JP4992067B2 - 側溝改修工法 - Google Patents

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本発明は、老朽化した側溝の改修工法に関するものである。
老朽化したU字型側溝の改修には、従来、路面から側溝ブロックを掘り出し新たな側溝ブロックに取り替えるといった工法が実施されているが、このような従来工法の場合、その改修施工期間中、バイパス路(迂回路)などを設けてその改修箇所における側溝機能を維持しなければならず、それだけ手間とコストとを要する。
そこで本出願人は、改修する側溝ブロックの上部を切断除去し、その除去した部分にコンクリート蓋やグレーチングなどの閉塞部材を載置する載置面部を有する形状に予め形成しておいたコンクリート製の改修用部材を新設する側溝改修工法(特許文献1)や、除去した部分にL型側溝用ブロックを新設する側溝改修工法(特許文献2)を提案している。
具体的には、例えば、既存側溝の側溝ブロックの上方部分をコンクリートカッター等で切断除去して、この切断除去面に昇降調整ボルトを挿通配設する連結孔を穿設し、この複数の連結孔と改修用部材(側溝上部補修体)に形成された複数の螺着孔とを位置合わせして切断除去面に側溝上部補修体を設置し、この位置合わせした連結孔と螺着孔とに夫々昇降調整ボルトを挿通配設すると共に螺着孔には螺着し、昇降調整ボルトを回動調整して側溝上部補修体を適正な姿勢に是正した後、側溝ブロックの切断除去部分と側溝上部補修体との隙間に硬化剤を充填して側溝上部補修体を固定するものである。
また、昇降調整ボルトは、螺着孔の孔長と同じかそれより短い長さであって、且つ螺着孔内でも回動操作できる無頭六角穴付ボルトを採用し、昇降調整完了後は螺着孔にも硬化剤を充填して昇降調整ボルトを埋没状態とするものであった。
そして、これらの工法によれば、側溝ブロックを路面から掘り出さず、その上部のみを切断除去し、切り残した側溝ブロックの下部分により側溝機能を維持したまま改修施工を実施でき、よって上記のバイパス路を設ける必要がなくそれだけ簡単に側溝改修を行えることになる。
特開2006−322138号公報 特開2008−240358号公報
本発明は、このような側溝改修工法の改良に係るもので、昇降調整ボルトでの側溝上部補修体の昇降調整の操作性が向上し、尚且つこの昇降調整ボルトの再利用が可能となる実用性に優れた側溝改修工法を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
改修対象の既設U字形側溝の側溝ブロック1の上部を切断除去し、この側溝ブロック1の切断除去部分の切断除去面2上に、この切断除去面2に当接する昇降調整ボルト3を挿通するためのボルト挿通孔4が上下方向に貫通形成されると共にこのボルト挿通孔4に昇降調整ボルト3を螺着するための雌螺子部5が設けられた構成の側溝上部補修体6を設置し、この側溝上部補修体6を前記切断除去面2上に設置する前若しくは後に、前記昇降調整ボルト3を前記ボルト挿通孔4に上方から挿通して前記雌螺子部5に螺着すると共に、この昇降調整ボルト3は、ボルト挿通孔4の孔長より長く且つボルト先端が前記側溝上部補修体6の下方へ突出して前記切断除去面2上に当接した状態で基端の回動操作部7が側溝上部補修体6の上方へ突出する長さを有する構成とし、この昇降調整ボルト3の前記回動操作部7を回動操作することで側溝上部補修体6を適正な設置姿勢に昇降調整し、側溝上部補修体6の下部と側溝ブロック1の切断除去部分との隙間8に硬化剤9を充填し、この硬化剤9の硬化により側溝上部補修体6を側溝ブロック1の切断除去面2に固定した後、前記昇降調整ボルト3の回動操作部7を回動操作してこの昇降調整ボルト3をボルト挿通孔4から取り外し、このボルト挿通孔4に硬化剤9を充填することを特徴とする側溝改修工法に係るものである。
また、前記雌螺子部5を備えた雌螺子プレート10を、前記ボルト挿通孔4にインサート成形したことを特徴とする請求項1記載の側溝改修工法に係るものである。
