JP4994147B2 - 半導体チップの製造方法および使用方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体チップのコーナ部を確実に保護し、また、フリップ・チップ型の応用が可能な導体チップの製造方法および使用方法に関するものである。
図16及び図17に、この種の従来の半導体素子の構造例を示す。図16はその平面図であり、図17はその断面図である。図16の平面図において、内側の太線L1は半導体チップ1のPN接合面を表している。また、外側の太線L2はn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2と半導体チップ1のN↑−B層の境界線に相当する合面を表している。
図16及び図17において、右上がりのハッチングを施した部分は、電極メタルの部分を示しており、P型拡散の表面にはアノード電極4が設けられている。また、半導体チップ1の周辺にあるn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域EQR(Equi−Potential−Ring)電極が設けられている。EQR電極5は、n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2の電位を、図17の下側にあるN↑+半導体基板の電位、すなわち、カソード電極6の電位同電位にし、しかも安定な電位に固定する上で、大きな効果を有している。
勿論、半導体チップ1の他方の主面側にも前記カソード電極6が設けられている。アノード電極4はP型拡散層と良好なオーミック接触が得られており、EQR電極5はn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2と良好なオーミック接触が得られており、カソード電極6はN↑+半導体基板と良好なオーミック接触が得られている。順方向導通時モードにおいては、順電流を半導体チップ1全体に渡り十分、かつ、均等に流せる工夫をしている。また、逆方向阻止状態のモードにおいては、アノード電極4・カソード電極6(A−K電極)間に印加された逆電圧を阻止することができる。すなわち、図17の断面図に示すように、空乏層7が、PN接合面からN↑−B領域中に広がって形成され、これがコンデンサとなることで逆電圧を阻止することができる。
図16及び図17において、3aは、N↑−Bv耐圧維持領域を示している。印加電圧が高くなればなるほど、上記空乏層7の幅が広くなるので、それに見合うN↑−Bv耐圧維持領域3aの横幅とより厚いN↑−B層必要になることは良く知られている。
以上の従来構造の概要を要約して述べると以下のようになる。
<1>アノード領域の周りにはN↑−Bv耐圧維持領3aが素子の定格電圧に見合った幅で設けられており、さらに外側にn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域が形成され、EQR電極5に電気的に接続されていて、このEQR電極5の電位がカソード電極6と同電位にある。
<2>上記の<1>は、逆耐圧維持のために備えられた構造であるということができるが、その逆の順方向モードにおいては、アノード電極4には、より効率的に電流を流したいとの意図から、できるだけより大きなアノード面積が確保されるような配慮が必要である。結果としてそのしわ寄せが必要最小限のN↑−Bv耐圧維持領域3aしか確保することができない、すなわち、設計上の限界を有しているという背景がある。
なお、上記EQR電極5のさらに外側は、シリコン・ウェーハを各半導体チップに分割するためのスクライブ領域があって、ダイシングソーのブレード幅(25〜50μm)加工層と加工歪残留層とを合わせると、やはり最低でも100μm程度の幅(片側で50μm)が常に確保されていなければならない。
上記のN↑−Bv耐圧維持領域3a中には、僅かな傷や汚れが存在していても、素子本来の特性が得られないことは言うまでもないが、このことが原因で仮に初期特性がクリアできたとしても、長期間の使用に対する信頼性の問題や過酷な運転条件下での破壊の問題等があって、逆耐圧特性をより安全な方向にするには、より広い領域で、かつ、表面が清浄なN↑−Bv耐圧維持領域3aが必要ということになる。しかし、上記<2>でも述べたような制約条件もあって、このN↑−Bv耐圧維持領域3aに関する課題は、常に設計者の悩みの種でもある。
加えて、図16の平面図中にも示されているように、アノード電極4及びN↑−Bv耐圧維持領域3aそれぞれの4つのコーナ部には電界集中を避けるためのR1,R2のようなアール(R)がどうしても必要である。このRについてもできるだけ、大きいRを付けることが一般に良く知られているが、その反面、大きいRは半導体チップ1の有効面積を少なくしてしまうことも事実である。結果として、このRの存在もまたN↑−Bv耐圧維持領域3aの幅の確保の問題と同様にチップ面積の一部が無駄となることに拍車をかけている。
