JP4991471B2 - グリセリン脱水用触媒、およびアクロレインの製造方法 - Google Patents

グリセリン脱水用触媒、およびアクロレインの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4991471B2
JP4991471B2 JP2007255727A JP2007255727A JP4991471B2 JP 4991471 B2 JP4991471 B2 JP 4991471B2 JP 2007255727 A JP2007255727 A JP 2007255727A JP 2007255727 A JP2007255727 A JP 2007255727A JP 4991471 B2 JP4991471 B2 JP 4991471B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
phosphate
acrolein
glycerin
glycerol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007255727A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008307521A (ja
Inventor
佳生 有田
敏光 森口
典 高橋
雅希 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP2007255727A priority Critical patent/JP4991471B2/ja
Priority to PCT/JP2008/058948 priority patent/WO2008140118A1/ja
Priority to CN2008800144814A priority patent/CN101679174B/zh
Priority to US12/451,498 priority patent/US7847131B2/en
Priority to EP08752806A priority patent/EP2157074A4/en
Publication of JP2008307521A publication Critical patent/JP2008307521A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4991471B2 publication Critical patent/JP4991471B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J37/00Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
    • B01J37/02Impregnation, coating or precipitation
    • B01J37/03Precipitation; Co-precipitation
    • B01J37/036Precipitation; Co-precipitation to form a gel or a cogel
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/14Phosphorus; Compounds thereof
    • B01J27/16Phosphorus; Compounds thereof containing oxygen, i.e. acids, anhydrides and their derivates with N, S, B or halogens without carriers or on carriers based on C, Si, Al or Zr; also salts of Si, Al and Zr
    • B01J27/18Phosphorus; Compounds thereof containing oxygen, i.e. acids, anhydrides and their derivates with N, S, B or halogens without carriers or on carriers based on C, Si, Al or Zr; also salts of Si, Al and Zr with metals other than Al or Zr
    • B01J27/1802Salts or mixtures of anhydrides with compounds of other metals than V, Nb, Ta, Cr, Mo, W, Mn, Tc, Re, e.g. phosphates, thiophosphates
    • B01J27/1804Salts or mixtures of anhydrides with compounds of other metals than V, Nb, Ta, Cr, Mo, W, Mn, Tc, Re, e.g. phosphates, thiophosphates with rare earths or actinides
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/28Regeneration or reactivation
    • B01J27/285Regeneration or reactivation of catalysts comprising compounds of phosphorus
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J37/00Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
    • B01J37/02Impregnation, coating or precipitation
    • B01J37/03Precipitation; Co-precipitation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/51Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition
    • C07C45/52Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition by dehydration and rearrangement involving two hydroxy groups in the same molecule
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/584Recycling of catalysts

Description

本発明は、グリセリンの分子内脱水反応において使用されるグリセリン脱水用触媒、およびこの触媒を使用するアクロレインの製造方法に関するものである。
