JP4993078B2 - 作業車両の走行制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、農業用、建築用、運搬用等のトラクタなどの作業車両で用いられる静油圧式無段変速装置と噛合式変速装置からなる変速装置を有する走行車両の走行制御装置に関する。
静油圧式無段変速装置と噛合式変速装置からなる変速装置を備えたトラクタなどの作業車両が、例えば特開2002−250437号公報に記載されている。
前記作業車両の静油圧式無段変速装置と噛合式変速装置からなる変速装置では、前後進レバーによりトラニオン軸の正逆の回動方向を決め、変速レバーの操作量に基づきトラニオン軸を回動させる油圧シリンダの作動量を調整して静油圧式無段変速装置の出力を行っている。
特開2002−250437号公報
前記変速装置において変速レバーによる静油圧式無段変速装置のトラニオン軸の回動角度の調整は変速レバーの回動角度を検出する検出センサの検出値に応じて油圧シリンダによりトラニオン軸を作動させて行っている。
しかし、変速レバーの操作量の検出センサの取付位置は製造ロット毎にバラツキがあり、また変速レバーの操作量に基づき油圧シリンダを作動させ、該油圧シリンダの作動量に対応させてトラニオン軸の回動量を決めるリンク機構にも製造ロット毎に組立て時などにおける組立て寸法誤差が生じることは避けられない。
本発明の課題は、変速レバーの操作量と、該変速レバーの操作量を検出するセンサ値に対応させてトラニオン軸を回動させる油圧シリンダの作動量との比率が製造ロット毎に組立て寸法誤差などにより異なることがあっても、前記寸法誤差を吸収させることができる作業車両の変速装置を提供することである。
本発明の上記課題は、次の解決手段で解決される。
すなわち、請求項1記載の発明は、エンジン(5)の動力をトラニオン軸(92)の回動角度を調整して出力する静油圧式無段変速装置(34)と該静油圧式無段変速装置(34)の出力を複数の変速段に変更して出力する噛合式変速装置(38)を含む変速装置と、静油圧式無段変速装置(34)のトラニオン軸(92)の回動角度を決めるトラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)と、トラニオン軸(92)と前記油圧シリンダ(93)の間に設けられ、前記油圧シリンダ(93)の作動によるトラニオン軸(92)の回動角度位置を検出するトラニオン軸ポジションセンサ(92a)と、作業車両の前進又は後進又は中立を選択する前後進レバー(10)と、静油圧式無段変速装置(34)及び噛合式変速装置(38)への動力継続を行うメインクラッチ(32)及びこのメインクラッチ(32)を操作するクラッチペダル(19)と、トラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)の作動量を設定する変速レバー(20)と、該変速レバー(20)の操作位置を検出する変速レバーポジションセンサ(20a)と、該変速レバーポジションセンサ(20a)の現在位置の出力値(T)と最低車速指示位置の出力値(A)と最高車速指示位置の出力値(B)を記憶する記憶手段(90a)と、次式(1)で演算された第一の値をトラニオン軸(92)の回動角度に対応したトラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)の全ストローク量に対する該油圧シリンダ(93)への出力割合とし、
油圧シリンダへの出力割合=(T−A)/(A−B) (1)
式(1)で得られた第一の値に応じて前記油圧シリンダ(93)を作動させて得られるトラニオン軸ポジションセンサ(92a)の検出値の大きさを、トラニオン軸ポジションセンサ(92a)の全検出範囲の大きさに対する比率として得て、該比率を第二の値として第二の値が前記第一の値と等しくなるようにするとともに、前進中又は後進中の走行状態で前後進レバー(10)を中立にしたとき、クラッチペダル(19)を踏まない場合に比べて、クラッチペダル(19)を踏んだ場合はトラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)を速く動かして速く中立まで戻すコントローラ(90)とを備えた作業車両の走行制御装置である。
請求項1記載の発明によれば、変速レバー(20)の操作位置をセンサ(20a)により検出し、該検出値(T)に対応したトラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)への出力割合(第一の値)(油圧シリンダ(93)の作動量の全ストローク量に対する比率)を上記式(1)で常時、各作業車両毎に算出しておき、この第一の値に基づきコントローラ(90)の指令で油圧シリンダ(93)の作動量を決めて、トラニオン軸(92)を所定の回動角度だけ動かす。
このとき油圧シリンダ(93)の作動量に対応してトラニオン軸(92)が回動し、該トラニオン軸(92)の回動位置がポジションセンサ(92a)で検出される。前記トラニオン軸ポジションセンサ(92a)の検出値の大きさの全検出範囲の大きさ(例えば0〜5ボルトがセンサ(92a)の全検出範囲になる)に対する比率(第二の値)と前記第一の値が等しくなるようにするコントローラ(90)を作動させる。