<3>さらに、最も大切な要望の1つであるが、従来の構造では、半導体チップ1を回路基板上に半田層を介して直接搭載するという要求に応えられない。換言すればフリップ・チップ・ボンドの要求に応えられないとい問題がある。このフリップ・チップ・ボンドの使用要求においては、少なくとも半導体チップ一方の主面側にアノード電極4及びカソード電極として機能する電極を有している必要がある。
この複数の電極上に半田山、あるいは山形接点状の形を形成し、かつ、上記複数の電極間の半導体チップ1の表面が確実に絶縁された上で、半導体チップ1を裏返し、半導体チップ1の電極パターンに対応した回路基板側電極と確実に接続する必要がある。しかし、従来の構造では、複数の電極としてのアノード電極4とカソード電極6半導体チップ1の片面から取り出せるような構造となっていない。
また、上記の<3>で述べたように、N↑−Bv耐圧維持領域3aの表面は傷や汚れから解放され確実に絶縁される必要があるが、特に半導体チップ1の4つのコーナ部において、その不安が大きい。さらに組立時にはどうしてもその部分が痛み易いといった解決すべき多くの課題がある。
特開平11−288970号公報
以上述べたように従来の半導体チップは、上記のように構成されているので、以下のような解決すべき課題があった。
(1)半導体チップの4つのコーナ部の表面の絶縁・保護が十分でないため、極めて痛み易い。また、その部分はRを有しており、かかる部分に最も電界集中が生起するにもかかわらず、構造上の制約から中央の直線部分と同じ幅(N↑−Bv)とせざるを得ないので、アノード・カソード間電位の絶縁距離が十分とれない。
(2)フリップ・チップの使用要求に対して、アノード電極及びカソード電極として機能する電極がチップの表面側の片側面のみ配置されなければならないが、EQR電極の形状のままではカソード電極として機能させることができない。
(3)4つのコーナ部のRの外側の円弧と直角2辺で囲まれる近似三角形の部分が、チップ面積の有効利用の観点からすると、大きな無駄となっている。
本発明は上記の各課題を解決するためになされたもので、半導体チップのコーナ部の絶縁・保護が十分で、かつ、該コーナ部のRの外側にある近似三角形の部分の無駄を無くすとともに、フリップ・チップ使用要求にも耐える新規な半導体チップの製造方法および使用方法を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、N↑+半導体基板上に設けたN↑−B層と、
該N↑−B層内に設けたP型拡散層と、
該P型拡散層の周囲に設けたN↑−Bv耐圧維持領域(3)と、
該N↑−Bv耐圧維持領域(3)の外側に設けたn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域(2)と、
該n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域(2)上に設けられ、カソード電極として機能するEQR電極(5)と、
半導体チップ(1)の一方の主面側の前記P型拡散層と前記N↑−Bv耐圧維持領域(3)との境界部分を覆うと共に、半導体チップ(1)の一方の主面側の前記N↑−Bv耐圧維持領域(3)と前記n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域(2)との境界部分を覆う第1の絶縁膜(8)と、
半導体チップ(1)の一方の主面側の前記P型拡散層上に位置する前記第1の絶縁膜(8)の開口部に設けたアノード電極(4)と
を具備する複数の矩形の半導体チップ(1)が、スクライブライン(16)に沿ってダイシングカットを実行することによってシリコン・ウェーハから得られる半導体チップの製造方法において、
ダイシングカットが実行される前であって、n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域(2)が形成される前に、スクライブライン(16)のクロス部(17)の位置、若しくは、スクライブライン(16)の全体の位置で、前記N↑−B層に対して溝エッチングを施し、次いで、
溝エッチングによって形成された溝の内壁面から不純物を拡散させることにより、前記P型拡散層よりも深いn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域(2)を形成すると共に、前記n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域(2)の拡散深さを、前記N↑−B層を突き抜けN↑+半導体基板層まで到達する深さとし、次いで、
