JPH08322344A - 水田作業機 - Google Patents

水田作業機

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JPH08322344A
JPH08322344A JP12998095A JP12998095A JPH08322344A JP H08322344 A JPH08322344 A JP H08322344A JP 12998095 A JP12998095 A JP 12998095A JP 12998095 A JP12998095 A JP 12998095A JP H08322344 A JPH08322344 A JP H08322344A
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JP
Japan
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angle
transmission
speed
trunnion shaft
operated
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JP12998095A
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English (en)
Inventor
Tatsuji Ochi
竜児 越智
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行用として静油圧式無段変速装置を備え、
作業クラッチが伝動遮断側に操作されると、静油圧式無
段変速装置が自動的に減速操作されるように構成した水
田作業機において、静油圧式無段変速装置の個体差によ
る減速操作時の走行速度の差を抑える。 【構成】 所定の高速側の走行速度N1を得るためのト
ラニオン軸15aの角度を設定角度C1(C2,C3)
として事前に記憶して、作業クラッチが伝動遮断側に操
作されると、トラニオン軸15aの角度を設定角度C1
(C2,C3)から所定量Lだけ低速側の角度D1(D
2,D3)に変更操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苗植付装置を機体に連
結した乗用型田植機や、直播機を機体に連結した乗用型
直播機等の水田作業機において、走行用として静油圧式
無段変速装置を装備した場合の静油圧式無段変速装置の
変速操作の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】水田作業機の一例である乗用型田植機に
おいて、例えば特開平3‐210102号公報に開示さ
れているような構成を備えているものがある。この乗用
型田植機においては走行用としてベルト式無段変速装置
(前記公報の第1図中の6)を装備しており、畦際での
旋回時において植付クラッチ(作業クラッチに相当)を
伝動遮断側に操作して苗植付装置(対地作業装置に相
当)を停止させると、ベルト式無段変速装置が自動的に
最低速位置に減速操作されるように構成している(前記
公報の第2図中のS5,S8)。これにより、畦際にお
いてベルト式無段変速装置の最低速位置により、機体を
ゆっくりと旋回させることができる。
【0003】前述の乗用型田植機において、ベルト式無
段変速装置に代えて静油圧式無段変速装置を走行用とし
て使用することが提案されている。この場合、静油圧式
無段変速装置の最低速位置とは中立停止位置であり、こ
の中立停止位置では動力は伝達されず機体は停止してし
まう。従って、植付クラッチが伝動遮断側に操作された
際、静油圧式無段変速装置を前述と同様に最低速位置
(中立停止位置)に減速操作するのではなく、静油圧式
無段変速装置のトラニオン軸の角度を、中立停止位置か
ら少し高速側の所定角度に変更操作して、機体をゆっく
りと発進させることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の静油圧式無段変
速装置を多数生産すると、トラニオン軸の角度と静油圧
式無段変速装置の出力回転数(機体の走行速度)との関
係は、例えば図4の実線A1,A2,A3に示すよう
