整
カーネルを更新するシステムの例
図2は、カーネルマトリクスに基づく処理の所望の量を達成する信号マトリクスの処理のためのシステム200の例を説明するブロック図を描く。図2は、実施の形態に従う、カーネルマトリクスの更新、および、更新されたカーネルマトリクスを用いた、画像データの処理を描く。ここにおいて別の場所で記載されたように、カーネルを適用するエフェクトを調整するために、カーネル自体が修正されることは要求されない。1つの実施の形態においては、カーネルに基づく処理のエフェクトを調整するために、画像の処理の後に
、未修正おカーネルを用いてスケーリングが行なわれる。したがって、図2中の様々なブロックが説明の便宜のために描かれ、カーネルの更新の実現には、図2に描かれたようにアルファにるカーネルの乗算は要求されないことが理解されるであろう。
一般的に、更新カーネルブロック202は、選択されたカーネルマトリクスをノイズレベル推定量に基づいて更新する。コンボリューションブロック206は、画像データに更新されたカーネルを適用し、その画像データは、アウトプットインターフェイス209に出力される。1つの実施の形態においては、更新カーネルブロック202およびコンボリューションブロック206は、図1bまたは1cのオートフォーカスブロックの一部を形成する。実施の形態において、ISPチェーン204aの上流部分は、下記のパラメータをインプットインターフェイス208に提供する。
i.撮影モード
ii.ノイズレベル推定量
iii.インプット画像
実施の形態において、撮影モードは、カーネル215a、215bのどちらの組を用いるかを決定するために用いられる。図2のシステムの例は、マクロモードおよびノーマルモードのためのカーネルを描く。しかしながら、夜間、風景など、他のモードのためのカーネルがあってもよい。撮影モードは、カーネルに対する特別な処理を必要とする、いかなる種類のシーンであり得る。1つの実施の形態においては、撮影モードは、ユーザの選択に基づく。たとえば、ユーザは、マクロモードおよびノーマルモードのどちらかを選択することができる。別の実施の形態においては、撮影モードは自動的に決定される。この実施の形態においては、撮影モードに基づいて、マクロカーネル215aまたはノーマルカーネル215bが、更新初期カーネルブロック202に入力として提供される。実施の形態において、カーネルのための係数は内部メモリに記憶される。一例として、16ビットの符号付の解像度が係数を表わすために用いられる。
ノーマルモードカーネル215bは、たとえば、40cm−無限大の間で撮られる画像に対して用いることができる。マクロモードカーネル215aは、近接した要素を撮影するために用いることができる。一例として、近接した要素は、20cm−40cmの範囲内、またはより近い範囲(10cmから40cmまで)にあり得る。1つの実施の形態においては、2組の3色のカーネル(赤、緑、青)がある。一方の組は、ノーマルモードのためのものであり、他方の組はマクロモードのためのものである。異なる数の色のカーネルを用いることができる。カーネルのサイズが異なってもよい。さらに、用いられるサポートサイズは、ピクセルサイズに基づくことができる。たとえば、ピクセルサイズが1.75umである場合、カーネルのサポートサイズは13×13であり得る。2.2umのピクセルサイズに対して、カーネルのサポートサイズは9×9であり得る。しかしながら、ピクセルサイズが小さいほど大きいサポートサイズを用いることは要求されない。
ノイズレベル推定量は、取得された画像中のノイズレベルの推定量である。ノイズレベル推定量は、いかなる形式でも表わすことができる。一例として、ノイズレベル推定量は、0から7の間の正数値であり得る。0はノイズが少ない(S/Nがよい)ことを示し、7は、ノイズの量が多い(S/Nが悪い)ことを示す。悪いS/Nは、光の条件が悪いことに関連し得る。
実施の形態において、ISPチェーン204aの上流部分は、画像ピクセルデータをインプットとして提供する前に、悪質ピクセル補正(BPC)を画像データに適用する。実施の形態において、画像データがコンボリューションブロック206に処理された後、ISPチェーン204bの下流部分によりデモザイキングが画像データに適用される。 更新カーネルブロック202は、ノイズレベル推定量から、ここで「α」と表記される値を
計算するアルファ計算ロジック212を有する。1つの実施の形態においては、ノイズレベル推定量が0と最大ノイズ値との間の数値である場合、値αは方程式(2)を用いて計算される。
α=(最大ノイズ値-ノイズ値)/最大ノイズ値 ・・・(2)
方程式(2)は、画像にノイズが多いほど(ノイズ値が大きいほど)、値αが小さいことを示す(逆もまた同じ)。したがって、もし、画像中のノイズが少しであれば、値αが1に近くなる。方程式(2)において、アルファとノイズ値との間の関係は線形である。しかしながら、線形の関係は要求されない。ノイズ値と画像中のノイズの実際の量との間の関係に従って、アルファは、二次的な依存、またはその他など、より複雑な態様でノイズ値に依存し得る。もし、ノイズ値が線形であれば、アルファはノイズ値の線形関数であることができる。更新カーネルブロック202は、値αに基づいて初期カーネルの更新版を生成するカーネル更新ロジック214を有する。
図3は、実施の形態に従う、カーネルを更新するための方程式の例を示す。図3は、アルファ更新されたカーネルマトリクスが、1)αが乗じられた初期カーネルマトリクスと、2)1−αが乗じられたデルタカーネルマトリクスとの2つのカーネルの線形結合であることを示す。デルタカーネルは、クロネッカーのデルタカーネルとも表記される。この結果、アルファ更新されたカーネルの係数の合計が1のままとなり、したがって、画像の「DC」値が維持されることになることに留意されたい。図3の方程式の実現には、アルファによるデコンボリューションカーネルの乗算は要求されないことに留意されたい。むしろ、以下で述べられるように、画像マトリクスのコンボリューションの後に、同じ結果を生じさせるように、未修正のデコンボリューションマトリクスを用いたアルファ「スケーリング」が行なわれる。
もし、αが比較的1に近いと、アルファ更新されたカーネルは初期カーネルに非常に似る。しかしながら、値αが1よりも0に近いと、アルファ更新されたカーネルは、クロネッカーのデルタカーネルにより似る。たとえば、α=0.2であると、アルファ更新されたカーネルは、80%のクロネッカーのデルタカーネルの、たった20%の初期カーネルを含む。実施の形態において、初期カーネルは、事実上、ハイパスフィルタまたはバンドパスフィルタである。したがって、もし、αが小さいと、アルファ更新されたカーネルが画像に生じさせるシャープニングの量は、初期カーネルのものより大幅に少ない。
もし、カーネルがハイパスフィルタまたはバンドパスフィルタであると、カーネルはノイズを増幅することもあり、したがって、画像のS/Nが低い場合にそのようなカーネルを弱めることによって、カーネルを更新せずに初期のカーネルを用いて処理することに比べて、最終的に処理さた画像のS/Nを改善することができる。この技術は、初期カーネルのゲインを弱めることができる。クロネッカーのデルタカーネルを、初期カーネルよりも強いハイパス/バンドパス周波数応答を有するカーネルと置き換えることによって、同じ技術を初期カーネルを強めるために用いることができる。コンボリューションブロック206内のコンボリューションロジック216は、入力画像の現在の部分をアルファ更新されたカーネルを用いてコンボリューションし、値をアウトプットインターフェイス209に出力する。実施の形態において、出力画像は、インプット画像の解像度と同じ解像度を有する。
ポストコンボリューションスケーリングを用いるシステムの例
前述したように、アルファ更新を達成するためにカーネルにアルファが乗じられることは要求されない。図16は、未修正のカーネルのコンボリューション結果に「スケーリング」が適用される実施の形態を描く。このスケーリングは、図2に描かれた、アルファを用いたカーネルの更新と同じ結果を達成する。図16において、イメージャインターフェイス208は、画像センサ1372から画像信号を受け取り、信号マトリクスをコンボリ
ューションブロック206に渡す。イメージャインターフェイス208からのモード選択信号は、コンボリューションブロック206に供給される1つ以上のカーネル215を選択するために用いられる。異なるモードの例は、前述された。コンボリューションブロック206は、未修正のカーネルを用いて信号マトリクスをコンボリューションし、コンボリューション結果を出力する。各コンボリューション結果は、現在処理されている信号マトリクスのエントリの1つに対する値を含む。
この実施の形態において、イメージャインターフェイス208は、ノイズレベル推定量信号を、アルファ算出ロジック212を用いて「アルファ」を算出するスケーリング1602に提供する。アルファの算出は、図2中に描かれた実施の形態と同様の態様で行われ得る。アルファスケーリング1612は、コンボリューション結果、アルファ、および処理されている現在のピクセルに対する元の値を入力し、現在のピクセルに対する最終結果を出力する。実施の形態の形態において、現在のピクセルは信号マトリクスの中央のピクセルである。1つの実施の形態においては、アルファスケーリング1612は下記を実行する。
最終結果=ConvRs・α+(1-α)・InputPixel ・・・(3)
方程式(3)において、ConvRsはコンボリューション結果であり、InputPixelは、処理されている現在のピクセルの元の値である。従って、現在のピクセルに対する最終処理結果は、未修正のカーネルおよび1つ以上の他の値を用いてコンボリューション結果の合計に重み付けさせられる。それらの他の値は、入力画像中の元のピクセル値を含むが、限定されない。この実施の形態において、アルファパラメータは、重み付け(またはスケーリング)パラメータとして用いられる。
5.2 空間的な位置に応じたカーネルエフェクトの調整
システム例
1つの実施の形態においては、デコンボリューションカーネルを画像に適用するエフェクトは、空間的な位置に従って修正される。1つの実施の形態においては、空間的な位置は、画像データを取得するために用いられたレンズに対するシェーディングプロファイルに基づく。図4は、更新カーネルブロック202によってアルファ更新されたコンボリューションカーネルが修正された後に、アルファ更新されたコンボリューションカーネルを修正するために、コンボリューションブロック203内のベータ更新ロジック304が「シェーディングインジケータ」を用いるシステム400のブロック図を描く。シェーディングインジケータは、レンズシェーディングの量を規定し、画像データの中央に関連して記述される。もし望めば、カーネルに対するアルファ更新よりも前に、またはアルファ更新をせずに、カーネルに対するベータ更新を行なうことができる。ここで、別の場所で述べたように、カーネルを適用するエフェクトを調整するためにカーネル自体を修正することは要求されない。1つの実施の形態においては、カーネルに基づく処理のエフェクトを調整するために、未修正のカーネルを用いた画像の処理の後に、スケーリングが行なわれる。ここで、シェーディングインジケータに基づく調整は、「ベータ調整」と表記される。
図6は、実施の形態に従う、シェーディングパラメータに基づく、カーネルの更新のための方程式を描く。図6の方程式は、アルファ更新されたカーネルに対するベータ更新を描く。初期カーネルの係数は、初期カーネルがαを用いて更新されたことを示すためのタグを用いて印が付けられる。前述したように、カーネルに対するベータ更新は、アルファ更新の前に行われ得る。さらに、実施の形態においては、アルファ更新を行なわずにベータ更新を行なうことができる。もし、ベータ更新がカーネルに対して行なわれたとすると、コンボリューションは、非線形コンボリューション(すなわち、1つ以上の条件に基づいて、各ピクセルに対してカーネルが変化するコンボリューション)である。図6中の方程式の実現は、アルファ更新されたデコンボリューションカーネルのアルファによる乗算