矩形の各半導体チップ(1)の一方の主面側の4つのコーナ部を覆う第2の絶縁膜(9)を形成し、次いで、
前記4つのコーナ部に、カソード電極として機能するEQR電極(5)と接続可能な1/4円状の前記第2の絶縁膜(9)の開口部(9a)を形成し、次いで、
前記第2の絶縁膜(9)の開口部(9a)に前記EQR電極(5)を配置することを特徴とする半導体チップの製造方法が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、前記半導体チップ(1)の前記アノード電極(4)上及び前記EQR電極(5)上に半田ボールを形成し、
回路基板上のアノード電極対応パターン及びカソード電極対応パターンに対応させて、半田ボールが形成された前記半導体チップ(1)を裏返して配置し、
半田固着し、
前記半導体チップ(1)をフリップ・チップ型半導体チップとして使用することを特徴とする請求項1に記載の半導体チップの使用方法が提供される。
請求項1に記載の半導体チップの製造方法では、半導体チップシリコン・ウェーハ上に複数形成するに当たり、N↑−B層上のスクライブラインのクロス部若しくは全スクライブラインに亘って予め溝エッチングを施し、拡散によって相対的に深いn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域を形成する。このため、深いn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域を、相対的に短い拡散時間で形成することができると共に、順方向電圧降下特性(VF)を良好にすることができる。
更に、請求項1に記載の半導体チップの製造方法では、半導体チップ(1)の一方の主面側の4つのコーナ部覆う第2の絶縁膜(9)が設けられる。このため、極めて痛み易い半導体チップ(1)の4つのコーナ部覆われることになり、その4つのコーナ部の表面が確実に、かつ、清浄に保護される。また、4つのコーナ部1/4円状の第2の絶縁膜(9)の開口部(9a)が設けられる。このため、半導体チップ(1)一方の主面側に統一してアノード電極(4)とカソード電極として機能する電極を取り出すことができ、特にフリップ・チップ型半導体チップを得るのに適している。
請求項に記載の半導体チップの製造方法では、n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域の拡散深さを、前記N↑−B層を突き抜けN↑+半導体基板層まで到達する深さとする。このため、前記半導体基板層と前記n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域とが導通し、P型拡散層上のアノード電極の周囲にカソード電極として機能する電極を形成することができる。すなわち、半導体チップの一方の主面側に統一して両電極が形成できるので、フリップ・チップ型半導体チップに容易に対応することが可能となる。
請求項に記載の半導体チップの使用方法では、半導体チップのアノード電極上及びEQR電極上に半田ボールが形成される。この半田ボールが回路基板上のアノード電極対応パターン及びカソード電極対応パターンにそれぞれ接するように、半導体チップが裏返して配置され、半田固着されることにより極めて容易にフリップ・チップ型半導体チップとして使用できる。
本発明は、以上のように構成したので概略以下のような効果を奏する。
(1)半導体チップの4つのコーナ部が第2の絶縁膜で幅広く覆われることになるので、極めて痛み易い当該部分の半導体チップ表面が確実に、かつ、清浄に保護される。
(2)前記4つのコーナ部に電極メタルと接続可能な第2の絶縁膜の開口部を形成するので、半導体チップの一方の主面側から統一してアノード電極及びカソード電極として機能する電極を取り出すことができるようになり、容易にフリップ・チップ型半導体チップとして使用可能なる。
(3)n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域としての拡散層が深いので、半導体チップの一方の主面側のカソード電極として機能する電極からN↑−B層を通りP型拡散層、アノード電極と通り抜ける電子電流(及び正孔電流)を十分に流すことができ、かつ、その時の経路抵抗、すなわち、VFを下げることができる。また、n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域の表面濃度が十分高いので、より有効なオーミック接触の取り出し電極とすることができる。
