JP2000312012A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2000312012A
JP2000312012A JP2000040580A JP2000040580A JP2000312012A JP 2000312012 A JP2000312012 A JP 2000312012A JP 2000040580 A JP2000040580 A JP 2000040580A JP 2000040580 A JP2000040580 A JP 2000040580A JP 2000312012 A JP2000312012 A JP 2000312012A
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semiconductive film
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Inventor
Shingo Sato
慎吾 佐藤
Masanobu Tsuchiya
政信 土谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、半導電性膜中の酸素の拡散を抑え、
耐圧劣化を抑制することができる。 【解決手段】半導電性膜15を形成した後、同一炉内で
半導電性膜15上に連続して導電性膜を形成する。これ
によって、高温となったウエハを炉から大気中へ搬出す
る際、半導電性膜15内に大気中の酸素が拡散すること
を防止する。また、導電性膜は、半導電性膜15を保護
した後、全てエッチングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばMOSトラ
ンジスタやIGBT(Insulated Gate BipolarTransis
tor)等に適用される高耐圧半導体素子に係わり、特に接
合終端構造の半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高耐圧の半導体装置では、接合の形状や
外部電荷の影響等により、局部的に高い電界が生成され
てブレークダウンが発生する。このブレークダウンを防
止するために、空乏層となる低不純物濃度の半導体領域
の表面に多結晶シリコン層のような半導電性膜が形成さ
れる。図7に示すように、例えばn型の半導体基板11
にイオン注入及び拡散が行なわれることにより、半導体
基板11の表面に例えばp型のアノード層12及びこの
アノード層12と所定の間隔を有して例えばn型のチ
ャネルストッパー層13が選択的に形成される。また、
半導体基板11の裏面にはn型のカソード層14が形
成される。次に、熱酸化法により、半導体基板11の表
面に熱酸化膜(図示せず)が形成され、その後アノード
層12とチャネルストッパー層13の間の熱酸化膜が選
択的にエッチングされる。次に、減圧CVD法により、
全面に例えば1.5μmの厚さを有する半導電性膜15
が形成される。その後、アノード層12とチャネルスト
ッパー層13上の半導電性膜15及び裏面の半導電性膜
が選択的にエッチングされる。次に、常圧CVD法によ
り、全面に酸化膜17が形成される。その後、アノード
層12とチャネルストッパー層13上の熱酸化膜及び酸
化膜17が選択的にエッチングされる。
【0003】次に、全面に例えばアルミニウム膜のよう
な金属膜が形成される。その後、酸化膜17の表面の一
部が露出するように金属膜が選択的にエッチングされ、
アノード層12とコンタクトするアノード電極18が形
成され、チャネルストッパー層13とコンタクトするチ
ャネルストッパー電極19が形成される。最後に、半導
体基板11の裏面に例えばアルミニウム膜からなるカソ
ード電極20が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記半導電性膜15は
減圧CVD法により形成され、所定濃度の例えば酸素が
混入される。しかし、高音処理のため、所定濃度、所定
範囲以上に酸素の拡散が起こりやすい状態となってい
る。そのため、炉から大気への搬出時に、高温となった
半導電性膜15内に大気中の酸素の拡散が深くまで起こ
り、半導電性膜15内に酸素濃度の高い領域が形成され
る。その結果、図8に示すように、酸素濃度が変化する
領域が半導電性膜15の表面から1μm程度まで延び、
酸素濃度が一定となる領域は深さ方向に0.5μm程度
しか確保することができない。従って、半導電性膜15
内にキャリアが注入される場合、半導電性膜15中の上
部に発生する酸素濃度の高い領域で電荷がトラップされ
る。このため、この電荷の影響で半導電性膜15の下に
形成されているデバイス中の電界が乱され、耐圧劣化を
ひき起こしてしまうという問題があった。また、半導電
性膜15中に酸素濃度が一定となる領域が少ないため、
デバイスの抵抗率が上昇し、耐圧が確保できないという