は要求されないことに留意されたい。むしろ、後述するように、アルファおよびベータ「スケーリング」は、未修正のデコンボリューションマトリクスを用いて画像マトリクスをコンボリューションした後に行なうことができる。
関連する色のカーネルに対するベータ更新を行なった後、コンボリューションロジック216は、関連する色のカーネルと画像マトリクスの形で表わされた画像データとをコンボリューションする。関連する色のカーネルは、処理されている現在のピクセルである、画像マトリクス中の中央のピクセルの色に基づいて決定される。コンボリューションは、画像マトリクス中のマッチングピクセルによりベータ更新カーネルの係数を乗算することを含む。結果は、現在のピクセルに対する値を更新するために、出力画像中の適切な場所に記される。その後、画像データ中の次のピクセルが処理される。たとえば、ベイヤー処理が行なわれているとすると、ベイヤー画像中の次のピクセルが処理される。カーネルに対するベータ更新は、S/Nをよくすることができるが、画像の境界において、鮮明さが劣化し得る。
ベータおよびシェーディングプロファイルの例
実施の形態において、レンズシェーディングプロファイルによって引き起こされる、画像境界におけるS/Nのペナルティを補償するために、画像の中心からの距離の関数として、ベータ更新はカーネルを弱くする。図5は、レンズシェーディングプロファイルの例のグラフ500を描く。y軸は、シェーディングパラメータ、すなわちベータの値である。x軸は、レンズの中央からの距離(「R」)である。この例において、Rが大きいほどベータが小さくなる。したがって、この例においては、レンズの中央の付近においてベータが1に近づき、レンズの外端(たとえば外周)に向かって、ベータが零に近づく。この例において、Rとベータとの関係は非線形であることに留意されたい。カーブの形は、方程式(4)に従って近似され得る。
β=1-a・(R/(b・max(R)))2 ・・・(4)
方程式(4)において、βは、0と1の間の値を有する。そして、各ピクセルは、各ピクセルの、画像のレンズ中央からの距離(R)に従って処理される。この距離または距離の2乗は、下記の方程式に従って算出される。
R=(x_index2+y_index2)1/2 ・・・(5)
R2=x_index2+y_index2 ・・・(6)
これらの方程式において、x_indexおよびy_indexは、画像中のピクセルのインデックスであり(xは列に対し、yは行に対する)、画像中の中央のピクセルは、[0,0]と標される。「a」および「b」の値は、定数であり、シェーディングの量に影響を与える。
「a」および「b」に対する値は、変わり得り、また、ISPチェーン204aの上流によって与えられ得る。したがって、1つの実施の形態において、ISPチェーン204aの上流によって与えられるシェーディングインジケータは、定数aおよびbを規定する。別の実施の形態において、シェーディングインジケータは、画像統計データに基づいて算出される。たとえば、画像データに関連付けられた、ピクセルの座標およびS/Nに基づいて、コンボリューションブロック206により算出される。S/Nは、ISPチェーン204aの上流により与えられ得る。別の実施の形態において、aおよびbは、シェーディングインジケータを必要とせずに、レンズシェーディングプロファイル特性を満たすようにレンズシェーディングプロファイルに従って設定され、固定される。
コンボリューションブロック206中のR算出ロジック302は、少なくともいくつかのピクセルに対するRを定める。Rの値に基づいてベータ更新ロジック304は、βに対する値にアクセス(または値を決定)する。すなわち、βは、テーブルからアクセス、またはランタイムにおいて算出される。一般的に、βは、現在処理されているピクセルに対
するRの値に少なくとも部分的に基づいて、処理時間を保存するためにテーブルからアクセスされる。しかしながら、βをオンザフライで算出することができる。
1つのピクセルとその周囲のピクセルとでは、Rの値が僅かに異なるにすぎないため、全てのピクセルに対してRの新しい値を算出することは要求されない。したがって、各ピクセルに対するカーネルにベータ更新が行なわれることは要求されない。それゆえ、ベータ更新を、2〜3の、またはそれよりも大きい数のピクセル毎に行なうことができ、そうであっても所望のエフェクトを達成することができる。
同じレンズに対して異なるシェーディングプロファイルを選択することが可能であるが、特定のレンズデザインに対して一定のプロファイルが選択され得る。実施の形態において、シェーディングインジケータは、0と8の間の整数である。0は、境界でのシェーディングがないことを示し、8は、境界でのシェーディングが強いことを示す。しかしながら、この範囲外の値を用いることができる。
β係数を決定するための別の実施の形態
このセクションは、レンズに対するピクセルの相対的な位置を記す値「R」に基づいてβを決定する、別の技術について記述する。この実施の形態において、まず、R2の値が、より小さなダイナミックレンジに変更され得る。方程式(7)は、そのような変更の実行例である。
f(R): R2[0...max(R2)]→[0...15] ・・・(7)
Rの値をより小さなダイナミックレンジに変更した後、ベータを算出するために方程式(8)が用いられ得る。
β=15-p・f(R)/q ・・・(8)
定数「p」および「q」は、シェーディングの量に影響を与え、したがって、カーネルの強さを調整する。したがって、これらの定数は、ベータを決定するための前の技術において述べられた定数「a」および「b」と同様の目的を果たすが、同じ定数ではない。「p」および「q」に対する値は、ISPチェーン204aにより与えられ得る(たとえば、シェーディングインジケータはこれらの定数を規定し得る)。代替的に、pおよびqに適した値をコンボリューションブロック206によって決定することができる。一例として、pおよびqは、画像統計データに基づいて決定され得る。しかしながら、pおよびqは、レンズシェーディングプロファイルによって決定され、固定されたままともなり得る。この方程式において、ベータの最終値は0と15の間になり得る(すなわち、ここでは、βを表わすために4ビットが用いられる)ことに留意されたい。しかしながら、βは、実現態様に応じて、いかなる所望のダイナミックレンジを有することができる。
画像の境界でカーネルを弱くする量は、「p」および「q」に基づいて調整することができる。たとえば、もし、p=0かつq=1であると、画像の境界においてカーネルは弱くされない。もし、p=1かつq=1であると、カーネルは、画像の境界においてクロネッカーのデルタ関数になる。したがって、カーネルが弱くされる。
カーネルのゲインが更新されるときに従うシェーディングプロファイルは、R^2の関数以外であり得る。たとえば、シェーディングプロファイルは、Rの関数、または非回転対称の関数であり得る。これらの他の事例において、ベータを計算するための式は、いくらか異なる。たとえば、下記の方程式で説明されるような多項式が、ベータを計算するための式に用いられ得る。
β(R)=a0+a1(R/max(R))+a1(R/max(R))2+...+an(R/max(R))n ・・・(9)
方程式(9)において、βは、0および1の間の最終値を有しうる。
また、レンズシェーディングプロファイルに基づく調整は、画像の境界においてカーネルを弱くする代わりに強くするために用いることができる。この実施の形態において、クロネッカーのデルタカーネルを、よりアグレッシブなハイパス/バンドパス周波数応答を有するカーネルと置き換えると、結果的に、初期カーネルの係数が調整される。カーネルを強くすることを求める理由は、一般的に、与えられたレンズにとって、PSFは、大抵、視界(FOV)の中央よりも境界において大きいためである。
空間依存処理
レンズシェーディングプロファイルに基づくカーネルエフェクトの調整の例は、空間的な(またはピクセルの)位置に基づくカーネルエフェクトの調整のための1つの技術である。しかしながら、これは、空間的な位置に基づくカーネルエフェクトの調整のための唯一の技術ではない。1つの実施の形態においては、位置に依存する光学収差を把握するために画像センサの異なる領域を別に処理するために、異なるカーネルが記憶されたり、画像処理中に導かれたりする。この、位置依存処理は、単一のピクセル領域と同じくらいきめ細かいものであり得るが、異なる領域は1つよりも多いピクセルを有することができる。
たとえば、光学収差を画像センサの異なる領域に対して算出することができる。各領域のサイズは、単一のピクセルと同じくらい小さくなり得るが、単一のピクセルよりも多くを含み得る。1つの実施の形態においては、領域内のピクセルに対する光学収差に対抗するために、デコンボリューションカーネルは、各領域に対して定められる(「領域カーネル」)。異なる領域カーネルが、各領域に対して記憶され得る。代替的には、単一の領域カーネルが、複数の領域に対して記憶されてもよく、異なる領域に対する異なる処理を達成するためにカーネルに対して調整がなされる。
ポストデコンボリューションスケーリングを用いたカーネルエフェクトの調整
前述したように、図4中に描かれたようにアルファおよびベータを用いてカーネルを更新するという結果を達成するためにアルファおよびベータの場所でカーネルを乗算することは要求されない。図19は、未修正のカーネルに基づくデコンボリューション結果に、アルファおよびベータ「スケーリング」が適用される実施の形態を描く。この実施の形態においては、イメージャインターフェイス208は、ノイズレベル推定量信号およびシェーディングインジケータを、アルファ算出ロジック212を用いて「アルファ」を算出するスケーリング1602に提供する。アルファの算出は、図2において描かれた実施の形態と同様の態様を実行され得る。本実施の形態において、イメージャインターフェイス208は、シェーディングインジケータ信号およびピクセルインデックスを、ベータ算出ロジック302を用いて「ベータ」を算出するスケーリング1602に提供する。ベータの算出は、図4に描かれた実施の形態と同様の態様で実行され得る。1つの実施の形態においては、シェーディングインジケータは、ベータを決定するためには用いられない。むしろ、ベータは、シェーディングインジケータを用いずに、ピクセルインデックスに基づいて決定される。
アルファ/ベータスケーリング1912は、コンボリューション結果、アルファ、ベータ、および処理されている現在のピクセルの元の値を入力し、現在のピクセルに対する最終結果を出力する。1つの実施の形態において、現在のピクセルは、信号マトリクスの中央のピクセルである。1つの実施の形態においては、アルファスケーリング1612は、下記のものを実行する。
最終結果=ConvRs・α・β+(1-α・β) ・InputPixel ・・・(10)
方程式(10)において、ConvRsは、コンボリューション結果であり、InputPixelは、処理されている現在のピクセルの元の値である。したがって、現在のピクセルに対する最終処理結果は、未修正のカーネルおよび1つ以上の他の値を用いたコンボリューション結
果の合計に重みを付けさせられる。それらの他の値は、入力画像中の元のピクセル値を含むが、これに限定されない。この実施の形態において、アルファおよびベータパラメータは、重みづけ(またはスケーリング)として用いられる。もし、所望すれば、ベータパラメータはアルファ無しで用いることができる。
