JP4988819B2 - 液圧ピストンマシンとそのブレーキ装置のためのスラストリング - Google Patents

液圧ピストンマシンとそのブレーキ装置のためのスラストリング Download PDF

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Description

本発明は、液圧ピストンマシンのブレーキ装置のためのスラストリングと、液圧ピストンマシンとに関連する。
ハウジングに回転自在に取り付けられたシリンダドラムを有する液圧ピストンマシンの場合には、ハウジングに対してシリンダドラムを制動できることは周知である。この目的のため、マルチディスクブレーキの形のブレーキ装置が、シリンダドラムとハウジングとの間に配置される。マルチディスクブレーキはたいていの場合、圧縮ばねによってブレーキディスクが相互に押圧されるような構造を持つ。そのため安全上の理由から、圧力の発生によりブレーキディスクへの圧縮力が低下した場合のみ、シリンダドラムは回転自在である。圧縮力の伝達のため、ばねにより付勢されて、油圧力により反対方向に押し戻されるスラストリングが設けられている。
このようなスラストリングとこのような液圧ピストンマシンは、特許文献1から周知である。スラストリングは通常、簡単な鋼製である。スラストリングをハウジングに対してシールするため、Oリングが配置される溝がスラストリングの外周部に設けられている。これらのOリングは、スラストリングの外周部に形成された段部の軸方向両側に設けられる。段部は、圧力に露出される軸方向配向の面をスラストリングに形成する。ブレーキ装置を解除する役割を果たす油圧力は、この面に対して発生される。
周知のスラストリングと周知の液圧ピストンマシンの短所は、スラストリングの材料として鋼が使用されることである。このため、必要な幾何学形状を必要な精度で作り出すにはコストの高い機械加工プロセスを必要とする。圧力に露出される面の両側に確実なシールを達成するためには、特に、段部を形成する二つの直径のサイズに関して製造公差が必要である。このような液密性は、不適切な制動作用につながる圧力面での圧力低下を防止するのに必要である。
独国特許出願公開第4214397公報
そのため、良好かつ確実なシール作用が簡単な方法で達成されるとともに低コストで製造される、スラストリングとブレーキ装置を備える液圧ピストンマシンとを考案することが本発明の目的である。
この目的は、請求項1に記載の進歩性を備えるスラストリングと、請求項12の特徴を持つ進歩性を備える液圧ピストンマシンとによって達成される。
液圧ピストンマシンのブレーキ装置のための進歩性を備えるスラストリングは、圧力に露出される面(以下、「加圧面」)を含む。スラストリング自体はプラスチック材料で製作され、径方向に弾性である少なくとも一つの領域を有し、弾性領域にシール要素が設けられる。鋼製リングに必要な高コストで複雑な機械加工プロセスとは対照的に、本発明によるプラスチックリングとしての構造を持つスラストリングは、必要な幾何学形状を簡単な方法で作り出すことが可能である。すなわち、弾性領域において進歩性を備える液圧ピストンマシンのハウジングにシール要素を押圧する少なくとも一つの弾性領域は、このようにして形成される。シール要素をハウジングに対する当接状態に確実に保持する弾性領域を設けることで、加圧面の両側におけるスラストリングの実際の外径は、比較的大きな公差をもって製作される。これは、スラストリングを製作するための製造工具の製作を単純化し、そのため、耐久性を損なうことなく製造コストを低下させる。
本発明によるスラストリングの好都合な発展形は、従属請求項に記載されている。
すなわち、弾性圧力要素が配置される少なくとも一つの凹部を、加圧面と反対の配向を持つスラストリングの端面に設けると好都合である。弾性圧力要素は、ブレーキ装置に軸力を付与する役割を果たすため、油圧システムが故障して解除圧力が弱まった際には、ブレーキ装置が嵌合して液圧ピストンマシンを制動する。この場合、弾性圧力要素を収容するため、スラストリングは、凹部の範囲において端面よりも軸方向に延出している。これは弾性圧力要素の案内を向上させるため、例えばコイルばねの形の圧力要素の座屈が防止される。
