JP4981376B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真プロセス・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等を用いた、複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの機能を複数備えた複合機等の画像形成装置に関するものである。
電子写真画像形成装置は、転写方式或いは直接方式の電子写真画像形成手段により、紙等の記録材上に現像剤像としての未定着トナー像を形成した後、定着手段により、該トナー像を記録材面に固着画像として定着させている。
定着手段には様々な方式が提案されているが、定着性の点で、トナー像を加熱・加圧して定着させる熱圧定着方式の定着装置が一般的である。
そのような定着装置としては、ローラ対定着装置が多く用いられている。この定着装置は、加熱定着手段としての定着ローラと、この定着ローラと圧接して定着ニップ部を形成する加圧手段としての弾性加圧ローラを有している。一般的な定着ローラは、アルミニウム等の熱伝導率の高い金属の中空芯金の外周に、シリコンゴム等の弾性層と、フッ素樹脂の離型層を順次に形成したもので、内部に加熱源としてハロゲンランプが配置されている。定着ローラはハロゲンランプにより加熱され、表面が所定の定着温度に維持されるように温度制御手段で温調される。そして、上記の両ローラを回転させ、定着ニップ部に未定着トナー像を担持させた記録材を導入して挟持搬送させることで、トナー像を定着ローラの熱とニップ圧で記録材面に熱圧定着させるものである。
このような定着装置をもつ画像形成装置においては、記録材(用紙)として、SK紙などの紙のエッジ(側端部)が鋭いものを通すと、このような記録材のエッジに対応した定着ローラの箇所に傷(以下、紙コバと呼ぶ)が付いてしまう。この紙コバが軽微なレベルのときに、より幅(記録材の搬送方向と直交する方向の長さ)の大きい記録材を通せば目立たなくなるが、同一幅サイズの記録材を数100枚連続して通した後に、幅の大きい記録材を通すと、紙コバに起因した画像劣化が生じてしまう。
そこで、特許文献1に記載の装置では、定着ローラ表面を常時研磨する研磨ローラを設け、定着ローラ表面に残留したトナーや紙紛等の異物や定着ローラ表面の傷を取り除く構成としている。このように、定着ローラを常時研磨する構成では、定着ローラを必要以上に研磨してしまい、定着ローラの寿命が低下する恐れがある。
そこで、特許文献2に記載の装置では、研磨ローラにより常時研磨を行うのではなく、予め設定された間隔毎に研磨ローラを定着ローラに当接させて、定着ローラ表面上の異物を取り除く動作を行っている。
特開平4−319980号公報 特開平10−207280号公報
しかしながら、定着ローラ上から異物や傷などを取り除く制御を自動的に等間隔で行っても、ユーザの使用条件によっては、定着ローラの異物や傷跡が画像に顕れてしまう場合がある。例えば、画像形成装置において使用が推奨されている記録材以外の、例えば、エッジ部がケバ立っているような記録材を頻繁に使用するユーザの場合である。つまり、予め設定された間隔ごとに定着ローラの傷を解消するだけでは、その途中で定着ローラ表面の傷の影響により画像劣化が生じてしまう恐れがある。
一方、このような問題に対処するため定着ローラの研磨動作の頻度を多くすると、装置において使用が推奨されている記録材を主に使用するユーザにとっては、定着ローラを必要以上に研磨することになってしまい定着ローラの寿命が低下してしまう。つまり、この対処方法では解決策とはなり得ない。
そこで、本発明は上記従来技術の問題点を解決するためになされたものである。その目的とするところは、画像加熱手段の回復動作を操作者の様々な使用状況に対応して実行することが可能な画像形成装置を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、記録材上の画像をニップ部にて加熱する画像加熱手段と、この画像加熱手段の表面性を回復させる回復手段と、記録材が前記ニップ部を通過する回数をカウントするカウント手段と、操作者からの指示に基づき前記回復手段の回復動作を実行させるための実行手段と、前記実行手段による回復動作時間を調整可能とする調整手段と、を有する画像形成装置において、前記調整手段は、前回に行われた回復動作からの記録材のニップ部の通過回数が大きくなると回復動作の最大動作時間を大きくするように前記通過回数に応じて最大動作時間を設定することを特徴とする。
本発明によれば、画像加熱手段の回復動作を操作者の様々な使用状況に対応して実行することが可能となる。
<画像形成部>
図1は本実施例における画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、複写機機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を有する複合機能機であり、画像形成機構部A、イメージリーダ部B、原稿給送装置C、フィニシャDを備えている。画像形成機構部Aは、レーザビーム走査露光方式の転写式電子写真プロセス機構である。100は画像形成装置を統括制御するコントローラ(制御回路部・制御基板)である。101はパーソナルコンピュータ・イメージリーダ・ファクシミリ装置等の外部入力機器(外部ホスト装置)であり、コントローラ100と入力インターフェース102を介して接続してある。
