JP5826091B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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本発明は、車両の制動を行なうためのディスクブレーキに関する。
車両の制動を行なうためのディスクブレーキには、キャリアにピンを取り付け、このピンをキャリパのガイド穴に挿入することにより、キャリアに対してキャリパをスライド可能とするピンスライド型のものがある(例えば、特許文献1参照)。
実開昭60−2029号公報
上記のピンは、キャリアにねじ止めする際の取付工具を係合させるため、ガイド穴に挿入される摺動部とは別の部位でねじ部近傍に多角形状部が形成されている。このため、多角形状部の軸方向長さ分だけキャリアとキャリパのガイド穴の開口部とを離間させなければならず、ディスクブレーキが大型化していた。
本発明は、ディスクブレーキの大型化を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、スライドピンのガイド穴に挿入される部位のディスク径方向の外形断面をレンチが係合可能な異形形状とした。
本発明によれば、ディスクブレーキの大型化を抑制することができる。
本発明に係る第1実施形態のディスクブレーキを示す平面図である。 本発明に係る第1実施形態のディスクブレーキを示す正面図である。 本発明に係る第1実施形態のディスクブレーキを示す側断面図である。 本発明に係る第1実施形態のディスクブレーキのスライドピンを示す側面図である。 本発明に係る第1実施形態のディスクブレーキを示す図3のX−X部の拡大断面図である。 本発明に係る第2実施形態のディスクブレーキを示す図3のX−X部の対応拡大断面図である。
「第1実施形態」
本発明に係る第1実施形態を図1〜図5を参照して以下に説明する。
第1実施形態のディスクブレーキは、車両用、具体的には自動二輪車用のディスクブレーキである。図1〜図3に示すように、このディスクブレーキ1は、ディスク2と、キャリア3と、ディスク2を跨ぐようにキャリア3に支持されるキャリパ4とを有している。また、このディスクブレーキ1は、図3に示すように、二枚の摩擦パッド5,6と、パッドスプリング9とを有しており、さらに、図1に示すようにブーツ12を有している。なお、図1,図2に示す矢印Rは、車両の前進時のディスク2の回転方向を示しており、この回転方向における入口側をディスク回入側、出口側をディスク回出側として以下説明を行う。また、ディスク2の軸線方向をディスク軸方向、ディスク2の径方向をディスク径方向、ディスク2の回転方向をディスク回転方向またはディスク周方向とする。
図1,図2に示すように、ディスク2は円板状をなしており、ディスクブレーキ1の制動対象である車両の図示略の車輪に設けられて車輪と一体に回転する。
キャリア3は、図1〜図3に示すマウンティングブラケット15と、マウンティングブラケット15に一体に固定される図3に示すスライドピン16と、マウンティングブラケット15に一体に固定される図1に示すトルク受けピン17とを有している。
マウンティングブラケット15は、図1に示すようにディスク2の一面側であるアウタ側(車輪とは反対側)に配置されて、車両のディスク2近傍の非回転部(具体的にはフロントフォーク)に固定されるものである。マウンティングブラケット15は、図2に示すように、ディスク回転方向に延在するベース部21と、ベース部21のディスク回出側の端部からディスク径方向外方に延出する径方向延出部22とを有している。ベース部21には、ディスク回出側の端部に取付穴23が、ディスク回入側の中間位置に取付穴24が、それぞれディスク軸方向に貫通して形成されている。キャリア3は、上記した取付穴23,24において図示略の取付ボルトによって車両の非回転部に固定される。
マウンティングブラケット15には、ベース部21のディスク回入側の端部に、ガイドピン取付穴28が、図3に示すように、ディスク軸方向に貫通して形成されている。また、マウンティングブラケット15には、図1に示すように、径方向延出部22のディスク径方向外側の端部にトルク受けピン取付穴29がディスク軸方向に貫通して形成されている。