また、前記回動操作部7として角形頭部7Aを有する前記昇降調整ボルト3を採用したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の側溝改修工法に係るものである。
また、前記側溝上部補修体6の前記ボルト挿通孔4と位置を対応させて前記切断除去面2に連結孔11を穿設し、このボルト挿通孔4と連結孔11の位置を合わせて側溝上部補修体6を切断除去面2上に設置し、前記昇降調整ボルト3の前記回動操作部7を回動操作することで側溝上部補修体6を適正な設置姿勢に昇降調整し、側溝上部補修体6の下部と側溝ブロック1の切断除去部分との隙間8に硬化剤9を充填し、この硬化剤9の硬化により側溝上部補修体6を側溝ブロック1の切断除去面2に固定した後、前記昇降調整ボルト3の回動操作部7を回動操作してこの昇降調整ボルト3を前記ボルト挿通孔4から取り外し、このボルト挿通孔4と前記連結孔11とに棒状の連結体12を挿通すると共に硬化剤9を充填することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の側溝改修工法に係るものである。
また、前記側溝上部補修体6の下部と、前記側溝ブロック1の切断除去部分の左右の切断除去面2との間をシール部材13で閉塞し、この側溝上部補修体6の下部と側溝ブロック1の切断除去部分との隙間8に充填する前記硬化剤9の漏出をこのシール部材13で防止することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の側溝改修工法に係るものである。
また、前記側溝上部補修体6は、前記側溝ブロック1の切断除去部分の左右の切断除去面2上に架設してこの側溝ブロック1の切断除去部分を閉塞する板状であって且つ左右両側部に前記ボルト挿通孔4を備えた構成としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の側溝改修工法に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、昇降調整ボルトの回動操作部がボルト挿通孔内にあるような従来工法に比べてこの昇降調整ボルトの回動操作を非常に行い易く、側溝上部補修体の昇降調整が著しく容易に行われる施工性に優れた側溝改修工法となり、しかも、昇降調整ボルトを硬化剤で埋めてしまう従来までの改修工法とは異なり、昇降調整ボルトをボルト挿通孔から取り外すようにしたので、この取り外した昇降調整ボルトを別の側溝の改修に再利用することができて資源保護にも寄与することになるなど、極めて実用性に優れた画期的な側溝改修工法となる。
また、請求項2記載の発明においては、ボルト挿通孔に雌螺子部を設ける構成を簡易に設計実現可能となる一層実用性に優れた側溝改修工法となる。
また、請求項3記載の発明においては、スパナやメガネレンチなどの回動工具を角形頭部に装着し易く且つこの回動工具を利用して昇降調整ボルトの回動操作部を簡易に回動操作可能となる一層実用性に優れた側溝改修工法となる。
また、請求項4記載の発明においては、連結体を介して側溝ブロックの切断除去面と側溝上部補修体とを一体化させるので、側溝上部補修体の強固な位置ずれ防止効果が得られる一層実用性に優れた側溝改修工法となる。
また、請求項5記載の発明においては、側溝上部補修体の下部と、側溝ブロックの切断除去部分との隙間に充填する硬化剤が側溝ブロックの側溝内に漏出するトラブルを良好に阻止することができる一層実用性に優れた側溝改修工法となる。
また、請求項6記載の発明においては、別途側溝蓋などを設置施工する必要がなく、側溝上部補修体を側溝ブロックの切断除去部分の切断除去面上に固定することで蓋付の側溝に改修されることになる一層実用性に優れた側溝改修工法となる。