5.3 局所的な画像特性に基づくカーネルエフェクトの調整
ある実施の形態においては、カーネルエフェクトは局所的な画像特性に基づいて調整される。画像特性は現在処理されているピクセルの局所的な特性であり得る。画像特性に基づくカーネルエフェクトの調整は、上述したαの調整および/あるいはβの調整とともに実行され得る。しかしながら、ある実施の形態においては、カーネルエフェクトはαやβの調整を行なうことなく画像特性に基づいて調整される。さらに、αの調整あるいはβの調整以外のカーネルエフェクトに対する調整は、このセクションの技術を用いて実行され得る。
画像特性に基づくカーネルエフェクトの調整の1つの局面は、中心ピクセルの値自身に基づいて(あるいは、代替的に、中心ピクセルの周囲のいくつかのピクセルの加重平均に基づいて)行なわれる処理の程度(すなわち、カーネルによるエフェクトの強さあるいは強度)を調整することである。このように、たとえば、中心ピクセル(あるいは平均値)が高い値を有する場合、エフェクトの強度は大きくなり、中心ピクセルが低い値を有する場合、エフェクトの強度は低くなるであろう。逆のものも、すなわち、中心ピクセルの値(あるいは中心ピクセルの周囲のいくつかのピクセルの平均値)が低いときには強いカーネルエフェクトを、そして値が高い場合には弱いカーネルエフェクトを、必要に応じて使用され得る。ピクセルの値に基づいたエフェクトの強度を変更する例は、以下の方程式(11)によって与えられる。
Figure 2010525470
上記方程式(11)においては、pixel_valが高い場合、最終結果(final result)はコンボリューション結果に近いものとなる。pixel_valが低い場合、最終結果はコンボリューション前の元のピクセルの値に近いものとなる。
画像特性に基づくカーネルエフェクトの調整の別の局面は、カーネルがより強い強度あるいはより弱い強度にて適用されるべき画像エリアを特定することである。このように、エフェクトの強度に従って、カーネルマトリックスを信号マトリックスに付加することが決定される。求められるエフェクトは画像コントラストであって、カーネルは、画像コントラストが最も求められている画像エリアに最大のエフェクトが生じるように、適用され得る。代替的に、弱い画像コントラストが求められている、あるいは画像コントラストが求められていないエリアでは、カーネルは全く適用されないかカーネルを適用することによるエフェクトが画像コントラストを低めるように修正される。ある実施の形態においては、カーネルを適用することによるエフェクトは、最小のエフェクトと最大のエフェクトとの間のスムーズな過渡事象を達成するために修正される。ある実施の形態においては、エフェクトの調整が求められていないときに適用されるデフォルトのカーネルが準備される。当該調整は、デフォルトのカーネルによるエフェクトの強度を高めたり、あるいはデフォルトのカーネルによるエフェクトの強度を低めたりする。追加的な実施の形態においては、使用されるカーネルはノイズを減らす目的のためのローパスフィルタであって、同様のメトリックがカーネルを適用すべき場所とカーネルの強さとを決定するために使用される。
局所的な画像特性に基づくカーネルエフェクトの調整に係るアーキテクチャの概要
図7は、コンボリューションブロック206におけるカーネル更新ロジック704が、現在処理されているピクセルの位置の画像特性に基づいて計算されるメトリックに基づいてカーネルを修正する、システム700のブロック図を示す。メトリック自体は、ここで「γ」として参照される値に到達するために修正され得る。システム700においては、カーネルは、まず、γの更新に先立って、αおよびβの更新に基づいて更新される。しかしながら、γの更新にαあるいはβの更新を利用しなくともよい。さらに、本実施の形態においては、γの更新はαおよびβの更新の後で行なわれる。しかしながら、カーネルの更新の順序は変更可能である。本明細書の他の部分で説明されるように、カーネル自体はカーネルを適用することによるエフェクトを調整するために修正される必要はない。ある実施の形態においては、スケーリングは、カーネルに基づいた処理のエフェクトを調整するために、修正されていないカーネルを用いて画像を処理した後に実行される。
コンボリューションブロック206のメトリック計算ロジック702は、現在処理されて入力ピクセルおよび当該ピクセルに隣接するピクセルの解析に基づいてメトリックを計算する。メトリック計算ロジック702は、各ピクセルに対して現在の画像ウインドウ(画像のうちのコンボリューションカーネルがかけられたセクション)をチェックして、現在のピクセルに対して求められている処理の量に関するメトリックを決定する。そして、コンボリューションカーネルは、メトリックに基づいてカーネル更新ロジック704によって更新される。最後に、更新されたカーネルが画像データに適用される。
メトリックによってγが決められると、必然的に、カーネルを更新するための方法は、カーネルに対するαあるいはβの更新のために利用される方法に似通ったものとなり得る。たとえば、論理的な観点からは、処理の強度を低めることが求められている場合、あるいはさらに強力なカーネルによって処理の強度を高めることが求められている場合、更新されたカーネルは元のカーネルとデルタカーネルとの線形的な組み合わせから生成され得る。再度図3を参照して、αはカーネルを更新するためにγに取り換えられ得る。このように、γは、カーネルの線形的な組み合わせのカーネル係数に影響を提供する。コンボリューションが、γとαおよび/あるいはβとによって更新されたカーネルを用いて実行される場合、非線形なコンボリューションが生じることになる。つまり、コンボリューションは、カーネルが、ピクセル毎に複数の条件に依存して変化するように実行される。ここに記載されているように、ポストデコンボリューションスケーリングは、更新されたカーネルを用いたデコンボリューションの結果に達するために使用され得る。
局所的な画像特性に基づくカーネルエフェクトの調整に係る機能的な概要
上述したように、本実施の形態においては、処理の強さは、現在処理されているピクセルの周囲の局所的な特性に基づいて調整される。まず、現在のピクセルの周囲のエリアは、エッジがあるか否か、当該ピクセルの周囲の領域が比較的フラット、すなわち均一、(空白の灰色の壁のように)当該領域内の情報に変化がないなど、であるか否かといった情報を決定するために調べられる。方程式(11)は、メトリックを計算するための1つの技術を示すものである。
Figure 2010525470
方程式(12)においては、BjとNはウインドウの内側のピクセルである。
メトリックの決定の例
以下では、メトリックを計算するための方法のいくつかの例を示す。メトリックは、出力値を計算するための中心ピクセルの周囲の現在の画像ウインドウを利用することによって計算され得る。しかしながら、現在の画像ウインドウの全体における(処理されている色に関する)すべてのピクセルが使用される必要はない。さらに、メトリックは、現在の画像ウインドウの外側にあるピクセルに基づくものであってもよい。さらに、メトリックは、同じ色のピクセルのみに基づいて決定される必要はない。つまり、処理のタイプとし、メトリックの計算において異なる色のピクセルを含むことが好ましい場合もあり得る。分散/標準偏差の例
ある実施の形態においては、現在の画像ウインドウのピクセルの分散あるいは標準偏差が、中心ピクセルの周囲の現在の画像ウインドウにおける差の存在や差の程度を示すものとして利用される。標準偏差が使用される場合には、方程式(13A)あるいは(13B)が使用され得る。
Figure 2010525470
方程式13Aおよび13Bにおいて、xiは現在の画像ウインドウのピクセルであって、「n」は現在の画像ウインドウのピクセルの数である。上述したように、ある実施の形態においては、現在の画像ウインドウのピクセルはすべて同じ色である。平均値は方程式(14)に示されるように決定され得る。
Figure 2010525470
しかしながら、ある実施の形態においては、すべてのピクセルが平均の計算に使用される必要はない。さらに、ある実施の形態においては、単純な平均の代わりに、加重平均が使用され、その場合には平均の計算に利用されるピクセルが中心ピクセルに対する相対的な空間的位置に従ってあるいは他の重み付けスキームに従って重み付けされる。当該重みは、均一のエリアの平均値が同じ値に保たれるように1に正規化される。加重平均は、以下の方程式(ここではWiは重みである。)によって例示される。
Figure 2010525470
xiが無作為の変数と見なされる場合、標準偏差における偏りのない推定量および偏りのある推定量が存在する。次に、ある実施の形態においては、2つの値、すなわち、が現在の画像ウインドウのwin_stdの最大値と現在の画像ウインドウのwin_stdの最小値、が計算される。これらの値は、方程式(16a)および(16b)に従って計算される。
Figure 2010525470
方程式(16a)および(16b)においては、「n」は現在の画像ウインドウのピクセルの数である。これらの最小値および最大値は、標準偏差を上と下から制限する。このように、現在の画像ウインドウに関する標準偏差のダイナミックレンジは、方程式(16)のように定義され得る。
Figure 2010525470
カーネルは、図11に示される方程式に従って更新され得る。図11に示されるカーネルの更新は、ここで示されるように、γによるポストデコンボリューションのスケーリングによって実現され得る。つまり、信号マトリックスは、修正されていないカーネルマトリックスによってコンボリューションされ、そして、コンボリューション結果と元のピクセル値との合計がγに基づいて測定される。
さらに、dyn_range=0のときは、中心ピクセルに隣接するすべてのピクセルが同じになる。そのため、中心ピクセルが現在の画像ウインドウ(すなわち、win_std=0)の残りのピクセルと同じ値を有するか、中心ピクセルが残りのピクセルと異なる値を有するかによって、デルタカーネルが中心ピクセルに適用される。ただし、上記のいずれの場合においても、処理が実行されなくてもよい。1つ目のケースは、現在の画像ウインドウが「フラットエリア」(たとえば、壁、青い空など)であることを示し、画像コントラストの強調は要求されない。2つ目のケースは、パターンが検出されなかったことからノイズを原因とするものであり、画像コントラストの強調が要求されない。さらに、図11の方程式においては、インプットカーネルとデルタカーネルに掛ける2つの係数の合計が1となる。
現在の画像ウインドウが「フラット」あるいは略「フラット」である場合、あるいはノイズが存在する領域ではあるが比較的低いノイズ標準偏差を有する場合も、標準偏差は低い値となるであろう。そのため、図11のインプットカーネルに掛ける係数は0に近くなり、デルタカーネルに掛ける係数は1に近くなるであろう。したがって、画像領域の詳細にはほとんど基づかずに当該画像領域のために要求されるように、ほとんどの処理が発生しないであろう。
しかしながら、現在の画像ウインドウが明るいエリアと暗いエリアとの間のエッジを含む場合、標準偏差は大きくなる(たとえば、取り得る最大値に近い値となる。)。このように、図11のインプットカーネルに掛ける係数は1に近い値となり、デルタカーネルに
掛ける係数は0に近い値となるであろう。このことは、最終的なカーネルが、画像をシャープにしたり、失われたコントラストを修復したりすることを意味する。標準偏差のダイナミックレンジはすべてのピクセルに対して設定されるので、シーンからシーンへと変化し得るしきい値への依存がない。