また、請求項2記載の発明は、エンジン(5)の動力をトラニオン軸(92)の回動角度を調整して出力する静油圧式無段変速装置(34)と該静油圧式無段変速装置(34)の出力を複数の変速段に変更して出力する噛合式変速装置(38)を含む変速装置と、静油圧式無段変速装置(34)のトラニオン軸(92)の回動角度を決めるトラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)と、該油圧シリンダ(93)の作動量に基づきトラニオン軸(92)の回動角度を関連付けるリンク機構(95)と、該リンク機構(95)に設けられ、前記油圧シリンダ(93)の作動によるトラニオン軸(92)の回動角度位置を検出するトラニオン軸ポジションセンサ(92a)と、作業車両の前進又は後進又は中立を選択する前後進レバー(10)と、静油圧式無段変速装置(34)及び噛合式変速装置(38)への動力継続を行うメインクラッチ(32)及びこのメインクラッチ(32)を操作するクラッチペダル(19)と、トラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)の作動量を設定する変速レバー(20)と、トラニオン軸トラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)の作動量を設定する変速レバー(20)と、トラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)に設けられるピストンロッド(93a)の前進側の最大伸張設定位置に設けたストッパ(93e)と、トラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)のピストンロッド(93a)の後進側の最少短縮設定位置に設けたストッパ(93f)と、トラニオン軸ポジションセンサ(92a)により検出されるトラニオン軸(92)の中立位置と前記2つのストッパ(93e、93f)により検出されるピストンロッド(93a)の前進側の最大伸張設定位置と後進側の最少短縮設定位置を基準位置として記憶する記憶手段と、枕地作業用の枕地制御モードを選択できるスイッチと、前記記憶手段の値に基づき変速レバー(20)によるトラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)の作動範囲を制御するとともに、前記スイッチで枕地制御モードを選択し、前進中の走行状態で前後進レバー(10)を後進にしたとき、前進時の走行速度に比較して後進時の走行速度を速くするコントローラ(90)とを備えた作業車両の走行制御装置である。
請求項1記載の発明によれば、変速レバー(20)の作動量に応じて決まるトラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)の作動量と該油圧シリンダ(93)の作動量に応じて決まるトラニオン軸(92)の回動角度(ポジションセンサ(92a)で検出される。)の関係が関連部材の組み付け誤差等によりバラツキが生じても、このバラツキを吸収することができ、これを全ての作業車両で実施することで、精度の高い走行制御装置が得られる。
また、前進中又は後進中の走行状態で前後進レバー(10)を中立にしたときにクラッチペダル(19)を踏んだ場合はトラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)を速く動かして速く中立まで戻すことができる。
請求項2記載の発明によれば、トラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)のピストンロッド(93a)の前進側の最大伸張設定位置に設けたストッパ(93e)と後進側の最少短縮設定位置に設けたストッパ(93f)に接当するトラニオン軸ポジションセンサ(92a)の検出位置を基準位置としてトラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)の作動範囲を制御することができるので、トラニオン軸(92)の回動角度を関連付けるリンク機構(95)の組み付け時の誤差等を吸収することができる。
また、枕地での走行時には枕地制御モードを選択することで前進時の走行速度に比較して後進時の走行速度を速く出来るため、枕地での操縦性がよくなる。したがって、後進時の、例えば圃場の耕うん作業効率を良くすることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
なお、本明細書において作業車両の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後ろという。
作業車両の一例としてトラクタを例に以下説明する。図1に全体側面図、図2に図1のトラクタの平面図、図3は図1のトラクタの変速装置の動力線図、図4は該変速装置の制御ブロック図を示す。
図1〜図3に示すトラクタは機体の前後部に前輪2、2と後輪3、3を備え、機体の前部に搭載したエンジン5の回転動力を伝動ケース内の変速装置によって適宜減速して、これらの前輪2、2と後輪3、3に伝えるように構成している。
機体の中央のハンドルポスト6にはステアリングハンドル7が支持され、その後方には座席9が設けられている。ステアリングハンドル7の下方には機体の進行方向を前後方向に切換える前後進レバー10が設けられている。この前後進レバー10を前側に移動させると機体は前進し、後方へ移動させると後進する。またハンドルポスト6を挟んで前後進レバー10の反対側にはアクセルレバー11が設けられ、またステップフロア13の右コーナ部にはアクセルペタル15と左右のブレーキペタル16,17が配置され、ステップフロア13の左コーナ部にはクラッチペダル19が配置されている。
