JP5246491B2 - エンジンの排気還流装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの排気還流装置に係わり、特に、ターボ過給機を有するエンジンの排気還流装置に関する。
従来から、エンジンの排気の一部をエンジンの吸気通路に還流して、排気に含まれる窒素酸化物(NOx)の含有量を低減させる排気還流(EGR)装置が知られている。このようなEGR装置は、エンジンの下流に設けられた酸化触媒を通ってエンジンの吸気通路に排気を還流するようなEGR通路を備えている。そして吸気通路上には、ターボ過給機のコンプレッサと空気を冷却するインタークーラーが設けられており、この吸気通路に還流された排気は、比較的長い経路を辿ってエンジンに還流される。このように従来の排気還流装置では、比較的長い吸気通路中に排気を通すことによって排気の温度を効率的に低下させて、NOx改善効果を得るようになっている。このようなEGR装置としては、特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2007−270705公報
しかしながら、従来装置のようにターボ過給機のコンプレッサよりも吸気通路上流側に排気を還流させてエンジンを駆動させると、車両の加速移行時のエンジンの加速レスポンスが低下するという問題があった。すなわち、従来装置のような比較的長い通路を用いると、この通路中に排気に含まれる不活性ガスが充満してしまい、車両の加速移行時にエンジンに供給される空気量が不足してしまうからである。そして、特にエンジンの負荷が軽いときには、ターボ過給機の応答遅れが発生して、吸気通路内の圧力が十分に上昇しないため、加速レスポンスの低下がさらに顕著になる。
そこで本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、十分なNOx改善効果を得ながら、エンジン軽負荷時においてもエンジンの加速レスポンスが低下してしまうのを防止することができるエンジンの排気還流装置を提供することを目的とする。
を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、吸気通路に設けられたコンプレッサと排気通路に設けられたタービンを備えるターボ過給機を有するエンジンの排気還流装置であって、ターボ過給機のタービンよりも排気通路下流側に酸化触媒が設けられ、この酸化触媒よりもさらに排気通路下流側から、ターボ過給機のコンプレッサよりも吸気通路上流側に排気を還流する第1EGR通路と、酸化触媒よりも排気通路下流側からターボ過給機のコンプレッサよりも吸気通路下流側に排気を還流する第2EGR通路と、エンジンが所定負荷以上で運転されているときには第1EGR通路から排気を還流すると共にエンジンが所定負荷未満で運転されているときには第2EGR通路から排気を還流するように第1EGR通路及び第2EGR通路を切り替える切替手段と、所定条件下で酸化触媒に未燃燃料を供給することにより酸化触媒の排気通路下流側に設けられたフィルタに捕集された排気微粒子を酸化させてフィルタを再生する再生手段を備え、この再生手段が実行されている場合に切替手段を実行して第1EGR通路及び第2EGR通路を切り替えるようになっていることを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、エンジンが所定負荷以上で運転されているときには、第1EGR通路から排気を還流し、エンジンが所定負荷未満で運転されているときには、第2EGR通路からエンジンの排気を還流することができる。そして、エンジンが所定負荷未満で運転されているときに第2EGR通路を使用することにより、第1EGR通路に設けられているようなコンプレッサを介さずに排気をエンジンに還流することができるため、十分なNOx改善効果を得ながらエンジンの加速レスポンスが低下するのを防止することができる。また、このように構成された本発明によれば、酸化触媒によって未燃燃料を酸化させてフィルタを再生している場合に、EGR通路の切り替えを行うことができる。そしてこれにより、EGR制御時に未燃燃料がエンジンに還流されて異常燃焼するのを防止することができる。