シール要素が配置される少なくとも一つの弾性領域は、スラストリングの第1端面及び/又は第2端面に軸方向に形成されることが好ましい。例えば、スラストリングの製作に二分割射出成形金型が使用される場合、この凹部はそれぞれ射出成形プロセス中に周溝の形で簡単に製作される。
好適な第一実施例によれば、シールリングは、これら周溝の各々の範囲でスラストリングの外周部に配置される。この目的のため、例えば、Oリングを収容するための収容溝が、弾性を発生させるための周溝に対応して軸方向に形成される。
スラストリングを第1リング要素と第2リング要素とを備える構造にすると特に好ましい。一方では、一体的構造と比較して個々の射出成形金型がさらに単純化されるので、このような二分割構造は製造を単純化する。この場合、一つのリング要素は弾性圧力要素を収容するための凹部と加圧面の両方を含む。加圧面は、第1端面と反対の配向を持つ第1リング要素の端面の径方向外側範囲により形成される。第2リング要素の端面は、径方向内側範囲においてこの端面と当接する。
第1リング要素と第2リング要素とは、シールリングを形成するように相互に接続可能であることが好ましい。この場合、確実嵌着と材料接合のいずれかにより接続が行われる。接続が確実嵌着である場合には、例えば係止接続により第1リング要素が第2リング要素に接続される。材料接合を行う適切な方法は、最初に二つのリング要素を相互に当接させてから、例えば超音波溶接によりこれらを相互に接続することである。すると、このようにして形成されたスラストリングは液圧ピストンマシンの組立中に容易に取り付けられる。
二分割構造のスラストリングの場合、第1リング要素及び第2リング要素に形成された少なくとも一つの弾性領域の径方向作用シール部としてプラスチックリップが形成されると特に好都合である。スラストリングの外周部、そしてその径方向延出範囲を若干変化させることのできる弾性領域を形成するには、リング要素の端面を始点とする軸方向の周溝を、第1リング要素と第2リング要素の両方に形成すると特に好都合である。この場合、相互に面する配向を持つリング要素の端面を始点として、周溝が軸方向に形成される。これは、ブレーキ装置を解除するためにリング要素の間に設けられた加圧面のため、形成された周溝の圧力が上昇してシールリップがハウジングに押圧される力も上昇するという長所を持つ。しかし、液圧ピストンマシンが作動してない場合など、この範囲が加圧されていない場合には、シールリップは径方向の力で付勢されない。
スラストリングを形成するように第1リング要素と第2リング要素とを組立中にセンタリングすることを簡単な方法で可能にするため、第1リング要素と第2リング要素とはそれぞれ段形状を持つ構造であることが好ましい。この場合、相互に対向する段形状は、例えば、第2リング要素に形成された段部に第1リング要素がセンタリングされるという方法で相互に対応する。
本発明によるスラストリングと本発明による液圧ピストンマシンとの好適な実施例を図面に表し、以下の記載でより詳細に説明する。
本発明によるスラストリングの意匠構造を詳細に説明する前に、最初に本発明による液圧ピストンマシンを基本的部品に関して説明する。図1は、本発明による液圧ピストンマシン1を示す。液圧ピストンマシン1は、回転自在に取り付けられたシリンダドラム3を含む。液圧ピストンマシン1を油圧回路に接続するための接続部が通常の方法で形成された接続プレート4により、ハウジング2はシールされている。
駆動シャフト7が取り付けられた第1ベアリング5と第2ベアリング6とが、ハウジング2と接続プレート4とに配置されている。シリンダドラム3は駆動シャフト7に回転不能に接続されている。液圧ピストンマシン1がポンプとして使用される時に内容物を排出させるため、シリンダドラム3には複数のシリンダボア9が形成されている。シリンダボア9は軸方向に延在している。ピストン10は、各シリンダボア9に長手方向変位自在に配置されている。ピストン10は、スライドブロック11を介して斜板12を圧迫している。