植物油から製造されるバイオディーゼルは、化石燃料の代替燃料としてだけではなく、二酸化炭素の排出量が少ない点でも注目され、需要の増大が見込まれている。このバイオディーゼルを製造するとグリセリンが副生するため、その有効利用を図る必要がある。
グリセリンの利用を図る一例として、グリセリンを原料にしてアクロレインを製造する方法がある。例えば、特許文献1には、リン酸リチウムを担持する軽石を触媒に使用し、アクロレインを製造する方法が開示され、特許文献2には、リン酸塩を触媒に使用できることが開示されている。また、特許文献3には、リン酸を担持しているα−アルミナを触媒に使用してアクロレインを製造する方法が開示されている。
ところで、上記のように触媒を使用するアクロレイン製造においては、アクロレインおよびアクロレイン誘導体を安価に製造するため、アクロレイン収率の経時低下が小さな長寿命触媒が望まれる。そのためには、当該アクロレイン収率低下の要因の一つである触媒への炭素状物質の付着を抑えることが望まれる。
米国特許第1916743号公報明細書 特開2005−213225号公報 特開平06−211724号公報
本発明は、上記事情に鑑み、表面にグリセリンの脱水反応において生じる炭素状物質が付着することを抑制できるグリセリン脱水用触媒、およびこの触媒を使用するアクロレインの製造方法の提供を目的とする。
本発明のグリセリン脱水用触媒は、リン酸金属塩を有し、該リン酸金属塩が結晶構造を有する。前記リン酸金属塩は、高収率でアクロレインを製造できるリン酸アルミニウム、リン酸ジルコニウム、リン酸ホウ素、およびリン酸イットリウムから選択された一種または二種以上が好ましい。リン酸ホウ素が前記リン酸金属塩として選択されていると、アクロレイン収率が特に優れるので、より好ましい。
前記リン酸金属塩がリン酸アルミニウムである場合には、クオーツ型、トリジマイト型、およびクリストバライト型から選択された一種または二種以上の結晶構造を有することが好ましい。トリジマイト型およびクリストバライト型のリン酸アルミニウムは、炭素状物質の付着量を抑えることができるだけでなく、アクロレイン収率の経時低下を抑制できる。一方、クオーツ型は、炭素状物質の付着量が特に少ない。
前記リン酸金属塩がリン酸ジルコニウムである場合には、α−リン酸ジルコニウム結晶構造を有することが好ましい。当該結晶構造を有していると、アクロレイン収率の経時低下も抑制できる。
また、本発明は、前記グリセリン脱水用触媒の共存下においてグリセリンを脱水させてアクロレインを製造する方法である。当該方法においては、グリセリンガスと触媒を接触させる気相反応によりグリセリンを脱水させることが好ましい。
また、本発明は、前記グリセリン脱水用触媒の共存下においてグリセリンを脱水させてアクロレインを製造する工程を有するアクロレイン誘導体の製造方法である。前記アクロレイン誘導体としては、1,3−プロパンジオール、メチオニン、3−メチルプロピオンアルデヒド、アクリル酸、ポリアクリル酸、またはポリアクリル酸ナトリウム等のポリアクリル酸塩が挙げられる。
リン酸金属塩結晶構造を有する本発明に係るグリセリン脱水用触媒は、当該結晶構造を有しない触媒に比べて、その表面への炭素状物質の付着が少量である。また、本発明に係るグリセリン脱水用触媒を使用すれば、アクロレインの収率の経時変化が小さいので、アクロレイン製造量の予測性が高まる。
本発明を実施形態に基づき説明する。本実施形態のグリセリン脱水用触媒(以下、「グリセリン脱水用触媒」を単に「触媒」ということがある)は、グリセリンの分子内脱水反応を促進する触媒であって、アクロレイン製造用触媒として好適に使用される。当該触媒は、触媒活性成分としてリン酸金属塩を有する。なお、本実施形態の触媒は、リン酸金属塩を有する限り、担体と該担体に担持されたリン酸金属塩とを有するものであっても良い。
当該リン酸金属塩は、特に限定されるものではなく、一種または二種以上であっても良い。また、リン酸金属塩は、二種以上のリン酸金属塩の複合リン酸金属塩であっても良い。リン酸金属塩における金属としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム、鉛等の典型金属元素;ホウ素、錫、ビスマス等の半金属元素;チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銀、亜鉛、カドミウム、水銀等の遷移金属元素;イットリウム、ランタン、セリウム、サマリウム等の希土類金属元素;である。好ましくは、高収率でアクロレインを製造できるリン酸アルミニウム(以下、「リン酸アルミニウム」を「AlP」という)、リン酸ジルコニウム(以下、「リン酸ジルコニウム」を「ZrP」という)、リン酸ホウ素、およびリン酸イットリウムであり、リン酸ホウ素は、アクロレインを特に高収率で得ることができるリン酸金属塩である。
本実施形態の触媒におけるリン酸金属塩は、少なくともその一部に結晶構造を有する。結晶構造は、特に限定されず、複数種の結晶構造が混在していても良い。
上記リン酸金属塩の結晶構造としては、例えば、AlPの場合、クオーツ型、トリジマイト型、およびクリストバライト型がある。トリジマイト型およびクリストバライト型は、アクロレイン収率の経時変化が特に小さいので好ましい。一方、クオーツ型は、炭素状物質の付着量が特に少なく好ましい。炭素状物質の付着量が少ないほど、これを取り除くことによる触媒再生の容易化が期待できる。また、次のリン酸金属塩結晶を例に挙げることができる。リン酸ナトリウム塩結晶としては六方晶系結晶;リン酸カリウム塩結晶としては斜方晶系結晶;リン酸バリウム塩結晶としては三斜晶系結晶、斜方晶系結晶、等軸晶系結晶;リン酸マグネシウム塩結晶としては斜方晶系プリズム状晶;リン酸クロム塩結晶としては三斜晶系柱状晶;リン酸マンガン塩結晶としては斜方晶系柱状晶;リン酸銀塩結晶としては等軸晶系立方晶;リン酸亜鉛塩結晶としては斜方晶系結晶、三斜晶系結晶;リン酸ホウ素塩結晶としては正方晶系結晶、クリストバライト型結晶;リン酸錫塩結晶としては立方体結晶;リン酸鉛塩結晶としては六方晶系結晶;リン酸ビスマス塩としては単斜晶系結晶、六方晶系結晶;リン酸イットリウム塩結晶としては正方晶系結晶;リン酸ランタン塩結晶としては単斜晶系柱状晶;リン酸セリウム塩結晶としては単斜晶系結晶、斜方晶系柱状晶;である。
また、上記リン酸金属塩がZrPである場合、その結晶構造としては、α―ZrP(α−Zr(HPO4)2・H2O)、ε−ZrP(ε−Zr(HPO4)2)、pyro−ZrP(結晶性ZrP27)、γ−ZrP(γ−Zr(HPO4) 2・2H2O)、γ−ZrP無水物、β−ZrP(β−Zr(HPO4) 2)等がある。
本実施形態の触媒を製造するには、公知のリン酸金属塩結晶の製法を使用すると良い。その例として、共沈法や沈殿法がある。その他、AlP結晶およびZrP結晶の製法としては、以下の製法が知られている。
(AlP結晶の製法)