また、本発明において、好ましくは、第1EGR通路及び第2EGR通路は、フィルタよりも排気通路下流側から分岐している。
このように構成された本発明によれば、第1EGR通路と第2EGR通路をフィルタよりも排気通路下流側に設けることができ、これによって排気微粒子が第1EGR通路又は第2EGR通路に入り込んでEGR通路内の例えばEGRバルブ等を劣化させるのを防止することができる。
また、本発明において、好ましくは、ターボ過給機のコンプレッサよりも吸気通路下流側に配設されたインタークーラーを備え、第2EGR通路は、インタークーラーよりも吸気通路下流側に排気を還流するようになっている。
このように構成された本発明によれば、第2EGR通路に供給された排気を、インタークーラーよりも吸気通路下流側に還流することができ、これによって、第2EGR通路に供給された排気を大容量のインタークーラーを通さずに還流させることができる。そしてこれにより、さらにエンジンの加速レスポンスを向上させることができる。
また、本発明において、好ましくは、酸化触媒よりも排気通路上流側からターボ過給機のコンプレッサよりも吸気通路下流側に排気を還流する第3EGR通路を備え、再生手段が実行されていない場合に第3EGR通路から排気を還流するようになっている。
このように構成された本発明によれば、再生手段が実行されていない場合においても第3EGR通路から排気を還流することができ、これによって再生手段が実行されていない場合においても十分なNOx改善効果を得ることができる。
また、本発明において、好ましくは、第2EGR通路と第3EGR通路は、接続して設けられている。
このように構成された本発明によれば、第2EGR通路と第3EGR通路のうちの一方のEGR通路の一部を他方のEGR通路の一部として兼用することができ、これによって排気還流装置の製造コストを抑制することができる。
このように本発明によれば、十分なNOx改善効果を得ながら、エンジン軽負荷時においてもエンジンの加速レスポンスが低下してしまうのを防止することができるエンジンの排気還流装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの排気還流装置について説明する。ここで、図1は、本実施形態による車両のエンジン周辺及びエンジンの排気還流装置を示すブロック図である。図1に示すように、車両は、エンジン1を備え、このエンジン1は、吸気通路3及び排気通路5と連結されている。
エンジン1は、例えば多気筒ディーゼルエンジンであり、シリンダヘッド7に設けられた燃料噴射弁9を備えており、燃料噴射弁9は、エンジン1の燃焼室11内に燃料を噴射するようになっている。また、エンジン1は、吸気通路3から吸気された空気を燃焼室内に導入し燃料噴射弁9が噴射した燃料を燃焼させて駆動するようになっている。そしてエンジン1の排気は、排気通路5を通って車両外部に排気される。このエンジン1の燃料噴射弁9は、ECU(Engine Control Unit)13と接続されており、ECU13によって燃料の噴射量、噴射のタイミング等が制御されるようになっている。また、エンジン1は、回転速度センサ15を備え、ECU13がエンジン1の回転速度を検出できるようになっている。
吸気通路3には、その上流から、エアクリーナー17、吸気量を検出する吸気量センサ19、吸気量を制御するための吸気制御弁21、ターボ過給機23のコンプレッサ25、及び空気を冷却するインタークーラー27が配設されている。そしてエアクリーナー17を通って吸気通路3に供給された空気は、コンプレッサ25によって加圧され、インタークーラー27によって冷却された後、サージタンク29に供給される。サージタンク29内には、吸気温度センサ31、及び吸気圧センサ33が配設されており、サージタンク29内に供給された空気の温度及び圧力を検出するようになっている。
