JP4984711B2 - Egrシステム及びegrシステムの制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、EGRシステム及びEGRシステムの制御方法に関し、より詳細には、EGRクーラー内に堆積した排気ガス中の物質を酸化・分解して除去することができ、EGRクーラーの目詰まりを防止できるEGRシステム及びEGRシステムの制御方法に関する。
自動車等で用いられる内燃機関のEGR(Exhaust Gas Recirculation :排気ガス再循環)システムでは、一度シリンダから排出された排気ガスを再び吸入空気と混合してシリンダ内に吸入することにより、燃焼温度を下げて、NOxの低減を図っている。
この再循環される排気ガス、即ち、EGRガスを高温度のままキャブレターや吸気系統に還流させると、その高温によりEGRバルブやバイパス・バルブ等に支障が生じる。特に、排気ガス規制が強化されると、PM(粒子状物質)を浄化するDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)やNOxを浄化するNOx吸蔵還元型触媒の再生制御等の場合には、再循環される排気ガスの温度が約600℃にもなるため、この高温の排気ガスをそのまま吸気側に戻すと、体積膨張によるEGRガス量の低下や、燃焼温度の上昇等により、エンジンの出力低下や燃費の悪化を引き起こす。
一方、高温になったEGRガスを冷却し、約200℃まで下げてから吸気側に戻して、吸入空気と混合すると、通常のEGRシステムよりさらに燃焼温度を低下させることができるので、NOxの低減により貢献できる。更に、EGRガスを冷却してシリンダ内に吸引される混合気の温度を下げることで、吸入空気の密度が増加するので、シリンダ内に吸引される空気量を増やすことができる。この空気量の増加によりシリンダ内の燃焼を完全な燃焼に近づけることが可能になるため、ディーゼルエンジンのNOx(窒素酸化物)とPM(粒子状物質)の排出低減にも大きな効果を得ることができる。
そのため、冷却水や冷却風を使用してEGRガスを冷却することが行われ、EGRガスの通路に冷却装置であるEGRクーラーを装備したクールドEGRシステムが採用されることが多い。従来の一般的なクールドEGRシステムでは、EGRクーラーは多管式熱交換器で形成された水冷式のものが多く、多数の冷却管(チューブ:伝熱管)の内部に排気ガスを通過させると共に、冷却管の外部に冷却媒体を流して排気ガスを冷却している。
しかしながら、排気ガスの温度が低くなると、HC(ハイドロカーボン)や有機化合物がまわりに付着した煤粒子等が、排気ガスが通過する冷却管の内壁に徐々に堆積し、最悪の場合には目詰まりしてしまうという問題がある。この目詰まりが生じると、EGRガスが通過し難くなるため、EGR率が低下しNOxが増加する。
この目詰まり対策として、還流ガス冷却手段(EGRクーラー)に導入する冷媒の量を調整したり、シリンダ内燃料噴射制御で排気ガス温度を調整したりして、EGRクーラーを通過するEGRガスの温度を排気ガス中の煤等が還流ガス冷却手段に付着しない程度の温度に上昇する内燃機関の排気還流装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、シリンダ内燃料噴射制御で排気ガス温度を調整する場合には、エンジン出力やNOxやPMの排出量にも影響を及ぼすため、EGRガスの温度維持のために常時複雑な制御をすることになり、制御が複雑化する。その上、一旦、煤(PM)等の堆積によってEGRガスの流量が徐々に低下すると、EGRクーラー内を流れるEGRガスの温度低下が大きくなるため、煤等の堆積から回復できないという問題がある。
