JP3954080B2 - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、外層材の一部を除去する工程を有する多層プリント配線板の製造方法に関する。
ビデオカメラやデジタルカメラ等の携帯型の電子機器においては、内部の狭い空間に多数の電子部品を配置し、相互に配線して接続する必要があるため、屈曲させることができる多層プリント配線板が用いられている。ここで、屈曲可能な多層プリント配線板の製造方法を図に基づいて説明する。
図13は、従来の多層プリント配線板の製造方法におけるコア基板の断面図である。コア基板100は、可撓性の絶縁樹脂フィルム110の両面に導体層111、112が積層され構成されている。
図14は、従来の多層プリント配線板の製造方法において、内層パターンが形成されたコア基板の断面図である。コア基板100の一方の面は、例えばエッチング法により内層パターン120が形成され、他方の面は導体層112が残された状態にされる。内層パターン120が形成されたコア基板100は、折り曲げ可能にする可撓部122と硬質にする硬質部121に区分される。なお、可撓部122は、外層材150(図16参照)を積層しないで折曲げ可能にする部分であり、硬質部121は、外層材150を積層して硬質にする部分である。
図15は、従来の多層プリント配線板の製造方法において、カバーレイフィルムが積層されたコア基板の断面図である。内層パターン120が形成された面には、内層パターン120を保護するために、接着剤131を介してカバーレイフィルム141が積層される。カバーレイフィルム141は可撓性の絶縁フィルムとしてあるので、カバーレイフィルム141を積層したコア基板100は可撓性が保持される。
図16は、従来の多層プリント配線板の製造方法において、外層材が積層された積層基板の断面図である。外層材150は、硬質の絶縁基板152の表面に導体層151が積層され構成されている。また、外層材150には、予め可撓部122と硬質部121との境界DL1に対応する部分にスリット(幅狭の矩形の貫通穴)155が形成されている。
外層材150は、内層パターン120が形成された面に、導体層151が上面に配置されるように接着剤132を介して積層される。これにより、中間体としての積層基板102が形成される。
外層材150の接着剤による積層化において、可撓部122には接着剤132を塗布しない。したがって、外層材150と可撓部122は接着していない状態になっている。一方、外層材150と可撓部122以外の部分(すなわち硬質部121)は接着した状態になっている。
図17は、従来の多層プリント配線板の製造方法において、外層材に外層パターンが形成された積層基板の断面図である。外層材150が積層された後、スルーホール加工(不図示)、パネルメッキ、外層パターン154の形成、シルク印刷、メッキ処理、防錆処理等が行われる。
図18は、従来の多層プリント配線板の製造方法において、外層材に外層パターンが形成された積層基板の上面図である。外層パターン154を形成した後、完成品(多層プリント配線板103)の外形を画定する外形ラインDL2に沿って積層基板102を剪断して外形を形成する。このとき、被覆部158の周縁は剪断される。
次に、被覆部158は周縁から引き剥がされる。被覆部158は、周縁が切断され、硬質部121との境界DL1はスリット155により分割され、また、裏面はコア基板100と接着していないことから、物理的に独立した状態となるので、被覆部158を引き剥がすことができる。
なお、外層材150のスリット155を形成する替わりに、接着剤132が塗布されている側に凹部を形成する場合もある。この場合、コア基板100と外層材150を接着させる接着剤132が凹部に進入してしまい、凹部で外層材150を引き剥がすことができない場合があった。そこで、接着剤が入り込まないように凹部に予めカバーレイを貼り付けておく方法が提案されている(特許文献1)。
被覆部158を引き剥がした後、電気検査等を行うことにより可撓性の多層プリント配線板が完成する。
特開2003−31950号公報
ところで、被覆部は接着剤ではコア基板に接着していない状態になっているものの、多層プリント配線板の製造工程においてカバーレイフィルムや外層材を積層するときに熱や圧力を加えられるので、被覆部はコア基板に密着した状態となっている。そのため、被覆部は引き剥がしにくいものとなっている。
従来の多層プリント配線板の製造方法や特許文献1の製造方法では、外形を形成した後の状態で、すなわち、可撓部は硬質部との境界において片持ち状態となっており容易に曲げられる状態で、密着した被覆部を引き剥がすので、最初の剥離を作る際に、可撓部を折り曲げたり、変形させたり、または、可撓部の周縁部に波打ちを引き起こしたりする場合があった。また、可撓部の変形等により硬質部との境界に応力が集中し境界に損傷が生じるので、耐屈曲性能(屈曲状態での繰り返し可動試験に対する耐性)が低下してしまう場合があった。
また、同様の理由により、引き剥がし中においても、可撓部を折り曲げたり、変形させたり、可撓部の周縁部に波打ちを引き起こしたり、また、耐屈曲性能を低下させたりしてしまう場合があった。
そのため、引き剥がし作業を慎重に行う必要があり、非常に作業時間がかかるものとなっていた。
