JP6940402B2 - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、1対のパッドにより、車輪とともに回転するロータを軸方向両側から挟持することで車両の制動を行う、ディスクブレーキ装置に関する。
図13および図14は、特表2015−537175号公報に記載された、車両走行時の制動(サービスブレーキ)を油圧式に行い、車両駐車時の制動(パーキングブレーキ)を機械式に行う、パーキング機構付きのディスクブレーキ装置を示している。ディスクブレーキ装置1は、フローティングキャリパ型のもので、1対のパッドと、キャリパボディ2と、ピストン3と、ナット4と、スピンドル5とを備える。1対のパッドは、車輪とともに回転するロータを挟んだ軸方向両側部分に、軸方向の変位を可能にそれぞれ支持されている。
キャリパボディ2は、軸方向の変位を可能に支持されており、軸方向片端側に径方向内方に突出したキャリパ爪7を有し、かつ、軸方向他端側に、シリンダ部6を有する。シリンダ部6は、軸方向片端部が開口したシリンダ空間8を有する。
なお、「軸方向」とは、特に断らない限り、ピストン3の軸方向(図13および図14の左右方向)を意味する。また、ディスクブレーキ装置が制動力を発生させる際のピストン3の進行方向前側である、図13および図14の右側が、軸方向片端側に相当し、制動力を発生させる際のピストン3の進行方向後側である、図13および図14の左側が、軸方向他端側に相当する。また、図示の例では、ディスクブレーキ装置1は、軸方向片端側が車体の幅方向外側(アウタ側)に向き、軸方向他端側が車体の幅方向中央側(インナ側)に向くように、車体に対して支持される。
ピストン3は、軸方向他端部が開口した有底円筒状に構成され、キャリパボディ2のシリンダ空間8内に、軸方向の変位を可能に、液密に嵌装されている。また、ピストン3は、軸方向他端側の側面の径方向内端部に、径方向内方に向かうほど軸方向片端側に向かう方向に傾斜した、ピストン側傾斜面部9を有する。
ナット4は、内周面に雌ねじ部10を有し、ピストン3の内側に、このピストン3に対する軸方向の変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されている。
スピンドル5は、軸方向他端部に、外周面が円筒面である基端部11を有し、軸方向片端側の外周面に、ナット4の雌ねじ部10と螺合する雄ねじ部12を有し、かつ、基端部11と雄ねじ部12との間の中間部に径方向外方に突出したフランジ部13を有する。フランジ部13は、軸方向片端側の側面の径方向外端部に、径方向外方に向かうほど軸方向他端側に向かう方向に傾斜した、スピンドル側傾斜面部14を有する。スピンドル5の基端部11は、キャリパボディ2の底板部16に形成された貫通孔17に、カラー40を介して回転自在に支持されている。基端部11の外周面と貫通孔17の内周面との間部分のうち、カラー40よりも軸方向片端側に位置する部分には、液密を確保するためのOリング15が挟持されている。また、フランジ部13の軸方向他端側の側面は、スラスト軸受18を介して、シリンダ部6の奥端面(底板部16の軸方向片端側の側面)に突き当てられている。
サービスブレーキの作動時には、シリンダ空間8内のブレーキ液(ブレーキフルード)を加圧して、ピストン3をロータに近づく方向に変位させる。そして、ピストン3の先端面(軸方向片端側の側面)により、1対のパッドのうちのインナ側(軸方向他端側)のパッドを押圧し、このインナ側のパッドをロータの軸方向他端側の側面に押し付ける。また、インナ側のパッドをロータの軸方向他端側の側面に押し付ける力の反力により、キャリパボディ2が軸方向他端側に変位し、キャリパ爪7により、1対のパッドのうちのアウタ側(軸方向片端側)のパッドが押圧され、このアウタ側のパッドが、ロータの軸方向片端側の側面に押し付けられる。この結果、ロータが軸方向両側から強く挟持されて、1対のパッドとロータとの間に作用する摩擦により車両の制動が行われる。
パーキングブレーキの作動時には、電動モータによりスピンドル5を所定方向に回転駆動する。スピンドル5の回転運動は、スピンドル5の雄ねじ部12とナット4の雌ねじ部10との螺合により、ナット4を軸方向片端側へ変位させる直線運動に変換される。そして、ナット4により、ピストン3がロータに近づく方向に押圧され、さらに、このピストン3の先端面により、インナ側のパッドがロータの軸方向他端側の側面に押し付けられる。また、インナ側のパッドをロータの軸方向他端側の側面に押し付ける力の反力に基づいて、アウタ側のパッドが、ロータの軸方向片端側の側面に押し付けられる。この結果、ロータが軸方向両側から強く挟持されて、1対のパッドとロータとの間に作用する摩擦により、パーキングブレーキが作動する。