また、排気通路5には、その上流から、エンジン1からの排気によって回転させられるターボ過給機23のタービン35、酸化触媒37、及び排気中の微粒子を捕集するためのフィルタ39が配設されている。また、酸化触媒37の排気通路上流側及び排気通路下流側には、それぞれ排気温度センサ41,43が配設されている。また、フィルタ39の排気通路上流側及び排気通路下流側は、フィルタ39を介さずに連結されており、その内部には、フィルタ39の上流側の圧力及び下流側圧力の差圧を検出する差圧センサ45が配設されている。
燃料噴射弁9は、エンジン1が出力を発生させるように燃料を噴射する主噴射制御と、噴射した燃料が燃焼されずに排気通路5に排出されるように燃料を噴射する副噴射制御を行えるようになっている。
フィルタ39は、酸化触媒37の排気通路下流側に設けられており、排気中に含まれる微粒子を捕集する。そしてフィルタ39によって排気中の微粒子が捕集されると、その後エンジン1からの排気はマフラー(図示せず)、エキゾーストパイプ(図示せず)等を通じて車両外部に排出される。
このような車両は、このフィルタ39に所定量以上の微粒子が捕捉されると、フィルタ39を再生制御するようになっている。フィルタ39の再生制御は、燃料噴射弁9がエンジン1の膨張行程で燃料を噴射して未燃燃料を酸化触媒37に供給し、酸化触媒37によって未燃燃料を酸化して、酸化触媒37の排気通路下流側の温度を急上昇させることで実行される。そしてこれにより、フィルタ39が捕捉した排気微粒子は燃焼され、フィルタ39が再生される。そしてこのフィルタ39の再生制御は、ECU13が差圧センサ45の検出結果に基づいてフィルタ39に捕集されている微粒子の量を算出して、フィルタ39に捕集されている微粒子の量が所定量以上となったときに行われる。
また、排気通路5には、エンジン1の排気をエンジン1に還流する主EGR通路47が連結されている。この主EGR通路47は、排気通路5におけるエンジン1とターボ過給機23のタービン35との間から、吸気通路3のサージタンク29まで延びている。そして主EGR通路47は、矢印Aで示すようにエンジン1の排気をエンジン1の吸気口に還流するようになっている。また、主EGR通路47には、排気を冷却するEGRクーラー49及び排気の還流量を調節するEGRバルブ51が配設されている。そしてこの主EGR通路47は、フィルタ39の再生制御を行っていない場合に、エンジン1の排気を還流するための通路である。
また、本発明の実施形態にかかる車両が備えるエンジンの排気還流装置は、上述の主EGR通路47に加え、フィルタ39の再生制御時のエンジン1の負荷に応じて使用される2つのEGR通路を備える。具体的には排気還流装置は、エンジン1が所定負荷以上で運転されているときに用いる高負荷時EGR通路53と、エンジン1が所定負荷未満で運転されているときに用いる低負荷時EGR通路55を備える。
高負荷時EGR通路53は、フィルタ39の排気通路下流側から、ターボ過給機23のコンプレッサ25よりも吸気通路上流側に連結されている。この高負荷時EGR通路53は、フィルタ39の排気通路下流側で排気通路5から分岐して、吸気通路3まで延びている。そして高負荷時EGR通路53は、矢印Bで示すように、酸化触媒37よりも排気通路下流側からターボ過給機23のコンプレッサ25よりも吸気通路上流側に排気を還流するようになっており、本発明の第1EGR通路に相当する。この高負荷時EGR通路53には、排気を冷却するEGRクーラー57及びEGRバルブ59が配設されており、高負荷時EGR通路53に流入した排気は、EGRクーラー57及びEGRバルブ59を通じてコンプレッサ25よりも吸気通路上流側に供給される。
また、低負荷時EGR通路55は、フィルタ39の排気通路下流側から、主EGR通路47に連結されており、この低負荷時EGR通路55は、矢印Cで示すように酸化触媒37よりも排気通路下流側からターボ過給機23のコンプレッサ25よりも吸気通路下流側に排気を還流するようになっている。この低負荷時EGR通路55は、EGRクーラー57の高負荷時EGR通路上流側において分岐して主EGR通路47に合流するようになっている。これにより、低負荷時EGR通路55に流入した排気はターボ過給機23のコンプレッサ25及びインタークーラー27を迂回して、エンジン1の吸入口に連結されたサージタンク29に供給される。また、主EGR通路47と低負荷時EGR通路55の間には切替バルブ61が配設されており、この切替バルブ61は、ECU13によって駆動して排気を還流するためのEGR通路を主EGR通路47と低負荷時EGR通路55との間で切り替えられるようになっている。