しかしながら、ウインドウ内の最小値および最大値を計算したり、局所的なダイナミックレンジを使用したりすることは要求されない。ある実施の形態においては、固定のダイナミックレンジは、標準偏差を[0 1]のダイナミックレンジ内へと正規化するために使用される。たとえば、0から1023(ピクセル毎に10ビット)のピクセル値に対しては、標準偏差が0から512の値を取り得る。このようにして、ダイナミックレンジを当該レンジへと固定することができる。
代替的に、より洗練された方法によってカーネルを変更するために、より複雑な機能を標準偏差メトリックに適用することができる。たとえば、標準偏差のダイナミックレンジが複数のセクションに分割され、その各々において、セクション間の推移が連続的であり要求されたエフェクトを達成する形式で異なる機能が適用される。たとえば、ある実施の形態に従って、図15に示されるグラフ1500は、メトリックに対するγのカーブを示す。図15を参照して、2つのしきい値(「low_th」と「high_th」)が定義される。メトリックが低い(たとえば、「low_th」より低い)場合、現在の画像ウインドウにはエッジ情報がない(あるいは非常に小さなエッジ情報がある)。そのため、γの値は低く保たれる。メトリックが「low_th」と「high_th」の間である場合、γには高い値が割当てられる。このレンジはエッジが存在することを示すものであるが、このレンジは上限「high_th」を有する。図15の例においては、γの値が「low_th」より高く、1に達するまで、「low_th」と「high_th」との間のある値まで増加させられる。しかしながら、メトリックが高い(たとえば、「high_th」より高い)場合、γの値は、1の値から「high_th」に達するまで徐々に減らされる。このγの減少は、既に十分にシャープであるオーバーシャープニングエッジの可能性を低減させる。各メトリック値に従って、γパラメータは0から1の間で計算される。この機能はメトリックの全範囲にわたって連続する。γ値はカーネルに掛けられ、(1−γ)が、αおよびβの更新が実行されると同様に、クロネッカーのデルタのカーネル(あるいは、代替的に、要求されるエフェクトに従って、より強力なカーネル)に掛けられる。
段階的にその存在を識別するためのメトリックとして、標準偏差を使用することの代わりに、以下の式に従って分散が利用され得る。
Figure 2010525470
方程式(17)においては、標準偏差の数式と同様のことが説明される。したがって、この代替案においては、最大値および最小値が好ましいダイナミックレンジを生成するために決定される(あるいは、上述したように、固定のダイナミックレンジを使用することも可能である。)。ここでも、上述したように、図11の数式がカーネルを更新するために使用され、あるいは、より複雑な機能が使用され得る。
段階的にその存在を識別するためのメトリックとして、標準偏差を使用することのさらなる代替案として、方程式(18)に従って差の絶対値が使用され得る。
Figure 2010525470
ここでも標準偏差の数式と同様のことが説明がされる。したがって、この代替案においても、最大値および最小値が好ましいダイナミックレンジを生成するために決定される。ここでも、上述したように、図11の数式がカーネルを更新するために使用され、あるいはより複雑な機能が使用され得る。
ヒストグラムの例
標準偏差の方法と同様の方法は、現在の画像ウインドウのヒストグラムを計算し、当該ヒストグラムに基づいてカーネルの強度を決定することである。現在の画像ウインドウの局所的なヒストグラムは、最初にいくつかの瓶(bin)を定義することによって計算され得る。たとえば、この計算は方程式(19)に従って行なわれる。
Figure 2010525470
代替的に、瓶の数は予め定められた数字であり得る。たとえば、1024個の瓶が10ビット画像のための強度レベルの個数に対応するように使用され得る。そして、たとえば、瓶自体は、方程式(20)に示されるように、♯瓶によって画像ウインドウのダイナミックレンジを分割することによって、定義される。
Figure 2010525470
この例においては、各々が1ピクセルの幅を持った♯瓶、瓶が存在するであろう。ダイナミックレンジを、各々が数ピクセルの幅を持ったより広い瓶へと分割することも可能である。瓶が定義されると、各瓶は、当該瓶の範囲に属する画像ウインドウのピクセル値の数によって満たされる。図9Aは、画像ウインドウのためのデータを示し、図9Bは、当該データのヒストグラムを示す。
ある実施の形態においては、現在の画像ウインドウのヒストグラムが知られると、当該ヒストグラムが単峰性のヒストグラムに如何に近いか、および当該ヒストグラムが双峰性のヒストグラムに如何に近いかが決定される。単峰性のヒストグラムは、均一なヒストグラムとしても参照され得る。ある実施の形態においては、多峰性のヒストグラムは、双峰性およびより高い次元のヒストグラムを含む。
ヒストグラムの形状が多峰性のヒストグラムに近づけば近づくほど、現在の画像ウインドウ内のエッジの存在のためのインジケーションが強くなる。エッジを有するウインドウに適用されるデコンボリューションカーネルのエフェクトを向上させることが要求され得る。たとえば、画像コントラストの向上が望まれる。代替的に、カーネルがローパスの周波数応答を有する場合、画像のエッジがぼけないようにエフェクトの強度を低めることが望まれる。
ヒストグラムが双峰性のヒストグラムに近づけば近づくほど、画像ウインドウがより「フラット」になる(すなわち、より均一になる)。そのため、デコンボリューションカーネルをそれらのエフェクトが最小となるように修正することが望まれる。たとえば、このケースにおいては、画像コントラストを強調しないことが望まれてもよい。ノイズがある画像ウインドウは、単一のあるいは単峰性のヒストグラムを生成することができる。図10Aは、単峰性のヒストグラムを示し、図10Bは、異なるグリーンの画像ウインドウの双峰性のヒストグラムを示す。これらのヒストグラムは、分散される1024の瓶(10ビットのベイヤー画像の強度値の♯)と41の値(9×9のグリーンカーネルのためのグリーン画像ウインドウにおける値の♯)とを利用することによって生成される。
このように、ある実施の形態においては、ヒストグラムは分布が単峰性であるか多峰性であるかを決定するために分析される。単峰性のヒストグラムを多峰性のヒストグラムから区別する1つの技術は、2つあるいはさらに多いクラスタが存在することを検出するために利用されるクラスタリングアルゴリズム(たとえば、k−means)を利用することである。さらに、メトリックは、クラスタの塊の中心の間の距離に基づくことができる。この距離は、カーネルのゲインが更新される際に用いられるメトリックを得るためにダイナミックレンジによって正規化される。
双峰性と単峰性のヒストグラムを区別する別の技術は、ヒストグラムを滑らかにし、そしてヒストグラムの極大を探すことに基づく。極大が1つだけ存在する場合、ヒストグラムは単峰性である。しかしながら、2つの極大が発見された場合、2つの極大点の間のレンジはメトリックを導き出すために使用される。たとえば、そのレンジが小さい場合、カーネルは小さなゲインを得るように調整され得る。一方、そのレンジが大きい場合、カーネルは高いゲインを得るように調整され得る。これらの調整は、当該レンジが大きいとき、カーネルに最大の画像コントラストの強調をさせることが望まれ得る。3つあるいはさらに多くの極大が発見された場合、メトリックは極大間のレンジにも基づく。
上述した標準偏差の技術とヒストグラムの形状との間には関連があり得る。高い標準偏差を有するピクセルの現在のウインドウのマトリックスは、ピクセル値が平均値からかけ離れた2またはさらに多くのピークを有するヒストグラムの形状を有し得る。一方、低い標準偏差を有するピクセルの現在のウインドウのマトリックスは、1つのピークを持つヒストグラムを有し、そのほとんどはピクセルの値は平均値に近いものである。
エッジ検出の例
ある実施の形態においては、メトリックの決定は、画像内のエッジの検出に基づく。たとえば、コンボリューションマスクは、現在の画像ウインドウ内のエッジを見つけるために使用され得る。使用され得るコンボリューションマスクの例は、以下のものに限定されるわけではないが、Sobel、Laplacian、Prewitt、Robertsを含む。ある実施の形態においては、エッジ検出マスクはエッジを検出するために現在の画像ウインドウに適用される。ウインドウ内のピクセルの標準偏差のような、統計的な尺度が結果に適用される。そして、メトリックは標準偏差の結果に基づく。他の実施の形態においては、エッジ検出マスクは、エッジを検出するために画像ウインドウに適用される。エッジ検出の実施の形態においては、カーネルがエッジが発見されたか否かに基づいて適用される。
距離の例
情報メトリックは、「距離」の方法に基づいても計算され得る。情報メトリックを計算するための方法2300は、図23に示される。この方法は、ピクセル間の絶対的な開きを合計する、ステップ2304から始まる。近い距離は、現在の画像ウインドウ内の中心ピクセルの周囲にあるピクセルから計算される。遠い距離は、同様の画像ウインドウ内の中心ピクセルから空間的な距離にあるピクセルから計算される。この情報メトリック2312は、近い距離のみから計算され、一方、メトリック2316は近い距離および遠い距離の両方から計算される。ステップ2320において、方法2300は、2つの情報メト
リックの値に従って決定される重みを用いて両方の情報メトリックの加重平均を計算し、未だ測定されていない最終の情報メトリックを算出する。ステップ2324において、当該最終の情報メトリックは、現在の画像内の空間的な位置に従って測定され、その後、当該測定された情報メトリックは、図20においてより詳細に説明される処理2400に与えられる。
ある実施の形態においては、さまざまな距離メトリックを計算することは、以下の方法に基づいて実行される。すなわち、画像ウインドウはピクセルはクラスタに分割される。距離メトリックは、クラスタ毎に、クラスタ内のピクセル間の開きを示す絶対値の重み付けされた合計を用いることによって、また中心クラスタ内のピクセル(中心ピクセルを直接取巻くピクセル)にマッチングすることによって計算される。方程式(21)は、単一の3×3のクラスタのケースの例に関する距離メトリックの計算を示す。
Figure 2010525470
ここで、W[i,j]は設定可能な重みマトリックスであって、Ck[i,j]は3×3のCkクラスタにおけるピクセル[i,j]の値であって、Cmid[i,j]は中心クラスタにおけるピクセル[i,j]の値である。
エッジ強調の実施の形態
エッジ検出マスク内の係数の合計は0であるため、元の画像ウインドウ内にエッジがあるとき、画像ウインドウの結果には、強い積極的および消極的な値を含むであろう。そのため、エッジを含む画像ウインドウは、高い標準偏差の値を有し、その結果高い処理メトリックを有することになる。一方、ウインドウが画像内に「フラット」で均一な領域のためのデータを有するとき、あるいはノイズを有するものの比較的低いノイズの標準偏差を有する領域のためのデータを有するとき、エッジフィルタ処理された画像は互いに近い(典型的には0に近い)ピクセル値を有するであろう。そのため、エッジフィルタ処理された画像は、低い標準偏差の値と低い処理メトリックとを有するであろう。ある実施の形態においては、最終の処理メトリックが0と1との間の値となるように、予め定められた固定のしきい値が、標準偏差を正規化するために使用される。メトリック計算は、方程式(22)に示されるようにして決定され得る。
Figure 2010525470
カーネルは図3に示されるのと同様の方法で更新され得る。しかしながら、p_metricがαに取って代わることになる。
標準偏差の正規化は、低い値から高い値へと、処理メトリックの緩やかな変化をもたらし、このようにして連続的で滑らかな処理が実現され、出力画像に生じる副作用を排除する。