また、外形を形成した後に被覆部を引き剥がして電気検査等の作業を行うので、可撓部に外力を及ぼす機会が多くなり可撓部に傷をつけたり折り曲げたりしてしまう場合があった。
また、可撓部にカードエッジタイプの端子を形成する場合においては、端子に傷、折り曲げ、皺等が生じさせるとコネクタへの接続において接触不良が多発するので、このような傷、折り曲げ、皺等が生じないように注意をしながら引き剥がし作業を行わなければならず、非常に作業時間がかかるものとなっていた。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、被覆部を引き剥がす際に傷等を生じさせることのない多層板プリント配線板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る多層プリント配線板の製造方法は、折曲げ可能にする可撓部と硬質にする硬質部に対応させて区画したコア基板に内層パターンを形成する内層形成工程と、前記コア基板を覆う外層材を前記硬質部で接着させて外層を形成する外層形成工程と、前記外層材の表面に外層パターンを形成する外層パターン形成工程と、前記外層材であって前記可撓部を被覆している被覆部を除去する除去工程と、該除去工程を経て形成された積層基板の外形を形成する外形形成工程と、を含む多層プリント配線板の製造方法において、前記外層形成工程の前に前記可撓部の周縁に内層保護パターンを形成しておき、前記除去工程の前に前記内層保護パターンに対応する前記外層材にレーザ光を照射することにより前記被覆部の周縁を切断する工程を備えることを特徴とする。
この構成により、可撓部に変形や傷を生じさせることなくに被覆部を引き剥がすことができる。すなわち、外形を形成する前に被覆部を引き剥がすことから、可撓部が外枠(外形を形成する際に除去される部分)に保持された状態で引き剥がし作業を行うことができるので、可撓部へ外力が及ぶ機会を低減され、可撓部に変形や傷を生じさせず、また、耐屈曲性能の低下を抑制させる。
なお、可撓部とは、外層材が接着されていない部分であり、外層材が接着された硬質部よりも撓み易くなっている。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法では、前記内層保護パターンは、前記内層形成工程において前記内層パターンとともに形成することを特徴とする。この構成により、内層保護パターンは内層パターンと同じ工程で形成することができるので生産効率が向上する。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法では、前記内層保護パターンは、前記外形を画定する外形ラインより外側に設けられていることを特徴とする。
この構成により、被覆部の周縁(内層保護パターンに対応する外層材であって、レーザ光により切断される部分)は外形ラインより外側に位置することになる。したがって、被覆部を引き剥がす際に引き剥がし始める剥離開始端(被覆部の周縁)において傷をつける場合があっても、傷が外形ラインの内側にまで至ることは殆どなくなる。また、この傷は、外形形成工程において除去されるので、完成品の外観状態がよくなる。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法では、前記内層形成工程において、前記内層保護パターンと前記外形ラインの間に検査用パターンを形成したことを特徴とする。
この構成により、検査用パターンは外形ラインの外側に配置されるので、完成品としての多層プリント配線板を小さくすることができる。また、検査用パターンを外形の範囲内に収める必要がなくなるので、検査用パターンを電気検査が行いやすい大きさにすることができる。その結果、適宜適切なサイズのプローブピンを選択することができ、また、電気検査を安定して迅速に行うことができることになる。
すなわち、外形ラインの内側に検査用パターンを設ける場合には、検査用パターンの寸法を小さくする必要があることから、電気検査器に使用されるプローブピンのサイズを小さいものとせざるを得なかった。また、検査用パターンを形成せず直接当該パターンや端子にプローブを当接させる場合であって、被検査部のパターン幅が狭いときは、小型のプローブピンを使用せざるを得なかった。そして、小型のプローブピンは耐久性に劣るので交換頻度が高くなるという問題があり、また、被検査物との接触抵抗等が高いので検査の安定性や迅速性、信頼性に劣るという問題があった。さらに、高密度パターンの検査においては的確な位置合わせが必要であるので、検査の安定性や迅速性、信頼性に劣るという問題があった。しかし、外形ラインの外側に設けることにより検査用パターンの寸法上の制限が緩和されることから、検査用パターンを適切な大きさに設定することができ、これにより、適宜適切なサイズのプローブピンを用いることができる。この結果、プローブピンの交換を少なくすることができ、また安定して迅速な検査を行うことができることになる。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法では、前記外層形成工程において、前記硬質部と前記可撓部との境界に平行な外層ガイドパターンを、前記硬質部側または前記可撓部側の一方にまたは両方に形成することを特徴とする。この構成により、境界に沿って被覆部を除去することができる。