本例では、記録材に画像(未定着画像)を形成するための機器を総称して画像形成手段と呼び、この画像形成手段を構成する各種機器の詳細を以下に説明する。
原稿給送装置Cは、セットされた原稿Oを先頭頁から順に1枚ずつ、湾曲したパスを介してイメージリーダ部Bのプラテンガラス21上に画像面下向きで給送し、プラテンガラス21上を左から右へ搬送し、排紙トレイ22へ排出する。
このときイメージリーダ部Bのリーダスキャナユニット23はプラテンガラス21の下側において所定の定位置に保持された状態にあり、プラテンガラス21上を通過していく原稿の下向き面の画像を順次に流し読み方式で光電読み取りする。すなわち、ユニット23はプラテンガラス21上を通過していく原稿の下向き面をプラテンガラス21を介してランプ24の光で照明する。その照明光の原稿面からの反射光をミラー25、26、27、レンズ28を介してイメージセンサ29に導いて結像し、原稿画像を光電読み取りする。イメージセンサ29による原稿画像の光電読み取りは光学系移動方式で行うこともできる。これは、原稿給送装置Cにより原稿をプラテンガラス21上に搬送して一旦停止させ、ユニット24、およびミラー26、27をプラテンガラス21の下面に沿って左から右へ移動させることで、原稿画像を光電読み取りするものである。
イメージセンサ29により読み取った原稿画像の電気的信号はコントローラ100で画像処理が施されて露光制御部(レーザスキャナ)30へ送られる。露光制御部30は画像処理が施された原稿画像の電気的信号に対応して変調されたレーザ光Lを出力する。
31は像担持体としてドラム型電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印の時計方向に所定の速度にて回転駆動される。
感光ドラム1は回転状態において帯電器32により所定の極性・電位の一様帯電処理を受け、次いでその帯電処理面に上記の露光制御部30より出力されるレーザ光Lによる走査露光を受ける。
これにより、感光ドラム31面に走査露光パターンに対応した静電潜像が形成される。そしてその静電潜像は現像器33によりトナー像として現像される。
感光ドラム31上に形成されたトナー像は、転写部34において、該転写部34に、第1または第2の給紙カセット36・37、手差し給紙部38、両面搬送パス39、のいずれかから給送されたシート状の記録材Sに転写される。
転写部34においてトナー像が転写された記録材Sは感光ドラム31の面から分離され、定着装置40へ導入されてトナー像の定着処理を受ける。
記録材分離後の感光ドラム1の面はクリーニング器35により転写残トナーや紙粉等の残留付着物の除去を受けて清掃されて繰り返して作像に供される。
定着装置40を通過した記録材は、片面画像形成モードの場合には、フラッパ41により一旦パス42に導き、シートの後端がフラッパ41を抜けた後に記録材をスイッチバックさせてフラッパ41により排出ローラ43へ導く。これにより、記録材は画像形成された面を下向きの状態(フェイスダウン)で排出ローラ43によりプリンタ部AからフィニシャD側に排出される。
尚、手差し給紙部38からOHPシートなどの硬い記録材を供給して画像形成を行うモードのときには、パス42に導くことなく、即ち、定着装置40を出た該記録材をフラッパ41の上側を通過せて画像形成面を上向きの状態(フェイスアップ)で排出ローラ43から排出させる。
また、記録材の両面に画像形成する両面印刷モードの場合には、定着装置40にて1面目に定着処理が行われた記録材をフラッパ41の上側を通過せて排出ローラ43へ導き、該記録材の後端がフラッパ41を抜けた直後に該記録材をスイッチバックし、フラッパ41によりパス42から両面搬送パス39へ導く。
そしてこの両面搬送パス39から再び転写部34へ表裏反転状態で給送することで、2面目に対するトナー像の転写を行わせ、再び定着装置40に導入して2面目に対するトナー像の定着処理を行わせる。
以後は上記した片面画像形成モードの場合と同様の排紙経路で両面画像形成済みの記録材が排出ローラ43によりプリンタ部AからフィニシャD側に排出される。
フィニッシャDではシフト処理、綴じ処理、穴あけ等の処理等を行う。また、フィニシャD上には、インサータEが設けられており、表紙、合紙等をフィニシャDに給送する。また整合板44はシフトソートなど記録材をずらして出力する場合に搬送方向と垂直な角度に移動してトレイ45上の奥又は手前に記録材を排出する。
以上は複写機モードの場合である。プリンタモード或いはファクシミリ受信モードの場合は、外部入力機器101からコントローラ100に画像情報信号が入力する。コントローラ100は、その画像情報信号を露光制御部30に出力して、画像形成装置をプリンタ或いはファクシミリ受信装置として作像動作させる。また、ファクシミリ送信モードの場合は、コントローラ100は、リーダ部Bで光電読取りした原稿画像情報を相手方ファクシミリ受信装置101へ送信する。
<操作パネル>
次に、操作者により各種モードなどを設定するための操作部としての操作パネルについて説明する。図2は画像形成装置に設けられた操作パネル60の構成を示す図である。