テーブルIIは、グリーンベイヤー処理のためのベイヤー画像のためのエッジ検出の値
の例を示す。グリーンピクセルがGr(レッド列におけるグリーン)とGb(ブルー列におけるグリーン)とに分けられると、テーブルIIIをすべてのピクセル(Gr、R、B、Gb)のために使用することができる。テーブルIIIは、レッドあるいはブルーのベイヤー処理のためのエッジ検出マスクの値の例を示す。
Figure 2010525470
非限定の例として、デモザイキングの後に画像上で実行される処理のためのエッジ検出マスクは、よく知られているSobel、Prewitt、Roberts、Laplacianマスクであり得る。
エッジ検出の実施の形態
エッジ検出の実施の形態においては、エッジ検出マスク(処理がベイヤーイメージ上で行なわれたときに、ベイヤーパターンに適合するもの)は、エッジを発見するために画像ウインドウ上に適用される。エッジが自然画像の中でどのように現われたかを示すパターンが存在するという仮定を考慮して、しきい値はエッジが存在するか否かを決定するために使用され得る。たとえば、他とは異なる単一のピクセルは、有効な画像データとは対照の無作為のノイズであり得る。エッジの検出とは対照に、ノイズを誤って検出する可能性を低減するために、付近のピクセルに関する結果に従ってしきい値が更新され得る。この方法の可能な実装形態について以下に説明する。
まず、エッジ検出マスクは、現在の画像ウインドウに適用される。現在のしきい値よりも高い絶対値が存在するとき、絶対値が線あるいはその他のパターンを形成するか否かをチェックする。線あるいはその他のパターンの表示は、いくつかの付近のピクセルが高い絶対値を有することであり得る。線あるいはその他のパターンが発見されると、現在の画像ウインドウがエッジを有することが宣言される。しきい値を超える絶対値を有するピクセルがない場合、あるいは高い絶対値を有するピクセルが線あるいはその他のパターンを形成しない場合、現在の画像ウインドウは「フラット」(ノイズを含む可能性がある)なエリアを含むものと見なされる。
そして、デコンボリューションカーネルは、エッジが発見されたか否かに従って現在の画像ウインドウに適用される。たとえば、エッジが発見された場合、強いデコンボリュー
ションカーネルが適用される。そうでない場合、弱いデコンボリューションカーネルがウインドウに適用され得る。さらに、デコンボリューションカーネルのゲインの設定は、エッジの「強さ」に従って行なわれ得る。たとえば、エッジが見つかった場合においては、画像ウインドウのピクセルの標準偏差は、エッジマスクが適用された後に計算される。そして、上述した標準偏差の方法と同様の方法において、カーネルのゲインは標準偏差のメトリックに基づく。
エッジ検出の他の方法も採用され得る。たとえば、以下のものに限定されるものではないが、Roberts、Prewitt、Sobel、Cannyを含む他のエッジ検出マスクが、ウインドウ内にエッジがあるか否かを決定するために使用され得る。
エントロピに基づく例
ある実施の形態においては、画像ウインドウに適用されるべきカーネル(たとえば高いゲインあるいは低いゲインのデコンボリューションカーネル)の強度は、現在の画像ウインドウにおけるエントロピに基づく。高いエントロピは、現在の画像ウインドウに多くの情報が存在することを示すかもしれず、それゆえに、ウインドウに強いカーネルを適用することが望まれるかもしれない。「フラット」な画像ウインドウは、低いエントロピを有するかもしれず、それゆえに、当該ウインドウの処理メトリックに弱いカーネルを適用することが望まれるかもしれない。エントロピの計算は、方程式(23)によって示されるようにして決定され得る。
Figure 2010525470
方程式(23)においては、piは現在の画像ウインドウにおけるピクセル値iの経験的確率である。たとえば、画像ウインドウが「フラット」である場合、エントロピは0であり、画像ウインドウがエッジ(異なる強度値を有するピクセル)を含む場合、エントロピは高い値を取るであろう。実際の処理メトリックは、方程式(23)からのエントロピの値を正規化することによって決定され得る。
しかしながら、エントロピはピクセル間の開きの大きさを考慮しないものであるため、高いエントロピの値は無作為なノイズから生じるかもしれない。それゆえに、ある実施の形態においては、画像のS/Nが、エントロピの技術を使うか否かを決定するために用いられる。
傾きに基づく例
ある実施の形態においては、エッジの存在は、現在処理されているウインドウ内の中心ピクセルの周囲のいくつかの局所的な傾きを計算することによって決定される。そして、メトリックは、傾きの大きさに従って、たとえば、傾きの大きさの加重平均に従って、計算される。傾きは以下の例に従って得られる。
Figure 2010525470
テーブルIVによると、可能な傾きは|1−13|、|2−12|、|3−11|、|6−8|、|4−10|、|5−9|である。
Figure 2010525470
テーブルVによると、可能な傾きは、|1−9|、|2−8|、|3−7|、|6−4|である。
テーブルIVは、ベイヤーイメージ内のグリーンのための5×5サポートのためのピクセルの位置を示し、テーブルVは、ベイヤーイメージ内のレッドおよびブルーのための5×5サポートのためのピクセルの位置を示す。傾きの加重平均を計算する際、重みは、ある傾きに関するピクセル間の空間的距離から決定され得る。
メトリックが計算されると、カーネル更新メカニズムは、上述したようなもののようになり得る。つまり、メトリックは、γを決定するために、可能なダイナミックレンジに従って正規化され得る。ある実施の形態においては、図15で示された一例と同様に、ゲインファンクションを用いることによって正規化が行なわれる。そして、αとβの更新において利用されたように、デコンボリューションカーネルのゲインに影響を提供するためのここで開示された技術が、γの更新のために利用され得る。
ある実施の形態においては、メトリックの生成のための方法は、上述した方法のいくつかを重み付けして組み合わせたものを含む。たとえば、最終メトリックは、標準偏差メトリックと傾きメトリックとの加重平均に基づくものであって、あるいは、2またはそれ以上のメトリックの他の組み合わせが最終メトリックの計算するために用いられる。
自然光の例
情報メトリックからγを決定するために同様のゲインファンクションを通常利用するよ
りも、現在の画像ウインドウにおける光の量(レベル)の局所的な推定値に依存することによって利用される、2つあるいはそれ以上の別々のゲインファンクションを有することも可能である。ある実施の形態においては、この推定値は、中心画素自体の値あるいはいくつかの近接するピクセルの加重平均であってもよい。例として方法2400を図24に示す。ここでは、正に2つのゲインファンクションが利用されるが、2つよりも多いゲインファンクションが利用されてもよく、図24は単なる例に過ぎない。ステップ2404において、(図23に関して説明したように)測定された情報メトリックは、2つのゲインファンクションFg1とFg2とに受け渡される。この例においては、ゲインファンクションFg1は光の高いレベルに適合するものであって、ゲインファンクションFg2は光の低いレベルに適合するものである。一方、ステップ2408において、現在処理されているピクセルの光のレベルが測定される。ステップS2412と2416において、第1および第2のゲインファンクションFg1とFg2とが、測定された情報メトリックに適用される。ステップ2420において、2つのゲインファンクションの出力は、ステップS2408において測定されたピクセルの光のレベルに従って重み付けされ、合計されることによって1つの統合されたメトリックが生成される。
ポストコンボリューションスケーリングによるカーネルエレクトの調整
α、β、γに基づく画像処理が、カーネルにγを掛け合わせることを含むということは要求されない。図20は、α、β、γの「スケーリング」が、修正されていないカーネルのデコンボリューション結果に適用される形態を示す。この実施の形態においては、イメージャインターフェイス208は、ノイズレベルの推定量の信号とシェーディングインジケータとをスケーリング1602に提供し、スケーリング1602は、α計算ロジック202を用いることによって「α」を計算する。αの計算は、図2に示される形態と同様の方法によって実行され得る。この実施の形態においては、イメージャインターフェイス208は、シェーディングインジケータの信号とピクセルインデックスとをスケーリング1602に提供し、スケーリング1602はβ計算ロジック302を用いることによって「β」を計算する。βの計算は、図4にて示される形態と同様の方法によって実行される。この実施の形態においては、イメージャインターフェイス208は、現在のピクセルと当該ピクセルの近傍のピクセルの値とをスケーリング1602に提供し、スケーリング1602はγ計算ロジック702を用いることによって「γ」を計算する。γの計算は、ここに開示された技術に従って実行され得る。
α/β/γスケーリング2012は、コンボリューション結果と、αと、βと、γと、現在処理されているピクセルの元の値とが入力され、現在のピクセルの最終結果を出力する。ある実施の形態においては、現在のピクセルは、信号マトリックスの中心ピクセルである。ある実施の形態においては、αスケーリング1612は、以下のような処理を行なう。
Figure 2010525470
方程式(24)においては、ConvRsはコンボリューション結果であり、Inputpixelは現在処理されているピクセルの元の値である。このように、現在のピクセルに対する最終的な処理結果は、修正されていないカーネルと1あるいはそれ以上の他の値とを用いることによって、コンボリューションの結果の重み付けされた合計となる。これらの他の値は、以下のものに限定されるものではないが、入力画像の元のピクセル値を含む。この実施の形態においては、α、β、γのパラメータは、重み付け(あるいはスケーリング)パラメータとして使用される。α、β、γのパラメータの如何なる組み合わせも使用可能である。
6.0 実施の形態に従うモーションブラーを取扱うためのカーネルエフェクトの調整
6.1 モーションブラーの補正の概要
モーションブラーは、画像を取得する際のカメラの動きによって生じ得る画像のブレである。モーションブラーは、長い露出時間(たとえば、光量が少ない状況)で画像を取得するときによく生じる。しばしば、モーションブラーは、方向性のあるPSFによって特徴付けられ得る。たとえば、水平な線は、カメラの水平の動きによって生じるブレを意味する。
モーションブラーの補償は、一般的に、モーションブラーの決定と、決定されたモーションブラーの補正とを含む。モーションブラーの決定は、モーションベクトルによって特定される、動きの方向、量、特徴の決定を含む。モーションベクトルは、ジャイロスコープによって測定され、イメージそのものやイメージのセットに基づいて推定され、あるいはその他の方法によって導き出され得る。デコンボリューションカーネルは、決定されたモーションブラーを補正するために画像に適用され得る。
さまざまな画像処理アルゴリズムは、ここでは、ある空間的な画像処理カーネルを適用することのエフェクトが、S/N、レンズシェーディングプロファイル、ピクセルの位置に依存する光学的ブレ、現在処理されているピクセルの位置における画像の特性、といったようなさまざまな要因に従って調整され得るものとして記載される。ある実施の形態においては、モーションブラーは、上述したような空間的な画像処理カーネルが適用される同様のIPブロックにおいても補正され得る。ここでは、空間的な画像処理カーネルが、「レンズPSF」を補正するためのカーネルとして参照され得る。このように、モーションブラーは、レンズPSFブラーとともに、同時に補正され得る。モーションブラーとレンズPSFブラーとは、画像にコンボリューションされるPSFとして作られ得るので、組み合わされたブレは、モーションブラーPSFとレンズPSFの両者をコンボリューションすることによって作られ得る。このように、ある実施の形態においては、デコンボリューションカーネルは、組み合わせされたモーションブラーPSFとレンズPSFとに適合するように調整され得る。