問題があった。本発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、半導電性膜
中の酸素の拡散を抑えて、耐圧劣化を抑制することがで
きる半導体装置及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために以下に示す手段を用いている。本発明の半
導体装置は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基
板の表面に形成された第2導電型の第1の領域と、前記
半導体基板の表面に前記第1の領域と所定の間隔を有し
て形成された第1導電型の第2の領域と、前記半導体基
板の裏面に形成された第1導電型の第3の領域と、前記
第1及び第2の領域の間の前記半導体基板上に形成され
た半導電性膜と、前記半導電性膜の上面と側面を覆う絶
縁膜とを有し、前記半導電性膜は、一定の酸素濃度の領
域が電界を乱さないために十分必要な厚さで残されてい
る。本発明の半導体装置は、第1導電型の半導体基板
と、前記半導体基板の表面に形成された第2導電型の第
1の領域と、前記半導体基板の表面に前記第1の領域と
所定の間隔を有して形成された第1導電型の第2の領域
と、前記半導体基板の裏面に形成された第1導電型の第
3の領域と、前記第1及び第2の領域の間の前記半導体
基板上に形成された半導電性膜と、前記半導電性膜上に
形成された第1の絶縁膜と、前記半導電性膜及び第1の
絶縁膜とを覆う第2の絶縁膜とを有し、前記半導電性膜
は、一定の酸素濃度の領域が電界を乱さないために十分
必要な厚さで残されている。
【0006】本発明の半導体装置は、半導体基板内に形
成された高耐圧素子を有する素子領域と、前記半導体基
板の表面の前記素子領域を含む領域に形成されたアノー
ド層と、前記アノード層と所定の間隔を有して接合終端
部に形成されたチャネルストッパー層と、前記アノード
層上と前記チャネルストッパー層上とにまたがって形成
された半導電性膜と、前記半導電性膜の上面と側面とを
覆う絶縁膜とを有し、前記半導電性膜は、一定の酸素濃
度の領域が電界を乱さないために十分必要な厚さで残さ
れている。本発明の半導体装置は、半導体基板内に形成
された高耐圧素子を有する素子領域と、前記半導体基板
の表面の前記素子領域を含む領域に形成されたアノード
層と、前記アノード層と所定の間隔を有して接合終端部
に形成されたチャネルストッパー層と、前記アノード層
上と前記チャネルストッパー層上とにまたがって形成さ
れた半導電性膜と、前記半導電性膜上に形成された第1
の絶縁膜と、前記半導電性膜及び第1の絶縁膜を覆う第
2の絶縁膜とを有し、前記半導電性膜は、一定の酸素濃
度の領域が電界を乱さないために十分必要な厚さで残さ
れている。また、前記半導電性膜は、シリコンに酸素、
窒素、炭素のいずれか1つ以上を添加したものである。
【0007】更に、前記半導電性膜の抵抗率は10
至1013Ω・cmである。また、前記半導体膜中の酸
素濃度は一定である。更に、前記半導体基板から少なく
とも1μm以上の厚さの前記半導電性膜の領域は、前記
半導電性膜中の酸素濃度が一定であることが望ましい。
本発明の半導体装置の製造方法は、第1導電型の半導体
基板の表面に第2導電型の第1の領域を選択的に形成す
る工程と、前記半導体基板の表面に前記第1の領域と所
定の間隔を有して第1導電型の第2の領域を選択的に形
成する工程と、前記半導体基板の裏面に第1導電型の第
3の領域を選択的に形成する工程と、前記半導体基板上
に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1及び第2の
領域の間の前記第1の絶縁膜を選択的に除去する工程
と、第1の炉内で全面に半導電性膜を形成する工程と、
前記第1の炉内で連続して前記半導電性膜上に導電性膜
を形成する工程と、ウエハを前記第1の炉から搬出して
前記ウエハの温度を低下させる工程と、前記ウエハを第
2の炉に搬入して前記導電性膜を全て除去する工程と、
前記第1及び第2の領域上の前記半導電性膜を選択的に
除去する工程と、全面に第2の絶縁膜を形成する工程
と、前記第1及び第2の領域上の前記第1及び第2の絶
縁膜を選択的に除去する工程とを含む。
【0008】本発明の半導体装置の製造方法は、第1導
電型の半導体基板の表面に第2導電型の第1の領域を選
択的に形成する工程と、前記半導体基板の表面に前記第
1の領域と所定の間隔を有して第1導電型の第2の領域
を選択的に形成する工程と、前記半導体基板の裏面に第
1導電型の第3の領域を選択的に形成する工程と、前記
半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第
1及び第2の領域の間の前記第1の絶縁膜を選択的に除
去する工程と、第1の炉内で全面に半導電性膜を形成す
る工程と、前記第1の炉内で連続して前記半導電性膜上
に第2の絶縁膜を形成する工程と、ウエハを前記第1の
炉から搬出して前記ウエハの温度を低下させる工程と、