これら高負荷時EGR通路53及び低負荷時EGR通路55は、フィルタ39よりも排気通路下流側から延びるようになっており、これにより排気微粒子が各EGR通路53,55内に入り込んでEGRバルブ51,59を劣化させるのを防止することができる。また、本実施形態で説明したように低負荷時EGR通路55を主EGR通路47と連結することによって、主EGR通路47の一部を低負荷時EGR通路55の一部として兼用することができ、これにより排気還流装置の製造コストを抑制することができる。
また、排気還流装置は、エンジン1の負荷に応じてEGR通路53,55を切り替える切替バルブ63を備える。この切替バルブ63は、ECU13によって駆動して、切替バルブ63を通る排気の還流通路を高負荷時EGR通路53又は低負荷時EGR通路55の何れかに切り替えられるようになっている。
ECU13は、上述の各部の動作を制御するようになっている。具体的にはECU13は、燃料噴射弁9を制御して、主噴射制御及び副噴射制御を行わせる。また、ECU13は、回転速度センサ15が検出したエンジン1の回転速度、差圧センサ45が検出した差圧等、EGR制御に必要な各種パラメータを読み込むと共に、EGRバルブ51,59を制御してEGR率を制御するようになっている。さらにECU13は、フィルタ再生制御を実行しているか否か及び読み込んだ各種パラメータに応じてEGR通路47,53,55を選択し、選択したEGR通路に応じて切替バルブ61,63を制御して排気の還流経路を制御するようになっている。
次に、上述の構成を有する排気還流装置の動作について、図2から図4を参照して説明する。図2は、排気還流装置のECU13の動作を示すフロー図であり、図3は、フィルタ再生制御時における要求トルクTとエンジン1の回転速度Neの関係を示すグラフであり、図4は、フィルタ非再生制御時におけるエンジン1の要求トルクTとエンジンの回転速度Neの関係を示すグラフである。尚、図3及び図4並びにその説明において、符号「S」は、「ステップ」を示す。
先ず、図2を参照して、エンジン1が始動すると、ECU13は一連の処理を開始する。そして、S1においてECU13は、エンジン1の回転速度Ne、アクセル開度θa、フィルタ39の上下の差圧P等の各種パラメータを取得する。この処理は、ECU13が、回転速度センサ15、差圧センサ45等の検出値を読み込むことで実行される。
次いでS2においてECU13は、エンジン1の回転速度Neとアクセル開度θaに基づいて要求トルクTを算出する。これによりECU13は、エンジン1の負荷を得ることができる。次いでS3においてECU13は、差圧Pに基づいてフィルタ39に捕捉されている排気微粒子量Mを算出する。これによりECU13は、フィルタ再生制御の要否を判断するためのパラメータを取得する。そしてこれらの処理は、ECU13が、S1で読み込んだパラメータに基づいて行う。
次いでS4においてECU13は、フィルタ39に捕捉されている排気微粒子量Mが、予め設定されたフィルタ再生終了判定閾値Me以下であるか否かを判断する。フィルタ再生終了判定閾値Meは、フィルタ再生制御によりフィルタ39に捕捉されている微粒子の量が所定量以下に減少しフィルタ再生制御を終了させるときの閾値である。そして、フィルタ39に捕捉されている排気微粒子量Mが、フィルタ再生終了判定閾値Me以下である場合にはフィルタ再生制御を行う必要がない、又はフィルタ再生制御中であれば、フィルタ39に捕捉されている微粒子が減少したためフィルタ再生制御を終了させてもよいと判断する。また、排気微粒子量Mがフィルタ再生終了判定閾値Meよりも大きい場合には、ECU13はS5以降の処理を実行する。
