JP2006233947A - Egr装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン側での燃料添加を要因としてEGRクーラの熱交換部に起こるコーキングを回避する。
【解決手段】排気管11途中に燃料添加を要する排気浄化用触媒として前段酸化触媒14とパティキュレートフィルタ13を備え且つ各気筒8への燃料噴射時にポスト噴射を追加して排気ガス9への燃料添加を実施するディーゼルエンジン1に関し、排気側から抜き出した排気ガス9の一部をEGRクーラ16を経由して吸気側へ戻すEGRライン15と、排気側から抜き出した排気ガス9の一部をEGRクーラ16を迂回させて吸気側へ戻すバイパスライン21と、該バイパスライン21に排気ガス9中の未燃燃料分を酸化処理し得るよう装備されたEGR酸化触媒22と、EGRライン15及びバイパスライン21の何れかを選択して排気ガス9を適宜に振り分ける流路切替手段として切替バルブ23とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気側から吸気側へ排気ガスを再循環してNOxの低減化を図るためのEGR装置に関するものである。
ディーゼルエンジンから排出されるパティキュレート(Particulate Matter:粒子状物質)は、炭素質から成る煤分と、高沸点炭化水素成分から成るSOF分(Soluble Organic Fraction:可溶性有機成分)とを主成分とし、更に微量のサルフェート(ミスト状硫酸成分)を含んだ組成を成すものであるが、この種のパティキュレートの低減対策としては、排気ガスが流通する排気管の途中に、パティキュレートフィルタを装備することが従来より行われている。
前記パティキュレートフィルタは、コージェライト等のセラミックから成る多孔質のハニカム構造となっており、格子状に区画された各流路の入口が交互に目封じされ、入口が目封じされていない流路については、その出口が目封じされるようになっており、各流路を区画する多孔質薄壁を透過した排気ガスのみが下流側へ排出されるようにしてある。
そして、排気ガス中のパティキュレートは、前記多孔質薄壁の内側表面に捕集されて堆積するので、目詰まりにより排気抵抗が増加しないうちにパティキュレートを適宜に燃焼除去してパティキュレートフィルタの再生を図る必要があるが、通常のディーゼルエンジンの運転状態においては、パティキュレートが自己燃焼するほどの高い排気温度が得られる機会が少ない為、酸化触媒を一体的に担持させた触媒再生型のパティキュレートフィルタの採用が検討されている。
即ち、このような触媒再生型のパティキュレートフィルタを採用すれば、捕集されたパティキュレートの酸化反応が促進されて着火温度が低下し、従来より低い排気温度でもパティキュレートを燃焼除去することが可能となるのである。
ただし、斯かる触媒再生型のパティキュレートフィルタを採用した場合であっても、排気温度の低い運転領域では、パティキュレートの処理量よりも捕集量が上まわってしまうので、このような低い排気温度での運転状態が続くと、パティキュレートフィルタの再生が良好に進まずに該パティキュレートフィルタが過捕集状態に陥る虞れがある。
そこで、パティキュレートフィルタの前段に、フロースルー型の酸化触媒を別途配置し、パティキュレートの堆積量が増加してきた段階で前記酸化触媒より上流側の排気ガス中に燃料を添加してパティキュレートフィルタの強制再生を行うことが考えられている。
つまり、パティキュレートフィルタより上流側で添加された燃料(HC)が前段の酸化触媒を通過する間に酸化反応し、その反応熱で昇温した排気ガスの流入により直後のパティキュレートフィルタの触媒床温度が上げられてパティキュレートが燃やし尽くされ、パティキュレートフィルタの再生化が図られることになる。
この種の燃料添加を実行するための具体的手段としては、圧縮上死点付近で行われる燃料のメイン噴射に続いて圧縮上死点より遅い非着火のタイミングでポスト噴射を追加することで排出ガス中に燃料を添加すれば良い。
尚、斯かるパティキュレートフィルタの強制再生に関連する先行技術文献情報としては本発明と同じ出願人による下記の特許文献1等がある。
特開2003−193824号公報
