JP2010071108A - エンジンの排気還流装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタ再生時であってもエンジンに排気を還流することによって十分なNOx低減効果を得て、さらにEGR通路に設けられているEGRバルブの故障を抑制することができるエンジンの排気還流装置を提供する。
【解決手段】エンジン1の排気還流装置は、第2酸化触媒63、EGRクーラー51、及びEGRバルブ53を経由してエンジン1の吸気通路3に排気を還流するようになっている高温時EGR通路59と、EGRバルブ53の温度を検出するガス温度センサ55と、フィルタ41の再生制御が実行されているときに、ガス温度センサ55により検出されたEGRバルブ53の温度が所定温度未満である場合には低温時EGR通路57から排気を還流し、所定温度以上である場合に高温時EGR通路57から排気を還流するように低温時EGR通路57と高温時EGR通路59を切り替える第1、第2切替バルブ61,65とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの排気還流装置に係わり、特に、エンジンの排気微粒子を捕集するフィルタを再生しているときにエンジンの排気を還流する排気還流装置に関する。
エンジンの排気の一部をエンジンの吸気通路に還流して、排気に含まれる窒素酸化物(NOx)の含有量を低減させる排気還流(EGR)装置が知られている。また、エンジンの排気通路に酸化触媒及びエンジンの排気微粒子を捕集するフィルタを備えた排気システムも知られている。このシステムでは、フィルタに捕集されている排気微粒子が所定量を超えると、エンジンに燃料を噴射する燃料噴射装置によって酸化触媒に未燃燃料を供給して未燃燃料を酸化し、未燃燃料の酸化熱によってフィルタに捕集されている排気微粒子を燃焼させることによって、フィルタを再生するようになっている。そしてEGR装置が設けられた排気システムとしては特許文献1に記載されたものがある。
特開2006−233947
この特許文献1に記載されたEGR装置は、エンジンの排気を還流するためのEGR通路上にも酸化触媒を設けることにより、排気中に未燃燃料が混ざっていたとしても酸化触媒によって未燃燃料を酸化させ、エンジンに未燃燃料が供給されることを防止するようにしている。
しかしながら、EGR通路上に酸化触媒を設けると、EGR通路内の温度が急上昇してエンジンに還流される排気の量を調整するためのEGRバルブの故障を招くおそれがあった。
そこで本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、フィルタ再生時であってもエンジンに排気を還流することによって十分なNOx低減効果を得て、さらにEGR通路に設けられているEGRバルブの故障を抑制することができるエンジンの排気還流装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、エンジンの排気微粒子を捕集するフィルタを再生しているときにエンジンの排気を還流する排気還流装置であって、所定条件下でエンジンの排気通路に設けられた第1酸化触媒に未燃燃料を供給することによりフィルタに捕集されている排気微粒子を燃焼させてフィルタを再生する再生手段と、第1酸化触媒よりも排気通路上流側でこの排気通路から分岐しエンジンに排気を還流するための第1EGR通路であって、第2酸化触媒及びEGRバルブを経由してエンジンの吸気通路に排気を還流するようになっている第1EGR通路と、第2酸化触媒、EGRクーラー、及びEGRバルブを経由してエンジンの吸気通路に排気を還流するようになっている第2EGR通路と、EGRバルブの温度に関連するパラメータ値を検出するパラメータ値検出手段と、再生手段によりフィルタが再生されているときに、パラメータ値検出手段により検出されたEGRバルブの温度が所定温度未満である場合には第1EGR通路から排気を還流し、所定温度以上である場合には第2EGR通路から排気を還流するように第1EGR通路と第2EGR通路を切り替える切替手段とを有することを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、再生手段によってフィルタが再生されているときに、EGRバルブの温度が所定温度未満である場合には第1EGR通路から排気を還流し、EGRバルブの温度が所定温度以上である場合には第2EGR通路から排気を還流するように還流通路を切り替えることができる。そしてEGRバルブの温度が所定温度以上である場合に、第2酸化触媒、EGRクーラー、及びEGRバルブを経由して排気を還流することによって、再生手段の実行により排気に混合されている未燃燃料を酸化させて、さらにEGRクーラーによって排気の温度を低下させることができるため、EGRバルブが高温に曝されるのを防止し、EGRバルブの故障を抑制することができる。