S5においてECU13は、排気微粒子量Mがフィルタ再生開始判定閾値Ms(Ms>Me)以上であるか否かを判断する。フィルタ再生開始判定閾値Msは、フィルタ再生制御を開始する必要があることを示す閾値であり、排気微粒子量Mがフィルタ再生開始判定閾値Ms以上である場合には、フィルタ再生制御を開始する必要があると判断する。そして、フィルタ再生制御を実行する必要があると判断した場合には、ECU13は、S6以降の処理を実行する。
S6においてECU13は、フィルタ再生制御を実行中であることを示すために再生実行フラグとして値1を立て、次いでS7においてフィルタ再生制御を開始する。フィルタ再生制御は、上述のようにECU13が燃料噴射弁9を制御して、エンジン1の膨張行程において燃料噴射弁9から燃料を噴射する副噴射制御によって実行される。そして副噴射制御が行われると、エンジン1から酸化触媒37に未燃燃料が供給される。その後、未燃燃料は酸化触媒37によって酸化され、これによりフィルタ39に捕捉されている微粒子を燃焼させる。
次いで、S7においてECU13は、要求トルクT及びエンジン回転速度Neに基づいてEGR率及び排気をエンジン1に還流するのに使用するEGR通路を設定する。
図3に示すように要求トルクTが比較的少なく、エンジン1の回転速度Neが比較的遅いような低負荷領域A1では、EGR通路は、低負荷時EGR通路55に設定される。また、要求トルクが比較的多く、エンジンの回転速度Neが比較的速いような高負荷領域A2では、EGR通路は、高負荷時EGR通路53に設定される。そして、エンジン1の負荷が高負荷領域A2におけるエンジン1の負荷よりも更に大きい場合には、EGR制御を行うことができないため、ECU13は、EGR通路を設定せずエンジン1の排気を外部に排出するように設定する。
次いで、S9においてECU13は、設定されたEGR通路に基づいて切替バルブ61,63を制御する。具体的にはECU13は、EGR通路を低負荷時EGR通路55とする場合には、切替バルブ61,63を制御して、エンジン1の排気が切替バルブ63を通って低負荷時EGR通路55に供給され、さらに切替バルブ61を通ってサージタンク29に供給されるようにする。また、EGR通路を高負荷時EGR通路53とする場合には、ECU13は切替バルブ63を制御して、エンジン1の排気が切替バルブ63を通って吸気通路3に供給され、ターボ過給機23のコンプレッサ25及びインタークーラー27を通ってサージタンク29に供給されるようにする。さらにEGR通路を設定しない場合には、2つの切替バルブ61,63を閉じて、エンジン1の排気がエキゾーストパイプから外部に排出されるようにする。
次いで、S10においてECU13は、S8で得られたEGR率に応じてEGR通路上に配設されたEGRバルブ51,59を制御する。
さらに上述のS4においてフィルタ39に捕捉されている排気微粒子量Mが、予め設定されたフィルタ再生終了判定閾値Me以下であると判断され、フィルタ再生制御を行う必要がないと判断された場合について説明する。この場合、S11においてECU13は、フィルタ再生制御を実行中でないことを示すために再生実行フラグとして値0を立てた後、副噴射制御を行うことなく、S12においてEGR通路を設定する。
図4に示すように、フィルタ再生制御を行っていないときは、低・高負荷領域A3の何れの場合においても、EGR通路は、主EGR通路47として設定される。また、エンジン1の負荷が非常に大きい場合には、EGR制御を行うことができないため、EGR通路を設定せずエンジン1の排気を外部に排出するように設定する。そして、ECU13は、EGR通路を設定した後、S9及びS10の処理を実行する。
さらに上述のS5において排気微粒子量Mがフィルタ再生開始判定閾値Ms以上でなく、フィルタ再生制御を開始する必要がないと判断された場合、S13においてECU13は、再生実行フラグが値1を示しているか否かを判断する。これにより、フィルタ再生制御を実行中であるか否かを判断することができる。そして再生実行フラグが値1を示している場合には、フィルタ再生制御を実行中であるとして、S6以降の処理を実行する。一方で、再生実行フラグが値1を示していないと判断した場合には、フィルタ再生制御を実行中でないとして、S11以降の処理を実行する。