利用の際には、モーションベクトルは、画像の単一のフレームあるいは一連のフレームから導き出すことができる。非限定の例として、ジャイロスコープがモーションベクトルの決定に利用され得る。ある実施の形態においては、モーションブラーPSFは、動きの方向(あるいはいくつかの方向)に従って、モーションベクトルから推定される。実施の形態においては、デコンボリューション逆カーネルがモーションブラーPSFから計算される。
しかしながら、モーションベクトルからモーションブラーPSFを推定することは、要求されない。むしろ、モーションベクトル自身からの情報は、モーションブラーPSFを推定することなくモーションブラーを補正するのに十分であるかもしれない。代替的に、モーションブラー情報は、既に(モーションブラー)PSFの形式によって与えられているかもしれず、その場合には、モーションベクトルはモーションブラーPSFを推定するために必ずしも必要なものではない。
実施の形態においては、デコンボリューション逆カーネルは、モーションブラーPSFあるいはモーションベクトルから決定される。デコンボリューション逆カーネルは、ブレの方向と形状とに適合するものであって、画像をシャープにすることが意図されている。ある実施の形態においては、デコンボリューションカーネルは、モーションブラーPSFの取り得る方向に適合するカーネルのセットから選択され得る。これらのデコンボリューションカーネルは、メモリに保持され、モーションブラーが発生する多数の可能性から構成される。ある実施の形態においては、選択されたカーネルは、モーションベクトルの方
向におけるレンズPSFとモーションブラーPSFとのコンボリューションであるPSFに適合する。カーネルの選択は、マッチングアルゴリズムを用いることによってなされ得る。
デコンボリューションカーネルが、計算によってあるいは選択によって決定されると、上記セクションにて説明したように、S/N、ピクセルの位置、レンズシェーディングプロファイル、画像特性とに従うデコンボリューションカーネルの調整を考慮しながら、デコンボリューションカーネルで画像をコンボリューションすることによって、当該画像が処理され得る。
デコンボリューションカーネルは、ブレ以外の他の光学的収差を取扱うことができ、カーネルは望まれる周波数応答を有し得る。ある実施の形態においては、モーションブラーの補正は、ここで説明されるように、シリコンサイズの増加なくして、シャープニングブロック114に統合され得る。たとえば、シャープニングアルゴリズムを実現するために使用されるハードウェアは、モーションブラーの補正のために使用される。このように、ここに示される技術は、2つの異なるISPブロックで別々にモーションブラーとPSFブラーとを取扱う場合と比較して、リソース(たとえばシリコンサイズ/ゲートカウント、プロセッサのサイクル、電力消費、処理の複雑さ)に関して比較的費用対エフェクトがよい。
6.2 ブレ点拡がり関数の実施の形態
モーションブラーの補正を実現するための1つの方法は、モーションブラーの特性を評価し、プレビューモード中にデコンボリューションカーネル(「モーションブラーカーネル」)に適合することである。この方法は、図17に示される実施の形態において説明される。この方法は、プレビューモード中にフレーム同士を比較することによって、モーションブラーを特定する。そして、キャプチャモードに移行したときに、モーションブラーカーネルとその他のカーネルとが画像に適用される。その他のカーネルは、シャープニングのために用いられ得る。ここに示されるように、さまざまな実施の形態においては、α、βおよび/あるいはγのパラメータが、他のカーネルによる処理のエフェクトの強さを修正するために使用される。
次に、プレビューモードISP1710を参照して、ブロック1725において、ブラーリングPSF1721がモーションブラーを含む画像1722に基づいて評価される。ブラーリングPSF1721の評価は、この技術の当業者によって知られている技術を用いることによって取得した画像1722を分析することによって取得され得る。取得した画像1722を分析することによってブラーリングPSF1721を評価するための1つの技術は、モーションベクトルをカメラに提供するジャイロスコープを使用することを含む。他の技術は、ぶれの方向を発見するために相関関係を用いること、いくつかの連続したフレームを比較すること、比較に基づいて動きの方向を導き出すことを含む。ブラーリングPSF1721に基づいて、モーションブラーデコンボリューションカーネルがブロック1728において生成される。
次に、キャプチャモードIPチェーン1720を参照して、モーションブラーカーネルは、画像上での他のカーネル処理を実行するロジックへと提供される。ある実施の形態においては、当該他のロジックはデジタルオートフォーカスブロック111である。コンボリューションの操作は関連している(すなわち、a*(b*image)=(a*b)*image)ので、シャープニングからのコンボリューションカーネルとモーションブラーカーネルとが、画像に適用される1つのカーネルへと結合され得る。シャープニングが有効とはなっていないがデジタルオートフォーカスブロック111がIPチェーン1720によって実現されている場合、デジタルオートフォーカスブロック111が単体でモーションブラーデコンボリューションのために使用され得る。
6.3 モーションシフトベクトルの実施の形態
IPチェーンのデジタルオートフォーカスブロック111は、プレビューモードあるいはビデオストリーミング中に、揺れている画像の問題に対処するために使用され得る。プレビューモードあるいはビデオストリーミングにおいて、空間的なオフセットが、ディスプレイにおける「揺れ」画像を引起す連続したフレーム間に現われ得る。この問題を取扱うための1つの方法は、最終フレームから推定されたモーションベクトルと反対の方向に予め定められた量だけ画像をシフトさせることである。モーションベクトルが推定されると、当該シフトは、要求された方向への空間的なシフトを引起すカーネルを用いて画像をコンボリューションすることによって、デジタルオートフォーカスブロック111内で実行され得る。
図18は、実施の形態に従うモーションシフトの補正を示す。各画像1802a−cのフレーム1801は、「閲覧」画像を含む。フレームは、3つの画像1802a−cにおいて、描写されている家屋に対して移動している。モーションベクトル評価ロジック1810は、ブロック1820において、現在のフレーム(n)と先のフレーム(n−1)からのパラメータとに基づいてモーションベクトルを推定する。たとえば、各フレームのいくつかの位置から特徴が抽出される。そして、モーションベクトルを計算するために、現在のフレーム内の特徴位置が、1または複数の先のフレーム内の特徴位置と比較される。特徴の例としては、以下のものに限定されるものではないが、フレームからフレームへと追従され得るシーン内のエッジあるいは他の特有の指標を含む。
推定されたモーションベクトルに基づいて、シフトカーネルはブロック1830で計算される。モーションベクトルに由来するシフトカーネルを計算するための技術は、既に計算されているモーションベクトルに従ってシフトされたクロネッカーのデルタのカーネルを使用することを含む。シフトカーネルは、プレビュー/ビデオモードISP1850においてデジタルオートフォーカスブロック111に提供され、フレーム(n)はシフトカーネルと他のカーネルとに基づいて処理される。他のカーネルはシャープニングのために使用され得る。ここで示されるように、さまざまな実施の形態において、α、βおよび/あるいはγのパラメータが、その他のカーネルによる処理のエフェクトの強さを修正するために使用される。
シャープニングとモーションブラーカーネルとの組み合わせ
ここで示されるように、シャープニングアルゴリズムは、処理系依存であり得るカーネルのためのあるサポートサイズを使用し得る。たとえば、カーネルは9×9のピクセルサポートを提供する。しかしながら、シャープニングアルゴリズムに沿ったアンチモーションブラーを用いることは、必ずしもカーネルサイズを増加すべきものではない。通常、2つのカーネルをコンボリューションするときにおいて、1つがM×Mのサイズであって、もう1つがN×Nのサイズである場合、それらのコンボリューションは(M+N−1)×(M+N−1)となる。カーネルサイズを維持するために、シャープニングカーネルの形状をより似通ったものに変更することや、モーションブラーカーネルを補完することが可能である。また、モーションデブラーリングカーネルは、非対称の形状を有し得る。たとえば、デブラーカーネルは、長方形、対角線、さらに円形のサポートでさえも含み得るが、必ずしも正方形のサポートを含むものではない。この非対称は、(線のような)「シンプルな」シェーキングパスだけでなく、(交差した、T字の、あるいは円形のパスのような)より複雑なパスをも補償することができる。
8.0 ハードウェア概要
8.1 モバイルデバイスの例
図13は、本発明の実施の形態が実現されるモバイルデバイス1300の例のブロック図を示す。モバイルデバイス1300は、カメラアセンブリ1302と、カメラおよびグラフィックインターフェイス1380と、通信回路1390とを含む。カメラアセンブリ1370は、カメラレンズ1336と、画像センサ1372と画像プロセッサ1374と
を含む。単一のあるいは複数のレンズを含むカメラレンズ1336は、画像センサ1372への光を集めたり焦点を合わせたりする。画像センサ1372は、カメラレンズ1336によって集められたおよび焦点を合わせられた光によって形成される画像を取得する。画像センサ1372は、CCD(charge-coupled device)あるいはCMOS(complementary metal oxide semiconductor)画像センサのような、通常の画像センサ1372であり得る。画像プロセッサ1374は、引続きメモリ1396に記憶するため、ディスプレイ1326に出力するため、および/あるいは通信回路1390を介して送信するために、画像センサ1372によって取得される未処理の画像データに対して処理を施す。画像プロセッサ1374は、この技術分野においてよく知られている、画像データを処理するためにプログラムされた通常のデジタル信号プロセッサであり得る。
画像プロセッサ1374は、カメラおよびグラフィックインターフェイス1380を介して通信回路1390と接続される。通信回路1390は、アンテナ1392と、トランシーバ1394と、メモリ1396と、マイクロプロセッサ1392と、入力/出力回路1392と、音声処理回路1392と、ユーザインターフェイス1397とを含む。トランシーバ1394は、信号を受信したり送信したりするためにアンテナ1392に接続される。トランシーバ1394は、完全に機能的なセルラー式のラジオトランシーバであって、GSM(Global System for Mobile Communications)や、TIA/IEA−136や、cdmaOneや、cdma2000や、UMDSや、Wideband CDMAなどのように、一般的に知られている規格を含む公知の規格に従って動作し得る。