上述のようなディスクブレーキ装置を組み立てる際には、たとえば、まず、雌ねじ部10と雄ねじ部12とを螺合して、ナット4とスピンドル5とを組み合わせたものを、ピストン3の内側に挿入することにより、変換機構41を組み立てる。この変換機構41は、ピストン3のピストン側傾斜面部9とスピンドル5のスピンドル側傾斜面部14とを当接させることにより、径方向に関する位置決めを図りつつ(同軸性を確保しつつ)、軸方向寸法を最も短くした状態で、キャリパボディ2のシリンダ空間8内に組み込まれる。そして、ブレーキ液を流通するための配管やシリンダ空間8からエアを抜いた後、ブレーキ液を圧送し、配管やシリンダ空間8内にブレーキ液を充填する、真空充填を行う。
特表2015−537175号公報
特表2015−537175号公報に記載された、ディスクブレーキ装置では、ピストン3のピストン側傾斜面部9とスピンドル5のスピンドル側傾斜面部14とが、全周にわたって隙間なく当接し、キャリパボディ2のシリンダ空間8が外部空間から密閉される。このため、ブレーキ液を真空充填する際に、ピストン3の内部空間のエアを抜けなくなる可能性がある。
本発明は、上述のような事情に鑑みて、キャリパボディのシリンダ空間内にブレーキ液を真空充填する際に、ピストンの内部空間のエア抜き性を確保することができる構造を実現することを目的とする。
本発明のディスクブレーキ装置は、1対のパッドと、キャリパボディと、ピストンと、ナットと、スピンドルとを備える。
前記1対のパッドは、車輪と同期して回転するロータを軸方向両側から挟むように設けられている。
前記キャリパボディは、前記1対のパッドのうち、一方のパッドに対向する軸方向片端部が開口したシリンダ空間を有する。
前記ピストンは、前記シリンダ部の内側に、軸方向の変位を可能に嵌装され、かつ、軸方向他端部が開口した有底円筒状に構成されている。
前記ナットは、前記ピストンの内側に回転不能に、かつ、軸方向の変位を可能に嵌合され、内周面に雌ねじ部を有する。
前記スピンドルは、外周面に、前記雌ねじ部と螺合する雄ねじ部を有し、かつ、該雄ねじ部よりも軸方向他端側に存在する部分にフランジ部を有する。
前記ディスクブレーキ装置は、前記ピストンの軸方向他端部と前記フランジ部の軸方向片端部とを嵌合させた(径方向に重畳させた)状態で、前記ピストンの内部空間と外部空間とを連通し、かつ、少なくとも一部が、前記ピストンの軸方向他端部と前記フランジ部の軸方向片端部との嵌合部を軸方向に貫通する、少なくとも1つの通気路を有する。
前記通気路を、円周方向等間隔3箇所以上に配置することが好ましい。ただし、通気路を、円周方向1箇所位置にのみ配置したり、円周方向等間隔2箇所(径方向反対側2箇所)に配置したりすることもできる。あるいは、前記通気路を、円周方向に関して不等間隔に配置することもできる。
前記フランジ部、軸方向片端側の小径部と、軸方向他端側の大径部と、前記小径部の外周面と前記大径部の外周面とを連続する段差面とを有する。
本発明のディスクブレーキ装置の第1の態様では、前記通気路、前記ピストンの軸方向他端側の側面と前記段差面とを当接させた状態で、前記ピストンの内部空間と外部空間とを連通する。
この場合、前記小径部を、外周面に、スピンドル側第1の凹部を有するものとし、前記段差面を、前記スピンドル側第1の凹部と円周方向位置が一致する部分に、スピンドル側第2の凹部を有するものとし、前記ピストンの軸方向他端側の側面と前記段差面とを当接させた状態で、前記通気路を、前記ピストンの軸方向他端部の内周面および軸方向他端側の側面と、前記スピンドル側第1の凹部および前記スピンドル側第2の凹部とにより画成することができる。
または、前記ピストンを、軸方向他端部の内周面に、ピストン側第1の凹部を有し、かつ、軸方向他端側の側面のうち、前記ピストン側第1の凹部と円周方向位置が一致する部分に、ピストン側第2の凹部を有するものとし、前記ピストンの軸方向他端側の側面と前記段差面とを当接させた状態で、前記通気路を、前記小径部の外周面および前記段差面と、前記ピストン側第1の凹部および前記ピストン側第2の凹部とにより画成することができる。
または、前記ピストンを、軸方向他端部の内周面に、ピストン側凹部を有するものとし、前記段差面を、スピンドル側凹部を有するものとし、前記ピストンの軸方向他端側の側面と前記段差面とを当接させた状態で、前記通気路を、前記小径部の外周面および前記ピストンの軸方向他端側の側面と、前記ピストン側凹部および前記スピンドル側凹部とにより画成することができる。
または、前記ピストンを、軸方向他端側の側面に、ピストン側凹部を有するものとし、前記小径部を、外周面に、スピンドル側凹部を有するものとし、前記ピストンの軸方向他端側の側面と前記段差面とを当接させた状態で、前記通気路を、前記段差面および前記ピストンの軸方向他端部の内周面と、前記ピストン側凹部および前記スピンドル側凹部とにより画成することができる。
本発明のディスクブレーキ装置の第2の態様では、前記小径部の外周面と前記ピストンの軸方向他端部の内周面とのうちの少なくとも一方の周面に、凹部を設け、前記ピストンの軸方向他端側の側面と前記段差面とを隙間を介して対向させた状態で、前記通気路を、前記凹部と、該凹部と対向する面とにより画成する。
本発明のディスクブレーキ装置によれば、キャリパボディのシリンダ空間内にブレーキ液を真空充填する際に、ピストンの内部空間のエア抜き性を確保することができる。