図示された実施例では、斜板12は調節自在であり、そのため調節装置13が斜板12に作用する。調節装置13を作動させるため、ハウジング7の空洞には作動ピストン14が配置されている。作動ピストン14は空洞の片側において油圧を受け、そのため作動圧力ライン15を介して圧力媒体が供給される。作動ピストン14の位置に応じて、シリンダドラム3の回転軸に対する斜板12の傾斜が変化するため、シリンダドラム3の転回中に実行されるピストン10の行程が調節される。
シリンダドラム3の回転を制動できるようにするため、シリンダドラム3とハウジング2との間にはブレーキ装置16が設けられている。この目的のため、軸方向に延在する複数の溝17が、シリンダドラム3の外周部に形成されている。これに対応して、溝17の軸方向に対応する位置において、ハウジング2には複数の溝18が形成されている。ブレーキ装置16はさらに、第1ブレーキディスク19と第2ブレーキディスク20とを含む。ブレーキディスク19,20の数は、予想される制動力に応じて選択される。ブレーキディスク19,20はほぼ環状の構造を有する。第1ブレーキディスク19の外径は第2ブレーキディスク20の内径よりも長い。第1ブレーキディスク19とシリンダドラム3との間に回転不能接続を設けるための鋸歯が、第1ブレーキディスク19の内周部に形成されている。この目的のため、第1ブレーキディスク19の鋸歯がシリンダドラム3の溝17に嵌合する。
対応する方法で、ハウジング2の溝18と協働する鋸歯が、第2ブレーキディスク20の外周部に形成されている。このようにして、第1ブレーキディスク19はシリンダドラム3に回転不能に接続されるのに対して、第2ブレーキディスク20はハウジング2に回転不能に接続される。ブレーキディスクは溝17,18内で軸方向に変位自在である。ブレーキディスク19,20は交互に配置され、第2ブレーキディスク20は第1ブレーキディスク19の数より一つ多く設けられている。そのため、第1及び第2ブレーキディスク19,20で交互に構成されるプレートの積層体は、ハウジング2に対して回転不能に配置された第2ブレーキディスク20により各側で閉じられている。
ディスク積層体に軸方向に力が印加されない限り、第1ブレーキディスク19は第2ブレーキディスク20の間でほとんど力がなくても回転できるため、ハウジング2内でのシリンダドラム3の回転が可能である。第1ブレーキディスク19と第2ブレーキディスク20との間の表面圧力を上昇させて制動作用を発生させるため、スラストリング21が設けられている。スラストリング21はディスク積層体に軸力を印加する。第1ブレーキディスク19及び第2ブレーキディスク20を相互に押圧するため、ディスク積層体の、スラストリング21と反対の側には、例えばスラストリング21の力を吸収するための圧力プレート22が設けられている。圧力プレート22の代わりに、ハウジング2に径方向段部が設けられるだけでもよい。
明瞭性を高めるため、図1ではスラストリング21が単純な形で示されている。スラストリング21の正確な意匠構造については、図2〜5を参照して以下で説明する。
スラストリング21の外周部の径方向段部により、加圧面23がスラストリング21に形成される。加圧面23に対応する径方向段部がハウジング2に設けられるため、スラストリング21とハウジング2との間に作動圧力室24が形成される。圧力媒体により作動圧力室24が加圧される場合には、スラストリング21を図1の左へ付勢する軸力がスラストリング21の加圧面23に作用する。そのため作動圧力室24の加圧の際には、ディスク積層体への負荷を解放する力が圧力室21に印加される。この場合、ハウジング2内でのシリンダドラム3の自由回転が可能である。
ブレーキ装置16により制動作用を発生できるようにするため、複数の弾性圧力要素が設けられることが好ましい。図示された実施例では、弾性圧力要素はコイルばね25の形である。