スライドピン16は、図4に示すように、軸方向一端から順に、取付軸部32と、取付軸部32より大径のフランジ部33と、フランジ部33よりも小径のスライド軸部34とを有している。スライドピン16の一端側となる取付軸部32の外周部には、ネジ部35が形成されている。これに対応して、図3に示すマウンティングブラケット15のガイドピン取付穴28の内周部にも、ネジ部36が形成されている。そして、スライドピン16は、全体的にディスク2とは反対側(アウタ側)に突出するようにして、その取付軸部32のネジ部35がマウンティングブラケット15のガイドピン取付穴28のネジ部36に螺合させられることでマウンティングブラケット15に固定される。このようにマウンティングブラケット15に取り付けられた状態で、スライドピン16は、ディスク軸方向に沿って、マウンティングブラケット15からディスク2とは反対側に突出する。
図4に示すように、フランジ部33には、その取付軸部32側に、径方向内方に段差状をなす小径部38が形成されており、また、その取付軸部32とは反対側に、取付軸部32とは反対側ほど小径となるテーパ面部39が形成されている。
スライド軸部34には、その取付軸部32とは反対側の端部に面取り41が形成されている。また、スライド軸部34には、その外周面に、円周方向に等間隔で複数(具体的には6カ所)の平坦面42,42,…が形成されており、これら平坦面42,42,…を除いた部分が同一円筒面に配置されて図3に示すキャリパ4に対し摺動する摺動面43となっている。平坦面42,42,…はスライド軸部34の円周方向に間隔をあけて形成されており、よって、平坦面42,42,…と残りの摺動面43とはスライドピン16の軸方向(言い換えればディスク軸方向)に位置を重ね合わせている。
平坦面42,42,…は、すべて同形状かつ同サイズとなっており、スライド軸部34の軸方向の両端部を除く略全長範囲に形成されている。これら平坦面42,42,…は、機械加工あるいは塑性加工により形成される。ここで、図5に示すように、スライドピン16の中心軸に対して対称位置に配置される平坦面42,42同士は、互いに平行をなしている。よって、図4に示すように、スライド軸部34のうち、軸方向の面取り41の範囲を除く平坦面42,42,…が形成された範囲が、スライドピン16の径方向つまりディスク径方向の外形断面(軸直交面による断面)が略六角形状となる異形断面部44となっている。言い換えれば、スライド軸部34の異形断面部44は、ディスク径方向の外形断面が、隣り合う角部同士を結ぶ外接線が、すべて、他の外接線と平行する。さらに言い換えれば、異形断面部44は、その平坦面42,42,…が正六角形の各辺の位置に配置されている。
図1に示すように、トルク受けピン17は、軸方向一端から順に、トルク受け軸部48と、固定軸部49と、ガイド軸部50とを有している。トルク受けピン17は、固定軸部49がマウンティングブラケット15のトルク受けピン取付穴29に嵌合固定されている。このようにマウンティングブラケット15に取り付けられた状態で、トルク受けピン17は、その中心が、ディスク2よりも径方向外側に配置されており、ディスク軸方向に沿う状態で、一方のトルク受け軸部48側がディスク2側にディスク2を跨いで延出し、他方のガイド軸部50側がディスク2とは反対側に延出する。トルク受けピン17は、キャリア3におけるディスク回出側に配置され、図2に示すようにスライドピン16よりもディスク回出側かつディスク径方向外側に配置されている。
キャリパ4は、図1に示すようにトルク受けピン17のガイド軸部50と、図3に示すようにスライドピン16のスライド軸部34とで、キャリア3に対しディスク軸方向に摺動可能に支持されるものであり、いわゆるピンスライド型のキャリパとなっている。キャリパ4は、図2に示すように、キャリパボディ55と、二つのピストン56,56と、パッドピン57と、ブーツ58とを有している。
キャリパボディ55は、アルミニウム合金等から鋳造により一体成形された後、切削加工されることで形成されるもので、図1〜図3に示すようにディスク2を跨いだ状態で、キャリア3の図1に示すトルク受けピン17および図3に示すスライドピン16に摺動可能に取り付けられている。キャリパボディ55は、キャリア3のアウタ側に配置されるシリンダ部60と、シリンダ部60のディスク径方向外側からディスク2の径方向外側を越えるようにインナ側に延出するブリッジ部61と、ブリッジ部61のインナ側の端部からシリンダ部60に対向するようにディスク2の径方向内側に延出する爪部62とを有している。