画像プロセッサ1374は、ここに示される1または複数の実施の形態を用いることによって、センサ1372によって取得される画像に処理を施し得る。画像プロセッサ1374は、ハードウェアや、ソフトウェアや、あるいはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実現され得る。たとえば、画像プロセッサ1374は、ASIC(application specific integrated circuit)の一部として実現され得る。他の例としては、画像プロセッサ1374は、本発明の1または複数の実施の形態を実現するために、コンピュータ読取可能な媒体に記録された指令にアクセスし、プロセッサにおいて当該指令を実行することが可能である。
マイクロプロセッサ1392は、メモリ1396に記録されたプログラムに従って、トランシーバ1394を含むモバイルデバイス1300の動作をコントロールする。マイクロプロセッサ1392は、ここに示される画像処理形態の一部あるいは全部をさらに実行し得る。処理機能は、単一のマイクロプロセッサあるいは複数のマイクロプロセッサによって実現され得る。たとえば、好ましいマイクロプロセッサは、一般の目的および特別の目的のためのプロセッサとデジタル信号プロセッサとの両者を含み得る。メモリ1396は、モバイルコミュニケーションデバイス内のメモリの全体的な階層を示し、RAM(random access memory)とROM(read only memory)との両者を含み得る。操作のために要求されるコンピュータプログラムの指令やデータは、EPROM、EEPROM、および/あるいはフラッシュメモリなどのような不揮発性メモリに記憶され、当該不揮発メモリは、個別素子として、あるいは積層素子として実現され、あるいはマイクロプロセッサ1392に統合され得る。
入力/出力回路1394は、カメラおよびグラフィックインターフェイス1380を介して、マイクロプロセッサ1392とカメラアセンブリ1370の画像プロセッサ1374とを接続する。カメラおよびグラフィックインターフェイス1380は、この技術分野において知られている方法に従って、画像プロセッサ1374とユーザインターフェイス1397も接続する。加えて、入力/出力回路1394は、通信回路1390のマイクロプロセッサ1392と、トランシーバ1394と、音声処理回路1396と、ユーザインターフェイス1397とを接続する。ユーザインターフェイス1397は、ディスプレイ
1326と、スピーカ1328と、マイクロフォン1338と、キーパッド1340とを含む。ディスプレイセクションの背面に配置されるディスプレイ1326は、オペレータに、ダイヤルされた数字や、画像や、呼出されたステータスや、メニューの選択肢や、他のサービス情報を見せる。キーパッド1340は、英数字のキーパッドと、この技術分野においてよく知られているような(図示しない)ジョイスティックコントロールのような、ナビゲーションコントロールを選択的に含み得る。さらに、キーパッド1340は、パームトップコンピュータあるいはスマートフォンなどに使用されるような、完全なQWERTYキーボードを含み得る。キーパッド1340は、オペレータに、数字をダイヤルさせたり、命令を入力させたり、選択肢を選択させたりする。
マイクロフォン1338は、ユーザのスピーチを電気的な音声信号に変換する。音声処理回路1396は、マイクロフォン1338から入力されるアナログ音声入力を受付けて、これらの信号に処理を施し、処理された信号を入力/出力回路1394を介してトランシーバ1394に提供する。トランシーバ1394によって受信した音声信号は、音声処理回路1396によって処理される。音声処理回路1396によって処理されることによって生成された基本アナログ出力信号は、スピーカ1328に提供される。そして、スピーカ1328は、アナログ音声信号をユーザが聞き取ることができる音声信号へと変換する。
この技術分野の当業者は、図13において示される1または複数の要素が組み合わせ可能であることを理解するであろう。たとえば、カメラおよびグラフィックインターフェイス1380は、図13においては別々の要素として示されているが、カメラおよびグラフィックインターフェイス1380が入力/出力回路1394に統合され得ることが理解されるであろう。さらに、マイクロプロセッサ1392、入力/出力回路1394、音声処理回路1396、画像プロセッサ1374、および/あるいはメモリ1396は、特別に設計されたASIC(application-specific integrated circuit)1391に統合され得る。
8.2 コンピュータシステムの例
図14は、本発明の1または複数の実施の形態が実現されるコンピュータシステム1400を示すブロック図である。コンピュータシステム1400は、情報を通信するためのバス1402あるいは他の通信機構と、バス1402に接続される情報を処理するためのプロセッサ1404とを含む。コンピュータシステム1400は、バス1402に接続され、プロセッサ1404によって実行される情報と指令とを記憶するための、RAM(random access memory)や他の動的な記憶装置のような、メインメモリ1406をも含む。メインメモリ1406は、プロセッサによって実行されるべき指令が実行されている最中に、一時的な変数あるいは他の中間情報を記憶するためにも使用され得る。コンピュータシステム1400は、バス1402に接続されるとともにプロセッサ1404のための静的な情報および指令を記憶するためのROM(read only memory)1408あるいは他の静的な記憶装置をさらに含む。磁気ディスクあるいは光学ディスクのような記憶装置1410は、情報や指令を記憶するために、提供され、バス1402に接続される。
コンピュータシステム1400は、コンピュータのユーザに情報を表示するために、バス1402を介して、CRT(cathode ray tube)のようなディスプレイ1412に接続され得る。入力装置1414は、英数字およびその他のキーを含み、情報や命令の選択をプロセッサ1404に伝達するためにバス1402に接続される。ユーザ入力装置の他のタイプは、プロセッサ1404に方向情報および命令の選択とを伝達するために、そしてディスプレイ1412上のカーソルの動きをコントロールするために、マウスや、トラックボールや、カーソル方向キーなどのようなカーソルコントロール1416である。典型的には、この入力装置は、第1の軸(たとえば、X)および第2の軸(たとえば、Y)といった2つの軸の自由度を有し、これによって装置に平面上の位置を特定させる。コン
ピュータシステム1400は、上述された実施の形態を使用することによって処理され得る、可聴式の音声や、静止画や、あるいは動画ビデオを提供するためのマイクロフォンあるいはカメラなどのような音声/ビデオ入力装置1415をさらに含み得る。
ここで示されるさまざまな処理技術は、コンピュータシステム1400上でデータを処理することによって実現され得る。本発明のある実施の形態に従うと、これらの技術は、メインメモリ1406に格納される1または複数の一連の1または複数の指令を実行するためのプロセッサ1404に応じて、コンピュータシステム1400によって実行される。このような指令は、記憶装置1410のような、他の機械読取可能な媒体からメインメモリ1406へと読出され得る。メインメモリ1406に格納される一連の指令を実行することによって、プロセッサ1404はここに示される処理ステップを実行する。代替的な実施の形態においては、ハードウェア回路が、本発明を実現するために、ソフトウェアの指令の代わりに、あるいはソフトウェアの指令と組み合わされて使用され得る。このように、本発明の実施の形態は、ハードウェア回路とソフトウェアとの如何なる特定の組み合わせにも限定されるものではない。
ここで使用される「機械読取可能な媒体」という文言は、機械を特定の方法で動作させるためのデータを提供することに寄与するいかなる媒体も含む。コンピュータシステム1400を使用することによって実現される実施の形態においては、たとえば、プロセッサ1404が実行するための指令を提供するために、さまざまな機械読取可能な媒体が利用される。このような媒体は、以下のものに限定されるわけではないが、記録媒体や伝送媒体を含む多くの形式を取り得る。記録媒体は、不揮発性媒体と揮発性媒体とをともに含む。たとえば、不揮発性媒体は、記憶装置1410のように光学あるいは磁気ディスクを含む。揮発媒体は、メインメモリ1406のような動的なメモリを含む。伝送媒体は、バス1402を含む線を含む、同軸ケーブルや、導線や、光ファイバを含む。伝送媒体は、ラジオ波や赤外線データ通信中に生成されるような、音あるいは光の波の形式も取り得る。このようなすべての媒体は、指令を機械に読込む物理的な機構によって、媒体によって伝達される指令を検出可能にするために、有形でなければならない。
たとえば、一般的な機械読取可能な媒体の形態は、フロッピーディスク(登録商標)、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、あるいはその他の磁気媒体、CD−ROM、その他の光学媒体、パンチカード、紙テープ、その他の穴のパターンが付された物理的媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH−EPROM、その他のメモリチップあるいはカートリッジ、後述するような搬送波、あるいはその他のコンピュータ読取可能な他の媒体を含む。
機械読取可能な媒体のさまざまな形式は、プロセッサ1404が実行するための1または複数の一連の1または複数の指令を搬送にかかわる。たとえば、指令はまずリモートコンピュータの磁気ディスクによって伝送され得る。リモートコンピュータは、指令をダイナミックメモリにロードし、モデムを利用することによって電話回線を介して指令を送信し得る。コンピュータシステム1400にローカルなモデムは、電話回線上のデータを受信し、データを赤外線信号に変更するために赤外線送信機を利用し得る。赤外線検出器は、赤外線信号によって伝送される信号を受信し、そして、適切な電気回路がデータをバス1402へと送り出し得る。バス1402は、プロセッサ1404がそこから指令を取得したり実行したりするためのメインメモリ1406へとデータを送る。メインメモリ1406によって受取られた指令は、プロセッサ1404によって実行される前にあるいは実行された後に、記憶装置1410に選択的に記録され得る。
コンピュータシステム1400は、バス1402に接続される通信インターフェイス1418も含み得る。通信インターフェイス1418は、ローカルネットワーク1422に
接続されるネットワークリンク1420に接続するための双方向のデータ通信を提供する。たとえば、通信インターフェイス1418は、対応する電話回線のタイプへのデータ通信接続を提供するための、ISDN(integrated services digital network)カードあるいはモデムであり得る。他の例としては、通信インターフェイス1418は、互換性があるLANへのデータ通信接続を提供するためのLAN(local area network)カードであり得る。無線のリンクも実現される。このようないかなる実現方法においても、通信インターフェイス1418は、さまざまなタイプの情報を示すデジタルデータストリームを搬送する電気的、電磁気的、あるいは光学的な信号を送信したり受信したりする。
