JP7248042B2 - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

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Description

本明細書の開示は、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
画像に対してメディアンフィルタ処理を行うことによりノイズを低減する画像処理装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2000-175081号公報
画像内の注目画素の周辺(画素ブロック内)に画質劣化の有る劣化画素が存在することがある。劣化画素の画素値は、例えばノイズの影響により、注目画素の画素値とかけ離れた、注目画素と関連性の低い値となることがある。特許文献1に例示される従来の画像処理装置で行われていたメディアンフィルタ処理では、このような劣化画素が画素ブロック内に存在すると、注目画素の画素値がこれと関連性の低い画素値に置き換わってしまい、却って、画像品質の劣化を招いてしまうことがあった。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、フィルタ処理を行う画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムにおいて、画素ブロック内に劣化画素が存在することに起因する画像品質の劣化を抑えることである。
本発明の一態様に係る画像処理装置は、順次取得されるフレーム画像のうち、現フレームの画像内の注目画素と複数の周辺画素を含む画素ブロックについて、前記注目画素の画素値と前記複数の周辺画素のそれぞれの画素値との差分値を取得するとともに、前記現フレームよりn(nは自然数)フレーム前の画像内で前記現画素ブロックと同じ位置の画素ブロックであった参照画素ブロックの各画素について、前記現画素ブロックの注目画素との画素値の差分値を取得する差分値取得部と、取得された差分値に基づき、前記周辺画素及び前記参照画素ブロックの各画素の画素値を補正する画素値補正部と、前記画素値補正部による補正後の現画素ブロック及び参照画素ブロックの各画素の画素値の中から中央値を決定するフィルタ処理部と、を備える。
本発明の一態様に係る画像処理方法は、コンピュータが実行する方法であり、順次取得されるフレーム画像のうち、現フレームの画像内の注目画素と複数の周辺画素を含む画素ブロックについて、前記注目画素の画素値と前記複数の周辺画素のそれぞれの画素値との差分値を取得するとともに、前記現フレームよりn(nは自然数)フレーム前の画像内で前記現画素ブロックと同じ位置の画素ブロックであった参照画素ブロックの各画素について、前記現画素ブロックの注目画素との画素値の差分値を取得する差分値取得ステップと、取得された差分値に基づき、前記周辺画素及び前記参照画素ブロックの画素値を補正する画素値補正ステップと、前記画素値補正ステップによる補正後の現画素ブロック及び参照画素ブロックの各画素の画素値の中から中央値を決定するフィルタ処理ステップと、を含む。
本発明の一態様に係る画像処理プログラムは、上記の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
上記の態様によれば、フィルタ処理を行う画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムにおいて、画素ブロック内に劣化画素が存在することに起因する画像品質の劣化を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの一例を示す外観図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 現フレームの画像内の画素ブロックである現画素ブロックの一例を示す概念図である。 現フレームよりnフレーム前の画像内で現画素ブロックと同じ位置の画素ブロックであった参照画素ブロックの一例を示す概念図である。 画像処理装置が備える画素値補正部による補正処理を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理装置のコンピュータが実行する画像処理方法及び画像処理プログラムを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像処理装置によるメディアンフィルタ処理が施された出力画像の一例を示す図である。 従来の画像処理装置によるメディアンフィルタ処理が施された出力画像の一例を示す図である。 メディアンフィルタ処理が施されていない出力画像の一例を示す図である。
図面を参照して、本実施形態の画像処理装置1について詳細に説明する。なお、本実施形態の画像処理方法及び画像処理プログラムは、画像処理装置1のコンピュータ(回路構成要素)に各種処理ステップを実行させることで実現される。また、画像処理装置1は、例えば、Color Process PipeLineと呼ばれてもよい。また、画像処理装置1は、大規模集積回路(LSI:Large Scale Integration)又はその一部として実装されてもよい。
画像処理装置1は、例えば、セキュリティカメラや監視カメラ、車載カメラなどの固定式の撮影装置に搭載されてもよいし、デジタルカメラや各種端末などの可搬式の撮影装置に搭載されてもよい。また、画像処理装置1は、撮影装置やその他の装置から有線又は無線で伝送された画像若しくは各種記憶媒体に記憶された画像に対して画像処理を施すことに特化されたものでもよい。すなわち、画像処理装置1の態様には自由度があり、各種の設計変更が可能である。