この結果、被覆部を引き剥がす際に硬質部の外層材を引き剥がしてしまうおそれがなくなる。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法では、前記外層ガイドパターンは、前記外層形成工程において前記外層パターンとともに形成することを特徴とする。この構成により、外層ガイドパターンは外層パターンと同じ工程で形成することができるので、生産効率が向上する。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法では、前記除去工程の前に、前記可撓部と前記被覆部とを剥離させた剥離部を形成することを特徴とする。この構成により、剥離部から簡単に被覆部を引き剥がし始めることができる。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法では、前記外形形成工程の前に電気検査を行うことを特徴とする。この構成により、可撓部は外枠(硬質部であり、外形形成工程により除去される部分)に保持された状態で電気検査を行うことができるので、作業中に折り曲げたり傷がついたりすることがなく歩留りも向上し、また、電気検査器に配置する作業は円滑に進み作業効率が向上する。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法では、前記内層パターンは複数形成され、前記各内層パターンに対する前記内層保護パターンは隣接するもの同士において一部を共用して形成されることを特徴とする。
この構成により、一つのコア基板から複数の多層プリント配線板を形成する場合においてレーザ光による切断作業時間を短縮することができる。すなわち、一つのコア基板から複数の多層プリント配線板を形成する場合において、被覆部の周縁をレーザ光により切断するとき、それぞれの内層保護パターンに沿ってレーザ光を走査させる必要があったが、隣接する内層保護パターンについて一部を共用することにより、レーザ光を走査させる距離を短くすることができ、切断加工時間を短縮化することができる。
本発明に係る多層プリント配線板の製造方法によれば、可撓部に変形や傷を生じさせないで、多層プリント配線板を製造することができる。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法によれば、内層パターンと内層保護パターンが同時に形成されるので、生産効率が向上する。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法によれば、内層保護パターンが外形ラインよりも外側に形成されるので、外形ラインの内側に形成される内層パターンに傷がつかなくなる。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法によれば、検査用パターンは製品の外形ラインの外側に形成されるので、製品の外形を小さくすることができる。また、適切な大きさの検査用パターンに設定することができることから、適宜適切なプローブピンを使用でき、この結果、電気検査を安定して迅速に行うことができる。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法によれば、硬質部分と可撓部との境界に外層ガイドパターンが形成されるので、境界に沿って被覆部を除去でき、硬質部の外層材を引き剥がしてしまうことがなくなる。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法によれば、外層ガイドパターンは外層パターンと同時に形成されるので、生産効率が向上する。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法によれば、剥離部から簡単に被覆部を引き剥がし始めることができる。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法によれば、外形が形成される前の状態、すなわち、可撓部が外枠に保持された状態で電気検査が行われるので、電気検査が円滑に行われ、また、電気検査中において可撓部に傷がついたりしない。
また、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法によれば、複数の内層パターンに対する内層保護パターンはその一部が共用となっているので、レーザ光を走査させる距離が短くなり、切断工程にかかる時間が短縮化される。
以下、本発明の実施の形態に係る多層プリント配線板の製造方法について、図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
本実施の形態では、多層プリント配線板を製造する製造方法について、図1乃至図9に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法におけるコア基板の断面図である。コア基板1は、可撓性の絶縁樹脂フィルム10の両面に接着剤を介して導体層11、12が積層されて構成されている。絶縁樹脂フィルム10は、可撓性のあるポリイミド樹脂、ポリエーテルケトン、液晶ポリマー樹脂等により形成される。導体層11、12には銅箔が用いられている。なお、導体層11、12は、銅箔以外の金属箔等により形成してもよい。また、絶縁樹脂フィルム10は、導体層11、12となる金属箔を接着剤で接着しない方法(例えば、キャスティング法等)で形成してもよい。