また、1速から8速まで変速段を選択可能な変速レバー20は操縦席9の左前方部にあり、低速、中速、高速及び中立のいずれかの位置を選択できる副変速レバー21はその後方にあり、さらにその後方に1〜3速と中立位置を選択できるPTO変速レバー23が設けられている。さらに操縦席9の右側には作業機(図示せず)の高さを設定するポジションレバー24と圃場の耕耘深さを自動的に設定する自動耕深レバー25、これらのレバー24,25の後ろに作業機の右上げスイッチ27と右下げスイッチ28が配置され、更にその後ろに自動水平スイッチ29(オンでトラクタの絶対水平位置(圃場面に対する水平でなく、地球の水平面に対して水平を保つ)とバックアップスイッチ30(オンで前後進レバー10が後進位置にあるとき作業機上げ用リンク31が作業機を上昇させる)が配置されている。また、機体の後方には作業機(図示せず)を連結する前記リンク31が設けられている。
図3は、本実施例の静油圧式無段変速装置34を有するトラクタの走行伝動系を表した線図である。エンジン5の回転動力はペダル操作式のクラッチペダル19の踏み込みで作動するメインクラッチ32に伝えられた後、静油圧式無段変速装置入力軸33から静油圧式無段変速装置34に伝達される。静油圧式無段変速装置34は容量可変式の油圧ポンプ34aと定容量式の油圧モータ34bを備えた油圧閉回路34cを備えており、静油圧式無段変速装置入力軸33から導入された動力により油圧ポンプ34aを作動させて、油圧ポンプ34aに設けられた斜板34dの傾斜角度に応じた圧油を油圧閉回路34cから油圧モータ34bに供給し、該油圧モータ34bにより走行出力軸36を駆動させて噛合式の変速装置38へ動力を伝達させる。
噛合式の変速装置38の副変速クラッチ39は図3の左右にスライド可能であり、図示する位置にあるときは走行出力軸36からの動力がギア41を介して高速段ギア42から副変速クラッチ39へ、該副変速クラッチ39から変速軸43のギア45に伝達され、変速軸43の回動がデフ装置46を介して後輪3が副変速高速段の走行速度で駆動される。
また、副変速クラッチ39を図3に示す位置から右側に移動して、副変速クラッチ39が変速軸43のギア45と中速段ギア47に係止すると、走行出力軸36からの動力がギア41を介してギア49からギア50、ギア51及びギア47を順次経由して副変速クラッチ39へ伝達され、さらに該副変速クラッチ39から変速軸43のギア45に伝達され、変速軸43の回動がデフ装置46を介して後輪3が副変速中速段の走行速度で駆動する。
副変速クラッチ39がさらに右側に移動して変速軸43のギア45と低速ギア55に係止すると、走行出力軸36からの動力がギア41を介してギア49からギア56へ、さらにギア56からギア57へ伝達され、ギア57と同軸のギア55から副変速クラッチ39へ、さらに該副変速クラッチ39から変速軸43のギア45に伝達され、変速軸43の回動がデフ装置46を介して後輪3が副変速低速段の走行速度で駆動される。
また、副変速クラッチ39のスライド位置が左右いずれの側にあっても、変速軸43からの出力がギア53、59、60等を順次経由して前輪出力軸61に伝達される。このとき油圧クラッチ63が接続していると、デフ装置65を介して前輪2が後輪3と共に駆動する四輪駆動となり、また油圧クラッチ64が接続していると、前輪増速の四輪駆動となる。油圧クラッチ63と油圧クラッチ64が同時に接続することはなく、また油圧クラッチ63と油圧クラッチ64が共に接続していないと後輪3のみが駆動する二輪駆動となる。
一方、静油圧式無段変速装置入力軸33から容量可変式の油圧ポンプ34aに入力された動力はポンプ出力軸66からPTO用の駆動系に伝達される。PTO用の駆動系にはPTO正逆クラッチ67とPTO副変速クラッチ68があり、トラクタが路上走行時は前記クラッチ67,68のいずれか一方または両方が非接続状態であり、作業機を駆動させるPTO駆動系は駆動されない。
圃場内での作業機を用いる作業時は、アクセルレバー11を操縦者側(手前)に引いてエンジン回転数を定格回転数、または定格回転数以上から最大回転数の一定回転にしているので静油圧式無段変速装置入力軸33とポンプ出力軸66が同じ回転数で一定回転する。図3に示す状態は中立状態であり、ポンプ出力軸66と直結しているPTO軸69が共に回転する。
PTO正逆クラッチ67を図示左方向にスライドさせるとPTO正逆クラッチ67がPTO軸69のギア70とギア71に噛合するので、PTO軸69の動力はギア70,PTO正逆クラッチ67,ギア71,ギア71a,ギア72,ギア74,ギア78,ギア77,ギア76を順次介してPTO伝達軸75を駆動させる(PTO逆転)。また、PTO正逆クラッチ67を図示右方向にスライドさせると、PTO軸69の動力はギア70,PTO正逆クラッチ67,ギア73,ギア77,ギア76を順次介してPTO伝達軸75を駆動させる(PTO正転)。