図1は、本発明の実施の形態の第1例に係るディスクブレーキ装置を示す断面図である。 図2は、本発明の実施の形態の第1例に係るディスクブレーキ装置について、変換機構を取り出して示す端面図である。 図3は、図2のA−A断面図である。 図4は、本発明の実施の形態の第1例に係るディスクブレーキ装置のスピンドルの部分拡大斜視図である。 図5は、本発明の実施の形態の第2例に係るディスクブレーキ装置について、変換機構を取り出して示す端面図である。 図6は、図5のB−B断面図である。 図7は、本発明の実施の形態の第2例に係るディスクブレーキ装置のピストンを、図6の左側から見た様子を示す端面図である。 図8は、本発明の実施の形態の第3例に係るディスクブレーキ装置について、変換機構を取り出して示す、図3と同様の断面図である。 図9は、本発明の実施の形態の第3例に係るディスクブレーキ装置のスピンドルの部分拡大斜視図である。 図10は、本発明の実施の形態の第3例に係るディスクブレーキ装置のピストンを、図8の左側から見た様子を示す端面図である。 図11は、本発明の実施の形態の第4例に係るディスクブレーキ装置について、変換機構を取り出して示す、図3と同様の断面図である。 図12は、本発明の実施の形態の第4例に係るディスクブレーキ装置のスピンドルの部分拡大斜視図である。 図13は、従来構造の1例に係るディスクブレーキ装置を示す断面斜視図である。 図14は、従来構造の1例に係るディスクブレーキ装置の要部拡大断面図である。
[実施の形態の第1例]
図1〜図4は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例のディスクブレーキ装置1aは、主に車両の運転時に使用され、油圧で動作するサービスブレーキとしての機能と、主に車両の駐車時に使用され、電動機械的に動作するパーキングブレーキとしての機能とを備える。また、本例のディスクブレーキ装置1aは、ロータ20の軸方向両側部分のうち、一方側にのみピストン3aを有するフローティングキャリパ型の構造を有する。このようなディスクブレーキ装置1aは、1対のパッド19a、19bと、キャリパボディ2と、ピストン3aと、ナット4と、スピンドル5aとを備える。
1対のパッド19a、19bは、車輪とともに回転するロータ20を挟んだ軸方向両側部分に、軸方向の変位を可能にそれぞれ支持されている。
なお、「軸方向」とは、特に断らない限り、ピストン3aの軸方向(図1および図2の左右方向)を意味する。また、ディスクブレーキ装置が制動力を発生させる際のピストン3aの進行方向前側である、図1および図2の右側が、軸方向片端側に相当し、制動力を発生させる際のピストン3aの進行方向後側である、図1および図2の左側が、軸方向他端側に相当する。また、本例のディスクブレーキ装置1aは、軸方向片端側が車体の幅方向外側(アウタ側)に向き、軸方向他端側が車体の幅方向中央側(インナ側)に向くように、車体に対して支持される。
キャリパボディ2は、車体に固定されたサポートに対し軸方向の変位を可能に支持されており、軸方向他端側に、シリンダ部6を有し、かつ、軸方向片端部に、径方向内方に突出したキャリパ爪7を有する。シリンダ部6とキャリパ爪7とは、ロータ20よりも径方向外方に、かつ、このロータ20を跨ぐように設けられたブリッジ部21により結合されている。シリンダ部6は、軸方向片端部が開口したシリンダ空間8を有する。また、シリンダ部6の軸方向他端側部分には、シリンダ空間8と、キャリパボディ2の外部空間とを連通する通気孔47が形成されている。通気孔47の外部空間側の端部は、エア抜き作業に使用するブリーダスクリューにより塞がれている。
ピストン3aは、軸方向他端部が開口した有底円筒状に構成されており、底部22と、筒部23とを有する。底部22は、軸方向他端側の側面の径方向外側部に、軸方向他端側に向かうほど内径が大きくなる方向に傾斜した、略円すい台状または部分球面状の凹面部24を有する。筒部23は、軸方向他端部内周面に、軸方向片端側に隣接する部分よりも内径が大きい、嵌合面部25を有する。このようなピストン3aは、キャリパボディ2のシリンダ空間8内に、軸方向の変位を可能に、かつ、回転を実質的に阻止された状態で、液密に嵌装されている。すなわち、シリンダ部6の内周面のうち、軸方向片端寄り部分に断面矩形のシール溝35が形成されており、このシール溝35に装着されたシール部材36により、シリンダ部6の内周面とピストン3aの外周面との間が密封されている。
ナット4は、筒状部材に構成され、軸方向他端側の小径筒部26と、この小径筒部26よりも外径(外接円直径)が大きい、軸方向片端側の頭部27とを有する。小径筒部26は、内周面に雌ねじ部10を有する。頭部27は、軸方向片端側の側面に、軸方向片端側に向かうほど外径が小さくなる方向に傾斜した、略円すい台状または部分球面状の凸面部28を有する。
ナット4は、頭部27の外周面をピストン3aの筒部23の内周面に内嵌させることにより、ピストン3aの内側に、このピストン3aに対する軸方向の変位を可能に、かつ、回転を不能に支持されている。具体的には、たとえば、頭部27に設けられた凸部または凹部と、筒部23の内周面に設けられた凹溝または突条とを凹凸係合させることにより、ピストン3aの内側にナット4を、軸方向の変位を可能に、かつ、回転を不能に支持する。あるいは、頭部27および筒部23の断面形状を略十字型や多角形などの非円形状とし、頭部27の外周面と筒部23の内周面とを非円形嵌合させることもできる。