図2は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、両面にエッチングレジストを積層したコア基板の断面図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、内層パターンが形成されたコア基板の断面図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、内層パターンが形成されたコア基板の上面図である。
内層パターン20はエッチング法で形成される。まず、コア基板1の両面にはエッチングレジスト16が積層される。次いで、内層パターン20が形成される面(図では、上面)のエッチングレジスト16をフォトリソ法によりパターニングし、エッチング液によりエッチングし、エッチングレジスト16を除去することにより内層パターン20が形成される(内層パターン形成工程)。なお、内層パターン20は、アディティブ法、または導電ペースト等を用いて形成する印刷法等により形成してもよい。
一方、内層パターン20が形成されない面(図では、下面)のエッチングレジスト16は、パターニングされない状態でエッチング処理される。すなわち、コア基板1の下面側は銅箔のまま残される。下面側の銅箔は、後に行われる外層パターン54(図7参照)の形成において加工される。
内層パターン20が形成されたコア基板1は、可撓部22となる領域(図4において網掛けした領域)と硬質部21となる領域に区分されている。可撓部22は、外層材50(図6参照)を積層せず折曲げ可能にする部分であり、硬質部21は、外層材50を積層し硬質にする部分である。なお、コア基板1には、完成品(多層プリント配線板)の外形を画定する外形ラインDL2が設定されている。外形ラインDL2は、概ね内層パターン20の外側を囲むようにして設定されている。外形ラインDL2の外側(外枠93を含む)は最終的に剪断除去される。なお、製造工程において、外枠93には外層材50が積層されるので、この領域は硬質部21となる。
また、内層パターン形成工程において、内層保護パターン25が形成される。内層保護パターン25は、可撓部22の周縁に形成され、また、外形ラインDL2を囲むようにして形成される。内層パターン20は、後にレーザ光LS(図7参照)により外層材54を切断する際において、コア基板1が切断されないように保護する機能を有する。そのため、内層保護パターン25の幅は、レーザスポットよりも若干大きめに設定される。なお、内層パターン20と内層保護パターン25は同時にパターニングされるので、あらたに工程を増やす必要もなく効率的に内層保護パターン25が形成される。
また、内層保護パターン25の内側ラインは外形ラインDL2に一致させて形成されるか、または、外形ラインDL2から0.3mmから0.5mm程度離して形成される。すなわち、外形ラインDL2に沿って剪断する際に、内層保護パターン25は外枠93に付いて切断除去されるようになっている。なお、内層保護パターン25の内側ラインと外形ラインDL2との間隔は、可撓部22の上に形成される外層材50を引き剥がす際に外形ラインDL2の内側にまで傷が至らないように、幅広に設けてもよい。例えば、数mm程度の間隔が設けられる。
図5は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、カバーレイフィルムが積層されたコア基板の断面図である。内層パターン20の上面は表面を保護し、または後に形成される外層パターン54(図7参照)と絶縁するために、接着剤31を介してカバーレイフィルム41が積層される。カバーレイフィルム41は可撓性の絶縁樹脂フィルムであり、コア基板1を構成する絶縁樹脂フィルム10と同材料のものが用いられる。これにより、カバーレイフィルム41を積層したコア基板1は可撓性が保持される。例えば、カバーレイフィルム41は可撓性のあるポリイミド樹脂、ポリエーテルケトン、液晶ポリマー樹脂等が用いられる。
なお、可撓部22に端子27を形成する場合には、端子27をカバーレイフィルム41により覆わないで、端子27を露出させる。また、この段階で、端子27は防錆または接続を良好なものとするため、金属メッキ等の表面処理が行われる。
図6は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、外層材が積層された積層基板の断面図である。外層材50は絶縁基板52の表面に導体層51が積層されて構成されている。絶縁基板52は、硬質のガラスエポキシやポリイミドにより形成される。導体層51は銅箔等により構成される。
外層形成工程では、まず、内層パターン20が形成された面側の硬質部21に接着剤32が塗布される。すなわち、可撓部22を除く領域(外枠93も含む)に接着剤32が塗布される。次いで、コア基板1に全体を覆うようにして外層材50を配置し、加熱または加圧することにより積層し、中間体としての積層基板2を形成する。なお、外層材50の表面に形成されている導体層51は外側に配置されるように積層される。したがって、硬質部21(外枠93を含む)は、接着剤32により外層材50が積層され比較的硬質なものとなる。一方、可撓部22は、接着剤32により外層材50と接着していないので、単に外層材50が当接した状態となっている。なお、図6では、可撓部22と外層材50とが当接していないように示しているが、接着剤32が塗布されていないことを明確にするために表示したものであり、実際には、製造工程の積層化おいて加熱および加圧されるので両者は当接した状態になっている。