ギア72と一体のギア74の駆動に連動するギア78からの動力もPTO伝達軸75に伝達され、PTO副変速クラッチ68が図示位置より最も左方向に移動した位置にあると、ギア79とギア80を介してギアドック81がPTO副変速クラッチ68に設けられたギアドック83と噛合してPTO駆動軸84によりPTO1速が得られる。またPTO副変速クラッチ68が図示位置から左または右方向に移動すると、それぞれの場合に噛合するPTO副変速低速段ギア85またはPTO副変速高速段ギア86に動力が伝達され、ギア85,ギア68a,PTO駆動軸84へ順次動力が伝達されるとPTO2速が得られ、また、ギア86,ギア68b,PTO駆動軸84へ順次動力が伝達されるとPTO3速が得られる。
上記構成のトラクタは路上走行時にはクラッチペダル19を踏み込み、副変速レバー21を路上走行に適した位置(基本は高速位置であり、中速位置または低速位置にする場合もある)に設定する。次いで変速レバー20を任意の位置に移動する。変速レバー20は最低速1速から最高速8速まで選択可能であるが、路上走行時の基本は8速である。
次いで前後進レバー10を前進側または後進側に移動し、クラッチペダル19をゆっくり離しながら(メインクラッチ32を接続して)アクセルペダル15を踏んでエンジン回転数を上げていく。このときアクセルペダル15を最大限に踏み込んでも、最大速度は変速レバー20の最大速度段(8速)の位置に規制される。
また、圃場内での作業時はクラッチペダル19を踏み込んだ後、副変速レバー21を適宜の位置(基本は低速または中速位置)に設定する。次いで変速レバー20を任意の位置(作業の種類に応じて1速から8速まで選択可能)に移動し、前後進レバー10を前進位置に移動させる。アクセルレバー11を操縦者側(手前)に移動してエンジン回転数を定格回転数または定格回転数以上の最大回転数までの間に設定する。次いでクラッチペダル19を離しながら(メインクラッチ32を接続して)前進させる。このときエンジン回転数は定格回転数または定格回転数以上の最大回転数までの間に設定されるが、作業速度は変速レバー20の位置で規制される。
なお、圃場内で作業機を使用する作業時にはアクセルペダル15は使用しないで、アクセルレバー11を用いる。また路上走行時にはアクセルペダル15を使用し、アクセルレバー11は使用しない。路上走行時はアクセルペダル15を操作することで自動車操縦時と同じ感覚で操縦でき、また圃場内での作業時はエンジン回転を一定に保持しなくてはならないため、アクセルペダル15では操縦が難しい。そこで前記作業時にはアクセルレバー11を操作し、かつ前記作業時にはアクセルレバー11から手を離しても元に戻らないので、操縦したアクセル位置に保持して一定エンジン回転数を保つことができる。
図5にはハンドルポスト6と操縦席付近の機体と変速レバー20のみの左側面図を示す。また図6には変速レバー20の基部付近の拡大図を示す。変速レバー20は1〜8速まで速度段を変更可能であり、各速度段に対応するポジション位置を検出できるポジションセンサ22aが該レバー20の基部に設けられている。前記ポジションセンサ20aの検出値はコントローラ90(図4)に出力される。
また図7、図8には変速装置ケース91の平面図(図7(a)、図8(a))と該変速装置ケース91内に収納されている静油圧式無段変速装置34の平面図(図7(b)、図8(b))を示す。また図9には図8(a)の矢印A方向から見た変速装置ケース91の側面図を示す。図5〜図9に示すように静油圧式無段変速装置34のトラニオン軸92を回動させる油圧シリンダ93と変速装置ケース91の外部に突出した部分のトラニオン軸92を連結するリンク機構95を変速装置ケース91の外壁部分に取り付けている。
シリンダ93のピストンロッド93aの先端部に回動自在に一端を接続したアーム95aの他端を変速装置ケース91の外壁に回動自在に支持させ、さらに該アーム95aのもう一方の端部には該アーム95aの長手方向に直交する方向に設けたロッド95bの一端が回動自在に設けられ、さらにこのロッド95bの他端には回動自在な短いアーム95cを介してアーム95aと略平行な方向に長さ調節可能なロッド95dの端部を回動自在に連結する。該長さ調節可能なロッド95dの他端は回動自在に短いアーム95eの一端に連結し、該短いアーム95eの他端にはボス95fが固定している。
ボス95fは、ボルト95pで軸95qに固定されている。軸95qは変速装置ケース91に対して回転自在に支持されており、軸95qの一端にはプレート95gが固着している。プレート95gの他端はリンクアーム95hにピン95rを介して回動自在に連結し、リンクアーム95hはトラニオン軸92と一体のカム95jに回動自在に連結している。ここで、カム95jはボス95sに固着し、ボス95sはボルト95tによりトラニオン軸92に固定されている。
また、プレート95gとリンクアーム95hはピン95rにより連結されているが、該ピン95rによる連結部は軸95qを回動支点として変速装置ケース91に固定された扇状部材95kの円弧状の長穴95k1内を摺動自在になっており、またピン95rが長穴95k1内だけを摺動可能なためにカム95jの回動範囲もピン95rの摺動に連動する範囲内に規制される。
上記リンク機構95により油圧シリンダ93の作動が前記アーム95aやロッド95dなどに連動してカム95jがトラニオン軸92と共に回動することになる。また、カム95jの側面が変速装置ケース91に支持されたローラ95mの側面に当接しながらシリンダ93によりカム95jが回動する。