スピンドル5aは、軸方向他端部に、外周面が円筒面状の基端部11を有し、軸方向片端側の外周面に、ナット4の雌ねじ部10と螺合する雄ねじ部12を有し、かつ、基端部11と雄ねじ部12との間の中間部に径方向外方に突出したフランジ部13aを有する。基端部11は、内周面に雌スプライン部29を有する。この雌スプライン部29には、回転駆動軸の雄スプライン部が、トルク伝達を可能にスプライン係合される。
フランジ部13aは、軸方向片端側の小径部30と、軸方向他端側の大径部31と、小径部30の外周面と大径部31の外周面とを接続する円輪状の段差面32とを有する。小径部30は、外周面の円周方向等間隔3箇所以上(図示の例では、6箇所)に、円周方向に隣接する部分よりも径方向内方に凹んだスピンドル側第1の凹部33を有する。スピンドル側第1の凹部33のそれぞれは、小径部30の外周面に、軸方向にわたって設けられている。また、段差面32のうち、スピンドル側第1の凹部33と円周方向位置が一致する部分には、円周方向に隣接する部分より軸方向他端側に凹んだスピンドル側第2の凹部34が、径方向にわたり設けられている。換言すれば、スピンドル側第2の凹部34は、段差面32に、スピンドル側第1の凹部33の軸方向他端部から径方向外方に折れ曲がるようにして設けられている。
なお、スピンドル側第1の凹部33およびスピンドル側第2の凹部34の円周方向幅は、小径部30の外周面とピストン3aの嵌合面部25とをがたつきなく嵌合でき、かつ、後述するように、段差面32とピストン3aの軸方向他端側の側面とを当接させた状態で、ピストン3aの内部空間37と外部空間38とを連通する通気路39を形成できる限り、特に限定されるものではない。
スピンドル5aの基端部11は、キャリパボディ2の底板部16に形成された貫通孔17に、カラー40を介して回転自在に支持されている。基端部11の外周面と貫通孔17の内周面との間部分のうち、カラー40よりも軸方向片端側に位置する部分には、液密を確保するためのOリング15が挟持されている。また、フランジ部13aの軸方向他端側の側面は、スラスト軸受18を介して、シリンダ部6の奥端面(底板部16の軸方向片端側の側面)に突き当てられている。これにより、スピンドル5aが、キャリパボディ2に対し、回転可能に支持されている。
サービスブレーキの作動時には、シリンダ空間8内のブレーキ液(ブレーキフルード)を加圧して、ピストン3aをロータ20に近づく方向に変位させる。そして、ピストン3aの先端面(軸方向他端側の側面)により、1対のパッド19a、19bのうちのインナ側のパッド19aを押圧し、このインナ側のパッド19aをロータ20の軸方向他端側の側面に押し付ける。また、インナ側のパッド19aをロータ20の軸方向他端側の側面に押し付ける力の反力により、キャリパボディ2が軸方向他端側に変位し、キャリパ爪7により、1対のパッド19a、19bのうちのアウタ側のパッド19bが押圧され、このアウタ側のパッド19bが、ロータ20の軸方向片端側の側面に押し付けられる。この結果、ロータ20が軸方向両側から強く挟持されて、1対のパッド19a、19bとロータ20との間に作用する摩擦により、車両の制動が行われる。
サービスブレーキによる制動を解除する際には、シリンダ空間8内の圧力を低下ないし喪失させることで、ピストン3による押圧力を低下ないし喪失させる。この結果、1対のパッド19a、19b同士の間隔が拡がり、ロータ20を軸方向両側から挟持する力が喪失して、車両の制動力が解除される。
パーキングブレーキの作動時には、電動モータによりスピンドル5aを所定方向に回転駆動する。スピンドル5aの回転運動は、スピンドル5aの雄ねじ部12とナット4の雌ねじ部10との螺合により、ナット4を軸方向片端側へ変位させる直線運動に変換される。そして、ナット4の頭部27の凸面部28により、ピストン3aの底部22の凹面部24が押圧され、ピストン3aが軸方向片端側に向けて変位する。ピストン3aが軸方向片端側に向けて変位すると、ピストン3aの先端面により、インナ側のパッド19aがロータ20の軸方向他端側の側面に向けて押し付けられる。さらに、インナ側のパッド19aをロータ20の軸方向他端側の側面に押し付ける力の反力に基づいて、アウタ側のパッド19bが、ロータ20の軸方向片端側の側面に押し付けられる。この結果、ロータ20が軸方向両側から強く挟持されて、1対のパッド19a、19bとロータ20との間に作用する摩擦により、パーキングブレーキが作動する。
パーキングブレーキによる制動を解除する際には、電動モータによりスピンドル5aを前記所定方向と反対方向に回転駆動する。スピンドル5aの回転運動は、雄ねじ部12と雌ねじ部10との螺合により、ナット4を軸方向他端側へ変位させる直線運動に変換される。ナット4が軸方向他端側に変位し、ピストン3aの先端面により、インナ側のパッド19aをロータ20の軸方向他端側の側面に向けて押し付ける力が低下ないし喪失すると、ピストン3aによる押圧力が低下ないし喪失し、1対のパッド19a、19b同士の間隔が拡がる。これにより、ロータ20を軸方向両側から挟持する力が喪失して、パーキングブレーキが解除される。