なお、外層形成工程において接着剤32を塗布しないで外層を形成してもよい。例えば、硬質部21に対応する部分に感熱性接着剤層を形成した外層材50を積層することにより外層を形成してもよい。
図7は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、外層材に外層パターンが形成された積層基板の断面図である。図8は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、外層材に外層パターンが形成された積層基板の上面図である。図9は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、被覆部を除去した積層基板の断面図である。
外層材50が積層された後、スルーホール加工(不図示)、パネルメッキ、外層パターン54の形成(外層パターン形成工程)、シルク印刷、メッキ処理、防錆処理等が行われる。外層パターン形成工程では、例えばエッチング法により積層基板2の両面(外層材50の上面およびコア基板1の下面)に外層パターン54が形成される。なお、外層パターン54は、アディティブ法、または導電ペースト等を用いて形成する印刷法等により形成してもよい。
また、同工程において、可撓部22と硬質部21の境界DL1に対して略平行に外層ガイドパターン57が形成される。外層ガイドパターン57は、後に可撓部22を覆う外層材50(被覆部58)を引き剥がす際に、可撓部22と硬質部21の境界DL1に沿って確実に切断されるように案内する機能を有する。なお、外層ガイドパターン57は、外層パターン54と同時にパターニングされて形成されるので、別途あらたな工程が増えることはない。
また、外層ガイドパターン57は、可撓部22側または硬質部21側のうち一方に設けてもよいし、また両側に設けてもよい。また、外層ガイドパターン57の両端は、境界DL1より若干外側まで延出している。
外層パターン54を形成した後、内層保護パターン25に対応する位置の外層材50にレーザ光LSを照射させて外層材50を切断する。内層保護パターン25は銅箔等で形成されており樹脂と比較してレーザ光LSにより溶融しにくいので、外層材50のみが切断される。
次いで、可撓部22を覆う被覆部58を引き剥がす(除去工程)。被覆部58は、コア基板1に接着されず、周縁がレーザ光LSにより切断されていることから、被覆部58を周縁(レーザ光LSにより切断した部分)から引き剥がすことができる。また、可撓部22と硬質部21の境界DL1には外層ガイドパターン57が形成されていることから、被覆部58を引き剥がして外層ガイドパターン57に沿って切断する(折り取る、または、引きちぎる)ことができ、これにより被覆部58は完全に除去される。また、外層ガイドパターン57の両端は、境界DL1より若干外側まで延出してレーザ光LSの走査ラインに重なっているので、被覆部58の引き剥がしが境界DL1に達すると境界DL1に沿って被覆部58が切断されるようになっている。
このとき、可撓部22の周囲には外枠93が残っている状態であり、可撓部22が外枠93に保持されている。したがって、可撓部22へ外力が及ぶ機会が殆どないので、可撓部22に変形や傷が生じることも、また、耐屈曲性能が低下することもない。すなわち、可撓部22を曲げないで被覆部58を引き剥がすことができるので、可撓部22を変形させたり、あるいは、傷をつけたりすることない。また、可撓部22は変形しないことから境界DL1に応力が集中することもないので、耐屈曲性能を低下させることもなくなる。
また、外層ガイドパターン57は境界DL1を越えて引き剥がしを生じさせることを防止するので、硬質部21の外層材50まで引き剥がれることはない。また、境界DL1の付近において、切断によって生じるクラックが防止される。
また、内層保護パターン25と外形ラインDL2との間隔が幅広に設けられている場合には、可撓部22に傷を生じさせないですむ。すなわち、被覆部58の周縁(内層保護パターン25に対応する外層材50であって、レーザ光LSにより切断される部分)は外形ラインDL2より外側に位置することになるので、被覆部58を引き剥がす際に引き剥がし始める剥離開始端(被覆部58の周縁)において引き剥がし治具(例えばカッターナイフ)等により傷をつける場合があっても、傷が外形ラインDL2の内側にまで至ることは殆どなくなる。また、この傷は、外形形成工程において除去されるので、完成品の外観状態がよくなる。
また、被覆部58の引き剥がしの前に、引き剥がしを容易に始められるように可撓部22と被覆部58とを剥離させた剥離部(不図示)を作ってもよい。具体的には、カッターナイフ等により被覆部58の端縁(レーザ光LSにより切断した部分)に押し当て引き上げることにより、被覆部58の端縁の一部を剥離させて剥離部を作る。これにより、剥離部から被覆部58を引き剥がし始めることができるので、より簡単に被覆部58を引き剥がし始めることができる。