400は複写開始を指示するコピースタートキーである。401は標準モードに戻すためのリセットキーである。402はガイダンス機能を使用するときに押下するガイダンスキーである。403は設定枚数等の数値を入力するテンキーである。404は数値をクリアするクリアキーである。405は連続コピー中にコピーを停止させるストップキーである。406はステープルモード、製本モードあるいは両面プリント設定等の各種モードの設定やプリンタの状態を表示する液晶表示部およびタッチパネルである。407は連続コピー中あるいはファックスやプリンタとして使用中に割り込んで緊急コピーをとるための割り込みキーである。408は個人別や部門別にコピー枚数を管理するための暗証キーである。409は画像形成装置本体の電源をON/OFFするためのソフトスイッチである。410は画像形成装置の機能を変更するときに使用する機能キーである。411は、オートカセットチェンジのON/OFFや省エネモードに入るまでの設定時間の変更など、予めユーザが項目を設定するユーザモードに入るためのユーザモードキーである。
450と451は、後述する、定着装置40における定着ローラの表面性を回復(復帰、修復、改善、良化)させる動作モードの設定キーである。キー450が、その回復動作をユーザがマニュアルで指示するための「リフレッツシュ」キーである。キー451が、回復レベルをユーザがマニュアルで指示するための「レベル設定」キーである。452は両面印刷を行うための「両面」キーである。
<定着装置40>
図3はベルト着状態時の定着装置40の概略構成図である。図4はベルト脱状態時の定着装置40の概略構成図である。図5は定着装置40の制御系統のブロック図である。この定着装置40はベルト方式の熱圧定着装置である。
1は画像加熱手段としての定着ローラ(第一の回転体)である。この定着ローラ1は、アルミニウム等の熱伝導率の高い金属の中空芯金3に、シリコンゴム等の弾性層4を被覆し、更にその表層に離型層としてフッ素樹脂コート層5を被覆している。定着ローラ1の内部には、加熱源であるハロゲンランプ6が配置されている。定着ローラ1はその両端部を軸受部材を介して定着装置筐体の奥側と手前側の側板(不図示)間に回転自由に支持させて配設してある。
7は定着ローラ1の表面温度を検知する検温手段としてのサーミスタであり、通紙領域幅中央部に対応する定着ローラ表面部分に接触させて配設してある。
8は定着ローラ1の下側に配設したベルトユニットである。このベルトユニット8は、ユニット枠体8aと、このユニット枠体8aの奥側と手前側の側板8b(手前側の側板は不図示)間に互いに並行に回転自在に軸受支持させて配設した、ベルト張架部材としての3本のローラ13・14・15を有する。また、この3本のローラ13・14・15間に掛け回した無端状の加圧ベルト(第二の回転体)10と、加圧ベルト10の内側に配設した加圧パッド部材11を有する。加圧ベルト10はポリイミド等の耐熱性樹脂材料を無端ベルト状に成形したものである。
そして、ユニット枠体8aの奥側と手前側の側板8bをそれぞれ定着装置筐体の奥側と手前側の側板に枢支させている。これにより、ベルトユニット8を定着装置筐体の奥側と手前側の側板間において枢軸部8cを中心に定着ローラ1に対して上下方向に揺動自由に支持させて配設してある。
上記3本のローラ13・14・15のうち、ローラ13は記録材入口側ローラ、ローラ14は加圧ベルト10に張りを与えるテンションローラ、ローラ15は記録材分離ローラである。
加圧パッド部材11はアルミニウムをブロック状にしたものである。この加圧パッド部材11は、ユニット枠体8aの奥側と手前側の側板8bに設けたバネ受け座17との間に設けた押し上げバネ18により、記録材入口側ローラ13と分離ローラ15との間の加圧ベルト部分の内面に押圧接触状態にさせている。
119は加圧ベルト着脱機構であり、例えば、電磁ソレノイド−プランジャ機構、カム機構、レバー機構等で構成することができる。この加圧ベルト着脱機構119は、コントローラ100の制御回路部109により駆動部115が制御されて、ベルトユニット8を枢軸部8cを中心に定着ローラ1に対して上下揺動させる。
図3は、この加圧ベルト着脱機構119によりベルトユニット8が枢軸部8cを中心に定着ローラ1に対して上げ回動されている「ベルト着状態」時を示している。この状態においては、ローラ15と加圧パッド部材11が定着ローラ1に対して加圧ベルト10を挟んで圧接する。これにより、加圧ベルト10が定着ローラ1に対して記録材搬送方向において幅広に接して定着ニップ部Nが形成される。
図4は、加圧ベルト着脱機構119によりベルトユニット8が枢軸部8cを中心に定着ローラ1から下げ回動された「ベルト脱状態」時を示している。この状態においては、ローラ15と圧パッド部材11が定着ローラ1から逃げて、加圧ベルト10が定着ローラ1から離間した状態になる。
コントローラ100は、画像形成装置の画像形成動作中においては、定着装置40を図3のベルト着状態に保持する。それ以外の時には、定着装置40を図4のベルト脱状態に保持する。定着装置40の非稼動時にはベルト脱状態に保持することにより、定着ローラ1とベルトユニット8との間に不要な圧力がかかるのを防止して部材の損耗を防ぐことができる。画像形成動作中においても、記録材の間隔が空き、定着ニップ部Nに記録材が通過しない時も、定着装置40をベルト脱状態に制御することにより、加圧ベルト10の熱損をより低減化することができる。
