JP2008157135A - エンジンのegr制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気還流に伴うEGR通路や吸気系部材などへのパティキュレートの堆積を良好に抑制できるようにしたエンジンのEGR制御装置を提供する。
【解決手段】第1EGR通路26と、EGR用パティキュレートフィルタ34が介装された第2EGR通路32とを備え、エンジン1の空気過剰率λが所定の切換判定値λrcより小さいときには、第1EGR弁30を全閉とすると共に第2EGR弁36を全開として第2EGR通路32を介した排気還流を選択する一方、空気過剰率λが切換判定値λrc以上のときには第2EGR弁36を全閉とすると共に第1EGR弁30を制御して第1EGR通路26を介した排気還流を選択する。
【選択図】図1

Description

本発明はエンジンのEGR制御装置に関し、特にエンジンの排気中に含まれるパティキュレートが吸気側に還流されるのを抑制するようにしたEGR制御装置に関する。
従来より、エンジンの吸気通路と排気通路とを連通するEGR通路を設け、エンジンの排気の一部をEGR通路から吸気側に還流することにより、燃焼室内の燃焼温度を低下させると共にエンジンの空気過剰率を低下させてエンジンのNOx(窒素酸化物)の排出を抑制するようにしたEGR装置が用いられている。
特にディーゼルエンジンの場合には、このようなNOx排出量の低減のため、EGR通路にEGRクーラを介装して、還流される排気の温度を低下させながら大量の排気還流を行っており、例えば特許文献1にはEGRクーラを備えたEGR通路を有するエンジンが示されている。
ディーゼルエンジンの排気中にはパティキュレートが含まれるため、排気通路にパティキュレートフィルタが設けられる。特許文献1のEGR装置は、このパティキュレートフィルタの強制再生を目的としてポスト噴射を行う際の問題を解消するものとして提案されたものである。
即ち、ポスト噴射で排気中に添加された燃料の一部がEGR通路内に流入した場合、EGRクーラで急冷されて結露した燃料に、EGR通路を介して還流される排気中のパティキュレートが付着してEGRクーラの冷却効率が低下するという問題が生じる。
特許文献1に示されたEGR装置は、このような問題の解消を目的とするものであり、EGRクーラを迂回するバイパス通路に酸化触媒を介装し、ポスト噴射を行う際にはバイパス通路を介した排気還流を行って、還流される排気中の燃料を酸化触媒で酸化処理することにより、パティキュレートの付着を防止するようにしている。
特開2006−233947号公報
特許文献1のEGR装置はパティキュレートフィルタの強制再生時にEGR通路をバイパス通路に切り換えるものであるが、パティキュレートフィルタの強制再生時に限らず、NOx排出量低減のために大量の排気還流を行った場合には、還流される排気中に含まれたパティキュレートがEGR通路内やEGRクーラ内に堆積していく。
この結果、堆積したパティキュレートによって、EGR通路に設けられたEGR弁の作動不良を招いたり、EGRクーラの冷却効率が低下したりするといった問題が発生するほか、吸気通路内に流入したパティキュレートが堆積して、エンジンの体積効率が低下したり吸気バルブやバルブシートが摩耗したりするといった問題が発生する。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、排気還流に伴うEGR通路や吸気系部材などへのパティキュレートの堆積を良好に抑制できるようにしたエンジンのEGR制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のエンジンのEGR制御装置は、エンジンの排気を上記エンジンの吸気側に還流可能に設けられた第1EGR通路と、上記第1EGR通路とは独立して上記エンジンの排気を上記エンジンの吸気側に還流可能に設けられた第2EGR通路と、上記第2EGR通路に介装され、上記第2EGR通路内を流動する上記エンジンの排気中に含まれるパティキュレートを捕集するEGR用パティキュレートフィルタと、上記第1EGR通路を介した排気還流と上記第2EGR通路を介した排気還流とを選択的に切り換え可能な通路切換手段と、上記エンジンの空気過剰率を検出する空気過剰率検出手段と、上記空気過剰率検出手段によって検出された空気過剰率が所定の切換判定値より小さいときには上記第2EGR通路を介した排気還流を選択するように上記通路切換手段を制御する一方、上記空気過剰率が上記切換判定値以上のときには上記第1EGR通路を介した排気還流を選択するように上記通路切換手段を制御する通路切換制御を行う通路切換制御手段とを備えることを特徴とする(請求項1)。
このように構成されたエンジンのEGR制御装置によれば、通路切換制御手段が通路切換制御を行って通路切換手段を制御することにより、エンジンの空気過剰率が所定の切換判定値より小さいときには、EGR用パティキュレートフィルタが介装された第2EGR通路を介した排気還流が選択される一方、エンジンの空気過剰率が所定の切換判定値以上のときには、第1EGR通路を介した排気還流が選択される。
また、上記EGR制御装置において、上記EGR用パティキュレートフィルタにおけるパティキュレートの堆積量を検出する堆積量検出手段と、上記堆積量検出手段によって検出された上記パティキュレートの堆積量が所定の基準堆積量を上回ったと判定したときに上記第2EGR通路内に流入する排気の温度を、上記パティキュレートが燃焼可能な温度まで昇温する排気昇温手段とを更に備え、上記通路切換制御手段は、上記堆積量検出手段によって検出された上記パティキュレートの堆積量が所定の基準堆積量を上回ったと判定したときに、上記通路切換制御に代えて上記第2EGR通路を介した排気還流を選択するように上記通路切換手段を制御する再生制御を行うことを特徴とする(請求項2)。