に、各静油圧式無段変速装置において一定ではなくバラ
付いている。これにより、前述のように静油圧式無段変
速装置のトラニオン軸の角度を中立停止位置から少し高
速側の所定角度に変更操作していれば、植付クラッチが
伝動遮断側に操作された際の機体の走行速度も、各乗用
型田植機において一定ではなくバラ付くことになる。本
発明は、作業クラッチを伝動遮断側に操作すると走行用
の静油圧式無段変速装置を自動的に減速操作するように
構成した水田作業機において、作業クラッチが伝動遮断
側に操作された際の機体の走行速度が、各水田作業機に
おいてバラ付くことを防止することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな水田作業機において、次のように構成することにあ
る。走行用の静油圧式無段変速装置と、静油圧式無段変
速装置のトラニオン軸の角度を変更操作して静油圧式無
段変速装置を変速操作するアクチュエータと、トラニオ
ン軸の角度を検出する角度センサーと、変速操作用で人
為的に操作される変速操作具とを備えて、トラニオン軸
の角度が変速操作具の操作位置に対応する角度となるよ
うに、角度センサーの検出値に基づいてアクチュエータ
を作動操作する変速制御手段を備えると共に、所定の高
速側の走行速度を得るためのトラニオン軸の角度を、設
定角度として事前に記憶する記憶手段を備えて、機体に
連結された対地作業装置への動力を伝動及び伝動遮断操
作自在な作業クラッチを備え、作業クラッチが伝動側か
ら伝動遮断側に操作されると、変速制御手段に優先し
て、トラニオン軸の角度が設定角度から所定量だけ低速
側の角度となるように、角度センサーの検出値に基づい
てアクチュエータを作動操作する自動減速手段を備えて
ある。
【0006】
【作用】静油圧式無段変速装置を多数生産した場合、ト
ラニオン軸の角度と静油圧式無段変速装置の出力回転数
(機体の走行速度)との関係は、各静油圧式無段変速装
置において一定ではなくバラ付いているが、その関係を
詳しく調べてみると例えば図4の実線A1,A2,A3
に示すように、中立停止位置N付近では一次直線又は2
次曲線的なものになっているが、ある位置から高速側で
は前述の関係は一次直線となっており、各関係の傾きも
各静油圧式無段変速装置において同じものになってい
る。
【0007】従って、本発明のように構成すると例えば
図4に示すように、ある高速側の一定の走行速度N1
(出力回転数)を設定して、この走行速度N1を得るた
めにはトラニオン軸15aをいくらの角度に設定すれば
よいかと言うことを、各静油圧式無段変速装置15に対
して行い、この角度を設定角度C1(C2,C3)とし
て、各水田作業機の記憶手段に記憶させておく。これに
より、設定角度C1(C2,C3)から所定量Lだけ低
速側の角度D1(D2,D3)が得られる。この場合、
例えば図4の実線A1,A2,A3に示すように、トラ
ニオン軸15aの角度と静油圧式無段変速装置15の出
力回転数(機体の走行速度)との関係は、ある位置から
高速側において一次直線であり、各関係の傾きは同じも
のとなっているので、前述の低速側の角度D1(D2,
D3)が各関係の一次直線の範囲に位置するように設定
すれば、各低速側の角度D1(D2,D3)に対応する
走行速度N2(出力回転数)は同じものになる。
【0008】従って、対地作業装置の作業クラッチが伝
動側から伝動遮断側に操作された際に、トラニオン軸1
5aの角度を前述の低速側の角度D1(D2,D3)に
変更操作すれば、トラニオン軸15aの角度と静油圧式
無段変速装置15の出力回転数(走行速度)との関係
が、各水田作業機においてバラ付いていても、これに関
係なく各水田作業機を畦際において同じ低速側の走行速
度N2(出力回転数)で旋回させることができる。
【0009】
【発明の効果】以上のように、作業クラッチを伝動遮断
側に操作すると走行用の静油圧式無段変速装置を自動的
に減速操作するように構成した水田作業機において、作
業クラッチが伝動遮断側に操作された際の機体の走行速
度を、各水田作業機において同じものにすることができ
るようになり、各水田作業機の品質のバラ付きを抑えて