典型的に、ネットワークリンク1420は、1または複数のネットワークを介して、他のデータ装置へのデータ通信を提供する。たとえば、ネットワークリンク1420は、ローカルネットワーク1422を介して、インターネットサービスプロバイダ(ISB)1426によって運営されるホストコンピュータ1424あるいはデータ装置への通信を提供し得る。一方、ISP1426は、現在一般的に「インターネット」1428と言われるワールドワイドなパッケージデータ通信ネットワークを介して、データ通信サービスを提供する。ローカルネットワーク1422とインターネット1428とはともに、デジタルデータストリームを伝送するための電気的、電磁気的あるいは光学的な信号を使用する。さまざまなネットワークを介した信号と、ネットワークリンク1420上のおよび通信インターフェイス1418を介した信号とは、コンピュータシステム1400へのおよびコンピュータシステム1400からのデジタルデータを伝送するものであって、情報を運ぶ搬送波の例示的な形式である。
コンピュータシステム1400は、ネットワークとネットワークリンク1420と通信インターフェイス1418とを介して、メッセージを送信したり、プログラムコードを含むデータを受信したりできる。インターネットの例においては、サーバ1430は、インターネット1428と、ISP1426と、ローカルネットワーク1422と、通信インターフェイス1418とを介して、アプリケーションプログラムのための要求されたコードを送信し得る。
受信されたコードは、受信されたときにプロセッサ1404によって実行されたり、および/あるいは、後で実行されるために記憶装置1410あるいは他の不揮発性の記憶装置に記憶されたりし得る。この方法においては、コンピュータシステム1400は、アプリケーションコードを搬送波の形式で取得し得る。
ここに示されるような、プログラムコードの実施の形態によって処理されるデータは、以下のものに限定されるわけではないが、A/V入力装置1415と、記憶装置1410と、通信インターフェイス1418とを含む、さまざまなソースから取得され得る。

Claims (39)

  1. 信号の処理の方法であって、
    各々が信号の異なる部分を記述するエントリを含む複数の信号マトリクスのうちの各信号マトリクスに対して、前記信号マトリクス上でカーネルマトリクスが有するように意図されたエフェクトの強度に基づいて、前記カーネルマトリクスに基づく、前記信号マトリクスの処理により達成される前記エフェクトの前記強度を調整するステップを含む、方法。
  2. 前記カーネルマトリクスに基づく前記信号マトリクスの処理により達成される前記エフェクトの前記強度を調整するステップは、
    前記信号マトリクスに対し、修正されたカーネルマトリクスを生成するステップと、
    前記信号マトリクスに対する第1エントリに対し、新しい値を決定するために、前記修正されたカーネルマトリクスを、前記信号マトリクスに適用するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記カーネルマトリクスに基づく前記信号マトリクスの処理により達成される前記エフェクトの前記強度を調整するステップは、
    中間ピクセル値を生成するために前記カーネルマトリクスを前記信号マトリクスに適用するステップと、
    前記中間ピクセル値と前記信号マトリクスの第1エントリとの、重み付けされた平均を決定するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記カーネルマトリクスを適用する前記エフェクトは、前記信号中の画像のコントラストを強調する、請求項1に記載の方法。
  5. 前記カーネルマトリクスを適用する前記エフェクトは、前記信号中の画像上でノイズの除去を実行する、請求項1に記載の方法。
  6. 前記信号に関連付けられた信号対ノイズレベルに基づいて、前記カーネルマトリクスが前記信号マトリクス上で有するように意図された前記エフェクトの前記強度を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記信号マトリクスによって記述された前記信号を取得するために用いられたレンズの特性に基づいて、前記カーネルマトリクスが前記信号マトリクス上で有するように意図された前記エフェクトの前記強度を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記信号マトリクス中のデータの特性に基づいて、前記カーネルマトリクスが前記信号マトリクス上で有するように意図された前記エフェクトの前記強度を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記カーネルマトリクスが前記信号マトリクス上で有するように意図された前記エフェクトの前記強度の決定は、画像センサ内のピクセルの位置に基づく、請求項1に記載の方法。
  10. 前記カーネルマトリクスに基づく前記信号マトリクスの処理の前に、画像データのモーションブラー特性に基づいて、前記カーネルマトリクスを修正するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. レンズと、
    前記レンズに光学的に連結された、画像を取得する画像取得機器と、
    カーネルマトリクスに基づいて前記画像を処理するように構成されたロジックとを含み、
    前記ロジックは、各々が信号の異なる部分を記述するエントリを含む、複数の信号マトリクスのうちの各信号マトリクスに対して、信号マトリクス上でカーネルマトリクスが有するように意図されたエフェクトの強度に基づいて、前記カーネルマトリクスに基づく、前記信号マトリクスの処理により達成される前記エフェクトの前記強度を調整するように動作可能である、装置。
  12. 前記カーネルマトリクスに基づく、前記信号マトリクスの処理により達成される前記エフェクトの前記強度を調整するように動作可能な前記ロジックは、
    前記信号マトリクスに対し、修正されたカーネルマトリクスを生成し、
    前記信号マトリクスに対する第1エントリに対し、新しい値を決定するために、前記修正されたカーネルマトリクスを、前記信号マトリクスに適用するように動作可能である、請求項11に記載の装置。
  13. 前記カーネルマトリクスに基づく、前記信号マトリクスの処理により達成される前記エフェクトの前記強度を調整するように動作可能な前記ロジックは、
    中間ピクセル値を生成するために前記カーネルマトリクスを前記信号マトリクスに適用し、
    前記中間ピクセル値と前記信号マトリクスの第1エントリとの、重み付けされた平均を決定するように動作可能である、請求項11に記載の装置。
  14. 前記カーネルマトリクスを適用する前記エフェクトは、前記信号中の画像のコントラストを強調する、請求項11に記載の装置。
  15. 前記カーネルマトリクスを適用する前記エフェクトは、前記信号中の画像上でノイズの除去を実行する、請求項11に記載の装置。
  16. 前記カーネルマトリクスが前記信号マトリクス上で有するように意図された前記エフェクトの前記強度は、前記信号に関連付けられた信号対ノイズ比に基づく、請求項11に記載の装置。
  17. 前記カーネルマトリクスが前記信号マトリクス上で有するように意図された前記エフェクトの前記強度は、さらに、前記信号マトリクスによって記述された前記信号を取得するために用いられたレンズの特性に基づく、請求項16に記載の装置。
  18. 前記カーネルマトリクスが前記信号マトリクス上で有するように意図された前記エフェクトの前記強度は、さらに、前記信号マトリクス内のエントリの特性に基づく、請求項17に記載の装置。
  19. 前記カーネルマトリクスが前記信号マトリクス上で有するように意図された前記エフェクトの前記強度は、さらに、前記信号マトリクス内のエントリの特性に基づく、請求項16に記載の装置。
  20. 前記カーネルマトリクスが前記信号マトリクス上で有するように意図された前記エフェクトの前記強度は、前記信号マトリクスによって記述された前記信号を取得するために用いられたレンズの特性に基づく、請求項11に記載の装置。
  21. 前記カーネルマトリクスが前記信号マトリクス上で有するように意図された前記エフェ
    クトの前記強度は、前記信号マトリクス内のエントリの特性に基づく、請求項11に記載の装置。
  22. 前記ロジックは、前記信号マトリクス内のエントリの特性に基づいて、前記カーネルマトリクスが前記信号マトリクス上で有するように意図された前記エフェクトの前記強度を決定するように、さらに動作可能である、請求項11に記載の装置。
  23. 前記ロジックは、前記カーネルマトリクスが前記信号マトリクス上で有するように意図された前記エフェクトの前記強度を決定するために用いられるメトリックを算出するように、さらに動作可能である、請求項22に記載の装置。
  24. 前記ロジックは、前記信号マトリクス内の前記エントリの値間の差に基づいて、メトリックを決定するように、さらに動作可能である、請求項23に記載の装置。
  25. 前記ロジックは、前記信号マトリクス内の前記エントリの値間の標準偏差に基づいて、メトリックを決定するように、さらに動作可能である、請求項24に記載の装置。
  26. 前記ロジックは、前記信号マトリクス内の前記エントリの値のヒストグラムに基づいて、メトリックを決定するように、さらに動作可能である、.
    請求項23に記載の装置。
  27. 前記ロジックは、前記信号マトリクスにエッジディテクションマスクを適用することにより前記メトリックを決定するように、さらに動作可能である、請求項23に記載の装置。
  28. 前記ロジックは、前記信号マトリクス内の値のエントロピに基づいて、メトリックを決定するように、さらに動作可能である、請求項23に記載の装置。
  29. 前記ロジックは、前記カーネルマトリクスに基づく前記信号マトリクスの処理の前に、画像データのモーションブラー特性に基づいて、前記カーネルマトリクスを修正するように、さらに動作可能である、請求項11に記載の装置。
  30. レンズと、
    前記レンズに光学的に連結された、前記レンズから画像データを取得する画像取得機器と、
    前記レンズに起因する光学収差およびモーションブラーの両方を補正するように前記画像データを同時に処理するように構成されたロジックとを含む、装置。
  31. 前記光学収差を補正するために、前記ロジックは、画像の信号対ノイズ比に基づいて、前記画像データのシャープニングの量を調整するように構成される、請求項30に記載の装置。
  32. 前記光学収差を補正するために、前記ロジックは、前記レンズのレンズシェーディングプロファイルに基づいて、前記画像データのシャープニングの量を調整するように構成される、請求項30に記載の装置。
  33. 前記光学収差を補正するために、前記ロジックは、前記画像データの局所的な特性に基づいて、前記画像データのシャープニングの量を調整するように構成される、請求項30に記載の装置。
  34. 前記画像データを処理するように構成される前記ロジックは、前記装置の動きに起因する、推定収差の点拡がり関数に基づいて、前記モーションブラーを補正するように構成される、請求項30に記載の装置。
  35. 前記画像データを処理するように構成される前記ロジックは、前記画像データの複数のフレーム間で検出可能な、画像の推定変化に基づいて、前記モーションブラーを補正するように構成される、請求項30に記載の装置。
  36. 前記ロジックは、複数のゲイン関数に基づいて、メトリックを決定するように、さらに動作可能である、請求項23に記載の装置。
  37. 前記複数のゲイン関数は、画像ウィンドウ中の光量の局所的な推定に基づいて、前記メトリックに適用される、請求項36に記載の装置。
  38. 前記複数のゲイン関数は、画像ウィンドウ中の光量の局所的な推定に基づいて、重み付けされる、請求項37に記載の装置。
  39. 前記ロジックは、前記信号マトリクスに適用される距離計算に基づいて、メトリックを決定するように、さらに動作可能である、請求項23に記載の装置。
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