上述のようなディスクブレーキ装置1aを組み立てる際には、まず、雌ねじ部10と雄ねじ部12とを螺合して、ナット4とスピンドル5aとを組み合わせたものを、ピストン3aの内側に挿入することにより、変換機構41aを組み立てる。
次に、変換機構41aを、この変換機構41aの軸方向寸法を最も短くした状態で、キャリパボディ2のシリンダ空間8内に組み込む。すなわち、フランジ部13aの小径部30の外周面を、ピストン3aの筒部23の嵌合面部25にがたつきなく内嵌し、かつ、段差面32を、筒部23の軸方向他端側の側面に当接させる。これにより、ピストン3aに対するスピンドル5aの径方向に関する位置決めを図りつつ(同軸性を確保しつつ)、変換機構41aの軸方向寸法を最も短くした状態で、変換機構41aをキャリパボディ2のシリンダ空間8内に組み込む。
次いで、通気孔47に取り付けられたブリーダスクリューを用いて、ブレーキ液を流通するための配管やシリンダ空間8からエアを抜き、そして、ブレーキ液を圧送し、配管やシリンダ空間8内にブレーキ液を充填する、真空充填を行う。
本例のディスクブレーキ装置1aによれば、配管やシリンダ空間8内にブレーキ液を真空充填する際して、ピストン3aの内部空間37のエアを、通気路39を通じて確実に抜くことができる。
すなわち、本例のディスクブレーキ装置1aでは、小径部30の外周面の円周方向等間隔複数箇所に径方向内方に凹んだスピンドル側第1の凹部33を設けるとともに、段差面32のうち、スピンドル側第1の凹部33と円周方向位置が一致する部分に、軸方向他端側に凹んだスピンドル側第2の凹部34を設けている。したがって、変換機構41aの軸方向寸法を最も短くした状態、すなわち、フランジ部13aの小径部30の外周面を、ピストン3aの筒部23の嵌合面部25に内嵌し、かつ、段差面32を、筒部23の軸方向他端側の側面に当接させた状態では、フランジ部13aの軸方向片端側とピストン3aの軸方向他端部との係合部の円周方向等間隔複数箇所(図示の例では、6箇所)に、ピストン3aの内部空間37と外部空間38とを連通する、断面L字形の隙間である通気路39が形成される。換言すれば、変換機構41aの軸方向寸法を最も短くした状態で、スピンドル5aに形成されたスピンドル側第1の凹部33およびスピンドル側第2の凹部34と、筒部23の軸方向他端側の側面および嵌合面部25とにより、通気路39が画成される。したがって、配管やシリンダ空間8内にブレーキ液を真空充填する際して、ピストン3aの内部空間37のエアを、通気路39を通じて確実に抜くことができる。
また、本例では、スピンドル側第1の凹部33に加え、段差面32にスピンドル側第2の凹部34を設けている。これにより、フランジ部13aの小径部30と嵌合面部25とを嵌合させ、かつ、段差面32と、筒部23の軸方向他端側の側面とを当接させた状態で、ピストン3aの内部空間37と外部空間38とを連通する、通気路39が形成されるようにしている。このため、フランジ部13aの段差面32と、筒部23の軸方向他端側の側面とを当接させ、変換機構41aの軸方向寸法を最も短くした状態で、配管やシリンダ空間8内にブレーキ液を真空充填することができる。したがって、ディスクブレーキ装置1aの組立完了時点での変換機構41aの軸方向寸法を短くすることができ、ディスクブレーキ装置1aの小型化を図ることができて、ディスクブレーキ装置1aのレイアウト性を良好にできる。
さらに、本例では、スピンドル側第1の凹部33およびスピンドル側第2の凹部34を、フランジ部13aの円周方向等間隔3箇所以上(図示の例では、6箇所)に設けることにより、通気路39を円周方向等間隔3箇所以上に配置している。このため、シリンダ空間8内への変換機構41a(を構成するスピンドル5a)の取付方向(取付姿勢)にかかわらず、少なくとも1つの通気路39を、上方を向くように(スピンドル5aの中心軸を含む水平方向の仮想平面αよりも上方に位置するように)配置することができる。このため、ディスクブレーキ装置1aを車両に取り付けた後で行うメンテナンス作業の際においても、ピストン3aの内部空間37内のエア抜き作業を、円滑に行うことができる。
ただし、通気路39を、円周方向1箇所にのみ配置したり、円周方向等間隔2箇所(径方向反対側2箇所)に配置したりすることもできる。あるいは、通気路39を、円周方向に関して不等間隔複数箇所に配置することもできる。
本例では、本発明を、ロータの軸方向両側部分のうちの一方側にのみ、ピストンを有するフローティング型のディスクブレーキ装置に適用した例について説明したが、本発明は、ロータの軸方向両側部分にそれぞれ、ピストンを有する対向ピストン型のディスクブレーキ装置に適用することもできる。
[実施の形態の第2例]