品質の向上を図ることができた。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1)図1に示すように前輪1及び後輪2で支持された
機体に操縦部3を形成し、機体の後部にリンク機構4を
昇降自在に連結して、リンク機構4を昇降駆動する油圧
シリンダ5を備え、リンク機構4の後部に苗植付装置6
(対地作業装置に相当)を連結して、水田作業機の一例
である乗用型田植機を構成している。エンジン20の動
力は主クラッチ21から、後述する走行用の静油圧式無
段変速装置15に伝達されて、前輪1及び後輪2、苗植
付装置6に伝達されるのであり、静油圧式無段変速装置
15と苗植付装置6の間に植付クラッチ8(作業クラッ
チに相当)が設けられている。
【0011】図2に示すように、油圧シリンダ5に作動
油を給排操作してこれを伸縮操作する制御弁7、植付ク
ラッチ8を伝動及び伝動遮断操作するモータ9、油圧シ
リンダ5及び植付クラッチ8の操作レバー10が備えら
れており、操作レバー10の操作位置が制御装置11に
入力されている。主クラッチ21を伝動及び伝動遮断操
作するクラッチペダル22が備えられ、クラッチペダル
22を踏み操作して主クラッチ21が伝動遮断側に操作
されたことを検出するクラッチスイッチ23が備えられ
ており、クラッチスイッチ23の検出信号が制御装置1
1に入力されるように構成している。
【0012】操作レバー10を上昇位置、中立位置及び
下降位置に操作すると、植付クラッチ8がモータ9によ
り伝動遮断側に操作された状態で、制御弁7が作動油の
供給位置、中立位置及び排出位置に操作されて、油圧シ
リンダ5により苗植付装置6が上昇、停止及び下降操作
される。操作レバー10を植付位置に操作すると、植付
クラッチ8がモータ9により伝動側に操作されて、苗植
付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように、制
御弁7が操作され油圧シリンダ5が伸縮操作されて苗植
付装置6が自動的に昇降操作されるのであり、これが通
常の植付作業の状態である。
【0013】苗植付装置6の左右中央の横軸芯P1周り
にセンサーフロート13が昇降自在に支持されており、
苗植付装置6に対するセンサーフロート13の上下角度
を検出するポテンショメータ14が備えられている。こ
れにより操作レバー10の植付位置において、田面Gに
接地追従するセンサーフロート13に対する苗植付装置
6の高さを、ポテンショメータ14によりセンサーフロ
ート13の上下角度として検出して制御装置11に入力
しており、ポテンショメータ14の検出値に基づいて制
御弁7が操作される。
【0014】図2に示すように、操作レバー10に対し
て自動位置が設けられており、操作レバー10を自動位
置に操作していると、前述の植付位置に操作している場
合と全く同様に植付クラッチ8が伝動側に操作されて、
苗植付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように
自動的に昇降操作される。図2及び図1に示すように操
縦ハンドル18の横にレバー式の昇降スイッチ12が備
えられており、操作レバー10を自動位置に操作してい
る状態において、昇降スイッチ12を一度操作すると、
苗植付装置6が下降操作されていれば、モータ9により
植付クラッチ8が伝動遮断側に操作されて、油圧シリン
ダ5により苗植付装置6が上限まで上昇操作される。逆
に昇降スイッチ12を操作した際に苗植付装置6が上昇
操作されていると、苗植付装置6が油圧シリンダ5によ
り田面Gまで下降操作されて自動的な昇降操作が開始さ
れ、モータ9により植付クラッチ8が伝動側に操作され
る。
【0015】(2)図2及び図1に示すように、走行用
として静油圧式無段変速装置15を装備しており、静油
圧式無段変速装置15のトラニオン軸15aの角度を変
更操作して静油圧式無段変速装置15を変速操作する電
動シリンダ16(アクチュエータに相当)、及びトラニ
オン軸15aの角度を検出するポテンショメータ17
(角度センサーに相当)が備えられている。人為的に操
作される変速レバー19(変速操作具に相当)が操縦ハ
ンドル18の横に備えられて、変速レバー19の操作位
置が制御装置11に入力されている。