図2に示すように、シリンダ部60には、ディスク周方向の中間位置からディスク径方向内方に突出するようにして摺動案内部66が形成されており、また、ディスク径方向外側からディスク回出側に突出するようにして摺動案内部67が形成されている。摺動案内部66には、図3に示すガイドピン支持穴68がディスク軸方向に貫通して形成されており、図1に示す摺動案内部67には、トルク受けピン支持穴69がディスク2側からディスク軸方向の途中位置まで形成されている。
図3に示すように、シリンダ部60のガイドピン支持穴68には、ブーツ58が嵌合されており、摺動案内部66は、このブーツ58を介してスライドピン16のスライド軸部34に摺動可能に支持される。また、図1に示すように、シリンダ部60のトルク受けピン支持穴69には、トルク受けピン17のガイド軸部50が嵌合されており、摺動案内部67は、このトルク受けピン17のガイド軸部50に摺動可能に支持される。
図3に示すブーツ58は、ゴム製であり、スライドピン16のフランジ部33およびスライド軸部34を覆うものである。ブーツ58は、スライドピン16のフランジ部33の小径部38に嵌合してフランジ部33に係止される係止部72と、伸縮自在の蛇腹部73と、ガイドピン支持穴68に嵌合される筒状部74と、スライド軸部34のフランジ部33とは反対側を覆う蓋部75とを有している。ブーツ58は、筒状部74でキャリパ4のガイドピン支持穴68に嵌合保持されるとともに、筒状部74の内側にキャリア3のスライドピン16のスライド軸部34を摺動可能に嵌合させる。蛇腹部73はキャリパ4の摺動案内部66とマウンティングブラケット15との間で伸縮する。
筒状部74は、その内側が、スライドピン16のスライド軸部34が挿入されるガイド穴77となっている。ガイド穴77は、図5に示すように壁面78が円筒面となっており、このガイド穴77にスライド軸部34が摺動可能に嵌合される。その際に、ガイド穴77の壁面78に対し、スライド軸部34は摺動面43が摺接し、平坦面42,42,…は離間する。平坦面42,42,…がガイド穴77の壁面78に対し離間することで、ガイド穴77とスライドピン16との摺動抵抗が低減される。また、平坦面42,42,…とガイド穴77の壁面78との隙間がグリスを保持するグリス溜まりとなる。
図1に示すブーツ12も、ゴム製であり、トルク受けピン17のガイド軸部50のマウンティングブラケット15とキャリパ4の摺動案内部67との間部分を覆う。ブーツ12は、伸縮自在となるように蛇腹状をなしている。
以上により、キャリパ4とキャリア3とのうちの一方であるキャリア3に設けられるスライドピン16およびトルク受けピン17と、キャリパ4とキャリア3とのうちの他方であるキャリパ4に設けられるガイド穴77およびトルク受けピン支持穴69とによって、キャリア3に対してキャリパ4が摺動可能に配置されることになる。
図2に示すように、シリンダ部60には、二つの有底のボア81,81がディスク回転方向に並んで形成されている。これらボア81,81は、図3に示すように、爪部62側に向かって開口するようにディスク軸方向に沿って形成されている。図2に示すように、これらボア81,81の間には、これらに連通する配管接続穴82がディスク径方向に沿って形成されており、この配管接続穴82に図示略のブレーキ配管が接続される。また、シリンダ部60のディスク回出側には、ボア81に連通するエア抜き用のブリーダプラグ83が取り付けられている。
ピストン56,56は、シリンダ部60のボア81,81に摺動可能に嵌合される。この嵌合状態で、ピストン56,56は、キャリパボディ55に対しディスク回転方向に並んで配置される。
図1,図2に示すように、シリンダ部60のディスク軸方向のブリッジ部61側には、ディスク径方向外側においてディスク回入側に突出する回入側突出部85が形成されており、爪部62のディスク軸方向のブリッジ部61側にも、ディスク径方向外側においてディスク回入側に突出する回入側突出部86が形成されている。
パッドピン57は、図1に示すように、キャリパボディ55の回入側突出部85および回入側突出部86に設けられたディスク軸方向に延びる図示略の貫通孔に嵌合されるものであり、この嵌合状態で回入側突出部85および回入側突出部86の間で延在している。パッドピン57は、ディスク軸方向に沿っており、ディスク2よりもディスク径方向外側かつブリッジ部61よりもディスク回入側において、ディスク2を跨ぐように配置されている。