このように構成されたエンジンのEGR制御装置によれば、EGR用パティキュレートフィルタにおけるパティキュレートの堆積量が所定の基準堆積量を上回ったと排気昇温手段が判定すると、第2EGR通路内に流入する排気の温度を昇温する。このとき、通路切換制御手段が上記通路切換制御に代えて再生制御を行うことにより、第2EGR通路を介した排気還流が選択され、排気昇温手段によって昇温された排気がEGR用パティキュレートフィルタに導入されることにより、EGR用パティキュレートフィルタに堆積したパティキュレートが焼却除去される。
より具体的には、上記EGR制御装置において、上記堆積量検出手段は、上記第2EGR通路を介した排気還流の排気流量と上記空気過剰率検出手段によって検出された空気過剰率とに基づき、上記パティキュレートの堆積量を演算して検出することを特徴とする(請求項3)。
更に、上記EGR制御装置において、上記第2EGR通路内に流入する排気の温度を検出する排気温検出手段を更に備え、上記堆積量検出手段は、上記再生制御が行われているときに、上記第2EGR通路を介した排気還流の排気流量と上記空気過剰率検出手段によって検出された空気過剰率と上記排気温検出手段によって検出された上記排気の温度とに基づき、上記EGR用パティキュレートフィルタに堆積したパティキュレートの燃焼量を求め、上記排気昇温手段は、上記堆積量検出手段によって求められた上記パティキュレートの燃焼量が所定の基準燃焼量を上回ったと判定したときに、上記第2EGR通路内に流入する排気の昇温を終了し、上記通路切換制御手段は、上記堆積量検出手段によって求められた上記パティキュレートの燃焼量が所定の基準燃焼量を上回ったと判定したときに、上記通路切換手段の制御を上記再生制御から上記通路切換制御に切り換えることを特徴とする(請求項4)。
このように構成されたエンジンのEGR制御装置によれば、通路切換制御手段が再生制御を行って、EGR用パティキュレートフィルタに堆積したパティキュレートの焼却除去が行われているときに、第2EGR通路を介した排気還流の排気流量と空気過剰率と第2EGR通路に流入する排気の温度とに基づいて、EGR用パティキュレートフィルタに堆積したパティキュレートの燃焼量が求められる。そして、この燃焼量が所定の基準燃焼量を上回ったと判定したときに、通路切換制御手段は通路切換手段の制御を再生制御から通路切換制御に切り換える。
本発明のエンジンのEGR制御装置によれば、エンジンの空気過剰率が所定の切換判定値より小さいときには、EGR用パティキュレートフィルタが介装された第2EGR通路を介した排気還流が選択される。従って、空気過剰率が低く排気中のパティキュレートの濃度が高い場合に、還流される排気中に含まれるパティキュレートを第2EGR通路に介装されたEGR用パティキュレートフィルタによって除去することが可能となり、パティキュレートの堆積による不具合を防止することができる。
また、空気過剰率が高く排気中のパティキュレートの濃度が低い場合には、第1EGR通路を介して排気還流を行うので、パティキュレートの堆積に伴う問題の発生を懸念することなく第1EGR通路にEGRクーラを設けることが可能となる。従って、第1EGR通路によって還流される排気の温度をEGRクーラにより低下させ、大量の排気還流によって一層良好にNOxの抑制を行うことが可能となる。
また、請求項2のエンジンのEGR制御装置によれば、EGR用パティキュレートフィルタにおけるパティキュレートの堆積量が所定の基準堆積量を上回ったと判定すると、排気昇温手段が第2EGR通路内に流入する排気の温度を昇温すると共に、排気昇温手段によって昇温された排気がEGR用パティキュレートフィルタに導入されることにより、EGR用パティキュレートフィルタに堆積したパティキュレートが焼却除去される。
従って、EGR用パティキュレートフィルタの目詰まりを防止しながら、第2EGR通路を介して還流される排気中に含まれたパティキュレートをEGR用パティキュレートフィルタで継続的に除去することが可能となる。
更に、請求項3のエンジンのEGR制御装置によれば、第2EGR通路を介した排気還流の排気流量と空気過剰率とに基づき、パティキュレートの堆積量を演算して検出するようにしたので、パティキュレートの堆積量を精度よく求め、EGR用パティキュレートフィルタに堆積したパティキュレートを適切な時期に焼却除去することが可能となる。
また、請求項4のエンジンのEGR制御装置によれば、第2EGR通路を介した排気還流の排気流量と空気過剰率と第2EGR通路に流入する排気の温度とに基づいて、排気の昇温によるパティキュレートの燃焼量が求められる。そして、この燃焼量が所定の基準燃焼量を上回ったと判定したときに、通路切換制御手段は通路切換手段の制御を再生制御から通路切換制御に切り換える。
従って、排気の昇温によるパティキュレートの燃焼量を精度よく求めることが可能となり、EGR用パティキュレートフィルタにおけるパティキュレートの焼却除去完了を適正に判定することができる。この結果、排気の昇温によるパティキュレートの焼却除去を過不足なく行ってから通路切換制御手段による通路切換制御に移行することが可能となる。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態に係るエンジンのEGR制御装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るEGR制御装置が適用された4気筒のディーゼルエンジン(以下、エンジンという)のシステム構成図を示しており、図1に基づき本発明に係るEGR制御装置の構成を説明する。