まず、本発明の実施例を述べる前に図2を用いて、従来及び本発明における半導体チップ1の四隅のP型拡散層、N↑−Bv耐圧維持領域3(3a)、およびn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2の各領域の寸法関係を確認することにする。なお、従来及び本発明ともに上記のP型拡散層、N↑−Bv耐圧維持領域3(3a)、およびn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2の各領域のパターンは共通であるので、その寸法比も共通である。
要は、(1)図2中のRをある値(50μm、75μm、100μm、125μm、150μm、175μm、200μm通常はR≒100μm)にした時、N↑−Bv耐圧維持領域3(3a)のの値0,100,150μmと3種、本発明の実施例では100μmを想定)用いて(2)上記半導体チップ1の4つのコーナ部の無駄な部分RCの寸法がどのくらいになるかを確認する。
なお、表1〜表4において、NB幅とは、正確にはN↑−Bv耐圧維持領域3(3a)の幅であるが、NB幅と略記する。そして、表1はNB幅=50μmでのRCを、表2はNB幅=100μmでのRCを、表3はNB幅=150μmでのRCを、表4は各NB幅におけるRCの比較をしたものである。
Figure 0004994147
Figure 0004994147
Figure 0004994147
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まず、前記図2中の寸法RとRCの関係は当然のごとく比例関係にある。すなわち、Rが大きくなればなるほど四隅の無駄となる部分RCの寸法も大きくなることが予想されるが、図3ないし図5を経てその最終的な関係は図6のようになる。最も代表的な値としてはR=100μmとした時、NB幅が100μmでスクライブ幅(SW)が50μmであれば、RC=154μmとなり、この条件では目安としてRの約1.5倍に相当する値が無駄な部分RCの(対角長の)値である。
すなわち、耐圧特性の安定性、あるいは信頼性の観点からも、コーナ部のRをある程度大きくすることが必要であるが、これを通常はR=100μm程度は採るので、例えば、数十〜数百ボルト系の半導体チップであれば、コーナの部分に無駄な部分RC≒150μm程度発生するということが明らかである。以上のことを踏まえて、フリップ・チップでの使用であるということも想定し、比較的小さな半導体チップ(チップ寸法=1mm□)を用いた時の本発明に関連する発明の実施例を図1に示した。
また、図1中のXA―XA’線及びXB―XB’線に沿って切断した図をそれぞれ図7及び図8に示した。上記図を参照して本発明に関連する発明の特徴を述べれば次のようになる。図1中の半導体チップ1の四隅に注目すると、
<1>本発明に関連する発明においては、上記四隅の部分に1/4円状のRC≒150μmのEQR電極との接続が可能な第1の絶縁膜8の開口部8aがある。
<2>図1に示すように、開口部8aよりも半導体チップ1の中心側(図1の中心側)の範囲であって半導体チップ1のコーナ部中心とする半径=Rtot(図2参照)1/4円内の範囲が(EQR電極上に(図7参照))第2の絶縁膜9で覆われている。その結果、第1の絶縁膜8の開口部8aと一致する第2の絶縁膜9の開口部9aが4つのコーナ部に形成されることになる。この第2の絶縁膜9は、例えばポリイミド系の膜(商品名;PIQ)であって通常は3〜5μmの厚さを有する膜で半導体チップ1の表面を覆っている。特に従来技術で問題となっていたコーナ部のR形成部のN↑−Bv耐圧維持領域がすっぽりと覆われている点が大きな特徴である。
なお、この第2の絶縁膜9、半導体チップ1の中央(図1の上下方向の中央)の端部(図1の左端部および右端部)においては図8のq1−q2領域として示したように半導体チップ1の表面を覆っていなくても、また、P1―P2領域として示したように半導体チップ1の表面を覆っていても良い。また、第1の絶縁膜8と第2の絶縁膜9の形成に当たっては、別工程であっても同一工程であっても良く、いずれにしても周知の方法で形成すれば良い。さらに、<3>図7及び図8において、半導体チップ1の周辺のn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2の拡散深さに注目すると、本発明に関連する発明においては、従来技術の例である図16及び図17に比べて、意図的に深n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2が用いられていることが特徴的である。