クオーツ型AlPは、アルミニウムイソブロボキシド、およびリン酸トリエチルを、少量の水の共存下、トルエン中において250℃で反応させることにより、準安定相としてクリストバライト型AlPを経た後に生成する。トリジマイト型、およびクリストバライト型のAlPは、クオーツ型のAlPを大気中で加熱して相転移させることにより製造することが可能である。なお、クオーツ型からトリジマイト型に相転移させる場合の加熱温度は707℃程度であることが知られており、トリジマイト型からクリストバライト型に相転移させる加熱温度は1047℃程度であることが知られている。
また、AlP結晶は次の通り製造できる。リン酸と水酸化アルミニウムからメタバリスカイト(AlPO4・2H2O)を調製し、このメタバリスカイトにリン酸水溶液を添加した後に乾燥し、乾燥物を溶媒で処理するとAlP結晶を製造できる。このとき使用する溶媒を選択することで、クオーツ型、トリジマイト型、およびクリストバライト型の結晶を作り分け可能である。n−ブタノール等の親水性溶媒を使用すればクオーツ型AlPを製造でき、イソブチルメチルケトン等の疎水性溶媒を使用すればクリストバライト型AlPを製造できる。
(ZrP結晶の製法)
α−ZrPは、10〜15mol/Lリン酸水溶液中でZr(HPO4)2を還流加熱することにより製造される。結晶化度の高いZrPを製造する場合には、約50時間以上の還流加熱を行うと良い。また、Zr(HPO4)2と濃リン酸との混合物を減圧加熱(圧力:200mmHg程度、加熱温度:130℃程度)すると共に留出水を反応系外に取り出す方法によっても、α−ZrPを製造することができる。
ε−ZrP、pyro−ZrPを製造するためには、上記Zr(HPO4)2と濃リン酸との混合物を減圧加熱するα−ZrPの製法における圧力および加熱温度を変更した方法を使用すると良い。当該方法においては、200mmHg程度の圧力とした場合、加熱温度を180℃程度にすればε−ZrPが得られ、加熱温度を300℃程度にすればpyro−ZrPが得られる。γ−ZrP、およびβ−ZrPを製造するためには、ZrOCl2・8H2OとNaH2PO4との水熱反応を行うと良い。
シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の担体に結晶構造を有するリン酸金属塩を担持させた触媒の製法としては、公知の製法を使用すれば良く、特に限定されない。例えば、(1)担体と、結晶構造を有するリン酸金属塩とを混合する方法、(2)リン酸金属塩原料が混合された液を担体に含浸後、乾固させ、その後、リン酸金属塩を結晶化させるための適宜な温度で焼成する方法、が挙げられる。
次に、本実施形態の触媒を使用したアクロレインの製造方法について説明する。本実施形態におけるアクロレインの製造方法は、固定床反応器、移動床反応器、流動床反応器等から任意に選択した反応器内でグリセリン含有ガスと触媒を接触させる気相脱水反応によりアクロレインを製造するものである。なお、本発明に係る触媒は、グリセリン含有ガスと触媒を接触させるアクロレイン製法用途に限定されるものではなく、グリセリン溶液と触媒とを接触させてアクロレインを製造する液相脱水反応用途にも使用できる。
グリセリン含有ガスにおいて使用されるグリセリンは、精製グリセリンおよび粗製グリセリンの何れであっても良い。グリセリン含有ガスにおけるグリセリン濃度は、特に限定されないが、0.1〜100モル%であると良く、1モル%以上が好ましく、経済的かつ高効率にアクロレインを生成させることができる10モル%以上が更に好ましい。なお、グリセリン含有ガス中におけるグリセリン濃度の調整が必要な場合には、水蒸気、窒素、および空気等から選択した一種以上のガスを濃度調整用ガスとして使用することができる。また、グリセリン含有ガスに水蒸気を含ませた場合には、脱水用触媒の活性低下が抑制される共に、アクロレイン収率が高まるので好適である。
反応器内におけるグリセリン含有ガス量は、単位触媒容積あたりのグリセリン含有ガス流量(GHSV)で表すと100〜10000hr-1であると良い。好ましくは、5000hr-1以下であり、アクロレインの製造を経済的かつ高効率で、行うためには、3000hr-1以下がより好ましい。また、グリセリンの分子内脱水反応を進行させるときの温度は、200〜500℃であると良く、好ましくは、250〜450℃、更に好ましくは、300〜400℃である。そして、脱水反応における圧力は、グリセリンが凝縮しない範囲の圧力であれば特に限定されない。通常、0.001〜1MPaであると良く、好ましくは、0.01〜0.5MPaである。
以上の方法により、アクロレインを製造することが可能である。製造されたアクロレインは、既に公知となっている通り、アクリル酸、1,3−プロパンジオール、アリルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩等のアクロレイン誘導体の製造原料として使用可能である。従って、上記アクロレインの製造方法は、アクロレイン誘導体の製造方法中に取り入れることが当然可能である。
例えばアクリル酸は、触媒と、アクロレイン含有組成物のガスとを固定床反応器、移動床反応器、流動床反応器等から任意に選択した酸化反応器内に共存させ、200〜400℃でアクロレインを気相酸化して製造される。
上記酸化反応で使用する触媒は、アクロレインまたはアクロレイン含有ガス、および分子状酸素又は分子状酸素を含有するガスを用いた接触気相酸化法によってアクリル酸を製造する場合に用いられる触媒であれば、特に限定されない。例えば、酸化鉄、酸化モリブデン、酸化チタン、酸化バナジウム、酸化タングステン、酸化アンチモン、酸化錫、および酸化銅等の金属酸化物の混合物;金属酸化物の複合物;を例示することができる。これら例示した触媒のうち、モリブデンおよびバナジウムが構成金属の主体となっているモリブデン−バナジウム系触媒が好適である。また、触媒は、担体(例えば、ジルコニア、シリカ、アルミナ、およびこれらの複合物、並びに、炭化珪素)に前述の混合物および/または複合物を担持させたものであっても良い。
アクリル酸の製造で使用するアクロレイン含有組成物のガス中の酸素添加量は、添加量が過剰の場合には燃焼が生じて爆発の危険を伴う恐れが生じるので、その上限値を適宜設定することになる。
気相酸化反応で製造されたアクリル酸ガスを回収するためには、アクリル酸を冷却または水等の溶剤に吸収させることができる吸収塔が用いられる。
製造されたアクリル酸は、アクリル酸エステル、ポリアクリル酸等のアクリル酸誘導体の原料として使用可能であることは公知となっていることから、上記アクリル酸の製造方法を、アクリル酸誘導体の製造方法におけるアクリル酸製造工程にすることが可能である。