記録材S上の未定着トナー像tの定着処理は、図3のように、定着装置40がベルト着状態に切換えられて定着ローラ1と加圧ベルト10との間に定着ニップ部Nが形成された状態においてなされる。
すなわち、定着ローラ1は、定着モータ制御回路部108により制御される定着モータ114によって図3の矢印の時計方向に所定の速度にて回転駆動される。加圧ベルト10はこの定着ローラ1の回転駆動に伴い矢印の反時計方向に従動回転する。
定着ローラ1の加熱源であるハロゲンランプ6に給電部113から電力供給がなされて定着ローラ1が該ハロゲンランプ6からの輻射熱により内部から加熱される。そして、この定着ローラ1の表面温度がサーミスタ7により検知され、その検知温度が電気信号として温調回路部107に入力する。温調回路部107はサーミスタ7から入力された定着ローラの温度に対応した電気信号が所定の温度に対応する電気信号に維持されるように給電部112からハロゲンランプ6への電力供給を制御して定着ローラ1の表面温度を所定の定着温度に温調する。
而して、定着ローラ1が回転駆動され、それに伴い加圧ベルト10も従動回転し、定着ローラ1がハロゲンランプ6により加熱されて所定の定着温度に温調された状態において、定着装置40に転写部34側から未定着トナー像tを担持した記録材Sが導入される。記録材Sは定着ニップ部Nに進入して挟持搬送されていく。この挟持搬送過程で、記録材Sの未定着トナー像面(記録材上の画像)が定着ローラ1の表面に密着してトナー像が定着ローラ1の熱で加熱され、記録材面に加熱加圧定着される。記録材Sは定着ニップ部Nのシート出口部において定着ローラ1の弾性層4に対するローラ15の食い込みにより定着ローラ1の表面より分離されて排出搬送されていく。
19は加圧ベルト10を冷却するための冷却ファンである。この冷却ファン19は、ファン制御回路部108によりオン−オフ制御されるファンモータ118により回転-停止駆動される。
20は画像加熱手段としての定着ローラ1の表面性を回復(復帰、修復、改善、良化)させて定着性能を改善する回復手段としての荒し用ローラ(以下、リフレッシュローラと記す)である。リフレッシュローラ20は、金属製のローラ(芯金)上にゴム層の中間層、ゴム層の上に研磨粒子を有する表層から構成される。
このリフレッシュローラ20は、着脱機構120により、定着ローラ1に対して当接した状態と、離間した状態とに切り換えられる。また、リフレッシュローラ20は、モータ117により定着ローラ1と同じ速度で駆動される。着脱機構120は、例えば、電磁ソレノイド−プランジャ機構、カム機構、レバー機構等で構成することができる。この機構120の駆動部116が制御回路部110で制御されて、リフレッシュローラ20が定着ローラ1に対して当接された状態と離間した状態とに切り換えられる。また、モータ117は制御回路部111によりオン−オフ制御、速度制御される。
次に図5を用いて、操作者の指示に基づきリフレッシュ動作を実行させるための実行手段としてのコントローラ100について説明する。なお、後述するように、コントローラ100は予め設定されたタイミングにリフレッシュ動作を自動的に実行するための自動実行手段としても機能する。この自動実行タイミングは、後述するように、装置の使用履歴(前回の回復動作の時期:前回のリフレッシュ動作後に画像が形成された記録材の累積枚数や、前回のリフレッシュ動作からの経過時間)に応じて決定される。具体的には、この自動実行タイミングは後述するように少なくとも画像形成回数に応じて決定される。つまり、リフレッシュ動作の自動制御は定期的に実施される構成となっている。
このコントローラ100は、中央演算処理装置である制御手段(CPU)103、リードオンリーメモリ(ROM)104、ランダムアクセスメモリ(RAM)105、出力ポート、及び、入力ポートを備えている。ROM104には制御用プログラムが格納されており、RAM105には入力データや作業用データが格納されている。カウンタ106には、後述するが、プリント積算枚数が格納されている。CPU40は、これにバスを介して、温調回路107、定着モータ制御回路108、加圧ベルト着脱機構制御回路109、リフレッシュローラ着脱機構制御回路110、リフレッシュローラモータ制御回路111、ファンモータ制御回路112等が接続されている。
そして、CPU40は、ROM41に格納された制御プログラムにしたがって、後述する、リフレッシュローラ20による定着ローラ1の定着性能改善動作制御を実行する。
また、コントローラ100には、入力インターフェース102を介して、操作部60が接続されており、ユーザの指示により操作部60からのレベル設定および開始指示をCPU103へ伝達し、設定値保存および、定着性能改善動作制御を開始することができる。
また、コントローラ100には、入力インターフェース102を介して、PC等の外部入力機器101も接続可能であり、外部入力機器101からのレベル設定および定着性能改善動作制御の開始の指示も可能である。
<定着性能改善動作制御>
次に、画像加熱手段としての定着ローラ1の表面性を回復(復帰、修復、改善、良化とも呼ぶ)させて定着性能を改善する回復手段としてのリフレッシュローラ20による定着ローラ定着性能改善動作制御(以下、リフレッシュ動作制御と記す)について説明する。
リフレッシュローラ20は常時は図3のように着脱機構120により定着ローラ1から離された状態に保持されている。また、回転もオフにされている。