エンジン1は各気筒共通の高圧蓄圧室(以下コモンレールという)2を備えており、図示しない燃料噴射ポンプから供給されてコモンレール2に蓄えられた高圧の燃料である軽油を、各気筒に設けられたインジェクタ4に供給し、各インジェクタ4からそれぞれの気筒内に軽油が噴射される。
吸気管6にはターボチャージャ8が装備されており、図示しないエアクリーナから吸入された吸気は、吸気管6からターボチャージャ8のコンプレッサ8aへと流入し、コンプレッサ8aで過給された吸気はインタークーラ10及び吸気制御弁12を介して吸気マニホールド14に導入される。
吸気管6のコンプレッサ8aより上流側には、大気からエンジン1に吸入される空気、即ち新気の量を検出するための吸気量センサ16が設けられている。また、吸気マニホールド14には、エンジン1の吸気に関し、吸気圧力を検出する吸気圧センサ18と吸気温度を検出する吸気温センサ20とが設けられている。
一方、エンジン1の各気筒から排気が排出される排気ポート(図示せず)は、排気マニホールド22を介して排気管24に接続されている。
排気マニホールド22と吸気マニホールド14との間には、排気マニホールド22と吸気マニホールド14とを連通することによりエンジン1の排気の一部を吸気側に還流可能な第1EGR通路26が設けられており、この第1EGR通路26には第1EGR通路によって還流される排気の冷却を行うEGRクーラ28が介装されている。そして、EGRクーラ28下流側の第1EGR通路26には、開度が変更されることにより第1EGR通路26を介して吸気側に還流される排気の量を調整可能な第1EGR弁(通路切換手段)30が設けられている。
更に、排気マニホールド22と吸気マニホールド14との間には、第1EGR通路26とは別に、排気マニホールド22と吸気マニホールド14とを連通することによりエンジン1の排気の一部を吸気側に還流可能な第2EGR通路32が設けられている。この第2EGR通路32には、第2EGR通路32によって還流される排気に含まれたパティキュレートを捕集するEGR用パティキュレートフィルタ(以下EGR用フィルタという)34が介装されている。そして、EGR用フィルタ34下流側の第2EGR通路32には、第2EGR通路32を介した吸気側への排気還流を許容する全開位置と、第2EGR通路32を介した吸気側への排気還流を遮断する全閉位置とに選択的に切り換え可能な第2EGR弁(通路切換手段)36が設けられている。
また、排気マニホールド22には、排気マニホールド22内の排気の温度を、第1EGR通路26や第2EGR通路32によって還流される排気の温度として検出する排気温センサ(排気温検出手段)38が設けられている。
排気管24はターボチャージャ8のタービン8bを経た後、排気後処理装置40に接続されている。
ターボチャージャ8は、タービン8bの回転軸がコンプレッサ8aの回転軸と連結されており、タービン8bが排気管24内に流動する排気を受けてコンプレッサ8aを駆動することにより過給が行われる。
また、ターボチャージャ8には、タービン8b側の排気導入部分に開度が変更可能なベーンが設けられており、このベーンの開度を調整してタービン8bへの排気流路面積を変更することにより、タービン8bに供給される排気の流速を変更し、過給圧を変更することができるようになっている。なお、このベーンについては既に広く知られている機構であるので、ここでは図示及び詳細な説明を省略するが、ベーンの開度が全閉側に近付くほど過給圧が上昇するようになっている。
更に、ターボチャージャ8にはベーンに連結されたベーンアクチュエータ42が設けられており、ベーンアクチュエータ42を作動させることによりベーンの開度を変更可能となっている。
排気後処理装置40には、NOx吸蔵触媒44が収容されると共に、このNOx吸蔵触媒44の下流側に、排気中のパティキュレートを捕集することによりエンジン1の排気を浄化するパティキュレートフィルタ(以下フィルタという)46が収容されている。
このNOx吸蔵触媒44は、流入する排気中の酸素濃度が高い酸化雰囲気にあるときに排気中のNOxを吸蔵し、流入する排気中の酸素濃度が低くHCやCO等の還元成分が排気中に含まれる還元雰囲気にあるときに、吸蔵しているNOxを放出して還元する機能を有している。
フィルタ46はハニカム型のセラミック体からなり、上流側と下流側とを連通する通路が多数並設されると共に、通路の上流側開口と下流側開口とが交互に閉鎖されており、エンジン1の排気が内部を流通することによって排気中のパティキュレートを捕集する。
フィルタ46の上流側には、フィルタ46に流入する排気の温度を検出するフィルタ入口温度センサ48、及びフィルタ46に流入する排気の圧力を検出する上流圧力センサ50が設けられている。また、フィルタ46の下流側には、フィルタ46から流出する排気の圧力を検出する下流圧力センサ52が設けられている。
ECU54は、エンジン1の運転制御をはじめとして総合的な制御を行うための制御装置であり、CPU、メモリ、タイマカウンタなどから構成され、様々な制御量の演算を行うと共に、その制御量に基づき各種デバイスの制御を行っている。