また、本発明において、好ましくは、更に、エンジンの冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段と、EGRクーラー及びEGRバルブとを経由してエンジンの吸気通路に排気を還流するようになっている第3EGR通路とを備え、切替手段は、再生手段によりフィルタが再生されていないときに、冷却水温度検出手段により検出されたエンジンの冷却水温度が所定温度未満である場合には第1EGR通路から排気を還流し、所定温度以上である場合には第3EGR通路から排気を還流するように第1EGR通路と第3EGR通路を切り替えるようになっている。
このように構成された本発明によれば、再生手段によってフィルタが再生されていないときに、エンジンの冷却水温度が所定温度未満である場合には第1EGR通路から排気を還流し、冷却水温度が所定温度以上である場合には第3EGR通路から排気を還流するように還流通路を切り替えることができる。そしてエンジンの冷却水温度が所定の温度未満である場合には第2酸化触媒及びEGRバルブを経由させることで排気の温度を上昇させてエンジンに還流することができる。そしてこれにより、再生手段を実行していないときでもエンジンを暖機させることができる。
このように本発明にかかるエンジンの排気還流装置によれば、フィルタ再生時であってもエンジンに排気を還流することによって十分なNOx低減効果を得て、さらにEGR通路に設けられているEGRバルブの故障を抑制することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの排気還流装置について説明する。図1は、本実施形態による車両のエンジン及びその排気還流装置を示すブロック図である。図1に示すように、車両は、エンジン1を備え、このエンジン1には、吸気通路3及び排気通路5が設けられている。
エンジン1は、多気筒ディーゼルエンジンであり、シリンダヘッド7に設けられた燃料噴射弁9を備えており、燃料噴射弁9は、エンジン1の燃焼室11内に燃料を噴射するようになっている。また、エンジン1は、吸気通路3から吸気された空気を燃焼室11内に導入し燃料噴射弁9が噴射した燃料を燃焼させて駆動するようになっている。そしてエンジン1の排気は、排気通路5を通って車両外部に排気される。またエンジン1は、エンジン1内の水温を検出する冷却水温度センサ13と、エンジン1の回転速度を検出する回転速度センサ15を備えている。これら燃料噴射弁9、冷却水温度センサ13、及び回転速度センサ15は、ECU(Engine Control Unit)17と接続されている。そして燃料噴射弁9は、ECU17によって燃料の噴射量、噴射のタイミング等が制御されるようになっている。また、冷却水温度センサ13及び回転速度センサ15の検出結果は、ECU17によって読み取れるようになっている。
吸気通路3には、その上流から、エアクリーナー19、吸気量を検出する吸気量センサ21、ターボ過給機23のコンプレッサ25、空気を冷却するインタークーラー27、及び吸気量を制御するための吸気制御弁29が配設されている。そしてエアクリーナー19を通って吸気通路3に供給された空気は、コンプレッサ25によって加圧され、インタークーラー27によって冷却された後、サージタンク31に供給される。サージタンク31内には、吸気温度センサ33、及び吸気圧センサ35が配設されており、サージタンク31内に供給された空気の温度及び圧力を検出するようになっている。
また、排気通路5には、その上流から、エンジン1からの排気によって回転させられるターボ過給機23のタービン37、第1酸化触媒39、及び排気中の微粒子を捕集するためのフィルタ41が配設されている。また、第1酸化触媒39の排気通路上流側及び排気通路下流側には、それぞれ排気温度センサ43,45が配設されている。また、フィルタ41の排気通路上流側及び排気通路下流側は、フィルタ41を介さずに連結されており、その内部には、フィルタ41の上流側の圧力及び下流側圧力の差圧を検出する差圧センサ47が配設されている。
燃料噴射弁9は、エンジン1が出力を発生させるように燃料を噴射する主噴射制御と、噴射した燃料が燃焼されずに排気通路5に排出されるように燃料を噴射する副噴射制御を行えるようになっている。