スラストリング21には、加圧面23と反対に第1端面27が形成されている。第1端面27から延出する複数の凹部26がスラストリング21に形成され、スラストリングの周囲に分散されている。コイルばね25はこれらの凹部26に挿入されて、例えば接続プレート4を反対方向に圧迫する。そのため、第1ブレーキディスク19と第2ブレーキディスク20とで構成されるディスク積層体を圧迫するコイルばね25により、スラストリング21に軸方向ばね力が印加される。そのため作動圧力室24が作動圧力を受けていないとすると、コイルばね25により制動力が発生して、第1及び第2ブレーキディスク19,20は相互に押圧される。制動力を発生させるため、第2作動圧力室に第2加圧面が設けられてもよい。
作動圧力室24からの不必要な圧力損失を防止するため、スラストリング21には第1シール要素28と第2シール要素29とが設けられる。ドエルピン31とともにハウジング2におけるスラストリング21の不要な付随回転を防止するスリーブ30が、スラストリング21の別の凹部に配置されている。この目的のため、ドエルピン31は接続プレート4の空洞32に固定されている。
図2は、好適な第一実施例によるスラストリング21の拡大図である。スラストリング21の外周部は段構造を有し、二つの異なる直径の間の移行部には加圧面23が形成されている。第1端面21は加圧面23と反対の配向を持つ。第2端面34は、スラストリング21の軸方向反対の端部に形成される。図示された実施例では、第2ブレーキディスク20の前面ディスクに制動作用を発生させるための軸力を発生させる突起34’が、第2端面34に形成されている。
すでに述べたように、第1端面27を始点とする複数の凹部26がスラストリング21に形成されることが好ましい。中に配置されるコイルばね25の案内を改善するため、第1端面27を越える延出部33がスラストリング21に形成されている。この延出部33は各凹部26について個別に、又は連続カラーとして一緒にスラストリング21に形成される。
加圧面23の軸方向両側において、スラストリング21にはシール領域が形成されている。シール作用を向上させるため、加圧面から第1端面27の方向に第1弾性領域35が配置されている。第2弾性領域36は、加圧面23から第2端面34に向かって形成されている。第1シール要素28は第1弾性領域35に配置されている。これに対応して、第2シール要素29は第2弾性領域36に形成される。
プラスチック材料で製作されるスラストリング21に第1弾性領域35を形成するため、第1端面27を始点とする連続溝27がスラストリング21に軸方向に形成される。第1弾性領域35の弾性は、材料の適切な選択とともに、連続溝37の奥行に応じて調節される。スラストリング21には、シール要素28を収容するため、スラストリング21の外周部を始点とする径方向収容溝が第1弾性領域35に形成されている。別の径方向収容溝が第2弾性領域36においてスラストリング21に形成され、第2シール要素29はこの第2収容溝に配置される。第1シール要素28と第2シール要素29とは例えばOリングの形であり、例えば安定リングの形の支持要素が各収容溝に配置される。
第1弾性領域36に対応して、スラストリング21に第2周溝38を形成することにより第2弾性領域36が設けられる。この場合、第2周溝38は第2端面34を始点としてスラストリング21に形成される。スラストリング21の材料の選択により、そして第2延出周溝38の奥行及び径方向配置により、第2弾性領域36の弾性もやはり調節可能である。スラストリング21に加えて、第1端面27の側には組立リング40が設けられている。
図3は、本発明によるスラストリング21の第二実施例を示す。この場合、スラストリング21’は、第1リング要素41と第2リング要素42とを具備する。図2のスラストリング21の特徴と一致する特徴は、同一の参照番号で示されている。反復を避けるため、全体の再説明は省略する。
コイルばね25を収容するための凹部26が、第1リング要素41に配置されている。第1端面27と反対の配向を持つ端面46が、第1リング要素41に形成されている。この場合、第1端面46の径方向外側範囲は、加圧面23を形成する。外側径方向寸法に関しては、第2リング要素42は第1リング要素41よりも小さい。スラストリング21’の第2端面34と反対の配向を持つ第2リング要素42の端面47は、第1リング要素41の端面46の径方向内側範囲と当接する。両リング要素41,42の内径は相互に対応する。第1リング要素41の端面46と第2リング要素42の端面47とは、それぞれ段部を有する。第1リング要素41及び第2リング要素42の段部の位置は相互に対応するため、リング要素41,42のセンタリング45が段部により実施される。