ECU54の入力側には、各種制御に必要な情報を収集するため、上述した吸気量センサ16、吸気圧センサ18、吸気温センサ20、排気温センサ38、フィルタ入口温度センサ48、上流圧力センサ50及び下流圧力センサ52のほか、エンジン1の回転数を検出する回転数センサ56、及びアクセルペダル(図示せず)の踏込量を検出するアクセル開度センサ58などの各種センサ類が接続されている。また、ECU54の出力側には演算した制御量に基づき制御が行われる各気筒のインジェクタ4、吸気制御弁12、第1EGR弁30、第2EGR弁36、及びベーンアクチュエータ42などの各種デバイス類が接続されている。
エンジン1の各気筒への燃料供給量の演算、及び演算した燃料供給量に基づくインジェクタ4からの燃料供給制御もECU54によって行われる。エンジン1の運転に必要な燃料供給量(主噴射量)は、回転数センサ56によって検出されたエンジン1の回転数とアクセル開度センサ58によって検出されたアクセルペダルの踏込量とに基づき、予め記憶しているマップから読み出して決定する。各気筒に供給される燃料の量は、インジェクタ4の開弁時間によって調整され、決定された燃料量に対応した駆動時間で各インジェクタ4が開弁駆動され、各気筒に主噴射が行われることにより、エンジン1の運転に必要な燃料量が供給される。
ECU54は、このような各気筒への燃料供給制御のほか、フィルタ入口温度センサ48、上流圧力センサ50及び下流圧力センサ52など各種センサの検出値や、回転数センサ56によって検出されたエンジン1の回転数及びエンジン1への燃料供給量などに基づき、NOx吸蔵触媒44におけるNOxの吸蔵及び放出還元の制御や、フィルタ46に堆積したパティキュレートを焼却除去する強制再生の制御を実施して、エンジン1の排気性能を良好に維持するようにしている。
また、ECU54は、エンジン1の空気過剰率に応じ、第1EGR弁30及び第2EGR弁36を制御することにより、第1EGR通路26を介した排気還流と第2EGR通路32を介した排気還流とを選択に切り換える通路切換制御を行う。
即ち、空気過剰率が所定の切換判定値以上であるときには、第2EGR弁36を全閉とすると共に第1EGR弁30の開度を調整し、第1EGR通路26を介して排気マニホールド22から吸気マニホールド14に還流される排気の量を制御することにより、燃焼室内の燃焼温度を低下させると共にエンジン1の空気過剰率を低下させ、エンジン1からのNOxの排出を抑制する。なお、このときに第1EGR通路26内を流動する排気は、EGRクーラ28によって温度が低減され、効率良くNOx排出を抑制できるようになっている。
一方、空気過剰率が切換判定値より小さいときには、第1EGR弁26を全閉とすると共に第2EGR弁36を全開とし、第2EGR通路32を介して排気マニホールド22から吸気マニホールド14に排気を還流させることにより、空気過剰率が低下してパティキュレートの増大した排気をEGR用フィルタ34に供給する。この結果、吸気マニホールド14に還流される排気に含まれたパティキュレートはEGR用フィルタ34に捕集されるので、吸気マニホールド14へのパティキュレートの流入が防止される。
このようにして通路切換制御が実行され、EGR用フィルタ34にパティキュレートが堆積し、パティキュレートの堆積量が過大になるとEGR用フィルタ34に目詰まりを起こす可能性があるため、ECU54は必要に応じてEGR用フィルタ34に堆積したパティキュレートを焼却除去してEGR用フィルタ34を再生するための再生制御を行う。
即ち、ECU54は、EGR用フィルタ34におけるパティキュレートの堆積量が所定の基準堆積量を上回ったと判定すると、EGR用フィルタ34に堆積したパティキュレートが燃焼可能な温度までエンジン1の排気を昇温させ、第1EGR弁26を全閉とすると共に第2EGR弁36を全開とし、第2EGR通路32を介して排気マニホールド22から吸気マニホールド14に排気を還流させる。この結果、温度の上昇した排気がEGR用フィルタ34に流入することにより、EGR用フィルタ34に堆積したパティキュレートが焼却除去される。
このようなECU54による通路切換制御及び再生制御の詳細について、図面に基づき以下に説明する。
図2は、ECU54が行う通路切換制御及び再生制御に対応したECU54の機能構成図であり、図3は通路切換制御及び再生制御のフローチャートである。ECU54は、エンジン1が始動されてから停止されるまでの間、図3のフローチャートに従って所定の制御周期で通路切換制御及び再生制御を実行する。
図2に示すように、ECU54は、エンジン1から排出される排気の空気過剰率を検出する空気過剰率検出部(空気過剰率検出手段)60と、第1EGR弁30及び第2EGR弁36を制御して第1EGR通路26を介した排気還流又は第2EGR通路32を介した排気還流に選択的に切り換える通路切換制御部(通路切換制御手段)62と、EGR用フィルタ34におけるパティキュレートの堆積量を演算により検出する堆積量演算部(堆積量検出手段)64と、上述したようにEGR用フィルタ34に堆積したパティキュレートが燃焼可能な温度までエンジン1の排気を昇温させる排気昇温部(排気昇温手段)66とを備えている。
なお、空気過剰率検出部60は、ECU54内で演算されたインジェクタ4からの燃料噴射量や吸気量センサ16で検出されたエンジン1の吸入新気量に基づき演算を行って空気過剰率λを検出する。
また、堆積量演算部64は、第2EGR通路32を介した排気還流による単位時間あたりの排気流量Megと空気過剰率検出部60によって求められた空気過剰率λとに基づき、下式(1)に従ってEGR用フィルタ34における単位時間あたりのパティキュレートの堆積量ΔMacを求める。