フィルタ41は、第1酸化触媒39の排気通路下流側に設けられており、排気中に含まれる微粒子を捕集する。そしてフィルタ41によって排気中の微粒子が捕集されると、その後エンジン1からの排気はマフラー(図示せず)、エキゾーストパイプ(図示せず)等を通じて車両外部に排出される。
このような車両は、このフィルタ41に所定量以上の微粒子が捕捉されると、フィルタ41を再生制御するようになっている。フィルタ41の再生制御は、燃料噴射弁9がエンジン1の膨張行程で燃料を噴射して未燃燃料を第1酸化触媒39に供給し、第1酸化触媒39によって未燃燃料を酸化して、第1酸化触媒39の排気通路下流側の温度を急上昇させることで実行される。そしてこれにより、フィルタ41が捕捉した排気微粒子は燃焼され、フィルタ41が再生される。そしてこのフィルタ41の再生制御は、ECU17が差圧センサ47の検出結果に基づいてフィルタ41に捕集されている微粒子の量を算出して、フィルタ41に捕集されている微粒子の量が所定量以上となったときに行われる。
また、排気通路5には、エンジン1の排気をエンジン1に還流する主EGR通路49が連結されている。この主EGR通路49は、排気通路5におけるエンジン1とターボ過給機23のタービン37との間から、吸気通路3のサージタンク31まで延びている。そして主EGR通路49は、矢印Aで示すような経路でエンジン1の排気をエンジン1に還流するようになっており、この主EGR通路49は、本発明の第3EGR通路に相当する。また、主EGR通路49には、排気を冷却するEGRクーラー51及び排気の還流量を調節するEGRバルブ53が配設されている。そしてこの主EGR通路49は、フィルタ41の再生制御を行っていない場合に、エンジン1の排気を還流するための通路である。さらにEGRバルブ53近傍には、EGRバルブ53の温度に関するパラメータを取得するためのガス温度センサ55が設けられている。
また、エンジンの排気還流装置は、上述のフィルタ41の再生制御を行っていないときに使用される主EGR通路49の他に、フィルタ41の再生制御時に使用され、EGRバルブ53の温度に応じて切り替えられる2つのEGR通路を備える。具体的には排気還流装置は、EGRバルブ53の温度が比較的低い場合に使用する低温時EGR通路57と、EGRバルブ53の温度が比較的高い場合に使用する高温時EGR通路59を備える。
低温時EGR通路57は、EGRクーラー51の主EGR通路上流側に設けられた第1切替バルブ61から、EGRクーラー51を迂回してEGRバルブ53まで延びる。また、低温時EGR通路57には、第2酸化触媒63が配設されており、低温時EGR通路57を通った排気を酸化するようになっている。そして低温時EGR通路57を通る排気は、矢印Bによって示すように、第2酸化触媒63によって酸化されEGRクーラー51を通らずにそのままEGRバルブ53に到達するようになっており、この低温時EGR通路57は、本発明の第1EGR通路に相当する。
高温時EGR通路59は、第2酸化触媒63の低温時EGR通路下流側に設けられた第2切替バルブ65から、主EGR通路49の第1切替バルブ61とEGRクーラー51の間まで延びる。そして高温時EGR通路59を通る排気は、矢印Cによって示すように、第2酸化触媒63によって酸化されて、次いでEGRクーラー51を通ってEGRバルブ53に到達するようになっており、この高温時EGR通路59は、本発明の第2EGR通路に相当する。
次に、図2及び図3を参照して排気還流装置1の動作を説明する。図2は、ECU17の動作を示すフロー図であり、図3は、エンジンの要求トルクTとエンジンの回転速度Neの関係を示すグラフである。
エンジン1が始動すると、ECU17は一連の処理を開始する。そして、S1においてECU17は、エンジン1の回転速度Ne、アクセル開度θa、フィルタ41の上下の差圧P、エンジン1の冷却水温度Tw、還流ガス温度Te等に関する各種パラメータを取得する。この処理は、ECU17が、回転速度センサ15、差圧センサ47、冷却水温度センサ13、ガス温度センサ55等の検出値を読み込むことで実行される。
次いでS2においてECU17は、エンジン1の回転速度Neとアクセル開度θaに基づいて要求トルクTを算出する。これによりECU17は、エンジン1の負荷を得ることができる。次いでS3においてECU17は、差圧Pに基づいてフィルタ41に捕捉されている排気微粒子量Mを算出する。これによりECU17は、フィルタ再生制御の要否を判断するためのパラメータを取得する。そしてこれらの処理は、ECU17が、S1で読み込んだパラメータに基づいて行う。