図7に示す状態はトラニオン軸92が静油圧式無段変速装置34の油圧ポンプ34aの斜板34dを車両前進側に向けた状態を示しており、図8の変速装置ケース91の平面図(図8(a))と該変速装置ケース91内に収納されている静油圧式無段変速装置34の平面図(図8(b))に示す状態は静油圧式無段変速装置34の油圧ポンプ34aの斜板34dを中立位置に向けた状態を示しており、カム95jの凹部95j1に対してローラ95mが嵌り込む位置がトラニオン軸92の中立位置である。なお、ローラ95mは図8(b)のx方向からバネで押されている。また図10の変速装置ケース91の平面図(図10(a))と該変速装置ケース91内に収納されている静油圧式無段変速装置34の平面図(図10(b))を示す状態は静油圧式無段変速装置34の油圧ポンプ34aの斜板34dを後進側に向けて配置した状態を示している。
図11は前後進レバー10の基部に設けたシフトスイッチ10a,10bの配置とその作動態様を示す図である。図11(a)と図11(c)には前後進レバー10が前進位置と後進位置にある場合の前後進レバー10の基部に設けた前進シフトスイッチ10aと後進シフトスイッチ10bが作動する配置図をそれぞれ示し、図11(b)には前後進レバー10が中立位置にある場合に前進シフトスイッチ10aと後進シフトスイッチ10bのいずれにも当接しない場合の配置図を示す。
上記前後進レバー10の前進シフトスイッチ10aが作動するように前後進レバー10を中立位置から前進側に倒すと前進方向に動かす準備ができ、前後進レバー10の後進シフトスイッチ10bが作動するように前後進レバー10を中立位置から後進側に倒すと後進方向に動かす準備ができる。なお、車両の前進方向と後進方向への加速はあくまで変速レバー20で行う。
また、図5に示す変速レバー20のポジションセンサ20aの検出値などを記憶するためのEEPROM90aをコントローラ90に配置しているので、まず、変速レバー20の現在位置に対応するポジションセンサ20aの出力値(T)とポジションセンサ20aの最低車速指示位置の値(A)と最高車速指示位置の値(B)をEEPROM90aに記憶させる。
次いで、コントローラ90では次式(1)により、第一の値をトラニオン軸92の回動角度に対応したトラニオン軸回動用油圧シリンダ93の全ストローク量に対する該油圧シリンダ93への出力割合として演算する。
油圧シリンダへの出力割合=(T−A)/(A−B) (1)
こうして、上記式(1)で得られた第一の値に応じて油圧シリンダ93を作動させるが、そのとき得られるトラニオン軸ポジションセンサ92aの検出値の大きさは、トラニオン軸ポジションセンサ92aの全検出範囲、例えば0〜5ボルトの間のいずれかの電圧値に対応している。そこで、トラニオン軸ポジションセンサ92aの検出値はコントローラ90へ送信され、コントローラ90はトラニオン軸ポジションセンサ92aの前記検出値の大きさをトラニオン軸ポジションセンサ92aの全検出範囲の大きさに対する比率として求めて、これを第二の値とする。そして得られた第二の値が前記第一の値と等しくなるようにコントローラ90が制御し、第一の値と第二の値が等しくなるとトラニオン軸回動用油圧シリンダ93の電磁バルブ(図示せず)への出力を停止する(シリンダ93内のオイルは漏れ出ることなく、出力停止した位置にシリンダピストンが保持される。)。
一般に、変速レバー20のポジションセンサ20aの取付位置のバラツキと静油圧式無段変速装置34のトラニオン軸92の回動角度を関連付けるリンク機構95の組み付け時の誤差等によるバラツキが作業車両毎にある。
しかし、本実施例により、変速レバー20の作動量に応じて決まるトラニオン軸回動用油圧シリンダ93の作動量とトラニオン軸回動用油圧シリンダ93の作動量で応じて決まるトラニオン軸92の回動角度の関係が関連部材の組み付け誤差等によりバラツキが生じても、このバラツキを吸収することができる。これを全ての作業車両で実施することで、精度の高い走行制御装置が得られる。
ただし、トラニオン軸ポジションセンサ92aからの信号が所定時間経過しても式(1)で算出した値にならないときは油圧シリンダ93への出力を停止して、警報を発する。
トラニオン軸回動用油圧シリンダ93の作動によるトラニオン軸92の回動位置を検出するポジションセンサ92a(図7)は回動軸93dの回動度合いを検出する構成である。ポジションセンサ92aはロッド95dの先端部のアーム95eの接続部とは反対側に回動自在に一端が設けられたアーム93cの他端に連結されている。これにより、ポジションセンサ92aはトラニオン軸92の動き(位置)を検出することになる。トラニオン軸92のポジションセンサ92aはトラニオン軸回動用油圧シリンダ93のピストンロッド93aの前進側の最大伸張設定位置に設けたストッパ93eと後進側の最少短縮設定位置に設けたストッパ93f(図9)の各設定位置をそれぞれトラニオン軸92の回動可能な範囲とする基準値とする。またカム95jの凹部95j1にローラ95mが嵌り込む位置をトラニオン軸92の中立位置とし、これも基準値とする。これらポジションセンサ92aで検出する各設定位置を基準位置としてコントローラ90のメモリ(EEPROM)90aに記憶させておく。