本実施例の施工手順1を示す概略説明図である。 本実施例の施工手順2を示す概略説明図である。 本実施例の施工手順3を示す概略説明図である。 本実施例の、側溝ブロックの切断除去面上に連結孔を穿設し、この連結孔とボルト挿通孔を位置合わせして側溝上部補修体を切断除去面上に載置しようとする状態を示す概略説明斜視図である。 本実施例の、側溝ブロックの切断除去面上に側溝上部補修体を載置した状態を示す概略説明斜視図である。 本実施例の、側溝上部補修体のボルト挿通孔に上方から昇降調整ボルトを挿通しようとする状態を示す部分拡大説明斜断面図である。 図6に続いて、昇降調整ボルトの先端を切断除去面に当接し、回動工具により回動調整した状態を示す部分拡大説明斜断面図である。 図7に続いて、側溝上部補修体を適正な設置姿勢に是正した状態を示す拡大正断面図である。 本実施例の施工完了状態を示す拡大正断面図である。 側溝上部補修体の下部と側溝ブロックの切断除去部分との隙間に充填する硬化剤の漏出防止構造の別実施例を示す拡大正断面図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
改修対象の既設側溝の側溝ブロック1の上部を切断除去し、この側溝ブロック1の切断除去面2に側溝上部補修体6を設置する。
次いで、例えば、側溝上部補修体6のボルト挿通孔4に上方から昇降調整ボルト3を挿通して雌螺子部5に螺着し、この昇降調整ボルト3のボルト先端を前記側溝上部補修体6の下方へ突出させて前記切断除去面2上に当接させる。即ち、昇降調整ボルト3で側溝上部補修体6を切断除去面2上に支持する。尚、予め側溝上部補修体6のボルト挿通孔4の雌螺子部5に昇降調整ボルト3を螺着しておいてから、側溝ブロック1の切断除去面2に側溝上部補修体6を設置するようにしても良い。
そして、昇降調整ボルト3の回動操作部7を回動操作することにより、側溝上部補修体6を昇降調整して側溝上部補修体6を適正な設置状態に是正する。
この際、側溝上部補修体6の上方へ突出する回動操作部7は、この回動操作部7がボルト挿通孔4内にある従来の改修工法に比べて回動操作を行い易く、従って側溝上部補修体6の昇降調整が従来工法に比して容易に行われることになる。
即ち、昇降調整ボルト3の回動操作部7がボルト挿通孔4内にある従来工法では、回動操作部7がボルト挿通孔4の影に隠れて見にくいことが往々にしてあり、更に、降雨時や降雪時などの悪天候時にボルト挿通孔4に雨水や雪が溜まってしまい易いために、回動工具17を装着しづらい場合があったが、昇降調整ボルト3の回動操作部7が側溝上部補修体6の上方へ突出している本発明にあっては、この回動操作部7を非常に視認し易く、且つ雨水や雪に埋まってしまうこともないので、回動操作部7への回動工具17の装着が素早くスムーズに行われて効率良く、昇降調整を行うことができる。
また、昇降調整ボルト3の回動操作部7が側溝上部補修体6の上方へ突出している本発明では、スパナ17などの柄の長い回動工具17を使用することが可能となるので、この柄の長い回動工具17を用いて昇降調整ボルト3の回動操作(昇降調整)が容易に行われ、たとえ後述の実施例のように、側溝上部補修体6が側溝蓋としての機能を備えるような大型重量物であったとしても、容易に側溝上部補修体6の昇降調整を行うことができる。
その後、側溝ブロック1の切断除去部分と側溝上部補修体6との隙間8に硬化剤9を充填し、この硬化剤9の硬化によって側溝上部補修体6を側溝ブロック1の切断除去面2に固定する。
続いて、前記昇降調整ボルト3の回動操作部7を回動操作してこの昇降調整ボルト3を雌螺子部5から螺脱すると共にボルト挿通孔4から取り外し、この昇降調整ボルト3が取り外されたボルト挿通孔4に硬化剤9を充填し、この硬化剤9の硬化によりボルト挿通孔4を埋めて改修工事完了となる。
従って、昇降調整ボルト3を硬化剤6で埋めてしまう従来までの改修工法とは異なり、昇降調整ボルト3をボルト挿通孔4から取り外すので、この取り外した昇降調整ボルト3は、次の側溝改修に再利用することができる。
尚、昇降調整ボルト3のボルト挿通孔4(雌螺子部5)からの取り外しは、前記隙間8に充填した硬化剤9が完全に硬化してから行っても良いし、硬化剤9がある程度硬化して昇降調整ボルト3による支持がなくても側溝上部補修体6が沈下を生じないような半硬化状態で行っても良い。
また、例えば、前記側溝上部補修体6の前記ボルト挿通孔4と位置を対応させて前記切断除去面2に連結孔11を穿設し、このボルト挿通孔4と連結孔11の位置を合わせて側溝上部補修体6を切断除去面2上に設置し(図1,図5参照)、前記昇降調整ボルト3の前記回動操作部7を回動操作することで側溝上部補修体6を適正な設置姿勢に昇降調整し、側溝上部補修体6の下部と側溝ブロック1の切断除去部分との隙間8に硬化剤9を充填し、この硬化剤9の硬化により側溝上部補修体6を側溝ブロック1の切断除去面2に固定した後、前記昇降調整ボルト3の回動操作部7を回動操作してこの昇降調整ボルト3を前記ボルト挿通孔4から取り外し、このボルト挿通孔4と前記連結孔11とに棒状の連結体12を挿通すると共に硬化剤9を充填することとすれば、連結体12を介して側溝ブロック1の切断除去面2(の連結孔11)と側溝上部補修体6(のボルト挿通孔4)とが一体化して側溝上部補修体6の強固な位置ずれ防止作用が得られる。
また、例えば、前記側溝上部補修体6は、前記側溝ブロック1の切断除去部分の左右の切断除去面2上に架設してこの側溝ブロック1の切断除去部分を閉塞する板状であって且つ左右両側部に前記ボルト挿通孔4を備えた構成とすれば、この側溝上部補修体6を側溝ブロック1の切断除去部分の切断除去面2上に固定することで、別途側溝蓋などを設置施工することなく、蓋付の側溝に改修されることになる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、老朽化した改修対象の既設U字形側溝の側溝ブロック1の上部を切断除去し、この側溝ブロック1の切断除去部分の切断除去面2上に、切断除去部分に相当する側溝上部補修体6を新設する側溝改修工法に係るものである。
本実施例で使用する側溝上部補修体6は、前記側溝ブロックの上部に配設する側溝蓋と同等の形状にコンクリートで一体成形している。即ち、側溝蓋の機能も兼ね備える側溝上部補修体6を採用した場合を示している。尚、図示していないが、側溝上部補修体6は前記側溝ブロック1の切断除去部分と同形状を呈するものでも良く、この場合は別途新たな側溝蓋を設置施工する。
本実施例の側溝上部補修体6について更に詳しく説明すると、図4,図5に示すように、前記側溝ブロック1の長さ幅と同等の長さ幅を有する長方形板状であって、長さ方向と直交する横幅が、この側溝上部補修体6を側溝ブロック1と長さ方向を合致させて側溝ブロック1の切断除去部分の左右の切断除去面2上に載置した際に、左右の切断除去面2上に架設状態に載置してこの側溝ブロック1の切断除去部分を閉塞可能な横幅を有する長方形板状体に構成している。
また、この側溝上部補修体6は、その長さ方向に沿って排水用のスリット18が複数並設状態に形成された側溝蓋形状とし、側溝ブロック1の切断除去部分の左右の切断除去面2上に載置した際に、その左右側面と側溝に隣接するアスファルト面などとの間に硬化剤9注入用の隙間8が生じる形状となるように、横幅寸法を設定構成している。
また、この側溝上部補修体6の左右両側の四隅付近に、昇降調整用ボルト3を上下方向に挿通可能なボルト挿通孔4を貫通形成し、このボルト挿通孔4に昇降調整ボルト3を螺着するための雌螺子部5を設けている。
更に具体的には、図6に示すように、側溝上部補修体6のコンクリート成形に際して前記ボルト挿通孔4を一体成形すると共に、雌螺子部5を備えた金属製の雌螺子プレート10が前記ボルト挿通孔4内に配設するようにこの雌螺子プレート10をインサート成形している。尚、図示していないが、金属プレートにナットを溶接したものを雌螺子プレート10として側溝上部補修体6にインサート成形しても良い。
また、ボルト挿通孔4の雌螺子プレート10(雌螺子部5)より上方部を、上側ほど徐々に径が拡大する漏斗形状に形成し、これによりボルト挿通孔4に上方から昇降調整ボルト3や後述する硬化剤9や棒状連結体12などを入れ易くしている。
このボルト挿通孔4の雌螺子部5に螺着する本実施例の前記昇降調整ボルト3は、図6,図7に示すように、回動操作部7としての角形頭部7Aを有するボルト(六角ボルト)であって、ボルト挿通孔4の孔長より長く且つボルト先端が前記側溝上部補修体6の下方へ突出して前記切断除去面2上に当接した状態で基端の回動操作部7が側溝上部補修体6の上方へ突出する長さを有するボルトを採用している。
次に、本実施例の側溝上部補修体6と昇降調整ボルト3を用いた側溝改修工法を説明する。