図5〜図7は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合も、実施の形態の第1例のピストン3aと同様に、ピストン3bは、軸方向他端部が開口した有底円筒状に構成され、底部22と、筒部23aとを有する。筒部23aは、軸方向他端部内周面に、軸方向片端側に隣接する部分よりも内径が大きい、嵌合面部25aを有する。
また、ピストン3bは、嵌合面部25aの円周方向等間隔3箇所以上(図示の例では、4箇所)に、円周方向に隣接する部分よりも径方向外方に凹んだ、ピストン側第1の凹部42を有する。ピストン側第1の凹部42のそれぞれは、軸方向に伸長し、かつ、軸方向他端部が、筒部23aの軸方向他端側の側面に開口するように設けられている。また、ピストン3aの筒部23aの軸方向他端側の側面のうち、ピストン側第1の凹部42と円周方向位置が一致する部分には、円周方向に隣接する部分よりも軸方向片端側に凹んだピストン側第2の凹部43が、径方向にわたり設けられている。換言すれば、ピストン側第2の凹部43は、筒部23aの軸方向他端側の側面に、ピストン側第1の凹部42の軸方向他端部から径方向外方に折れ曲がるようにして設けられている。
スピンドル5bのフランジ部13bは、軸方向片端側の小径部30aと、軸方向他端側の大径部31と、小径部30aの外周面と大径部31の外周面とを接続する円輪状の段差面32aとを有する。本例では、小径部30aの外周面および大径部31aの外周面をそれぞれ単一円筒面とし、段差面32aを軸方向に直交する平坦面としている。
本例では、嵌合面部25aの円周方向等間隔複数箇所に径方向外方に凹んだピストン側第1の凹部42を設けるとともに、筒部23aの軸方向他端側の側面のうち、ピストン側第1の凹部42と円周方向位置が一致する部分に、軸方向片端側に凹んだピストン側第2の凹部43を設けている。このため、ディスクブレーキ装置の組み立ての際に、ピストン3bとナット4とスピンドル5bとからなる変換機構41bの軸方向寸法を最も短くした状態、すなわち、フランジ部13bの小径部30aを、筒部23aの嵌合面部25aに内嵌し、かつ、段差面32aを、筒部23aの軸方向他端側の側面に当接させた状態では、フランジ部13bの軸方向片端側とピストン3bの軸方向他端部との係合部の円周方向等間隔複数箇所(図示の例では、4箇所)に、ピストン3bの内部空間37と外部空間38とを連通する、断面L字形の隙間である通気路39aが形成される。換言すれば、変換機構41bの軸方向寸法を最も短くした状態で、ピストン3bに形成されたピストン側第1の凹部42およびピストン側第2の凹部43と、スピンドル5bの小径部30aの外周面および段差面32aとにより、通気路39aが画成される。したがって、配管やシリンダ空間8(図1参照)内にブレーキ液を真空充填するに際して、ピストン3bの内部空間37のエアを、通気路39aを通じて確実に抜くことができる。その他の部分の構成および作用効果は、実施の形態の第1例と同様である。
なお、実施の形態の第1例の構造と、実施の形態の第2例の構造とを同時に実施することもできる。すなわち、実施の形態の第1例の構造を構成するスピンドル5aと、実施の形態の第2例の構造を構成するピストン3bとを組み合わせることもできる。この場合には、スピンドル側第1の凹部33および第2の凹部34と、ピストン側第1の凹部42および第2の凹部43との個数や円周方向に関する配置の位相は、スピンドル5aを構成するフランジ部13aの小径部30と、ピストン3bを構成する筒部23aの嵌合面部25aとをがたつきなく嵌合できる限り、特に限定されるものではない。たとえば、スピンドル側第1の凹部33および第2の凹部34の個数と、ピストン側第1の凹部42および第2の凹部43の個数とを、互いに同じとし、フランジ部13aの段差面32と、ピストン3bの筒部23aの軸方向他端側の側面とを当接させた状態で、スピンドル側第1の凹部33および第2の凹部34の円周方向位置と、ピストン側第1の凹部42および第2の凹部43の円周方向位置とが一致するように構成することもできるし、互いにずらせることもできる。また、スピンドル側第1の凹部33および第2の凹部34の個数と、ピストン側第1の凹部42および第2の凹部43の個数とを、互いに異ならせることもできる。
[実施の形態の第3例]
図8〜図10は、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例では、ピストン3cは、筒部23bの嵌合面部25bの円周方向等間隔複数箇所(図示の例では、6箇所)に、円周方向に隣接する部分よりも径方向外方に凹んだ、ピストン側凹部44を有する。ピストン側凹部44のそれぞれは、軸方向他端部が、筒部23bの軸方向他端側の側面に開口するように、嵌合面部25bの軸方向全長にわたり設けられている。また、筒部23bの軸方向他端側の側面は、ピストン3cの中心軸に直交する平坦面となっている。
スピンドル5cのフランジ部13cは、軸方向片端側の小径部30aと、軸方向他端側の大径部31と、小径部30aの外周面と大径部31の外周面とを接続する円輪状の段差面32bとを有する。段差面32bの円周方向等間隔複数箇所(図示の例では、3箇所)には、円周方向に隣接する部分よりも軸方向他端側に凹んだスピンドル側凹部45が、径方向にわたり設けられている。本例では、スピンドル側凹部45の円周方向幅(スピンドル側凹部45の1対の円周方向側面同士がなす角度)が、60°以上となっている。また、小径部30aの外周面および大径部31の外周面は、それぞれ単一円筒面となっている。