図2の第一実施例の場合のように、スラストリング21’には第1弾性領域35’と第2弾性領域36’とが形成されている。第二実施例では、第1弾性領域35’は第1リング要素41に、第2弾性領域36’は第2リング要素42に配置される。弾性領域35’,36’を設けるため、やはり第1及び第2周溝37’,38’がそれぞれ設けられている。第1周溝37’は、第1リング要素41にその端面46を始点として形成されている。第1端面46を始点として第1リング要素41に形成された第1周溝37’により、第1リング要素41の外周縁にはシール要素としての第1プラスチックリップ43が形成されている。第1プラスチックリップ43は、第1リング要素41に弾性的に接続されている。第二実施例によれば、スラストリング21’の場合には、スラストリング21’が取り付けられた時にハウジング2と当接する第1プラスチックリップ43により、シール作用が発生する。対応する方法で、第2リング要素42には端面47を始点とする第2周溝38’が形成されている。こうして、第2弾性領域36’とシール要素としての第2プラスチックリップ44とが、第2リング要素42の外周縁に形成される。第1プラスチックリップ43に対応して、第2リング要素42とハウジング2との間のシール作用は、第2プラスチックリップ44により同様に行われる。この目的のため、スラストリング21’の組立状態では、第2プラスチックリップ44が液圧ピストンマシン1のハウジング2と当接する。
第1溝37’と第2溝38’との開口側が加圧面23に面しているため、作動圧力室24の加圧の際には、第1周溝37’と第2周溝38’とが圧力媒体により加圧される。これは、第1プラスチックリップ43と第2プラスチックリップ44との外径の膨張を生じさせることで、二つのプラスチックリップ43,44のシール作用、したがって作動圧力室24のシールが改善される。
図4と5は、やはり本発明によるスラストリング21,21’の実施例を示す。すなわち、第1リング要素41は第2リング要素42に係止接続を介して接続可能であることが図5に示されている。このような形状嵌着接続は、別の処理段階を伴わずに二つのリング要素41,42を一緒に嵌め込むことにより簡単な方法でこれらが相互に接続されるという長所を持つ。図示された実施例では、センタリング45の範囲において外周部に斜めに設けられた側面により、そして他のリング要素の対応凹部により、係止接続が形成される。第2プラスチックリップ44は、加圧面23との当接範囲にバイパス通路48を有するため、第2周溝38’の内容物が作動圧力室24と流体接触していることが図5からさらに分かる。作動圧力室24が作動圧力で加圧される時には、これは上述したシール作用の向上につながる。
図3と5の実施例では、第2端面34は平坦である。
形状嵌着接続に加えて、またその代替案として、第1リング要素41は第2リング要素42に材料接合によって接続されてもよい。例えば、第1リング要素41及び第2リング要素42の端面46,47の相互当接範囲は、超音波溶接による内周部の範囲での材料接合によって相互に接続されてもよい。
上述した実施例では、制動力はコイルばね25により発生する。ブレーキ装置16の解除は、作動圧力室24で作動圧力を発生させることにより実施される。逆に、ブレーキ装置がコイルばねにより解除位置に保持されて、作動圧力室24を加圧することにより制動力が発生してもよい。この場合、ピストンマシンにおける加圧面と弾性要素の配置は適切に逆転される。
本発明は説明された実施例に限定されない。すなわち、実施例の個々の特徴を所望のいかなる方法でも相互に組み合わせることが可能である。
液圧ピストンマシンの断面図である。 本発明による第1スラストリングを備えるブレーキ装置の実施例を示す。 本発明による第2スラストリングを備えるブレーキ装置の実施例を示す。 進歩性を備える図2の第1スラストリングの別の図である。 進歩性を備える図3の第2スラストリングの別の図である。