摩擦パッド5,6は、ディスク2の両面に配置されて、トルク受けピン17のトルク受け軸部48とパッドピン57とに支持される。図3に示すように、摩擦パッド5は、ディスク2の一面側であるアウタ側つまりピストン56側に配置されてピストン56により押圧される。摩擦パッド6は、ディスク2の他面側であるインナ側つまり爪部62側に配置されて爪部62により押圧される。摩擦パッド5,6は、いずれも、ディスク2に当接して摩擦抵抗を発生させるライニング88と、このライニング88が一面に貼着され、ピストン56および爪部62の対応する一方からの押圧力が他面に伝達される裏板89とを有している。
以上により、キャリパ4は、ディスク2を跨いで配置されるブリッジ部61にディスク2を挟んで対向して設けられる爪部62とシリンダ部60とが形成され、爪部62と、シリンダ部60に配置されるピストン56,56とによってディスク2に摩擦パッド5,6を押圧することにより、ディスク2つまり車輪の回転にブレーキをかける。
以上に述べた第1実施形態によれば、スライドピン16のガイド穴77に挿入されるスライド軸部34に、ディスク径方向の外形断面が略六角形状の異形断面部44を形成したため、異形断面部44にレンチ等の汎用の締付工具を係合させることにより、スライドピン16に、そのネジ部35をマウンティングブラケット15のネジ部36に螺合させるための締付トルクを入力することができる。よって、スライドピン16に工具を係合させる専用部が不要となるため、軸方向長さを短くできる。したがって、キャリア21とキャリパ4のガイドピン支持穴68の開口部とを近づけることができ、ディスクブレーキ1を小型化・軽量化することができ、特にディスク軸方向に小型化できる。すなわち、ディスクブレーキ1の大型化を抑制することができる。
また、工具が係合される異形断面部44は、その全体がブーツ58に覆われていて外部に露出していないため、誤ってスライドピン16が工具等で緩められてしまうことを規制できる。よって、製品品質を向上できる。
また、スライド軸部34のディスク径方向の外形断面を略六角形状として異形断面部44を形成したため、摺動面43のガイド穴77との接触面積を大幅に低減でき、ガイド穴77との間のグリス溜まりを大幅に増やすことができる。したがって、安定した摺動性を確保できる。
また、異形断面部44がスライド軸部34の先端側まで形成されているため、スライド軸部34の先端側に工具を係合させることができる。よって、組立ラインでの組み立て時の締付工具として、より一般的なものを使用できる。
また、スライド軸部34のディスク径方向の外形部分の異形断面部44に工具を係合させるため、スライド軸部34に工具嵌合穴を形成する場合のように穴回りの肉厚の影響を受けずにスライド軸部34の径を設定できる。加えて、工具嵌合穴のように摺動部分以外にグリスが入り込むことによって摺動部分のグリス量が減ってしまうこともなくなる。
「第2実施形態」
次に、第2実施形態を主に図6に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第2実施形態においては、スライドピン16に、第1実施形態と一部相違するスライド軸部34’が設けられている。スライド軸部34’には、その外周面に、円周方向に等間隔で複数(具体的には6カ所)の径方向内側に凹む凹面100,100,…が形成されている。これにより、円周方向に隣り合う凹面100,100の間部分が径方向外方に凸状をなす摺動凸面101,101,…となっている。凹面100,100,…と摺動凸面101,101,…とはスライドピン16の軸方向の位置を重ね合わせている。
凹面100,100,…は、径方向内側に凹む略円筒面状をなしており、すべて同形状かつ同サイズとなっていて、図示は略すが第1実施形態の平坦面42,42,…と同様、スライド軸部34の軸方向の両端部を除く略全長範囲に形成されている。摺動凸面101,101,…は、径方向外方に突出する略円筒面状をなしており、それぞれの突出先端縁部が、スライドピン16の中心軸を中心とする同一の円筒面上に配置されている。以上により、スライド軸部34’にも、凹面100,100,…が形成された範囲に、スライドピン16の径方向の外形断面が略六角形状の異形断面部44’が形成されており、具体的に、異形断面部44’は頂点を6カ所有する星型形状(ヘックスローブ形状)をなしている。異形断面部44’も、スライドピン16の径方向の外形断面が、隣り合う角部同士を結ぶ外接線が、他の外接線と平行する形状をなしている。凹面100,100,…および摺動凸面101,101,…は、塑性加工により形成される。
