JP4993178B2 - Tabテープの製造方法 - Google Patents
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Description
また、特にデバイス部として設けられた四角い孔の上に突出するフライングリードを形成する際、その部分の導体箔の下面(裏面)がデバイス部の孔を通してエッチング液に晒されることを防ぐために、その下面に耐エッチャント樹脂からなる裏止めと呼ばれるマスキングが施される。ところが、フライングリードが形成される部分の導体箔はデバイス部の孔の上に位置しているのであるから、裏止め材で支えられているだけの不安定な状態でウェットエッチングが施されることとなる。このため、エッチングによるパターン加工で得られたフライングリードの先端部は、形状再現性が悪化し、またリード幅の誤差が大きくなって、上記のような所定の許容誤差の範囲内に収めることが困難なものとなる傾向がある。
図4、図5、図6は、それぞれ従来提案されているダミーパターンを形成するために用いられるレジストパターン(a)およびその仕上りの(目標とする)インナーリードのパターン形状(b)をそれぞれ示した平面図である。
図4、図5に示したダミーパターン30、50を用いた方法では、インナーリード100の先端部における良好な形状再現性やリード幅の寸法精度を安定的に確保することが困難となる虞がある。すなわち、インナーリード100の先端部まで痩せることなく均一なリード幅を確保しようとしてツノ状の補正パターン30や円形の補正パターン50を寸法に余裕を持たせて大きめに形成すると、出来上がったインナーリード100の先端部にはツノ状の突起パターンが残る場合があり、これが隣接したインナーリード100同士で接触して電気的短絡を生じさせる要因となる虞がある。このような不都合の発生を回避するためには、補正パターンを小さめにせざるを得なくなるが、そうすると結果的にインナーリード100の先端部の正確なリード幅や形状再現性の安定的な確保が困難となる。
図1は、本発明の実施の形態に係るTABテープの製造工程における、フライングリードのパターン加工を行うためのウェットエッチングプロセスで用いられるレジストパターンを形成してなる作製途中のTABテープを示す平面図であり、図2は、そのウェットエッチングプロセスによって銅箔をパターン加工してフライングリードを形成してなるTABテープのA−A断面図である。
この内側ダミーパターンレジスト7についても、ウェットエッチングプロセスによるフライングリード1のパターン加工完了後に内側ダミーパターン14が消滅することなく所定のパターン幅以上を有して残るような寸法および形状に設定することが望ましい。
特に、内側ダミーパターン14は、フライングリード1のパターン形成と並行して、その期間中〜パターン形成完了後まで、デバイス部9を十字状に横断および縦断するような形状および寸法の内側ダミーパターン14が形成され続けるので、裏止め材10の破損等に起因したフライングリード1の形状不良や寸法不良等の発生が回避される。
すなわち、フライングリード1のパターン形成(パターン加工)のためのウェットエッチングプロセスの継続中は、この内側ダミーパターン14の材料力学的な剛性によって裏止め材10が物理的に支えられているので、エッチング液の噴流や圧力等に起因した裏止め材10の撓みや振動等を抑制して、破損や亀裂の発生を防止することが可能となるのである。
この周辺ダミーパターン13は、適切な余裕(安全率)を見込んで、フライングリード1のパターン加工完了後に少なくとも50μmのパターン幅以上を有して残るようにすることが望ましい。
周辺ダミーパターン13および内側ダミーパターン14を上記のようなパターン幅に残すようにするためには、パターン加工の際のウェットエッチングにおけるエッチングファクタ、銅箔3の厚さ等のプロセス諸条件に基づいて上記のような仕上りのパターン幅から逆算し、それぞれのエッチングレジストパターンである周辺ダミーパターンレジスト6、内側ダミーパターンレジスト7のパターン幅および形状を設定すればよい。
このようにして、本実施の形態に係るTABテープのフライングリード1の部分を中心とした主要部が作製される。
このように、内側ダミーパターンをデバイス部のほぼ全面に亘るベタパターンのような余りにも重くて広い形状および寸法にすると、その内側ダミーパターンによるパターン補正がむしろ逆効果となって、裏止め材を破損させる要因となる虞がある。