そして、得られたアクリル酸を使用してポリアクリル酸を製造する場合、水溶液重合法や逆相懸濁重合法を使用して、吸水性樹脂として使用することができるポリアクリル酸を製造することができる。ここで、水溶液重合法は、分散溶媒を使用せずにアクリル酸水溶液中のアクリル酸を重合する方法であり、米国特許公報第4625001号、4873299号、4286082号、4973632号、4985518号、5124416号、5250640号、5264495号、5145906号、および5380808号、並びに、欧州特許公報第0811636号、0955086号、および0922717号等に開示されている。また、逆相懸濁重合法は、単量体であるアクリル酸の水溶液を疎水性有機溶媒に懸濁させる重合法であり、米国特許公報第4093776号、4367323号、4446261号、4683274号、および5244735号に開示されている。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、前・後記の趣旨に適合しうる範囲で適宜変更して実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
次の通り、実施例および比較例の触媒を調製し、これらの触媒を使用して、アクロレインを製造した。触媒の調製方法、およびアクロレインの製造方法の詳細は、以下の通りである。
(実施例1)
硝酸アルミニウム9水和物(和光純薬社製)160gと水800gとの溶液に、85%リン酸(和光純薬社製)49gを混合した。この混合液に28質量%アンモニア水96.7gを約50分間掛けて滴下した後(当該滴下開始当初から、白色の沈殿物が生じた)、混合液を1時間攪拌した。次に、吸引濾過により混合液から分離した固形物(沈殿物)を洗浄した。洗浄では次の水の混合から吸引濾過までの操作を三回繰り返した。固形物と水800gとを混合した後、これを1時間攪拌し、次に、1時間静置した後、吸引濾過で固形物を分離した。前記洗浄後の固形物を、120℃、空気流下の乾燥器内で一晩乾燥した。その乾燥後の固形物を空気中、1200℃、3時間の条件で焼成した。そして、目開き0.7〜2.0mmの篩を通過した焼成物を実施例1の触媒とした。めのう乳鉢で粉砕した実施例1の触媒を、粉末X線回折法で分析した結果、トリジマイト結晶の回折ピークが検出された。
なお、上記X線回折分析では、リガク社製粉末X線回折装置「RINT−TTRIII」を使用し、次の条件で分析した。
X線源:Cu
フィルタ:不使用
管電圧:50kV
管電流:300mA
発散スリット:1/3°
散乱スリット:1/2°
受光スリット:開放
走査範囲:5〜90°
サンプリング幅:0.02°
スキャンスピード:3.000°/sec
表1に実施例1の触媒のX線回折ピーク値を、図1にX線回折チャートを示す。
Figure 0004991471
(実施例2)
水66.36g、和光純薬社製85%リン酸水溶液38.05g、およびキシダ化学社製水酸化アルミニウム23.40gの混合し、この混合液を90℃で26時間攪拌した。攪拌後の混合液は、スラリーとなっていた。次に、濾過により混合液から分離した固形物を、水とエタノールで洗浄した後、40℃で減圧乾燥し、乾燥窒素気流下において更に一晩乾燥した。乾燥して得られた粉体17.46gに0.98質量%リン酸水溶液36.9gを添加後、攪拌し、40℃で3日間乾燥し、次いでイソブチルメチルケトン150mlを添加混合後に8時間乾留した。当該乾留においては、ディーンスターク装置を使用し、乾留中においてディーンスターク装置に溜まる共沸水を排出した。乾留後のスラリーから濾過分離した固形物をエタノール洗浄、水洗浄し、更にエタノール洗浄した後、乾燥して粉体を得た。この粉体を400℃、3時間の条件で焼成した。焼成物を、内径が4cm、高さが5mmである塩化ビニル製筒の内部に充填した後に20tの圧力で加圧して、焼成物を円盤状に成形した。この円盤状焼成物を破砕し、目開き0.7〜2.0mmの篩を通過した焼成物を実施例2の触媒とした。この触媒は、AlPO4である。めのう乳鉢で粉砕した触媒を、粉末X線回折法で分析した結果、クリストバライト型結晶の回折ピークが検出された。
表2に実施例2の触媒のX線回折ピーク値を、図2にX線回折チャートを示す。
Figure 0004991471
(実施例3)
水66.36g、和光純薬社製85%リン酸水溶液38.05g、およびキシダ化学社製水酸化アルミニウム23.40gの混合し、この混合液を90℃で26時間攪拌した。攪拌後の混合液は、スラリーとなっていた。次に、濾過により混合液から分離した固形物を、水とエタノールで洗浄した後、40℃で減圧乾燥し、乾燥窒素気流下において更に一晩乾燥した。乾燥して得られた粉体17.46gに0.98質量%リン酸水溶液369gを添加後、攪拌し、40℃で3日間乾燥し、次いでn−ブタノール150mlを添加混合後に8時間乾留した。当該乾留においては、ディーンスターク装置を使用し、乾留中においてディーンスターク装置に溜まる共沸水を排出した。乾留後のスラリーから濾過分離した固形物をエタノール洗浄、水洗浄し、更にエタノール洗浄した後、乾燥して粉体を得た。この粉体を400℃、3時間の条件で焼成した。焼成物を、内径が4cm、高さが5mmである塩化ビニル製筒の内部に充填した後に20tの圧力で加圧して、焼成物を円盤状に成形した。この円盤状焼成物を破砕し、目開き0.7〜2.0mmの篩を通過した焼成物を実施例3の触媒とした。この触媒は、AlPO4である。めのう乳鉢で粉砕した触媒を、粉末X線回折法で分析した結果、クオーツ型結晶の回折ピークが検出された。
表3に実施例3の触媒のX線回折ピーク値を、図3にX線回折チャートを示す。
Figure 0004991471
(実施例4)
磁製皿に置いたα−ZrP(第一希元素化学社製「CZP−100」)を空気中、500℃、1時間の条件で焼成して、粉末状焼成物を得た。この焼成物を塩化ビニル製筒(内径4cm、高さ5mm)の内部に充填した後に20tの圧力で加圧して、焼成物を円盤状に成形した。この円盤状焼成物を破砕し、目開き0.7〜2.0mmの篩を通過した焼成物を実施例4の触媒とした。この触媒を粉末X線回折法で分析した結果、α−ZrP結晶の回折ピークが検出された。
表4に実施例4の触媒のX線回折ピーク値を、図4にX線回折チャートを示す。
Figure 0004991471
(実施例5)
ホウ酸(和光純薬社製)29.37gと90℃の水300gとの溶液に、85質量%リン酸水溶液(キシダ化学社製)54.50gを滴下した後、90℃で2時間攪拌した。次に、ロータリーエバポレーターで水を留去し、更に120℃で一晩乾燥した。この乾燥物を、空気気流中、1000℃、5時間の条件で焼成し、得られた焼成物49.35gの内の目開き0.7〜2.0mmの篩を通過したものを実施例5の触媒とした。この触媒は、BPO4である。めのう乳鉢で粉砕した触媒を粉末X線回折法で分析した結果、正方晶の回折ピークが検出された。
表5に実施例5の触媒のX線回折ピーク値を、図5にX線回折チャートを示す。
Figure 0004991471
(実施例6)
硝酸イットリウム6水和物(アルドリッチ社製)45.9gと水283gとの溶液に、85質量%リン酸水溶液(キシダ化学社製)13.8gを混合後、28質量%アンモニア水溶液29.1gを滴下した後、15時間攪拌した。この攪拌終了後、前記溶液中に生じた白色固体を濾過分離し、これを120℃で5時間乾燥した。この乾燥物を、空気気流中、300℃、10時間の条件で予備焼成し、更に、空気気流中、1100℃、5時間の条件で焼成した。得られた焼成物22.0gの内の目開き0.7〜2.0mmの篩を通過したものを実施例6の触媒とした。この触媒は、YPO4である。めのう乳鉢で粉砕した触媒を粉末X線回折法で分析した結果、正方晶(ゼノタイム型正方晶)の回折ピークが検出された。