次いでS4においてECU17は、フィルタ41に捕捉されている排気微粒子量Mが、予め設定されたフィルタ再生終了判定閾値Me以下であるか否かを判断する。フィルタ再生終了判定閾値Meは、フィルタ再生制御によりフィルタ41に捕捉されている微粒子の量が所定量以下に減少しフィルタ再生制御を終了させるときの閾値である。そして、フィルタ41に捕捉されている排気微粒子量Mがフィルタ再生終了判定閾値Me以下である場合にはフィルタ再生制御を行う必要がない、又はフィルタ再生制御中であれば、フィルタ41に捕捉されている微粒子が減少したためフィルタ再生制御を終了させてもよいこととなる。一方、排気微粒子量Mがフィルタ再生終了判定閾値Meよりも大きい場合には、ECU17はS5以降の処理を実行する。
S5においてECU17は、排気微粒子量Mがフィルタ再生開始判定閾値Ms(Ms>Me)以上であるか否かを判断する。フィルタ再生開始判定閾値Msは、フィルタ再生制御を開始する必要があることを示す閾値であり、排気微粒子量Mがフィルタ再生開始判定閾値Ms以上である場合には、フィルタ再生制御を開始する必要があると判断する。そして、フィルタ再生制御を実行する必要があると判断した場合には、ECU17は、S6以降の処理を実行する。
S6においてECU17は、フィルタ再生制御を実行中であることを示すために再生実行フラグとして値1を立て、次いでS7においてフィルタ再生制御を開始する。フィルタ再生制御は、上述のようにECU17が燃料噴射弁9を制御して、エンジン1の膨張行程において燃料噴射弁9から燃料を噴射する副噴射制御によって実行される。そして副噴射制御が行われると、エンジン1から第1酸化触媒39に未燃燃料が供給される。その後、未燃燃料は第1酸化触媒39によって酸化され、これによりフィルタ41に捕捉されている微粒子を燃焼させる。
次いで、S8においてECU17は、要求トルクT及びエンジン回転速度Neに基づいてEGR率を設定する。
図3に示すようにエンジンの要求トルクTと回転速度Neが所定値よりも低いような領域A1では、EGR制御を行い、一方で高回転高負荷時(領域A1以外)には、EGR制御を行わない。そして、領域A1内において、要求トルクTが比較的少なく、エンジン1の回転速度Neが比較的遅いような低回転低負荷時にはEGR率は低くなり、中回転中負荷時には、EGR率は高く設定される。
次いで、S9においてECU17は、還流ガス温度Teが、還流ガス温度判定閾値Xよりも低いか否かを判断する。還流ガス温度判定閾値Xは、還流したガスによってEGRバルブ53が損傷しないような温度に関する閾値である。そして還流ガス温度Teが、還流ガス温度判定閾値Xよりも高い場合には、ECU17は、S10以降の処理を実行する。
S10においてECU17は、排気の還流通路を高温時EGR通路59(矢印C)に設定する。これにより、排気が第2酸化触媒63及びEGRクーラー51を介してエンジン1に還流されるようになる。次いでS11においてECU17は、設定されたEGR通路に応じて第1切替バルブ61、及び第2切替バルブ65を制御する。次いでS12においてECU17は、EGR率に応じてEGRバルブ53を制御する。そしてS10において高温時EGR通路59が設定されて排気が高温時EGR通路59を通って還流されることにより、フィルタ再生制御によって排気中に混合している未燃燃料を第2酸化触媒63で酸化させ、未燃燃料が還流されることによるエンジン1の異常燃焼を防止することができ、さらに第2酸化触媒63で上昇した排気の温度をEGRクーラー51によって低下させてEGRバルブ53が損傷するのを防止することができる。
また、S9において還流ガス温度Teが、還流ガス温度判定閾値Xよりも低いと判断された場合、S13においてECU17は、EGR通路を低温時EGR通路57(矢印B)に設定し、次いでS11以降の処理を実行する。そして低温時EGR通路57が設定されると、排気は、第2酸化触媒63を通って、EGRクーラー51を迂回してEGRバルブ53の方向に流れるようになる。排気が低温時EGR通路57を通ることにより、排気中に含まれる未燃燃料を第2酸化触媒63で酸化させ、未燃燃料が供給されることによるエンジン1の異常燃焼を防止することができ、さらに第2酸化触媒63によって排気の温度を上昇させることによりエンジン1を暖機させることができる。