図1および図7中のRCの広さに相当する部分は、広い開口部8a,9aを有しているまた、図7に示すように、P型拡散のアノード電極4と第2の絶縁膜9とはオーバーラップLov)している。すなわちPN接合面よりも内側(図7の左右方向の中心側)まで延在している第2の絶縁膜9によって、アノード電極4の一部が覆われてい
一方、図8に示すように、図1のXB―XB’線に沿っ断面内では、n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2の幅が狭い。第2の絶縁膜9は、p1―p2領域においては、N↑−Bv耐圧維持領域3の途中までを覆っており、q1―q2領域においては在していな
発明に関連する発明の第1の特徴として、半導体チップ1の片側、すなわち一方の主面側(図7の上側)からアノード電極4及びカソード電極として機能する電極(5)を複数個取り出すことができるようになるので、本発明に関連する発明をフリップ・チップ型半導体チップに容易に適用が可能である。
本発明に関連する発明の第2の特徴として、極めて痛み易い半導体チップ1のコーナ部分が幅広く覆われることになるので、半導体チップ1の表面確実に、かつ、清浄に第2の絶縁膜9により保護でき。しかもアノー電極4とカソード電極として機能する電極(5)との距離が第2の絶縁(PIQ)膜9(Rtot)で決まる大きな値となる。
本発明に関連する発明の第3の特徴として、n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2の拡散深さが深いので、図7および図8に示すように、表面側(図7および図8の上側)のカソード電極として機能する電極(5)からシリコンバルク(N↑−B層を通り、P型拡散層、アノード電極4にと通り抜ける電子電流(及び正孔電流)を十分に流すことができ、かつ、その時の経路抵抗(=VF)を下げる効果がある。また、n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2の表面濃度が十分高いので、より有効なオーミック接触の取り出し電極(カソード電極として機能する電極)とすることができる。
次に、本発明に関連する他の発明の実施例を、図9及び図10に基づいて説明する。この実施例では、フリップ・チップ用の半田ボールを形成することを前提にしている。勿論、通常のワイヤ・ボンディング等においても本発明は有効であるがフリップ・チップの例をもって示す。なお、図7及び図8と同一部分には同一符号が付してある。
本実施例においては、図7及び図8に示した半導体チップ1の製造方法と殆ど共通であるが、アノード電極4のパターンを形成した後に、半田ボール11を目的の位置にだけ形成したい場合があり、その場合には第2の絶縁膜9としてのPIQ膜を形成する前に、アノード電極4の表面全体をPSG/NSG/SiNx膜等の半田よけとしてのCVD膜10を形成し、その後、半田ボール11を残したい、あるいは形成したい場所だけ、上記CVD膜10開口19を形成しておく。
続いて、図7及び図8に示した実施例と同じ方法で、第2の絶縁膜9としてのPIQ膜を形成する。すなわち、半導体チップ1にポリイミド材(PIQ)を塗布→プレ焼成→フォトリソ・パターン化→不要部分のPIQ膜をエッチング除去→本焼成(350℃/N2中/60分)という工程を経て第2の絶縁膜9を形成する。
その後、例えば図11中に示すような半田プレソルダリングの工程を経れば、所望の位置のみ半田ボール11を形成することが可能である。つまり、シリコン・ウェーハ上にあるアノード電極4の面が露出している部分のみに、半田量コントロールのためのメッシュパターンを有する適度の厚さの半田シート12が搭載され、約300℃に熔融処理されれば、半田は表面張力によって、アノード電極4が開口されている部分、すなわち、上記のCVD膜10や第2の絶縁膜(PIQ膜9の無い部分に半田が吸い寄せられ、それ以外の部分では半田は排除される結果、図9及び図10に示すような半田ボール(バンプ)が形成される。アノード電極4が付着する開口部以外の部分に、仮に半田の残渣やフラックスの成分が残ったとしても、これは指定の有機溶剤中に浸漬し、超音波洗浄装置等の力を借りて洗浄・除去することが可能であるので、特に問題はない。
なお、上記の実施例では、第2の絶縁膜9の形成を別工程にて形成するように述べたが、勿論、これも第1の絶縁膜8と同一工程で形成することもできる。
次に、本発明のフリップ・チップ型の半導体チップを実際の回路パターンに搭載する場合を若干説明する。すなわち、例えば、図12に示した回路基板13のアノード電極対応パターン14及びカソード電極対応パターン15を備えた半導体チップ搭載用の対応パターン上に表裏を対応させるように、フリップ・チップ型とした本半導体チップ1を裏向きにして搭載した後、リフロー処理すれば目的は達成されるが、この工程は本発明に直接関係しないため、その詳細な説明は省略する。