ΔMac=C1・λC2・Meg …(1)
なお、式(1)におけるC1,C2は予め実験等において求められる係数である。
そして堆積量演算部64は、このようにして求められた単位時間あたりの堆積量ΔMacを第2EGR通路32による排気還流が行われた時間に対して積算し、こうして得られた積算値ΣΔMacをEGR用フィルタ34におけるパティキュレートの堆積量Macとして検出する。
ここで、式(1)で用いられる単位時間あたりの排気流量Megは次のようにして求められる。即ち、吸気圧センサ18によって検出された吸気圧力と、吸気温センサ20によって検出された吸気温度と、エンジン1の体積効率とからエンジン1の気筒内に供給される単位時間あたりの給気量を求め、この給気量から吸気量センサ16によって検出されたエンジン1に吸入される単位時間あたりの新気量を減じることにより、単位時間あたりの排気流量Megが求められる。
更に、EGR用フィルタ34の再生が行われているときには、再生制御における第2EGR通路32の排気流量Megと、空気過剰率検出部60によって求められた空気過剰率λと、排気温センサ38によって検出された第2EGR通路32から還流される排気の温度Tegとに基づき、堆積量演算部64が下式(2)に従ってEGR用フィルタ34におけるパティキュレートの単位時間あたりの燃焼量ΔMrgを求める。
ΔMrg=C3・λC4・Meg・exp(C5/Teg)−C6 …(2)
なお、式(2)におけるC3,C4,C5,C6は予め実験等において求められる係数である。
そして堆積量演算部64は、このようにして求められた単位時間あたりの燃焼量ΔMrgをEGR用フィルタ34の再生が行われた時間に対して積算し、こうして求められた積算値ΣΔMrgをEGR用フィルタ34におけるパティキュレートの燃焼量Mrgとして検出する。
このように構成されたECU54が図3のフローチャートに従って通路切換制御及び再生制御を開始すると、まずステップS1で、フラグFの値が1であるか否かを判定する。
フラグFは、その値が1であることによってEGR用フィルタ34の再生が必要であることを示すものであり、初期値は0となっている。
従って、ここではフラグFの値が1ではないと判定して処理がステップS2に進み、堆積量演算部64が上述のようにして検出したEGR用フィルタ34におけるパティキュレートの堆積量Macを取り込む。
次のステップS3では、ステップS2で取り込んだパティキュレートの堆積量Macが基準堆積量Mstを上回るか否かの判定が通路切換制御部62によって行わる。この基準堆積量Mstは、EGR用フィルタ34が目詰まりを生じる直前の堆積量としてEGR用フィルタ34の仕様に応じて予め実験等により求められたものである。
そして、堆積量Macが基準堆積量Mst以下である場合には、目詰まりを生じるほどEGR用フィルタ34にパティキュレートが堆積していないものとしてステップS4に進む。
通路切換制御部62は、処理がステップS4に進むと、上述のようにして空気過剰率検出部60で求められた空気過剰率λを取り込み、更に次のステップS5ではステップS4で取り込んだ空気過剰率λが切換判定値λrc(例えば1.5)より小さいか否かを判定する。
この切換判定値λrcは、これより低下すると排気中のパティキュレートが増大し始める空気過剰率として実験等により予め求められたものであり、空気過剰率検出部60で求められた空気過剰率λが切換判定値λrc以上であるとステップS5で判定した場合には、排気中のパティキュレートが増大する空気過剰率ではないものとしてステップS6に進み、通路切換制御部62が第2EGR弁36を全閉とすると共に、第1EGR弁30の開度を制御する。
この結果、比較的パティキュレートの少ない排気が第1EGR通路26を介して吸気マニホールド14に還流される。このときの排気還流量は第1EGR弁30の開度によって調整され、吸気量センサ16が検出したエンジン1の吸入新気量、回転数センサ56によって検出されたエンジン1の回転数、インジェクタ4から燃焼室に供給された燃料噴射量などに応じて適正な排気還流量が得られるよう、通路切換制御部62によって第1EGR弁30の開度が制御される。
この結果、EGRクーラ28で温度の低減された排気が吸気マニホールド14に還流され、エンジン1からのNOxの排出が良好に抑制される。そして、EGRクーラ28には比較的パティキュレートの少ない排気が供給されるため、パティキュレートの堆積に伴う冷却効率の低下という問題が発生することもない。
このようにしてステップS6の処理を行い、その制御周期を終了すると、次の制御周期で再びステップS1から処理を開始する。
次の制御周期においてもフラグFの値は依然として0のままであるため、処理はステップS1からステップS2を介してステップS3に進む。ステップS3では、ステップS2で取り込んだEGR用フィルタ34におけるパティキュレートの堆積量Macが基準堆積量Mstを上回るか否かが判定されるので、ステップS3でパティキュレートの堆積量Macが基準堆積量Mstを上回ったと判定されない限り、処理がステップS1乃至S4を経てステップS5に進む。
ステップS5では、上述のようにして、ステップS4で取り込んだ空気過剰率λが切換判定値λrcより小さいか否かが判定される。従って、ステップS3でパティキュレートの堆積量Macが基準堆積量Mstを上回ったと判定されず、ステップS5で空気過剰率λが切換判定値λrc以上であると判定される限り、制御周期毎にステップS6の処理が繰り返される。この結果、比較的パティキュレートの少ない排気が、EGRクーラ28によって冷却されると共に第1EGR弁30によって流量を制御されながら第1EGR通路26を介して吸気マニホールド14に還流される。