前記ウエハを第2の炉に搬入して前記第1及び第2の領
域上の前記半導電性膜及び第2の絶縁膜を選択的に除去
する工程と、全面に第3の絶縁膜を形成する工程と、前
記第1及び第2の領域上の前記第1及び第3の絶縁膜を
選択的に除去する工程とを含む。更に、前記半導電性膜
と前記第2の絶縁膜とは減圧CVD法により形成する。
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。 [第1の実施例]まず、本発明の第1の実施例について
説明する。
【0009】図1に示すように、例えば比抵抗ρが約1
70Ω・cm、厚さが約625μmのn型の半導体基板
11にイオン注入及び拡散を行ない、半導体基板11の
表面に例えばp型のアノード層12が選択的に形成され
る。この際、イオン注入の条件は、例えばイオンの種類
がボロン(B)であれば、加速電圧は60keV、ドー
ズ量1×1014cm−2である。また、拡散の条件
は、例えば拡散温度1150℃、拡散時間60分であ
り、窒素雰囲気内で行なわれる。次に、半導体基板11
にイオン注入及び拡散を行ない、半導体基板11の表面
にアノード層12と所定の間隔を有して例えばn型の
チャネルストッパー層13が選択的に形成される。この
際、イオン注入の条件は、イオンの種類が例えばヒ素
(As)であれば、加速電圧は40keV、ドーズ量は
5×1015cm である。また、拡散の条件は、例
えば拡散温度1000℃、拡散時間20分であり、酸素
雰囲気内で行なわれる。その後、半導体基板11の裏面
には、例えばn型のカソード層14が形成される。次
に、熱酸化法により、半導体基板11の表面に例えば4
00nmの厚さを有する熱酸化膜(図示せず)が形成さ
れる。その後、アノード層12とチャネルストッパー層
13との間の熱酸化膜が選択的にエッチングされる。
【0010】次に、減圧CVD法により、成膜温度が例
えば700℃での高温状態で、全面に例えば1.5μm
を有する半導電性膜15が形成される。ここで、半導電
性膜15は、シリコンに酸素、窒素、炭素のいずれか1
つ以上を添加したものである。また、半導電性膜15の
酸素濃度が一定となる領域を確保するために、半導電性
膜15の抵抗率は10乃至1013Ω・cmであるこ
とが望ましい。その後、減圧CVD法により、半導電性
膜15上に例えばポリシリコン膜のような導電性膜が形
成される。ここで、導電性膜は、半導電性膜15を形成
した時の炉と同一の炉内で連続して形成される。次に、
前記炉から大気中へウエハを搬出し、ウエハの温度を低
下させる。この際、半導電性膜15上に導電性膜が形成
されているため、大気中の酸素が半導電性膜15内に拡
散しない。その後、エッチングにより導電性膜が全て除
去され、更に、アノード層12とチャネルストッパー層
13上の半導電性膜15が選択的にエッチングされる。
次に、常圧CVD法により、全面に酸化膜17が形成さ
れる。尚、この処理は高温とならないため半導電性膜1
5内の酸素の拡散はほとんど起こらない。
【0011】次に、RIEによりアノード層12とチャ
ンネルストッパー層13上の熱酸化膜及び酸化膜17が
選択的にエッチングされる。次に、全面に例えばアルミ
ニウム膜のような金属膜が形成される。その後、酸化膜
17の表面が露出するように金属膜が選択的にエッチン
グされる。これにより、アノード層12とコンタクトす
るアノード電極18が形成され、チャネルストッパー層
13とコンタクトするチャネルストッパー電極19が形
成される。最後に、半導体基板11の裏面に例えばアル
ミニウム膜からなるカソード電極20が形成される。上
記第1の実施例によれば、高温となったウエハを炉から
大気中へ搬出する際に、導電性膜が外部からの酸素拡散
のブロック膜として働くことによって、半導電性膜15
内の酸素の拡散を抑制できる。このため、図2に示すよ
うに、酸素濃度が変化する領域を半導電性膜15の表面
から0.1μm程度の深さに抑制することができ、酸素
濃度が一定となる領域を深さ方向に1μm以上確保する
ことができる。従って、酸素濃度が変化する領域が少な
いため、半導電性膜15内にキャリアが注入する際に生
じる電荷のトラップを抑制することができる。その結
果、半導電性膜15下のデバイス中の電界が乱されるこ
となく耐圧劣化を防止することができる。また、酸素濃
度が一定となる領域を深さ方向に1μm以上確保するこ
とができるため、抵抗率の上昇を抑制できる。
【0012】また、導電性膜は、半導電性膜15を保護
したあとエッチングして全て除去するため、半導電性膜
15の抵抗率は低下しない。従って、リーク電流の発生
を抑制することができる。 [第2の実施例]次に、本発明の第2の実施例について
説明する。尚、第2の実施例において、前記第1の実施
例と同一部分には同一符号を付す。図3に示すように、
例えば比抵抗ρが約170Ω・cm、厚さが約625μ
mのn型の半導体基板11にイオン注入及び拡散を行な
い、半導体基板11の表面に例えばp型のアノード層1