このように本発明の実施形態にかかる排気還流装置では、エンジン1の負荷に応じてEGR通路を切り替えることができるようになっている。そして、エンジン1の負荷が所定負荷未満である場合には、コンプレッサ25及びインタークーラー27が設けられていない比較的短いEGR通路を用いて排気を還流させることができ、これにより、エンジン1が加速に移行する際の加速レスポンスを向上させることができる。
また、高負荷時EGR通路53と低負荷時EGR通路55を酸化触媒及びフィルタ39の排気通路下流側に設けることによって、フィルタの再生制御時にEGR制御を実行したとしても、未燃燃料がエンジン1に還流されて異常燃焼が生じるのを防止することができる。
尚、上述の実施形態においては、エンジン1としてディーゼルエンジンを用いて説明を行ったが、本発明はガソリンエンジンを備える車両にも適用することができる。
本発明の実施形態による排気還流装置のブロック図である。 本発明の実施形態による排気還流装置の動作を示すフロー図である。 本発明の実施形態による排気還流装置のフィルタ再生制御時における要求トルクTとエンジンの回転速度Neの関係を示すグラフである。 本発明の実施形態による排気還流装置のフィルタ非再生制御時における要求トルクTとエンジンの回転速度Neの関係を示すグラフである。
符号の説明
1 エンジン
2 吸気通路
3 排気通路
9 燃料噴射弁
23 ターボ過給機
25 コンプレッサ
27 インタークーラー
35 タービン
37 酸化触媒
39 フィルタ
47 主EGR通路(第3EGR通路)
53 高負荷時EGR通路(第1EGR通路)
55 低負荷時EGR通路(第2EGR通路)
61,63 切替バルブ

Claims (5)

  1. 吸気通路に設けられたコンプレッサと排気通路に設けられたタービンを備えるターボ過給機を有するエンジンの排気還流装置であって、
    前記ターボ過給機のタービンよりも排気通路下流側に酸化触媒が設けられ、この酸化触媒よりもさらに排気通路下流側から、前記ターボ過給機のコンプレッサよりも吸気通路上流側に排気を還流する第1EGR通路と、
    前記酸化触媒よりも排気通路下流側から前記ターボ過給機のコンプレッサよりも吸気通路下流側に排気を還流する第2EGR通路と、
    前記エンジンが所定負荷以上で運転されているときには前記第1EGR通路から排気を還流すると共に前記エンジンが所定負荷未満で運転されているときには前記第2EGR通路から排気を還流するように前記第1EGR通路及び前記第2EGR通路を切り替える切替手段と、
    所定条件下で前記酸化触媒に未燃燃料を供給することにより前記酸化触媒の排気通路下流側に設けられたフィルタに捕集された排気微粒子を酸化させて前記フィルタを再生する再生手段を備え、
    この再生手段が実行されている場合に前記切替手段を実行して前記第1EGR通路及び前記第2EGR通路を切り替えることを特徴とするエンジンの排気還流装置。
  2. 前記第1EGR通路及び前記第2EGR通路は、前記フィルタよりも排気通路下流側から分岐している請求項に記載のエンジンの排気還流装置。
  3. 更に、前記ターボ過給機の前記コンプレッサよりも吸気通路下流側に配設されたインタークーラーを備え、前記第2EGR通路は、前記インタークーラーよりも吸気通路下流側に排気を還流する請求項1又は請求項2に記載のエンジンの排気還流装置。
  4. 更に、前記酸化触媒よりも排気通路上流側から前記ターボ過給機のコンプレッサよりも吸気通路下流側に排気を還流する第3EGR通路を備え、前記再生手段が実行されていない場合に前記第3EGR通路から排気を還流する請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のエンジンの排気還流装置。
  5. 前記第2EGR通路と前記第3EGR通路は、接続して設けられている請求項に記載のエンジンの排気還流装置。
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