一方、ステップS5で空気過剰率λが切換判定値λrcより小さいと判定された場合は、排気中のパティキュレートが増大する空気過剰率であるとしてステップS7に進み、通路切換制御部62が第1EGR弁30を全閉とすると共に第2EGR弁36を全開にする。
この結果、空気過剰率の低下によりパティキュレートの増大した排気が第2EGR通路32に導入されると共に、第1EGR通路26を介した排気還流が遮断される。従って、排気中のパティキュレートは第2EGR通路32に介装されたEGR用フィルタ34に捕集され排気中から除去される。
このようにしてステップS7の処理を行い、その制御周期を終了すると、次の制御周期で再びステップS1から処理を開始する。
次の制御周期においてもフラグFの値は依然として0のままであるため、前述したようにステップS3でパティキュレートの堆積量Macが基準堆積量Mstを上回ったと判定されない限り、処理はステップS1乃至S4を経てステップS5に進む。
そして、ステップS5で空気過剰率λが切換判定値λrcより小さいと判定される限り、制御周期毎にステップS7の処理が繰り返される。この結果、空気過剰率の低下によりパティキュレートの増大した排気が第2EGR通路32に導入されると共に、第1EGR通路26を介した排気還流が遮断される。
従って、ステップS3でパティキュレートの堆積量Macが基準堆積量Mstを上回ったと判定されない状態で、ステップS5で空気過剰率λが切換判定値λrcより小さいと判定される限り、排気中のパティキュレートは第2EGR通路32に介装されたEGR用フィルタ34に捕集され排気中から除去される。即ち、ステップS4乃至S7の処理が通路切換制御に相当するものとなる。
このように、空気過剰率が低下して排気中のパティキュレートが増大するような場合には第1EGR通路26を介した排気還流が遮断されると共に、EGR用フィルタ34でパティキュレートが除去された排気が第2EGR通路32によって吸気マニホールド14に還流されるので、EGR用フィルタ34の下流に設けた第2EGR弁36や、吸気マニホールド14及びエンジン1の吸気バルブなどの吸気側部材へのパティキュレートの堆積が抑制される。
この結果、堆積したパティキュレートによって生じる第1EGR弁30及び第2EGR弁36の作動不良や、EGRクーラ28の冷却効率低下、エンジン1の体積効率低下、或いは吸気バルブやバルブシートの摩耗といった問題の発生を防止することができる。
このようにして、空気過剰率が低下した場合にEGR用フィルタ34によって排気中のパティキュレートが捕集されると、EGR用フィルタ34におけるパティキュレートの堆積量が増大していく。そして、ステップS2で取り込んだパティキュレートの堆積量Macが基準堆積量Mstを上回ったと、通路切換制御部62がステップS3で判定すると、ステップS8に進んでフラグFの値を1とした後、次のステップS9に進む。
ステップS9では、通路切換制御部62が第1EGR弁30を全閉とすると共に、第2EGR弁36を全開とする。
次に処理がステップS10に進むと、パティキュレートの堆積量Macが基準堆積量Mstを上回ったとの通路切換制御部62による判定結果を受け、排気昇温部66がエンジン1の排気を昇温する。
排気昇温部66による排気の昇温は、吸気制御弁12を閉弁方向に制御すると共にベーンアクチュエータ42を制御してターボチャージャ8のベーン開度を閉方向に変更し、更にインジェクタ4からの燃料噴射時期を遅角することによって行われる。排気昇温部66は、排気温センサ38によって検出された排気温度に基づき、EGR用フィルタ34に堆積したパティキュレートを燃焼可能な温度まで排気温度が上昇するように、吸気制御弁12、ベーンアクチュエータ42及びインジェクタ4を制御する。
こうして昇温された排気は、第1EGR弁30が全閉となると共に第2EGR弁36が全開となっていることから、第2EGR通路32内に導入され、EGR用フィルタ34に供給される。この結果、EGR用フィルタ34に堆積したパティキュレートが燃焼し、EGR用フィルタ34から除去され、EGR用フィルタ34の再生が行われる。
処理が次のステップS11に進むと、通路切換制御部62は堆積量演算部64で求められたEGR用フィルタ34の再生時におけるパティキュレートの燃焼量Mrgを取り込み、次のステップS12で、この燃焼量MrgがステップS3で用いた基準堆積量Mstを上回ったか否かを判定する。即ち、EGR用フィルタ34に堆積したパティキュレートが基準堆積量Mstより多く燃焼すれば、このパティキュレートをほぼ完全に除去することができたと見なすことができるため、基準堆積量Mstをパティキュレートの焼却除去が十分行われたか否かの判断のための基準燃焼量として用いている。
そして、パティキュレートの燃焼量Mrgが基準堆積量Mst以下である場合には、EGR用フィルタ34におけるパティキュレートの焼却除去が不十分であるとしてその制御周期を終了し、次の制御周期で再びステップS1から処理を開始する。
次の制御周期では、フラグFの値が既に1となっているため、処理がステップS1から直接ステップS9に進み、引き続き第1EGR弁30を全閉とすると共に、第2EGR弁36を全開とした状態で、ステップS10による排気昇温が行われる。
従って、ステップS11で取り込んだパティキュレートの燃焼量Mrgが基準堆積量Mstを上回らない限りは、制御周期毎にステップS1からステップS9乃至S12の処理が繰り返され、ステップS10における排気昇温によってEGR用フィルタ34の再生が継続される。即ち、ステップS9及びS10の処理が再生制御に相当する。