図1は、デジタルカメラ(撮影装置)1Xの一例を示す外観図である。デジタルカメラ1Xでは、被写体からの光が、レンズ10Xを介してカメラ本体11X内に導かれ、ミラー12Xで反射されて、ピントグラス13X上に被写体の実像を結像する。この実像としての被写体像は、ペンタプリズム14Xによりファインダ15Xに導かれ、観察できるようになっている。ピントグラス13Xとペンタプリズム14Xとの間に、表示装置16Xが配置され、ピントグラス13Xに映った被写体像に各種情報を重ねて表示する。図1中の破線は、ファインダ15Xに導かれる被写体からの光の光路を示している。デジタルカメラ1Xでは、ミラー12Xをアップしてシャッタ17Xを開けて撮像素子18Xに被写体光を導いて撮影を行なうため、ミラーアップ状態では表示装置16Xには被写体像が届かない構造になっている。
デジタルカメラ1Xは、撮像素子18Xによる撮影画像に画像処理を施す、本発明の一態様の画像処理装置1を内蔵していてもよいし、撮像素子18Xによる撮影画像を、本発明の一態様の外部の画像処理装置1に有線又は無線で送信する通信部(接続端子やアンテナ等)を有していてもよい。すなわち、本発明は、撮影機能を有するデジタルカメラ1Xに限らず、外部装置で撮影された画像を取得してメディアンフィルタを用いたノイズ低減処理を適用可能な任意の機器にも適用可能である。換言すれば、本発明は、複数の機器で構成されるシステムにも適用可能である。
図2は、画像処理装置1の構成を示すブロック図である。画像処理装置1は、デモザイク処理部10、YUV変換部20、差分値取得部30、差分値判定部40、輝度データ取得部50、明暗判定部60、画素値補正部70、被写体変化判定部80、フィルタ処理部90、加算部100及び後処理部110を備える。
デモザイク処理部10には、撮像素子18Xによる撮影画像(例えばRAW画像、Bayer画像であり、以下「入力画像D1」と記す。)が入力される。デモザイク処理部10は、入力画像D1に対してデモザイク処理を施してRGB画像D2に変換する。なお、ここでは図示を省略しているが、デモザイク処理部10の前段には、入力画像D1に対して孤立点除去処理や色収差補正を行うブロックが設けられていてもよい。
YUV変換部20は、デモザイク処理部10より入力されるRGB画像D2をYUV変換することにより、YUV画像D3を得る。YUV画像D3は、差分値取得部30及び画素値補正部70に出力される。また、輝度データ取得部50、被写体変化判定部80及び加算部100に、YUV画像D3のうちの輝度データD11が出力される。
図3Aは、現フレームの画像(YUV画像D3)内の画素ブロックである現画素ブロックBの一例を示す概念図である。図3Bは、現フレームよりn(nは自然数)フレーム前の画像内で現画素ブロックBと同じ位置の画素ブロックであった参照画素ブロックBの一例を示す概念図である。本実施形態において、参照画素ブロックBは、例えば現フレームより1フレーム前の画像の画素ブロックである。本実施形態では、現フレームより1フレーム前の画像として、フィルタ後YUV画像D10が適用される。フィルタ後YUV画像D10は、フィルタ処理部90によるメディアンフィルタ処理後の画像データであり、後に詳細に説明する。
図3Aに示されるように、現画素ブロックBは、YUV画像D3内の注目画素IPと、注目画素IPの上下左右斜めの各方向に隣接して位置する8つの周辺画素PP1~PP8を含む、3×3の画素ブロックである。差分値取得部30は、YUV画像D3内の各画素を注目画素IPに順次設定し、設定された注目画素IPを含む現画素ブロックBに対し、注目画素IPの画素値と複数の周辺画素PP1~PP8のそれぞれの画素値との差分値DV1~DV8を取得(計算)する。なお、現画素ブロックBに含まれる任意の周辺画素を説明する際は、「周辺画素PP」と記す。
図3Bに示されるように、参照画素ブロックBは、現フレームより1フレーム前のフィルタ後YUV画像D10内の注目画素IPと、注目画素IPの上下左右斜めの各方向に隣接して位置する8つの周辺画素PP1~PP8を含む、3×3の画素ブロックである。差分値取得部30は、フィルタ後YUV画像D10内で現画素ブロックBと同じ位置であった参照画素ブロックBの各画素に対し、現画素ブロックBの注目画素IPとの画素値の差分値を取得する。具体的には、差分値取得部30は、現画素ブロックBの注目画素IPと参照画素ブロックBの注目画素IPとの差分値DV0を取得するとともに、注目画素IPの画素値と参照画素ブロックB内の各周辺画素PP1~PP8の画素値との差分値DV1~DV8を取得する。なお、参照画素ブロックBに含まれる任意の周辺画素を説明する際は、「周辺画素PP」と記す。
差分値取得部30は、差分値DV1~DV8及びDV0~DV8を差分値判定部40に出力する。便宜上、差分値DV1~DV8及びDV0~DV8を含むデータを「差分値データD4」と記す。
差分値判定部40は、差分値取得部30より入力される差分値データD4に含まれる差分値DV1~DV8、DV0~DV8のそれぞれが所定の閾値(ε値)を超えるか否かを判定する。差分値判定部40は、この判定結果(判定データD5)を画素値補正部70に出力する。
画素値補正部70には、判定データD5に加えて、YUV変換部20よりYUV画像D3が入力されるとともにフィルタ処理部90よりフィルタ後YUV画像D10が入力される。