一方、S4においてフィルタ33に捕捉されている排気微粒子量Mが、予め設定されたフィルタ再生終了判定閾値Me以下であると判断され、フィルタ再生制御を行う必要がないと判断された場合について説明する。この場合、S14においてECU17は、フィルタ再生制御を実行中でないことを示すために再生実行フラグとして値0を立てた後、副噴射制御を行うことなく、S15においてEGR率を設定する。S15における処理は、S8における処理と同様であり、高負荷高回転時を除いてエンジンの負荷に応じたEGR率が設定される。次いで、S16においてECU17は、冷却水温度Twが、低水温判定閾値Yよりも低いか否かを判断する。冷却水温度Twが、低水温判定閾値Yよりも低い場合には、エンジン1を暖機すべく、S13以降の処理を実行する。一方で、冷却水温度Twが、低水温判定閾値Yよりも高い場合には、エンジン1を暖機する必要がないため、ECU17は、EGR通路を主EGR通路49(矢印A)に設定する。これにより排気が第2酸化触媒63を通らずにエンジン1に還流されるようになる。その後、ECU17は、S11以降の処理を実行する。
さらに上述のS5において排気微粒子量Mがフィルタ再生開始判定閾値Ms以上でなく、フィルタ再生制御を開始する必要がないと判断された場合、S18においてECU17は、再生実行フラグが値1を示しているか否かを判断する。これにより、フィルタ再生制御を実行中であるか否かを判断することができる。そして再生実行フラグが値1を示している場合には、フィルタ再生制御を実行中であるとして、S6以降の処理を実行する。一方で、再生実行フラグが値1を示していないと判断した場合には、フィルタ再生制御を実行中でないとして、S14以降の処理を実行する。
このように本発明の実施形態によれば、フィルタ41の再生制御時にもエンジンの排気を還流させることができ、さらにEGRバルブ53近傍の温度に応じて排気のEGR通路を切り替えることで、EGRバルブ53の故障を抑制することができる。
本発明の実施形態によるエンジンの排気還流装置及びその周辺を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるエンジンの排気還流装置の動作を示すフロー図である。 本発明の実施形態によるエンジンの要求トルクTとエンジンの回転速度Neの関係を示すグラフである。
符号の説明
1 エンジン
5 排気通路
9 燃料噴射弁
13 冷却水温度センサ
17 ECU
49 主EGR通路(第3EGR通路)
51 EGRクーラー
53 EGRバルブ
57 低温時EGR通路(第1EGR通路)
59 高温時EGR通路(第2EGR通路)
61 第1切替バルブ
63 第2酸化触媒
65 第2切替バルブ

Claims (2)

  1. エンジンの排気微粒子を捕集するフィルタを再生しているときにエンジンの排気を還流する排気還流装置であって、
    所定条件下で前記エンジンの排気通路に設けられた第1酸化触媒に未燃燃料を供給することにより前記フィルタに捕集されている排気微粒子を燃焼させて前記フィルタを再生する再生手段と、
    前記第1酸化触媒よりも排気通路上流側でこの排気通路から分岐し前記エンジンに排気を還流するための第1EGR通路であって、第2酸化触媒及びEGRバルブを経由して前記エンジンの吸気通路に排気を還流するようになっている第1EGR通路と、
    前記第2酸化触媒、EGRクーラー、及び前記EGRバルブを経由して前記エンジンの吸気通路に排気を還流するようになっている第2EGR通路と、
    前記EGRバルブの温度に関連するパラメータ値を検出するパラメータ値検出手段と、
    前記再生手段により前記フィルタが再生されているときに、前記パラメータ値検出手段により検出された前記EGRバルブの温度が所定温度未満である場合には前記第1EGR通路から排気を還流し、所定温度以上である場合には前記第2EGR通路から排気を還流するように前記第1EGR通路と前記第2EGR通路を切り替える切替手段と、
    を有することを特徴とするエンジンの排気還流装置。
  2. 更に、前記エンジンの冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段と、
    前記EGRクーラー及び前記EGRバルブとを経由して前記エンジンの吸気通路に排気を還流するようになっている第3EGR通路とを備え、
    前記切替手段は、前記再生手段により前記フィルタが再生されていないときに、前記冷却水温度検出手段により検出された前記エンジンの冷却水温度が所定温度未満である場合には前記第1EGR通路から排気を還流し、所定温度以上である場合には前記第3EGR通路から排気を還流するように前記第1EGR通路と前記第3EGR通路を切り替えるようになっている請求項1に記載のエンジンの排気還流装置。
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