【0016】静油圧式無段変速装置15(トラニオン軸
15a)は中立停止位置Nを挟んで前進最高速位置F及
び後進最高速位置Rの両方に連続的に無段階に変速操作
可能に構成されており、変速レバー19を中立停止位置
Nを挟んで前進最高速位置F及び後進最高速位置Rの間
の任意の操作位置に操作すると、静油圧式無段変速装置
15のトラニオン軸15aの角度が、変速レバー19の
操作位置に対応する角度となるように、ポテンショメー
タ17からフィードバックされる検出値に基づいて、制
御装置11が電動シリンダ16を作動操作するのであり
(変速制御手段に相当)、これによって静油圧式無段変
速装置15が変速操作される。
【0017】(3)静油圧式無段変速装置15を多数生
産した場合、トラニオン軸15aの角度と静油圧式無段
変速装置15の出力回転数(機体の走行速度)との関係
は、図4の実線A1,A2,A3に示すように、中立停
止位置N付近では一次直線又は2次曲線的なものになっ
ており、ある位置から高速側では前述の関係は一次直線
となって、各関係の傾きは各静油圧式無段変速装置15
において同じものになっている。トラニオン軸15aの
前進側及び後進側の機械的な操作限度Bは、各静油圧式
無段変速装置15において異なっている。これにより、
機械的な操作限度Bよりも少し低速側の位置に、前述の
変速レバー19及びトラニオン軸15aの前進最高速位
置F及び後進最高速位置Rが設定されている。
【0018】次に後述する(4)及び図3のステップS
10,S2において、静油圧式無段変速装置15のトラ
ニオン軸15aの角度を、第1低速角度及び第2低速角
度D1(D2,D3)(低速側の角度に相当)に変更操
作する場合、この第1低速角度及び第2低速角度D1
(D2,D3)の設定について、図4に基づいて説明す
る。
【0019】図4の実線A1,A2,A3に示すよう
に、各静油圧式無段変速装置15において、トラニオン
軸15aの角度と静油圧式無段変速装置15の出力回転
数(走行速度)との関係がバラ付いている場合、ある高
速側の一定の出力回転数N1(所定の高速側の走行速度
に相当)を設定して、この出力回転数N1を得るために
はトラニオン軸15aをいくらの角度に設定すればよい
かと言うことを、各静油圧式無段変速装置15に対して
行う。以上のような操作を行うと、各静油圧式無段変速
装置15において出力回転数N1を得るためのトラニオ
ン軸15aの角度が、図2に示すポテンショメータ17
によって検出され、この角度が設定角度C1(C2,C
3)として、各制御装置11に記憶される(記憶手段に
相当)。
【0020】各制御装置11には所定量Lが事前に記憶
されており(所定量Lは後述の(4)に記載のように、
設定スイッチ25により変更可能)、設定角度C1(C
2,C3)から所定量Lだけ低速側の角度が、第2低速
角度D1(D2,D3)として、各制御装置11に設定
される。この場合、図4の実線A1,A2,A3に示す
ように、トラニオン軸15aの角度と静油圧式無段変速
装置15の出力回転数(機体の走行速度)との関係は、
ある位置から高速側において一次直線であり、各関係の
傾きは同じものとなっている。従って、第2低速角度D
1(D2,D3)が各関係の一次直線の範囲に位置する
ように設定すれば、各第2低速角度D1(D2,D3)
に対応する出力回転数N2(機体の走行速度)は同じも
のになる。
【0021】次に、設定角度C1(C2,C3)から所
定量(前述の所定量Lよりも大)だけ低速側の角度が、
第1低速角度(図示せず)として、各制御装置11に設
定される。この場合、図4の実線A1,A2,A3に示
すように、トラニオン軸15aの角度と静油圧式無段変
速装置15の出力回転数(機体の走行速度)との関係
は、中立停止位置N付近では一次直線又は2次曲線的な
ものになっているので、各第1低速角度に対応する出力
回転数(機体の走行速度)に差が生じることがある。し
かし、このように差があったとしても、各第1低速角度
に対応する出力回転数(機体の走行速度)は中立停止位
置Nに近い低速なので、後述の(4)及び図3に示すス
テップS4において、機体が発進する際のショックに大
きな差が生じると言うようなことはない。