表6に実施例6の触媒のX線回折ピーク値を、図6にX線回折チャートを示す。
Figure 0004991471
(比較例1)
1200℃の焼成温度を600℃に変更した以外は、実施例1と同様にして比較例1の触媒を調製した。この触媒粉末のX線回折では、結晶の回折ピークは検出されなかった。
(比較例2)
60℃のオキシ硝酸ジルコニウム水溶液(第一希元素化学社製「ジルコゾールZN」)246.2gと水890gとの混合液に、リン酸水溶液500ml(リン酸115.3g含有)を約4時間掛けて滴下した(当該滴下開始当初から、白色の沈殿物が生じた)。その後の混合液を45分間攪拌した。吸引濾過により混合液から分離した固形物(沈殿物)を洗浄した。洗浄では次の水の混合から吸引濾過までの操作を三回繰り返した。固形物と水1000gとを混合した後、これを1時間攪拌し、次いで、吸引濾過で固形物を分離した。前記洗浄後の固形物を、120℃、空気流下の乾燥器内で一晩乾燥した。乾燥後の固形物を空気中、500℃、3時間の条件で焼成して、粉末状焼成物を得た。この焼成物を塩化ビニル製筒(内径4cm、高さ5mm)の内部に充填した後に加圧して、焼成物を円盤状に成形した。この円盤状焼成物を破砕し、目開き0.7〜2.0mmの篩を通過した焼成物を比較例2の触媒とした。なお、比較例2の触媒は、ZrとPとの比Zr/Pが1/2であり、その触媒の粉末X線回折における明確な回折ピークは検出されなかった。
(比較例3)
磁製乳鉢に、粉末シリカ(シオノギ製薬社製「カープレックスFPS−1」)30gと、リン酸二水素アンモニウム(和光純薬社製)1.15gおよび水30gの溶液と、を投入した。この磁製乳鉢内の液を混合しながら、更に少量の水を添加(添加した水の総量:116g)して、スラリーを調製した。このスラリーを120℃、空気流下の乾燥器内で一晩乾燥した。乾燥物を磁製皿に移し、空気中、600℃、5時間の条件で焼成し、篩い分けた焼成物を比較例3の触媒とした。なお、比較例3の触媒は、リン酸を担持するシリカ(SiとPとのモル比Si/P=50/1)であり、その触媒の粉末X線回折における明確な回折ピークは検出されなかった。
(アクロレインの製造)
実施例および比較例の触媒を固定床にする反応器を使用した次の方法により、グリセリンを脱水してアクロレインを合成した。
実施例または比較例の触媒15mlを充填したステンレス製反応管(内径10mm、長さ500mm)を固定床反応器として準備し、この反応器を360℃の溶融塩浴に浸漬した。その後、反応器内に窒素を62ml/minの流量で30分間流通させた後、80質量%グリセリン含有ガス(グリセリン含有ガス組成:グリセリン27mol%、水34mol%、窒素39mol%)をGHSV640hr-の流量で流通させた。反応器内にグリセリン含有ガスを流通させてから所定時間経過後から30分間、反応器から流出するガスを水に吸収させ、当該水におけるグリセリンとアクロレインとを定量分析した。ここでの分析では、検出器にFIDを備えるガスクロマトグラフィ(GC)を使用し、内部標準法を採用した。
なお、上記実施例または比較例の触媒を使用したアクロレインの製造においては、次の通り、グリセリン脱水反応で生じる炭素状物質が触媒に付着している量を確認した。実施例1の触媒を使用したアクロレインの製造では、グリセリン含有ガス流通開始から150分、2490分および4770分経過からのGCによる定量分析後、アクロレインの製造を中断し、反応器内から触媒を取り出し、当該触媒の質量を測定した。これと同様の質量測定を、実施例2および3では150分経過からのGCによる定量分析後に、実施例4では150分および1230分経過からのGCによる定量分析後に、実施例5および6では150分経過からのGCによる定量分析後に、比較例1では150分および1770分経過からのGCによる定量分析後に、比較例2および比較例3では150分経過からのガスクロマトグラフィによる定量分析後に、行った。
上記GCによる定量分析の結果から、グリセリンの転化率、およびアクロレインの収率を算出した。これらの算出式は、次の通りである。
Figure 0004991471
Figure 0004991471
以上のグリセリンの転化率、アクロレインの収率、および炭素状物質の付着量を次表7に示す。また、アクロレイン収率の変化率も併せて表7に示す。ここで、アクロレイン収率の変化率は、グリセリン含有ガス流通30分後から30分間のアクロレイン収率を基準としたアクロレイン収率の変化率である。
Figure 0004991471
表7において、次のことを確認できる。
1.(1)結晶構造を有する触媒を使用した実施例1〜3の150分経過時の結果と、結晶構造を有さない触媒を使用した比較例1の150分経過時の結果との対比から、実施例1〜3の方が、炭素質物質の付着量が少なかったことを確認できる。また、比較例1よりも実施例1〜3の方が、アクロレイン収率の変化率が小さかったことを確認できる。
(2)トリジマイト型またはクリストバライト型の結晶構造を有する触媒を使用した実施例1および2は、クオーツ型の結晶構造を有する実施例3に比べて、アクロレイン収率の変化率が小さかったことを確認できる。
2.結晶構造を有する触媒を使用すると炭素状物質の付着量が少なかった傾向、およびアクロレイン収率の変化率が小さかった傾向は、結晶構造を有する触媒を使用した実施例4の150分経過時の結果と結晶構造を有さない触媒を使用した比較例2の150分経過時の結果との対比においても同じである。
3.実施例5および6の結果においても、炭素物質の付着量が少なかったこと、およびアクロレイン収率の変化率が小さかったことを確認できる。特にリン酸ホウ素結晶を使用した実施例5のアクロレイン収率の結果は、他の実施例と比べても高収率であった。
本発明に係る実施例1の触媒の粉末X線回折チャートである。 本発明に係る実施例2の触媒の粉末X線回折チャートである。 本発明に係る実施例3の触媒の粉末X線回折チャートである。 本発明に係る実施例4の触媒の粉末X線回折チャートである。 本発明に係る実施例5の触媒の粉末X線回折チャートである。 本発明に係る実施例6の触媒の粉末X線回折チャートである。

Claims (7)

  1. リン酸金属塩を有するグリセリン脱水用触媒であって、
    前記リン酸金属塩が結晶構造を有することを特徴とするグリセリン脱水用触媒。
  2. 前記リン酸金属塩が、リン酸アルミニウム、リン酸ジルコニウム、リン酸ホウ素、およびリン酸イットリウムから選択された一種または二種以上である請求項1に記載のグリセリン脱水用触媒。
  3. 前記リン酸アルミニウムが、クオーツ型、トリジマイト型、およびクリストバライト型から選択された一種または二種以上の結晶構造を有する請求項2に記載のグリセリン脱水用触媒。
  4. 前記リン酸ジルコニウムが、α−リン酸ジルコニウム結晶構造を有する請求項2に記載のグリセリン脱水用触媒。