こうしてEGR用フィルタ34の再生が行われ、ステップS11で取り込んだパティキュレートの燃焼量Mrgが基準堆積量Mstを上回ったとステップS12で判定すると、ステップS13に進んでフラグFの値を0にリセットした後、その制御周期を終了する。
次の制御周期では、再びステップS1でフラグFの値が1であるか否かを判定するが、フラグFの値は0にリセットされているため、処理はステップS1からステップS2に進むようになり、ステップS2で堆積量演算部64で求められたEGR用フィルタ34におけるパティキュレートの堆積量Macを取り込む。
EGR用フィルタ34のパティキュレートは、ステップS9及びS10の再生制御によって焼却除去されているので、次のステップS3ではパティキュレートの堆積量Macが基準堆積量Mst以下であると判定され、再び前述したようにして通路切換制御が行われる。
以上のようにして通路切換制御及び再生制御が行われることにより、EGR用フィルタ34の目詰まりを防止しながら、吸気マニホールド14に還流される排気中に含まれた比較的高い濃度のパティキュレートをEGR用フィルタ34で継続的に除去して、パティキュレートの堆積に起因する第1EGR弁30及び第2EGR弁36の作動不良や、EGRクーラ28の冷却効率低下、エンジン1の体積効率低下、或いは吸気バルブやバルブシートの摩耗といった問題の発生を防止することができる。
また、空気過剰率が高く排気中のパティキュレートの濃度が低い場合には、第1EGR通路26を介して排気還流を行うことにより、パティキュレートの堆積に伴う冷却効率の低下という問題を生じることなくEGRクーラ28で温度が低減された排気を還流することが可能となる。この結果、温度の低減された排気を大量に吸気側に還流し、エンジン1からのNOxの排出を効率良く良好に抑制することができる。
また、第2EGR通路32を介した排気還流による排気流量Megと、インジェクタ4からの燃料噴射量や吸気量センサ16で検出されたエンジン1の吸入空気量に基づき空気過剰率検出部60で求められた空気過剰率λとを用いてパティキュレートの堆積量Macを求めるようにしたので、パティキュレートの堆積量Macを精度よく求め、EGR用フィルタ34に堆積したパティキュレートを適切な時期に焼却除去することが可能となる。
更に、EGRフィルタ34の再生中には、第2EGR通路32を介した排気還流の排気流量Megと空気過剰率λと第2EGR通路に流入する排気の温度Tegとに基づき、排気の昇温によるパティキュレートの燃焼量Mrgを求めるようにしたので、排気の昇温によるパティキュレートの燃焼量Mrgを精度よく求めることが可能となる。
そして、このようにして求められたパティキュレートの燃焼量Mrgが基準堆積量Mstを上回ったことをもって、EGR用フィルタ34の再生が完了したことを判定するようにしたので、EGR用フィルタ34に堆積したパティキュレートが確実に焼却除去されたときにEGR用フィルタ34の再生完了を判定することができる。
従って、パティキュレートの堆積量Macに基づくEGR用フィルタ34の再生開始の判定と、パティキュレートの燃焼量Mrgに基づく再生終了の判定とを行うことにより、排気の昇温によるパティキュレートの焼却除去を過不足なく行ってから、通路切換制御に移行することが可能となる。
以上で本発明の一実施形態に係るエンジン1のEGR制御装置についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では通路切換制御において、空気過剰率λが切換判定値λrcより小さいときに、第1EGR弁30を全閉とすると共に第2EGR弁36を全開とするように制御したが、第2EGR弁36については、第1EGR弁30を介して排気還流を行う場合と同様にして開度を制御するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、第2EGR通路32の排気流量Megと、空気過剰率検出部60で求められた空気過剰率λとに基づいて求めたパティキュレートの堆積量Macが基準堆積量Mstを上回ったときに、EGR用フィルタ34の再生を行うようにしたが、パティキュレートの堆積量Macの求め方はこれに限られるものではなく、例えばEGR用フィルタ34の上流側と下流側との差圧に基づいて求めるようにしてもよい。更に、例えばEGR用フィルタ34の上流側と下流側との差圧が所定圧力を上回ったときに、パティキュレートの堆積量が基準堆積量を上回ったと判定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、EGRフィルタ34の再生中に、第2EGR通路32の排気流量Megと空気過剰率λと第2EGR通路に流入する排気の温度Tegとに基づき求めたパティキュレートの燃焼量Mrgが基準燃焼量に相当する基準堆積量Mstを上回ったと判定したときに、EGR用フィルタ34の再生が完了したと判定するようにしたが、パティキュレートの燃焼量Mrgの求め方はこれに限られるものではなく、例えばEGR用フィルタ34の上流側と下流側との差圧に基づいて求めるようにしてもよい。更に、例えばEGR用フィルタ34の上流側と下流側との差圧の変化が所定値以上となったことをもって、パティキュレートの燃焼量が基準堆積量を上回ったと判定するというように、EGR用フィルタ34におけるパティキュレートの堆積量を推定し、この堆積量が所定量を下回ったことをもってパティキュレートの燃焼量Mrgが基準燃焼量を上回ったと判定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、EGR用フィルタ34の再生が必要となったときに、吸気制御弁12及びターボチャージャ8のベーンの閉弁方向への制御と、インジェクタ4の燃料噴射時期の遅角によって排気を昇温するようにしたが、排気の昇温方法はこれに限られるものではない。即ち、例えばこれらのいずれか1つ又は2つを実施するようにしてもよいし、排気管24に排気絞り弁を設け、この排気絞り弁を閉弁方向に制御するなどというように種々知られている別の方法を採用するようにしてもよい。