2が選択的に形成される。この際、イオン注入の条件
は、例えばイオンの種類がボロン(B)であれば、加速
電圧は60keV、ドーズ量1×1014cm−2であ
る。また、拡散の条件は、例えば拡散温度1150℃、
拡散時間60分であり、窒素雰囲気内で行なわれる。次
に、半導体基板11にイオン注入及び拡散を行ない、半
導体基板11の表面にアノード層12と所定の間隔を有
して例えばn型のチャネルストッパー層13が選択的
に形成される。この際、イオン注入の条件は、イオンの
種類が例えばヒ素(As)であれば、加速電圧は40k
eV、ドーズ量は5×1015cm である。また、
拡散の条件は、例えば拡散温度1000℃、拡散時間2
0分であり、酸素雰囲気内で行なわれる。その後、半導
体基板11の裏面には、例えばn型のカソード層14
が形成される。
【0013】次に、熱酸化法により、半導体基板11の
表面に例えば400nmの厚さを有する熱酸化膜(図示
せず)が形成される。その後、アノード層12とチャネ
ルストッパー層13との間の熱酸化膜が選択的にエッチ
ングされる。次に、減圧CVD法により、成膜温度が例
えば700℃での高温状態で、全面に例えば1.5μm
を有する半導電性膜15が形成される。ここで、半導電
性膜15は、シリコンに酸素、窒素、炭素のいずれか1
つ以上を添加したものである。また、半導電性膜15の
酸素濃度が一定となる領域を確保するために、半導電性
膜15の抵抗率は10乃至1013Ω・cmであるこ
とが望ましい。その後、減圧CVD法により、半導電性
膜15上に例えば酸化膜16が形成される。ここで、酸
化膜16は、半導電性膜15を形成した時の炉と同一の
炉内で連続して形成される。また、酸化膜16の代わり
に、例えば窒化膜等の絶縁膜を形成してもよい。次に、
前記炉から大気中へウエハを搬出し、ウエハの温度を低
下させる。この際、半導電性膜15上に酸化膜16が形
成されているため、大気中の酸素が半導電性膜15内に
拡散しない。その後、アノード層12とチャネルストッ
パー層13上の半導電性膜15及び酸化膜16が選択的
にエッチングされる。
【0014】次に、常圧CVD法により、全面に酸化膜
17が形成される。尚、この処理は高温とならないた
め、半導電性膜15内の酸素の拡散はほとんど起こらな
い。次に、常圧CVD法により、アノード層12とチャ
ネルストッパー層13上の熱酸化膜及び酸化膜17が選
択的にエッチングされる。次に、全面に例えばアルミニ
ウム膜のような金属膜が形成される。その後、酸化膜1
7の表面が露出するように金属膜が選択的にエッチング
される。これにより、アノード層12とコンタクトする
アノード電極18が形成され、チャネルストッパー層1
3とコンタクトするチャネルストッパー電極19が形成
される。最後に、半導体基板11の裏面に例えばアルミ
ニウム膜からなるカソード電極20が形成される。上記
第2の実施例によれば、酸化膜16は半導電性膜15よ
りも緻密な膜のため、高温となったウエハを炉から大気
中へ搬出する際に、酸化膜16が外部からの酸素の拡散
をブロックし、半導電性膜15内の酸素の拡散を抑制す
ることができる。そのため、図4に示すように、酸素濃
度が変化する領域を半導電性膜15の表面から0.1μ
mの深さに抑制でき、酸素濃度が一定となる領域を深さ
方向に1μm以上確保することができる。従って、酸素
濃度が変化する領域が小さいため、半導電性膜15内に
キャリアが注入する際に生じる電荷のトラップを抑制す
ることができる。その結果、半導電性膜15下のデバイ
ス中の電界が乱されることなく耐圧劣化を防止すること
ができる。また、酸素濃度が一定となる領域を深さ方向
に1μm以上確保することができるため、抵抗率の上昇
を抑制できる。
【0015】また、半導電性膜15を高抵抗の酸化膜1
6で保護するため、半導電性膜15と酸化膜16からな
る膜全体の抵抗率が低下する問題も生じない。以上のよ
うに、上記第1及び第2の実施例によれば、半導電性膜
15の抵抗率を維持し、電荷のトラップの原因となる酸
素濃度の変化する領域を半導体表面から従来より2倍以
上話すことができる。このため、半導体装置に逆バイア
スを印加した時に発生する空乏層の延びを乱すことな
く、耐圧劣化とリーク電流の増大を抑制することができ
る。尚、酸素濃度が一定となる領域の深さは、形成する
半導電性膜15の厚さによって変化するが、酸素濃度の
変化する領域の深さを抑制して電界を乱さない程度に十
分な厚さで残されている。また、本発明は、上記第1及
び第2の実施例に限定されるものではない。第1及び第
2の実施例では、ダイオードを題材にして説明している
が、例えば、アノード層をベース層とすることによっ
て、図5に示すMOSFETに、また、図6に示すIG
BTのような構造に適用することができる。このMOS
FET、IGBTの場合にも、上記第1及び第2の実施
例と同様の効果を得ることができる。
【0016】その他、本発明は、その要旨を逸脱しない