また、EGRクーラーにおいて、EGRガスの通路内にEGRガスに含まれる成分を浄化する触媒を設けて、EGRガス中の成分であるSOF分(可溶性有機物質分)や煤分を触媒に接触させて、二酸化炭素と水に分解して排出することにより、EGRクーラー内における付着及び堆積を防止して、冷却性能を維持すると共に、圧力損失の増加も防止するEGRクーラー及びEGRクーラー付きEGR装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、このEGRクーラーでは、EGRクーラー内における煤粒子等の付着及び堆積を減少する効果を奏することができるが、単にEGRクーラーに酸化触媒等を設けただけでは、エンジンの作動条件によって触媒が十分に活性化する温度を確保できない場合が生じて、一旦、PM等の堆積によって排気ガスの流量が低下すると、EGRクーラー内を流れるEGRガスの温度低下が大きくなり、更に、酸化触媒の温度が活性化温度に達し難くなるため、付着及び堆積からの回復が難しいという問題があり、目詰まり問題を完全に解決するまでに至っておらず、更に改善する必要がある。
特開2004−183549号公報 特開2000−038962号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、冷却管のEGRガスが接する表面に酸化チタン等の酸化触媒を配置したEGRクーラーを備えたEGRシステムにおいて、冷却管の表面に煤粒子(PM)等の堆積量が多くなった場合に、この堆積物を酸化分解して除去することができ、EGRクーラーの目詰まりを防止できるEGRシステム及びEGRシステムの制御方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するためのEGRシステムは、内燃機関の排気通路から吸気通路に排気ガスを再循環するEGR通路に配設されて、かつ、該EGR通路を通過する排気ガスを冷却するEGRクーラーを備えると共に、該EGRクーラーの冷却管の排気ガスが接する表面に酸化触媒を配置したEGRシステムにおいて、前記EGRクーラーの入口と出口の差圧を検出する差圧センサの検出値から前記冷却管の表面に堆積した排気ガス中の物質の堆積量を推定する堆積量推定手段と、該堆積量推定手段により検出された差圧が所定の開始用判定値を超えた場合には、前記堆積量推定手段により検出された差圧が前記開始用判定値より小さい値に設定された所定の終了用判定値に減少するまで、前記酸化触媒の温度を所定温度とするように前記冷却管の温度を上昇させる制御を行うEGRクーラー再生制御手段を備え、前記所定温度は前記酸化触媒の活性化温度であるように構成される。
この構成により、炭化水素(HC)等の煤分や有機化合物等のSOF分(可溶性有機物質分)が周りに付着している煤粒子(PM)等の冷却管の表面への堆積量が多くなった場合に、この堆積物を酸化分解して除去することができ、EGRクーラーの目詰まりを防止できる。なお、酸化触媒を配置していない場合には、単なる冷却管の温度上昇だけでは、煤粒子等の堆積物は分解されず、例え、高温にして燃焼させたとしても燃えかすが残ってしまい、除去することはできない。
また、上記のEGRシステムにおいて、前記堆積量推定手段が、前記EGRクーラーの入口と出口の差圧を検出する差圧センサの検出値から前記EGRクーラーの冷却管の表面に堆積した堆積物の量を推定するように構成すると、冷却管の表面に煤粒子(PM)等の堆積量が多くなったか否かを容易に推定でき、また、堆積量が所定の判定量を超えたか否かの判定も容易にできる。
また、上記のEGRシステムにおいて、前記EGRクーラー再生制御手段における前記冷却管の温度を上昇させる冷却管温度上昇手段を、前記EGRクーラーにおける排気ガスを冷却する冷却媒体の流量を調整する冷却媒体流量調整手段と、前記EGRクーラーを通過する排気ガスの温度を上昇するEGRガス昇温手段とのいずれか一方又は両方で形成すると、容易に冷却管の温度を上昇できる。なお、この冷却媒体の流量調整には、冷却媒体の流れ(供給)の停止も含み、排気ガス昇温手段には、シリンダ内燃料噴射制御におけるアフター噴射制御、及び、吸気絞り弁やEGR弁等の制御による吸気量制御を含む。
そして、上記のような目的を達成するためのEGRシステムの制御方法は、内燃機関の排気通路から吸気通路に排気ガスを再循環するEGR通路を通過する排気ガスを、EGRクーラーに設けられる冷却管の酸化触媒が配置された表面と接触させて冷却するEGRシステムの制御方法において、前記EGRクーラーの入口と出口の差圧を検出して前記冷却管の表面に堆積した排気ガス中の物質の堆積量を推定し、前記検出した差圧が所定の開始用判定値を超えた場合には、前記EGRクーラーの入口と出口の差圧が前記開始用判定値より小さい値に設定された所定の終了用判定値に減少するまで、前記酸化触媒の温度を所定温度とするように前記冷却管の温度を上昇させる制御を行い、前記冷却管の表面に堆積した排気ガス中の物質を前記酸化触媒で酸化分解することを特徴とするEGRシステムの制御方法であって、前記所定温度は前記酸化触媒の活性化温度であることを特徴とする方法である。この方法により、EGRクーラーの冷却管の表面への堆積量が多くなった場合に、この堆積量を酸化分解して除去することができ、EGRクーラーの目詰まりを防止できる。
本発明に係るEGRシステム及びEGRシステムの制御方法によれば、冷却管のEGRガスが接する表面に酸化チタン等の酸化触媒を配置したEGRクーラーを備えたEGRシステムにおいて、EGRクーラーの冷却管の表面に煤粒子等が付着又は堆積し、この堆積量が所定の判定量より多くなった場合に、冷却媒体の流量調整やEGRガスの昇温等により、冷却管の酸化触媒の温度を上昇して活性化させて、堆積物を酸化分解して除去することができるので、EGRクーラーの目詰まりを防止できる。
以下、本発明に係る実施の形態のEGRシステム及びEGRシステムの制御方法について、図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本発明に係るEGRシステム1を用いるエンジンEでは、排気マニホールド2にタービン3を連結して排気ガスGで駆動し、このタービン3に連結したコンプレッサ4で空気(新気)Aを吸入及び加圧し、吸気通路5、5aを経由してエンジン1の吸気マニホールド6に供給するように構成される。この吸気通路5、5aにインタークーラー7を設けて、コンプレッサ4で加圧されて高温になった圧縮空気aを冷却して体積を減少させてから、低温の密度の高い新気bとして吸気通路5aを経由して吸気マニホールド6に供給している。
また、排気マニホールド2より分岐したEGRガスGeを吸気通路5aに還流するためのEGR通路8、8aが設けられ、このEGR通路8、8aには、EGRガスGeの流量を調整するEGR弁10と、EGRガスGeを冷却して温度を下げて体積を減少させるEGRクーラー11が設けられる。そして、エンジンの運転状況に対応させて、必要に応じてEGRを行い、冷却された冷却EGRガスgeを新気bに混合して、この混合ガスcを吸気マニホールド6に供給する。
このEGRクーラー11は、図2に示すように、本体(ケーシング)20の入口側にEGR通路8、出口側にEGR通路8aがそれぞれ連結され、本体20の内部の両端近傍に管板23,23aを設けて、この管板23,23aにより本体20が仕切られ、入口側のEGR通路8に連通する供給室24と、冷却水通路11bと、出口側のEGR通路8aに連通する排出室24aがそれぞれ形成される。
更に、この両管板23,23a間にEGRガスGeが内側を流れる複数本の冷却管11aが配設される。また、冷却水通路11bの排出室24a近傍に冷却水供給管11cを、供給室24近傍に冷却水排出管11dを設けて、エンジンEのウォータージャケットと連通させて冷却管11aの外側に冷却水Wを循環させる構造に形成される。この場合には、EGRガスGeが冷却管11aの内側を通過し、冷却管11aの外側を流れる冷却水Wによって冷却される。
このEGRクーラー11の、本体20、管板23,23a、冷却管11a等はステンレス材で形成されることが多いが、ステンレス材に限定されずに、アルミニウム、銅やこれらの合金の金属材料や、複合材等で形成してもよい。しかし、EGRガスGeが接触し、酸化触媒を配置する部分はこの酸化触媒を担持できるようにする必要がある。
そして、更に、図3に示すように、この冷却管11aの内側、即ち、内周面(内壁)に酸化触媒をコーティングして酸化触媒薄膜(酸化触媒コーティング層)13を形成し、酸化触媒を冷却管11aの内側、即ち、内周面に配置する。この酸化触媒は、EGRガスGeに含まれる成分、即ちEGRガス中の粒子状物質のSOF(可溶性有機物質)成分やカーボン成分等を酸化分解して二酸化炭素や水にして浄化する触媒である。