しかしながら、自動車のディーゼルエンジン等においては、排気側から抜き出した排気ガスの一部をEGRクーラを経由させて吸気側へと戻し、その吸気側に戻された排気ガスでエンジン内での燃料の燃焼を抑制させて燃焼温度を下げることによりNOx(窒素酸化物)の発生を低減するようにしたEGR装置(EGR:Exhaust Gas Recirculation)を搭載したものがあり、先の特許文献にもパティキュレートフィルタを強制再生する排気浄化システムとEGR装置を併用した例が記載されているが、パティキュレートフィルタの強制再生時に排気ガス中に添加された未燃燃料分がEGR装置により再循環された場合、その未燃燃料分がEGRクーラで急冷されて結露し易くなるため、該EGRクーラの熱交換部にウェットな粘着面が形成されて排気ガス中の煤が付着し、ここに付着堆積した煤と未燃燃料分との混合物が不完全燃焼の末にコーキングを起こしてこびり付き、EGRクーラの熱交換部における排気ガスと冷却水との熱交換効率が低下してEGRクーラの冷却性能が低下する虞れがあった。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、エンジン側での燃料添加を要因としてEGRクーラの熱交換部に起こるコーキングを確実に回避し得るようにしたEGR装置を提供することを目的としている。
本発明は、排気管途中に燃料添加を要する排気浄化用触媒を備え且つ各気筒への燃料噴射時にポスト噴射を追加して排気ガス中に未燃燃料分を多く残すことで燃料添加を実施するようにしたエンジンに採用するためのEGR装置であって、排気側から抜き出した排気ガスの一部をEGRクーラを経由して吸気側へ戻すEGRラインと、排気側から抜き出した排気ガスの一部をEGRクーラを迂回させて吸気側へ戻すバイパスラインと、該バイパスラインに排気ガス中の未燃燃料分を酸化処理し得るよう装備されたEGR酸化触媒と、EGRライン及びバイパスラインの何れかを選択して排気ガスを適宜に振り分ける流路切替手段とを備えたことを特徴とするものである。
而して、通常時に流路切替手段によりEGRラインを選択して排気ガスの一部を排気側から吸気側へ再循環させると、該排気ガスがEGRラインの途中のEGRクーラにより冷却され、これにより温度が低く且つ容積の小さい排気ガスとなって吸気側に再循環されることになり、エンジンの出力を余り低下させずに燃焼温度を低下して効果的にNOxの発生を低減させることが可能となる。
他方、エンジン側でポスト噴射により排気ガス中に未燃燃料分が添加された際に、流路切替手段によりバイパスラインを選択し、該バイパスラインを通して排気ガスの一部を排気側から吸気側へ再循環させると、排気ガスがEGRクーラを迂回してEGR酸化触媒に導入され、該EGR酸化触媒にて排気ガス中の未燃燃料分がCO2とH2Oとに酸化処理されることになる。
この結果、EGRクーラの熱交換部には、エンジン側で添加された未燃燃料分が導かれなくなってウェットな粘着面が形成されなくなり、ここに付着堆積した煤と未燃燃料分との混合物がコーキングを起こすことが未然に回避されるので、排気ガスと冷却水との熱交換効率が低下してEGRクーラの冷却性能が低下する虞れがなくなる。
しかも、EGR酸化触媒にて排気ガス中の未燃燃料分が酸化処理される際に反応熱が生じ、この反応熱により排気ガスが昇温されて該排気ガスが混合される吸気温度も上昇することになるので、この吸気温度の上昇に伴い排気温度も大幅に上昇されて後段の排気浄化用触媒における触媒活性が高められることになる。
尚、寒冷時の始動の際にバイパスラインを選択して排気ガスを再循環させれば、排気ガスがEGRクーラを迂回して温度が高いまま冷却されずに再循環されることになり、これにより吸気への十分な暖気効果が得られてエンジンでの着火性が向上し、その結果として白煙の発生が防止されるという副次的な効果も得られる。
また、本発明をより具体的に実施するに際しては、排気管途中に排気浄化用触媒として前段酸化触媒と触媒再生型のパティキュレートフィルタとを直列に配置し、排気ガス中の未燃燃料分が前段酸化触媒上で酸化反応した時の反応熱により直後のパティキュレートフィルタ内の捕集済みパティキュレートを燃焼させて該パティキュレートフィルタを強制再生する排気浄化システムと併用させることが可能である。