画素値補正部70は、対象画素(周辺画素PP1~PP8、注目画素IP及び周辺画素PP1~PP8)の中から注目画素IPの画素値との差分値がε値を超える画素を、判定データD5を参照することで特定する。画素値補正部70は、YUV画像D3に含まれる周辺画素PP1~PP8及びフィルタ後YUV画像D10に含まれる注目画素IP及び周辺画素PP1~PP8のうち、判定データD5を参照することで特定した画素について、注目画素IPとの画素値の差分値がε値に対応した値(ここでは、この差分値がε値と同じ値)となるように画素値を補正する。これにより、現画素ブロックB内及び参照画素ブロックB内の全ての対象画素の画素値は、注目画素IPとの画素値の差分値がε値以下に収まる。なお、ε値の具体的な数値については、例えば画像処理装置1の設計者が撮影装置の性能や自身の経験等をもとに決定する。
図4を用いて画素値補正部70による補正処理を説明する。図4に示されるYUV空間に配された値P(Y,U,V)は、注目画素IPを示す。また、値P(Y,U,V)は、複数の周辺画素PP1~PP8のうちの1つの周辺画素PPを示す。図4に示されるように、YUV空間内における値Pと値Pとの距離(言い換えると、注目画素IPの画素値と周辺画素PPの画素値との差分値)は、ε値よりも大きい。そのため、画素値補正部70は、値Pを、YUV空間内における値Pとの距離がε値と同じになるように、値P(Y,U,V)に補正する。なお、値Pは、YUV空間において、値Pと値Pとを結ぶ線分上に位置する値である。
便宜上、画素値補正部70による補正後の現画素ブロックB(すなわち、注目画素IP及び補正後の周辺画素PP1~PP8)を「補正画素ブロックデータD8」と記す。また、画素値補正部70による補正後の参照画素ブロックB(すなわち、補正後の注目画素IP及び補正後の周辺画素PP1~PP8)を「補正画素ブロックデータD8」と記す。
ここで、エッジ保存フィルタとして有用なメディアンフィルタには、画質劣化の有る劣化画素が画素ブロック内に存在すると、注目画素の画素値がこれと関連性の低い劣化画素の画素値に置き換わってしまい、却って、画像品質の劣化を招いてしまうことがあった。より詳細な例示として、画像内のエッジ部近傍に劣化画素が存在する場合にメディアンフィルタによるノイズ除去処理が施されると、ノイズ除去と同時にエッジ部が劣化画素方向にシフトする現象(エッジシフト)が生じてしまうことがあった。
そこで、本実施形態では、注目画素IPとの画素値の差分値がε値以下に収まるように、現画素ブロックB内及び参照画素ブロックB内の対象画素の画素値が補正される。言い換えると、注目画素IPと近接するにも拘わらずノイズの影響によって画素値が注目画素IPとかけ離れてしまった劣化画素が、注目画素IPと関連性のある値(注目画素IPの画素値に近い値であって、注目画素IPとの画素値の差分値がε値となる値)に拘束される。これにより、メディアンフィルタ処理において、注目画素IPとかけ離れた画素値が注目画素IPの画素値として決定されることがなくなる。そのため、メディアンフィルタ処理によるノイズ除去及びエッジ保存の利点を活かしつつ、画素ブロック内に劣化画素が存在することに起因する画像品質の劣化が抑えられる。
一般に、画像が暗いほどSN比が低下する。そのため、画像が暗いほど注目画素と周辺画素との画素値の差分値が大きくなりやすい。そこで、ε値は、注目画素IPの明暗に応じて設定される。
具体的には、輝度データ取得部50は、YUV変換部20より入力される輝度データD11の中から、注目ブロックの輝度データD6を取得して、明暗判定部60に出力する。注目ブロックは、注目画素IPを含む複数の画素群よりなる画素ブロックであり、例えば現画素ブロックBと同じである。輝度データD6は、例えば、注目ブロック内の画素の平均輝度値や、注目ブロック内の画素の輝度値の中央値である。なお、注目ブロックは、現画素ブロックBと同じブロックに限らない。注目ブロックは、例えば注目画素IPを中心とする5×5や7×7の画素ブロック(すなわち現画素ブロックBと異なる画素ブロック)であってもよい。
明暗判定部60は、輝度データ取得部50にて取得された輝度データD6に基づいて注目画素IPの明暗を判定する。明暗判定部60は、例えば、輝度データD6が所定の輝度値を超えるとき、注目画素IPが明るいと判定し、輝度データD6が所定の輝度値以下のとき、注目画素IPが暗いと判定する。明暗判定部60は、この判定結果(判定データD7)を差分値判定部40に出力する。
差分値判定部40は、判定データD7に応じてε値を設定する。具体的には、注目画素IPが明るいことを示す判定データD7の場合、差分値判定部40は、ε値を第1のε値(第1の閾値)に設定する。注目画素IPが暗いことを示す判定データD7の場合、差分値判定部40は、ε値を、第1のε値よりも大きい第2のε値(第3の閾値)に設定する。これにより、差分値判定部40において、注目画素IPの明暗に応じたε値を用いた閾値判定、すなわち、SN比を考慮した閾値判定が行われる。
なお、画像処理装置1の処理負荷を抑えるため、ε値は、注目画素IPの明暗に拘わらず一定値であってもよい。この場合、画像処理装置1から輝度データ取得部50及び明暗判定部60を省くことができる。そのため、画像処理装置1の構成を簡略化することができる。
被写体変化判定部80には、現フレームの画像(YUV画像D3)の輝度データD11がYUV変換部20より入力されるとともに、現フレームより1フレーム前の画像(フィルタ後YUV画像D10)の輝度データD9がフィルタ処理部90より入力される。
被写体変化判定部80は、輝度データD9及びD11に基づいてフレーム間における注目画素での被写体の変化の度合いを判定する。具体的には、被写体変化判定部80は、輝度データD9内及び輝度データD11内の注目画素同士の差分値DVを取得し、取得された差分値DVに基づいて所定の評価値EVを取得し、取得された評価値EVに対して所定の閾値判定を行う。