この酸化触媒としては、酸化チタン(TiO,Ti2 3 ,TiO2 等)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の一種類若しくは二種類以上の白金系の酸化触媒を使用することができるが、特にこれに限定されるものではなく、冷却管11aの表面に付着した固体、液体のSOF成分等を200℃〜500℃の範囲で酸化することができる触媒活性を持つものであれば良い。
この酸化触媒薄膜13を設けたEGRクーラー11によれば、このEGRクーラー11のEGRガスGeが通過する冷却管11aの表面の酸化触媒薄膜13に、EGRガスGe中の未燃燃料や潤滑油等のHC成分であるSOF成分を接触させることができるので、冷却管11aの温度が高く、酸化触媒が活性化温度以上の場合には、これらの成分が触媒作用により酸化されて二酸化炭素や水蒸気の気体となる。そのため、粒子状物質のSOF成分やカーボンが液化や固化して、冷却管11aの表面に付着及び堆積することを減少することができる。また、煤分の主成分であるカーボンはSOF分に比べると酸化されにくいが、このカーボンの付着を促進するSOF分の付着が無くなるので、カーボンの酸化が不十分であっても結果としてカーボンの付着量を少なくすることができる。
しかし、通常の走行条件では、エンジンの作動条件によって酸化触媒が十分に活性化する温度を確保できない場合があり、この状態が継続すると酸化触媒薄膜13の上に煤粒子等が付着及び堆積する。そして、一旦、煤粒子等の堆積によって排気ガスの流量が低下すると、EGRクーラー11内を流れるEGRガスの温度低下が大きくなり、更に、酸化触媒薄膜13の温度が活性化温度に達し難くなるため、付着及び堆積からの回復が難しくなる。
そこで、本発明では、図1に示すように、EGRクーラー11の排気ガスGeの入口と出口の差圧を検出する差圧センサ14と冷却水Wの流量を調整する冷却水量調整弁11eを設置すると共に、EGRクーラー再生制御手段を備える。
図4に示すように、このEGRクーラー再生制御手段10Sは、堆積量推定手段20Sと冷却管温度上昇手段30Sとを備えて構成される。この堆積量推定手段20Sは、EGRクーラー11の入口と出口の差圧を検出する差圧センサ14の検出値からEGRクーラー11の冷却管11aの表面に堆積した堆積物の量を推定する手段である。
また、冷却管温度上昇手段30Sは、冷却媒体流量調整手段31SとEGRガス昇温手段32Sとを備えており、冷却媒体流量調整手段31Sは、EGRクーラー11においてEGRガスGeを冷却するための冷却水等の冷却媒体Wの流量の調整(流れの停止も含む)を行う手段であり、流量EGRガス昇温手段32Sは、シリンダ内燃料噴射制御におけるアフター噴射制御、及び、吸気絞り弁やEGR弁等の制御による吸気量制御により排気ガスGを昇温し、結果的にその一部であるEGRガスGeを昇温したり、あるいは、EGR通路8に設けた電気ヒータ(図示しない)等でEGRガスを暖気したりして、EGRガスGeを昇温する手段である。
そして、EGRクーラー再生制御手段10Sは、通常はエンジン制御装置(ECU)内にエンジン制御手段の一部として組み込まれ、堆積量推定手段20Sにより推定された堆積量が所定の判定量を超えた場合に、冷却管温度上昇手段30Sにより、酸化触媒薄膜13が活性化温度(例えば、300℃)前後になるように冷却管11aの温度を上昇させて、冷却管11aの表面に堆積した堆積物を分解除去する制御を行う。
この制御は、図5に例示するようなEGRクーラー再生制御のフローチャートに従って実施することができる。この制御フローは、エンジンのスタートと共にエンジンの制御フローから呼ばれてスタートし、他の各種制御フローと並行して実行された後は、元の制御フローにリターンし、再度、呼ばれて、繰り返し実行されるものとして示す。なお、実行途中でエンジンが停止された時には、割り込みによって、ステップS16の終了作業に移動して終了作業を実行してからリターンし、元の制御と共に制御を終了する。