上記した本発明のEGR装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)本発明の請求項1に記載の発明によれば、排気浄化用触媒が必要とする燃料添加をエンジン側で実行した場合に、流路切替手段によりバイパスラインを選択してEGRクーラの熱交換部に添加燃料が導かれないようにすることができるので、ここにウェットな粘着面が形成されて煤と未燃燃料分との混合物がコーキングを起こす虞れを未然に回避することができてEGRクーラの冷却性能の低下を確実に防止することができ、しかも、EGR酸化触媒で未燃燃料分を酸化処理することで得られた反応熱を利用して排気温度を上昇させることができるので、後段の排気浄化用触媒における触媒活性を高めて該排気浄化用触媒における反応促進を図ることもできる。
(II)本発明の請求項1に記載の発明によれば、寒冷時の始動の際に流路切替手段によりバイパスラインを選択して排気ガスを温度が高いまま冷却せずに再循環することができるので、吸気への十分な暖気効果を得てエンジンでの着火性を大幅に向上することができ、これにより寒冷時の始動の際における白煙の発生を防止することができる。
(III)本発明の請求項2に記載の発明によれば、パティキュレートフィルタの強制再生時に排気ガスを昇温させて前段酸化触媒やパティキュレートフィルタにおける触媒活性を高めることができるので、パティキュレートフィルタ内の捕集済みパティキュレートの燃焼を良好に促進して従来より効果的な強制再生を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1及び図2は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図1中における1はターボチャージャ2を装備したディーゼルエンジンを示しており、エアクリーナ3から導かれた吸気4が吸気管5を通し前記ターボチャージャ2のコンプレッサ2aへと送られ、該コンプレッサ2aで加圧された吸気4がインタークーラ6へと送られて冷却され、該インタークーラ6から更に吸気マニホールド7へと吸気4が導かれてディーゼルエンジン1の各気筒8(図1では直列6気筒の場合を例示している)に分配されるようになっている。
更に、このディーゼルエンジン1の各気筒8から排出された排気ガス9は、排気マニホールド10を介しターボチャージャ2のタービン2bへと送られ、該タービン2bを駆動した排気ガス9が排気管11を介し車外へ排出されるようにしてある。
そして、この排気管11の途中には、フィルタケース12が介装されており、該フィルタケース12内における後段側には、酸化触媒を一体的に担持して成る触媒担持型のパティキュレートフィルタ13(排気浄化用触媒)が収容されており、該パティキュレートフィルタ13の前段には、フロースルー型の前段酸化触媒14(排気浄化用触媒)が収容されている。
また、排気マニホールド10における各気筒8の並び方向の一端部と、吸気マニホールド7に接続されている吸気管5の一端部との間がEGRライン15により接続されており、排気マニホールド10から抜き出した排気ガス9の一部が水冷式のEGRクーラ16及びEGRバルブ17を介して吸気管5に再循環されるようになっており、排気側から吸気側へ再循環された排気ガス9で各気筒8内での燃料の燃焼を抑制して燃焼温度を下げることによりNOxの発生を低減し得るようにしてある。
ここで、図2に拡大して示す如く、前記EGRクーラ16では、排気ガス9を複数本のチューブ18(熱交換部)に分配して流しながら、該各チューブ18を包囲しているシェル19の内部に冷却水20を給排し、該冷却水20と排気ガス9とを熱交換させることにより該排気ガス9の温度を低下し得るようになっている。
しかも、前記EGRライン15には、排気側から抜き出した排気ガス9の一部をEGRクーラ16を迂回させて吸気側へ戻すバイパスライン21が付帯装備されていると共に、該バイパスライン21の途中には、排気ガス9中の未燃燃料分を酸化処理し得るようフロースルー型のEGR酸化触媒22が介装されており、EGRライン15とバイパスライン21の分岐箇所には、これらEGRライン15及びバイパスライン21の何れかを選択して排気ガス9を適宜に振り分ける流路切替手段として切替バルブ23が配設されている。
他方、図示しない運転席のアクセルには、アクセル開度をディーゼルエンジン1の負荷として検出するアクセルセンサ24が備えられていると共に、ディーゼルエンジン1の適宜位置には、その回転数を検出する回転センサ25が装備されており、これらアクセルセンサ24及び回転センサ25からのアクセル開度信号24a及び回転数信号25aは、エンジン制御コンピュータ(ECU:Electronic Control Unit)を成す制御装置26に対し入力されるようになっている。