  5. 触媒の共存下においてグリセリンを脱水させてアクロレインを製造する方法であって、前記触媒が請求項1〜4のいずれかに記載のグリセリン脱水用触媒であることを特徴とするアクロレインの製造方法。
  6. グリセリンガスと触媒とを接触させる気相反応によりグリセリンを脱水させる請求項5に記載のアクロレインの製造方法。
  7. 触媒の共存下においてグリセリンを脱水させてアクロレインを製造する工程を有するアクロレイン誘導体の製造方法であって、前記触媒が請求項1〜4のいずれかに記載のグリセリン脱水用触媒であるアクロレイン誘導体の製造方法。
JP2007255727A 2007-05-16 2007-09-28 グリセリン脱水用触媒、およびアクロレインの製造方法 Expired - Fee Related JP4991471B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007255727A JP4991471B2 (ja) 2007-05-16 2007-09-28 グリセリン脱水用触媒、およびアクロレインの製造方法
PCT/JP2008/058948 WO2008140118A1 (ja) 2007-05-16 2008-05-15 アクロレインの製造方法
CN2008800144814A CN101679174B (zh) 2007-05-16 2008-05-15 丙烯醛的制备方法
US12/451,498 US7847131B2 (en) 2007-05-16 2008-05-15 Process for producing acrolein
EP08752806A EP2157074A4 (en) 2007-05-16 2008-05-15 PROCESS FOR THE PRODUCTION OF ACROLEINE

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007130938 2007-05-16
JP2007130938 2007-05-16
JP2007255727A JP4991471B2 (ja) 2007-05-16 2007-09-28 グリセリン脱水用触媒、およびアクロレインの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008307521A JP2008307521A (ja) 2008-12-25
JP4991471B2 true JP4991471B2 (ja) 2012-08-01

Family

ID=40002305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007255727A Expired - Fee Related JP4991471B2 (ja) 2007-05-16 2007-09-28 グリセリン脱水用触媒、およびアクロレインの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7847131B2 (ja)
EP (1) EP2157074A4 (ja)
JP (1) JP4991471B2 (ja)
CN (1) CN101679174B (ja)
WO (1) WO2008140118A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009263284A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Nippon Shokubai Co Ltd アクリル酸の製造方法
US9259718B1 (en) 2013-11-13 2016-02-16 Lg Chem, Ltd. Method for preparing catalyst for glycerin dehydration, and method for preparing acrolein
US10464050B2 (en) 2016-08-24 2019-11-05 Lg Chem, Ltd. Dehydration catalyst for preparing N-substituted maleimide, preparation method thereof, and method of preparing N-substituted maleimide

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5130113B2 (ja) * 2008-05-14 2013-01-30 株式会社日本触媒 アクロレインの製造方法
JP4505046B2 (ja) * 2008-05-22 2010-07-14 三井金属鉱業株式会社 排気ガス浄化用触媒及びその製造方法
EP2179981A1 (en) * 2008-10-24 2010-04-28 Arkema France Process for manufacturing acrolein from glycerol
DE102009027420A1 (de) 2009-07-02 2011-01-05 Evonik Degussa Gmbh Verfahren zur Herstellung von Acrolein
FR2948366B1 (fr) * 2009-07-22 2012-08-17 Arkema France Procede de fabrication d'acide acrylique bio-ressource a partir de glycerol
FR2948365B1 (fr) * 2009-07-22 2011-09-09 Arkema France Procede de fabrication d'acide acrylique bio-ressource a partir de glycerol
WO2011075743A2 (en) 2009-12-18 2011-06-23 Battelle Memorial Institute Multihydric compound dehydration systems, catalyst compositions, and methods
WO2011125623A1 (ja) 2010-03-31 2011-10-13 株式会社日本触媒 グリセリン脱水用触媒、ならびに、この触媒を用いたアクロレインの製造方法、アクリル酸の製造方法、および親水性樹脂の製造方法
WO2012035540A1 (en) 2010-09-16 2012-03-22 Ganapati Dadasaheb Yadav Process for the production of acrolein and reusable catalyst thereof
JP5702205B2 (ja) * 2010-09-30 2015-04-15 株式会社日本触媒 グリセリン脱水用触媒、ならびに、この触媒を用いたアクロレインの製造方法、アクリル酸の製造方法、および親水性樹脂の製造方法