改修対象の既設側溝のU字型側溝ブロック1から側溝蓋14を取り外し(図1(a)参照)、側溝ブロック1の左右上部を適宜なコンクリート切断機15で切断し(図1(b)参照)、切断部分を除去する(図1(c)参照)。
次いで、側溝ブロック1の左右の切断除去面2上に、前記側溝上部補修体6の前記各ボルト挿通孔4に位置を対応させて連結孔11を縦設状態に設ける(図1(d),図4参照)。また、この連結孔11は、その開口径を昇降調整ボルト3のボルト径より小さい径寸法とし、これにより連結孔11にボルト挿通孔4の位置を合わせて昇降調整ボルト3のボルト先端部を側溝上部補修体6の下方から突出させると、連結孔11に挿入することなくこの連結孔11の上部開口部を閉塞するようにして切断除去面2上に当接し、これによりこの連結孔11内に硬化剤9が入り込むことを防止する構成としている(図6,図7参照)。尚、これまでの側溝改修工法では、連結孔11に昇降調整ボルト3のボルト先端部を挿入した上で連結孔11内に接着剤を注入してこの連結孔11に配した昇降調整ボルト3の先端部を連結孔11に強固に一体化させるが、本実施例では、昇降調整ボルト3を後で取り外すために連結孔11にボルト先端部を挿入させず、また接着剤も注入しない。
次いで、この左右の切断除去面2上に、側溝ブロック1の左右の内壁面と略面一状態にして柔軟性を有する長尺形状のシール部材13を載置し、このシール部材13の上方から側溝上部補修体6を載置する(図2(e),図4,図5参照)。このシール部材13により側溝上部補修体6の下部及び側面と側溝ブロック1の切断除去部分との間に生じる隙間8が、側溝ブロック1の左右の内壁面側位置で閉塞されることになる。このシール部材13は、前記隙間8に硬化剤9を充填するが、この際に硬化剤9の漏出を防止するためのものである。尚、図10の別例に示すように、両端部に柔軟性のあるシール部材13を備えたターンバックル式のジャッキ19を使用し、このジャッキ19の両端部のシール部材13で側溝上部補修体6の下部と側溝ブロック1の切断除去部分との隙間8の内端部を閉塞するようにして側溝ブロック1の左右の内壁面間に架設固定することにより、隙間8からの硬化剤9の漏出を防止するようにしても良い。
次いで、前記各ボルト挿通孔4に夫々上方から昇降調整ボルト3を挿通して前記雌螺子部5に螺着すると共に、各昇降調整ボルト3を下方へ進出螺動させて連結孔11を閉塞するように切断除去面2上に当接させ、各ボルト挿通孔4より上方へ突出している各昇降調整ボルト3の回動操作部7(角形頭部7A)をスパナ17などの回動工具17で回動操作して、側溝上部補修体6を設置する地面(道路面)の高さなどの設置状況に応じて、この側溝上部補修体6の高さ調整や傾斜姿勢調整を行う(図2(f),図7,図8参照)。
次いで、側溝上部補修体6の下部及び左右側面と側溝ブロック1の切断除去部分との隙間8にコンクリート9Aを採用した硬化剤9を充填し、この硬化剤9の硬化により側溝上部補修体6を側溝ブロック1の切断除去面2に固定する(図2(g)参照)。この際、前記シール部材13により側溝ブロック1内に硬化剤9が漏出することが防止される。また、連結孔11は、昇降調整ボルト3のボルト先端部に閉塞されていることによって硬化剤9が入り込むことが阻止される。
次いで、昇降調整ボルト3の回動操作部7をスパナ17などの回動工具17や電動回動工具を用いて回動操作し、この昇降調整ボルト3をボルト挿通孔4から取り外す(図2(h)参照)。すると、この昇降調整ボルト3を取り外したボルト挿通孔4(雌螺子部5)と前記連結孔11とが、昇降調整ボルト3が存在していた硬化剤9部分を介して連通状態となっている。また、この際、昇降調整ボルト3は、硬化剤9の硬化によって回動操作しづらくなってはいるものの、専用の接着剤で接着していないこともあって強く回動操作することで取り外すことが可能である。このことは出願人の試作実験により確認されている。