本例では、フランジ部13cの小径部30aを、筒部23bの嵌合面部25bに内嵌し、かつ、段差面32bを、筒部23bの軸方向他端側の側面に当接させることにより、変換機構41cの軸方向寸法を最も短くした状態で、ピストン3cの内部空間37と外部空間38とを連通する通気路39bを形成することができる。すなわち、本例では、ピストン3cの嵌合面部25bの円周方向等間隔6箇所に径方向外方に凹んだピストン側凹部44を設けるとともに、スピンドル5cの段差面32bの円周方向等間隔3箇所に軸方向他端側に凹んだスピンドル側凹部45を設け、それぞれのスピンドル側凹部45の円周方向幅を60°以上としている。このため、変換機構41cの軸方向寸法を最も短くした状態で、ピストン3cに対するスピンドル5cの円周方向に関する位相にかかわらず、複数のピストン側凹部44のうち、少なくとも一部のピストン側凹部44の軸方向他端部を、複数のスピンドル側凹部45のうちのいずれかのスピンドル側凹部45の径方向内端部に接続(開口)させることができる。この結果、ピストン3cの内部空間37と外部空間38とを連通する通気路39bを形成することができる。
なお、ピストン側凹部44およびスピンドル側凹部45の個数および円周方向幅は、変換機構41cの軸方向寸法を最も短くした状態で、ピストン3cの内部空間37と外部空間38とを連通する通気路39bを形成することができる限り、特に限定されるものではない。たとえば、変換機構41cの軸方向寸法を最も短くした状態での、ピストン3cに対するスピンドル5cの円周方向に関する位相を規制できるのであれば、ピストン側凹部44およびスピンドル側凹部45の個数および円周方向幅を、互いに同じとすることもできる。その他の部分の構成および作用効果は、実施の形態の第1例および第2例と同様である。
[実施の形態の第4例]
図11および図12は、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例では、スピンドル5dのフランジ部13dは、軸方向片端側の小径部30bと、軸方向他端側の大径部31と、小径部30bの外周面と大径部31の外周面とを接続する円輪状の段差面32aとを有する。小径部30bは、外周面の円周方向等間隔3箇所以上(図示の例では、6箇所)に、円周方向に隣接する部分よりも径方向内方に凹んだ凹部46を有する。凹部46のそれぞれは、小径部30bの外周面に、軸方向にわたって設けられている。なお、大径部31の外周面は、単一円筒面となっており、段差面32aは、中心軸に直交する平坦面となっている。
一方、本例では、ピストン3aを構成する筒部23の嵌合面部25は、単一円筒面となっており、筒部23の軸方向他端側の側面は、ピストン3の中心軸に直交する平坦面となっている。
本例の構造の場合には、フランジ部13dの小径部30bの軸方向片端側を、筒部23の嵌合面部25の軸方向他端側に内嵌し、かつ、段差面32aと、筒部23の軸方向他端側の側面との間に隙間を介在させた(段差面32aと、筒部23の軸方向他端側の側面とを隙間を介して対向させた)状態で、変換機構41dをシリンダ空間8(図1参照)内に組み込み、このシリンダ空間8内にブレーキ液を真空充填するようにしている。すなわち、本例の場合には、凹部46と、嵌合面部25とにより、ピストン3aの内部空間37と外部空間38とを連通する通気路39cが画成される。
なお、本例のように、フランジ部13dの段差面32aと、筒部23の軸方向他端側の側面との間に隙間を介在させた状態で、シリンダ空間8内にブレーキ液を真空充填する場合には、フランジ部13dの小径部30bに設けられた凹部46に代えて、あるいは、凹部46に追加して、筒部23の嵌合面部25に径方向外方に凹んだ凹部を設けることもできる。その他の部分の構成および作用効果は、実施の形態の第1例〜第3例と同様である。
1、1a ディスクブレーキ装置
2 キャリパボディ
3、3a、3b、3c ピストン
4 ナット
5、5a、5b、5c、5d スピンドル
6 シリンダ部
7 キャリパ爪
8 シリンダ空間
9 ピストン側傾斜面部
10 雌ねじ部
11 基端部
12 雄ねじ部
13、13a、13b、13c、13d フランジ部
14 スピンドル側傾斜面部
15 Oリング
16 底板部
17 貫通孔
18 スラスト軸受
19a、19b パッド
20 ロータ
21 ブリッジ部
22 底部
23、23a、23b 筒部
24 凹面部
25、25a、25b 嵌合面部
26 小径筒部
27 頭部
28 凸面部
29 雌スプライン部
30、30a、30b 小径部
31 大径部
32、32a、32b 段差面
33 スピンドル側第1の凹部
34 スピンドル側第2の凹部
35 シール溝
36 シール部材
37 内部空間
38 外部空間
39、39a、39b、39c 通気路
40 カラー
41、41a、41a、41c、41d 変換機構
42 ピストン側第1の凹部