この図5の制御フローがスタートすると、ステップS11で、EGRクーラーの入口と出口の差圧ΔPeを検出する。次のステップS12で、この差圧ΔPeをチェックし、この差圧ΔPeが所定の開始用判定値ΔPaよりも大きいか否かを判定する。この判定で差圧ΔPeが所定の開始用判定値ΔPaよりも大きくない場合は、リターンする。
また、ステップS12の判定で差圧ΔPeが所定の開始用判定値ΔPaよりも大きい場合には、ステップS13に行き、冷却管温度上昇制御を所定の時間(後のステップS15の差圧ΔPeのチェック間隔(インターバル)に関係する時間)の間行う。なお、この所定の開始用判定値ΔPaは、EGRシステム内の排気ガスの通過体積によって異なってくるため、各エンジンや各EGRシステムで異なる設定となる。
この冷却管温度上昇制御は、冷却管温度上昇手段30Sにより行うが、冷却媒体流量調整手段31Sにより、EGRガスGeを冷却するための冷却媒体Wの流量調整(流れの停止も含む)を行ったり、EGRガス昇温手段32Sにより、シリンダ内燃料噴射制御におけるアフター噴射制御や吸気絞り弁(図示しない)やEGR弁10等の制御による吸気量制御により排気ガスGを昇温し、結果的にその一部であるEGRガスGeを昇温したりして、冷却管11aの温度を上昇させる。
これにより、冷却管11aの表面の酸化触媒薄膜13の温度を活性化温度以上になるように、例えば、酸化触媒薄膜13が300℃前後になるように昇温し、酸化触媒を活性化し、OHラジカルと活性酸素を発生することで堆積物を酸化分解して除去する。
このステップS13の後は、ステップS14で、EGRクーラーの入口と出口の差圧ΔPeを検出する。次のステップS15で、この差圧ΔPeをチェックし、この差圧ΔPeが所定の終了用判定値ΔPbよりも小さいか否かを判定する。つまり、ステップS13の冷却管温度上昇制御により、堆積物を酸化分解して、EGRガスGeが十分に流れるようになると差圧ΔPeが小さくなるので、この差圧ΔPeが所定の終了用判定値ΔPbより小さくなったことにより、EGRクーラー11の再生完了を確認する。なお、この所定の終了用判定値ΔPbは、所定の開始用判定値ΔPaよりも小さい値である(ΔPb<ΔPa)。
このステップS15の判定で差圧ΔPeが所定の終了用判定値ΔPbよりも小さくない場合は、ステップS13に戻り、ステップS15の判定で差圧ΔPeが所定の終了用判定値ΔPbよりも小さくなるまで、ステップS13の冷却管温度上昇制御を繰り返す。
そして、ステップS15の判定で差圧ΔPeが所定の終了用判定値ΔPbよりも小さい場合には、ステップS16の終了作業に行き、終了作業を行う。即ち、冷却管温度上昇制御を停止する。この場合、冷却媒体Wの流量調整(流れの停止も含む)を行っていれば、この調整を止め(流れを停止していれば流れを再開し)、また、アフター噴射制御や吸気量制御によるEGRガス昇温を行っていれば、それを停止する。このステップS15の終了作業を行ったら、リターンする。
この図5の制御フローに従うEGRクーラー再生制御により、冷却管11aの表面に堆積した排気ガス中の物質の堆積量を推定する堆積量推定手段20Sにより推定された堆積量が所定の判定量を超えた場合に、言い換えれば、差圧ΔPeが所定の開始用判定値ΔPaより大きい場合に、酸化触媒薄膜13の酸化触媒が活性化温度以上になるように冷却管11aの温度を上昇させることができ、これにより、酸化触媒薄膜13にコーティングしてある酸化触媒が温度上昇により活性化して、冷却管11aの表面に堆積した堆積物を分解除去することができる。
なお、EGRクーラー11の構造は、図2で説明した多管式熱交換器でも、その他のプレート式熱交換器等の別の形式の熱交換器でも良く、またフィンを有するものでもフィンの無いものでもよい。更に、図6に示すEGRクーラー11Aのように、冷却管11aの内側に冷却水Wを流し、冷却管11aの外側に排気ガスGを流す構成であっても良く、この場合は、図7に示すように、冷却管11aの外側、即ち、外周面(外壁)に触媒を塗布して酸化触媒薄膜13を形成する。