次に、本発明に関連する発明の特徴の1つである深いn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域関して説明を加えておく。図7及び図8中に示した深いn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2の拡散深さが、深ければ深い程、高濃度N↑+半導体基板では電流経路のシリコンバルク中での抵抗が下がるので、また、良好なオーミック接触が得られるので、順電圧降下(VF)特性等において有利であることは周知である。しかしながら、その反面、深い拡散であればある程、より高温で長時間の熱処理(拡散工程でのデポジット条件、ドライブイン条件等)が必要とされていることもまた良く知られている。
表5は、エピタキシャル層の厚さが15〜25μm(耐圧約100V/10μm)程度を想定し、N↑+半導体基板近くまで深いn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2を形成するためのシュミレーション結果を示している。
Figure 0004994147
上記の例では、N↑+半導体基板(≒1×10↑20(1/cm↑3)/Asドープ)上に、N↑−B層があり、2×10↑14(1/cm↑3)/厚さ20μmとなっている。
上記の半導体基板で、上記表5中の条件1〜条件3の深いn↑+拡散を行なうと、図13中に示すような濃度分布になる。仮に、どうしてもVF(順電圧降下)特性を優先したい場合であれば、1150℃/20hという長時間のドライブイン拡散を許容した上で、条件3を選択すれば良いだろう。
そうすれば、表面側の高濃度のn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2と基板側のN↑+半導体基板とが重なり合い、高濃度接合部が連続するようになるので、PN接合の側方にあるn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2に加え、基板側にあるN↑+半導体基板からの伝導キャリア(この場合は電子)も、十分供給される。このため、高い伝導性が得られる結果、VFが下がる。逆に、VF特性がさほど問題にならない場合であって、かつ、コスト優先の場合は、条件1が良いだろう。
しかし、いずれにしても、より高濃度で、かつ、長時間の拡散という犠牲の上に深いn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2を得ることは不可能でないことは事実である。そして、そのような深いn↑+拡散が行なわれる際は、図13中に破線で示したようなN↑+半導体基板からのAs電子の拡散中のオート・ドープ(Auto―Dope)が起こることも承知の上で、半導体チップの最終の縦方向濃度分布が決まることが考慮されていなければならない。
上記の実施例では、P(リン)よりも拡散係数の小さいAs(ヒ素)あるいはSb(アンチモン)のオート・ドープ量が2〜3μmは発生し、その分、エピタキシャル層の厚みが実質上減っている。
次に、図14及び図15に、本発明の施例を示した。この実施例では図14中に左上がりの斜線で示すようなスクライブライン16のクロス部17のみ、あるい上がりの斜線で示すようなスクライブライン16のストリート18に渡って溝エッチングを行い、図15に示すような電極構造を実現することが可能である。この場合は、スクライブライン16のクロス部17及びストリート部18のダイシングカットが図9及び図10に比べやや困難になる一方で、n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域2としての深いn↑+拡散の工程が極めて楽になるのが有利な点である。
なお、本発明の実施例が、本発明に関連する発明の実施例、あるいは、本発明に関連する他の発明の実施例と異なっているのは、上記のスクライブライン16に溝を形成するための工程が追加される点のみであり、他は全て同じである。これによってプロセスの追加及びダイシングにおける困難さは伴うものの深いn↑+拡散が楽になり、半導体チップのVF特性等がさらに有利になる。