また、被覆部58の引き剥がしの前に、引き剥がし始めとしての貫通穴(外層材50とコア基板1を貫通させる穴、不図示)を積層基板2の被覆部58の端縁に形成してもよい。例えば、プレス金型またはレーザ光LSの照射によって形成される。レーザ光LSにより貫通穴を形成する場合は、予め内層保護パターン25に断線部分(すなわち、内層保護パターン25がない部分)を形成しておき、レーザ光LSを内層保護パターン25の外層材50に照射させたときに断線部分で貫通させて貫通穴を形成する。すなわち、断線部分には内層保護パターン25がなくレーザ光LSにより容易に貫通するので、これにより、レーザ光LSを照射させる工程において同時に貫通穴を形成することができる。このようにして形成された貫通穴の断面には、被覆部58と可撓部22とが当接した境界が出現するので、この境界から先端が細く尖ったピンセットを挿入することにより被覆部58を引き剥がし始めることができる。
また、後の電気検査工程において、電気検査を行う直前に治具などにより剥離部または貫通穴を作るようにしてもよい。このように、剥離部をカッターナイフ・治具等により、または、貫通穴をレーザ光LS・プレス金型・治具等により作ることで、より確実に簡単に剥離部または貫通穴を作ることができる。また、これにより、被覆部58を除去する一連の作業の効率が向上する。
次いで、外枠93が残された状態のままで電気検査が行われる。従来の製造方法では、外形を形成しなければ可撓部22が表面に現れることがなかったので、外形を形成した後でなければ電気検査が行えなかったが、本実施の形態では外形を形成する前に可撓部22が表面に現れることから、外枠93を残した状態で電気検査が可能となっている。これにより、可撓部22は外枠93に保持された状態で電気検査を行うことができるので、作業中に折り曲げたり傷をつけたりすることがなく歩留りが向上し、また、電気検査器に配置する作業は円滑に進み作業効率が向上する。
次いで、外形ラインDL2に沿って金型により剪断加工されて外形が形成され(外形形成工程)、多層プリント配線板3が完成する。
なお、本実施の形態では、3層である多層プリント配線板3について説明したが、2層以上の多層プリント配線板であれば本実施の形態を適用することができる。
<実施の形態2>
本実施の形態では、1つのコア基板から複数の多層プリント配線板を製造する製造方法について、図1乃至図11(特に図10および図11)に基づいて説明する。なお、主な製造工程は実施の形態1と殆ど同様であるので説明を省略する。
図10は、本発明の実施の形態2に係る多層プリント配線板の製造方法において、複数の内層パターンを形成した状態のコア基板の上面図である。1枚のコア基板1から複数の多層プリント配線板3を形成するために、コア基板1は複数のワーク領域(多層プリント配線板3が形成される領域)に区画される。例えば、1つのコア基板1は横4列縦2列に区画され、合計8区画から8個の多層プリント配線板3が同時に形成される。
各区画において、それぞれ内層パターン20を形成し、カバーレイフィルム41を積層し、外層材50を積層し、外層パターン54を形成し、可撓部22(図10において網掛けした領域)に対応する被覆部58の周縁(内層保護パターン25に対応するライン、25−1から25−9)にレーザ光LSを照射して切断し、レーザ光LSの交差する部分Pから引き剥がし始めて被覆部58を除去し、最後に外形ラインDL2に沿って剪断することにより、多層プリント配線板3を形成する。各工程は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。ここでは、それぞれ区画において形成される内層保護パターン25の配置、および、外層材50を積層した後、内層保護パターン25に対応する外層材50のラインの上にレーザを照射させて切断したときの効果について説明する。
図11は、図10において上下に配置された多層プリント配線板の隣接部の拡大図である。内層保護パターン25は、実施の形態1と同様に、可撓部22の周縁に設けられ、また、外形ラインDL2の外側を囲むようにして形成される。ここで、実施の形態1と異なる点は、隣接する内層保護パターン25の一部が共用とされている点である。
本実施の形態では、1つのコア基板1は横4列縦2列に区画され可撓部22が互いに上下に向かい合って配置されており、上下に隣接する内層保護パターン25の一部が共用されている。また、上下に隣接する内層保護パターン25において、共用された内層保護パターン25−9に略垂直に配置される部分25−2a、25−2bが一直線になるように配置されている。
これにより、外層材50を接着した後に可撓部22に対応する被覆部58を取り除くために、内層保護パターン25に沿ってレーザ光LSを走査するとき、レーザ光LSの照射のパス工程は9パス工程(図10:「25−1」〜「25−9」)になる。すなわち、内層保護パターン25において共用がない場合では、各区画において同様の形状の切断を行うには各区画において3パス工程(図10:「25−1の一区画分」−「25−9の一区画分」−「25−2の一区画分」)が必要であり、本実施の形態では区画が8あるので総計24パス工程が必要であるが、共用の内層保護パターン25を形成することにより、このように多数のパス工程を経ることなく効率的にレーザ光LSを走査させることができ、切断加工時間を短縮化することができる。