範囲で、種々変形して実施することが可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導電性膜中の酸素の拡散を抑え、耐圧劣化を抑制するこ
とができる半導体装置及びその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる半導体装置の断
面図。
【図2】本発明の第1の実施例にかかる酸素濃度と半導
電性膜の表面からの深さとの関係を示す図。
【図3】本発明の第2の実施例に係わる半導体装置の断
面図。
【図4】本発明の第2の実施例にかかる酸素濃度と半導
電性膜の表面からの深さとの関係を示す図。
【図5】本発明を適用したMOSFETを示す断面図。
【図6】本発明を適用したIGBTを示す断面図。
【図7】従来技術による半導体装置の断面図。
【図8】従来の酸素濃度と半導電性膜の表面からの深さ
との関係を示す図。
【符号の説明】
11…半導体基板、 12…アノード層、 13…チャネルストッパー層、 14…カソード層、 15…半導電性膜、 16…酸化膜(絶縁膜)、 17…酸化膜(絶縁膜)、 18…アノード電極、 19…チャネルストッパー電極、 20…カソード電極、 21…ベース層、 22a…n型拡散層、 22b…n型拡散層、 23…ソース電極、 24…ゲート電極、 25…ドレイン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/329 H01L 29/91 B Fターム(参考) 4M104 BB01 BB02 BB39 DD43 GG06 GG09 GG10 HH20

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板の表面に形成された第2導電型の第1の
    領域と、 前記半導体基板の表面に前記第1の領域と所定の間隔を
    有して形成された第1導電型の第2の領域と、 前記半導体基板の裏面に形成された第1導電型の第3の
    領域と、 前記第1及び第2の領域の間の前記半導体基板上に形成
    された半導電性膜と、 前記半導電性膜の上面と側面を覆う絶縁膜とを有し、 前記半導電性膜は、一定の酸素濃度の領域が電界を乱さ
    ないために十分必要な厚さで残されていることを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板の表面に形成された第2導電型の第1の
    領域と、 前記半導体基板の表面に前記第1の領域と所定の間隔を
    有して形成された第1導電型の第2の領域と、 前記半導体基板の裏面に形成された第1導電型の第3の
    領域と、 前記第1及び第2の領域の間の前記半導体基板上に形成
    された半導電性膜と、 前記半導電性膜上に形成された第1の絶縁膜と、 前記半導電性膜及び第1の絶縁膜とを覆う第2の絶縁膜
    とを有し、 前記半導電性膜は、一定の酸素濃度の領域が電界を乱さ
    ないために十分必要な厚さで残されていることを特徴と
    する半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板内に形成された高耐圧素子を
    有する素子領域と、 前記半導体基板の表面の前記素子領域を含む領域に形成
    されたアノード層と、 前記アノード層と所定の間隔を有して接合終端部に形成
    されたチャネルストッパー層と、 前記アノード層上と前記チャネルストッパー層上とにま
    たがって形成された半導電性膜と、 前記半導電性膜の上面と側面とを覆う絶縁膜とを有し、 前記半導電性膜は、一定の酸素濃度の領域が電界を乱さ
    ないために十分必要な厚さで残されていることを特徴と
    する半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板内に形成された高耐圧素子を
    有する素子領域と、 前記半導体基板の表面の前記素子領域を含む領域に形成
    されたアノード層と、 前記アノード層と所定の間隔を有して接合終端部に形成
    されたチャネルストッパー層と、 前記アノード層上と前記チャネルストッパー層上とにま
    たがって形成された半導電性膜と、 前記半導電性膜上に形成された第1の絶縁膜と、 前記半導電性膜及び第1の絶縁膜を覆う第2の絶縁膜と
    を有し、 前記半導電性膜は、一定の酸素濃度の領域が電界を乱さ
    ないために十分必要な厚さで残されていることを特徴と
    する半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記半導電性膜は、シリコンに酸素、窒
    素、炭素のいずれか1つ以上を添加したものであること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか記載の半
    導体装置。
  6. 【請求項6】 前記半導電性膜の抵抗率は10乃至1
    13Ω・cmであることを特徴とする請求項1乃至請