【0022】(4)乗用型田植機は一般に水田の一辺に
沿って直進しながら苗の植付作業を行い、機体が畦際に
達すると、苗植付装置6を田面Gから大きく上昇操作し
て、畦際で機体を180°旋回させ、苗植付装置6を田
面Gまで下降操作して、次の植付作業に入っていく。次
に、機体が畦際に達する前後の状態について図3により
説明する。
【0023】苗の植付作業時において、操作レバー10
を前述の植付位置又は自動位置に操作しておく。この苗
の植付作業中に図1に示す苗植付装置6の苗のせ台24
の苗が少なくなると、クラッチペダル22を踏み操作し
主クラッチ21を伝動遮断側に操作して、機体及び苗植
付装置6を停止させた状態で、新しい苗を苗のせ台24
に補給する。このようにクラッチペダル22を踏み操作
して機体及び苗植付装置6を停止させると(クラッチス
イッチ23のON状態)(ステップS1)、静油圧式無
段変速装置15のトラニオン軸15aの角度が、ポテン
ショメータ17からフィードバックされる検出値に基づ
いて電動シリンダ16により、変速レバー19の操作位
置に対応する角度から第1低速角度(前項(3)参照)
(図示せず)に自動的に変更操作され(ステップS
2)、静油圧式無段変速装置15が中立停止位置Nに近
い低速状態に変速操作される。これにより、機体及び苗
植付装置6を停止させた状態で新しい苗を苗のせ台24
に補給する。
【0024】苗のせ台24への新しい苗の補給が終了す
ると、作業者はクラッチペダル22を戻し操作し(クラ
ッチスイッチ23のOFF状態)(ステップS3)、主
クラッチ21を伝動側に操作して機体を発進させ苗の植
付作業を再開する。この場合、前述のようにトラニオン
軸15aの角度を第1低速角度に変更操作して、静油圧
式無段変速装置15を中立停止位置Nに近い低速状態に
変速操作しているので、クラッチペダル22を戻し操作
し主クラッチ21を伝動側に操作した際に、機体はショ
ック少なく滑らかに発進していく。そして、ポテンショ
メータ17からフィードバックされる検出値に基づいて
電動シリンダ16により、静油圧式無段変速装置15の
トラニオン軸15aの角度が、第1低速角度から変速レ
バー19の操作位置に対応する角度に漸次的にゆっくり
と復帰操作されていく(ステップS4)。
【0025】次に機体が畦際に達すると、作業者は植付
位置(又は自動位置)の操作レバー10を上昇位置に操
作するか(ステップS5)、又は操作レバー10を自動
位置に残した状態で、昇降スイッチ12を一度操作する
(ステップS5,S6,S7)。このような操作を行う
と、モータ9により植付クラッチ8が伝動遮断側に操作
され(ステップS8)、田面G付近に位置していた苗植
付装置6が、油圧シリンダ5により上限まで上昇操作さ
れる(ステップS9)。これと同時に、静油圧式無段変
速装置15のトラニオン軸15aの角度が、ポテンショ
メータ17からフィードバックされる検出値に基づいて
電動シリンダ16により、変速レバー19の操作位置に
対応する角度から、図4に示す第2低速角度D1(D
2,D3)(前項(3)参照)に自動的に変更操作され
(ステップS10)、静油圧式無段変速装置15が低速
状態に変速操作される(自動減速手段に相当)。
【0026】以上のように苗植付装置6が上限まで上昇
操作され、静油圧式無段変速装置15が減速操作された
状態において、作業者は操縦ハンドル18により前輪1
の操向操作を行って畦際での旋回を行う。この場合、前
述のようにトラニオン軸15aの角度を第2低速角度D
1(D2,D3)に変更操作して、静油圧式無段変速装
置15を低速状態に変速操作しているので、畦際におい
て機体を円滑に旋回させることができる。図2に示すよ
うにダイヤル式の設定スイッチ25が備えられており、
この設定スイッチ25を標準、高側及び低側に操作する
ことによって図4に示す所定量Lを変更し、第2低速角
度D1(D2,D3)を低速側及び高速側に任意に変更
操作することができる。そして、第2低速角度D1(D
2,D3)の変更範囲の最低位置(設定スイッチ25の
低位置)よりも低速側となるように、前述の第1低速角
度が設定されている。
【0027】畦際での旋回が終了して次の植付作業に入
る場合、上昇位置の操作レバー10を植付位置に操作す