また、トラニオン軸回動用油圧シリンダ93のピストンロッド93aの前進側の最大伸張設定位置に設けたストッパ93eと後進側の最少短縮設定位置に設けたストッパ93fに接当するトラニオン軸ポジションセンサ92aの検出位置を基準位置としてトラニオン軸回動用油圧シリンダ93の回動範囲を制御することができるので、静油圧式無段変速装置34のトラニオン軸92の回動角度を関連付けるリンク機構95の組み付け時の寸法誤差等を吸収することができる。
上記トラニオン軸92の回動位置のポジションセンサ92aの基準値を調整するモードに入るためのスイッチを操縦席9の操作パネルに設けているが、このスイッチはカバーで覆われてスイッチ群の中に配置し、それぞれのポジションセンサの基準値を調整するスイッチが容易に識別できるように互いに似せた名称としておく。その理由は、調整するセンサが多い時に、どのスイッチで調整モードに入るか分からなくなることがないように、類似した名称のスイッチを調整モードのスイッチ群に付けることで誤操作を防ぐ。
また、変速レバー20の操作位置は1速〜8速まであるが、この各変速段の操作位置を変速レバーポジションセンサ20aで検出し、これらの検出値を目標位置としてコントローラ90の制御により油圧シリンダ93を作動させてトラニオン軸92を回動制御する。
このときの油圧シリンダ93への制御出力はパルス出力とし、目標位置と現在位置の偏差に応じてパルス周期を変更する構成とすることができる。すなわち、前記偏差が大きいと前記パルス出力周期を短くしてトラニオン軸回動用油圧シリンダ93の動作を比較的速くし、前記偏差が小さいと前記パルス出力周期を長くして、トラニオン軸回動用油圧シリンダ93の動作を比較的遅くする。
トラニオン軸回動用油圧シリンダ93の目標位置への制御出力をパルス出力でなく連続出力とすると、トラニオン軸92を動作した場合に油圧シリンダ93の動作速度が速すぎて車両走行速度が急加速又は急減速になってしまうことがあるが、前記制御出力をパルス出力にすることで車両のスムーズな加速、減速が可能となる。
このとき、トラニオン軸回動用油圧シリンダ93のピストンロッド93aの伸び側と縮み側でパルスオンタイムを変更するか、又はパルス周期を変更することで、動作速度の差を少なくすることが出来る。これは油圧シリンダ93内を横断するロッド93aの端部にあるシリンダ内部の油室を二分するピストン(図示せず)がピストンロッド93aのある側(伸び側)とピストンロッド93aのない側(縮み側)で油室断面積が違うため、これを調整するためである。
また、エンジン始動は、クラッチペダル19を踏んでクラッチスイッチ97(図4)をオン(クラッチ切り)とし、前後進レバー10を中立として行うが、エンジン始動直後に油圧シリンダ93が中立にない時がある。これは前進走行中にエンジン5を切ると、トラニオン軸回動用油圧シリンダ93が中立位置以外の位置にある状態で作動停止することがあるためである。
そのため、前述したトラニオン軸回動用油圧シリンダ93が中立位置にない場合には、油圧シリンダ93を中立に戻すような出力をし、油圧シリンダ93が中立位置に戻るまで、警告ブザーを連続して鳴らす構成として、走行安全性を高める。
さらに、エンジン始動時には、トラニオン軸回動用油圧シリンダ93が中立位置以外にある場合は、中立位置に素早く戻すために油圧シリンダ93の動作速度を速くするためにパルス出力ではなく連続出力とする。
エンジン始動時には前後進レバー10は必ず中立位置にあるが、クラッチペダル19を戻してメインクラッチ32を入りにした場合には車両が発進するおそれがある。そのために前述のように油圧シリンダ93の作動をパルス出力ではなく連続出力で行うことでエンジン始動時には素早く、トラニオン軸回動用油圧シリンダ93を中立位置に戻すようにする。また、このとき警報ブザーを鳴らしてオペレータの注意を喚起する。
また、前進中または後進中の走行状態で、前後進レバー10を中立にした時、クラッチペダル19を踏まない場合(メインクラッチ32入、クラッチスイッチ97切)には油圧シリンダ93はパルス出力(ゆっくり)で中立まで戻し、クラッチペダル19を踏んだ場合(メインクラッチ32切、クラッチスイッチ97入)には油圧シリンダ93は連続出力(速く)で中立まで戻す。また、クラッチペダル19を踏んで(メインクラッチ32切、クラッチスイッチ97入)、前後進レバー10が前進または後進状態で変速レバー20を操作すると、連続出力(速く)で目標位置にする。
前述のようにトラニオン軸回動用油圧シリンダ93の目標位置への制御出力をパルス出力とし、目標位置と現在位置の偏差に応じてパルス周期を変更する構成とした時、トラニオン軸92のポジションセンサ92aの値が大きく変化しない場合には、パルス出力のオンオフからなる所定の一周期(パルス周期)内でのオン時間の比率を大きくして、以前に比べてオン時間を長くする(パルス出力を増加する)補正を行う構成としても良い。
これは、例えば、潤滑油温が低い時、オン時間の短いパルス周期ではトラニオン軸回動用油圧シリンダ93が作動しない場合に、所定のパルス周期内でのオン時間をより長くしてトラニオン軸回動用油圧シリンダ93が作動出力を増加する補正する必要があるためである。
ただし、副変速レバー21のポジションに応じてトラニオン軸回動用油圧シリンダ93の目標位置まで移動する速度(パルスオンタイムに依存する)を変更することもできる。これは副変速装置が低速段を選択していれば、ある程度速く油圧シリンダ93を目標位置に持っていっても急加速、急減速にはならないためであり、また、副変速装置が高速段を選択していれば、トラニオン軸回動用油圧シリンダ93の目標位置まで移動を素早くすると、車両の急加速又は急減速になるので、この場合は油圧シリンダ93の目標位置まで移動する速度を比較遅くする。こうして低速走行時でも油圧シリンダ93のレスポンスが良くなる。