コントローラ100は、カウンタ106で、定着装置40を通過した記録材Sの通紙枚数をカウントしている。そして、リフレッシュ動作の自動制御モードにおいては、計測手段としてのカウンタ106の積算カウント数がある所定枚数(例えば1000枚)に到達したときに、リフレッシュローラ20を定着ローラ1の表面に当接させるように、着脱機構120を制御する。また、モータ117をオンに制御してリフレッシュローラ20を回転駆動させる。この時、定着装置40がベルト着状態にあるときは、着脱機構119をベルト脱状態に切り換えるように制御する。定着ローラ1は回転駆動状態にする。
コントローラ100は、このように、加圧ベルト10を定着ローラ1より離間させた状態で、定着ローラ1とリフレッシュローラ20を接触させて所定の設定時間(例えば180秒間)回転させる。これにより、定着ローラ1の表面上の傷を取り除くリフレッシュ動作を行い、定着性能を改善する。リフレッシュ動作を設定時間実行した後は、コントローラ100によりリフレッシュローラ20を定着ローラ1から離間させ、またリフレッシュローラ20の回転をオフにするように制御する。
ここで、本実施例における、リフレッシュ動作を行う前後の定着ローラ1の表面状態の具体例を説明する。
一般的に複写機等で使用される記録材としての紙は、製造過程で鋭利なカッターで裁断される。そのときに、用紙の端部(縁)には裁断跡としてバリが生じてしまう。このようなバリが、定着ローラ1と加圧ベルト10ではさみこまれると、定着ローラ1の表面に微小な穴が生じる。この微小な穴は同一幅サイズの紙を連続して通紙されると、定着ローラの紙幅方向の両端部に深い溝状の跡になって現れる。この状態で、連続通紙した紙幅サイズより幅の大きいサイズ紙の定着処理を行うと、定着ローラ表面の溝状の跡を写像した凹凸が形成されてしまう。凹凸部は溝状跡部以外と比べてグロスが低くなり、その凹凸が連続的に続くことによって、グロスの低い部分が連続的に形成される。グロスの低い部分が連続的に形成されることによって、画像スジとなって顕在化される。
この定着ローラ表面状態を回復(復帰、修復、改善、良化とも呼ぶ)させるために、定着ローラ上に形成された溝状の表面状態とそれ以外の表面状態とを均す動作を行う。すなわち、様々なサイズの記録材の通紙条件や耐久状況を通して、定着ローラの表面の凹凸状態を長手方向において均す処理を施す動作がリフレッシュ動作である。
このリフレッシュ動作を行う前後の定着ローラ表面の状態を図6を用いて説明する。(a)はリフレッシュ動作前の定着ローラ表面の状態を示した図である。使用初期の定着ローラの表面粗さはRz0.1μm〜0.3μm程度とされている。これに対し、定着ローラの記録材通紙部では紙自体のアタックにより、定着ローラ表層が徐々に粗らされて、表面粗さがRz1.0μm程度まで徐々に大きくなっていく(#1の部分)。
記録材両側部のエッジ部には紙のバリがあるため、より定着ローラに対してアタックが大きく、表面粗さがRz1.0〜2.0μm程度まで徐々に大きくなっていく(#3の部分)。
非通紙部では、記録材の通過がなく、定着ローラ表層は対向の加圧部材に当接しながら表面粗さRz1.0μm程度まで通紙域に比べてゆっくりと表面粗さが大きくなっていく(#2の部分)。
そして、(b)がリフレッシュ動作を行った後の定着ローラ表面の状態を示した図である。定着ローラ1に対するリフレッシュローラ20の当接によって、定着ローラの表面に、無数の摺擦傷を生じさせ、定着ローラの表層は、表面粗さRzが0.5μm以上2.0μm以下になる。このように定着ローラ1の表面の記録材が通過可能な領域に微小な摺擦傷を生じさせ、紙コバを起因とする画像劣化を視認不能とさせることで、グロスムラの無い画像を提供することが可能になる。
そして、上記のリフレッシュ動作を、所定の制御基準に基いて自動的に実行する自動制御モードと、操作者からの指示にも基づき実行可能なマニュアル制御モードを具備させている。以下、図7〜12を用いて、上記のリフレッシュ動作制御に関してより詳細に説明する。
図7は、マニュアル制御モードの実行のために、ユーザが図2の操作パネル(操作部)60における「リフレッシュ」キー450(リフレッシュ動作のユーザ起動手段)を押下(タッチ)したときの液晶表示部およびタッチパネル406に表示される画面である。
「開始」キー501を押下することで、リフレッシュ動作制御を開始する。「キャンセル」キー502は、リフレッシュ動作制御開始を中止して、元の設定画面に戻るキーである。「開始」キー501を押下すると、前記のように、デフォルト時間180秒の間リフレッシュローラ21および定着ローラ1を回転させて、リフレッシュ動作制御を行う。
図8はユーザが図2の「レベル設定」キー451を押下したときの液晶表示部およびタッチパネル406に表示される画面(リフレッシュ動作時間のユーザ入力手段)である。
「+」キー601および「−」キー602で動作レベルを増減させる。設定された値は表示部603に表示される。またそれに同期してポインタ604が移動する。「キャンセル」キー605はリフレッシュ動作制御レベル設定を中止して元の設定画面に戻るキーである。「OK」キー606を押下することにより、リフレッシュ動作レベルが、不図示の不揮発性メモリに記憶される。レベル設定範囲は表示部610に表示される。また本実施例においては、レベル設定は時間設定として扱っており、1レベルあたり、リフレッシュ動作制御時間を30秒増減する。