上記のEGRシステム1及びEGRシステムの制御方法によれば、冷却管11aのEGRガスGeが接する表面に酸化チタン等の酸化触媒を配置したEGRクーラー11,11Aを備えたEGRシステム1において、EGRクーラー11,11Aの冷却管11aの表面に煤粒子等が付着又は堆積し、この堆積量が所定の判定量より多くなった場合に、冷却媒体Wの流量調整やEGRガスGeの昇温等により、冷却管11aの酸化触媒の温度を上昇して活性化させて、堆積物を酸化分解して除去することができるので、EGRクーラー11,11Aの目詰まりを防止できる。
本発明に係るEGRシステムの構成を模式的に示す図である。 排気ガスが冷却管の内側を流れるEGRクーラーの構成を模式的に示す側断面図である。 図2のEGRクーラーの冷却管の内側に酸化触媒薄膜を形成した構成を模式的に示す冷却管の部分図である。 EGRクーラー再生制御手段の構成を示す図である。 本発明に係るEGRクーラー再生制御の制御フローの一例を示すフローチャート図である。 排気ガスが冷却管の外側を流れるEGRクーラーの構成を模式的に示す側断面図である。 図4のEGRクーラーの冷却管の外側に酸化触媒薄膜を形成した構成を模式的に示す冷却管の部分図である。
符号の説明
1 EGRシステム
8,8a EGR通路
10 EGR弁
11,11A EGRクーラー
11a 冷却管
11e 冷却水量調整弁
13 酸化触媒薄膜
14 差圧センサ
A 空気(新気)
E エンジン(内燃機関)
G 排気ガス
Ge EGRガス
ge 冷却された冷却EGRガス W 冷却水(冷却媒体)
ΔPe 差圧
ΔPa 所定の開始用判定値
ΔPb 所定の終了用判定値

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気通路から吸気通路に排気ガスを再循環するEGR通路に配設されて、かつ、該EGR通路を通過する排気ガスを冷却するEGRクーラーを備えると共に、該EGRクーラーの冷却管の排気ガスが接する表面に酸化触媒を配置したEGRシステムにおいて、前記EGRクーラーの入口と出口の差圧を検出する差圧センサの検出値から前記冷却管の表面に堆積した排気ガス中の物質の堆積量を推定する堆積量推定手段と、該堆積量推定手段により検出された差圧が所定の開始用判定値を超えた場合には、前記堆積量推定手段により検出された差圧が前記開始用判定値より小さい値に設定された所定の終了用判定値に減少するまで、前記酸化触媒の温度を所定温度とするように前記冷却管の温度を上昇させる制御を行うEGRクーラー再生制御手段を備え、前記所定温度は前記酸化触媒の活性化温度であることを特徴とするEGRシステム。
  2. 前記EGRクーラー再生制御手段における前記冷却管の温度を上昇させる冷却管温度上昇手段を、前記EGRクーラーにおける排気ガスで冷却する冷却媒体の流量を調整する冷却媒体流量調整手段と、前記EGRクーラーを通過する排気ガスの温度を上昇するEGRガス昇温手段とのいずれか一方又は両方で形成することを特徴とする請求項1記載のEGRシステム。
  3. 内燃機関の排気通路から吸気通路に排気ガスを再循環するEGR通路を通過する排気ガスを、EGRクーラーに設けられる冷却管の酸化触媒が配置された表面と接触させて冷却するEGRシステムの制御方法において、前記EGRクーラーの入口と出口の差圧を検出して前記冷却管の表面に堆積した排気ガス中の物質の堆積量を推定し、前記検出した差圧が所定の開始用判定値を超えた場合には、前記EGRクーラーの入口と出口の差圧が前記開始用判定値より小さい値に設定された所定の終了用判定値に減少するまで、前記酸化触媒の温度を所定温度とするように前記冷却管の温度を上昇させる制御を行い、前記冷却管の表面に堆積した排気ガス中の物質を前記酸化触媒で酸化分解することを特徴とするEGRシステムの制御方法であって、前記所定温度は前記酸化触媒の活性化温度であることを特徴とするEGRシステムの制御方法。
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