スライド軸部34’は、摺動凸面101,101,…の突出先端部にてガイド穴77の壁面78に摺接し、凹面100,100,…はガイド穴77の壁面78から離間する。スライド軸部34’も、凹面100,100,…がガイド穴77の壁面78に対し離間することで、ガイド穴77との摺動抵抗が低減され、また、凹面100,100,…とガイド穴77の壁面78との隙間がグリスを保持するグリス溜まりとなる。
以上に述べた第2実施形態においても、スライドピン16のガイド穴77に挿入されるスライド軸部34’に、ディスク径方向の外形断面を略六角形状の異形断面部44’を形成したため、異形断面部44’にレンチ等の工具を係合させることにより、スライドピン16に締付トルクを入力することができる。よって、スライドピン16に工具を係合させる専用部が不要となるため、軸方向長さを短くできる。したがって、第1実施形態と同様、ディスクブレーキ1を小型化・軽量化することができる。すなわち、ディスクブレーキ1の大型化を抑制することができる。
凹面100,100,…を形成することにより、スライドピン16がさらに軽量となり、ディスクブレーキ1のさらなる軽量化が図れるとともに、グリス溜まりの容量を拡大できる。
なお、以上の第1,第2実施形態においては、キャリア3に設けられるスライドピン16と、キャリパ4に設けられるガイド穴77とにより、キャリア3に対してキャリパ4が摺動可能に配置される構造を例にとり説明したが、逆に、キャリパに設けられるスライドピンと、キャリアに設けられるガイド穴とにより、キャリアに対してキャリパが摺動可能に配置される構造にも適用可能である。
また、以上の第1,第2実施形態においては、自動二輪車用のディスクブレーキを例にとり説明したが、四輪自動車用のディスクブレーキ等、他の種々のディスクブレーキにも適用可能である。
本実施形態のディスクブレーキは、ディスクを跨いで配置されるブリッジ部に前記ディスクを挟んで対向して設けられる爪部とシリンダ部とが形成され、前記爪部と前記シリンダ部に配置されるピストンとによって前記ディスクに摩擦パッドを押圧するキャリパと、前記ディスクの近傍の非回転部に固定されるキャリアとを有し、前記キャリパと前記キャリアとのうちの一方に設けられるスライドピンと、他方に設けられるガイド穴とにより前記キャリアに対して前記キャリパが摺動可能に配置されるディスクブレーキにおいて、前記スライドピンは、前記キャリパと前記キャリアとのうちの一方に螺合されるネジ部が一端側に形成され、該一端側以外の前記ガイド穴に挿入される部位の前記ディスクの径方向の外形断面が略六角形状となっていることを特徴とする構成となっている。
このような構成により、スライドピンのガイド穴に挿入される部位のディスク径方向の外形断面を略六角形状としたため、この部分にレンチ等の工具を係合させることにより、スライドピンに締付トルクを入力することができる。よって、スライドピンに工具を係合させる専用部が不要となるため、軸方向長さを短くできる。したがって、ディスクブレーキを小型化することができる。
1 ディスクブレーキ
2 ディスク
3 キャリア
4 キャリパ
5,6 摩擦パッド
16 スライドピン
34,34’ スライド軸部
35 ネジ部
44,44’ 異形断面部
56 ピストン
60 シリンダ部
61 ブリッジ部
62 爪部
77 ガイド穴

Claims (1)

  1. ディスクを跨いで配置されるブリッジ部に前記ディスクを挟んで対向して設けられる爪部とシリンダ部とが形成され、前記爪部と前記シリンダ部に配置されるピストンとによって前記ディスクに摩擦パッドを押圧するキャリパと、
    前記ディスクの近傍の非回転部に固定されるキャリアとを有し、
    前記キャリパと前記キャリアとのうちの一方に設けられるスライドピンと、他方に設けられるガイド穴とにより前記キャリアに対して前記キャリパが摺動可能に配置されるディスクブレーキにおいて、
    前記スライドピンは、前記キャリパと前記キャリアとのうちの一方に螺合されるネジ部が一端側に形成され、該一端側以外の前記ガイド穴に挿入される部位の前記ディスクの径方向の外形断面がレンチが係合可能な異形形状となっていることを特徴とするディスクブレーキ。
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