輝度データD9は、例えば、現画素ブロックBの注目画素IPの輝度値、又は現画素ブロックB内の画素の平均輝度値、若しくは現画素ブロックB内の画素の輝度値の中央値である。輝度データD11は、例えば、参照画素ブロックBの注目画素IPの輝度値、又は参照画素ブロックB内の画素の平均輝度値、若しくは参照画素ブロックB内の画素の輝度値の中央値である。
なお、差分値DVは、現フレームと1フレーム前の注目画素同士の輝度データの差分値に代えて、現フレームと1フレーム前の注目画素同士の画素値の差分値としてもよい。この場合、被写体変化判定部80には、現フレームの画像(YUV画像D3)と1フレーム前の画像(フィルタ後YUV画像D10)が入力される。この場合の差分値DVは、例えば、現画素ブロックBの注目画素IPの画素値と、参照画素ブロックBの注目画素IPの画素値との差分値である。また、差分値DVは、現画素ブロックB内の平均画素値と参照画素ブロックB内の平均画素値との差分値としてもよく、また、現画素ブロックB内の画値の中央値と参照画素ブロックB内の画素値の中央値との差分値としてもよい。
評価値EVは、差分値DVそのものであってもよく、また、差分値DVに対して所定の線形関数又は非線形関数をかけた値としてもよい。
被写体変化判定部80は、評価値EVが閾値TH(第2の閾値)以下か否かを判定し、この判定結果(判定データD12)をフィルタ処理部90に出力する。
フィルタ処理部90には、画素値補正部70より補正画素ブロックデータD8及び補正画素ブロックデータD8が入力されるとともに、被写体変化判定部80より判定データD12が入力される。
フィルタ処理部90は、2次元メディアンフィルタ92、3次元メディアンフィルタ94及び出力部96を備える。フィルタ処理部90は、被写体変化判定部80より入力される判定データD12(言い換えると、評価値EVに対する閾値判定の結果)に応じて、現画素ブロックBの画素だけを対象としたメディアンフィルタ処理(すなわち、9つの画素(注目画素IP及び補正後の周辺画素PP1~PP8)の画素値の中から中央値を決定する、2次元メディアンフィルタ92によるメディアンフィルタ処理)、又は現画素ブロックBと参照画素ブロックBの両方の画素を対象としたメディアンフィルタ処理(すなわち、18個の画素(注目画素IP及び補正後の周辺画素PP1~PP8並びに補正後の注目画素IP及び補正後の周辺画素PP1~PP8)の画素値の中から中央値を決定するメディアンフィルタ処理であって、時間軸方向も考慮した、3次元メディアンフィルタ94によるメディアンフィルタ処理)を行う。
評価値EVが閾値THを超える場合、フレーム間における注目画素での被写体の変化の度合いが高い(言い換えると、被写体に動きがある)。そのため、3次元メディアンフィルタ94によるメディアンフィルタ処理を行うと、フレーム間における被写体の動きの影響を受けて被写体ブレやアーチファクトが生じる。そこで、評価値EVが閾値THを超える場合、フィルタ処理部90は、被写体に動きがある場合にも被写体ブレやアーチファクトを生じさせ難い、2次元メディアンフィルタ92によるメディアンフィルタ処理を行う。
評価値EVが閾値TH以下の場合、フレーム間における注目画素での被写体の変化の度合いが低い(言い換えると、被写体に動きがない)。そのため、3次元メディアンフィルタ94によるメディアンフィルタ処理を行っても被写体ブレやアーチファクトが生じ難い。そこで、評価値EVが閾値TH以下の場合、フィルタ処理部90は、2次元メディアンフィルタ92によるメディアンフィルタ処理よりもノイズ低減効果の高い、3次元メディアンフィルタ94によるメディアンフィルタ処理を行う。
なお、メディアンフィルタ処理は、乗算や除算を用いないため演算負荷が軽い。すなわち、本実施形態では、軽い演算負荷で高いノイズ低減効果が得られる。
また、メディアンフィルタ処理が施されたフィルタ後YUV画像D10を1フレーム前の画像としてフィードバックさせて3次元メディアンフィルタ94によるメディアンフィルタ処理を行う構成としたことにより、高いノイズ低減効果に加えて、フリッカ等に起因する色相や明度のちらつき低減効果も得られる。
出力部96は、フィルタ後YUV画像D10を加算部100に出力するとともに現フレームより1フレーム前の画像として差分値取得部30及び画素値補正部70に出力する。また、出力部96は、現フレームより1フレーム前の画像の輝度データとして、フィルタ後YUV画像D10のうちの輝度データD9を被写体変化判定部80に出力する。
加算部100は、出力部96より入力されるフィルタ後YUV画像D10と、YUV変換部20より入力される輝度データD11とを加算する。オリジナル画像(すなわち、メディアンフィルタ処理前の画像であるYUV画像D3)の輝度データD11をフィルタ後YUV画像D10に加算することにより、オリジナル画像の質感が復元された質感復元後YUV画像D13が得られる。
後処理部110は、質感復元後YUV画像D13に対して、例えば、ガンマ補正、エッジ強調処理、超解像処理などの後処理を行って出力画像D14とする。なお、後処理部110が行う後処理には自由度があり、種々の設計変更が可能である。出力画像D14は、例えば後段に設けられた表示装置の表示画面に表示される。
図5は、画像処理装置1のコンピュータ(回路構成要素)が実行する画像処理方法及び画像処理プログラムを示すフローチャートである。
図5に示されるように、入力画像D1に対してデモザイク処理部10によるデモザイク処理が施されてRGB画像D2に変換される(ステップS101)。
RGB画像D2に対してYUV変換部20によるYUV変換が施されてYUV画像D3が得られる(ステップS102)。
差分値取得部30により、YUV画像D3内の現画素ブロックBに対し、注目画素IPの画素値と複数の周辺画素PP1~PP8のそれぞれの画素値との差分値DV1~DV8が取得されるとともに、フィルタ後YUV画像D10内の参照画素ブロックBの各画素に対し、注目画素IPとの画素値の差分値DV0~DV8が取得される(ステップS103)。