また、変速レバーポジションセンサ20aと前後進レバーシフトスイッチ10a,10bの状態に応じて、油圧シリンダ93を伸縮制御して車両を前後進させるが、アクセルレバー11の基部にスロットルセンサ11a(図4)を設け、スロットルセンサ11aの位置に応じてトラニオン軸回動用油圧シリンダ93の動作速度(パルスオンタイムの変更による)を変更する構成としても良い。
上記構成で、エンジン回転数が低ければ、トラニオン軸回動用油圧シリンダ93の動作速度のレスポンスを良くし、エンジン回転数が高ければ、フィーリング良く目標速度まで変更出来るようになる。
また、前進時の走行速度に比較して後進時の走行速度を速く出来る枕地制御モードスイッチを設けることで枕地での操縦性がよくなる。枕地(圃場のコーナー部)では車両の方向転換のために前進と後進を繰り返すことがよくあるが、その場合に前進時の走行速度より後進時の走行速度が遅いと、操縦者は旋回操作性が良くないと感じることがある。そのため枕地での走行時には前記した前進時の走行速度より後進時の走行速度を速くした前記枕制御モードを設定しておき、このモードが選択できるスイッチにより、後進時の、例えば圃場の耕うん作業効率を良くすることができる。例えば、前進時での変速レバー20が3速の時、ポジションセンサ20aの信号はコントローラ90に入力され、コントローラ90はトラニオン軸92が3速を出す位置になるように油圧シリンダ93を制御するが、この状態から後進にすると、変速レバー20が3速であってもコントローラ90は、例えばトラニオン軸92が4速や5速を出す位置になるように油圧シリンダ93を制御する。
ただし、路上走行等でバックした時に速く動いてしまうと思わぬ不具合があるので上記枕地制御モードの選択はロータリ作業速(例えば副変速低速のみ)でのみ有効とする構成とすることが望ましい。
この発明は、農業用、建築用、運搬用等のトラクタなどの作業車両の走行制御装置として利用できる。
本発明の一実施例のトラクタの左側面図である。 図1のトラクタの平面図である。 図1のトラクタの変速装置の動力線図である。 図1のトラクタの変速装置の制御ブロック図である。 図1のトラクタのハンドルポストと操縦席付近の機体と変速レバーのみの左側面図である。 図4の変速レバーの基部の拡大図である。 図1の前進時のトラクタの変速装置ケースの平面図(図7(a))と該変速装置ケース内に収納されている静油圧式無段変速装置の平面図(図7(b))である。 図1の中立時のトラクタの変速装置ケースの平面図(図8(a))と該変速装置ケース内に収納されている静油圧式無段変速装置の平面図(図8(b))である。 図8(a)の矢印A方向から見た変速装置ケースの側面図である。 図1の後進時のトラクタの変速装置ケースの平面図(図10(a))と該変速装置ケース内に収納されている静油圧式無段変速装置の平面図(図10(b))である。 図1のトラクタの前後進レバーが前進位置(図11(a))、中立位置(図11(b))及び後進位置(図11(c))のいずれの位置にあるのか前後進レバーの基部に設けたシフトスイッチの配置とその作動態様を示す図である。
2 前輪 3 後輪
5 エンジン 6 ハンドルポスト
7 ステアリングハンドル 9 座席
10 前後進レバー 10a 前進シフトスイッチ
10b 後進シフトスイッチ 11 アクセルレバー
11a スロットルセンサ 13 ステップフロア
15 アクセルペタル 16、17 ブレーキペタル
19 クラッチペダル 20 変速レバー
20a ポジションセンサ 21 副変速レバー
23 PTO変速レバー 24 ポジションレバー
25 自動耕深レバー 27 右上げスイッチ
28 右下げスイッチ 29 自動水平スイッチ
30 バックアップスイッチ 32 メインクラッチ
33 静油圧式無段変速装置入力軸 34 静油圧式無段変速装置
34a 油圧ポンプ 34b 油圧モータ
34c 油圧閉回路 34d 斜板
36 走行出力軸 39 副変速クラッチ
41 ギア 42 高速段ギア
43 変速軸 45 ギア
46 デフ装置 47 中速段ギア
49、50、51、53 ギア 55 低速ギア
56、57、59、60 ギア 61 前輪出力軸
63 油圧クラッチ 64 油圧クラッチ
65 デフ装置 66 ポンプ出力軸
67 PTO正逆クラッチ 68 PTO副変速クラッチ
68a、68b ギア 69 PTO軸
70、71、71a、72、73、74 ギア
75 PTO伝達軸
76、77、78、79、80 ギア
81、83 ギアドック 84 PTO駆動軸
85 PTO副変速低速段ギア 86 PTO副変速高速段ギア
90 コントローラ 90a EEPROM
91 変速装置ケース 92 トラニオン軸
92a ポジションセンサ
93 トラニオン軸回動用油圧シリンダ
93a ピストンロッド
93c アーム 93d 回動軸
93e、93f ストッパ 95 リンク機構
95a アーム 95b ロッド
95c アーム 95d ロッド
95e 短いアーム 95f ボス
95g プレート 95h リンクアーム
95j カム 95j1 凹部
95k 扇状部材 95k1 長穴
95m ローラ 95p ボルト