このときの制御フローを図9A・図9Bのフローチャートを用いて説明する。
まず、S201でジョブ開始の指示があるかどうか判断する。ジョブ開始の場合は、S210でプリントジョブを実行し、プリントした枚数(プリントカウンタ)をカウントアップする。ジョブ終了後にS211でカウンタ領域に保存されているプリントカウンタ値がリフレッシュ動作の自動制御モードを開始するプリントカウンタ(本実施例では、1000枚)に到達したかどうか判断する。ここで、カウンタ106によるカウントアップは前回リフレッシュ動作を行ってからの枚数である。到達していた場合には、S222に示すように自動制御モードでのリフレッシュ動作を実行する。このとき、不揮発性メモリに記憶されている動作時間を読み出して、制御時間を決定する。S223でリフレッシュ動作時間が経過したかどうかを判断して、経過した場合にはリフレッシュ動作制御を終了し、プリントカウンタをすべてクリアする(S224)。
次に、ジョブ開始指示がない場合には、「リフレッシュ」キー450(回復手段の回復動作を指示するためのキー)が押されたかどうか判断する(S202)。「リフレッシュ」キー450が押された場合には、ユーザによりマニュアル制御モードが指示されたのであり、図7に示すリフレッシュ動作開始画面を表示する(S220)。ここで「開始」キー501が押下された場合(S221)にはS222〜S224に示すリフレッシュ動作制御を行う。「キャンセル」キー502が押下されると(S222)、元の画面(図2)に戻る。
また、ジョブ開始および「リフレッシュ」キー450の押下もない場合には、「レベル設定」キー451が押されたかどうかを判断する(S203)。「レベル設定」キー451が押された場合には、S230で図8に示すリフレッシュ動作の動作レベル設定画面を表示する。
本実施例は±5の範囲でレベル設定が可能である。また上記の通り、1レベルあたり30秒間リフレッシュ時間を増減し、デフォルト(0レベル)の場合は180秒間リフレッシュ動作を行う。各キーの説明は図8の説明の通りである。そして「OK」キー606が押されると(S231)、不図示の不揮発性メモリにリフレッシュ動作制御時間として記憶する(S233)。「キャンセル」キー605が押された場合には(S232)、不揮発性メモリには記憶せず、元の画面(図2)に戻る。そして、画像形成装置の電源がOFFされるまで、一連の動作を繰り返すことが可能である(S204)。
本実施例では、設定レベルとして1レベルあたり30秒間リフレッシュ動作時間を増減させている。リフレッシュローラ20を当接させて回転させる時間が長いほど(回転数が多いほど)、傷による画像への影響を軽減させることができる。しかし、レベルを上昇させることにより、リフレッシュ動作時間を長なってしまうため、ユーザがリフレッシュ動作レベル(時間)を調節できるようにした。
また、本実施例は、設定レベルとして1レベルあたり30秒単位の時間で扱っているが、1レベルの単位は時間に限らない。例えば、1レベルあたり、リフレッシュローラ20の回転速度を増減させても良いし、定着ローラ1の表面へのリフレッシュローラ20の押し付け圧を増減させても良い。
リフレッシュローラ21の回転速度を増減する場合には1レベルあたり、定着ローラ1の回転速度に対してリフレッシュローラ20の回転速度を1%増減させて定着ローラ1と周速差をつけて動作するようにする。また、回転方向は定着ローラ1と同方向でも逆方向でもかまわない。
押し付け圧を増減する場合には、例えば着脱機構120がレバー機構である場合には、レバーの動作時間を100ms増減することによって、リフレッシュローラ20と定着ローラ1との距離が増減し、定着ローラ1への押し付け圧を増減させることができる。
また、本実施例の1レベルあたりの動作条件を上記のいずれか1つを選択してもよいし、複数組み合わせても良い。
上記のように、コントローラは、操作パネル60にて指示されたレベル設定に応じてリフレッシュ動作の動作条件を変更する。その動作条件は、動作時間、当接圧、回転速度のうち少なくとも1つを含む。
上記実施例1の装置構成によれば、ユーザの使用環境に合わせてマニュアルでリフレッシュ動作を実行できる。ユーザの使用環境とは、前回リフレッシュ動作してから現在までに通紙された記録材枚数、連続通紙した記録材サイズ、マテリアル等である。紙コバの状態をユーザが判断して、リフレッシュ動作時間を設定できる。
このように、定着ローラ1の表面性を回復させる回復動作について、自動動作+ユーザ手動動作+動作時間の設定を可能にすることにより、自動動作で定着ローラ1上から異物や傷などを取り除く制御を行っても消えない場合に、ユーザが消せる。したがって、画像不良の発生を防止すると共に、定着装置の寿命を引き伸ばすことが可能である。
実施例2について説明する。本実施例2における主たる装置構成は実施例1と同様なので再度の説明は省略する。
図10A・図10Bは本実施例2で行うリフレッシュ動作制御を示すフローチャートである。