43 ピストン側第2の凹部
44 ピストン側凹部
45 スピンドル側凹部
46 凹部
47 通気孔

Claims (7)

  1. 車輪と同期して回転するロータを軸方向両側から挟むように設けられた1対のパッドと、
    前記1対のパッドのうち、一方のパッドに対向する軸方向片端部が開口したシリンダ空間を有するキャリパボディと、
    前記シリンダ空間に、軸方向の変位を可能に嵌装され、かつ、軸方向他端部が開口した有底円筒状のピストンと、
    前記ピストンの内側に回転不能に、かつ、軸方向の変位を可能に嵌合され、内周面に雌ねじ部を有するナットと、
    外周面に、前記雌ねじ部と螺合する雄ねじ部を有し、かつ、該雄ねじ部よりも軸方向他端側に存在する部分にフランジ部を有するスピンドルと
    を備え、
    前記ピストンの軸方向他端部と前記フランジ部の軸方向片端部とを嵌合させた状態で、前記ピストンの内部空間と外部空間とを連通し、かつ、少なくとも一部が、前記ピストンの軸方向他端部と前記フランジ部の軸方向片端部との嵌合部を軸方向に貫通する、少なくとも1つの通気路を有し、
    前記フランジ部が、軸方向片端側の小径部と、軸方向他端側の大径部と、前記小径部の外周面と前記大径部の外周面とを接続する段差面とを有し、
    前記通気路が、前記ピストンの軸方向他端側の側面と前記段差面とを当接させた状態で、前記ピストンの内部空間と外部空間とを連通するものである、
    ディスクブレーキ装置。
  2. 前記小径部が、外周面に、スピンドル側第1の凹部を有し、前記段差面が、前記スピンドル側第1の凹部と円周方向位置が一致する部分に、スピンドル側第2の凹部を有しており、
    前記ピストンの軸方向他端側の側面と前記段差面とを当接させた状態で、前記通気路が、前記ピストンの軸方向他端部の内周面および軸方向他端側の側面と、前記スピンドル側第1の凹部および前記スピンドル側第2の凹部とにより画成される、
    請求項に記載のディスクブレーキ装置。
  3. 前記ピストンが、軸方向他端部の内周面に、ピストン側第1の凹部を有し、軸方向他端側の側面のうち、前記ピストン側第1の凹部と円周方向位置が一致する部分に、ピストン側第2の凹部を有しており、
    前記ピストンの軸方向他端側の側面と前記段差面とを当接させた状態で、前記通気路が、前記小径部の外周面および前記段差面と、前記ピストン側第1の凹部および前記ピストン側第2の凹部とにより画成される、
    請求項に記載のディスクブレーキ装置。
  4. 前記ピストンが、軸方向他端部の内周面に、ピストン側凹部を有しており、前記段差面が、スピンドル側凹部を有しており、
    前記ピストンの軸方向他端側の側面と前記段差面とを当接させた状態で、前記通気路が、前記小径部の外周面および前記ピストンの軸方向他端側の側面と、前記ピストン側凹部および前記スピンドル側凹部とにより画成される、
    請求項に記載のディスクブレーキ装置。
  5. 前記ピストンが、軸方向他端側の側面に、ピストン側凹部を有しており、前記小径部、外周面に、スピンドル側凹部を有しており、
    前記ピストンの軸方向他端側の側面と前記段差面とを当接させた状態で、前記通気路、前記段差面および前記ピストンの軸方向他端部の内周面と、前記ピストン側凹部および前記スピンドル側凹部とにより画成される、
    請求項に記載のディスクブレーキ装置。
  6. 車輪と同期して回転するロータを軸方向両側から挟むように設けられた1対のパッドと、
    前記1対のパッドのうち、一方のパッドに対向する軸方向片端部が開口したシリンダ空間を有するキャリパボディと、
    前記シリンダ空間に、軸方向の変位を可能に嵌装され、かつ、軸方向他端部が開口した有底円筒状のピストンと、
    前記ピストンの内側に回転不能に、かつ、軸方向の変位を可能に嵌合され、内周面に雌ねじ部を有するナットと、
    外周面に、前記雌ねじ部と螺合する雄ねじ部を有し、かつ、該雄ねじ部よりも軸方向他端側に存在する部分にフランジ部を有するスピンドルと
    を備え、
    前記ピストンの軸方向他端部と前記フランジ部の軸方向片端部とを嵌合させた状態で、前記ピストンの内部空間と外部空間とを連通し、かつ、少なくとも一部が、前記ピストンの軸方向他端部と前記フランジ部の軸方向片端部との嵌合部を軸方向に貫通する、少なくとも1つの通気路を有し、
    前記フランジ部が、軸方向片端側の小径部と、軸方向他端側の大径部と、前記小径部の外周面と前記大径部の外周面とを接続する段差面とを有し、
    前記小径部の外周面と前記ピストンの軸方向他端部の内周面とのうちの少なくとも一方の周面に、凹部が設けられており、
    前記ピストンの軸方向他端側の側面と前記段差面とを隙間を介して対向させた状態で、前記通気路が、前記凹部と、該凹部と対向する面とにより画成される、
    ディスクブレーキ装置。
  7. 前記通気路が、円周方向等間隔3箇所以上に配置されている、請求項1〜6のいずれかに記載のディスクブレーキ装置。
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