符号の説明
2 ハウジング
3 シリンダドラム
16 マルチディスクブレーキ
19 第1ブレーキディスク
20 第2ブレーキディスク
21,21’ スラストリング
23 加圧面
25 弾性圧力要素
26 凹部
27 第1端面
28,29 シール要素
34 第2端面
35,36 領域
37,38 周溝
41 第1リング要素
42 第2リング要素
43,44 シール要素
46,47 端面

Claims (12)

  1. 液圧ピストン機械のブレーキ装置のためのスラストリングであって、前記ストラスリングは、少なくとも一つの加圧面を有し、前記スラストリングは、プラスチック材料により構成され、径方向に弾性を備えた少なくとも1つの領域を有し、前記領域上に、シール要素が設けられ、前記領域は周溝として前記スラストリング内に形成されたことを特徴とするスラストリング。
  2. 弾性圧力要素を収容するための少なくとも一つの凹部が、前記加圧面と反対側の第1端面に形成され、少なくとも一つの前記凹部の範囲において前記スラストリングが第1端面よりも軸方向に延出していることとを特徴とする請求項1に記載のスラストリング。
  3. 少なくとも一つの弾性領域を形成するために、第1端面の側から、及び/又は反対側の第2端面の側から、前記周溝が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のスラストリング。
  4. 前記スラストリングの外周部に嵌り径方向に作用するシール要素が、前記周溝の範囲に配置されることを特徴とする請求項3に記載のスラストリング。
  5. 前記スラストリングが第1リング要素と第2リング要素とを具備することを特徴とする請求項1又は2に記載のスラストリング。
  6. 第1リング要素が、少なくとも一つの前記弾性圧力要素を収容するための少なくとも一つの凹部を前記加圧面とともに含み、前記加圧面が、第1端面と反対側の第1リング要素の端面の径方向外側領域により形成されることを特徴とする請求項5に記載のスラストリング。
  7. 第1リング要素と第2リング要素とが、前記スラストリングを形成するように形成され接続可能であることを特徴とする請求項5又は6に記載のスラストリング。
  8. 第1リング要素と第2リング要素とが、前記スラストリングを形成するように材料接合により接続されることを特徴とする請求項5又は6に記載のスラストリング。
  9. 第1リング要素及び/又は第2リング要素のプラスチックリップにより、径方向作用シール部が形成されることを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項に記載のスラストリング。
  10. 前記プラスチックリップを形成するために、第2リング要素に面する側の第1リング要素の端面を始点とする周溝が第1リング要素に形成されること、及び/又は、前記プラスチックリップを形成するために、第1リング要素に面する側の第2リング要素の端面を始点とする前記周溝が第2リング要素に形成されることを特徴とする請求項9に記載のスラストリング。
  11. 第1リング要素と第2リング要素とが、二つのリング要素を相互に対してセンタリングする対応の段形状を、相互に面する側の端面に有することを特徴とする請求項5乃至10の何れか1項に記載のスラストリング。
  12. ハウジングと、前記ハウジングに回転自在に取り付けられたシリンダドラムとを具備し、前記シリンダドラムが、マルチディスクブレーキにより前記ハウジング内で制動され、前記マルチディスクブレーキが、スラストリングにより相互に押圧される前記シリンダドラムに回転不能に接続された少なくとも一つの第1ブレーキディスクと前記ハウジングに回転不能に接続された少なくとも一つの第2ブレーキディスクとを具備する、液圧ピストン機械であって、前記スラストリングが請求項1乃至12の何れか1項に記載のプラスチックリングであることを特徴とする液圧ピストン機械。
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