まず、S101でジョブ開始の指示があるかどうか判断する。ジョブ開始の場合は、S110でプリントジョブを実行し、プリントした枚数(プリントカウンタ)をカウントアップする。このとき、カウントアップは、図11のテーブルように、通紙された記録材Sの幅サイズ(主走査サイズ)ごとにカウンタ領域(A〜E)を用意してカウントアップする。例えば、記録材SがA4サイズで15枚プリントした場合には、カウンタ領域Eのカウンタを+15カウントアップし、記録材SがB5Rサイズで20枚プリントした場合には、カウンタ領域Bのカウンタを+20カウントアップする。つまり、カウンタ領域A〜Eには、それぞれの主走査サイズごとに、プリントした枚数が保存される。
ジョブ終了後にS111で主走査サイズごとに分けられたカウンタ領域に保存されているプリントカウンタ値(A〜E)がリフレッシュ動作の自動制御モードを開始するプリントカウント(本実施例は1000枚)に到達したかどうか判断する。ここで、カウンタによるカウントアップは前回リフレッシュ動作を行ってからの枚数である。どれか1つの主走査サイズでのカウンタ値が1000に到達していた場合には、S112に示すようにリフレッシュ動作制御を実行する。このとき、不揮発性メモリに記憶されている動作時間を読み出して、制御時間を決定する。このときの制御時間は、後述するユーザが設定したリフレッシュ時間と、通紙枚数から計算されたリフレッシュ時間を比較して長い方の時間でリフレッシュ動作を行うことができる(または、ユーザ設定時間を優先することができる)。S113でリフレッシュ動作時間が経過したかどうかを判断して、経過した場合にはリフレッシュ動作制御を終了し、A〜Eのプリントカウンタをすべてクリアする(S114)。
次に、ジョブ開始指示がない場合には、「リフレッシュ」キー450が押されたかどうか判断する(S102)。「リフレッシュ」キー450が押された場合には、ユーザによりマニュアル制御モードが指示されたのであり、現在のカウンタ領域のうち、最大になるプリントカウンタを取得し、所定枚数以下(本実施例では100枚)であるかどうかを判断する(S120)。所定枚数以下の場合には、連続でリフレッシュ動作制御を行うと定着寿命を縮めてしまう可能性があるので、リフレッシュ動作開始を禁止する。このとき図12に示すように、「※実行の必要がありません※」と表示し、「開始」キー501を押下できないように網掛けして表示する(S125)。すなわち、コントローラは、定着ニップ部Nを通過した記録材の枚数(記録材のニップ部の通過回数)に応じて、マニュアル制御モードにおけるリフレッシュ動作を指示するためのキーを無効とする。ここで「キャンセル」キー502が押されれば、元の画面(図2)に戻る(S126)。
プリンタカウンタが所定枚数以上であれば、リフレッシュ動作を許可し、図7に示す表示を行う。即ち、「開始」キー501を有効とする。「開始」キー501が押下された場合(S122)には、S112〜S114に示すリフレッシュ動作制御を行う。「キャンセル」キー502が押下されると(S123)、元の画面(図2)に戻る。
また、ジョブ開始および「リフレッシュ」キー450の押下もない場合には、「レベル設定」キー451が押されたかどうかを判断する(S103)。「レベル設定」キー451が押された場合には、S130で現在のカウンタ領域のうち、最小と最大になるプリントカウンタを読み込み、カウンタ106からリフレッシュ動作の動作レベル(時間)について設定可能な範囲を計算する。
本実施例ではレベルとは時間として扱う。計算方法は、((最大+最小)÷2)のカウンタ値の1枚あたりを200msとして時間を計算する。設定範囲は、それを0レベルとしてマイナス方向範囲を(最小―平均)/100、プラス方向を(最大―平均)/100として表示する。例えば、最大700、最小100の場合は、デフォルトのリフレッシュ動作時間(回復動作時間:調整レベル0)は、(700+100)/2*200ms=80秒となる。このときレベル設定範囲は図13のように最小値(最小動作時間)は(100−400)/100=−3、最大値(最大動作時間)は(700−400)/100=+3となり、設定範囲は−3〜+3になる。計算された設定可能範囲と共に、図13に示すように、設定画面を表示する(S131)。設定可能範囲は図13の610,630に示すメッセージによりユーザに通知する。各キーの説明は図8の説明の通りである。そして「OK」キー606が押されると(S132)、不図示の不揮発性メモリにリフレッシュ動作制御時間として記憶する(S134)。
このように、ユーザによるリフレッシュ動作の実行開始およびリフレッシュ動作時間の設定を可能とする。これとともに、前回リフレッシュ動作を行ってからのプリント枚数に応じて、ユーザによるリフレッシュ動作実行許可/禁止およびリフレッシュ動作時間の設定範囲を決定する。
すなわち、コントローラは、上記のように、リフレッシュレベル(回復レベル)の選択し得る範囲を装置の使用履歴に応じて変更する。装置の使用履歴は、前回のリフレッシュ動作の期間、定着ニップ部を通過した記録材の枚数の少なくとも1つを含む。
「キャンセル」キー605が押された場合には(S133)、不揮発性メモリには記憶せず、元の画面(図2)に戻る。そして、電源がOFFされるまで、一連の動作を繰り返すことが可能である(S104)。