    求項4のいずれか記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体膜中の酸素濃度は一定である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか記載
    の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記半導体基板から少なくとも1μm以
    上の厚さの前記半導電性膜の領域は、前記半導電性膜中
    の酸素濃度が一定であることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれか記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 第1導電型の半導体基板の表面に第2導
    電型の第1の領域を選択的に形成する工程と、 前記半導体基板の表面に前記第1の領域と所定の間隔を
    有して第1導電型の第2の領域を選択的に形成する工程
    と、 前記半導体基板の裏面に第1導電型の第3の領域を選択
    的に形成する工程と、 前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1及び第2の領域の間の前記第1の絶縁膜を選択
    的に除去する工程と、 第1の炉内で全面に半導電性膜を形成する工程と、 前記第1の炉内で連続して前記半導電性膜上に導電性膜
    を形成する工程と、 ウエハを前記第1の炉から搬出して前記ウエハの温度を
    低下させる工程と、 前記ウエハを第2の炉に搬入して前記導電性膜を全て除
    去する工程と、 前記第1及び第2の領域上の前記半導電性膜を選択的に
    除去する工程と、 全面に第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1及び第2の領域上の前記第1及び第2の絶縁膜
    を選択的に除去する工程とを含むことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 第1導電型の半導体基板の表面に第2
    導電型の第1の領域を選択的に形成する工程と、 前記半導体基板の表面に前記第1の領域と所定の間隔を
    有して第1導電型の第2の領域を選択的に形成する工程
    と、 前記半導体基板の裏面に第1導電型の第3の領域を選択
    的に形成する工程と、 前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1及び第2の領域の間の前記第1の絶縁膜を選択
    的に除去する工程と、 第1の炉内で全面に半導電性膜を形成する工程と、 前記第1の炉内で連続して前記半導電性膜上に第2の絶
    縁膜を形成する工程と、 ウエハを前記第1の炉から搬出して前記ウエハの温度を
    低下させる工程と、 前記ウエハを第2の炉に搬入して前記第1及び第2の領
    域上の前記半導電性膜及び第2の絶縁膜を選択的に除去
    する工程と、 全面に第3の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1及び第2の領域上の前記第1及び第3の絶縁膜
    を選択的に除去する工程とを含むことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記半導電性膜と前記第2の絶縁膜と
    は減圧CVD法により形成することを特徴とする請求項
    10記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記半導電性膜はシリコンに酸素、窒
    素、炭素のいずれか1つ以上を添加して形成されている
    ことを特徴とする請求項9または請求項10記載の半導
    体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記半導電性膜の抵抗率は10乃至
    1013Ω・cmであることを特徴とする請求項9また
    は請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記半導体膜中の酸素濃度は一定であ
    ることを特徴とする請求項9または請求項10記載の半
    導体装置。
  15. 【請求項15】 前記半導体基板から少なくとも1μm
    以上の厚さの前記半導電性膜の領域は、前記半導電性膜
    中の酸素濃度が一定であることを特徴とする請求項9ま
    たは請求項10記載の半導体装置。
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JP2020150025A (ja) * 2019-03-11 2020-09-17 株式会社東芝 半導体装置

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