本発明に関連する発明の実施例を示す半導体チップの平面図である。 従来及び本発明に関連する発明における半導体チップのコーナ部の拡大図である。 コーナ部のNB層幅=50μmでのRとRCとの関係及びRとNB層幅とスクライブ幅(SW)を含めたR原点からの距離(Rtot)とそれらのR及びRCとの関係を示すグラフである。 上記NB層幅=100μmでのR、RC、Rtotとの関係を示すグラフである。 上記NB層幅=150μmでのR、RC、Rtotとの関係を示すグラフである。 NB層幅=50,100,150μmにおけるRCの比較をしたグラフである。 図1におけるXA―XA’線沿った断面図である。 図1におけるXB―XB’線沿った断面図である。 本発明に関連する他の発明の実施例を示す半導体チップの平面図である。 図9におけるA―A’線に沿った断面図である。 本発明に関連する他の発明の実施例を示し、半導体基板上に半田プレソルダリング工程を実施する場合の説明図である。 フリップ・チップ型半導体チップを回路基板の電極パターン上に配置する場合の説明図である。 深いn↑+拡散の条件とその濃度分布を示すグラフである。 コーナ部に溝エッチングを施した状態を示す平面図である。 上記溝エッチングを施した状態から深いn↑+層を形成した本発明の施例を示す断面図である。 従来の半導体チップの構造例を示す平面図である。 従来の半導体チップの断面図である。
符号の説明
1 半導体チップ
2 n↑+チャンネルストッパ拡散領域
3 N↑−Bv耐圧維持領域
4 アノード電極
5 EQR電
6 カソード電極
7 空乏層
8 第1の絶縁膜
8a 開口部
9 第2の絶縁膜
9a 開口部
10 VD膜
11 半田ボール
12 半田シート
13 回路基板
14 アノード電極対応パターン
15 カソード電極対応パターン
16 スクライブライン
17 クロス部
18 トリート
19 開口
L1 PN接合面
L2 接合面

Claims (2)

  1. N↑+半導体基板上に設けたN↑−B層と、
    該N↑−B層内に設けたP型拡散層と、
    該P型拡散層の周囲に設けたN↑−Bv耐圧維持領域(3)と、
    該N↑−Bv耐圧維持領域(3)の外側に設けたn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域(2)と、
    該n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域(2)上に設けられ、カソード電極として機能するEQR電極(5)と、
    半導体チップ(1)の一方の主面側の前記P型拡散層と前記N↑−Bv耐圧維持領域(3)との境界部分を覆うと共に、半導体チップ(1)の一方の主面側の前記N↑−Bv耐圧維持領域(3)と前記n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域(2)との境界部分を覆う第1の絶縁膜(8)と、
    半導体チップ(1)の一方の主面側の前記P型拡散層上に位置する前記第1の絶縁膜(8)の開口部に設けたアノード電極(4)と
    を具備する複数の矩形の半導体チップ(1)が、スクライブライン(16)に沿ってダイシングカットを実行することによってシリコン・ウェーハから得られる半導体チップの製造方法において、
    ダイシングカットが実行される前であって、n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域(2)が形成される前に、スクライブライン(16)のクロス部(17)の位置、若しくは、スクライブライン(16)の全体の位置で、前記N↑−B層に対して溝エッチングを施し、次いで、
    溝エッチングによって形成された溝の内壁面から不純物を拡散させることにより、前記P型拡散層よりも深いn↑+チャンネル・ストッパ拡散領域(2)を形成すると共に、前記n↑+チャンネル・ストッパ拡散領域(2)の拡散深さを、前記N↑−B層を突き抜けN↑+半導体基板層まで到達する深さとし、次いで、
    矩形の各半導体チップ(1)の一方の主面側の4つのコーナ部を覆う第2の絶縁膜(9)を形成し、次いで、
    前記4つのコーナ部に、カソード電極として機能するEQR電極(5)と接続可能な1/4円状の前記第2の絶縁膜(9)の開口部(9a)を形成し、次いで、
    前記第2の絶縁膜(9)の開口部(9a)に前記EQR電極(5)を配置することを特徴とする半導体チップの製造方法。
  2. 前記半導体チップ(1)の前記アノード電極(4)上及び前記EQR電極(5)上に半田ボールを形成し、
    回路基板上のアノード電極対応パターン及びカソード電極対応パターンに対応させて、半田ボールが形成された前記半導体チップ(1)を裏返して配置し、
    半田固着し、
    前記半導体チップ(1)をフリップ・チップ型半導体チップとして使用することを特徴とする請求項1に記載の半導体チップの使用方法。
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