次いで、この連通状態となっているボルト挿通孔4と連結孔11に接着剤16を充填し(図3(i)参照)、この接着剤16が完全に硬化する前にボルト連通孔4と連結孔11とに、この双方にかかる長さの棒状連結体12としての鉄筋12を奥深くまで挿入し(図3(j)参照)、接着剤が硬化したらこの連結体12の上方からボルト連結孔4にモルタル9Bを採用した硬化剤9を充填し(図3(k)参照)、この硬化剤9の硬化をもって改修施工完了となる(図3(l),図9参照)。
尚、本実施例では、棒状連結体12として鉄筋12を採用した場合を示したが、連結孔11より径小なボルトなどの棒状体を採用しても良い。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 側溝ブロック
2 切断除去面
3 昇降調整ボルト
4 ボルト挿通孔
5 雌螺子部
6 側溝上部補修体
7 回動操作部
7A 角形頭部
8 隙間
9 硬化剤
10 雌螺子プレート
11 連結孔
12 連結体
13 シール部材

Claims (6)

  1. 改修対象の既設U字形側溝の側溝ブロックの上部を切断除去し、この側溝ブロックの切断除去部分の切断除去面上に、この切断除去面に当接する昇降調整ボルトを挿通するためのボルト挿通孔が上下方向に貫通形成されると共にこのボルト挿通孔に昇降調整ボルトを螺着するための雌螺子部が設けられた構成の側溝上部補修体を設置し、この側溝上部補修体を前記切断除去面上に設置する前若しくは後に、前記昇降調整ボルトを前記ボルト挿通孔に上方から挿通して前記雌螺子部に螺着すると共に、この昇降調整ボルトは、ボルト挿通孔の孔長より長く且つボルト先端が前記側溝上部補修体の下方へ突出して前記切断除去面上に当接した状態で基端の回動操作部が側溝上部補修体の上方へ突出する長さを有する構成とし、この昇降調整ボルトの前記回動操作部を回動操作することで側溝上部補修体を適正な設置姿勢に昇降調整し、側溝上部補修体の下部と側溝ブロックの切断除去部分との隙間に硬化剤を充填し、この硬化剤の硬化により側溝上部補修体を側溝ブロックの切断除去面に固定した後、前記昇降調整ボルトの回動操作部を回動操作してこの昇降調整ボルトをボルト挿通孔から取り外し、このボルト挿通孔に硬化剤を充填することを特徴とする側溝改修工法。
  2. 前記雌螺子部を備えた雌螺子プレートを、前記ボルト挿通孔にインサート成形したことを特徴とする請求項1記載の側溝改修工法。
  3. 前記回動操作部として角形頭部を有する前記昇降調整ボルトを採用したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の側溝改修工法。
  4. 前記側溝上部補修体の前記ボルト挿通孔と位置を対応させて前記切断除去面に連結孔を穿設し、このボルト挿通孔と連結孔の位置を合わせて側溝上部補修体を切断除去面上に設置し、前記昇降調整ボルトの前記回動操作部を回動操作することで側溝上部補修体を適正な設置姿勢に昇降調整し、側溝上部補修体の下部と側溝ブロックの切断除去部分との隙間に硬化剤を充填し、この硬化剤の硬化により側溝上部補修体を側溝ブロックの切断除去面に固定した後、前記昇降調整ボルトの回動操作部を回動操作してこの昇降調整ボルトを前記ボルト挿通孔から取り外し、このボルト挿通孔と前記連結孔とに棒状の連結体を挿通すると共に硬化剤を充填することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の側溝改修工法。
  5. 前記側溝上部補修体の下部と、前記側溝ブロックの切断除去部分の左右の切断除去面との間をシール部材で閉塞し、この側溝上部補修体の下部と側溝ブロックの切断除去部分との隙間に充填する前記硬化剤の漏出をこのシール部材で防止することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の側溝改修工法。
  6. 前記側溝上部補修体は、前記側溝ブロックの切断除去部分の左右の切断除去面上に架設してこの側溝ブロックの切断除去部分を閉塞する板状であって且つ左右両側部に前記ボルト挿通孔を備えた構成としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の側溝改修工法。
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