上記実施例2の装置構成によれば、ユーザの使用条件/状況に対応してマニュアルでリフレッシュ動作を実行できる。紙コバによる画像劣化の状態をユーザが判断して、リフレッシュ動作時間を設定(増減)することができる。また、リフレッシュ動作を自動的に実行した直後のような場合、ユーザによるリフレッシュ動作の実行を禁止するように、コントローラ100によりリフレッシュキー450を無効化すると好ましい。また、ユーザが設定できるリフレッシュ動作時間を変えることができる(設定できる時間の範囲を可変にすることができる)。ユーザが設定したリフレッシュ時間と、通紙枚数から計算されたリフレッシュ時間を比較して長い方の時間でリフレッシュ動作を行うことができる(または、ユーザ設定時間を優先することができる)。ユーザがリフレッシュ動作を実行した場合には、次の自動制御モードでリフレッシュ動作を行うまでの記録材通紙枚数をリセットすることができる。
このように、定着ローラ1の表面性を回復させる回復動作について、自動動作+ユーザ手動動作+動作時間の設定を可能にすることにより、自動動作で定着ローラ1上から異物や傷などを取り除く制御を行っても消えない場合に、ユーザが消せる。したがって、画像不良の発生を防止すると共に、定着装置の寿命を引き伸ばすことが可能である。
また、実施例1および実施例2において、自動制御モードでリフレッシュ動作を行う条件として、プリントした枚数が所定枚数に到達することを用いているが、これに限らない。例えば、プリントされる画像の画素数(ビデオカウント)の累積値をカウントし、このカウント値が設定値(例えば50万カウント)に到達した際にリフレッシュ動作を自動実行する構成としても構わない。また、特定のマテリアル(例えば、前述の推奨紙以外の用紙や再生紙、厚紙、OHT等)の通紙枚数の累積値をカウントしこのカウント値が設定枚数に到達した際にリフレッシュ動作を自動実行する構成としても構わない。また、画像形成ジョブ中に定着ローラ1の温度が所定温度(例えば130℃以下)になった際にリフレッシュ動作を自動実行する構成としても構わない。、また、リフレッシュ動作を自動的に実行させるタイミングを決定する条件として、上述した条件のうちいずれか1つを用いる構成としても良いし、また、複数の条件を組み合わせて用いる構成としても良い。
実施例1・2の定着装置20において、リフレッシュローラ20は定着ローラ1に当接して従動回転させてもよい。また、画像加熱手段1の表面性を回復(復帰、修復、改善、良化)させる回復手段20は、回転ローラ体に限られず、パッド、ブレード、ウエブの形態のものにすることもできる。
実施例1と2における定着装置20は、画像加熱手段が定着ローラであり、加圧部材が加圧ベルトである、ベルト方式の熱圧定着装置であるけれども、これに限定されるものではない。画像加熱手段が定着ローラであり、加圧部材が加圧ローラである、ローラ対熱圧定着装置、画像加熱手段が定着ベルトであり、加圧部材が加圧ローラまたは加圧ベルトである、ベルト方式の熱圧定着装置であってもよい。画像加熱手段である定着ローラまたは定着ベルトの加熱手段は、ハロゲンランプに限られず、セラミックヒータによる接触加熱、電磁誘導加熱、高周波加熱など任意である。画像加熱手段を外部から加熱する方式であってもよい。
また、以上においては、画像加熱手段として、記録材に形成された未定着トナー画像を定着する定着装置を例に説明したが、次のような構成であっても構わない。例えば、画像加熱装置が、記録材に既に定着されたトナー画像を再度加熱することにより画像の光沢度を向上させる光沢向上装置である場合でも構わない。
実施例1における画像形成装置の概略図 操作パネルの平面図 ベルト着状態時の定着装置の概略図 ベルト脱状態時の定着装置の概略図 定着装置の制御系統のブロック図 リフレッシュ動作前と後の定着ローラの表面状態を説明するための模式図 リフレッシュ動作制御開始を指示するタッチパネル画面表示の説明図 リフレッシュ動作制御時間を設定するタッチパネル画面表示の説明図 リフレッシュ動作制御フローチャート リフレッシュ動作制御フローチャート 実施例2におけるリフレッシュ動作制御フローチャート 実施例2におけるリフレッシュ動作制御フローチャート カウントアップ用テーブル リフレッシュ動作制御開始を指示するタッチパネル画面表示の説明図 リフレッシュ動作制御時間を設定するタッチパネル画面表示の説明図
符号の説明
1・・定着ローラ、6・・ハロゲンランプ、7・・サーミスタ、10・・加圧ベルト、11・・加圧部材、19・・加圧ベルト冷却ファン、20・・リフレッシュローラ

Claims (2)

  1. 記録材に画像を形成する画像形成手段と、記録材上の画像をニップ部にて加熱する画像加熱手段と、この画像加熱手段の表面性を回復させる回復手段と、記録材が前記ニップ部を通過する回数をカウントするカウント手段と、操作者からの指示に基づき前記回復手段の回復動作を実行させるための実行手段と、前記実行手段による回復動作時間を調整可能とする調整手段と、を有する画像形成装置において、
    前記調整手段は、前回に行われた回復動作からの記録材のニップ部の通過回数が大きくなると回復動作の最大動作時間を大きくするように前記通過回数に応じて最大動作時間を設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前回に行われた回復動作からの記録材のニップ部の通過回数が大きくなると回復動作の最小動作時間を大きくするように前記通過回数に応じて最小動作時間を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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