更に、上記実施形態では、インジェクタ4からの燃料噴射量や吸気量センサ16で検出されたエンジン1の吸入空気量に基づき空気過剰率λを求めるようにしたが、空気過剰率λの検出はこれに限られるものではなく、種々知られている方法により検出するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、エンジン1を4気筒のディーゼルエンジンとしたが、エンジンの形式についてはこれに限られるものではない。
本発明の一実施形態に係るEGR制御装置が適用されたエンジンの全体構成図である。 図1のEGR制御装置で行われる通路切換制御及び再生制御に対応したECUの機能構成図である。 図1のEGR制御装置で行われる通路切換制御及び再生制御のフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン
26 第1EGR通路
30 第1EGR弁(通路切換手段)
32 第2EGR通路
34 EGR用パティキュレートフィルタ
36 第2EGR弁(通路切換手段)
38 排気温センサ(排気温検出手段)
60 空気過剰率検出部(空気過剰率検出手段)
62 通路切換制御部(通路切換制御手段)
64 堆積量演算部(堆積量検出手段)
66 排気昇温部(排気昇温手段)

Claims (4)

  1. エンジンの排気を上記エンジンの吸気側に還流可能に設けられた第1EGR通路と、
    上記第1EGR通路とは独立して上記エンジンの排気を上記エンジンの吸気側に還流可能に設けられた第2EGR通路と、
    上記第2EGR通路に介装され、上記第2EGR通路内を流動する上記エンジンの排気中に含まれるパティキュレートを捕集するEGR用パティキュレートフィルタと、
    上記第1EGR通路を介した排気還流と上記第2EGR通路を介した排気還流とを選択的に切り換え可能な通路切換手段と、
    上記エンジンの空気過剰率を検出する空気過剰率検出手段と、
    上記空気過剰率検出手段によって検出された空気過剰率が所定の切換判定値より小さいときには上記第2EGR通路を介した排気還流を選択するように上記通路切換手段を制御する一方、上記空気過剰率が上記切換判定値以上のときには上記第1EGR通路を介した排気還流を選択するように上記通路切換手段を制御する通路切換制御を行う通路切換制御手段と
    を備えることを特徴とするエンジンのEGR制御装置。
  2. 上記EGR用パティキュレートフィルタにおけるパティキュレートの堆積量を検出する堆積量検出手段と、
    上記堆積量検出手段によって検出された上記パティキュレートの堆積量が所定の基準堆積量を上回ったと判定したときに上記第2EGR通路内に流入する排気の温度を、上記パティキュレートが燃焼可能な温度まで昇温する排気昇温手段とを更に備え、
    上記通路切換制御手段は、上記堆積量検出手段によって検出された上記パティキュレートの堆積量が所定の基準堆積量を上回ったと判定したときに、上記通路切換制御に代えて上記第2EGR通路を介した排気還流を選択するように上記通路切換手段を制御する再生制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのEGR制御装置。
  3. 上記堆積量検出手段は、上記第2EGR通路を介した排気還流の排気流量と上記空気過剰率検出手段によって検出された空気過剰率とに基づき、上記パティキュレートの堆積量を演算して検出することを特徴とする請求項2に記載のエンジンのEGR制御装置。
  4. 上記第2EGR通路内に流入する排気の温度を検出する排気温検出手段を更に備え、
    上記堆積量検出手段は、上記再生制御が行われているときに、上記第2EGR通路を介した排気還流の排気流量と上記空気過剰率検出手段によって検出された空気過剰率と上記排気温検出手段によって検出された上記排気の温度とに基づき、上記EGR用パティキュレートフィルタに堆積したパティキュレートの燃焼量を求め、
    上記排気昇温手段は、上記堆積量検出手段によって求められた上記パティキュレートの燃焼量が所定の基準燃焼量を上回ったと判定したときに、上記第2EGR通路内に流入する排気の昇温を終了し、
    上記通路切換制御手段は、上記堆積量検出手段によって求められた上記パティキュレートの燃焼量が所定の基準燃焼量を上回ったと判定したときに、上記通路切換手段の制御を上記再生制御から上記通路切換制御に切り換えることを特徴とする請求項2又は3に記載のエンジンのEGR制御装置。
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JP2012122434A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Mazda Motor Corp ディーゼルエンジン

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