るか(ステップS5)、又は操作レバー10を自動位置
に残した状態で、昇降スイッチ12をもう一度操作する
(ステップS5,S6,S7)。このような操作を行う
と、上限まで上昇操作されていた苗植付装置6が油圧シ
リンダ5により田面Gまで下降操作されて、自動的な昇
降操作が開始され(ステップS11)、モータ9により
植付クラッチ8が伝動側に操作される(ステップS1
2)。そして、ポテンショメータ17からフィードバッ
クされる検出値に基づいて電動シリンダ16により、静
油圧式無段変速装置15のトラニオン軸15aの角度
が、第2低速角度D1(D2,D3)から変速レバー1
9の操作位置に対応する角度に漸次的にゆっくりと復帰
操作されていく(ステップS13)。
【0028】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】変速レバー、操作レバー、苗植付装置の昇降操
作用の油圧シリンダ、静油圧式無段変速装置等の連係状
態を示す図
【図3】クラッチペダルを踏み操作した場合及び植付ク
ラッチを伝動遮断側に操作した場合の制御の流れを示す
【図4】静油圧式無段変速装置の出力回転数とトラニオ
ン軸の角度との関係を示す図
【符号の説明】
6 対地作業装置 8 作業クラッチ 15 静油圧式無段変速装置 15a 静油圧式無段変速装置のトラニオン
軸 16 アクチュエータ 17 角度センサー 19 変速操作具 L 所定量 N1 所定の高速側の走行速度 C1,C2,C3 設定角度 D1,D2,D3 低速側の角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F16H 59:50

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用の静油圧式無段変速装置(15)
    と、前記静油圧式無段変速装置(15)のトラニオン軸
    (15a)の角度を変更操作して前記静油圧式無段変速
    装置(15)を変速操作するアクチュエータ(16)
    と、前記トラニオン軸(15a)の角度を検出する角度
    センサー(17)と、変速操作用で人為的に操作される
    変速操作具(19)とを備えて、 前記トラニオン軸(15a)の角度が前記変速操作具
    (19)の操作位置に対応する角度となるように、前記
    角度センサー(17)の検出値に基づいて前記アクチュ
    エータ(16)を作動操作する変速制御手段を備えると
    共に、 所定の高速側の走行速度(N1)を得るための前記トラ
    ニオン軸(15a)の角度を、設定角度(C1),(C
    2),(C3)として事前に記憶する記憶手段を備え
    て、 機体に連結された対地作業装置(6)への動力を伝動及
    び伝動遮断操作自在な作業クラッチ(8)を備え、前記
    作業クラッチ(8)が伝動側から伝動遮断側に操作され
    ると、前記変速制御手段に優先して、トラニオン軸(1
    5a)の角度が前記設定角度(C1),(C2),(C
    3)から所定量(L)だけ低速側の角度(D1),(D
    2),(D3)となるように、前記角度センサー(1
    7)の検出値に基づいて前記アクチュエータ(16)を
    作動操作する自動減速手段を備えてある水田作業機。
JP12998095A 1995-05-29 1995-05-29 水田作業機 Pending JPH08322344A (ja)

Priority Applications (1)

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JP12998095A JPH08322344A (ja) 1995-05-29 1995-05-29 水田作業機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008169968A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Iseki & Co Ltd 作業車両の走行制御装置

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