そして、この制御装置26においては、ディーゼルエンジン1の各気筒8に燃料を噴射する燃料噴射装置27に向け燃料の噴射タイミング及び噴射量を指令する燃料噴射信号27aが出力されるようになっている。
ここで、前記燃料噴射装置27は、各気筒8毎に装備される図示しない複数のインジェクタにより構成されており、これら各インジェクタの電磁弁が前記燃料噴射信号27aにより適宜に開弁制御されて燃料の噴射タイミング及び噴射量(開弁時間)が適切に制御されるようになっている。
そして、前記制御装置26では、アクセル開度信号24a及び回転数信号25aに基づき通常モードの燃料噴射信号27aが決定されるようになっている一方、パティキュレートフィルタ13の強制再生を行う必要が生じた際に通常モードから強制再生モードに切り替わり、圧縮上死点(クランク角0゜)付近で行われる燃料のメイン噴射に続いて圧縮上死点より遅い非着火のタイミングでポスト噴射を行うような燃料噴射信号27aが決定されるようになっている。
即ち、メイン噴射に続いて圧縮上死点より遅い非着火のタイミングでポスト噴射が行われると、このポスト噴射により排気ガス9中に未燃の燃料が添加されることになり、この未燃の燃料が熱分解により高濃度のHCガスとなって前段酸化触媒14で酸化反応し、その反応熱により前段酸化触媒14を通過する排気ガス9の温度が大幅に昇温され、この大幅に昇温された排気ガス9がパティキュレートフィルタ13に導入されて該パティキュレートフィルタ13の触媒床温度が上げられることにより捕集済みパティキュレートが燃やし尽くされるようにしてある。
尚、前述した制御装置26の通常モードから強制再生モードへの切り替わりは、例えば、パティキュレートフィルタ13の入側の圧力値を監視する一方、アクセル開度信号24a及び回転数信号25aに基づく現在の運転状態での排気圧力の予測値を推定し、その予測値と実測の圧力値との偏差が正常範囲内にあるかどうかを制御装置26内で判別するようにすれば良く、パティキュレートフィルタ13に捕集されたパティキュレートの残留量(燃え残り)が多い場合には、パティキュレートフィルタ13入側の実測の圧力値が正常範囲を超えて上昇するので、パティキュレートフィルタ13の強制再生が必要な状態に陥っているものと判断することが可能となる。
また、前述したEGRバルブ17及び切替バルブ23に対しては、前記制御装置26から制御信号17a,23aが出力されるようになっており、現在の運転状態に応じて前記EGRバルブ17が必要なEGR率を実現し得るよう適切な開度に制御され、切替バルブ23が通常モードでEGRライン15を選択し且つ強制再生モードではバイパスライン21を選択する切り替え作動が実行されるようにしてある。
而して、制御装置26にてパティキュレートフィルタ13の強制再生が必要な状態に陥っているものと判断された際に、制御装置26により燃料の噴射パターンが通常モードから強制再生モードに切り替えられ、メイン噴射に続き圧縮上死点より遅い非着火のタイミングでポスト噴射を行う噴射パターンが採用されると、該ポスト噴射により排気ガス9中に未燃のまま添加された燃料が熱分解により高濃度のHCガスとなって前段酸化触媒14で酸化反応することにより反応熱を生じ、この反応熱により前段酸化触媒14を通過する排気ガス9が大幅に昇温され、この前段酸化触媒14を経て昇温した排気ガス9がパティキュレートフィルタ13に導入されることにより該パティキュレートフィルタ13の触媒床温度が上げられ、これにより捕集済みパティキュレートが良好に燃焼除去されてパティキュレートフィルタ13の再生が図られることになる。
この際、制御装置26からの制御信号23aを受けた切替バルブ23によりバイパスライン21が選択され、該バイパスライン21を通して排気ガス9の一部が排気側から吸気側へ再循環されるので、その排気ガス9がEGRクーラ16を迂回してEGR酸化触媒22に導入され、該EGR酸化触媒22にて排気ガス9中の未燃燃料分(高濃度のHCガス)がCO2とH2Oとに酸化処理されることになる。
この結果、EGRクーラ16のチューブ18には、ディーゼルエンジン1側で添加された未燃燃料分が導かれなくなってウェットな粘着面が形成されなくなり、ここに付着堆積した煤と未燃燃料分との混合物がコーキングを起こすことが未然に回避されるので、チューブ18内における排気ガス9と冷却水20との熱交換効率が低下してEGRクーラ16の冷却性能が低下する虞れがなくなる。