また、被覆部58を取り除く際、内層保護パターン25の共用部分(例えば、同図中のP)から引き剥がし始めると隣接する被覆部58が観音開き状態に引き剥がされるので、効率的に被覆部58を除去することができる。
なお、実施の形態1と同様に、治具等により内層保護パターン25の共用部分に引き剥がし始めとしての剥離部(または貫通穴)を作ることが好ましい。これにより、引き剥がし作業は、より効率的に行うことができる。
また、本実施の形態では、8個の多層プリント配線板3を同時に形成しているが、電気検査工程では、同時に8個の多層プリント配線板3を扱えない場合がある。このような場合にあっては、被覆部58を除去工程の前に積層基板2を例えば2つに分割する。また、分割するときに、引き剥がし始めとしての剥離部(または貫通穴)を作るようにしてもよい。
具体的には、分割装置に予め穴あけパンチ部を設けておき、積層基板2の分割と同時に内層保護パターン25の共用部分に貫通穴を設けるようにする。これにより、コア基板1の分割と同時に被覆部58を除去するための引き剥がし始めとしての貫通穴を形成することができるので、貫通穴を作る工程が省略でき、生産工程が簡略化される。
<実施の形態3>
図12は、本発明の実施の形態3に係る多層プリント配線板の製造方法において、可撓部に設けられた端子付近の拡大図である。本実施の形態は、可撓部22(図12において網掛け領域)に内層パターン20としてカードエッジタイプの端子27のパターンが形成されている。主な製造工程は実施の形態1および2と殆ど同様であるので説明を省略する。なお、カードエッジタイプの端子27とは、コネクタ等に嵌入させて接続するカード型の端子27をいう。
カードエッジタイプの端子27のパターンは、各端子27の線幅が狭く、かつ、間隔を密にして多数並設されて構成される。完成品(多層プリント配線板3)の外形を画定する外形ラインDL2は、端子27の先端と重なるようにして設けられている。つまり、カードエッジタイプの端子27は、コネクタに挿入したときに確実にコネクタ側の端子27と接触させるため、できるだけ外形の端縁にまで延出させている。
端子27の先端には、それぞれ導線が延出されて検査用パターン29が形成されている。すなわち、外形ラインDL2の外側に検査用パターン29が形成され、外形を形成する際に除去されるようになっている。これにより、完成品の外形を小さくすることができる。その結果、適宜適切なサイズのプローブピンを選択することができ、また、電気検査を安定して迅速に行うことができることになる。
すなわち、外形ラインDL2の内側に検査用パターン29を設ける場合には、検査用パターン29の寸法を小さくする必要があることから、電気検査器に使用されるプローブピンのサイズを小さいものとせざるを得なかった。また、検査用パターン29を形成せず直接当該パターンや端子にプローブを当接させる場合であって、被検査部のパターン幅が狭いときは、小型のプローブピンを使用せざるを得なかった。そして、小型のプローブピンは耐久性に劣るので交換頻度が高くなるという問題があり、また、被検査物との接触抵抗等が高いので検査の安定性や迅速性、信頼性に劣るという問題があった。さらに、高密度パターンの検査においては的確な位置合わせが必要であるので、検査の安定性や迅速性、信頼性に劣るという問題があった。しかし、外形ラインDL2の外側に設けることにより検査用パターン29の寸法上の制限が緩和されることから、検査用パターン29を適切な大きさに設定することができ、これにより、適宜適切なサイズのプローブピンを用いることができる。この結果、プローブピンの交換を少なくすることができ、また安定して迅速な検査を行うことができることになる。
また、検査用パターン29のランド29aは互いに千鳥になるようにして配置される。ランド29aの径は、耐久性のあるプローブピンの先端の太さと略同一か、若干大きめとなっている。なお、ランド29aの大きさによって、千鳥配置を2段以上としてもよい。
端子27および検査用パターン29は、周縁が内層保護パターン25により囲われる。すなわち、被覆部58を引き剥がしたときには、端子27および検査用パターン29が表面に現れるようになっている。これにより、検査用パターン29に電気検査器のプローブを当接させることができ、外枠93を除去する前に内層パターン20の電気検査を行うことができる。また、端子27に直接プローブピンを当接させないので端子に傷をつけることもない。
本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法におけるコア基板の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、両面にエッチングレジストを積層したコア基板の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、内層パターンが形成されたコア基板の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、内層パターンが形成されたコア基板の上面図である。 