95q軸 95r ピン
95s ボス 95t ボルト
97 クラッチスイッチ

Claims (2)

  1. エンジン(5)の動力をトラニオン軸(92)の回動角度を調整して出力する静油圧式無段変速装置(34)と該静油圧式無段変速装置(34)の出力を複数の変速段に変更して出力する噛合式変速装置(38)を含む変速装置と、
    静油圧式無段変速装置(34)のトラニオン軸(92)の回動角度を決めるトラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)と、
    トラニオン軸(92)と前記油圧シリンダ(93)の間に設けられ、前記油圧シリンダ(93)の作動によるトラニオン軸(92)の回動角度位置を検出するトラニオン軸ポジションセンサ(92a)と、
    作業車両の前進又は後進又は中立を選択する前後進レバー(10)と、
    静油圧式無段変速装置(34)及び噛合式変速装置(38)への動力継続を行うメインクラッチ(32)及びこのメインクラッチ(32)を操作するクラッチペダル(19)と、
    トラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)の作動量を設定する変速レバー(20)と、
    該変速レバー(20)の操作位置を検出する変速レバーポジションセンサ(20a)と、
    該変速レバーポジションセンサ(20a)の現在位置の出力値(T)と最低車速指示位置の出力値(A)と最高車速指示位置の出力値(B)を記憶する記憶手段(90a)と、
    次式(1)で演算された第一の値をトラニオン軸(92)の回動角度に対応したトラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)の全ストローク量に対する該油圧シリンダ(93)への出力割合とし、
    油圧シリンダへの出力割合=(T−A)/(A−B) (1)
    式(1)で得られた第一の値に応じて前記油圧シリンダ(93)を作動させて得られるトラニオン軸ポジションセンサ(92a)の検出値の大きさを、トラニオン軸ポジションセンサ(92a)の全検出範囲の大きさに対する比率として得て、該比率を第二の値として第二の値が前記第一の値と等しくなるようにするとともに、
    前進中又は後進中の走行状態で前後進レバー(10)を中立にしたとき、クラッチペダル(19)を踏まない場合に比べて、クラッチペダル(19)を踏んだ場合はトラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)を速く動かして速く中立まで戻すコントローラ(90)と
    を備えたことを特徴とする作業車両の走行制御装置。
  2. エンジン(5)の動力をトラニオン軸(92)の回動角度を調整して出力する静油圧式無段変速装置(34)と該静油圧式無段変速装置(34)の出力を複数の変速段に変更して出力する噛合式変速装置(38)を含む変速装置と、
    静油圧式無段変速装置(34)のトラニオン軸(92)の回動角度を決めるトラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)と、
    該油圧シリンダ(93)の作動量に基づきトラニオン軸(92)の回動角度を関連付けるリンク機構(95)と、
    該リンク機構(95)に設けられ、前記油圧シリンダ(93)の作動によるトラニオン軸(92)の回動角度位置を検出するトラニオン軸ポジションセンサ(92a)と、
    作業車両の前進又は後進又は中立を選択する前後進レバー(10)と、
    静油圧式無段変速装置(34)及び噛合式変速装置(38)への動力継続を行うメインクラッチ(32)及びこのメインクラッチ(32)を操作するクラッチペダル(19)と、
    トラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)の作動量を設定する変速レバー(20)と、
    トラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)に設けられるピストンロッド(93a)の前進側の最大伸張設定位置に設けたストッパ(93e)と、
    トラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)のピストンロッド(93a)の後進側の最少短縮設定位置に設けたストッパ(93f)と、
    トラニオン軸ポジションセンサ(92a)により検出されるトラニオン軸(92)の中立位置と前記2つのストッパ(93e、93f)により検出されるピストンロッド(93a)の前進側の最大伸張設定位置と後進側の最少短縮設定位置を基準位置として記憶する記憶手段と、
    枕地作業用の枕地制御モードを選択できるスイッチと、
    前記記憶手段の値に基づき変速レバー(20)によるトラニオン軸回動用油圧シリンダ(93)の作動範囲を制御するとともに、
    前記スイッチで枕地制御モードを選択し、前進中の走行状態で前後進レバー(10)を後進にしたとき、前進時の走行速度に比較して後進時の走行速度を速くするコントローラ(90)と
    を備えたことを特徴とする作業車両の走行制御装置。
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