しかも、EGR酸化触媒22にて排気ガス9中の未燃燃料分が酸化処理される際に反応熱が生じ、この反応熱により排気ガス9が昇温されて該排気ガス9が混合される吸気温度も上昇することになるので、この吸気温度の上昇に伴い排気温度も大幅に上昇されて後段の前段酸化触媒14やパティキュレートフィルタ13における触媒活性が高められることになる。
従って、上記形態例によれば、パティキュレートフィルタ13の強制再生時にEGRクーラ16のチューブ18にディーゼルエンジン1側で添加された未燃燃料分が導かれないようにすることができるので、ここにウェットな粘着面が形成されて煤と未燃燃料分との混合物がコーキングを起こす虞れを未然に回避することができてEGRクーラ16の冷却性能の低下を確実に防止することができ、しかも、EGR酸化触媒22で未燃燃料分を酸化処理することで得られた反応熱を利用して排気温度を上昇させることができるので、前段酸化触媒14やパティキュレートフィルタ13における触媒活性を高めることもでき、パティキュレートフィルタ13内の捕集済みパティキュレートの燃焼を良好に促進して従来より効果的な強制再生を実現することができる。
また、副次的な効果として、寒冷時の始動の際に切替バルブ23によりバイパスライン21が選択されるようにすれば、排気ガス9がEGRクーラ16を迂回して温度が高いまま冷却されずに再循環されることになり、これにより吸気への十分な暖気効果が得られてディーゼルエンジン1での着火性が向上するので、寒冷時の始動の際における白煙の発生を防止することもできる。
尚、本発明のEGR装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、図示では前段酸化触媒を備えたパティキュレートフィルタをエンジン側の燃料添加により強制再生する排気浄化システムと併用する場合で例示しているが、ポスト噴射によるエンジン側での燃料添加は、NOx選択還元型触媒やNOx吸蔵還元触媒等を排気浄化用触媒とした場合の還元剤の添加手段としても採用され得るので、これらNOx選択還元型触媒やNOx吸蔵還元触媒等を排気浄化用触媒としてエンジン側での燃料添加を実施する排気浄化システムにも同様に併用し得ること、更に、流路切替手段は図示の如き切替バルブに限定されないこと、また、EGRクーラの熱交換部は必ずしもチューブにより構成されていなくても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例を示す概略図である。 図1のEGRラインとバイパスラインの詳細を示す拡大図である。
符号の説明
1 ディーゼルエンジン(エンジン)
4 吸気
5 吸気管
7 吸気マニホールド
8 気筒
9 排気ガス
10 排気マニホールド
11 排気管
13 触媒再生型のパティキュレートフィルタ(排気浄化用触媒)
14 前段酸化触媒(排気浄化用触媒)
15 EGRライン
16 EGRクーラ
17 EGRバルブ
18 チューブ(熱交換部)
20 冷却水
21 バイパスライン
22 EGR酸化触媒
23 切替バルブ(流路切替手段)
26 制御装置
27 燃料噴射装置

Claims (2)

  1. 排気管途中に燃料添加を要する排気浄化用触媒を備え且つ各気筒への燃料噴射時にポスト噴射を追加して排気ガス中に未燃燃料分を多く残すことで燃料添加を実施するようにしたエンジンに採用するためのEGR装置であって、排気側から抜き出した排気ガスの一部をEGRクーラを経由して吸気側へ戻すEGRラインと、排気側から抜き出した排気ガスの一部をEGRクーラを迂回させて吸気側へ戻すバイパスラインと、該バイパスラインに排気ガス中の未燃燃料分を酸化処理し得るよう装備されたEGR酸化触媒と、EGRライン及びバイパスラインの何れかを選択して排気ガスを適宜に振り分ける流路切替手段とを備えたことを特徴とするEGR装置。
  2. 排気管途中に排気浄化用触媒として前段酸化触媒と触媒再生型のパティキュレートフィルタとを直列に配置し、排気ガス中の未燃燃料分が前段酸化触媒上で酸化反応した時の反応熱により直後のパティキュレートフィルタ内の捕集済みパティキュレートを燃焼させて該パティキュレートフィルタを強制再生する排気浄化システムと併用されていることを特徴とする請求項1に記載のEGR装置。
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