本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、カバーレイフィルムが積層されたコア基板の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、外層材が積層された積層基板の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、外層材に外層パターンが形成された積層基板の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、外層材に外層パターンが形成された積層基板の上面図である。 本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の製造方法において、被覆部を除去した積層基板の断面図である。 本発明の実施の形態2に係る多層プリント配線板の製造方法において、複数の内層パターンを形成した状態のコア基板の上面図である。 図10において上下に配置された多層プリント配線板の隣接部の拡大図である。 本発明の実施の形態3に係る多層プリント配線板の製造方法において、可撓部に設けられた端子付近の拡大図である。 従来の多層プリント配線板の製造方法におけるコア基板の断面図である。 従来の多層プリント配線板の製造方法において、内層パターンが形成されたコア基板の断面図である。 従来の多層プリント配線板の製造方法において、カバーレイフィルムが積層されたコア基板の断面図である。 従来の多層プリント配線板の製造方法において、外層材が積層された積層基板の断面図である。 従来の多層プリント配線板の製造方法において、外層材に外層パターンが形成された積層基板の断面図である。 従来の多層プリント配線板の製造方法において、外層材に外層パターンが形成された積層基板の上面図である。
符号の説明
1 コア基板
10 絶縁樹脂フィルム
11、12、51 導体層
20 内層パターン
21 硬質部
22 可撓部
25、25−1、25−2、25−2a、25−2b、25−3、25−4、
25−5、25−6、25−7、25−8、25−9 内層保護パターン
27 端子
29 検査用パターン
31、32 接着材
41 カバーレイフィルム
50 外層材
52 絶縁基板
54 外層パターン
57 外層ガイドパターン
58 被覆部
93 外枠
DL1 境界
DL2 外形ライン
LS レーザ光

Claims (9)

  1. 折曲げ可能にする可撓部と硬質にする硬質部に対応させて区画したコア基板に内層パターンを形成する内層形成工程と、前記コア基板を覆う外層材を前記硬質部で接着させて外層を形成する外層形成工程と、前記外層材の表面に外層パターンを形成する外層パターン形成工程と、前記外層材であって前記可撓部を被覆している被覆部を除去する除去工程と、該除去工程を経て形成された積層基板の外形を形成する外形形成工程と、を含む多層プリント配線板の製造方法において、
    前記外層形成工程の前に前記可撓部の周縁に内層保護パターンを形成しておき、
    前記除去工程の前に前記内層保護パターンに対応する前記外層材にレーザ光を照射することにより前記被覆部の周縁を切断する工程を備えることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  2. 前記内層保護パターンは、前記内層形成工程において前記内層パターンとともに形成することを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  3. 前記内層保護パターンは、前記外形を画定する外形ラインより外側に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  4. 前記内層形成工程において、前記内層保護パターンと前記外形ラインの間に検査用パターンを形成したことを特徴とする請求項3に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  5. 前記外層形成工程において、前記硬質部と前記可撓部との境界に平行な外層ガイドパターンを、前記硬質部側または前記可撓部側の一方にまたは両方に形成することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の多層プリント配線板の製造方法。
  6. 前記外層ガイドパターンは、前記外層形成工程において前記外層パターンとともに形成することを特徴とする請求項5に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  7. 前記除去工程の前に、前記可撓部と前記被覆部とを剥離させた剥離部を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の多層プリント配線板の製造方法。
  8. 前記外形形成工程の前に電気検査を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の多層プリント配線板の製造方法。
  9. 前記内層パターンは複数形成され、前記各内層パターンに対する前記内層保護パターンは隣接するもの同士において一部を共用して形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載の多層プリント配線板の製造方法。
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