銅箔3の厚さを35μm、エッチング工程完了後の周辺ダミーパターン13の幅および内側ダミーパターン14の幅を、いずれも100μmとなるように、周辺ダミーパターンレジスト6および内側ダミーパターンレジスト7のパターンを設定した。また、フライングリード1の先端と周辺ダミーパターン13との間隔を30μmとなるように設定した。
あるいはその他にも、図示は省略するが、例えば四角いデバイス部9の対角線方向に伸びる二つの短冊状を十字型に交差してなる斜め十字状パターンとすることなども可能である。
2 ポリイミドフィルム
3 銅箔
4 ドライフィルム
5 リードパターンレジスト
6 周辺ダミーパターンレジスト
7 内側ダミーパターンレジスト
8 TAB基材
9 デバイス部
10 裏止め材
13 周辺ダミーパターン
14 内側ダミーパターン
Claims (6)
- 表面に導体箔を貼り合わせてなる絶縁性基板における電子デバイスチップが配置される位置に当該絶縁性基板の表裏を貫通する矩形状の孔であるデバイス部を設けておき、前記導体箔の表面にエッチングレジストパターンを形成すると共に前記絶縁性基板の裏面に裏止め材を形成し、前記エッチングレジストパターンを用いたウェットエッチングにより前記導体箔をパターン加工して、前記デバイス部の周囲の各辺ごとにそれぞれ複数本の細長状のインナーリードを、当該インナーリードの長手方向が前記デバイス部に向かって伸びた形状を成すと共に当該インナーリードの先端が前記デバイス部の各辺に対して平行な列を成すように配列形成するTABテープの製造方法であって、
前記ウェットエッチングによる前記インナーリードのパターン加工と並行して、前記インナーリードの先端の列よりも内側の領域内に、前記デバイス部を横断すると共に縦断する内側ダミーパターンを形成し、
前記インナーリードの先端の各列によって構成される4辺に囲まれた領域内に、当該4辺の各辺に対してそれぞれ間隔を置いて平行に配置された細長状の周辺ダミーパターンを形成すると共に、前記周辺ダミーパターンとして、前記4辺の各辺ごとにそれぞれ1つの細長状のパターンを、隣り合う各細長状のパターン同士が互いに非連続な配置となるように当該各細長状のパターン同士の間に間隔を置いて形成され、
前記インナーリードのパターン加工終了後に前記内側ダミーパターンを除去する
ことを特徴とするTABテープの製造方法。 - 請求項1記載のTABテープの製造方法において、
前記周辺ダミーパターンで囲まれた領域内に、前記内側ダミーパターンを、前記周辺ダミーパターンに対して非連続となるように当該周辺ダミーパターンとの間に間隔を置いて形成し、
前記インナーリードのパターン加工終了後に前記周辺ダミーパターンおよび前記内側ダミーパターンを除去する
ことを特徴とするTABテープの製造方法。 - 請求項2記載のTABテープの製造方法において、
前記ウェットエッチングによるインナーリードのパターン加工と並行して、前記周辺ダミーパターンとして前記4辺の各辺ごとにそれぞれ1つの細長状のパターンを、隣り合う各辺のパターン同士が互いに非連続な配置となるように当該各辺のパターン同士の間に間隔を置いて形成すると共に、前記周辺ダミーパターンで囲まれた領域内に、1つの十字状または十字型を複数接続してなる格子状の内側ダミーパターンを、前記周辺ダミーパターンに対して非連続な配置となるように間隔を置いて形成し、
前記インナーリードのパターン加工終了後に前記周辺ダミーパターンおよび前記内側ダミーパターンを除去する
ことを特徴とするTABテープの製造方法。 - 請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載のTABテープの製造方法において、
前記インナーリードのパターン加工完了時における前記内側ダミーパターンのパターン幅を、50μm以上にする
ことを特徴とするTABテープの製造方法。 - 請求項2ないし4のうちいずれか1項に記載のTABテープの製造方法において、
前記インナーリードのパターン加工完了時における前記周辺ダミーパターンのパターン幅を、50μm以上にする
ことを特徴とするTABテープの製造方法。 - 請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載のTABテープの製造方法において、
前記インナーリードが、前記デバイス部内側の領域内へと突出したフライングリードである
ことを特徴とするTABテープの製造方法。
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