JP2012091157A (ja) * 2010-09-30 2012-05-17 Nippon Shokubai Co Ltd グリセリン脱水用触媒、ならびに、この触媒を用いたアクロレインの製造方法、アクリル酸の製造方法、および親水性樹脂の製造方法
US9234064B2 (en) * 2011-05-11 2016-01-12 Archer Daniels Midland Company Processes for making acrylic-type monomers and products made therefrom
ES2724540T3 (es) * 2012-08-08 2019-09-11 Roquette Freres Método de síntesis de una composición que contiene al menos un producto de deshidratación interno de un azúcar hidrogenado mediante catálisis heterogénea
FR3001728B1 (fr) * 2013-02-04 2015-11-13 Adisseo France Sas Procede de preparation d’une olefine par conversion catalytique d’au moins un alcool
KR101774543B1 (ko) * 2014-12-19 2017-09-04 주식회사 엘지화학 글리세린 탈수 반응용 촉매, 이의 제조 방법 및 상기 촉매를 이용한 아크롤레인의 제조 방법
KR102055927B1 (ko) * 2015-11-17 2019-12-13 주식회사 엘지화학 아크롤레인의 제조 방법

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1916743A (en) * 1929-06-15 1933-07-04 Schering Kahlbaum Ag Production of acrolein
JPS5346389A (en) 1976-10-07 1978-04-25 Kao Corp Preparation of self-crosslinking polymer of acrylic alkali metal salt
US4286082A (en) * 1979-04-06 1981-08-25 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo & Co., Ltd. Absorbent resin composition and process for producing same
GB2088392B (en) 1980-12-03 1984-05-02 Sumitomo Chemical Co Production of hydrogels
JPS57158209A (en) 1981-03-25 1982-09-30 Kao Corp Production of bead-form highly water-absorbing polymer
US4985518A (en) * 1981-10-26 1991-01-15 American Colloid Company Process for preparing water-absorbing resins
US4625001A (en) * 1984-09-25 1986-11-25 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co., Ltd. Method for continuous production of cross-linked polymer
JPS6187702A (ja) 1984-10-05 1986-05-06 Seitetsu Kagaku Co Ltd 吸水性樹脂の製造方法
DE3609545A1 (de) * 1986-03-21 1987-09-24 Basf Ag Verfahren zur diskontinuierlichen herstellung von vernetzten, feinteiligen polymerisaten
CA1333439C (en) * 1988-05-23 1994-12-06 Akito Yano Method for production of hydrophilic polymer
US5244735A (en) 1988-06-28 1993-09-14 Nippon Shokubai Kagaku Kabushiki Kaisha Water-absorbent resin and production process
KR930007272B1 (ko) * 1988-06-28 1993-08-04 닙본 쇼쿠바이 가브시기 가이샤 흡수성 수지 및 그 제법
US5145906A (en) 1989-09-28 1992-09-08 Hoechst Celanese Corporation Super-absorbent polymer having improved absorbency properties
DE69124749T2 (de) * 1990-04-27 1997-06-12 Nippon Catalytic Chem Ind Verfahren zur Herstellung von salzbeständigem Harz
EP0467073B1 (en) 1990-07-17 1995-04-12 Sanyo Chemical Industries Ltd. Process for producing water-absorbing resins
US5250640A (en) * 1991-04-10 1993-10-05 Nippon Shokubai Co., Ltd. Method for production of particulate hydrogel polymer and absorbent resin
DE4238493C1 (de) * 1992-11-14 1994-04-21 Degussa Verfahren zur Herstellung von Acrolein und dessen Verwendung
DE4238492C2 (de) 1992-11-14 1995-06-14 Degussa Verfahren zur Herstellung von 1,2- und 1,3-Propandiol
FR2736062B1 (fr) * 1995-06-28 1997-09-19 Rhone Poulenc Chimie Utilisation comme luminophore dans les systemes a plasma d'un compose a base d'un phosphate de terre rare