差分値判定部40により、差分値データD4(差分値DV1~DV8及びDV0~DV8)に対する閾値判定が行われる(ステップS104)。
対象画素(周辺画素PP1~PP8、注目画素IP及び周辺画素PP1~PP8)のうち、注目画素IPとの画素値の差分値がε値を超える画素について、この差分値がε値と同じ値となるように、画素値補正部70によって画素値が補正される(ステップS105)。
被写体変化判定部80により、フレーム間における注目画素での被写体の変化の度合いが判定される(ステップS106)。
被写体変化判定部80においてフレーム間における注目画素での被写体の変化の度合いが高いと判定されると(ステップS106:HIGH)、フィルタ処理部90により、現画素ブロックBの画素だけを対象とした、2次元メディアンフィルタ92によるメディアンフィルタ処理が施される(ステップS107)。
被写体変化判定部80においてフレーム間における注目画素での被写体の変化の度合いが低いと判定されると(ステップS106:LOW)、フィルタ処理部90により、現画素ブロックBと参照画素ブロックBの両方の画素を対象とした、3次元メディアンフィルタ94によるメディアンフィルタ処理が施される(ステップS108)。
加算部100によってフィルタ後YUV画像D10と輝度データD11とが加算されることにより、オリジナル画像の質感が復元された質感復元後YUV画像D13が得られる(ステップS109)。
質感復元後YUV画像D13に対して後処理部110による後処理が施されて出力画像D14が得られる(ステップS110)。
図6Aは、画像処理装置1によるメディアンフィルタ処理が施された出力画像D14の一例を示す図である。図6Bは、従来の画像処理装置によるメディアンフィルタ処理が施された出力画像の一例を示す図である。図6Cは、メディアンフィルタ処理が施されていない出力画像の一例を示す図である。
図6Bの例では、図6Cと比較すると判るように、メディアンフィルタ処理によるノイズ除去及びエッジ保存の効果が得られる一方、劣化画素が存在する部分(例えば出力画像に写る放射状の縞模様の中央部分)ではエッジシフトが生じてしまう。具体的には、縞模様の中心に近いほど、画素ブロック内で白と黒の画素が混在し、各画素ブロックでメディアンフィルタ処理により決定される中央値が大きくばらつく。これにより、縞模様の中央部分でエッジシフトが生じる。これに対し、図6Aの例では、メディアンフィルタ処理により決定される中央値が注目画素IPに近い値(注目画素IPとの画素値の差分値が最大でもε値となる値)に拘束される。そのため、画素ブロック内で白と黒の画素が混在する場合にも、各画素ブロックでメディアンフィルタ処理により決定される中央値が大きくばらつくことがない。そのため、図6Aの例では、図6B及び図6Cと比較すると判るように、メディアンフィルタ処理によるノイズ除去及びエッジ保存の効果を得つつ、劣化画素が存在する部分においてもエッジシフト等の画像品質の劣化が抑えられる。
すなわち、本実施形態の画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムによれば、注目画素IPとかけ離れてしまった対象画素の画素値を、注目画素IPと関連性のある画素値に拘束することにより、メディアンフィルタ処理によるノイズ除去及びエッジ保存の利点を活かしつつ、画素ブロック内に劣化画素が存在することに起因する画像品質の劣化が抑えられる。
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
上記の実施形態において、差分値取得部30は、注目画素IPの画素値と対象画素(周辺画素PP1~PP8、注目画素IP及び周辺画素PP1~PP8)の画素値との差分値を取得しているが、本発明の構成はこれに限らない。差分値取得部30は、更に、注目画素IPと注目画素IPの平均画素値を取得し、取得された平均画素値と注目画素IPの画素値との差分値DVCRを取得する構成としてもよい。
この場合、差分値判定部40は、差分値DV1~DV8及びDV0~DV8に加えて、差分値DVCRに対しても閾値判定を行う。画素値補正部70は、差分値DVCRがε値を超える場合、注目画素IPと注目画素IPの平均画素値も、注目画素IPの画素値との差分値がε値と同じ値となるように補正する。フィルタ処理部90は、フレーム間における注目画素での被写体の変化の度合いが低い場合、現画素ブロックB内及び参照画素ブロックB内の18個の画素の画素値に、上記の平均画素値も加えた、計19個の画素値の中から中央値を決定する、3次元メディアンフィルタ94によるメディアンフィルタ処理を行う。
注目画素IPと注目画素IPの平均画素値も用いて3次元メディアンフィルタ94によるメディアンフィルタ処理を行うことにより、より一層、メディアンフィルタ処理によるノイズ除去及びエッジ保存の効果が得られる。
上記の実施形態では、差分値取得部30は、注目画素IPの画素値と対象画素(周辺画素PP1~PP8、注目画素IP及び周辺画素PP1~PP8)の画素値との差分値を取得しているが、本発明の構成はこれに限らない。差分値取得部30は、現画素ブロックBに対し、注目画素IPを挟んで対となる位置に配置された画素対(一対の周辺画素PP)の平均画素値と注目画素IPの画素値との差分値を取得し、また、参照画素ブロックBに対し、上記画素対と同じ位置の画素対(一対の周辺画素PP)の平均画素値と注目画素IPの画素値との差分値を取得する構成としてもよい。
この場合、差分値判定部40は、画素対のそれぞれについて、その平均画素値と注目画素IPの画素値との差分値がε値を超えるか否かを判定する。画素値補正部70は、平均画素値と注目画素IPの画素値との差分値がε値を超える画素対について、この差分値がε値に対応した値(ここでは、この差分値がε値と同じ値)となるように平均画素値を補正する。フィルタ処理部90は、画素値補正部70による補正後の各画素対の平均画素値及び注目画素IPの画素値の中から中央値を決定する、2次元メディアンフィルタ92又は3次元メディアンフィルタ94によるメディアンフィルタ処理を行う。
画像内のグラデーション部分(空や肌等)では、メディアンフィルタの特性上、トーンジャンプが生じる可能性がある。上記の如く、画素対の平均画素値を用いてメディアンフィルタ処理を行うことにより、トーンジャンプの発生を抑制し、滑らかな階調表現が可能となる。
上記の実施形態では、フィルタ処理部90は、フレーム間における注目画素での被写体の変化の度合いに応じて、2次元メディアンフィルタ92によるメディアンフィルタ処理又は3次元メディアンフィルタ94によるメディアンフィルタ処理を行っているが、本発明の構成はこれに限らない。フィルタ処理部90は、フレーム間における注目画素での被写体の変化の度合いに応じて、2次元メディアンフィルタ92と3次元メディアンフィルタ94の一方だけでなく、両方を用いたメディアンフィルタ処理を行う構成としてもよい。
この場合、被写体変化判定部80は、評価値EVが(1)閾値TH以下か、(2)閾値THを超えかつ閾値TH’以下か、(3)閾値TH’を超えるか、の何れであるかを判定する。フィルタ処理部90は、評価値EVが(1)閾値TH以下の場合、3次元メディアンフィルタ94によるメディアンフィルタ処理を行う。また、フィルタ処理部90は、評価値EVが(3)閾値TH’を超える場合、2次元メディアンフィルタ92によるメディアンフィルタ処理を行う。また、フィルタ処理部90は、評価値EVが(2)閾値THを超えかつ閾値TH’以下の場合、2次元メディアンフィルタ92によるメディアンフィルタ処理後の画素値と、3次元メディアンフィルタ94によるメディアンフィルタ処理の画素値とを所定の割合(例えば50%:50%)で合成し、合成後の画素値をメディアンフィルタ処理後の注目画素の画素値として得る。これにより、被写体ブレやアーチファクトの発生を抑えつつ(2次元メディアンフィルタ92による効果)、より一層高いノイズ低減効果(3次元メディアンフィルタ94による効果)を得ることができる。
なお、上記の「所定の割合」は、評価値EVに拘わらず一定値であってもよく、また、評価値EVに応じて変動する変動値であってもよい。後者の場合、「所定の割合」は、評価値EVが閾値THに近いほど、3次元メディアンフィルタ94によるメディアンフィルタ処理の画素値の割合が高くなり、評価値EVが閾値TH’に近いほど、2次元メディアンフィルタ92によるメディアンフィルタ処理の画素値の割合が高いものとなる。
上記の実施形態では、メディアンフィルタ処理により画像に対するノイズ除去を行っているが、本発明の構成はこれに限らない。例えば、メディアンフィルタ処理に代えて、トリム平均処理により画像に対するノイズ除去を行ってもよい。トリム平均処理では、n×n(nは正の奇数)の画素ブロックに含まれる全画素の中から、画素値が大きいm個の画素と画素値が小さいm個の画素を差し引いた(n-2m)個の画素の平均画素値が出力される。ここで、mがn/2とすると、残りの画素数は1となる。そのため、トリム平均処理によっても、メディアンフィルタ処理と同様に、補正後の画素ブロックの各画素の画素値の中から中央値を決定することができる。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
注目画素と複数の周辺画素を含む画素ブロックに対し、前記注目画素の画素値と前記複数の周辺画素のそれぞれの画素値との差分値を取得する差分値取得部と、
取得された差分値に基づき、前記周辺画素の画素値を補正する画素値補正部と、
前記画素値補正部による補正後の画素ブロックの各画素の画素値の中から中央値を決定するフィルタ処理部と、
を備える、
画像処理装置。
[付記2]
前記複数の周辺画素のそれぞれについて、前記差分値取得部にて取得された差分値が第1の閾値を超えるか否かを判定する差分値判定部を更に備え、
前記画素値補正部は、前記差分値が第1の閾値を超える周辺画素について、前記差分値が前記第1の閾値に対応した値となるように画素値を補正する、
付記1に記載の画像処理装置。
[付記3]
前記差分値取得部は、現フレームの画像内の画素ブロックである現画素ブロックに対し、前記注目画素の画素値と前記複数の周辺画素のそれぞれの画素値との差分値を取得するとともに、前記現フレームよりn(nは自然数)フレーム前の画像内で前記現画素ブロックと同じ位置の画素ブロックであった参照画素ブロックの各画素に対し、前記現画素ブロックの注目画素との画素値の差分値を取得し、
前記画素値補正部は、前記現画素ブロックの注目画素との画素値の差分値が前記第1の閾値を超える画素について、前記差分値が前記第1の閾値に対応した値となるように画素値を補正し、
前記フィルタ処理部は、前記画素値補正部による補正後の現画素ブロック及び参照画素ブロックの各画素の画素値の中から中央値を決定するフィルタ処理を行う、
付記2に記載の画像処理装置。
[付記4]
前記差分値取得部は、前記現画素ブロック及び前記参照画素ブロックの注目画素の平均画素値と前記現画素ブロックの注目画素の画素値との差分値も取得し、
前記画素値補正部は、前記平均画素値と前記現画素ブロックの注目画素の画素値との差分値が前記第1の閾値を超える場合、前記平均画素値も、前記現画素ブロックの注目画素の画素値との差分値が前記第1の閾値に対応した値となるように補正し、
前記フィルタ処理部は、前記画素値補正部による補正後の現画素ブロック及び参照画素ブロックの各画素の画素値並びに前記平均画素値の中から中央値を決定するフィルタ処理を行う、
付記3に記載の画像処理装置。
[付記5]
前記現画素ブロックと前記参照画素ブロックの輝度データに基づいてフレーム間における被写体の変化の度合いを判定する被写体変化判定部を更に備え、
前記フィルタ処理部は、前記被写体変化判定部の判定結果に応じて、前記現画素ブロックの画素だけを対象としたフィルタ処理、又は前記現画素ブロックと前記参照画素ブロックの両方の画素を対象としたフィルタ処理を行う、
付記3又は付記4に記載の画像処理装置。
[付記6]
前記被写体変化判定部は、前記現画素ブロックと前記参照画素ブロックの輝度データの差分値を取得し、取得された差分値に基づいて所定の評価値を取得し、前記評価値に対して所定の閾値判定を行い、
前記フィルタ処理部は、前記評価値に対する閾値判定の結果に応じて、前記現画素ブロックの画素だけを対象としたフィルタ処理、又は前記現画素ブロックと前記参照画素ブロックの両方の画素を対象としたフィルタ処理を行う、
付記5に記載の画像処理装置。
[付記7]
前記現画素ブロックの輝度データは、前記現画素ブロックの注目画素の輝度値、又は前記現画素ブロック内の画素の平均輝度値、若しくは前記現画素ブロック内の画素の輝度値の中央値であり、
前記参照画素ブロックの輝度データは、前記参照画素ブロックの注目画素の輝度値、又は前記参照画素ブロック内の画素の平均輝度値、若しくは前記参照画素ブロック内の画素の輝度値の中央値である、
付記6に記載の画像処理装置。
[付記8]
前記フィルタ処理部は、前記評価値が第2の閾値以下の場合、前記現画素ブロックと前記参照画素ブロックの両方の画素を対象としたフィルタ処理を行い、前記評価値が前記第2の閾値を超える場合、前記現画素ブロックの画素だけを対象としたフィルタ処理を行う、
付記6又は付記7に記載の画像処理装置。
[付記9]
前記注目画素を含む複数の画素群よりなる注目ブロックの輝度データを取得する輝度データ取得部と、
前記取得された輝度データに基づいて前記注目画素の明暗を判定する明暗判定部と、更に備え、
前記明暗判定部により前記注目画素が暗いと判定されると、前記差分値判定部は、前記第1の閾値よりも大きい第3の閾値を用いて前記差分値に対する閾値判定を行う、
付記2から付記8の何れか一つに記載の画像処理装置。
[付記10]
前記差分値取得部は、前記画素ブロックに対し、前記注目画素の画素値と前記複数の周辺画素のそれぞれの画素値との差分値に代えて、前記注目画素を挟んで対となる位置に配置された画素対の平均画素値と前記注目画素の画素値との差分値を取得し、
前記差分値判定部は、前記画素対のそれぞれについて、前記差分値が前記第1の閾値を超えるか否かを判定し、
前記画素値補正部は、前記差分値が前記第1の閾値を超える画素対について、前記差分値が前記第1の閾値に対応した値となるように平均画素値を補正し、
前記フィルタ処理部は、前記画素値補正部による補正後の各画素対の平均画素値及び前記注目画素の画素値の中から中央値を決定するフィルタ処理を行う、
付記2から付記9の何れか一つに記載の画像処理装置。
[付記11]
前記フィルタ処理部によるフィルタ処理は、前記画素値補正部による補正後の画素ブロックの各画素の画素値の中から中央値を決定するメディアンフィルタ処理又はトリム平均処理である、
付記1から付記10の何れか一項に記載の画像処理装置。
[付記12]
コンピュータが実行する画像処理方法であって、
注目画素と複数の周辺画素を含む画素ブロックに対し、前記注目画素の画素値と前記複数の周辺画素のそれぞれの画素値との差分値を取得する差分値取得ステップと、
取得された差分値に基づき、前記周辺画素の画素値を補正する画素値補正ステップと、
前記画素値補正ステップによる補正後の画素ブロックの各画素の画素値の中から中央値を決定するフィルタ処理ステップと、
を含む、
画像処理方法。
[付記13]
付記12に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
1 :画像処理装置
10 :デモザイク処理部
20 :YUV変換部
30 :差分値取得部
40 :差分値判定部
50 :輝度データ取得部
60 :明暗判定部
70 :画素値補正部
80 :被写体変化判定部
90 :フィルタ処理部
92 :2次元メディアンフィルタ
94 :3次元メディアンフィルタ
96 :出力部
100 :加算部
110 :後処理部

Claims (12)

  1. 順次取得されるフレーム画像のうち、現フレームの画像内の注目画素と複数の周辺画素を含む画素ブロックについて、前記注目画素の画素値と前記複数の周辺画素のそれぞれの画素値との差分値を取得するとともに、前記現フレームよりn(nは自然数)フレーム前の画像内で前記現画素ブロックと同じ位置の画素ブロックであった参照画素ブロックの各画素について、前記現画素ブロックの注目画素との画素値の差分値を取得する差分値取得部と、
    取得された差分値に基づき、前記周辺画素及び前記参照画素ブロックの各画素の画素値を補正する画素値補正部と、
    前記画素値補正部による補正後の現画素ブロック及び参照画素ブロックの各画素の画素値の中から中央値を決定するフィルタ処理部と、
    を備える、
    画像処理装置。
  2. 前記画素値補正部は、前記現画素ブロックの注目画素との画素値の差分値が第1の閾値を超える画素について、前記差分値が前記第1の閾値に対応した値となるように画素値を補正する、
    請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記差分値取得部は、前記現画素ブロック及び前記参照画素ブロックの注目画素の平均画素値と前記現画素ブロックの注目画素の画素値との差分値取得し、
    前記画素値補正部は、前記平均画素値と前記現画素ブロックの注目画素の画素値との差分値が前記第1の閾値を超える場合、前記平均画素値も、前記現画素ブロックの注目画素の画素値との差分値が前記第1の閾値に対応した値となるように補正し、
    前記フィルタ処理部は、前記画素値補正部による補正後の現画素ブロック及び参照画素ブロックの各画素の画素値並びに前記平均画素値の中から中央値を決定するフィルタ処理を行う、
    請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記複数の周辺画素のそれぞれについて、前記差分値取得部にて取得された差分値が前記第1の閾値を超えるか否かを判定する差分値判定部と、
    前記注目画素を含む複数の画素群よりなる注目ブロックの輝度データを取得する輝度データ取得部と、
    前記取得された輝度データに基づいて前記注目画素の明暗を判定する明暗判定部と、更に備え、
    前記明暗判定部により前記注目画素が暗いと判定されると、前記差分値判定部は、前記第1の閾値よりも大きい第3の閾値を用いて前記差分値に対する閾値判定を行う、
    請求項2又は請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記差分値取得部は、前記画素ブロックに対し、前記注目画素の画素値と前記複数の周辺画素のそれぞれの画素値との差分値に代えて、前記注目画素を挟んで対となる位置に配置された画素対の平均画素値と前記注目画素の画素値との差分値を取得し、
    前記差分値判定部は、前記画素対のそれぞれについて、前記差分値が前記第1の閾値を超えるか否かを判定し、
    前記画素値補正部は、前記差分値が前記第1の閾値を超える画素対について、前記差分値が前記第1の閾値に対応した値となるように平均画素値を補正し、
    前記フィルタ処理部は、前記画素値補正部による補正後の各画素対の平均画素値及び前記注目画素の画素値の中から中央値を決定するフィルタ処理を行う、
    請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記現画素ブロックと前記参照画素ブロックの輝度データに基づいてフレーム間における被写体の変化の度合いを判定する被写体変化判定部を更に備え、
    前記フィルタ処理部は、前記被写体変化判定部の判定結果に応じて、前記現画素ブロック及び前記参照画素ブロックのうち、前記現画素ブロックの画素だけを対象としたフィルタ処理、又は前記現画素ブロックと前記参照画素ブロックの両方の画素を対象としたフィルタ処理を行う、
    請求項1から請求項5の何れか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記被写体変化判定部は、前記現画素ブロックと前記参照画素ブロックの輝度データの差分値を取得し、取得された差分値に基づいて所定の評価値を取得し、前記評価値に対して所定の閾値判定を行い、
    前記フィルタ処理部は、前記評価値に対する閾値判定の結果に応じて、前記現画素ブロック及び前記参照画素ブロックのうち、前記現画素ブロックの画素だけを対象としたフィルタ処理、又は前記現画素ブロックと前記参照画素ブロックの両方の画素を対象としたフィルタ処理を行う、
    請求項に記載の画像処理装置。
  8. 前記現画素ブロックの輝度データは、前記現画素ブロックの注目画素の輝度値、又は前記現画素ブロック内の画素の平均輝度値、若しくは前記現画素ブロック内の画素の輝度値の中央値であり、
    前記参照画素ブロックの輝度データは、前記参照画素ブロックの注目画素の輝度値、又は前記参照画素ブロック内の画素の平均輝度値、若しくは前記参照画素ブロック内の画素の輝度値の中央値である、
    請求項に記載の画像処理装置。
  9. 前記フィルタ処理部は、前記評価値が第2の閾値以下の場合、前記現画素ブロックと前記参照画素ブロックの両方の画素を対象としたフィルタ処理を行い、前記評価値が前記第2の閾値を超える場合、前記現画素ブロックの画素だけを対象としたフィルタ処理を行う、
    請求項又は請求項に記載の画像処理装置。
  10. 前記フィルタ処理部によるフィルタ処理は、前記画素値補正部による補正後の画素ブロックの各画素の画素値の中から中央値を決定するメディアンフィルタ処理又はトリム平均処理である、
    請求項1から請求項の何れか一項に記載の画像処理装置。
  11. コンピュータが実行する画像処理方法であって、
    順次取得されるフレーム画像のうち、現フレームの画像内の注目画素と複数の周辺画素を含む画素ブロックについて、前記注目画素の画素値と前記複数の周辺画素のそれぞれの画素値との差分値を取得するとともに、前記現フレームよりn(nは自然数)フレーム前の画像内で前記現画素ブロックと同じ位置の画素ブロックであった参照画素ブロックの各画素について、前記現画素ブロックの注目画素との画素値の差分値を取得する差分値取得ステップと、
    取得された差分値に基づき、前記周辺画素及び前記参照画素ブロックの画素値を補正する画素値補正ステップと、
    前記画素値補正ステップによる補正後の現画素ブロック及び参照画素ブロックの各画素の画素値の中から中央値を決定するフィルタ処理ステップと、
    を含む、
    画像処理方法。
  12. 請求項11に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
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