US6194531B1 (en) 1996-06-05 2001-02-27 Nippon Shokubai Co., Ltd. Method for production of cross-linked polymer
FR2770223B1 (fr) * 1997-10-24 2002-06-14 Rhodia Chimie Sa Utilisation comme luminophore dans un systeme a plasma ou a rayonnement x, d'un phosphate de lanthane comprenant du thulium
TW473485B (en) 1997-12-10 2002-01-21 Nippon Catalytic Chem Ind The production process of a water-absorbent resin
KR100476170B1 (ko) 1998-04-28 2005-03-10 니폰 쇼쿠바이 컴파니 리미티드 흡수성수지 함수겔상물의 제조방법
FR2819431B1 (fr) * 2001-01-18 2003-04-11 Rhodia Chimie Sa Materiau mesostructure integrant des particules de dimensions nanometriques
JP5006507B2 (ja) * 2004-01-30 2012-08-22 株式会社日本触媒 アクリル酸の製造方法
EP2006273B1 (en) * 2006-03-30 2016-06-08 Nippon Shokubai Co., Ltd. Process for production of acrolein

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009263284A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Nippon Shokubai Co Ltd アクリル酸の製造方法
US9259718B1 (en) 2013-11-13 2016-02-16 Lg Chem, Ltd. Method for preparing catalyst for glycerin dehydration, and method for preparing acrolein
US10464050B2 (en) 2016-08-24 2019-11-05 Lg Chem, Ltd. Dehydration catalyst for preparing N-substituted maleimide, preparation method thereof, and method of preparing N-substituted maleimide

Also Published As

Publication number Publication date
EP2157074A1 (en) 2010-02-24
CN101679174A (zh) 2010-03-24
JP2008307521A (ja) 2008-12-25
WO2008140118A1 (ja) 2008-11-20
CN101679174B (zh) 2013-01-16
US20100113838A1 (en) 2010-05-06
EP2157074A4 (en) 2011-09-14
US7847131B2 (en) 2010-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4991471B2 (ja) グリセリン脱水用触媒、およびアクロレインの製造方法
US7683220B2 (en) Process for production of acrolein
JP5512543B2 (ja) グリセリンからアクロレインを製造する方法
JP4756890B2 (ja) メタクリル酸製造用触媒及びその製造方法
JP5973999B2 (ja) メタクリル酸製造用触媒及びそれを用いたメタクリル酸の製造方法
WO2009136537A1 (ja) グリセリンの脱水反応によるアクロレイン及びアクリル酸の製造用触媒と、その製造方法
CA2029277A1 (en) Method for production of acrylic acid
WO1999038822A1 (fr) Synthese de matiere premiere de l'industrie chimique et de carburant a indice d'octane eleve, et composition pour carburant a indice d'octane eleve
CN103717306A (zh) 用于通过甘油的脱水反应制造丙烯醛和丙烯酸的催化剂及其制造方法
WO2018148240A1 (en) Process for the preparation of propylene ammoxidation catalysts
JP2006314923A (ja) メタクリル酸製造用触媒の製造方法
EP2117706A1 (en) Catalyst for oxidation of saturated and unsaturated aldehydes to unasturated carboxylic acid, method of marking and method of using thereof
WO2012005348A1 (ja) 新規なグリセリン脱水用触媒とその製造方法
JP2007229561A (ja) モリブデン酸化物、触媒、その製造方法及び(メタ)アクリル酸等の製造方法
JP2010099596A (ja) グリセリンの脱水反応によるアクロレイン及びアクリル酸の製造用触媒と、その製造法
JP2012071267A (ja) グリセリン脱水用触媒、およびアクロレインの製造方法
WO2015031724A1 (en) Heterogeneous catalysts for the transesterification of aromatic alcohols; and methods of making and use thereof
JP5130107B2 (ja) アクリル酸の製造方法
JP2010253374A (ja) グリセリン脱水用触媒、およびアクロレインの製造方法
JP6622283B2 (ja) 共役ジオレフィン製造用触媒と、その製造方法
JP6815594B2 (ja) ジエン化合物の製造方法
JP2008229515A (ja) メタクリル酸製造用触媒の製造方法
KR20180097543A (ko) 부타디엔 제조용 촉매의 재생 방법
JP2011152543A (ja) メタクリル酸製造用触媒の製造方法
JP5761940B2 (ja) アクリロニトリルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4991471

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees